JP2018043453A - 液体を吐出する装置、液体供給装置、液体供給方法 - Google Patents

液体を吐出する装置、液体供給装置、液体供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フロースルー型の液体吐出ヘッドを使用して液体を循環させながら液体吐出ヘッドに液体を供給するときの吐出安定性を確保する。【解決手段】第1送液ポンプ221は印刷開始に伴って循環を行うために所定の送液量で送液を行うように駆動され、液面センサ231がOFF状態になったときには、非吐出タイミングになるまで待機し、非吐出タイミングになったときには、第1送液ポンプ221の送液量をアップ(増加)し、その後、液面センサ231がON状態か否かを判別し、液面センサ231がON状態になったときには、非吐出タイミングになるまで待機し、非吐出タイミングになったときには、第1送液ポンプ221の送液量をダウン(減少)する。【選択図】図19

Description

本発明は液体を吐出する装置、液体供給装置、液体供給方法に関する。
液体供給口及び液体排出口を有するフロースルー型の液体吐出ヘッドを使用し、液体を吐出しているときに液体吐出ヘッドを介して液体を循環させながら液体吐出ヘッドに液体を供給するものがある。
従来、記録ヘッドに供給されるインクを貯留する第1貯留部と、記録ヘッドと第1貯留部とを接続するよう設けられて第1貯留部から記録ヘッドに供給されるインクが通過する供給路と、第1貯留部に接続されて第1貯留部及び供給路を介して記録ヘッドのノズルの圧力を負圧状態とする圧力制御部と、第1貯留部と圧力制御部との間の接続の開閉を切り替える第1切替部と、第1貯留部に供給されるインクを貯留する第2貯留部と、第2貯留部に貯留されたインクを第1貯留部に供給する供給部と、記録ヘッドと第2貯留部とを接続するよう設けられて記録ヘッドに供給されたインクの一部が通過して第2貯留部に戻される回収路と、回収路の開閉を切り替える第2切替部と、第1切替部、第2切替部及び供給部の動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、第1切替部により第1貯留部と圧力制御部との間の接続を閉じ、かつ、第2切替部により回収路を閉じた状態で、第2貯留部に貯留されたインクを第1貯留部に供給するよう供給部を動作させることで記録ヘッドの複数のノズルからインクを吐出させる制御を行うものがある(特許文献1)。
WO2013/137057
ところで、液体吐出ヘッドから液体を吐出させているときに、循環経路内の液体を循環させる送液手段の加速動作や減速動作を行うと、循環経路内の圧力変動によって液体吐出ヘッドからの吐出が不安定になるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、吐出安定性を確保することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体を吐出する装置は、
液体を吐出する液体吐出ヘッドを介して前記液体が循環する循環経路と、
前記循環経路内で前記液体を送液する送液手段、及び、前記循環経路に前記液体を送液する送液手段の少なくともいずれかと、
前記送液手段の送液動作を制御する送液制御手段と、を備え、
前記送液制御手段は、
前記送液手段の送液量を変化させる動作は、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吐出しないとき、及び、前記液体吐出ヘッドから前記液体を前記液体吐出ヘッドの維持回復目的で吐出するときの少なくともいずれかで行う制御をする
構成とした。
本発明によれば、吐出安定性を確保することができる。
本発明に係る液体を吐出する装置の一例を示す側面説明図である。 液体吐出ユニットの要部平面説明図である。 同液体吐出ユニットの液体吐出ヘッドの一例の平面説明図である。 同装置における液体供給装置に係る部分のブロック説明図である。 同液体を吐出する装置の制御手段の概要のブロック説明図である。 同制御手段を構成する上位装置のブロック説明図である。 同制御手段を構成する出力制御装置のブロック説明図である。 液体供給装置(循環システム)における圧力変動の説明に供する説明図である。 本発明の第1実施形態の説明に供する連続体上の領域の説明図である。 同じく送液ポンプの送液量を変化させる動作の説明に供する連続体上の領域とヘッドユニットの位置関係の説明図である。 同じく非連続体の印刷媒体を使用する場合の送液ポンプの送液量を変化させる動作の説明に供する印刷媒体とヘッドユニットの位置関係の説明図である。 減圧サブタンクの一例の説明図である。 同減圧サブタンクの液面センサの一例の説明図である。 液面センサの検知情報(センサ情報)の説明に供する減圧タンクの説明図である。 同センサ情報の説明図である。 加圧サブタンクの一例の説明図である。 液面センサの検知情報(センサ情報)の説明に供する加圧タンクの説明図である。 同センサ情報の説明図である。 同第1実施形態における第1送液ポンプの駆動制御の説明に供するふろー図である。 同第1実施形態における第2送液ポンプの駆動制御の説明に供するふろー図である。 本発明の第2実施形態における送液ポンプの加減速度の設定の説明に供するフロー図である。 同じく加減速時間と非印刷領域との関係の説明に供する説明図である。 本発明に係る液体供給装置の他の例のブロック説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図1を参照して説明する。図1は同装置の概略説明図である。
この液体を吐出する装置である印刷装置100は、ロール紙などの液体が付与される付与部材である印刷媒体としての連続体10を搬入する搬入手段1と、搬入された連続体10に前処理液を塗布する前処理手段2と、前処理液が塗布された連続体10を乾燥する乾燥手段3とを備えている。
また、装置100は、乾燥手段3を通過した連続体10を印刷手段5に案内搬送する案内搬送手段4と、連続体10に対して液体を吐出して印刷を行う印刷手段5と、印刷された連続体10に後処理を行う後処理手段6と、連続体10を乾燥する乾燥手段7と、連続体10を排出する排出手段9などを備えている。
ここで、搬入手段1は、元巻きローラ11及び複数の搬送ローラ12等で構成される。搬入手段1は、搬送ローラ12等を用いて、元巻きローラ11に巻き付けて保持された連続体10を搬入(移動)し、前処理手段2等に搬送する。
前処理手段2は、連続体10の表面に、印刷手段5で付与される液体を凝集させる機能を有する前処理液を均一に塗布する。
前処理方法として、例えばブレードコート法、グラビアコート法、グラビアオフセットコート法、バーコート法、ロールコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、コンマコート法、Uコンマコート法、AKKUコート法、スムージングコート法、マイクログラビアコート法、リバースロールコート法、4本乃至5本ロールコート法、ディップコート法、カーテンコート法、スライドコート法、ダイコート法などを用いることができる。
また、前処理液として、例えば水溶性脂肪族系有機酸を含有した処理液を用いることができる。ここで、水溶性脂肪族系有機酸を含有した処理液とは、水分散性着色剤を凝集させる性質を有する処理液である。また、凝集するとは、水分散性着色剤粒子同士が吸着集合することである。
また、前処理手段2は、前処理液に水溶性脂肪族系有機酸等のイオン性物質を加えることによって、水分散性着色剤の表面にイオンを吸着させることができる。これにより、前処理手段2は、水分散性着色剤の表面電荷を中和することができる。また、前処理手段2は、分子間力による凝集作用を増強し、水分散性着色剤を更に凝集させることができる。
印刷手段5は、搬送ガイド部材59上を搬送される連続体10に対して液体を吐出する。印刷手段5には、例えば、媒体搬送方向上流側から、4色分のフルライン型ヘッドユニット51K、51C、51M、51Y(以下、色の区別しないときは「ヘッドユニット51」という。)が配置されている。
各ヘッドユニット51は、液体吐出手段であり、それぞれ、搬送される連続体10に対してブラックK,シアンC、マゼンタM、イエローYの液体を吐出する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。
ヘッドユニット51は、例えば、図2に示すように、複数の液体吐出ヘッド(以下、「ヘッド」という。)101をベース部材52上に千鳥状に並べてヘッドアレイとしたものを使用しているが、これに限らない。ヘッド101は、図3に示すように、液体を吐出する複数のノズル102を有している。
次に、この装置における液体供給装置に係る部分について図4を参照して説明する。図4は液体供給装置のブロック説明図である。
液体供給装置200は、メインタンク201、第2送液手段である第2送液ポンプ202、減圧サブタンク(循環タンク)210、第1送液手段である第1送液ポンプ221、加圧サブタンク(供給タンク)230、加圧ヘッドタンク251、減圧ヘッドタンク252などを備えている。
減圧サブタンク210は、ヘッド101から吐出する液体を貯留する液体貯留手段であるメインタンク201から第2送液ポンプ202によって液体が送液される。第2送液ポンプ202は、減圧サブタンク210の液面を検知する液面検知手段211の検知結果に基づいて駆動される。
減圧サブタンク210には圧力調整機構214及び気体ポンプである真空ポンプ213が接続され、所定の圧力に減圧されている。真空ポンプ213は、減圧サブタンク210内部の気体の圧力を検知する圧力計212の圧力検知情報、又は、減圧サブタンク210と減圧ヘッドタンク252との間に配置された液体の圧力を検知する圧力計242の圧力検知情報に基づいて駆動される。
減圧サブタンク210は第1送液ポンプ221を介して加圧サブタンク230と接続されている。第1送液ポンプ221と加圧サブタンク230との間には、脱気モジュール222が介在し、脱気モジュール222には真空ポンプ223が接続されている。
加圧サブタンク230には圧力調整機構234及び気体ポンプであるコンプレッサ233が接続され、所定の圧力に加圧されている。コンプレッサ233は、加圧サブタンク230内部の気体の圧力を検知する圧力計212の圧力検知情報、又は、加圧サブタンク230と加圧ヘッドタンク251との間に配置された液体の圧力を検知する圧力計242の圧力検知情報に基づいて駆動される。
第1送液ポンプ221は、加圧サブタンク230内の液面を検知する液面センサ231の検知結果に基づいて液面が所定高さ以下になったときに駆動される。
なお、第1送液ポンプ221、第2送液ポンプ202、真空ポンプ213、コンプレッサ233などのポンプとしては、ダイアフラムポンプ、チューブポンプ、ピストンポンプ、ギヤポンプなどが用いられる。
この液体供給装置200においては、加圧サブタンク230、加圧ヘッドタンク251、ヘッド101、減圧ヘッドタンク252、減圧サブタンク210によって循環経路250が構成されている。第1送液ポンプ221は循環経路250内で液体を送液し、第2送液ポンプ202は循環経路250に液体を送液する。
そして、減圧サブタンク210と加圧サブタンク230との間には圧力差が与えられており、この圧力差によって、加圧サブタンク230から加圧ヘッドタンク251、ヘッド101、減圧ヘッドタンク252を通り抜け、減圧サブタンク210まで液体が流れる。
ここで、ヘッド101で液体が吐出などで消費されていない場合、圧力差によって加圧サブタンク230から減圧サブタンク210に液体が流れると、加圧サブタンク230の液面が低下する。液面センサ231が液面の低下を検知し、第1送液ポンプ221が動作して液体を加圧サブタンク230に送液して補充する。
このようにして、循環経路250内での液体の循環が行われる。
また、ヘッド101で液体が吐出などで消費されている場合、ヘッド101で液体が吐出などで消費されていない場合の循環に加え、ヘッド101で消費された消費分、減圧サブタンク210の液面が低下する。液面センサ211が液面の低下を検知し、第2送液ポンプ202が動作し、メインタンク201から液体を減圧サブタンク210に送液して補充する。
このようにして、ヘッド101で消費された液体の補充が行われる。
このように、ヘッド101内の液体を循環させることで、ヘッド101のノズル102近傍の液体を常に回収してフレッシュな液体を供給し続けることができる。これにより、ノズル102近傍において溶媒が乾燥・蒸発して粘度が高くなり、吐出異常が発生することを抑制、防止できる。
また、ヘッド101内の圧力変化や温度変化によってヘッド101内に気泡が発生した場合、気泡をヘッド101外に追い出すことができ、気泡による吐出異常の防止、抑制、自己回復が可能となる。
次に、この装置の制御手段の概要について図5ないし図7を参照して説明する。図5は同制御手段のブロック説明図、図6は同制御手段を構成する上位装置のブロック説明図、図7は同制御手段を構成する出力制御装置のブロック説明図である。なお、図7は主に液体供給制御に関係する部分を示している。
制御部700は、ホスト側から印刷ジョブデータを受信して処理し、出力制御装置500に転送する上位装置600と、上位装置600から印刷画像データを受領して印刷に係わる制御を行う出力制御装置500とで構成される。
上位装置600は、処理時間を要するRIP(Raster Image Processor)処理を行う。出力制御装置500は印刷処理を行う。
上位装置600は、ホスト装置から出力される印刷ジョブデータ(ジョブデータ、印刷データ)に基づいて、RIP(Raster Image Processor)処理を行う装置である。すなわち、上位装置600は、印刷ジョブデータに基づいて、各色に対応するビットマップデータである印刷画像データを作成する。
また、上位装置600は、印刷ジョブデータ及びホスト装置の情報などに基づいて、印刷動作を制御するためのデータである制御情報データを作成する。ここで、制御情報データとは、印刷条件(印刷形態、印刷種別、給排紙情報、印刷面順、印刷用紙サイズ、印刷画像データのデータサイズ、解像度、紙種情報、階調、色情報及び印刷を行うページ数の情報など)に関するデータを含む。
ここで、上位装置600は、図6に示すように、CPU601、ROM602、RAM603、HDD604、外部I/F605、画像データ用I/F606、制御情報用I/F607などを有する。
そして、外部I/F605を介してホスト装置から印刷ジョブデータを受領して、YMCKのビットマップデータを生成し、生成した各色のビットマップデータをRAM603に書き出し、各色のビットマップデータを圧縮して符号化し、HDD604に一旦格納する。
その後、印刷動作が開始されるときに、各色のビットマップデータを復号化して一時的にRAM603に書き込み、各色のビットマップデータを読み出し、各色の印刷画像データとして、画像データ用I/F606を介して、出力制御装置500側に転送する。
また、印刷動作の進行などに応じて、出力制御装置500との間で、制御情報用I/F607を介して、制御情報データの送受信を行う。
出力制御装置500は、図7に示すように、装置全体の制御を司るCPU511、ROM512、RAM513、I/Oななどを含むマイクロコンピュータと、画像メモリと、通信インタフェースなどで構成した主制御部(システムコントローラ)501を備えている。
主制御部501は、上位装置600から転送される印刷画像データ及び印刷情報データに基づいて連続体10に画像を印刷するために、印刷制御部502に印刷画像データを送出する。
印刷制御部502は、主制御部501から受領したが印刷画像データをシリアルデータで転送するとともに、この印刷用データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ503に出力する。
また、印刷制御部502は、内部ROMに格納されている共通駆動波形のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形をヘッドドライバ503に対して出力する。
ヘッドドライバ503は、シリアルに入力される1つのヘッドユニット51に相当する印刷画像データに基づいて印刷制御部502から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択して圧力発生手段に与えて液体を吐出させる。このとき、駆動波形を構成するパルスの一部又は全部或いはパルスを形成する波形要素の全部又は一部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
また、主制御部501は、搬送制御部504に対して連続体10の搬送に必要な情報(搬送開始、搬送停止、搬送速度などの情報)を与える。搬送制御部504は、搬入手段1の元巻きローラ11、搬入手段1、乾燥手段3、案内搬送手段4、乾燥手段7及び排出手段9の各ローラ、排出手段9の巻取りローラ91などの各ローラ類510を駆動制御する。なお、駆動力はすべてのローラに与える必要はない。
また、主制御部501は、送液制御手段を兼ねている液体供給制御部506に対して印刷開始、印刷終了、印刷領域、非印刷領域に関する情報などを与える。印刷領域は、印刷媒体である連続体10上においてヘッドユニット51から液体を吐出して印刷を施す領域である。非印刷領域は、連続体10上においてヘッドユニット51から液体を吐出しない領域、あるいは、維持回復目的でヘッドユニット51から液体を吐出する領域である。また、連続体ではなく、カットされた印刷媒体を連続的に搬送する場合には、例えば、印刷媒体を印刷領域に、先行の印刷媒体と後行の印刷媒体との間の領域が非印刷領域とする。
液体供給制御部506は、印刷開始、印刷終了、印刷領域、非印刷領域に関する情報、液面センサ211、231の検知情報(センサ情報)などに基づき、液体供給装置200の第1送液ポンプ221、第2送液ポンプ202の駆動制御(送液動作の制御)、その他液体供給装置200の各部の駆動制御を行って、液体の循環を含むヘッド101への液体供給動作の制御を行う。
また、主制御部501には、各種センサからなるセンサ群508からの検出信号が入力され、また、操作部507との間で各種情報の入出力及び表示情報のやり取りを行う。
次に、この液体供給装置(循環システム)における圧力変動について図8も参照して説明する。図8は同説明に供する説明図である。
上述した液体供給装置においては、例えば、第2送液ポンプ202を駆動してメインタンク201から減圧サブタンク210に液体が補充送液されたとき、減圧サブタンク210内に非圧縮性流体である液体が流入することで、減圧サブタンク210内の空気層が圧縮されて圧力が上昇する。
また、図8(a)に示すように、例えば、第1送液ポンプ221で送液する流量(送液量)を時点t1で増加し、時点t2で減少させるように第1送液ポンプ221を駆動したとき、図8(b)に示すように、ヘッド101の入口側(供給側:加圧側)及び出口側(排出側:減圧側)に圧力変化が現れる。
このように、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202による送液量が変化するとき、つまり、送液開始(駆動開始)、送液停止(駆動停止)、流量増加(加速)、流量減少(減速)の動作を行うとき、減圧サブタンク210、加圧サブタンク230への流入、流出液体量が変化し、循環経路250内での圧力変化が発生する。
この場合、圧力が変化すると、減圧サブタンク210、加圧サブタンク230に接続された圧力調整機構214、234で目標とする圧力に制御されて所定の圧力に戻るが、圧力変化自体の発生までは抑制できない。
つまり、循環経路250における圧力変動は第1送液ポンプ221、第2送液ポンプ202の送液量が変化するタイミングで発生する。この第1送液ポンプ221、第2送液ポンプ202の送液量は、ポンプに対する印加電力(印加電圧、あるいは、PWM制御におけるON/OFF割合など)で変化させることができる。
次に、本発明の第1実施形態について図9及び図10も参照して説明する。図9は同実施形態の説明に供する連続体上の領域の説明図、図10は同じく連続体上の領域とヘッドユニットの位置関係の説明図である。
連続体10には、ヘッドユニット51から液体が吐出される印刷領域62Aと、印刷などの装置の主たる目的で液体を吐出する領域以外の領域である非印刷領域62Bとがある。印刷領域62Aでは例えば画像61が印刷される。非印刷領域62Bではヘッドユニット51から液体を吐出しない、あるいは、ヘッド101の維持回復動作を目的とする空吐出などを行う。
なお、以下では、「主たる目的で液体を吐出しない」とは、ヘッドユニット51から液体を吐出しない場合、及び、ヘッドの維持回復動作を目的として液体を吐出する場合を含む意味とする。
ここで、連続体10の印刷領域62Aがヘッドユニット51に対向して主たる目的で液体を吐出するときを「吐出タイミング」、非印刷領域62Bがヘッドユニット51に対向して主たる目的で液体を吐出しないときを「非吐出タイミング」とする。
そして、本実施形態では、例えば、図10(a)に示すように、ヘッドユニット51によって印刷領域62A1に画像を印刷し、図10(b)に示すように、ヘッドユニット51が印刷領域62A間の非印刷領域62B1に対向したときに、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202による送液量を変化させる。
同様に、図10(c)に示すように、ヘッドユニット51によって印刷領域62A2に画像を形成し、図10(d)に示すように、ヘッドユニット51が印刷領域62A間の非印刷領域62B2に対向したときに、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202による送液量を変化させる。同様に、図10(e)に示すように、ヘッドユニット51によって印刷領域62A2に画像を形成する動作を繰り返す。
つまり、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202の送液量を変化する送液開始(駆動開始)、送液停止(駆動停止)、流量増加(加速)、流量減少(減速)の動作は、ヘッドユニット51から主たる目的で液体を吐出しないときに行うようにしている。
このように、液体吐出ヘッドから主たる目的で液体吐出を行わないときに、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202による送液量を変化させる送液開始(駆動開始)、送液停止(駆動停止)、流量増加(加速)及び流量減少(減速)の少なくともいずれかの動作を行い、主たる目的で液体吐出を行っているときには送液量を変化させる動作の少なくとも一部を行わない制御をする。この制御は前述した液体供給制御部506によって行われる。
これにより、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202の送液量を変化させることによる圧力変動によって液体吐出ヘッド(ヘッドユニット51)からの吐出が不安定になることがなく、主たる目的で液体を吐出するときの吐出安定性を確保することができる。
この場合、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202の送液開始(駆動開始)、送液停止(駆動停止)、流量増加(加速)及び流量減少(減速)の動作の少なくともいずれかの動作は、ヘッドユニット51から主たる目的で液体を吐出しないときに行うことで、少なくとも当該動作に伴う圧力変動によって吐出が不安定になって印刷品質など主たる目的でも液体の吐出に影響を与えることを防止できる。
なお、前述した図8で示すように、送液ポンプの流量変化からしばらくは圧力変動が残存するので、印刷領域から非印刷領域に切り替わるタイミングで送液ポンプの送液量を変化させるのが最も好ましい。ただし、印刷領域から非印刷領域に切り替わるタイミングから多少遅れて送液ポンプの送液量の変化(駆動開始、駆動停止、加速、減速)を開始してもよい。
また、本実施形態では連続体10を使用しているが、カット紙などの非連続体の付与部材である印刷媒体を使用する場合にも適用することができる。
この場合には、例えば、図11に示すように、連続して搬送される先行の印刷媒体65A1と後行の印刷媒体65A2との間の非印刷領域65Bが液体吐出ヘッド(ヘッドユニット51)に対向しているときに、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202の送液量を変化させる動作としての送液開始(駆動開始)、送液停止(駆動停止)、流量増加(加速)、流量減少(減速)の動作の少なくともいずれかの動作を行う。
次に、減圧サブタンクの一例について図12及び図13を参照して説明する。図12は減圧サブタンクの説明図、図13は同減圧サブタンクの液面センサの一例の説明図である。
減圧ポンプ210には、第2送液ポンプ202から送られる液体(ここではインク300とする。)が液体流入チューブ1117を通って、減圧サブタンク210内に流入する。また、第1送液ポンプ221によって、液体流出チューブ1118を通ってインク300が減圧サブタンク210から流出する。
この減圧サブタンク210内の圧力は、圧力制御ポート1119を通じて、圧力調整機構214によって調整される。
また、減圧サブタンク210内のインク300の液面の状態を検知する液面検知手段である液面センサ211が設けられている。液面センサ211は、フロートセンサであり、ステム1110に移動可能に装着したフロート1112と、フロート1112の移動を規制するフロート下限止め1111及びフロート上限止め1113と、ステム1110に設けたフロート1112の位置に応じてON/OFFするスイッチ手段などを有している。
ここで、液面センサ211の検知情報(センサ情報)について図14及び図15を参照して説明する。図14は同説明に供する減圧タンクの説明図、図15は同センサ情報の説明図である。
図14(a)に示すように、液面センサ211のON/OFFの切り替わり位置L1よりも液面が下にあるときには、液面センサ211のセンサ情報はOFFとなる。また、図10(b)に示すように、液面センサ211のON/OFFの切り替わり位置L1よりも液面が上にあるときには、液面センサ211のセンサ情報はONとなる。
そして、この液面センサ211のON/OFF情報に基づいて第2送液ポンプ202の流量増加(加速)、流量減少(減速)の動作が行われる。
次に、本発明を実施するときの減圧タンク210の容量について説明する。
液体流出チューブ1118の下側はインク300中に浸っていなければ、加圧サブタンク230にインク300を送液できなくなる。そのため、第2送液ポンプ202の送液量が少ない状態で、かつ、液面がセンサONの状態にあるが、非吐出タイミングを過ぎてすぐにON/OFF切り替わり位置L1まで液面が下がってしまった場合でも、第2送液ポンプ202の送液流量をアップすることなく、次の非吐出タイミングになるまで、インクを十分にヘッド101に供給できる必要がある。
したがって、図14(a)に示すように、液体流出チューブ1118の下端時のインク量とON/OFF切り替わり位置L1時のインク量の差Vh1(液面高さの差h1×断面積S)は、非吐出タイミングから次の非吐出タイミングまでの時間に、第1送液ポンプ221で送液しうる最大インク量より大きな容積が必要である。
一方、圧力制御ポート1119の下側は液面に接触してしまうと、圧力制御系にインクが侵入し、故障や圧力制御性の悪化の原因となる。そのため、第1送液ポンプ221の流量が多い状態で、かつ、センサ情報がOFFの状態で、非吐出タイミングを通り過ぎて、すぐにON/OFF切り替わり位置L1まで液面が上がってしまった場合、第1送液ポンプ221の送液量ダウン無しに次の非吐出タイミングまで圧力制御ポート1119にインク液面が接触しない必要がある。
したがって、圧力制御ポート1119の下端時のインク量とON/OFF切り替わり位置L1時のインク量の差VH1(液面高さの差H1×断面積S)は非吐出タイミングから次の非吐出タイミングまでの時間に第2送液ポンプ202で送液しうる最大流量より大きな容積が必要である。
次に、加圧サブタンクの一例について図16を参照して説明する。図16は加圧サブタンクの説明図である。
加圧サブタンク230には、第1送液ポンプ221から送られる液体であるインク300が液体流入チューブ1317を通って、減圧サブタンク230内に流入する。ヘッド101との圧力差によって、液体流出チューブ1318を通ってインク300が加圧サブタンク230から流出する。
この加圧サブタンク230内の圧力は、圧力制御ポート1319を通じて、圧力調整機構234によって調整される。
また、加圧サブタンク230内のインク300の液面の状態を検知する液面検知手段である液面センサ231が設けられている。この液面センサ231は液面センサ211と同様な構成である。
ここで、液面センサ211の検知情報(センサ情報)について図17及び図18を参照して説明する。図17は同説明に供する加圧タンクの説明図、図18は同センサ情報の説明図である。
図17(a)に示すように、液面センサ231のON/OFFの切り替わり位置L3よりも液面が下にあるときには、液面センサ231のセンサ情報はOFFとなる。また、図17(b)に示すように、液面センサ231のON/OFFの切り替わり位置L3よりも液面が上にあるときには、液面センサ231のセンサ情報はONとなる。
次に、本発明を実施するときの加圧タンク210の容量について説明する。
液体流出チューブ1318の下側はインク300中に浸っていなければ、ヘッド101に空気を送ってしまい、吐出不良の原因となる。そのため、第1送液ポンプ221の送液流量が少ない状態で、かつ、液面がセンサONの状態にあるが、非吐出タイミングを過ぎてすぐにON/OFF切り替わり位置L3まで液面が下がってしまった場合でも、第1送液ポンプ221の送液流量をアップすることなく、次の非吐出タイミングになるまで、インクを十分にヘッド101に供給できる必要がある。
したがって、図17(a)に示すように、液体流出チューブ1318の下端時のインク量とON/OFF切り替わり位置L3時のインク量の差Vh3(液面高さの差h3×断面積S)は、印刷領域で吐出される最大吐出量よりも大きな容積が必要である。
一方、圧力制御ポート1319の下側は液面に接触してしまうと、圧力制御系にインクが侵入し、故障や圧力制御性の悪化の原因となる。そのため、第1送液ポンプ221の流量が多い状態で、かつ、センサ情報がOFFの状態で、非吐出タイミングを通り過ぎて、すぐにON/OFF切り替わり位置L3まで液面が上がってしまった場合、第1送液ポンプ221の送液量ダウン無しに次の非吐出タイミングまで圧力制御ポート1319にインク液面が接触しない必要がある。
したがって、圧力制御ポート1319の下端時のインク量とON/OFF切り替わり位置L3時のインク量の差VH3(液面高さの差H3×断面積S)は非吐出タイミングから次の非吐出タイミングまでの時間に第2送液ポンプ202で送液しうる最大流量より大きな容積が必要である。
次に、本発明の第1実施形態における第1送液ポンプの駆動制御について図19のフロー図を参照して説明する。
まず、印刷を開始すると、印刷終了か否かを判別し、印刷終了でなければ、第1送液ポンプ221の送液量の制御に移行する。第1送液ポンプ221は、印刷開始に伴って循環を行うために所定の送液量で送液を行うように駆動される。
送液量制御に移行したときには、液面センサ231がOFF状態か否かを判別する。このとき、液面センサ231がOFF状態でなければ、そのまま待機する。
これに対し、液面センサ231がOFF状態になったときには、非吐出タイミングか否かを判別する。このとき、非吐出タイミングでなければそのまま待機する。
そして、非吐出タイミングになったときには、第1送液ポンプ221の送液量をアップ(増加)する。
その後、液面センサ231がON状態か否かを判別する。このとき、液面センサ231がON状態でなければ、そのまま待機する。
これに対し、液面センサ231がON状態になったときには、非吐出タイミングか否かを判別する。このとき、非吐出タイミングでなければそのまま待機する。
そして、非吐出タイミングになったときには、第1送液ポンプ221の送液量をダウン(減少)する。
次に、本発明の第1実施形態における第2送液ポンプの駆動制御について図20のフロー図を参照して説明する。
まず、印刷を開始すると、印刷終了か否かを判別し、印刷終了でなければ、第2送液ポンプ202の送液量の制御に移行する。第2送液ポンプ202は、印刷開始に伴って循環を行うために所定の送液量で送液を行うように駆動される。
送液量制御に移行したときには、液面センサ211がOFF状態か否かを判別する。このとき、液面センサ211がOFF状態でなければ、そのまま待機する。
これに対し、液面センサ211がOFF状態になったときには、非吐出タイミングか否かを判別する。このとき、非吐出タイミングでなければそのまま待機する。
そして、非吐出タイミングになったときには、第2送液ポンプ202の送液量をアップ(増加)する。
その後、液面センサ211がON状態か否かを判別する。このとき、液面センサ211がON状態でなければ、そのまま待機する。
これに対し、液面センサ211がON状態になったときには、非吐出タイミングか否かを判別する。このとき、非吐出タイミングでなければそのまま待機する。
そして、非吐出タイミングになったときには、第2送液ポンプ202の送液量をダウン(減少)する。
次に、本発明の第2実施形態について図21及び図22を参照して説明する。図21は同実施形態における送液ポンプの加減速度の設定の説明に供するフロー図、図22は同じく加減速時間と非印刷領域との関係の説明に供する説明図である。
本実施形態では、連続体10の搬送速度を取り込み、取り込んだ搬送速度に応じて、第1送液ポンプ221の加減速プロファイルを設定(選択を含む。)し、第2送液ポンプ202の加減速プロファイルを設定(選択を含む。)する。
つまり、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202の送液量を変化させる加速(増加)、減速(減少)の動作は、ヘッドユニット51が連続体10の非印刷領域に対向している時間内で完了していることが好ましい。
一方、ヘッドユニット51が連続体10の非印刷領域に対向している時間は、連続体10の搬送速度によって変化する。
そこで、本実施形態では、印刷媒体の搬送速度を取り込んで、搬送速度に応じて、加減速プロファイルを変化することで、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202の送液量を変化させる加速(増加)時間Tacc、減速(減少)時間Tdecを、ヘッドユニット51が連続体10の非印刷領域に対向している時間より短くするようにしている。
これにより、印刷媒体の印刷速度を変化させた場合(搬送速度が変化した場合)でも、第1送液ポンプ221や第2送液ポンプ202の送液量を変化させる加速(増加)、減速(減少)の動作をヘッドユニット51が連続体10の非印刷領域に対向している時間内で完了し、主たる目的で液体を吐出するときの吐出安定性を確保することができる。
次に、本発明に係る液体供給装置の他の例について図23を参照して説明する。図23は同液体供給装置に係る部分のブロック説明図である。
液体供給装置800は、メインタンク801、第5送液手段である補充ポンプ813、中間サブタンク811、加圧サブタンク821、減圧サブタンク871、第3送液手段である加圧送液ポンプ822、第4送液手段である減圧送液ポンプ872、加圧ヘッドタンク851、減圧ヘッドタンク852などを備えている。
中間サブタンク821は、ヘッド101から吐出する液体を貯留する液体貯留手段であるメインタンク801から補充ポンプ813によって液体が送液される。補充ポンプ813は、中間サブタンク811の液面を検知する液面検知手段812の検知結果に基づいて駆動される。
加圧サブタンク821には加圧送液ポンプ822によって中間サブタンク811側から液体が送液される。加圧送液ポンプ822と加圧サブタンク821との間には、脱気モジュール831が介在し、脱気モジュール831には真空ポンプ832が接続されている。
この加圧サブタンク821は、加圧液圧計841の圧力検知情報に基づいて駆動される加圧送液ポンプ822からの送液を受けて目標圧力に加圧されている。
加圧液圧計841はヘッド101に通じる流路(加圧サブタンク821と加圧ヘッドタンク851との間の流路)の圧力を検知して、加圧液圧計841で得られた検知結果(圧力検知情報)は加圧送液ポンプ822を駆動制御する制御部(制御手段)に入力される。なお、加圧サブタンク821と加圧ヘッドタンク851との間の流路には、加圧側流路バルブ824が設けられている。
加圧送液ポンプ822は、加圧液圧計841で検知した検知圧力が予め定めた閾値より低くなったときに制御部によって駆動されて、中間サブタンク811から加圧サブタンク821に送液する。これにより、加圧サブタンク821は目標圧力に加圧される。
減圧サブタンク871は減圧送液ポンプ872によって中間サブタンク811側に液体が送液される。
この減圧サブタンク871は、減圧液圧計842の圧力検知情報に基づいて駆動される減圧送液ポンプ872による送液によって目標圧力に減圧されている。
減圧液圧計842はヘッド101に通じる流路(減圧ヘッドタンク852と減圧サブタンク871との間の流路)の圧力を検知し、この減圧液圧計842で得られた検知結果(圧力検知情報)は減圧送液ポンプ872を駆動制御する制御部(制御手段)に入力される。なお、減圧ヘッドタンク852と減圧サブタンク871との間の流路には、減圧側流路バルブ874が設けられている。
減圧送液ポンプ872は、減圧液圧計842で検知した検知圧力が予め定めた閾値より高くなったときに制御部によって駆動されて、減圧サブタンク872から中間サブタンク811に送液する。これにより、減圧サブタンク871は目標圧力に減圧される。
この液体供給装置800においては、中間サブタンク811、加圧サブタンク821、加圧ヘッドタンク851、ヘッド101、減圧ヘッドタンク852、減圧サブタンク871によって循環経路850が構成されている。加圧側送液ポンプ822、減圧側送液ポンプ872は循環経路850内で液体を送液し、補充ポンプ813は循環経路850に液体を送液する。
そして、減圧サブタンク871と加圧サブタンク821との間には圧力差が与えられており、この圧力差によって、加圧サブタンク821から加圧ヘッドタンク851、ヘッド101、減圧ヘッドタンク852を通り抜け、減圧サブタンク871まで液体が流れる。
圧力差によって加圧サブタンク821から減圧サブタンク871にインクが流れると、加圧サブタンク821の圧力が低下する。加圧液圧計841が圧力の低下を検知して閾値より低い圧力になると加圧ポンプ822が動作し、インクを中間サブタンク811から加圧サブタンク821に補充して加圧する。
また、同様に、圧力差によって加圧サブタンク821から減圧サブタンク871にインクが流れると、減圧サブタンク871の圧力が上昇する(負圧が弱まる)。減圧液圧計842が圧力の低下を検知して閾値より高い圧力になる減圧送液ポンプ872が動作し、インクを減圧サブタンク871から中間サブタンク811に排出して減圧する。
このようにして、循環経路850内での液体(インク)の循環が行われる。
ここで、ヘッド101でインクが吐出などで消費されていない場合には、中間サブタンク811のインク量は大きく変化しない。これに対し、ヘッド101でインクが吐出などで消費されている場合には、中間サブタンク811のインク量は減少し、このインク量の減少を液面センサ812などで検出し、メインタンク801から補充ポンプ813によって中間サブタンク811にインクを送液して補充する。
本願において、吐出される「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
「液体吐出ヘッド」には、液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
「液体を吐出する装置」には、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置が含まれる。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を 気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては、他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
5 印刷手段
10 連続体
50 液体吐出ユニット
51 ヘッドユニット
100 印刷装置(液体を吐出する装置)
101 液体吐出ヘッド(ヘッド)
200 液体供給装置
201 メインタンク(液体貯留手段)
202 第2送液ポンプ(送液手段)
210 減圧サブタンク
211 液面センサ
213 真空ポンプ(気体ポンプ)
214 圧力調整機構(圧力調整手段)
221 第1送液ポンプ(送液手段)
230 加圧減圧サブタンク
231 液面センサ
233 コンプレッサ(気体ポンプ)
244 圧力調整機構(圧力調整手段)
250 循環経路
500 出力制御装置
600 上位装置
800 液体供給装置
811 中間サブタンク
813 補充ポンプ(第5送液手段)
821 加圧サブタンク
822 加圧送液ポンプ(第3送液手段)
850 循環経路
871 減圧サブタンク
872 減圧送液ポンプ(第4送液手段)

Claims (10)

  1. 液体を吐出する液体吐出ヘッドを介して前記液体が循環する循環経路と、
    前記循環経路内で前記液体を送液する送液手段、及び、前記循環経路に前記液体を送液する送液手段の少なくともいずれかと、
    前記送液手段の送液動作を制御する送液制御手段と、を備え、
    前記送液制御手段は、
    前記送液手段の送液量を変化させる動作は、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吐出しないとき、及び、前記液体吐出ヘッドから前記液体を前記液体吐出ヘッドの維持回復目的で吐出するときの少なくともいずれかで行う制御をする
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  2. 前記送液手段の送液量を変化させる動作は、前記送液手段を駆動するときの加速動作及び減速動作の少なくともいずれかである
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体を吐出する装置。
  3. 搬送される印刷媒体に対して前記液体吐出ヘッドから液体を吐出して印刷を行い、
    前記送液手段の送液量を変化させる動作は、前記印刷媒体の非印刷領域に前記液体吐出ヘッドが対向しているときに行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体を吐出する装置。
  4. 連続して搬送される少なくとも2つの印刷媒体に対して前記液体吐出ヘッドから液体を吐出して印刷を行い、
    前記送液手段の送液量を変化させる動作は、先行の前記印刷媒体と後行の前記印刷媒体との間の非印刷領域に前記液体吐出ヘッドが対向しているときに行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体を吐出する装置。
  5. 前記送液手段の送液量を変化させる時間は、前記液体吐出ヘッドが前記非印刷領域に対向している時間よりも短い
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の液体を吐出する装置。
  6. 前記印刷媒体の搬送速度に応じて前記送液手段の送液量を変化させる時間を変化させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の液体を吐出する装置。
  7. 前記循環経路は、
    前記液体吐出ヘッドにつながる加圧サブタンクと、
    前記液体吐出ヘッドにつながる減圧サブタンクと、
    前記減圧サブタンクから前記加圧サブタンクに送液する第1送液手段と、を含み、
    前記液体を貯留する液体貯留手段と、
    前記液体貯留手段から前記液体を前記減圧サブタンクに送液する第2送液手段と、
    前記加圧サブタンクを所定の圧力に調整する気体ポンプ及び圧力調整手段と、
    前記減圧サブタンクを所定の圧力に調整する気体ポンプ及び圧力調整手段と、を備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  8. 前記循環経路は、
    前記液体吐出ヘッドにつながる加圧サブタンクと、
    前記液体吐出ヘッドにつながる減圧サブタンクと、
    前記減圧サブタンクと前記加圧サブタンクとの間に配置された中間サブタンクと、
    前記中間サブタンクから前記加圧サブタンクに送液する第3送液手段と、
    前記減圧サブタンクから前記中間サブタンクに送液する第4送液手段と、を含み、
    前記液体を貯留する液体貯留手段と、
    前記液体貯留手段から前記液体を前記中間サブタンクに送液する第5送液手段と、
    を備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  9. 液体を吐出する液体吐出ヘッドを介して前記液体が循環する循環経路と、
    前記循環経路内で前記液体を送液する送液手段、及び、前記循環経路に前記液体を送液する送液手段の少なくともいずれかと、
    前記送液手段の送液動作を制御する送液制御手段と、を備え、
    前記送液制御手段は、
    前記送液手段の送液量を変化させる動作は、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吐出しないとき、及び、前記液体吐出ヘッドから前記液体を前記液体吐出ヘッドの維持回復目的で吐出するときの少なくともいずれかで行う制御をする
    ことを特徴とする液体供給装置。
  10. 液体を吐出する液体吐出ヘッドを介して前記液体を循環させながら前記液体吐出ヘッドに液体を供給し、
    前記循環経路内で前記液体を送液する送液手段、及び、前記循環経路に前記液体を送液する送液手段の少なくいずれかの送液量を変化させる動作は、前記液体吐出ヘッドから前記液体を吐出しないとき、及び、前記液体吐出ヘッドから前記液体を前記液体吐出ヘッドの維持回復目的で吐出するときの少なくともいずれかで行う
    ことを特徴とする液体供給方法。
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