JP2018053604A - Fence structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、柵構造体に関する。 The present invention relates to a fence structure.
張架された撚線により人や物の通過を妨げる遮蔽構造や、張架された撚線にネットや幕などの面状体を支持させる支持構造として、ケーブルと、ケーブルを支持する支持体とを備える柵構造体が知られている。
例えば、特許文献1には、ケーブルとしてのロープと、ロープを張架する支持体とを備える柵構造体が開示されている。ロープは、心線として、高強度繊維素線が撚り合わされた心と、心の外周に配される側線として、金属素線が撚り合わされた複数の側ストランドとを備える。
ロープの端部には端末部材が取り付けられており、ロープは端末部材を介して支持体に張架されている。端末部材はロープの端部を収納する端末収納部と雄ねじ部からなり、端末収納部は、鋳込み・カシメ等によりロープの端部に取り付けられている。
この柵構造体では、上記のロープを備えることにより、軽量でかつ可撓性を有し、さらには、金属素線が撚り合わされた心および複数の側ストランドを備えるロープと同等以上の強度を有する柵構造体とすることができる。
As a shielding structure that prevents the passage of people and objects by a stretched stranded wire, and a support structure that supports a planar object such as a net or curtain on a stretched stranded wire, a cable and a support that supports the cable There is a known fence structure including:
For example,
A terminal member is attached to the end of the rope, and the rope is stretched over the support via the terminal member. The terminal member includes a terminal storage portion that stores the end portion of the rope and a male screw portion, and the terminal storage portion is attached to the end portion of the rope by casting, caulking, or the like.
In this fence structure, by providing the above-mentioned rope, it is lightweight and flexible, and further has a strength equal to or higher than that of a rope including a core in which metal strands are twisted and a plurality of side strands. It can be a fence structure.
ケーブルの長さが長い場合、その長さに比例して重量が重くなるため、支持体の強度や支持体を設置する箇所の強度が必要となる。そのため、軽量かつ強度の高い材料をケーブルに利用した柵構造体が検討されている。
このような軽量かつ強度の高い材料として、発明者らは、炭素繊維を利用することを検討し、炭素繊維を主体とした線材を心線と側線に用いてロープを作成した。この結果、金属線を用いたケーブルよりも軽量にはなるものの、径方向から力が加わるとロープが切れやすく(折れやすく)、端末部材の固定などが行いにくいことを見出した。
When the length of the cable is long, the weight increases in proportion to the length of the cable, so that the strength of the support and the strength of the place where the support is installed are required. Therefore, a fence structure using a lightweight and high-strength material for the cable has been studied.
As such a lightweight and high-strength material, the inventors examined the use of carbon fiber, and created a rope using a wire mainly composed of carbon fiber for a core wire and a side wire. As a result, although it becomes lighter than a cable using a metal wire, it was found that when a force is applied from the radial direction, the rope is easily broken (easy to break) and the terminal member is difficult to fix.
そこで、本発明の目的は、径方向から力が伝わった場合でも切れにくく、かつ、軽量なケーブルを備える柵構造体を提供することにある。 Therefore, an object of the present invention is to provide a fence structure that includes a lightweight cable that is difficult to cut even when a force is transmitted from the radial direction.
本発明の柵構造体は、ケーブルと、前記ケーブルを張架する支持体と、を備える柵構造体であって、前記ケーブルは、心線と、前記心線の一端側から他端側までに亘って螺旋状に巻回された、金属の単線である側線と、を有し、前記心線は、炭素繊維を主体として構成され、前記側線は、前記心線の周回り方向に複数配されて前記心線の外周を覆うものである。 The fence structure of the present invention is a fence structure including a cable and a support for stretching the cable, and the cable extends from the one end side to the other end side of the core wire. A side wire that is a single wire of metal wound spirally, and the core wire is mainly composed of carbon fiber, and a plurality of the side wires are arranged in a circumferential direction of the core wire. And covering the outer periphery of the core wire.
本発明における柵構造体によれば、強度が高く、柔軟かつ軽量なケーブルを備える柵構造体とできる。 According to the fence structure in the present invention, the fence structure can be provided with a high strength, flexible and lightweight cable.
次に、発明の実施の形態を説明する。まず、本発明の一実施形態にかかる柵構造体の全体構成について図1を用いて説明する。 Next, embodiments of the invention will be described. First, the whole structure of the fence structure concerning one Embodiment of this invention is demonstrated using FIG.
本実施形態に係る柵構造体とは、張架されたケーブルにより人や物の通過を妨げる遮蔽構造や、張架されたケーブルにネットや幕などの面状体を支持させる支持構造として用いられる構造体である。 The fence structure according to the present embodiment is used as a shielding structure that prevents a person or an object from passing by a stretched cable, or a support structure that supports a planar body such as a net or a curtain on the stretched cable. It is a structure.
次に、本実施形態に係る柵構造体の一例として、ケーブル2と、ケーブル2を支持する支持体3とを備える柵構造体1について説明する。なお、柵構造体1は、ケーブルと支持体と二つの構成のみを備える構成に限定されず、例えば、上下のケーブル間にネットや幕などの面状体を備える構成であっても良い。本実施形態に係る柵構造体1は、ケーブル2と、ケーブル2を支持する支持体3と、端末部材の一例であるスリーブ4と、を備える。柵構造体1は、図1において、便宜上紙面左方向を左方、右方向を右方、紙面上下方向を上下方向として説明する。柵構造体1が遮蔽構造として利用される形態としては、車道と歩道とを区切り、人の通過を妨げる遮蔽構造や、列車が停車するプラットホームと線路とを区切り、人の線路への侵入や落下を妨げる遮蔽構造などが挙げられる。また、柵構造体1が支持構造として利用される形態として、上下のケーブル2の間にネットや幕などの面状体を支持させ、鳥獣の食害を防ぐ支持構造や、上下のケーブル2の間に広告等を掲載した幕を支持することで、広告・注意喚起機能を有する支持構造などが挙げられる。
Next, as an example of the fence structure according to the present embodiment, a
図1に示すように、支持体3は、ケーブル2を張架している。本実施形態においては、ケーブル2は、複数本が平行となるように配置される。ここで、ケーブル2は、張架されることにより、所定の張力で張られた状態で維持されている。ケーブル2は、遮蔽構造においては、人や物の通過を妨げる機能を更に有し、支持構造においては、面状体を支持する機能を更に有してもよい。
支持体3は、一方の支持体3(右側)と他方の支持体3(左側)で構成され、ケーブル2の一端側は、一方の支持体3に固定され、また、ケーブル2の他端側は、他方の支持体3に固定される。ここで、ケーブル2の一端側とは、ケーブル2の中心から一端までの範囲であれば特に限定するものではない。また、ケーブル2の他端側とは、ケーブル2の中心から他端までの範囲であれば特に限定するものではない。
As shown in FIG. 1, the
The
図2に示すように、ケーブル2は、心線21と側線22とを有する。側線22は、心線21の一端側から他端側までに亘って螺旋状に巻回された、金属の単線である。
心線21は、ケーブル2の中心部に存在する線であり、撚線で構成されている。撚線とは、素線を撚って形成した線である。心線21を形成する素線21Aは、断面視円形状の線状体で構成されている。心線21は、長手方向(軸方向)の張力を受ける部材であり、軸方向への引張に対する強度を備えた部材である。心線21の素線21Aは、炭素繊維を主体として構成される。炭素繊維とは、グラファイト構造を有する炭素系材料で構成された繊維であり、フィラメント(長繊維)の集合体である。炭素繊維は、金属と比較して、軽量であり、同等若しくはより大きな強度を有し、高い剛性を有する素材である。炭素繊維を含む素線の構成は、ケーブル2の軸方向に対する引張力を受けることができる程度の炭素繊維を含む構成であり、所定の軸方向の強度が得られればよい。心線21を構成する撚線の素線としては、炭素繊維を基体として、炭素繊維同士を接着する接着剤として樹脂を含む構成である。樹脂は、接着剤として用いることができる樹脂なら特に限定するものではなく、例えば、エポキシ樹脂やPAIなどで構成される。
なお、心線21の撚り方(S方向、Z方向)やピッチは、使用条件に応じて適宜変更することができる。また、心線21は、撚線によって構成されているがこれに限定されるものではなく、例えば、単線によって構成することも可能である。
As shown in FIG. 2, the
The
In addition, how to twist the core wire 21 (S direction, Z direction) and a pitch can be suitably changed according to use conditions. Moreover, although the
図3に示すように、より詳細には、心線21は、本実施形態においては、三本の素線21Aが撚られた構成(いわゆる1×3)で構成されている。図3に記載された二点鎖線は、撚線として構成された心線21の最外周線を示す線である。心線21の組成は炭素繊維を主体として構成されており、軸方向の剛性が高く、軸方向の引張力をかけた時の伸びがない。
As shown in FIG. 3, in more detail, the
側線22は、心線21の周回り方向に配されて心線21の外周を覆う部材である。側線22は、本実施形態では複数本配置されており、好ましくは、隣接する側線22同士が密巻(径方向で接触)するように配置されている。側線22は、心線21の周回り方向に配されており心線21に径方向で接触するように配置されている。側線22は、心線21の一端側から他端側までに亘って螺旋状に巻回される。ここで、心線21の一端側とは、ケーブル2の中心から一端までの範囲であれば特に限定するものではない。また、心線21の他端側とは、ケーブル2の中心から他端までの範囲であれば特に限定するものではない。側線22は、側線22の端部が端末部材により加締められる位置に至って配されているところが好ましい。本実施形態においては、側線22は、心線21の一端から他端までに亘って螺旋状に巻回される。
The
図4に示すように、より詳細には、側線22は、単線であり、本実施形態においては、心線21の周回りに23本配置されている。側線22の組成は、アルミニウム等の軽金属を含む合金で構成されている。ここで、軽金属とは、比重が2以上5以下の金属を差し、アルミニウムに限定されるものではなく、例えば、マグネシウムであってもよい。また、アルミニウムを含む合金は、例えば、ジュラルミン等で構成される。側線22は、金属素材で構成されているため、炭素繊維に比べて、ケーブル2の軸方向に対して垂直な方向から荷重を受けることができる。そのため、側線22は、金属素材で構成されているので、径方向からの衝撃に対して強く、例えば、ケーブル2に対象物が衝突した際の衝撃にも耐えることができる。なお、側線22の本数は限定されるものではない。また、側線22は、全てが軽金属を含む合金で構成されているものに限定されるものではなく、ケーブル2の軸方向に対して垂直な方向の荷重を受けることができれば、ケーブル2の外周に側線22の隙間を有してもよく、例えば、一部が炭素系素材で構成されるものであってもよい。また、側線22の断面は円形に限られるものではなく、例えば、断面視台形状に形成することも可能である。
As shown in FIG. 4, in more detail, the
側線22は、心線21の一端側から他端側までに亘って螺旋状に巻回されている。螺旋状に巻回とは、側線22の巻回方向が一定の方向であって一定のピッチで巻回されていることを意味する。なお、側線22は、螺旋状に巻回される構成に限定するものではなく、例えば、屈曲する方向を制限しないために側線22をメッシュ状に配置する構成として心線21を被覆してもよい。
側線22は、ピッチ倍率が外径に対して12〜25倍であり、リード角が2.4°〜4.5°とすることができる。
The
The
心線21の素材として、剛性が強く軸方向の引張力に強い炭素繊維を主体とした素材を用いて、側線22の素材として、径方向の衝撃に強く、塑性変形を行うことができる軽金属を用いることにより、ケーブル2は、軽量であって径方向から力が伝わった場合であっても切れにくく構成される。
As a material of the
特に、心線21の素材として炭素繊維を主体とした素材を用いていることにより、継時的な伸びがほとんど発生しないため、軸方向に張力を継続的にかけた場合であっても、ケーブル2の全長がほとんど変わらず、たるみなどの発生を抑えることができる。そのため、通常のメンテナンスの頻度が少なくて済み省作業化を図ることができる。
In particular, since a material mainly composed of carbon fiber is used as the material of the
また、心線21は、撚線で構成されているほうが好ましい。心線21は、撚線で構成することにより、心線21を単線で構成した場合と比較して可撓性を有することができ、対象物が衝突して径方向に力がかかった場合に、ケーブル2が破断し難くなる。
Moreover, it is preferable that the
ケーブル2は、側線22の外周を被覆するためにコート23を有する。なお、ケーブル2はコートを設けず、心線及び側線のみで構成することも可能である。
The
図5に示すように、支持体3は、柵構造体1の設置箇所において、ケーブル2を張架する部材であり、各ケーブル2の一端側と他端側とに二個設けられている。支持体3は、柵構造体1の設置箇所に設けられる。詳細には、支持体3は、支持部材31とケーブル2を保持する保持部材32とを有する。支持部材31は、柱状に形成されており、その下端は地面等の接地面に固定されている。保持部材32は、支持部材31に固定されており、本実施形態においては、支持部材31の前面に固定されている。保持部材32は、保持部32Aと、取付部32Bとから構成される。保持部32Aは、支持部材31に相対移動不能に固定されている部分である。取付部32Bは、保持部32Aの左右方向中央部から前方へ向けて突設する部分であり、取付部32Bには、後述する雄ネジ部42を挿入する挿入孔32Cが設けられている。なお、本実施形態における一端側と他端側とに設けられる支持体3は、同一の構成に限定されるものではなく、例えば、一端側を支持する支持体が壁等の構造物で構成されていても良い。
As shown in FIG. 5, the
ケーブル2の端部には、端末部材が取り付けられている。
図6に示すように、端末部材の一例であるスリーブ4は、ケーブル2の端部に固定され、支持体3に支持される部材である。ケーブル2の端部とは、ケーブル2の一端または他端及びその近傍の部分である。スリーブ4は、ケーブル2を容易に支持体3に取り付けて張架することを可能とする。また、スリーブ4は、側線22がばらけるのを防止することを可能とする。スリーブ4は、端末ソケット41と、端末ソケット41の支持体3側端部に固定された雄ネジ部42と、端末ソケット41内に挿入されるくさび部材43と、を有する。
A terminal member is attached to the end of the
As shown in FIG. 6, the sleeve 4, which is an example of a terminal member, is a member that is fixed to the end of the
端末ソケット41は、筒状の部材であり内部に小径開口部41Aと、大径開口部41Bと、小径開口部41Aと大径開口部41Bとの間をつなぐテーパ部41Cとを有する。
雄ネジ部42は、端末ソケット41の支持体3側端部に固定されており、雄ネジ部42を挿入孔32Cに挿入しナット等によって締結することで、スリーブ4を保持部材32に固定することができる。
The
The
端末ソケット41にはケーブル2の端部が挿入され、大径開口部41B側から外に出される。端末ソケット41とケーブル2の端部との間に、くさび部材43を挿入する。くさび部材43は、同一形状の上半体43Aおよび下半体43Bから構成され、上半体43Aと下半体43Bとを組み合わせると、略円錐状の外形となるように形成されている。上半体43Aと下半体43Bとを組み合わせたくさび部材43の略円錐状の外形は,端末ソケット41のテーパ部41Cとほぼ同じ形状となるように形成される。また、くさび部材43の内部には窪み部43Cが設けられている。
The end portion of the
なお、端末部材は、ケーブル2の端部に固定される部材であれば、固定方法は特に限定するものではなく、くさび構造による固定の他、ピン止めによる固定や接着剤による固定を用いた端末部材であっても良い。また、端末部材は伸びによってたるんだケーブル2の伸びを取る伸び取り機構として、ばね等を設けることも可能である。また、端末部材と支持体3との固定方法はネジ構造による固定に限定されるものではない。
In addition, if a terminal member is a member fixed to the edge part of the
支持体3に張架されるケーブル2は、遮蔽構造においては、人や物の通過を妨げる機能を有することができればその数は特に限定するものではなく、例えば、一本のケーブルが複数段となるように蛇行状に支持体間に渡す構成とすることも可能である。
The number of the
次に、ケーブル2のスリーブ4に対する固定構造について説明する。
まず、図6に示すように、ケーブル2は、スリーブ4の端末ソケット41に挿通される。より詳細には、端末ソケット41の小径開口部41Aからテーパ部41Cを経由して大径開口部41Bへと挿通される。次に、端末ソケット41の大径開口部41Bから,くさび部材43を端末ソケット41のテーパ部41Cに挿入する。このとき、くさび部材43の上半体43A及び下半体43Bは、テーパ部41Cによって押圧され窪み部43Cが縮径する方向へ加圧される。そして、ケーブル2を、ケーブル2の端部側から中心側へ引張することにより、くさび部材43の上半体43A及び下半体43Bは、ケーブル2の中心側へ移動して、テーパ部41Cによってさらに押圧され窪み部43Cが縮径する方向へ加圧される。これにより、窪み部43Cと当接するケーブル2の外周側に配置された側線22が外側から径方向中心側へと押圧される。そして、ケーブル2の端部が、スリーブ4に固定される。
このように構成することにより、接着剤で固定しようとする場合よりも、接触面積を短くすることができる。すなわち、接着剤によって固定しようとする場合にはスリーブ4をより長くして、ケーブル2との当接面を広くする必要があるが、本実施形態に係る固定構造であれば、ケーブル2との当接面をくさび部材43の長さのみで構成することができるため、接触面積を短くすることができるのである。
Next, a structure for fixing the
First, as shown in FIG. 6, the
By comprising in this way, a contact area can be shortened rather than the case where it is going to fix with an adhesive agent. That is, when fixing with an adhesive, it is necessary to lengthen the sleeve 4 and widen the contact surface with the
また、ケーブル2の当接面は、くさび部材43によって加圧される。ケーブル2の当接面は、側線22の心線21と反対側の側面であり、側線22は、加圧されると塑性変形する。側線22の素材として、塑性変形可能な軽金属を用いることにより、側線22が、加圧によって割れたり折れたりすることがない。また、心線21の素材として、炭素繊維を主体とし他素材を用いた場合であっても、側線22によって心線21の外周が保護されるため、加圧によって割れたり折れたりすることがない。言い換えれば、心線21の直径及び側線22の直径は、ケーブル2にスリーブ4を固定した際に、側線22のみが変形し、心線21は変形しない長さで構成される。なお、ケーブル2の端部に固定される端末部材は、ケーブル2の端部において加締め固定される部材でもよく、円筒状のように、ケーブル2の外周に配されて加締め固定される部材でもよい。端末部材は、支持体3に設けられた保持部32に締結される締結部を有していてもよい。
Further, the contact surface of the
また、図7に示すように、柵構造体1は、ケーブル2及び支持体3を移動させる駆動機構5を備える構成であってもよい。柵構造体1は、支柱6と、ケーブル2と、ケーブル2を張架する支持体3と、ケーブル2及び支持体3を昇降させる昇降部材7と、昇降部材7を介して支持体3を駆動させる駆動機構5とを備えている。
Further, as shown in FIG. 7, the
駆動機構5は、支持体3を移動させることで、ケーブル2と支持体3とを移動させる機構である。本実施形態においては、駆動機構5は、支持体3を上下方向に移動させることで、ケーブル2と支持体3とを昇降させる機構である。駆動機構5によって、ケーブル2と支持体3とを昇降させることにより、遮蔽構造であれば、図7(A)の遮蔽状態と図7(B)の非遮蔽状態とを往復移動させることができる。遮蔽状態と非遮蔽状態とは、遮蔽対象物の位置等の使用用途に応じて適宜適用することができ、例えば視認されない状態とするために上昇した状態で遮蔽とすることも可能である。
The
柵構造体1に駆動機構5を備えることで、ケーブル2及び支持体3を駆動機構5により昇降させることができる。ケーブル2を用いた柵構造体1は、例えば扉等を備えた構造体と比較して軽量であり、より小さな駆動力で昇降を行うことができるので大掛かりな駆動機構を必要とせずに簡単な構造の柵構造体1とすることができる。
柵構造体1は、支持体3を駆動機構5により昇降可能とすることにより、遮蔽構造であれば、使用する目的に応じて大きさを変更することで対象物の通過を妨げることが可能となる。ケーブル2は、軽量であって径方向から力が伝わった場合であっても切れにくく構成されているため、例えば、バスやトラック等の大型車両や、電車の車両等の車両長よりも長い間隔で支柱6を設けて、ケーブル2を張架することもできる。このように構成することで、車両の乗降口の配置に関わらず、乗降する人の通過を妨げることが可能となる。
By providing the
The
以上のように、本実施形態に係る柵構造体1は、ケーブル2と、ケーブル2を張架する支持体3と、を備える柵構造体1であって、ケーブル2は、心線21と、心線21の一端側から他端側までに亘って螺旋状に巻回された、金属の単線である側線22と、を有し、心線21は、炭素繊維を主体として構成され、側線22は、心線21の周回り方向に複数配されて心線21の外周を覆うものである。このように構成することにより、強度が高く、柔軟かつ軽量なケーブル2を備える柵構造体1とできる。
As mentioned above, the
また、柵構造体1は、ケーブル2の端部に固定され、支持体3に支持されるスリーブ4を有し、スリーブ4は、ケーブル2の外側から押圧されてケーブル2の端部に固定されるものである。このように構成することにより、かしめや、軸方向へのビス止めといった簡易な方法でこていできるので生産性が良い。また、接着剤で固定しようとする場合よりも、接触面積を少なくでき、言い換えればケーブル2の軸方向の長さを短くできる。
The
また、心線21が、炭素繊維を主体とする複数の素線21Aが撚られた撚線である。このように構成することにより、単線の場合よりも曲げ性がよい。
Moreover, the
また、側線22は軽金属の単線である。このように構成することにより、鉄、SUSよりも軽くできる。
The
また、支持体3を移動させる駆動機構5を備え、支持体3は、駆動機構5により昇降するものである。駆動機構5を備えて支持体3を昇降する場合には、ケーブル2が、軽量であって径方向から力が伝わった場合であっても切れにくく構成されているため、昇降の際のケーブル2の径方向へ荷重に対して耐えることができる。
In addition, a
1 柵構造体
2 ケーブル
21 心線
21A 素線
22 側線
23 コート
3 支持体
31 支持部材
32 保持部材
32A 保持部
32B 取付部
32C 挿入孔
4 スリーブ
41 端末ソケット
41A 小径開口部
41B 大径開口部
41C テーパ部
42 雄ネジ部
43 くさび部材
43A 上半体
43B 下半体
43C 窪み部
5 駆動機構
6 支柱
7 昇降部材
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記ケーブルを張架する支持体と、を備える柵構造体であって、
前記ケーブルは、
心線と、
前記心線の一端側から他端側までに亘って螺旋状に巻回された、金属の単線である側線と、を有し、
前記心線は、炭素繊維を主体として構成され、
前記側線は、前記心線の周回り方向に複数配されて前記心線の外周を覆う、柵構造体。 Cable and
A fence structure comprising a support for stretching the cable,
The cable is
With the heart
A side wire that is a single metal wire wound spirally from one end side to the other end side of the core wire,
The core wire is mainly composed of carbon fiber,
A plurality of the side wires are arranged in a circumferential direction of the core wire to cover the outer periphery of the core wire.
前記端末部材は、前記ケーブルの外側から押圧されて前記ケーブルの端部に固定される、請求項1に記載の柵構造体。 A terminal member fixed to the end of the cable and supported by the support;
The fence structure according to claim 1, wherein the terminal member is pressed from the outside of the cable and fixed to an end portion of the cable.
前記支持体は、前記駆動機構により昇降する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の柵構造体。 A drive mechanism for moving the support,
The fence structure according to any one of claims 1 to 4, wherein the support body is moved up and down by the drive mechanism.
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