JP2018091419A - 識別クリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ナットがボルトに締結された後であることを識別することができ、汎用製品に用いることができ、ナットが緩むことを適切に防止することができる識別クリップを提供する。【解決手段】ボルト1が導入される導入孔14が形成された支持片11と、この支持片11の一部が下方に向けて直角に屈曲して形成された側片19とから、識別クリップ10が構成されている。導入孔14を介してボルト1の側部が支持片11で挟持され、支持片11でナット2の上面が覆われると共に側片19でナット2の側面が覆われることで、ナット2がボルト1に締結された後であることが、識別クリップ10によって識別される。【選択図】図1

Description

本発明は、ナットがボルトに締結された締結体に取り付けられることで、ナットがボルトに締結された後であることを識別させる識別クリップに関するものである。
従来、作業者がナットをボルトに締め忘れることや、締結されたナットがボルトから外れることを防止するために、様々な技術が存在する。このような技術として、例えば、作業者によってナットがボルトに締結された後にナットやボルトが着色されるという工夫がなされ、ナットが締結された後であることが着色によって識別される。また、ナットがボルトから外れることを防止するために、ナットが締結されたボルトの先端に取り付けられる抜け止めクリップが、下記特許文献1に記載されている。
この抜け止めクリップは、ナットが締結されたボルトに取り付けられるものであり、ボルトの先端に形成されたテーパー面に装着される係止部と、ボルトの先端を上方から押さえつける弾性腕とが備えられている。
特開平11−280725号公報
しかし、ナットやボルトが着色された場合、着色塗料の塗布の仕方によって着色が目立たない場合や、汚れなどによって着色塗料が適切に付着されない場合がある。また、着色塗料が剥げる場合や、着色塗料の上に汚れが上塗りされて着色が目立たなくなる場合もある。
一方、上記した抜け止めクリップによれば、ボルトのテーパー面は、ボルトが加工されて形成されるものであるため、汎用的ではない。また、ボルトの先端に抜け止めクリップが取り付けられることから、抜け止めクリップとナットとの間に隙間が生じ、この隙間においてナットが緩む場合がある。
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、ナットがボルトに締結された後であることを識別することができ、汎用製品に用いることができ、ナットが緩むことを適切に防止することができる識別クリップの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る識別クリップは、ナットが締結されたボルトに取り付けられる支持片に、ボルトが導入される導入路が形成され、前記導入路を介してボルトの側部が前記支持片で挟持されると共にこの支持片でナット上面が覆われることで、ナットがボルトに締結された後であることを識別させる、ことを特徴とする。
本発明に係る識別クリップは、ボルトの軸方向と交差する方向に前記支持片が開放されたことで前記導入路が形成された、ことを特徴とする。
本発明に係る識別クリップは、前記ボルトの軸方向に前記支持片が貫通されたことで前記導入路が形成された、ことを特徴とする。
本発明に係る識別クリップは、前記支持片における前記導入路の縁に切り欠きが形成され、ボルトに取り付けられた状態における前記支持片が、ナットを抜去する方向に傾斜した、ことを特徴とする。
本発明に係る識別クリップは、ナットの側面を覆う側片が備えられた、ことを特徴とする。
本発明に係る識別クリップは、表面が着色された、ことを特徴とする。
本発明に係る識別クリップは、上記した構成である。この構成により、外観として、支持片によってナットが覆われるため、識別クリップが取り付けられていない場合と比較して、ナットがボルトに締結された後であることを識別することができる。また、既存のボルトに取り付けられるため、汎用製品に用いることができる。また、支持片がボルトのネジ溝に嵌合することで、支持片がボルトを挟持し、識別クリップがボルトに堅固に留まると共に、ナット上面が覆われることで、ナットが押さえ付けられるため、ナットが緩むことを適切に防止することができる。
本発明に係る識別クリップは、ボルトの軸方向と交差する方向に支持片が開放されたことで導入路が形成されている。この構成により、ボルトの軸方向と交差する方向から識別クリップがボルトに取り付けられる。したがって、仮にボルトの軸方向から識別クリップを取り付けることができない場合であっても、ボルトの軸方向と交差する方向から容易に識別クリップを取り付けることができる。
本発明に係る識別クリップは、ボルトの軸方向に支持片が貫通されたことで導入路が形成されている。この構成により、ボルトの軸方向から識別クリップがボルトに取り付けられる。したがって、仮にボルトの軸方向と交差する方向から識別クリップを取り付けることができない場合であっても、ボルトの軸方向から容易に識別クリップを取り付けることができる。
本発明に係る識別クリップは、支持片における導入路の縁に切り欠きが形成され、ボルトに取り付けられた状態における支持片が、ナットを抜去する方向に傾斜している。すなわち、切欠きを介して支持片の一部が複数に分割されたことで、個々の支持片が弾性変形しやすく、ボルトに取り付けられると、ナットを抜去する方向に支持片の一部が傾斜し、支持片の一部がネジ溝に配置されると共にネジ山に引っかかる。したがって、識別クリップがボルトに堅固に留まり、ナットが緩むことを適切に防止することができる。
本発明に係る識別クリップは、ナットの側面を覆う側片が備えられている。すなわち、ナットの側面が覆われることで、ナットの上面のみが覆われた場合と比較して、ナットを覆う面積が広くなり、ナットがボルトに締結された後であることを識別しやすくすることができる。
本発明に係る識別クリップは、表面が着色されている。すなわち、着色により、無着色の場合と比較して、視認しやすくなるため、ナットがボルトに締結された後であることを識別しやすくすることができる。
本発明の第一実施形態に係る識別クリップの取り付け過程と使用状態が示され、(a)はボルトに取り付けられる直前の外観斜視図であり、(b)はボルトに取り付けられた状態の外観斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る識別クリップの外観が示され、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は前面図である。 本発明の第一実施形態に係る識別クリップの使用状態の一部が示された概略断面図である。 本発明の第一実施形態に係る識別クリップの取り付け手段の例が示され、(a)は取り付け手段の第一例の斜視図、(b)は取り付け手段の第二例の斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る識別クリップの変形例が示され、(a)は第一変形例の上面図、(b)は第二変形例の上面図、(c)は第三変形例の上面図、(d)は第四変形例の上面図である。 本発明の第一実施形態に係る識別クリップの変形例が示され、(a)は第五変形例の斜視図、(b)は第六変形例の斜視図、(c)は第七変形例の斜視図、(d)は第八変形例の斜視図、(e)は第九変形例の斜視図、(f)は第十変形例の斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る識別クリップの取り付け過程と使用状態が示され、(a)はボルトに取り付けられる直前の外観斜視図であり、(b)はボルトに取り付けられた状態の外観斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る識別クリップの外観が示され、(a)は上面図、(b)は左側面図、(c)は前面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る識別クリップを図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る識別クリップ10の取り付け過程と使用状態が示され、図2は、識別クリップ10の外観が示されている。なお、以下の説明では、図1に記載されているとおり、ボルト1の軸方向を上下とし、ボルト1へのナット2の挿入方向を下方とし、ボルト1からのナット2の抜去方向を上方とする。また、ボルト1の軸方向と直交する方向を側面とし、側面の四方をそれぞれ右方、左方、前方および後方とする。
図1に示されているとおり、識別クリップ10は、ナット2が締結されたボルト1に取り付けられたことで、ナット2の上面および右側面を覆い、ナット2がボルト1に締結された後であることを識別させるものである。
図1および図2に示されているとおり、識別クリップ10は、平板状の部材の一部が下方に向けて直角に屈曲したものであり、支持片11と側片19とから構成されている。支持片11は平板状であり、左方側が面取りされて湾曲したことで、左方の縁に湾曲縁部12が形成されている。また、右方の縁は下方に向けて直角に屈曲したことで、直線状の直線縁部13が形成されている。この直線縁部13に、側片19が連接されている。側片19は平板状であり、ほぼ長方形に形成され、角が面取りされてアール形状である。
支持片11は、上下に貫通されたことで、ボルト1が導入されて配置される導入路としての導入孔14が形成されている。導入孔14は、ボルト1の軸の基準径よりも直径が僅かに小さい円形であり、支持片11のほぼ中央に形成されている。支持片11における導入孔14の縁は、線状の切欠き15が八方に形成され、この切欠き15によって支持片11の一部が分割されたことで複数の係止片16が形成されている。係止片16は、支持片11と連接された基側である基部17を起点として弾性変形し、導入孔14側である自由端部18が上下に撓む。なお、切欠き15および係止片16の数は任意である。
識別クリップ10の表側である支持片11の上面および側片19の右側面は着色されている。色は、例えば、赤、ピンク、黄色、緑、青、白の単色またはこれらの組み合わせなど様々であるが、仮に識別クリップ10が汚れた場合や、遠くから識別クリップ10を見た場合であっても視認しやすく、ナット2がボルト1に締結された後であることを識別させるものであれば任意である。
識別クリップ10の素材は、例えば、鉄、ステンレス、チタンなどの金属の他、樹脂などであるが、耐久性があり、識別クリップ10がボルト1に堅固に留まる素材であれば任意である。
次に、識別クリップ10の取り付け方と使用状態を図面に基づいて説明する。図3は、識別クリップ10の使用状態における断面であり、係止片16がボルト1に嵌合された状態の概略が示されている。
図1に示されているとおり、識別クリップ10は、ナット2がボルト1に締結された後に、ボルト1の上方から取り付けられる。詳説すれば、図1(a)に示されているとおり、支持片11の下面がナット2の上面に対面させられると共に、導入孔14がボルト1の軸に合わせられ、ボルト1が導入孔14に挿入される。図1(b)に示されているとおり、支持片11がナット2の上面に載置されると、支持片11によってナット2の上面全体が覆われると共に、側片19によってナット2の右側面全体が覆われる。同時に、図3に示されているとおり、係止片16は、自由端部18がネジ山4に当たることで基部17を起点として弾性変形し、係止片16が上方に傾斜した状態で自由端部18がネジ溝3に配置されると共にネジ山4に引っかかる。このようにして、導入孔14を介してボルト1の側部が支持片11で挟持される。この状態では、係止片16がネジ山4に引っかかっているため、ナット2が緩んで上昇することが妨げられ、ナット2が外れにくい。
なお、ナット2の左側面の全体、前面の全体または後面の全体が側片19で覆われる向きに識別クリップ10が取り付けられてもよい。
ここで、識別クリップ10がボルトに取り付けられる際、識別クリップ10の取り付け手段として、手動の他、取付冶具が用いられてもよい。この取付冶具の構成および、取付冶具を用いた識別クリップ10の取り付け方を図面に基づいて説明する。図4は、識別クリップ10が取付冶具40a,bを用いて取り付けられる様子が示されている。図4(a)に示されているのは、取り付け手段の第一例として、取付冶具40aであり、一方、図4(b)に示されているのは、取り付け手段の第二例として、取付冶具40bである。
図4(a)に示されているとおり、取付冶具40aは円柱の棒状であり、把持部41と、この把持部41の下方先端に連接された押圧部42とから構成されている。把持部41は、例えばローレットなどの滑り止めの加工が外面に施されている。押圧部42は、下方の先端に押圧面部43が形成され、この押圧面部43のほぼ中央から軸方向に向けて穴部44が形成されている。穴部44は、ボルト1が挿入される大きさの円柱形状であり、直径が、ボルト1の直径よりも大きく形成されている。
一方、図4(b)に示されているとおり、取付冶具40bは、取付冶具40aと同様に円柱の棒状であって押圧部42に穴部44が形成されているが、取付冶具40aと異なり、把持部41と押圧部42との間に弾性部材としてのコイルスプリング45が取り付けられている。
各取付冶具40a,bによって識別クリップ10がボルト1に取り付けられる際、穴部44がボルト1に合わせられ、押圧面部43で支持片11の上面が押されると、識別クリップ10の導入孔14にボルト1が挿入されると共に、ボルト1が穴部44に挿入される。すなわち、識別クリップ10が、ナット2の上面に載置されるまでボルト1に押し込まれる。
以上のとおり、第一実施形態に係る識別クリップ10が構成されている。次に、識別クリップ10の効果を説明する。
上記したとおり、識別クリップ10は、平板状の部材の一部が下方に向けて直角に屈曲したものであり、支持片11と側片19とから構成されている。この構成により、識別クリップ10がボルト1に取り付けられると、支持片11がナット2の上面に載置され、支持片11によってナット2の上面全体が覆われる。すなわち、外観として、ナット2が覆われるため、識別クリップ10が取り付けられていない場合と比較して、ナット2がボルト1に締結された後であることを識別することができる。また、ナット2の上面が覆われることで、ナット2が押さえ付けられるため、ナット2が緩むことを適切に防止することができる。
識別クリップ10によれば、側片19は、支持片11の直線縁部13に、下方に向けて直角に屈曲して連接されている。この構成により、識別クリップ10がボルト1に取り付けられると、側片19によってナット2の右側面全体が覆われる。すなわち、ナット2の右側面全体が覆われることで、ナット2の上面のみが覆われた場合と比較して、ナット2を覆う面積が広くなり、ナット2がボルト1に締結された後であることを識別しやすくすることができる。
また、側片19は、角が面取りされてアール形状である。したがって、角が直角である場合と比較して、作業者が識別クリップ10を安全に取り付けることができる。
識別クリップ10によれば、支持片11は、上下に貫通されたことで、ボルト1が導入されて配置される導入孔14が形成されている。支持片11における導入孔14の縁は、線状の切欠き15が八方に形成され、この切欠き15によって支持片11の一部が分割されたことで複数の係止片16が形成されている。この構成により、識別クリップ10がボルト1に取り付けられると、係止片16は、自由端部18がネジ山4に当たることで基部17を起点として弾性変形し、係止片16が上方に傾斜した状態で自由端部18がネジ溝3に配置されると共にネジ山4に引っかかる。このようにして、導入孔14を介してボルト1の側部が支持片11で挟持される。したがって、係止片16がネジ山4に引っかかって識別クリップ10がボルト1に堅固に留まっているため、ナット2が緩んで上昇することが妨げられ、ナット2が外れにくく、ナット2が緩むことを適切に防止することができる。
また、導入孔14により、ボルト1の上方から識別クリップ10がボルト1に取り付けられる。したがって、仮にボルト1の側方から識別クリップ10を取り付けることができないような作業環境であっても、ボルト1の上方から容易に識別クリップ10を取り付けることができる。
識別クリップ10によれば、表側である支持片11の上面および側片19の右側面が着色されている。すなわち、着色により、無着色の場合と比較して、視認しやすくなるため、ナット2がボルト1に締結された後であることを識別しやすくすることができる。
識別クリップ10によれば、既存のボルト1に取り付けられるため、汎用製品に用いることができる。
次に、第一実施形態の変形例を図面に基づいて説明する。図5は、第一実施形態の変形例として、第一変形例から第四変形例が示され、図6は、第五変形例から第十変形例が示されている。なお、以下では、識別クリップ10と異なる構成のみが説明され、識別クリップ10と同様の構成の説明は適宜省略されている。
図5に示されているとおり、切欠き15の形状は任意である。すなわち、図5(a)に示されているとおり、第一変形例に係る識別クリップ10aは、切欠き15はV字状に形成されている。また、図5(b)に示されているとおり、第二変形例に係る識別クリップ10bは、切欠き15はU字状に形成されている。また、図5(c)に示されているとおり、第三変形例に係る識別クリップ10cは、切欠き15がV字状に形成されたことで、係止片16の自由端部18が支持片11の中央に向けて突端状に形成されている。また、図5(d)に示されているとおり、第四変形例に係る識別クリップ10dは、切欠き15が導入孔14の円形における接線方向に形成され、基部17と自由端部18とが法線方向においてずれている。
図6に示されているとおり、支持片11および側片19の形状は任意であり、例えば、ナット2の形状に応じて適宜選択される。すなわち、図6(a)に示されているとおり、いわゆるキャップ型の第五変形例に係る識別クリップ10eは、支持片11が円形状であり、側片19が支持片11の周縁部の全周に連接されて環状に形成されている。また、図6(b)に示されているとおり、いわゆるコ字型の第六変形例に係る識別クリップ10fは、支持片11が四角形状であり、二つの側片19のそれぞれが、支持片11の両端の縁部に連接されている。なお、四つの側片が、四角形状の四辺の縁部に連接されていてもよい。また、図6(c)に示されているとおり、いわゆる三つ爪型の第七変形例に係る識別クリップ10gは、支持片11が六角形状であり、三つの側片19のそれぞれが、六角形状のうちの互いに隣接しない三辺の縁部に連接されている。なお、六つの支持片19が、六角形状の六辺の縁部に連接されていてもよい。また、図6(d)に示されているとおり、いわゆる矢印型の第八変形例に係る識別クリップ10hは、単一の側片19が、逆三角形状に形成されている。また、図6(e)に示されているとおり、いわゆる舌付型の第九変形例に係る識別クリップ10iは、支持片11が円形状であり、単一の側片19が、円形状のうちの任意の縁部に連接されている。また、図6(f)に示されているとおり、いわゆる山形絞り型の第十変形例に係る識別クリップ10jは、ボルト1への取り付け前において、係止片16が上方に傾斜している。
以上の第一実施形態の各変形例に係る識別クリップ10a〜jは、識別クリップ10と同様の効果を奏する。また、これらの識別クリップ10a〜jは、識別クリップ10と同様に、手動または取付冶具40a,bによってボルト1に取り付けられる。
次に、本発明の第二実施形態に係る識別クリップを図面に基づいて説明する。図7は、本発明の第二実施形態に係る識別クリップ20の取り付け過程と使用状態が示され、図8は、識別クリップ20の外観が示されている。なお、以下の説明では、第一実施形態に係る識別クリップ10と異なる構成の説明がなされ、識別クリップ10と同じ構成は、図7および図8において符号を付すことで説明が省略されている。
図7および図8に示されているとおり、識別クリップ20の支持片21は、左側方に開放されたことで、ボルト1が導入されて配置される導入路としての導入溝24が形成されている。また、この導入溝24によって、二つの支持片21a,bに分割されている。導入溝24は、通路溝部30と係止溝部31とから構成されている。通路溝部30は、支持片21a,bの左端縁から中央に向かうにつれて徐々に幅が狭く、ボルト1の外径よりも僅かに大きく形成されている。一方、係止溝部31は、ほぼ円形であり、支持片21のほぼ中央に配置され、ボルト1の谷の径よりも僅かに小さく形成されている。係止溝部31の縁は、二か所に切欠き25が形成されている。支持片21a,bは、基側である基部27を起点として弾性変形し、自由端部28が上下に撓む。
次に、識別クリップ20の取り付け方と使用状態を図面に基づいて説明する。
図7(a)に示されているとおり、識別クリップ20は、導入溝24の通路溝部30がボルト1の側方に合わせられ、支持片21がナット2の上面をスライドしながらボルト1が通路溝部30に通されて係止溝部31に配置される。すなわち、図7(b)に示されているとおり、識別クリップ20がスライドして支持片21a,bがナット2の上面に載置されると、支持片21または支持片21a,bによってナット2の上面全体が覆われると共に、側片29によってナット2の右側面全体が覆われる。その際、支持片21a,bは、ネジ溝3またはネジ山4に当たることで基部27を起点として、ネジ溝3に沿って上下に撓んで弾性変形し、基部27の内側がネジ溝3に配置されると共にネジ山4に引っかかる。このようにして、導入溝24を介してボルト1の側部が支持片21a,bで挟持される。この状態では、基部27がネジ山4に引っかかっているため、ナット2が緩んで上昇することが妨げられ、ナット2が外れにくい。
以上のとおり、第二実施形態に係る識別クリップ20が構成されている。次に、識別クリップ20の効果を説明する。なお、以下の説明では、第一実施形態に係る識別クリップ10と異なる構成に基づく効果の説明がなされ、識別クリップ10と同じ効果は説明が省略されている。
上記したとおり、識別クリップ20によれば、支持片21は、左側方に開放されたことで、ボルト1が導入されて配置される導入溝24が形成されている。この構成により、識別クリップ20がボルト1に取り付けられると、支持片21a,bは、ネジ溝3またはネジ山4に当たることで基部27を起点として、ネジ溝3に沿って上下に撓んで弾性変形し、基部27の内側がネジ溝3に配置されると共にネジ山4に引っかかる。このようにして、導入溝24を介してボルト1の側部が支持片21a,bで挟持される。したがって、基部27がネジ山4に引っかかって識別クリップ20がボルト1に堅固に留まっているため、ナット2が緩んで上昇することが妨げられ、ナット2が外れにくく、ナット2が緩むことを適切に防止することができる。
また、導入溝24により、ボルト1の側方から識別クリップ20がボルト1に取り付けられる。したがって、仮にボルト1の上方から識別クリップ20を取り付けることができない作業環境であっても、ボルト1の側方から容易に識別クリップ20を取り付けることができる。
なお、第二実施形態の変形例として、側片29が支持片21の前方の縁または後方の縁のいずれか、またはいずれにも備えられている構成であってもよい。
また、上記したナットは、例えば、六角ナット、座付き六角ナット、つば付き六角ナット、フランジ付き六角ナット、四角ナット、丸ナットなど様々である。また、上記したボルトは、大きさにかかわらず、ネジやビスと呼ばれるものも含まれる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 ボルト
2 ナット
3 ネジ溝
4 ネジ山
10,10a〜j,20 識別クリップ
11,21,21a,b 支持片
12,22 湾曲縁部
13,23 直線縁部
14 導入孔(導入路)
15,25 切欠き
16 係止片
17,27 基部
18,28 自由端部
19,29 側片
24 導入溝(導入路)
30 通路溝部
31 係止溝部
40a,b 取付冶具
41 把持部
42 押圧部
43 押圧面部
44 穴部
45 コイルスプリング

Claims (6)

  1. ナットが締結されたボルトに取り付けられる支持片に、ボルトが導入される導入路が形成され、
    前記導入路を介してボルトの側部が前記支持片で挟持されると共にこの支持片でナット上面が覆われることで、ナットがボルトに締結された後であることを識別させる、
    ことを特徴とする識別クリップ。
  2. ボルトの軸方向と交差する方向に前記支持片が開放されたことで前記導入路が形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載された識別クリップ。
  3. 前記ボルトの軸方向に前記支持片が貫通されたことで前記導入路が形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載された識別クリップ。
  4. 前記支持片における前記導入路の縁に切り欠きが形成され、
    ボルトに取り付けられた状態における前記支持片が、ナットを抜去する方向に傾斜した、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された識別クリップ。
  5. ナットの側面を覆う側片が備えられた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された識別クリップ。
  6. 表面が着色された、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された識別クリップ。
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