JP2018063639A - タッチパネル装置、及び、タッチパネル装置の制御方法 - Google Patents

タッチパネル装置、及び、タッチパネル装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タッチパネルへの接触操作の検出精度が向上できるようにすることを目的とする。【解決手段】車載装置は、発生パルスに対する周期ノイズの影響の有無を判断する周期ノイズ判断部702と、周期ノイズの影響が無いと判断した場合において用いたスキャン周波数を調整後スキャン周波数とするスキャン周波数設定部703と、調整後スキャン周波数を用いて検出した発生パルスが接触操作パルスとされるよう検出レベルの閾値を設定する検出閾値設定部704と、タッチセンサー73と、積算した発生パルスと検出閾値設定部704が設定する閾値とに基づいて、所定の接触操作であるか否かを判断する接触操作判断部705と、接触操作判断部705が所定の接触操作であると判断した場合において接触操作判断部705が積算した回数を、調整後積算回数として設定する積算回数設定部706とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、タッチパネル装置、及び、タッチパネル装置の制御方法に関する。
従来、タッチパネルを備え、ユーザーの接触操作を検出し、接触操作に対応する処理を実行するタッチパネル装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、ユーザーが非電導性の手袋を着用した場合でも接触操作が検出可能なタッチパネル装置を開示する。
特開2015−121912号公報
特許文献1では、タッチパネルへの接触操作の検出に際し、ノイズの影響による誤検出について考慮しておらず、検出精度の向上の余地がある。
そこで、本発明は、タッチパネルへの接触操作の検出精度が向上できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のタッチパネル装置は、タッチパネルに生ずるパルスを検出するためのスキャン周波数を用いて検出した前記パルスに対し、周期的なノイズを示す周期ノイズの影響の有無を判断する周期ノイズ判断部と、前記周期ノイズ判断部が前記周期ノイズの影響が無いと判断した場合において前記パルスの検出に用いた前記スキャン周波数を、調整後スキャン周波数として設定するスキャン周波数設定部と、前記調整後スキャン周波数を用いて検出した前記パルスが、前記タッチパネルへの接触操作に応じた接触操作パルスとして検出されるように検出レベルの閾値を設定する検出閾値設定部と、前記タッチパネルへの接触操作がなされた場合に、前記接触操作パルスを出力する接触操作信号出力部と、前記調整後スキャン周波数を用いて検出した前記パルスを、所定の回数積算し、積算した前記パルスと、前記検出閾値設定部が設定する前記検出レベルの前記閾値とに基づいて、前記タッチパネルに対する接触操作が、所定の接触操作であるか否かを判断する接触操作判断部と、前記接触操作判断部が前記所定の接触操作であると判断した場合において前記接触操作判断部が前記パルスについて積算した回数を、前記接触操作信号出力部が出力する前記接触操作パルスを積算する積算回数として設定する積算回数設定部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、タッチパネルへの接触操作の検出精度が向上する。
第1実施形態に係る車載装置の構成を示すブロック図である。 タッチパネルの要部を示すブロック図である。 タッチセンサーの構成の一例を示す図である。 車載装置の動作を示すフローチャートである。 周期ノイズによる電極間静電容量の変化とスキャンパルスの状態とを示すタイミングチャートである。 非周期ノイズの影響による電極間静電容量とスキャンパルスの状態とを示すタイミングチャートである。 タッチパネルへの接触操作の実行を促す情報の表示の一例を示す図である。 積算された接触操作パルスの強度の一例を示す図である。 第2実施形態に係るタッチパネル及び車載装置制御部の構成を示すブロック図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る車載装置1(タッチパネル装置)の構成を示すブロック図である。
車載装置1は、車両に搭載される装置であり、車両に搭乗しているユーザーの操作に従って、地図の表示や、地図における車両の現在位置の表示、目的地までの経路探索、経路案内等を実行する。なお、車載装置1は、車両のダッシュボード等に固定されてもよいし、車両に対し着脱可能なものであっても良い。
車載装置1は、車載装置制御部2と、車載装置記憶部3と、操作部4と、GPS受信部5と、相対方位検出部6と、タッチパネル7とを備える。
車載装置制御部2は、CPUや、ROM、RAM、その他の制御回路等を備え、車載装置1の各部を制御する。
車載装置記憶部3は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリを備え、データを書き換え可能に記憶する。
操作部4は、操作スイッチ4aを備え、操作スイッチ4aに対するユーザーの操作を検出し、検出信号を車載装置制御部2に出力する。車載装置制御部2は、操作部4から検出信号が出力されると、検出信号に対応した処理を実行する。
GPS受信部5は、GPSアンテナ5aを介してGPS衛星からのGPS電波を受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、車両の現在位置を示す位置座標と進行方向とを演算により取得する。GPS受信部5は、取得結果を車載装置制御部2に出力する。
相対方位検出部6は、ジャイロセンサと、加速度センサとを備える。ジャイロセンサは、例えば振動ジャイロにより構成され、車両の相対的な方位(例えば、ヨー軸方向の旋回量)を検出する。加速度センサは、車両に作用する加速度(例えば、進行方向に対する車両1の傾き)を検出する。相対方位検出部6は、検出結果を車載装置制御部2に出力する。
図2は、タッチパネル7の要部を示すブロック図である。
図2に示すように、タッチパネル7は、タッチパネル制御部70と、タッチパネル記憶部71と、表示パネル72と、タッチセンサー73(接触操作信号出力部)と、スキャンパルス発生部74と、変換部75とを備える。
タッチパネル制御部70は、CPUや、ROM、RAM、その他の制御回路等を備え、タッチパネル7の各部を制御する。また、タッチパネル制御部70は、ROMやタッチパネル記憶部71等に記憶された制御プログラムを実行することにより、後述するスキャン周波数変更部701、周期ノイズ判断部702、スキャン周波数設定部703、検出閾値設定部704、接触操作判断部705、及び、積算回数設定部706として機能する。
タッチパネル記憶部71は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリを備え、データを書き換え可能に記憶する。
表示パネル72は、液晶ディスプレイやEL(Electro Luminescent)ディスプレイ等のパネルを有し、車載装置制御部2の制御の下、各種情報を表示する。
タッチセンサー73は、静電容量式のタッチセンサーであり、表示パネル72に重ねて配置される。
ここで、タッチセンサー73について、スキャンパルス発生部74と変換部75との説明を通して詳述する。
図3は、タッチセンサー73の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、タッチセンサー73は、一定の間隔を空けて配置される複数の駆動電極731と、各駆動電極731と格子状に交差し、一定の間隔を空けて配置される複数の検出電極732とを備える。各駆動電極731と各検出電極732とは、絶縁するよう配置される。
各駆動電極731には、スキャンパルス発生部74から、Highレベル及びLowレベルの電圧レベルで形成された矩形の交流電圧であるスキャンパルスが印加される。スキャンパルス発生部74は、タッチパネル制御部70の制御に基づくスキャン周波数のスキャンパルスを発生させ、発生させたスキャンパルスを各駆動電極731に入力する。スキャン周波数とは、スキャンパルスの周波数である。
各駆動電極731にスキャンパルスが入力されると、各駆動電極731と各駆動電極731とが交差する付近において、駆動電極731と検出電極732との間には、静電容量が発生する。以下の説明において、駆動電極731と検出電極732との間の静電容量を、電極間静電容量と表現する。すなわち、スキャンパルス発生部74から各駆動電極731にスキャンパルスが入力されると、タッチセンサー73には、複数箇所に電極間静電容量が発生する。このように、電極間静電容量が発生するのは、駆動電極731と検出電極732とが絶縁するよう配置され、当該配置が等価的にコンデンサーとして機能するためである。本実施形態では、各駆動電極731に入力されるスキャンパルスの電圧レベルがHighレベルである場合に、各駆動電極731と各駆動電極731とが交差する付近において電極間静電容量が発生する場合を例示する。
各駆動電極731と各検出電極732とが交差する付近において電極間静電容量が発生すると、各検出電極732は、自身に流れる電流の変化を、電極間静電容量の変化として検出する。
例えば、電極間静電容量が発生している場合において、ユーザーが指によりタッチパネル7へ接触操作を行ったとする。接触操作とは、手指の先等の指示体によりタッチパネル7の所定の位置が接触され行われる操作を示す。ユーザーが指によりタッチパネル7へ接触操作を行うと、指と指に近い駆動電極731と、及び、指と指に近い検出電極732との間に静電容量が発生する。そして、指と各電極間との静電容量が発生に伴い、指に近い駆動電極731と検出電極732との交差付近における電極間静電容量が変化する。そして、この検出電極732は、自身に流れる電流の変化を、この電極間静電容量の変化として検出する。
各検出電極732は、検出した電極間静電容量の変化を示す電流を変換部75に出力する。
変換部75は、積分回路やA/D変換回路等を備え、電極間静電容量の変化を示す電流を、積分回路により電圧に変換する。そして、変換部75は、変換した電極間静電容量の変化を示す電圧を、アナログからデジタルに変換して、タッチパネル制御部70に出力する。
なお、電極間静電容量の変化は、タッチセンサー73において生じる変化である。そのため、電極間静電容量の変化を示す電圧は、タッチパネル7に生じるパルスに相当する。以下の説明では、電極間静電容量の変化を示す電圧を、発生パルスと表現する。
タッチパネル制御部70は、変換部75から入力される発生パルスに基づいて、タッチパネル7への接触操作の有無を判断する。タッチパネル制御部70は、入力される発生パルスを所定回数積算し、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回るか否かを判断する。検出レベルは、発生パルスが示す電極間静電量容量の変化が、タッチパネル7への接触操作に起因した電極間静電容量の変化として検出するためのレベルである。タッチパネル制御部70は、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を上回る場合に、ユーザーがタッチパネル7へ接触操作を行ったと判断し、下回る場合に、タッチパネル7へ接触操作を行ってないと判断する。
以下の説明において、発生パルスを取得する動作をスキャンと表現する。なお、前述した通り、スキャンパルス発生部74は、タッチパネル制御部70の制御に基づくスキャン周波数のスキャンパルスを各駆動電極731に入力する。そして、本実施形態では、各駆動電極731に入力されたスキャンパルスの電圧レベルがHighレベルとなる度に、スキャンが実行される。そのため、スキャンパルスは、電極間静電容量の変化を示す電圧、すなわち、発生パルスを検出するためのパルスに相当し、スキャン周波数は、発生パルスを検出するためスキャンパルスの周波数に相当する。
タッチパネル制御部70は、タッチパネル7への接触操作を行ったと判断した場合、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回る発生パルスに基づいて、当該発生パルスが示す電極間静電容量の変化が生じた位置を算出し、算出した位置を示す情報を車載装置制御部2に出力する。車載装置制御部2は、位置を示す情報をタッチパネル制御部70から取得すると、取得した位置を示す情報に基づく処理を実行する。
ところで、静電容量式のタッチセンサー73を有するタッチパネル7は、表示パネル72や、車載装置1の外部等で発生するノイズの影響により、接触操作の誤検出の懸念がある。ここでの接触操作の誤検出とは、ユーザーがタッチパネル7へ接触操作を行っていないにも関わらず、電極間静電容量が変化し、当該変化を、接触操作に起因した変化として検出することを示す。ノイズの影響により接触操作の誤検出の懸念があるのは、ノイズにより、電極間の電界が変化し、その変化に伴って電極間静電容量が変化するためである。このノイズの影響による接触操作の誤検出を解消するために、電極間静電容量の変化が、タッチパネル7への接触操作に起因した電極間静電容量の変化として検出するよう、検出レベルを、ノイズの影響による電極間静電容量の変化のレベルより高く設定することが考えられる。しかしながら、タッチパネル7への接触操作を行う際、ユーザーは、素手に限られず、手袋を着用した状態で接触操作を行う場合がある。ユーザーが手袋を着用している状態においてタッチパネル7へ接触操作を行うと、手袋の厚み分、素手と比較して、指と各電極との静電容量が低くなり、電極間静電容量の変化は、小さくなる。ここで、ノイズの影響を考慮して検出レベルを高めてしまうと、手袋を着用している状態での接触操作による電極間静電容量の変化を検出できない可能性がある。
そこで、本実施形態の車載装置は、以下に示す動作を実行する。
以下、タッチパネル制御部70が備えるスキャン周波数変更部701、周期ノイズ判断部702、スキャン周波数設定部703、検出閾値設定部704、接触操作判断部705、積算回数設定部706の説明を通して、本実施形態の車載装置1の動作を説明する。
図4は、車載装置1の動作を示すフローチャートである。
車載装置1の車載装置制御部2は、車両のイグニッションがオンになったことや、車両のアクセサリ電源がオンになったこと等をトリガーとして、車載装置1のシステムを起動する(ステップS1)。
次いで、タッチパネル7のタッチパネル制御部70は、スキャンパルス発生部74を制御し、デフォルトのスキャン周波数のスキャンパルスをタッチセンサー73の各駆動電極731に入力させスキャンを実行し、デフォルトの積算回数でスキャンにより取得した発生パルスを積算する(ステップS2)。例えば、タッチパネル制御部70は、150kHzをデフォルトのスキャン周波数として、150kHzのスキャンパルスをスキャンパルス発生部74によりタッチセンサー73の各駆動電極731に入力させる。そして、タッチパネル制御部70は、3回をデフォルトの積算回数とし、150kHzのスキャンパルスによるスキャンで取得した発生パルスを、3回積算する。
次いで、周期ノイズ判断部702は、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を下回るか否かを判断する(ステップS3)。周期ノイズ判断部702は、ステップS2で積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を下回るか否かを判断することにより、取得した発生パルスに対する周期的なノイズを示す周期ノイズの影響の有無を判断する(ステップS3)。ここで、ステップS3で比較対象となる検出レベルの閾値は、デフォルトの閾値であり、前回のシステム起動時において設定し記憶した閾値でもよく、予めタッチパネル記憶部71等が記憶する閾値でもよい。
なお、本実施形態では、周期ノイズの影響は、タッチセンサー73の部分的に生じるものでなく、タッチセンサー73全体に同じように生じるものとする。周期ノイズ判断部702は、駆動電極731と検出電極732との各交差付近における発生パルスのそれぞれについて、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を上回るか否かを判断する構成としてもよいが、本実施形態では、取得した1の発生パルスについて、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を上回るか否かを判断する構成とする。これにより、周期ノイズ判断部702は、各交差付近における発生パルスのそれぞれについて、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を上回るか否かを判断する必要がなく、判断の処理負荷を低減できる。
周期ノイズ判断部702が、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を下回らない、すなわち、検出レベルの閾値を上回ると判断した場合(ステップS3:NO)、スキャン周波数変更部701は、スキャンパルス発生部74がタッチセンサー73の各駆動電極731に入力するスキャンパルスのスキャン周波数を変更する(ステップS4)。スキャン周波数変更部701は、スキャン周波数を変更する際、所定値ごとに、スキャン周波数を変更する。本実施形態では、スキャン周波数変更部701は、所定値として「+5kHz」ごとにスキャン周波数を変更する。
例えば、150kHzのスキャン周波数のスキャンパルスでスキャンを実行し、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回る場合、スキャン周波数変更部701は、スキャン周波数を155kHzに変更する。また、例えば、155kHzのスキャン周波数のスキャンパルスでスキャンを実行し、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回る場合、スキャン周波数変更部701は、スキャン周波数を160kHzに変更する。
タッチパネル制御部70は、スキャン周波数変更部701がスキャン周波数を変更すると、変更したスキャン周波数のスキャンパルスをスキャンパルス発生部74からタッチセンサー73に入力させ、スキャンを実行する(ステップS5)。なお、発生パルスの積算回数は、デフォルトの積算回数である。
ステップS3の説明に戻り、周期ノイズ判断部702が、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を下回ると判断した場合(ステップS3:YES)、スキャン周波数設定部703は、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を下回ると判断した場合に用いたスキャンパルスのスキャン周波数を、調整後スキャン周波数として設定する(ステップS6)。調整後スキャン周波数とは、本実施形態では、地図の表示や、地図における車両の現在位置の表示、目的地までの経路探索等において、ユーザーがタッチパネル7への接触操作を行う際に使用されるスキャンパルスのスキャン周波数である。
ここで、ステップS2〜ステップS6について、より詳細に説明する。
図5は、周期ノイズの影響による電極間静電容量の変化とスキャンパルスの状態とを示すタイミングチャートである。
図5におけるタイミングチャートAは、2種の周期ノイズの影響による電極間静電容量の変化を示す図である。タイミングチャートAの縦軸は、電極間静電容量の変化の強度を示す。また、タイミングチャートAの横軸は、時間を示す。
タイミングチャートAでは、周期ノイズN1の影響と周期ノイズN2との影響により電極間静電容量の変化を示す。図4のタイミングチャートAでは、電極間静電容量が、周期ノイズN1の影響により、期間T1の間隔で変化する場合を例示する。つまり、図4では、周期ノイズN1が期間T1で発生していることを示す。これは、周期ノイズN1の周波数が、1/T1であることを示す。また、図4のタイミングチャートAでは、電極間静電容量が、周期ノイズN2の影響により、期間T2の間隔で変化する場合を例示する。つまり、図4では、周期ノイズN2が期間T2で発生していることを示す。これは、周期ノイズN2の周波数が、1/T2であることを示す。
図5におけるタイミングチャートBは、スキャンパルスP1の一例を示すタイミングチャートである。タイミングチャートBの縦軸は、スキャンパルスP1の電圧レベルを示す。また、タイミングチャートBの横軸は、時間を示す。
タイミングチャートBでは、期間Tbの間隔で、スキャンパルスP1の電圧レベルが、LowレベルからHighレベルに切り替わるスキャンパルスP1を示す。すなわち、タイミングチャートBでは、スキャン周波数が1/TbのスキャンパルスP1を示す。
タイミングチャートBに示すスキャンパルスP1は、電圧レベルがHighレベルである期間が、周期ノイズN1の影響により電極間静電容量が変化する期間と重なる。すなわち、スキャンパルスP1は、タイミングt1からタイミングt2において電圧レベルがHighレベルである期間が、周期ノイズN1の影響により電極間静電容量が変化する期間に重なる。また、スキャンパルスP1は、タイミングt7からタイミングt8において電圧レベルがHighレベルである期間が、周期ノイズN1の影響により電極間静電容量が変化する期間に重なる。また、スキャンパルスP1は、タイミングt13からタイミングt14において電圧レベルがHighレベルである期間が、周期ノイズN1の影響により電極間静電容量が変化する期間に重なる。また、スキャンパルスP1は、タイミングt19からタイミングt20において電圧レベルがHighレベルである期間が、周期ノイズN1の影響により電極間静電容量が変化する期間に重なる。このように、スキャンパルスP1において電圧レベルがHighレベルである期間が、周期ノイズN1の影響により電極間静電容量が変化する期間に重なるのは、スキャンパルスP1のスキャン周波数(1/Tb)と周期ノイズN1の周波数(1/T1)とが一致、又は、近似しているためである。
スキャンパルスP1のスキャン周波数と、周期ノイズN1の周波数とが、一致、又は、近似していると、取得する発生パルスの全てが、周期ノイズN1の影響による電極間静電容量の変化を含むことになる。そして、このような発生パルスを所定回数積算すると、所定回数分、周期ノイズN1の影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度が積み重なり、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回る可能性がある。このことは、周期ノイズN1の影響による接触操作の誤検出につながる。
図5におけるタイミングチャートCは、スキャンパルスP2の一例を示すタイミングチャートである。タイミングチャートCの縦軸は、スキャンパルスP2の電圧レベルを示す。また、タイミングチャートCの横軸は、時間を示す。
タイミングチャートCでは、期間Tcの間隔で、電圧レベルが、LowレベルからHighレベルに切り替わるスキャンパルスP2を示す。すなわち、タイミングチャートCでは、スキャン周波数が1/TcのスキャンパルスP2を示す。
タイミングチャートCに示すスキャンパルスP2は、電圧レベルがHighレベルである期間が、周期ノイズN2の影響により電極間静電容量が変化する期間と重なる。すなわち、スキャンパルスP2は、タイミングt3からタイミングt4において電圧レベルがHighレベルである期間、タイミングt5からタイミングt6において電圧レベルがHighレベルである期間、タイミングt9からタイミングt10において電圧レベルがHighレベルである期間、タイミングt11からタイミングt12において電圧レベルがHighレベルである期間、タイミングt15からタイミングt16において電圧レベルがHighレベルである期間、及び、タイミングt17からタイミングt18において電圧レベルがHighレベルである期間が、周期ノイズN2の影響により電極間静電容量が変化する期間に重なる。このように、スキャンパルスP2の電圧レベルがHighレベルである期間が、周期ノイズN2の影響により電極間静電容量が変化する期間と重なるのは、スキャンパルスP2のスキャン周波数(1/Tc)と周期ノイズの周波数(1/T2)とが一致、又は、近似しているためである。
スキャンパルスP2のスキャン周波数と、周期ノイズN2の周波数とが、一致、又は、近似していると、取得する発生パルスの全てが、周期ノイズN2の影響による電極間静電容量の変化を含むことになる。そして、このような発生パルスを所定回数積算すると、所定回数分、周期ノイズN2の影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度が積み重なり、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回る可能性がある。このことは、周期ノイズN2の影響による接触操作の誤検出につながる。
図5におけるタイミングチャートDは、スキャンパルスP3の一例を示すタイミングチャートである。タイミングチャートDの縦軸は、スキャンパルスP3の電圧レベルを示す。また、タイミングチャートDの横軸は、時間を示す。
タイミングチャートDでは、期間Tdの間隔で、電圧レベルがLowレベルからHighレベルに切り替わるスキャンパルスP3を示す。すなわち、タイミングチャートDでは、スキャン周波数が1/TdのスキャンパルスP3を示す。
タイミングチャートAとタイミングチャートDとに示すように、スキャンパルスP3は、電圧レベルがHighレベルである期間の一部が、周期ノイズN1の影響により電極間静電容量が変化する期間と重なる。換言すると、スキャンパルスP3は、電圧レベルがHighレベルである期間の全てが、周期ノイズN1の影響により電極間静電容量が変化する期間と重ならない。このように、スキャンパルスP3の電圧レベルがHighレベルである期間の一部が、周期ノイズN1の影響により電極間静電容量が変化する期間と重なり、スキャンパルスP3の電圧レベルがHighレベルである期間の全てが重ならないのは、スキャンパルスP3のスキャン周波数(1/Td)と周期ノイズN1の周波数(1/T1)とが一致、又は、近似しないためである。
スキャンパルスP3のスキャン周波数と、周期ノイズN1の周波数とが、一致、又は、近似していない場合、取得する1の発生パルスが周期ノイズN1の影響による電極間静電容量の変化を含む頻度は、低下する。図5では、5回に1回の頻度で、1の発生パルスが、周期ノイズN1の影響による電極間静電容量の変化を含む場合を例示する。具体的には、図5においてタイミングt1からタイミングt2において取得した発生パルスが、周期ノイズN1の影響による電極間静電容量の変化を含む。そのため、積算回数が3回である場合、積算対象となる3つ発生パルスのうち、1の発生パルスが周期ノイズN1の影響による電極間静電容量の変化を含んでいたとしても、残り2つの発生パルスが周期ノイズN1の影響による電極間静電容量の変化を含んでいない。したがって、この3つの発生パルスを積算しても、周期ノイズN1の影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度は、積み重ならず低下する。これは、周期ノイズN1の影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度が、3回積算により、検出レベルの閾値を下回る蓋然性が高くなることを示す。
また、タイミングチャートAとタイミングチャートDとに示すように、スキャンパルスP3は、電圧レベルがHighレベルである期間の一部が、周期ノイズN2の影響により電極間静電容量が変化する期間と重なる。タイミングチャートDでは、電圧レベルがHighレベルである期間のうち1の期間が、周期ノイズN2の影響により電極間静電容量が変化する期間と重なるスキャンパルスP3を例示する。このように、スキャンパルスP3の電圧レベルがHighレベルである期間の一部が、周期ノイズN2の影響により電極間静電容量が変化する期間と重なり、スキャンパルスP3の電圧レベルがHighレベルである期間の全てが重ならないのは、スキャンパルスP3のスキャン周波数(1/Td)と周期ノイズN2の周波数(1/T2)とが一致、又は、近似しないためである。
スキャンパルスP3のスキャン周波数と、周期ノイズN2の周波数とが、一致、又は、近似していない場合、1の発生パルスが周期ノイズN2の影響による電極間静電容量の変化を含む頻度は、低下する。図5では、5回に1回の頻度で1の発生パルスが、周期ノイズN2の影響による電極間静電容量の変化を含む場合を例示する。そのため、積算回数が3回の場合、積算対象となる3つの発生パルスうち、1の発生パルスが周期ノイズN2の影響による電極間静電容量の変化を含んでいたとしても、残り2つの発生パルスが周期ノイズN2の影響による電極間静電容量の変化を含んでいない。したがって、これら発生パルスにより積算することで、周期ノイズN2の影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度は、積み重ならず低下することになる。これは、周期ノイズN2の影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度が、3回積算により、検出レベルの閾値を下回る蓋然性が高くなることを示す。
以上の説明のように、図4のフローチャートのステップS3において、周期ノイズ判断部702が、3回積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回ると判断することは、スキャン周波数と、周期ノイズの周波数とが、一致、又は、近似している蓋然性が高いことを示している。これでは、上述した通り、周期ノイズの影響による接触操作の誤検出につながる。そこで、スキャン周波数変更部701は、スキャン周波数を所定値ごとに変更する。
例えば、図5の場合、スキャンパルスがスキャンパルスP1である場合、電圧レベルがHighレベルである期間の全てが、周期ノイズN1の影響による電極間静電容量が変化する期間に重なる。ここで、周期ノイズN1の影響による電極間静電容量が変化を示す発生パルスを3回積算すると、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を上回るとする。スキャン周波数変更部701は、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を上回る場合、スキャンパルスP1のスキャン周波数と異なるスキャン周波数に変更する。
また、例えば、図5の場合、スキャンパルスがスキャンパルスP2である場合、電圧レベルがHighレベルである期間の全てが、周期ノイズN2の影響による電極間静電容量が変化する期間に重なる。ここで、周期ノイズN2の影響による電極間静電容量が変化を示す発生パルスを3回積算すると、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を上回るとする。スキャン周波数変更部701は、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を上回る場合、スキャンパルスP2のスキャン周波数と異なるスキャン周波数に変更する。
スキャン周波数の変更が実行されると、周期ノイズ判断部702は、変更したスキャン周波数のスキャンパルスでスキャンを実行し、再度、積算した発生パルスの強度が、検出レベルの閾値を下回るか否かを判断する。そして、スキャン周波数設定部703は、周期ノイズ判断部702により、積算した発生パルスの強度が検出レベルを下回ると判断した場合、変更したスキャン周波数を、調整後スキャン周波数に設定する。このスキャン周波数設定部703により設定される調整後スキャン周波数は、周期ノイズの周波数と、一致、又は、近似していない周波数である。
例えば、図5の場合、スキャン周波数変更部701が、スキャン周波数を、スキャンパルスP1の周波数からスキャンパルスP3の周波数に変更したとする。前述したように、スキャンパルスP3の場合、周期ノイズN1及び周期ノイズN2の影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度は、3回積算により、低下する。ここで、周期ノイズ判断部702が、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を下回ると判断した場合、スキャン周波数設定部703は、スキャンパルスP3のスキャン周波数を調整後スキャン周波数として設定する。
このように、スキャン周波数変更部701が、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を下回るまで、スキャン周波数を所定値ごとに変更するため、周期ノイズの周波数と一致、又は、近似しないスキャン周波数を、調整後スキャン周波数として設定できる。調整後スキャン周波数によりタッチパネル7への接触操作を検出することで、周期ノイズの影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度を、積算により低下でき、当該強度が検出レベルの閾値を上回ることを抑制する。そのため、調整後スキャン周波数を設定することで、周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止できる。
周期ノイズとしては、例えば、表示パネル72から発生するノイズが挙げられる。したがって、タッチパネル制御部70は、調整後スキャン周波数を設定することで、表示パネル72からの周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止できる。そのため、タッチパネルの構成について、タッチセンサー73と表示パネル72とのさらなる近接化を図ることができる。
図4のフローチャートの説明に戻り、タッチパネル制御部70は、スキャン周波数設定部703が調整後スキャン周波数を設定すると、設定した調整後スキャン周波数のスキャンパルスを用いて、所定期間、スキャンを実行する(ステップS7)。
次いで、検出閾値設定部704は、所定期間において取得した発生パルスの強度を上回る検出レベルの閾値を設定する(ステップS8)。後述で明らかになるように、検出閾値設定部704が検出レベルの閾値を設定することにより、非周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止できる。非周期ノイズとは、非周期的なノイズである。
なお、本実施形態では、非周期ノイズの影響は、周期ノイズの影響と同様、タッチセンサー73の部分的に生じるものでなく、タッチセンサー73全体に同じように生じるものとする。検出閾値設定部704は、駆動電極731と検出電極732との各交差付近における発生パルスのそれぞれに基づいて、検出レベルの閾値を設定する構成としてもよいが、本実施形態では、同じように非周期ノイズの影響が生じるため、1の交差付近における発生パルスに基づいて、検出レベルの閾値を設定する構成とする。これにより、検出閾値設定部704は、各交差付近における発生パルスのそれぞれを加味して、検出レベルの閾値を設定する必要がなく、当該設定の処理負荷を低減できる。
ここで、ステップS7、及び、ステップS8について、詳述する。
図6は、非周期ノイズの影響による電極間静電容量とスキャンパルスの状態とを示すタイミングチャートである。非周期ノイズとは、非周期的なノイズである。
図6におけるタイミングチャートEは、複数の非周期ノイズが発生し、発生した非周期ノイズによる電極間静電容量の変化を示す。タイミングチャートEの縦軸は、電極間静電容量の変化の強度を示す。また、タイミングチャートEの横軸は、時間を示す。タイミングチャートEでは、非周期ノイズRN1〜非周期ノイズRN7のそれぞれの影響よる電極間静電容量の変化を示す。
図6におけるタイミングチャートFは、スキャン周波数設定部703が設定した調整後スキャン周波数のスキャンパルスP4の一例を示す図である。タイミングチャートFの縦軸は、スキャンパルスP4の電圧レベルを示す。また、タイミングチャートFの横軸は、時間を示す。
タイミングチャートFでは、期間Tfの間隔で、電圧レベルが、LowレベルからHighレベルに切り替わるスキャンパルスP4を示す。すなわち、タイミングチャートFでは、スキャン周波数が1/TfのスキャンパルスP4を示す。
スキャンパルスP4のスキャン周波数は、調整後スキャン周波数であるため、周期ノイズの周波数と一致、又は、近似しない周波数である。
例えば、タッチパネル制御部70は、ステップS7において、スキャン周波数が1/TfのスキャンパルスP4をスキャンパルス発生により入力させ、期間Tskの間、スキャンを実行したとする。スキャンパルスP4で期間Tskの間、スキャンを実行すると、タッチパネル制御部70は、タイミングtaからタイミングtbの期間、タイミングtcからタイミングtdの期間、タイミングteからタイミングtfの期間、タイミングtgからタイミングthの期間、及び、タイミングtiからタイミングtjの期間のそれぞれの期間に対応する発生パルスを取得する。
そして、検出閾値設定部704は、取得した発生パルスのうち、最も強度の高い発生パルスを特定し、その発生パルスの強度を上回る検出レベルの閾値を設定する。
例えば、図6の場合、検出閾値設定部704は、取得した発生パルスのうち、タイミングtcからタイミングtdの期間に対応する発生パルスが、最も強度の高い発生パルスであると特定する。図6では、この発生パルスの強度は、α1である。そして、検出閾値設定部は、α1を上回るα2を検出レベルの閾値に設定する。本実施形態では、設定する検出レベルの閾値α2は、α1の2.5倍の値に設定される。なお、この倍数は、車載装置1の個体差や、車載装置1を使用する環境等が考慮され、事前のテストやシミュレーション等により算出される値であれば、2.5に限定されない。
このように、検出閾値設定部704は、所定の期間において調整後スキャン周波数用いてスキャンを実行し、スキャンにより取得した発生パルスの強度を上回る検出レベルの閾値を設定する。そのため、調整後スキャン周波数のスキャン周波数によりタッチパネル7への接触操作を検出する場合、非周期ノイズの影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回ることがなく、非周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止できる。
また、非周期ノイズは、周期的に発生するノイズでないため、発生パルスが連続的に、同じ非周期ノイズの影響による電極間静電容量の変化を含む蓋然性が低い。そのため、1の発生パルスが非周期ノイズの影響による電極間静電容量の変化を含んでいたとしても、複数回積算することにより、非周期ノイズの影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度は、低下する。そのため、非周期ノイズを考慮したスキャン周波数を設定せずとも、上記のように検出レベルの閾値を設定すれば、非周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止できる。
このように、ステップS2からステップS8までの処理を実行することにより、すなわち、調整後スキャン周波数の設定、及び、検出レベルの閾値の設定を実行することにより、周期ノイズの影響、及び、非周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止できる。
本実施形態では、タッチパネル制御部70は、ステップS2からステップS8の処理、すなわち、調整後スキャン周波数の設定、及び、検出レベルの閾値の設定を、システムを起動してからユーザーがタッチパネル7へ接触操作を行うまでの期間に実行する。これは、調整後スキャン周波数の設定、及び、検出レベルの閾値の設定を実行する際に、ユーザーによるタッチパネル7への接触操作が行われると、ユーザーの接触操作に起因した電極間静電容量の変化を検出することになり、適切に周期ノイズ、及び、非周期ノイズの影響を回避する各設定が実行できない可能性があるためである。したがって、タッチパネル制御部70は、システムが起動してから、ユーザーがタッチパネル7へ接触操作を行うまでの期間に、調整後スキャン周波数の設定、及び、検出レベルの閾値の設定を実行することにより、周期ノイズの影響、及び、非周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止可能な設定を、適切に実行できる。
車載装置制御部2は、システムが起動してから調整後スキャン周波数の設定、及び、検出レベルの閾値の設定を実行するまで、表示パネル72により、各種情報の非表示、又は、ユーザーが接触操作を実行しないよう促す情報の表示を実行することが望ましい。このような表示態様を行うことで、車載装置制御部2は、調整後スキャン周波数の設定、及び、検出レベルの閾値の設定を実行する期間において、ユーザーがタッチパネル7へ接触操作を行うことを抑制できる。
図4のフローチャートの説明に戻り、ステップS8において検出レベルの閾値を設定すると、車載装置制御部2は、タッチパネル7の表示パネル72に、タッチパネル7への接触操作を促す情報を表示する(ステップS9)。特に、車載装置制御部2は、1の指示体によりユーザーがタッチパネル7へ接触操作を行うための情報を表示する。
図7は、タッチパネル7への接触操作の実行を促す情報の表示の一例を示す図である。図7は、セキュリティの解除を促す情報の表示を例示する。本実施形態では、セキュリティは、車載装置1が不正に使用されないための機能であり、セキュリティコードが入力されることで、解除される。つまり、ユーザーは、予め設定されたセキュリティコードを入力することで、セキュリティが解除され、車載装置1の使用が可能となる。
図7では、タッチパネル7の表示パネル72は、車載装置制御部2の制御により、「セキュリティの解除」を示すテキストTxと、番号が入力される領域Aと、ボタン群BGを表示する。ボタン群BGは、「1」を示すボタンB1と、「2」を示すボタンB2と、「3」を示すボタンB3と、「4」を示すボタンB4と、「5」を示すボタンB5と、「6」を示すボタンB6と、「7」を示すボタンB7と、「8」を示すボタンB8と、「9」を示すボタンB9と、「決定」を示すボタンBkとを有する。
図7の場合、セキュリティを解除する際、ユーザーは、ボタンB1からボタンB9を操作することにより、数字を1ずつ領域Aに入力し、領域Aにセキュリティコードを入力する。そして、領域Aにセキュリティコードを入力すると、ユーザーは、「決定」を示すボタンB9を接触操作することにより、領域Aに入力されたセキュリティコードを、セキュリティを解除すべきセキュリティコードとして確定する。車載装置制御部2は、確定されたセキュリティコードが正しい場合、車載装置1の使用を可能とする。
図7に示す情報は、ユーザーが、1の指示体により接触操作する蓋然性の高い情報である。これは、セキュリティコードが1数字ずつ入力される構成であるためである。このように、1の指示体によりタッチパネル7への接触操作を行うための情報を、ステップS9において、車載装置制御部2は、タッチパネル7の表示パネル72に表示する。このことの効果については、後述する。
図4のフローチャートの説明に戻り、タッチパネル制御部70は、表示パネル72にタッチパネル7への接触操作の実行を促す情報を表示すると、調整後スキャン周波数のスキャンパルスによりスキャンを実行する(ステップS10)。
次いで、タッチパネル制御部70は、調整後スキャン周波数のスキャンパルスでスキャンし、スキャンにより取得した発生パルスの強度をタッチパネル記憶部71に記憶する(ステップS11)。タッチパネル制御部70は、タッチセンサー73上の電極間静電容量が発生する複数の箇所のそれぞれについて、発生パルスの強度をタッチパネル記憶部71に記憶する。
次いで、接触操作判断部705は、検出点の数のカウントを実行する(ステップS12)。検出点とは、所定回数積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回る、電極間静電容量が発生する箇所である。タッチセンサー73は、複数の駆動電極731と複数の検出電極732とが交差するため、電極間静電容量が発生する箇所を複数有する。接触操作判断部705は、電極間静電容量が発生する複数の箇所のそれぞれについて、タッチパネル記憶部71から発生パルスの強度を取得し、当該複数の箇所のそれぞれについて取得した発生パルスを所定回数積算する。そして、接触操作判断部705は、所定回数積算した発生パルスのそれぞれについて、強度が検出レベルの閾値を上回るか否かを判断する。そして、接触操作判断部705は、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回ると、検出レベルの閾値を上回る発生パルスが発生した箇所を検出点としてカウントする。
次いで、接触操作判断部705は、カウントした検出点の数が1であるか否かを判断する(ステップS13)。
前述したように、調整後スキャン周波数の設定、及び、検出レベルの閾値の設定を実行した後、これら調整後スキャン周波数、及び、検出レベルの閾値に基づいて、接触操作判断部705は、検出点のカウントを実行する。そのため、周期ノイズ及び非周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止できるため、つまり、周期ノイズ及び非周期ノイズの影響により、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回ることがない。したがって、ユーザーが1の指示体によりタッチパネル7へ接触操作を行う場合、接触操作判断部705がカウントする検出点の数は、1となる。そのため、本実施形態では、接触操作判断部705による検出点の数が1であるか否かの判断は、ユーザーが1の指示体によるタッチパネル7への接触操作(所定の接触操作)(以下、「1指示体接触操作」と表現する)か否かの判断に相当する。
接触操作判断部705は、カウントした検出点の数が1でないと判断した場合(ステップS13:NO)、すなわち、1指示体接触操作でないと判断した場合、積算回数を「1」増加させる(ステップS14)。次いで、接触操作判断部705は、調整後スキャン周波数のスキャンパルスでスキャンを実行し、スキャンにより取得した発生パルスを、増やした積算回数で積算する(ステップS15)。そして、積算した発生パルスに基づいて、接触操作判断部705は、再度、検出点のカウントを実行する。
ユーザーがタッチパネル7へ接触操作を行っている場合において、カウントした検出点の数が0であり、接触操作判断部705が、検出点の数が1でないと判断することは、積算された発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回っていないことを示す。そのため、接触操作判断部705は、積算回数を増やして、再度、発生パルスを積算することにより、検出レベルの閾値を上回るまで増幅でき、接触操作に応じた接触操作パルスの強度が微弱であっても検出できる。
図8は、積算された接触操作パルスの強度の一例を示す図である。図8の縦軸は、接触操作パルスの強度、すなわち、電極間静電容量の変化の強度を示す。
図8では、1回積算された接触操作パルスの強度と、2回積算された接触操作パルスの強度と、3回積算された接触操作パルスの強度と、4回積算された接触操作パルスの強度、及び、5回積算された接触操作パルスの強度を示す。また、図8では、検出閾値設定部704が設定した検出レベルの閾値であるα2を示す。
図8では、5回の積算により、積算された接触操作パルスの強度は、検出レベルの閾値であるα2を上回る場合を例示する。つまり、図8では、1回から4回積算された接触パルスの強度が、検出レベルの閾値であるα2を上回らない場合を例示する。
例えば、デフォルトの積算回数が3回である場合、接触操作判断部705は、図8に示すように接触操作パルスを積算しても、3回積算した接触操作パルスの強度が検出レベルの閾値であるα2を上回らない。これは、接触操作として検出されないことを示す。そこで、図8の場合、接触操作判断部705は、積算された接触操作パルスの強度が、検出レベルの閾値であるα2を上回るように、積算回数を3から5に増加させる。
このように、接触操作判断部705は、接触操作に応じた発生パルスである接触操作パルスを、検出レベルの閾値を上回るまで、積算回数を増やすため、微弱な接触操作パルスを検出できる。
微弱な接触操作パルスが発生する態様としては、ユーザーが手袋等を着用し、タッチパネル7への接触操作を実行する場合が挙げられる。前述した通り、ユーザーが手袋等を着用し、タッチパネル7へ接触操作を行うと、手袋の厚み分、素手と比較して、ユーザーの指と各電極間の静電容量が低下する。そのため、指付近において発生する電極間静電容量の変化は、接触操作が行われているにも関わらず、素手の場合と比較して、低下する。そのため、手袋を着用している場合における1の接触操作パルスの強度は、素手の状態のときよりも微弱となる。そこで、上述したように、積算回数を増加することで、微弱な接触操作パルスの強度を増幅でき、手袋を着用した場合であっても、タッチパネル7への接触操作を検出できる。
また、ユーザーが、タッチパネル7への接触操作を行っている場合において、カウントした検出点の数が複数であり、接触操作判断部705が、検出点の数が1でないと判断することは、接触操作パルス以外に、強度の大きい(積算により発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回る)発生パルスがあることを示す。このように、接触操作パルス以外に強度の大きい発生パルスがある態様としては、過渡的に非周期ノイズが発生し、発生した非周期ノイズの影響で電極間静電容量が変化したことが挙げられる。
このような場合であっても、積算回数を増加することにより、ある1の発生パルスが過渡的な非周期ノイズの影響による電極間静電容量の変化を含んでいても、積算回数を増やして発生パルスの積算を実行することで、非周期ノイズの影響による発生パルスの強度を低下できる。そのため、検出点が複数あり、接触操作判断部705が、検出点の数が1でないと判断した場合、積算回数を増やすことにより、過渡的に発生する非周囲ノイズの影響を回避できる。
図4のフローチャートの説明に戻り、接触操作判断部705がカウントした検出点の数が1であると判断した場合(ステップS13:YES)、積算回数設定部706は、カウントした検出点が1であると判断した際における積算回数を、調整後積算回数として設定する(ステップS16)。調整後積算回数は、地図の表示や、地図における車両の現在位置の表示、目的地までの経路探索等において、ユーザーがタッチパネル7への接触操作を行う際に用いられる積算回数である。
このように、カウントした検出点に基づいて、調整後積算回数を設定するため、例えば、ユーザーが手袋を着用しており、接触操作パルスの強度が素手の場合と比較して微弱の場合であっても、タッチパネル7への接触操作を検出できる。
特に、調整後積算回数を設定する処理を実行する際、車載装置制御部2は、表示パネル72により、ユーザーが1の指示体でタッチパネル7へ接触操作を行うための情報を表示する。ここで、複数の指示体によりタッチパネル7へ接触操作を行うための情報を表示すると、接触操作判断部705は、タッチパネル7への接触操作が1指示体接触操作と判断できない可能性がある。そのため、過渡的な非周期ノイズの影響を回避した調整後積算回数を設定できない。また、ユーザーにタッチパネル7への接触操作を行わせず、調整後積算回数を設定すると、ユーザーの接触操作の態様に応じた調整後設定回数を設定できない。このことは、例えばユーザーが手袋を着用している状態において、接触操作を検出できないことにつながる。そこで、上述したように、ユーザーが1の指示体でタッチパネル7へ接触操作を行うための情報を表示することで、過渡的に発生する非周期ノイズの影響を回避し、ユーザーの接触操作の態様に応じた調整後設定回数を設定できる蓋然性が高まる。
図4のフローチャートの説明に戻り、調整後積算回数を設定すると、車載装置制御部2は、通常の動作を実行する(ステップS17)。通常の動作とは、例えば、地図の表示や、地図における車両の現在位置の表示、目的地までの経路探索等の、ユーザーのタッチパネル7に対する接触操作に応じた動作である。
このように、タッチパネル制御部70は、スキャン周波数変更部701、周期ノイズ判断部702、スキャン周波数設定部703、検出閾値設定部704、接触操作判断部705、及び、積算回数設定部706として機能し、調整後スキャン周波数の設定、検出レベルの設定、及び、調整後積算回数の設定を実行する。これにより、タッチパネル制御部70は、調整後スキャン周波数を設定することにより、周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止でき、検出レベルの閾値を設定することにより、非周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止でき、調整後積算回数を設定することにより、例えばユーザーが手袋を着用している場合であってもタッチパネル7への接触操作を検出できる。そのため、タッチパネル制御部70は、タッチパネル7への接触操作の検出精度を向上できる。
以上、説明したように、車載装置1(タッチパネル装置)は、スキャン周波数を用いて検出した発生パルスに対する、周期ノイズの影響の有無を判断する周期ノイズ判断部702を備える。また、車載装置1は、周期ノイズ判断部702が周期ノイズの影響が無いと判断した場合において発生パルスの検出に用いたスキャン周波数を、調整後スキャン周波数として設定するスキャン周波数設定部703を備える。また、車載装置1は、調整後スキャン周波数を用いて検出した発生パルスが、タッチパネル7への接触操作に応じた接触操作パルスとして検出されるように検出レベルの閾値を設定する検出閾値設定部704を備える。また、車載装置1は、タッチパネル7への接触操作がなされた場合に、接触操作パルスを出力するタッチセンサー73(接触操作信号出力部)を備える。また、車載装置1は、調整後スキャン周波数を用いて検出した発生パルスを、所定の回数積算し、積算した発生パルスと、検出閾値設定部704が設定する検出レベルの閾値とに基づいて、タッチパネル7に対する接触操作が、1指示体接触操作(所定の接触操作)であるか否かを判断する接触操作判断部705を備える。また、車載装置1は、接触操作判断部705が1指示体接触操作であると判断した場合において接触操作判断部705が発生パルスについて積算した回数を、調整後積算回数として設定する積算回数設定部706を備える。
これにより、調整後スキャン周波数の設定、検出レベルの閾値の設定、及び、調整後積算回数の設定を実行するため、タッチパネル7への接触操作の検出精度が向上する。
また、車載装置1は、スキャン周波数を所定値ごとに変更するスキャン周波数変更部701を備える。スキャン周波数変更部701は、周期ノイズ判断部702が、検出した発生パルスに対する周期ノイズの影響が有ると判断した場合に、所定値ごとにスキャン周波数を変更する。
これにより、スキャン周波数変更部701が、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を下回るまで、スキャン周波数を所定値ごとに変更するため、周期ノイズの周波数と一致、又は、近似しないスキャン周波数を調整後スキャン周波数として設定できる。つまり、調整後スキャン周波数によりタッチパネル7への接触操作を検出する場合、周期ノイズの影響による電極間静電容量の変化を示す発生パルスの強度を低下でき、周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止できる。
また、周期ノイズ判断部702は、ユーザーによるタッチパネル7への接触操作がなされない場合において、スキャン周波数を用いて検出した発生パルスに対する、周期ノイズの影響の有無を判断する。
前述した通り、調整後スキャン周波数の設定を実行する際に、ユーザーによるタッチパネル7への接触操作が行われると、ユーザーの接触操作による電極間静電容量の変化を検出することになり、適切に周期ノイズの影響を回避する設定が実行できない可能性がある。したがって、タッチパネル制御部70は、ユーザーがタッチパネル7への接触操作がなされない場合において、調整後スキャン周波数の設定を実行することにより、周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止可能な設定を適切に実行できる。
また、検出閾値設定部704は、ユーザーによるタッチパネル7への接触操作がなされない場合において、所定の期間、調整後スキャン周波数を用いて発生パルスを検出し、所定の期間において検出した発生パルスの強度を上回る検出レベルの閾値を設定する。
検出レベルの閾値の設定を実行する際に、ユーザーによるタッチパネル7への接触操作が行われると、ユーザーの接触操作による電極間静電容量の変化を検出することになり、適切に非周期ノイズの影響を回避する設定が実行できない可能性がある。したがって、タッチパネル制御部70は、ユーザーによるタッチパネル7への接触操作がなされない場合において、検出レベルの閾値の設定を実行することにより、非周期ノイズの影響による接触操作の誤検出を防止可能な設定を適切に実行できる。
また、接触操作判断部705は、ユーザーによるタッチパネル7への接触操作がなされる場合に調整後スキャン周波数を用いて検出した発生パルスについて、積算した発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回る発生パルスの数が1である場合、タッチパネル7に対する接触操作が、1指示体接触操作であると判断する。
前述した通り、カウントした検出点の数が0であることは、積算された発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回っていないことを示す。また、カウントした検出点の数が複数であることは、接触操作パルス以外に、強度の大きい(積算により発生パルスの強度が検出レベルの閾値を上回る)発生パルスがあることを示す。ここで、カウントした検出点が1である場合に、タッチパネル7に対する接触操作が、1指示体接触操作であると判断することで、過渡的に発生する非周期ノイズの影響を回避し、ユーザーの接触操作の態様に応じた調整後積算回数を適切に設定できる。
また、接触操作判断部705は、タッチパネル7に対する接触操作が、所定の接触操作でないと判別した場合、積算する回数を増やし、調整後スキャン周波数を用いて検出した発生パルスを積算する。
これにより、積算回数を増加することにより、ある1の発生パルスが過渡的に非周期ノイズの影響により大きい強度であっても、積算回数を増やし積算を実行することで、非周期ノイズの影響による発生パルスの強度を低下できる。また、積算回数を増加することで、微弱な接触操作パルスの強度を増幅でき、例えばユーザーが手袋を着用した場合であっても、タッチパネル7への接触操作を検出できる。
また、車載装置1は、車両に搭載される装置である。
車両には、車載装置1以外の装置が搭載される。また、車両内には、車両に搭乗するユーザーが所有する電子機器が、持ち込まれる場合がある。つまり、車両内には、車載装置1以外の装置からノイズが発生する場合がある。また、ユーザーは、素手でタッチパネル7に対し接触操作するとは限らず、車両内外の温度によっては、例えば、手袋を着用して接触操作を行う場合がある。このように、他の装置からノイズが発生し、ユーザーが手袋を着用した状態でタッチパネル7へ接触操作を実行する場合であっても、調整後スキャン周波数、検出レベルの閾値、及び、調整後積算回数の設定を実行するため、車両に搭載される車載装置1が有するタッチパネル7への接触操作の検出精度が向上する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。
図9は、第2実施形態に係るタッチパネル7及び車載装置制御部2の構成を示すブロック図である。以下の説明で、第1実施形態に係るタッチパネル7の構成要件と同様の構成要素については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図2と図9との比較によって明らかな通り、第2実施形態に係る車載装置制御部2は、スキャン周波数変更部701、周期ノイズ判断部702、スキャン周波数設定部703、検出閾値設定部704、接触操作判断部705、及び、積算回数設定部706として機能する。
この場合、車載装置記憶部3は、車載装置制御部2が読み出して実行することにより、スキャン周波数変更部701、周期ノイズ判断部702、スキャン周波数設定部703、検出閾値設定部704、接触操作判断部705、及び、積算回数設定部706として機能する制御プログラムを記憶する。
また、第2実施形態では、タッチパネル制御部70が発生パネルを取得すると、発生パネルを車載装置制御部2に出力する。そして、車載装置制御部2は、取得した発生パルスに基づいて、図4に示す動作を実行する。なお、車載装置制御部2がスキャン周波数変更部701として機能し、スキャン周波数を変更した場合、車載装置制御部2は、タッチパネル制御部70に、変更したスキャン周波数を示す情報を出力する。そして、タッチパネル制御部70は、受信した情報に基づいて、スキャンパルス発生部74を制御して、変更したスキャン周波数のスキャンパルスをタッチセンサー73に入力させる。
このように、車載装置制御部2がスキャン周波数変更部701、周期ノイズ判断部702、スキャン周波数設定部703、検出閾値設定部704、接触操作判断部705、及び、積算回数設定部706として機能する構成であっても、第1実施形態で説明した効果を奏する。
上述した各実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び、応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、デフォルトのスキャン周波数として150kHzを例示し、デフォルトの積算回数として3回を例示した。しかしながら、デフォルトのスキャン周波数は、この数値に限定されない。また、デフォルトの積算回数もこの数値に限定されない。また、上述した実施形態では、スキャン周波数変更部701が、所定値として「+5kHz」ごとにスキャン周波数を変更する場合を例示した。しかしながら、当該所定値は、「+5kHz」に限定されない。接触操作判断部705は、タッチパネル7への接触操作が1指示体接触操作でないと判断した場合、積算回数を「1」増加する場合を例示した。しかしながら、増加する積算回数の数値は、「1」に限定されない。
また、例えば、上述した各実施形態では、タッチパネル装置を、車両に搭載される車載装置1として例示したが、タッチパネル装置の形態は任意であり、例えば歩行者が携帯するスマートフォン等のタッチパネル7を有する装置であれば良い。タッチパネル装置が、例えば医療の現場等の、ノイズが飛び交い素手での接触操作を行えない現場にて利用される装置の場合であっても、調整後スキャン周波数、検出レベルの閾値、及び、調整後積算回数の設定を実行するため、接触操作の検出精度が向上する。
また、例えば、上述した車載装置1の制御方法(タッチパネル装置の制御方法)が、車載装置1が備えるコンピューターを用いて実現される場合、本発明を、上記制御方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。上記記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、車載装置1が備える内部記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
例えば、図1は、本願発明を理解容易にするために、車載装置1の機能構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図であり、車載装置1の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、例えば、図2及び図9は、本願発明を理解容易にするために、タッチパネル7の機能構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図であり、タッチパネル7の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
また、例えば、図4のフローチャートの処理単位は、車載装置1の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。車載装置1の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割してもよい。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。
1 車載装置(タッチパネル装置)
7 タッチパネル
10 車載装置制御部
70 タッチパネル制御部
71 タッチパネル記憶部
73 タッチセンサー(接触信号出力部)
74 スキャンパルス発生部
75 変換部
701 スキャン周波数変更部
702 周期ノイズ判断部
703 スキャン周波数設定部
704 検出閾値設定部
705 接触操作判断部
706 積算回数設定部

Claims (13)

  1. タッチパネルに生ずるパルスを検出するためのスキャン周波数を用いて検出した前記パルスに対し、周期的なノイズを示す周期ノイズの影響の有無を判断する周期ノイズ判断部と、
    前記周期ノイズ判断部が前記周期ノイズの影響が無いと判断した場合において前記パルスの検出に用いた前記スキャン周波数を、調整後スキャン周波数として設定するスキャン周波数設定部と、
    前記調整後スキャン周波数を用いて検出した前記パルスが、前記タッチパネルへの接触操作に応じた接触操作パルスとして検出されるように検出レベルの閾値を設定する検出閾値設定部と、
    前記タッチパネルへの接触操作がなされた場合に、前記接触操作パルスを出力する接触操作信号出力部と、
    前記調整後スキャン周波数を用いて検出した前記パルスを、所定の回数積算し、積算した前記パルスと、前記検出閾値設定部が設定する前記検出レベルの前記閾値とに基づいて、前記タッチパネルに対する接触操作が、所定の接触操作であるか否かを判断する接触操作判断部と、
    前記接触操作判断部が前記所定の接触操作であると判断した場合において前記接触操作判断部が前記パルスについて積算した回数を、前記接触操作信号出力部が出力する前記接触操作パルスを積算する積算回数として設定する積算回数設定部と、を備える
    ことを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 前記スキャン周波数を所定値ごとに変更するスキャン周波数変更部を備え、
    前記スキャン周波数変更部は、
    前記周期ノイズ判断部が、検出した前記パルスに対し前記周期ノイズの影響が有ると判断した場合に、前記所定値ごとに前記スキャン周波数を変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記周期ノイズ判断部は、
    ユーザーによる前記タッチパネルへの接触操作がなされない場合において、前記スキャン周波数を用いて検出した前記パルスに対し、前記周期ノイズの影響の有無を判断する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記検出閾値設定部は、
    ユーザーによる前記タッチパネルへの接触操作がなされない場合において、所定の期間、前記調整後スキャン周波数を用いて前記パルスを検出し、前記所定の期間において検出した前記パルスの強度を上回る前記検出レベルの前記閾値を設定する、
    ことを特徴とする請求項1から3に記載のタッチパネル装置。
  5. 前記接触操作判断部は、
    ユーザーによる前記タッチパネルへの接触操作がなされる場合に前記調整後スキャン周波数を用いて検出した前記パルスについて、積算した前記パルスの強度が前記検出レベルの前記閾値を上回る前記パルスの数が1である場合、前記タッチパネルに対する接触操作が、前記所定の接触操作であると判断する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のタッチパネル装置。
  6. 前記接触操作判断部は、
    前記タッチパネルに対する接触操作が、前記所定の接触操作でないと判別した場合、積算する回数を増やし、前記調整後スキャン周波数を用いて検出した前記パルスを積算する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のタッチパネル装置。
  7. 車両に搭載される車載装置である
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のタッチパネル装置。
  8. タッチパネルに生ずるパルスを検出するためのスキャン周波数を用いて検出した前記パルスに対し、周期的なノイズを示す周期ノイズの影響の有無を判断するステップと、
    周期ノイズの影響が無いと判断した場合において前記パルスの検出に用いた前記スキャン周波数を、調整後スキャン周波数として設定するステップと、
    前記調整後スキャン周波数を用いて検出した前記パルスが、前記タッチパネルへの接触操作に応じた接触操作パルスとして検出されるように検出レベルの閾値を設定するステップと、
    前記タッチパネルへの接触操作がなされた場合に、前記接触操作パルスを出力するステップと、
    前記調整後スキャン周波数を用いて検出した前記パルスを、所定の回数積算し、積算した前記パルスと、設定する前記検出レベルの前記閾値とに基づいて、前記タッチパネルに対する接触操作が、所定の接触操作であるか否かを判断するステップと、
    前記所定の接触操作であると判断した場合において前記パルスについて積算した回数を、出力する前記接触操作パルスを積算する積算回数として設定するステップと、を備える
    ことを特徴とするタッチパネル装置の制御方法。
  9. 検出した前記パルスに対し前記周期ノイズの影響が有ると判断した場合に、前記所定値ごとに前記スキャン周波数を変更するステップを備える
    ことを特徴とする請求項8に記載のタッチパネル装置の制御方法。
  10. ユーザーによる前記タッチパネルへの接触操作がなされない場合において、前記スキャン周波数を用いて検出した前記パルスに対し、前記周期ノイズの影響の有無を判断するステップを備える
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載のタッチパネル装置の制御方法。
  11. ユーザーによる前記タッチパネルへの接触操作がなされない場合において、所定の期間、前記調整後スキャン周波数を用いて前記パルスを検出し、前記所定の期間において検出した前記パルスの強度を上回る前記検出レベルの前記閾値を設定するステップを備える、
    ことを特徴とする請求項8から10に記載のタッチパネル装置の制御方法。
  12. ユーザーによる前記タッチパネルへの接触操作がなされる場合に前記調整後スキャン周波数を用いて検出した前記パルスについて、積算した前記パルスの強度が前記検出レベルの前記閾値を上回る前記パルスの数が1である場合、前記タッチパネルに対する接触操作が、前記所定の接触操作であると判断するステップを備える、
    ことを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載のタッチパネル装置の制御方法。
  13. 前記タッチパネルに対する接触操作が、前記所定の接触操作でないと判別した場合、積算する回数を増やし、前記調整後スキャン周波数を用いて検出した前記パルスを積算するステップを備える、
    ことを特徴とする請求項8から12のいずれか一項に記載のタッチパネル装置の制御方法。
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