JP2018066083A - ベルト式仮撚装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト式仮撚装置において、接圧の変動を抑えるとともに、糸の張力を適切に制御可能とする。【解決手段】互いに交差する第1ベルト41及び第2ベルト31の交差面で糸Yを挟んだ状態で、第1ベルト41及び第2ベルト31を走行させることによって、糸Yに仮撚加工を施すベルト式仮撚装置であって、第1ベルト41を第2ベルト31に対して進退させる移動装置50を備え、移動装置50は、軸方向に延びる雄ねじ部材55と、雄ねじ部材55に螺合する雌ねじ部材56と、を有する送りねじ機構53を備えており、雄ねじ部材55と一体移動可能に第1ベルト41が取り付けられており、雌ねじ部材56が軸周りに回転することで、第1ベルト41が雄ねじ部材55と一体的に軸方向に移動する。【選択図】図4

Description

本発明は、互いに交差する2つのベルトで糸を挟んだ状態でベルトを走行させることによって、糸に仮撚加工を施すベルト式仮撚装置に関する。
従来より、例えば特許文献1〜3に開示されているように、互いに交差する2つのベルトで糸を挟んだ状態でベルトを走行させることによって、糸に仮撚加工を施すベルト式仮撚装置が知られている。このようなベルト式仮撚装置においては、2つのベルトのうち一方のベルトを他方のベルトに所定の接圧で押し付けることによって、2つのベルトの間で糸を把持する。接圧方式としては、特許文献1、2では空気圧を利用したエアー式が採用されており、特許文献3ではねじ送り部からばねを介して付与する方式(以下、便宜的に「ばね式」と称する)が採用されている。
特開2009−13524号公報 特開平6−228836号公報 特開平6−81234号公報
しかしながら、接圧方式が上述のようにエアー式やばね式の場合、振動や外力によってベルトが動いてしまいやすく、接圧が変動しやすいという問題がある。また、仮撚加工の際には糸の張力を適切な範囲に制御する必要があるが、以下で説明するように、エアー式やばね式は張力制御の観点からも不利であった。
糸の張力を制御する方法としては、ベルトの接圧を調整する方法と、ベルトの走行速度を調整する方法とがある。ベルトの接圧を調整する方法では、接圧方式がエアー式やばね式の場合、空気圧やばねの伸縮が上限値又は下限値付近か中央値付近かによって応答速度が変わってしまい、一定の制御が難しい。また、ベルトの走行速度を調整する方法では、接圧方式がエアー式やばね式の場合、走行速度を大きくしたときに糸が滑りやすくなって糸の把持が困難となり、適切な制御が難しくなるという問題がある。
なお、接圧方式がエアー式やばね式の場合、仮撚加工を施す糸が太いと糸の剛性に比して接圧が弱くなりやすく、上述のような問題が特に顕著となりやすい。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、互いに交差する2つのベルトで糸を挟んだ状態でベルトを走行させることによって、糸に仮撚加工を施すベルト式仮撚装置において、接圧の変動を抑えるとともに、糸の張力を適切に制御可能とすることを目的とする。
本発明は、互いに交差する前記第1ベルト及び前記第2ベルトの交差面で糸を挟んだ状態で、前記第1ベルト及び前記第2ベルトを走行させることによって、前記糸に仮撚加工を施すベルト式仮撚装置であって、前記第1ベルトを前記第2ベルトに対して進退させる移動装置を備え、前記移動装置は、軸方向に延びる雄ねじ部材と、前記雄ねじ部材に螺合する雌ねじ部材と、を有する送りねじ機構を備えており、前記雄ねじ部材及び前記雌ねじ部材のうち一方の部材と一体移動可能に前記第1ベルトが取り付けられており、前記雄ねじ部材及び前記雌ねじ部材のうち他方の部材が軸周りに回転することで、前記第1ベルトが前記一方の部材と一体的に前記軸方向に移動することを特徴とする。
本発明のように、送りねじ機構の雄ねじ部材又は雌ねじ部材に第1ベルトを一体移動可能に取り付けることで、振動や外力が作用した場合に第1ベルトが意図せず動いてしまうことを防止でき、接圧の変動を抑えることができる。また、張力制御を接圧調整により行う場合、送りねじ機構の動作に対して比例的に第1ベルトを移動させることができるので、応答速度を一定に維持することができ、張力制御が容易となる。また、張力制御をベルトの走行速度で行う場合でも、送りねじ機構を用いていることで第1ベルトの位置を固定できるので、糸の滑りが発生しにくく有利である。このように、本発明によれば、接圧の変動を抑えるとともに、糸の張力を適切に制御することが可能となる。
また、本発明において、前記雄ねじ部材と一体移動可能に前記第1ベルトが取り付けられており、前記雌ねじ部材が軸周りに回転することで、前記第1ベルトが前記雄ねじ部材と一体的に前記軸方向に移動するとよい。
雄ねじ部材は雌ねじ部材よりも径が小さいため、雄ねじ部材を移動させるようにすることで、ねじ部材の移動のために確保すべき空間を狭くすることができ、送りねじ機構の小型化が可能となる。
また、本発明において、前記送りねじ機構は、前記雄ねじ部材と前記雌ねじ部材との間に複数のボールが設けられたボールねじ機構であるとよい。
送りねじ機構としてボールねじ機構を採用することで、回転駆動に要するトルクを小さくすることができ、移動装置の小型化やコストダウンが可能となる。
また、本発明において、前記雄ねじ部材は、前記第2ベルトの前記交差面に直交する方向に延設されているとよい。
こうすれば、第1ベルトの移動方向が第2ベルトの交差面に直交する方向に一致するため、第1ベルトの交差面と第2ベルトの交差面とを平行に維持したまま、第1ベルトを移動させることができる。したがって、ベルト同士が余計な接触をすることがなく、ベルトの摩耗を低減できるとともに、ベルトの駆動に要する電力を削減できる。
また、本発明は、太さが600デニール以上の前記糸に仮撚加工を施す場合には、特に好適である。
糸が600デニール以上と太い場合には、糸の剛性によって第1ベルトが押し返されてしまい、糸を適切に把持できなくなるおそれがある。しかしながら、送りねじ機構を用いた本発明の構成であれば、糸からの反発力によって第1ベルトが動いてしまうことを防止でき、太い糸の場合でも適切に仮撚加工を施すことができる。
本実施形態に係る仮撚加工機の概略構成図である。 ベルト式仮撚装置を模式的に示す斜視図である。 ベルト式仮撚装置を直交方向から見た図である。 図3のIV−IV断面における断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る仮撚加工機1は、クリールスタンド11から糸加工部12を通って巻取部13に至る糸道に沿って走行する糸Yに仮撚りを付与する装置である。仮撚加工機1は、クリールスタンド11、糸加工部12及び巻取部13が、クリールスタンド11側が外側となるように、図1の左右方向において対称に配置されている。
クリールスタンド11は、複数のクリール11aを備えている。複数のクリール11aは、それぞれ給糸パッケージSを保持している。
糸加工部12は、糸道の上流側から順に、一次フィードローラ20、一次加熱装置21、冷却装置23、ベルト式仮撚装置24、二次フィードローラ25、二次加熱装置26、三次フィードローラ27等を備えている。糸加工部12を構成するこれらの各装置は、図1の紙面垂直方向(以下、「機台長手方向」と称する)に複数配列されており、仮撚加工機1は全体として機台長手方向に長尺な装置となっている。
一次フィードローラ20は、給糸パッケージSから供給された複数の糸Yを一次加熱装置21に向けて搬送する。一次加熱装置21は、一次フィードローラ20から送られてきた複数の糸Yを加熱する。また、一次加熱装置21のすぐ上流側には、撚止ガイド22が配置されている。撚止ガイド22は、後述するように、ベルト式仮撚装置24によって糸Yに撚りを付与する際に、撚止ガイド22よりも上流側に撚りが伝達されてしまわないようにするためのものである。
冷却装置23は、一次加熱装置21によって加熱された複数の糸Yを冷却する。ベルト式仮撚装置24は、糸Yに仮撚加工を施す。このとき、糸Yは、撚止ガイド22とベルト式仮撚装置24との間で撚りが付与され、ベルト式仮撚装置24と二次フィードローラ25との間で解撚される。また、このとき、糸Yは、一次加熱装置21によって加熱された状態で撚りが付与され、撚りが付与された状態で冷却装置23によって冷却されて熱固定される。したがって、糸Yは、解撚されたときに、各フィラメントが波状の形態をした仮撚りされた状態となる。ベルト式仮撚装置24の詳細な構成については後程詳細に説明する。
二次フィードローラ25は、ベルト式仮撚装置24によって仮撚加工が施された糸Yを二次加熱装置26に向けて搬送する。二次フィードローラ25による糸Yの搬送速度は、一次フィードローラ20による糸Yの搬送速度よりも速くなっており、糸Yは、一次フィードローラ20と二次フィードローラ25による搬送速度の差によって延伸される。また、後述の三次フィードローラ27による糸Yの搬送速度は、二次フィードローラ25による糸Yの搬送速度よりも遅くなっており、糸Yは、二次フィードローラ25と三次フィードローラ27による搬送速度の差によって弛緩される。二次フィードローラ25と三次フィードローラ27との間に配置された二次加熱装置26は、延伸されるとともに仮撚加工が施された糸Yに、所定の弛緩熱処理を施す。
三次フィードローラ27は、弛緩熱処理が施された糸Yを、巻取部13に向けて搬送する。また、三次フィードローラ27は、図1の左右方向において二次加熱装置26と間隔をあけて配置されている。二次加熱装置26と三次フィードローラ27との間の空間には、図示しない作業台又は作業台車が設けられ、作業者が、この作業台又は作業台車の上で、糸掛けなどの作業を行うことができるようになっている。
巻取部13は、複数の巻取装置14を備えている。複数の巻取装置14は、機台長手方向及び鉛直方向に並んでいる。巻取装置14には、軸方向が機台長手方向と平行になるようにボビンが取り付けられている。巻取装置14は、三次フィードローラ27から送られてきた糸Yを、ボビンの軸方向(機台長手方向)に綾振りしつつボビンに巻き取ることによってパッケージPを形成する。
次に、ベルト式仮撚装置24の構成について詳細に説明する。図2は、ベルト式仮撚装置24を模式的に示す斜視図であり、図3は、ベルト式仮撚装置24を後述する直交方向から見た図である。なお、図2では、後述の支持部材35、45及び移動装置50の図示は省略している。
ベルト式仮撚装置24は、固定ベルトユニット30と、可動ベルトユニット40とを備える。固定ベルトユニット30は、不図示の機台に固定されている。一方、可動ベルトユニット40は、可動ベルトユニット40の可動ベルト41(本発明の「第1ベルト」に相当)が固定ベルトユニット30の固定ベルト31(本発明の「第2ベルト」に相当)に対して進退できるように、後述の移動装置50(図3参照)によって移動可能に構成されている。そして、互いに交差した状態の固定ベルト31と可動ベルト41とによって挟まれた糸Yに対して仮撚加工が施される。なお、本実施形態のベルト式仮撚装置24では、太さが600デニール以上の比較的太い糸Yに仮撚加工を施すものとするが、もちろん、これよりも細い糸Yに仮撚加工を施すことも可能である。
固定ベルトユニット30は、固定ベルト31と、駆動プーリ32と、従動プーリ33と、モータ34と、支持部材35(図3参照)とを有する。固定ベルト31は、ゴム材料等からなる無端状のベルトであり、駆動プーリ32と従動プーリ33とに巻き掛けられている。駆動プーリ32にはモータ34が接続されており、モータ34を駆動して駆動プーリ32を回転させると、固定ベルト31が走行するとともに、従動プーリ33が連れ回りする。駆動プーリ32と従動プーリ33とは、支持部材35によって連結されるとともに支持されている。
可動ベルトユニット40は、可動ベルト41と、駆動プーリ42と、従動プーリ43と、モータ44と、支持部材45(図3参照)とを有する。可動ベルト41は、ゴム材料等からなる無端状のベルトであり、駆動プーリ42と従動プーリ43とに巻き掛けられている。駆動プーリ42にはモータ44が接続されており、モータ44を駆動して駆動プーリ42を回転させると、可動ベルト41が走行するとともに、従動プーリ43が連れ回りする。駆動プーリ42と従動プーリ43とは、支持部材45によって連結されるとともに支持されている。
可動ベルト41を固定ベルト31に近接させた状態では、固定ベルト31と可動ベルト41とは、それぞれの交差面31a、41aにおいて互いに交差する。糸Yは交差面31aと交差面41aとによって挟まれており、この状態で駆動プーリ32、42をそれぞれ図2に示す矢印方向に回転させることで、糸Yを糸走行方向に送りながら、糸Yに撚りを付与することができる。以下、固定ベルト31の交差面31aに直交する方向を直交方向と言う。
固定ベルトユニット30は、支持部材35が機台に取り付けられることで、機台に対して固定されている。一方、可動ベルトユニット40は、支持部材45に取り付けられた移動装置50によって、直交方向に移動可能に構成されている。可動ベルトユニット40が直交方向に移動することで、可動ベルト41の交差面41aを固定ベルト31の交差面31aと平行に維持したまま、交差面41aを交差面31aに対して進退させることができる。以下、移動装置50の詳細について説明する。
図4は、図3のIV−IV断面における断面図である。図4では、固定ベルトユニット30の図示は省略し、可動ベルトユニット40及び移動装置50のみを図示している。なお、図4における上下方向は直交方向に一致する。
移動装置50は、機台60に固定される固定ブロック51と、固定ブロック51に対して直交方向に移動可能な可動ブロック52と、固定ブロック51と可動ブロック52との間に配置された送りねじ機構53とを有する。固定ブロック51には、直交方向に延設された複数(1つでもよい)のガイド部材54が取り付けられており、可動ブロック52がガイド部材54によって案内されることで、可動ブロック52が直交方向に移動可能となっている。可動ブロック52は、可動ベルトユニット40の支持部材45に取り付けられており、可動ブロック52が直交方向に移動することで、可動ベルトユニット40が直交方向に移動する。
送りねじ機構53は、軸方向に延びる雄ねじ部材55と、雄ねじ部材55に螺合する雌ねじ部材56と、雌ねじ部材56の径方向外側に配置されるステータコイル57と、雌ねじ部材56及びステータコイル57を収容するハウジング58とを有する。なお、本実施形態では、雄ねじ部材55が延びている軸方向は直交方向に一致する。また、本実施形態の送りねじ機構53は、雄ねじ部材55と雌ねじ部材56との間に複数のボール59が設けられたボールねじ機構となっている。
雄ねじ部材55の一端(図4における下端)は可動ブロック52に固定されており、他端は自由端となっている。つまり、可動ベルト41は、支持部材45や可動ブロック52を介して間接的に雄ねじ部材55に取り付けられており、雄ねじ部材55と一体移動可能に構成されている。言い方を変えると、可動ベルト41と雄ねじ部材55との間には、可動ベルト41と雄ねじ部材55との一体移動を阻害するような、エアーシリンダー等のエアー式の駆動部やばね部材が介在していない。また、雄ねじ部材55の軸方向の中央部には雌ねじ部材56が螺合している。ステータコイル57には、不図示の制御装置からの指令に応じて電流が印加されるようになっている。ステータコイル57に電流が流れると、磁性材料で作製された雌ねじ部材56が、ステータコイル57による電磁作用を受けて雄ねじ部材55の軸周りに回転する。つまり、雌ねじ部材56は、モータにおけるロータとして機能する。
雌ねじ部材56は、ハウジング58に取り付けられた不図示の軸受によって、直交方向への移動が制限された状態で回転自在に支持されている。したがって、雌ねじ部材56が軸周りに回転すると、雌ねじ部材56は直交方向には移動せず、雄ねじ部材55が直交方向に移動する。このとき、雄ねじ部材55の一端に固定された可動ブロック52が、雄ねじ部材55とともに直交方向に移動することで、可動ベルトユニット40が直交方向に移動する。
このように構成された移動装置50によれば、ステータコイル57に流す電流の向きを変えることで、可動ベルトユニット40を直交方向の両方向に移動させることができる。したがって、可動ベルト41を、固定ベルト31から離れている離間位置(図4(a)参照)と、固定ベルト31に近接し、固定ベルト31との間で糸Yを挟むことが可能な近接位置(図4(b)参照)との間で自由自在に移動させることができる。なお、固定ベルト31と近接位置に位置する可動ベルト41とによって糸Yを挟んでいるとき、糸Yが細い場合には固定ベルト31と可動ベルト41とが接触するが、糸Yが太い場合には固定ベルト31と可動ベルト41とが接触しない場合もあり得る。
ところで、ベルト式仮撚装置24において、仮撚加工を適切に行うべく糸Yの張力を制御する場合は、ベルト31、41の接圧を調整するか、ベルト31、41の走行速度を調整すればよい。
具体的には、ベルト31、41の接圧を調整する場合、糸Yの張力が高すぎるときは、移動装置50によって可動ベルト41を固定ベルト31に押し付ける方向(離間位置から近接位置に向かう方向)に移動させて接圧を高くすることで、張力を下げることができる。一方、糸Yの張力が低すぎるときは、移動装置50によって可動ベルト41を固定ベルト31から遠ざける方向(近接位置から離間位置に向かう方向)に移動させて接圧を低くすることで、張力を上げることができる。
また、ベルト31、41の走行速度を調整する場合、糸Yの張力が高すぎるときは、モータ34、44の回転速度を速くしてベルト31、41の走行速度を速くすることで、張力を下げることができる。一方、糸Yの張力が低すぎるときは、モータ34、44の回転速度を遅くしてベルト31、41の走行速度を遅くすることで、張力を上げることができる。
(効果)
本実施形態では、可動ベルト41が雄ねじ部材55と一体移動可能に取り付けられており、雌ねじ部材56が軸周りに回転することで、可動ベルト41が雄ねじ部材55と一体的に軸方向に移動するように構成されている。したがって、振動や外力が作用した場合に可動ベルト41が意図せず動いてしまうことを防止でき、接圧の変動を抑えることができる。また、糸Yの張力制御をベルト31、41の接圧調整により行う場合、送りねじ機構53の動作(雄ねじ部材55の移動量)に対して比例的に可動ベルト41を移動させることができるので、応答速度を一定に維持することができ、張力制御が容易となる。また、張力制御をベルト31、41の走行速度で行う場合でも、送りねじ機構53を用いていることで可動ベルト41の位置を固定できるので、糸Yの滑りが発生しにくく有利である。したがって、本実施形態のベルト式仮撚装置24によれば、接圧の変動を抑えるとともに、糸Yの張力を適切に制御することが可能となる。
また、本実施形態では、雄ねじ部材55と一体移動可能に可動ベルト41が取り付けられており、雄ねじ部材55が軸周りに回転することで、雄ねじ部材55が軸方向に移動するように構成されている。雄ねじ部材55は雌ねじ部材56よりも径が小さいため、雄ねじ部材55を移動させるようにすることで、ねじ部材の移動のために確保すべき空間を狭くすることができ、送りねじ機構53の小型化が可能となる。
また、本実施形態では、送りねじ機構53は、雄ねじ部材55と雌ねじ部材56との間に複数のボール59が設けられたボールねじ機構とされている。このため、送りねじ機構53の回転駆動に要するトルクを小さくすることができ、移動装置50の小型化やコストダウンが可能となる
また、本実施形態では、雄ねじ部材55は、固定ベルト31の交差面31aに直交する方向に延設されている。このため、可動ベルト41の移動方向が固定ベルト31の交差面31aに直交する方向に一致するため、可動ベルト41の交差面41aと固定ベルト31の交差面31aとを平行に維持したまま、可動ベルト41を移動させることができる。したがって、ベルト31、41同士が余計な接触をすることがなく、ベルト31、41の摩耗を低減できるとともに、ベルト31、41の駆動に要する電力を削減できる。
また、本実施形態のベルト式仮撚装置24は、太さが600デニール以上の糸Yに仮撚加工を施す場合に、特に好適である。糸Yが600デニール以上と太い場合には、糸Yの剛性によって可動ベルト41が押し返されてしまい、糸Yを適切に把持できなくなるおそれがある。しかしながら、送りねじ機構53を用いれば、糸Yからの反発力によって可動ベルト41が動いてしまうことを防止でき、太い糸Yの場合でも適切に仮撚加工を施すことができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態に限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
上記実施形態では、可動ベルト41が雄ねじ部材55と一体移動可能に取り付けられており、雌ねじ部材56が軸周りに回転することで、可動ベルト41が雄ねじ部材55と一体的に軸方向(直交方向)に移動するものとした。しかしながら、可動ベルト41を雌ねじ部材56と一体移動可能に取り付け、雄ねじ部材55を軸周りに回転させることで、可動ベルト41が雌ねじ部材56と一体的に軸方向に移動するように送りねじ機構53を構成してもよい。
また、上記実施形態では、可動ベルト41が他の部材を介して間接的に雄ねじ部材55に取り付けられるものとした。しかしながら、可動ベルト41が直接的に雄ねじ部材55(又は雌ねじ部材56)に取り付けられるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、送りねじ機構53によって可動ベルト41が直交方向に移動することで、可動ベルト41の交差面41aと固定ベルト31の交差面31aとが平行を維持するものとした。しかしながら、例えば可動ベルト41を、駆動プーリ42の中心軸を支点として揺動可能に構成し、送りねじ機構53を作動させて可動ベルト41を揺動させることで、可動ベルト41を固定ベルト31に対して進退させるようにしてもよい。しかしながら、可動ベルト41をこのような揺動式とすると、可動ベルト41が揺動する際に、可動ベルト41の糸Yへの接触態様(接触角度等)が糸Yの太さによって変わってしまい、糸Yが太い場合には、糸Yを交差面31a、41aで安定的に把持できなくなるおそれがある。この点については、上記実施形態のように、交差面31a、41aを平行に維持したまま可動ベルト41を移動させたほうが、糸Yの太さにかかわらず糸Yを安定的に把持しやすく有利となる。
また、上記実施形態では、送りねじ機構53としてボールねじ機構を採用したが、送りねじ機構53は、例えば滑りねじ機構であってもよい。
1:仮撚加工機
24:ベルト式仮撚装置
30:固定ベルトユニット
31:固定ベルト(第2ベルト)
31a:交差面
40:可動ベルトユニット
41:可動ベルト(第1ベルト)
41a:交差面
50:移動装置
53:送りねじ機構(ボールねじ機構)
55:雄ねじ部材
56:雌ねじ部材
59:ボール
Y:糸
本発明は、互いに交差する第1ベルト及び第2ベルトの交差面で糸を挟んだ状態で、前記第1ベルト及び前記第2ベルトを走行させることによって、前記糸に仮撚加工を施すベルト式仮撚装置であって、前記第1ベルトを前記第2ベルトに対して進退させる移動装置を備え、前記移動装置は、軸方向に延びる雄ねじ部材と、前記雄ねじ部材に螺合する雌ねじ部材と、を有する送りねじ機構を備えており、前記雄ねじ部材及び前記雌ねじ部材のうち一方の部材と一体移動可能に前記第1ベルトが取り付けられており、前記雄ねじ部材及び前記雌ねじ部材のうち他方の部材が軸周りに回転することで、前記第1ベルトが前記一方の部材と一体的に前記軸方向に移動することを特徴とする。

Claims (5)

  1. 互いに交差する前記第1ベルト及び前記第2ベルトの交差面で糸を挟んだ状態で、前記第1ベルト及び前記第2ベルトを走行させることによって、前記糸に仮撚加工を施すベルト式仮撚装置であって、
    前記第1ベルトを前記第2ベルトに対して進退させる移動装置を備え、
    前記移動装置は、軸方向に延びる雄ねじ部材と、前記雄ねじ部材に螺合する雌ねじ部材と、を有する送りねじ機構を備えており、
    前記雄ねじ部材及び前記雌ねじ部材のうち一方の部材と一体移動可能に前記第1ベルトが取り付けられており、前記雄ねじ部材及び前記雌ねじ部材のうち他方の部材が軸周りに回転することで、前記第1ベルトが前記一方の部材と一体的に前記軸方向に移動することを特徴とするベルト式仮撚装置。
  2. 前記雄ねじ部材と一体移動可能に前記第1ベルトが取り付けられており、前記雌ねじ部材が軸周りに回転することで、前記第1ベルトが前記雄ねじ部材と一体的に前記軸方向に移動することを特徴とする請求項1に記載のベルト式仮撚装置。
  3. 前記送りねじ機構は、前記雄ねじ部材と前記雌ねじ部材との間に複数のボールが設けられたボールねじ機構であることを特徴とする請求項1又は2に記載のベルト式仮撚装置。
  4. 前記雄ねじ部材は、前記第2ベルトの前記交差面に直交する方向に延設されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のベルト式仮撚装置。
  5. 太さが600デニール以上の前記糸に仮撚加工を施すことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のベルト式仮撚装置。
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