JP2018077118A - 電磁流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】容量式の電磁流量計において流量の計測精度を向上させることにある。【解決手段】本発明に係る電磁流量計は、測定管に設けられた励磁コイルの磁界に垂直に対向して配設された一対の電極Ea,Ebに発生した起電力を増幅するプリアンプ回路とシールドケース30が載置された基板を有し、プリアンプ回路は、オペアンプ23,24と、電極Laとオペアンプ23の非反転入力端子とを接続する配線Laと、電極Ebとオペアンプ24の非反転入力端子とを接続する配線Lbと、オペアンプ23の出力端子と反転入力端子を接続する抵抗RF1と、オペアンプ24の出力端子と反転入力端子とを接続する抵抗RF2と、オペアンプ23,24の反転入力端子間を接続する抵抗RGとを含み、プリアンプ回路は1倍より大きい増幅率であり、シールドケースは、基板上にオペアンプ23、24、配線La,Lb、電極Ea,Ebを囲んで配設されている。【選択図】図6

Description

本発明は、各種プロセス系において流体の流量を計測する電磁流量計に関し、特に、容量式の電磁流量計に関する。
電磁流量計は、測定管内を流れる流体の流れ方向に対して垂直な方向に磁界を発生させる励磁コイルと、測定管に配置され、励磁コイルによって発生した磁界と直交する方向に配置された一対の電極を備え、励磁コイルに流す励磁電流の極性を交互に切り替えながら上記電極間に発生する起電力を検出することにより、測定管内を流れる被検出流体の流量を計測する計測機器である。
一般に、電磁流量計は、測定管に設けられた電極を計測対象の流体に直接接触させて、上記流体の起電力を検出する接液式と、測定管に設けられた電極を計測対象の流体に接触させることなく、上記流体の起電力を流体と電極間の静電容量を介して検出する容量式(非接液式)とに大別される。
容量式の電磁流量計では、電極間に発生した起電力を信号増幅回路(例えば差動増幅回路)によって増幅してから、A/D変換回路によってデジタル信号に変換し、そのデジタル信号をマイクロコントローラ等のプログラム処理装置に入力して所定の演算処理を実行することにより、流量の計測値を算出している。このような容量式の電磁流量計は、電極が劣化し難くメンテナンスが容易であることから、近年、特に注目されている。
しかしながら、容量式の電磁流量計は、被検出流体と電極とが非接触となるように構成されていることから、被検出流体と電極との間のインピーダンスが非常に高くなる。そのため、電極と信号増幅回路の入力端子との間の配線にノイズが重畳すると、電磁流量計の計測精度および計測安定性が低下するという問題があった。
この問題を解決するための従来技術が、例えば、特許文献1乃至3に開示されている。
具体的に、特許文献1,2には、パイプ(測定管)に設けられた2つの検出電極をガード電極で覆うとともに、検出電極と差動増幅回路とを接続する信号線にシールドケーブルを使用することにより、検出電極と信号増幅回路との間の信号ラインにノイズが重畳することを防止した容量式の電磁流量計が開示されている。
一般に、シールドケーブルを用いる場合、シールドケーブルが長くなるほど、シールドケーブルの芯線−シールド導体間の静電容量に起因する、芯線を伝搬する信号の減衰率が大きくなる傾向がある。そこで、特許文献1,2に開示された電磁流量計では、2つの検出電極と差動増幅回路の2つの入力端子との間に、プリアンプを夫々接続することによって検出電極で検出された検出信号を低インピーダンス化してシールドケーブルの芯線を伝搬させるとともに、この低インピーダンス化された検出信号によってシールドケーブルのシールド導体を駆動することにより、シールドケーブルの芯線を伝搬する検出信号の減衰を防止している。
また、特許文献3には、測定管に設けられた2つの検出電極に夫々接続された2つのプリアンプを、夫々別個の基板(プリアンプ基板)に搭載し、それらのプリアンプ基板を検出電極の直近に配置するとともに、2つのプリアンプ基板を対応する検出電極とともにシールドケースで覆うことによって、検出電極とプリアンプとの間の信号ラインにノイズが重畳することを防止した容量式の電磁流量計が開示されている。
特開平5−172600号公報 特開2004−226394号公報 特開2014−202662号公報
しかしながら、上述した特許文献1乃至3に開示された容量式の電磁流量計では、以下に示す課題があることが明らかとなった。
特許文献1,2に開示された電磁流量計では、シールドケーブルの芯線の電位とシールド導体の電位とを同電位にすることにより、シールドケーブルの芯線−シールド導体間の静電容量に起因する信号の減衰を抑えているため、プリアンプはバッファアンプである必要がある。そのため、特許文献1,2に開示された電磁流量計では、プリアンプによってコモンモードノイズを除去することができず、電磁流量計の計測精度および計測安定性が低下するおそれがある。
また、特許文献3に開示された電磁流量計では、プリアンプのゲインを大きくするとコモンモードノイズの影響で出力信号が飽和してしまうおそれがあるため、特許文献1,2に開示された電磁流量計と同様に、プリアンプはゲイン1倍のバッファアンプである必要がある。そのため、特許文献1,2に開示された電磁流量計と同様に、プリアンプによってコモンモードノイズを除去することができず、電磁流量計の計測精度および計測安定性が低下するおそれがある。
以上のように、従来の容量式の電磁流量計では、流量の計測精度および計測安定性が低下するおそれがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、容量式の電磁流量計において、流量の計測精度および計測安定性を向上させることにある。
本発明に係る電磁流量計(10)は、被検出対象の流体が流れる測定管(Pex)と、測定管の外側に配設され、供給された電流(Iex)に応じた磁界を発生させる励磁コイル(Lex_1,Lex_2)と、測定管の外周面に設けられ、励磁コイルから発生した磁界に対して垂直な方向に対向して配設された一対の第1電極(Ea)および第2電極(Eb)と、第1電極と第2電極との間に発生した起電力を増幅するプリアンプ回路(21)と、プリアンプ回路が載置された基板(40)と、基板上に配設されたシールドケース(30)と、プリアンプ回路によって増幅された信号に基づいて流体の流量を算出するデータ処理制御回路(12)とを有し、プリアンプ回路は、第1オペアンプ(23)および第2オペアンプ(24)と、第1電極と第1オペアンプの非反転入力端子(+)とを接続する第1配線(La)と、第2電極と第2オペアンプの非反転入力端子(+)とを接続する第2配線(Lb)と、第1オペアンプの出力端子と第1オペアンプの反転入力端子(−)との間に接続された第1抵抗(RF1)と、第2オペアンプの出力端子と第2オペアンプの反転入力端子との間に接続された第2抵抗(RF2)と、第1オペアンプの反転入力端子と第2オペアンプの反転入力端子との間に接続された第3抵抗(RG)とを含み、プリアンプ回路の増幅率は1倍より大きく、シールドケースは、基板上に、第1オペアンプ、第2オペアンプ、第1配線、第2配線、第1電極、および第2電極を囲んで配設されていることを特徴とする。
上記電磁流量計において、第1オペアンプと第2オペアンプは、上記基板上に、互いに近接して配置されていてもよい。
上記電磁流量計において、第1オペアンプと第2オペアンプは1つのパッケージに封止されたICであってもよい。
上記電磁流量計において、第1オペアンプから出力された信号(Va)と第2オペアンプから出力された信号(Vb)との減算結果に応じた信号(VFL)を生成する減算回路(22)を更に有し、データ処理制御回路(12)は、減算結果に応じた信号(VFL)に基づいて流体の流量を算出し、減算回路は、第3オペアンプ(25)と、第1オペアンプの出力端子と第3オペアンプの非反転入力端子(+)との間に接続された第4抵抗(R1)と、第2オペアンプの出力端子と第3オペアンプの反転入力端子(−)との間に接続された第5抵抗(R2)と、一端に基準電圧(VREF)が供給され、他端が第3オペアンプの非反転入力端子に接続された第6抵抗(R3)と、第3オペアンプの反転入力端子と第3オペアンプの出力端子との間に接続された第7抵抗(R4)とを含み、減算回路の増幅率(Ad2)は、プリアンプ回路の増幅率(Ad1)よりも小さくてもよい。
上記電磁流量計において、減算回路の増幅率は1倍であってもよい。
上記電磁流量計において、基板(40)は、第1オペアンプおよび第2オペアンプが載置された第1主面(40a)と、第1主面と反対側の第2主面(40b)と、第2主面上に形成され、固定電位(VCOM)に接続された金属から成るシールドパターン(41)と、第1主面と第2主面を貫通する貫通孔(48)とを含み、測定管は貫通孔に挿入され、シールドケース(30)は、第1主面上に測定管を囲んで配置され、励磁コイルはシールドケースの外側に配置されていてもよい。
上記電磁流量計(10B)において、シールドケースは、第1主面上に測定管、第1電極および第2電極を囲んで配設された導電材料から成る第1ケース(30a)と、第1主面上に第1オペアンプおよび第2オペアンプを囲んで配設された導電材料から成る第2ケース(30b)とを含んでもよい。
上記電磁流量計において、第1配線(La)は、測定管の外周面に、第1電極(Ea)から基板の方向に延伸して形成された金属から成る第1電極側配線パターン(60a)と、基板に形成された金属から成る第1プリアンプ側配線パターン(42a)と、第1電極側配線パターンと第1プリアンプ側配線パターンとを接続し、第1電極側配線パターンおよび第1プリアンプ側配線パターンの配線長よりも短い第1ジャンパ線(50a)とを含み、第2配線(Lb)は、測定管の外周面に、第2電極(Eb)から基板の方向に延伸して形成された金属から成る第2電極側配線パターン(60b)と、基板に形成された金属から成る第2プリアンプ側配線パターン(42b)と、第2電極側配線パターンと第2プリアンプ側配線パターンとを接続し、第2電極側配線パターンおよび第2プリアンプ側配線パターンの配線長よりも短い第2ジャンパ線(50b)とを含んでもよい。
上記電磁流量計において、第1プリアンプ側配線パターンと第2プリアンプ側配線パターンとは、基板において、平面視で、第1電極と、第2電極と、測定管の軸とを結ぶ直線に対して対称に形成されていてもよい。
上記電磁流量計(10A)において、基板(45)は、多層基板であって、基板は、第1プリアンプ側配線パターンと第2プリアンプ側配線パターンが形成される層とシールドパターンが形成された第2主面との間の層に、金属から成る第1ガードパターン(43a)および第2ガードパターン(43b)が形成され、第1ガードパターンは、平面視で第1プリアンプ側配線パターンと重なりを有して形成されるとともに、第1オペアンプの反転入力端子と接続され、第2ガードパターンは、平面視で第2プリアンプ側配線パターンと重なりを有して形成されるとともに、第2オペアンプの反転入力端子と接続されていてもよい。
上記電磁流量計(10B)において、基板は、第1主面上に、金属から成る第3ガードパターン(44a)および第4ガードパターン(44b)が更に形成され、第1プリアンプ側配線パターンおよび第2プリアンプ側配線パターンは、基板の、第1ガードパターンおよび第2ガードパターンが形成された層と第1主面との間の層に形成され、第3ガードパターンは、平面視で第1プリアンプ側配線パターンと重なりを有して形成されるとともに、第1オペアンプの反転入力端子と接続され、第4ガードパターンは、平面視で第2プリアンプ側配線パターンと重なりを有して形成されるとともに、第2オペアンプの反転入力端子と接続されていることを特徴とする。
上記電磁流量計において、測定管の外周面において、第1電極側配線パターンの測定管の軸方向(Z方向)に延在する部分は、第2電極側配線パターンの測定管の軸方向(Z方向)に延在する部分と、励磁コイルの磁束(B)の方向から見たときに平面視で重なりを有していてもよい。
本発明によれば、容量式の電磁流量計において、流量の計測精度および計測安定性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る電磁流量計の構成を示す図である。 実施の形態1に係る電磁流量計の信号増幅回路の構成を示す図である。 デュアルオペアンプICのICパッケージの構成を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る電磁流量計のプリント基板の断面構造を模式的に示す図である。 図4Bは、実施の形態1に係る電磁流量計のプリアンプ回路を構成する各部品のプリント基板上の配置例を示す図である。 実施の形態1に係る電磁流量計における検出部13周辺の構造を模式的に示す正面図である。 実施の形態1に係る電磁流量計の検出部13周辺の構造を模式的に示す上面図である。 実施の形態1に係る電磁流量計の検出部13周辺の構造を模式的に示す側面図である。 実施の形態1に係る電磁流量計の信号増幅回路のシールドされる範囲を模式的に示す図である。 電極Ea,Ebおよび電極側配線パターン60a,60bの構造を模式的に示す斜視図である。 電極Ea,Ebおよび電極側配線パターン60a,60bの構造を模式的に示す斜視図である。 励磁コイルから発生する磁束に対する電極側配線パターン60a,60bの配置例を示す図である。 励磁コイルから発生する磁束に対する電極側配線パターン60a,60bの配置例を示す図である。 磁束微分ノイズを説明するための図である。 実施の形態2に係る電磁流量計の検出部13周辺の構造を模式的に示す正面図である。 実施の形態2に係る電磁流量計のプリント基板の断面構造を模式的に示す図である。 実施の形態2に係る電磁流量計のプリアンプ回路を構成する各部品のプリント基板上の配置例を示す図である。 実施の形態2に係る電磁流量計の信号増幅回路のシールドされる範囲を模式的に示す図である。 実施の形態3に係る電磁流量計の検出部13周辺の構造を模式的に示す正面図である。 実施の形態3に係る電磁流量計の検出部13周辺の構造を模式的に示す側面図である。 実施の形態3に係る電磁流量計のプリント基板の断面構造を模式的に示す図である。 シングルオペアンプICのICパッケージの構成を模式的に示す図である。 オペアンプ23,24としてシングルオペアンプを用いた場合における、プリアンプ回路を構成する各部品のプリント基板上の配置例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
≪実施の形態1≫
〈電磁流量計の構成〉
図1は、本発明の一実施の形態に係る電磁流量計の構成を示す図である。
図1に示される電磁流量計10は、導電性を有する流体の流量を測定する機能を有しており、測定管Pex内を流れる流体の流れ方向に対して磁界発生方向が垂直となるよう配置された励磁コイルLexへ、極性が交互に切り替わる励磁電流Iexを供給し、励磁コイルLexからの発生磁界と直交して測定管Pexに配設された一対の電極Ea,Ebの間に生じる起電力を検出し、この起電力を増幅した後、サンプリングして信号処理することにより、測定管Pex内を流れる流体の流量を測定する。
具体的に、電磁流量計10は、主な機能部として、電源回路11、データ処理制御回路12、検出部13、励磁回路14、設定・表示器15、および信号増幅回路16が設けられている。
電源回路11は、上位装置(図示せず)からの入力直流電源DCin(例えば24V)から複数の直流電圧を生成して、データ処理制御回路12、信号増幅回路16、および励磁回路14に供給する回路であり、例えばスイッチングレギュレータやシリーズレギュレータ等を含んで構成されている。例えば、電源回路11は、信号増幅回路16の動作電源として、入力直流電源DCinから電源電圧VDDと接地電位VCOM(0V)とを生成する。
なお、以下の説明では、電圧を表す参照符号“VDD”および“VCOM”等は、電圧のみならず、その電圧が供給される信号ラインをも表すものとする。
検出部13は、流量測定対象となる流体が流れる測定管Pexと、このPexに対して励磁回路14から供給された励磁電流により磁界を発生させる励磁コイルLexと、測定管Pexの外周面に設けられ、励磁コイルLexから発生した磁界に対して垂直な方向に対向して配設されたた一対の検出電極Ea,Ebとを有している。検出部13の具体的な構造については、後述する。
励磁回路14は、データ処理制御回路12からの制御に基づき、検出部13の励磁コイルLexに対して、一定周期で励磁極性が切り替えられる励磁電流Iexを供給する機能を有している。
設定・表示器15は、作業者の設定操作入力を検出してデータ処理制御回路12へ出力する機能と、データ処理制御回路12からの表示出力をLEDやLCDで表示する機能とを有している。
信号増幅回路16は、電源電圧VDDと接地電位VCOM(0V)とを電源として動作し、検出部13の一対の電極Ea,Eb間に発生した電圧を増幅して流量信号VFLとして出力する機能部である。信号増幅回路16の具体的な構成については後述する。
データ処理制御回路12は、プログラム処理装置(例えばCPU)、信号処理回路、および伝送I/F回路等を含み、励磁回路14の制御する機能と、流量算出機能と、上位装置(図示せず)に対する流量のデータの出力機能とを有している。なお、データ処理制御回路12は、後述する信号増幅回路16のプリアンプ回路21と異なる基板に、載置されている。
具体的に、データ処理制御回路12は、励磁コイルLexに供給する励磁電流Iexの極性を周期的に切り替えることによって、測定管Pex内に磁界を発生させる。
また、データ処理制御回路12は、信号増幅回路16から出力される、電極Ea,Eb間に発生する電圧に応じた流量信号VFLに基づいて、測定管Pex内を流れる被検出対象の流体の流量を算出する。
〈信号増幅回路16の構成〉
次に、実施の形態1に係る電磁流量計10の信号増幅回路16について詳細に説明する。
図2は、実施の形態1に係る電磁流量計10の信号増幅回路16の構成を示す図である。
同図に示される信号増幅回路16は、電極Ea,Ebで検出された検出信号を、1つのICパッケージに封止された2つのオペアンプから成る差動増幅回路によって増幅することを一つの特徴としている。
具体的には、信号増幅回路16は、プリアンプ回路21と減算回路22とを含んで構成されている。
プリアンプ回路21は、電極Eaの電圧VINaと電極Ebの電圧VINbとの差に応じた差動信号Va,Vbを生成する回路である。
具体的に、プリアンプ回路21は、オペアンプ23、24、および抵抗RG,RF1,RF2を含んで構成されている。オペアンプ23およびオペアンプ24は、一つのICパッケージ20に封止されている。
図3は、ICパッケージ20の構成を模式的に示す図である。
図3に示すように、プリアンプ回路21を構成する上記の回路部品のうち、オペアンプ23およびオペアンプ24は、一つのICパッケージ20に封止されている。
ICパッケージ20のパッケージ種類は、特に制限されない。すなわち、ICパッケージ20は、SOP(Small Outline Package)やDIP(Dual Inline Package)であってもよいし、BGA(Ball grid array)等であってもよく、パッケージ種類は特に限定されない。
ICパッケージ20には、少なくとも、オペアンプ23およびオペアンプ24が封止されていればよい。例えば、ICパッケージ20には、オペアンプ23およびオペアンプ24に加えて、抵抗RF1,RF2も封止されていてもよい。
本実施の形態では、ICパッケージ20が、同一の特性を有するオペアンプ23,24を一つのパッケージに封止したデュアルオペアンプICであり、抵抗RF1,RF2,RGがICパッケージ20の外部に設けられている場合を一例として説明するが、これに限定されるものではなく、オペアンプ23およびオペアンプ24が別々のICパッケージであってもよい。
また、本実施の形態では、OPアンプ23の非反転入力端子(+)に接続されるICパッケージ20の外部端子を端子Paと表記し、OPアンプ24の非反転入力端子(+)に接続されるICパッケージ20の外部端子を端子Pbと表記する。
図2に示すように、オペアンプ23,24、および抵抗RG,RF1,RF2は、一つの差動増幅回路を構成している。
具体的には、オペアンプ23の非反転入力端子(+)は、配線Laによって電極Eaに接続され、オペアンプ24の非反転入力端子(+)は、配線Lbによって電極Ebに接続されている。抵抗RF1は、オペアンプ23の出力端子Vaとオペアンプ23の反転入力端子(−)との間に接続されている。また、抵抗RF2は、オペアンプ24の出力端子Vbとオペアンプ24の反転入力端子(−)との間に接続されている。抵抗RGは、オペアンプ23の反転入力端子とオペアンプ24の反転入力端子との間に接続されている。
なお、参照符号Va,Vbは、オペアンプ23,24の夫々の出力端子のみならず、オペアンプ23,24の出力端子の電圧(出力信号)をも表すものとする。
図2に示すように、プリアンプ回路21の後段には、減算回路22が接続されている。
減算回路22は、オペアンプ23の出力電圧Vaとオペアンプ24の出力電圧Vbとの減算結果に応じた信号を、流量信号VFLとして出力する回路である。
なお、流量信号を表す参照符号“VFL”は、減算回路の出力端子(後述するオペアンプ25の出力端子)をも表すものとする。
具体的に、減算回路22は、抵抗R1,R2,R3,R4とオペアンプ25とを含んで構成されている。
抵抗R1は、オペアンプ23の出力端子Vaとオペアンプ25の非反転入力端子(+)との間に接続されている。抵抗R2は、オペアンプ24の出力端子Vbとオペアンプ25の反転入力端子(−)との間に接続されている。抵抗R3は、一端に基準電圧VREFが供給され、他端がオペアンプ25の非反転入力端子に接続されている。抵抗R4は、オペアンプ25の反転入力端子とオペアンプ25の出力端子VFLとの間に接続されている。
基準電圧VREFは、図示されていない定電圧生成回路によって生成される。上記定電圧生成回路は、信号増幅回路16の内部に設けられていてもよいし、電源回路11の内部に設けられていてもよい。
ここで、プリアンプ回路21と減算回路22の夫々の増幅率について説明する。
プリアンプ回路21の増幅率(差動利得)Ad1は、式(1)で表すことができる。
Figure 2018077118
式(1)において、Vout1は、出力端子Vbに対する出力端子Vaの電圧、すなわちプリアンプ回路21の出力電圧を表し、VINaは、電極Eaからオペアンプ23の非反転入力端子(+)に供給される電圧を表し、VINbは、電極Ebからオペアンプ24の非反転入力端子(+)に供給される電圧を表し、RF2=RF1としている。
式(1)から理解されるように、プリアンプ回路21は、抵抗RF1(RF2)および抵抗RGの値に基づいて増幅率(差動利得)Ad1を調整することができる。
また、減算回路22の増幅率(差動利得)Ad2は、下記式(2)で表すことができる。
式(2)において、VFLは、流量信号、すなわち減算回路22の出力電圧を表し、Vaは、オペアンプ23の出力電圧を表し、Vbは、オペアンプ24の出力電圧を表し、R2=R1,R4=R3としている。
Figure 2018077118
式(2)から理解されるように、減算回路22は、抵抗R1(R2)および抵抗R3(R4)の値に基づいて増幅率(差動ゲイン)Ad2を調整することができる。
ここで、プリアンプ回路21の増幅率(差動ゲイン)Ad1を“1倍”よりも大きい値に設定することにより、上述した特許文献1,2に開示された従来の2つのバッファアンプから成るプリアンプ回路を用いる場合に比べて、信号増幅回路のCMRR(Common Mode Rejection Ratio,同相信号除去比)を向上させることが可能となる。以下、詳細に説明する。
プリアンプ回路21では、抵抗RF1と抵抗RF2とは同一の抵抗値に設定される。ここで、抵抗RF1と抵抗RF2との間に抵抗値のミスマッチがあった場合を考える。この場合に、オペアンプ23およびオペアンプ24の夫々の非反転入力端子(+)に入力される信号VINaと信号VINbの信号レベル(電圧)が同じであるとき、オペアンプ23およびオペアンプ24のイマジナリショートにより、オペアンプ23の反転入力端子(−)とオペアンプ24の反転入力端子(−)が同電位となる。これにより、抵抗RGに電流は流れず、抵抗RF1、RF2にも電流は流れない。
すなわち、プリアンプ回路21は、同相信号に対しては、抵抗RF1と抵抗RF2との間に抵抗値のミスマッチがあったとしてもオペアンプ23およびオペアンプ24はバッファアンプとして機能し、増幅動作を行わないが、差動信号に対しては、上記式(1)で決定される増幅率Ad1に基づいて増幅動作を行う。したがって、プリアンプ回路21は、増幅率Ad1を大きくすることにより、高いCMRRを得ることが可能となる。
一方、後段の減算回路22は、抵抗R1,R2と抵抗R3,R4の抵抗値が全く同じであれば、理想的な特性が得られるが、実際には抵抗R1,R2のばらつきや抵抗R3,R4のばらつきによる抵抗値のミスマッチが発生する。このミスマッチにより、差動信号だけでなく同相信号も増幅されるため、結果的にCMRRが悪化してしまう。
したがって、プリアンプ回路21の増幅率Ad1を1倍より大きい値に設定することにより、プリアンプ回路21のCMRRを高めることができる。
また、減算回路22の増幅率Ad2をプリアンプ回路21の増幅率Ad1よりも小さく設定することにより、減算回路22における抵抗R1と抵抗R2の抵抗値のミスマッチや抵抗R3と抵抗R4の抵抗値のミスマッチが生じた場合であっても、信号増幅回路16は、同相信号の増幅を抑えつつ、差動信号を適切に増幅させることが可能となる。例えば、減算回路22の増幅率Ad2を1倍に設定することにより、信号増幅回路16全体のCMRRを向上させることが可能となる。
プリアンプ回路21は、一つの基板40上に載置されている。ここで、基板40は、例えば、プリント基板(Printed Circuit Board)である。プリント基板としては、ガラス・エポキシ基板等を例示することができる。
なお、本実施の形態では、一例として、基板40がプリント基板であるとし、基板40を「プリント基板40」と表記する。また、本実施の形態では、プリアンプ回路21と減算回路22とが夫々別個の基板に載置されるものとして説明する。
図4Aは、プリント基板40の断面構造を模式的に示す図である。
図4Aに示すように、プリント基板40は、主面40A,40Bを有する。
プリント基板40の主面40Aには、プリアンプ回路21を構成する各種電子部品、例えば、ICパッケージ20および抵抗RG,RF1,RF2が固定されるとともに、これらの電子部品を電気的に接続するための各種配線パターンが形成されている。
プリント基板40の主面40Bには、シールドパターン41が形成されている。
シールドパターン41は、例えば、上記配線パターンと同様の金属パターンから形成され、接地電位VCOMに接続されている。シールドパターン41は、図4Aに示されるように、主面40Aに形成された、電極Ea,Ebに接続される配線La,Lbの一部を構成する配線パターン42a,42bと、平面視で重なりを有して形成されている。
本実施の形態では、一例として、シールドパターン41が、主面40Bの全体を覆うベタパターンであるとして説明する。
また、本実施の形態では、一例として、プリアンプ回路21と後段の減算回路22とが夫々別個のプリント基板に配置されるものとして説明する。一つのプリント基板40に、プリアンプ回路21のみならず、後段の減算回路22を構成する回路部品(オペアンプ25および抵抗R1〜R4)の一部または全部が載置されていてもよい。
図4Bは、プリアンプ回路21を構成する各部品のプリント基板40上の配置例を示す図である。同図には、Z軸方向からプリント基板40の主面40Aを見たときの、プリアンプ回路21を構成する各部品の配置が模式的に示されている。
図4Bに示すように、オペアンプ23,24の夫々の反転入力端子(−)と抵抗RGとの接続は、プリント基板40の主面40AのICパッケージ20直下に配線パターン51a,51bを形成することにより、実現することができる。
これによれば、プリント基板40の主面(裏面)40Bに、信号伝達用の配線パターンを形成する必要がないので、主面40Bの全面に、接地電位VCOMに接続されたシールドパターン(ベタパターン)41を形成することができる。
〈検出部13とプリアンプ回路21との位置関係〉
次に、検出部13とプリアンプ回路21との位置関係について説明する。
図5Aは、実施の形態1に係る電磁流量計10の検出部13周辺の構造を模式的に示した正面図であり、図5Bは、実施の形態1に係る電磁流量計10の検出部13周辺の構造を模式的に示した上面図であり、図5Cは、実施の形態1に係る電磁流量計10の検出部13周辺の構造を模式的に示した側面図である。
なお、図5A〜5Cには、励磁コイルLexが2つのコイルLex_1およびコイルLex_2から構成されている場合が一例として示されている。また、図5Cでは、励磁コイルLex_1,Lex_2の図示を省略している。
また、測定管Pexの端面には接液電極Ecが設けられており、これを接地電位Vcomに接続し、流体電位を接地電位Vcomと同一にしている。
図5A〜5Cに示すように、プリント基板40には、主面40Aと主面40Bとを貫通する貫通孔48が形成されている。プリント基板40の主面40A上の貫通孔48の周囲には、OPアンプ23,24が封止されたICパッケージ20が載置されるとともに、OPアンプ23,24と電極Ea,Ebとを接続する配線La,Lbの一部を構成する配線パターンが形成されている。なお、図5A〜5Cでは、プリント基板40の主面40A,40BがX−Y平面と平行になるように、プリント基板40が配置された場合が一例として示されている。
図5A〜5Cに示すように、プリント基板40の貫通孔48には、測定管Pexが挿入され、測定管Pexの中心軸Qとプリント基板40の主面40A,40Bとが略垂直となっている。すなわち、測定管Pexは、その中心軸QがZ軸と平行になるように配置されている。
電極Ea,Ebは、測定管Pexの外周面に形成されている。例えば、電極Ea,Ebは、金属(例えば、銅を主成分とする金属)の薄膜によって形成されており、樹脂やセラミック等の非導電性材料から成る測定管Pexの外周面上に、めっき法や蒸着法等の公知の薄膜形成技術を用いて接着されている。
図5A〜5Cに示すように、一方の電極EaとICパッケージ20の端子Pa(OPアンプ23の非反転入力端子(+))とを接続する配線Laは、測定管Pexの外周面上に形成された電極側配線パターン60aと、プリント基板40に形成されたプリアンプ側配線パターン42aと、電極側配線パターン60aとプリアンプ側配線パターン42aとを接続するジャンパ線50aと、から構成されている。
同様に、他方の電極EbとICパッケージ20の端子Pb(OPアンプ24の非反転入力端子(+))とを接続する配線Lbは、測定管Pexの外周面上に形成された電極側配線パターン60bと、プリント基板40に形成されたプリアンプ側配線パターン42bと、電極側配線パターン60bとプリアンプ側配線パターン42bとを接続するジャンパ線50bとから構成されている。
プリアンプ側配線パターン42aとプリアンプ側配線パターン42bとは、プリント基板40の主面40Aの貫通孔48の周囲に、Z方向から見た平面視で、電極Laと、電極Lbと、測定管の中心軸Qとを結ぶ直線Rに対して線対称に形成されている。
例えば、図5Aに示すように、プリアンプ側配線パターン42a,42bは、ICパッケージ20の端子Pa,Pbから、貫通孔48の外周に沿って弧を描くように夫々形成されている。また、プリアンプ側配線パターン42a,42bのジャンパ線50a,50bと接続される端部は、プリアンプ側配線パターン42a,42bの他の部分よりも線幅が大きく形成されたパッド形状を夫々有している。
なお、図4Bに示したように、オペアンプ23の非反転入力端子としての端子Paとオペアンプ24の非反転入力端子としての端子PbとがICパッケージ20に対して非対称性に配置される場合には、配線パターン42a,42bの配線長が完全に一致しなくてもよい。例えば、図4Bに示すように、配線パターン42a,42bの配線長の差が、ICパッケージ20の外部端子(ピン)の1、2個分の長さである場合には、その差が全体の配線La,Lbの配線長に対して誤差と考えられるので、必ずしも配線パターン42a,42bの配線長が完全に一致しなくてもよい。
電極側配線パターン60a,60bは、測定管Pexの外周面において、電極Ea,Ebからプリント基板40の方向に延伸して形成されている。例えば、電極側配線パターン60a,60bは、電極Ea,Ebと同一の金属材料から形成されている。電極側配線パターン60a,60bは、電極Ea,Ebと同一の製造手法によって形成することができる。例えば、電極側配線パターン60a,60bは、電極Ea,Ebと同一の製造工程において、同時に形成される。
なお、電極側配線パターン60a,60bの具体的な形状および配置については、後述する。
ジャンパ線50a,50bは、平面状に形成された電極側配線パターン60a,60bとプリアンプ側配線パターン42a,42bとを3次元的に接続する配線部品である。ジャンパ線50a,50bは、例えばリード線である。
ジャンパ線50aは、電極側配線パターン60aおよびプリアンプ側配線パターン42aの配線長よりも短い配線長を有する。同様に、ジャンパ線50bは、電極側配線パターン60bおよびプリアンプ側配線パターン42bの配線長よりも短い配線長を有する。
上述したように、プリント基板40の主面(裏面)40Bには、接地電位VCOMに接続されたシールドパターン(ベタパターン)41が形成されている。
また、図5A〜5Cに示すように、プリント基板40の主面40A上には、シールドケース30が垂設されている。シールドケース30は、Z方向から見た平面視で、貫通孔48および測定管Pexの外側に、ICパッケージ20、配線La、配線Lb、電極Ea、および電極Ebを囲んで配設されている。シールドケース30は、例えば、銅,アルミ,鉄等の金属を主成分とする導電材料によって筒状に形成されるとともに、接地電位VCOMに接続されている。
したがって、図6に示すように、信号増幅回路16におけるインピーダンスの高い部分、すなわち電極Ea,Ebおよび配線La,Lbを含む部分は、シールドパターン41およびシールドケース30によってシールドされる。
図5A,5Bに示されるように、シールドケース30の外側には、励磁コイルLexとしてのコイルLex_1,Lex_2が配置されている。上述したように、コイルLex_1,Lex_2から発生する磁束Bの方向と垂直な方向に、電極Eaと電極Ebとが対向して配置される。
ここで、オペアンプ23,24と測定管Pexとの位置関係について説明する。
図5A〜5Cに示されるように、オペアンプ23,24は、1つのICパッケージ20内に封止されてプリント基板40の主面40A上に載置されている。これにより、オペアンプ23とオペアンプ24とは、被検出対象の流体が流れる測定管Pexに対して略同じ位置に設けられることになるので、オペアンプ23とオペアンプ24の温度ドリフト方向が一致し、温度変化に起因した流量の計測精度および計測安定性の低下を抑えることが可能となる。以下、この点について、従来技術と比較することによって詳細に説明する。
例えば、上述の特許文献3に開示された電磁流量計では、プリアンプ基板を検出電極の直近に配置していることから、プリアンプが測定管を流れる流体からの温度の影響を受け易い。更に、特許文献3に開示された電磁流量計は、測定管の中心軸を挟んで2枚のプリアンプ基板が対向して配置された構造を有しているため、流体が流れる流路に対して上側に配置されたプリアンプ基板と下側に配置されたプリアンプ基板とは、流体から受ける温度の影響に差が生じる場合がある。例えば、X−Y平面において、測定管の中心軸がX−Y平面に平行になるように電磁流量計を配置したときに、2つのプリアンプ基板をX−Y平面に直交するZ軸方向に対向させて配置した場合、測定管の下側(−Z方向)と上側(+Z方向)とでは、流体からの受ける温度に差が生じるため、プリアンプ基板上の夫々のプリアンプが受ける温度の影響にも差が生じる。
したがって、特許文献3に開示された電磁流量計では、プリアンプが流体からの温度の影響を受け易い上に、各プリアンプが受ける温度影響に差が生じるので、各プリアンプの温度ドリフト方向が相違し、流量の計測精度および計測安定性が大きく悪化するおそれがある。
これに対し、本実施の形態に係る電磁流量計10では、プリアンプ回路21を構成する2つのオペアンプ23,24が一つのICパッケージ20に封止されている。すなわち、オペアンプ23とオペアンプ24とは、同一のプリント基板40上で、近接して配置される。これにより、プリアンプ回路21が測定管Pexおよび励磁コイルLexの近くに配置された場合であっても、測定管を流れる流体に対するオペアンプ23とオペアンプ24との距離が略等しくなるので、オペアンプ23およびオペアンプ24が上記流体から受ける温度の影響も略等しくすることができる。
したがって、本実施の形態に係る電磁流量計10によれば、測定管内の流体の温度変化に対する、オペアンプ23とオペアンプ24の温度ドリフト方向を一致させることが可能となるので、温度変化に起因した流量の計測精度および計測安定性の低下を抑えることが可能となる。
次に、測定管Pexの外周面に形成された電極Ea,Ebおよび電極側配線パターン60a,60bの形状について、詳細に説明する。
図7A,7Bは、電極Ea,Ebおよび電極側配線パターン60a,60bの構造を模式的に示す斜視図である。
図7Aに示すように、電極Ea,Ebは、例えば、矩形状(より具体的には長方形状)に形成されている。電極側配線パターン60aは、第1パターン61aと第2パターン62aとから構成されている。同様に、電極側配線パターン60bは、第1パターン61bと第2パターン62bとから構成されている。
図7A,7Bに示されるように、第1パターン61a,61bは、長方形状の電極Ea,Ebの一つの長辺の中心付近から、測定管Pexの円周方向に夫々延在している。また、第2パターン62a,62bは、第1パターン61a,61bの、電極Ea,Ebに接続される端部と反対側の端部から、測定管Pexの中心軸Qに沿って夫々延在している。すなわち、第2パターン62a,62bと第1パターン61a,61bとは、互いのなす角が直角になるように夫々形成されている。
ここで、励磁コイルLexの磁束Bに対する電極側配線パターン60a,60bの配置について説明する。
図8A,8Bは、励磁コイルから発生する磁束に対する電極側配線パターン60a,60bの配置例を示す図である。
図8A,8Bに示すように、電極側配線パターン60aの中心軸Q方向に延在する部分、すなわち第2パターン62aと、電極側配線パターン60bの中心軸Q方向に延在する部分、すなわち第2パターン62bとは、励磁コイルLexの磁束Bの方向から見たときに、平面視で重なりを有している。
これにより、電極Ea,Ebとプリアンプ回路21とを接続する配線La,Lbを伝搬する信号VINa,VINbに対する、励磁電流の極性の切り替わり時に発生する磁束微分ノイズの影響を、より小さくすることが可能となる。以下、詳細に説明する。
図9は、磁束微分ノイズを説明するための図である。
本実施の形態に係る電磁流量計10では、電極Ea,配線La,プリアンプ回路21,配線Lb,電極Eb、および流体によって1ターンのループ(コイル)が形成される。このループが、励磁電流の極性の切替えに応じた交流磁界に対して鎖交する面積を持つと、交流磁界に基づく電磁誘導により、上記ループに磁束微分ノイズが発生する。
例えば、図9に示すように、配線Laを構成する第2パターン62aと配線Lbを構成する第2パターン62bとが、磁束Bと垂直な方向(Y方向)にずれて配置されると、第2パターン62aと第2パターン62bとによって挟まれる面積Sが、励磁電流の極性の切替え時に発生する交流の磁界Bに対して鎖交する。これにより、上記ループには電磁誘導による起電力が生じ、その起電力が磁束微分ノイズとなる。この磁束微分ノイズは、配線La,Lb(第2パターン62a,62b)を伝搬する検出信号に重畳されるため、その検出信号を増幅して得られた流量信号が安定するまでの時間を長引かせる一因となる。
したがって、磁束微分ノイズが大きくなると、流量信号が安定するまでの時間が長くなるため、励磁電流の切替周期を短くして1/fノイズの影響を抑えるという公知のノイズ対策を施すことができない。その結果、電磁流量計の計測精度および計測安定性が低下するおそれがある。
そこで、実施の形態1に係る電磁流量計10では、図8Bに示したように、第2パターン62aと第2パターン62bとが、励磁コイルLexの磁束Bの方向から見たときに、平面視で重なるように形成されている。
これによれば、励磁電流の極性の切替え時に発生する交流の磁界Bに対して鎖交するループの面積Sを小さくすることができるので、磁束微分ノイズを小さくすることが可能となる。これにより、上述したノイズ対策を施すことができるので、計測精度および計測安定性の低下を抑制することが可能となる。
〈本発明に係る電磁流量計の効果〉
以上、本発明に係る容量式の電磁流量計によれば、プリアンプ回路21が差動増幅回路を構成しているので、コモンモードノイズを除去することができ、電磁流量計の計測精度および計測安定性の低下を抑えることが可能となる。
また、プリント基板40上に、ICパッケージ20、配線La、配線Lb、電極Ea、および電極Ebを囲んでシールドケース30を配設しているので、外部からプリアンプ回路21の高インピーダンスラインへ侵入するノイズを抑えることが可能となり、流量の計測精度および計測安定性の低下を抑えることが可能となる。
また、実施の形態1に係る電磁流量計10によれば、プリアンプ回路21は抵抗RF1,RF2に抵抗値のミスマッチが生じた場合であっても同相信号分は増幅されてない回路構成となっているので、プリアンプ回路21の増幅率Ad1を1倍より大きくすることにより、プリアンプ回路21のCMRRを向上させることが可能となる。
したがって、本発明に係る容量式の電磁流量計によれば、従来よりも流量の計測精度および計測安定性を向上させることが可能となる。
また、実施の形態1に係る電磁流量計10は、プリアンプ回路21を構成する2つのオペアンプ23,24が一つのICパッケージ20に封止されているので、上述したように、測定管内の流体の温度変化に対する、オペアンプ23とオペアンプ24の温度ドリフト方向を一致させることが可能となる。これにより、温度変化に起因した流量の計測精度および計測安定性の低下を抑えることが可能となる。
また、実施の形態1に係る電磁流量計10によれば、減算回路22の増幅率Ad2をプリアンプ回路21の増幅率Ad1よりも小さくすることにより、減算回路22において抵抗R1と抵抗R2の抵抗値のミスマッチや抵抗R3と抵抗R4の抵抗値のミスマッチが生じた場合であっても、信号増幅回路16は、同相信号成分の増幅を抑えつつ、差動信号成分を適切に増幅させることが可能となる。
特に、減算回路22の増幅率を1倍に設定することにより、信号増幅回路16全体のCMRRを向上させることが可能となり、流量の計測精度および計測安定性の更なる向上が期待できる。
また、実施の形態1に係る電磁流量計10は、プリント基板40の、ICパッケージ20が載置された主面40Aとその反対側の主面40Bとを貫通する貫通孔48に、測定管Pexが挿入された構造を有しているので、測定管の外周面に形成された一対の電極Ea,Ebとプリアンプ回路21を構成するICパッケージ20とを近くに配置することができる。これにより、インピーダンスの高い配線La,Lbの配線長をより短くすることが可能となり、プリアンプ回路21はノイズの影響を受け難くなる。
また、プリント基板40の裏面(主面40B)にシールドパターン41が形成されているので、プリント基板40の裏面からのプリアンプ回路21に侵入するノイズを抑えることが可能となる。また、これによれば、例えばプリント基板40全体を囲む箱型のシールドケースを採用する場合に比べて、シールドケースの形状が単純となるので、シールドケースの製造コストを抑えることが可能となる。
また、励磁コイルLex_1,Lex_2をシールドケース30の外側に配置することにより、プリアンプ回路21は、励磁コイルLex_1,Lex_2からのノイズの影響を受け難くなる。これにより、流量の計測精度および計測安定性の更なる向上が期待できる。
また、実施の形態1に係る電磁流量計10によれば、配線La,Lbのうち、測定管の外周面に形成される配線を、電極Ea,Ebからプリント基板40の方向に延伸して形成された電極側配線パターン60a,60bによって実現しているので、電極側配線パターン60a,60bを電極Ea,Ebと同様の薄膜形成技術によって形成することができる。これにより、従来技術のようにシールドケーブルを用いる場合に比べて、製造コストを抑えることが可能となる。
また、実施の形態1に係る電磁流量計10によれば、測定管Pexに形成された電極側配線パターン60a,60bとプリント基板40に形成されたプリアンプ側配線パターン42a,42bとをジャンパ線50a,50bによって接続しているので、従来技術のようにシールドケーブルを用いる場合に比べて、組み立て作業が容易となり、製造コストを抑えることが可能となる。
また、実施の形態1に係る電磁流量計10によれば、プリアンプ側配線パターン60aとプリアンプ側配線パターン60bとは、プリント基板40において、Z方向から見た平面視で、電極Laと、電極Lbと、と測定管Pexの中心軸Qとを結ぶ直線Rに対して対称に形成されているので、プリアンプ側配線パターン60a,60bにノイズが重畳した場合であっても、双方の配線パターンに重畳されるノイズを差動ノイズではなく、コモンモードノイズとすることが可能となり、後段のプリアンプ回路によって適切に除去することが可能となる。
また、実施の形態1に係る電磁流量計10によれば、測定管の外周面において、電極側配線パターン60aの測定管の軸方向に延在する部分(第2パターン62a)は、電極側配線パターン60bの測定管の軸方向に延在する部分(第2パターン62b)と、励磁コイルLex_1,Lex_2の磁束Bの方向から見たときに平面視で重なりを有しているので、励磁電流の極性の切替え時に発生する交流の磁束に対して鎖交するループの面積を小さくすることができる。これにより、励磁電流の極性の切替え時に発生する磁束微分ノイズの影響を小さくすることが可能となるので、上述の公知のノイズ対策を施すことにより、計測精度および計測安定性の低下を更に抑えることが可能となる。
≪実施の形態2≫
〈実施の形態2に係る電磁流量計の構成〉
図10は、実施の形態2に係る電磁流量計の検出部13周辺の構造を模式的に示す上面図である。
同図に示されるように、実施の形態2に係る電磁流量計10Aは、プリント基板45において、プリント基板側配線パターン42a,42bとシールドパターン41との間にガードパターン43a,43bが形成される点において、実施の形態1に係る電磁流量計10と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る電磁流量計10と同様である。
図11Aは、実施の形態2に係る電磁流量計10Aのプリント基板45の断面構造を模式的に示す図である。
同図に示されるように、プリント基板45は、複数の配線層を有する多層基板である。プリント基板45において、主面40Bに、接地電位VCOMに接続されたシールドパターン(ベタパターン)41が形成され、主面40Aに配線La,Lbを構成するプリアンプ側配線パターン42a,42bが形成され、主面40Aと主面40Bとの間の配線層にガードパターン43a,43bが形成されている。
図10,11Aに示すように、ガードパターン43aは、Z方向から見た平面視でプリアンプ側配線パターン42aと重なりを有して形成され、ガードパターン43bは、Z方向から見た平面視でプリアンプ側配線パターン42bと重なりを有して形成されている。
これによれば、プリアンプ側配線パターンとシールドパターンとの間に、プリアンプ回路のオペアンプの反転入力端子と同電位にされたガードパターンが形成されているので、プリアンプ側配線パターンとシールドパターンとの間に形成される寄生容量によって、電極で検出された信号の信号レベルが減衰することを抑えることが可能となる。
図11Bは、プリアンプ回路21を構成する各部品のプリント基板45上の配置例を示す図である。同図には、Z軸方向からプリント基板40の主面40Aを見たときの、プリアンプ回路21を構成する各部品の配置が模式的に示されている。
図11Bに示すように、オペアンプ23,24の夫々の反転入力端子(−)と抵抗RGとの接続は、プリント基板40の主面40A上のICパッケージ20直下に配線パターン51a,51bを形成することにより、実現することができる。
これによれば、プリント基板45の主面(裏面)40Bに、信号伝達用の配線パターンを形成する必要がないので、主面40Bの全面に、接地電位VCOMに接続されたシールドパターン(ベタパターン)41を形成することができる。
また、図11B,図12に示すように、ガードパターン43aは、オペアンプ23の反転入力端子(−)と同電位にされ、ガードパターン43bは、オペアンプ24の反転入力端子(−)と同電位にされている。
これによれば、プリアンプ側配線パターン42a,42bとシールドパターン41との間に形成される寄生容量によって、プリアンプ側配線パターン42a,42bを伝搬する信号が減衰することを抑えることが可能となる。
ここで、ガードパターン43a,43bの出力インピーダンスについて説明する。
ガードパターン43a,43bは、抵抗RF1、抵抗RF2、および抵抗RGの合成抵抗に基づく出力インピーダンスを夫々持つことになる。本来、ガードパターン43a,43bとしては、出力インピーダンスができるだけ小さい方が望ましいが、この出力インピーダンスがプリアンプ側配線パターンとシールドパターンとの間の寄生容量に基づくインピーダンスよりも十分に小さい値に設定されていれば問題はない。
例えば、一般に、プリント基板の層間容量は10pF/cm2であるので、プリアンプ側配線パターン42a(42b)とシールドパターン41との間の寄生容量Cpを10pFとし、プリアンプ側配線パターン42a(42b)を介してプリアンプ回路21に入力される信号周波数fsを100Hzとした場合、寄生容量に基づくインピーダンスZpは、下記式(3)で表される。
Figure 2018077118
したがって、この場合には、ガードパターン43a(43b)の出力インピーダンスが、寄生容量に基づくインピーダンスZpの例えば0.01%未満の値、すなわち15.9kΩ未満となるように、抵抗RF1,RF2,RGの抵抗値を設定しておけばよい。これによれば、寄生容量に基づくインピーダンスZpによって、電極で検出された信号の信号レベルが減衰するおそれはない。
なお、プリアンプ回路21の増幅率Ad1は、この条件を満たした上で、上記式(1)に基づいて所望の値に設定すればよい。
以上、実施の形態2に係る電磁流量計10Aによれば、プリアンプ側配線パターン42a,42bとシールドパターン41との間に、プリアンプ回路21のオペアンプ23,24の反転入力端子(−)と同電位にされたガードパターン43a,43bが形成されているので、プリアンプ側配線パターン42a,42bとシールドパターン41との間に形成される寄生容量によって、プリアンプ側配線パターン42a,42bを伝搬する信号が減衰することを抑えることが可能となる。これにより、プリアンプ側配線パターン42a,42bの配線長が長い場合であっても、電極Ea,Ebで検出された信号の減衰を抑えることができ、計測精度および計測安定性の低下を抑えることが可能となる。
≪実施の形態3≫
〈実施の形態3に係る電磁流量計の構成〉
図13は、実施の形態3に係る電磁流量計の検出部13周辺の構造を模式的に示す上面図である。図14は、実施の形態3に係る電磁流量計の検出部13周辺の構造を模式的に示す側面図である。
図13に示されるように、実施の形態3に係る電磁流量計10Bは、プリント基板側配線パターン42a,42bが、プリント基板46の積層方向にガードパターン43a,43bとガードパターン44a,44bとによって挟まれる構造を有するとともに、シールドケースが2つのケースから構成されている点において、実施の形態2に係る電磁流量計10Aと相違し、その他の点においては、実施の形態2に係る電磁流量計10Aと同様である。
図15は、実施の形態3に係る電磁流量計10Bのプリント基板46の断面構造を模式的に示す図である。
同図に示されるように、プリント基板46は、複数の配線層を有する多層基板である。プリント基板46において、主面40Bに、接地電位VCOMに接続されたシールドパターン(ベタパターン)41が形成され、主面40Aにガードパターン44a,44bが形成され、主面40Aと主面40Bとの間の配線層に配線La,Lbを構成するプリアンプ側配線パターン42a,42bが形成され、プリアンプ側配線パターン42a,42bが形成された配線層と主面40Bとの間の配線層にガードパターン43a,43bが形成されている。
図13に示すように、ガードパターン44aは、ガードパターン43aと同様に、Z方向から見た平面視でプリアンプ側配線パターン42aと重なりを有して形成され、ガードパターン44bは、ガードパターン43bと同様に、Z方向から見た平面視でプリアンプ側配線パターン42bと重なりを有して形成されている。
すなわち、図15に示すように、プリアンプ側配線パターン42aは、プリント基板46の積層方向において、ガードパターン43aとガードパターン44aとによって挟まれて形成され、プリアンプ側配線パターン42bは、プリント基板46の積層方向において、ガードパターン43bとガードパターン44bとによって挟まれて形成されている。
また、ガードパターン44aは、ガードパターン43aと同様に、オペアンプ23の反転入力端子(−)と同電位にされ、ガードパターン44bは、ガードパターン43bと同様に、オペアンプ24の反転入力端子(−)と同電位にされている。
このように、プリント基板側配線パターンを2つのガードパターンによって挟み込むことにより、上述した実施の形態2に係る電磁流量計10Aと同様に、プリアンプ側配線パターンとシールドパターンとの間に形成される寄生容量によってプリアンプ側配線パターンを伝搬する信号が減衰することを更に抑えることが可能となる。
また、図13、14に示すように、実施の形態3に係る電磁流量計10Bは、プリアンプ回路21へのノイズの侵入を防止するためのシールドケースとして、導電体材料から成るケース30aおよびケース30bを備えている。
ケース30a,30bを構成する導電体材料は、例えば、実施の形態1に係る電磁流量計10のシールドケース30を構成する導電体材料と同様である。
図13,14に示すように、ケース30aは、プリント基板46の主面40A上に、測定管Pex、電極La,Lb、電極側配線パターン60a,60b、ジャンパ線50a,50bを囲んで、貫通孔48の外側に垂設されている。一方、ケース30bは、プリント基板46の主面40A上に、ICパッケージ20を囲んで垂設されている。
これによれば、ICパッケージ20と測定管Pexとの間にケース30a,30bが配置されることから、オペアンプ23,24と測定管Pexとを更に離し、また空間的に分離して配置することができるので、測定管Pexを流れる流体からオペアンプ23,24への温度の影響を更に小さくすることができる。
また、シールドケースを2つのケース30a,30bに分けることにより、個々のケース30a,30bをより単純な形状とすることが可能となる。例えば、既成の金属製のパイプを適切な長さに切断したものをケース30aおよびケース30bとして用いることが可能となるので、シールドケースに係る製造コストを更に抑えることが可能となる。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、オペアンプ23およびオペアンプ24が一つのICパッケージ20に封止されている場合を例示したが、これに限られない。例えば、オペアンプ23とオペアンプ24とは、図16に示すような、互いに別個のパッケージに封止されたICパッケージ(シングルオペアンプIC)20_1,20_2であってもよい。
この場合には、2つのシングルオペアンプIC20_1,20_2(オペアンプ23とオペアンプ24)を、プリント基板40(45,46)上に互いに近接して配置すればよい。具体的には、オペアンプ23およびオペアンプ24が測定管Pexを流れる流体から受ける温度影響の差(オペアンプ23およびオペアンプ24の温度ドリフトの差)が無視できる程度に、シングルオペアンプIC20_1とシングルオペアンプIC20_2とが近くに配置されていればよい。以下に具体例を示す。
図17は、オペアンプ23,24としてシングルオペアンプICを用いた場合における、プリアンプ回路21を構成する各部品のプリント基板上の配置例を示す図である。
オペアンプ23とオペアンプ24として、夫々別個のシングルオペアンプIC20_1,20_2を用いる場合には、図17に示されるように、プリント基板40(45,46)の主面40Aにおいて、シングルオペアンプIC20_1とシングルオペアンプIC20_2とを可能な限り近づけて配置することが好ましい。例えば、Z方向から見た平面視で、各シングルオペアンプICの端子(ピン)を含めたサイズが約3.0mm×3.0mm、抵抗RF1,RF2,RGのサイズが約1.6mm×2.0mmである場合、シングルオペアンプIC20_1とシングルオペアンプIC20_2との間の距離Dは、20mm以下にすることが好ましい。ただし、シングルオペアンプIC20_1とシングルオペアンプIC20_2とは、接触しないようにする必要がある。
また、図17に示すように、オペアンプ23,24の夫々の反転入力端子(−)と抵抗RGとの接続は、プリント基板40の主面40A上のICパッケージ20直下に配線パターン51a,51bを形成することにより、実現することができる。同様に、オペアンプ24の出力端子Vbからの配線の引き出しは、配線パターン52bをプリント基板40の主面40A上のICパッケージ20直下に形成することにより、実現することができる。
また、上記実施の形態では、プリアンプ回路21と減算回路22とが夫々別個のプリント基板に配置されるものとして説明したが、温度影響が無視できる場合には、一つのプリント基板に、プリアンプ回路21のみならず、後段の減算回路22を構成する回路部品(オペアンプ25および抵抗R1〜R4)の一部または全部が載置されていてもよい。
また、上記実施の形態では、信号増幅回路16がプリアンプ回路21と減算回路22とから構成された2段増幅回路である場合を例示したが、これに限られない。例えば、信号増幅回路16は、減算回路22を有さない1段増幅回路であってもよい。
また、上記説明では、各実施の形態に係る信号増幅回路16および検出部13の構造を容量式の電磁流量計に適用する場合を例示したが、接液式の電磁流量計にも同様に適用することができる。
10,10A,10B…電磁流量計、11…電源回路、12…データ処理制御回路、13…検出部、14…励磁回路、15…設定・表示器、16…信号増幅回路、20…ICパッケージ(デュアルオペアンプIC)、20_1,20_2…ICパッケージ(シングルオペアンプIC)、21…プリアンプ回路、22…減算回路、23,24,25…オペアンプ、RG,RF1,RF2,R1,R2,R3,R4…抵抗、VDD…電源電圧、VCOM…接地電位、VREF…基準電圧、La,Lb…配線、Pa,Pb…端子、40,45,46…プリント基板、40A,40B…主面、41…シールドパターン、42a,42b…プリント基板側配線パターン、60a,60b…電極側配線パターン、50a,50b…ジャンパ線、51a,51b,52b…配線パターン、Ea,Eb…電極、Ec…接液電極、Pex…測定管、Lex,Lex_1,Lex_2…励磁コイル、Q…測定管の中心軸、R…直線、61a,61b…第1パターン、62a,62b…第2パターン、43a,43b,44a,44b…ガードパターン。

Claims (12)

  1. 被検出対象の流体が流れる測定管と、
    前記測定管の外側に配設され、供給された電流に応じた磁界を発生させる前記励磁コイルと、
    前記測定管の外周面に設けられ、前記励磁コイルから発生した磁界に対して垂直な方向に対向して配設された一対の第1電極および第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に発生した起電力を増幅するプリアンプ回路と、
    前記プリアンプ回路が載置された基板と、
    前記基板上に配設されたシールドケースと、
    前記プリアンプ回路によって増幅された信号に基づいて前記流体の流量を算出するデータ処理制御回路とを有し、
    前記プリアンプ回路は、
    第1オペアンプおよび第2オペアンプと、
    前記第1電極と前記第1オペアンプの非反転入力端子とを接続する第1配線と、
    前記第2電極と前記第2オペアンプの非反転入力端子とを接続する第2配線と、
    前記第1オペアンプの出力端子と前記第1オペアンプの反転入力端子との間に接続された第1抵抗と、
    前記第2オペアンプの出力端子と前記第2オペアンプの反転入力端子との間に接続された第2抵抗と、
    前記第1オペアンプの反転入力端子と前記第2オペアンプの反転入力端子との間に接続された第3抵抗とを含み、
    前記プリアンプ回路の増幅率は、1倍より大きく、
    前記シールドケースは、前記基板上に、前記第1オペアンプ、前記第2オペアンプ、前記第1配線、前記第2配線、前記第1電極、および前記第2電極を囲んで配設されている
    電磁流量計。
  2. 請求項1に記載の電磁流量計において、
    前記第1オペアンプおよび前記第2オペアンプは、前記基板上に、互いに近接して配置されている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  3. 請求項1に記載の電磁流量計において、
    前記第1オペアンプおよび前記第2オペアンプが1つのパッケージに封止されたICである
    ことを特徴とする電磁流量計。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の電磁流量計において、
    前記第1オペアンプから出力された信号と前記第2オペアンプから出力された信号との減算結果に応じた信号を生成する減算回路を更に有し、
    前記データ処理制御回路は、前記減算結果に応じた信号に基づいて、前記流体の流量を算出し、
    前記減算回路は、
    第3オペアンプと、
    前記第1オペアンプの出力端子と前記第3オペアンプの非反転入力端子との間に接続された第4抵抗と、
    前記第2オペアンプの出力端子と前記第3オペアンプの反転入力端子との間に接続された第5抵抗と、
    一端に基準電圧が供給され、他端が前記第3オペアンプの非反転入力端子に接続された第6抵抗と、
    前記第3オペアンプの反転入力端子と前記第3オペアンプの出力端子との間に接続された第7抵抗とを含み、
    前記減算回路の増幅率は、前記プリアンプ回路の増幅率よりも小さい
    ことを特徴とする電磁流量計。
  5. 請求項4に記載の電磁流量計において、
    前記減算回路の増幅率は、1倍である
    ことを特徴とする電磁流量計。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の電磁流量計において、
    前記基板は、
    前記第1オペアンプおよび前記第2オペアンプが載置された第1主面と、
    前記第1主面と反対側の第2主面と、
    前記第2主面上に形成され、固定電位に接続された金属から成るシールドパターンと、
    前記第1主面と前記第2主面を貫通する貫通孔とを含み、
    前記測定管は、前記貫通孔に挿入され、
    前記シールドケースは、前記第1主面上に、前記測定管を囲んで配置され、
    前記励磁コイルは、前記シールドケースの外側に配置されている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  7. 請求項6に記載の電磁流量計において、
    前記シールドケースは、
    前記第1主面上で、前記測定管、前記第1電極および前記第2電極を囲んで配設された導電材料から成る第1ケースと、
    前記第1主面上で、前記第1オペアンプおよび前記第2オペアンプを囲んで配設された導電材料から成る第2ケースとを含む
    ことを特徴とする電磁流量計。
  8. 請求項6または7に記載の電磁流量計において、
    前記第1配線は、
    前記測定管の外周面に、前記第1電極から前記基板の方向に延伸して形成された金属から成る第1電極側配線パターンと、
    前記基板に形成された金属から成る第1プリアンプ側配線パターンと、
    前記第1電極側配線パターンと前記第1プリアンプ側配線パターンとを接続し、前記第1電極側配線パターンおよび前記第1プリアンプ側配線パターンの配線長よりも短い第1ジャンパ線と、を含み、
    前記第2配線は、
    前記測定管の外周面に、前記第2電極から前記基板の方向に延伸して形成された金属から成る第2電極側配線パターンと、
    前記基板に形成された金属から成る第2プリアンプ側配線パターンと、
    前記第2電極側配線パターンと前記第2プリアンプ側配線パターンとを接続し、前記第2電極側配線パターンおよび前記第2プリアンプ側配線パターンの配線長よりも短い第2ジャンパ線と、を含む
    ことを特徴とする電磁流量計。
  9. 請求項8に記載の電磁流量計において、
    前記第1プリアンプ側配線パターンと前記第2プリアンプ側配線パターンとは、前記基板において、平面視で、前記第1電極と、前記第2電極と、前記測定管の軸とを結ぶ直線に対して対称に形成されている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  10. 請求項8または9に記載の電磁流量計において、
    前記基板は、多層基板であって、
    前記基板は、前記第1プリアンプ側配線パターンと前記第2プリアンプ側配線パターンが形成される層と前記シールドパターンが形成された前記第2主面との間の前記配線層に、金属から成る第1ガードパターンおよび第2ガードパターンが形成され、
    前記第1ガードパターンは、平面視で前記第1プリアンプ側配線パターンと重なりを有して形成されるとともに、前記第1オペアンプの前記反転入力端子と接続され、
    前記第2ガードパターンは、平面視で前記第2プリアンプ側配線パターンと重なりを有して形成されるとともに、前記第2オペアンプの前記反転入力端子と接続されている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  11. 請求項10に記載の電磁流量計において、
    前記基板は、前記第1主面上に、金属から成る第3ガードパターンおよび第4ガードパターンが更に形成され、
    前記第1プリアンプ側配線パターンおよび前記第2プリアンプ側配線パターンは、前記基板の、前記第1ガードパターンおよび前記第2ガードパターンが形成された層と前記第1主面との間の前記配線層に形成され、
    前記第3ガードパターンは、平面視で前記第1プリアンプ側配線パターンと重なりを有して形成されるとともに、前記第1オペアンプの前記反転入力端子と接続され、
    前記第4ガードパターンは、平面視で前記第2プリアンプ側配線パターンと重なりを有して形成されるとともに、前記第2オペアンプの前記反転入力端子と接続されている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  12. 請求項8乃至11の何れか一項に記載の電磁流量計において、
    前記測定管の外周面において、前記第1電極側配線パターンの前記測定管の軸方向に延在する部分は、前記第2電極側配線パターンの前記測定管の軸方向に延在する部分と、前記励磁コイルの磁束方向から見たときに平面視で重なりを有している
    ことを特徴とする電磁流量計。
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