JP2018063769A - 電池ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1及び2には、熱融着することで封止されたフィルム外装電池の外周の一辺に、内部と連通する熱融着していない2つの非融着部を設け、該2つの非融着部間に貫通穴を設けた熱融着部位(固着部)を配置した構成が記載されている。また、特許文献2には、フィルム外装電池の外周の対向する2辺から引き出される外部端子(正極端子及び負極端子)の近傍に貫通穴を設けた構成が記載されている。
特許文献1−3に記載されたフィルム外装電池では、フィルム外装電池の内圧上昇による膨張時に、熱融着された外装フィルムのうち、貫通穴を設けた部位が最初に引き剥がされることでベント機構(開放弁)として作用する。
前記フィルム外装電池が収納されるケース部と、
前記フィルム外装電池を含む前記ケース部内の空間を覆うカバー部と、
を有し、
前記カバー部の前記ケース部と当接する面に、
前記フィルム外装電池の前記開放弁を有する辺と直交する辺を分割するように配置される、前記フィルム外装電池の膨張を、前記開放弁を有する辺と平行な方向で抑制する第1の抑え部材が設けられた構成である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の電池ユニットが備えるフィルム外装電池の一構成例を示す平面図である。
図1に示すように、フィルム外装電池1は、電池本体11と、正極端子及び負極端子となる2つの外部端子17及び18とを備え、外部端子17及び18が電池本体1の一方の短辺からそれぞれ引き出された構成である。
電池本体11の外周は2枚の外装フィルムどうしを熱融着することで封止され、該熱融着された部位(固着部12)のうちのいずれか一辺に上記ベント機構となる開放弁13が設けられている。開放弁13は、例えば固着部12に貫通穴を設けることで形成される。貫通穴は一方の外装フィルムのみに設けてもよい。図1に示すフィルム外装電池1では、正極端子17と負極端子18との間に開放弁13を設けた構成例を示している。
図2(a)及び(b)で示すように、電池ユニットは、図1に示したフィルム外装電池1と、ケース部21とカバー部22とを備え、フィルム外装電池1がケース部21内に収納され、フィルム外装電池1を含むケース部21内の空間がカバー部22で覆われる(蓋がされる)構成である。ケース部21及びカバー部22は、例えば合成樹脂、あるいはアルミニウムや銅等の金属を用いて形成される。
電池ユニットが複数のフィルム外装電池1を備える場合、それらのフィルム外装電池1は、各々の外部端子17及び18が直列または並列に接続されて電池ユニットの外部に引き出される。
そこで、本実施形態では、図3(a)及び(b)で示すように、カバー部22、あるいはケース部21及びカバー部22にそれぞれ設けたリブ3を用いて電池本体11の膨張を抑制する。このとき、電池本体11の短辺は、リブ3で分割された領域にとって長辺となるため、電池本体11の短辺を疑似的に長辺として見做すことができる。そのため、図2(a)に示したフィルム外装電池1は、電池本体11の短辺(図2(a)では、外部端子17と外部端子18との間)に開放弁13が設けることが可能になる。
また、本実施形態の電池ユニットでは、カバー部22及びケース部21にリブ3を設けることで、カバー部22及びケース部21の曲げ強度が向上する。そのため、カバー部22及びケース部21には、例えば可塑性を有する合成樹脂等を用いることができるため、電池ユニットのコストの低減が期待できる。
図4は、第2の実施の形態の電池ユニットの構成を示す図であり、同図(a)はケース部の一構成例を示す平面図、同図(b)はカバー部の一構成例を示す平面図である。
図4(a)及び(b)で示すように、第2の実施の形態の電池ユニットは、電池本体11外周の固着部12のうちの一方の長辺に開放弁13を設け、カバー部22、あるいはケース部21及びカバー部22に、フィルム外装電池1の短辺を2分割するように、該フィルム外装電池1の膨張を、その長辺と平行な方向で抑制するリブ(抑え部材)3を設けた構成である。その他の構成は、図2(a)及び(b)に示した第1の実施の形態の電池ユニットと同様であるため、その説明は省略する。
図4(a)及び(b)で示すような第2の実施の形態の電池ユニットにおいても、第1の実施の形態の電池ユニットと同様の効果を得ることができる。
したがって、第2の実施の形態で示す構成は、ガスの放出方向を電池本体11の長辺側に設定する必要がある場合に採用すればよい。
図5は、第3の実施の形態の電池ユニットの構成を示す図であり、同図(a)はケース部の一構成例を示す平面図、同図(b)はカバー部の一構成例を示す平面図である。
図5(a)及び(b)で示すように、第3の実施の形態の電池ユニットは、電池本体11外周の固着部12のうち、一方の短辺(図5(a)では、外部端子17と外部端子18との間)に開放弁13を設け、電池本体11の長辺を3分割するように、該電池本体11の膨張を、その短辺と平行な方向に2つのリブ3を用いて抑制する構成である。リブ3の数は、2つに限定されるものではなく、3つ以上であってもよい。その他の構成は、図2(a)及び(b)に示した第1の実施の形態の電池ユニットと同様であるため、その説明は省略する。
図5(a)及び(b)に示すような第3の実施の形態の電池ユニットにおいても、第1の実施の形態の電池ユニットと同様の効果を得ることができる。
また、第3の実施の形態の電池ユニットでは、電池本体11の膨張を複数のリブ3を用いて抑制することで、図5に示すように、リブ3で分割された、開放弁13を含む領域では、第2の実施の形態の電池ユニットが備えるフィルム外装電池1と同様に、A/Bの値が小さくなる。そのため、第3の実施の形態の電池ユニットが備えるフィルム外装電池1は、第1の実施の形態で示した電池ユニット1が備えるフィルム外装電池1と比べて開放圧がわずかに高くなる。
図6は、第4の実施の形態の電池ユニットの構成を示す図であり、同図(a)はケース部の一構成例を示す平面図、同図(b)はカバー部の一構成例を示す平面図である。
図6(a)及び(b)で示すように、第4の実施の形態の電池ユニットは、電池本体11の膨張を抑制するリブ3の幅が、第1〜第3の実施の形態で示した電池ユニットが備えるリブ3よりも広い構成である。図6(a)及び(b)は、図2(a)及び(b)に示した第1の実施の形態のリブ3のおよそ2倍の幅を有するリブ3を用いた例を示している。その他の構成は、図2(a)及び(b)に示した第1の実施の形態の電池ユニットと同様であるため、その説明は省略する。
図6(a)及び(b)に示すような第4の実施の形態の電池ユニットにおいても、第1の実施の形態の電池ユニットと同様の効果を得ることができる。
さらに、幅の広いリブ3を用いて電池本体11の膨張を抑制することで、図6(a)及び(b)で示すように、リブ3で分割された、開放弁13を含む領域では、第2及び第3の実施の形態のフィルム外装電池1と同様にA/Bの値が小さくなる。そのため、第4の実施の形態の電池ユニットは、第1の実施の形態で示した電池ユニットが備えるフィルム外装電池1と比べて該フィルム外装電池1の開放圧が高くなる。
3 リブ
11 電池本体
12 固着部
13 開放弁
17、18 外部端子
21 ケース部
22 カバー部
Claims (7)
- 外装フィルムを外装体とする略長方形状の電池本体を備え、前記電池本体の外周に設けられた前記外装フィルムを封止する固着部の一辺に前記電池本体内で発生したガスを放出させるための開放弁が設けられたフィルム外装電池と、
前記フィルム外装電池が収納されるケース部と、
前記フィルム外装電池を含む前記ケース部内の空間を覆うカバー部と、
を有し、
前記カバー部の前記ケース部と当接する面に、
前記フィルム外装電池の前記開放弁を有する辺と直交する辺を分割するように配置される、前記フィルム外装電池の膨張を、前記開放弁を有する辺と平行な方向で抑制する第1の抑え部材が設けられた電池ユニット。 - 前記ケース部の前記フィルム外装電池と当接する面に、
前記フィルム外装電池の前記開放弁を有する辺と直交する辺を分割するように配置される、前記フィルム外装電池の膨張を、前記開放弁を有する辺と平行な方向で抑制する第2の抑え部材がさらに設けられた請求項1記載の電池ユニット。 - 前記開放弁が、前記フィルム外装電池の短辺に設けられ、
前記第1の抑え部材は、前記電池本体の短辺が前記第1の抑え部材で分割された領域の長辺となるのに必要な幅である請求項1記載の電池ユニット。 - 前記開放弁が、前記フィルム外装電池の短辺に設けられ、
前記第2の抑え部材は、前記電池本体の短辺が前記第2の抑え部材で分割された領域の長辺となるのに必要な幅である請求項2記載の電池ユニット。 - 前記開放弁が、前記電池本体の一方の短辺からそれぞれ引き出された、正極端子及び負極端子からなる2つの外部端子の間に設けられた請求項3または4記載の電池ユニット。
- 前記開放弁が、前記フィルム外装電池の長辺に設けられた請求項1または2記載の電池ユニット。
- 前記第1の抑え部材及び前記第2の抑え部材がそれぞれ複数設けられた請求項2記載の電池ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016199919A JP2018063769A (ja) | 2016-10-11 | 2016-10-11 | 電池ユニット |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113013544A (zh) * | 2019-12-20 | 2021-06-22 | 大众汽车股份公司 | 用于电驱动的机动车的蓄电池的紧急排气的紧急排气装置 |
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