JP2018057867A - 医用画像処理装置、x線コンピュータ断層撮像装置及び医用画像処理方法 - Google Patents

医用画像処理装置、x線コンピュータ断層撮像装置及び医用画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】三次元構成要素の間で共通する情報や特徴を十分活用したデノイズを実行し、解像度を犠牲にすることなく四次元画像の画質を改善することができる医用画像処理装置、等を提供すること。【解決手段】取得部と、画像生成部と、を具備する医用画像処理装置である。取得部は、被検体を透過した透過X線を検出して得られる複数の検出データに起因する複数の入力データを取得する。画像生成部は、前記複数の入力データのうちの第一の入力データをデノイズし、前記デノイズされた第一の入力データと、前記複数の入力データのうちの少なくとも二つの入力データに依存する正則化を含む目的関数と、を使用して画像を生成する。【選択図】 図2

Description

本実施形態は、医用画像処理装置、X線コンピュータ断層撮像装置及び医用画像処理方法に関する。
コンピュータ断層撮像(CT)システムおよび方法は、特に医用撮像および医用診断の為に、幅広く使用されている。CTシステムは、一般的に被験体の身体を通して一枚以上の部分的なスライスの画像を作成する。X線管などの放射源は、一側面から身体に照射する。身体と反対側にある少なくとも一つの検出器は、身体を通過した放射線を受け取る。身体を通過した放射線の減衰は、検出器から受け取った電気信号を処理することで測定される。
CTサイノグラムは、様々な投影測定に対する、検出器アレイに沿った位置の関数として、またX線源と検出器アレイとの間の投影角の関数として、身体を通過した減衰を示す。サイノグラムにおいて、空間的次元は、X線検出器のアレイに沿った位置を参照する。時間/角度次元は、CTスキャンの間の時間の関数として変化するX線の投影角を参照する。画像化された対象(例えば椎骨)の部分から生じる減衰は、縦軸の周辺に正弦波を描くだろう。回転軸からさらに遠い被検体の部分は、より大きな振幅での正弦波に一致し、当該正弦波の位相は、回転軸周辺の被検体の角度位置に一致する。逆ラドン変換―また任意のその他の画像再構成法―の実行することは、サイノグラムにおける投影データから画像を再構成することである。
CTモダリティの中には、大量スタディの様に、時系列の再構成画像を取得することの出来るものがある。さらに、スペクトラルCTにおいて、様々なエネルギーを有するX線は、患者にわたり伝播されて様々に検出され(例えば、光子計数検出器など、エネルギー分解検出器を使用しながら)、再構成画像を、各個別のエネルギーで取得することが出来る。代わりに、エネルギー分解した投影データは、高Z原子および低Z原子に対応する、物質成分に分解することも出来る。例えば、患者画像における二つの物質成分は骨および水分のことがあり、当該水成分は、血液や柔組織など主に水分で構成された組織や体液を含む。
送られたX線データのスペクトラル性質を取得するために、検出されたX線をエネルギービンに分解し、検出器アレイの各検出器素子に沿ったビンのそれぞれにおけるX線数を数えることで、異なるエネルギーを有するX線間を区別する。スペクトラルCTは、二つ以上のエネルギーレベルで放出されたX線の検出を含み、スペクトラルCTは、その定義からして一般的に二重エネルギーCTを含む。異なる物質がX線に対して異なるスペクトラル減衰特徴を示すので、スペクトラルCT投影データは、物質弁別法を使用しながら物質成分に分解することが可能である。物質成分画像は、その後物質成分サイノグラムから再構成することが出来る。
スペクトラルCTサイノグラムまたは再構成画像が、エネルギービン基底または物質成分基底を使用して表されているかどうかは、サイノグラムおよび/または画像が、四次元画像の三次元での表現(representations)、スナップショット、または構成要素のことを考えることが可能で、当該四次元とはX線エネルギーかそれとも物質成分かの一方である。
同様に、特定の医用撮像モダリティにおいて、CT画像は、時間の関数として変化を観察するために、時系列で取得することが出来る。例えば、大量スタディにおいて、造影剤は、患者にわたる血流の動態を観察するために、多重CTスキャンの時系列における第一のCTスキャンの直後に、患者の血流へと投与することがある。この場合に、サイノグラムおよび/または再構成画像は、その四次元としての時間を有する四次元画像の三次元的な構成要素である。
特開2017−124149号公報
例えば、医用撮像において取得された四次元画像に含まれる各三次元構成要素(サイノグラム、再構成画像)は、重要な共通する特徴や構造を含む。しかしながら、従来のデノイジング法は、個別の三次元構成要素を別々にデノイズするものである。そのため、個別の三次元構成要素の間で共通する情報や特徴を十分活用しきれていない。
本実施形態の目的は、三次元構成要素の間で共通する情報や特徴を十分活用したデノイズを実行し、解像度を犠牲にすることなく四次元画像の画質を改善することができる医用画像処理装置、X線コンピュータ断層撮像装置及び医用画像処理方法を提供することである。
本実施形態に係る医用画像処理装置は、取得部と、画像生成部と、を具備する。取得部は、被検体を透過した透過X線を検出して得られる複数の検出データに起因する複数の入力データを取得する。画像生成部は、前記複数の入力データのうちの第一の入力データをデノイズし、前記デノイズされた第一の入力データと、前記複数の入力データのうちの少なくとも二つの入力データに依存する正則化を含む目的関数と、を使用して画像を生成する。
CTスキャナに対するX線源とX線検出器の配置の実施形態の概要を示している。 一実施形態に係る、ジョイントエッジ保存項を有する目的関数を使用しながら、一連の画像をデノイジングする方法のフロー概要図。 無相関基底の第一の成分におけるノイジーな再構成画像の例を示している。 無相関基底の第一の成分におけるデノイズされた再構成画像の例を示している。 無相関基底の第二の成分におけるノイジーな再構成画像の例を示している。 無相関基底の第二の成分におけるデノイズされた再構成画像の例を示している。 物質成分基底の第一の成分(骨)におけるノイジーな再構成画像の例を示している。 物質成分基底の第一の成分(骨)におけるデノイズされた再構成画像の例を示している。 物質成分基底の第二の成分(水)におけるノイジーな再構成画像の例を示している。 物質成分基底の第二の成分(水)におけるデノイズされた再構成画像の例を示している。 一実施形態に係る、ジョイントエッジ保存項を有する目的関数を使用しながら、一連のサイノグラムをデノイジングする方法のフロー概要図。 物質成分基底の第一の成分(骨)におけるノイジーなサイノグラムの例を示している。 物質成分基底の第一の成分(骨)におけるデノイズされたサイノグラムの例を示している。 物質成分基底の第二の成分(水)におけるノイジーなサイノグラムの例を示している。 物質成分基底の第二の成分(水)におけるデノイズされたサイノグラムの例を示している。 図6Aに示されたサイノグラムから再構成された物質成分基底の第一の成分(骨)におけるノイジーな再構成画像の例を示している。 図6Bに示されたサイノグラムから再構成された物質成分基底の第一の成分(骨)におけるデノイズされた再構成画像の例を示している。 図6Cに示されたサイノグラムから再構成された物質成分基底の第二の成分(水)におけるノイジーな再構成画像の例を示している。 図6Dに示されたサイノグラムから再構成された物質成分基底の第二の成分(水)におけるデノイズされた再構成画像の例を示している。 一実施形態に係る、ジョイントエッジ保存項を有する目的関数を使用しながら、一連のノイジーなサイノグラムからデノイズされた一連の画像を再構成する方法のフロ―概要図。 一実施形態に係る、ジョイントエッジ保存項を有する目的関数を使用しながら、差分画像を含む一連の再構成画像をデノイジングする方法のフロー概要図を示している。 一実施形態に係る、再構成画像の位置合わせの例を示している。 位置実施形態に係る、ジョイントエッジ保存項を有する目的関数を使用しながら、集約画像を含む一連の再構成画像のデノイジングの方法のフロー概要図を示している。 図12は、一実行に従う、CTスキャナの実施形態の概要を示す。
コンピュータ断層撮像(CT)を使用する大量のスタディなど、多くの臨床撮像治療は、四次元画像を作り出す。例えば、四次元画像は、時間またはエネルギーなど、四次元に沿って配置された、任意の一連の三次元画像を含むことが出来る。例えば、四次元は、スペクトラルCTにあるようなX線エネルギースペクトルでもよいし、またはCTの大量のスタディにあるような時間でもよい。四次元画像の数多くのタイプに、医用撮像において触れることがある。その医用撮像とは、造影剤を使用する大量のスタディと触れるような一連の三次元画像、デジタル差分アンギオグラフィ(DSA)、ダイナミック陽電子放射断層撮像法(PET)、心臓コンピュータ断層撮像(CT)、そして物質弁別を使用する二重エネルギーCTにおいて触れるようなスペクトラルが分解されたCT測定などを含んでいる。
一般的に、四次元画像における各構成要素の三次元画像は、四次元画像のその他の三次元画像と、重要な情報を共有し共通構造を有する。しかし、四次元画像をデノイジングする従来的な方法は、構成要素の三次元画像の間の共通する構造を十分活かしきれていない。例えば、従来的な方法は、各三次元画像を別々にデノイズすることがある。この様にして、四次元画像をデノイジングする従来的な方法は、三次元画像からの冗長な情報を最適に使用すること失敗し、その為、これらの従来的な方法は、画像におけるエッジをぼかすことで解像度を犠牲にすることなく、個別の三次元画像をより良くデノイズするように改善することが出来る。
一般的に、ガンマ線またはX線を使用する医用撮像は、高レベルの放射線への照射に関する健康上の懸念に左右されるものであるから、従って臨床医や技師は、放射線レベルを合理的に可能な限り低く維持するよう努めている。そのため、再構成された断層画像をより効果的にデノイジングすることで放射線量を下げながら、高画質を維持出来る方法に需要がある。例えば、従来的な方法は、三次元画像における鮮明なエッジを維持しながらノイズをより良く除去するために、ノイズから信号を区別して、四次元画像の三次元画像の中の共通する構造をより利用するように修正することが出来る。
多くの医用撮像アプリケーションは、単一の三次元画像では捉えきれない付加情報を得るために、異なる時間でまたは異なるX線エネルギーでのどちらかで、同じ患者の多重三次元画像を必要とする。例えば、スペクトラルCTにおいて、サイノグラムデータは、異なるエネルギースペクトル(複数)に対して収集することが出来る。その場合に、様々な物質成分のスペクトラル特徴は、スペクトラル的に分解されたサイノグラムを物質成分サイノグラムへと分解するために、使用することが出来る。パフュージョンCTは、一連の三次元画像を生成する医用撮像アプリケーションの第二の例を提供する。パフュージョンCTにおいて、CT画像は、血流、ボリューム、経過時間情報を識別するために、異なる時間で収集されている。第三の例として、心臓画像で、多重スキャンからの投影データは、時間分解能を改善しノイズを減らすために使用出来る。これらの多重三次元画像は、四次元画像/データの一般的なラベルを与えられており、この四次元とは時間、X線エネルギー、またな多重三次元画像の別のカテゴリー化である。
一般に、四次元画像の三次元構成要素画像中には、高い構造的な類似性がある。例えば、時系列において、画像は短期間で収集することが出来、結果的に時間的に近傍する画像間には小さな変化のみとなる。四次元画像の時間的に近傍するスナップショット間の信号の大部分に変化が無いままであることとは対照的に、時間的に近傍する画像間のノイズは一般的には、統計的に独立し相関関係が無いだろう。
四次元画像における三次元画像には、強い類似性の可能性があるとはいえ、時間的に近傍する画像は、三次元画像中であっても異なる信号ノイズ比(SNR)およびコントラスト対ノイズ比(CNR)を有する可能性がある。低いSNR/CNR三次元画像の画質に重大な改善を生じさせるために、低いSNR/CNR三次元画像のデノイジングプロセスに情報を与えるために、高いSNR/CNR三次元画像から推定された構造情報を使用することで、高いSNR/CNR三次元画像から推定された構造情報は、低いSNR/CNR三次元画像のためになることがある。従って、本実施形態に説明される方法は、三次元画像の物質要素のデノイジングや再構成を改善するために、四次元画像に現れる構造的な冗長性を使用する。
本実施形態に説明される四次元CTデータと再構成画像とのデノイジングを改善するために、ジョイントエッジ保存(JEP)正則化を使用する。当該方法は、スペクトラルCT、パフュージョンCT、そして心臓CTなどを含む、四次元データおよび再構成画像を生成する、多くのCTアプリケーションに対して使用が出来る。独立エッジ保存(IEP、Independent Edge Preserving)正則化に対比して、本実施形態に説明される方法は、より良い分解能保存、ノイズ低減、そして改善された画像特性の補足を有する。
まず、JEP正則化の一般的な形式について検討する。それからJEPの当該一般な形式は、特定のCT撮像アプリケーションに適用される。これらの特定のCT撮像アプリケーションは、以下の五つを含む。(i)JEP正則化を含む罰則付き重み付けされた最小二乗(PLWS)目的関数を使用しながら、スペクトラル的に分解されたおよび/または物質分解された再構成画像をデノイジングすること、(ii)JEP正則化に従うPLWS目的関数を使用しながら、スペクトラル的に分解されたおよび/または物質弁別サイノグラムをデノイジングすること、(iii)JEP正則化に従うPLWS目的関数を使用しながら、スペクトラル的に分解されたサイノグラムデータまたは物質弁別サイノグラムデータからデノイズ画像を再構成すること、(iv)JEP正則化に従うPLWS目的関数を使用しながら、差分画像または集約画像を含む、時系列の再構成画像をデノイジングすること、である。
次に、JEP正則化の一般的な形式について検討する。画像デノイジング問題は、PWLS目的関数を最小化するように定式化が出来、以下の式(1)の様に与えられる。
ここで、逆共分散マトリクスΣ −1はノイズとn番目表示のピクセルの間の相関関係とを表す。IEP正則化に対しエッジ保存正則化は、以下の式(2)によって与えられることが可能である。
ある場合には、一つ以上のエッジ保存パラメータを使用することが可能で、q−一般化ガウスマルコフランダムフィールド(Gausian Markov random field model:MRF)モデルなどがある。近接するピクセルは、例えば、最も近いピクセル(neighbors)、次に最も近いピクセル、そして次の次に最も近いピクセルを含み得る。「ピクセル」という用語は、例えば二つの空間的な次元のみを有する投影画像または再構成画像における二次元ピクセルと、または、例えば三つの空間的な次元を有する再構成画像における三次元のボリュームピクセル(ボクセル)と、を含むことが可能である。
n(番目)表示を有する四次元画像/サイノグラムに対するJEP正則化の一般的な形式は、以下の式(3)で与えられる。
例えば、JEP正則化に対するエッジ保存重み付け関数が、次の式(4)によって与えられる場合を考える。
係る場合、二つの表現の場合についてのIEP正則化に対するエッジ保存重み付け関数は、以下の式(5)によって与えられる。
同様に、JEP正則化エッジ保存重み付け関数において、一般化されたn個の表現である式(6)は、個別の表現における所定のピクセルで画像の粗さに対する罰則を決定するために、1、2、からn(番目)の表現の全てを情報から引き出す。
相関関係のない三次元サイノグラムおよび/または三次元再構成画像に対し、ジョイントエッジ正則化を伴う罰則付き重み付された最小二乗(PWLS−JEP)デノイジング法は、エッジ保存を犠牲にすることなく、ノイズ抑圧を改善するために適用することが出来る。三次元サイノグラムは、個別の投影画像の空間的次元に対応する二つの次元および、CTスキャンの投影角に対応する第三の次元を有する。簡潔にするため、例えば「表現」という用語は、三次元サイノグラムと三次元再構成画像との両方を言及するために使用される。加えて、「表現」という用語は、時間分解したおよびエネルギー分解したサイノグラムや画像の両方を言及するために、一般的に使用される。また本実施形態に使用される「表現」という用語は、代わりに時系列でのスナップショットを言及して良く、またスペクトラルCTについてのエネルギービンまたは物質成分を言及しても良い。更に「表現」は、四次元画像の任意の三次元サイノグラムまたは三次元空間画像の可能性があり、当該四次元は時間、X線エネルギー、またはその他の変数に関わらない。
しばしば、「投影データ」という用語は、画像化されている被検体または患者にわたる投影により、取得されたX線データを言及するために使用される。しかし、データは複数形にならない質量名詞として一般的に使用されるため、コンテクストだけを元に、四次元画像全体に関する投影データか、四次元画像における一枚の三次元画像に関する投影データかを、区別することが難しいことはよくある。従って、「投影データ」という用語の使用により混乱が生じる場合には、「投影データセット」という異なる用語を代わりに使用することがあるだろう。その為、「投影データセット」(単数)が一枚の三次元画像のみに対応する投影データを指す一方で、「投影データセット」(複数)は一枚以上の三次元画像に対する投影データを指す。この様にして、単一のCTスキャンからのデータは「投影データセット」(単数)として言及することが出来、また異なる時間で測定された一連のCTスキャンからのデータは、「投影データセット」(複数)として言及することが出来る。同様に、単一のスペクトラルCTスキャンの単一のエネルギービンに対応するデータは「投影データセット」(単数)として言及が出来、片や同じ単一のスペクトラルCTスキャンの多重のエネルギービンに対応するデータは「投影データセット」(複数)として言及が出来る。「投影データセット」(複数)は、個別のエネルギービンに対するデータが、同時に収集されたのか(例えば、ブロードバンドX線源および光子計数検出器を使って)、或いは時間間隔を少しずらして交互に取得されたかどうか(例えば、kV−切り換えまたはエネルギー積分型検出器)にかかわらず、多重のエネルギービンに対応する投影データについて、使用出来る。
特定の実施形態において、ホワイトニング変換は、オリジナル基底から無相関基底へ表現を変換するために有利に使用することが出来、JEP正則化でデノイジングする方法が無相関基底に当てはめることが出来る。ホワイトニング変換は、例えば、画像間の共分散行列を単位行列化する変換である。ホワイトニング変換は、必ずしも描写中の構造的な類似を減らすことはないが、米国出願案件番号14/997,365に検討されている通り、無相関基底における表現間の共分散マトリクスにおける、非対角項を低減し除去する。当該案件14/997,365は、その番号を当該実施形態に記載することで、本開示にその全体を組み込むものとする。
描写の共分散マトリクスは、n個の描写があれば、共分散マトリクスはn×nの次元を有するだろうと思われるように、四次元画像/サイノグラムの表現間のゼロ平均共分散を計算することで、決定される。例えば、二つの物質成分、つまり骨の成分(n=1)と水の成分(n=2)とに物質弁別する場合を考えてみる。各物質成分に対し、投影データのサイノグラムは、以下の式(7)によって表すことが可能である。
サイノグラム表現は、システムマトリクス方程式による再構成画像表現に関連することがあり、以下の式(8)の様に与えられる。
骨と水との成分に対応する共分散マトリクスは、以下の式(9)の様に与えられる。
ここでマトリクス要素は平均を差し引いた積の期待値を使用して計算され、以下の式(10)のように計算することが出来て
そして当該平均は以下の式(11)のように与えられる。
代わりに、共分散マトリクスは、光子計数検出器の各エネルギービンに一致する個別のスペクトラルサイノグラム成分の間で計算出来る。この場合、変換は、物質成分共分散マトリクスを生成するために、エネルギービン共分散マトリクスについて実行することが出来る。エネルギービン共分散マトリクスから物質成分共分散マトリクスへの変換は、以下で与えられることが出来る。
ここでマトリクスKの要素は以下の式(13)で与えられる。
(E)はエネルギー依存物質減衰係数を意味し、q(E)は、以下の式(14)で示す様に、エネルギースペクトル(複数)S(E)と検出器反応D(E)とから計算出来る、システム重み付け関数である。
ホワイトニング変換を実行するために、ホワイトニングマトリクスが使用される。当該ホワイトニングマトリクスは、共分散マトリクスの固有値分解を実行することで、決定される。共分散マトリクスは、当該共分散マトリクスの固有値(対角行列Λによって表される)および固有ベクトル(マトリクスΦの列によって表される)に分解される。共分散マトリクスを使用し、以下の方程式(15)を解くことで、固有値と固有ベクトルとが取得され得る。
ここでマトリクスΦは共分散マトリクスに対角化する変換マトリクスであり、マトリクスΦの列は共分散マトリクスの固有値であり、Λはその対角要素として固有値を有する対角マトリクスである。
ホワイトニング変換は、以下の式(16)の様に計算することができる。
物質成分サイノグラムは、以下の式(17)の様に、無相関基底サイノグラムに変換することができる。
上で示した例において、物質成分サイノグラムの表現は、無相関基底へと変換された。同様のプロセスは、再構成画像表現に対して使用することが可能で、システムマトリクス方程式(18)により再構成画像に関連付けられる。
多重表現(つまり、画像またはサイノグラム)からのデータに高い相関性がある場合に、ホワイトニング変換は当該表現を相関関係の無いようにするために使用出来る。そして、PWLS−JEPデノイジング法は、ノイズを抑制するために無相関基底に適用される。その後に、逆ホワイトニング変換がオリジナル基底におけるデノイズされた表現を取得するために、適用が出来る。
次に図を参照しながら、参照番号が同一の、または様々な図を通して対応する部分を指し示すように、図1は、第三世代ジオメトリに配置されたエネルギー統合検出器と第四世代ジオメトリに配置された光子計数検出器との両方を有する、コンピュータ断層撮像(CT)スキャナの線源と検出器部分とを示している。
図1に描かれているのは、所定の第四世代ジオメトリにおける光子計数検出器(PCD)を、CTスキャナシステムにおいて所定の第三世代ジオメトリにおける検出器ユニット103と組み合わせて、配置するための実行である。概略図は、スキャンされる予定の被検体OBJが天板116に横たわっており、X線源112、コリメータ/フィルタ114、X線検出器103、そして光子計数PCD1からPCDNまでの相対位置を描いている。
一実施形態において、X線源112とコリメータ/フィルタ114とは、ガントリに回転可能に接続されている回転コンポーネント110に固定して接続され、PCDは当該ガントリに固定して接続されている円形コンポーネント120に固定して接続されている。CTスキャナのガントリは、被検体OBJがX線源からX線の投影面に位置されることが可能なように、開口アパーチャ115も含む。X線検出器103は、当該ガントリに回転可能に接続されている回転コンポーネント130に固定して接続されている。回転コンポーネント120と回転コンポーネント130とは、投影角の進行で被検体OBJの投影データを取得するために、X線検出器103がX線源112と正反対に位置した状態を維持しながら一緒に回転することが出来る。図1に図示されているようなサイノグラムは、一軸に沿って配置された投影角で投影データと、その他の軸に沿って配置された投影角の空間的次元と、を配置することで作り出される。
スペクトラルCTにおいて、多重エネルギー成分を有する放射線が、被検体OBJの投影測定を行うために使用される。これらの投影測定は、スペクトラルでないCTと同様の従来的なCT画像再構成法を可能にする一連の角度で行われる。しかし、スペクトラルでないCTとは違い、スペクトラルCTは、投影測定を物質成分へ、通常二つの物質成分へと弁別を可能にする、付加情報(つまり、スペクトラル減衰情報)を生成する。物質弁別は、二つの物質成分という結果は、画像化された被検体OBJを横断するX線ビームの減衰を引き起こすのに、二つの支配的な相互作用メカニズムが存在するからである。これらの相互メカニズムとは、コンプトン散乱および光電子吸収である。投影データをスペクトラルドメインから物質ドメインへとマッピングすることは、画像再構成プロセスの前後どちらかに実行することが出来る。
生体物質におけるX線の減衰は、二つの物理的プロセス(つまり、光電子吸収とコンプトン散乱)によって占められている。この様にして、エネルギーの関数としての減衰関数は、以下の式(19)に従う弁別によって近似することが出来る。
代わりにこの減衰係数は、式(20)となるように、高Z物質(つまり物質1)と低Z物質(つまり物質2)との弁別へと再整理(rearrange)が可能である。
検出されたスペクトルは以下の式(21)のように与えられる。
X線を吸収する被検体OBJのない領域を通過して伝播するX線に対応するSairスペクトルも、例えば以前のキャリブレーションに基づき既に公知である。この検出されたスペクトルは、X線エネルギービン中への粗粒であるかもしれない(例えば、五つのエネルギービンを使用することが出来、組み合わせられたエネルギービンが約20KeVから約160KeVまでのエネルギースペクトラムにわたるように、各エネルギービンのそれぞれが個別のエネルギーサブ帯をカバーしている)。m番目エネルギービンのカウント値Nは、以下の式(22)により与えることが出来る。
少なくとも二つのエネルギービンが各ピクセルに対して検出される場合、投影画像の各ピクセルに対する投影の長さL(x)とL(x)は、各エネルギービンにおいて検出されたエネルギースペクトルとカウント数とに対する上の式を使用しながら、推定することが出来る。第一および第二の物質成分に対応するエネルギー分解されたX線カウントから投影の長さへの変換は、物質弁別と呼ばれる。物質弁別サイノグラムは、二次元検出器アレイと投影角に対応する三次元とにおける、個別の検出器素子のインデックスに対応する二次元を有する、三次元データとして配置された個別の投影の長さの可能性がある。
図2は、デノイジング再構成画像に対する方法200のフロー概要図を示している。
方法200のステップ210において、再構成画像は投影データから生成される。投影データを生成するための測定プロセス(つまり投影スキャン)は、本質的にノイズの可能性があり、ノイジーな画像の生成という結果になる。ノイジーな画像は、例えば物質成分、スペクトラル成分、またはスペクトラルCTにおいて取得された単一のエネルギーの画像に対応することが出来る。再構成画像は、フィルタ逆投影法、統計逐次再構成法、または任意の既知の断層撮像画像再構成法を使用しながら生成が出来る。
方法200のステップ220において、ノイジーな画像間の共分散マトリクスは、上述のサイノグラムの共分散マトリクスと同様の方法で決定される。更に、共分散マトリクスの固有値分解は、以下の式(23)を生み出す。
方法200のステップ230において、ホワイトニング変換が決定される。ホワイトニング変換は、式(24)によって与えられる。
方法200のステップ240において、ホワイトニング変換は、画像を相関関係の無い基底画像U (x)とU (x)とに変換するために使用される。
方法200のステップ250において、デノイズされた画像は、式(25)で表されるPWLS目的関数を解くことで取得される。
特定の実行において、正則化R(U (x))は、次の式(26)によって与えられる。
エッジ保存パラメータδは、対応するノイジーな画像のCNRと、ノイジーな画像間の関連する重み付けと、に依存出来る。任意の公知である方法が、PWLS目的関数を最小化する独立変数を見つけ出すために、使用することが出来る。例えば、分離可能な放物面サロゲート(SPS)アルゴリズムを使用してもよい。
方法200のステップ260において、相関関係のある基底におけるデノイズされた画像が、次の式(27)を使用してオリジナル基底に変換し戻される。
図3Aと3Cとは、無相関基底におけるノイジーな画像である。図3Bと3Dとは、無相関基底におけるデノイズされた画像である。図3Bおよび3Dにおけるデノイズされた画像は、JEP正則化を使用して取得されたものである。図3Bと3Dとは、それぞれ図3Aと3Cとに対応する。見て分かる通り、JEP正則化は、デノイズされた画像におけるエッジを維持しながら画像をデノイジングすることに長けている。この例だと、SPSアルゴリズムが、目的関数の最小について解くために使用された。
図4Aと4Bとは、物質成分基底におけるノイジーな画像を示している。図4Aは、骨の物質成分に対応する。図4Cは、水の物質成分に対応する。図4Bと4Dとは、物質成分基底におけるデノイズされた画像を示している。図4Bは、骨の物質成分に対応する。図4Dは、水の成分に対応する。
方法200は二つの物質成分に対応している二つの表現のみを使用して例示されているが、方法200は二つ以上の表現で使用することも出来る。例えば、CTスキャナは、例えば検出されたX線を、X線スペクトルの五つの異なるエネルギー幅に対応している五つのエネルギービンへと分解する、スペクトラル的に分解するX線測定を実行するよう構成されている可能性があるだろう。係る場合、個別のエネルギー幅に対応する、五つの表現が方法200で使用される可能性があるだろう。代わりに、五つのエネルギービンは、二つの物質成分に分解することが可能であり、デノイジング方法が当該二つの物質成分に対して実行することが出来る。
特定の実施形態において、共分散マトリクスの計算は、ステップ220、230、そして250におけるホワイトニング変換や逆変換と一緒に、省略が出来る。係る場合、デノイジングは、相関関係の無い基底に変換することなく、オリジナル基底において実行することが出来る。
特定の実施形態において、エッジ保存パラメータδとδとは、個別の画像のコントラスト対ノイズ比に依存が出来る。例えば、大きなCNRを示している画像に対し、エッジ情報をより良く保存するために、エッジ保存パラメータ値を小さな値とすることがある。また反対に、画像が小さなCNRを示す場合に、エッジ保存パラメータ値は、ノイズを抑制するために大きな値とすることがある。
特定の実施形態において、画像の個別のCNRの相対的大きさは、エッジ保存パラメータδとδの相対値を決定するために、使用することが出来る。例えば、第一の画像のCNRが第二の画像のCNRよりも大きい場合、正則化における第一の画像により重みを与えるため、δはδよりも小さくなるように選択することが出来るし、そのまた逆も然りである。
図5は、ノイジーなサイノグラムデータのデノイジングおよび、デノイズされたサイノグラムデータからデノイズされた画像の再構成の方法500のフロー概要図を示している。方法500は、スペクトラルCTの例に適用されるが、その他の四次元画像/サイノグラムに適用されても良い。
方法500のステップ510において、サイノグラムデータは生成されるが、当該サイノグラムデータは測定プロセスに内在するノイズのために、ノイジーである。当該ノイジーなサイノグラムデータは、例えば、物質成分、スペクトラル成分、または単一のエネルギーサイノグラムに対応する可能性がある。
方法500のステップ520において、ノイジーな画像の共分散マトリクスが、方法200のステップ220と同様に、決定される。
方法500のステップ530において、次の式(28)によって与えられているホワイトニング変換が決定される。
方法500のステップ540において、ホワイトニング変換は、サイノグラムを相関関係の無い基底に変換するために使用される。
方法500のプロセス550において、デノイズされたサイノグラムは、次の式(29)に示すPWLS目的関数を解くことで取得される。
特定の実施形態において、正則化は、次の式(30)によって与えられる。
エッジ保存パラメータδは、方法200について説明されたエッジ保存パラメータδと同様に、対応するノイジーなサイノグラムのコントラスト対ノイズ比とノイジーなサイノグラム間の相対的重み付けとに依存が出来る。任意の公知の方法が、PWLS目的関数を最小化する独立変数を探し出すために使用することが出来る。例えば、SPSアルゴリズムを使用しても良い。
方法500のステップ560において、相関関係のある基底におけるデノイズされたサイノグラムは、次の式(31)によって与えられるオリジナル基底へと変換し戻される。
方法500のステップ570において、デノイズされた画像は、任意の公知の再構成法を使用して、デノイズされたサイノグラムから再構成することが出来る。例えば、フェルドカンプ−デービス−クレス(FDK)アルゴリズムを使用して、または乗数の代替方向(ADMM)法など逐次再構成アルゴリズムを使用して、再構成が出来る。
図6Aと6Cとは、物質成分基底におけるノイジーなサイノグラムを示している。図6Bと6Dとは、物質成分基底における個別にデノイズされたサイノグラムを示している。図6Bおよび6Dに示されたデノイズされたサイノグラムは、JEP正則化を使用して取得され、図6Bおよび6Dは、図6Aおよび6Cに示されたサイノグラムに、個別に対応する。この例だと、SPSアルゴリズムが、目的関数を最小化するために使用された。
図7Aと7Cとは、図6Aおよび6に示されたサイノグラムから個別に再構成された、物質成分基底におけるノイジーな画像を示している。同様に、7Bと7Dとは、図6Bおよび6Dに示されたサイノグラムから個別に再構成された、物質成分基底におけるデノイズされた画像を示している。図6A、6C、7A、7Cは骨の物質成分に対応する一方、図6B、6D、7B、7Dは水の物質成分に対応する。
図8は、ノイジーなサイノグラムデータから再構成画像を生成且つデノイジングする(generating denoising)方法800のフロー概要図を示している。方法800は、スペクトラルCTの例に適用される。
方法800のステップ810において、サイノグラムデータは生成されるが、当該サイノグラムデータは計測プロセスに内在するノイズのために、ノイジーである。当該ノイジーなサイノグラムデータは、例えば、物質成分、スペクトラル成分、または単一のエネルギーサイノグラムに対応する可能性がある。
方法800のステップ820において、ノイジーな画像の共分散マトリクスか、またはノイジーなサイノグラムの共分散マトリクスかのどちらかが、ホワイトニング変換が画像またはサイノグラムに基づくかどうかによって、決定される。
方法800のステップ830において、ホワイトニング変換Wが決定される。特定の実行において、ホワイトニング変換は、サイノグラムを使用して決定することが出来る。代わりに、ホワイトニング変換は、予備で再構成画像を使用して決定しても良い。例えば、当該予備での再構成画像は、サイノグラムについてフィルタ補正逆投影法を実行することで、生成することが出来る。
方法800のステップ840において、ホワイトニング変換は、サイノグラムを無相関基底に変換するために、使用される。
方法800のプロセス850において、再構成画像U (x)は、PWLS目的関数(32)を最小化するために生成される。
特定の実施形態において、全ての表現に対するシステムマトリクスは、全く同じの場合がある(つまりA=A)。特定の実施形態において、正則化は、ノイジーな画像として予備で再構成された画像を使用して、方法200において使用された正則化とすることが出来る。また特定の実施形態において、正則化は、以下の式(33)の様に与えられる。
エッジ保存パラメータδは、方法200および500について説明されたエッジ保存パラメータδと同様に、予備の再構成画像に対応するコントラスト対ノイズ比に依存が出来る。目的関数を最適化する方法は、任意の公知の方法とすることが出来、例えば、SPS法、分離可能二次サロゲート法、乗数の代替方向(ADMM)法、期待値最大化法、勾配探索法、増大されたラグランジュ法等を含む。
方法800のステップ860において、相関関係のある基底におけるデノイズされた画像は、式(34)によって与えられ、オリジナル基底へと変換し戻される。
図9は、異なる時間で撮られた一連のCTスキャンに対応する再構成画像をデノイジングするための方法900のフロー概要図を示す。
方法900のステップ910において、異なる時間でのサイノグラムに対する投影データ(つまり投影データセット)が収集される。例えば、当該投影データセットは、造影剤が患者に注入される前の第一のCTスキャンに対するサイノグラムデータと、注入された後の第二のCTスキャンに対するサイノグラムデータと、を含むことが出来る。
方法900のステップ920において、再構成画像が、各CTスキャンに対して生成される。これらの画像は、上述の任意の方法を含む、任意の公知のCT画像再構成方法を使用して再構成しても良い。
方法900のステップ930において、位置合わせがステップ920において生成されたノイジーな画像に実行される。図10は、関心のある領域(ROI)における画像相関を最大化するために、空間的な変換(例えば、回転および並進)を使用して、画像を位置合わせする一例を例示している。相関関係は、四次元画像の時間的に近傍する三次元画像の間の可能性がある。ROIは、第一の三次元画像と第二の三次元画像とにおいて、予め定められた探索領域である。図10は、第二の三次元画像のROIの一例を例示している。第一の画像のROIは、第二の三次元画像のROIと同じサイズである。しかし、第一の三次元画像と第二の三次元画像との取得時間の間に患者が動くと、二枚の三次元画像における特徴の位置の間に、差異という結果(例えば、並進オフセットと回転オフセット)になる可能性がある。従って、変換は、二枚の三次元画像が位置合わせされるのを生じさせる場合、最大の相互相関値を見つけ出すために、一つのROIをその他のROIについて変換しながら、相互相関を実行出来る。
相互関係関数が、並進と回転との両方を含む可能性があるところで、第一の三次元画像と第二の三次元画像との間の相互相関関数の最大値を見つけ出すことで、位置合わせを実行することが出来る。代わりに、変換作用素の独立変数が並進と回転との両方を含むところで、第一の三次元画像と第二の三次元画像との間の重なり積分を最大化する、独立変数(つまり変換)について解くことにより、位置合わせを実行しても良い。
第二の三次元画像の補間と変換されたROIに対応するグリッド上へのマッピングとにより、位置合わせされた枠を取得することが出来る。相互相関関数の変換独立変数を最適化するための、任意の公知の検索法が使用出来る。
図9に戻り、方法900のステップ940において、差分画像が計算される。例えば、一連の二枚以上の画像において、第一の画像を除きそれぞれの画像は、差分画像(サブトラクション画像)を生成するために時系列で、第一の画像から差し引くことが出来る。造影剤の注入の前後に対応する二つのスキャンのみの場合、造影剤のない画像は、差分画像を生成するために造影剤のない画像から差し引くことが出来る。
方法900のプロセス950において、JEP−PWLSデノイジング法は、目的関数(35)を解くデノイズされた画像を見つけ出すことで、差分画像と第一の画像とに適用される。
特定の実施形態において、正則化は、次の式(36)によって与えることが出来る。
エッジ保存パラメータδは、方法200、500、800に対して上で説明した通り、個別の表現のCNRに合わせることが出来る。
図11は、異なる時間で撮られた一連のCTスキャンに対応する再構成画像のデノイジングに対する方法1100のフロー概要図を示す。
方法1100のステップ1110で、方法900のステップ910と同様、異なる時間でのサイノグラムに対する投影データが収集される。
方法1100のステップ1120で、方法900のステップ920と同様、再構成画像が各CTスキャンに対して生成される。
方法1100のステップ1130で、方法900のステップ930と同様、ステップ1120で生成されたノイジーな画像に位置合わせが実行される。
方法1100のステップ1140で、様々な表現に対応する位置合わせされた画像は、集約画像(平均画像)を生成するために平均化される。表現画像の相関関係のないノイズについての平均化の結果として、構成要素表現画像のSNRおよびCNRよりも、集約画像に対するより大きなSNRおよびCNRを生み出しながら、ノイズは集約画像に抑制される。結果的に、JEP−PWLSデノイジング法において、集約画像に対応するエッジ保存パラメータδmは、より小さくすることが可能で、より鮮明なエッジを生み出すことに繋がる。
方法1100のプロセス1150において、JEP−PWLSデノイジング法は、様々な表現画像と一緒に、集約画像の組み合わせに適用される。JEP−PWLSデノイジング法は、目的関数(37)を解くデノイズされた画像を見つけ出すことで実行される。
正則化は、方法200、500、800、900における正則化と同様の式で、与えることが出来る。
図12は、両方のエネルギー積分型検出器が第三世代ジオメトリに配置され、またPCDが第四世代ジオメトリに配置されている、コンピュータ断層(CTスキャナ)を示す。図12に描かれているのは、CTスキャナシステムでの所定の第三世代ジオメトリにおける検出器ユニット103と組み合わせた、所定の第四世代ジオメトリにおけるPCDを配置するための実施形態である。概略図は、X線源112、コリメータ/フィルタ114、X線検出器1103、そしてPCD1からPCDNまでの光子計数検出器の間の相対位置を例示している。
図12に示した、X線源112と検出器ユニット103およびPCDを含む検出器との構成に加えて、X線検出器とX線源のその他のタイプや組み合わせが、投影データを取得するために使用することが出来る。例えば、検出器ユニット103またはPCDのどちらかが図12に示されたスキャナから省略されて良いだろうし、またスキャナはそれでもやはり投影データを取得することが出来るだろうし、そのような場合になっても(albeit)、投影データとは異なる図12に示された完全なシステムを使用して取得される。更に、kV切り換えは、エネルギー積分型検出器またはPCDと一緒に使用することが出来るであろう。特定の実施形態において、最初にシンチレーション光子を生成することなく、セミコンダクタがX線を光電子に直接変換することを利用して、PCDは直接X線検出器の可能性がある。加えて、特定の実施形態において、ブロードバンドX線源がスペクトラル的に解決するX線検出器と共に使用出来る。これらのスペクトラル的に解決するX線検出器は、任意の構造(例えば、所定の第三世代ジオメトリまたは所定の第四世代ジオメトリ)におけるPCD、または個別のスペクトラルフィルタに先行してエネルギー積分型検出器、を含むことが出来る。特定の実施形態において、X線源は二重線源CTスキャナなど、多重の狭帯域X線源を含むことが出来る。一般的に、検出器タイプと、X線源の組み合わせ又はあらゆる公知のタイプと、一緒になった構成は、投影データを生成するために使用されて良い。
図12に戻って、図12もX線投影データを収集し、格納し、処理し、分布するための回路およびハードウェアを示す。回路とハードウェアは、プロセッサ1470、ネットワークコントローラ1480、メモリ1478、そしてデータ収集システム1476を含む。
代わりの一実施形態において、CTスキャナは、PCDを含むがエネルギー統合型検出器ユニット103を含まない。
X線源112と検出器ユニット103とはガントリ1140に格納され、個別に円軌道110と130との周りを回転することにより、光子計数検出器PCDと検出器回路103とは、データ収集の間に送られたX線を個別に検出し、検出信号(検出データ)を出力する。PCD1からPCDNまでの光子計数検出器は、所定のエネルギービンのそれぞれに対して、送られたX線を断続的に検出し、光子の数を表すカウント値を個別に出力する。他方で、検出器ユニット103における検出器素子は、送られたX線を継続して検出し、検出器103が回転しながら検出された信号を継続して出力する。一実施形態において、検出器ユニット103は、検出器ユニット表面上に所定のチャンネルとセグメント方向とにおいて、エネルギー積分型検出器を密に配置している。
一実施形態において、X線源112と、PCDおよび検出器ユニット103とは、半径の異なる三つの所定の円軌道をまとめて形作る。光子計数検出器が第二の円軌道120に沿って疎に設置されている一方で、少なくとも一つのX線源112は第一の円軌道110に沿って回転する。更に、検出器ユニット103は、第三の円軌道130に沿って移動する。第一の円軌道110と、第二の円軌道120と、第三の円軌道130とは、ガントリ1440に回転可能に取り付けられた環状リングによって、決定することが出来る。
さらに、代わりの実施形態は、所定の第四世代ジオメトリをCTスキャナにおける所定の第三世代ジオメトリにおける検出器ユニットと組み合わせて、光子計数検出器を設置するために使用することが出来る。
一実施形態において、X線源112は、選択的に単一のエネルギー線源である。また別の一実施形態において、X線源112は、所定の高レベルのエネルギーでまたは所定の低レベルのエネルギーでのX線を発するための、kV−切り換え機能を実行するよう構成されている。またさらに別の実施形態において、X線源112はX線エネルギーの幅広いスペクトルを発する単一の線源である。さらにまた別の実行において、X線源112は、空間的且つスペクトラル的に異なるそれぞれの照射器(emitter)を伴う多重X線照射器を含む。
検出器ユニット103は、シンチレータ素子と相互作用するX線放射から結果として生じるシンチレーションからの結果として得られるシンチレーション光子を検出するために、光電子倍増管またはアバランシェフォトダイオードを伴うシンチレーション素子などのエネルギー積分型検出器を使える。シンチレータ素子は、水晶、有機液体、プラスチック、またはその他の公知のシンチレータの可能性がある。
PCDは、テルル化カドミウム(CdTe)、テルル化カドミウム亜鉛(CZT)、シリコン(Si)、ヨウ化水銀(HgI)やガリウムヒ素(GaAs)など、半導体に基づいた直接X線放射検出器を使うことが出来る。
CTスキャナは、光子計数検出器と検出器ユニット103とからの投影測定結果を、データ収集システム1476、プロセッサ1470、メモリ1478、ネットワークコントローラ1480に送る、データチャンネルも含む。データ収集システム1476は、検出器からの投影データの収集、デジタル化、ルーティング(routing)を制御する。データ収集システム1476は、回転コンポーネント110および130の回転を制御する放射線制御回路も含む。一実施形態において、データ収集システム1476は、寝台116の移動、X線源112の操作、そしてX線検出器103の操作も制御するだろう。データ収集システム1476は、集中型システムの可能性もあるし、または代替的に分散型システムの可能性もある。一実施形態において、データ収集システム1476は、プロセッサ1470に統合されている。プロセッサ1470は、投影データからの画像再構成、投影データの前再構成処理、そして画像データの後再構成処理を含む機能を実行する。
投影データの前再構成処理は、検出器キャリブレーション、検出器非線形性、極性効果、ノイズバランシング、そして物質弁別に対する補正を含むことが出来る。加えて、当該前再構成処理は、方法500を使用しながらサイノグラムデータをデノイジングすることを含むことが出来る。
後再構成処理は、必要に応じ、画像のフィルタリングやスムージング、ボリュームレンダリング処理、画像差異処理を含むことが可能である。加えて、方法200、900、1100のうちの一つを使用して再構成画像をデノイジングすることを含むことが可能である。
画像再構成処理は、フィルタ補正逆投影法、逐次画像再構成法、または確率論的画像再構成法を使用して、実行が可能である。更に、画像再構成処理は、方法800を使用しながら再構成画像の再構成やデノイジングの組み合わせられた処理を含んでも良い。
プロセッサ1470とデータ収集システム1476との両方は、例えば投影データ、再構成画像、キャリブレーションデータやパラメータ、そしてコンピュータプログラムを記憶するために、メモリ1476を利用出来る。
プロセッサ1470は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)など、個々の論理ゲートとして実行可能な、CPUを含むことが出来る。FPGAまたはCPLD実行は、VHDL、ベリログ、またはその他ハードウェア記述言語でコード化されていてもよく、そして当該コードはFPGAまたはCPLDにおける電子メモリ内に直接格納されてもよいし、または個別の電子メモリとして格納されてもよい。更に、メモリは、ROM、EPROM、EEPROM(登録商標)、またはフラッシュメモリなど、不揮発性メモリであってもよい。メモリは、静的または動的RAMなど揮発性で、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサなどのプロセッサであってもよく、FPGAまたはCPLDとメモリとの間の相互作用と同様、電子メモリを管理するために提供されていてもよい。
代わりに、再構成プロセッサにおけるCPUは、本開示で説明された機能を実行するコンピュータ読み取り可能命令のセットを含んでいるコンピュータプログラムを実行してよく、当該コンピュータプログラムは、任意の上で説明された非一時的電子メモリおよび/またはハードディスクドライブ、CD、DVD、フラッシュドライブ、または任意のその他の既知の格納媒体に格納されている。更に、コンピュータ読み取り可能命令は、ユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、またはオペレーティングシステムの構成要素、またはそれらの組み合わせで提供されてもよく、所定のプロセッサ、所定のオペレーティングシステムや、当業者にとっては既知のその他のオペレーティングシステムがプロセッサと一体となって実行する。更に、CPUは、命令を実行するために並行して協同的に動く、多重プロセッサとして実行されても良い。
一実施形態において、再構成画像は、ディスプレイ516上に映し出すことが出来る。ディスプレイ516は、LCDディスプレイ、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、OLED、LED、または当業者にとって既知のその他ディスプレイであっても良い。
メモリ1478は、ハードディスクドライブ、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、FLASHドライブ、RAM、ROM、または当業者にとって既知のその他の記憶媒体であっても良い。
ネットワークコントローラ1480は、CTスキャナの様々な部分間と相互作用することが出来る。加えて、ネットワークコントローラ1180は、外部ネットワークと相互作用も出来る。理解されている通り、外部ネットワークは、インターネットなど公衆ネットワークや、私的なネットワークや、或いはこれらの任意の組み合わせでも良く、サブネットワークを含んでも良い。外的なネットワークは、有線で接続されていても良いし、またはセルラーネットワークのような無線でも良い。無線ネットワークは、任意の公知の通信の無線形式である可能性もある。
特定の実施形態が本開示で述べられてきた一方で、これらの実施形態は実例の方法のみで提示されており、開示の範囲を限定する意図はない。実に、本開示で述べられた新たな方法、装置やシステムは、他の様々な形態で具体化されてよく、更には、本開示の精神から乖離することなく、本開示に述べられた方法、装置やシステムの形式で省略、置き換え、変更がなされてもよいだろう。
103…検出器、110、120…回転コンポーネント、112…X線源、114…コリメータ/フィルタ、115…開口アパーチャ、116…寝台(天板)、516…ディスプレイ、1103…X線検出器、1140…ガントリ、1150…プロセス、1180…ネットワークコントローラ、1440…ガントリ、1470…プロセッサ、1476…データ収集システム、1476、1478…メモリ、1480…ネットワークコントローラ、D1…光子計数PC

Claims (17)

  1. 被検体を透過した透過X線を検出して得られる複数の検出データに起因する複数の入力データを取得する取得部と、
    前記複数の入力データのうちの第一の入力データをデノイズし、前記デノイズされた第一の入力データと、前記複数の入力データのうちの少なくとも二つの入力データに依存する正則化を含む目的関数と、を使用して画像を生成する画像生成部と、
    を具備する医用画像処理装置。
  2. 前記画像生成部は、前記第一の入力データ以外の少なくとも一つの前記入力データのエッジ情報に基づいて、前記第一の入力データをデノイズする請求項1記載の医用画像処理装置。
  3. 前記画像生成部は、前記正則化としてのジョイントエッジ保存正則化を含む前記目的関数を使用して、前記画像を生成する請求項1又は2記載の医用画像処理装置。
  4. 前記画像生成部は、
    前記複数の入力データのそれぞれをデノイズし、
    前記デノイズされた複数の入力データと、前記複数の入力データに依存するジョイントエッジ保存正則化を含む目的関数と、を使用して、複数の画像を生成する、
    請求項3記載の医用画像処理装置。
  5. 前記ジョイントエッジ保存正則化は、前記少なくとも二つの入力データに対応する個別のエッジ保存パラメータを含むガウス項の積を含み、
    前記個別のエッジ保存パラメータは、前記少なくとも二つの入力データの個別のコントラスト対ノイズ比の逆数と相関する請求項4記載の医用画像処理装置。
  6. 前記ガウス項は、前記少なくとも二つの入力データの近接する位置間の差異の関数であり、前記少なくとも二つの入力データのエッジ保存パラメータに比例する幅と、前記デノイズされた入力データの近接する位置間の差異の二乗と、を含む請求項5記載の医用画像処理装置。
  7. 前記目的関数は、前記複数の入力データのうちの第一の入力データと第二の入力データとに依存する正則化を含むものであり、
    前記第一の入力データに対応する前記エッジ保存パラメータは、当該第一の入力データのコントラスト対ノイズ比が前記第二の入力データのコントラスト対ノイズ比よりも小さい場合には、前記第二の入力データに対応する前記個別のエッジ保存パラメータよりも大きく、
    前記第一の入力データに対応する前記エッジ保存パラメータは、当該第一の入力データのコントラスト対ノイズ比が前記第二の入力データのコントラスト対ノイズ比よりも大きい場合には、前記第二の入力データに対応する前記個別のエッジ保存パラメータよりも小さい、請求項6記載の医用画像処理装置。
  8. 前記画像生成部は、罰則付き重み付された最小二乗項を含む前記目的関数を使用して、前記画像を生成する請求項1乃至7のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  9. 前記複数の入力データは、エネルギー弁別型の検出器によって検出されたデータである請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  10. 前記複数の入力データは、複数のエネルギー帯に対応する前記透過X線のいずれかを用いて検出されたデータである請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  11. 前記取得部は、前記複数の入力データとして複数の画像データを取得する請求項1乃至10のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  12. 前記取得部は、前記複数の入力データとして複数の差分画像データを取得する請求項1乃至10のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  13. 前記取得部は、前記複数の入力データとして、前記複数の画像データの平均画像と複数の差分画像データと取得し、
    前記画像生成部は、前記平均画像に依存する正則化を含む目的関数を使用して画像を生成する請求項1乃至10のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  14. 前記取得部は、前記複数の入力データとして複数のサイノグラムデータを取得し、
    前記画像生成部は、前記複数のサイノグラムデータを用いた逐次再構成処理により、前記画像を再構成する請求項1乃至10のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  15. 前記画像生成部は、
    ホワイトニング変換された前記複数の入力データを用いてデノイズした後、逆ホワイトニング変換されたデータを用いて、前記画像を生成する請求項1乃至14のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  16. X線発生部と、
    前記X線発生部から照射され、被検体を透過した透過X線を検出し検出信号を発生する検出部と、
    前記検出信号に基づく複数の入力データを取得する取得部と、
    前記複数の入力データのうちの第一の入力データをデノイズし、前記デノイズされた第一の入力データと、前記複数の入力データのうちの少なくとも二つの入力データに依存する正則化を含む目的関数と、を使用して画像を生成する画像生成部と、
    を具備するX線コンピュータ断層撮像装置。
  17. コンピュータにより、
    被検体を透過した透過X線を検出して得られる複数の検出データに起因する複数の入力データを取得し、
    前記複数の入力データのうちの第一の入力データをデノイズし、
    前記デノイズされた第一の入力データと、前記複数の入力データのうちの少なくとも二つの入力データに依存する正則化を含む目的関数と、を使用して画像を生成すること、
    を具備する医用画像処理方法。
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