JP2018085971A - 水素含有氷の製造方法及び魚介類の鮮度保持方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】活性水素の溶存性が優れることで活性水素の効果が長く継続できる水素含有氷の製造方法及び、この水素含有氷を用いた魚介類の鮮度保持方法の提供を目的とする。【解決手段】魚介類の鮮度を保持する方法であって、活性水素を200ppb以上含有する水素含有氷にて冷却することを特徴とする。【選択図】 なし
Description
本発明は、活性水素を含有させた氷の製造方法及び水素含有氷を用いた魚介類の鮮度を保持する方法に関する。
魚介類を長期的に保存するには、冷凍保存が一般的である。
例えば、マグロ等は−60〜−70℃の低温にて冷凍保存されている。
一方、生の魚介類を店頭販売する場合や、冷凍したものを解凍して食する場合に、そのまま鮮度を保持することが重要である。
従来は、真水や海水を凍らせた氷を魚介類の周囲に加えたり、氷を入れた袋等を魚介類の下側に配置したりしていた。
しかし、これでは鮮度を保持するのには充分でない。
例えば、マグロ等は−60〜−70℃の低温にて冷凍保存されている。
一方、生の魚介類を店頭販売する場合や、冷凍したものを解凍して食する場合に、そのまま鮮度を保持することが重要である。
従来は、真水や海水を凍らせた氷を魚介類の周囲に加えたり、氷を入れた袋等を魚介類の下側に配置したりしていた。
しかし、これでは鮮度を保持するのには充分でない。
特許文献1には、海水を電解して生成される電解生成水を用いて、魚介類を殺菌及び中和剤を添加し保存する方法を開示するが、処理が大変である。
特許文献2には、還元水を凍らせた還元性氷を開示し、魚介類等の酸化を遅くさせることが記載されている。
しかし、水の電気分解により得られる水素は、氷への溶存性が悪く開放状態になると、直に空中に飛散する課題があった。
しかし、水の電気分解により得られる水素は、氷への溶存性が悪く開放状態になると、直に空中に飛散する課題があった。
本発明は、活性水素の溶存性が優れることで活性水素の効果が長く継続できる水素含有氷の製造方法及び、この水素含有氷を用いた魚介類の鮮度保持方法の提供を目的とする。
本発明に係る魚介類の鮮度保持方法は、魚介類の鮮度を保持する方法であって、活性水素を200ppb以上含有する水素含有氷にて冷却することを特徴とする。
ここで、水素含有氷はマグネシウムのケイ酸塩鉱物と接触させた水を凍結させて得られた氷であるのが好ましい。
なお、水素含有量を200ppb以上としたのは、それ以下だと抗酸化性が劣るからである。
なお、水素含有量を200ppb以上としたのは、それ以下だと抗酸化性が劣るからである。
活性水素を含有した水、いわゆる水素水の製造方法には、一般的に水の電気分解による方法と、特定の鉱物又はその焼成物と水とを接触させる方法がある。
本発明は、マグネシウムのケイ酸塩鉱物にて水素水を得る点に特徴がある。
マグネシウムのケイ酸塩鉱物はケイ素原子を中心にし、それに酸素原子が配位した格子骨格において、Si又はSiO2の一部がMg,MgO等にて置き換えられた構造の鉱物をいう。
また、アルミニウム,ホウ素等も取り込まれたものもある。
このようなマグネシウムのケイ酸塩鉱物としては、輝石,角閃石,カンラン石等が例として挙げられる。
上記の鉱物の中でも石川県と富山県の境に位置する医王山,戸室山等にて採られる戸室石が特に好ましい。
水に戸室石を投入すると活性水素が発生し、そのままその水に溶存する。
本発明は、マグネシウムのケイ酸塩鉱物にて水素水を得る点に特徴がある。
マグネシウムのケイ酸塩鉱物はケイ素原子を中心にし、それに酸素原子が配位した格子骨格において、Si又はSiO2の一部がMg,MgO等にて置き換えられた構造の鉱物をいう。
また、アルミニウム,ホウ素等も取り込まれたものもある。
このようなマグネシウムのケイ酸塩鉱物としては、輝石,角閃石,カンラン石等が例として挙げられる。
上記の鉱物の中でも石川県と富山県の境に位置する医王山,戸室山等にて採られる戸室石が特に好ましい。
水に戸室石を投入すると活性水素が発生し、そのままその水に溶存する。
本発明者らは、この戸室石を水に入れて製造した水素が約800ppb含まれる水素含有水と、電気分解により生成した水素が約800ppb含まれる電解水とを約30mlずつそれぞれビーカーに入れ、そのまま1日放置した。
その結果、電解水の方は水素が20〜30ppbまで下がっていたのに対して、本発明に係る戸室石を用いた水素水は、約400ppb以上の溶存水素が残っていた。
これにより、電解水と戸室石を用いた水素水とは、水中における水素の溶存状態が相違することが明らかになり、戸室石を用いた水素含有水は水素の溶存保持性が高い。
これを氷にすることで、さらに水素の保持性が向上する。
その結果、電解水の方は水素が20〜30ppbまで下がっていたのに対して、本発明に係る戸室石を用いた水素水は、約400ppb以上の溶存水素が残っていた。
これにより、電解水と戸室石を用いた水素水とは、水中における水素の溶存状態が相違することが明らかになり、戸室石を用いた水素含有水は水素の溶存保持性が高い。
これを氷にすることで、さらに水素の保持性が向上する。
魚介類の鮮度を保持するには、真水のみならず海水等の塩が含まれた水を用いて、水素含有氷を製造することができる。
その一方で、本発明に係る水素含有氷は戸室石を用いると、多くのミネラルも含まれているので優れた食材にもなることから、微細化した水素含有微細氷を製造することもできる。
本発明に係る水素含有微細氷の製造方法は、活性水素が200ppb以上含有する氷であって、マグネシウムのケイ酸塩鉱物と接触させた水を凍結させて得られた氷を微細化したものであることを特徴とする。
ここで微細化とは、粒子径が約2mm以下にまで細かくしたものをいう。
その一方で、本発明に係る水素含有氷は戸室石を用いると、多くのミネラルも含まれているので優れた食材にもなることから、微細化した水素含有微細氷を製造することもできる。
本発明に係る水素含有微細氷の製造方法は、活性水素が200ppb以上含有する氷であって、マグネシウムのケイ酸塩鉱物と接触させた水を凍結させて得られた氷を微細化したものであることを特徴とする。
ここで微細化とは、粒子径が約2mm以下にまで細かくしたものをいう。
本発明に用いる水素含有氷は、従来の電解水を用いた氷よりも水素の溶存保持性が優れるので、魚介類の鮮度を保持するのに有効である。
赤身魚を用いて、従来の電解水の氷と、本発明に係る水素含有氷とを比較した結果、氷が溶けて無くなるまで約1日放置した魚の赤身の変化を比較したところ、本発明に係る氷を用いたものは、明らかに変色が少なかった。
これは水素の溶存保持性が高く、魚介類の酸化を抑える効果が優れていたためと思われる。
赤身魚を用いて、従来の電解水の氷と、本発明に係る水素含有氷とを比較した結果、氷が溶けて無くなるまで約1日放置した魚の赤身の変化を比較したところ、本発明に係る氷を用いたものは、明らかに変色が少なかった。
これは水素の溶存保持性が高く、魚介類の酸化を抑える効果が優れていたためと思われる。
本発明に用いる水素含有氷の製造方法としては、マグネシウムのケイ酸塩鉱物をそのまま用いてもよい。
また、ミル等にて粉末にし、それに他の鉱物の粉末やバインダー類等を必要に応じて混合し、所定の大きさに焼結して用いることもできる。
このようにして得られた焼結体を水1リットル当たり10〜100g投入すると、約2〜10分程度にて水素が600ppb以上、さらには1,000ppb以上の水素含有水が得られる。
また、量産性の観点からは、焼結体に接触するように水を循環通水するとよい。
これを製氷機で冷却し、氷にする。
また、ミル等にて粉末にし、それに他の鉱物の粉末やバインダー類等を必要に応じて混合し、所定の大きさに焼結して用いることもできる。
このようにして得られた焼結体を水1リットル当たり10〜100g投入すると、約2〜10分程度にて水素が600ppb以上、さらには1,000ppb以上の水素含有水が得られる。
また、量産性の観点からは、焼結体に接触するように水を循環通水するとよい。
これを製氷機で冷却し、氷にする。
Claims (3)
- 魚介類の鮮度を保持する方法であって、
活性水素を200ppb以上含有する水素含有氷にて冷却することを特徴とする魚介類の鮮度保持方法。 - 前記水素含有氷はマグネシウムのケイ酸塩鉱物と接触させた水を凍結させて得られた氷であることを特徴とする請求項1記載の魚介類の鮮度保持方法。
- 活性水素が200ppb以上含有する氷であって、
マグネシウムのケイ酸塩鉱物と接触させた水を凍結させて得られた氷を微細化したものであることを特徴とする水素含有微細氷の製造方法。
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JP2016231906A JP2018085971A (ja) | 2016-11-30 | 2016-11-30 | 水素含有氷の製造方法及び魚介類の鮮度保持方法 |
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2016
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