JP2018085249A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】接続対象物の挿入方向に沿って複数の接点部を有する小型のコネクタについて、接続対象物との有効嵌合長を長くするとともに接続対象物が引っ掛かって端子が座屈するようなおそれを解消する。
【解決手段】ソケット端子4は、第1の端子片4cの第1の折返し部4c4と第2の端子片4dの第3の折返し部4d5によって、第1の接触部4c2と第2の接触部4d2が互いに向き合う方向に伸長させることができる。これにより相互に逆方向に伸長する従来のコネクタと比べて、第1の接触部4c2と第2の接触部4d2とを近づけることができる。したがってプラグ端子に対する第1の接触部4c2又は第2の接触部4d2の有効嵌合長を長くできる。
【選択図】図7

Description

本発明はプリント基板等に取付けられ、例えば基板と接続対象物とを導通接続するコネクタに関する。
接続対象物に付着した異物を除去するため、1つの端子に複数の接点部を設けることで接続信頼性を高めるコネクタが知られている。本出願人は、そうしたワイピング機能に加えて、複数の接点部を有する構成でありながら、接続対象物のハウジングへの挿抜方向で小型化できるコネクタを提案している(特許文献1)。
この特許文献1に記載のコネクタは、従来のコネクタに見られない特徴ある端子を備えている。即ち、ソケット端子4には、いずれも金属片を板厚方向に屈曲した形状の第1の端子片4cと第2の端子片4dとを有する。第1の端子片4cには、ソケットハウジング5からの接続対象物の抜去方向に伸長する第1の弾性片部4c1と、接続対象物と接触する第1の接点部4c2とが設けられている。また、第2の端子片4dには、基部4bから前記抜去方向に伸長してから、その反対方向となる接続対象物の挿入方向に向かって折り返す折返し部4d7を有しており、その挿入方向に伸長する第2の弾性片部4d1と、接続対象物と接触する第2の接点部4d2とが設けられている。そして第2の弾性片部4d1は、並列に配置した2本のばね部と、2本のばね部の先端が繋がる結合部4d4とを有しており、第2の接点部4d2はその結合部4d4から突出する構造となっている。
このような特許文献1に記載のコネクタは、1つのソケット端子4に2つの接点部4c2、4d2を有することで、接続対象物に異物が付着している場合に、少なくともどちらの接点部4c2、4d2が接触すれば導通接続できるため接続信頼性を高めることができる利点がある。また、第2の弾性片部4d1が折返し部4d7を有するため、第2の弾性片部4d1が一方向にのみ伸長する場合よりも、第2の弾性片部4d1のばね長を長く確保してばねとしての耐久性を確保しながらも、コネクタ全体を接続対象物の挿抜方向で小型化できるという利点がある。
特許第5993475号公報、図6
ところで、前述の従来のコネクタでは、第1の端子片4cと第2の端子片4dは、それぞれ反対方向に伸長しているため、接続対象物の挿抜方向で小型化したとはいえ、接点部4c2、4d2との距離が離れており、特に第2の端子片4dの接点部4d2の接続対象物に対する有効嵌合長が短くなるという問題がある。
また、この従来のコネクタでは、接続対象物が第1の接点部4c2を押し込んで基部4bの方向へ変位させた後に、その挿入方向の先にある第2の端子片4dの結合部4d4に引っ掛かってしまい、そのまま挿入されてしまうことで、第2の端子片4dを座屈させてしまうおそれがある。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。その目的は接続対象物の挿入方向に沿って複数の接点部を有する小型のコネクタについて、接続対象物との有効嵌合長を長くすることにある。また、他の目的は接続対象物が引っ掛かって端子が座屈するようなおそれを解消することにある。
上記目的を達成すべく本発明は以下の特徴を有するものとして構成される。
本発明は、接続対象物と導通接続する第1の端子片と第2の端子片とを有する端子と、前記端子を保持するハウジングと、を備えるコネクタについて、前記第1の端子片は、第1の方向に伸長する第1のばね片部と、前記第1のばね片部の端部から前記第1の方向と反対の第2の方向に屈曲する第1の折返し部と、前記接続対象物の押圧接触を受けて変位する第1の接触部と、を有しており、前記第2の端子片は、前記第1の端子片の前記第1のばね片部と並んで前記第1の方向に伸長する基端ばね片と、前記基端ばね片の端部から前記第2の方向に屈曲する第2の折返し部と、前記第2の方向へ前記第1の端子片の前記第1の接触部を超えて伸長する中間ばね片と、前記中間ばね片の端部から前記第1の方向に屈曲する第3の折返し部と、前記第3の折返し部と前記第1の端子片の前記第1の接触部との間に位置しており、前記接続対象物の押圧接触を受けて変位する第2の接触部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1の端子片が、前記第1のばね片部の端部から前記第1の方向と反対の第2の方向に屈曲する第1の折返し部と、前記接続対象物の押圧接触を受けて変位する第1の接触部とを有しており、第2の端子片が、前記第2の方向へ前記第1の端子片の前記第1の接触部を超えて伸長する中間ばね片と、前記中間ばね片の端部から前記第1の方向に屈曲する第3の折返し部と、前記第3の折返し部と前記第1の端子片の前記第1の接触部との間に位置しており、前記接続対象物の押圧接触を受けて変位する第2の接触部と、を有する。このように第1の端子片の第1の折返し部と第2の端子片の第3の折返し部によって、第1の接触部と第2の接触部は互いに向き合う方向に伸長する。これにより、相互に逆方向に伸長する従来のコネクタと比べると、第1の接触部と第2の接触部とを近づけることができる。したがって、接続対象物に対する第1の接触部又は第2の接触部の有効嵌合長を長くすることができる。
また、本発明では前述のように第1の接触部と第2の接触部とを近づけることができるので、第1の接触部と第2の接触部を第1の方向及び第2の方向で小型化することができ、それらを収容するハウジングも小型化することができる。
さらに本発明では、第1の端子片が第1の折返し部を有し、第2の端子片が第2の折返し部と中間ばね片と第3の折返し部とを有するため、単に端子片を一方向に伸長する形状とする場合と比較して、第1の端子片と第2の端子片のばね長を長く確保することで応力を分散できるのでばねとしての耐久性を確保することができる。
前記本発明の前記第2の端子片の前記第2の接触部の先端部については、前記接続対象物の押圧接触を受けて変位する前記第2の接触部の変位方向で、前記第1の端子片の前記第1の接触部の先端部よりも前記第1の端子片の前記第1のばね片部に近接して位置するように構成することができる。本発明によれば、第2の接触部の先端部が、第1の接触部の先端部よりも第1のばね片部に近接して位置するので、第1の接触部によって第2の接触部の先端部が隠れることにより、接続対象物が第2の接触部の接触部に引っ掛かることで生じる座屈や折れを防ぐことができる。
前記本発明については、前記ハウジングが前記接続対象物に向けて変位する前記第2の折返し部と当接する変位規制壁を有し、前記第2の折返し部が前記変位規制壁との当接により前記中間ばね片と前記第3の折返し部と前記第2の接点部のばね支点となるものとして構成することができる。前記ハウジングに前記変位規制壁が無い場合、第2の接点部が接続対象物と押圧接触して変位すると、第3の折返し部も押し込まれて変位する。すると第2の接点部と第3の折返し部とを弾性支持する第2の折返し部は、基端ばね片の基端側をばね支点として第3の折返し部と逆方向に接続対象物に近づく方向へ回転するように変位する。しかしながら、このように第2の折返し部が回転変位してしまうと、第2の接触部による接続対象物に対する接触圧が低下してしまう。しかしながら本発明によれば、ハウジングの変位規制壁によって、第2の折返し部の回転変位を止めることができる。すると第2の折返し部は、接続対象物と接触する第2の接触部と第3の折返し部とを弾性支持する主たるばね支点として機能を担うことになり、第2の接触部を接続対象物に確実に押圧接触させる接触圧を発揮する。こうして本発明によれば、嵌合接続状態で、第2の接触部を接続対象物に対して確実に導通接触させることができる。
前記本発明の前記基端ばね片については、前記第2の折返し部と反対側の基端側に、前記第2の折返し部に繋がる先端側よりも板幅が細い細幅部を有するものとして構成できる。これによれば、細幅部が柔らかくなるので、第2の折返し部を弱い力で回転変位させることができる。したがって回転変位する第2の折返し部は、前記変位規制壁に対して嵌合接続過程の早い段階で接触する。これにより第2の接触部は、第2の折返し部をばね支点として、嵌合接続過程の早い段階で確実に接続対象物に導通接触させることができる。
前記本発明の前記第2の端子片については、前記基端ばね片と前記第2の折返し部と前記中間ばね片とをそれぞれ有しており並列に配置される2本のばね部と、2本のばね部の先端が繋がる結合部とを有するように構成できる。本発明によれば、並列に配置した2本のばね部と、2本のばね部の先端が繋がる結合部とを有するため、ばね部の並列方向で第2の端子片に加えられる負荷に対する剛性を高めることができる。前記本発明についてはさらに、第2の接触部が前記結合部から突出するものとして構成できる。これによれば、第2の接触部が2本のばね部によって弾性支持され、第2の接触部を接続対象物に対して確実に接触することができる。
前記本発明の前記第1の端子片については、前記第2の端子片の前記2本のばね部の間に配置することができる。本発明によれば、第1の端子片が2本のばね部の並列方向で弾性変形できる範囲を、2本のばね部によって挟まれる範囲に制限することができ、第1の端子片を前記並列方向への変位による塑性変形から保護することができる。
前記本発明の第1の接触部と前記第2の接触部は、前記端子を形成する金属片の板厚方向に湾曲する湾曲面として形成できる。本発明によれば、例えば各接触部が角部で接続対象物と接触する場合と比較して、接続対象物に対して円滑に接触させることができ、接続対象物の接触面に損傷を与えにくくすることができる。
本発明によれば、端子が複数の接触部を有することにより、接続信頼性を高めることができる。また、第1の端子片の第1の接触部と第2の端子片の第2の接触部とを近づけることができるため、従来のコネクタよりも第1の接触部又は第2の接触部の接続対象物に対する有効嵌合長を長くすることができ、またコネクタを小型化することができる。
一実施形態によるソケットコネクタの正面・右側面・平面を含む外観斜視図。 図1のソケットコネクタの正面図。 図1のソケットコネクタの平面図。 図2のIV−IV線断面図。 図2のV−V線断面図。 図3のVI−VI線断面図。 図1のソケット端子の正面・右側面・平面を含む外観斜視図。 図7のソケット端子の正面図。 図7のソケット端子の右側面図。 図7のソケット端子の背面図。 一実施形態によるプラグコネクタの正面・右側面・平面を含む外観斜視図。 図11のプラグコネクタの正面・左側面・底面を含む外観斜視図。 図11のプラグコネクタの平面図。 図11のプラグコネクタの右側面図。 図11のプラグコネクタの正面図。 図13のXVI−XVI線断面図。 図15のXVII−XVII線断面図。 図11のプラグ端子の正面・右側面・平面を含む外観斜視図。 ソケットコネクタとプラグコネクタの嵌合状態を示す図2のIV−IV線相当の断面図。 従来のソケット端子と本実施形態のソケット端子とを比較する説明図。 図7のソケット端子の変位を示す動作説明図。 図17のA部におけるプラグ端子の傾斜片部の動作説明図。 図16のB部における変位規制突起の動作説明図。 図16のB部における変位規制突起の他の動作説明図。
以下、本発明のコネクタの好適な一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、基板P1に実装されるソケットコネクタ1を「コネクタ」として例示する。またフローティングコネクタであって基板P2に実装されるプラグコネクタ2を「可動コネクタ」として例示する。ソケットコネクタ1にとっての「接続対象物」はプラグ端子3であり、プラグコネクタ2にとっての「接続対象物」はソケット端子4である。ソケットコネクタ1とプラグコネクタ2とが嵌合接続することでソケット端子4とプラグ端子3とが導通接触し、基板P1と基板P2とが導通接続する。
また、本明細書中では、ソケットコネクタ1の幅方向(長手方向)をX方向、前後方向(短手方向)をY方向、ソケットコネクタ1の高さ方向(上下方向)をZ方向として説明する。そしてソケットコネクタ1とプラグコネクタ1とが嵌合接続した状態で高さ方向Zにおけるソケットコネクタ1の側を「下側」とし、プラグコネクタ2の側を「上側」として説明する。しかしこれらによってソケットコネクタ1やプラグコネクタ2の実装方法や使用方法を限定するものではない。
実施形態〔図1〜図24〕:
〔ソケットコネクタ〕
ソケットコネクタ1は、図1〜図10で示すように、ソケットハウジング5と、ソケット端子4とを備える。
〔ソケットハウジング〕
ソケットハウジング5は、絶縁性樹脂の成形体でなり、脚部5aと、嵌合部5bとを有する。
脚部5aは、ソケットハウジング5の幅方向Xにおける両端側の下側に1つずつ略直方体形状の突起として形成されている。各脚部5aの前後方向Yにおける両端には、固定金具5cが1つずつ固定される。ソケットハウジング5は固定金具5cを介して基板P1に半田付けされて固定される。
嵌合部5bは、2つの脚部5aの間に位置するハウジング本体部として箱型形状に形成されている。嵌合部5bは、嵌合室5b1と端子収容部5b2とを有する。嵌合部5bは、幅方向Xに沿って設けられる前壁部5dと後壁部5eと、前後方向Yに沿って設けられて前壁部5dと後壁部5eとを連結する側壁部5f,5fとを有する。
嵌合室5b1は、前壁部5dと、後壁部5eと、側壁部5f,5fとによって囲まれて形成されており、その上端にはプラグコネクタ2を挿入する嵌合口5gが設けられる。前壁部5dと後壁部5eにおいて嵌合室5b1を形成する内壁5hには、嵌合室5b1と端子収容部5b2とを連通する開口部5iが設けられる。
端子収容部5b2は、ソケット端子4を1つずつ収容する。本実施形態のソケットコネクタ1はソケット端子4を6つ有しており、端子収容部5b2も6つ設けられる。端子収容部5b2は前壁部5dと後壁部5eとに3つずつ設けられ、それらが幅方向Xに沿って並列に配置される。端子収容部5b2は、X方向に沿う幅と、Y方向に沿う奥行きと、Z方向に沿う高さを有する凹みとして形成されている。即ち、端子収容部5b2は、その凹みの底となる後面5b3と、後面5b3の長手方向に沿う両端部から嵌合室5b1に向けてY方向に伸長する一対の側面5b4と、後面5b3と側面5b4の上端部を閉塞する天面5b5とを有する。
端子収容部5b2の下部には、ソケット端子4をソケットハウジング5の底面側から端子収容部5b2に挿入するための端子挿入孔5b6が形成されている。端子挿入孔5b6は、ソケットハウジング5の底面に幅方向Xに沿って伸長する中央隔壁5b7によって、前後方向Yの前側と後側にそれぞれ形成されている。
端子収容部5b2の各側面5b4には、端子収容部5b2を嵌合室5b1に対して仕切る変位規制壁5b8が形成されている。前述した開口部5iはこの一対の変位規制壁5b8の間に形成されており、端子収容部5b2に収容されたソケット端子4の第1の接触部4c2と第2の接触部4d2はその開口部5iから嵌合室5b1に向けて突出する。
さらに端子収容部5b2の後面5b3の両端部には、ソケット端子4の端子固定溝5b9が形成されている。ソケット端子4は、ソケットコネクタ1の組立時にソケットハウジング5の底面の端子挿入孔5b6から端子収容部5b2に挿入されて端子固定溝5b9に圧入固定される。
〔ソケット端子〕
ソケット端子4は、金属板を打ち抜いて設けた金属片を折り曲げ加工することで形成されている。
ソケット端子4は、図4〜図10で示すように基板固定部4aと、基部4bと、第1の端子片4cと、第2の端子片4dとを有する。
基板固定部4aは、ソケット端子4の下端に設けられ、基板P1に接触した状態で半田付けされて、ソケット端子4が基板P1に対して固定される。
基部4bは、略矩形でなり、表面は平坦な板面でなる。基部4bの幅方向Xにおける両端には係止突起4b1がそれぞれ設けられる。ソケット端子4をソケットハウジング5の端子収容部5b2に挿入する際に係止突起4b1を端子固定溝5b9に圧入し噛み込ませることで、ソケット端子4を固定することができる。基部4bには第1の弾性片部4c1の基端部と第2の弾性片部4d1の基端部が繋がる。第1の弾性片部4c1と第2の弾性片部4d1とを基部4bの異なる位置から伸長させることで、第1の端子片4cや第2の端子片4dのばね長や接圧をそれぞれ調節して、互いに異ならせることができる。
〔第1の端子片〕
第1の端子片4cは、金属片を板厚方向に屈曲した形状でなり、第1の弾性片部4c1と、第1の接触部4c2とを有する。
第1の弾性片部4c1は、基部4bの側から順に、第1のばね片部4c3と、第1の折返し部4c4を有する。第1の弾性片部4c1は、基部4bの上端の幅方向Xにおける略中央であって、後述する第2の端子片4dの2本のばね部4d3,4d3の略中央に配置される。こうすることで、第1の弾性片部4c1が2本のばね部4d3の並列方向で弾性変形できる範囲を、それら2本のばね部4d3によって挟まれた範囲に制限することができる。
第1のばね片部4c3は、その基端が基部4bに繋がっており、「第1の方向」として嵌合室5b1からのプラグコネクタ2の抜去方向(高さ方向Z(+))に沿って片持ち梁状に伸長するように形成されている。第1のばね片部4c3は、端子収容部5b2の内部で後面5b3に沿って配置される基端側で屈曲部4c8により曲げられており、屈曲部4c8から先端側にかけてソケットハウジング5の開口部5iに向けて斜めに傾斜しながら高さ方向Zに伸長する。また、第1のばね片部4c3は、図10で示すように第1の折返し部4c4に繋がる先端側よりも基部4bに繋がる基端側の板幅が太くなるように形成されている。これにより第1の端子片4cは、ばねが硬く(接触圧が高く)なるように設定されている。
第1の折返し部4c4は、第1のばね片部4c3の上端部から、第1の方向とは反対の「第2の方向」となる嵌合室5b1へのプラグコネクタ2の挿入方向(高さ方向Z(−))に屈曲するように形成されている。このような第1の折返し部4c4がなく、第1のばね片部4c3を第1の方向Z(+)に伸長させてばね長を得ようとすると、ソケット端子4が高さ方向Zで大型化してしまう。しかしながら本実施形態では、第1の折返し部4c4により第2の方向Z(−)に折返し、その先に第1の接触部4c2を形成することで、第1の端子片4cのばね長を確保しながらもソケット端子4を高さ方向Zで小型化できるようにしている。
第1の接触部4c2は、フロント接触ガイド部4c5、フロント接点部4c6、先端部4c7を有している。
フロント接触ガイド部4c5は、図4で示すように、ソケットハウジング5の開口部5iから嵌合室5b1に突出しており、嵌合口5gから挿入されるプラグ端子3が最初に接触するソケット端子4の部位である。フロント接触ガイド部4c5は挿入されるプラグ端子3に対して「前側」に位置し、後述するリア接触ガイド部4d11は「後側」に位置している。フロント接触ガイド部4c5は、プラグ端子3の押圧接触を平坦な接触面でスムーズに受け止めつつ摺動接触し、端子収容部5b2に向けて変位する。第1の折返し部4c4は嵌合室5b1に突出せず、端子収容部5b2の内部に常時位置したままであるため、プラグコネクタ2が第1の折返し部4c4に突き当たり、ソケット端子4が座屈するおそれはない。
フロント接点部4c6は、金属板の板厚方向に山状に湾曲する形状に形成されている。フロント接点部4c6は、ソケット端子4の幅方向Xにおける略中央に配置される。フロント接点部4c6の接触面は、第1の端子片4cを板厚方向で屈曲させたロール面として設けられる。打ち抜き端子の破断面(板厚面)には通常、打ち抜き工程で生じる細かい凹凸が存在し、相手端子との接点部を、例えば打ち抜き端子の破断面として形成すると、相手端子の接触面を傷付けてしまうおそれがある。これに対してフロント接点部4c6はロール面であるため、コネクタ同士の挿抜が繰り返されてプラグ端子3と繰り返し摺動接触してもプラグ端子3を傷つけにくくすることができる。
先端部4c7は、フロント接点部4c6の先端側端部に形成されている。先端部4c7についてはさらに後述する。
〔第2の端子片〕
第2の端子片4dは、金属片を板厚方向に屈曲した形状でなり、第2の弾性片部4d1と、第2の接触部4d2とを有する。
第2の弾性片部4d1は、2本のばね部4d3と、結合部4d4、第3の折返し部4d5とを有している。
各ばね部4d3は、基部4bの側から順に、基端ばね片4d6と、第2の折返し部4d7と、中間ばね片4d8を有しており、幅方向Xで対称に形成されている。各ばね部4d3は、基部4bの上縁の幅方向Xにおける各端部に繋がっており、「第1の方向」として嵌合室5b1からのプラグコネクタ2の抜去方向(高さ方向Z(+))に沿って片持ち梁状に伸長するように形成されている。
基端ばね片4d6は、端子収容部5b2の内部で後面5b3に沿って天面5b5に向けて直線状に伸長する。基端ばね片4d6は、図10で示すように基部4bに繋がる基端側から第2の折返し部4d7に繋がる先端側にかけて太くなる形状でとされている。本実施形態では、第2の折返し部4d7と反対側の基端側に、第2の折返し部4d7に繋がる先端側の板幅W2よりも細い板幅の細幅部4d9が形成されており、基端ばね片d6の基端側部位が最も細い板幅W1となっている。基端ばね片4d6は、そのような細幅部4d9によりばねが柔らかくなり容易に弾性変形できるように設定されている。また、第1の端子片4cは第1のばね片部4c3の基端側の板幅が太くなるように形成しているが、細幅部4d9は、第1の端子片4cに隣接する板縁を第2の折返し部4d7に繋がる先端側から基端側部位にかけて斜めに形成することで板幅が細くなるように形成している。このため第1の端子片4cに隣接しない方の板幅を斜めに形成する場合と比較して、第1の端子片4cと第2の端子片4dとを合わせた部分におけるソケット端子4の幅を幅方向Xで小型化することができる。
第2の折返し部4d7は、基端ばね片4d6の上端部から、第1の方向とは反対の「第2の方向」となる嵌合室5b1へのプラグコネクタ2の挿入方向(高さ方向Z(−))に屈曲する逆U字状に形成されている。第2の折返し部4d7は、第1の折返し部4c4と前後方向Yで重なる位置に形成されている。これにより第2の端子片4dは第1の端子片4cよりも高さ方向Zで突出することなく、ソケット端子4の高さが低背化されている。
中間ばね片4d8は、第2の折返し部4d7から第2の方向Z(−)に沿って基端ばね片4d6と平行に伸長する。中間ばね片4d8の長さは、第1の端子片4cの第1の接触部4c2を超えるように形成されている。このように第2の端子片4dは、基端ばね片4d6、第2の折返し部4d7、中間ばね片4d8によって、端子収容部5b2の狭い空間内部でもばね長を長く確保することができるようにしている。
結合部4d4は、2つのばね部4d3の先端(中間ばね片4d8の先端)を幅方向Xで繋ぐ部分である。結合部4d4は、端子収容部5b2の内部に収容されていて、前後方向Yで変位規制壁5b8と重なる位置に形成されている。したがって、この結合部4d4が端子収容部5b2から嵌合室5b1に突出しようとしても変位規制壁5b8により阻止されるため、結合部4d4が挿入されるプラグ端子3と接触するような不都合は生じない。また、結合部4d4には2本のばね部4d3の先端が繋がるため、2本のばね部4d3のばね弾性力をプラグ端子3に対するリア接点部4d10の接触力として発揮させることができる。また、ばね部4d3の並列方向で第2の弾性片部4d1に負荷が加えられた場合であっても第2の弾性片部4d1を各ばね部4d3が基部4bに固定されることで、塑性変形を生じる程には変形しにくくすることができる。
第3の折返し部4d5は、結合部4d4から第1の方向Z(+)に屈曲するように突出して形成されている。第3の折返し部4d5は、結合部4d5の幅方向Xにおける中間位置に形成されている。これにより図8で示すように、幅方向Xで第1の接触部4c2と第2の接触部4d2とが一直線上に並んで配置されることとなる。
第2の接触部4d2は、リア接点部4d10、リア接触ガイド部4d11、先端部4d12を有している。
リア接点部4d10は、金属板の板厚方向に山状に湾曲する形状に形成されている。リア接点部4d10は、ソケット端子4の幅方向Xにおける略中央に配置される。リア接点部4d10の接触面は、第2の端子片4dを板厚方向で屈曲させたロール面として設けられる。これにより第1の端子片4cのフロント接点部4c6と同様に、繰り返し摺動接触してもプラグ端子3を傷つけにくくすることができる。
また、リア接点部4d10は、フロント接点部4c6とプラグコネクタ2の挿入方向に沿う同一直線上に配置される(図8)。したがって、プラグコネクタ2のプラグ端子3に対してフロント接点部4c6、リア接点部4d10の順に接触する。この際、フロント接点部4c6がプラグ端子3に付着した異物を除去することができ、リア接点部4d10では異物を除去したプラグ端子3に接触することができるため、接続信頼性を高めることができる。
さらに、プラグ端子3の挿入方向Zの異なる位置にフロント接点部4c6とリア接点部4d10を配置することで、プラグ端子3を挿入する際に作業者の手元に同時に全ての接点部による負荷が掛からないように、挿入力を分散できる。よって作業者にとってプラグ端子3の挿入作業を行いやすくなっている。
リア接触ガイド部4d11は、図4で示すように、ソケットハウジング5の嵌合室5b1に位置する第3の折返し部4d5の端部から開口部5iの内部に斜めに伸長しており、嵌合口5gから挿入されるプラグ端子3が最初に接触する第2の端子片4dの部位である。リア接触ガイド部4d11は、プラグ端子3の押圧接触を平坦な接触面でスムーズに受け止めつつ摺動接触し、端子収容部5b2に向けて変位する。リア接触ガイド部4d11は、第1の端子片4cの先端部4c7の延長線上に到達する長さで形成されている。
先端部4d12は、リア接触ガイド部4d11の端部に形成されている。先端部4d12は、図4で示すように嵌合室5b1に出ない開口部5iの内部(変位規制壁5b8の壁厚内)に位置している。したがって、嵌合室5b1に挿入されるプラグ端子3が先端部4d1に引っ掛かるようなことはない。もっとも、仮に変位規制壁5b8が無い場合であっても、本実施形態の端子構造によれば次の理由から先端部4d12が挿入されるプラグ端子3に引っ掛かることはない。第1の端子片4cの先端部4c7と第2の端子片4dの先端部4d12の位置関係を見ると、先端部4d12は、前後方向Yで先端部4c7と第1のばね片部4c3との間に領域に位置している。したがって、第2の端子片4dの先端部4d12は、挿入されるプラグ端子3に対して、プラグコネクタ2の挿入方向Z(−)で第1の端子片4cの第1の接触部4c2によって隠されており、プラグ端子3が先端部4d12に対して突き当たって第2の端子片4dが座屈するようなことはない。また、前述のように先端部4d12が前後方向Yで先端部4c7と第1のばね片部4c3との間に位置するように形成することで、第1の接触部4c2と第2の接触部4d2とを近づけて配置することができ、その結果、フロント接点部4c6に対してリア接点部4d10を高さ方向Zで近くできる。これにより、コネクタ嵌合接続状態におけるリア接点部4d10のプラグ端子3に対する有効嵌合長を長くすることができ、接続信頼性を高めることができる。また、第1の接触部4c2に対して第2の接触部4d2を近づけて配置できることで、ソケット端子4を高さ方向Zで小型化することができ、端子収容部5b2も高さ方向Zでコンパクトにすることができる。
〔プラグコネクタ〕
プラグコネクタ2は、プラグハウジング6と、プラグ端子3とを備えるフローティングコネクタである。
〔プラグハウジング〕
プラグハウジング6は、図11〜図14で示すように、固定ハウジング7と、可動ハウジング8とを備える。
〔固定ハウジング〕
固定ハウジング7は、絶縁性樹脂の成形体でなり、基板P2に対して半田付けするための固定金具7jを備える。固定ハウジング7は、前壁部7aと、後壁部7bと、側壁部7c,7cとを有する枠状に形成されている。固定ハウジング7の内部には可動ハウジング8の収容部7dが形成されており、可動ハウジング8との間には可動間隙7eが形成されている。固定ハウジング7の上面には上面開口7fが形成されており、底面には底面開口7gが形成されている。したがって可動ハウジング8は上面開口7fと底面開口7gから外部に露出している。
前壁部7aと後壁部7bは、プラグ端子3を1つずつ収容する端子収容部7hをそれぞれ3つ有する。端子収容部7hは、収容部7dに面する前壁部7aと後壁部7bの内面に形成した凹部として設けられており、幅方向Xに沿って3つずつ並列にそれぞれ配置されている。端子収容部7hは、プラグ端子3の後述する可動片3cの変位を許容する空間として形成されている。端子収容部7hには、プラグ端子3を固定する端子固定部7iが形成されている。
側壁部7cは、幅方向Xにおける両端側に1つずつ設けられ、前壁部7aと後壁部7bとを連結する。また、各側壁部7cには係止凹部7c1が2つ並べて形成されている。
〔可動ハウジング〕
可動ハウジング8は、絶縁性樹脂の成形体でなり、固定ハウジング7の収容部7dに配置されている。可動ハウジング8は、固定ハウジング7の可動間隙7eの範囲で固定ハウジング7に対して変位することができる。可動ハウジング8は、四角枠状の周壁を有する嵌合部8aと、変位規制突起8bとを有する。
嵌合部8aは、幅方向Xに沿う前壁部8a1と後壁部8a2と、前後方向Yに沿って設けられて前壁部8a1と後壁部8a2とを連結する側壁部8a3,8a3とを有する。嵌合部8aの上面にはソケットコネクタ1との嵌合口8a4が形成されている。嵌合部8aの底面には底壁部8a5が形成されている。
前壁部8a1と後壁部8a2が可動ハウジング8と対向する内面には、プラグ端子3の後述する可動片3cの変位を許容する空間となる端子収容部8a10が凹部として形成されている。この端子収容部8a10は、前述した固定ハウジング7の端子収容部7hと対向して位置しており、これらの二つの端子収容部7h、8a10が合わさって可動片3cの変位空間として機能することになる。後述するように、本実施形態の可動ハウジング8は傾きに対する変位量を大きくすることができるが、二つの端子収容部7h、8a10により可動片3cの大きな変位を許容できるようにしている。また、端子収容部7h、8a10を凹部として形成することで、前後方向Yでプラグハウジング6を小型化している。
嵌合部8aの内部には、底壁部8a5から嵌合部8aの内部に突出する中央壁8a6が形成されている。そして嵌合部8aの内周面と中央壁8a6との間にはソケットハウジング5の前壁部5d、後壁部5e、側壁部5fが挿入され、中央壁8a6はソケットハウジング5の嵌合室5b1に挿入されることになる。
中央壁8a6は、幅方向X及び高さ方向Zに沿う板面を有しており、各板面には、プラグ端子3の後述するプラグ接点部3eの取付凹部8a7が形成されている。また、底壁部8a5には、壁厚方向に沿って貫通するプラグ端子3の端子固定孔8a8が形成されている。
底壁部8a5の底面(基板との対向面)には、底壁部8a5の中央側から外縁側にかけて傾斜面部8a9が形成されている。傾斜面部8a9は、中央側から外縁側にかけて漸次「対向面」としての基板P2の表面との間隔が大きく広がるように傾斜して形成されている。傾斜面部8a9は、底壁部8a5に形成された凹部8a11の底面に形成されている。凹部8a11は、図12の高さ方向Z(+)で凹むように形成されており、図17で示すように凹部8a11の内部に後述するプラグ端子3の可動片3cの傾斜片部3c5を収容することで、凹部8a11が無い場合と比較して可動ハウジング8を低背化できるようにしている。
変位規制突起8bは、嵌合部8aの側壁部8a3から幅方向Xへ外向きに突出して形成されている。変位規制突起8bは、前後方向Yに沿って2つずつ設けられる。そして、変位規制突起8bは固定ハウジング7の側壁部7cに設けた係止凹部7c1,7c1の内部に配置される。そして例えば可動ハウジング8が、固定ハウジング7に対して高さ方向Zで過剰に変位しようとする場合には、変位規制突起8bが係止凹部7c1に接触することで、可動ハウジング8が固定ハウジング7に対して過剰に変位することが規制される。また、変位規制突起8bが前後方向Yに沿って2つ有するため、それが1つしかない場合と比較して、可動ハウジング8が固定ハウジング7に対して前後方向Yで傾き難くなっている。
変位規制突起8bは、高さ方向Zにおける上面に「角縁欠如部」としての上部傾斜面8b1が形成されている。他方、その上面と反対側の底面にも「角縁欠如部」としての下部傾斜面8b2が形成されている。上部傾斜面8b1と下部傾斜面8b2は、変位規制突起8bを直方体形状とした場合の外縁側の角縁を斜めに除去したように形成されている。これにより変位規制突起8bの端部における固定ハウジング7の係止凹部7c1や基板P2との隙間を拡げることができ、それらが無い場合と比べて、可動ハウジング8の傾斜の変位量を大きくすることができる。
〔プラグ端子〕
プラグ端子3は、中央壁8a6の一方面と前壁部7aとの間に3つ配置されており、中央壁8a6の他方面と後壁部7bとの間に3つ配置されている。プラグ端子3は、金属板を屈曲して形成されており、基板接続部3a、固定ハウジング用固定部3b、可動片3c、可動ハウジング用固定部3d、プラグ接点部3eを有している。
基板接続部3aは、略矩形の板面を有する。この略矩形の板面で基板P2の基板面に接触した状態で半田付けされる。
固定ハウジング用固定部3bは、略矩形状の板片として形成されており、その幅方向Xにおける両端側には係止突起3b1がそれぞれ設けられる。固定ハウジング用固定部3bをプラグハウジング6の端子固定部7iに圧入して係止突起3b1を噛み込ませることで、プラグ端子3を固定ハウジング7に対して固定することができる。
可動片3cは、固定ハウジング7に対して可動ハウジング8を変位可能に弾性支持する部分である。可動片3cは、第1のばね片部3c1と、戻り方向に屈曲する折返し部3c2と、折返し部3c2の端部から伸長する第2のばね片部3c1と、前後方向Yに屈曲する屈曲部3c4と、屈曲部3c4から前後方向Yに伸長する傾斜片部3c5と、可動ハウジング用固定部3dに繋がる屈曲部3c6とを有する。ここで傾斜片部3c5は、可動ハウジング8の底壁部8a5の中央側に位置する屈曲部3c6から可動ハウジング8の側壁部8a3に伸長するにつれて、「対向面」としての基板から漸次離れるように斜めに傾斜するように形成されている。
可動ハウジング用固定部3dは、略矩形状の板片として形成されており、その幅方向Xにおける両端側には係止突起3d1がそれぞれ設けられる。可動ハウジング用固定部3dを可動ハウジング8の端子固定孔8a8に圧入して係止突起3d1を噛み込ませることで、プラグ端子3を可動ハウジング8に対して固定することができる。
プラグ接点部3eは、幅方向Xと高さ方向Zに沿う金属板として形成されており、中央壁8a6の取付凹部8a7にて保持される。プラグ接点部3eは、前述したソケット端子4のフロント接点部4c6、リア接点部4d10と導通接触する。
〔ソケットコネクタ1とプラグコネクタ2の作用効果〕
次に、以上のような構成とした本実施形態によるソケットコネクタ1とプラグコネクタ2の作用効果を説明する。
〔嵌合接続と2点接点による導通接触:図19〕
ソケットコネクタ1にプラグコネクタ2を嵌合する。具体的にはプラグコネクタ2の嵌合部8aをソケットコネクタ1の嵌合部5bの嵌合口5gから嵌合室5b1へ挿入する。これによりプラグ接点部3eの先端側が嵌合室5b1の内部に挿入されて、ソケット端子4のフロント接触ガイド部4c5に接触してからフロント接点部4c6に接触する。さらにプラグコネクタ2を押し込むと、プラグ接点部3eはリア接触ガイド部4d11に接触してからリア接点部4d10に対して接触する。これにより図19で示すようにフロント接点部4c6とリア接点部4d10の2点がプラグ接点部3eと導通接触する。こうした2点接点による導通接触、又は少なくとも1点による導通接触により、ソケットコネクタ1の接触信頼性を高くすることができる。
〔異物除去機能〕
ソケット端子4のフロント接点部4c6とリア接点部4d10とはプラグ接点部3eの挿入方向Zで一直線上に配置されている。このため、フロント接点部4c6がプラグ接点部3eに付着した基板カスのような異物を除去し、その摺動経路に追従するようにリア接点部4d10が続けてプラグ接点部3eに接触する。プラグ接点部3eに異物が付着していてもソケットコネクタ1の接触信頼性を高めることができる。
〔小型化と有効嵌合長の拡大:図9、図20〕
第1の端子片4cの第1の折返し部4c4と第2の端子片4dの第3の折返し部4d5によって、第1の接触部4c2と第2の接触部4d2は互いに向き合うように高さ方向Zで伸長している。即ち、第1の接触部4c2の先端部4c7は、図9で示すように第2の接触部4d2の先端部4d12に対向しており、先端部4d12は前後方向Yで先端部4c7と第1のばね片部4c3との間の範囲R1にある。こうしたソケット端子4と、第1の端子片と第2の端子片が相互に逆方向に伸長する従来のソケット端子4′とを比べると、図20で示すように、高さ方向Zにおけるフロント接点部4c6とリア接点部4d10の接点間距離D1は、従来のソケット端子の接点間距離D1′よりも短くすることができる。また、第1の接触部4c2と第2の接触部4d2とを合わせた高さ方向Zにおける長さL1は、従来のソケット端子4′の長さL1′よりも小さくなる。さらに、嵌合状態にあるプラグ端子3の挿入方向Zにおけるプラグ接点部3eの先端位置を仮想線E(3e)で示し、そこから第2の端子片4dの有効嵌合長を比較すると、ソケット端子4の第2の端子片4dの有効嵌合長L2は、従来のソケット端子4′の有効嵌合長L2′よりも長くなる。以上のように本実施形態のソケット端子4は、従来のソケット端子と比べて小型化(低背化)することが可能であり、ソケットハウジング5の端子収容部5b2も小型化(低背化)し、さらにソケットコネクタ1も小型化(低背化)することができる。また、リア接点部4d10の有効嵌合長を長くすることができるので、接触信頼性を高くすることもできる。
〔第1の接触部4c2と第2の接触部4d2の変位時における干渉防止動作:図21〕
第1の接触部4c2と第2の接触部4d2は、前述のように高さ方向Zで対向位置しており互いに近くにあるが、プラグ接点部3eの押圧を受けて変位する際には、互いに離間するように回転変位して相互に干渉することがない。図21に嵌合状態でフロント接点部4c6とリア接点部4d10に対して接触しているプラグ接点部3eの接触面を仮想線S(3e)で示す。第1の接触部4c2は、プラグ接点部3eの押圧を受けると、第1のばね片部4c3の基端側をばね支点として、図21で示すように上方へ回転するように変位する。他方、第2の接触部4d2は、後述するように第2の折返し部4d7をばね支点として、図21で示すように下方へ回転するように変位する。したがって第1の接触部4c2と第2の接触部4d2、特に先端部4c7、4d12どうしは、変位しても干渉しないようになっている。
〔第1の端子片4cと第2の端子片4dのばね長の確保〕
第1の端子片4cが第1の折返し部4c4を有し、第2の端子片4dが第2の折返し部4d7と中間ばね片4d8と第3の折返し部4d5とを有するため、従来のソケット端子(図20参照)と比較して、第1の端子片4cと第2の端子片4dのばね長を長く確保することで応力を分散できるのでばねとしての耐久性を確保することができる。
〔第2の端子片4dの座屈の防止〕
第2の接触部4d2の先端部4d12が、第1の接触部4c2の先端部4c7よりも第1のばね片4c3に近接して位置している。これにより第1の接触部4c2によって第2の接触部4d2の先端部4d12が挿入されてくるプラグ端子3に対して隠れるようになる。したがって、プラグ端子3が第2の接触部4d2の先端部4d12に引っ掛かることで生じる座屈や折れを防ぐことができる。
〔変位規制壁5b8を利用する第2の端子片4dの接触圧の発揮〕
ソケットハウジング5には、変位規制壁5b8が形成されている。プラグ端子3がリア接触ガイド部4d11とリア接点部4d10と押圧接触して、これらを端子収容部5b2の内部に押し込むと、第2の折返し部4d7に支持された中間ばね片4d8のしなりによって第3の折返し部4d5が端子収容部5b2の中に後退するように変位する。この変位とともに第2の折返し部4d7は、それとは反対に嵌合室5b1に向けて、基端ばね片4d6の基端側を主たるばね支点として回転変位するが、第2の折返し部4d7は変位規制壁5b8に当接してすぐに回転変位が停止する。ここでもし変位規制壁5b8がなければ、第2の折返し部4d7は嵌合室5b1に突出するようにそのまま回転変位してしまい、第2の接触部4d2の接触圧が低下してしまう。しかしながら、本実施形態では変位規制壁5b8によって第2の折返し部4d7の回転変位が停止し、これにより第2の折返し部4d7が中間ばね片4d8、第3の折返し部4d5、第2の接触部4d2に対する主たるばね支点としての機能を担うことになり、第2の接触部4d2をプラグ端子3に確実に押圧接触させる接触圧を発揮する。これによって本実施形態では、第2の端子片4dについて応力を分散するばね長を確保しながらも、嵌合接続状態では第2の接触部4d2をプラグ端子3と確実に導通接触することができる。
また、前述の基端ばね片4d6は、図10で示すように、第2の折返し部4d7と反対側の基端側に、第2の折返し部4d7に繋がる先端側の板幅W2よりも細い板幅の細幅部4d9が形成されている。細幅部4d9は当該先端側から漸次板幅が細くなるように形成されており、基端ばね片4d6の基端側部位が最も細い板幅W1となっている。したがって、柔らかい細幅部4d9によって第2の折返し部4d7を弱い力で回転変位させて、変位規制壁5b8に対して嵌合接続過程の早い段階で接触させることができる。これにより第2の接触部4d2は、第2の折返し部4d7をばね支点として、嵌合接続過程の早い段階で確実にプラグ端子3に導通接触させることができる。また、細幅部4d9は、基端ばね片4d6における先端側から板幅W1の基端側部位にかけて漸次細くなる形状であるため、基端ばね片4d6を全体して柔らかく変位させることができる。
〔プラグ端子3の可動片3cの傾斜片部3c5による可動ハウジング8の傾きへの対応:図22〕
プラグ端子3の可動片3cには、可動ハウジング8の底壁部8a5の中央側から側壁部8a3にかけて、底壁部8a5と対向する基板P2の対向面から漸次離れるように斜めに伸長する傾斜片部3c5が形成されている。図22で示すように、傾斜片部3c5の下側傾斜端部3c7における基板P2からの隙間D2と、上側傾斜端部3c8における基板P2からの間隔D3との間には、傾斜片部3c5の傾斜分の可動間隙D4が確保されている。したがって、例えば可動ハウジング8をソケットコネクタ1と嵌合接続する際に、可動ハウジング8が幅方向Xの軸周りに回転して傾いても、可動ハウジング8の中心側よりも傾きによる変位量が大きくなる傾斜片部3c5の上側傾斜端部3c8は、その傾斜分の可動間隙D4を加えて基板P2から離れているので、基板P2に衝突して損傷するおそれを低減することができる。また、プラグコネクタ2をソケットコネクタ1と嵌合接続した状態で可動ハウジング8が傾いてしまっていても、傾斜片部3c5はその傾斜分の可動間隙D4を加えて基板P2から離れているので、傾斜片部3c5と基板P2との間には、可動ハウジング8の設計変位量に対応する可動間隙を確保することができる。
また、可動ハウジング8の底壁部8a5には、中央側から外縁側にかけて、可動片3cの傾斜片部3c5に沿って斜めに伸長する傾斜面部8a9が形成されている。このため可動ハウジング8の底壁部8a5に対して一定の可動間隙を確保した状態で、傾斜片部3c5を底壁部8a5に沿って配置することができる。
〔可動ハウジング8の変位規制突起8b:図23、24〕
変位規制突起8bには、上部傾斜面8b1と下部傾斜面8b2が形成されている。上部傾斜面8b1と下部傾斜面8b2は、変位規制突起8bを直方体形状とした場合の外側角縁(図23、図24の二点鎖線で示す角縁形状C1、C2)を斜めに除去したように形成されている。角縁形状C1、C2がある場合には、僅かな可動ハウジング8の傾きによってそれらが基板P2に突き当たってしまうため、そうならないように可動ハウジング8の傾きの最大変位量を少なく抑えなければならない。しかしながら本実施形態の構成によれば、変位規制突起8bの上部傾斜面8b1と固定ハウジング7の係止凹部7c1との間に傾斜分の可動間隙を拡げることができる。他方、下部傾斜面8b2についても基板P2との間に傾斜分の可動間隙を拡げることができる。したがって、それらが無い場合と比べて、可動ハウジング8の傾きの最大変位量を大きくすることができる。
〔実施形態の変形例〕
前記実施形態では、ソケットコネクタ1のソケット端子4について2本のばね部4d3を有する第2の端子片4dを例示したが、ばね部4d3を1本としてもよい。
前記実施形態では、ソケットコネクタ1のソケットハウジング5の変位規制壁5b8について開口部5iの両側に設ける例を示したが、片側でもよい。
前記実施形態では、プラグコネクタ2の可動ハウジング8の変位規制突起8bについて上部傾斜面8b1と下部傾斜面8b2の双方を設ける形態を例示したが、そのどちらか一方だけを変位規制突起8bに設けるようにしてもよい。
前記実施形態では、プラグコネクタ2の固定ハウジング7について底面開口7gを有する例を示したが、底壁部を有する固定ハウジングとしてもよい。この場合、プラグ端子3の傾斜片部3c5は、その固定ハウジングの底壁部を対向面として、漸次離れるように斜めに伸長するものとして形成することができる。
1 ソケットコネクタ
2 プラグコネクタ
3 プラグ端子
3a 基板接続部
3b 固定ハウジング用固定部
3b1 係止突起
3c 可動片
3c1 第1のばね片部
3c2 折返し部
3c3 第2のばね片部
3c4 屈曲部
3c5 傾斜片部
3c6 屈曲部
3c7 下側傾斜端部
3c8 上側傾斜端部
3d 可動ハウジング用固定部
3d1 係止突起
3e プラグ接点部
4 ソケット端子
4a 基板固定部
4b 基部
4b1 係止突起
4c 第1の端子片
4c1 第1の弾性片部
4c2 第1の接触部
4c3 第1のばね片部
4c4 第1の折返し部
4c5 フロント接触ガイド部
4c6 フロント接点部
4c7 先端部
4c8 屈曲部
4d 第2の端子片
4d1 第2の弾性片部
4d2 第2の接触部
4d3 ばね部
4d4 結合部
4d5 第3の折返し部
4d6 基端ばね片
4d7 第2の折返し部
4d8 中間ばね片
4d9 細幅部
4d10 リア接点部
4d11 リア接触ガイド部
4d12 先端部
5 ソケットハウジング
5a 脚部
5b 嵌合部
5b1 嵌合室
5b2 端子収容部
5b3 後面
5b4 側面
5b5 天面
5b6 端子挿入孔
5b7 中央隔壁
5b8 変位規制壁
5b9 端子固定溝
5c 固定金具
5d 前壁部
5e 後壁部
5f 側壁部
5g 嵌合口
5h 内壁(嵌合室)
5i 開口部
6 プラグハウジング
7 固定ハウジング
7a 前壁部
7b 後壁部
7c 側壁部
7c1 係止凹部
7d 収容部
7e 可動間隙
7f 上面開口
7g 底面開口
7h 端子収容部
7i 端子固定部
7j 固定金具
8 可動ハウジング
8a 嵌合部
8a1 前壁部
8a2 後壁部
8a3 側壁部
8a4 嵌合口
8a5 底壁部
8a6 中央壁
8a7 取付凹部
8a8 端子固定孔
8a9 傾斜面部
8a10 端子収容部
8a11 凹部
8b 変位規制突起
8b1 上部傾斜面(角縁欠如部)
8b2 下部傾斜面(角縁欠如部)
P1 ソケットコネクタを実装する基板
P2 プラグコネクタを実装する基板

Claims (4)

  1. 接続対象物と導通接続する第1の端子片と第2の端子片とを有する端子と、
    前記端子を保持するハウジングと、を備えるコネクタにおいて、
    前記第1の端子片は、
    第1の方向に伸長する第1のばね片部と、
    前記第1のばね片部の端部から前記第1の方向と反対の第2の方向に屈曲する第1の折返し部と、
    前記接続対象物の押圧接触を受けて変位する第1の接触部と、を有しており、
    前記第2の端子片は、
    前記第1の端子片の前記第1のばね片部と並んで前記第1の方向に伸長する基端ばね片と、
    前記基端ばね片の端部から前記第2の方向に屈曲する第2の折返し部と、
    前記第2の方向へ前記第1の端子片の前記第1の接触部を超えて伸長する中間ばね片と、
    前記中間ばね片の端部から前記第1の方向に屈曲する第3の折返し部と、
    前記第3の折返し部と前記第1の端子片の前記第1の接触部との間に位置しており、前記接続対象物の押圧接触を受けて変位する第2の接触部と、
    を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第2の端子片の前記第2の接触部の先端部は、前記接続対象物の押圧接触を受けて変位する前記第2の接触部の変位方向で、前記第1の端子片の前記第1の接触部の先端部よりも前記第1の端子片の前記第1のばね片部に近接して位置する
    請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングは、前記接続対象物に向けて変位する前記第2の折返し部と当接する変位規制壁を有し、
    前記第2の折返し部は、前記変位規制壁との当接により前記中間ばね片と前記第3の折返し部と前記第2の接点部のばね支点となる
    請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記基端ばね片は、前記第2の折返し部と反対側の基端側に、前記第2の折返し部に繋がる先端側よりも板幅が細い細幅部を有する
    請求項1〜請求項3何れか1項記載のコネクタ。
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