JP2018044890A - 容器装着フィルムの検出装置、フィルム装着容器の検出システム、および容器装着フィルムの検出方法 - Google Patents

容器装着フィルムの検出装置、フィルム装着容器の検出システム、および容器装着フィルムの検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容器に装着されたフィルムを精度良く検出できる容器装着フィルムの検出装置を提供する。【解決手段】長手軸を有する形状の容器10の側面に装着されたフィルムを検出する容器装着フィルムの検出装置100は、容器10の長手方向に沿った第1方向から容器10を照明する照明装置20と、照明された容器10をフィルムの厚さ方向に沿った第2方向から撮影する撮像装置30と、撮像装置30により撮影された画像を処理することにより、容器10にフィルムが装着されているか否かを判定する画像処理装置50とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、長手軸を有する形状の容器において、その側面に装着されたフィルムを検出するための容器装着フィルムの検出装置、該フィルムの検出装置を備えたフィルム装着容器の検出システム、および、容器に装着されたフィルムを検出するための容器装着フィルムの検出方法に関する。
特許文献1には、熱収縮フィルムで全体が覆われて包装された紙パックに対して、皺や破れの有無を検査する装置が開示されている。この装置では、紙パックの検査平面を挟んで面光源とカメラが配置され、検査平面を面光源で照明した状態で、カメラで検査平面が撮影され、撮影した画像は画像処理部で処理される。そして、熱収縮フィルムで皺や破れが生じている箇所では撮影した画像における対応画素の輝度値が小さくなることを利用して、紙パックにおける皺や破れの有無が判定される。
特開2014−115185号公報
近年、容器詰製品が未開封であることを示すために、容器の取り出し口に、取り外し可能な包装フィルムを装着することがある。また、容器に意匠を施すために、容器の胴体部に絵柄またはラベル付きフィルムを装着することがある。
ビール等の飲料業界においては、使用済み容器を回収して再利用するサイクルが確立されている。回収された容器は、再利用の前に、包装またはラベル等の装着物を除去して裸にし、洗浄および乾燥させる必要がある。しかし、容器装着フィルムは容器の形状に整合しているため除去残りが生じやすく、また、フィルムが無色透明である場合はその有無を判別し難い。
例えば、従来のリターナブル瓶の検査装置の多くは、透過光を用いた検査機構を有するため、瓶口部に装着された透明シュリンクフィルムを検出できないことがある。特に、リターナブル瓶は瓶色の濃淡にばらつきがあり、装着された透明フィルムを安定的に検出することが困難である。
そのため、使用済み容器を再生する過程において、容器に装着されたフィルムが完全に除去されなかったり、再生した容器の検査過程において、古い装着フィルムが見落とされたりした場合には、古いフィルムが装着されたままの容器が市場に出荷される問題が生じる。
なお、特許文献1に記載の装置は、紙パックに装着されたフィルムに生じた皺や破れを検出するものであり、フィルムの存在自体を検出するものではない。したがって、容器に装着されたフィルムの存在を精度良く検出する技術が求められている。
本発明は、容器に装着されたフィルムを精度良く検出できる容器装着フィルムの検出装置およびフィルム装着容器の検出システムを提供することを課題とする。
本発明の第1の態様では、
長手軸を有する形状の容器の側面に装着されたフィルムを検出するための容器装着フィルムの検出装置であって、
前記容器の長手方向に沿った第1方向から前記容器を照明する照明装置と、
照明された前記容器を前記フィルムの厚さ方向に沿った第2方向から撮影する撮像装置と、
前記撮像装置により撮影された画像を処理することにより、前記容器に前記フィルムが装着されているか否かを判定する画像処理装置とを備えた、
容器装着フィルムの検出装置が提供される。
第1の態様において、ある実施形態では、前記照明装置は、前記容器に実質的に平行光を照射するように構成されていてもよい。
第1の態様において、ある実施形態では、前記画像処理装置は、前記撮像装置により撮影された画像を二値化処理することにより、前記容器に前記フィルムが装着されているか否かを判定してもよい。
第1の態様において、ある実施形態では、前記容器は、口部を有するボトル容器であってもよく、
前記フィルムは、前記ボトル容器の口部周辺に装着された熱収縮フィルムであってもよい。
本発明の第2の態様では、
第1の態様に係る容器装着フィルムの検出装置と、
前記画像処理装置により前記容器にフィルムが装着されていると判定されたときに該容器を排斥するための排斥装置とを備えた、
フィルム装着容器の検出システムが提供される。
本発明の第3の態様では、容器の側面に装着されたフィルムを検出するための容器装着フィルムの検出方法であって、
前記容器の長手方向に沿った第1方向から前記容器を照明するステップと、
照明された前記容器を前記フィルムの厚さ方向に沿った第2方向から撮影するステップと、
撮影された前記容器の画像を処理することにより、前記容器に前記フィルムが装着されているか否かを判定するステップとを含む、
容器装着フィルムの検出方法が提供される。
本発明によれば、照明装置を用いて、容器の長手方向に沿った第1方向から容器が照明され、撮像装置を用いて、フィルムの厚さ方向に沿った第2方向から容器が撮影される。そして、画像処理装置により、容器にフィルムが装着されているか否かが判定される。このようにして、容器に装着されたフィルムを精度良く検出できる。
フィルムが装着された容器を示す図であり、(a)は開封前の容器を示し、(b)は開封後の容器を示す。 本発明の実施の形態に係るフィルム装着容器の検出システムを上方から見た図である。 本発明の実施の形態に係るフィルム装着容器の検出システムを容器の搬送方向に沿って見た図である。 画像処理装置に接続される機器を示すブロック図である。 容器装着フィルムの検出方法を示すフローチャートである。 実施例による照明装置と撮像装置の配置を示す図である。 比較例による照明装置と撮像装置の配置を示す図である。 実施例において撮像装置により撮影された画像を示しており、(a)はフィルムが装着されている容器、(b)はフィルムが装着されていない容器の画像を示す。 図8に示す画像に対して二値化処理を行った結果を示す。 実施例と比較例による撮影画像において二値化処理を行った範囲を示す。 比較例において撮像装置により撮影された画像を示しており、(a)はフィルムが装着されている容器、(b)はフィルムが装着されていない容器の画像を示す。 図11に示す画像に対して二値化処理を行った結果を示す。 本発明の実施の形態による容器装着フィルムの検出装置の作用を説明する図である。 比較例による容器装着フィルムの検出装置の作用を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[フィルム装着容器の検出システム]
本発明の実施の形態に係るフィルム装着容器の検出システム(以下、検出システムという)1000は、飲料が入った容器10に装着されたフィルム11の存在を検出し、当該容器10を排斥するように構成されている。まず、検出システム1000の検出対象となる容器10とフィルム11について説明する。
図1に示すように、容器10の形状は長手軸12を有するものである。長手軸12は容器10の中心軸に一致する必要はない。容器10は平滑な側面を有する。容器10はガラス、プラスチック、金属などの材料で作られていてもよい。好ましくは、容器10はガラス製または金属製である。実施形態では、容器10は、口部10aを有するボトル容器、一例ではビールが充填される、いわゆる中瓶と大瓶である。フィルム11は、容器10の側面、つまり、長手軸を周回する面上に装着されている。フィルム11の装着位置である側面とは、容器10の周囲を完全に囲む必要はなく、周囲の一部に装着されていてもよいことを意味する。
実施形態では、フィルム11は樹脂製フィルムである。フィルム11は、容器10の表面形状に完全に対応しているものではなく、その端部は凸部を形成し、また、微視的には、容器の表面から浮いている凸部が存在する。実施形態では、フィルム11は透明フィルムであり、一例では熱収縮フィルム(シュリンクフィルム)である。なお、ここでいう透明は、容器10の表面にフィルム11を装着した状態で、容器10の表面が透けて見える程度の透明性をいう。典型的には、フィルム11は無色透明であり、特に湿潤状態においてその存在を視認することが困難になる。
なお、以下の説明と図面では、容器の長手方向(実施形態では、上下方向)に「Z」を、長手方向に垂直な方向(実施形態では、水平方向)に「X」または「Y」を付すことがある。「X」と「Y」は互いに垂直な方向である。
図1(a)に示すように、フィルム11は、通常、容器10の口部10aおよびその周辺部に装着されている。フィルム11の中央部には、水平方向に延びる切れ目線11aが設けられており、ユーザが飲料を飲む際には、切れ目線11aの上側を切り取って容易に外すことができる。図1(b)には、蓋を外してフィルム11の上側を外した状態の容器10を示している。
図2に示すように、容器10は、搬送路1の表面の上に配置され、搬送路1に沿って搬送される。図示しているように、容器10の搬送方向をX方向とする。搬送路1は、ガイド部材2により画定されており、図示しないコンベア(例えばテーブルトップチェーンコンベア)を駆動することにより動作する。搬送路1に沿って搬送される複数の容器10には、フィルム11が装着されているものと装着されていないものがあることが想定されている。
実施形態では、搬送路1の上流側に、容器10を洗浄する装置が設けられ、搬送路1の下流側に、容器10に飲料を充填する装置が設けられている。なお、搬送路1は、容器10に飲料を充填する装置の下流側に設けられていてもよい。
図2において、符号101はビールの中瓶を示し、符号102はビールの大瓶を示している。搬送路1は、中瓶101と大瓶102の両方に適合した寸法を有する。ただし、通常は、搬送路1に中瓶101と大瓶102の両方が同時に搬送されるのではなく、中瓶101と大瓶102のいずれかが連続的に搬送される。
検出システム1000は、搬送路1に設けられたフィルム検出装置100を備えている。フィルム検出装置100は、飲料が入った容器10に装着されたフィルム11の存在を検出するように構成されている。
[容器装着フィルムの検出装置100]
容器装着フィルムの検出装置(以下、フィルム検出装置という)100は、照明装置20と、撮像装置30と、トリガーセンサ40と、画像処理装置50とを備えている。実施形態では、中瓶101に装着されたフィルムを検出するために、中瓶用照明装置21、中瓶用撮像装置31および中瓶用トリガーセンサ41が設けられ、大瓶102に装着されたフィルムを検出するために、大瓶用照明装置22、大瓶用撮像装置32、大瓶用トリガーセンサ42が設けられている。
照明装置20は、容器10の長手方向に沿った方向(第1方向)から容器10を照明する。実施形態では、照明装置20は、容器10を上方から照明する。照明装置20の光照射面は、搬送路1の表面に対して平行であってもよく、容器10の長手方向Zに対して垂直であってもよい。実施形態では、照明装置20は、実質的に平行光(即ち、平行度の高い光)を放出する照明装置であり、一例では、ドーム型LED照明装置である。ドーム型LED照明装置では、光照射面から均一な間接光が放出される。照明装置20と容器10との間の距離は、例えば容器10が中瓶101であるか大瓶102であるかによって変更してもよい。
容器10の側面は、一般に、長手方向に対して平行であるか、なだらかな傾斜をもって膨らんでいる。そのため、容器10の長手方向から平行な光を照射した場合、照射光は容器の側面に当たらないか、膨らんだ部分に当たったとしても、反射光がフィルムの厚さ方向に進行することはない。他方、照射された光はフィルムの端部またはフィルム表面の凹凸部に当たった場合は乱反射する。その結果、フィルムの端部または凹凸部で反射した光はフィルムの厚さ方向にも進行する。
撮像装置30は、CCDカメラであってもよい。撮像装置30は、その光軸(具体的には、図示しない撮像装置30のレンズの光軸)33が、フィルム11の厚さ方向に沿った方向(第2方向)に延びるように配置されている。実施形態では、撮像装置30は、照明装置20に照明された容器10を水平方向Yから撮影する。水平方向Yは、容器10に装着されたフィルム11の厚さ方向に一致または略一致する。ただし、ビール瓶などでは、口部10aおよびその周辺部は上下方向Zに真っ直ぐに延びるのでなく、上下方向Zから少し水平方向に傾斜して延びるのが一般的である。この場合、水平方向Yとフィルム11の厚さ方向との間には、上下方向Zでの位置に応じてずれが生じる。
撮像装置30は、その光軸がフィルム11の厚さ方向に沿った方向に延びるので、フィルムの端部またはフィルム表面の凹凸部で乱反射した光を受光するが、容器の側面で反射した光はフィルムの厚さ方向に 進行する光が少ないので、実質的に、これを受光することはない。その結果、撮像は、フィルム装着部分において、容器の側面部分よりも輝度が高くなる。
実施形態では、図3に示すように、撮像装置30の光軸33は、水平方向Y(またはフィルム11の厚さ方向)に対して下方に角度θだけ傾斜している。そうすることで、照射光に非平行光が含まれている場合に、その非平行光が容器10の側面に反射してフィルムの厚さ方向に進行したとしても、撮像装置30が実質的に容器側面からの反射光を受光しないようにできる。角度θは、上下方向Zに沿った容器10の口部10aおよびその周辺部の傾斜角度に基づいて決定されてもよい。一例では、角度θは5度以上9度以下である。撮像装置30と容器10との間の距離は、例えば容器10が中瓶101であるか大瓶102であるかによって変更してもよい。
トリガーセンサ40は、搬送路1において、水平方向Yにおいて撮像装置30の略前方の位置に設けられている。トリガーセンサ40は、実施形態では、フォトインタラプタである。フォトインタラプタの形をとるトリガーセンサ40は、発光部と受光部とを有し、発光部から受光部に照射される光が容器10に遮られたことを示す信号、つまり、容器10が撮像装置30の前方に到着したことを示す信号を出力する。
図2と図4に示すように、画像処理装置50は、ケーブルを介して、照明装置20の電源ユニット23(図2には図示せず)、撮像装置30、トリガーセンサ40および排斥装置110のシリンダ制御部111に接続されている。画像処理装置50は、入力部(キーボード、マウスなど)51に加えて、図示しない中央処理装置(CPU)、記憶部(メモリ)、出力部(ディスプレイなど)などを有している。実施形態では、入力部51は、フィルム検出装置100の対象、つまり搬送路1に沿って搬送される容器10が中瓶101であるのか大瓶102であるのかを入力できるように構成されている。
画像処理装置50には、撮像装置30から、撮影した画像を示す信号が送信される。また、画像処理装置50は、トリガーセンサ40から送信される信号により、容器10が撮像装置30の前方に到達したことを検出する。画像処理装置50は、電源ユニット23に駆動信号を送信し、これにより照明装置20を駆動する。また、シリンダ制御部111に制御信号を送信し、これによりエアーシリンダ52を駆動する。
画像処理装置50の中央処理装置は、本発明の実施形態に係るフィルム検出方法200を示すプログラム、具体的には、撮像装置30により撮影された画像を処理(デジタル処理)するプログラムと、容器10にフィルム11が装着されているか否かを判定するプログラムとを記憶部から読み出して実行するように構成されている。画像の処理方法について、詳しくは後述するが、例えば二値化処理やエッジ検出法を実施してもよい。また、実施形態では、画像処理装置50の中央処理装置は、撮像装置30により撮影された画像の輝度(例えば平均輝度、最大輝度など)を検出するプログラムを記憶部から読み出して実行するように構成されている。
検出システム1000は、画像処理装置50により容器10にフィルム11が装着されていると判定されたときに当該容器10を排斥するための排斥装置110をさらに備えている。排斥装置110は、互いにケーブルを介して接続されたシリンダ制御部111と、プッシャーとしてのエアーシリンダ112とを有する。シリンダ制御部111は、空気圧源113に接続されている。エアーシリンダ112は、シリンダ制御部111から送信される制御信号を受信して、フィルム11が装着された容器10が検出されたときに、空気圧源113から供給される空気を用いて、当該容器10を排斥路3に送るように構成されている。排斥装置110は、空気圧式のプッシャー(エアーシリンダ112)でなく、例えば油圧式のプッシャーを有していてもよい。
次に、図5のフローチャートを参照して、本発明の実施形態に係る容器装着フィルムの検出方法を、上述のフィルム検出装置100の動作と合わせて説明する。
以下、搬送路1に沿って搬送される容器10の種類は特定しないが、容器10が中瓶101である場合、図2に示す中瓶用照明装置21、中瓶用撮像装置31および中瓶用トリガーセンサ41が作動し、大瓶用照明装置22、大瓶用撮像装置32および大瓶用トリガーセンサ42は作動しない。容器10が大瓶102である場合には、その逆である。
[容器装着フィルムの検出方法]
搬送路1に沿って搬送される容器10によりトリガーセンサ40が遮光されると、照明装置20から容器10へ光の照射が開始され、撮像装置30による容器10の撮影が開始され、撮像装置30から画像処理装置50に、撮影画像を示す信号が送信される(ステップ201)。上述のとおり、搬送路1の上流側では、容器10を洗浄するステップが実施され、フィルム検出装置100の対象とされる容器10は、フィルム11の検出を行う時点では湿潤状態にある。
ステップ202では、撮像装置30が撮影した画像の輝度が検出される。検出された輝度が設定値よりも小さい場合、照明装置20に異常があると判定され(ステップ203)、容器10の搬送およびフィルム検出装置100の動作が中断される。
一方、検出された輝度が設定値以上の大きさである場合、ステップ204で、撮像装置30が撮影した画像のデジタル処理が行われる。画像処理は、トリガーセンサ40により容器10が検出されるたびに、検出された時点で撮影された画像に対して行われる。実施形態では、画像処理は二値化処理である。具体的には、画像内に設定された所定の領域において、閾値(基準明るさ)を超える明るさを有する画素の数または面積(測定値)と設定値とが比較される。なお、閾値は、公知のPタイル法、モード法、判別識別法などのうちから好適な方法で決定されてよい。
ステップ204で、測定値が設定値以下の値である場合、容器10にフィルム11は装着されていないと判定され(ステップ205)、容器10はそのまま下流側に搬送され、容器10に飲料を充填するステップが実施される。なお、実施形態によるフィルム検出方法は、容器10に飲料を充填するステップの後に実施してもよい。
一方、ステップ204で、測定値が設定値より大きい場合、容器10にフィルム11が装着されていると判定され(ステップ207)、容器10は排斥装置110のエアーシリンダ52により排斥路3に送られる。排斥された容器10では、例えば水圧で、またはブラシなどを用いた機械的な方法で、フィルム11が取り除かれる。
なお、上述のとおり、画像処理は二値化処理である必要はなく、例えば画素の輝度値の差分を基に、撮影した画像のエッジを決定するエッジ検出法による画像処理であってもよい。その他、直線検出法など、さまざまな画像処理の方法を用いてよい。このとき、画像内に設定された所定の領域に含まれるエッジや直線の数を基に、フィルム11の存在を検出できる。
[実施例]
次に、本発明の実施形態に係るフィルム検出装置100とフィルム検出方法200について、図6から図12を参照し、実施例と比較例を挙げて具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例には限定されない。
実施例と比較例では、蓋がある状態の容器10に対して、フィルム11の検出を行った。まず、図6と図7を参照して、実施例と比較例で用いた照明装置と撮像装置の配置を説明する。なお、図6と図7に示している寸法は、実際の図面と縮尺とは異なることがある。
図6に示すように、実施例では、上述のフィルム検出装置100を用いて、容器10の一例である中瓶101に対してフィルム11の検出を行った。フィルム11には、ポリエチレンテレフタレート(PET)製の熱収縮フィルムを用いた。照明装置20としてドーム型LED照明を用いた。撮像装置30には、CCDカメラを用いた。図示しているように、照明装置20の光照射面と容器10との間の距離を40mmとした。撮像装置30のレンズの中心と容器10との間の距離を370mmとした。搬送路1の表面に対する撮像装置30の高さを220mmとした。撮像装置30の光軸33は、水平方向に対して下方に5度傾斜させた。
図7に示すように、比較例では、上述のフィルム検出装置100と照明装置の構成のみが異なるフィルム検出装置を用いて、フィルム11の検出を行った。比較例では、2つの照明装置121,122(LEDバー照明)を上下に並べて配置し、水平方向に近い角度から容器10を照明した。図示しているように、照明装置121,122の光照射面と容器10との間の距離を70mmとした。照明装置121,122の光照射面の中心は、水平方向に対して下方に5度傾斜させた。搬送路1の表面に対する上側の照明装置121、下側の照明装置122の高さを、それぞれ270mm、180mmとした。なお、撮像装置30についての寸法は、図6で説明した実施例の寸法と同じとした。
なお、比較例では、容器10に光を垂直入射またはそれに近い角度で入射させるため、反射光の強度が大きくなる。したがって、比較例では、実施例に比べて照明装置から照射する光の強度を小さくした。
図8と図9は、実施例の結果を示す。図8は、撮像装置30により撮影された容器10の画像処理前の画像である。図9は、図8に示す画像の、図10に示す領域(四角で囲んだ領域)内の画素に対して、二値化処理を施した後の画像である。図8と図9の(a)は、フィルム11が装着された容器10を示しており、図8と図9の(b)は、フィルム11が装着されていない容器10を示している。
なお、図8と図9では、理解を容易にするため、白黒を反転させて表示している。したがって、図8と図9で、黒く表示されている領域は反射光の輝度が高いことを、白く表示されている領域は輝度が低いことを示す。特に、図9で黒く表示されている領域は、二値化処理で用いられる閾値を超える明るさを有する画素を示している。図9の(a)と(b)で、二値化処理に用いる閾値の値は同じである。
図9の(a)と(b)を比較すると、実施例では、容器10にフィルム11が装着されている場合(a)とされていない場合(b)とで、黒く表示されている輝度の高い領域の面積に大きな差がある。したがって、実施例では、図5のフローチャートのステップ204で実施されるフィルム11の有無の判定の結果が、実際のフィルム11の有無と一致することを期待できる。
図11と図12は、比較例の結果を示す。図11と図12は、図8と図9に対応する画像を示す。実施例と同様に、図12の(a)と(b)で、二値化処理に用いる閾値の値は同じである。図12の(a)と(b)を比較すると、比較例では、容器10にフィルム11が装着されている場合(a)とされていない場合(b)とで、黒く表示されている輝度の高い領域の面積に大きな差がない。つまり、比較例では、容器10にフィルム11が装着されていないにもかかわらず、フィルム11が装着された場合と同程度の強度の反射光が測定されている。したがって、比較例では、図5のフローチャートのステップ204で実施されるフィルム11の有無の判定の結果が、実際のフィルム11の有無と一致しないおそれがある。
二値化処理した画像において実施例と比較例との間で生じた差について考えられる理由を、図13と図14を参照して説明する。
まず、図14を参照して比較例について説明する。図14の(a)は容器10にフィルム11が装着されている場合を、(b)はフィルム11が装着されていない場合を示している。なお、図14では、上側の照明装置121のみを示し、下側の照明装置122を省略している。透明である熱収縮フィルムの反射率は、ガラスからなるビール瓶の反射率と比較してそれほど大きくない。したがって、比較例のように、照明装置121,122を用いて水平方向から容器10を照明し、撮像装置30を用いて水平方向に近い方向から容器10を撮影した場合(図7を参照)、撮像装置30のレンズに入射する光のうち、フィルム11の表面で反射した光401の強度と、フィルム11を通過して容器10の表面で反射した光402の強度との和が、フィルム11が装着されていない容器10の表面で反射した光403の強度と同程度になる。よって、図12でも示したように、容器10にフィルム11が装着されている場合と装着されていない場合の判別が困難になる。
次に、図13を参照して実施例について説明する。図13の(a)は容器10にフィルム11が装着されている場合を、(b)はフィルム11が装着されていない場合を示している。実施例のように、照明装置20を用いて上方から容器10を照明し、撮像装置30を用いて水平方向に近い方向から容器10を撮影した場合(図6を参照)、主として撮像装置30のレンズに入射するのは、フィルム11の粗い面に入射して乱反射した光301,302である。一方、照明装置20は容器10の上方から光を照射するので、容器10の表面で反射して撮像装置30のレンズに入射する光の強度は明らかに小さくなる。
特に、フィルム11が熱収縮フィルムであって、例えば人の手でドライヤーを使って貼りつけられたものである場合、フィルム11の全体で熱収縮フィルムは必ずしも均一に加熱されていないと考えられる。この場合、フィルム11には、容器10の表面に張り付いておらず、表面から浮いている部分が多くある。こうした容器10の表面から浮いた部分や、フィルム11のエッジの部分では、乱反射が起こりやすく、撮像装置30のレンズに入射する光の強度が大きくなる。
一方、容器10にフィルム11が装着されていない場合、照明装置20の光照射面において上記光301,302と同じ位置から同じ方向に放出された光303,304は、少なくとも口部10aの周辺部よりは下方まで進行し、容器10の表面での光303,304の反射光が撮像装置30に入射することはない。よって、図9でも示したように、容器10にフィルム11が装着されている場合と装着されていない場合の判別が困難になる。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るフィルム検出装置100によれば、撮像装置30が撮影した画像の処理に基づく、フィルム11の有無の判定の結果が、実際のフィルム11の有無と一致することが期待される。つまり、容器10に装着されたフィルム11の存在を精度良く検出できる。
特に、容器10がリターナブル瓶である場合、市場での使用環境に応じて、回収した瓶に色の濃淡のバラつきや擦り傷などがある可能性がある。このような場合でも、フィルム検出装置100では、容器10から到来する反射光がほとんど検出されないように照明装置20と撮像装置30とが配置されているので、やはりフィルム11の存在を精度良く検出できる。このようにして、口部周辺にフィルムが装着された状態のリターナブル瓶が市場へ流出するのを防止できる。
[変形例]
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。また、各実施形態に記載された特徴は、自由に組み合わせられてよい。また、上述の実施形態には、種々の改良、設計上の変更および削除が加えられてよい。
1 搬送路
10 容器
10a 口部
12 長手軸
11 フィルム
20,21,22 照明装置
30,31,32 撮像装置
33 (撮像装置の)光軸
40,41,42 トリガーセンサ
50 画像処理装置
100 容器装着フィルムの検出装置
110 排斥装置
1000 フィルム装着容器の検出システム

Claims (6)

  1. 長手軸を有する形状の容器の側面に装着されたフィルムを検出するための容器装着フィルムの検出装置であって、
    前記容器の長手方向に沿った第1方向から前記容器を照明する照明装置と、
    照明された前記容器を前記フィルムの厚さ方向に沿った第2方向から撮影する撮像装置と、
    前記撮像装置により撮影された画像を処理することにより、前記容器に前記フィルムが装着されているか否かを判定する画像処理装置とを備えた、
    容器装着フィルムの検出装置。
  2. 前記照明装置は、前記容器に実質的に平行光を照射するように構成されている、
    請求項1に記載の容器装着フィルムの検出装置。
  3. 前記画像処理装置は、前記撮像装置により撮影された画像を二値化処理することにより、前記容器に前記フィルムが装着されているか否かを判定する、
    請求項1または2に記載の容器装着フィルムの検出装置。
  4. 前記容器は、口部を有するボトル容器であり、
    前記フィルムは、前記ボトル容器の口部周辺に装着された熱収縮フィルムである、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の容器装着フィルムの検出装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の容器装着フィルムの検出装置と、
    前記画像処理装置により前記容器にフィルムが装着されていると判定されたときに該容器を排斥するための排斥装置とを備えた、
    フィルム装着容器の検出システム。
  6. 容器の側面に装着されたフィルムを検出するための容器装着フィルムの検出方法であって、
    前記容器の長手方向に沿った第1方向から前記容器を照明するステップと、
    照明された前記容器を前記フィルムの厚さ方向に沿った第2方向から撮影するステップと、
    撮影された前記容器の画像を処理することにより、前記容器に前記フィルムが装着されているか否かを判定するステップとを含む、
    容器装着フィルムの検出方法。
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