JP2018062484A - シート状化粧料 - Google Patents

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Yasuhiro Nobata
靖浩 野畑
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Abstract

【課題】長時間肌に載ても、化粧料を取った後、べたつき感が少なく、更に、該化粧料に含有する化粧成分中の有効成分の、肌への浸透を阻害しないシート状化粧料の提供。【解決手段】塗布或いは含浸する成分に式(1)で表されるアルカリゲネス産生多糖体を含有するシート状化粧料。有効成分として、美白成分、抗炎症成分及び保湿成分を含有させたシート状化粧料及び該化粧料を顔面及びボディに貼付する肌質の改善方法。【選択図】なし

Description

本発明は、アルカリゲネス産生多糖体を含有するシート状化粧料に関する。
従来、皮膚に貼付して使用するシート状化粧料としては、保湿作用や美白効果を有する成分を含有するゲル状の化粧成分をシート状支持体に塗布又は含浸させたものなどが知られている。これらは、シート状支持体にシート化粧料としての強度や保型性を持たせ、これに塗布又は含浸させる化粧成分中の有効成分を皮膚に浸透させる、さらに角質層を整え皮膚の保湿力を向上させる等の効果を期待して使用されている。
またシート状化粧料は、肌に5分から30分のせて成分を浸透させる方法が一般的である。シート素材としては、一般に織布や不織布が用いられ、化粧成分の垂れを防止するため、ゲル化成分を塗布又は含浸させる。これらの基材に塗布又は含浸させるゲル化成分の材料としては、コラーゲン、アルギン酸、プルラン等の天然高分子材料や、架橋ポリアクリル酸塩等の合成高分子材料が用いられている。
特許文献1には、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸長鎖アルキル(炭素数10〜30)共重合体、キサンタンガムの中から選ばれる1種または2種以上とレモン、ハトムギ、プルーン、ニンジンから選ばれる植物のエキスの1種または2種以上とを含有する、ジェル状化粧料組成物を不織布に含浸させることにより、たれ落ちず、密着性等の使用感、保湿効果に優れたシート状パック化粧料を提供する方法が開示されている。特許文献2には、キサンタンガム、ローカストビーンガム、水溶性溶剤及び水から形成されるゲルを用いることで、高温時の保型性に優れ、かつ皮膚への水分等の高い吸収効果、すなわち、しっとり感を付与するシート状パック剤が開示されている。 特許文献3には、特定のアルキレンオキシド誘導体を用いることにより、その保湿作用に加え、ジェル状基剤からの放出性により、皮膚にしっとり感を付与する方法が開示されている。しかし、これらの親水性のゲル化成分は水素結合部位が多く、感触的にべたつく等の問題があった。特に長時間肌にのせると皮膚上にシート成分が多量に残留するため非常に後感が悪くなる問題もあった。
また、シート成分が肌に残る問題を改善する方法も開示されている。特許文献4には、粘剤としてアクリルアミドと架橋性単量体との共重合体、エポキシ架橋剤により架橋されたポリアクリルアミド、カラギーナン、ヒアルロン酸およびその塩、デオキシリボ核酸およびその塩からなる群より選ばれる1種または2種以上と、湿潤剤としてグリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マルビットからなる群より選ばれる1種または2種以上をシート部材に形成された深さ0.1〜3mmの凹部に、粘剤の原料、湿潤剤、生理活性成分、水からなる液状物を充填したのち、熱をかけた後冷却することにより、固化させることで貼着部位の形状に合い、肌への密着性が優れ、シート成分を肌に残さない方法が開示されている。特許文献5には、温度上昇に伴い脱水和を生じるエーテル系感温性高分子と温度上昇に伴いそのコンフォメーションが変化するコラーゲンあるいはその分解生成物であるゼラチンを併用することで、ゲル中に含有させた薬効成分等の有効成分の放出量を制御することができ、また、適度な形状強度を保つことができる方法が開示されている。これらの方法は保型性が向上し、水分およびシート成分を過剰に肌上に放出しない利点もあるが、有効成分の浸透性を阻害する等の問題があった。その他、皮膚への残留を防止するために、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩等の接着性成分を配合することも公知であるが、やはり、有効成分の浸透性を阻害する等の問題があった。
シート化粧料は、塗布又は含浸させる化粧成分中の有効成分を皮膚に浸透させる、さらに角質層を整え皮膚の保湿力を向上させる等の効果を期待して使用されるが、有効成分がゲル化剤の強度を低下させる問題もある。特に有効成分が塩化合物の場合は、ゲル粘度が低下し、更には沈殿が生成する場合がある。
その対策として、特許文献6には、スクレロチウムガムを配合することで粘度低下を防止する方法が開示されている。また、特許文献7には、ヒアルロン酸又はその塩、アセチル化ヒアルロン酸又はその塩及びキサンタンガムから選ばれる1種又は2種以上を配合する方法が開示されている。しかし、ゲル粘度低下を防止するには不十分であり、有効成分や塩化合物から生じるべたつきやきしみ等の使用感を改善するまでには至っていない。
有効成分として肌に水分を与え角質層を整える目的で保湿剤を配合する方法も公知であり、特許文献8には、塩水とコラーゲン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸誘導体、プラセンタエキス及びプラセンタ様組成物を配合する方法が開示されているが、塩や親水性高分子は水素結合部位が多く、シートマスクを取った後のべたつきが強くなる問題点があった。
特開2002−114664号公報 特許第2761936号公報 特開2005−225837号公報 特開平11−269031号公報 特許第5653573号公報 特開2002−293714号公報 特許第4781464号公報 特開2010−90059号公報
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであり、シート状化粧料を長時間肌にのせた後、該化粧料を取った後においても、べたつき感が少なく、さらに、該化粧料に含有させた化粧成分中の有効成分の、肌への浸透を阻害しないシート状化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、少なくとも下記の化学式(1)の繰り返し単位で表される多糖類を含むことを特徴とするアルカリゲネス産生多糖体を、シート状化粧料に配合することによって、シート状化粧料を長時間肌にのせても、該化粧料を取った後において、べたつき感が少なく、さらに、有効成分の肌への浸透を阻害しないことを見出し、本発明を完成するに至った。
Figure 2018062484
また、前記有効成分としては、美白成分、抗炎症成分、保湿成分等が挙げられ、前記アルカリゲネス産生多糖体を配合したシート状化粧料では、該シート状化粧料に含有されたこれらの有効成分が良好な肌への浸透性を示すことを、本発明者は見出し、これにより、該シート状化粧料を顔面およびボディに貼付する肌質の改善方法を完成した。
本発明に用いられるアルカリゲネス産生多糖体は親水性高分子化合物であり、商品名「アルカシーラン」として伯東株式会社が販売している。本発明のシート状化粧料は、アルカリゲネス産生多糖体を配合した化粧成分を、シート状基材に含浸又は塗布することにより調製されるが、アルカリゲネス産生多糖体の含有量は、含浸又は塗布する化粧成分全量に対して0.001〜1重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%である。更に好ましくは、0.02〜0.1重量%である。0.001重量%未満では本発明の効果が十分に発揮されない場合があり、1重量%(以下、「重量%」を「%」とする)を越えると化粧成分が増粘し、シート状基材に含浸又は塗布することが困難になる場合がある。
アルカリゲネス産生多糖体は、他の水溶性の合成高分子や多糖類と水溶液の状態が異なる。一般の水溶性の合成高分子や多糖類は、水に溶かした時、水の中で紐状になり広がる。一方、アルカリゲネス産生多糖体は水の中で広がらず毛糸球のような球状になるため、水との親和部位が小さく、アルカリゲネス産生多糖体は水に溶解していない。また、皮膚への接触においても、一般の親水性のポリマーは、線や面として吸着しているが、アルカリゲネス産生多糖体は点で吸着しているので接触領域が少なく、その結果、ベタつきやがねばつきが小さくなる。また、水との親和部位が小さいので塩化合物の電解質の影響は受けにくくゲル粘度は低下しない。
アルカリゲネス産生多糖体は球状であり、数珠様につながり繊維状に伸び、絡み合うことで水中にてミクロの大きさのネットワークを構築する。これは水に溶けていないミクロのスポンジであり自由水を抱えている。シート状化粧料を肌に使用する際は、アルカリゲネス産生多糖体のネットワークは自由水を放出して潤いと有効成分を皮膚に与える。このようにアルカリゲネス産生多糖体(商品名「アルカシーラン」)は、一般的な親水性高分子と異なり水に溶解していないことから、シート状化粧料を剥がした後もべたつきは少なくなる。
本発明に用いられる美白成分としては、トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸カリウム塩、コウジ酸およびその塩さらにはその誘導体、アルブチン及びその塩さらにはその誘導体、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、3−O−エチルアスコルビン酸、アスコルビン酸2−グルコシド、グリセリルアスコルビン酸、ビスグリセリルアスコルビン酸、3−グリセリルアスコルビン酸、ヘキシル3−グリセリルアスコルビン酸、ミリスチル3−グリセリルアスコルビン酸、3−ラウリルグリセリルアスコルビン酸、プラセンターエキス、アスコルビルリン酸ナトリウム、ウンデシレノイルフェニルアラニン、フェニルエチルレゾルシノール、L−システイン、アセチル−L−システイン及び油溶性甘草エキス等が挙げられ、これらの成分の1種又は2種以上が用いられる。
その配合量は、塗布又は含浸させる化粧成分全量に対して、通常0.01〜10%であり、好ましくは0.1〜5%であり、さらに好ましくは1〜3%である。0.01%以下では美白効果が十分に発揮されない場合があり、10%以上ではコストの増加に見合うだけの効果の向上が得られない場合がある。
本発明に用いられる抗炎症成分としては、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム及びその誘導体並びにそれらの塩、β−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、D−パントテニルアルコール、ビサボロール、(アスコビル/トコフェリル)リン酸カリウム、γ−オリザノール、アラントイン、ε―アミノカプロン酸及びグアイアズレンス等が挙げられ、これらの成分の1種又は2種以上が用いられる。
その配合量は、塗布又は含浸させる化粧成分全量に対して、通常0.01〜10%であり、好ましくは0.1〜5%であり、さらに好ましくは1〜3%である。0.01%以下では抗炎症効果が十分に発揮されない場合があり、10%以上ではコストの増加に見合うだけの効果の向上が得られない場合がある。
本発明に用いられる保湿成分としては、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、加水分解ヒアルロン酸、コラーゲン、加水分解コラーゲン、エラスチン、加水分解エラスチン、リン脂質、糖脂質、(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー及びジラウロイルグルタミン酸リシンNa等が挙げられ、これらの成分の1種又は2種以上が用いられる。
その配合量は、塗布又は含浸させる化粧成分全量に対して、通常0.01〜10%であり、好ましくは0.1〜5%であり、さらに好ましくは1〜3%である。0.01%以下では保湿効果が十分に発揮されない場合があり、10%以上ではコストの増加に見合うだけの効果の向上が得られない場合がある。
本発明のシート状化粧料は、該シート状化粧料を顔面およびボディに貼付することで肌質を改善することができる。その使用方法は、本発明のシート状化粧料を、顔、首、腕、脚等の全体、又は局所の部位に密着させ、約5〜30分放置後に剥がすというものである。尚、洗顔して化粧水を塗付後に、該シート状化粧料を貼付することが好ましい。また、使用後は乳液等の塗付が推奨される。使用頻度は、週に1〜2回が好ましい。
本発明のシート状化粧料において、剤型を乳化製剤にする場合は、界面活性剤を配合することができる。該界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤を用いることができる。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類又はポリオキシアルキレンアルケニルフェニルエーテル類、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油類、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルアミン類、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体類などが挙げられる。その配合量は、塗布又は含浸させる化粧成分全量に対して、通常0.01〜10%であり、好ましくは0.1〜5%であり、さらに好ましくは1〜3%である。0.01%以下では安定した乳化状態が得られない場合があり、10%以上では配合量に見合うだけの乳化効果の向上は得られないだけでなく、べたつきを生じる場合がある。
上記非イオン性界面活性剤におけるポリオキシアルキレンは、ポリオキシエチレン(以下、「POE」とする)、ポリオキシプロピレン(以下、「POP」とする)、ポリオキシブチレン(以下、「POB」とする)の1種以上からなるものであり、POE、POP、POBの重合モル数は目的とする界面活性剤の乳化特性により適宜、決定されるが、通常、3〜200である。また、POE、POP、POBの重合モル比も目的とする界面活性剤の乳化特性により適宜、決定される。好ましくは、ポリオキシアルキレンがPOEとPOPからなり、POEが25モル%以上を占めるものである。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類は、炭素数8〜30の直鎖あるいは分岐、飽和あるいは不飽和のアルコールにポリアルキレンオキシドを付加したものである。具体的には、POE(3モル)オクチルエーテル、POE(5モル)ドデシルエーテル、POE(7モル)セチルエーテル、POE(10モル)オレイルエーテル、POE(15モル)ステアリルエーテル、POE(20モル)ベヘニルエーテル、POE(10モル)POP(10モル)デシルエーテル、POE(15モル)POP(2モル)イソステアリルエーテル、POE(10モル)コレスタノールエーテル、POE・POP水添ラノリン類等がある。
ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類又はポリオキシアルキレンアルケニルフェニルエーテル類は、炭素数1〜22の直鎖あるいは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルフェノール又はアルケニルフェノールにポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的には、POE(3モル)メチルフェニルエーテル、POE(5モル)オクチルフェニルエーテル、POE(10モル)ノニルフェニルエーテル、POE(15モル)ドデシルフェニルエーテル等がある。
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル類は、炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸にポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的には、POE(3モル)オクタン酸エステル、POE(5モル)デカン酸エステル、POE(10モル)ドデカン酸エステル、POE(15モル)ステアリン酸エステル、POE(25モル)ステアリン酸エステル、POE(20モル)ベヘニル酸エステル、POE(15モル)イソステアリン酸エステル、POE(15モル)POP(5モル)オレイン酸エステル等がある。
ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル類は、ソルビトールと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸とポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的には、POE(5モル)ソルビタンモノラウレート、POE(20モル)ソルビタントリラウレート、POE(20モル)ソルビタンモノステアレート、POE(20モル)ソルビタンイソステアレート、POE(20モル)ソルビタンセスキステアレート、POE(20モル)ソルビタントリステアレート、POE(20モル)ソルビタンモノオレエート等がある。
ソルビタン脂肪酸エステル類は、ソルビトールと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸とのエステルであり、具体的にはラウリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等がある。
ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル類は、グリセリンと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸およびポリアルキレンオキシドの付加エステルである。具体的には、POE(5モル)グリセリンモノラウリレート、POE(10モル)グリセリンモノステアレート、POE(15モル)グリセリンジステアレート、POE(20モル)POP(5モル)グリセリンジオレエート等がある。
グリセリン脂肪酸エステル類は、グリセリンと炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のエステルであり、具体的には、モノラウリン酸グリセリン、セスキラウリン酸グリセリン、トリラウリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、セスキステアリン酸グリセリン、トリステアリン酸グリセリン、ヒドロキシステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、トリオレイン酸グリセリン、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、炭素数8〜12の飽和脂肪酸混合物とグリセリンのエステル、ステアリン酸とリンゴ酸とグリセリンのエステル等がある。
ポリグリセリン脂肪酸エステル類としては、縮合ヒドロキシステアリン酸ポリグリセリンエステル、縮合リシノレイン酸ポリグリセリンエステル等がある。
ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油類としては、POE(10モル)硬化ヒマシ油、POE(15モル)硬化ヒマシ油、POE(15モル)硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE(20モル)硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE(20モル)硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE(20モル)硬化ヒマシ油マレイン酸等がある。
ショ糖脂肪酸エステル類は、ショ糖と炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸のエステルであり、具体的にはショ糖べへニン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル等がある。
ポリオキシアルキレンアルキルアミン類は、炭素数3〜22の1級ないし2級アミンとポリアルキレンオキシドを付加したものであり、具体的には、POE(5モル)ジドデシルアミン、ジPOE(10)POP(3)ドデシルアミン、POE(10モル)ジステアリルアミン、ジPOE(10モル)ステアリルアミン、ジPOE(15モル)オレイルアミン、ジPOE(17モル)ベヘニルアミン等がある。
エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体類は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドをモル比で1:9〜9:1の範囲で、分子量約500〜50,000として重合して得られたブロック共重合体である。
また、アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩類、アルキル硫酸塩類及びアルケニル硫酸塩類、アルキルフェニル硫酸塩類及びアルケニルフェニル硫酸塩類、アルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類及びアルケニルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類、(ジ)アルキルスルホコハク酸塩類、N−アシルアミノ酸塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン重縮合物類等が挙げられる。これらの1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることもできる。また、上記の塩類の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩及びアンモニウム塩が好ましい。
脂肪酸塩類は、炭素数8〜30の直鎖あるいは分岐鎖、更には飽和あるいは不飽和の脂肪酸の金属塩類であり、具体的にはオクチル酸ナトリウム、デカン酸ナトリウム、ドデカン酸ナトリウム、テトラデカン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、イソステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、リノレン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等がある。
アルキル硫酸塩類及びアルケニル硫酸塩類は、炭素数8〜30の直鎖あるいは分岐鎖、更には飽和あるいは不飽和のアルキル硫酸塩類及びアルケニル硫酸塩類であり、具体的には、オクチル硫酸ナトリウム、デシル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、ヤシアルキル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、イソステアリル硫酸カリウム、オレイル硫酸アンモニウム、ベヘニル硫酸アンモニウム等がある。
アルキルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類及びアルケニルフェニルポリオキシアルキレンエーテル硫酸塩類は、炭素数1〜22の直鎖あるいは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有するフェニル基と炭素数2〜4のポリオキシアルキレングリコールの付加物との硫酸塩類である。具体的には、トシルPOE(3モル)硫酸ナトリウム、オクチルフェニルPOE(5モル)硫酸ナトリウム、ノニルフェニルPOE(10モル)硫酸カリウム、デシルフェニルPOE(10モル)硫酸ナトリウム、オクタデシルフェニルPOE(15モル)硫酸カリウム、オクタデセニルフェニルPOE(15モル)硫酸カリウム、イソオクタデシルフェニルPOE(15モル)POP(5モル)硫酸カリウム等がある。
(ジ)アルキルスルホコハク酸塩類としては、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジー2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等がある。
N−アシルアミノ酸塩類としては、ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等がある。
アルキルベンゼンスルホン酸塩類としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム等がある。
アルキルナフタレンスルホン酸塩類としては、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムが挙げられる。
ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン重縮合物としては、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アミノ酸類、アルキルアミン塩類、4級アンモニウム塩類、ピリジニウム塩類等が挙げられる。
アミノ酸類としては、卵黄あるいは大豆由来のレシチン、あるいはこれを水素添加した水添レシチンや水酸化レシチン等のレシチン誘導体等がある。
アルキルアミン塩類としては、炭素数3〜22の1級ないし2級アミンと炭素数1〜22のカルボン酸の塩、無機鉱酸の塩であり、具体的にはドデシルアミン酢酸塩、ドデシルアミン塩酸塩、ドデシルアミンステアリン酸塩、ジメチルアミンステアリン酸塩等がある。
4級アンモニウム塩類としては、炭素数3〜22の4級アミンと炭素数1〜22のカルボン酸の塩あるいは無機鉱酸の塩であり、具体的には塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、臭化ヤシアルキル(炭素数10〜14)イソキノリニウム塩、塩化ドデシルイミダゾリウム塩等がある。
ピリジニウム塩類としては、塩化ポリ(N,N−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等がある。その他、カチオン性界面活性剤として、ドデシルジメチルアミンオキシド等のアミンオキシド類、アクリル酸β−N−N−ジメチル−N−エチルアンモニオエチル塩化ビニルピロリドン共重合体等のカチオン性ポリマーなども使用できる。
両性界面活性剤としては、ベタイン類、ホスホベタイン類およびスルホベタイン類、グリシン系ベタイン類、イミダゾリウム系ベタイン類、アミンオキシド類等がある。
ベタイン類としては、ドデシルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチル酢酸ベタイン、ドデカン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等がある。
ホスホベタイン類としては、2−(ジメチルドデシルアンモニオ)プロピオホスフェート、2−(ジメチルドデシルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピオホスフェート等がある。
スルホベタイン類としては、ドデシルジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート等がある。
グリシン系ベタイン類としては、ドデシルジ(アミノエチル)グリシンが挙げられる。
イミダゾリウム系ベタイン類としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等がある。
アミンオキシド類としては、ラウリルジメチルアミンN−オキシド、オレイルジメチルアミンN−オキシド等がある。
本発明のシート状化粧料において油剤を配合することができる。その配合量は、塗布又は含浸させる化粧成分全量に対して通常0.01〜20%であり、好ましくは0.1〜10%であり、さらに好ましくは1〜5%である。0.01%以下では皮膚上に十分な油膜を形成できない場合があり、20%以上では油膜感が強くなって使用感が低下する可能性がある。
油剤としては、炭化水素類、ロウ類、動物油類、ラノリン誘導体、脂肪酸類、高級アルコール類、脂肪酸エステル類、有機酸エステル類、グリセライド類、フッ化炭化水素類等がある。
炭化水素類としては、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等がある。
ロウ類としては、ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等がある。
動物油類としては、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、硬化油、タートル油、豚脂、馬脂、ミンク油、肝油、卵黄油等がある。
ラノリン誘導体としては、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等がある。
脂肪酸類としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等がある。
高級アルコール類としては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、シトステロール、ラノステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等がある。
脂肪酸エステル類としてはアジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸−ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸−N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸−ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル等がある。
アミノ酸エステルとしてはN−ラウロイル−L−グルタミン酸2−オクチルドデシルエステル等がある。
有機酸エステル類としてはリンゴ酸ジイソステアリル等がある。
グリセライド類としてはアセトグリセライド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステアリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリミリスチン酸グリセライド等がある。
フッ素化炭化水素類としてはパーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等が挙げられる。
本発明のシート状化粧料に、更に、通常の貼付剤に用いられる成分を配合することができる。かかる成分としては、水溶性高分子化合物、色材や顔料、収れん剤(成分)、皮膚(細胞)賦活化剤(成分)、抗菌剤、酸化防止剤、香料及び各種薬効成分などが挙げられる。
シート状化粧料において、水溶性高分子化合物は、保型性を補助する目的で使用する。例えば、ゼラチン、ペクチン、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸ソーダ、(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸塩の共重合体及びその部分中和物、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカルボキシ共重合体、ポリビニルピロリドン・ビニルアセテート共重合体、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、キサンタンガム、アラビアガム、トラガントガム、カラヤガム、メトキシエチレン及び無水マレイン酸共重合物等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。好ましい水溶性高分子化合物としては、ポリ(メタ)アクリル酸類が挙げられる。ここで、ポリ(メタ)アクリル酸類とは、(メタ)アクリル酸のホモポリマー及びコポリマー、(メタ)アクリル酸塩のホモポリマー及びコポリマー、(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸塩のコポリマー及びその部分中和物、ならびにこれらポリマーの混合物を意味する。ここで、(メタ)アクリル酸とはアクリル酸又はメタクリル酸を意味する。ポリ(メタ)アクリル酸塩の種類としては特に制限はないが、通常はナトリウム塩を使用する。これらの水溶性高分子化合物は、塗布又は含浸させる化粧成分中に0.01〜1%、特に0.05〜0.5%含有することが好ましい。0.01%以下では保型性を補助する効果が十分得られない場合があり、1%以上配合すると同時に配合されるアルカリゲネス産生多糖体の性能を低下させ、べたつきを生じさせる恐れがある。
本発明のシート状化粧料を色材や顔料にて着色することができる。色材としては、有機合成色素として、黄色5号、赤色505号などのアゾ系染料;赤色213号、赤色230号などのキサンテン系染料;黄色204号などのキノリン系染料;青色1号などのトリフェニルメテン系染料;緑色201号などのアンスラキノン系染料;インジゴ系染料、及び赤色228号、赤色226号、青色404号などがあり、天然色素として、カロチン、カルサミン、コチニールなどがある。
顔料としては、レーキ顔料、有機顔料、着色顔料、白色顔料、体質顔料、真珠光沢顔料、金属光沢顔料、ガラスフレーク顔料、属被覆無機顔料、樹脂顔料、機能性顔料等が挙げられ、これらの1種以上が使用される。
レーキ顔料には2つの種類があり、1つは水に溶けやすい染料をカルシウム等の塩として水に不溶化した顔料で、例えば赤色202号、204号、206号、207号、208号、220号等がある。他の1つは、染料を硫酸アルミニウム、硫酸ジルコニウム等で水不溶性にしてアルミナに吸着させた顔料であり、例えば、黄色5号、赤色230号等である。
有機顔料は、分子構造内に親水基を持たず、水、油や溶剤に溶解しない有色粉末であり、着色力、耐光性に優れている。アゾ系顔料の赤色228号、インジゴ系顔料の赤色226号、フタロシアニン系顔料の青色404号等が挙げられる。
着色顔料は、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等の色調の異なる酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、酸化マグネシウム、酸化コバルト、チタン酸コバルトカーボンブラック、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等が挙げられる。
白色顔料は、着色や被覆等の目的で用いられ、ニ酸化チタンと酸化亜鉛が挙げられる。酸化チタン・酸化チタン焼結物、酸化亜鉛・酸化亜鉛焼結物は例えば、シリカ処理、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン化合物による処理、パーフルオロポリエーテルリン酸やパーフルオロアルキルリン酸、弗素変性シリコーン等の弗素化合物による処理、ラウリン酸亜鉛等の金属石鹸処理、N−長鎖アシルアミノ酸等のアミノ酸処理、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス等の油処理等、通常公知の方法で表面処理されているものを用いても良い。
体質顔料は、着色よりも製品の形状維持や伸展性、付着性、光沢等の調節、色調の調整(希釈剤)に用いられ、例えば雲母(マイカ)、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母等の雲母系顔料、セリサイト、タルク、カオリン、モンモリロナイト、ゼオライト等の粘土鉱物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、含硫ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の合成無機粉体等が挙げられる。
真珠光沢顔料は、真珠光沢、あるいは虹彩色、メタリック感を与えるために使用される顔料であり、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマスなどが挙げられる。また、酸化チタンの代わりに酸化鉄で被覆した顔料、酸化チタンの被覆層の上に透明な異なった色の顔料を被覆させた顔料なども使用される。
金属光沢顔料としては、アルミニウム粉、真鍮粉、銅粉、錫粉、金粉、銀粉など、さらに、これらの金属粉を着色した着色金属粉顔料などが挙げられる。
ガラスフレーク顔料は、フレーク状ガラスが金属などで被覆されている。
金属被覆無機顔料は、金属蒸着などで金属、および/あるいは金属酸化物で被覆された無機顔料であり、例えば、酸化鉄被覆アルミニウム、酸化鉄被覆雲母、アルミニウム−マンガン被覆雲母状酸化鉄などが挙げられる。
樹脂顔料とは、樹脂フィルムに着色し、裁断された薄片などがあり、例えば、ポリエステルフィルム末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ナイロンパウダー等などの高分子粉体が挙げられる。
機能性顔料としては、窒化ホウ素、合成フッ素金雲母、フォトクロミック顔料、複合化微粒子粉体等が挙げられる。
本発明のシート状化粧料を着色するために用いる顔料の形態は、特に限定されるものではなく、粒状、板状、棒状等、目的により、適宜、選択されれば良い。また、その大きさは、特に限定されるものではなく、目的により、適宜、選択されれば良く、粒状の顔料であれば、通常、平均粒子径が0.01μm〜5000μmのものが使用され、箔片状や棒状の粉体であれば、通常、長径が0.1〜5000μmのものが使用されている。
収れん剤(成分)としては、スルホ石炭酸亜鉛、スルホ石炭酸ナトリムおよび、植物抽出液類が挙げられる。
収れん剤(成分)に用いられる植物抽出液類としては、アルニカ、サンザシ、キナ、サルビア、ボダイジュ、オタネニンジン、トショウ、マンネンロウ、オトギリソウ、イチョウ、メリッサ、オノニス、マロニエ、センブリ、ニンニク、カミツレ、サイム、ハッカ、イラクサ、トウガラシ、ショウガ、ホップ、西洋トチノキ、ラベンダー、ニンジン、カラシナ、ケイ、マツ、センキュウ、ニワトコ、ヤマゼリ、ハシリドコロ、ボタン、ヤマモモ、ドクダミ、コウホネ、シブガキ、トウキンセンカ、グビジンソウ、リンドウ、ブドウ、ハマボウフウ、ダイダイ、ユズ、ショウブ、ナツミカン、ハマメリス、メリーロート、ウイキョウ、サンショウ、シャクヤク、ユーカリ、ヨモギ、エンメイソウ、コメ、クララ、ショウキョウ、チョウジ、クルミの葉、オウゴン、セージ、ホップ、ローズマリー、オトギリソウ、ハッカ、カミツレ、何首鳥、黄連、黄柏、黄苓、重薬、陳皮、人参、シャクヤク、トウシン、プロポリス、タクシア、タンニン、ハマメリス、ボタン、樺木タール、ローヤルゼリー、コウボエキスなどの植物の抽出物が挙げられる。
これらの収れん剤は、1種または2種以上を合わせて使用することができる。その使用量は、収れん剤(成分)の種類により異なり、一律に決められないが、通常、塗布又は含浸させる化粧成分全量に対して0.001〜5%であり、好ましくは0.01〜3%である。
皮膚(細胞)賦活化剤(成分)としては、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその塩、サイクリックAMP、サイクリックGMP、フラビンアデニンヌクレオチド、グアニン、アデニン、シトシン、チミン、キサンチン及びそれらの誘導体、カフェイン、テオフェリンおよびその塩、レチノール及びパルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等のレチノール誘導体、レチナール及びデヒドロレチナール等のレチナール誘導体、カロチンなどのカロチノイド及びビタミンA類、チアミンおよびチアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩等のチアミン塩類、リボフラビンおよび酢酸リボフラビンなどのリボフラビン塩類、ピリドキシンおよび塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート等のピリドキシン塩類、フラビンアデニンヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸およびニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸誘導体、コリン類などのビタミンB類、γ−リノレン酸およびその誘導体、エイコサペンタエン酸及びその誘導体、エストラジオール及びその誘導体並びにそれらの塩、グリコール酸、コハク酸、乳酸、サリチル酸などの有機酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩などが挙げられる。
皮膚(細胞)賦活化剤(成分)の配合量は、皮膚(細胞)賦活化剤(成分)の種類により異なり、一律に決められないが、通常は、塗布又は含浸させる化粧成分全量に対して0.5〜20%である。
本発明のシート状化粧料の腐敗を防止する目的で抗菌剤を配合することができる。
抗菌剤(成分)としては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル等のパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、フェノキシエタノール及びチアントール、イソプロピルメチルフェノール、1−(2−エチルヘキシル)グリコールエーテルなどが挙げられる。
本発明のシート状化粧料の酸化劣化を防止する目的で酸化防止剤を配合することができる。
酸化防止剤(成分)としては、レチノール、デヒドロレチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチナール、レチノイン酸、ビタミンA油などのビタミンA類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、α−カロテン、β−カロテン、γ−カロテン、クリプトキサンチン、アスタキサンチン、フコキサンチンなどのカロテノイド類及びその誘導体、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサール−5−リン酸エステル、ピリドキサミンなどのビタミンB類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウム等のビタミンC類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、1,2,5−ジヒドロキシ−コレカルシフェロールなどのビタミンD類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロールなどのビタミンE類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、トロロックス、その誘導体及びそれらの塩、ジヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、α−リポ酸、デヒドロリポ酸、グルタチオン、その誘導体及びそれらの塩、尿酸、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム等のエリソルビン酸、その誘導体及びそれらの塩、没食子酸、没食子酸プロピルなどの没食子酸、その誘導体及びそれらの塩、ルチン、α−グリコシル−ルチンなどのルチン及びその誘導体並びにそれらの塩、トリプトファン及びその誘導体並びにそれらの塩、ヒスチジン及びその誘導体並びにそれらの塩、N−アセチルシステイン、N−アセチルホモシステイン、N−オクタノイルシステイン、N−アセチルシステインメチルエステル等のシステイン誘導体及びそれらの塩、N,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、N,N’−ジオクタノイルシスチンジメチルエステル、N,N’−ジオクタノイルホモシスチンジメチルエステルなどのシスチン誘導体及びそれらの塩、カルノシン及びその誘導体並びにそれらの塩、ホモカルノシン及びその誘導体並びにそれらの塩、アンセリン及びその誘導体並びにそれらの塩、カルシニン及びその誘導体及びそれらの塩、ヒスチジン及び/又はトリプトファン及び/又はヒスタミンを含むジペプチド又はトリペプチド誘導体及びそれらの塩、フラバノン、フラボン、アントシアニン、アントシアニジン、フラボノール、クエルセチン、ケルシトリン、ミリセチン、フィセチン、ハマメリタンニン、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどのフラボノイド類、タンニン酸、コーヒー酸、フェルラ酸、プロトカテク酸、カルコン、オリザノール、カルノソール、セサモール、セサミン、セサモリン、ジンゲロン、クルクミン、テトラヒドロクルクミン、クロバミド、デオキシクロバミド、ショウガオール、カプサイシン、バニリルアミド、エラグ酸、ブロムフェノール、フラボグラシン、メラノイジン、リボフラビン、リボフラビン酪酸エステル、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンヌクレオチド、ユビキノン、ユビキノール、マンニトール、ビリルビン、コレステロール、エブセレン、セレノメチオニン、セルロプラスミン、トランスフェリン、ラクトフェリン、アルブミン、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、メタロチオネイン、O−ホスホノ−ピリドキシリデンローダミン、及び米国特許第5,594,012記載のN−(2−ヒドロキシベンジル)アミノ酸及びその誘導体並びにそれらの塩、及びN−(4−ピリドキシルメチレン)アミノ酸及びその誘導体並びにそれらの塩などを挙げることができ、酸化防止剤の含有量は、酸化防止剤の種類により異なり、一律に決められないが、塗布又は含浸させる化粧成分全量に対して、通常は0.01〜10%である。
本発明のシート状化粧料に香りを付ける目的で香料を配合することができる。
香料(成分)としては、天然香料や合成香料があり、天然香料の代表例は、バラ油、ジャスミン油、ネロリ油、ラベンダー油、チュベローズ油、イランイラン油、クラリセージ油、クローブ油、ペパーミント油、ゼラニウム油、パッチュリー油、サンダルウッド油、シンナモン油、コリアンダー油、ナツメグ油、パイン油、バニラ油、ペルーバルサム油、バナナ油、アップル油、フェンネル油、トンカビーンズ油、ペパー油、レモン油、オレンジ油、ベルガモット油、オポポナックス油、ベチバー油、オリス油、オークモス油、アニス油、ボアドローズ油などの植物性香料、ムスク油、シベット油、カストリウム油、アンバーグリス油などの動物性香料である。
合成香料の代表例は、リモネン、β−カリオフィリンなどの炭化水素類、シス−3−ヘキセノール、リナロール、ファルネソール、β−フェニルエチルアルコール、ゲラニオール、シトロネロール、ターピネオール、メントール、サンタロール、バクダノール、ブラマノールなどのアルコール類、リラノール、リリアール、2,6−ノナジエナール、シトラール、α−ヘキシルシンナミックアルデヒドなどのアルデヒド類、β−イオノン、L−カルボン、シクロペンタデカノン、ダマスコン、メチルイオノン、イロン、イソイースーパー、アセチルセドレン、ムスコンなどのケトン類、ベンジルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモネート、リナリルアセテート、ベンジルベンゾエートなどのエステル類、γ−ウンデカラクトン、ジャスミンラクトン、シクロペンタデカノリッド、エチレンブラシレートなどのラクトン類、ガラクソリッド、アンブロキサン、ローズオキサイドなどのオキサイド類、オイゲノールなどのフェノール類、インドールなどの含窒素化合物、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタールなどのアセタール類、オーランチオールなどのシッフ塩基類などである。香料は一般的に一種類単独で使用することは少なく、目的に応じて複数種を組み合わせた調合香料として用いられる。
各種薬効成分としては、一般に使用されている成分、例えばサリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、インドメタシン、l−メントール、ハッカ油、ユーカリ油、dl−カンフル、トウガラシエキス、ノニル酸ワニリルアミド、酢酸トコフェロール、ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、チモール等が挙げられる。
塗布又は含浸させる化粧成分には、上記の成分のほかに、必要に応じて、シート状化粧料に一般に使用される成分、例えば、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、乳酸ナトリウム等の保湿剤(配合量は、通常、塗布又は含浸させる化粧成分全量の5〜40%);カオリン、タルク、ベントナイト、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粉体(配合量は、通常、塗布又は含浸させる化粧成分全量の0〜30%);更に膏体物性(柔軟性、粘着性、保型性等)の調整を目的として、ポリブテン、アクリル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂エマルジョン等の高分子化合物などを配合することができる。
本発明のシート状化粧料は、上記成分を混合して得られる化粧成分を、シート状基材上に塗布又は含浸し、更に必要に応じてフェイシング(剥離性シート)を施す方法、又は剥離性シート上に化粧成分を塗布し、シート状基材を併せる方法等により構成した原反を、所定の寸法にカットすることによって製造することができる。剥離性シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチックフィルムを用いることができる。
本発明のシート状化粧料の厚みについては、その使用状況に応じて適宜設定すればよく、全体に均一であっても、部分的に厚さが異なっていてもよいが、皮膚に貼り付けたときの違和感や強度を考慮すると、0.1〜5mmの範囲であるのが好ましい。シート全体の厚みが0.1mmを下回るとシート状化粧料の強度が弱くなるおそれがある。一方、5mmを超えると、シートの自重が大きくなりすぎて、皮膚に貼り付けたときに違和感が生じるおそれがある。
本発明のシート状化粧料では、シート状基材として、天然繊維又は合成繊維の不織布又は織布の何れをも使用することができる。具体的には、例えばポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリウレタン、ポリアミド、コットン及びこれらを混綿したものの不織布又は織布が挙げられる。特に、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン及びポリエチレンから選ばれる1種又は2種以上の繊維からなる不織布が好ましい。
本発明のシート状化粧料の形状としては特に制限はないが、正方形、長方形、楕円形、円形、ハート形、半円形、半楕円形、台形、三角形、適用部位に沿った形状、あるいはこれらを組み合わせた形状が挙げられ、使用部位により最も適切に貼り付けることができる形状に適宜設計すればよい。また、顔、目元、額、頬、顎などの形状に合わせて形状を設計することも好ましい。シート状化粧料の中心部や周辺部に位置合わせ等の目的で凸部や凹部を設けたり、使用部位の形状に応じて切り込みやくり抜き部分等を設けると、ボディ用シート状化粧料としての取り扱い性を向上させることができる。
次に、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。尚、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。実施例においては、シート状化粧料のべたつき感を評価する試験、及び有効成分の肌への浸透性を評価する試験を行って、本発明の特異な効果を明らかにした。その試験に使用した成分を以下に示した。
(親水性高分子)
(1)アルカリゲネス産生多糖体 [商品名「アルカシーラン」、伯東(株)製]
(2)カルボマー 105
[商品名「ハイビスワコー 105」、和光純薬工業(株)製]
(美白成分)
アスコルビン酸2−グルコシド [商品名「AA2G」、(株)林原製]
(抗炎症成分)
グリチルレチン酸ステアリル [商品名「シーオーグレチノール」、丸善製薬(株)製]
(保湿成分)
(1)コラーゲン [商品名「シージェムコラーゲンAS(1%)」、高研(株)製]
(2)ヒアルロン酸ナトリウム
[商品名「ヒアルロン酸FCH)」、キッコーマンバイオケミファ(株)製]
(界面活性剤)
(1)モノステアリン酸デカグリセリル
[商品名「NIKKOL DECAGLYN 1−SV」、日光ケミカルズ(株)製]
(2)モノステアリン酸グリセリル
[商品名「NIKKOL MGS−F50V」、日光ケミカルズ(株)製]
(油剤)
(1)ジメチコン [商品名「96A−50cs」、信越シリコン(株)製]
(2)スクワラン
[商品名「NIKKOL 精製オリーブスクワラン」、日光ケミカルズ(株)製]
(3)トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
[商品名「Mファインオイル CCT−1」、ミヨシ油脂(株)製]
(多価アルコール)
(1)グリセリン [商品名「グリセリンS」、阪本薬品工業(株)製]
(2)1,3−ブタンジオール [商品名「1,3BG」、ダイセル化学工業(株)製]
(抗菌剤)
メチルパラベン [商品名「メッキンス」、上野製薬(株)製]
(pH調整剤)
水酸化カリウム [試薬、和光純薬工業(株)製]
(シート状基材)
不織布:大きさ;幅120mm×長さ75mm、材質;コットン
[商品名「コットエース」、ユニチカ(株)製]
表1の配合及び下記の手順に従い本発明の化粧成分を調製した後、不織布に含浸させ本発明のシート状化粧料を作成した。
Figure 2018062484
配合成分No.1〜5を80℃に加熱し、撹拌混合して混合物aとした。同様に、配合成分No.6〜13を80℃に加熱し、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて8,000rpm×5分間撹拌し混合物bとした。混合物bを8,000rpmで撹拌しながら混合物aを加えてエマルションを作成した。次いでプロペラ型撹拌機で室温まで撹拌冷却後、予め溶解させた混合物c、dを添加し、更にプロペラ型撹拌機にて撹拌した後に、予め溶解させた混合物eを添加し、中和を行って、本発明の実施例に用いる化粧成分を得た。該化粧成分20.0gをパレットに5枚重ねた不織布に滴下して化粧成分を浸漬させたシート状化粧料を実施例1とした。
実施例1の配合成分のうち、No.10のコラーゲン、No.11のヒアルロン酸ナトリウムを精製水に置き換えたものを実施例2とした。
また、実施例1の配合成分のうち、No.9のアルカリゲネス産生多糖体を無配合とし、No.14のカルボマー105を0.6%、No.19の水酸化カリウムを0.9%、No.20の精製水を3.6%、No.13の精製水を42.01%としたものを比較例1とした。
(シート状化粧料のべたつき感を評価する試験)
シート状化粧料のべたつき感は、男性1名、女性4名のパネラー計5名による官能試験によって評価した。併せて、保湿感も評価した。
洗顔後に、顔にシートを15分間貼り付けた後のべたつき感と保湿感にて評価を行った。評価点は以下の通りであり、結果を表2に示した。
(べたつき感)
3点: 滑るような感触を強く感じる。
2点: 滑るような感触を感じる。
1点: べたつきをわずかに感じる。
0点: べたつきを感じる。
(保湿感)
3点: しっとり感を強く感じる。
2点: しっとり感を感じる。
1点: しっとり感をわずかに感じる。
0点: しっとり感を感じない。
表2において「合計」はパネラー全員の評価点の合計であり、「平均」はパネラー1名当たりの評価点である。いずれも数値が大きい程、べたつき感が少なく、保湿感が強い。
Figure 2018062484
表2の結果によれば、実施例1、2では、べたつき感は平均2.0点以上であり、べたつき感は無く、滑るような感触を感じるとの評価であり、また、保湿感においても平均2.0点以上であり、しっとり感を感じるとの評価であった。一方、比較例1では、べたつき感が平均1.4点でべたつき感が残り、保湿感も1.0点でしっとり感が少ないとの評価であった。
(有効成分の肌への浸透性を評価する試験)
弱い日焼けを生じた肌の回復程度を測定することによって、シート状化粧料における有効成分の浸透性を、実施例1と比較例1を用いて評価した。評価は、メラニン量、紅斑度合、肌の水分量にて行った。
メラニン量と紅斑度合の測定は、Mexameter MX18 Courage+Khazaka(ドイツ)社製にて測定した。その測定原理は、皮膚に特定の波長の光を当て、皮膚に吸収された光の量を数値で表すというものであり、数値が大きいほど光の吸収が大きく、メラニンや紅斑の色が濃いことを示している。光の波長を変えることによって、メラニンによる吸収と紅斑による吸収を区別して測定する。
肌の水分量の指標には、肌の静電容量を用いた。静電容量の測定には、Corneometer CM 825、Courage+Khazaka(ドイツ)社製を使用した。その測定原理は、皮膚に水分を多く含有していると静電容量が大きくなることを利用しており、測定された静電容量に応じて0〜120の相対値で数値表示している。数値が大きい程、肌の水分量が多い。
即ち、メラニン量と紅斑度合の数値は、小さい程、良い肌状態を示し、水分量の数値は、大きい程、良い肌状態を示す。
(試験方法)
UV照度 1400−1800(uW/cm)の屋外にて、日光を浴びた日から、就寝前に一日1回、右頬に実施例1、左頬に比較例1を30分間適用した。メラニン量、紅斑度合、肌の水分値は、日光を浴びる前、浴びた翌日の夕方と10日後の夕方に測定を行い比較した。測定は、それぞれ5か所行いその平均値を求め、結果を表3に示した。
Figure 2018062484
表3の結果によれば、実施例1、比較例1ともに、日焼け翌日にメラニン量と紅斑度合は増加し、水分量は低下したが、その後の10日間におけるシート状化粧料の適用により、日焼けを生じた肌の回復程度は、メラニン量、紅斑度合、肌の水分量のいずれの評価においても実施例1の回復程度が比較例1の回復程度に比べて明らかに優れていた。
本発明のシート状化粧料を適用することにより、美白成分の効果指標であるメラニン量、抗炎症成分の効果指標である紅斑度合、及び保湿成分の効果指標である肌の水分量のいずれも顕著な回復が認められ、本発明のシート状化粧料では、化粧成分に配合されたこれらの有効成分の肌への浸透性が阻害されず、浸透性が非常に高いことが示された。
以上の評価試験の結果、本発明のシート状化粧料では、該化粧料を長時間肌にのせても、該化粧料を取った後において、べたつき感が少なく、さらに、化粧成分中の有効成分の肌への浸透を阻害しない本発明の顕著な効果が明示された。

Claims (5)

  1. 少なくとも下記の化学式(1)の繰り返し単位で表される多糖類を含むことを特徴とするアルカリゲネス産生多糖体を含有するシート状化粧料。
    Figure 2018062484
  2. トラネキサム酸、4−メトキシサリチル酸カリウム塩、コウジ酸およびその塩さらにはその誘導体、アルブチン及びその塩さらにはその誘導体、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、3−O−エチルアスコルビン酸、アスコルビン酸グルコシド、グリセリルアスコルビン酸、ビスグリセリルアスコルビン酸、3−グリセリルアスコルビン酸、ヘキシル3−グリセリルアスコルビン酸、ミリスチル3−グリセリルアスコルビン酸、3−ラウリルグリセリルアスコルビン酸、プラセンターエキス、アスコルビルリン酸ナトリウム、ウンデシレノイルフェニルアラニン、フェニルエチルレゾルシノール、L−システイン、アセチル−L−システイン及び油溶性甘草エキスからなる群から選択される美白成分の1種又は2種以上を含有する請求項1記載のシート状化粧料。
  3. グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム及びその誘導体並びにそれらの塩、β−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、D−パントテニルアルコール、ビサボロール、(アスコビル/トコフェリル)リン酸カリウム、γ−オリザノール、アラントイン、ε―アミノカプロン酸及びグアイアズレンからなる群から選択される抗炎症成分の1種又は2種以上を含有する請求項1又は2に記載のシート状化粧料。
  4. アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、加水分解ヒアルロン酸、コラーゲン、加水分解コラーゲン、エラスチン、加水分解エラスチン、リン脂質、糖脂質、(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー及びジラウロイルグルタミン酸リシンNaからなる群から選択される保湿成分の1種又は2種以上を含有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート状化粧料。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート状化粧料を顔面およびボディに貼付する肌質の改善方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113876614A (zh) * 2021-10-11 2022-01-04 广州萃普生物科技有限公司 一种甘草酸酐和金耳多糖降解产物复方组合物及其用途
CN114793419A (zh) * 2019-12-17 2022-07-26 莱雅公司 包含基于透明质酸的聚离子复合颗粒的组合物

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