JP2018050262A - 無線中継装置、端末装置、及び無線通信方法 - Google Patents

無線中継装置、端末装置、及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線リソースを効率的に使用する無線中継装置、端末装置、及び無線中継方法を提供する。【解決手段】端末装置及び基地局装置と、少なくとも1つのキャリアで無線通信する無線中継装置であって、前記基地局装置と前記無線中継装置間の通信に関する第1の通信情報を取得する取得部と、前記第1の通信情報に基づき、前記無線中継装置と前記端末装置間のキャリア数を決定する決定部とを有する。【選択図】図6

Description

本発明は、無線中継装置、端末装置、及び無線通信方法に関する。
近年、多くのスマートフォンやタブレット端末などの端末装置が無線中継機能を有する。無線中継機能は、無線通信システムにおいて、基地局装置と端末装置との間の無線通信を中継する機能である。例えば、基地局装置の通信エリアの端に、無線中継機能を有する装置(以降、無線中継装置と呼ぶ)を配置することで、端末装置が通信可能なエリアが拡張される。
無線中継機能には、第1に、ワイファイ(Wi-Fi: Wireless Fidelity)通信によるテザリング機能がある。この場合、端末装置が無線中継装置とワイファイで無線接続し、無線中継装置はLTE(Long Term Evolution)、又はLTE−A(LTE-Advance)などの公衆通信網で基地局装置と接続することで、端末装置の無線通信を中継する。
また、無線中継機能には、第2に、D2D(Device to Device)接続による中継機能がある。この場合、端末装置が公衆通信網と同じLTE又はLTE−Aで無線中継装置とD2D接続することで、無線中継装置は端末装置の無線通信を中継する。
いずれの無線中継機能についても、予め決められた複数の周波数帯域の無線リソースを端末装置と無線中継装置間の通信に使用することで、高速に通信する。
無線中継機能に関する技術は、以下の特許文献1及び2に記載されている。
特開2014−107783号公報 特開2015−198446号公報
しかし、無線中継装置と端末装置間の複数の周波数帯域の無線リソースは、効率的に使用されない場合がある。例えば、基地局装置と無線中継装置間で少量のデータを送受信するとき、データ送信に必要である以上の周波数帯域の無線リソースを使用し、無線リソースが有効活用されない場合がある。また、例えば、基地局装置と無線中継装置間で多量のデータを送受信するとき、通信に使用する無線リソースが少ないため、多量のデータを遅滞なく送受信することができない場合がある。
そこで、一開示は、無線リソースを効率的に使用する無線中継装置、端末装置、及び無線中継方法を提供することにある。
1つの側面では、端末装置及び基地局装置と、少なくとも1つのキャリアで無線通信する無線中継装置であって、前記基地局装置と前記無線中継装置間の通信に関する第1の通信情報を取得する取得部と、前記第1の通信情報に基づき、前記無線中継装置と前記端末装置間のキャリア数を決定する決定部とを有する。
一開示は、無線リソースを効率的に使用する。
図1は、通信システム10の構成例を示す図である。 図2は、通信システム10における端末装置100と無線中継装置300がD2D通信をする場合の中継処理のシーケンスの例を示す図である。 図3は、無線中継装置300の構成例を示す図である。 図4は、端末装置100の構成例を示す図である。 図5は、基地局装置200の構成例を示す図である。 図6は、通信システム10におけるキャリア数変更処理のシーケンスの例を示す図である。 図7は、通信情報取得処理S204の処理フローチャートの例を示す図である。 図8は、キャリア決定処理S205の処理フローチャートの例を示す図である。 図9は、キャリア数を増加させる場合の例を示す図である。 図10は、キャリア数ごとの通信速度の実測、及び推定値の例を示した図である。 図11は、キャリア数を減少させる場合の例を示す図である。 図12は、キャリア数ごとの通信速度の実測、及び推定値の例を示した図である。 図13は、第2の実施の形態における通信情報取得処理S204の処理フローチャートの例を示す図である。 図14は、第2の実施の形態におけるキャリア決定処理S205の処理フローチャートの例を示す図である。 図15は、指標判定処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図16は、上り下りの通信速度の例を示す図である。 図17は、無線中継装置300の上り下りバッファの制御の例を示す図である。 図18は、第3の実施の形態における通信情報取得処理S204の処理フローチャートの例を示す図である。 図19は、第3の実施の形態におけるキャリア決定処理S205の処理フローチャートの例を示す図である。 図20は、下りのデータ滞留割合が下り閾値以上であり、上りのデータ滞留割合が上り閾値より小さい場合の例を示す図である。 図21は、下りのデータ滞留割合が下り閾値より小さく、上りのデータ滞留割合が上り閾値以上である場合の例を示す図である。 図22は、下りのデータ滞留割合が下り閾値以上であり、上りのデータ滞留割合が上り閾値以上である場合の例を示す図である。 図23は、キャリア決定処理S205の処理フローチャートの例を示す図である。
[第1の実施の形態]
<通信システムの構成例>
図1は、通信システム10の構成例を示す図である。通信システム10は、端末装置100、基地局装置200、無線中継装置300、及び外部ネットワーク400を有する。端末装置100及び無線中継装置300は、例えば、タブレット端末やスマートフォンなどの移動体通信装置である。また、基地局装置200は、例えば、通信システム10の管理者により、定位置に固定される。
端末装置100と無線中継装置300、及び基地局装置200と無線中継装置300は、それぞれ無線接続する。基地局装置200と無線中継装置300間の通信C2は、例えば、LTEなどの規格に準じた無線通信である。また、無線中継装置300と端末装置100間の通信C1は、例えば、基地局装置を介さずにLTEなどの通信規格に準じた通信を行うD2D通信や、ワイファイなどのローカルエリアネットワークでもよい。
また、基地局装置200は、例えば、ゲートウェイや基地局制御装置を介して、外部ネットワーク400と接続する。エリアA200は基地局装置200と無線通信が可能な通信エリアであり、エリアA300は無線中継装置300と無線通信が可能な通信エリアである。
通信システム10において、端末装置100は、例えば、外部ネットワーク400とデータ通信を行うとき、基地局装置200と直接無線接続せず、無線中継装置300と無線接続する。そして、端末装置100は、無線中継装置300を介して基地局装置200と通信し、外部ネットワーク400とのデータ通信を実現する。こうすることで、図1に示すように、基地局装置200の通信エリアA200の範囲外に存在する端末装置100であっても、無線中継装置300を中継させることで、端末装置100と基地局装置200の通信が可能となる。
図2は、通信システム10における端末装置100と無線中継装置300がD2D通信をする場合の中継処理のシーケンスの例を示す図である。基地局装置200の通信エリアA200内に位置する無線中継装置300は、基地局装置200と無線を介して通信中(S101)である。なお、基地局装置200と無線中継装置300の間の通信で使用する無線リソースは、基地局装置200が決定する。基地局装置200は、通信エリアA200内に位置する端末装置100以外の端末装置や、無線中継装置300以外の無線中継装置とも無線接続する場合がある。基地局装置200は、例えば、無線接続する無線中継装置300以外の装置に割り当てた無線リソースや、基地局装置200の周辺の電波の干渉度合いに基づき、無線中継装置300との通信に使用する無線リソースを決定する。
無線中継装置300は、端末装置100と基地局装置200との通信の中継処理を開始する中継開始契機が発生しているかどうかを監視する(S102)。中継開始契機は、例えば、無線中継装置300が無線中継装置300のユーザや通信システム10のシステム管理者に操作されることによる、中継処理プログラムの起動である。また、中継開始契機は、無線中継装置300が、通信エリアA200のエリア端に位置すること、又は移動したことであってもよい。無線中継装置300は、例えば、基地局装置200が送信する電波の受信電力を測定し、測定した受信電力が所定値以下の場合、通信エリアA200のエリア端に位置することを検出する。
無線中継装置300は、中継開始契機を検出すると(S102のYes)、中継処理を開始する(S103)。中継処理において、無線中継装置300は、周囲の端末装置に対して疑似的に基地局装置として動作する。無線中継装置300は、所定の周波数帯域で報知情報を送信する(S104)。報知情報は、例えば、無線中継装置300の識別子を含む。また、報知情報は、例えば、D2DにおけるSSS(Sidelink Synchronization Signals)などの同期用の信号や、PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)などのブロードキャストで送信されるメッセージである。
端末装置100は、所定の周波数を探索し、報知情報を受信すると(S104)、無線中継装置300を検出する(S105)。そして、端末装置100と無線中継装置300との間で接続処理を行い(S106)、通信中となる(S107)。
無線中継装置300は、中継処理として、端末装置100に送信するパケットP1を基地局装置200から受信すると(S108)、端末装置100に受信したパケットP1を送信する(S109)。また、端末装置100は、中継処理として、基地局装置200に送信するパケットP2を端末装置100から受信すると(S110)、基地局装置200に受信したパケットP2を送信する(S111)。
このように、無線中継装置300は、端末装置100と基地局装置200の間の通信を中継する。そして、無線中継装置300は、例えば定期的に、無線中継装置300と端末装置100との通信に使用する周波数帯域幅を変更する。周波数帯域幅は、例えば、キャリア数を増加させることで大きくなり、キャリア数を減少させることで小さくなる。キャリアとは、単位時間あたりに所定の周波数帯域幅を有する無線リソースであり、例えば、LTEにおけるリソースブロックである。無線中継装置300は、基地局装置200と無線中継装置300間、及び無線中継装置300と端末装置100間の通信に関する通信情報に基づいて、変更するキャリア数を決定する。
次に、第1の実施の形態における、無線中継装置300のキャリア数の決定について説明する。第1の実施の形態では、無線中継装置300は、端末装置100及び基地局装置200と、1又は複数のキャリアで無線通信し、端末装置100と基地局装置200間の無線通信を中継する。また、無線中継装置300は、基地局装置200と無線中継装置300間、及び無線中継装置300と端末装置100間の通信に関する通信情報を取得する取得部と、通信情報に基づき、無線中継装置300と端末装置100間のキャリア数を決定する決定部とを有する。
なお、無線中継装置300は、基地局装置200と無線中継装置300間における通信情報に基づいて無線中継装置300と端末装置100間のキャリア数を決定してもよい。
<無線中継装置の構成例>
図3は、無線中継装置300の構成例を示す図である。無線中継装置300は、例えば、無線中継機能を有するマートホンやタブレット端末である。無線中継装置300は、CPU(Central Processing Unit)310、ストレージ320、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのメモリ330、RF(Radio Frequency)回路340−1〜n、RF回路341−1〜m、アンテナ350、及びアンテナ351を有する。
ストレージ320は、プログラムやデータを記憶するフラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置である。ストレージ320は、基地局側通信プログラム321、無線中継プログラム322、及び通信情報テーブル323を記憶する。
通信情報テーブル323は、通信情報を記憶するテーブルである。通信情報テーブル323に記憶される情報要素は、例えば、基地局装置200と無線中継装置300間の通信量(第1通信量)、及び無線中継装置300と端末装置100間の通信量(第2通信量)である。通信量は、例えば、無線中継装置300が有するデータ送信用のバッファや、通信速度である。通信情報テーブル323は、無線中継装置300が、通信情報を取得するごとに更新される。
メモリ330は、ストレージ320に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ330は、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
RF回路340−1〜n、及びRF回路341−1〜mは、電波の送受信を実現する装置である。RF回路340−1〜nは、アンテナ350を介して、例えば、端末装置100と電波の送受信を行う。RF回路341−1〜mは、アンテナ351を介して、例えば、基地局装置200と電波の送受信を行う。
無線中継装置300におけるRF回路340は、例えば、1つのRF回路につき、1つのキャリアを送受信することができる。無線中継装置300は、端末装置100との通信に使用するキャリア数に応じた数のRF回路を通電させる。無線中継装置300において、通信に使用するキャリア数が多い程、多くのRFを通電させるため、キャリア数が多い程、消費電力が大きくなる。
CPU310は、ストレージ320に記憶されているプログラムを、メモリ330にロードし、ロードしたプログラムを実行し、各処理を実現するプロセッサである。
また、CPU310は、基地局側通信プログラム321を実行することで、基地局側通信処理を行う。基地局側通信処理は、無線中継装置300が、基地局装置200と無線通信を行う処理である。基地局側通信処理は、無線接続可能な基地局装置200を探索し、検出した基地局装置200と無線接続し、パケットの送受信を行う処理である。CPU310は、基地局側無線接続モジュール3211を実行することで、無線接続可能な基地局装置200を探索し、検出した基地局装置200と無線接続する処理を行う。また、CPU310は、基地局側パケット送受信モジュール3212を実行することで、無線接続した基地局装置200とパケットの送受信処理を行う。
また、CPU310は、無線中継プログラム322を実行することで、無線中継処理を行う。無線中継処理は、無線中継装置300が、端末装置100と無線接続し、基地局装置200と端末装置100との間で送受信するパケットを中継する処理である。また、無線中継処理は、端末装置100との通信で使用するキャリア数を変更する契機を検出すると、通信情報を取得し、変更するキャリア数を決定し、決定したキャリア数で通信するよう端末装置100を制御する処理である。
CPU310は、通信情報取得モジュール3221を実行することで、取得部を構築し、取得部として通信情報取得処理を行う。通信情報取得処理は、通信情報を取得する処理である。通信情報は、基地局装置200と無線中継装置300間の通信量、及び無線中継装置300と端末装置100間の通信量を含む情報である。通信量は、例えば、無線通信における通信速度である。
また、CPU310は、端末側キャリア決定モジュール3222を実行することで、決定部を構築し、決定部として端末側キャリア決定処理を行う。端末側キャリア決定処理は、無線中継装置300と端末装置100との通信に使用するキャリアの周波数帯域や、使用するキャリア数を決定する処理である。CPU310は、端末側キャリア決定処理において、例えば、端末装置100との無線接続時は、使用するキャリアの周波数帯域及びキャリア数を決定し、キャリア数変更契機には、変更するキャリア数を決定する。
また、CPU310は、端末側無線接続モジュール3223を実行することで、制御部を構築し、制御部として端末側無線接続処理を行う。端末側無線接続処理は、無線中継装置が決定した周波数帯域及びキャリア数で、端末装置100と無線接続する機能である。CPU310は、端末側無線接続処理において、例えば、端末装置100に決定した周波数帯域及びキャリア数で無線接続するよう指示するメッセージを送信する。
また、CPU310は、端末側パケット送受信モジュール3224を実行することで、端末側パケット送受信処理を行う。端末側パケット送受信処理は、端末装置100と無線中継装置300との間でパケットを送受信する処理である。なお、無線中継装置300は、端末側パケット送受信処理を、前述した基地局側パケット送受信処理と連動して行うことで、基地局装置200と端末装置100との間で送受信されるパケットを中継する。
<端末装置の構成例>
図4は、端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、例えば、スマートフォンやタブレット端末であり、CPU110、ストレージ120、DRAMなどのメモリ130、RF回路140−1〜x、及びアンテナ150を有する。
CPU110、ストレージ120、メモリ130、RF回路140−1〜x、及びアンテナ150は、それぞれ、図3のCPU310、ストレージ320、メモリ330、RF回路340−1〜n、及びアンテナ350と同様の装置である。
但し、ストレージ120は、通信プログラム121を記憶する。
CPU110は、通信プログラム121を実行することで、受信部及無線制御部を構築し、受信部又は無線制御部として通信処理を行う。通信処理は、無線中継装置300又は基地局装置200と通信する処理である。通信プログラム121は、例えば、無線中継装置300が有する基地局側通信プログラム321と同一である。同様に、無線接続モジュール1211は、基地局側無線接続モジュール3211と、パケット送受信モジュール1212は、基地局側パケット送受信モジュール3212と同一である。すなわち、端末装置100と無線中継装置300との間の無線通信は、無線中継装置300と基地局装置200との間の無線通信と同様である。
<基地局装置の構成例>
図5は、基地局装置200の構成例を示す図である。基地局装置200は、CPU210、ストレージ220、メモリ230、RF回路240、アンテナ250、及びNIC(Network Interface Card)260を有する。
CPU210、ストレージ220、メモリ230、RF回路240、アンテナ250は、それぞれ、図3のCPU310、ストレージ320、メモリ330、RF回路340−1〜n、及びアンテナ350と同様の装置である。
但し、ストレージ220は、通信プログラム221を記憶する。
NIC260は、外部ネットワーク400と接続し、通信を行う装置である。NIC260は、例えば、異なるネットワーク同士の通信を中継するゲートウェイ装置、複数の基地局装置を制御する基地局制御、及びスイッチやハブなどと、光ケーブルなどの有線で接続する。
CPU210は、通信プログラム221を実行することで、通信処理を行う。通信処理は、無線中継装置300又は端末装置100と通信する処理である。
CPU210は、キャリア決定モジュール2211を実行することで、キャリア決定処理を行う。キャリア決定処理は、通信エリアA200内の複数の端末装置や無線中継装置との無線通信に使用するキャリアの周波数帯域及びキャリア数を決定する処理である。基地局装置200は、例えば、無線中継装置300以外の装置に割り当てたキャリア以外のキャリアで、干渉度合いが低いキャリアを探索し、無線中継装置300の有する無線通信の能力に基づき、キャリアを決定する。
CPU210は、無線接続モジュール2212を実行することで、無線接続処理を行う。無線接続処理は、通信エリアA200内の端末装置や無線中継装置300と無線接続する処理であり、無線中継装置300の端末側無線接続処理と同様である。
CPU210は、パケット送受信モジュール2213を実行することで、パケット送受信処理を行う。パケット送受信処理は、通信エリアA200内の端末装置や無線中継装置300とパケットを送受信する処理であり、無線中継装置300の端末側パケット送受信処理と同様である。
<キャリア数変更処理>
図6は、通信システム10におけるキャリア数変更処理のシーケンスの例を示す図である。基地局装置200と無線中継装置300、及び無線中継装置300と端末装置100は、それぞれ通信中である(S201、S202)。
無線中継装置300は、キャリア数変更契機が発生するまで、キャリア数変更契機を監視する(S203のNo)。キャリア数変更契機は、例えば、1分間隔など定期的に発生する。無線中継装置300は、例えば、インターバルタイマを発行し、インターバルタイマのタイムアウトを、キャリア数変更契機として検出する。
無線中継装置300は、キャリア変更契機が発生したことを検出すると(S203のYes)、通信情報取得処理を行う(S204)。
図7は、通信情報取得処理S204の処理フローチャートの例を示す図である。無線中継装置300は、単位時間内に端末装置100に送信したデータ量から、端末装置100との通信速度を算出する(S2041)。算出する端末装置100との通信速度(第2通信速度)は、例えば、下り(基地局装置200から端末装置100への方向)の通信速度であり、以降、通信速度VRM(Velocity Relay station to Mobile station)と呼ぶ。また、単位時間内に端末装置100に送信したデータ量は、例えば、無線中継装置300により、内部メモリに記憶される。
無線中継装置300は、単位時間内に基地局装置200から受信したデータ量から、基地局装置との通信速度を算出する(S2042)。算出する基地局装置200との通信速度(第1通信速度)は、例えば、下りの通信速度であり、以降、通信速度VBR(Velocity Base station to Relay station)と呼ぶ。また、単位時間内に基地局装置200から受信したデータ量は、端末装置100に送信したデータ量と同様に、例えば、無線中継装置300により、内部メモリに記憶される。
そして、無線中継装置300は、算出した通信速度VRM、及び通信速度VBRを、通信情報テーブル323に記憶する(S2043)。
図7における通信情報取得処理S204で取得する通信情報は、基地局装置200と無線中継装置300間、及び無線中継装置300と端末装置100間の、下りの通信速度である。通信情報取得処理で取得した通信情報は、以降のキャリア決定処理において指標として用いる。なお、キャリア決定処理における指標は、上り(端末装置100から基地局装置200への方向)の通信速度であってもよい。キャリア決定処理における指標を上りの通信速度とする場合、通信情報取得処理で取得する通信情報(第1及び第2通信速度)は、上りの通信速度を取得する。
図6に戻り、無線中継装置300は、キャリア決定処理を行う(S205)。
図8は、キャリア決定処理S205の処理フローチャートの例を示す図である。無線中継装置300は、取得した通信情報から、通信速度VBRと通信速度VRMとの速度差分を算出する(S2051)。速度差分は、例えば、通信速度VBRから通信速度VRMを減ずることで算出される。
また、無線中継装置300は、通信速度VRMに基づき、1キャリアあたりの通信速度を算出する(S2052)。無線中継装置300は、実測した通信速度VRMを、無線中継装置300と端末装置100間の通信に使用しているキャリア数で割った数値を、1キャリアあたりの通信速度であるとみなす。
そして、無線中継装置300は、速度差分の絶対値が所定値以上かを判定する(S2053)。無線中継装置300は、速度差分の絶対値が所定値より小さい場合(S2053のNo)、通信速度VBRと通信速度VRMの差が、キャリアを増減させなくてよい程度に小さいと判定し、キャリア数の変更なしと決定する(S2054)。所定値は、例えば、計算処理S2052で算出した、1キャリアあたりの通信速度である。また、所定値は、例えば、あらかじめメモリに記憶しておいた、1キャリアあたりの通信速度の理論値であってもよい。
そして、無線中継装置300は、速度差分の絶対値が所定値以上の場合(S2053のYes)、端末装置100間のキャリア数を増減させる処理を行う。
次に、無線中継装置300は、通信速度VBRのほうが通信速度VRMより速いかどうかを判定する(S2055)。以下、通信速度VBRが通信速度VRMより速い場合(通信速度VBR>通信速度VRM)と、通信速度VBRが通信速度VRM以下の場合(通信速度VBR≦通信速度VR)、それぞれについて説明する。
<1.通信速度VBRが通信速度VRMより速い場合(通信速度VBR>通信速度VRM)>
無線中継装置300は、通信速度VBRのほうが速い場合(S2055のYes)、通信速度差分と1キャリアあたりの通信速度に基づき、増加させるキャリア数を算出する(S2056)。無線中継装置300は、端末装置100間のキャリア数を増加させることで、通信速度VBRと通信速度VRMが等しくなるようにする。すなわち、通信速度VBRから通信速度VRMを減じた通信速度差分を、1キャリアあたりの通信速度で除した商を、キャリア増加数とする。しかし、ほとんどの場合、通信速度差分が1キャリアあたりの通信速度の整数倍とならないため、上述した除算の商が小数点を含む数値となる。そこで、商の小数点以下の扱いについて、無線中継装置300は、通信速度VBRが通信速度VRMより遅いという条件(以下、第1条件)、又は通信速度VBRが通信速度VRMより速いという条件(以下、第2条件)を加え、キャリア増加数を決定する。
<1.1 条件1を満たす場合>
条件1(通信速度VBR<通信速度VRM)を設ける理由は、例えば、通信速度VRMを速くすることで、無線中継装置300から端末装置100への下りデータが滞留し、バッファオーバーフローの発生により下りデータが破棄されることを防ぐためである。
この場合、無線中継装置300は、条件1を満たす最小のキャリア増加数を、キャリア増加数と決定する(S2056)。すなわち、無線中継装置300は、通信速度差分を1キャリアあたりの通信速度で除した商の小数点以下を切り上げた数値を、キャリア増加数とする。
<1.2 条件2を満たす場合>
条件2(通信速度VBR>通信速度VRM)を設ける理由は、例えば、無線リソースが不足しており、データ破棄の発生の防止よりも無駄な無線リソースを使用しないことを優先するためである。
この場合、無線中継装置300は、条件2を満たす最大のキャリア増加数を、キャリア増加数と決定する(S2056)。すなわち、無線中継装置300は、通信速度差分を1キャリアあたりの通信速度で除した商の小数点以下を切り捨てた数値を、キャリア増加数とする。条件2を満たす場合、条件1を満たす場合を比較して、小数点以下を切り捨てるため、増加キャリア数が1少なくなり、使用する無線リソースを削減できる。
<2.通信速度VBRが通信速度VRM以下場合(通信速度VBR≦通信速度VRM)>
無線中継装置300は、通信速度VBRが通信速度VRMより遅い場合(S2055のNo)、通信速度差分と1キャリアあたりの通信速度に基づき、減少させるキャリア数を算出する(S2058)。無線中継装置300は、端末装置100間のキャリア数を減少させることで、通信速度VBRと通信速度VRMが等しくなるようにする。
通信速度差分が1キャリアあたりの通信速度の整数倍でない場合、通信速度VBRが通信速度VRMより速い場合と同様、以下の条件1又は条件2を満たすようにキャリア減少数を決定する。
<2.1 条件1を満たす場合>
この場合、無線中継装置300は、条件1を満たす最大のキャリア減少数を、キャリア減少数と決定する(S2058)。すなわち、無線中継装置300は、通信速度差分を1キャリアあたりの通信速度で除した商の少数点以下を切り捨てた数値を、キャリア減少数とする。
<2.2 条件2を満たす場合>
この場合、無線中継装置300は、条件2を満たす最小のキャリア減少数を、キャリア減少数と決定する(S2058)。すなわち、無線中継装置300は、通信速度差分を1キャリアあたりの通信速度で除した商の小数点以下を切り上げた数値を、キャリア減少数とする。条件2を満たす場合、条件1を満たす場合を比較して、小数点以下を切り上げるため、減少キャリア数が1多くなり、使用する無線リソースを削減できる。
上述したように、無線中継装置300は、キャリア増加数又はキャリア減少数を決定し(S2056、S2058)、現在のキャリア数に増加させるキャリア数を加えた数(S2057)、又は現在のキャリア数から減少させるキャリア数を減じた数(S2059)を、キャリア数と決定する。
図9は、キャリア数を増加させる場合の例を示す図である。図9の例では、基地局装置200との通信速度(通信速度VBR)は50Mbps(Mega bit per second)で、端末装置100との通信速度(通信速度VRM)は24Mpbsである。以下、図9の例について、図8の処理フローチャートを用いて説明する。
無線中継装置300は、通信速度VBRから通信速度VRMを減じ、速度差分26Mbpsを算出する(S2051)。無線中継装置300は、通信速度VRMに基づき、1キャリアあたりの通信速度を算出する(S2052)。図9によると現在のキャリア数は1であり、通信速度VRMは24Mbpsであるので、無線中継装置300は、1キャリアあたりの通信速度24Mbpsを算出する。そして、無線中継装置300は、速度差分の絶対値26Mbpsが所定値(ここでは1キャリアあたりの通信速度である24Mbpsとする)以上であると判定する(S2053のYes)。
無線中継装置300は、通信速度VBR(50Mbps)のほうが通信速度VRM(24Mbps)より速いため(S2055のYes)、速度差分と1キャリアあたりの通信速度24Mbpsに基づき、増加させるキャリア数を算出する(S2056)。
図10は、キャリア数ごとの通信速度の実測、及び推定値の例を示した図である。図10において、無線中継装置300は、算出した1キャリアあたりの通信速度24Mbpsから、例えば、2キャリア増加させると48Mbps増加し、3キャリア増加さえると72Mbps増加すると推定する。
無線中継装置300は、キャリア数を増加せることで通信速度VRMが通信速度VBRより速くなる範囲での、最小のキャリア数を、増加させるキャリア数とする。すなわち、無線中継装置300は、速度差分を超える最小のキャリア数を、増加させるキャリア数とする。無線中継装置300は、図10に示すように、増加させるキャリア数を2キャリア(48Mbps増加)と決定する。
そして、無線中継装置300は、現在のキャリア数1に増加させるキャリア数2を加えたキャリア数3を、無線中継装置300と端末装置100間の新たなキャリア数として決定する(S2057)。
上述したように、無線中継装置300は、無線中継装置300と端末装置100間の通信速度が、基地局装置200と無線中継装置300間の通信速度より遅い場合、端末装置100間のキャリア数を増加させる。これにより、基地局装置200と無線中継装置300間の通信速度に対応し、無線中継装置300と端末装置100間でも多量データの送受信を高速で行うことができる。
次に、キャリア数を減少させる場合の例について説明する。図11は、キャリア数を減少させる場合の例を示す図である。図11では、基地局装置200との通信速度(通信速度VBR)は50Mbpsで、端末装置100との通信速度(通信速度VRM)は120Mpbsである。以下、図11の例について、図8の処理フローチャートを用いて説明する。
無線中継装置300は、通信速度VBRから通信速度VRMを減じ、速度差分−70Mbpsを算出する(S2051)。そして、無線中継装置300は、現在のキャリア数6で、通信速度VRMは120Mbpsであるので、1キャリアあたりの通信速度20Mbpsを算出する(S2052)。さらに、無線中継装置300は、速度差分の絶対値70Mbpsが所定値(ここでは1キャリアあたりの通信速度である20Mbpsとする)以上であると判定する(S2053のYes)。
無線中継装置300は、通信速度VBR(50Mbps)のほうが通信速度VRM(120Mbps)より遅いので(S2055のNo)、速度差分と1キャリアあたりの通信速度に基づき、減少させるキャリア数を算出する(S2058)。
図12は、キャリア数ごとの通信速度の実測、及び推定値の例を示した図である。図12において、無線中継装置300は、算出した1キャリアあたりの通信速度20Mbpsから、例えば、2キャリア減少させると40Mbps減少し、3キャリア減少さえると60Mbps減少すると推定する。
無線中継装置300は、通信速度VRMが通信速度VBRより遅くならない範囲で、減少させることができる最大のキャリア数を、減少させるキャリア数とする。すなわち、無線中継装置300は、速度差分の絶対値を超えない最大のキャリア数を、減少させるキャリア数とする。無線中継装置300は、図12に示すように、減少させるキャリア数を、3キャリア(60Mbps減少)と決定する。
そして、無線中継装置300は、現在のキャリア数6から減少させるキャリア数3を減じた、キャリア数3を、無線中継装置300と端末装置100間の新たなキャリア数として決定する(S2059)。
上述したように、無線中継装置300は、無線中継装置300と端末装置100間の通信速度が、基地局装置200と無線中継装置300間の通信速度より速い場合、キャリア数を減少させる。これにより、無線中継装置300と端末装置100間の無線リソースで、データを送受信するのに必要である以上に割り当てられている無線リソースを解放することができる。また、データを送受信していないキャリアの送受信を停止することにより、キャリア送受信による消費電力を削減することができる。
図6に戻り、無線中継装置300は、キャリア数に変更があるか否かを確認する(S207)。無線中継装置300は、現在のキャリア数と決定したキャリア数を比較し、キャリア数に変更がない場合(S206のNo)、処理を終了し、再度キャリア数変更契機の発生を監視する(S203)。
無線中継装置300は、キャリア数に変更がある場合(S206のYes)、無線中継装置300のキャリア数変更処理を行う(S207)。キャリア数変更処理は、決定したキャリア数に応じ、RF回路をONまたはOFFする処理である。
そして、無線中継装置300は、端末装置100に、キャリア数変更指示を送信する(S208)。キャリア数変更指示は、キャリア数、及び使用するキャリアの周波数帯域などの情報が含まれるメッセージであり、例えば、D2DにおけるPSBCHである。キャリア数変更指示を受信した端末装置100は、キャリア数変更処理を行う(S209)。キャリア数変更処理は、無線中継装置300のキャリア数変更処理と同様に、RF回路をONまたはOFFする処理である。そして、端末装置100は、キャリア数の変更が完了したことを通知する、キャリア数変更通知を無線中継装置300に送信し(S210)、無線中継装置300と通信中に戻る(S211)。
第1の実施の形態では、無線中継装置300は、端末装置100間及び基地局装置200 間の通信速度に基づき、端末装置100間のキャリア数を変更し、端末装置100間の通信速度を、基地局装置200間の通信速度に近づける。こうすることで、無線中継装置300は、基地局装置200との通信において、無駄な無線リソースの使用を防止しつつ、遅滞なくデータ送受信を行え、効率的に無線リソースを使用する。
また、基地局装置200は、通信エリアA200内の他の端末装置や無線中継装置との通信も考慮し、無線中継装置300との通信に使用する無線リソースを決定する。よって、無線中継装置300が、基地局装置200間の無線リソースを変更すると、他の端末装置や無線中継装置の無線通信に対して、干渉が発生したり、無線リソース不足が発生したりという影響を与えてしまう場合がある。そこで、第1の実施の形態では無線中継装置300が決定する無線リソースである、端末装置100間の無線リソースだけを変更することで、他の装置の無線通信に影響を与えることを抑制しつつ、効率的に無線リソースを使用することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態におけるキャリア決定処理は、下り(又は上り)の通信速度のどちらかに基づき、キャリア数を増減させる。第2の実施の形態では、下り又は上りの通信速度のうち、どちらの通信速度に基づいてキャリア数を増減させるかを判定する指標判定処理を設ける。無線中継装置300は、指標として、基地局装200から端末装置100への下り方向に送信される下り通信速度の下り組み合わせ、又は端末装置100から基地局装置200への上り方向に送信される上り通信速度の上り組み合わせの、どちらかの組み合わせを指標として使用する。
<キャリア決定処理>
第2の実施の形態におけるキャリア決定処理のシーケンスは、図6に示すシーケンスと同様である。以降、通信情報取得処理S204及びキャリア決定処理S205について説明する。
図13は、第2の実施の形態における通信情報取得処理S204の処理フローチャートの例を示す図である。第1の実施の形態における通信情報取得処理に加え、さらに、単位時間内に端末装置から受信したデータ量から通信速度VMRを算出し(S2044)、単位時間内に基地局装置に送信したデータ量から通信速度VRBを算出する(S2045)。すなわち、無線中継装置300は、上り下りの両方向の通信速度を取得する。そして、無線中継装置300は、算出した上り下り両方向の通信速度を、通信情報テーブル323に記憶する(S2046)。
図14は、第2の実施の形態におけるキャリア決定処理S205の処理フローチャートの例を示す図である。第2の実施の形態におけるキャリア決定処理は、第1の実施の形態のキャリア変更処理の先頭の処理に、指標判定処理(S2060)を有する。無線中継装置300は、下り又は上りの通信速度のうち、どちらの通信速度に基づいてキャリア数を増減させるかの判定を、キャリア決定処理の先頭で実施する。そして、無線中継装置300は、決定した下り又は上りの通信速度を指標として、キャリア決定処理を行い、キャリア数の増減を決定する。
図15は、指標判定処理の処理フローチャートの例を示す図である。無線中継装置300は、指標判定処理において、通信速度VBRと通信速度VRMの通信速度差分(以下、下り通信速度差分と呼ぶ)を算出する(S2061)。さらに、無線中継装置300は、無線中継装置300から基地局装置200への上り通信速度と、端末装置100から無線中継装置300への上り通信速度の通信速度差分(以降、上り通信速度差分と呼ぶ)を算出する(S2062)。以降、無線中継装置300から基地局装置200への上り通信速度を通信速度VRB(Velocity Relay station to Base station)、端末装置100から無線中継装置300への上り通信速度を通信速度VMR(Velocity Mobile station to Relay station)と呼ぶ。
そして、無線中継装置300は、上りと下りの通信速度差分の絶対値を比較する(S2063)。無線中継装置300は、上り通信速度差分のほうが大きい場合(S2064のYes)、上り通信速度(通信速度VRBと通信速度VMRとの組み合わせ)をキャリア決定処理の指標と決定する(S2065)。また、無線中継装置300は、上り通信速度差分のほうが大きくない場合(S2064のNo)、下り通信速度(通信速度VBRと通信速度VRMとの組み合わせ)をキャリア決定処理の指標と決定する(S2066)。
図16は、上り下りの通信速度の例を示す図である。図16によると、上り通信速度は、基地局装置200間が110Mbps、端末装置100間が60Mbpsであり、上り通信速度差分の絶対値は50Mbpsとなる。また、図16によると、下り通信速度は、基地局装置200間が120Mbps、端末装置100間が40Mbpsであり、下り通信速度差分の絶対値は80Mbpsとなる。以下、図16の場合について、図15の処理フローチャートを用いて説明する。
無線中継装置300は、上り下りの通信速度差分を比較し(S2064)、下り通信速度差分のほうが大きいと判定し(S2064のNo)、下りの通信速度をキャリア決定処理の指標と決定する(S2066)。
通信速度差分が大きいほど、無線中継装置300は、無線リソースをより効率的に使用できていないということである。例えば、端末装置100間の通信速度が基地局装置200間の通信速度より速いほど、データが送信されていない無線リソースが多くなる。また、例えば、端末装置100間の通信速度が基地局装置200間の通信速度より遅いほど、基地局装置200と送受信できないデータ量が増加する。よって、通信速度差分がより大きい方向の通信速度は、優先して改善されるべきである。
第2の実施の形態では、無線中継装置300は、上り下りの通信速度のうち、端末装置100間と基地局装置200間の通信速度差が大きいほうを、キャリア数の増減を決定する指標とする。これにより、無線中継装置300は、上りと下りの通信速度のうち、より無線リソースの改善が必要な方向の通信速度を優先して改善することができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では、無線中継装置は、さらに、端末装置に中継するデータを蓄積する下りバッファ及び、基地局装置に中継するデータを蓄積する上りバッファを有する。通信情報は、上りバッファに滞留するデータ量を示す上り滞留データ量、及び下りバッファに滞留するデータ量を示す下り滞留データ量を含む。そして、無線中継装置は、上り及び下り滞留データ量に基づいて、キャリア数を決定する。
<上りバッファ及び下りバッファの制御>
図17は、無線中継装置300の上り下りバッファの制御の例を示す図である。図17を用いて上りバッファ及び下りバッファの制御について以下に説明する。
無線中継装置300は、上りバッファB1と下りバッファB2を有する。無線中継装置300は、端末装置100から受信したデータを上りバッファB1に蓄積し、蓄積したデータを古い順に基地局装置200に送信する。同様に、無線中継装置300は、基地局装置200から受信したデータを下りバッファB2に蓄積し、蓄積したデータを古い順に端末装置100に送信する。上りバッファB1及び下りバッファB2は、例えば、FIFO(First In First Out)バッファであり、データが蓄積された順に送信されるバッファである。また、上りバッファB1及び下りバッファB1はそれぞれ決められたバッファサイズであり、無線中継装置300は、バッファサイズを超えるデータを超えるデータを受信すると、バッファに蓄積せずにデータを破棄する。
無線中継装置300における下りバッファB2の制御について説明する。基地局装置200がデータD3を無線中継装置300に送信する(S1)。無線中継装置300は、データD3を受信し、下りバッファB2に蓄積する。このとき、下りバッファB2には、データD3より前に基地局装置200が送信したデータD1、D2が蓄積されている。無線中継装置300は、データD1、D2の次にデータD3を蓄積する。そして、無線中継装置300は、端末装置100にデータを送信するタイミングで、下りバッファB2に蓄積されている最古のデータであるデータD1を、端末装置100に送信する(S2)。
無線中継装置300における上りバッファB1の制御も同様である。無線中継装置300は、端末装置100からデータU2を受信し(S3)、上りバッファB1に蓄積する。そして、基地局装置200にデータを送信するタイミングで、上りバッファB1に蓄積されている最古のデータであるデータU1を、基地局装置200に送信する(S4)。
上述したように、無線中継装置300は、データを受信したタイミングでデータをバッファに蓄積し、送信するタイミングで古いデータから順に送信する。よって、受信側の通信速度が送信側の通信速度より速い場合、時間あたりに受信するデータ量のほうが送信するデータ量より多いため、バッファにデータが蓄積される。すなわち、上りバッファにデータが蓄積(滞留)しているということは、通信速度VRBが通信速度VMRより遅いということである。同様に、下りバッファにデータが蓄積(滞留)しているということは、通信速度VBRが通信速度VRMより速いということである。
<キャリア数変更処理>
第3の実施の形態におけるキャリア決定処理のシーケンスは、図6に示すシーケンスと同様である。以降、通信情報取得処理S204及びキャリア決定処理S205について説明する。
図18は、第3の実施の形態における通信情報取得処理S204の処理フローチャートの例を示す図である。無線中継装置300は、上りバッファ及び下りバッファに滞留(蓄積)しているデータ量を示すデータ滞留量をそれぞれ取得する(S2071)。無線中継装置300は、例えば、メモリ内の上り及び下りバッファに滞留しているデータ量を参照することで、データ滞留量を取得する。そして、無線中継装置300は、取得した上りデータ滞留量及び下りデータ滞留量を、通信情報テーブル323に記憶する(S2072)。
図19は、第3の実施の形態におけるキャリア決定処理S205の処理フローチャートの例を示す図である。無線中継装置300は、上り及び下りバッファのバッファサイズに対するデータ滞留量の割合(データ滞留割合)を算出する(S2081)。無線中継装置300は、上りデータ滞留量を上りバッファのサイズで除することで、上りのデータ滞留割合を算出する。同様に、無線中継装置300は、下りデータ滞留量を下りバッファのサイズで除することで、下りのデータ滞留割合を算出する。
無線中継装置300は、下りバッファのデータ滞留割合が下り閾値以上かどうかを判定する(S2082)。無線中継装置300は、下りバッファのデータ滞留割合が下り閾値以上である場合(S2082のYes)、上りバッファのデータ滞留割合に関わらず、無線中継装置300と端末装置100間のキャリア数を1増加させる(S2083)。キャリア数を増加させるのは、端末装置100に対する下りの通信速度を上げ、下りバッファに滞留しているデータを送信して減少させるためである。
無線通信システムは一般に、無線通信部での誤り発生によりバッファにデータが蓄積されることを前提としているため、データ滞留割合100%になるまでに所定の時間を要する設計である。このように、冗長性があるため、例えば、本実施の形態において、下り閾値は、100%より十分に小さい50%とする。また、下り閾値は、例えば、基地局装置200からの下り通信速度と、端末装置100への下り通信速度とに基づき、データパケットを次の所定時間内に最大数受信しても、データ滞留割合が100%を超えない数値であってもよい。また、そのように制御できる下り閾値を、データが通信中に基地局装置200から無線中継装置300に通知して適用する形態でもよい。
また、基地局装置200間と端末装置100間の通信速度差が大きい場合、キャリアの増加数が1では、通信速度差が十分に小さくならない場合がある。この場合、図6の処理を繰り返し実行されて、次のキャリア数変更の契機でも、下りバッファのデータ滞留割合が下り閾値以上であると想定され、無線中継装置300は、さらに1キャリア増加させる。無線中継装置300は、このようにキャリアの増加を繰り返すことで、端末装置100間の通信速度を、適正な数値(例えば、基地局装置200間の通信速度)に近づける。
これは、下りにバッファに閾値以上のデータが滞留している場合、上り滞留データ量が多くても、下りデータを送信することを優先するという意味がある。下りのデータは、例えば、外部ネットワークに属する通信装置から基地局装置200経由で受信したデータである。無線中継装置300で破棄されると、外部ネットワークに属する装置が、破棄したデータを再送することとなり、再送されたデータは基地局装置200を含む多くの装置を経由する。多くの装置を経由するということは、それだけ通信システム10の有線及び無線リソースを使用したり、また、通信システム10の各装置の処理負荷となったりする。一方、上りのデータは、無線中継装置300で破棄されたとしても、端末装置100からのデータ再送となり、経由する装置数は下りデータの再送に比べて少ない。よって、下りデータの下りバッファ内での滞留の防止を優先することで、通信システム10の有線及び無線リソースの使用、及び通信システム10の各装置の処理負荷の上昇を、抑制することができる。
一方、無線中継装置300は、下りバッファのデータ滞留割合が下り閾値以上でない場合(S2082のNo)、上りバッファのデータ滞留割合を判定する(S2084)。無線中継装置300は、上りのバッファのデータ滞留割合が上り閾値以上である場合(S2084のYes)、キャリア数を1減少させる(S2085)。キャリア数を減少させるのは、端末装置100からの上りの通信速度を下げて、上りバッファにさらにデータが滞留することを防ぐためである。無線中継装置300の下りバッファの滞留はない(又は少ない)ので、基地局装置200から受信する下り方向のデータ量は、無線中継装置300から端末装置100に送信するデータ量より少ない。よって、無線中継装置300は、無線中継装置300から端末装置100への下りの通信速度はデータを送信するのに必要である以上に速いと判定し、端末装置100からの上りの通信速度を下げることで、上りバッファの滞留量を減少させる。
上り閾値は、下り閾値と同様に、例えば、50%に設定される。また、上り閾値は、例えば、下り閾値と同様に、端末装置100との通信速度に基づき、データパケットを所定時間内に最大数受信してもデータ滞留割合が100%を超えない数値としてもよい。また、そのように制御できる下り閾値を、データ通信中に基地局装置200から無線中継装置300に通知して適用する形態でもよい。さらに、基地局装置200間と端末装置100間の通信速度差が大きい場合についても、無線中継装置300は、キャリアを増加させる場合と同様に、1キャリア減少を繰り返すことで、端末装置100との通信速度を、適正な数値に近づける。
そして、無線中継装置300は、上りバッファのデータ滞留割合が上り閾値以上でない場合(S2084のNo)、キャリア数を増減させず、処理を終了する。この場合、無線中継装置300は、上りバッファ及び下りバッファに滞留データがなく(又は少なく)、上り下りの通信速度は適正である判定する。
以下、上りのデータ滞留割合及び下りのデータ滞留割合の具体例を示し、図19の処理フローチャートを用いて説明する。
図20は、下りのデータ滞留割合が下り閾値以上であり、上りのデータ滞留割合が上り閾値より小さい場合の例を示す図である。無線中継装置300は、下りバッファのデータ滞留割合が60%で、下り閾値50%以上であり(S2083のYes)、キャリア数を1増加させる(S2083)。結果として、端末装置100間のキャリア数は、現在のキャリア数3に1キャリア増加させ、4キャリアとなる。
図21は、下りのデータ滞留割合が下り閾値より小さく、上りのデータ滞留割合が上り閾値以上である場合の例を示す図である。無線中継装置300は、下りバッファのデータ滞留割合が10%で下り閾値50%以上ではなく(S2083のNo)、上りバッファのデータ滞留割合が70%で上り閾値50%以上であるので(S2084のYes)、キャリア数を1減少させる(S2085)。結果として、端末装置100間のキャリア数は、現在のキャリア数3から1キャリア減少させ、2キャリアとなる。
図22は、下りのデータ滞留割合が下り閾値以上であり、上りのデータ滞留割合が上り閾値以上である場合の例を示す図である。この場合、上りのデータ滞留割合50%が上り閾値50%以上であるが、下りのデータ滞留割合50%が下り閾値以上であるため(S2082のYes)、上りのデータ滞留量に関わらず、キャリア数を1増加させる(S2083)。結果として、図20の場合と同様に、端末装置100間のキャリア数は、現在のキャリア数3に1キャリア増加させ、4キャリアとなる。
第3の実施の形態においては、無線中継装置300は、通信速度の実測せずに、取得した上り及び下りバッファのデータ滞留量に基づき、キャリア数を増減させる。通信速度の実測は、例えば、無線中継装置300が送受信するパケットを常時監視及び記憶し、記憶したパケット送受信数に基づき通信速度を算出する処理である。通信速度の算出は、無線中継装置300にとって、処理負荷が大きい。第3の実施の形態では、処理負荷が大きい通信速度の測定を実施せず、上り下りバッファのデータ滞留量を取得し、間接的に通信速度を判定するという、処理負荷の小さい処理を実施することで、効率的なキャリア数に制御することができる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、決定部は、上り滞留データ量が下り滞留データ量より多い場合、キャリア数を減少させ、下り滞留データ量が上り滞留データ量より多い場合、キャリア数を増加させる。
<キャリア数変更処理>
第4の実施の形態におけるキャリア決定処理のシーケンスは、図6に示すシーケンスと同様である。以降、キャリア決定処理S205について説明する。
図23は、キャリア決定処理S205の処理フローチャートの例を示す図である。無線中継装置300は、下り滞留データ量が上りデータ滞留量より多い場合(S2091のYes)、端末装置100間のキャリア数を1増加させる(S2092)。下り滞留データ量の方が上り滞留データ量より多いということは、通信速度VBRと通信速度VRMとの差分(下り通信速度差分)のほうが、通信速度VMRと通信速度VRBとの差分(上り通信速度差分)より大きいということである。そこで、無線中継装置300は、通信速度VRMを、通信速度VRMより速い通信速度VBRに近づけるようにキャリア数を増加させ、通信速度差分が大きい方を優先して改善する。
一方、無線中継装置300は、上り滞留データ量が下りデータ滞留量より多い場合(S2092のNo)、端末装置100間のキャリア数を1減少させる(S2093)。上り滞留データ量の方が下り滞留データ量より多いということは、上り通信速度差分のほうが、下り通信速度差分より大きいということである。そこで、無線中継装置300は、通信速度VMRを、通信速度VMRより遅い通信速度VRBに近づけるようにキャリアを減少させ、通信速度差分が大きい方を優先して改善する。
なお、図23に処理フローチャートによると、上り滞留データ量と下りデータ滞留量が同じ場合(S2091のYes)、キャリア数を1減少させているが(S2093)、下り滞留データを送信し、下り滞留データ量を減少させることを優先して、キャリア数を1増加させてもよい。
以上の第1〜第4の実施の形態を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
端末装置及び基地局装置と、少なくとも1つのキャリアで無線通信する無線中継装置であって、
前記基地局装置と前記無線中継装置間の通信に関する第1の通信情報を取得する取得部と、
前記通信情報に基づき、前記無線中継装置と前記端末装置間のキャリア数を決定する決定部とを有する無線中継装置。
(付記2)
前記取得部は、前記無線中継装置と前記端末装置間の通信に関する第2の通信情報を取得し、
前記決定部は、前記第1及び第2の通信情報に基づいて、前記キャリア数を決定する
付記1記載の無線中継装置。
(付記3)
前記第1の通信情報は、前記基地局装置と前記無線中継装置間の通信速度である第1通信速度を含み、
前記第2の通信情報は、前記無線中継装置と前記端末装置間の通信速度である第2通信速度を含み、
前記決定部は、前記第1通信速度が前記第2通信速度より速い場合、前記キャリア数を増加させ、前記第2通信速度が前記第1通信速度より速い場合、前記キャリア数を減少させる
付記2記載の無線中継装置。
(付記4)
前記決定部は、前記第1通信速度と前記第2通信速度の速度差分に応じて、前記増加及び減少させるキャリア数を決定する
付記3記載の無線中継装置。
(付記5)
前記決定部は、前記速度差分が所定値以上である場合、前記キャリア数を増加及び減少させる
付記4記載の無線中継装置。
(付記6)
前記決定部は、前記速度差分が大きい程、多くのキャリアを増加又は減少させ、前記速度差分が小さい程、少ないキャリアを増加又は減少させる
付記4記載の無線中継装置。
(付記7)
前記第1及び第2通信速度の組み合わせは、前記基地局装置から前記無線中継装置に送信される下り通信速度及び前記無線中継装置から前記端末装置に送信される下り通信速度の下り組み合わせ、又は前記無線中継装置から前記基地局装置に送信される上り通信速度及び前記端末装置から前記無線中継装置に送信される上り通信速度の上り組み合わせである
付記3記載の無線中継装置。
(付記8)
前記決定部は、前記基地局装置から前記無線中継装置に送信される下り通信速度と前記無線中継装置から前記端末装置に送信される下り通信速度との下り通信速度差分と、前記端末装置から前記無線中継装置に送信される上り通信速度と前記無線中継装置から前記基地局装置に送信される上り通信速度との上り通信速度差分との絶対値を比較し、前記下り通信速度差分のほうが大きい場合、前記第1及び第2通信速度の組み合わせを前記下り組み合わせとし、前記上り通信速度差分のほうが大きい場合、前記第1及び第2通信速度の組み合わせを前記上り組み合わせとする
付記7記載の無線中継装置。
(付記9)
さらに、前記端末装置に中継するデータを蓄積する下りバッファ及び、前記基地局装置に中継するデータを蓄積する上りバッファを有し、
前記第1の通信情報は、前記下りバッファに滞留するデータ量を示す下り滞留データ量を含み、
前記第2の通信情報は、前記上りバッファに滞留するデータ量を示す上り滞留データ量を含み、
前記決定部は、前記下り滞留データ量が下り閾値以上の場合、前記上り滞留データ量に関わらず、前記キャリア数を増加させる
付記2記載の無線中継装置。
(付記10)
前記決定部は、さらに、前記下り滞留データ量が前記下り閾値より小さく、かつ前記上り滞留データ量が上り閾値以上の場合、前記キャリア数を減少させる
付記9記載の無線中継装置。
(付記11)
前記上り閾値及び下り閾値は、前記上り及び下りバッファのバッファサイズに対する、前記滞留データ量の割合である
付記10記載の無線中継装置。
(付記12)
さらに、前記端末装置に中継するデータを蓄積する下りバッファ及び、前記基地局装置に中継するデータを蓄積する上りバッファを有し、
前記第1の通信情報は、前記下りバッファに滞留するデータ量を示す下り滞留データ量を含み、
前記第2の通信情報は、前記上りバッファに滞留するデータ量を示す上り滞留データ量を含み、
前記決定部は、前記上り滞留データ量が前記下り滞留データ量より多い場合、前記キャリア数を減少させ、前記下り滞留データ量が前記上り滞留データ量より多い場合、前記キャリア数を増加させる
付記2記載の無線中継装置。
(付記13)
前記基地局装置との無線通信に使用するキャリアは、前記基地局装置が決定する
付記1記載の無線中継装置。
(付記14)
さらに、前記決定したキャリア数で通信するよう前記端末装置を制御する制御部を有する
付記1記載の無線中継装置。
(付記15)
前記制御部は、前記制御において、前記決定したキャリア数での通信を指示する情報を含むメッセージを前記端末装置に送信する
付記14記載の無線中継装置。
(付記16)
前記キャリアは、単位時間あたりに所定の周波数帯域幅を有する無線リソースである
付記1記載の無線中継装置。
(付記17)
端末装置と基地局装置間の通信を中継する無線中継装置と、少なくとも1つのキャリアで無線通信する端末装置であって、
前記基地局装置と前記無線中継装置間の通信に関する通信情報に基づき決定されたキャリア数で前記無線中継装置と通信する指示を受信する受信部と、
前記指示に応答して、前記決定されたキャリア数で前記無線中継装置と通信を行う無線制御部とを有する
端末装置。
(付記18)
端末装置及び基地局装置と、少なくとも1つのキャリアで無線通信する無線中継装置における無線通信方法であって、
前記基地局装置と前記無線中継装置間の通信に関する通信情報を取得し、
前記通信情報に基づき、前記無線中継装置と前記端末装置間のキャリア数を決定する
無線通信方法。
100…端末装置 110…CPU
120…ストレージ 121…通信プログラム
1211…無線接続モジュール 1212…パケット送受信モジュール
130…メモリ 140…RF回路
150…アンテナ 200…基地局装置
210…CPU 220…ストレージ
221…通信プログラム 2211…キャリア決定モジュール
2212…無線接続モジュール 2213…パケット送受信モジュール
230…メモリ 240…RF回路
250…アンテナ 260…NIC
300…無線中継装置 310…CPU
320…ストレージ 321…基地局側通信プログラム
3211…基地局側無線接続モジュール
3212…基地局側パケット送受信モジュール
322…無線中継プログラム 3221…通信情報取得モジュール
3222…端末側キャリア決定モジュール 3223…端末側無線接続モジュール
3224…端末側パケット送受信モジュール 323…通信情報テーブル
330…メモリ 340…RF回路
341…RF回路 350…アンテナ
351…アンテナ 400…外部ネットワーク

Claims (15)

  1. 端末装置及び基地局装置と、少なくとも1つのキャリアで無線通信する無線中継装置であって、
    前記基地局装置と前記無線中継装置間の通信に関する第1の通信情報を取得する取得部と、
    前記通信情報に基づき、前記無線中継装置と前記端末装置間のキャリア数を決定する決定部とを有する無線中継装置。
  2. 前記取得部は、前記無線中継装置と前記端末装置間の通信に関する第2の通信情報を取得し、
    前記決定部は、前記第1及び第2の通信情報に基づいて、前記キャリア数を決定する
    請求項1記載の無線中継装置。
  3. 前記第1の通信情報は、前記基地局装置と前記無線中継装置間の通信速度である第1通信速度を含み、
    前記第2の通信情報は、前記無線中継装置と前記端末装置間の通信速度である第2通信速度を含み、
    前記決定部は、前記第1通信速度が前記第2通信速度より速い場合、前記キャリア数を増加させ、前記第2通信速度が前記第1通信速度より速い場合、前記キャリア数を減少させる
    請求項2記載の無線中継装置。
  4. 前記決定部は、前記第1通信速度と前記第2通信速度の速度差分に応じて、前記増加及び減少させるキャリア数を決定する
    請求項3記載の無線中継装置。
  5. 前記決定部は、前記速度差分が所定値以上である場合、前記キャリア数を増加及び減少させる
    請求項4記載の無線中継装置。
  6. 前記決定部は、前記速度差分が大きい程、多くのキャリアを増加又は減少させ、前記速度差分が小さい程、少ないキャリアを増加又は減少させる
    請求項4記載の無線中継装置。
  7. 前記第1及び第2通信速度の組み合わせは、前記基地局装置から前記無線中継装置に送信される下り通信速度及び前記無線中継装置から前記端末装置に送信される下り通信速度の下り組み合わせ、又は前記無線中継装置から前記基地局装置に送信される上り通信速度及び前記端末装置から前記無線中継装置に送信される上り通信速度の上り組み合わせである
    請求項3記載の無線中継装置。
  8. 前記決定部は、前記基地局装置から前記無線中継装置に送信される下り通信速度と前記無線中継装置から前記端末装置に送信される下り通信速度との下り通信速度差分と、前記端末装置から前記無線中継装置に送信される上り通信速度と前記無線中継装置から前記基地局装置に送信される上り通信速度との上り通信速度差分との絶対値を比較し、前記下り通信速度差分のほうが大きい場合、前記第1及び第2通信速度の組み合わせを前記下り組み合わせとし、前記上り通信速度差分のほうが大きい場合、前記第1及び第2通信速度の組み合わせを前記上り組み合わせとする
    請求項7記載の無線中継装置。
  9. さらに、前記端末装置に中継するデータを蓄積する下りバッファ及び、前記基地局装置に中継するデータを蓄積する上りバッファを有し、
    前記第1の通信情報は、前記下りバッファに滞留するデータ量を示す下り滞留データ量を含み、
    前記第2の通信情報は、前記上りバッファに滞留するデータ量を示す上り滞留データ量を含み、
    前記決定部は、前記下り滞留データ量が下り閾値以上の場合、前記上り滞留データ量に関わらず、前記キャリア数を増加させる
    請求項2記載の無線中継装置。
  10. 前記決定部は、さらに、前記下り滞留データ量が前記下り閾値より小さく、かつ前記上り滞留データ量が上り閾値以上の場合、前記キャリア数を減少させる
    請求項9記載の無線中継装置。
  11. 前記上り閾値及び下り閾値は、前記上り及び下りバッファのバッファサイズに対する、前記滞留データ量の割合である
    請求項10記載の無線中継装置。
  12. さらに、前記決定したキャリア数で通信するよう前記端末装置を制御する制御部を有する
    請求項1記載の無線中継装置。
  13. 前記制御部は、前記制御において、前記決定したキャリア数での通信を指示する情報を含むメッセージを前記端末装置に送信する
    請求項12記載の無線中継装置。
  14. 端末装置と基地局装置間の通信を中継する無線中継装置と、少なくとも1つのキャリアで無線通信する端末装置であって、
    前記基地局装置と前記無線中継装置間の通信に関する通信情報に基づき決定されたキャリア数で前記無線中継装置と通信する指示を受信する受信部と、
    前記指示に応答して、前記決定されたキャリア数で前記無線中継装置と通信を行う無線制御部とを有する
    端末装置。
  15. 端末装置及び基地局装置と、少なくとも1つのキャリアで無線通信する無線中継装置における無線通信方法であって、
    前記基地局装置と前記無線中継装置間の通信に関する通信情報を取得し、
    前記通信情報に基づき、前記無線中継装置と前記端末装置間のキャリア数を決定する
    無線通信方法。
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