JP2018043276A - 鉄骨材溶接システムおよび鉄骨材溶接方法 - Google Patents

鉄骨材溶接システムおよび鉄骨材溶接方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄骨材を回転させることなく鉄骨材の多面に接続用の金具を自動溶接する。【解決手段】本発明の鉄骨材溶接システムは、パーツトレーに並べられた金具を掴む第1チャック機構と、金具を掴んだ第1チャック機構を鉄骨材の近傍に移動する移動機構と、鉄骨材の近傍に移動された第1チャック機構から金具を受け取る第2チャック機構と、第2チャック機構を移動して金具を鉄骨材の面に押し当てる押当機構と、第1溶接トーチと第1溶接トーチを移動する移動機構とを有し、鉄骨材の面に押し当てられた金具の第1辺に沿って第1溶接トーチを移動しつつ第1辺の部位を溶接する第1溶接機と、第2溶接トーチと第2溶接トーチを移動する移動機構とを有し、第1溶接機と同期して、鉄骨材の面に押し当てられた金具の第1辺と対向する第2辺に沿って第2溶接トーチを移動しつつ第2辺の部位を溶接する第2溶接機とを具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば建築鉄骨用の胴縁に用いる角形鋼管やリップ溝形鋼などの鉄骨材にL形金具などの金具を溶接する鉄骨材溶接システムおよび鉄骨材溶接方法に関する。
従来は、鉄骨材にL形金具を溶接するのは溶接技術者が行うものとされていたが、近年では、溶接技術者の不足が深刻化しつつあり自動化の技術開発が急務になっている。
鉄骨材の一つとして、例えば建築用鋼材の胴縁があるが、この胴縁は、例えば長さが12m程度、幅12cm、高さ12cm程度の長尺の角形鋼管(予め短いサイズに切断したものも含む)に他の鋼管との連結用の子部品(例えば十数cm程度のL形金具など)を溶接し、製品として出荷されることが多く、このような溶接作業は、技術を要することから溶接職人の手作業によって行われる。詳細には角形鋼管上にパーツを固定する位置をけがき、その位置にパーツを仮止めした上で本溶接を行うなどの作業が行われる。
従来の自動溶接技術は、例えば自動車産業などの大規模な加工工程に採用され、車両のボディなどのような平板の鋼材どうしをつなぎ合わせる上で、鋼材どうしの溶接部位に対して溶接ロボットが上方から溶接を行うのが一般的である。
一方、角形鋼管に対する子部品の溶接部位は1面(上面)だけとは限らず、2面(右側面、左側面)、3面(上面、右側面、左側面)など、多面に溶接することが多く、上述したように、溶接は上から溶接部位を下にして行うため、角形鋼管の側面を溶接するには角形鋼管を回転させて溶接面を上に向けるなどの作業が必要になる。
鋼材関連の多面溶接の従来の技術としては、鉄骨柱を保持しつつ回転させる回転ポジショナやその送り機構などを備える大規模な設備の導入を伴うものがある(例えば特許文献1参照)。
特許第2013−202673号公報
しかしながら、建築用鋼材の胴縁加工などでは、費用対効果の関係で回転ポジショナやその送り機構などの大規模設備の導入は見込めないため、多面溶接のために加工対象の鋼管(鉄骨材)を回転させるようなことはできない。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、鉄骨材を回転させることなく、鉄骨材の複数の異なる面に接続用の金具を自動溶接することができる鉄骨材溶接システムおよび鉄骨材溶接方法を提供することにある。
本発明の鉄骨材溶接システムは、鉄骨材に金具を溶接する鉄骨材溶接システムにおいて、パーツトレーに並べられた前記金具を掴む第1チャック機構と、前記金具を掴んだ前記第1チャック機構を前記鉄骨材の近傍に移動する移動機構と、前記移動機構により前記鉄骨材の近傍に移動された前記第1チャック機構から前記金具を受け取る第2チャック機構と、前記第2チャック機構を移動して前記金具を前記鉄骨材の面に押し当てる押当機構と、第1溶接トーチと前記第1溶接トーチを移動する移動機構とを有し、前記押当機構により前記鉄骨材の面に押し当てられた前記金具の第1辺に沿って前記第1溶接トーチを移動しつつ前記第1辺の部位を溶接する第1溶接機と、第2溶接トーチと前記第2溶接トーチを移動する移動機構とを有し、前記第1溶接機と同期して、前記面に押し当てられた前記金具の前記第1辺と対向する第2辺に沿って前記第2溶接トーチを移動しつつ前記第2辺の部位を溶接する第2溶接機とを具備することを特徴とする。
本発明の鉄骨材溶接方法は、鉄骨材に金具を溶接する鉄骨材溶接方法において、パーツトレーに並べられた前記金具を第1チャック機構が掴むステップと、前記金具を掴んだ前記第1チャック機構を移動機構が前記鉄骨材の近傍に移動するステップと、前記鉄骨材の近傍に移動された前記第1チャック機構から第2チャック機構が前記金具を受け取るステップと、押当機構が前記第2チャック機構を移動して前記金具を前記鉄骨材の面に押し当てるステップと、第1溶接トーチと前記第1溶接トーチを移動する移動機構とを有する第1溶接機が、前記鉄骨材の面に押し当てられた前記金具の第1辺に沿って前記第1溶接トーチを移動しつつ前記第1辺の部位を溶接するステップと、第2溶接トーチと前記第2溶接トーチを移動する移動機構とを有する第2溶接機が、前記第1溶接機と同期して、前記面に押し当てられた前記金具の前記第1辺と対向する第2辺に沿って前記第2溶接トーチを移動しつつ前記第2辺の部位を溶接するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、鉄骨材を回転させることなく、鉄骨材の複数の異なる面に接続用の金具を自動溶接することができる。
本発明の一つの実施の形態の鉄骨材溶接システムの構成を示す平面図である。 胴縁にレーザ印刷されたQRコードを読み取る様子を示す図である。 ハンドリングロボットからキャリッジにL形金具を受け渡す様子を示す図である。 胴縁に金具を押し当てる様子を示す図である。 胴縁の右側面の金具の両縁を2基の溶接ロボットが同時に溶接する様子を示す図である。 胴縁の左側面の金具の両縁を2基の溶接ロボットが同時に溶接する様子を示す図である。 上面キャリッジの挟持機構が胴縁の上面近傍に移動しL形金具を挟み込む様子を示す図である。 挟持機構を降下させてL形金具を胴縁の上面に押し当てる様子を示す図である。 胴縁の上面のL形金具の両縁を2基の溶接ロボットが同時に溶接する様子を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一つの実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の一つの実施の形態の鉄骨材溶接システムの構成を示す斜視図、図2は胴縁6にレーザ印刷されたQRコードを読み取る様子を示す図である。QRコードは登録商標である。
図1に示すように、この実施の形態の鉄骨材溶接システムは、ストック部(加工前)1、搬送ライン2、溶接部3、ストック部(加工後)5などを備える。
ストック部(加工前)1は、加工前の鉄骨材、例えば角形鋼管やリップ溝形鋼などの鉄骨材をストックしておく場所である。この例では、角形鋼管の一つとして、例えば建築用鋼材である胴縁6の溶接について説明する。
ストック部(加工前)1には、胴縁6を載置するために所定間隔に配置された梁と、並べられた胴縁6の軸と直交する方向に回転するベルトと、読取装置としてのQRコードリーダ8などが設けられている。
このストック部(加工前)1では、さまざまな長さおよび太さの複数の胴縁6を梁の上にランダムに並べておき、加工に際してベルトにより胴縁6が図に向かって左側に移動され、搬送ライン2の手前のQRコードリーダ8の真下の位置で停止される(図2参照)。
図2に示すように、角形の胴縁6の端部の少なくとも一つの面にはコード情報としてのQRコード81がレーザ加工により印字されている。QRコードリーダ8は下方を読み取り範囲としており、読み取り範囲内に移動したQRコード81を読み取り、読み取ったQRコード81の情報を主制御盤7(図1参照)へ送る。QRコード81には、個々の鉄骨材(胴縁6)を識別するための識別情報(ワークID)が記録されている。つまりQRコードリーダ8は胴縁6の面に設けられたQRコード81から胴縁6の識別情報(ワークID)を読み取る読取装置である。
主制御盤7は、QRコードリーダ8から受け取った胴縁6のワークIDを基に、データベースを参照して胴縁6にL形金具を溶接するための加工データ(当該胴縁6の寸法データの他、溶接対象のパーツのデータ、加工手順のデータなど)を読み出しコントローラ41〜44に送る。データベースは主制御盤7に設けておいてもよく、主制御盤7が接続されたネットワーク上のサーバなどに設けておいてもよい。
QRコードリーダ8の位置でQRコード81を読み取った後、ベルトにより加工対象の胴縁6は搬送ライン2に移動される。
搬送ライン2には、複数のローラとキャリーロボット21が設けられている。キャリーロボット21は、胴縁6を把持する機構を備えており、搬送ライン2に沿って設けられたラックとピニオンのギア構造とモータ駆動により搬送ライン2上を移動する。
キャリーロボット21は、搬送ライン2上において胴縁6を把持するように支持し、モータ駆動により胴縁6をローラの回転で搬送ライン2上を滑らせながら溶接部3の方向へ移動する。
溶接部3は、パーツトレー31、32、ハンドリングロボット33、34、押当機構としてのキャリッジ35、36、溶接ロボット37、38、ワーク固定機構39、40、コントローラ41〜44、主制御盤7を備える。
パーツトレー31、32には、胴縁6に溶接する金具、例えばL形金具9(図3参照)が整列して(所定間隔で並べられて)載置されている。
L形金具9は、溶接面91とこの溶接面91と垂直(直角)なフランジ面92とを有する溶接対象の子部品(金属のパーツ)である。フランジ面92には他の鉄骨材をボルト締めなどで固定するための貫通孔93が設けられている。
パーツトレー31には、胴縁6の、向かって右側の面に溶接するL形金具9が載置されている。L形金具9はそのフランジ面92がハンドリングロボット33の第1チャック機構(チャック部材45、46)により掴まれてパーツトレー31から取り出される。パーツトレー32には、胴縁6の、向かって右側の面に溶接するL形金具9が載置されており、L形金具9はハンドリングロボット34により取り出される。
すなわちハンドリングロボット33はパーツトレーに並べられたL形金具9を掴む第1チャック機構(チャック部材45、46)と、L形金具9を掴んだ第1チャック機構(チャック部材45、46)を胴縁6の近傍に移動する多関節アーム(移動機構)とを有する。
ハンドリングロボット33、34は、多軸(多関節形)のロボットであり、コントローラ41、42からの制御によって、アームの先端に備えられた第1チャック機構(図3のチャック部材45、46参照)を立体的に姿勢制御およびチャッキング制御が可能である。
ハンドリングロボット33は、コントローラ41によって制御されてパーツトレー31に並べられたL形金具9のフランジ面92の中央部を掴んで胴縁6の右側面近傍に移動する。ハンドリングロボット34は、コントローラ42によって制御されてパーツトレー32に並べられたL形金具9のフランジ面92の中央部を掴んで胴縁6の左側面近傍に移動する。
ハンドリングロボット33、34は、溶接ロボット37、38の先端部のアタッチメントを第1チャック機構(チャック部材45、46)に変えることで実現している関係で、ハンドリングロボット33、34の可搬重量は第1チャック機構を含めて10kg程度と少なく、移動対象のL字金具9については可搬重量が6kg程度(最大で8kg程度まで)のものしか掴んで運搬(移動)することができない制限がある。
またアーム先端の第1チャック機構(チャック部材45、46)も把持力や押圧する力が小さく、また第1チャック機構(チャック部材45、46)にパーツを掴ませた状態での位置決め精度も高くはないため、胴縁6の側面の溶接部位に精度よくL字金具9を押し当てるまでのことはできない。
そこで、本発明では、パーツを掴み移動するハンドリングロボット33、34とは別に把持力、押圧力および移動精度の高い仲介役としての側面用のキャリッジ35、36を介在させて、各キャリッジが胴縁6の側面にL形金具9を押し当てるようにしている。なお上面用のキャリッジとしては、図7、図8に示す挟持機構66、76を含む構成を設けている。
搬送ライン2の両脇(左右)に配置されているキャリッジ35、36のうち、図3に示すように、例えば向かって右側のキャリッジ35は、一対の挟持機構60,70を備える。各挟持機構60,70は、アーム61、71の先端に設けた第2チャック機構(チャック部材63とチャック部材64、チャック部材73とチャック部材74)と、L字金具9の溶接面91を支持するため突起部62、72を備える。つまり突起部62、72はL字金具9のフランジ面92に対して垂直な溶接面91を支持する。
キャリッジ35は、胴縁6の右側面近傍に移動されたL形金具9をハンドリングロボット33から受け取り、胴縁6の右側面に押し当てる。キャリッジ35は第2チャック機構、押圧機構(図4参照)などを含む。
詳細には、ハンドリングロボット33が第1チャック機構(図3の部材45、46参照)でL字金具9のフランジ面92の中央部を挟持してキャリッジ35への受け渡し位置までL字金具9を移動すると、キャリッジ35の一対の挟持機構60、70がL字金具9の両側縁の斜め45°程度の角度から矢印P方向に移動してL字金具9のフランジ面92の側縁部を挟持し、それぞれの第2チャック機構のチャック部材64、74が矢印Q方向に移動しフランジ面92の側縁部(端面)をチャック部材63、64(73、74)どうしで把持した後、ハンドリングロボット33が第1チャック機構(チャック部材45、46)を開放することで、ハンドリングロボット33からキャリッジ35がL形金具9を受け取る。
そして、その位置からハンドリングロボット33が離脱した後、キャリッジ35(押圧機構)が、図4に示すように、挟持機構60、70を矢印Rの方向に円弧を描くようにスイングさせて胴縁6の右側面にL字金具9の溶接面91を押し当てる。このキャリッジ35の構成および動きは搬送ライン2の反対側(左側)に設置されているキャリッジ36についても同様である。つまりキャリッジ36は、胴縁6の左側面近傍に移動されたL形金具9をハンドリングロボット34から受け取り、胴縁6の左側面に押し当てる。
この他、上面用のキャリッジ(以下「上面キャリッジ」と称す)がある。この上面キャリッジは、胴縁6の上面でL字金具9の溶接面91を溶接するための挟持機構66、76(図7参照)とこの挟持機構66、76全体を上下に移動させる押当機構(図示せず)を備える。挟持機構66、76にはそれぞれチャック機構(チャック部材67、77)が設けられており、チャック機構の仕組み自体はキャリッジ35の第2チャック機構と同じであるが、L形金具9をチャッキングした後に移動する動作が異なる。
すなわち、この上面キャリッジでは、胴縁6の上方近傍においてL形金具9の溶接面91を水平にして停止した状態で、左右の一対の挟持機構66、76を矢印S方向に移動してL形金具9のフランジ面92の側縁部を挟み込み、さらに内側のチャック機構(チャック部材67、77)がフランジ面92の側縁部の面を挟持することで、L形金具9を第1チャック機構(チャック部材45、46)から受け取り、続いて押当機構が2つの挟持機構66、76を、L形金具9の水平状態を維持したまま矢印Tの方向(真下)に、降下させることでL形金具9を胴縁6の上面6cに押し当てる(図7、図8参照)。
つまりこの上面キャリッジの場合、挟持機構66、76を矢印S方向に移動してL字金具9をチャッキングした後、両方の挟持機構66、76が同時に真下(矢印T方向)に下がり、胴縁6の上面6cにL字金具9の溶接面91を押し当てる動きをする。
溶接ロボット37、38は、多軸(多関節形)のロボットであり、コントローラ43、44からの制御によってアームの先端に備えられた溶接トーチ37a、38a(図5参照)を立体的に姿勢制御および移動制御が可能である。
溶接ロボット37は、溶接トーチ37aとこの溶接トーチ37aを移動する移動機構(多関節アーム)とを有しており、図5に示すように、胴縁6の右側面のL形金具9を溶接する場合、キャリッジ35により胴縁6の右側面に押し当てられたL形金具9の下辺91b(第1辺)に沿って溶接トーチ37aを移動しつつ下辺91bの部位を溶接する。
また胴縁6の左右両側面を溶接する場合、溶接ロボット37は、キャリッジ35により胴縁6の右側面に押し当てられたL形金具9の下辺91b(第1辺)(図5参照)と、胴縁6の左側面に押し当てられたL形金具9の上辺91a(第2辺)(図6参照)とを溶接する。
溶接ロボット38は、溶接トーチ38aとこの溶接トーチ38aを移動する移動機構(多関節アーム)とを有しており、図5に示すように、胴縁6を跨ぐようにして胴縁6の右側面に押し当てられたL形金具9の上辺91a(第2辺)の溶接開始位置に溶接トーチ38aを移動し、溶接開始位置から上辺91aに沿って溶接トーチ38aを移動しつつ上辺91aの部位を溶接する。
また胴縁6の左右両側面を溶接する場合、溶接ロボット38は、キャリッジ36により胴縁6の右側面に押し付けられたL形金具9の第2辺(上辺91a)(図5参照)と、胴縁6の左側面に押し当てられたL形金具9の第1辺(下辺91b)(図6参照)とを溶接する。
これら溶接ロボット37、38は、ハンドリングロボット33、34と先端のアタッチメントが違うだけで、ロボット本体のアーム構造自体はほぼ同じである。
溶接トーチ37a、38aは、溶接電源(図示せず)に接続されており、溶接電源から供給される電力によりアーク放電を発生させて、ワイヤ供給装置(図示せず)からトーチ先端に供給される溶接ワイヤを溶かしつつ溶接部位を溶接する。
ワーク固定機構39は、搬送ライン2の、向かって右側に配置されており、胴縁6を固定する位置で固定部材を胴縁6の側面に向けて突出させて胴縁6の側面に突き当てて胴縁6を固定する。
ワーク固定機構40は、搬送ライン2の、向かって左側に配置されており、胴縁6を固定する位置で固定部材を胴縁6の側面に向けて突出させて胴縁6の側面に突き当てて胴縁6を固定する。
コントローラ41は、主制御盤7からの加工データおよび制御データと、予め設定されているティーチングデータとを基に、ハンドリングロボット33を制御する。コントローラ42は、主制御盤7からの加工データおよび制御データと、予め設定されているティーチングデータとを基に、ハンドリングロボット34を制御する。
コントローラ43は、主制御盤7からの加工データおよび制御データと、予め設定されているティーチングデータとを基に、溶接ロボット37を制御する。コントローラ44は、主制御盤7からの加工データおよび制御データと、予め設定されているティーチングデータとを基に、溶接ロボット38を制御する。
主制御盤7は、CPU、メモリ、ネットワーク通信インターフェース、タッチパネルなどを備えている。主制御盤7は、QRコードリーダ8から受け取ったワークIDを基に、メモリまたは外部のデータベースを参照して加工対象の胴縁6のデータ、溶接対象のパーツのデータ、加工手順のデータなどを読み出し、これらのデータを加工データとし、また各ロボットの動作を制御する制御データを読み出してコントローラ41〜44に送る。
つまり主制御盤7ではCPUがワークIDを基にメモリに記憶されている加工データおよび制御データを、ネットワーク通信インターフェースを通じてコントローラ41〜44へ送り、ハンドリングロボット33、34および溶接ロボット37、38を制御する。
またCPUはメモリの制御プログラムに基づいてキャリーロボット21、側面用のキャリッジ35、36、上面用のキャリッジ(図7の挟持機構66、76を含む機構)、ワーク固定機構39、40を含む各機器を制御することで、胴縁6の搬送ライン2上の移動から溶接部3でのパーツの取出し、溶接および搬出に関わる制御全般を行う。
オペレータがタッチパネルを操作し、各機器の制御データおよび加工データの表示および修正などを行ったり、コマンド入力により各機器を直接制御することができる。
すなわち、上記主制御盤7およびコントローラ41〜44などにより制御部が構成される。制御部は、QRコードリーダ8により読み取られたワークIDを基に、胴縁6の加工データを取得し、取得した胴縁6の加工データを基に、側面キャリッジ35、36、上面キャリッジおよび各ロボット33、34、37、38を制御する。
例えば制御部は、ハンドリングロボット33、34を制御して、パーツトレー31、32に並べられたL形金具9を掴んで胴縁6の近傍に移動させ、キャリッジ35、36を制御して、胴縁6の近傍に移動されたL形金具9をハンドリングロボット33、34から受け取らせて胴縁6の側面に押し付けさせる。
また、制御部は、溶接ロボット37、38を制御して、キャリッジ35により胴縁6の右側面に押し付けられたL形金具9の第1辺91bの溶接部位を溶接ロボット37に溶接させると同時に、L形金具9の第1辺91bと対向する第2辺91aの溶接部位を溶接ロボット38に溶接させる(図5参照)。
さらに、制御部は、溶接ロボット37、38を制御して、キャリッジ36により胴縁6の左側面に押し付けられたL形金具9の第1辺91bの溶接部位を溶接ロボット38に溶接させると同時に、L形金具9の第1辺91bと対向する第2辺91aの溶接部位を溶接ロボット37に溶接させる(図6参照)。
ストック部(加工後)5は、溶接部3で溶接された加工済みの胴縁6をストックする。ストック部(加工後)5側の搬送ライン2には、加工済みの胴縁6を搬送ライン2からストック部(加工後)5に移すための送り出し機構と、この送り出し機構によってストック部(加工後)5に移された加工済みの胴縁6をストックしておくための梁などで仕切られた空間が設けられている。なお、図1では、ストック部(加工後)5は短く見えるが、図面の都合上、途中を略しているだけであり、ストック部(加工前)1と同程度の距離がある。
以下、この鉄骨材溶接システムの動作を説明する。
例えば胴縁6の両側面と上面の3面にL形金具9を自動溶接する場合、ストック部(加工前)1では、さまざまな長さおよび太さの複数の胴縁6を梁の上にランダムに並べておき、加工に際してベルトにより加工対象の胴縁6が搬送ライン2の手前のQRコードリーダ8の真下の位置まで移動される。
QRコードリーダ8は、図2に示すように、読み取り範囲内に入った胴縁6のQRコード81からワークIDを読み取り、主制御盤7へ送る。
主制御盤7のCPUは、QRコードリーダ8から送られてきたワークIDを基に、メモリまたは外部のデータベースを参照して加工対象の胴縁6のデータ、溶接対象のL形金具9のデータ、加工手順のデータなどを読み出し、これらのデータを加工データとし、また各ロボットの動作を制御する制御データを読み出してコントローラ41〜44に送ると共に、このシステムの加工工程に関わる各機器(キャリーロボット21、キャリッジ35、36、挟持機構66、67およびワーク固定機構39、40など)を制御する。
QRコードリーダ8により加工対象の胴縁6のQRコード81が読み取られた後、ベルトにより胴縁6が搬送ライン2に移動すると、主制御盤7はキャリーロボット21を制御して、キャリーロボット21に胴縁6を把持させて搬送ライン2上を溶接部3の方向へ移動させる。
溶接部3に胴縁6が進入すると、主制御盤7は、キャリーロボット21を制御して胴縁6の溶接部位を所定の溶接位置に停止させる。
続いて、主制御盤7は、ライン両側のワーク固定機構39、40を制御して固定部材を突出させて胴縁6の側面に当て、両側から胴縁6を固定する。
以下、コントローラ41〜44の制御による各ロボットの動作工程(パーツの自動溶接工程)に入る。
この場合、まず、ハンドリングロボット33は、アームをパーツトレー31へ移動し、その先端の第1チャック機構(チャック部材45、46)によりパーツトレー31に並べられたL形金具9の中の一つを掴んで、胴縁6の右側面近傍の位置(図3参照)に移動する。
これと同時に、ハンドリングロボット34は、アームをパーツトレー32へ移動し、その先端の第1チャック機構(チャック部材45、46)によりパーツトレー32に並べられたL形金具9の中の一つを掴んで、胴縁6の左側面近傍の位置に移動する。
(L形金具9の受け渡し)
続いて、図3に示すように、キャリッジ35は、一対の挟持機構60、70を矢印P方向に移動して、胴縁6の右側面近傍の位置に移動されたL形金具9の側縁部を双方の挟持機構60、70で挟み込み、挟持機構60、70の第2チャック機構のチャック部材64、74を矢印Q方向に動かして、チャック部材63とチャック部材64、およびチャック部材73とチャック部材74でL形金具9のフランジ面92の両側縁部(の面)を挟持する。
L形金具9を挟持後、ハンドリングロボット33のチャック機構(部材45、46)がL形金具9のフランジ面92のチャッキングを解除することで、L形金具9はキャリッジ35に受け渡される。この際、突起部62、72はL形金具9の溶接面91に当接される。この動作を搬送ライン2の、向かって左側のキャリッジ36もキャリッジ35と同時に行う。
この後、図4に示すように、キャリッジ35、46は共に円弧を描くように矢印Rの方向にスイングしてそれぞれのL形金具9の溶接面91を胴縁6の右側面および左側面に押し当てる。この際、突起部62、72がL形金具9の溶接面91に当接されているので、胴縁6の側面にL形金具9の溶接面91全体が押し付けられて、互いの面が密着するようになる。
(右面溶接)
次に、図5に示すように、溶接ロボット37は、胴縁6の右側面に押し当てられたL形金具9の第1辺91aの溶接開始位置に溶接トーチ37aを移動し、また溶接ロボット38は、L形金具9の第2辺91bの溶接開始位置に溶接トーチ38aを移動し、それぞれの辺91a、91bに沿って溶接トーチ37a、38aを矢印Aの方向に同期して(ほぼ同時に)移動しつつその部位を溶接する。なお図では溶接部位の状態が分るように、溶接した後の状態を示している。
(左面溶接)
続いて、図6に示すように、溶接ロボット37は、胴縁6の左側面に押し当てられたL形金具9の第1辺91aの溶接開始位置に溶接トーチ37aを移動し、また溶接ロボット38は、L形金具9の第2辺91bの溶接開始位置に溶接トーチ38aを移動し、それぞれの辺91a、91bに沿って溶接トーチ37a、38aを矢印Bの方向に同期して(ほぼ同時に)移動しつつその部位を溶接する。なお図では溶接部位の状態が分るように、溶接した後の状態を示している。
胴縁6の両側面にL形金具9を溶接した後、上面にL形金具9を溶接する。なおこの例では上面に溶接するL形金具9は、左面のL形金具9(または右面のL形金具9)と同じものであるものとする。
(上面へのL形金具の移動)
この場合、ハンドリングロボット33は、アームをパーツトレー31へ移動し、その先端の第1チャック機構(部材45、46)によりパーツトレー31に並べられたL形金具9の中の一つを掴んで、図7に示すように、胴縁6の上面6c近傍の位置に移動する。
続いて、上面キャリッジの挟持機構66、76は、L形金具9の両脇から矢印Sの方向に移動し、胴縁6の上面6c近傍の位置のL形金具9のフランジ面92の側縁部を双方の挟持機構66、76で挟み込み、さらにそれぞれの挟持機構66、76の、チャック部材67とチャック部材77とでL形金具9のフランジ面92の側縁部(の面)を挟持する。
L形金具9を挟持後、ハンドリングロボット33の第1チャック機構(部材45、46)がL形金具9のチャッキングを解除することで、L形金具9は上面キャリッジの挟持機構66、76に受け渡される。この際、突起部68、78はL形金具9の溶接面91に当接される。
そして、図8に示すように、挟持機構66、76は、下(矢印Tの方向)に降下し、L形金具9の溶接面91を胴縁6の上面6cに押し当てる。この際、突起部68、78はL形金具9の溶接面91に当接されているので、胴縁6の上面6cにL形金具9の溶接面91全体が押し付けられて、互いの面が密着するようになる。
(上面溶接)
次に、図9に示すように、溶接ロボット37と溶接ロボット38は、共にほぼ同時に動作し、胴縁6の上面に押し当てられたL形金具9の第1辺91aの溶接開始位置に溶接トーチ37aを移動、L形金具9の第2辺91bの溶接開始位置に溶接トーチ38aを移動し、それぞれの辺91a、91bに沿って溶接トーチ37a、38aを矢印Cの方向に同時に移動しつつその部位を溶接する。なお図では溶接部位の状態が分るように、溶接した後の状態を示している。
上記のようにして胴縁6の3面にL形金具9を溶接した後、主制御盤7は、キャリーロボット21を制御して胴縁6を次の溶接位置に移動させる。
これを繰り返し、胴縁6の溶接加工が終了すると、主制御盤7は、キャリーロボット21を制御して胴縁6をストック部(加工後)5側の搬送ライン2へ押し出し移動させる。
そして、胴縁6が溶接部3を抜けると、搬送ライン2に設けられたストック部(加工後)5への繰り出し機構により胴縁6をストック部(加工後)5へ移し、回転ベルトにより胴縁6をストック部(加工後)5のさらに奥へ移動させる。
このようにこの実施形態の鉄骨材溶接システムによれば、2基のハンドリングロボット33、34と2基の溶接ロボット37、38を搬送ライン2の両側に配置すると共に、ハンドリングロボット33、34から搬送ライン2上の胴縁6へのL形金具9の受け渡し用にキャリッジ35(図3参照)、36を設けることで、L形金具9の溶接面91を胴縁6の側面に精度よく押し当てて溶接することができる。
また、キャリッジ35,36に突起部62,72を設けたことで、L形金具9の溶接面91を胴縁6の面から浮かないように押圧することができる。
この結果、胴縁6などの角形鋼管(鉄骨材)を回転させることなく、胴縁6の複数の異なる面(右側面、左側面、上面の3面)に他の鉄骨材との接続用のL形金具9を高精度でかつ効率よく自動溶接することができる。
なお上記実施形態では、胴縁6の3面に溶接する例について説明したが、胴縁6の右側面と左側面、または胴縁6の右側面と上面、さらには胴縁6の左側面と上面などといように2面の自動溶接も可能であり、またいずれか1面だけの溶接も可能である。
本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態は、例として示したものであり、この他、様々な形態で実施が可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の省略、置き換え、変更を行うことができる。
上記実施形態では、QRコードリーダ8とQRコード81との組み合わせで胴縁6の識別情報(ワークID)を読み取る機能を実現したが、これ以外に、バーコードリーダとバーコードの組み合わせで実現してもよく、さらには、RFリーダと無線タグとの組み合わせで胴縁6の識別情報(ワークID)を読み取る機能を実現してもよい。
1…ストック部(加工前)
2…搬送ライン
3…溶接部
5…ストック部(加工後)
6…胴縁
7…主制御盤
8…QRコードリーダ
9…L形金具
21…キャリーロボット
31、32…パーツトレー
33、34…ハンドリングロボット
35、36…キャリッジ
37、38…溶接ロボット
39、40…ワーク固定機構
41〜44…コントローラ
81…QRコード
60、70…把持機構
91a、91b…L字金具の溶接面の辺(縁)
91…L字金具の溶接面
92…L字金具のフランジ面
本発明の鉄骨材溶接システムは、鉄骨材に金具を溶接する鉄骨材溶接システムにおいて、パーツトレーに並べられた前記金具を掴む第1チャック機構と、前記金具を掴んだ前記第1チャック機構を前記鉄骨材の近傍に移動する移動機構と、前記移動機構により前記鉄骨材の近傍に移動された前記第1チャック機構から前記金具を受け取る第2チャック機構と、前記第2チャック機構を、弧を描くように移動して前記金具を前記鉄骨材の面に押し当てる押当機構と、第1溶接トーチと前記第1溶接トーチを移動する移動機構とを有し、前記押当機構により前記鉄骨材の面に押し当てられた前記金具の第1辺に沿って前記第1溶接トーチを移動しつつ前記第1辺の部位を溶接する第1溶接機と、第2溶接トーチと前記第2溶接トーチを移動する移動機構とを有し、前記第1溶接機と同期して、前記面に押し当てられた前記金具の前記第1辺と対向する第2辺に沿って前記第2溶接トーチを移動しつつ前記第2辺の部位を溶接する第2溶接機とを具備することを特徴とする。
本発明の鉄骨材溶接方法は、鉄骨材に金具を溶接する鉄骨材溶接方法において、パーツトレーに並べられた前記金具を第1チャック機構が掴むステップと、前記金具を掴んだ前記第1チャック機構を移動機構が前記鉄骨材の近傍に移動するステップと、前記鉄骨材の近傍に移動された前記第1チャック機構から第2チャック機構が前記金具を受け取るステップと、押当機構が前記第2チャック機構を、弧を描くように移動して前記金具を前記鉄骨材の面に押し当てるステップと、第1溶接トーチと前記第1溶接トーチを移動する移動機構とを有する第1溶接機が、前記鉄骨材の面に押し当てられた前記金具の第1辺に沿って前記第1溶接トーチを移動しつつ前記第1辺の部位を溶接するステップと、第2溶接トーチと前記第2溶接トーチを移動する移動機構とを有する第2溶接機が、前記第1溶接機と同期して、前記面に押し当てられた前記金具の前記第1辺と対向する第2辺に沿って前記第2溶接トーチを移動しつつ前記第2辺の部位を溶接するステップとを有することを特徴とする。

Claims (8)

  1. 鉄骨材に金具を溶接する鉄骨材溶接システムにおいて、
    パーツトレーに並べられた前記金具を掴む第1チャック機構と、
    前記金具を掴んだ前記第1チャック機構を前記鉄骨材の近傍に移動する移動機構と、
    前記移動機構により前記鉄骨材の近傍に移動された前記第1チャック機構から前記金具を受け取る第2チャック機構と、
    前記第2チャック機構を移動して前記金具を前記鉄骨材の面に押し当てる押当機構と、
    第1溶接トーチと前記第1溶接トーチを移動する移動機構とを有し、前記押当機構により前記鉄骨材の面に押し当てられた前記金具の第1辺に沿って前記第1溶接トーチを移動しつつ前記第1辺の部位を溶接する第1溶接機と、
    第2溶接トーチと前記第2溶接トーチを移動する移動機構とを有し、前記第1溶接機と同期して、前記面に押し当てられた前記金具の前記第1辺と対向する第2辺に沿って前記第2溶接トーチを移動しつつ前記第2辺の部位を溶接する第2溶接機と
    を具備することを特徴とする鉄骨材溶接システム。
  2. 前記第2チャック機構は、
    前記金具の第1面の側縁部を把持する把持機構と、
    前記第1面と垂直な前記金具の第2面を支持する突起部と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の鉄骨材溶接システム。
  3. 前記第2チャック機構は、
    前記金具を傾斜させた状態で前記第1チャック機構から受け取ることを特徴とする請求項1記載の鉄骨材溶接システム。
  4. 前記押当機構は、
    前記第2チャック機構を、弧を描くように移動して前記金具を前記鉄骨材の側面に押し当てることを特徴とする請求項1記載の鉄骨材溶接システム。
  5. 前記鉄骨材の面に設けられたコード情報から前記鉄骨材の識別情報を読み取る読取装置と、
    前記読取装置により読み取られた前記鉄骨材の識別情報を基に前記鉄骨材の加工データを取得し、取得した前記鉄骨材の加工データを基に前記第1および第2チャック機構、前記押当機構、前記第1および第2溶接機を制御する制御部と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の鉄骨材溶接システム。
  6. 前記第2チャック機構は、
    前記鉄骨材の上方の近傍において前記金具を水平にした状態で前記第1チャック機構から受け取り、
    前記押当機構は、
    前記金具を水平にしたまま前記第2チャック機構を降下させることで前記金具を前記鉄骨材の上面に押し当てることを特徴とする請求項1記載の鉄骨材溶接システム。
  7. 鉄骨材に金具を溶接する鉄骨材溶接システムにおいて、
    パーツトレーに並べられた前記金具を掴んで移動するハンドリングロボットと、
    前記鉄骨材と前記金具とを溶接する第1および第2溶接ロボットと、
    前記鉄骨材の近傍に配置され、前記ハンドリングロボットから前記金具を受け取り、前記鉄骨材に押し当てる押当機構と、
    前記ハンドリングロボット、前記押当機構、前記第1および第2溶接ロボットを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記ハンドリングロボットを制御して、前記パーツトレーに並べられた前記金具を掴んで前記鉄骨材の近傍に移動させ、
    前記押当機構を制御して、前記鉄骨材の近傍に移動された前記金具を前記ハンドリングロボットから受け取らせて前記鉄骨材の側面に押し当てさせ、
    前記第1および第2溶接ロボットを制御して、前記鉄骨材の側面に押し当てられた前記金具の第1辺の溶接部位と、この第1辺と対向する第2辺の溶接部位とを同時に溶接させる
    ことを特徴とする鉄骨材溶接システム。
  8. 鉄骨材に金具を溶接する鉄骨材溶接方法において、
    パーツトレーに並べられた前記金具を第1チャック機構が掴むステップと、
    前記金具を掴んだ前記第1チャック機構を移動機構が前記鉄骨材の近傍に移動するステップと、
    前記鉄骨材の近傍に移動された前記第1チャック機構から第2チャック機構が前記金具を受け取るステップと、
    押当機構が前記第2チャック機構を移動して前記金具を前記鉄骨材の面に押し当てるステップと、
    第1溶接トーチと前記第1溶接トーチを移動する移動機構とを有する第1溶接機が、前記鉄骨材の面に押し当てられた前記金具の第1辺に沿って前記第1溶接トーチを移動しつつ前記第1辺の部位を溶接するステップと、
    第2溶接トーチと前記第2溶接トーチを移動する移動機構とを有する第2溶接機が、前記第1溶接機と同期して、前記面に押し当てられた前記金具の前記第1辺と対向する第2辺に沿って前記第2溶接トーチを移動しつつ前記第2辺の部位を溶接するステップと
    を有することを特徴とする鉄骨材溶接方法。
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