JP2018071090A - 屋根・外壁改修工法と屋根・外壁改修構造 - Google Patents

屋根・外壁改修工法と屋根・外壁改修構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 既存の屋根・外壁をそのまま残して改修する場合において、不必要な凹凸部が発生することを防止することが可能な屋根・外壁改修工法と屋根・外壁改修構造を提供すること。
【解決手段】 板材をその一部を重合させた状態で順次葺いて構成され、葺き方向先端に位置する板材の働き幅がその他の板材の働き幅に対してバラツキを持った屋根又は外壁を改修用金属製板材を使用して改修する屋根・外壁改修工法において、上記板材の働き幅のバラツキに合せて上記改修用金属製板材の内葺き方向先端に位置する改修用金属製板材の働き幅をその他の改修用金属製板材の働き幅に対してバラツキを持たせ、それによって、全ての改修用金属製板材の釘打部が上記板材の重合箇所の手前に位置するようにしたもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、既存の屋根又は外壁をそのまま残した状態で改修する屋根・外壁改修工法と屋根・外壁改修構造に係り、特に、不必要な凹凸を発生させることなく改修することを可能とし、且つ、美感上も優れた外観を提供することができるように工夫したものに関する。
屋根改修構造を開示するものとして、例えば、特許文献1がある。この特許文献1に開示されている屋根改修構造を、図10を参照して説明する。
まず、既存の屋根101の構成から説明する。野地板103があり、この野地板103の上にはアスファルトルーフィング105が設置されている。このアルファールーフィング105の上に複数枚の新生屋根瓦107が葺かれている。
尚、上記新生屋根瓦107としては、例えば、スレート屋根、石綿スレート屋根、等がある。
このような既存の屋根101の上に新たな屋根111を葺いていく。
まず、上記既存の屋根101の上に合成樹脂発泡体層113が設置されている。この合成樹脂発泡体113の上に、裏打材115と鋼板製屋根材117が葺かれていく。すなわち、裏打材115の上に鋼板製屋根材117を積層させた状態で釘119によって釘打ちして固定する。そのような作業を順次繰り返していく。
上記鋼板製屋根材117の先端には係合凹部121が形成されているとともに、基端には係合凸部123が形成されている。そして、上記鋼板製屋根材117の係合凸部123に次に葺かれる鋼板製屋根材117の係合凹部121が係合される。
又、釘119による釘打部は次に葺かれる裏打材115により覆われる。
上記構成の場合には、既存の屋根101を撤去する必要がない分改修作業が簡略化されることになる。
しかしながら、合成樹脂発泡体113及び裏打材115の設置が必要になる等、煩雑な作業も残っており、改修作業及び改修構造のさらなる簡略化が要求されていた。
そのような問題を解決する新たな改修構造を示すものとして、例えば、特許文献2がある。この特許文献2に開示されている屋根の改修構造を図11を参照して説明する。
まず、既存の屋根201の構成から説明する。野地板203があり、この野地板203の上には防水シート205が設置されている。上記防水シート205の上には複数枚の新生屋根瓦207が葺かれている。
このような既存の屋根201の上に新たな屋根211を葺いていく。新たな屋根211は複数枚の鋼板製屋根材213から構成されている。すなわち、鋼板製屋根材213を上記新生屋根瓦207の上に葺いて釘215により釘打ちを施す作業を繰り返し行う。
上記鋼板製屋根材213の先端には係合凹部217が形成されているとともに、基端には係合凸部219が形成されている。そして、鋼板製屋根材213の係合凸部219に次に葺かれる鋼板製屋根材213の係合凹部217を係合させながら順次葺いていく。
特開平7−305451号公報 特開2000−1949号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、特許文献2に記載されている発明による屋根の改修構造の場合には、既存の新生屋根瓦207の上に鋼板製屋根材213を直接葺いていくので、特許文献1に記載されている発明に比べると、改修に要する工数を低減させることができ、且つ、特許文献1に記載されている発明の合成樹脂発泡体113及び裏打材115に相当するものがない分物量を大幅に低減させることができる。
しかしながら、例えば、既存の新生屋根瓦207の働き幅(外部に露出している幅)の「バラツキ」に対する考慮はなく、鋼板製屋根材213としても全て標準的な働き幅のものを使用している。その場合、鋼板製屋根材213の釘打部が既存の新生屋根瓦207の重合部に位置してしまうようなことも予想され、その場合には、改修後の屋根に不必要な凹凸が発生してしまい、機能的にも、美観上も好ましくないという問題があった。
より具体的に説明すると、通常、屋根の先端(樋の手前)の新生屋根瓦207の働き幅はそれ以降の新生屋根瓦207の働き幅に比べて小さくなっている。その為、そこに標準的な鋼板製屋根材213をそのまま設置した場合には、その釘打部が先端の新生屋根207とその次の新生屋根瓦207の重合部に位置してしまうことがあり、そのまま釘打ちすると、上記のような凹凸が発生してしまう。
尚、この種の問題は、屋根に限ったことではく、外壁についても同様にいえる。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、既存の屋根・外壁をそのまま残して改修する場合において、不必要な凹凸部が発生することを防止することが可能な屋根・外壁改修工法と屋根・外壁改修構造を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による屋根・外壁の改修工法は、板材をその一部を重合させた状態で順次葺いて構成され、働き幅(b)にバラツキを持った屋根又は外壁を、金属製板材を使用して改修する屋根・外壁改修工法において、上記金属製板材は先端側に係合凹部を有し基端側に隣接する別の金属製板材の上記係合凹部が係合する係合凸部を備えていて、上記金属製板材の先端から上記係合凸部の先端までの距離(l)に、上記板材の働き幅(b)のバラツキに合せてバラツキを持たせ、それによって、全ての金属製板材の釘打部が上記板材の重合箇所の手前に位置するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2による屋根・外壁の改修工法は、請求項1記載の屋根・外壁改修工法において、上記板材の内先端に位置する板材の働き幅(b)がその他の板材の働き幅(b)に対して小さく設定されており、それに対応するように、上記金属製板材の内先端に位置する金属製スタータ板材の距離(l)をその他の金属製標準板材の距離(l)より小さく設定したことを特徴とするものである。
又、請求項3による屋根・外壁の改修工法は、請求項1又は請求項2記載の屋根・外壁改修工法において、上記金属製板材は上記板材との間に断熱用空間が形成されるように葺かれることを特徴とするものである。
又、請求項4による屋根・外壁の改修工法は、請求項3記載の屋根・外壁改修工法において、上記断熱用空間は上記釘打部を挟んで葺き方向両側に設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5による屋根・外壁の改修構造は、板材をその一部を重合させた状態で順次葺いて構成され、働き幅(b)にバラツキを持った屋根又は外壁と、上記屋根又は外壁の改修に使用される複数枚の金属製板材と、を具備し、上記金属製板材は先端側に係合凹部を有し基端側に隣接する別の金属製板材の上記係合凹部が係合する係合凸部を備えていて、上記金属製板材の先端から上記係合凸部の先端までの距離(l)に、上記板材の働き幅(b)のバラツキに合せてバラツキを持たせ、それによって、全ての金属製板材の釘打部が上記板材の重合箇所の手前に位置するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項6による屋根・外壁の改修構造は、請求項5記載の屋根・外壁改修構造において、上記板材の内先端に位置する板材の働き幅(b)がその他の板材の働き幅(b)に対して小さく設定されており、それに対応するように、上記金属製板材の内先端に位置する金属製スタータ板材の距離(l)をその他の金属製標準板材の距離(l)より小さく設定したことを特徴とするものである。
又、請求項7による屋根・外壁の改修構造は、請求項5又は請求項6記載の屋根・外壁改修構造において、上記金属製板材は上記板材との間には断熱用空間が形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項8による屋根・外壁の改修構造は、請求項7記載の屋根・外壁改修構造において、上記断熱用空間は上記釘打部を挟んで葺き方向両側に設けられていることを特徴とするものである。
以上述べたように本願発明の請求項1による屋根の改修工法によると、板材をその一部を重合させた状態で順次葺いて構成され、働き幅(b)にバラツキを持った屋根又は外壁を、金属製板材を使用して改修する屋根・外壁改修工法において、上記金属製板材は先端側に係合凹部を有し基端側に隣接する別の金属製板材の上記係合凹部が係合する係合凸部を備えていて、上記金属製板材の先端から上記係合凸部の先端までの距離(l)に、上記板材の働き幅(b)のバラツキに合せてバラツキを持たせ、それによって、全ての金属製板材の釘打部が上記板材の重合箇所の手前に位置するようにしたので、改修後に不必要な凹凸を発生させることなく、機能的にも美感上も優れた改修を行うことができる。
又、請求項2による屋根・外壁の改修工法によると、請求項1記載の屋根・外壁改修工法において、上記板材の内先端に位置する板材の働き幅(b)がその他の板材の働き幅(b)に対して小さく設定されており、それに対応するように、上記金属製板材の内先端に位置する金属製スタータ板材の距離(l)をその他の金属製標準板材の距離(l)より小さく設定したので、上記効果を確実に得ることができる。
又、請求項3による屋根・外壁の改修工法によると、請求項1又は請求項2記載の屋根・外壁改修工法において、上記金属製板材は上記板材との間に断熱用空間が形成されるように葺かれるので、改修後の構造において、改修用金属製板材は上記板材との間に断熱用空間を確保することができ、それによって、断熱性能を向上させることができる。
又、請求項4による屋根・外壁の改修工法によると、請求項3記載の屋根・外壁改修工法において、上記断熱用空間は上記釘打部を挟んで葺き方向両側に設けられているので、より高い断熱効果を得ることができる。
又、請求項5による屋根・外壁の改修構造によると、板材をその一部を重合させた状態で順次葺いて構成され、働き幅(b)にバラツキを持った屋根又は外壁と、上記屋根又は外壁の改修に使用される複数枚の金属製板材と、を具備し、上記金属製板材は先端側に係合凹部を有し基端側に隣接する別の金属製板材の上記係合凹部が係合する係合凸部を備えていて、上記金属製板材の先端から上記係合凸部の先端までの距離(l)に、上記板材の働き幅(b)のバラツキに合せてバラツキを持たせ、それによって、全ての金属製板材の釘打部が上記板材の重合箇所の手前に位置するようにしたので、改修後に不必要な凹凸を発生させることなく、機能的にも美感上も優れた改修を行うことができる。
又、請求項6による屋根・外壁の改修構造によると、請求項5記載の屋根・外壁改修構造において、上記板材の内先端に位置する板材の働き幅(b)がその他の板材の働き幅(b)に対して小さく設定されており、それに対応するように、上記金属製板材の内先端に位置する金属製スタータ板材の距離(l)をその他の金属製標準板材の距離(l)より小さく設定したので、上記効果を確実に得ることができる。
又、請求項7による屋根・外壁の改修構造によると、請求項5又は請求項6記載の屋根・外壁改修構造において、上記金属製板材は上記板材との間には断熱用空間が形成されているので、断熱効果を得ることができる。
又、請求項8による屋根・外壁の改修構造によると、請求項7記載の屋根・外壁改修構造において、上記断熱用空間は上記釘打部を挟んで葺き方向両側に設けられているので、より高い断熱効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、屋根改修構造を示す一部側断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、屋根改修構造を示す一部斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図3(a)は鋼板製屋根材の端面図、図3(b)は軒先唐草の変形例を示す端面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、屋根改修構造を示す一部側断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、屋根改修構造を示す一部側断面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、図6(a)、(b)、(c)は鋼板製屋根材の端面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、図7(a)、(b)、(c)は鋼板製屋根材の端面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す図で、屋根改修構造を示す一部側断面図である。 本発明の第5の実施の形態を示す図で、外壁改修構造を示す一部側断面図である。 従来例を示す図で、屋根改修構造を示す断面図である。 従来例を示す図で、屋根改修構造を示す断面図である。
以下、図1乃至図3を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。この第1の実施の形態は本発明を屋根1の改修に適用した例を示すものである。
既存の屋根1の構成から説明する。まず、野地板3があり、この野地板3の上には防水シート5が設置されている。上記防水シート5の上には複数枚の新生屋根瓦7が葺かれている。その際、上記新生屋根瓦7の基端部に次に葺かれる新生屋根瓦7の先端部が重合した状態になっている。
尚、上記新生屋根瓦7としては、例えば、スレート屋根、石綿スレート屋根、等がある。
上記複数枚の新生屋根瓦7の、いわゆる、「働き幅」をみてみると、先端に位置するスタータとしての新生屋根瓦7の働き幅は「b」であり、それ以降の標準的な新生屋根瓦7の働き幅は「b」であり、b<bとなっている。
また、上記スタータとしての新生屋根瓦7の先端には軒先唐草40が設置されているとともに、その軒先唐草40の下方の破風板43には樋45が設置されている。
次に、上記既存の屋根1の改修について説明する。改修に際しては、鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13の二種類を使用する。上記鋼板製標準屋根材13は、図3に示すような構成になっている。まず、先端は外側に折り曲げられていて先端折曲部15となっている。この先端折曲部15は下側であって基端側に向けて屈曲・形成されていて、係合凹部17が形成されている。この係合凹部17の図3中上面は平坦部19となっている。
上記平坦部19の図3中右側は折曲線21を介して折り曲げられていて傾斜部23となっている。この傾斜部23の図3中右側は折曲線25を介して折り曲げられていて平坦部27となっている。上記平坦部27の図3中右側は屈曲されていて係合凸部29が形成されている。この係合凸部29の図3中右側には平坦部31が形成されていて、この平坦部31の図3中右端は上側に折り曲げられていて折曲部33となっている。
上記折曲線21の部位、上記折曲線25の部位、上記係合凸部29と平坦部31の間の角部は、何れも若干突出した状態に形成されている。
尚、既に説明した軒先唐草40としては、図3(b)に示すような形状のものもある。
上記鋼板製標準屋根材13は、図1、図2に示すように、自身の係合凸部29に次に葺かれる鋼板製標準屋根材13の係合凹部17が係合されながら葺かれていく。
一方、上記鋼板製スタータ屋根材11であるが、その構成は上記鋼板製標準屋根材13と同じであるが、係合凸部29の先端から平坦部19の先端までの距離が異なっている。鋼板製スタータ屋根材11の場合の距離が「l」となっているのに対して、鋼板製標準屋根材13の距離が「l」となっており、l<lとなっている。
尚、上記鋼板製スタータ屋根材11と上記鋼板製標準屋根材13の距離l、lのバラツキは、既に説明した新生屋根瓦7の働き幅b1、のバラツキに対応するものである。
そして、改修に際しては、図1に示すように、まず、上記鋼板製スタータ屋根材11を葺く。その際、係合凹部17を既存の屋根1の軒先唐草40に係合させる。そして、基端側の平坦部31の部分に釘(或いはビス)41によって釘打ちを施す。これによって、上記鋼板製スタータ屋根材11が既存の屋根1の先端部に固定される。
尚、図1では、鋼板製スタータ屋根材11を1個のみ示しているが、紙面に直交する方向に複数連接されている。
又、釘41による釘打部であるが、図示するように、既存の屋根1の新生屋根瓦7相互の重合部の手前の位置となる。
因みに、この部位に上記鋼板製標準屋根材13を使用すると、上記釘打部が新生屋根瓦7、7の重合部に位置してしまう。
次に、上記鋼板製標準屋根材13を葺いていく。すなわち、鋼板製標準屋根材13の係合凹部17を上記鋼板製スタータ屋根材11の係合凸部29に係合させる。そして、上記鋼板製標準屋根材13の基端側の平坦部31に釘41によって釘打ちを施す。又、この場合も、その釘打部は、図示するように、既存の屋根1の新生屋根瓦7、7相互の重合部の手前の位置となる。
以下、同様にして、複数枚の鋼板製標準屋根材13を葺いていく。
尚、図1では、鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13を若干模式的に示しているが、実際の端面形状は図3(a)に示すものである。
以上、本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、屋根1を改修した状態で不必要な凹凸部が発生するようなことはなく、機能的にも美感上も優れた屋根改修構造を提供することができる。これは、先端から係合凸部29の先端までの距離(l、l)が異なる二種類の鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13を用意して、全ての釘打部が既存の屋根1の新生屋根瓦7、7の重合部の手前に位置するように工夫したからである。
又、鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13の係合凹部17の内側には断熱空間46が形成されているとともに、鋼板製スタータ屋根材11と既存の新生屋根瓦7との間、鋼板製標準屋根材13と既存の新生屋根瓦7との間にも、断熱空間47が形成されているので、断熱効果を高めことができる。
又、釘打部は次の鋼板製標準屋根材13によって覆い隠されることになるので、釘打部からの水の浸入を確実に防止することができる。
又、鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13には、折曲線21、25等が設けられているので、剛性を高めることができる。
又、既存の屋根1の構造を取り除かず施工ができるので、既存の屋根1の解体、撤去、廃棄処理に掛かる費用が不要となる。
又、屋根下地を新規に造る必要がないので施工期間を短縮させることができる。
又、既存の建物に居住しながら施工が可能になるので引っ越しが不要である。
次に、図4を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態の場合には、前記第1の実施の形態の場合とは異なる形状の軒先唐草40′を使用した例を示すものである。
尚、その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同様であり、図中同一部分に同一符号を付して示しその説明を省略する。
この場合にも、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができる。
次に、図5を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。この場合には、前記第1、第2の実施の形態のような軒先唐草40、40′を使用することなく、U型水切り12を介して、鋼板製スタータ屋根材11を新生屋根瓦7に係合させている。
尚、上記U型水切り12を介在させない場合もある。
その他の構成は前記第1、第2の実施の形態の場合と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
このような構成でも同様の効果を奏することができる。
次に、図6乃至図8を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。この第4の実施の形態は、鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13の変形例を示すものである。
まず、図6(a)に示す鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13は、前記第1乃至第3の実施の形態で示した鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13に対して、係合凹部17、係合凸部29等の形状が異なっている。
次に、図6(b)に示す鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13は、前記第1乃至第3の実施の形態で示した鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13に対して、平坦部27、31が広範囲に設けられていて、全体として、平タイプとして構成されている。
次に、図6(c)に示す鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13は、前記第1乃至第3の実施の形態で示した鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13に対して、係合凹部17、係合凸部29等の形状が異なっている。
次に、図7(a)に示す鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13は、前記第1乃至第3の実施の形態で示した鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13に対して、途中に別の係合凸部27′、傾斜面23′が設けられている。
次に、図7(b)に示す鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13は、前記第1乃至第3の実施の形態で示した鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13に対して、傾斜面23が広範囲に設けられている。
さらに、図7(c)に示す鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13も、前記第1乃至第3の実施の形態で示した鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13に対して、傾斜面23が広範囲に設けられている。
尚、図8は、図6(b)に示した鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13を使用した改修構造を示している。
図中前記第1乃至第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
次に、図9を参照して本発明の第5の実施の形態を説明する。この第5の実施の形態は、本発明を外壁50の改修に適用した例を示すものである。図5に示すように、まず、基礎51があり、この基礎51上には土台53が設置されている。この土台53には壁材55が立設されている。
上記壁材55の外周には防水シート57が設置されていて、この防水シート57の外周に外壁材としての複数枚のカラーベスト59が葺かれている。
尚、複数枚のカラーベスト59の内最下位に位置しているのがカラーベストスタータ59である。上記カラーベストスタータ59の働き幅はbであり、その他のカラーベスト59の働き幅はbである。働き幅bと働き幅bとの間には、b<bという関係がある。
このような構成の家屋の外壁に対して、前記第1の実施の形態の場合と同様に、鋼板製スタータ外壁材11、鋼板製標準外壁材13を順次葺いていく。これら鋼板製スタータ外壁材11、鋼板製標準外壁材13は、寸法は適宜変更されるが、その基本構成は前記第1の実施の形態における鋼板製スタータ屋根材11、鋼板製標準屋根材13と同じものである。
これら鋼板製スタータ外壁材11、鋼板製標準外壁材13を、前記第1の実施の形態の場合と同様の工程を経て順次葺いていくことにより、図9に示すような改修外壁構造を得る。
外壁の場合には屋根の場合のような軒先唐草に相当するものがないので、鋼板製スタータ外壁材11の係合凹部17をカラーベストスタータ59′の先端部に、U型水切り12を介して係合させる。
U型水切り12を介在させずに係合させる場合もある。
又、この第5の実施の形態においては、前記第1乃至第3の実施の形態において使用した鋼板製スタータ外壁材11、鋼板製標準外壁材13を使用した構成を例に挙げて説明しているが、その代わりに、前記第4の実施の形態で説明した様々な形状の鋼板製スタータ外壁材11、鋼板製標準外壁材13を使用しても良い。
尚、図中前第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
このように、本願発明を外壁の改修に適用した場合も同様の効果を奏することができるものである。
尚、本発明は前記第1〜第5の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、前記第1〜第5の実施の形態では、改修用金属製板材として、図3に示すような形状のものを使用したが、それに限定されるものではなく、様々な材質、形状の改修用金属製板材の使用が考えられる。
又、前記第1〜第5の実施の形態の場合には、鋼板製の屋根材、外壁材を使用したが、それ以外にも、例えば、ステンレス製の屋根材、外壁材、アルミニウム製の屋根材、外壁材、銅製の屋根材、外壁材、チタン製の屋根材、外壁材、の使用が考えられる。
又、前記第1〜第5の実施の形態の場合には、既存の屋根の板材の上に改修用の金属製板材を葺くようにしているが、既存の屋根の板材の上に下葺材(防水シート)を葺き、その上に改修用の金属製板材を葺くようにしても良い。
又、改修用の金属製板材の寸法は、既存の建物に合わせて自由に設定可能である。
又、既存の屋根、外壁の構造についてもこれを特に限定するものではない。
又、改修用の金属製板材の内周に、断熱材、結露防止材、遮音材、防水シート、等を内装することも可能である。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
本発明は、例えば、既存の屋根又は外壁をそのまま残した状態で改修する屋根・外壁改修工法と屋根・外壁改修構造に係り、特に、不必要な凹凸を発生させることなく改修することを可能とし、且つ、美感上も優れた外観を提供することができるように工夫したものに関し、例えば、スレート材、石綿スレート材、等の新生屋根瓦からなる屋根の改修に好適である。
1 屋根
3 野地板
5 防水シート
7 新生屋根瓦(板材)
11 鋼板製スタータ屋根材(金属製板材)
13 鋼板製標準屋根材(金属製板材)
47 断熱空間
50 外壁
59 カラーベスト

Claims (8)

  1. 板材をその一部を重合させた状態で順次葺いて構成され、働き幅(b)にバラツキを持った屋根又は外壁を、金属製板材を使用して改修する屋根・外壁改修工法において、
    上記金属製板材は先端側に係合凹部を有し基端側に隣接する別の金属製板材の上記係合凹部が係合する係合凸部を備えていて、
    上記金属製板材の先端から上記係合凸部の先端までの距離(l)に、上記板材の働き幅のバラツキ(b)に合せてバラツキを持たせ、それによって、全ての金属製板材の釘打部が上記板材の重合箇所の手前に位置するようにしたことを特徴とする屋根・外壁改修工法。
  2. 請求項1記載の屋根・外壁改修工法において、
    上記板材の内先端に位置する板材の働き幅(b)がその他の板材の働き幅(b)に対して小さく設定されており、それに対応するように、上記金属製板材の内先端に位置する金属製スタータ板材の距離(l)をその他の金属製標準板材の距離(l)より小さく設定したことを特徴とする屋根・外壁改修工法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の屋根・外壁改修工法において、
    上記金属製板材は上記板材との間に断熱用空間が形成されるように葺かれることを特徴とする屋根・外壁改修工法。
  4. 請求項3記載の屋根・外壁改修工法において、
    上記断熱用空間は上記釘打部を挟んで葺き方向両側に設けられていることを特徴とする屋根・外壁改修工法。
  5. 板材をその一部を重合させた状態で順次葺いて構成され、働き幅(b)にバラツキを持った屋根又は外壁と、
    上記屋根又は外壁の改修に使用される複数枚の金属製板材と、
    を具備し、
    上記金属製板材は先端側に係合凹部を有し基端側に隣接する別の金属製板材の上記係合凹部が係合する係合凸部を備えていて、
    上記金属製板材の先端から上記係合凸部の先端までの距離(l)に、上記板材の働き幅(b)のバラツキに合せてバラツキを持たせ、それによって、全ての金属製板材の釘打部が上記板材の重合箇所の手前に位置するようにしたことを特徴とする屋根・外壁改修構造。
  6. 請求項5記載の屋根・外壁改修構造において、
    上記板材の内先端に位置する板材の働き幅(b)がその他の板材の働き幅(b)に対して小さく設定されており、それに対応するように、上記金属製板材の内先端に位置する金属製スタータ板材の距離(l)をその他の金属製標準板材の距離(l)より小さく設定したことを特徴とする屋根・外壁改修構造。
  7. 請求項5又は請求項6記載の屋根・外壁改修構造において、
    上記金属製板材は上記板材との間には断熱用空間が形成されていることを特徴とする屋根・外壁改修構造。
  8. 請求項7記載の屋根・外壁改修構造において、
    上記断熱用空間は上記釘打部を挟んで葺き方向両側に設けられていることを特徴とする屋根・外壁改修構造。
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