JP2018045882A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Shin Yoshida
慎 吉田
林 友和
Tomokazu Hayashi
友和 林
敦巳 井田
Atsumi Ida
敦巳 井田
卓也 栗原
Takuya Kurihara
卓也 栗原
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Abstract

【課題】隣り合う燃料電池セルとの間のシールを図るセル間シール部材をセパレータと別体とした上で、冷媒流通域におけるセル間シール部材のズレを抑制する。
【解決手段】セル間シール部材は、ガスマニホールドとの間の冷媒流路領域とを取り囲むセル間シールラインでシールする。冷媒給排用の冷媒マニホールドから冷媒流路領域に到る冷媒流通域において冷媒の流れを許容するようセパレータ外表面に配設されたセル間介在部材は、セパレータからセル積層方向に突出したセパレータ突起により位置の移動を拘束され、セパレータ外表面に接触するシート状のセパレータ表面側シート部材と、このセパレータ表面側シート部材からセル積層方向に突出し、隣接燃料電池セルのセパレータに押し付けられる凸部とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池スタックに関する。
燃料電池スタックは、燃料電池セルを複数積層して備える。それぞれの燃料電池セルは、プロトン伝導性を有する電解質膜の両膜面にアノード、カソードの電極触媒層を接合した膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly/MEA)を一対のセパレータで挟持する。MEA両側のセパレータは、MEAのアノード側・カソード側にそれぞれ反応ガス、詳しくはアノード側の燃料ガス(例えば、水素ガス)とカソード側の酸素含有ガス(例えば、空気)のガス流路を形成するため、極性に応じて予め規定したセル内シールラインに沿ったシールを図る。その一方、隣り合う燃料電池セルとのセル間では、反応ガスのガスマニホールドとセル間の冷媒流路領域とを取り囲むセル間シールラインでシールが図られる。特許文献1では、こうしたセル内・セル間のシールを図った上で、セル内シールラインのうち、セル間シールラインに重ならないセル内シールラインに沿って複数の弾性凸状部材を配置している。
特開2010−153175号公報
セル間シールラインに重ならないセル内シールラインは、冷媒マニホールドから冷媒流路領域に到る冷媒流通域であり、複数の弾性凸状部材は、その間を冷媒流路として冷媒の流れを許容する。しかしながら、この冷媒流通域におけるセル内では、MEAのアノード側・カソード側の電極触媒層への反応ガスの供給がなされているので、ガス流路を流れる反応ガスが及ぼす面圧の影響を受けて、冷媒流通域に配設済みの弾性凸状部材が冷媒の流れを受けてずれたりすることが想定される。こうしたことから、冷媒マニホールドから冷媒流路領域に到る冷媒流通域に配設したセル間部材のズレを抑制することが要請されるに到った。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池スタックが提供される。この燃料電池スタックは、燃料電池セルを複数積層し、該燃料電池セルのセル積層方向に沿って前記燃料電池セルを貫通した反応ガス給排用のガスマニホールドと冷媒給排用の冷媒マニホールドとを有する燃料電池スタックであって、前記燃料電池セルのそれぞれは、プロトン伝導性を有する電解質膜の両膜面に電極触媒層を接合した膜電極接合体と、該膜電極接合体の両側に配置される一対のセパレータと、前記膜電極接合体を取り囲み、前記膜電極接合体と共に、前記一対のセパレータによって挟持され、前記電極触媒層の極性に応じて予め規定したセル内シールラインに沿って前記セパレータの各々に接着されたセル内シール部材と、前記一対のセパレータの一方のセパレータのセパレータ外表面に配設され、隣り合う隣接燃料電池セルとのセル間を、前記隣接燃料電池セルとの間の冷媒流路領域および前記ガスマニホールドを取り囲むセル間シールラインでシールするセル間シール部材と、前記冷媒マニホールドから前記冷媒流路領域に到る冷媒流通域での冷媒の流れを許容するよう前記セパレータ外表面に配設され、前記セル内シールラインのうち、前記セル間シールラインに重ならない前記セル内シールラインに沿ったセル間介在部材とを備える。そして、セル間介在部材は、前記一方のセパレータから前記セル積層方向に突出したセパレータ突起により位置の移動が拘束され、前記セパレータ外表面に接触するシート状のセパレータ表面側シート部材と、該セパレータ表面側シート部材から前記セル積層方向に突出し、前記隣接燃料電池セルの前記一対のセパレータの他方のセパレータに押し付けられて圧縮する凸部とを有する。
この形態の燃料電池スタックでは、セル間介在部材を構成するシート状のセパレータ表面側シート部材は、一方のセパレータのセパレータ突起により位置の移動が拘束された状態で、このセパレータ外表面に接触する。セル間介在部材を構成する凸部は、セパレータ表面側シート部材から突出し、隣接燃料電池セルの他方のセパレータに押し付けられて圧縮するので、その押し付け力を、セパレータ表面側シート部材と一方のセパレータを経てセル内シール部材に及ぼす。よって、この形態の燃料電池スタックによれば、セル間シールラインに重ならないセル内シールラインである冷媒流通域に配設されたセル間介在部材のズレを抑制できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、燃料電池スタックの製造方法の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態の燃料電池スタックの概略構成を示す斜視図である。 燃料電池スタックを構成する燃料電池セルの平面図である。 燃料電池セルを単体の状態で全体視および分解視して示す説明図である。 図2における4−4線に沿ってセル積層状態の燃料電池セルを断面視して示す説明図である。 図2における5−5線に沿ってセル積層状態の燃料電池セルを断面視して示す説明図である。 複数の燃料電池セルから燃料電池スタックを得る様子を概略的に示す説明図である。
図1は本発明の一実施形態の燃料電池スタック100の概略構成を示す斜視図であり、図2は燃料電池スタック100を構成する燃料電池セル140の平面図であり、図3は燃料電池セル140を単体の状態で全体視および分解視して示す説明図である。燃料電池スタック100は、矩形形状の燃料電池セル140を、図1に示すX軸方向に複数積層して備える。図中で、X軸およびZ軸は水平面と平行であり、+Y方向は鉛直上方向を示し、−Y方向は鉛直下方を示す。
燃料電池セル140は、膜電極接合体(以下、「MEA」(Membrane−Electrode Assembly)と呼ぶ)プレート30と、MEAプレート30を挟んで配置された2つの燃料電池用セパレータ、すなわち、アノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50と、セル間シール部材80と、セル間介在部材90と、を備えている。MEAプレート30は、MEA32と支持フレーム31とを備える。支持フレーム31は、シール性と絶縁性を有する樹脂或いはゴム等から形成され、MEA32をその外縁でシールして取り囲む。この支持フレーム31は、本願におけるセル内シール部材に相当する。MEA32は、図1における断面視に示すように、プロトン伝導性を有する電解質膜32aの両膜面にアノード電極触媒層32bとカソード電極触媒層32cの電極触媒層を接合して構成される。なお、燃料電池セル140の積層方向(X軸方向)において、上記の両電極触媒層の外側にガス拡散層をそれぞれ有するMEGAを、支持フレーム31によりシールして取り囲むようにしてもよい。燃料電池スタック100は、いわゆる固体高分子型燃料電池であり、反応ガス(酸化剤ガスおよび燃料ガス)の供給部や、冷却媒体の供給部等と共に燃料電池システムを構成する。このような燃料電池システムは、例えば、駆動用電源を供給するためのシステムとして、車両等に搭載されて用いられる。
アノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50は、MEAプレート30における支持フレーム31を挟持して、支持フレーム31の挟持箇所において支持フレーム31と接着される。これにより、支持フレーム31と両セパレータは、MEA32をセル内においてシールする。シールラインについては後述する。アノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50は、本願におけるMEAの両側に配置される一対のセパレータに相当する。そして、アノード側セパレータ40は、本願における一方のセパレータに相当し、カソード側セパレータ50は本願における他方セパレータに相当する。なお、カソード側セパレータ50が一方のセパレータに、アノード側セパレータ40が他方のセパレータに相当するようにしてもよい。
支持フレーム31をアノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50で挟持した状態の燃料電池セル140は、セル長手方向の一端縁部に、燃料ガス入口マニホールド62と、冷却媒体入口マニホールド82と、酸化剤ガス入口マニホールド72と、を上から下へと順に並んで備える。また、燃料電池セル140は、セル長手方向の他端縁部に、酸化剤ガス出口マニホールド74と、冷却媒体出口マニホールド84と、燃料ガス出口マニホールド64と、を上から下へと順に並んで備える。燃料ガス入口マニホールド62および燃料ガス出口マニホールド64と、酸化剤ガス入口マニホールド72および酸化剤ガス出口マニホールド74と、冷却媒体入口マニホールド82および冷却媒体出口マニホールド84は、カソード側セパレータ50の長手方向の両側の外縁部分で互いに対向するように配置されている。燃料ガス入口マニホールド62と燃料ガス出口マニホールド64、酸化剤ガス入口マニホールド72と酸化剤ガス出口マニホールド74は、燃料電池セル140のセル積層方向に沿って各燃料電池セルを貫通し、本願における反応ガス給排用のガスマニホールドに相当する。冷却媒体入口マニホールド82と冷却媒体出口マニホールド84は、燃料電池セル140のセル積層方向に沿って各燃料電池セルを貫通し、本願における冷媒給排用の冷媒マニホールドに相当する。これらマニホールドは、支持フレーム31およびアノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50を貫通する。なお、冷却媒体出口マニホールド84を燃料ガス入口マニホールド62と酸化剤ガス入口マニホールド72に並べて備え、冷却媒体入口マニホールド82を酸化剤ガス出口マニホールド74と燃料ガス出口マニホールド64に並べて備えるようにしてもよい。
アノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50の両セパレータは、チタン、ステンレス等の鋼板のプレス加工を経て形成され、それぞれの上記したマニホールドが重なるようにして、MEAプレート30における支持フレーム31に加圧して貼り合わせられる。この加圧・貼り合わせに際し、アノード側セパレータ40は、図3に示すアノード側シールライン40SLに沿ってエポキシ等の熱硬化性接着剤により支持フレーム31に接着される。アノード側シールライン40SLは、アノード電極触媒層32bの極性に応じて予め規定したセル内シールラインであり、燃料ガス入口マニホールド62と燃料ガス出口マニホールド64を除くマニホールドを取り囲むと共に、MEA32と燃料ガス入口マニホールド62と燃料ガス出口マニホールド64を取り囲む。アノード側セパレータ40は、このアノード側シールライン40SLに沿って支持フレーム31に接着されて当該支持フレームをシールする。そして、アノード側セパレータ40は、図3に示すように、燃料ガス入口マニホールド62からMEA32のアノード電極触媒層32b(図1参照)を通過して燃料ガス出口マニホールド64に到るアノード側ガス流路ALを、MEA32と向かい合う側、則ち図3に示すアノード側セパレータ40の背面側に形成する。
また、カソード側セパレータ50は、セパレータの加圧・貼り合わせに際し、図3に示すカソード側シールライン50SLに沿ってエポキシ等の熱硬化性接着剤により支持フレーム31に接着される。カソード側シールライン50SLは、カソード電極触媒層32cの極性に応じて予め規定したセル内シールラインであり、酸化剤ガス入口マニホールド72と酸化剤ガス出口マニホールド74を除くマニホールドを取り囲むと共に、MEA32と酸化剤ガス入口マニホールド72と酸化剤ガス出口マニホールド74を取り囲む。カソード側セパレータ50は、このカソード側シールライン50SLに沿って支持フレーム31に接着されて当該支持フレームをシールする。そして、カソード側セパレータ50は、図3に示すように、酸化剤ガス入口マニホールド72からMEA32のカソード電極触媒層32c(図1参照)を通過して酸化剤ガス出口マニホールド74に到るカソード側ガス流路CLを、MEA32と向かい合う側に形成する。
こうしてアノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50とが支持フレーム31をアノード側シールライン40SLとカソード側シールライン50SLに沿って接着・シールした燃料電池セル140は、後述のセル間シール部材80とセル間介在部材90とが配設された状態で、積層される。そして、アノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50は、図1に示す燃料電池セル140が積層された状態(以下、セル積層状態)において隣り合う隣接燃料電池セルと向かい合う領域を冷媒流路領域WLとする。図4は図2における4−4線に沿ってセル積層状態の燃料電池セル140を断面視して示す説明図であり、図5は図2における5−5線に沿ってセル積層状態の燃料電池セル140を断面視して示す説明図である。なお、図4では、4−4線断面に表れない凸部92を仮想線で示している。
セル間シール部材80は、図2および図3に示すように、セル間介在部材90を一部領域に備え、一方のセパレータたるアノード側セパレータ40のセパレータ外表面に配設されるセル間シール部材である。このセル間シール部材80は、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等のゴム製シール材であり、図1に示すセル積層状態において隣り合う隣接燃料電池セルと向かい合う領域が冷媒流路領域WLとなるようにセル間をシールする。そして、セル間シール部材80は、燃料ガス入口マニホールド62と酸化剤ガス入口マニホールド72、および燃料ガス出口マニホールド64と酸化剤ガス出口マニホールド74を取り囲むセル間シールラインで、隣り合う燃料電池セル140(隣接燃料電池セル)とのセル間をシールする。これにより、冷媒流路領域WLへの反応ガスの漏洩が確保される。
セル間介在部材90は、セル間シール部材80と同一のゴム製シール材を用いてセル間シール部材80と一体に形成され、図2の平面視と図4と図5の断面視に示すように、セパレータ表面側シート部材91と複数の凸部92とを備える。セパレータ表面側シート部材91は、シート状の部材であり、冷却媒体入口マニホールド82と冷却媒体出口マニホールド84の冷媒マニホールドから冷媒流路領域WLに到る冷媒流通域93においてアノード側セパレータ40のセパレータ外表面に接触して冷媒マニホールドを取り囲む。複数の凸部92は、セパレータ表面側シート部材91からセル積層方向に突出して点在し、隣接燃料電池セルのカソード側セパレータ50に押し付けられて圧縮する。
セル間介在部材90を構成するセパレータ表面側シート部材91と凸部92に関連して、アノード側セパレータ40は、冷媒流通域93に、セパレータ外表面からセル積層方向に突出する複数のセパレータ突起41を点在して列状に備える。それぞれのセパレータ突起41は、隣接する他の燃料電池セル140のカソード側セパレータ50におけるセパレータ突起41に接触する。カソード側セパレータ50についても同様であり、カソード側セパレータ50の側のセパレータ突起41は、隣接する他の燃料電池セル140のアノード側セパレータ40におけるセパレータ突起41に接触する。セパレータ突起41は、燃料ガス入口マニホールド62等のマニホールドを含むアノード側セパレータ40およびカソード側セパレータ50のプレス成形の際、金型により形成される。アノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50のセパレータ突起41、およびセル間介在部材90の凸部92は、冷媒流通域93における冷媒の流れを阻害しないで整流機能を果たす大きさと個数で設けられている。よって、セル間介在部材90は、冷媒流通域93での冷媒の流れを許容するようアノード側セパレータ40のセパレータ外表面に配設されることになる。
セル間介在部材90を構成するセパレータ表面側シート部材91は、列状となったセパレータ突起41と干渉することなくアノード側セパレータ40のセパレータ外表面に接触する。そして、セパレータ表面側シート部材91は、冷却媒体入口マニホールド82の側においては、冷媒流路領域WLの側で列状に点在するセパレータ突起41に対して冷媒の流れの上流側に位置する。また、セパレータ表面側シート部材91は、冷却媒体出口マニホールド84の側においては、冷却媒体出口マニホールド84の側で列状に点在するセパレータ突起41に対して冷媒の流れの上流側に位置し、このセパレータ突起41により、冷媒の流れ方向に沿った位置の移動が拘束される。なお、本実施形態の燃料電池セル140では、列状に点在するセパレータ突起41をセパレータ表面側シート部材91の両側に位置するよう2列に設けたが、冷却媒体入口マニホールド82の側においては、この冷却媒体入口マニホールド82の側の列のセパレータ突起41を、冷却媒体出口マニホールド84の側においては、冷媒流路領域WLの側の列のセパレータ突起41を省略してもよい。
図6は複数の燃料電池セル140から燃料電池スタック100を得る様子を概略的に示す説明図である。図示するように、燃料電池スタック100を得るに当たっては、まず、MEA32を支持フレーム31で取り囲んだMEAプレート30をアノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50とで挟持・接着した状態で、セル間介在部材90を有する上記したセル間シール部材80をアノード側セパレータ40に載置する。セパレータの挟持・接着により、既述したアノード側シールライン40SLおよびカソード側シールライン50SLに沿ったセル内シールがなされる。セル間シール部材80の載置により、燃料電池セル140が単体状態で得られ、この燃料電池セル140を、順次積層する。この際、図における下端側と上端側には、図示しない集電プレートやエンドプレートが配設される。次いで、積層済み燃料電池セル140を図示しない締結シャフトを用いて所定の締結力で締結・固定する。これにより、図1に示す燃料電池スタック100が得られ、この燃料電池スタック100においては、隣り合う燃料電池セル140の間のセル間シールは、セルの締結力を受けてセル間で弾性変形したセル間シール部材80でなされる。このセル間シール部材80によるセル間シールは、セル間シール部材80の存在するライン、則ち、燃料ガス入口マニホールド62と酸化剤ガス入口マニホールド72、および燃料ガス出口マニホールド64と酸化剤ガス出口マニホールド74を取り囲むセル間シールラインでなされる。
以上説明した本実施形態の燃料電池スタック100は、セル間介在部材90を、セパレータ表面側シート部材91と、当該部材から突出して点在する凸部92とから構成する。その上で、本実施形態の燃料電池スタック100では、セパレータ表面側シート部材91は、冷媒流通域93において、アノード側セパレータ40から突出した複数のセパレータ突起41と干渉することなく冷媒の流れの上流側に位置してその位置の移動が拘束され、アノード側セパレータ40のセパレータ外表面に接触する。複数の凸部92は、隣接する燃料電池セル140のカソード側セパレータ50に押し付けられて圧縮するので、その押し付け力を、セパレータ表面側シート部材91とアノード側セパレータ40を経て支持フレーム31の挟持領域に及ぼす。こうしたことから、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、以下の利点がある。
(1)本実施形態の燃料電池スタック100は、セル間介在部材90を構成するセパレータ表面側シート部材91を、アノード側セパレータ40から突出した複数のセパレータ突起41に接触するまでしか冷媒の流れ方向に沿って移動させない。よって、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、セル間シール部材80のセル間シールラインに重ならないセル内シールラインに沿って冷媒流通域93に配設されたセル間介在部材90の冷媒の流れ方向に沿ったズレを抑制できる。
(2)本実施形態の燃料電池スタック100は、隣接する燃料電池セル140のカソード側セパレータ50に押し付けられて圧縮する冷媒流通域93から、押し付け力を支持フレーム31の挟持領域に及ぼすので、セル間介在部材90の配設箇所と重なるアノード側セパレータ40の側のアノード側シールライン40SL、およびセル間介在部材90の配設箇所と重なるカソード側セパレータ50の側のカソード側シールライン50SLにおけるシール性が高まる。
この他、本実施形態の燃料電池スタック100では、MEA32を取り囲む支持フレーム31の挟持箇所において、アノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50とをアノード側シールライン40SLおよびカソード側セパレータ50に沿って熱硬化性接着剤により接着し、この接着により、それぞれの燃料電池セル140におけるセル内シールを図る。このセル内シールは、セル間シール部材80が未装着の状態の単体の燃料電池セル140において確保される。その上で、本実施形態の燃料電池スタック100では、隣り合う燃料電池セル140との間のセル間シールを、セル間介在部材90を備えるセル間シール部材80で図るので、このセル間シール部材80をアノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50と別体に扱うことを可能とする。
セル間介在部材90の配設箇所である冷媒流通域93において、MEA32の外縁の支持フレーム31がアノード側セパレータ40から離れるような力(以下、便宜上、外力と称する)が仮に及んでも、セル間介在部材90は、凸部92の押し付け力によりこの外力に抗することができると共に、セル間介在部材90を構成するセパレータ表面側シート部材91がセパレータ突起41と干渉するまでしかずれない。よって、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、隣り合う燃料電池セル140との間のセル間シールを図るセル間シール部材80とセル間介在部材90とを、アノード側セパレータ40と別体とした上で、隣接する燃料電池セル140との間の冷媒流通域93に配設したセル間介在部材90のズレを抑制できる。
本実施形態の燃料電池スタック100は、列状に点在するセパレータ突起41を冷媒流通域93においてセパレータ表面側シート部材91の両側に位置するよう2列に設けた。よって、セル間介在部材90を有するセル間シール部材80をアノード側セパレータ40のセパレータ外表面に配設する際、2列のセパレータ突起41の間にセル間介在部材90を配設することで、セル間介在部材90のセパレータ表面側シート部材91がセパレータ突起41と干渉しないようにできる。つまり、2列のセパレータ突起41が目印となるので、セル間介在部材90を有するセル間シール部材80の配設作業が簡便となる。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
既述した実施形態では、セル間介在部材90を、冷却媒体入口マニホールド82から冷媒流路領域WLに到る冷媒流通域93と、冷却媒体出口マニホールド84から冷媒流路領域WLに到る冷媒流通域93の両冷媒流通域に配設したが、少なくとも一方の側の冷媒流通域93にセル間介在部材90を配設するようにしてもよい。
既述した実施形態では、アノード側セパレータ40を一方のセパレータとしてこのアノード側セパレータ40にセル間シール部材80を配設したが、カソード側セパレータ50を一方のセパレータとしてカソード側セパレータ50にセル間シール部材80を配設してもよい。
図2の平面視で示すように凸部92とセパレータ突起41とを点在させるに当たり、その点在数は、燃料電池セル140における冷却媒体入口マニホールド82や冷却媒体出口マニホールド84の開口寸法により規定すればよい。例えば、冷却媒体入口マニホールド82から冷媒流路領域WLに到る冷媒流通域93における冷媒の流れを阻害しない程度の数を冷却媒体入口マニホールド82の開口寸法により規定し、その規定した数だけ、凸部92をセパレータ表面側シート部材91に、セパレータ突起41をアノード側セパレータ40とカソード側セパレータ50に設ければよい。
既述した実施形態では、セル間介在部材90を構成するセパレータ表面側シート部材91をアノード側セパレータ40のセパレータ突起41と干渉しないようにしたが、セパレータ突起41によりセパレータ表面側シート部材91の位置の移動が拘束されるのであれば、次のようにしてもよい。例えば、セパレータ表面側シート部材91の端部がセパレータ突起41のテーパー状斜面に接触したり乗り上げるように、セパレータ表面側シート部材91を形成してもよい。また、セパレータ突起41のテーパー状斜面に乗り上げた上で、セパレータ表面側シート部材91の端部がアノード側セパレータ40のセパレータ突起41と隣の燃料電池セル140のカソード側セパレータ50のセパレータ突起41で挟持されるようにしてもよい。この場合には、セパレータ表面側シート部材91の厚みと圧縮代を考慮して、セパレータ突起41の突出高さを調整すればよい。また、セパレータ表面側シート部材91の端部の側に、セパレータ突起41が入り込む穴や切り込みを形成してもよい。
30…MEAプレート
31…支持フレーム
32…MEA(膜電極接合体)
32a…電解質膜
32b…アノード電極触媒層
32c…カソード電極触媒層
40…アノード側セパレータ
40SL…アノード側シールライン
41…セパレータ突起
50…カソード側セパレータ
50SL…カソード側シールライン
62…燃料ガス入口マニホールド
64…燃料ガス出口マニホールド
72…酸化剤ガス入口マニホールド
74…酸化剤ガス出口マニホールド
80…セル間シール部材
82…冷却媒体入口マニホールド
84…冷却媒体出口マニホールド
90…セル間介在部材
91…セパレータ表面側シート部材
92…凸部
93…冷媒流通域
100…燃料電池スタック
140…燃料電池セル
AL…アノード側ガス流路
CL…カソード側ガス流路
WL…冷媒流路領域

Claims (1)

  1. 燃料電池セルを複数積層し、該燃料電池セルのセル積層方向に沿って前記燃料電池セルを貫通した反応ガス給排用のガスマニホールドと冷媒給排用の冷媒マニホールドとを有する燃料電池スタックであって、
    前記燃料電池セルのそれぞれは、
    プロトン伝導性を有する電解質膜の両膜面に電極触媒層を接合した膜電極接合体と、
    該膜電極接合体の両側に配置される一対のセパレータと、
    前記膜電極接合体を取り囲み、前記膜電極接合体と共に、前記一対のセパレータによって挟持され、前記電極触媒層の極性に応じて予め規定したセル内シールラインに沿って前記セパレータの各々に接着されたセル内シール部材と、
    前記一対のセパレータの一方のセパレータのセパレータ外表面に配設され、隣り合う隣接燃料電池セルとのセル間を、前記隣接燃料電池セルとの間の冷媒流路領域および前記ガスマニホールドを取り囲むセル間シールラインでシールするセル間シール部材と、
    前記冷媒マニホールドから前記冷媒流路領域に到る冷媒流通域での冷媒の流れを許容するよう前記セパレータ外表面に配設され、前記セル内シールラインのうち、前記セル間シールラインに重ならない前記セル内シールラインに沿ったセル間介在部材とを備え、
    該セル間介在部材は、
    前記一方のセパレータから前記セル積層方向に突出したセパレータ突起により位置の移動が拘束され、前記セパレータ外表面に接触するシート状のセパレータ表面側シート部材と、
    該セパレータ表面側シート部材から前記セル積層方向に突出し、前記隣接燃料電池セルの前記一対のセパレータの他方のセパレータに押し付けられて圧縮する凸部とを有する、燃料電池スタック。
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CN111613810B (zh) * 2019-02-22 2023-06-02 本田技研工业株式会社 燃料电池用接合隔板以及燃料电池
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