JP2018050715A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の表示部により表示された画像に違和感が生じることを抑制する。【解決手段】 本発明に係るパチンコ機1は、一のフレームバッファ領域Bにおいて、複数の表示画面11a,12aのそれぞれに対応する領域(第1表示領域R1及び第2表示領域R2)が規定される。そして、表示回路352が、各表示画面11a,12aに対応する領域に描画された画像を、当該表示画面11a,12aにより表示する。表示回路352が、各表示画面11a,12aに対応する領域に描画された画像を、当該表示画面11a,12aに対応する表示倍率に応じて、当該表示画面11a,12aにより表示する。そして、画素間隔が広い表示画面ほど、当該表示画面に対応する表示倍率が低くなるように、各表示画面11a,12aに対応する表示倍率が規定されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の表示部を備える遊技機に関する。
従来、複数の表示部を備える遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、表示手段と、原画像が描画される描画領域と、表示手段における画像の表示を制御する表示制御手段と、を備えている。また、表示手段は、2つの表示部と、両表示部の間に存在する隙間部と、を含んで構成されている。
表示制御手段は、一の描画領域において、単一の座標系に係る座標情報に基づいて、各表示部に対応する表示領域を規定する。そして、一の描画領域に描画された原画像のうち各表示領域に描画された画像を、当該表示領域に対応する表示部により表示する。
これによって、一の描画領域に描画された原画像に基づいて、2つの表示部のそれぞれにおいて、画像を表示することが可能となる。
特開2015−198682号公報
しかしながら、従来の遊技機では、複数の表示部により表示された画像に違和感が生じる恐れがある。
すなわち、従来の遊技機では、2つの表示部で画素間隔が異なると、2つの表示部のうち、画素間隔が広い方の表示部に表示される画像が、画素間隔が狭い方の表示部に表示される画像と比較して大きくなる。したがって、一の描画領域に描画された画像を2つの表示部に跨って表示すると、2つの表示部のうち一方に表示された画像と他方に表示された画像との間にずれが生じ、2つの表示部により表示された画像に違和感が生じる恐れがある。
本発明の課題は、複数の表示部により表示された画像に違和感が生じることを抑制することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係る遊技機は、画素間隔が異なる複数の表示部と、画像が描画される描画領域と、前記描画領域に描画された画像に基づいて、前記複数の表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記描画領域のうち前記複数の表示部のそれぞれに対応する領域に描画された画像を、当該表示部に対応する表示倍率に応じて、当該表示部により表示し、画素間隔が広い表示部ほど、当該表示部に対応する表示倍率が低くなるように、前記複数の表示部のそれぞれに対応する表示倍率が規定されていることを特徴とする。
第一の発明に係る遊技機では、一の描画領域において、複数の表示部のそれぞれに対応する領域が規定される。そして、表示制御手段が、各表示部に対応する領域に描画された画像を、当該表示部により表示する。
これによって、一の描画領域に描画された画像に基づいて、複数の表示部による画像の表示を行うことができる。
したがって、各表示部に対応する描画領域を設定する必要がなくなり、複数の表示部により画像を表示するために必要となる記憶容量を低減することが可能となる。
特に、第一の発明に係る遊技機では、表示制御手段が、各表示部に対応する領域に描画された画像を、当該表示部に対応する表示倍率に応じて、当該表示部により表示する。そして、画素間隔が広い表示部ほど、当該表示部に対応する表示倍率が低くなるように、各表示部に対応する表示倍率が規定されている。
これによって、各表示部に対応する領域に描画された画像を、当該表示部により表示するにあたって、画素間隔が広い表示部については、画素間隔が狭い表示部と比較して、低い表示倍率により表示される。
したがって、一の描画領域に描画された画像を複数の表示部に跨って表示する場合に、複数の表示部のうち画素間隔が広い表示部により表示された画像と画素間隔が狭い表示部により表示された画像との間に生じるずれを抑制できる。
よって、第一の発明に係る遊技機によれば、複数の表示部により表示された画像に違和感が生じることを抑制することが可能となる。
ここで、複数の表示部としては、後述する表示画面11a,12aが該当する。描画領域としては、後述する各フレームバッファ領域Bが該当する。表示制御手段としては、後述する表示回路352が該当する。
第二の発明に係る遊技機は、第一の発明に係る遊技機において、前記複数の表示部のうち隣り合う2つの表示部の間に形成された非表示部を備え、前記描画領域において、前記非表示部に対応する領域が規定されることを特徴とする。
第二の発明に係る遊技機では、描画領域のうち非表示部に対応する領域に描画された画像ついては、いずれの表示部によっても表示されない。
これによって、一の描画領域に描画された画像を複数の表示部に跨って表示する場合に、非表示部を考慮した表示とすることができる。
したがって、第二の発明に係る遊技機によれば、複数の表示部により表示された画像に違和感が生じることを更に抑制することが可能となる。
ここで、非表示部としては、後述する非表示部gが該当する。
本発明によれば、複数の表示部により表示された画像に違和感が生じることを抑制することが可能となる。
パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。 遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 フレームバッファ領域サイズと表示サイズとの関係を示す図である。 パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。 演出制御回路及び演出画像表示装置の構成を示すブロック図である。 比較例に係るフレームバッファ領域Bに描画された描画データと各表示画面11a,12aに表示される演出画像との関係を示す図である。 本発明に係るフレームバッファ領域Bに描画された描画データと各表示画面11a,12aに表示される演出画像との関係を示す図である。 メインループ処理を示すフローチャートである。 タイマ割込み処理を示すフローチャートである。 スイッチ管理処理を示すフローチャートである。 普図始動球検出処理を示すフローチャートである。 特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。 特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。 特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理を示すフローチャートである。 特図変動待ち処理を示すフローチャートである。 特図変動中処理を示すフローチャートである。 特図停止中処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。 特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。 大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 普通遊技管理処理を示すフローチャートである。 普図変動待ち処理を示すフローチャートである。 普図変動中処理を示すフローチャートである。 普図停止中処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。 普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。 普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。 CPU初期化処理を示すフローチャートである。 メインタスク処理を示すフローチャートである。 演出制御処理を示すフローチャートである。 表示制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
(パチンコ機1の全体構成)
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、略方形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤10の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤10を視認することが可能となっている。装飾部4bは、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図4参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数のランプ21(図4参照)が配設されている。
受皿ユニット5は、遊技球(貸球及び賞球)を受ける受皿5aと、受皿5aの前側に配設された演出ボタン5b及び回転型セレクター5cと、を有している。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図4参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図4参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図4参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
また、受皿ユニット5の上面には、貸出操作部7が配設されている。貸出操作部7は、球貸ボタン7aと、返却ボタン7bと、度数表示装置7cと、を有している。ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図4参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。そして、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。また、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。そして、発射ハンドル6は、回転操作されたことに応じて、この回転操作量に応じた抵抗値を払出制御回路400(図4参照)に対して出力する。
(遊技盤10の構成)
次に、遊技盤10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。図3は、フレームバッファ領域サイズと表示サイズとの関係を示す図である。
図2に示すように、遊技盤10の正面には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。また、遊技盤10における遊技領域30の略中央部には、演出画像表示装置20が配設されている。演出画像表示装置20は、第1画像表示装置11と、第2画像表示装置12と、を含んで構成されている(図4参照)。
各画像表示装置11,12は、液晶表示装置、CRT(Cathode Ray Tube)表示装置等の可変表示装置によって構成される。本実施形態では、各画像表示装置11,12は、液晶表示装置となっている。
各液晶表示装置11,12は、マトリクス状(行列状)に配置された複数の表示画素(図示せず)によって構成された表示画面11a,12aを有している。本実施形態では、表示画面11aと表示画面12aとで、画素間隔及び解像度が異なっている。
「画素間隔」とは、互いに隣接する2つの表示画素の中心点の間の寸法をいう。なお、画素間隔は、画素ピッチ、ピクセルピッチ等と同義である。
「解像度」とは、1インチあたりの表示画素数をいう。
本実施形態では、各表示画面11a,12aを構成する各画素は、正面側から見て、略正方形に構成されている。また、各表示画面11a,12aでは、水平方向(図3に示す左右方向)の画素間隔は、水平方向の画素幅と略一致しており、垂直方向(図3に示す上下方向)の画素間隔は、垂直方向の画素幅と略一致している。
「画素幅」とは、各表示画素の幅(寸法)をいう。
具体的には、図3(b)に示すように、表示画面11aの画素数は、1920(水平方向の画素数)×1080(垂直方向の画素数)=2073600[ピクセル]となっている。また、表示画面11aでは、水平方向の画素間隔(画素幅)が、0.2[mm]、垂直方向の画素間隔(画素幅)が、0.2[mm]となっている。これによって、表示画面11aの寸法(有効領域サイズ)は、384.0[mm](水平方向)×216.0[mm](垂直方向)となっている。
一方、表示画面12aの画素数は、1366(水平方向の画素数)×768(垂直方向の画素数)=1049088[ピクセル]となっている。また、表示画面12aでは、水平方向の画素間隔(画素幅)が、0.25[mm]、垂直方向の画素間隔(画素幅)が、0.25[mm]となっている。これによって、表示画面12aの寸法(有効領域サイズ)は、341.5[mm](水平方向)×192.0[mm](垂直方向)となっている。
このように、表示画面12aの画素間隔(画素幅)は、表示画面11aの画素間隔(画素幅)より広くなっている。これによって、表示画面11aの解像度は、表示画面12aの解像度より高くなっている。
図3(b)に示すように、2つの表示画面11a,12aは、上下方向に沿って、所定の間隔で配置されている。本実施形態では、2つの表示画面11a,12aの間隔は、90.0[mm]となっている。
2つの表示画面11a,12aは、同一平面上に配置されている。また、2つの表示画面11a,12aの左右方向の中心線は、略一直線上に配置されている。具体的には、左右方向において、表示画面12aの左端は、表示画面11aの左端に対して、21.25[mm]右側(中心線側)に位置している。また、左右方向において、表示画面12aの右端は、表示画面11aの右端に対して、21.25[mm]左側(中心線側)に位置している。
各画像表示装置11,12は、バックライト(図示せず)と、バックライトの正面側に配設された液晶パネル11b,12b(図5参照)と、液晶パネル11b,12bを駆動する駆動回路11c,12c(図5参照)と、バックライト、液晶パネル11b,12b及び駆動回路11c,12cを保持する保持枠(図示せず)と、を含んで構成されている。
バックライトは、液晶パネル11b,12bに対して光を照射する。バックライトとしては、LED、冷陰極管等を適用することができる。
本実施形態では、各液晶パネル11b,12bは、TFT(Thin Film Transistor)を用いたアクティブマトリックス駆動方式の液晶パネルとなっている。具体的には、各液晶パネル11b,12bは、1対の偏光板と、1対の偏光板の間に配設された液晶ユニットと、を有している。液晶ユニットは、カラーフィルタ基板と、カラーフィルタ基板の背面側に配設されたアレイ基板と、カラーフィルタ基板及びアレイ基板の間に封入された液晶層と、を有している。
カラーフィルタ基板の背面側(液晶層側)には、R(赤)、G(緑)及びB(青)を含むカラーフィルタと、共通電極(対向電極)と、配向膜と、が形成されている。一方、アレイ基板の正面側(液晶層)側には、画素電極と、画素電極を駆動するためのTFT(スイッチ素子)と、TFTのゲート入力となるX電極(ゲートライン)と、TFTのソース入力となるY電極(ソースライン)と、配向膜と、が形成されている。
各液晶パネル11b,12bでは、複数の画素電極がマトリクス状(行列状)に配置されている。具体的には、各液晶パネル11b,12bでは、複数の水平電極が並設されているとともに、複数の垂直電極が並設されている。各水平電極は、水平方向に沿って延びており、各垂直電極は、垂直方向に沿って延びている。
そして、水平電極と垂直電極の各交点において、TFT及び画素電極が配設されて、副画素が形成されている。そして、各副画素にはR(赤)、G(緑)及びB(青)のうち一色のカラーフィルタが対応付けられている。
本実施形態では、各液晶パネル11b,12bでは、並設された3つの副画素(R(赤)に係る副画素、G(緑)に係る副画素及びB(青)に係る副画素)によって、1つの表示画素が形成されている。
各駆動回路11c,12cは、LSI310(図5参照)から入力される映像信号及び同期信号に基づいて、各表示画面11a,12aにおける演出画像の表示を制御する。具体的には、各駆動回路11c,12cは、ゲートライン駆動回路(図示せず)と、ソースライン駆動回路(図示せず)と、を有している。
ゲートライン駆動回路は、入力された映像信号に基づいて、各副画素が備えるTFTのオン・オフを切り替える。また、ソースライン駆動回路は、ゲートライン駆動回路による各副画素が備えるTFTのオン・オフに同期して、入力された映像信号に基づくソース電圧を、当該副画素(共通電極と画素電極との間に挟まれた領域の電極)に対して印加する。
そして、各画像表示装置11,12では、後述する表示回路352から入力される1フレーム分の映像信号に基づいて、当該画像表示装置11,12が備える全ての副画素に対して、当該映像信号に基づくソース電圧を印加することによって、当該1フレーム分の描画データに基づく演出画像(後述するフレームバッファ領域Bにおいて描画された1フレーム分の描画データに基づく演出画像)が表示される。さらに、各画像表示装置11,12では、所定のフレームレートにしたがって、複数フレームに係る描画データに基づく演出画像を連続して表示することによって、動画像が表示される。
本実施形態では、第1画像表示装置11の表示画面11aには、演出画像の表示に基づいて、第1演出図柄z1(図示せず)が表示される3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3(図示せず)と、第2演出図柄z2(図示せず)が表示される1つの第2演出図柄表示領域a4(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
第1演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクタ等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。各第1演出図柄表示領域a1〜a3では、第1演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。第2演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。第2演出図柄表示領域a4では、第2演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。
そして、演出図柄z1,z2の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3において、第1演出図柄z1が移動(スクロール)されるとともに、第2演出図柄表示領域a4に表示されている第2演出図柄z2の種類が、順次、変更される(カラーバーが表す色が、順次、変化する)表示をいう。
また、演出図柄z1,z2の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が停止されるとともに、第2演出図柄表示領域a4において、一の種類の第2演出図柄z2が示される(カラーバーが所定の色を表す)表示をいう。
そして、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3において停止表示された第1演出図柄z1と、第2演出図柄表示領域a4において停止表示された第2演出図柄z2との組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
また、第2画像表示装置12の表示画面12aには、演出画像の表示に基づいて、後述する始動情報記憶領域に記憶されている各始動情報に対応する保留図柄h(図示せず)が表示される保留図柄表示領域b(図示せず)を構成することが可能となっている。
保留図柄表示領域bには、後述する特図始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている特図始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)に対応する保留図柄hが表示される。
演出画像表示装置20の左方には、始動ゲート41が設けられている。始動ゲート41は、常時、遊技球による通過が可能となるように形成されている。始動ゲート41には、普図始動球検知センサ104(図4参照)が配設されている。普図始動球検知センサ104は、遊技球による始動ゲート41の通過の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、普図始動球検知センサ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
演出画像表示装置20の下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図4参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
第1始動口51の下方には、第2始動口52が設けられている。第2始動口52には、第2始動口52への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な普通電動役物52a(いわゆる「電動チューリップ」)が設けられている。普通電動役物52aは、始動口ソレノイド64(図4参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、普通電動役物52aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、普通電動役物52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52内には、特図2始動球検知センサ102(図4参照)が配設されている。特図2始動球検知センサ102は、第2始動口52への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動球検知センサ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
第2始動口52の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉止状態と遊技球の入球を可能にする開放状態とに変位することが可能な特別電動役物53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
特別電動役物53aは、大入賞口ソレノイド65(図4参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、特別電動役物53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当たり遊技状態が生起された場合に、特別電動役物53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図4参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図4参照)による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
遊技領域30における大入賞口53の下方には、いずれの入球口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口54が設けられている。なお、遊技領域30には、各入球口51,52,53やゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
また、遊技盤10には、複数の演出用可動体(図示せず)が配設されている。各演出用可動体は、アクチュエータ(モータ、ソレノイド等)により駆動される。各アクチュエータは、演出制御回路300から入力される制御信号により駆動される。
第1始動口51の右方には、状態表示装置63が設けられている。状態表示装置63は、LED等によって構成されている。状態表示装置63には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(いわゆる「保留数」)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)等が表示される。
状態表示装置63の下方には、普図表示装置60、特図1表示装置61及び特図2表示装置62が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、変動表示が終了して停止表示が開始される時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が特定の図柄となった場合又は特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
(制御系の構成)
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図4は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。図5は、演出制御回路及び演出画像表示装置の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400に対して電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
主制御回路200は、CPU210と、ROM220と、RAM230と、入力ポート240と、第1出力ポート251と、第2出力ポート252と、第3出力ポート253と、周波数発生回路260と、ハード乱数発生回路270と、を備える。
入力ポート240は、各検知センサ・スイッチ101〜104から入力された検出信号及び払出制御回路400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。第1出力ポート251は、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力するとともに、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して送信する。第2出力ポート252は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。第3出力ポート253は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信する。
第2出力ポート252及び第3出力ポート253のそれぞれは、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述するサブコマンド送信処理(ステップS2−4)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300に対して送信する。
ROM220には、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータが格納されている。特に、ROM220には、遊技の進行に必要なデータとして、各種抽選を実行するための判定テーブル、演出制御回路300を制御するために必要な各種制御コマンドが格納されている。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
周波数発生回路260は、所定のクロック周波数(本実施形態では、12[MHz])でクロック(同期信号)を発生させて、このクロックをCPU210及びハード乱数発生回路270のそれぞれに対して出力する。ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数及び第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれを発生させる。ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、当たり乱数を発生させる。本実施形態では、ハード乱数発生回路270のループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。なお、ループカウンタは、普通図柄抽選、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、各画像表示装置11,12による演出画像の表示、ランプ21の点灯・点滅、音発生装置22による音の出力、及び、各演出用可動体が備えるアクチュエータの駆動のそれぞれを制御する。
図5に示すように、演出制御回路300は、LSI(Large Scale Integration)310と、制御ROM320と、画像ROM330と、を含んで構成されている。なお、図5では、演出制御回路300のうち、画像表示装置20による演出画像の表示を制御するために必要となる構成のみを表示し、ランプ21の点灯・点滅、音発生装置22による音の出力、アクチュエータの駆動等を制御するために必要となる構成の表示を省略している。
LSI310は、CPU機能、VDP機能、音再生機能、ランプ制御機能、アクチュエータ制御機能等を実現することが可能な大規模集積回路となっている。本実施形態では、LSI310は、CPU機能を実現することが可能なCPU部340と、VDP機能を実現することが可能なVDP部350と、を含んで構成されている。
CPU部340は、CPUコア341と、RAM342と、I/F(インターフェイス)343と、を含んで構成されている。
RAM342には、主制御回路200から受信した制御コマンド、CPUコア341が演算処理を行うためのデータ、演出を管理するための各種カウンタ、演出を管理するためのフラグ等が一時的に記憶される。また、RAM342は、描画コマンドを構築(記憶)することが可能な描画コマンドバッファ領域(図示せず)を含んで構成されている。
本実施形態では、描画コマンドバッファ領域について、ダブルバッファリング方式が採用されている。このため、RAM342には、2つの描画コマンドバッファ領域が設けられている。
2つの描画コマンドバッファ領域は、互いに同一の構成となっている。そして、各描画コマンドバッファ領域には、1フレーム分の描画コマンド(1フレーム分の描画データを生成するための描画コマンド)を構築することが可能となっている。
I/F343には、制御ROM320が接続されている。
CPU部340は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の種別を決定する。そして、決定した演出の種別に対応する演出プログラムに基づいて、表示スケジュールデータを設定する。さらに、設定された表示スケジュールデータにしたがって、1フレーム毎に、描画コマンドを構築し、構築した描画コマンドを、VDP部350に対して転送する。
具体的には、CPU部340は、表示スケジュールデータに規定されている各フレームに対応する描画内容指定情報に基づいて、当該描画内容指定情報を指定する描画コマンドを構築する。この際、複数の表示スケジュールデータが設定されている場合には、1フレーム分の描画指定コマンドに、当該複数の表示スケジュールデータに係る描画内容指定情報を指定する描画コマンドが含まれる。
CPU部340では、2つの描画コマンドバッファ領域のうち、一方の描画コマンドバッファ領域が構築領域として指定されている間、他方の描画コマンドバッファ領域が転送領域として指定される。
そして、構築領域として指定されている描画コマンドバッファ領域において、1フレーム分の描画コマンドが構築され、その間、転送領域として指定されている描画コマンドバッファ領域に構築されている1フレーム分の描画コマンドが、VDP部350に対して転送される。
さらに、構築領域として指定されている描画コマンドバッファ領域における1フレーム分の描画コマンドの構築が完了すると、構築領域及び転送領域の指定が切り替えられる。これによって、構築領域として指定されていた描画コマンドバッファ領域が転送領域として指定され、転送領域として指定されていた描画コマンドバッファ領域が構築領域として指定される。
VDP部350は、描画回路351と、表示回路352と、VRAM353と、I/F(インターフェイス)354と、を含んで構成されている。
描画回路351は、CPU部340から受信した1フレーム分の描画コマンドに基づいて、描画領域として指定されているフレームバッファ領域Bにおいて、1フレーム分の描画データを生成する。
表示回路352は、出力領域として指定されているフレームバッファ領域Bに生成されている1フレーム分の描画データに基づいて、映像信号を生成し、生成した映像信号を、同期信号(水平同期信号、垂直同期信号等)とともに、各画像表示装置11,12の駆動回路11c,12cに対して出力する。
ここで、表示回路352は、レジスタ(図示せず)と、スケーラ回路(図示せず)を含んで構成されている。
表示回路352のレジスタは、第1画像表示装置11に対応する出力領域指定情報が設定(記憶)される第1出力領域指定情報設定領域と、第2画像表示装置12に対応する出力領域指定情報が設定(記憶)される第2出力領域指定情報設定領域と、第1画像表示装置11に対応する表示倍率指定情報が設定(記憶)される第1表示倍率指定情報設定領域と、第2画像表示装置12に対応する表示倍率指定情報が設定(記憶)される第2表示倍率指定情報設定領域と、を含んで構成されている。
「出力領域指定情報」は、フレームバッファ領域Bのうち一部の領域(フレームバッファ領域Bを構成する画素値記憶部のうち一部の画素値記憶部)を指定する情報となっている。
「表示倍率指定情報」は、表示倍率(拡大率)を指定する情報となっている。表示倍率指定情報には、水平方向の表示倍率を指定する情報と、垂直方向の表示倍率を指定する情報と、が含まれている。
スケーラ回路は、出力領域として指定されているフレームバッファ領域Bに生成されている描画データを読み出して、読み出した描画データの画素数を変換して、画素変換データを生成する。そして、画素変換データに基づいて、映像信号を生成し、生成した映像信号を、各画像表示装置11,12の駆動回路11c,12cに対して出力する。
本実施形態では、スケーラ回路は、出力領域として指定されているフレームバッファ領域Bのうち、第1出力領域指定情報設定領域に設定されている出力領域指定情報が指定する領域(後述する第1表示領域R1)に生成されている描画データを、第1表示倍率指定情報設定領域に設定されている表示倍率指定情報が指定する表示倍率に応じて拡大又は縮小して、画素変換データを生成する。そして、生成した画素変換データに基づいて、映像信号を生成し、生成した映像信号を、第1画像表示装置11の駆動回路11cに対して出力する。
また、出力領域として指定されているフレームバッファ領域Bのうち、第2出力領域指定情報設定領域に設定されている出力領域指定情報が指定する領域(後述する第2表示領域R2)に生成されている描画データを、第2表示倍率指定情報設定領域に設定されている表示倍率指定情報が指定する表示倍率に応じて拡大又は縮小して、画素変換データを生成する。そして、生成した画素変換データに基づいて、映像信号を生成し、生成した映像信号を、第2画像表示装置12の駆動回路12cに対して出力する。
本実施形態では、スケーラ回路は、表示倍率指定情報設定領域(第1表示倍率指定情報設定領域又は第2表示倍率指定情報設定領域)に設定されている表示倍率指定情報が指定する表示倍率に基づいて、水平方向及び垂直方向のそれぞれについて、描画データの画素数を変換(描画データを拡大又は縮小)する。この際、スケーラ回路は、バイリニアフィルタリング(線形補間処理)を用いて、描画データの画素数を変換することができる。
VRAM(Video RAM)353は、描画データが生成(記憶)されるフレームバッファ領域B(図3(a)参照)を含んで構成されている。
本実施形態では、フレームバッファ領域Bについて、ダブルバッファリング方式が採用されている。このため、VRAM353には、2つのフレームバッファ領域Bが設けられている。
2つのフレームバッファ領域Bは、互いに同一の構成となっている。そして、各フレームバッファ領域Bには、1フレーム分の描画データを生成(1フレーム分の演出画像を描画)することが可能となっている。
I/F354には、画像ROM330が接続されている。
VDP部350では、2つのフレームバッファ領域Bのうち、一方のフレームバッファ領域Bが描画領域として指定されている間、他方のフレームバッファ領域Bが出力領域として指定される。
そして、描画領域として指定されているフレームバッファ領域Bにおいて、1フレーム分の描画データが生成され、その間、出力領域として指定されているフレームバッファ領域Bに生成されている1フレーム分の描画データに基づいて、映像信号が生成され、生成された映像信号が、各駆動回路11c,12cに対して出力される。
さらに、描画領域として指定されているフレームバッファ領域Bにおける1フレーム分の描画データの生成が完了すると、描画領域及び出力領域の指定が切り替えられる。これによって、描画領域として指定されていたフレームバッファ領域Bが出力領域として指定され、出力領域として指定されていたフレームバッファ領域Bが描画領域として指定される。
制御ROM320には、演出を進行するためのプログラム、演出の進行に必要なデータが格納されている。特に、制御ROM320には、各演出(種別)に対応する表示スケジュールデータ、各画像表示装置11,12に対応する出力領域指定情報、各画像表示装置11,12に対応する表示倍率指定情報等が格納されている。
各演出(種別)に対応する表示スケジュールデータは、演出画像表示装置20における当該演出に係る演出画像の表示を制御するためのデータである。各演出に対応する表示スケジュールデータでは、当該演出において表示すべき所定数フレーム分の描画内容指定情報が時系列的に規定されている。
各フレームに対応する描画内容指定情報には、素材指定情報、X座標情報、Y座標情報、基点位置情報、X方向拡大率情報、Y方向拡大率情報、回転角情報等が含まれている。
素材指定情報は、画像ROM330に格納されている素材データのうちから使用する素材データを指定する情報となっている。X座標情報及びY座標情報は、フレームバッファ領域Bにおいて、素材データ(スプライト画像)を表示する位置(座標)を指定する情報となっている。基点位置情報は、素材データにおける基点の位置を指定する情報となっている。そして、基点位置情報が指定する基点が、X座標情報及びY座標情報が指定する座標に配置される。X方向拡大率情報は、素材データを、X方向にどれだけ拡大・縮小して表示するかを指定する情報となっている。Y方向拡大率情報は、素材データを、Y方向にどれだけ拡大・縮小して表示するかを指定する情報となっている。回転角情報は、所定の基準軸に対して、素材データを回転する角度を指定する情報となっている。
画像ROM330には、演出画像を構成する素材となる素材データが格納されている。ここで、素材データには、演出図柄データ、保留図柄データ、キャラクタデータ、文字データ、背景データ等が含まれている。
払出制御回路400は、発射ハンドル6が備える発射ボリューム(図示せず)から入力された信号に基づいて、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御回路400に対して出力する。そして、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、接続基板410が接続され、その接続基板410には、球貸ボタン7a、返却ボタン7b、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して払出制御回路400に送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して度数表示装置7cに送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
次に、各フレームバッファ領域Bのサイズと、各表示画面11a,12aのサイズ(表示サイズ)との関係を説明する。
図6は、比較例に係るフレームバッファ領域Bに描画された描画データと各表示画面11a,12aに表示される演出画像との関係を示す図である。図7は、本発明に係るフレームバッファ領域Bに描画された描画データと各表示画面11a,12aに表示される演出画像との関係を示す図である。
各フレームバッファ領域Bは、所定数の画素値記憶部を含んで構成されている。各フレームバッファ領域Bでは、単一の座標系に基づいて、各画素値記憶部の番地を特定することが可能となっている。
各画素値記憶部には、画素値を記憶することが可能となっている。具体的には、各画素値記憶部には、画素値として、24ビットのデータ(Rの階調を示すデータ(8ビット)+Gの階調を示すデータ(8ビット)+Bの階調を示すデータ(8ビット)=24ビット)を格納することが可能となっている。これによって、各表示画面11a,12aの各表示画素において、フルカラー(約1677万色)の表示を行うことが可能となっている。
本実施形態では、各フレームバッファ領域Bに描画された描画データに基づいて、第1画像表示装置11による演出画像の表示と、第2画像表示装置12による演出画像の表示と、を実行する。特に、各フレームバッファ領域Bに描画された描画データに基づいて、2つの表示画面11a,12aに跨る演出画像を表示することが可能となっている。
このために、図3(b)に示すように、表示画面11aの上端辺と、表示画面12aの下端辺を表示画面11aの左右方向の各端まで延長した線と、表示画面11aの左端辺を表示画面12aの下端まで延長した線と、表示画面11aの右端辺を表示画面12aの下端まで延長した線と、により囲まれる略方形の領域を、仮想の表示画面と見立てる。
そして、各フレームバッファ領域Bを、当該仮想の表示画面の寸法に対応するサイズにより構成している。
すなわち、図3(a)に示すように、上記の仮想の表示画面の寸法を、所定の画素幅(画素間隔)の仮想の表示画素に基づいて、画素数に変換して、各フレームバッファ領域Bのサイズを規定している。
具体的には、図3に示すように、各フレームバッファ領域Bでは、表示画面11aに対応する第1表示領域R1と、表示画面12aに対応する第2表示領域R2と、非表示部gに対応する非表示領域R3と、が規定される。
ここで、非表示部gは、2つの表示画面11a,12aの間(表示画面11aの下端辺と表示画面12aの上端辺を表示画面12aの左右方向の各端まで延長した線との間)の領域と、表示画面12aの左端辺と表示画面11aの左端辺を表示画面12aの下端まで延長した線との間の領域と、表示画面12aの右端辺と表示画面11aの右端辺を表示画面12aの下端まで延長した線との間の領域と、からなる。
本実施形態では、画像ROM330の記憶容量の増加を抑制し、また、各フレームバッファ領域Bにおける描画データの生成を容易にするために、各フレームバッファ領域Bのサイズ(画素値記憶部の数)を、表示画面11a,12aのサイズ(画素数)に対して小さく規定している。これによって、各フレームバッファ領域Bに描画された描画データ(演出画像)は、所定の表示倍率(拡大率)により拡大されて、各表示画面11a,12aにより表示されることになる。
このため、本実施形態では、上記の仮想の表示画素として、各表示画面11a,12aの表示画素と比較して、画素幅(画素間隔)が大きい表示画素を適用している。具体的には、上記の仮想の表示画素として、水平方向の画素幅(画素間隔)が、0.4[mm]、垂直方向の画素幅(画素間隔)が、0.4[mm]の表示画素を適用している。
そして、上記の仮想の表示画面の寸法を、当該仮想の表示画素に基づいて、画素数に変換して、各フレームバッファ領域Bのサイズを規定している。
すなわち、仮想の表示画面の水平方向の寸法は、表示画面11aの水平方向の寸法と一致する。このため、仮想の表示画面の水平方向の寸法は、384.0[mm]となる。
また、仮想の表示画面の垂直方向の寸法は、表示画面11aの垂直方向の寸法と、表示画面12aの垂直方向の寸法と、2つの表示画面11a,12aの間隔と、の合計となる。ここで、2つの表示画面11a,12aの間隔は、90.0[mm]となっている。このため、仮想の表示画面の垂直方向の寸法は、498.0[mm](216.0[mm]+192.0[mm]+90.0[mm]=498.0[mm])となる。
したがって、各フレームバッファ領域Bの水平方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、960[Pixl](384.0[mm](仮想の表示画面の水平方向の寸法)/0.4[mm](仮想の表示画素の水平方向の画素幅(画素間隔))=960[Pixl])に規定されている。
また、各フレームバッファ領域Bの垂直方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、1245[Pixl](498.0[mm](仮想の表示画面の垂直方向の寸法)/0.4[mm](仮想の表示画素の垂直方向の画素幅(画素間隔))=1245[Pixl])に規定されている。
すなわち、各フレームバッファ領域Bのサイズ(画素値記憶部の数)は、960[Pixl](水平方向)×1245[Pixl](垂直方向)に規定されている。
各フレームバッファ領域Bの構成について詳細に説明する。
表示画面11aの寸法は、384.0[mm](水平方向)×216.0[mm](垂直方向)となっている。
したがって、各フレームバッファ領域Bでは、表示画面11aに対応する領域として、960[Pixl](水平方向)×540[Pixl](垂直方向)のサイズ(画素値記憶部の数)の第1表示領域R1が規定されている。
すなわち、第1表示領域R1の水平方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、960[Pixl](384.0[mm](表示画面11aの水平方向の寸法)/0.4[mm](仮想の表示画素の水平方向の画素幅(画素間隔))=960[Pixl])に規定されている。
また、第1表示領域R1の垂直方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、540[Pixl](216.0[mm](表示画面11aの垂直方向の寸法)/0.4[mm](仮想の表示画素の垂直方向の画素幅(画素間隔))=540[Pixl])に規定されている。
一方、表示画面12aの寸法は、341.5[mm](水平方向)×192.0[mm](垂直方向)となっている。
したがって、各フレームバッファ領域Bでは、表示画面12aに対応する領域として、854[Pixl](水平方向)×480[Pixl](垂直方向)のサイズ(画素値記憶部の数)の第2表示領域R2が規定されている。
すなわち、第2表示領域R2の水平方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、854[Pixl](341.5[mm](表示画面12aの水平方向の寸法)/0.4[mm](仮想の表示画素の水平方向の画素幅(画素間隔))≒854[Pixl])に規定されている。
一方、第2表示領域R2の垂直方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、480[Pixl](192.0[mm](表示画面12aの垂直方向の寸法)/0.4[mm](仮想の表示画素の垂直方向の画素幅(画素間隔))=480[Pixl])に規定されている。
ここで、上記のように、2つの表示画面11a,12aの間隔は、90.0[mm]となっている。
したがって、各フレームバッファ領域Bでは、第1表示領域R1と第2表示領域R2との間に960[Pixl](水平方向)×225[Pixl](垂直方向)のサイズ(画素値記憶部の数)の第1非表示領域(非表示領域R3の一部)が規定されている。
すなわち、第1非表示領域の水平方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、960[Pixl](384.0[mm](表示画面11aの水平方向の寸法)/0.4[mm](仮想の表示画素の水平方向の画素幅(画素間隔))=960[Pixl])に規定されている。
一方、第1非表示領域の垂直方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、225[Pixl](90.0[mm](2つの表示画面11a,12aの間隔)/0.4[mm](仮想の表示画素の垂直方向の画素幅(画素間隔))=225[Pixl])に規定されている。
また、本実施形態では、左右方向において、表示画面12aの各端は、表示画面11aの各端に対して、21.25[mm]だけ内側に位置している。すなわち、表示画面12aの右端と、上記の仮想の表示画面の右端との間隔は、21.25[mm]となっている。また、表示画面12aの左端と、上記の仮想の表示画面の左端との間隔は、21.25[mm]となっている。
したがって、各フレームバッファ領域Bでは、第2表示領域R2の左側に、53[Pixl](水平方向)×480[Pixl](垂直方向)のサイズ(画素値記憶部の数)の第2非表示領域(非表示領域R3の一部)が規定されている。
すなわち、第2非表示領域の水平方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、53[Pixl](21.25[mm](表示画面12aの左端と仮想の表示画面の左端との間隔)/0.4[mm](仮想の表示画素の水平方向の画素幅(画素間隔))≒53[Pixl])に規定されている。
一方、第2非表示領域の垂直方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、480[Pixl](192.0[mm](表示画面12aの垂直方向の寸法)/0.4[mm](仮想の表示画素の垂直方向の画素幅(画素間隔))=480[Pixl])に規定されている。
また、各フレームバッファ領域Bでは、第2表示領域R2の右側に、53[Pixl](水平方向)×480[Pixl](垂直方向)のサイズ(画素値記憶部の数)の第3非表示領域(非表示領域R3の一部)が規定されている。
すなわち、第3非表示領域の水平方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、53[Pixl](21.25[mm](表示画面12aの右端と仮想の表示画面の右端との間隔)/0.4[mm](仮想の表示画素の水平方向の画素幅(画素間隔))≒53[Pixl])に規定されている。
一方、第3非表示領域の垂直方向のサイズ(画素値記憶部の数)は、480[Pixl](192.0[mm](表示画面12aの垂直方向の寸法)/0.4[mm](仮想の表示画素の垂直方向の画素幅(画素間隔))=480[Pixl])に規定されている。
そして、各フレームバッファ領域Bでは、単一の座標系に基づいて、各画素値記憶部の番地を特定することが可能となっている。すなわち、各フレームバッファ領域Bでは、単一の座標系に基づいて、第1表示領域R1、第2表示領域R2及び非表示領域R3を特定することが可能となっている。
また、制御ROM320には、第1画像表示装置11に対応する出力領域指定情報と、第2画像表示装置12に対応する出力領域指定情報と、が格納されている。
各出力領域指定情報は、上記座標系に基づく座標により、各フレームバッファ領域Bにおける所定の領域(画素値記憶部の範囲)を指定する情報となっている。
そして、第1画像表示装置11に対応する出力領域指定情報として、第1表示領域R1を指定する情報が規定されている。また、第2画像表示装置12に対応する出力領域指定情報として、第2表示領域R2を指定する情報が規定されている。
これによって、各フレームバッファ領域Bに描画された描画データのうち、第1表示領域R1に描画されている描画データに基づいて、第1画像表示装置11(表示画面11a)による演出画像の表示が実行され、第2表示領域R2に描画されている描画データに基づいて、第2画像表示装置12(表示画面12a)による演出画像の表示が実行される。
ここで、上記のように、演出画像表示装置20では、表示画面11aと表示画面12aとで、画素間隔(画素幅)及び解像度が異なっている。
具体的には、表示画面11aの画素間隔(画素幅)は、0.2[mm](水平方向)×0.2[mm](垂直方向)となっている。一方、表示画面12aの画素間隔(画素幅)は、0.25[mm](水平方向)×0.25[mm](垂直方向)となっている。
すなわち、表示画面12aの画素間隔は、表示画面11aの画素間隔に対して1.25倍(0.25[mm]/0.2[mm]=1.25)となっている。
このため、各フレームバッファ領域Bに描画された描画データに基づいて、2つの表示画面11a,12aにより演出画像を表示するにあたって、第1画像表示装置11(表示画面11a)に対応する表示倍率と、第2画像表示装置12(表示画面12a)に対応する表示倍率と、を同一に設定すると、表示画面12aにより表示される演出画像が、表示画面11aにより表示される演出画像と比較して大きくなる。
したがって、図6に示すように、各フレームバッファ領域Bに描画された描画データに基づいて、2つの表示画面11a,12aに跨る演出画像を表示すると、表示場面11aにより表示される画像と、表示場面12aにより表示される画像との間にずれが生じる。
そこで、第2画像表示装置12に対応する表示倍率を、第1画像表示装置11に対応する表示倍率と比較して低く規定している(第1画像表示装置11に対応する表示倍率を、第2画像表示装置12に対応する表示倍率と比較して高く設定している)。
特に、第1画像表示装置11に対応する表示倍率と第2画像表示装置12に対応する表示倍率との比が、第1画像表示装置11の画素間隔(画素幅)と第2画像表示装置12の画素間隔(画素幅)との比に対して、逆比(反比)となるように、各画像表示装置11,12に対応する表示倍率を規定している。
具体的には、第1画像表示装置11に対応する表示倍率を「x」、第2画像表示装置12に対応する表示倍率を「y」、第1画像表示装置11の画素間隔(画素幅)を「a」、第1画像表示装置12の画素間隔(画素幅)を「b」とした場合に、下記の式(1)が成り立つように、各画像表示装置11,12に対応する表示倍率を規定している。
x/y≒b/a ・・・(1)
本実施形態では、第1画像表示装置11に対応する表示倍率(水平方向)として、2.0倍(200[%])が規定されている。また、表示画面11aの水平方向の画素間隔(画素幅)は、0.2[mm]となっている。一方、表示画面12aの水平方向の画素間隔(画素幅)は、0.25[mm]となっている。
したがって、上記の式(1)に基づいて、第2画像表示装置12に対応する表示倍率(水平方向)として、1.6倍(160[%])が規定されている。
一方、第1画像表示装置11に対応する表示倍率(垂直方向)として、2.0倍(200[%])が規定されている。また、表示画面11aの垂直方向の画素間隔(画素幅)は、0.2[mm]となっている。一方、表示画面12aの垂直方向の画素間隔(画素幅)は、0.25[mm]となっている。
したがって、上記の式(1)に基づいて、第2画像表示装置12に対応する表示倍率(垂直方向)として、1.6倍(160[%])が規定されている。
これによって、図7に示すように、各フレームバッファ領域Bに描画された描画データに基づいて、2つの表示画面11a,12aに跨る演出画像を表示した場合に、表示場面11aにより表示される画像と、表示場面12aにより表示される画像との間にずれが生じることを抑制できる。
制御ROM320には、第1画像表示装置11に対応する表示倍率指定情報と、第2画像表示装置12に対応する表示倍率指定情報と、が格納されている。
そして、第1画像表示装置11に対応する表示倍率指定情報として、水平方向の表示倍率として、2.0倍を指定し、垂直方向の表示倍率として、2.0倍を指定する情報が規定されている。
また、第2画像表示装置12に対応する表示倍率指定情報として、水平方向の表示倍率として、1.6倍を指定し、垂直方向の表示倍率として、1.6倍を指定する情報が規定されている。
(各種抽選について)
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。
そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
普通図柄抽選に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。
そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別電動役物53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。
本実施形態では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の抽選に当選した場合に生起される大当たり遊技状態の種別として、「大当たり1」と、「大当たり2」と、が設定されている。
「大当たり1」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「通常大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
「通常大当たり図柄」は、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された第1演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す態様となっている。
「大当たり2」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「確変大当たり図柄」で停止表示させるように制御する。
「確変大当たり図柄」は、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された第1演出図柄z1が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す態様となっている。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
演出図柄表示領域a1〜a4において停止表示される「はずれ図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された第1演出図柄z1を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された演出図柄z1が示す数字が、他の領域に停止表示された演出図柄z1が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す態様となっている。
「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が所定回数(本実施形態では、15[回])に設定され、各回のラウンド遊技における特別電動役物53aの最長開放時間が所定時間(本実施形態では、29.0[s])に設定される。
各回のラウンド遊技における特別電動役物53aの開放は、特別電動役物53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過したか、または、大入賞口53への遊技球の入球数が所定数(本実施形態では、10[球])に達したことに応じて終了する。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」と、「特図高確率状態」と、が設定されている。
「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(本実施形態では、1/320)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/32)に設定される。なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。
「大当たり1」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態が終了した後から次回の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図低確率状態」が生起される。
「大当たり2」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態が終了した後から次回の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図高確率状態」が生起される。
なお、「大当たり2」に当選した場合に、当該大当たり遊技状態の終了に応じて「特図高確率状態」が開始され、当該「特図高確率状態」の生起中に、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(例えば、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される構成としても構わない。
また、パチンコ機1では、補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。「時短制御」とは、当該制御が実行されていないときと比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される制御をいう。
本実施形態では、時短制御が実行されているときには、当該制御が実行されていないときと比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放回数が増加され、普図当たり遊技状態における始動口開閉部材52aの開放時間が延長され、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。
そして、「大当たり1」又は「大当たり2」に当選した場合には、当該大当たり遊技状態の終了後において、時短制御が実行される。当該時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、当該時短制御の実行中に、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(本実施形態では、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される。
(制御コマンドについて)
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの上位データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの下位データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、上位データ及び下位データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンドとして、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド、第2変動パターン指定コマンド、停止指定コマンド、遊技状態指定コマンド、保留数指定コマンド、オープニング指定コマンド、ラウンド開始指定コマンド、ラウンド終了指定コマンド、エンディング指定コマンド等が設定されている。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の停止図柄の種別として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」又は「大当たり2図柄」)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動パターン(変動時間)を指定する。
第1変動パターン指定コマンドは、演出図柄の変動表示のうち前半期間の変動パターン(以下、「第1変動パターン」とする)を指定する。
本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる変動時間が対応付けられた、m(複数)種類のものが設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
第2変動パターン指定コマンドは、演出図柄z1,z2の変動表示のうち後半期間の変動パターン(以下、「第2変動パターン」とする)を指定する。
本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる変動時間が対応付けられた、n(複数)種類のものが設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。
停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示を指定するコマンドである。停止指定コマンドは、特別図柄の停止表示の開始時に送信される。
遊技状態指定コマンドは、遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定するコマンドである。
ここで、「遊技状態オフセット値」とは、遊技状態を指定する情報となっている。本実施形態では、遊技状態オフセット値として、特図高確率状態フラグの値と、時短制御フラグの値と、前回大当たり図柄フラグの値と、大当たり後回転数カウンタの値と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値が設定されている。
そして、遊技状態指定コマンドは、一の遊技状態オフセット値を指定する。遊技状態指定コマンドは、電源投入時、後述する特別遊技フェーズの変更時等に送信される。
保留数指定コマンドは、保留数を指定するコマンドである。本実施形態では、保留数指定コマンドは、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したこと、保留数が「1」減少したこと、保留数等を指定する。
ここで、「特図1保留数」とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数指定コマンドは、電源投入時、始動情報の記憶時、特別図柄の変動表示の開始時等に送信される。本実施形態では、保留数指定コマンドとして、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始(大当たり遊技状態の開始)を指定するコマンドである。オープニング指定コマンドは、開始する大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」又は「大当たり2」)を指定する。オープニング指定コマンドは、オープニング期間の開始時(大当たり遊技状態の開始時)に送信される。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
主制御回路200と払出制御回路400とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と払出制御回路400との間における通信は、双方向に行われる。主制御回路200と払出制御回路400との間において送受信される各制御コマンドは、1バイトのデータから構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。
賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、払出制御回路400による賞球の払い出し動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定する制御コマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
(主制御回路200で実行される処理)
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0〜65535の範囲内)において「1」ずつ更新するハード乱数更新処理を開始する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の当たり乱数、及び、第2特別図柄抽選の当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、第2出力ポート252の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。また、第3出力ポート253の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、各制御コマンド送信処理は、各出力ポート(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
次に、主制御回路200のCPU210がROM220に記憶されている遊技の進行に係るプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する遊技制御処理について説明する。
図8は、メインループ処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、CPU210は、所定のCPU初期化処理を実行した後に、図8に示すメインループ処理を開始する。そして、メインループ処理が開始されると、まず、ステップS2−1に移行する。
ステップS2−1では、割込み禁止処理を実行して、ステップS2−2に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS2−2では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS2−3に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ここで、「初期値乱数」とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を決定するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタの値は、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ソフト乱数を発生させるループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタの初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS2−3では、主コマンド解析処理を実行し、ステップS2−4に移行する。主コマンド解析処理では、払出制御回路400から受信した主コマンド(払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンド)を解析し、解析結果に応じた処理を実行する。
ステップS2−4では、サブコマンド送信処理を実行し、ステップS2−5に移行する。サブコマンド送信処理では、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されているサブコマンドを、第2出力ポート252の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力されたサブコマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶されたサブコマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS2−5では、割込み許可処理を実行し、ステップS2−6に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS2−5の割込み許可処理が実行されてからステップS2−1の割込み禁止処理が実行されるまでの期間中が、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS2−6では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS2−1に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
次に、CPU210が実行するタイマ割込み処理を説明する。
図9は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。
CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図9に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS4−1に移行する。
ステップS4−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS4−2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS4−2では、割込み許可処理を実行し、ステップS4−3に移行する。割込み許可処理では、割込みを許可する。
ステップS4−3では、ダイナミックポート出力処理を実行し、ステップS4−4に移行する。ダイナミックポート出力処理では、各表示装置60〜63(各LED)に対して、制御信号を出力する。
具体的には、ダイナミックポート出力処理では、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動情報(駆動信号)を、出力ポート250(出力ポート0)に対して出力する。これによって、ダイナミックポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各表示装置60〜63(各LED)が、ダイナミック点灯方式により点灯制御される。
ステップS4−4では、ポート入力処理を実行し、ステップS4−5に移行する。ポート入力処理では、最新のスイッチ状態を正確に取得する。
ここで、RAM230には、入力ポート0状態フラグ領域と、入力ポート1状態フラグ領域と、入力ポート2状態フラグ領域と、が設定されている。
入力ポート0状態フラグ領域は、入力ポート0に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号(検知センサ)のスイッチ状態(信号が入力されている状態、又は、信号が入力されていない状態)を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート0状態フラグ領域は、電波検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、磁気検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、振動検知センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、内枠開放センサからの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、ガラス枠開放センサからの検出信号に対応するするスイッチ状態記憶領域と、RAMクリアスイッチからのRAMクリア信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
入力ポート1状態フラグ領域は、入力ポート1に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号のスイッチ状態を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート1状態フラグ領域は、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。
入力ポート2状態フラグ領域は、入力ポート2に入力される各信号(各検知センサ)に対応するスイッチ状態記憶領域を含んで構成されている。各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号のスイッチ状態を示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各スイッチ状態記憶領域には、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該スイッチ状態記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート2状態フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するスイッチ状態記憶領域と、を含んで構成されている。
また、RAM230には、入力ポート1オン検出フラグ領域と、入力ポート2オン検出フラグ領域と、が設定されている。
入力ポート1オン検出フラグ領域は、入力ポート1に入力される各信号(各検知センサ)に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したか否かを示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したときには、「1」が設定され、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出していないときには、「0」が設定される。
ここで、「オン状態」とは、当該信号が入力されていない状態から当該信号が入力されている状態に変化した状態をいう。
本実施形態では、入力ポート1オン検出フラグ領域は、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。
以下の説明では、大入賞球検知センサ103からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「大入賞口スイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート1オン検出フラグ(入力ポート1オン検出フラグ領域に設定されている値)は、大入賞口スイッチビットデータを含んで構成されている。
入力ポート2オン検出フラグ領域は、入力ポート2に入力される各信号(各検知センサ)に対応するオン状態記憶領域を含んで構成されている。各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したか否かを示す1ビットのデータ(「1」又は「0」)が設定される。具体的には、各オン状態記憶領域には、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出したときには、「1」が設定され、当該オン状態記憶領域に対応する信号についてオン状態を検出していないときには、「0」が設定される。
本実施形態では、入力ポート2オン検出フラグ領域は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域と、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域と、を含んで構成されている。
以下の説明では、特図1始動球検知センサ101からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定(格納)されている値を「第1始動口スイッチビットデータ」とし、特図2始動球検知センサ102からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「第2始動口スイッチビットデータ」とし、普図始動球検知センサ104からの検出信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「ゲートスイッチビットデータ」とし、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号に対応するオン状態記憶領域に設定されている値を「電源遮断スイッチビットデータ」とする。
すなわち、入力ポート2オン検出フラグ(入力ポート2オン検出フラグ領域に設定されている値)は、第1始動口スイッチビットデータと、第2始動口スイッチビットデータと、ゲートスイッチビットデータと、電源遮断スイッチビットデータと、を含んで構成されている。
ポート入力処理では、まず、入力ポート0の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値に基づいて、入力ポート0状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
次に、入力ポート1の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値と、入力ポート1状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、に基づいて、入力ポート1オン検出フラグ領域の各オン状態記憶領域の値(各スイッチビットデータ)を更新する。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート1の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート1状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4−4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
次に、入力ポート2の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。そして、読み込んだ値と、入力ポート2状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、に基づいて、入力ポート2オン検出フラグ領域の各オン状態記憶領域の値(スイッチビットデータ)を更新する。
具体的には、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に設定されている値(前回のステップS4−4に係る処理で設定した値)と、当該信号に対応する受信記憶領域に設定されている値と、を確認する。そして、各信号について、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「1」を設定し、その他の場合には、当該信号に対応するオン状態記憶領域において「0」を設定する。
ここで、「その他の場合」とは、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「0」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「0」が設定されている場合、及び、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域に「1」が設定されており、かつ、当該信号に対応する受信記憶領域に「1」が設定されている場合をいう。
次に、読み込んだ値(入力ポート2の各信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、入力ポート2状態フラグ領域の各スイッチ状態記憶領域の値を更新する。
具体的には、各信号に対応する受信記憶領域において「1」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「1」を設定し、当該信号に対応する受信記憶領域において「0」が設定されている場合には、当該信号に対応するスイッチ状態記憶領域において「0」を設定する。
以上によって、各信号について、前回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定された値が「0」であり、かつ、今回のステップS4−4でスイッチ状態記憶領域に設定される値が「1」である場合には、今回のステップS4−4でオン状態記憶領域に「1」が設定される(オン状態が検出される)。
ステップS4−5では、タイマ更新処理を実行し、ステップS4−6に移行する。タイマ更新処理では、各種タイマを更新する。具体的には、タイマ更新処理では、各種タイマカウンタ(特別遊技タイマ、普通遊技タイマ、外部情報タイマ等)の値を更新する。
ステップS4−6では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS4−7に移行する。ステップS4−6の初期値乱数更新処理は、ステップS2−2の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。具体的には、初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−7では、当たり図柄乱数更新処理を実行し、ステップS4−8に移行する。当たり図柄乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当たり図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4−8では、スイッチ管理処理を実行し、ステップS4−9に移行する。スイッチ管理処理では、各始動球検知センサ101,102,104の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種乱数の取得等)を実行する。スイッチ管理処理については、後述する。
ステップS4−9では、特別遊技管理処理を実行し、ステップS4−10に移行する。特別遊技管理処理では、特図表示装置61,62の動作及び特別電動役物53aの動作を管理する。特別遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−10では、普通遊技管理処理を実行し、ステップS4−11に移行する。普通遊技管理処理では、普図表示装置60の動作及び普通電動役物52aの動作を管理する。普通遊技管理処理については、後述する。
ステップS4−11では、エラー管理処理を実行し、ステップS4−12に移行する。エラー管理処理では、各種エラー(異常状態)を判定し、判定結果に応じた設定を行う。
ステップS4−12では、入賞口スイッチ処理を実行し、ステップS4−13に移行する。入賞口スイッチ処理では、各検知センサ101〜104の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(賞球制御カウンタの更新等)を実行する。
ステップS4−13では、払出制御管理処理を実行し、ステップS4−14に移行する。払出制御管理処理では、賞球制御カウンタの値に基づいて、払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを送信する。
本実施形態では、賞球制御カウンタとして、大入賞口53に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ1と、第1始動口51に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ2と、第2始動口52に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ3と、が設定されている。
そして、払出制御管理処理では、まず、賞球制御カウンタ1の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ1の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、15[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、払出制御回路400は、遊技球払出装置440による当該賞球の払い出しが完了すると、当該払い出しの完了を指定する主コマンドを、主制御回路200に対して送信する。そして、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ1の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、3[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ2の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、1[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ3の値から「1」が減算される。
ステップS4−14では、発射位置指定管理処理を実行し、ステップS4−15に移行する。発射位置指定管理処理では、発射位置の指定に関する処理を実行する。
ステップS4−15では、外部情報管理処理を実行し、ステップS4−16に移行する。外部情報管理処理では、ホールコンピュータに対して出力する外部情報(外部信号)を設定する。
ステップS4−16では、試験信号管理処理を実行し、ステップS4−17に移行する。試験信号管理処理では、試験用の情報(試験信号)を設定する。
具体的には、試験信号管理処理では、内部状態(大当たり遊技状態、時短制御の実行状態、特別図柄抽選の確率状態等)を示す試験用の情報を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−17では、LED表示設定処理を実行し、ステップS4−18に移行する。LED表示設定処理では、各表示装置60〜63(各LED)を点灯制御するための駆動情報(駆動信号)を、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定する。
ステップS4−18では、ソレノイドデータ設定処理を実行し、ステップS4−19に移行する。ソレノイドデータ設定処理では、各ソレノイド64,65に対して出力する駆動情報(駆動信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4−19では、ポート出力処理を実行し、ステップS4−20に移行する。ポート出力処理では、ホールコンピュータ、各ソレノイド64,65等に対して、各種信号を出力する。
具体的には、ポート出力処理では、ポート出力要求バッファに設定されている各種情報(外部信号、制御信号等)を、第3出力ポート253に対して出力する。これによって、ポート出力要求バッファに設定されている外部信号が、払出制御回路400及び外部端子基板(図示せず)を介して、ホールコンピュータに対して出力される。また、ポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各ソレノイド64,65が駆動制御される。
ステップS4−20では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS4−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
次に、ステップS4−8のスイッチ管理処理を説明する。
図10は、スイッチ管理処理を示すフローチャートである。
スイッチ管理処理は、ステップS4−8において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS5−1に移行する。
ステップS5−1では、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したか否かを判定し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−2に移行し、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−3に移行する。
ここで、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「1」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出したと判定し、普図始動球検知センサ104の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグのゲートスイッチビットデータが「0」である場合)には、普図始動球検知センサ104のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−2では、普図始動球検出処理を実行し、ステップS5−3に移行する。普図始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−3では、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したか否かを判定し、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−4に移行し、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5−5に移行する。
ここで、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出したと判定し、特図1始動球検知センサ101の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第1始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図1始動球検知センサ101のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−4では、特図1始動球検出処理を実行し、ステップS5−5に移行する。特図1始動球検出処理については、後述する。
ステップS5−5では、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したか否かを判定し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5−6に移行し、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。
ここで、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「1」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「1」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出したと判定し、特図2始動球検知センサ102の検出信号に対応するオン状態記憶領域において「0」が設定されている場合(入力ポート2オン検出フラグの第2始動口スイッチビットデータが「0」である場合)には、特図2始動球検知センサ102のオン状態を検出していないと判定する。
ステップS5−6では、特図2始動球検出処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。特図2始動球検出処理については、後述する。
次に、ステップS5−2の普図始動球検出処理を説明する。
図11は、普図始動球検出処理を示すフローチャートである。
普図始動球検出処理は、ステップS5−2において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS6−1に移行する。
ステップS6−1では、普図乱数取得処理を実行し、ステップS6−2に移行する。普図乱数取得処理では、当たり乱数(乱数値)を、普通図柄抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。
ステップS6−2では、普図保留数カウンタの値が上限値(本実施形態では、「1」)であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS6−3に移行し、普図保留数カウンタの値が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。
ステップS6−3では、普図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS6−4に移行する。普図保留数カウンタ更新処理では、普図保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに普図保留数カウンタに設定する。
ステップS6−4では、普図乱数保存処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−3)に移行する。普図乱数保存処理では、ステップS6−1で取得した当たり乱数を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
次に、ステップS5−4の特図1始動球検出処理を説明する。
図12は、特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図1始動球検出処理は、ステップS5−4において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS7−1に移行する。
ステップS7−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS7−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第1特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS7−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS7−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス設定領域において、特図1保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS7−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5−5)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
次に、ステップS5−6の特図2始動球検出処理を説明する。
図13は、特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図2始動球検出処理は、ステップS5−6において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS8−1に移行する。
ステップS8−1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS8−2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値領域において、第2特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。
ステップS8−2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS8−3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス領域において、特図2保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS8−3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
次に、ステップS7−3,S8−3の特別図柄乱数取得処理を説明する。
図14は、特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。
特別図柄乱数取得処理は、ステップS7−3,S8−3において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS9−1に移行する。
ステップS9−1では、特別図柄識別値取得処理を実行し、ステップS9−2に移行する。特別図柄識別値取得処理では、RAM230の特別図柄識別値領域に設定されている特別図柄識別値を取得(ロード)する。
ステップS9−2では、特図保留数取得処理を実行し、ステップS9−3に移行する。特図保留数取得処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値(特図1保留数又は特図2保留数)を取得(ロード)する。
ステップS9−3では、特図乱数取得処理を実行し、ステップS9−4に移行する。特図乱数取得処理では、当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数(乱数値)を、各抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値に基づいて、対応するループカウンタを選択する。
ステップS9−4では、ステップS9−2で取得した特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が上限値(本実施形態では、「4」)であるか否かを判定し、特図保留数が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS9−5に移行し、特図保留数が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はS5−5)に移行する。
ステップS9−5では、特図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS9−6に移行する。特図保留数カウンタ更新処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに当該特図保留数カウンタに設定する。
ステップS9−6では、特図乱数保存処理を実行し、ステップS9−7に移行する。特図乱数保存処理では、ステップS9−3で取得した各種乱数を、特図始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の特図始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1始動情報記憶領域に各種乱数(特図1始動情報)を記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2始動情報記憶領域に各種乱数(特図2始動情報)を記憶する。
ステップS9−7では、保留数指定コマンド設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−9又はS5−5)に移行する。保留数指定コマンド設定処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。この際、ステップS9−1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図1保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、特図2保留数が「1」増加したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
次に、ステップS4−9の特別遊技管理処理を説明する。
図15は、特別遊技管理処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、特別図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「特別遊技」とする)の局面・段階(以下、「特別遊技フェーズ」とする)として、「特図変動待ち状態」、「特図変動中状態」、「特図停止図柄表示状態」、「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」及び「大入賞口開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、7つの特別遊技フェーズのうち一のものに対応する値(特別遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、特別遊技を制御(実行)するための特別遊技制御モジュール(プログラム)として、各特別遊技フェーズに対応する特別遊技制御モジュールが格納されている。
そして、特別遊技管理処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する特別遊技制御モジュールが選択され、選択された特別遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
具体的には、特別遊技管理処理は、ステップS4−9において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS10−1に移行する。
ステップS10−1では、特別遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS10−2に移行する。特別遊技フェーズ取得処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS10−2では、特別遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS10−3に移行する。特別遊技制御モジュール取得処理では、ステップS10−1で取得した値(特別遊技フェーズ)に対応する特別遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS10−3では、特別遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技制御モジュール実行処理では、ステップS10−2で読み出した特別遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS10−1で取得した値が、「特図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動待ち処理が開始され、「特図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動中処理が開始され、「特図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する特図停止中処理が開始され、「大入賞口開放前状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放前処理が開始され、「大入賞口開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放制御処理が開始され、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口閉鎖有効処理が開始され、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放終了ウェイト処理が開始される。
次に、ステップS10−3で実行される特図変動待ち処理を説明する。
図16は、特図変動待ち処理を示すフローチャートである。
特図変動待ち処理は、ステップS10−3において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS11−1に移行する。
ステップS11−1では、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11−2に移行し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行する。
ステップS11−2では、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11−3に移行し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS11−3では、特図保留数更新処理を実行し、ステップS11−4に移行する。特図保留数更新処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を更新する。
具体的には、特図保留数更新処理では、まず、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報について、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対して優先して、始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)が実行される。
したがって、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。
一方、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されていない場合には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。
次に、特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値を更新する。この際、決定された判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。一方、決定された判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。
ステップS11−4では、特図当落判定処理を実行し、ステップS11−5に移行する。特図当落判定処理では、特別図柄抽選の結果を判定(特図当落判定)する。
ROM220には、特別図柄抽選の大当たり値が登録された特図当落抽選テーブルが格納されている。また、特図当落抽選テーブルとして、「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルと、が格納されている。
「特図低確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/320)となるように、大当たり値が登録されている。一方、「特図高確率状態」に対応する特図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/32)となるように、大当たり値が登録されている。
そして、特図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる当たり乱数と、現在の遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)に対応する特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ステップS11−5では、特図停止図柄判定処理を実行し、ステップS11−6に移行する。特図停止図柄判定処理では、特別図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定(特図停止図柄判定)する。
ROM220には、当たり図柄乱数の値と、大当たり図柄の種別(「大当たり1図柄」又は「大当たり2図柄」)と、の対応が登録された大当たり図柄抽選テーブルが格納されている。また、大当たり図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、が格納されている。
特図停止図柄判定処理では、特図当落判定により「大当たり」(当選)と判定された場合には、大当たり図柄の種別を判定する。具体的には、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、当該判定始動情報に含まれる当たり図柄乱数と、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当たり図柄の種別(停止図柄番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS11−6では、図柄種別指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−7に移行する。図柄種別指定コマンド設定処理では、ステップS11−5で判定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を指定する図柄種別指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS11−7では、特図変動パターン判定処理を実行し、ステップS11−8に移行する。特図変動パターン判定処理では、特別図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(特図変動パターン判定)する。
ROM220には、変動パターン乱数と、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)と、の対応が登録された第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。そして、第2変動パターン抽選テーブルとして、「大当たり」に対応する第2変動パターン抽選テーブルと、「はずれ」に対応する第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
また、「はずれ」に対応する第2変動パターン抽選テーブルとして、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、保留数と、の組み合わせのそれぞれに対応する第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。そして、時短制御の実行中に対応する第2変動パターン抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する第2変動パターン抽選テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第2変動パターンの種別が登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第2変動パターンの種別が決定されるように、各保留数に対応する第2変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
また、ROM220には、変動パターン乱数と、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)と、の対応が登録された第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。そして、第1変動パターン抽選テーブルとして、第2変動パターンの各種別に対応する第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
特図変動パターン判定処理では、まず、特図当落判定の結果、時短制御の実行状況、保留数等に対応する第2変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した第2変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
次に、判定した第2変動パターンの種別に対応する第1変動パターン抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した第1変動パターン抽選テーブルと、に基づいて、第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
ステップS11−8では、変動パターンコマンド設定処理を実行し、ステップS11−9に移行する。変動パターンコマンド設定処理では、ステップS11−7で判定した第1変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第1変動パターン指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。また、ステップS11−7で判定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第2変動パターン指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS11−9では、特図変動時間設定処理を実行し、ステップS11−10に移行する。特図変動時間設定処理では、ステップS11−7で判定した1変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間1」とする)を取得する。また、ステップS11−7で判定した第2変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間2」とする)を取得する。そして、取得した変動時間1と変動時間2との合計時間を算出する。そして、算出した合計時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS11−10では、特図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS11−11に移行する。特図変動表示データ設定処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、特図変動表示データ設定処理では、まず、特図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに所定の初期値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS11−11では、保留数指定コマンド設定処理を実行し、ステップS11−12に移行する。保留数指定コマンド設定処理では、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。この際、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶し、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2保留数が「1」減少したことを指定する保留数指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS11−12では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動中状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される特図変動中処理を説明する。
図17は、特図変動中処理を示すフローチャートである。
特図変動中処理は、ステップS10−3において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS12−1に移行する。
ステップS12−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS12−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−4に移行する。
ステップS12−2では、特図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12−3に移行し、特図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS12−3では、特図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特図変動表示データ更新処理では、特図表示装置61,62の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、特図変動表示データ更新処理では、特図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに特図表示図柄カウンタに設定する。
ステップS12−4では、特図停止表示データ設定処理を実行し、ステップS12−5に移行する。特図停止表示データ設定処理では、特図表示装置61,62の停止表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、特図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、第1特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図1表示装置61に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図1表示装置61を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
一方、第2特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図2表示装置62に対応する特図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、特図2表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、特図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS12−5では、特図停止時間設定処理を実行し、ステップS12−6に移行する。特図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS12−6では、停止指定コマンド設定処理を実行し、ステップS12−7に移行する。停止指定コマンド設定処理では、停止指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS12−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される特図停止中処理を説明する。
図18は、特図停止中処理を示すフローチャートである。
特図停止中処理は、ステップS10−3において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS13−1に移行する。
ステップS13−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS13−2では、停止図柄が「大当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「大当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS13−3に移行し、停止図柄が「大当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−6に移行する。
ステップS13−3では、時短制御の実行中であるか否かを判定し、時短制御の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS13−4に移行し、時短制御の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS13−5に移行する。
ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でないと判定する。
ステップS13−4では、時短制御管理処理を実行し、ステップS13−5に移行する。時短制御管理処理では、時短制御を終了するか否かを判定する。
具体的には、時短制御管理処理では、まず、時短カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタの値として設定する。
次に、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する(時短制御を停止する)。一方、時短カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する(時短制御が実行されている状態を維持する)。
ステップS13−5では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS13−6では、遊技状態更新処理を実行し、ステップS13−7に移行する。遊技状態更新処理では、遊技状態を更新する。
具体的には、遊技状態更新処理では、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する。
ステップS13−7では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS13−8に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、大当たり遊技状態の各種別に対応する特別電役制御テーブルが格納されている。そして、各特別電役制御テーブルには、オープニング時間、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、エンディング時間、ラウンド遊技回数、各回のラウンド遊技に対応する開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、停止図柄(大当たり図柄)の種別に対応する特別電役制御テーブルを読出し、読み出した特別電役制御テーブルを、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。
次に、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS13−8では、オープニング時間設定処理を実行し、ステップS13−9に移行する。オープニング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のオープニング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS13−9では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS13−10に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、オープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS13−10では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放前処理を説明する。
図19は、大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放前処理は、ステップS10−3において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS14−1に移行する。
ステップS14−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS14−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS14−2では、特別電役連続作動回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS14−3に移行する。特別電役連続作動回数カウンタ更新処理では、特別電役連続作動回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特別電役連続作動回数カウンタに設定する。
ステップS14−3では、ラウンド開始指定コマンド設定処理を実行し、ステップS14−4に移行する。ラウンド開始指定コマンド設定処理では、ラウンド開始指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS14−4では、特別電役開閉切替回数設定処理を実行し、ステップS14−5に移行する。特別電役開閉切替回数設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役連続作動回数カウンタの値に対応する開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、特別電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS14−5では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS14−6に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS14−6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS14−5,S16−3の特別電役開閉切替処理を説明する。
図20は、特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
特別電役開閉切替処理は、ステップS14−5,S16−3において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS15−1に移行する。
ステップS15−1では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS15−2に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。
ステップS15−2では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS15−3に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、特別電役制御データ設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく大入賞口ソレノイド65の制御が開始され、特別電動役物53aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
ステップS15−3では、特別電役制御時間設定処理を実行し、ステップS15−4に移行する。特別電役制御時間設定処理では、ステップS15−2で設定したソレノイド制御データに基づく制御を継続する制御時間を設定する。
具体的には、特別電役制御時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS15−4では、特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14−6又はS16−4)に移行する。特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、特別電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放制御処理を説明する。
図21は、大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放制御処理は、ステップS10−3において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS16−1に移行する。
ステップS16−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−2では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16−3に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行する。
ステップS16−3では、特別電役開閉切替処理(図20参照)を実行し、ステップS16−4に移行する。
ステップS16−4では、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS16−5に移行し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS16−5では、大入賞口開放制御終了処理を実行し、ステップS16−6に移行する。大入賞口開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、特別電動役物53aが閉鎖状態に制御される。
ステップS16−6では、大入賞口閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS16−7に移行する。大入賞口閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS16−7では、ラウンド終了指定コマンド設定処理を実行し、ステップS16−8に移行する。ラウンド終了指定コマンド設定処理では、ラウンド終了指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS16−8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口閉鎖有効処理を説明する。
図22は、大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
大入賞口閉鎖有効処理は、ステップS10−3において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS17−1に移行する。
ステップS17−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS17−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS17−2では、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達しているか否かを判定し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS17−3に移行し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS17−5に移行する。
ここで、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、当該特別電役制御テーブルに規定されているラウンド遊技回数を規定値として取得して判定を行う。
ステップS17−3では、大入賞口閉鎖時間設定処理を実行し、ステップS17−4に移行する。大入賞口閉鎖時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−4では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS17−5では、エンディング時間設定処理を実行し、ステップS17−6に移行する。エンディング時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定のエンディング時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17−6では、エンディング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS17−7に移行する。エンディング指定コマンド設定処理では、エンディング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS17−7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS10−3で実行される大入賞口開放終了ウェイト処理を説明する。
図23は、大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放終了ウェイト処理は、ステップS10−3において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS18−1に移行する。
ステップS18−1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS18−2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。
ステップS18−2では、遊技状態設定処理を実行し、ステップS18−3に移行する。遊技状態設定処理では、遊技状態を設定する。
具体的には、遊技状態設定処理では、停止図柄(大当たり図柄)の種別に応じて、RAM230の特図高確率状態フラグの値を設定する。この際、停止図柄の種別が「大当たり1図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。一方、停止図柄の種別が「大当たり2図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「1」を設定する。
次に、所定の時短回数(本実施形態では、70[回])を、時短カウンタに設定する。また、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」を設定する。
次に、RAM230の前回大当たり図柄フラグ領域に、大当たり図柄の種別に対応する値を設定する。
ステップS18−3では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−10)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS4−10の普通遊技管理処理を説明する。
図24は、普通遊技管理処理を示すフローチャートである。
ここで、本実施形態では、普通図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「普通遊技」とする)の局面・段階(以下、「普通遊技フェーズ」とする)として、「普図変動待ち状態」、「普図変動中状態」、「普図停止図柄表示状態」、「普図電動役物開放前状態」、「普図電動役物開放制御状態」、「普図電動役物閉鎖有効状態」及び「普図電動役物開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、7つの普通遊技フェーズのうち一のものに対応する値(普通遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、普通遊技を制御(実行)するための普通遊技制御モジュール(プログラム)として、各普通遊技フェーズに対応する普通遊技制御モジュールが格納されている。
そして、普通遊技管理処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する普通遊技制御モジュールが選択され、選択された普通遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
具体的には、普通遊技管理処理は、ステップS4−10において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS19−1に移行する。
ステップS19−1では、普通遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS19−2に移行する。普通遊技フェーズ取得処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(普通遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS19−2では、普通遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS19−3に移行する。普通遊技制御モジュール取得処理では、ステップS19−1で取得した値(普通遊技フェーズ)に対応する普通遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS19−3では、普通遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技制御モジュール実行処理では、ステップS19−2で読み出した普通遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS19−1で取得した値が、「普図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動待ち処理が開始され、「普図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動中処理が開始され、「普図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する普図停止中処理が開始され、「普通電動役物開放前状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放前処理が開始され、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放制御処理が開始され、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物閉鎖有効処理が開始され、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放終了ウェイト処理が開始される。
次に、ステップS19−3で実行される普図変動待ち処理を説明する。
図25は、普図変動待ち処理を示すフローチャートである。
普図変動待ち処理は、ステップS19−3において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS20−1に移行する。
ステップS20−1では、普図保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS20−2に移行し、普図保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS20−2では、普図保留数更新処理を実行し、ステップS20−3に移行する。普図保留数更新処理では、普図保留数を更新する。
具体的には、普図保留数更新処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち、最も先に取得(記憶)された普図始動情報が、判定始動情報として選択される。
ステップS20−3では、普図当落判定処理を実行し、ステップS20−4に移行する。普図当落判定処理では、普通図柄抽選の結果を判定(普図当落判定)する。
ROM220には、普通図柄抽選の当たり値が登録された普図当落抽選テーブルが格納されている。また、普図当落抽選テーブルとして、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルと、時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルと、が格納されている。
時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/99)となるように、当たり値が登録されている。一方、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/1)となるように、当たり値が登録されている。
そして、普図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる当たり乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普図当落抽選テーブルと、に基づいて、普図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致している場合には、普通図柄抽選の結果を「当たり」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる当たり乱数の値が当たり値と一致していない場合には、普通図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
ステップS20−4では、普図停止図柄判定処理を実行し、ステップS20−5に移行する。普図停止図柄判定処理では、普通図柄の停止図柄の種別(停止図柄番号)を判定(普図停止図柄判定)する。
具体的には、普図停止図柄判定処理では、普図当落判定により「当たり」(当選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「普図当たり図柄」を判定する。
一方、普図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS20−5では、普図変動パターン判定処理を実行し、ステップS20−6に移行する。普図変動パターン判定処理では、普通図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(普図変動パターン判定)する。
具体的には、普図変動パターン判定処理では、時短制御を停止中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第1の種別(本実施形態では、2.0[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
一方、時短制御を実行中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第2の種別(本実施形態では、0.5[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
ステップS20−6では、普図変動時間設定処理を実行し、ステップS20−7に移行する。普図変動時間設定処理では、ステップS20−6で判定した普図変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間を取得する。そして、取得した変動時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS20−7では、普図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS20−8に移行する。普図変動表示データ設定処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図変動表示データ設定処理では、まず、普図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、普図表示図柄カウンタに、所定の初期値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS20−8では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動中状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普図変動中処理を説明する。
図26は、普図変動中処理を示すフローチャートである。
普図変動中処理は、ステップS19−3において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS21−1に移行する。
ステップS21−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS21−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−4に移行する。
ステップS21−2では、普図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21−3に移行し、普図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS21−3では、普図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置60の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、普図変動表示データ更新処理では、普図表示図柄カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに普図表示図柄カウンタに設定する。
ステップS21−4では、普図停止表示データ設定処理を実行し、ステップS21−5に移行する。普図停止表示データ設定処理では、普図表示装置60の停止表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄の種別(停止図柄番号)を取得する。
次に、普図表示図柄カウンタに、取得した停止図柄の種別(停止図柄番号)に対応する値を設定する。これによって、普図表示装置60を構成する所定数のセグメントのうち、普図表示図柄カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS21−5では、普図停止時間設定処理を実行し、ステップS21−6に移行する。普図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS21−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普図停止中処理を説明する。
図27は、普図停止中処理を示すフローチャートである。
普図停止中処理は、ステップS19−3において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS22−1に移行する。
ステップS22−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS22−2では、停止図柄が「普図当たり図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「普図当たり図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS22−3に移行し、停止図柄が「普図当たり図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22−4に移行する。
ステップS22−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS22−4では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS22−5に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルが格納されている。そして、各普通電役制御テーブルには、普通電役開放前時間、普通電役閉鎖有効時間、開放終了ウェイト時間、開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
普通電役制御データ設定処理では、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルを読出し、読み出した普通電役制御テーブルを、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定する。
次に、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。また、普通電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS22−5では、普通電役開放前時間設定処理を実行し、ステップS22−6に移行する。普通電役開放前時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役開放前時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS22−6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放前状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放前処理を説明する。
図28は、普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放前処理は、ステップS19−3において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS23−1に移行する。
ステップS23−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS23−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS23−2では、普通電役開閉切替処理を実行し、ステップS23−3に移行する。普通電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS23−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS23−2,S25−3の普通電役開閉切替処理を説明する。
図29は、普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
普通電役開閉切替処理は、ステップS23−2,S25−3において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS24−1に移行する。
ステップS24−1では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS24−2に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。
ステップS24−2では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS24−3に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、普通電役制御データ設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく始動口ソレノイド64の制御が開始され、普通電動役物52aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
ステップS24−3では、普通電役制御時間設定処理を実行し、ステップS24−4に移行する。普通電役制御時間設定処理では、ステップS24−2で設定したソレノイド制御データに基づく制御を継続する制御時間を設定する。
具体的には、普通電役制御時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS24−4では、普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23−3又はS25−4)に移行する。普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、普通電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放制御処理を説明する。
図30は、普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放制御処理は、ステップS19−3において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS25−1に移行する。
ステップS25−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−2では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25−3に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行する。
ステップS25−3では、普通電役開閉切替処理(図29参照)を実行し、ステップS25−4に移行する。
ステップS25−4では、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、3[球])に達しているか否かを判定し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS25−5に移行し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS25−5では、普通電役開放制御終了処理を実行し、ステップS25−6に移行する。普通電役開放制御終了処理では、通電停止を指定するソレノイド制御データを、RAM230の所定領域に設定する。これによって、普通電動役物52aが閉鎖状態に制御される。
ステップS25−6では、普通電役閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS25−7に移行する。普通電役閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役閉鎖有効時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS25−7では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物閉鎖有効処理を説明する。
図31は、普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
普通電動役物閉鎖有効処理は、ステップS19−3において実行されると、図31に示すように、まず、ステップS26−1に移行する。
ステップS26−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS26−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS26−2では、開放終了ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS26−3に移行する。開放終了ウェイト時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の開放終了ウェイト時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS26−3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
次に、ステップS19−3で実行される普通電動役物開放終了ウェイト処理を説明する。
図32は、普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放終了ウェイト処理は、ステップS19−3において実行されると、図32に示すように、まず、ステップS27−1に移行する。
ステップS27−1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS27−2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。
ステップS27−2では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4−11)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
(演出制御回路300で実行される処理)
次に、演出制御回路300が実行する処理について説明する。
演出制御回路300のROMには、演出制御用のOS(Operation System)が格納されている。パチンコ機1に電源が投入されると、CPU部340では、OSが起動される。そして、CPU部340は、OSの管理のもとで、各種のタスク(メインタスク、演出制御タスク、表示制御タスク等)を実行する。この際、マルチタスクにより、複数のタスクが並行して処理される。
図33は、CPU初期化処理を示すフローチャートである。図34は、メインタスク処理を示すフローチャートである。図35は、演出制御処理を示すフローチャートである。図36は、表示制御処理を示すフローチャートである。
演出制御回路300には、リセット回路(図示せず)が配設されている。リセット回路は、パチンコ機1に電源が投入されると、リセット信号を発生する。
CPU部340は、リセット回路によるリセット信号の発生に応じて、図33に示すCPU初期化処理を開始する。CPU初期化処理が開始されると、まず、ステップS30−1に移行する。
ステップS30−1では、初期設定処理を実行し、ステップS30−2に移行する。初期設定処理では、各種レジスタ、各種タイマ(フレームタイマ、フェーズタイマ等)、クロックパルス発振器、RAM342、VRAM353等が初期化される。その後、カーネルが起動される。
特に、初期設定処理では、制御ROM320から第1画像表示装置11に対応する出力領域指定情報が読み出され、読み出された第1画像表示装置11に対応する出力領域指定情報が、表示回路352のレジスタの第1出力領域指定情報設定領域に設定される。
また、制御ROM320から第2画像表示装置12に対応する出力領域指定情報が読み出され、読み出された第2画像表示装置12に対応する出力領域指定情報が、表示回路352のレジスタの第2出力領域指定情報設定領域に設定される。
また、制御ROM320から第1画像表示装置11に対応する表示倍率指定情報が読み出され、読み出された第1画像表示装置11に対応する表示倍率指定情報が、表示回路352のレジスタの第1表示倍率指定情報設定領域に設定される。
さらに、制御ROM320から第2画像表示装置12に対応する表示倍率指定情報が読み出され、読み出された第2画像表示装置12に対応する表示倍率指定情報が、表示回路352のレジスタの第2表示倍率指定情報設定領域に設定される。
ステップS30−2では、タスク初期化処理を実行し、ステップS30−3に移行する。タスク初期化処理では、RTC(Real Time Clock)のセットアップ等を実行する。
ステップS30−3では、メインタスク処理を実行し、CPU初期化処理を終了する。メインタスク処理については、後述する。
なお、メインタスク処理は、CPU初期化処理に含まれていることによって、リセット回路によるリセット信号の発生時(パチンコ機1への電源の投入時)に1[回]実行される。また、メインタスク処理は、後述するように、所定の割込み周期(本実施形態では、33・33[ms])が経過する毎に実行される。
次に、OSにより起動される各種タスクについて説明する。
演出制御回路300は、フレームタイマと、フェーズタイマと、を含んで構成されている。
フレームタイマは、所定周期(本実施形態では、16.66[ms])毎に、割込み要求信号を発生させる。
フェーズタイマは、所定周期(本実施形態では、512[μs])毎に、割込み要求信号を発生させる。
上記のように、CPU部340は、ステップS30−3において、図34に示すメインタスク処理を開始する。また、CPU部340は、フレームタイマによる割込み要求信号の発生に基づいて、所定の割込み周期(本実施形態では、33・33[ms])が経過したか否かを判定し、所定の割込み周期が経過したと判定したことに応じて、メインタスクを起動する。そして、メインタスクが起動されると、図34に示すメインタスク処理が開始される。メインタスク処理が開始されると、まず、ステップS31−1に移行する。
ステップS31−1では、電圧復帰監視処理を実行し、ステップS31−2に移行する。
ここで、演出制御回路300は、各演出用可動体が備えるアクチュエータ(モータ、ソレノイド等)に対する電圧の供給が所定時間継続した場合に、当該アクチュエータの発熱を防止するために、当該アクチュエータを駆動するドライバに対する電圧(5[v])の供給を停止する。
そして、電圧復帰監視処理では、電圧の供給が停止されているドライバについて、電圧の供給が停止されからの経過時間を監視し、経過時間が所定時間に達した場合に、当該ドライバに対する電圧の供給の停止を解除する。
ステップS31−2では、ウォッチドッククリア処理を実行し、メインタスク処理を終了する。ウォッチドッククリア処理では、監視対象のタスクが正常に動作しているか否かを判定する。そして、監視対象のタスクが正常に動作していると判定した場合には、ウォッチドックタイマをクリアする。
CPU部340は、フレームタイマによる割込み要求信号の発生に応じて、演出制御タスクを起動する。そして、演出制御タスクが起動されると、図35に示す演出制御処理が開始される。演出制御処理が開始されると、まず、ステップS32−1に移行する。
ステップS32−1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS32−2に移行する。レジスタ退避処理では、全てのレジスタの値をRAM342の退避領域に退避させる。
ステップS32−2では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS32−3に移行する。演出フラグ設定処理では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。
ステップS32−3では、保留演出制御処理を実行し、ステップS32−4に移行する。保留演出制御処理では、保留数指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、保留数指定コマンドを受信したと判定した場合には、保留数更新処理を実行する。
保留数更新処理では、受信した保留数指定コマンドが特図保留数の増加を指定している場合には、現在の保留数カウンタの値に「1」を加算した値を、新たに保留数カウンタに設定する。一方、受信した保留数指定コマンドが特図保留数の減少を指定している場合には、現在の保留数カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに保留数カウンタに設定する。
保留数更新処理では、次に、更新後の保留数カウンタの値に対応する保留数表示演出の演出プログラムを読み出す。ここで、保留数表示演出では、保留図柄表示領域bにおいて、更新後の保留数カウンタの値に対応する数の保留図柄hが表示される。
そして、読み出した演出プログラムにしたがって、当該保留数表示演出の表示スケジュールデータを、RAM342の所定領域に設定する。また、当該表示スケジュールデータに対応するフレームカウンタの値として、当該表示スケジュールデータに対応するフレーム数を設定する。
ステップS32−4では、変動演出制御処理を実行し、ステップS32−5に移行する。変動演出制御処理では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定する。ここで、所定の制御コマンドは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドとなっている。そして、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合には、変動演出設定処理を実行する。
変動演出設定処理では、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの種別に対応する演出プログラムと、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの種別に対応する演出プログラムと、を読み出す。そして、読み出した演出プログラムにしたがって、表示スケジュールデータを、RAM342の所定領域に設定する。また、当該表示スケジュールデータに対応するフレームカウンタの値として、当該表示スケジュールデータに対応するフレーム数を設定する。
変動演出設定処理では、次に、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別を示す情報を、RAM342の所定領域に保存する。
ステップS32−5では、停止演出制御処理を実行し、ステップS32−6に移行する。停止演出制御処理では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、停止指定コマンドを受信したと判定した場合には、停止演出設定処理を実行する。
停止演出設定処理では、ステップS32−4でRAM342の所定領域に保存した情報が示す停止図柄の種別に対応する演出プログラムを読み出す。そして、読み出した演出プログラムにしたがって、表示スケジュールデータを、RAM342の所定領域に設定する。また、当該表示スケジュールデータに対応するフレームカウンタの値として、当該表示スケジュールデータに対応するフレーム数を設定する。
ステップS32−6では、大当たり演出制御処理を実行し、ステップS32−7に移行する。大当たり演出制御処理では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合には、大当たり演出設定処理を実行する。
大当たり演出設定処理では、オープニング指定コマンドが指定する大当たり遊技状態の種別に対応する演出プログラムを読み出す。そして、読み出した演出プログラムにしたがって、表示スケジュールデータを、RAM342の所定領域に設定する。また、当該表示スケジュールデータに対応するフレームカウンタの値として、当該表示スケジュールデータに対応するフレーム数を設定する。
ステップS32−7では、レジスタ復帰処理を実行し、演出制御処理を終了する。レジスタ復帰処理では、ステップS32−1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。
表示回路352は、所定周期(本実施形態では、16.66[ms])毎に、Vsync信号を発生させる。
CPU部340は、表示回路352によるVsync信号の発生に応じて、表示制御タスクを起動する。そして、表示制御タスクが起動されると、図36に示す表示制御処理が開始される。表示制御処理が開始されると、まず、ステップS33−1に移行する。
ステップS33−1では、表示切替処理を実行し、ステップS33−2に移行する。表示切替処理では、描画領域及び出力領域の指定が切り替えられる。
具体的には、描画領域として指定されていたフレームバッファ領域Bが出力領域として指定され、出力領域として指定されていたフレームバッファ領域Bが描画領域として指定される。
これによって、表示回路352は、出力領域として指定されたフレームバッファ領域Bに生成されている1フレーム分の描画データに基づく映像信号の出力を開始する。すなわち、表示回路352は、出力領域として指定されたフレームバッファ領域Bに生成されている1フレーム分の描画データに基づいて、映像信号を生成し、生成した映像信号を、同期信号(水平同期信号、垂直同期信号等)とともに、各画像表示装置11,12の駆動回路11c,12cに対して出力する。
ステップS33−2では、描画コマンド転送処理を実行し、ステップS33−3に移行する。描画コマンド転送処理では、構築領域及び転送領域の指定が切り替えられる。
具体的には、構築領域として指定されていた描画コマンドバッファ領域が転送領域として指定され、転送領域として指定されていた描画コマンドバッファ領域が構築領域として指定される。
これによって、転送領域として指定された描画コマンドバッファ領域に構築されている1フレーム分の描画コマンドが、VDP部350に対して転送される。そして、描画回路351は、CPU部340から受信した1フレーム分の描画コマンドに基づく描画データの生成を開始する。すなわち、描画回路351は、CPU部340から受信した1フレーム分の描画コマンドに基づいて、描画領域として指定されているフレームバッファ領域Bにおいて、1フレーム分の描画データを生成する。
ステップS33−3では、描画コマンド構築処理を実行し、表示制御処理を終了する。描画コマンド構築処理では、構築領域として指定されている描画コマンドバッファ領域において、1フレーム分の描画コマンドが構築される。
具体的には、CPU部340は、RAM342の所定領域において、表示スケジュールデータが設定されているか否かを判定する。
そして、RAM342の所定領域において、表示スケジュールデータが設定されていると判定した場合には、当該表示スケジュールデータに対応するフレームカウンタの値を確認する。そして、当該表示スケジュールデータに規定されている描画内容指定情報のうち、確認したフレームカウンタの値に対応する描画内容指定情報を読み出す。さらに、読み出した描画内容指定情報に基づいて、描画コマンドを構築する。
この際、RAM342の所定領域において、複数の表示スケジュールデータが設定されている場合には、当該複数の表示スケジュールのそれぞれについて、当該表示スケジュールデータに対応するフレームカウンタの値を確認し、確認した値に対応する描画内容指定情報を読み出して、読み出した描画内容指定情報に基づいて、描画コマンドを構築する。
さらに、各表示スケジュールデータに対応するフレームカウンタの値から「1」が減算される。
(パチンコ機1の動作)
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
CPU部340は、主制御回路200から受信した制御コマンドに応じて、実行する演出の種別を決定する。そして、決定した演出の種別に対応する演出プログラムを読み出して、読み出した演出プログラムにしたがって、表示スケジュールデータを、RAM342の所定領域に設定する。
CPU部340は、RAM342の所定領域に設定されている表示スケジュールデータに基づいて、構築領域として指定されている描画コマンドバッファ領域において、1フレーム分の描画コマンドを構築する。具体的には、表示スケジュールデータに規定されている描画内容指定情報のうち、現在のフレームカウンタの値に対応する描画内容指定情報に基づいて、1フレーム分の描画コマンドを構築する。
また、CPU部340は、転送領域として指定されている描画コマンドバッファ領域に構築されている1フレーム分の描画コマンドを、VDP部350に対して転送する。
本実施形態では、16.66[ms]毎に、構築領域の指定及び転送領域の指定が切り替えられる。そして、構築領域として指定された描画コマンドバッファ領域では、構築領域として指定されてから16.66[ms]が経過するまでの間に、1フレーム分の描画コマンドが構築される。また、転送領域として指定された描画コマンドバッファ領域に構築されている1フレーム分の描画コマンドは、転送領域として指定されてから16.66[ms]が経過するまでの間に、VDP部350に対して送信される。
描画回路351は、CPU部340から受信した1フレーム分の描画コマンドに基づいて、描画領域として指定されているフレームバッファ領域Bにおいて、1フレーム分の描画データを生成する。
具体的には、描画回路351は、描画回路各描画コマンドが指定する描画内容指定情報に基づいて、画像ROM330から素材データを読み出して、読み出した素材データを用いて描画データを生成する。この際、描画回路351は、スプライト機能により、複数の素材データを合成して、描画データを生成する。
表示回路352は、出力領域として指定されているフレームバッファ領域Bに生成されている1フレーム分の描画データに基づいて、映像信号を生成し、生成した映像信号を、同期信号(水平同期信号、垂直同期信号等)とともに、各画像表示装置11,12の駆動回路11c,12cに対して出力する。
具体的には、表示回路352は、出力領域として指定されているフレームバッファ領域Bのうち、レジスタの第1出力領域指定情報設定領域に設定されている出力領域指定情報が指定する領域(第1表示領域R1)に生成されている描画データを、レジスタの第1表示倍率指定情報設定領域に設定されている表示倍率指定情報が指定する表示倍率(本実施形態では、2.0倍(水平方向)×2.0倍(垂直方向))により拡大して、画素変換データを生成する。そして、生成した画素変換データに基づいて、映像信号を生成し、生成した映像信号を、第1画像表示装置11の駆動回路11cに対して出力する。これによって、出力領域として指定されているフレームバッファ領域Bのうち第1表示領域R1に描画されている演出画像が、表示画面11aにより表示される。
また、表示回路352は、出力領域として指定されているフレームバッファ領域Bのうち、レジスタの第2出力領域指定情報設定領域に設定されている出力領域指定情報が指定する領域(第2表示領域R2)に生成されている描画データを、レジスタの第2表示倍率指定情報設定領域に設定されている表示倍率指定情報が指定する表示倍率(本実施形態では、1.6倍(水平方向)×1.6倍(垂直方向))により拡大して、画素変換データを生成する。そして、生成した画素変換データに基づいて、映像信号を生成し、生成した映像信号を、第2画像表示装置12の駆動回路12cに対して出力する。これによって、出力領域として指定されているフレームバッファ領域Bのうち第2表示領域R2に描画されている演出画像が、表示画面12aにより表示される。
本実施形態では、16.66[ms]毎に、描画領域の指定及び出力領域の指定が切り替えられる。そして、描画領域として指定されたフレームバッファ領域Bでは、描画領域として指定されてから16.66[ms]が経過するまでの間に、1フレーム分の描画データが生成される。また、出力領域として指定されたフレームバッファ領域に生成されている1フレーム分の描画データに基づく映像信号の生成・出力は、出力領域として指定されてから16.66[ms]が経過するまでの間に行われる。
以上によって、演出制御回路300では、1回の描画データを生成する処理(1回の描画コマンドを構築する処理)に基づいて、2つの演出画像表示装置11,12による演出画像の表示を実行することが可能となる。
特に、描画領域として指定されているフレームバッファ領域Bのうち、第1表示領域R1において一の演出内容に係る描画データを生成し、第2表示領域において他の演出内容に係る描画データを生成することで、2つの表示画面11,12で異なる演出内容に係る演出画像を表示することができる。
また、描画領域として指定されているフレームバッファ領域Bの全体において、一の演出内容に係る描画データを生成することで、2つの表示画面11,12により同一の演出内容に係る演出画像を表示することができる。この際、2つの表示画面11a,12aに跨る演出画像を表示することができる。
(パチンコ機1の作用)
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、一のフレームバッファ領域Bにおいて、複数の表示画面11a,12aのそれぞれに対応する領域(第1表示領域R1及び第2表示領域R2)が規定される。そして、表示回路352が、各表示画面11a,12aに対応する領域に描画された画像を、当該表示画面11a,12aにより表示する。
これによって、一のフレームバッファ領域Bに描画された画像に基づいて、複数の表示画面11a,12aによる画像の表示を行うことができる。
したがって、各表示画面11a,12aに対応するフレームバッファ領域Bを設定する必要がなくなり、複数の表示画面11a,12aにより画像を表示するために必要となる記憶容量を低減することが可能となる。
特に、パチンコ機1では、表示回路352が、各表示画面11a,12aに対応する領域に描画された画像を、当該表示画面11a,12aに対応する表示倍率に応じて、当該表示画面11a,12aにより表示する。そして、画素間隔が広い表示画面ほど、当該表示画面に対応する表示倍率が低くなるように、各表示画面11a,12aに対応する表示倍率が規定されている。
これによって、各表示画面11a,12aに対応する領域に描画された画像を、当該表示画面により表示するにあたって、画素間隔が広い表示部については、画素間隔が狭い表示部と比較して、低い表示倍率により表示される。
したがって、一のフレームバッファ領域Bに描画された画像を複数の表示画面11a,12aに跨って表示する場合に、複数の表示画面11a,12aのうち画素間隔が広い表示画面により表示された画像と画素間隔が狭い表示画面により表示された画像との間に生じるずれを抑制できる。
よって、複数の表示画面11a,12aにより表示された画像に違和感が生じることを抑制することが可能となる。
また、パチンコ機1では、フレームバッファ領域Bにおいて、非表示部gに対応する領域(非表示領域R3)が規定される。そして、フレームバッファ領域Bのうち非表示領域R3に描画された画像ついては、いずれの表示画面11a,12aによっても表示されない。
これによって、一のフレームバッファ領域Bに描画された画像を複数の表示画面11a,12aに跨って表示する場合に、非表示部gを考慮した表示とすることができる。
したがって、複数の表示画面11a,12aにより表示された画像に違和感が生じることを更に抑制することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明をパチンコ機1に適用している。しかしながら、本発明は、複数の表示画面を備える遊技機であれば、パチスロ機に適用しても構わない。
「パチスロ機」とは、スタートスイッチ(スタートレバー)と、複数の回転リールと、各回転リールに対応するストップスイッチ(ストップボタン)と、を含んで構成される遊技機をいう。各回転リールの外周面には、複数種類の図柄が配置(表示)されている。
パチスロ機では、遊技媒体(メダル、遊技球等)が投入されると、投入された遊技媒体の数に応じて、有効ラインが設定される。そして、有効ラインが設定された状態で、スタートスイッチが操作されると、当選役抽選が実行されるとともに、各回転リールの回転が開始される。
また、各回転リールの回転中に、当該回転リールに対応するストップボタンが操作されると、当該回転リールの回転が停止される。
そして、当選役抽選により複数種類の当選役のうちいずれかの当選役に当選した場合には、全ての回転リールの回転が停止された後に、設定された有効ライン上に表示された図柄の組み合わせに基づいて、当該当選役に入賞したか否かを判定する入賞判定が実行される。
入賞判定では、設定された有効ライン上に表示された図柄の組み合わせが、当選役抽選により当選した当選役に対応する組み合わせである場合には、当該当選役に入賞したと判定される。一方、設定された有効ライン上に表示された図柄の組み合わせが、当選役抽選により当選した当選役に対応する組み合わせでない場合には、当該当選役に入賞していないと判定される。
そして、入賞判定により複数種類の当選役のうちいずれかの当選役に入賞したと判定された場合には、当該当選役に対応する特典(遊技媒体、再遊技、役物連続作動装置の作動等)が遊技者に対して付与される。
また、上記実施形態では、2つの画像表示装置11,12(2つの表示画面11a,12a)を備えている。そして、各フレームバッファ領域Bにおいて、各画像表示装置11,12(各表示画面11a,12a)に対応する領域(表示領域R1,R2)が規定されている。
しかしながら、3つ以上の画像表示装置(3つ以上の表示画面)を備える構成としても構わない。かかる構成とした場合には、各フレームバッファ領域Bにおいて、各画像表示装置(各表示画面)に対応する領域を規定する。そして、画素間隔が広い画像表示装置(表z画面)ほど、当該画像表示装置(表示画面)に対応する表示倍率が低くなるように、各画像表示装置(各表示画面)に対応する表示倍率を規定する。具体的には、各画像表示装置(表示画面)に対応する表示倍率の比が、各画像表示装置(各表示画面)の画素間隔(画素幅)の比に対して、逆比(反比)となるように、各画像表示装置(各表示画面)に対応する表示倍率を規定する。
1 パチンコ機
10 遊技盤
11 第1画像表示装置
11a 表示画面
11b 液晶パネル
11c 駆動回路
12 第2画像表示装置
12a 表示画面
12b 液晶パネル
12c 駆動回路
20 演出画像表示装置
30 遊技領域
200 主制御回路
300 演出制御回路
340 CPU部
350 VDP部
351 描画回路
352 表示回路
353 VRAM
B フレームバッファ領域

Claims (2)

  1. 画素間隔が異なる複数の表示部と、
    画像が描画される描画領域と、
    前記描画領域に描画された画像に基づいて、前記複数の表示部による画像の表示を制御する表示制御手段と、を備え、
    前記表示制御手段は、前記描画領域のうち前記複数の表示部のそれぞれに対応する領域に描画された画像を、当該表示部に対応する表示倍率に応じて、当該表示部により表示し、
    画素間隔が広い表示部ほど、当該表示部に対応する表示倍率が低くなるように、前記複数の表示部のそれぞれに対応する表示倍率が規定されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記複数の表示部のうち隣り合う2つの表示部の間に形成された非表示部を備え、
    前記描画領域において、前記非表示部に対応する領域が規定されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。


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