JP2018074684A - 給電機器、給電機器の制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 給電対象機器の負荷が変動して場合、異物の誤検出が生じる場合があった。【解決手段】 受電機器にアンテナを通して非接触で電力を給電する給電機器であって、前記アンテナから出力する給電電力を生成する生成手段と前記アンテナと前記生成手段の間に接続される整合手段と前記整合手段の整合状態の変化を検出する検出手段と異物が所定の範囲内に有るか否かを判定する判定手段を備え、前記判定手段は前記検出手段により検出する整合状態の単位時間当たりの変動値を用いて異物の有無を判定する、又は前記変動値と変動が起きてから変動が持続する持続期間又は/且つ持続期間中の変動量を用いて異物の有無を判定することを特徴とする。【選択図】 図2
Description
本発明は、非接触で電力を供給する給電機器に関する。
近年、非接触で電力を出力するための1次コイルをアンテナとして持つ給電機器と、給電機器から供給される電力を非接触で受けるための2次コイルをアンテナとして持つ電子機器とを含む非接触給電システムが知られている。このようなシステムにおいて、給電機器の1次コイルと電子機器の2次コイルとの間に意図しない物が来た場合に該物体を異物として検出する技術が知られている(特許文献1)。ここで異物とは金属や受電非対応な電子機器のことである。異物の検出は金属物や受電非対応な電子機器に意図しない電力が加わり、発熱及び故障するのを防止する為に行う。
上述の特許文献1に開示された従来技術では、アンテナに流れる電流と電圧に基づいてインピーダンスを算出し、算出したインピーダンス値と基準となるインピーダンス値を比較して、異物の在否を判断していた。
しかしながらこの場合、給電対象となる電子機器の負荷が変化してもアンテナ端のインピーダンスが変化し、異物と誤検出する場合がある。そこで本発明は、給電対象機器の負荷が変化する場合の異物判定の誤検出を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の給電機器は、アンテナから出力する給電電力を生成する生成手段とアンテナと生成手段の間に接続される整合手段と整合手段の整合状態の変化を検出する検出手段と異物が所定の範囲内に有るか否かを判定する判定手段を備え、前記判定手段は前記検出手段により検出する整合状態の単位時間当たりの変動値を用いて異物の有無を判定する、又は前記変動値と変動が持続する持続期間又は/且つ持続期間中の変動量を用いて異物の有無を判定することを特徴とする。
本発明によれば、給電対象機器の負荷が変化する場合の異物判定の誤検出を低減することが出来る。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明するが、本実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<システム構成>
本実施形態に係るシステム構成は、図1に示すように、電子機器200と、非接触で電子機器200に電力の供給と通信をする給電機器100とで構成される。
本実施形態に係るシステム構成は、図1に示すように、電子機器200と、非接触で電子機器200に電力の供給と通信をする給電機器100とで構成される。
給電機器100と電子機器200との距離が所定の範囲内に存在する場合において、給電アンテナ108を有する給電機器100は、給電アンテナ108を介して非接触により通信を行い、電子機器200が受電可能な機器か否かを判断する。給電機器100は電子機器200が受電可能な機器だと判断すると、給電アンテナ108を介して給電用の電力を出力して電子機器200に電力を供給する。
受電アンテナ201を有する電子機器200は、受電アンテナ201を介して給電機器100から出力される電力を非接触により受け付ける。
給電機器100と電子機器200との距離が所定の範囲内に存在しない場合、給電機器100は電子機器200が所定の範囲内に存在しているか否かを検出するために、微弱な電力を一定間隔で出力する。
なお、所定の範囲とは、電子機器200が給電機器100から供給される電力によって、通信を行うことができる範囲である。
電子機器200は、2次電池210から供給される電力によって動作する電子機器であればよい。例えば、デジタルスチルカメラ、カメラ付き携帯電話、デジタルビデオカメラ等の撮像機器や、音声データや映像データの再生を行うプレイヤ等の再生機器であってもよい。また、電子機器200は2次電池がなく受電した電力のみで動作するマウスやスピーカであってもよい。
ここで、図1は給電機器100と受電機器200とで構成される本システム、特に給電機器100に異物が近づいた際の図である。このように異物が給電機器100に近接されると、給電機器100は少なくとも異物検出回路116により異物を検出し、給電出力を弱める、又は停止して異物に対し給電電力が伝わらにようにする。
<給電機器100について>
図2は給電機器100と電子機器200とを有する本システムのブロック構成を示した図である。
図2は給電機器100と電子機器200とを有する本システムのブロック構成を示した図である。
給電機器100は図2に示すように、発振器101、電力送信回路102、整合検出回路103、整合回路104、CPU105、変復調回路106、タイマー107、給電アンテナ108、ROM109、RAM110、を有する。更に、変換部111、記録部112、表示部113、操作部114、通信部115及び、異物検出回路116を有する。さらに、記録部は記録媒体112aを有する。
発振器101は、水晶振動子や水晶発振機等であり、予め定められた周波数で発振し、高周波信号を生成する。該高周波信号は電力送信部102へ供給され、AC電源から変換部111を介して供給される電力を基に増幅され、電子機器200に供給するための高周波電力となる。
電力送信回路102は、変換部111から供給される電力と、発振器101によって発振される周波数に応じて、給電アンテナ108を介して電子機器200に供給するための電力を生成する。電力送信回路102は、内部にFET等を有し、発振器101によって発振される周波数に応じて、電子機器200に供給するための電力を発生させる。発生させる電力の制御は、例えば内部にFETを有する場合はFETのソース・ドレインの端子間に流れる電流を制御することにより行われる。なお、電力送信回路102によって生成された電力は、整合検出回路103と整合回路104を介して、給電アンテナ108に供給される。
また、電力送信回路102によって生成される電力には第1の電力と第2の電力とがある。第1の電力は給電機器100が電子機器200を制御するためのコマンドを電子機器200に送信するための電力である。第2の電力は第1の電力よりも大きい電力である。例えば第1の電力は1W以下の電力であり、第2の電力は1W〜10Wまでの電力である。
なお、給電機器100が第1の電力を電子機器200に供給している場合、給電機器100はコマンドを電子機器200に送信することができる。しかし、給電機器100が第2の電力を電子機器200に供給している場合、給電機器100はコマンドを電子機器200に送信することができない。
また、第1の電力は、給電機器100が電子機器200以外のどのような機器に対しても、給電機器100がコマンドを送信できるようにCPU105によって設定される電力である。
CPU105は電子機器200に供給するための電力を第1の電力及び第2の電力のいずれか一つに切り替えるように電力送信回路102を制御する。
整合検出回路103は電力送信回路102で発生した電力の進行波と給電アンテナ108からの反射波の電圧を測定し、電圧定在波比を検出する。ここで、電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)とは、進行波と反射波の電圧関係を示す数値であり、
で表される。
但し、
(Z:アンテナ側インピーダンス、Zo:整合検出回路側インピーダンス、Vf:進行波の振幅電圧、Vr:反射波の振幅電圧)
である。
このVSWRを検出する事で、インピーダンスのマッチングがとれているか否かが分かる。インピーダンスのマッチングがとれた状態は反射波の振幅電圧がゼロとなりZ=ZoでVSWRは1となる。
整合回路104は可変コンデンサ、可変コイルや可変抵抗等の素子で構成される。整合回路104はこれらの素子に応じて整合検出回路103側のインピーダンスと給電アンテナ108との間のインピーダンスのマッチングを行う。また、整合回路104は可変コンデンサ、可変コイルや可変抵抗の全てを有す必要はない。
整合回路104は発振器101によって発振される周波数に応じて、給電アンテナ108と、CPU105により選択された給電の対象となる電子機器200が有する受電アンテナ201との間で共振を行うための共振回路でもある。
なお、共振周波数fは給電機器100と電子機器200とが共振するための周波数である。給電機器100と電子機器200とが共振を行うための周波数を以下「共振周波数f」と呼ぶ。
下記の式(2)は、共振周波数fとインダクタンスLとキャパシタンスCの関係を示す式である。またLは整合回路104のインダクタンス、Cは整合回路104のキャパシタンスのことである。
整合回路104のインダクタンスとは整合回路104の可変コイル以外に給電アンテナ108等のインダクタンス成分も含んだインダクタンスのことである。キャパシタンスも同様に整合回路104の可変コンデンサ以外のアンテナ108等のキャパシタンス成分を含んだキャパシタンスのことである。
また、整合回路104は可変コンデンサ以外にも更にコンデンサを有していてもよく、可変コイル以外に更にコイルを有していてもよく、可変抵抗以外に更に抵抗を有していてもよい。
なお、CPU105は整合回路104の可変コンデンサや可変コイルの値を制御することによって、発振器101によって発振される周波数で整合検出回路103側と給電アンテナ108側が共振状態となるように制御する。
なお、共振周波数fは商用周波数である50/60Hzであってもよく、10〜数百kHzであってもよく、10MHz前後の周波数であってもよい。
CPU105はAC電源と給電機器100とが接続されている場合、AC電源から変換部111を介して供給される電力によって、給電機器100の各部を制御する。また、CPU105はROM109に記録されているコンピュータプログラムを実行することによって、給電機器100の各部の動作を制御する。CPU105は電力送信回路102を制御することにより電子機器200に供給する電力を制御する。また、CPU105は、変復調回路106を制御することにより、コマンドを電子機器200に送信する。
変復調回路106は電子機器200を制御するためのコマンドを電子機器200に送信するために、予め定められたプロトコルに応じて、電力送信回路102によって生成された電力の変調を行う。予め定められたプロトコルとは、例えば、RFID(Radio Frequency IDentification)等のISO/IEC 18092規格に準拠した通信プロトコルである。電力送信回路102によって発生された電力は変復調回路106によって、電子機器200と通信を行うためのコマンドとしてパルス信号に変換され、給電アンテナ108を介して電子機器200に送信される。また、予め定められたプロトコルは、NFC(Near Field Communication)の規格と互換性がある通信プロトコルであってもよい。
電子機器200に送信されたパルス信号は電子機器200により解析されることによって「1」の情報と「0」の情報とを含むビットデータとして検出される。なお、コマンドには宛先を識別するための識別情報及びコマンドによって指示される動作を示すコマンドコード等が含まれる。なお、CPU105はコマンドに含まれる識別情報を変更するように変復調回路106を制御することによって、電子機器200だけにコマンドを送信することもできる。また、CPU105はコマンドに含まれる識別情報を変更するように変復調回路106を制御することによって、電子機器200及び電子機器200以外の機器に対してもコマンドを送信することもできる。
変復調回路106は電力送信回路102によって発生された電力を、振幅変位を利用したASK(Amplitude Shift Keying)変調によってパルス信号に変換する。ASK変調は振幅変位を利用した変調であり、ICカードと、ICカードと非接触により通信を行うカードリーダとの通信等で用いられる。
変復調回路106は変復調回路106に含まれるアナログ乗算器や負荷抵抗をスイッチングさせることにより電力送信回路102によって生成された電力の振幅を変更することによってパルス信号に変更する。変復調回路106によって変更されたパルス信号は、給電アンテナ108に供給され、コマンドとして電子機器200に送信される。
変復調回路106はCPU105により所定の符合化方式による符合化されたデータを変調する。
変復調回路106は整合回路104において検出される給電アンテナ108に流れる電流の変化に応じて、電子機器200に送信したコマンドに対する電子機器200からの返答を復調することができる。このことによって、変復調回路106は負荷変調方式によって電子機器200に送信したコマンドに対する返答を電子機器200から受信することができる。変復調回路106はCPU105からの指示に応じてコマンドを電子機器200に送信する。更に、変復調回路106は電子機器200からの返答を受信した場合、受信した返答を復調してCPU105に送信する。
タイマー107は現在の時刻や各部で行われる動作や処理に関する時間を計測する。また、タイマー107によって計測される時間に対する閾値はROM109にあらかじめ記録されている。
給電アンテナ108は電力送信回路102により生成された電力を外部に出力するためのアンテナである。
給電機器100は給電アンテナ108を介して電子機器200に電力を供給したり、コマンドを送信したりする。また、給電機器100は、給電アンテナ108を介して電子機器200からコマンド、電子機器200に送信したコマンドに対応する返答及び電子機器200から送信された情報を受信する。
ROM109は給電機器100の各部の動作を制御するコンピュータプログラム及び各部の動作に関するパラメータ等の情報を記録する。また、ROM109は、表示部113に表示させるための映像データを記録している。
RAM110は書き換え可能な不揮発性メモリであり、一時的に給電機器100の各部の動作を制御するコンピュータプログラム、各部の動作に関するパラメータ等の情報、変復調回路106によって電子機器200から受信された情報等を記録する。
変換部111はAC電源と給電機器100とが接続されている場合、AC電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧を適切な電圧値に変換して、CPU105や電力送信回路102を含む給電機器100全体に供給する。
記録部112は通信部115によって受信された映像データや音声データ等のデータを記録媒体110aに記録する。
また、記録部112は、映像データや音声データ等のデータを記録媒体110aから読み出し、RAM110、通信部115及び表示部113に供給することもできる。
なお、記録媒体110aは、ハードディスクやメモリカード等であってもよく、給電機器100に内蔵されていても、給電機器100に着脱可能な外部の記録媒体であってもよい。
表示部113は記録部112によって記録媒体110aから読み出される映像データ、RAM110から供給される映像データ、ROM109から供給される映像データ及び通信部115から供給される映像データのいずれか一つの映像データを表示する。表示部113は、記録媒体110aから読み出された映像データやROM109にあらかじめ記録されているアイコンやメニュー画面等を表示することもできる。
操作部114は給電機器100を操作するためのユーザインターフェースを提供する。操作部114は、給電機器100を操作するための電源ボタン、給電機器100の動作モードを切り換えるモード切換ボタン、給電機器100の設定を変更するための設定変更ボタン等を有し、各ボタンはスイッチ、タッチパネル等により構成される。CPU105は、操作部114を介して入力されたユーザの指示に従って給電機器100を制御する。なお、操作部114は不図示のリモートコントローラから受信したリモコン信号に応じて給電機器100を制御する対象物であってもよい。
通信部115はRAM110及び記録媒体110aのいずれか一つから供給された映像データや音声データを電子機器200に送信する。また、通信部115は、電子機器200から給電機器100に送信される映像データや音声データを受信する。
例えば、通信部115は、USBやHDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)等のインターフェースに応じて、通信を行ってもよい。また、通信部115は、非接触通信方式に準拠した通信を行ってもよい対象物とする。また、例えば、通信部115は、無線LAN規格に規定されている802.11a、b、g、n規格に応じて無線通信を行っても良いもよい。通信部115は、無線LAN規格に準拠した信号に変調することにより映像データや音声データの送信や受信を行ってもよい。
なお、通信部115は変復調回路106によりコマンドが給電アンテナ108を介して電子機器200に送信されている場合であっても、電子機器200から映像データや音声データを受信したり、映像データや音声データを電子機器200に送信したりできる。また、通信部115は、コマンドに対応する返答が給電アンテナ108を介して電子機器200から変復調回路106により受信されている場合でも、映像データや音声データを、電子機器200から受信したり電子機器200に送信したりできる。
異物検出回路116は給電対象機器ではない物体を異物として検出する為の回路である。ここで異物とは、給電対称外の電子機器や金属やIDカードなどのことで、給電機器100からの非接触給電電力により、意図せずに給電電力の影響を受ける物のことである。異物検出回路116は整合検出回路103と繋がっており、例えば、整合検出回路から定在波比や反射波信号レベルを異物検出信号としてCPU105に送信する。また異物検出回路116は給電アンテナ108と繋がっていても良く、給電アンテナ108に流れる電流や電圧を異物検出信号としてCPU105に送信しても良い。更に、異物検出回路116は電力送信回路102と繋がっていても良く、電力送信回路102からの出力電圧、出力電流や、伝送送信回路102への入力電圧、入力電流をCPU105に異物検出信号として送っても良い。
CPU1105は異物検出回路116から受信した異物検出信号を基に異物の有無を判定し、異物が有ると判定しると、電力送信回路102を制御することでアンテナ108を通して出力される給電出力を弱めたり、停止したりする。
CPU105の異物判定は例えば、定在波比の変化から異物の有無を判定してもよいし、電力伝送回路102の入出力電流電圧の変化から異物の有無を判定してもよいし、給電アンテナ108の電流電圧から異物の有無を判定してもよい。
給電機器100は、さらに不図示のスピーカ部を有していてもよい。不図示のスピーカ部は、記録部112によって記録媒体110aから読み出される音声データ、ROM109から供給される音声データ、RAM110から供給される音声データ及び通信部115から供給される音声データのいずれか一つを出力する対象物とする。
給電機器100が電子機器200に対して給電アンテナ108を介して電力を供給する場合、電力送信回路102、整合回路104、変復調回路106及び給電アンテナ108によって、第1の電力及び第2の電力のいずれか一つが電子機器200に出力される。
給電機器100が電子機器200に対して給電アンテナ108を介してコマンドを送信する場合、電力送信回路102、整合回路104、変復調回路106及び給電アンテナ108によって、第1の電力と、コマンドとが電子機器200に供給される。
給電機器100が映像データ及び音声データの少なくとも一つを電子機器200に送信する場合、通信部115によって、映像データ及び音声データの少なくとも一つが電子機器200に送信される。
給電機器100が映像データ及び音声データの少なくとも一つを電子機器200から受信する場合、通信部115によって、映像データ及び音声データの少なくとも一つが電子機器200から受信される。
なお、通信部115が映像データ及び音声データの少なくとも一つを電子機器200に送信している場合であっても、給電機器100は、コマンドや情報を、給電アンテナ108を介して電子機器200に送信することができる。また、通信部115が映像データ及び音声データの少なくとも一つを電子機器200に送信している場合であっても、給電機器100は、コマンドに対応する返答や情報を、給電アンテナ108を介して電子機器200から受信することができる。
また、通信部115が映像データ及び音声データの少なくとも一つを電子機器200から受信している場合であっても、給電機器100は、コマンドや情報を、給電アンテナ108を介して電子機器200に送信することができる。また、通信部115が映像データ及び音声データの少なくとも一つを電子機器200から受信している場合であっても、給電機器100は、コマンドに対応する返答や情報を、給電アンテナ108を介して電子機器200から受信することができる。
次に、図2を参照して、電子機器200の構成の一例について説明を行う。
なお、電子機器200の一例としてデジタルスチルカメラを挙げ、以下の説明を行う。
電子機器200は、受電アンテナ201、整合回路202、整流平滑回路203、変復調回路204、CPU205、ROM206、RAM207、レギュレータ208、充電制御部209、2次電池210及びタイマー211を有する。さらに、電子機器200は、通信部212、撮像部213、記録部214、記録媒体214a、操作部215、表示部216を有する。
受電アンテナ201は給電機器100から供給される電力を受電するためのアンテナである。電子機器200は受電アンテナ201を介して、給電機器100から電力を受電したり、コマンドを受信したりする。また、電子機器200は、受電アンテナ201を介して給電機器100を制御するためのコマンド及び給電機器100から受信したコマンドに対応する返答を送信する。
整合回路202は受電アンテナ201と変復調回路及び整流平滑回路203とインピーダンスマッチングを行うための回路である。また、給電機器100の共振周波数fと同じ周波数で受電アンテナ201が共振するための回路でもある。
整合回路202は整合回路103と同様にコンデンサ、コイル、可変コンデンサ、可変コイル及び抵抗等を有する。整合回路202は、給電機器100の共振周波数fと同じ周波数で受電アンテナ201が共振するように、可変コンデンサのキャパシタンスの値、可変コイルのインダクタンスの値及び可変抵抗のインピーダンスの値を制御する。
また、整合回路202は受電アンテナ201によって受電される電力を整流平滑回路203に供給する。
整流平滑回路203は受電アンテナ201によって受電された交流電力から直流電力を生成する。さらに、整流平滑回路203は、生成した直流電力をレギュレータ208に供給する。整流平滑回路203は、受電アンテナ201によって受電される電力から取り出したコマンドを変復調回路204に供給する。なお、整流平滑回路203は、整流用のダイオードを有し、全波整流や半波整流により直流電圧を生成する。
変復調回路204は、ダイオードとコンデンサと抵抗によりダイオード検波回路を構成し、整合回路203から供給された電力の変化を電圧変化として包絡線検波し、CPU205へ送る。CPU205は整合回路203からの包絡線検波信号を受信して、給電機器100からコマンドを給電機器100と予め決められた通信プロトコルに応じて解析し、給電機器100からのコマンドを理解する。
変復調回路204は、また、CPU205からの制御信号に応じて負荷変調を掛けることで、給電機器100から受信したコマンドに対する返答及び所定情報を、受電アンテナ201を通して給電機器100に送る。
変復調回路204に含まれる負荷が変化する場合、給電アンテナ108に流れる電流が変化する。これにより、給電機器100は給電アンテナ108に流れる電流の変化を検出することによって、電子機器200から送信されるコマンド、コマンド対する返答及び所定の情報を受信する。
CPU205は変復調回路204から供給された変調信号に応じて変復調回路204から受信したコマンドがどのコマンドであるかを解析する。そして、受信したコマンドに対応するコマンドコードによって指定されている処理や動作を行うように電子機器200を制御する。
また、CPU205はROM206に記録されているコンピュータプログラムを実行することによって、電子機器200の各部の動作を制御する。
ROM206は電子機器200の各部の動作を制御するコンピュータプログラム及び各部の動作に関するパラメータ等の情報を記録する。また、ROM206には、給電機器100と電子機器200がお互いを認証する際に使用する電子機器200の識別情報、電子機器200のデバイス情報及び表示データ等が記録される。電子機器200の識別情報とは、例えば、電子機器200のIDを示す情報や電子機器200の通信でのアドレスを示す情報である。電子機器200のデバイス情報には、電子機器200のメーカー名、電子機器200の装置名、電子機器200の製造年月日等が含まれる。
RAM207は書き換え可能な不揮発性メモリであり、一時的に給電機器100の各部の動作を制御するコンピュータプログラム、各部の動作に関するパラメータ等の情報、給電機器100から送信された情報等を記録する。
レギュレータ208は整流平滑回路203から供給される電力の電圧及び2次電池210から供給される電力の電圧がシステムを動作させる固定電圧値になるように制御する。なお、レギュレータ208はスイッチングレギュレータであっても、リニアレギュレータであっても良い対象物とする。
レギュレータ208は2次電池210から電力が供給されていないが、整流平滑回路203から電力が供給されている場合、整流平滑回路203からの電力を電子機器200全体に供給する。
レギュレータ208は整流平滑回路203から電力が供給されていないが、2次電池210から電力が供給されている場合、2次電池210から供給される電力を充電制御部209以外の電子機器200全体に供給する。
レギュレータ208は整流平滑回路203及び2次電池210から電力が供給されている場合、整流平滑回路203と2次電池210から供給される電力とを充電制御部209以外の電子機器200全体に供給することもできる。
充電制御部209は、整流平滑回路203からレギュレータ208に電力が供給されている場合、供給される電力に応じて、2次電池210の充電を行う。なお、充電制御部209は、急速充電として定電圧定電流方式により2次電池210の充電を行う対象物とする。充電制御部209はバッテリが空の状態からある一定電圧になるまでは急速充電よりも微小な電力で充電を行う。
2次電池210は電子機器200に着脱可能な2次電池である。また、2次電池210は充電可能な充電池であり、例えばリチウムイオン2次電池等である。2次電池210は、電子機器200の各部に対して電力を供給することができる。
タイマー211は現在の時刻や各部で行われる動作や処理に関する時間を計測する。また、タイマー211によって計測される時間に対する閾値は、ROM206にあらかじめ記録されている。
通信部212はROM206や記録媒体214aに記録されている映像データや音声データを給電機器100に送信したり、給電機器100から映像データや音声データを受信したりもできる。
通信部212は通信部112と共通する通信プロトコルに応じて、映像データや音声データの送信や受信を行う。また、例えば、通信部212は、無線LANとして規定されている802.11a、b、g、n、ac等の規格に従って、映像データや音声データの送信や受信を行ってもよい。
撮像部213は被写体の光学から映像データを生成するための撮像素子、撮像素子で生成された映像データに対して画像処理を行う画像処理回路、映像データを圧縮したり、圧縮された映像データを伸長したりする圧縮伸長回路等を有する。撮像部213は被写体の撮影を行い、撮影の結果により得られた静止画像や動画像等の映像データを記録部214に供給する。
記録部214は撮像部213から供給された映像データを記録媒体214aに記録する。撮像部213は被写体の撮影を行うための必要な構成をさらに有していてもよい。
記録部214は通信部212及び撮像部213のいずれか一つから供給された映像データや音声データ等のデータを記録媒体214aに記録する。
また、記録部214は映像データや音声データ等のデータを記録媒体214aから読み出し、RAM207及び通信部212に供給することもできる。
なお、記録媒体214aはハードディスクやメモリカード等であってもよく、給電機器100に内蔵されていても、給電機器100に着脱可能な外部の記録媒体であってもよい。
操作部215は電子機器200を操作するためのユーザインターフェースを提供する。操作部215は電子機器200を操作するための電源ボタン及び電子機器200の動作しているモードを切り換えるモード切換ボタン等を有し、各ボタンはスイッチ、タッチパネル等により構成される。CPU205は、操作部215を介して入力されたユーザの指示に従って電子機器200を制御する。なお、操作部215は、不図示のリモートコントローラから受信したリモコン信号に応じて電子機器200を制御する対象物であってもよい。
表示部216は液晶や有機EL等の表示デバイスのことで、記録媒体214aに記録された撮影画像を表示したり、撮像部213からのライブビュー画像を表示したりする。
なお、給電アンテナ108及び受電アンテナ201は、ヘリカルアンテナであっても、スパイラルアンテナであってもよく、メアンダラインアンテナ等の平面状のアンテナであってもよい対象物とする。
また、本実施形態において、給電機器100によって行われる処理は、給電機器100が電磁界結合によって電子機器200に対して非接触で電力を供給するシステムにおいても適用できる対象物とする。同様に、本実施形態において、電子機器200によって行われる処理は、給電機器100が電磁界結合によって電子機器200に対して非接触で電力を供給するシステムにおいても適用できる対象物とする。
また、給電アンテナ108として電極を給電機器100に設け、受電アンテナ201として電極を電子機器200に設けることにより、給電機器100が電界結合により電力を電子機器200に供給するシステムにおいても、本発明を適用することができる。
また、給電機器100が電磁誘導によって非接触で電子機器200に電力を供給するシステムにおいても、本発明を適用できる対象物とする。
また、本実施形態において、給電機器100は、電子機器200に対して非接触で電力を送信し、電子機器200は、給電機器100から非接触で電力を受電する対象物とした。しかし、「非接触」を「無線」や「無接点」と言い換えてもよい対象物とする。
<異物検出処理制御フローについて>
図3(a)は本実施形態における給電機器100の異物検出処理の制御フローを示した図である。図3(a)を用いて給電機器100の異物検出処理制御フローを説明する。また、本実施形態では給電機器100の異物検出方法として、整合回路104の整合状態により異物を判定しているが、前述の電圧定在波比VSWR(以後SWR)を用いて異物を検出する方法を説明する。
図3(a)は本実施形態における給電機器100の異物検出処理の制御フローを示した図である。図3(a)を用いて給電機器100の異物検出処理制御フローを説明する。また、本実施形態では給電機器100の異物検出方法として、整合回路104の整合状態により異物を判定しているが、前述の電圧定在波比VSWR(以後SWR)を用いて異物を検出する方法を説明する。
図3(a)のS301で、給電機器100のCPU105は異物検出に用いる閾値を設定する。設定の仕方は、例えば予めROM109に異物検出に用いる閾値情報を記録しておき、CPU105がROM109の情報を読み出すことで、異物検出に用いる閾値情報をRAM110に一時的に記録することで設定する。CPU105は該閾値情報と異物検出回路116からのSWR値情報を比較することで異物の有無を判定する。
ここで、SWR値情報をCPU105が受信する方法と異物検出に用いる閾値情報について説明する。まずは、CPU105がSWR値情報を受信する方法について説明する。
整合検出回路103は反射波と進行波から前述のSWR値を検出する。異物検出回路116は、一定間隔毎に異物検出回路110が検出したSWR値を異物判定用信号としてCPU105へ送る。CPU105は異物検出回路116から受信したSWR値を読み、前述のRAM110に記録した閾値情報と比較することで、異物の有無を判定する。
整合検出回路103は反射波と進行波から前述のSWR値を検出する。異物検出回路116は、一定間隔毎に異物検出回路110が検出したSWR値を異物判定用信号としてCPU105へ送る。CPU105は異物検出回路116から受信したSWR値を読み、前述のRAM110に記録した閾値情報と比較することで、異物の有無を判定する。
次に異物検出に用いる閾値情報について説明する。異物検出に用いる閾値情報は、SWRの変動に関する値である。本実施形態では、SWRの単位時間当たりの変動値の上限(第1の所定変動値)と変動値の下限値(第2の所定変動値)、SWRの変動の量(所定変動量)とSWRが変動を開始してから変動が持続している持続期間(所定期間)を含む。
CPU105はこれらの閾値と異物検出回路116から読み取ったSWR値を比較して異物と判断する。
S302で、CPU105は異物の検出のメイン処理を行う。検出メイン処理については後述する。
S303で、CPU105は異物検出処理を終了するか否かを判断し、終了ではないと判断するとS302へ戻り再び検出処理を繰り返す。
CPU105は異物検出処理を終了すると判断するとCPU105は本異物検出処理制御を終了する。CPU105が異物検出処理を終了するか否かの判断は、例えばS302で異物があると判定した場合である。CPU105はS302で異物があると判定すると、その後、電力送電回路102を制御して、給電アンテナ108からの給電出力を弱めたり、停止したりする。
<検出メイン処理について>
次に、S302の検出メイン処理について説明する。図3(b)は、検出メイン処理の際の給電機器100の動作を示すフローチャートである。
次に、S302の検出メイン処理について説明する。図3(b)は、検出メイン処理の際の給電機器100の動作を示すフローチャートである。
S304で、CPU105は異物検出回路116のSWR(n)値を読む。ここでnは自然数であり、SWR(n)値はn番目のSWRのことである。CPU105はSWR(n)値を読むとS305へと進む。
S305で、CPU105はS304の次のSWR値であるSWR(n+1)値を読む。CPU105はSWR(n+1)値を読むとS306へと進む。
S306で、CPU105はS304とS305で読み出したSWR(n+1)値とSWR(n)値の差分値を算出し、S307へと進む。
S307で、CPU105はS306で算出した差分値が第1の所定値(例えばSWRの差分値が4)以下か否かを判定する。S306で算出した差分値が第1の所定変動値以上と判定された場合は、SWRが急激に変動したので異物による変動ではなく給電対象の電子機器200の負荷変動によるSWRの変動と判断する。この場合、処理はS316へ進み、タイマー107のタイマー値をリセットしてS302の処理を終了しS303へと進む。ここでタイマー値とはSWRの差分値が変化してからの時間である。また、タイマー値はこの時点ではカウントを開始していないので、リセットしなくても良い。しかし、本実施形態では、S302の検出メイン処理を終了する前に、初期値に戻す処理を確実に行う為にS302の検出メイン処理を終了する際は必ずS316でCPU105はタイマーをリセットする。
CPU105はS306で算出した差分値が第1の所定変動値以下の場合は異物が有る可能性があるのでS308へ進む。
S308で、CPU105はS306で算出した差分値が第2の所定値(例えばSWRの差分値が0.5)以下か否かを判定する。CPU105はS306で算出した差分値が第2の所定変動値以下の場合は、SWRの変動はノイズによる変動であると判断し、S316へ進み、タイマー値をリセットしてS302の処理を終了し、S303へと進む。CPU105はS306で算出した差分値が第2の所定変動値以上の場合は異物が有る可能性があるのでS309へと進む。
S309で、CPU105はタイマー107のタイマー値をセットしてカウントを開始し、S310へと進む。
S310で、CPU105はSWR(n)値をRAM110に記録し、S311へと進む。ここでSWR(n)値をRAM110に記録する理由は、S314で使用する最新のSWR値との差分である変化量を算出する為である。
S311で、CPU105は次のSWR値であるSWR(n+2)値を検出する。CPU105はSWR(n+2)値を検出すると、S312へと進む。
S312で、CPU105はSWR(n+2)値とSWR(n+1)値との差分の符号(減少か増加かの符号)がSWR(n+1)値とSWR(n)値との差分の符号と同じか否かにより、単調に変化(増加又は減少)しているか否かを判定する。単調に変化していると判断するとCPU105は異物が有る可能性があるのでS313へと進む。CPU105は単調に変化していないと判断すると、異物によるSWR変動ではなく電子機器200による負荷変動やノイズによる変動であると判断し、S316へ進み、タイマー値をリセットしてS302の処理を終了しS303へと進む。ここでCPU105は単調に変化しない回数を数えておき、所定回数以上(例えば5回)変化したらS316へと進んでS302の処理を終了するようにしてもよい。
S313で、CPU105はS309でセットしたタイマー値が所定期間(例えば200ms)経過したか否かは判定する。CPU105は所定期間経過していないと判定した場合は、S311に戻り、次のSWR(n+3)値を検出し、再び単調変化か否かを判定する。CPU105は所定期間経過したと判定すると、単調変化なのでノイズや負荷変動ではなく異物の可能性があると判断し、S314へと進む。
S314で、CPU105はS310でRAM110に記録したSWR(n)値を読み出し、更に最新のSWR値との差分を算出することで、CPU105は最終的な変動量を求める。ここで、最新のSWR値とは、例えば、S313で一度もS311へ戻らない場合、SWR(n+2)値のことである。S313からS311へ5回戻ったらSWR(n+7)値が最新のSWR値である。
CPU105は該変動量が所定量(例えばSWR値の変動量が8)以下の場合は、最終的な変化が小さいのでノイズであると判断し、S316へ進み、タイマー値をリセットしてS302の処理を終了しS303へと進む。CPU105は該変動量が所定量以上の場合はS315へと進む。
S315で、CPU105は、S314でSWRの変化量が所定量以上であったと判定したので、最終的な異物の有無の判定結果として異物有りと判定し、S316へと進み、タイマー値をリセットしてS302の処理を終了しS303へと進む。
このように、図3(a)および図3(b)で示したような異物検出処理の制御を行うことで、SWR(整合状態)の変化の量ではなく、変動の仕方(変動が急峻か否か)で異物を判定する為に、電子機器200の負荷変動か異物かを判断することができる。よって、給電機器100は異物の誤検出を少なくすることが可能となる。
なお、異物か電子機器200の負荷変動かの判定基準は、負荷変動の場合は電子機器20による電気的な制御の為、SWRの変動が急峻であり、物理的な移動による異物の近接は電気的な制御に比べてSWRが緩やかに変化することに基づいている。
ここで、本発明はSWRの変動の仕方により異物を判定しているので、S309でCPU105がSWRの差分値が第2の閾値以下ではないと判定した場合は、S309の判定結果で異物であると判定してもよい。また、同様に、S313でCPU105がSWRの変動が一定期間単調変化の場合は、S313の判定結果で異物であると判断しても良い。
<異物ありと判定する場合と無しの判定する場合のSWR値変動グラフについて>
図4は本実施形態における、時間とSWR値の変動を示したグラフであり、図4は異物ありと判定する場合のSWRの変動と、異物と判定しない場合のSWRの変動を示した図である。つまり、図4は図3で説明した異物検出処理制御を行うと、どのようなSWRの変動だと異物有りと判定され、どのようなSWR変動だと異物が無いと判定されるのかを示した図である。
図4は本実施形態における、時間とSWR値の変動を示したグラフであり、図4は異物ありと判定する場合のSWRの変動と、異物と判定しない場合のSWRの変動を示した図である。つまり、図4は図3で説明した異物検出処理制御を行うと、どのようなSWRの変動だと異物有りと判定され、どのようなSWR変動だと異物が無いと判定されるのかを示した図である。
図4の細い縦線は図2の異物検出回路116がSWR検出を行うサンプリングのタイミングを示している。また図4の太い実線(1)はCPU105が図3のS315で異物有りと判定する場合のSWRの変動を示したグラフである。太い点線(2)〜(4)はCPU105が異物有りと判定しない場合のSWRの変動を示したグラフである。
太い実線(1)はCPU105がSWRの変動が緩やかで所定の変動量あるので異物と判定している。
太い点線(2)はCPU105がS312で所定期間単調変化ではないので異物ではないと判定したグラフである。
太い点線(3)はCPU105がS307でSWRの差分値が第1の所定値以下ではない(急峻な変動である)ので異物ではないと判定したグラフである。
太い点線(4)はCPU105がS314でSWRの変動量が所定量以下であったので異物ではないと判断したグラフである。
このように、図4で示したSWRの変動グラフの場合に、CPU105は図3の異物検出処理制御を行い異物か否かを判断する。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、給電機器100が給電出力に応じて異物検出の閾値を変更する場合の異物検出処理制御フローを、図5を用いて説明する。給電出力に応じて閾値は変えるのは、給電出力を変えると給電対象の電子機器200の負荷が変動し、給電出力に応じて閾値を変えた方が良い場合がある為である。本実施形態は、第1の実施形態と共通する部分が多いため、第2の実施形態特有の部分を中心に説明する。なお、装置構成は図2と同様である。また、検出メイン処理は図3と同じである。
第2の実施形態では、給電機器100が給電出力に応じて異物検出の閾値を変更する場合の異物検出処理制御フローを、図5を用いて説明する。給電出力に応じて閾値は変えるのは、給電出力を変えると給電対象の電子機器200の負荷が変動し、給電出力に応じて閾値を変えた方が良い場合がある為である。本実施形態は、第1の実施形態と共通する部分が多いため、第2の実施形態特有の部分を中心に説明する。なお、装置構成は図2と同様である。また、検出メイン処理は図3と同じである。
図5のS501で、給電機器100のCPU105は異物検出に用いる閾値を設定する。
S502で、CPU105は異物の検出のメイン処理を行い、検出メイン処理が終了するとCPU105はS503へと進む。S502の検出メイン処理はS302と同様なので詳細説明は省略する。
S503でCPU105は異物検出処理が終了か否かを判断する。CPU105はS502で異物ありと判定すると、S503で異物検出処理終了と判断し、本異物検出処理制御を終了する。CPU105は異物検出処理が終了ではないと判断するとS504へと進む。
S504でCPU105は、S502の検出メイン処理中に給電出力が変わったか否かを判定する。給電出力が変わったか否かの判定は、図2の電力送信回路102の出力電力又は給電アンテナ108から出力電力を異物検出回路116が検出し、CPU105が異物検出回路116からの情報を受信することで給電出力が変わった否かを判定する。
CPU105は給電出力が変わったと判断した場合はS505へと進み、変わっていないと判定した場合はS502へと戻り、再び検出メイン処理を行う。
S505で、CPU105はS501で設定した各所定の閾値を給電出力に応じた閾値に設定し直し、S502へと再び戻る。ここで給電出力に応じた閾値はROM109に各給電出力と閾値情報をテーブルとして予め記録しておく。CPU105はS505でROM109を読み出して閾値を再設定する。また、ROM109に予め係数を記録しておき、CPU105が検出した給電電力に応じて、その場で給電出力と予め記録していた係数から設定する閾値を算出してもよい。
このように、本発明の給電機器100は給電出力に応じて異物検出の際に使用する閾値を変更するため、給電出力がかわり、電子機器200の負荷が変わっても、閾値を最適な値に変更するため、更に誤検出が少ない異物検出が可能となる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (11)
- 受電機器にアンテナを通して非接触で電力を給電する給電機器であって、
前記アンテナから出力する給電電力を生成する生成手段と
前記アンテナと前記生成手段の間に接続される整合手段と
前記整合手段の整合状態の変化を検出する検出手段と
異物が所定の範囲内に有るか否かを判定する判定手段を備え、
前記判定手段は前記検出手段により検出する整合状態の単位時間当たりの変動値を用いて異物の有無を判定する、又は前記変動値と変動が起きてから変動が持続する持続期間又は/且つ持続期間の間の変動量を用いて異物の有無を判定することを特徴とする給電機器。 - 前記判断手段は前記単位時間当たりの変動値が第1の所定変動値より小さい場合は異物が有ると判定することを特徴とする請求項1に記載の給電機器。
- 前記判定手段は前記変化量が第1の所定変動値より小さく、前記持続期間が所定期間よりも長い場合は異物が有ると判定することを特徴とする請求項1に記載の給電機器。
- 前記判定手段は前記変化量が第1の所定変動値より小さく、前記持続期間が所定期間よりも長く、更に前記変動量が所定変動量より大きい場合は異物が有ると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の給電機器。
- 前記判定手段は前記変動値が第1の所定変動値よりも小さい第2の所定変動値よりも小さい場合は異物があると判定しないことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の給電機器。
- 前記判定手段は更に、前記持続期間の間、前記変動値の符号の正と負の変化が所定の回数以上である場合は異物があると判定しないことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の給電機器。
- 前記判定手段は異物の有無を判定する1つ以上の閾値を持ち、各閾値は前記生成手段が生成する出力に応じて閾値を変えることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の給電機器。
- 前記検出手段は前記判定手段で判定した前記変動値が第1の所定変動値よりも大きい、又は/且つ、前記変動量が前記所定変動量より大きい場合は、前記持続期間をゼロに戻して、整合状態の検出を再び行うことを特徴とする請求項7に記載の給電機器。
- 前記検出手段は一定間隔で検出を繰り返すことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の給電機器。
- アンテナから出力する給電電力を生成する生成手段と、前記アンテナと前記生成手段の間に接続される整合手段とを有し、受電機器に前記アンテナを通して非接触で電力を給電する給電機器の制御方法であって、
前記整合手段の整合状態の変化を検出する検出ステップと
異物が所定の範囲内に有るか否かを判定する判定ステップを備え、
前記判定ステップでは前記検出ステップにより検出する整合状態の単位時間当たりの変動値を用いて異物の有無を判定する、又は前記変動値と変動が起きてから変動が持続する持続期間又は/且つ持続期間の間の変動量を用いて異物の有無を判定することを特徴とする給電機器の制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の給電機器として機能させるための、コンピュータが読み取り可能なプログラム。
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