JP2018046089A - 固体撮像装置及びその製造方法、並びに、電子機器 - Google Patents

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充生 関澤
紀元 中村
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紀元 中村
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Kazunobu Kuwasawa
和伸 桑澤
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Abstract

【課題】浮遊拡散領域の接合容量値をあまり大きくすることなく、浮遊拡散領域とコンタクトプラグとの接続部の抵抗値を低下させると共に、浮遊拡散領域への信号電荷の転送における電荷の転送残りを改善した固体撮像装置を提供する。【解決手段】この固体撮像装置は、受光素子、転送ゲート、及び、バッファートランジスターと、転送ゲートの端部に沿った第1の辺と第1の辺よりも短い第2の辺とが対向して配置された主面を有する浮遊拡散領域と、浮遊拡散領域において第2の辺よりも第1の辺に近い位置に配置され、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域と、層間絶縁膜のコンタクトホール内に配置され、コンタクト領域に接続されたコンタクトプラグと、層間絶縁膜上に配置され、コンタクトプラグを介して浮遊拡散領域とバッファートランジスターとを電気的に接続する配線とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、固体撮像装置及びその製造方法に関する。さらに、本発明は、そのような固体撮像装置を用いた電子機器等に関する。
従来は、固体撮像装置としてCCDが主流であったが、近年においては、低電圧で駆動でき、且つ、周辺回路も混載できるCMOSセンサーの発展が著しい。CMOSセンサーは、完全転送技術や暗電流防止構造等の製造プロセスによる対策や、CDS(correlated double sampling:相関2重サンプリング)等の回路による対策等がなされ、今や、CCDを質量共に凌ぐデバイスに成長している。CMOSセンサーの飛躍の要因は、画質が大きく改善されたことであるが、その内の1つに、電荷転送技術の改善がある。
関連する技術として、特許文献1には、信号電荷の完全転送を実現可能な半導体素子を画素として複数個配列して、高い空間解像度を有する固体撮像装置が開示されている。この半導体素子は、第1導電型の半導体領域と、半導体領域の上部に埋め込まれ、光を入射する第2導電型の受光用表面埋込領域と、半導体領域の上部に埋め込まれ、受光用表面埋込領域によって生成された信号電荷を蓄積する第2導電型の電荷蓄積領域と、電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷を受け入れる電荷読み出し領域と、受光用表面埋込領域から電荷蓄積領域に信号電荷を転送する第1の電位制御手段と、電荷蓄積領域から電荷読み出し領域に信号電荷を転送する第2の電位制御手段とを備える。
特開2008−103647号公報(段落0006−0007、図3)
特許文献1においては、電荷読み出し領域(浮遊拡散領域)が、読み出し用バッファーアンプを構成する信号読み出しトランジスター(以下においては、バッファートランジスターともいう)のゲート電極に電気的に接続されており、浮遊拡散領域に蓄積された信号電荷に応じてバッファートランジスターの出力電圧が生成される。
このように、浮遊拡散領域をバッファートランジスターのゲート電極に電気的に接続するために、層間絶縁膜のコンタクトホール内にコンタクトプラグを配置して浮遊拡散領域に接続することが行われている。その場合に、浮遊拡散領域とコンタクトプラグとの接続部の抵抗値を低下させることが求められる。
しかしながら、接続部の抵抗値を低下させるために、浮遊拡散領域の広い範囲に濃い不純物注入を行うと、浮遊拡散領域の接合容量値が大きくなり、浮遊拡散領域に転送される信号電荷を信号電圧に変換する際の変換ゲインが低下して、固体撮像装置の感度が低下してしまう。
また、浮遊拡散領域内におけるコンタクトプラグの接続位置に関しては、特に関心が払われていなかった。しかしながら、浮遊拡散領域の主面においてコンタクト領域から離れた位置にポテンシャルの井戸が発生する場合には、浮遊拡散領域への信号電荷の転送において、ポテンシャルの井戸に電荷が溜まって電荷の転送残りの原因となってしまう。
本発明の幾つかの態様は、浮遊拡散領域の接合容量値をあまり大きくすることなく、浮遊拡散領域とコンタクトプラグとの接続部の抵抗値を低下させると共に、浮遊拡散領域への信号電荷の転送における電荷の転送残りを改善した固体撮像装置を提供することに関連している。さらに、本発明の幾つかの態様は、そのような固体撮像装置を用いた電子機器等を提供することに関連している。
本発明の第1の態様に係る固体撮像装置は、受光素子、転送ゲート、及び、バッファートランジスターと、転送ゲートの端部に沿った第1の辺と第1の辺よりも短い第2の辺とが対向して配置された主面を有する浮遊拡散領域と、浮遊拡散領域において第2の辺よりも第1の辺に近い位置に配置され、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域と、層間絶縁膜のコンタクトホール内に配置され、コンタクト領域に接続されたコンタクトプラグと、層間絶縁膜上に配置され、コンタクトプラグを介して浮遊拡散領域とバッファートランジスターとを電気的に接続する配線とを備える。
本発明の第1の態様によれば、浮遊拡散領域内の所定の位置に不純物濃度の高いコンタクト領域を配置することにより、浮遊拡散領域の接合容量値をあまり大きくすることなく、浮遊拡散領域とコンタクトプラグとの接続部の抵抗値を低下させることができる。また、浮遊拡散領域の主面においてコンタクト領域から離れた位置にポテンシャルの井戸が発生し難いので、浮遊拡散領域への信号電荷の転送における電荷の転送残りを改善することができる。
ここで、コンタクトプラグと浮遊拡散領域の第1の辺との間の距離が、浮遊拡散領域の第1の辺と第2の辺との間の距離の1/4以上であって1/2よりも小さいことが望ましい。それにより、コンタクトプラグと転送ゲートのゲート電極とのショートに対する加工余裕を保ちつつ、浮遊拡散領域の主面においてポテンシャルが最大となる位置の近くにコンタクト領域及びコンタクトプラグを配置することができる。
また、浮遊拡散領域の主面が、第2の辺を一辺とする長方形の領域を含むようにしても良い。その場合には、浮遊拡散領域におけるポテンシャルの分布を適切に設定すると共に、コンタクトの加工余裕を確保することができる。
さらに、コンタクトプラグと浮遊拡散領域の第2の辺との間の最小距離が、浮遊拡散領域の第1の辺に平行な方向におけるコンタクトプラグと浮遊拡散領域のいずれかの辺との間の最大距離の1/2以上であることが望ましい。それにより、浮遊拡散領域の主面におけるコンタクト領域及びコンタクトプラグの位置を詳細に設定することができる。
本発明の第2の態様に係る固体撮像装置は、受光素子、転送ゲート、及び、バッファートランジスターと、転送ゲートの端部に沿った第1の辺と第1の辺よりも短い第2の辺とが対向して配置された主面を有する浮遊拡散領域と、浮遊拡散領域において主面のポテンシャルが最大となる位置に配置され、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域と、層間絶縁膜のコンタクトホール内に配置され、コンタクト領域に接続されたコンタクトプラグと、層間絶縁膜上に配置され、コンタクトプラグを介して浮遊拡散領域とバッファートランジスターとを電気的に接続する配線とを備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様による効果に加えて、浮遊拡散領域の主面においてコンタクト領域から離れた位置にポテンシャルの井戸が発生しないので、浮遊拡散領域への信号電荷の転送における電荷の転送残りをさらに改善することができる。
以上において、コンタクト領域の主面が、コンタクトプラグの底面よりも大きい面積を有するようにしても良い。その場合には、コンタクト領域の位置とコンタクトプラグの位置との間にずれが生じたとしても、浮遊拡散領域とコンタクトプラグとの接続部の抵抗値を安定して低下させることができる。また、コンタクト領域の深さが、浮遊拡散領域の深さよりも浅いことが望ましい。それにより、浮遊拡散領域の接合容量値の増加を抑制することができる。
さらに、転送ゲートのチャネル領域における不純物濃度が、転送ゲートのチャネル領域が配置された半導体層内の他の領域における不純物濃度よりも高くないことが望ましい。それにより、転送ゲートのチャネル領域に隣り合う浮遊拡散領域の接合容量値の増加を抑制することができる。なお、本願において、半導体層とは、半導体基板、半導体基板に形成されたウェル、又は、半導体基板上に形成されたエピタキシャル層のことをいう。
本発明の第3の態様に係る電子機器は、上記いずれかの固体撮像装置を備える。本発明の第3の態様によれば、浮遊拡散領域の接合容量値をあまり大きくすることなく、浮遊拡散領域とコンタクトプラグとの接続部の抵抗値を低下させると共に、浮遊拡散領域への信号電荷の転送における電荷の転送残りを改善した固体撮像装置を用いることにより、被写体を撮像して得られる画像データの画質が改善された電子機器を提供することができる。
本発明の第4の態様に係る固体撮像装置の製造方法は、第1のフォトレジストをマスクとして第1導電型の半導体層に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、第2導電型の不純物領域を半導体層に形成する工程(a)と、第2のフォトレジストをマスクとして半導体層に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、第1の辺と第1の辺よりも短い第2の辺とが対向して配置された主面を有する第2導電型の浮遊拡散領域を半導体層に形成する工程(b)と、不純物領域の一辺に沿って第1の端部を有し、浮遊拡散領域の第1の辺に沿って第2の端部を有するゲート電極を、半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成する工程(c)と、第3のフォトレジストをマスクとして浮遊拡散領域に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、浮遊拡散領域において第2の辺よりも第1の辺の近くに、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域を形成する工程(d)と、半導体層上に層間絶縁膜を形成して、層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程(e)と、コンタクト領域に接続されるコンタクトプラグをコンタクトホール内に形成し、コンタクトプラグを介して浮遊拡散領域とバッファートランジスターとを電気的に接続する配線を層間絶縁膜上に形成する工程(f)とを備える。
本願において、第1導電型がP型で第2導電型がN型であっても良いし、第1導電型がN型で第2導電型がP型であっても良い。ここで、コンタクト領域の主面が、コンタクトプラグの底面よりも大きい面積を有するようにしても良い。その場合には、コンタクト領域の位置とコンタクトプラグの位置との間にずれが生じたとしても、浮遊拡散領域とコンタクトプラグとの接続部の抵抗値を安定して低下させることができる。
本発明の第5の態様に係る固体撮像装置の製造方法は、第1のフォトレジストをマスクとして第1導電型の半導体層に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、第2導電型の不純物領域を半導体層に形成する工程(a)と、第2のフォトレジストをマスクとして半導体層に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、第1の辺と第1の辺よりも短い第2の辺とが対向して配置された主面を有する第2導電型の浮遊拡散領域を半導体層に形成する工程(b)と、不純物領域の一辺に沿って第1の端部を有し、浮遊拡散領域の第1の辺に沿って第2の端部を有するゲート電極を、半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成する工程(c)と、半導体層上に層間絶縁膜を形成して、層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程(d)と、層間絶縁膜をマスクとして浮遊拡散領域に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、浮遊拡散領域において第2の辺よりも第1の辺の近くに、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域を形成する工程(e)と、コンタクト領域に接続されるコンタクトプラグをコンタクトホール内に形成し、コンタクトプラグを介して浮遊拡散領域とバッファートランジスターとを電気的に接続する配線を層間絶縁膜上に形成する工程(f)とを備える。
本発明の第4又は第5の態様によれば、浮遊拡散領域内の所定の位置に不純物濃度の高いコンタクト領域を配置することにより、浮遊拡散領域の接合容量値をあまり大きくすることなく、浮遊拡散領域とコンタクトプラグとの接続部の抵抗値を低下させると共に、浮遊拡散領域への信号電荷の転送における電荷の転送残りを改善した固体撮像装置を提供することができる。
CISモジュールの構成例を示す斜視図。 CISモジュールを用いたスキャナー装置の構成例を示すブロック図。 イメージセンサーチップの構成例を示すブロック図。 1画素分の画素部及び読み出し回路部の等価回路を示す回路図。 本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の一部の断面図。 図5に示す浮遊拡散領域におけるポテンシャルの分布を示す図。 本実施形態におけるコンタクトの配置例を示す図。 第1の比較例におけるコンタクトの配置を示す図。 第2の比較例におけるコンタクトの配置を示す図。 コンタクトの配置を決定するための条件を説明するための平面図。 第3の比較例におけるコンタクトの配置を示す平面図。 コンタクト領域とコンタクトプラグの形状が異なる例を示す平面図。 図12に示すコンタクト領域を形成する工程を示す断面図。 図12に示すコンタクトプラグを形成する工程を示す断面図。 コンタクト領域とコンタクトプラグの形状が略同一の例を示す平面図。 図15に示すコンタクト領域を形成する工程を示す断面図。 図15に示すコンタクトプラグを形成する工程を示す断面図。 コンタクト領域とコンタクトプラグの形状が同一の例を示す平面図。 図18に示すコンタクト領域を形成する工程を示す断面図。 図18に示すコンタクトプラグを形成する工程を示す断面図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法における工程断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
<電子機器>
以下においては、本発明の一実施形態に係る電子機器として、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置(イメージセンサーチップ)を含むコンタクトイメージセンサー(CIS)モジュールを用いたCIS方式のスキャナー装置について説明する。
図1は、CISモジュールの構成例を示す斜視図であり、図2は、図1に示すCISモジュールを用いたスキャナー装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、CISモジュール10は、原稿1に光を照射するライトガイド11と、原稿1からの反射光を結像させるレンズアレイ12と、結像位置に配置されるフォトダイオード等の受光素子を有するイメージセンサー13とを含んでいる。
図1及び図2を参照すると、CISモジュール10は、ライトガイド11の端部に入射する光を生成する光源14を含んでいる。カラースキャナーの場合には、光源14が、例えば、赤色(R)、緑色(G)、及び、青色(B)のLEDを含んでいる。3色のLEDは、時分割でパルス点灯される。ライトガイド11は、光源14によって生成される光が主走査方向Aに沿った原稿1の領域に照射されるように光を案内する。
レンズアレイ12は、例えば、ロッドレンズアレイ等で構成される。イメージセンサー13は、主走査方向Aに沿って複数の画素を有しており、ライトガイド11及びレンズアレイ12と共に、副走査方向Bに移動する。
図2に示すように、イメージセンサー13は、複数のイメージセンサーチップ20を直列接続して構成されても良く、例えば、12個のイメージセンサーチップ20が直列接続される。一例として、各々のイメージセンサーチップ20は、864画素を有し、12個のイメージセンサーチップは、総計で864×12=10368画素を有している。また、イメージセンサーチップ20は、例えば、長辺の長さが18mm〜20mm程度で、短辺の長さが0.5mm以下の細長の矩形形状を有している。
副走査方向Bに移動可能なCISモジュール10は、フレキシブル配線15を介して、スキャナー装置に固定されたメイン基板16に接続されている。メイン基板16には、システムオンチップ(SoC)17と、アナログフロントエンド(AFE)18と、電源回路19とが搭載されている。
システムオンチップ17は、CISモジュール10にクロック信号及び制御信号等を供給する。CISモジュール10によって生成される画素信号は、アナログフロントエンド18に供給される。アナログフロントエンド18は、アナログの画素信号をアナログ/デジタル変換し、デジタルの画素データをシステムオンチップ17に出力する。
電源回路19は、システムオンチップ17及びアナログフロントエンド18に電源電圧を供給すると共に、CISモジュール10に電源電圧及び基準電圧等を供給する。なお、アナログフロントエンド18、電源回路19の一部、又は、光源ドライバー等を、CISモジュール10に搭載しても良い。
<固体撮像装置>
図3は、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置であるイメージセンサーチップの構成例を示すブロック図である。図3に示すように、イメージセンサーチップ20は、画素部30と、読み出し回路部40と、制御回路部50とを含み、さらに、キャパシター61〜64を含んでも良い。
画素部30において、複数の画素(例えば、864画素)にそれぞれの受光素子(例えば、フォトダイオード)が配置されている。読み出し回路部40は、画素部30から出力される信号電荷を信号電圧に変換して画素情報を読み出す。制御回路部50は、読み出し回路部40の出力電圧に基づいて画素信号を生成するための制御を行う。例えば、制御回路部50は、相関二重サンプリング(CDS:correlated double sampling)回路51と、出力回路52と、ロジック回路53とを含んでいる。
相関二重サンプリング回路51は、読み出し回路部40の出力電圧を相関二重サンプリング処理する。即ち、相関二重サンプリング回路51は、リセット直後の電圧と露光後の電圧とをサンプリングし、それらの差分処理を行うことにより、リセット雑音をキャンセルして、光の強度に応じた出力電圧を生成する。出力回路52は、相関二重サンプリング回路51の出力電圧に基づいて画素信号を生成して出力する。ロジック回路53には、図2に示すシステムオンチップ17からクロック信号及び制御信号等が供給される。
キャパシター61は、イメージセンサーチップ20の第1の領域AR1に配置された高電位側の電源電位の配線と低電位側の電源電位の配線との間に接続されて、電源電圧を安定化する。また、キャパシター62〜64は、イメージセンサーチップ20の第2の領域AR2に配置された高電位側の電源電位の配線と低電位側の電源電位の配線との間に接続されて、電源電圧を安定化する。
<画素部及び読み出し回路部>
図4は、1画素分の画素部及び読み出し回路部の等価回路を示す回路図である。図3に示す画素部30の1つの画素には、光電変換機能を有する受光素子として、例えば、フォトダイオードPDが配置されている。フォトダイオードPDは、入射した光の強度に応じた信号電荷を蓄積する。
フォトダイオードPDから信号電荷を読み出すために、図3に示す読み出し回路部40は、前段転送ゲートTG1と、電荷蓄積容量C1と、後段転送ゲートTG2と、電荷蓄積容量C2と、バッファートランジスターQN1と、リセットトランジスターQN2と、選択トランジスターQN3とを含んでいる。なお、読み出し回路部40の最終段にアナログシフトレジスターが設けられる場合には、選択トランジスターQN3をアナログシフトレジスターに含めることができる。
ここで、前段転送ゲートTG1は、フォトダイオードPDのカソードと電荷蓄積容量C1の一端とをソース及びドレインとするNチャネルMOSトランジスターの一部を構成している。また、電荷蓄積容量C1は、ストレージダイオードで構成されている。
さらに、後段転送ゲートTG2は、電荷蓄積容量C1の一端と電荷蓄積容量C2の一端とをソース及びドレインとするNチャネルMOSトランジスターの一部を構成している。また、電荷蓄積容量C2は、P型の半導体層に配置されたN型の浮遊拡散領域(フローティングディフュージョン)FDを備えている。
フォトダイオードPD、前段転送ゲートTG1、及び、後段転送ゲートTG2は、低電位側の電源電位VSSの配線とバッファートランジスターQN1のゲート電極との間に直列に接続されている。また、バッファートランジスターQN1のドレインは、高電位側の電源電位VDDの配線に接続されている。以下においては、電源電位VSSが接地電位0Vであるものとする。
リセットトランジスターQN2は、電源電位VDDの配線に接続されたドレインと、バッファートランジスターQN1のゲート電極に接続されたソースと、リセット信号RSTが供給されるゲート電極とを有している。また、選択トランジスターQN3は、バッファートランジスターQN1のソースに接続されたドレインと、読み出し回路部40の出力端子に接続されたソースと、画素選択信号SELが供給されるゲート電極とを有している。
前段転送ゲートTG1は、制御信号Tx1がハイレベルに活性化されたときに、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷を電荷蓄積容量C1に転送する。後段転送ゲートTG2は、制御信号Tx2がハイレベルに活性化されたときに、電荷蓄積容量C1に蓄積された信号電荷を電荷蓄積容量C2に転送する。電荷蓄積容量C2は、転送された信号電荷を信号電圧に変換する。
リセットトランジスターQN2は、リセット信号RSTがハイレベルに活性化されたときに、バッファートランジスターQN1のゲート電位を初期状態の電位(例えば、電源電位VDD)にリセットする。リセットが解除されると、バッファートランジスターQN1は、電荷蓄積容量C2の両端間の信号電圧に応じた出力電圧をソースから出力する。
選択トランジスターQN3は、主走査方向A(図2)に従った順で画素選択信号SELがハイレベルに活性化されたときに、バッファートランジスターQN1の出力電圧を選択する。それにより、バッファートランジスターQN1の出力電圧が、選択トランジスターQN3を介して読み出し回路部40の出力端子に出力されて出力電圧Vsとなる。
ここで、図4に示すフォトダイオードPD等の受光素子と浮遊拡散領域FDとの間における電荷の転送を1つの転送ゲートで制御しても良く、その場合には、前段転送ゲートTG1又は後段転送ゲートTG2と電荷蓄積容量C1とが省略される。このように、本実施形態に係る固体撮像装置は、受光素子と、転送ゲート(前段転送ゲートTG1又は後段転送ゲートTG2)と、電荷蓄積容量C2の一端を構成する浮遊拡散領域FDと、バッファートランジスターQN1とを備えている。以下においては、一例として、受光素子と浮遊拡散領域FDとの間における電荷の転送を1つの転送ゲートで制御する場合について説明する。なお、転送ゲートの段数によらず、浮遊拡散領域FDの役割は同様である。
図5は、本発明の一実施形態に係る固体撮像装置の一部の断面図である。図5に示すように、固体撮像装置は、N型の半導体基板(Nsub)100と、半導体基板100に形成されたPウェル(P−−)110と、Pウェル110に形成されたN型の不純物領域(N)121及び浮遊拡散領域(FD)122とを備えている。浮遊拡散領域122は、高濃度のN型の不純物領域(N)である。
フォトダイオードPDは、Pウェル110で構成されたアノードと、N型の不純物領域121で構成されたカソードとを有している。N型の不純物領域121の上部には、高濃度のP型の不純物領域(ピニング層)131が設けられても良い。ピニング層を設ける場合には、N型の不純物領域121において発生する暗電流を低減することができる。
浮遊拡散領域122には、浮遊拡散領域122内の他の領域よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域122aが配置されている。また、N型の不純物領域121と浮遊拡散領域122との間のPウェル110上には、転送ゲートTGのゲート電極141が、ゲート絶縁膜を介して配置されている。ゲート電極141は、例えば、不純物がドープされて導電性を有するポリシリコン等で構成される。図5には、半導体基板100の他の領域に形成されるバッファートランジスターQN1及びリセットトランジスターQN2も示されている。
さらに、固体撮像装置は、半導体基板100上に配置された層間絶縁膜150と、層間絶縁膜150上に配置された配線層160とを備えている。層間絶縁膜150は、例えば、BPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)又はシリコン酸化膜(SiO)等で構成される。
層間絶縁膜150に形成されたコンタクトホール内には、例えば、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、又は、銅(Cu)等を含む複数のコンタクトプラグが配置されている。図5に示すコンタクトプラグ151は、浮遊拡散領域122内に配置されたコンタクト領域122aに接続されている。
配線層160には、例えば、アルミニウム(Al)又は銅(Cu)等を含む複数の配線が配置されている。図5に示す配線(以下においては、信号配線ともいう)161は、コンタクトプラグ151を介して浮遊拡散領域122とバッファートランジスターQN1のゲート電極とを電気的に接続している。
このように、浮遊拡散領域122内に不純物濃度の高いコンタクト領域122aを設けることにより、浮遊拡散領域122とコンタクトプラグ151との接続部の抵抗値を低下させることができる。しかしながら、接続部の抵抗値を低下させるために、浮遊拡散領域122の広い範囲に濃い不純物注入を行うと、浮遊拡散領域122のN型半導体及びPウェル110のP型半導体で構成される接合容量の容量値が大きくなり、浮遊拡散領域122に転送される信号電荷を信号電圧に変換する際の変換ゲインが低下して、固体撮像装置の感度が低下してしまう。
例えば、浮遊拡散領域122の接合容量と、信号配線161の寄生容量と、転送ゲートTGのゲート容量とが並列接続されて、電荷蓄積容量Cが構成される。なお、転送ゲートTGのゲート容量は、ゲート電極141と、ゲート絶縁膜と、浮遊拡散領域122とで構成されるMOS構造の容量である。この電荷蓄積容量Cによって信号電荷Qが信号電圧Vに変換される場合に、信号電圧Vは、次式(1)で表される。
V=Q/C ・・・(1)
従って、浮遊拡散領域122の接合容量値が大きくなると、浮遊拡散領域122に転送される信号電荷を信号電圧に変換する際の変換ゲインが低下する。
また、浮遊拡散領域122におけるコンタクトプラグ151の接続位置に関しては、特に関心が払われていなかった。しかしながら、浮遊拡散領域122の主面(図中の上面)においてコンタクト領域122aから離れた位置にポテンシャルの井戸が発生する場合には、浮遊拡散領域122への信号電荷の転送において、ポテンシャルの井戸に電荷が溜まって電荷の転送残りの原因となってしまう。
<ポテンシャルの分布>
図6は、図5に示す固体撮像装置の浮遊拡散領域におけるポテンシャルの分布を示す図である。図6には、コンタクト領域122aが設けられていない場合におけるポテンシャルの分布が示されている。また、図7〜図9には、コンタクト領域122aが設けられている場合におけるポテンシャルの分布が示されている。
図6〜図9の左上には、浮遊拡散領域122及び転送ゲートTGのゲート電極141と共に、浮遊拡散領域122の主面における等電位線が示されている。また、図6〜図9の下側には、ゲート電極141のゲート幅方向に平行なX軸方向に沿ったポテンシャルの分布が示されている。フォトダイオードPDのカソードに蓄積される信号電荷は負の電荷(電子)であるので、ポテンシャルの矢印の向きが下向きに表される。さらに、図6〜図9の右側には、ゲート電極141のゲート長方向に平行なY軸方向に沿ったポテンシャルの分布が示されている。
図6に示すように、浮遊拡散領域122は、転送ゲートTG又はゲート電極141の端部に沿った第1の辺L1と、第1の辺L1よりも短い第2の辺L2とが対向して配置された主面を有している。このように、転送ゲートTGから離れるに従って浮遊拡散領域122の幅を狭くしているのは、第2の辺L2に近いほどポテンシャルの障壁が高くなるようにして、ポテンシャルの最大部を転送ゲートTGに近付けるためである。従って、浮遊拡散領域122の主面におけるポテンシャルの最大部は、X軸方向において、浮遊拡散領域122の中央付近に位置し、Y軸方向において、第2の辺L2よりも第1の辺L1の近くに位置している。
ただし、転送ゲートTGから離れるに従って浮遊拡散領域122の幅をどんどん狭くすると、浮遊拡散領域122の面積が小さくなってコンタクトの加工余裕が少なくなってしまうので、ある距離からは浮遊拡散領域122の幅を一定にしても良い。その結果、浮遊拡散領域122の主面は、第2の辺L2を一辺とする長方形の領域を含むことになる。その場合には、浮遊拡散領域122におけるポテンシャルの分布を適切に設定すると共に、コンタクトの加工余裕を確保することができる。
<コンタクトの配置例>
図7〜図9には、図6に示す浮遊拡散領域122内に配置された不純物濃度の高いコンタクト領域122aと、コンタクトプラグ151とがさらに示されている。なお、コンタクトプラグ151については、浮遊拡散領域122又はコンタクト領域122aに接続される底面の形状及び位置が示されている。
図7は、本実施形態におけるコンタクト領域及びコンタクトプラグの配置例を示す図である。本実施形態においては、図6に示すY軸方向におけるポテンシャルの分布に対応して、浮遊拡散領域122において第2の辺L2よりも第1の辺L1に近い位置に配置され、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域122aが設けられている。また、コンタクトプラグ151が、コンタクト領域122aに接続されている。
ここで、コンタクトプラグ151と浮遊拡散領域122の第1の辺L1との間の距離が、浮遊拡散領域122の第1の辺L1と第2の辺L2との間の距離の1/4以上であって1/2よりも小さいことが望ましい。それにより、コンタクトプラグ151と転送ゲートTGのゲート電極141とのショートに対する加工余裕を保ちつつ、浮遊拡散領域122の主面においてポテンシャルが最大となる位置(図6参照)の近くにコンタクト領域122a及びコンタクトプラグ151を配置することができる。
また、図6に示すX軸方向におけるポテンシャルの分布に対応して、浮遊拡散領域122及びコンタクトプラグ151の中心位置が、X軸方向において浮遊拡散領域122の中央付近に配置されることが望ましく、例えば、X軸方向において第1の辺L1の中心から第1の辺L1の長さの1/3以内の範囲に配置されても良い。
本実施形態によれば、浮遊拡散領域122内の所定の位置に不純物濃度の高いコンタクト領域122aを配置することにより、浮遊拡散領域122の接合容量値をあまり大きくすることなく、浮遊拡散領域122とコンタクトプラグ151との接続部の抵抗値を低下させることができる。また、浮遊拡散領域122の主面においてコンタクト領域122aから離れた位置にポテンシャルの井戸が発生し難いので、浮遊拡散領域122への信号電荷の転送における電荷の転送残りを改善することができる。
図8は、第1の比較例におけるコンタクト領域及びコンタクトプラグの配置を示す図である。図8に示すように、コンタクト領域122aが転送ゲートTGのゲート電極141に極めて近い場合には、フォトダイオードPDから転送される信号電荷をより早く捕獲することができるので、動作速度の面では有利である。しかしながら、コンタクト領域122aから離れた位置にポテンシャルの井戸PW1が発生してしまう。また、コンタクトプラグ151の位置ずれよって、コンタクトプラグ151が転送ゲートTGのゲート電極141にショートしてしまうおそれがある。
図9は、第2の比較例におけるコンタクト領域及びコンタクトプラグの配置を示す図である。図9に示すように、コンタクト領域122aが浮遊拡散領域122の第2の辺L2に近い場合には、コンタクト領域122aから離れた位置にポテンシャルの井戸PW2が発生してしまう。
図10は、コンタクト領域及びコンタクトプラグの配置を決定するための条件を説明するための平面図である。図10には、浮遊拡散領域122と、転送ゲートTGのゲート電極141と、コンタクトプラグ151とが示されている。図10においては、コンタクト領域122a(図7)の主面の形状及び位置が、コンタクトプラグ151の底面の形状及び位置と同一であり、コンタクト領域122aは示されていない。
この例においては、コンタクトプラグ151と浮遊拡散領域122の第2の辺L2との間の最小距離Dminが、浮遊拡散領域122の第1の辺L1に平行な方向におけるコンタクトプラグ151と浮遊拡散領域122のいずれかの辺との間の最大距離Dmaxの1/2以上であるように、コンタクト領域122a及びコンタクトプラグ151の配置が決定される。
Dmin≧Dmax/2 ・・・(2)
それにより、浮遊拡散領域122の主面におけるコンタクト領域122a及びコンタクトプラグ151の位置を詳細に設定することができる。例えば、最小距離Dminが1.7μmであり、最大距離Dmaxが3.1μmである場合には、式(2)を満たすことができる。
図11は、第3の比較例におけるコンタクト領域及びコンタクトプラグの配置を示す平面図である。図11においては、コンタクトプラグ151と浮遊拡散領域122の第2の辺L2との間の最小距離Dminが1.5μmであり、浮遊拡散領域122の第1の辺L1に平行な方向におけるコンタクトプラグ151と浮遊拡散領域122のいずれかの辺との間の最大距離Dmaxが4.0μmであるので、式(2)を満たしていない。その結果、コンタクト領域122a及びコンタクトプラグ151が、浮遊拡散領域122の主面においてポテンシャルが最大となる位置(図6参照)から遠くに配置されてしまう。
浮遊拡散領域122の主面においてポテンシャルが最大となる位置を測定又はシミュレーションで求めることができる場合には、図7に示すように、コンタクト領域122a及びコンタクトプラグ151が、浮遊拡散領域122において主面のポテンシャルが最大となる位置(図6参照)に配置される。その場合には、上記の効果に加えて、浮遊拡散領域122の主面においてコンタクト領域122aから離れた位置にポテンシャルの井戸が発生しないので、浮遊拡散領域122への信号電荷の転送における電荷の転送残りをさらに改善することができる。
<コンタクトの形状1>
図12は、コンタクト領域の主面の形状とコンタクトプラグの底面の形状とが異なる例を示す平面図である。図12に示すように、浮遊拡散領域122内に、コンタクトプラグ151の底面よりも大きい主面を有するコンタクト領域122aが配置されている。そのために、コンタクト領域122aとコンタクトプラグ151とは、別個のマスクを用いて形成される。
図13は、図12に示すコンタクト領域を形成する工程を示す断面図である。素子分離領域111及び浮遊拡散領域122が形成された半導体基板上に、開口を有するフォトレジストPH1が配置される。その状態で、N型の不純物イオン(N++)が浮遊拡散領域122内に注入されて、コンタクト領域122aが形成される。
その際に、チャネリングを避けるために、注入角に7°程度のチルトがかけられても良い。その場合には、注入角及びフォトレジストPH1の厚さによってシャドウイングが生じて、コンタクト領域122aの主面は、フォトレジストPH1の開口幅よりも幅W1程度狭まる。
図14は、図12に示すコンタクトプラグを形成する工程を示す断面図である。フォトレジストPH1が除去されて、浮遊拡散領域122内にコンタクト領域122aが形成された半導体基板上に、層間絶縁膜150が配置される。さらに、コンタクト領域122aの主面の面積よりも小さい開口面積を有するコンタクトホールが層間絶縁膜150に形成されて、コンタクトホール内にコンタクトプラグ151が配置される。
図12〜図14に示すコンタクトの形状によれば、コンタクト領域122aの主面が、コンタクトプラグ151の底面よりも大きい面積を有するので、コンタクト領域122aの位置とコンタクトプラグ151の位置との間にずれが生じたとしても、浮遊拡散領域122とコンタクトプラグ151との接続部の抵抗値を安定して低下させることができる。また、コンタクト領域122aの深さが、浮遊拡散領域122の深さよりも浅いので、浮遊拡散領域122の接合容量値の増加を抑制することができる。
<コンタクトの形状2>
図15は、コンタクト領域の主面の形状とコンタクトプラグの底面の形状とが略同一の例を示す平面図である。図15に示すように、浮遊拡散領域122内に、コンタクトプラグ151の底面と略同一の形状の主面を有するコンタクト領域122aが配置されている。そのために、コンタクト領域122aとコンタクトプラグ151とは、同一のマスクを用いて形成される。
図16は、図15に示すコンタクト領域を形成する工程を示す断面図である。素子分離領域111及び浮遊拡散領域122が形成された半導体基板上に層間絶縁膜150が配置され、層間絶縁膜150にコンタクトホール150aが形成される。さらに、半導体基板上に、コンタクトホール150aの開口径よりも大きい開口径を有するフォトレジストPH2が配置される。
その状態で、N型の不純物イオン(N++)が浮遊拡散領域122内に注入されて、コンタクト領域122aが形成される。その際に、チャネリングを避けるために、注入角に7°程度のチルトがかけられる。その場合には、注入角と層間絶縁膜150の厚さによってシャドウイングが生じて、コンタクト領域122aの主面は、コンタクトホールの開口幅よりも幅W2程度狭まる。
図17は、図15に示すコンタクトプラグを形成する工程を示す断面図である。フォトレジストPH2が除去されて、層間絶縁膜150のコンタクトホール150a内にコンタクトプラグ151が配置される。
図15〜図17に示すコンタクトの形状によれば、浮遊拡散領域122内におけるN型の不純物イオン(N++)の拡がりが抑えられるので、浮遊拡散領域122の接合容量値の増加を抑制することができる。ただし、シャドウイングの影響で、コンタクトプラグ151が接続される浮遊拡散領域122の主面に高抵抗領域が残るおそれがある。そこで、シャドウイングを避けるために、複数の方向からN型の不純物イオン(N++)を注入しても良い。
<コンタクトの形状3>
図18は、コンタクト領域の主面の形状とコンタクトプラグの底面の形状とが同一の例を示す平面図である。図18に示すように、浮遊拡散領域122内に、コンタクトプラグ151の底面と同一の形状の主面を有するコンタクト領域122aが配置されている。そのために、コンタクト領域122aとコンタクトプラグ151とは、同一のマスクを用いて形成される。
図19は、図18に示すコンタクト領域を形成する工程を示す断面図である。素子分離領域111及び浮遊拡散領域122が形成された半導体基板上に層間絶縁膜150が配置され、層間絶縁膜150にコンタクトホール150aが形成される。さらに、半導体基板上に、コンタクトホール150aの開口径よりも大きい開口径を有するフォトレジストPH3が配置される。
その状態で、N型の不純物イオン(N++)が浮遊拡散領域122内に注入されて、コンタクト領域122aが形成される。その際に、シャドウイングを避けるために、注入角にチルトはかけられない。その場合には、チャネリングによって、N型の不純物イオン(N++)の一部が浮遊拡散領域122内に深く注入されるので、コンタクト領域122aの主面における不純物濃度が不足するおそれがある。
図20は、図18に示すコンタクトプラグを形成する工程を示す断面図である。フォトレジストPH3が除去されて、層間絶縁膜150のコンタクトホール150a内にコンタクトプラグ151が配置される。
図18〜図20に示すコンタクトの形状によれば、浮遊拡散領域122内におけるN型の不純物イオン(N++)の拡がりが抑えられるので、浮遊拡散領域122の接合容量値の増加を抑制することができる。また、チャネリングの影響で、コンタクトプラグ151が接続される浮遊拡散領域122の主面の抵抗値があまり下がらないおそれがあるものの、シャドウイングの影響を回避することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、浮遊拡散領域122の接合容量値をあまり大きくすることなく、浮遊拡散領域122とコンタクトプラグ151との接続部の抵抗値を低下させると共に、浮遊拡散領域122への信号電荷の転送における電荷の転送残りを改善した固体撮像装置を用いることにより、被写体を撮像して得られる画像データの画質が改善された電子機器を提供することができる。
さらに、本実施形態は、スキャナー装置以外にも、例えば、ドライブレコーダー、デジタルムービー、デジタルスチルカメラ、携帯電話機等の移動端末、テレビ電話、防犯用テレビモニター、測定機器、及び、医療機器等のように、被写体を撮像して画像データを生成する電子機器に適用することができる。
次に、図5等に示す固体撮像装置の製造方法について説明する。
<製造方法1>
図21〜図28は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための工程断面図である。固体撮像装置の製造に用いられる半導体基板(Nsub)100としては、例えば、アンチモン(Sb)若しくは燐(P)等のN型の不純物を含むシリコン(Si)基板が用いられる。
まず、半導体基板100の主面に、イオン注入時の透過膜となる熱酸化膜が形成される。その後、半導体基板100の主面にボロン(B)等のP型の不純物イオンを注入し、熱処理を施すことによって不純物イオンが熱拡散されて、図21に示すように、半導体基板100にPウェル(P−−)110が形成される。なお、P型の不純物イオンを高エネルギーで注入することによってPウェル110を形成しても良い。
次に、図22に示すように、Pウェル110が形成された半導体基板100上に、フォトリソグラフィー技術によって第1のフォトレジストPH11が形成される。第1のフォトレジストPH11は、フォトダイオードPDが形成される領域に開口を有している。第1のフォトレジストPH11をマスクとして、Pウェル110にN型の不純物イオン(N)を注入することにより、フォトダイオードPDのカソードを構成するN型の不純物領域(N)121がPウェル110に形成される。その際に、熱処理を施すことによって不純物イオンを熱拡散させても良い。
なお、第1の実施形態においては、半導体基板100にPウェル110を形成し、Pウェル110にN型の不純物領域121等を形成しているが、半導体基板100上にエピタキシャル成長法によってP型シリコン層を形成し、このP型シリコン層にN型の不純物領域121等を形成しても良い。
次に、図23に示すように、第1のフォトレジストPH11が除去され、半導体基板100上に、フォトリソグラフィー技術によって第2のフォトレジストPH12が形成される。第2のフォトレジストPH12は、浮遊拡散領域122が形成される領域に開口を有している。第2のフォトレジストPH12をマスクとして、Pウェル110にN型の不純物イオン(N)を注入することにより、N型の不純物領域である浮遊拡散領域(N)122がPウェル110に形成される。
図7に示すように、浮遊拡散領域122は、第1の辺L1と第1の辺L1よりも短い第2の辺L2とが対向して配置された主面を有している。浮遊拡散領域122の不純物濃度は、フォトダイオードPDのカソードを構成するN型の不純物領域121の不純物濃度よりも高くなるように調整される。
同様に、半導体基板100の他の領域においては、バッファートランジスターQN1及びリセットトランジスターQN2(図5)等を含む複数のトランジスターのドレイン及びソースとなる不純物領域が形成される。
次に、第2のフォトレジストPH12が除去され、イオン注入時の透過膜として用いられた熱酸化膜が剥離された後、Pウェル110上に絶縁膜及びポリシリコン膜が順に形成される。さらに、フォトリソグラフィー技術によってフォトレジスト(図示せず)が形成され、このフォトレジストをマスクとしてパターニングが行われる。それにより、図24に示すように、転送ゲートTGのゲート電極141が、ゲート絶縁膜を介してPウェル110上に形成される。
その際に、ゲート電極141が平面視で浮遊拡散領域122の一部に重なるように相互の位置が調整されても良い。図7に示すように、ゲート電極141は、N型の不純物領域121の一辺L0に沿って第1の端部を有し、浮遊拡散領域122の第1の辺L1に沿って第2の端部を有している。
同様に、半導体基板100の他の領域においては、バッファートランジスターQN1及びリセットトランジスターQN2(図5)等を含む複数のトランジスターのゲート電極が形成される。
図24に示すように、ゲート電極141の下方のPウェル110の領域(転送ゲートTGのチャネル領域)には、P型の不純物領域を形成しなくても良い。その場合には、転送ゲートTGのチャネル領域における不純物濃度が、転送ゲートTGのチャネル領域が配置されたPウェル110内の他の領域における不純物濃度よりも高くない状態とされる。それにより、転送ゲートTGのチャネル領域に隣り合う浮遊拡散領域122の接合容量値の増加を抑制することができる。
次に、図25に示すように、ゲート電極141等が形成された半導体基板100上に、フォトリソグラフィー技術によってフォトレジストPH10が形成されても良い。フォトレジストPH10は、フォトダイオードPDに対応する領域に開口を有している。ゲート電極141及びフォトレジストPH10をマスクとして、P型の不純物イオン(P)をN型の不純物領域121に注入することにより、P型の不純物領域131がピニング層として形成されても良い。
次に、図26に示すように、フォトレジストPH10が除去され、ゲート電極141等が形成された半導体基板100上に、フォトリソグラフィー技術によって第3のフォトレジストPH13が形成される。第3のフォトレジストPH13は、コンタクト領域122aが形成される領域に開口を有している。
第3のフォトレジストPH13をマスクとして、浮遊拡散領域122にN型の不純物イオン(N++)を注入することにより、浮遊拡散領域122において第2の辺L2よりも第1の辺L1の近くに、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域122aが形成される。コンタクト領域122aは、浮遊拡散領域122の主面においてポテンシャルが最大となる位置(図6参照)に配置されても良い。
同様に、半導体基板100の他の領域においては、バッファートランジスターQN1及びリセットトランジスターQN2(図5)等を含む複数のトランジスターのドレイン及びソースにコンタクト領域が形成される。
次に、図27に示すように、第3のフォトレジストPH13が除去され、ゲート電極141等が形成された半導体基板100上に層間絶縁膜150が形成される。さらに、層間絶縁膜150に、コンタクト領域122aの主面の面積よりも小さい開口面積を有するコンタクトホール150aが形成される。同様に、半導体基板100の他の領域においても、複数のコンタクトホールが形成される。
次に、図28に示すように、コンタクト領域122aに接続されるコンタクトプラグ151が、コンタクトホール150a内に形成される。さらに、コンタクトプラグ151を介して浮遊拡散領域122とバッファートランジスターQN1(図5)のゲート電極とを電気的に接続する信号配線161を含む配線層が、層間絶縁膜150上に形成される。なお、配線層は、必要に応じて多層としても良い。
第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法においては、浮遊拡散領域122を形成した後にゲート絶縁膜及びゲート電極141を形成するが、ゲート絶縁膜及びゲート電極141を形成した後に浮遊拡散領域122を形成しても良い。その場合には、ゲート電極141の第2の端部よりも平面視で外側のPウェル110に浮遊拡散領域122がセルフアラインで形成される。
図28に示すように、コンタクト領域122aの主面が、コンタクトプラグ151の底面よりも大きい面積を有するので、コンタクト領域122aの位置とコンタクトプラグ151の位置との間にずれが生じたとしても、浮遊拡散領域122とコンタクトプラグ151との接続部の抵抗値を安定して低下させることができる。また、コンタクト領域122aの深さが、浮遊拡散領域122の深さよりも浅いので、浮遊拡散領域122の接合容量値の増加を抑制することができる。
<製造方法2>
図29〜図31は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための工程断面図である。第2の実施形態においては、層間絶縁膜150に形成されたコンタクトホール150aを利用して浮遊拡散領域122に不純物イオンを注入することにより、コンタクト領域122aがセルフアラインで形成される。その他の点に関しては、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様でも良い。ここでは、第1の実施形態において説明した図21〜図25に示す工程が、第2の実施形態においても実施される。
図25に示す工程の次に、図29に示すように、フォトレジストPH10が除去され、ゲート電極141等が形成された半導体基板100上に層間絶縁膜150が形成される。さらに、層間絶縁膜150に、コンタクトホール150aが形成される。同様に、半導体基板100の他の領域においても、複数のコンタクトホールが形成される。
次に、図30に示すように、ゲート電極141等が形成された半導体基板100上に、フォトリソグラフィー技術によって第3のフォトレジストPH13が形成される。第3のフォトレジストPH13は、コンタクトホール150aの開口面積よりも大きい開口面積を有している。
次に、層間絶縁膜150及び第3のフォトレジストPH13をマスクとして、浮遊拡散領域122にN型の不純物イオン(N++)を注入することにより、浮遊拡散領域122において第2の辺L2よりも第1の辺L1の近くに、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域122aが形成される。コンタクト領域122aは、浮遊拡散領域122の主面においてポテンシャルが最大となる位置(図6参照)に配置されても良い。
同様に、半導体基板100の他の領域においては、バッファートランジスターQN1及びリセットトランジスターQN2(図5)等を含む複数のトランジスターのドレイン及びソースにコンタクト領域が形成される。
次に、図31に示すように、コンタクト領域122aに接続されるコンタクトプラグ151が、コンタクトホール150a内に形成される。さらに、コンタクトプラグ151を介して浮遊拡散領域122とバッファートランジスターQN1(図5)のゲート電極とを電気的に接続する信号配線161を含む配線層が、層間絶縁膜150上に形成される。なお、配線層は、必要に応じて多層としても良い。
第1又は第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法によれば、浮遊拡散領域122内の所定の位置に不純物濃度の高いコンタクト領域122aを配置することにより、浮遊拡散領域122の接合容量値をあまり大きくすることなく、浮遊拡散領域122とコンタクトプラグ151との接続部の抵抗値を低下させると共に、浮遊拡散領域122への信号電荷の転送における電荷の転送残りを改善した固体撮像装置を提供することができる。
上記の実施形態においては、P型の半導体層にN型の不純物領域等を形成する場合について説明したが、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明は、N型の半導体層にP型の不純物領域等を形成する場合に適用することも可能である。このように、当該技術分野において通常の知識を有する者に従って、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
1…原稿、10…CISモジュール、11…ライトガイド、12…レンズアレイ、13…イメージセンサー、14…光源、15…フレキシブル配線、16…メイン基板、17…システムオンチップ、18…アナログフロントエンド、19…電源回路、20…イメージセンサーチップ、30…画素部、40…読み出し回路部、50…制御回路部、51…相関二重サンプリング回路、52…出力回路、53…ロジック回路、61〜64…キャパシター、100…半導体基板、110…Pウェル、111…素子分離領域、121…N型の不純物領域、122、FD…浮遊拡散領域、122a…コンタクト領域、131…P型の不純物領域、141…ゲート電極、150…層間絶縁膜、150a…コンタクトホール、151…コンタクトプラグ、160…配線層、161…信号配線、PD…フォトダイオード、TG1…前段転送ゲート、TG2…後段転送ゲート、TG…転送ゲート、QN1…バッファートランジスター、QN2…リセットトランジスター、QN3…選択トランジスター、C1、C2…電荷蓄積容量、PH1〜PH13…フォトレジスト

Claims (12)

  1. 受光素子、転送ゲート、及び、バッファートランジスターと、
    前記転送ゲートの端部に沿った第1の辺と前記第1の辺よりも短い第2の辺とが対向して配置された主面を有する浮遊拡散領域と、
    前記浮遊拡散領域において前記第2の辺よりも前記第1の辺に近い位置に配置され、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域と、
    層間絶縁膜のコンタクトホール内に配置され、前記コンタクト領域に接続されたコンタクトプラグと、
    前記層間絶縁膜上に配置され、前記コンタクトプラグを介して前記浮遊拡散領域と前記バッファートランジスターとを電気的に接続する配線と、
    を備える固体撮像装置。
  2. 前記コンタクトプラグと前記浮遊拡散領域の前記第1の辺との間の距離が、前記浮遊拡散領域の前記第1の辺と前記第2の辺との間の距離の1/4以上であって1/2よりも小さい、請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記浮遊拡散領域の主面が、前記第2の辺を一辺とする長方形の領域を含む、請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記コンタクトプラグと前記浮遊拡散領域の前記第2の辺との間の最小距離が、前記浮遊拡散領域の前記第1の辺に平行な方向における前記コンタクトプラグと前記浮遊拡散領域のいずれかの辺との間の最大距離の1/2以上である、請求項1〜3のいずれか1項記載の固体撮像装置。
  5. 受光素子、転送ゲート、及び、バッファートランジスターと、
    前記転送ゲートの端部に沿った第1の辺と前記第1の辺よりも短い第2の辺とが対向して配置された主面を有する浮遊拡散領域と、
    前記浮遊拡散領域において主面のポテンシャルが最大となる位置に配置され、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域と、
    層間絶縁膜のコンタクトホール内に配置され、前記コンタクト領域に接続されたコンタクトプラグと、
    前記層間絶縁膜上に配置され、前記コンタクトプラグを介して前記浮遊拡散領域と前記バッファートランジスターとを電気的に接続する配線と、
    を備える固体撮像装置。
  6. 前記コンタクト領域の主面が、前記コンタクトプラグの底面よりも大きい面積を有する、請求項1〜5のいずれか1項記載の固体撮像装置。
  7. 前記コンタクト領域の深さが、前記浮遊拡散領域の深さよりも浅い、請求項1〜6のいずれか1項記載の固体撮像装置。
  8. 前記転送ゲートのチャネル領域における不純物濃度が、前記転送ゲートのチャネル領域が配置された半導体層内の他の領域における不純物濃度よりも高くない、請求項1〜7のいずれか1項記載の固体撮像装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載の固体撮像装置を備える電子機器。
  10. 第1のフォトレジストをマスクとして第1導電型の半導体層に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、第2導電型の不純物領域を前記半導体層に形成する工程(a)と、
    第2のフォトレジストをマスクとして前記半導体層に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、第1の辺と前記第1の辺よりも短い第2の辺とが対向して配置された主面を有する第2導電型の浮遊拡散領域を前記半導体層に形成する工程(b)と、
    前記不純物領域の一辺に沿って第1の端部を有し、前記浮遊拡散領域の前記第1の辺に沿って第2の端部を有するゲート電極を、前記半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成する工程(c)と、
    第3のフォトレジストをマスクとして前記浮遊拡散領域に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、前記浮遊拡散領域において前記第2の辺よりも前記第1の辺の近くに、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域を形成する工程(d)と、
    前記半導体層上に層間絶縁膜を形成して、前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程(e)と、
    前記コンタクト領域に接続されるコンタクトプラグを前記コンタクトホール内に形成し、前記コンタクトプラグを介して前記浮遊拡散領域と前記バッファートランジスターとを電気的に接続する配線を前記層間絶縁膜上に形成する工程(f)と、
    を備える固体撮像装置の製造方法。
  11. 前記コンタクト領域の主面が、前記コンタクトプラグの底面よりも大きい面積を有する、請求項10記載の固体撮像装置の製造方法。
  12. 第1のフォトレジストをマスクとして第1導電型の半導体層に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、第2導電型の不純物領域を前記半導体層に形成する工程(a)と、
    第2のフォトレジストをマスクとして前記半導体層に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、第1の辺と前記第1の辺よりも短い第2の辺とが対向して配置された主面を有する第2導電型の浮遊拡散領域を前記半導体層に形成する工程(b)と、
    前記不純物領域の一辺に沿って第1の端部を有し、前記浮遊拡散領域の前記第1の辺に沿って第2の端部を有するゲート電極を、前記半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成する工程(c)と、
    前記半導体層上に層間絶縁膜を形成して、前記層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程(d)と、
    前記層間絶縁膜をマスクとして前記浮遊拡散領域に第2導電型の不純物イオンを注入することにより、前記浮遊拡散領域において前記第2の辺よりも前記第1の辺の近くに、周囲よりも高い不純物濃度を有するコンタクト領域を形成する工程(e)と、
    前記コンタクト領域に接続されるコンタクトプラグを前記コンタクトホール内に形成し、前記コンタクトプラグを介して前記浮遊拡散領域と前記バッファートランジスターとを電気的に接続する配線を前記層間絶縁膜上に形成する工程(f)と、
    を備える固体撮像装置の製造方法。
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