JP2018039087A - ドリル研削機 - Google Patents

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Kazuhiro Hashimoto
一寛 橋本
安部 幹伸
Mikinobu Abe
幹伸 安部
航嗣 水野
Koji Mizuno
航嗣 水野
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Abstract

【課題】ドリルの先端面における逃げ面をドリルを用いた穴明け加工開始時においてびびり振動が発生し難くなるような形状に研削できるドリル研削機を提供する。
【解決手段】回転テーブル9は、ドリル10をその先端部分が回転テーブル9の第1回転軸心に一致するか、或いは、接近するように位置決めする。砥石5は、回転テーブル9に位置決めされたドリル10の先端面に接触する。テーブル移動手段12は、回転テーブル9を正転させた際、回転テーブル9の回転動作に連動して回転テーブル9を第1回転軸心に沿って砥石5に接近するよう移動させる一方、回転テーブル9を逆転させた際、回転テーブル9の回転動作に連動して回転テーブル9を第1回転軸心に沿って砥石5から離間するよう移動させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、工作機械等で使用するドリルの先端面を研削するドリル研削機に関する。
従来より、工作機械等で使用するドリルは、穴明け加工等を所定回数行うと摩耗により切刃の機能が低下してしまうので、ドリルの先端面をドリル研削機で周期的に研削して切刃及び逃げ面を再生させる必要がある。例えば、特許文献1に開示されているドリル研削機は、内部に収容空間を有するケースと、ドリルを把持した状態で上記ケースに着脱可能なチャックと、上記収容空間に収容され、且つ、回転軸心が上下方向に向く砥石とを備え、該砥石の上面には、擂り鉢状の研削面が設けられている。上記チャックは、上記ケースに取り付けると、砥石に対するドリルの位置決めがなされてドリルの先端面が砥石の研削面に接触するようになっており、その状態で砥石を回転させることにより、ドリルの先端面が研削されるようになっている。
特開2014−76531号公報
ところで、ドリルの先端面における逃げ面は、切刃からドリルの逆転方向に向かって平坦に延びる形状に近くなると、ドリルを用いた穴明け加工開始時において所謂びびり振動が発生し易くなってしまう。
これを回避するために、ドリルの先端面を研削する際、逃げ面を切刃からドリルの逆転方向に行くにつれて次第に当該ドリルの先端から離れるように緩やかに湾曲させながら円弧状に延びる形状に研削することでドリルを用いた穴明け加工開始時においてびびり振動の発生を抑制できることが一般的に知られているが、このような形状に逃げ面を研削することについて特許文献1では何ら考慮されていない。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ドリルの先端面における逃げ面を当該ドリルを用いた穴明け加工開始時においてびびり振動が発生し難くなるような形状に研削できるドリル研削機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、ドリルをその中心軸周りに回転させるとともに砥石の研削面に対して押し込みながらドリルの先端面を研削するようにしたことを特徴とする。
すなわち、第1の発明では、第1回転軸心周りに回転可能に設けられ、ドリルの先端部分が上記第1回転軸心に一致するか、或いは、接近するように上記ドリルを位置決めする回転テーブルと、第2回転軸心周りに回転可能に設けられ、且つ、当該第2回転軸心周りに延びる環状の研削面を外周面に有し、上記回転テーブルに位置決めされた上記ドリルの先端面に上記研削面を接触させた状態で回転することにより上記ドリルの先端面を研削して切刃及び逃げ面を再生させる砥石と、上記回転テーブルを正転させた際、当該回転テーブルの回転動作に連動して上記回転テーブルを上記第1回転軸心に沿って上記砥石に接近するよう移動させる一方、上記回転テーブルを逆転させた際、当該回転テーブルの回転動作に連動して上記回転テーブルを上記第1回転軸心に沿って上記砥石から離間するよう移動させるテーブル移動手段とを備えていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記テーブル移動手段は、上記回転テーブルの上記砥石側に設けられ、上記回転テーブルを上記第1回転軸心周りに回転可能に、且つ、上記第1回転軸心に沿ってスライド可能に支持する第1支持テーブルと、上記回転テーブルに設けられ、且つ、上記第1支持テーブル側に突出する突起と、上記回転テーブルを上記砥石側に付勢する第1付勢手段とを備え、上記第1支持テーブルには、上記回転テーブルの正転方向に行くにつれて当該回転テーブルから離れるように傾斜して延びるとともに、上記回転テーブルを回転させる際、上記突起の先端が摺接する突起摺接面が形成されていることを特徴とする。
第3の発明では、第2の発明において、上記突起は、上記第1回転軸心を中心として対称に一対設けられ、上記突起摺接面は、上記第1回転軸心を中心として対称に、且つ、上記各突起に対応するように一対設けられていることを特徴とする。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、上記第1支持テーブルが上記砥石側に回動可能となるよう上記第1支持テーブルの一端側を軸支する第2支持テーブルと、上記第1支持テーブルを上記砥石側に回動させることにより基準位置から所定の傾斜角度にまで傾斜させる傾斜手段とを備えていることを特徴とする。
第5の発明では、第4の発明において、上記傾斜手段は、上記第2支持テーブルに回転操作可能に取り付けられた回転ハンドルと、該回転ハンドルの正転方向への回転操作に連動して上記第1支持テーブルを傾斜させるカム手段とを備えていることを特徴とする。
第6の発明では、第5の発明において、上記回転ハンドルを逆転方向に付勢する第2付勢手段と、上記第1支持テーブルを上記砥石の反対側に付勢する第3付勢手段と、上記回転ハンドルの逆転方向への回転を規制する回転規制手段と、当該回転規制手段の上記回転ハンドルに対する規制を解除可能な規制解除手段とを備えていることを特徴とする。
第7の発明では、第5又は第6の発明において、上記回転テーブルの外周部分には、当該回転テーブルを回転操作可能な操作レバーが設けられ、当該操作レバー及び上記回転ハンドルは、上記回転テーブルの第1回転軸心を境として両側に配置されていることを特徴とする。
第8の発明では、第1から第7のいずれか1つの発明において、上記ドリルを把持可能なチャックを備え、上記回転テーブルには、上記ドリルを把持した状態の上記チャックを固定して上記ドリルの先端部分を上記第1回転軸心に一致させるか、或いは、接近させ、且つ、上記ドリルの先端面を上記研削面に接触させる第1チャック固定部と、上記ドリルを把持した状態の上記チャックを固定してシンニング加工が可能となるよう上記ドリルの先端面を上記研削面に接触させる第2チャック固定部とを備えていることを特徴とする。
第1の発明では、ドリルの先端面を砥石の研削面で研削する際に回転テーブルを正転させると、ドリルが第1回転軸心周りに回転するとともにドリルの先端面が第1回転軸心に沿って砥石の研削面に押し込まれながら砥石の研削面によって研削されるようになる。したがって、ドリルの先端面における逃げ面が切刃からドリルの逆転方向に行くにつれて次第にドリルの先端から離れるように緩やかに湾曲する円弧状に延びる形状に研削されるようになり、ドリルの先端面における逃げ面をドリルの穴明け加工開始時においてびびり振動が発生し難くなる形状に簡単に研削することができる。
第2の発明では、回転テーブルを正転させると、第1付勢手段の付勢力によって回転テーブルの突起の先端が第1支持テーブルの突起摺接面に摺接しながら回転テーブルが第1回転軸心に沿って砥石側にスライド移動するようになる。したがって、ドリルをその中心軸周りに回転させながら当該ドリルの先端面を砥石の研削面に押し込みつつ研削する動作を簡単な機構で行うことができる。
第3の発明では、回転テーブルを回転させる際、第1付勢手段の付勢力が両突起を介して回転テーブルにバランス良く加わるようになる。したがって、第1支持テーブルに対する回転テーブルのスライド動作時において第1支持テーブル及び回転テーブルに対して回転テーブルの第1回転軸心と交差する方向に力が加わり難くなり、回転テーブルのスライド動作時に無駄な力を必要としなくなるので、効率良く研削作業を行うことができる。
第4の発明では、ドリルの先端面を砥石の研削面で研削した後、傾斜手段により第1支持テーブルを傾斜させると、ドリルの先端面を砥石側にさらに押し込んだ状態で研削できるようになるので、ドリルの先端面における逃げ面を作業者が所望する精度に簡単に仕上げることができる。
第5の発明では、作業者による回転ハンドルの回転操作で回転テーブルが傾くようになるので、ドリルの先端面における逃げ面の研削作業を簡単な操作で行うことができる。
第6の発明では、作業者が回転ハンドルを第2付勢手段の付勢力に抗して所定の角度だけ正転させると、第3付勢手段の付勢力に抗して第1支持テーブルが砥石側に所定の角度だけ傾くとともに、回転規制手段によって回転ハンドルが所定の角度だけ正転した状態で維持される。したがって、作業者による簡単な操作で第1支持テーブルを所定の角度だけ傾けた状態で維持させることができる。また、回転規制手段の回転ハンドルに対する規制状態を規制解除手段によって解除すると、第2付勢手段の付勢力によって回転ハンドルが逆転して基準位置に戻るとともに、第3付勢手段の付勢力によって第1支持テーブルが砥石の反対側に回動して基準位置に戻るので、ドリルの先端面における研削作業を繰り返して行う際の作業効率を上げることができる。
第7の発明では、作業者が、一方の手で操作レバーを操作しながら、他方の手で回転ハンドルを操作できるので、第1支持テーブルに対する回転テーブルの傾斜角度を変える作業と回転テーブルを回転させる作業とを異なる手で行うことができ、ドリルの先端面における研削作業を効率良く行うことができる。
第8の発明では、ドリルの先端面における切刃及び逃げ面を再生させる砥石を利用してシンニング加工も行うことができるようになるので、シンニング加工のためだけに追加で砥石を設ける必要が無く部品コストを低く抑えることができる。
本発明の実施形態に係るドリル研削機の斜視図である。 図1のII−II線における断面図である。 図1のIII−III線における断面図である。 セットゲージを用いてチャックに対するドリルの位置決めを行う前の状態を示す図1のIV矢視相当図である。 図4の後、セットゲージを用いてチャックに対するドリルの位置決めを行った後の状態を示す図である。 回転テーブルにチャックを固定する前の状態を示す図1のVI矢視図である。 図6の後、回転テーブルにチャックを固定した後の状態を示す図である。 図1のVIII矢視図である。 図8のIX−IX線における断面図である。 図8の後、ドリルの先端面を研削している途中の状態を示す図である。 図10のXI−XI線における断面図である。 図10の後、ドリルの先端面を研削し終わった直後の状態を示す図である。 図12のXIII−XIII線における断面図である。 図8のXIV−XIV線における断面図である。 図8のXV−XV線における断面図である。 図15のXVI−XVI線における断面図である。 図14の後、回転ハンドルを操作して角度変更テーブルを傾けた状態を示す図である。 図17のXVIII−XVIII線における断面図である。 図15のXIX−XIX線における断面図である。 図17のXX−XX線における断面図である。 図1のXXI矢視図である。 本発明の実施形態に係るドリル研削機で研削するドリルの側面図である。 図22のXXIII矢視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1乃至図3は、本発明の実施形態に係るドリル研削機1を示す。該ドリル研削機1は、工作機械等で使用したドリル10の先端面を研削して切刃10a及び逃げ面10bを再生させるものであり(図22及び図23参照)、上記ドリル10を把持可能なチャック2と、内部に収容空間30を有する略直方体形状のケース3と、上記収容空間30に収容され、円盤状の砥石5を回転駆動させるモータ4と、上記ドリル10を把持した状態のチャック2を固定して上記ドリル10の先端面の研削を行う研削ユニット6とを備えている。
上記チャック2は、図4及び図5にも示すように、正面視で略矢印形状をなしており、互いに対向するように配置された第1及び第2把持フレーム2a,2bを備えている。
上記第1把持フレーム2aは、厚みを有する略長方形板状のフレーム本体部20を備え、該フレーム本体部20の長手方向一端側には、断面略三角形状の張出部21が上記フレーム本体部20の幅方向に亘って上記第2把持フレーム2bから遠ざかるように突設されている。
上記張出部21における上記フレーム本体部20の長手方向一端側には、上記張出部21の突出端に向かうにつれて当該張出部21の板厚が徐々に薄くなるように傾斜する傾斜面21aが設けられている。
上記フレーム本体部20の第2把持フレーム2b側には、断面略三角形状の5つの第1突出部22が上記フレーム本体部20の一方の長辺に沿って等間隔に突設されるとともに、断面略三角形状の5つの第2突出部23が上記フレーム本体部20の他方の長辺に沿って等間隔に突設され、上記各第1突出部22と上記各第2突出部23とは、上記フレーム本体部20の長手方向に沿って交互に並ぶ位置となっている。
上記第1突出部22の第2突出部23側には、図8に示すように、上記第1突出部22の突出端に向かうにつれて当該第1突出部22の厚みが徐々に薄くなるように傾斜する第1案内面22aが形成される一方、上記第2突出部23の第1突出部22側には、上記第2突出部23の突出端に向かうにつれて当該第2突出部23の厚みが徐々に薄くなるように傾斜する第2案内面23aが形成されている。
上記フレーム本体部20の長手方向中途部側面には、図3に示すように、一対の係止ピン21bが互いに離間する方向に突設されている。
上記フレーム本体部20の長手方向他端側から1番目の第2突出部23と2番目の第2突出部23との間には、図4及び図5に示すように、第2把持フレーム2b側に延びる第1スライド棒24が設けられ、上記フレーム本体部20の長手方向一端側から1番目の第1突出部22と2番目の第1突出部22との間には、第2把持フレーム2b側に延びる第2スライド棒25が設けられている。
上記第2把持フレーム2bは、上記第1スライド棒24及び上記第2スライド棒25が無く、上記第1スライド棒24及び上記第2スライド棒25にそれぞれ対応する位置に当該第1スライド棒24と第2スライド棒25とがそれぞれスライド可能に嵌挿される第1嵌挿孔26及び第2嵌挿孔27が形成されている点を除いて第1把持フレーム2aと同一の構造をしているので、上記第1把持フレーム2aと同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
上記第2把持フレーム2bの上記第1把持フレーム2aの反対側には、上記第1嵌挿孔26に嵌挿された第1スライド棒24の先端と上記第2嵌挿孔27に嵌挿された第2スライド棒25の先端とを橋絡する橋絡フレーム28が設けられ、該橋絡フレーム28の中央には、押圧ネジ用ネジ孔28aが形成されている。
該押圧ネジ用ネジ孔28aには、押圧ネジ29が螺進・螺退可能に螺合しており、該押圧ネジ29を螺進させると、当該押圧ネジ29が上記第2把持フレーム2bを第1把持フレーム2a側に押圧して当該第1把持フレーム2aと上記第2把持フレーム2bとが第1スライド棒24及び第2スライド棒25に沿って互いに接近するようになっている。
そして、上記第1把持フレーム2aと上記第2把持フレーム2bとの間に上記ドリル10を配置するとともに、上記押圧ネジ29を螺進させて上記第1把持フレーム2aと上記第2把持フレーム2bとを互いに接近させると、当該第1把持フレーム2a及び第2把持フレーム2bにおける各第1案内面22aと各第2案内面23aとによって上記ドリル10が上記第1把持フレーム2a及び上記第2把持フレーム2bの間における中央の位置まで案内されて把持されるようになっている。
すなわち、上記第1把持フレーム2a及び上記第2把持フレーム2bが上記ドリル10を把持すると、当該ドリル10の中心軸がドリル10の径に関係無く上記第1把持フレーム2a及び上記第2把持フレーム2bの間における中央の位置に一致するようになっている。
上記ケース3の長手方向一端側半分には、図1乃至図3に示すように、当該ケース3の上面から一方の側面に亘って開口する開口部3aが設けられる一方、上記ケース3の長手方向他端側半分における上面の一方の側面側には、傾斜取付面3bが設けられている。
また、上記ケース3の長手方向一端における中央上部には、上方に開口する切欠凹部3cが形成され、上記ケース3下面の中央部分には、上記ドリル10の先端面における研削時に発生する切屑を排出可能な切屑排出孔3dが形成されている。
該切屑排出孔3dの下方には、切屑を受け止める切屑受皿3eが設けられ、該切屑受皿3eは、水平方向にスライド可能となっている。
上記切屑排出孔3dにおける上記ケース3の長手方向他端側には、上方に延びる支持ブロック3fが設けられ、該支持ブロック3fの上部には、上記ケース3の長手方向に貫通する駆動軸支持用孔3gが形成されている。
また、上記支持ブロック3fにおける上記ケース3の長手方向他端側には、上記モータ4を固定する固定プレート3hが上記支持ブロック3fから所定の間隔をあけて設けられている。
上記傾斜取付面3bには、電源のON/OFFを行う電源スイッチ31と、略T字状をなすセットゲージ32とが並んで取り付けられている。
該セットゲージ32は、図4及び図5に示すように、水平方向に延びる第1ブロック33と、該第1ブロック33の中央下側に位置する第2ブロック34とを備えている。
上記第1ブロック33の上面には、上方に開放する台形状の上側凹部33aが形成され、該上側凹部33aは、上記第1及び第2把持フレーム2a,2bの各傾斜面21aに対応する一対の位置決め面33dが形成されている。
一方、上記第1ブロック33の下面には、下方に開放する台形状の下側凹部33bが形成され、上記第1ブロック33の中央には、上記ドリル10を挿入可能な溝部33cが形成されている。
上記第2ブロック34は、上方に開放する略U字状をなしており、上記第1ブロック33側に開口する嵌合凹部34aを有している。
上記第2ブロック34における上記嵌合凹部34aの開口側は、上記第1ブロック33の下側凹部33bに嵌合しており、上記嵌合凹部34aは、上記溝部33cに対応する位置となっている。
上記第2ブロック34における上記嵌合凹部34aの奥端には、調整ハンドル用ネジ孔34bが貫通形成され、該調整ハンドル用ネジ孔34bには、調整ハンドル35のネジ部35aが螺進・螺退可能に螺合している。
上記嵌合凹部34aには、スライドブロック36が第1ブロック33に向かう方向にスライド可能に嵌合している。
上記スライドブロック36の第1ブロック33側には、上記ドリル10の先端面に対応するテーパ形状のドリル受け面36aが形成され、上記調整ハンドル35を螺進・螺退させることにより、上記スライドブロック36をスライドさせて上記ドリル受け面36aの位置を調整できるようになっている。
そして、上記チャック2における上記第1把持フレーム2aと上記第2把持フレーム2bとの間に上記ドリル10を配置し、且つ、上記第1及び第2把持フレームの各張出部21を第1ブロック33の上側凹部33aに嵌合させて各傾斜面21aを各位置決め面33dに接触させるとともに、上記ドリル10の先端面を上記ドリル受け面36aに接触させながら上記押圧ネジ29を螺進させて上記第1把持フレーム2aと上記第2把持フレーム2bとを互いに接近させると、上記ドリル10の上記チャック2から飛び出す量が所定の値に維持され、且つ、上記ドリル10の中心軸が上記第1把持フレーム2a及び上記第2把持フレーム2bの間における中央の位置に一致した状態で上記ドリル10が上記チャック2に把持されるようになっている。
上記モータ4は、図2に示すように、上記収容空間30における上記ケース3の長手方向他端側に収容されている。
上記モータ4の駆動軸4aは、上記ケース3の長手方向一端側に向かって水平に延びており、上記駆動軸支持用孔3gに固定された一対のベアリングB1によって回転可能に支持されている。
上記砥石5は、その中心軸5a(第2回転軸心C2)が上記駆動軸4aに一致するように、且つ、上記ケース3の切屑排出孔3dに対応する位置となるように上記駆動軸4aに取り付けられ、上記中心軸5a周りに回転するようになっている。
上記砥石5の外周面には、上記中心軸5a周りに延びる環状の研削面5bが設けられ、該研削面5bは、上記モータ4から離れるにつれて次第に縮径する形状をなしている。
上記研削ユニット6は、上記開口部3aにおける上側に開口する部分に設けられ、図2及び図3に示すように、内部に矩形開口部71aを有する矩形枠状の矩形フレーム部71及び該矩形フレーム部71の周縁から下方に向かって延びる側壁部72からなるベーステーブル7(第2支持テーブル)を備えている。
該ベーステーブル7は、上記ケース3の長手方向と直交する水平方向に延び、且つ、中心線が上記研削面5b上部における上記モータ4の反対側周縁部を通る第1支軸7aによって上記ケース3の他方の側面に回転可能に支持されている。
上記側壁部72における上記第1支軸7aの下方には、固定ハンドル用ネジ孔72cが形成される一方、上記ケース3の上記固定ハンドル用ネジ孔72cに対応する位置には、長孔37が形成されている。
そして、上記固定ハンドル用ネジ孔72cには、固定ハンドル38のネジ部38aが上記長孔37を介して螺進・螺退可能に螺合しており、上記ベーステーブル7を上記第1支軸7a周りに回転させて上記固定ハンドル38を螺進させることにより、上記ベーステーブル7を上記ケース3に対して傾けた姿勢で当該ケース3に固定できるようになっている。
上記側壁部72のモータ4側には、下方に開放する矩形状の干渉回避凹部72aが形成され、該干渉回避凹部72aは、上記ベーステーブル7の上記モータ4における駆動軸4aとの干渉を回避させるようになっている。
また、上記矩形フレーム部71における上記第1支軸7aの反対側両隅部には、上方に開放する一対の下側バネ用凹部71bが形成され、該各下側バネ用凹部71bには、圧縮コイルバネ71c(第3付勢手段)の下端側が収容されている。
さらに、上記側壁部72におけるモータ4の反対側で、且つ、上記ケース3の切欠凹部3cに対応する位置には、水平方向に貫通するカム支持用孔72bが形成され、該カム支持用孔72bのモータ4側には、側面視で略T字状をなすカムユニット73が設けられている。
該カムユニット73は、回転中心がケース3の長手方向に沿って延びる円盤状の回転カム74(カム手段)と、該回転カム74のモータ4側に一体に固定され、回転中心が上記回転カム74の回転中心と一致するラチェット75と、上記回転カム74の中心から上記モータ4の反対側に向かって一体に延びるカムシャフト76とを備え、該カムシャフト76が上記カム支持用孔72bに固定されたベアリングB2によって上記ケース3に回転可能に支持されている。
上記回転カム74におけるモータ4の反対側の面には、図16及び図18に示すように、上記モータ4の反対側から見て略C字状をなすカム溝74aが形成され、該カム溝74aは、上記カムシャフト76の周りを時計回りに進みながら次第にカムシャフト76から離れるような形状となっている。
上記カム支持用孔72bにおけるモータ4の反対側には、環状をなす固定リング77と側面視で略T字状をなす回転ハンドル78とが並設され、上記固定リング77は、上記カム支持用孔72bにおけるモータ4の反対側周縁に固定されている。
上記回転ハンドル78は、作業者が把持可能な円盤状の頭部78aと、該頭部78aの中心から上記カムシャフト76に向かって突出する軸部78bとを備え、上記頭部78aは、上記切欠凹部3cを介して上記ケース3の外側に臨んでいる。
上記軸部78bは、上記固定リング77の内方に挿通した状態で上記カムシャフト76の先端に回転一体に固定されている。
すなわち、上記回転ハンドル78は、上記ベーステーブル7に回転操作可能に取り付けられている。
上記固定リング77の内方には、上記軸部78bに巻装した状態の捩りバネ79(第2付勢手段)が収容されている。
該捩りバネ79の一端は、上記回転ハンドル78に固定される一方、上記捩りバネ79の他端は、上記固定リング77に固定されていて、上記捩りバネ79は、上記回転ハンドル78をケース3の長手方向一端側から見て反時計回り(逆転方向)に回転付勢している。
上記ラチェット75の外周部分には、図19及び図20に示すように、12個の歯部75aがカムシャフト76周りに等間隔に突設されている。
また、上記ラチェット75の斜め下方には、上記カムシャフト76と直交する水平方向に延びる爪部材70(回転規制手段)が設けられている。
該爪部材70の上記ラチェット75から離れた側の端部は、上記爪部材70が上下に回動可能となるよう上記側壁部72に軸支され、上記爪部材70の略中央部分には、上下に貫通する挿通孔70aが形成されている。
上記爪部材70における上記ラチェット75側の端部は、当該ラチェット75の外周部分に位置しており、上記ケース3の長手方向一端側から見て上記ラチェット75が反時計回りに回転しないよう各歯部75aのうちの1つに引っ掛かるようになっている。
すなわち、上記爪部材70は、上記回転ハンドル78の逆転方向への回転を規制するようになっている。
上記ベーステーブル7の上方には、図1乃至図3に示すように、上記ベーステーブル7に対応する平面視で略矩形状の角度変更テーブル8(第1支持テーブル)が設けられている。
該角度変更テーブル8における上記第1支軸7a側両隅部(角度変更テーブル8の一端側)は、図3に示すように、上記角度変更テーブル8が上下に回動可能となるよう上記ベーステーブル7に第2支軸8aによってそれぞれ軸支されている。
また、上記角度変更テーブル8における上記第1支軸7aの反対側両隅部には、下方に開放する一対の上側バネ用凹部8bが上記各下側バネ用凹部71bにそれぞれ対応する位置に形成されている。
上記各上側バネ用凹部8bには、上記各圧縮コイルバネ71cの上端側が収容され、該各圧縮コイルバネ71cは、上記角度変更テーブル8を上方(上記砥石5の反対側)に付勢している。
尚、上記角度変更テーブル8は、水平方向に延びる姿勢のときを基準位置P1としている。
上記角度変更テーブル8の上面には、上方に段差状に張り出すとともに上記ケース3の長手方向に沿って延びる段差部8cが設けられ、該段差部8cには、内方にベアリングB3が固定された上下に貫通する円形孔8dが形成されている。
該円形孔8dの上側開口周縁には、図14に示すように、平面視で時計回りに行くにつれて次第に下方に位置するよう緩やかに傾斜して延びる突起摺接面80が上記ケース3の長手方向に離間して一対設けられている。
すなわち、上記各突起摺接面80は、後述する回転テーブル9の正転方向に行くにつれて当該回転テーブル9から離れるように傾斜して延びている。
上記段差部8cにおける上記ケース3の長手方向他端側には、図1に示すように、細棒状のストッパピン8eが上記ケース3の長手方向と交差する水平方向に離間して一対突設されている。
一方、上記段差部8cにおける上記ケース3の長手方向一端側中途部には、図15乃至図18に示すように、下方に延びる第1ピン81が設けられ、該第1ピン81の下端側には、上記ケース3の長手方向他端側に延び、且つ、上記回転カム74のカム溝74aに嵌合する第2ピン82が設けられている。
また、上記段差部8cの上記爪部材70に対応する位置には、図19及び図20に示すように、上下に貫通するスライド孔83が形成され、該スライド孔83の上半部分は、下半部分より断面が大きくなっている。
上記スライド孔83には、側面視で略T字状をなす規制解除棒84(規制解除手段)が設けられ、該規制解除棒84は、上下に細長く延びる軸部85と、該軸部85に連続する頭部86とを備えている。
上記軸部85は、上記スライド孔83にスライド可能に嵌挿された軸本体部85aと、該軸本体部85aの先端側に連続する軸先端部85bとを備え、該軸先端部85bの径は、上記軸本体部85aの径より小さくなっている。
上記軸先端部85bは、上記爪部材70の挿通孔70aに挿通され、その先端部分にナット87が螺合している。
また、上記スライド孔83の上半部分には、コイル状のリターンバネ88が上記軸本体部85aに巻装した状態で収容されている。
上記リターンバネ88の一端は、上記角度変更テーブル8に当接する一方、上記リターンバネ88の他端は、上記規制解除棒84の頭部86に当接していて、上記リターンバネ88は、上記規制解除棒84を上方に付勢している。
そして、上記回転ハンドル78と上記回転カム74とで本発明の傾斜手段11を構成しており、上記回転ハンドル78を上記捩りバネ79の付勢力に抗して上記ケース3の長手方向一端側から見て時計回り(正転方向)に回転させると、図15乃至図18に示すように、上記回転ハンドル78と一体に回転する回転カム74のカム溝74aに上記第2ピン82が案内されることにより、当該第2ピン82が上記カムシャフト76側に次第に移動するようになっている。
上記第2ピン82が上記カムシャフト76側に移動すると、上記角度変更テーブル8が上記第1ピン81を介して下方に引っ張られ、且つ、上記両圧縮コイルバネ71cの付勢力に抗して上記第2支軸8a周りに下方(砥石5側)に回動して基準位置P1から所定の傾斜角度になるまで傾斜するようになっている。
すなわち、上記回転カム74は、上記回転ハンドル78の正転方向への回転操作に連動して上記角度変更テーブル8を傾斜させるようになっている。
上記回転ハンドル78を正転させると、図19及び図20に示すように、上記ラチェット75が上記回転ハンドル78と一体に回転することにより、上記爪部材70に引っ掛かる歯部75aに隣り合う歯部75a(以下、歯部75Aと呼ぶ)が上記爪部材70を下方に押圧するようになっている。
上記歯部75Aが上記爪部材70を下方に押圧すると、上記挿通孔70aの下側周縁が上記ナット87に接触して上記規制解除棒84が上記リターンバネ88の付勢力に抗して下方にスライドすることにより、上記爪部材70が下方に回動して上記歯部75Aが上記爪部材70のラチェット75側の端部を乗り越えるようになっている。
上記歯部75Aが上記爪部材70のラチェット75側の端部を乗り越えると、上記リターンバネ88の付勢力によって上記規制解除棒84が上方にスライドするとともに上記ナット87が挿通孔70aの下側周縁に接触することにより、上記爪部材70が上方に回動して当該爪部材70のラチェット75側の端部が上記歯部75Aに引っ掛かって角度変更テーブル8の傾斜状態が維持されるようになっている。
すなわち、上記回転ハンドル78の回転動作で爪部材70のラチェット75側の端部が上記ラチェット75の各歯部75aを順に乗り越えていくことにより、上記角度変更テーブル8を次第に傾けていくことができるようになっている。
一方、上記角度変更テーブル8を上記ベーステーブル7に対して傾けた状態で、上記規制解除棒84の頭部86を上記リターンバネ88の付勢力に抗して下方に押圧すると、図20に示すように、上記軸本体部85aが挿通孔70aの上側周縁に接触することにより、上記爪部材70が下方に押圧されて回動するようになっている。
上記爪部材70が下方に回動すると、当該爪部材70のラチェット75側が各歯部75aに引っ掛からなくなり、上記ラチェット75が上記捩りバネ79の付勢力によって逆転するようになっている。
上記ラチェット75が逆転すると、当該ラチェット75と共に回転する回転カム74のカム溝74aによって上記第2ピン82が案内され、当該第2ピン82が上記カムシャフト76から離れる側に移動するようになっている。
上記第2ピン82が上記カムシャフト76から離れる側に移動すると、上記角度変更テーブル8が上記第1ピン81による上方に向かう力と上記両圧縮コイルバネ71cの付勢力とによって上記第2支軸8a周りに上方に回動して基準位置P1に戻るようになっている。
すなわち、規制解除棒84は、上記爪部材70の上記ラチェット75(回転ハンドル78)に対する規制を解除可能となっている。
上記角度変更テーブル8の上方には、平面視で円形状をなす回転テーブル9が設けられている。
すなわち、上記角度変更テーブル8は、上記回転テーブル9の上記砥石5側に設けられている。
上記回転テーブル9は、筒中心線方向に短い形状をなすとともに上記ベアリングB3の内方に嵌合する円筒部9aと、該円筒部9aの上端に一体に設けられ、上記ベアリングB3の上側部分及び上記両突起摺接面80を覆う上側円盤部9bと、上記円筒部9aの下端に一体に設けられ、上記ベアリングB3の下側部分に対応する下側円盤部9cとを備え、上下方向に延びる第1回転軸心C1周りに回転可能に、且つ、上記円筒部9aの外周面が上記ベアリングB3の内周面に摺接することによって上記第1回転軸心C1に沿ってスライド可能に上記角度変更テーブル8に支持されている。
尚、上記第1回転軸心C1と上記第1支軸7aの中心線とは交差している。
また、図9、図11及び図13では、便宜上、ベアリングB3と上側円盤部9bとの間、及び、ベアリングB3と下側円盤部9cとの間の隙間を誇張して記載している。
上記下側円盤部9cの外側方には、引張バネ91が上記下側円盤部9cの外周縁部に沿って設けられている。
上記引張バネ91の一端は、上記下側円盤部9cに固定される一方、上記引張バネ91の他端は、上記角度変更テーブル8に固定されていて、上記回転テーブル9は、上記引張バネ91によって平面視で反時計回りに常時付勢されている。
上記下側円盤部9cの上面には、図9に示すように、上記回転テーブル9を上記砥石5側に上記第1回転軸心C1に沿って付勢するよう上端が上記ベアリングB3に当接するボールプランジャ92(第1付勢手段)が上記第1回転軸心C1を挟んで対称に一対取り付けられている。
上記上側円盤部9bの上面中央には、図6及び図7に示すように、側面視で台形状に窪む位置決め凹部93が形成され、該位置決め凹部93には、上記チャック2の各傾斜面21aに対応する一対の位置決め面93aが形成されている。
当該両位置決め凹部93の上記第1支軸7a側には、第1位置決めユニット94が設けられている。
該第1位置決めユニット94は、側面視で略T字状をなす支持ブロック95を備え、該支持ブロック95は、上記上側円盤部9bの上面に固定されている。
上記支持ブロック95には、上記ケース3の長手方向と直交する方向に貫通するとともに上下方向に延びるスリット95aが形成され、該スリット95aの内周面における上側には、バネ保持用突起95bが下方に向かって突設されている。
上記支持ブロック95の位置決め凹部93側には、断面T字状をなす第1スライダ96が設けられている。
該第1スライダ96は、上記スリット95aにスライド可能に嵌合するブロック形状の嵌合部96aと、該嵌合部96aから両側方に延びる板状部96bとを備え、上記嵌合部96aの上端面には、上方に開放するバネ収容凹部96cが形成されている。
該バネ収容凹部96cには、コイルバネ96dの下端側が収容される一方、当該コイルバネ96dの上端側は上記バネ保持用突起95bに保持されていて、上記コイルバネ96dは、上記第1スライダ96を下方に付勢している。
上記板状部96bの下端側縁部には、下方に行くにつれて互いに接近するテーパ形状の一対の傾斜縁部96eが形成されている。
また、上記嵌合部96aにおける上記板状部96bの反対側には、図3に示すように、作業者が把持可能な把持ピン96fが突設されている。
そして、図6及び図7に示すように、作業者が上記把持ピン96fを把持して上記コイルバネ96dの付勢力に抗して上記第1スライダ96を上方にスライドさせた状態で上記チャック2を上方から上記位置決め凹部93に挿入して上記チャック2の各傾斜面21aを上記各位置決め面93aに接触させるとともに、作業者が上記把持ピン96fから手を離して上記第1スライダ96を上記コイルバネ96dの付勢力で下方にスライドさせることにより、上記板状部96bの各傾斜縁部96eを上記チャック2における各第1及び第2把持フレーム2a,2bの係止ピン21bに接触させて上記回転テーブル9に対する上記チャック2の上下方向の位置を決めるようになっている。
上記位置決め凹部93における上記第1支軸7aの反対側には、第2位置決めユニット97が設けられている。
該第2位置決めユニット97は、図3に示すように、上記位置決め凹部93に向かってスライド可能な板状をなす第2スライダ97aと、上下方向に延びる回転中心周りに回転可能に上記第2スライダ97aの上面に取り付けられた固定レバー97bとを備えている。
該固定レバー97bの上記第2スライダ97aに対応する面には、上記固定レバー97bの回転中心周りに延びる円弧状の溝部97cが形成され、該溝部97cの溝深さは、平面視で反時計回りに行くにつれて次第に浅くなっている。
上記第2スライダ97aの上面には、上記溝部97cに嵌合する嵌合ピン97dが突設されている。
そして、上記位置決め凹部93に上記チャック2を挿入した状態で上記第2スライダ97aを上記位置決め凹部93側にスライドさせて上記チャック2に接触させるとともに、上記固定レバー97bを平面視で時計回りに回転させると、嵌合ピン97dの先端が上記溝部97cに接触することによる反力で上記第2スライダ97aが上記上側円盤部9bに固定されて上記回転テーブル9に対する上記チャック2の水平方向の位置が決まるようになっている。
すなわち、上記第1位置決めユニット94と上記第2位置決めユニット97とで本発明の第1チャック固定部90を構成しており、上記第1位置決めユニット94及び上記第2位置決めユニット97で上記チャック2を固定すると、図2に示すように、当該チャック2に把持されたドリル10の先端部分が上記第1回転軸心C1に一致するか、或いは、接近するとともに、上記ドリル10の先端面が上記砥石5の研削面5bに接触するようになっている。
上記上側円盤部9bの外周部分におけるモータ4側には、図1に示すように、上記回転テーブル9を回転操作可能な操作レバー98が設けられている。
該操作レバー98は、側面視で鈍角な略V字状に折り曲げて形成され、当該操作レバー98及び上記回転ハンドル78は、上記回転テーブル9の第1回転軸心C1を境として両側に配置されている。
上記操作レバー98を操作して上記回転テーブル9を正転させると、上記操作レバー98が一方のストッパピン8eに接触してそれ以上の回転テーブル9の正転が規制される一方、上記操作レバー98を操作して上記回転テーブル9を逆転させると、上記操作レバー98が他方のストッパピン8eに接触してそれ以上の回転テーブル9の逆転が規制されるようになっている。
上記上側円盤部9bの外周部分には、図9に示すように、上記角度変更テーブル8側に突出する突起99が上記第1回転軸心C1を中心として対称に一対設けられている。
上記各突起99は、上記各突起摺接面80に対応するように上記ケース3の長手方向一端側と他端側とにそれぞれ設けられ、上記回転テーブル9を回転させる際、上記各突起摺接面80に摺接するようになっている。
そして、上記位置決め凹部93にチャック2を取り付けて上記ドリル10を位置決めし、且つ、当該ドリル10の先端面に研削面5bが接触する上記砥石5を回転させた状態で作業者が上記操作レバー98を把持して上記回転テーブル9を上記引張バネ91の付勢力に抗して正転させると、図8乃至図13に示すように、上記各ボールプランジャ92の付勢力によって上記各突起99が各突起摺接面80に摺接しながら上記回転テーブル9が上記第1回転軸心C1に沿って上記砥石5側にスライド移動することで上記ドリル10の先端面が上記砥石5の研削面5bに研削されて切刃10a及び逃げ面10bが再生されるようになっている。
また、作業者が上記回転テーブル9を逆転させると、上記各ボールプランジャ92の付勢力に抗して上記各突起99が各突起摺接面80に摺接しながら上記回転テーブル9が上記第1回転軸心C1に沿って上記砥石5から離間する方向にスライド移動するようになっている。
つまり、上記角度変更テーブル8、上記回転テーブル9、上記各ボールプランジャ92、及び、上記各突起99で本発明のテーブル移動手段12を構成していて、該テーブル移動手段12は、上記回転テーブル9を正転させた際、当該回転テーブル9の回転動作に連動して上記回転テーブル9を上記第1回転軸心C1に沿って上記砥石5に接近するよう移動させる一方、上記回転テーブル9を逆転させた際、当該回転テーブル9の回転動作に連動して上記回転テーブル9を第1回転軸心C1に沿って上記砥石5から離間するよう移動させるようになっている。
上記ケース3の上記開口部3aにおける一方の側面に開口する部分には、図1に示すように、シンニング加工を行うためのシンニング加工ユニット13(第2チャック固定部)が設けられている。
当該シンニング加工ユニット13は、上記チャック2を着脱可能にセット可能なユニット本体14と、該ユニット本体14を支持するベースブロック15とを備えている。
上記ユニット本体14は、一部構造が上記第1位置決めユニット94と異なっているだけで、その他は第1位置決めユニット94の各構造と同じであるため、第1位置決めユニット94と同じ構造は同一の符号を付し、以下、第1位置決めユニット94と異なる部分のみを説明する。
上記ユニット本体14は、略U字状をなす位置決めブロック16を備え、該位置決めブロック16は、直線状をなす本体ブロック部16aと、該本体ブロック部16aの長手方向両端部分から砥石5側に向かって突出する一対の爪ブロック部16bとを有している。
上記本体ブロック部16aの中途部には、上記支持ブロック95が上記本体ブロック部16aの長手方向及び上記各爪ブロック部16bの突出方向の両方に直交する方向で、且つ、上記砥石5から離れるように延びる姿勢で固定されている。
上記各爪ブロック部16bの互いに対向する側には、上記支持ブロック95から離れるにつれて次第に接近するように傾斜する位置決め面16cが形成され、該両位置決め面16cは、上記チャック2の各傾斜面21aに対応している。
上記ベースブロック15は、側面視で略L字状をなしており、側面視で上記ユニット本体14における上記ケース3の長手方向一端側が上方に位置するように上記ユニット本体14を傾けた姿勢で、且つ、平面視で上記ユニット本体14における上記ケース3の長手方向一端側が上記砥石5側に位置するように上記ユニット本体14を傾けた姿勢で上記ユニット本体14の本体ブロック部16aの各端部を回動可能に軸支している。
上記一方の爪ブロック部16bには、引張バネ17の一端がボルト18を介して固定される一方、上記引張バネ17の他端は、上記ケース3側に固定され、上記引張バネ17は、上記ユニット本体14を一方側に回動するよう付勢している。
そして、図21に示すように、作業者が上記ユニット本体14における把持ピン96fを把持して上記コイルバネ96dの付勢力に抗して第1スライダ96を両爪ブロック部16bから離間する方向にスライドさせた状態で上記チャック2を上記支持ブロック95に載せて上記チャック2の各傾斜面21aを上記各爪ブロック部16bの各位置決め面16cに接触させ、且つ、作業者が上記把持ピン96fから手を離して上記第1スライダ96を上記コイルバネ96dの付勢力で両爪ブロック部16bに接近する方向にスライドさせることにより、上記板状部96bの各傾斜縁部96eを上記チャック2における各第1及び第2把持フレーム2a,2bの係止ピン21bに接触させて上記ユニット本体14に対する上記チャック2の位置が決められ、上記チャック2に固定されたドリル10の先端面が上記砥石5の研削面5bに接触するようになっている。
また、上記チャック2が位置決めされたユニット本体14を上記引張バネ17の付勢力に抗して回動させることにより、上記チャック2に固定されたドリル10の先端面におけるシンニング加工が行われ、図23に示すように、ドリル10の先端面にシンニング加工部10cが形成されるようになっている。
次に、上記ドリル研削機1を用いたドリル10の研削作業について詳述する。
まず、作業者は、図4に示すように、セットゲージ32の調整ハンドル35を回転させてスライドブロック36のドリル受け面36aを任意の場所に設定しておく。
次に、作業者は、研削するドリル10を上記チャック2における第1把持フレーム2aと第2把持フレーム2bとの間に配置し、且つ、第1及び第2把持フレームの各張出部21をセットゲージ32における第1ブロック33の上側凹部33aに嵌合させて各傾斜面21aを各位置決め面33dに接触させるとともに、ドリル10の先端面を上記ドリル受け面36aに接触させる。
次いで、押圧ネジ29を螺進させて第1把持フレーム2aと第2把持フレーム2bとを互いに接近させる。すると、図5に示すように、ドリル10のチャック2から飛び出す量が所定の値に維持された状態で、且つ、ドリル10の中心軸が第1把持フレーム2a及び第2把持フレーム2bの間における中央の位置に一致した状態でドリル10がチャック2に把持される。
その後、作業者は、セットゲージ32からチャック2を取り外し、電源スイッチ31を押してモータ4を回転駆動させる。
次に、作業者は、第1位置決めユニット94の把持ピン96fを把持してコイルバネ96dの付勢力に抗して第1スライダ96を上方にスライドさせる。そして、回転テーブル9の位置決め凹部93にチャック2を上方から挿入してチャック2の各傾斜面21aを各位置決め面93aに接触させるとともに、作業者が上記把持ピン96fから手を離して第1スライダ96をコイルバネ96dの付勢力で下方にスライドさせる。すると、図6及び図7に示すように、第1スライダ96における板状部96bの各傾斜縁部96eがチャック2における各第1及び第2把持フレーム2a,2bの係止ピン21bに接触して回転テーブル9に対するチャック2の上下方向の位置が決まる。
次いで、作業者は、図3に示すように、第2スライダ97aを位置決め凹部93側にスライドさせてチャック2に接触させるとともに、固定レバー97bを平面視で時計回りに回転させる。すると、嵌合ピン97dの先端が溝部97cに接触することによる反力で第2スライダ97aが上側円盤部9bに固定されて回転テーブル9に対するチャック2の水平方向の位置が決まる。
しかる後、作業者は、一方の手で操作レバー98を把持して回転テーブル9を引張バネ91の付勢力に抗して正転させる。すると、図8乃至図13に示すように、各ボールプランジャ92の付勢力によって各突起99が各突起摺接面80に摺接しながら回転テーブル9が第1回転軸心C1に沿って砥石5側にスライド移動する。これにより、ドリル10が第1回転軸心C1周りに回転するとともにドリル10の先端面が第1回転軸心C1に沿って砥石5の研削面5bに押し込まれながら砥石5の研削面5bによって研削されるようになる。したがって、ドリル10の先端面における逃げ面10bが切刃10aからドリル10の逆転方向に行くにつれて次第にドリル10の先端から離れるように緩やかに湾曲する円弧状に延びる形状に研削されるようになり、ドリル10の先端面における逃げ面10bをドリル10の穴明け加工開始時においてびびり振動が発生し難くなる形状に簡単に研削することができる。
また、回転テーブル9を正転させると、各ボールプランジャ92の付勢力によって回転テーブル9の突起99の先端が角度変更テーブル8の各突起摺接面80に摺接しながら回転テーブル9が第1回転軸心C1に沿って砥石5側にスライド移動するようになるので、ドリル10をその中心軸周りに回転させながら当該ドリル10の先端面を砥石5の研削面5bに押し込みつつ研削する動作を簡単な構造で行うことができる。
さらに、突起99が第1回転軸心C1を中心として対称に一対設けられているので、回転テーブル9を回転させる際、各ボールプランジャ92の付勢力が各突起99を介して回転テーブル9にバランス良く加わるようになる。したがって、角度変更テーブル8に対する回転テーブル9のスライド動作時において角度変更テーブル8及び回転テーブル9に対して回転テーブル9の第1回転軸心C1と交差する方向に力が加わり難くなり、回転テーブル9のスライド動作時に無駄な力を必要としなくなるので、効率良く研削作業を行うことができる。
その後、作業者は、操作レバー98を操作することにより回転テーブル9を逆転させて、回転テーブル9を基準位置に戻す。
次に、作業者は、他方の手で捩りバネ79の付勢力に抗して回転ハンドル78を正転させる。すると、図15乃至図18に示すように、回転ハンドル78と一体に回転する回転カム74のカム溝74aに第2ピン82が案内され、当該第2ピン82がカムシャフト76側に移動する。
第2ピン82がカムシャフト76側に移動すると、角度変更テーブル8が第1ピン81を介して下方に引っ張られ、両圧縮コイルバネ71cの付勢力に抗して角度変更テーブル8が上記第2支軸8a周りに下方に回動する。このとき、爪部材70が回動して爪部材70のラチェット75側の端部が回転カム74と一体に回転するラチェット75の各歯部75aを順に乗り越えて各歯部75aのうちの1つに引っ掛かり、角度変更テーブル8が基準位置P1から所定の傾斜角度だけ傾斜した状態で維持される。
しかる後、作業者は、一方の手で操作レバー98を把持して回転テーブル9を引張バネ91の付勢力に抗して正転させる。すると、図8乃至図13に示すように、各ボールプランジャ92の付勢力によって各突起99が各突起摺接面80に摺接しながら回転テーブル9が第1回転軸心C1に沿って砥石5側にスライド移動する。これにより、ドリル10が第1回転軸心C1周りに回転するとともにドリル10の先端面が第1回転軸心C1に沿って砥石5の研削面5bに押し込まれながら当該砥石5の研削面5bに研削される。このように、ドリル10の先端面を砥石5の研削面5bで研削した後、回転ハンドル78及び回転カム74により角度変更テーブル8を傾斜させると、ドリル10の先端面を砥石5側にさらに押し込んだ状態で再び研削できるようになるので、ドリル10の先端面における逃げ面10bを作業者が所望する精度に簡単に仕上げることができる。
また、作業者による回転ハンドル78の回転操作で回転テーブル9が傾くようになるので、ドリル10の先端面における逃げ面10bの研削作業を簡単な操作で行うことができる。
さらに、作業者が、一方の手で操作レバー98を操作しながら、他方の手で回転ハンドル78を操作できるので、角度変更テーブル8の傾斜角度を変える作業と回転テーブル9を回転させる作業とを異なる手で行うことができ、ドリル10の先端面における研削作業を効率良く行うことができる。
それに加えて、作業者が回転ハンドル78を把持するとともに捩りバネ79の付勢力に抗して所定の角度だけ正転させると、両圧縮コイルバネ71cの付勢力に抗して角度変更テーブル8が砥石5側に所定の角度だけ傾くとともに、爪部材70によって回転ハンドル78が所定の角度だけ正転した状態で維持される。したがって、作業者による簡単な操作で角度変更テーブル8を所定の角度だけ傾けた状態で維持させることができる。
作業者は、ドリル10の先端面における一方側に位置する切刃10a及び逃げ面10bが所望する形状となるまで、回転テーブル9の回転操作によるドリル10の先端面の研削作業と、回転ハンドル78の回転操作による角度変更テーブル8の角度変更作業とを繰り返す。
作業者は、ドリル10の先端面における一方側に位置する切刃10a及び逃げ面10bが所望する形状になると、規制解除棒84の頭部86を押圧する。すると、図20に示すように、規制解除棒84がリターンバネ88の付勢力に抗して下方にスライドするとともに、軸本体部85aが挿通孔70aの上側周縁に接触することにより、爪部材70が下方に押圧されて回動する。また、爪部材70が下方に回動すると、爪部材70のラチェット75側が各歯部75aに引っ掛からなくなり、ラチェット75が捩りバネ79の付勢力によって逆転するとともに、ラチェット75と共に回転する回転カム74のカム溝74aによって上記第2ピン82がカムシャフト76から離れる側に案内される。さらに、第2ピン82がカムシャフト76から離れる側に移動すると、角度変更テーブル8が第1ピン81による上方に向かう力と両圧縮コイルバネ71cの付勢力とによって第2支軸8a周りに上方に回動して基準位置P1に戻る。このように、爪部材70のラチェット75(回転ハンドル78)に対する規制状態を規制解除棒84によって解除すると、捩りバネ79の付勢力によって回転ハンドル78が逆転して基準位置に戻るとともに、第1ピン81が上方に向かう力と両圧縮コイルバネ71cの付勢力とによって角度変更テーブル8が砥石5の反対側に回動して基準位置P1に戻るので、ドリル10の先端面における研削作業を繰り返して行う際の作業効率を上げることができる。
その後、固定レバー97bを平面視で反時計回りに回転させて第2スライダ97aの上側円盤部9bへの固定を解除するとともに、把持ピン96fを把持してコイルバネ96dの付勢力に抗して第1スライダ96を上方にスライドさせて、チャック2を回転テーブル9の位置決め凹部93から取り外す。
しかる後、作業者は、第1把持フレーム2a及び第2把持フレーム2bの位置が変わるようにチャック2をドリル10の中心軸周りに回転させた後、上記チャック2を再び位置決め凹部93に挿入して第1位置決めユニット94及び第2位置決めユニット97で固定する。そして、チャック2に把持されたドリル10の他方側に位置する切刃10a及び逃げ面10bが、一方側に位置する切刃10a及び逃げ面10bと同様に、所望する形状となるまで回転テーブル9の回転操作によるドリル10の先端面の研削作業と回転ハンドル78の回転操作による角度変更テーブル8の角度変更作業とを繰り返す。
その後、作業者は、回転テーブル9の位置決め凹部93からチャック2を取り外した後、当該チャック2をシンニング加工ユニット13まで移動させる。作業者は、図21に示すように、ユニット本体14における把持ピン96fを把持するとともに、上記コイルバネ96dの付勢力に抗して第1スライダ96を両爪ブロック部16bから離間する方向にスライドさせる。そして、チャック2を支持ブロック95に載せて当該チャック2の各傾斜面21aを各爪ブロック部16bの各位置決め面16cに接触させる。しかる後、作業者は、把持ピン96fから手を離して第1スライダ96をコイルバネ96dの付勢力で両爪ブロック部16bに接近する方向にスライドさせ、板状部96bの各傾斜縁部96eをチャック2における各第1及び第2把持フレーム2a,2bの係止ピン21bに接触させる。すると、ユニット本体14に対するチャック2の位置が決まり、チャック2に把持されたドリル10の先端面が砥石5の研削面5bに接触する。
そして、ユニット本体14を引張バネ17の付勢力に抗して回動させる。すると、上記チャック2に固定されたドリル10の先端面における一方側のシンニング加工が行われ、ドリル10の先端面にシンニング加工部10cが形成される。このように、ドリル10の先端面における切刃10a及び逃げ面10bを再生させる砥石5を利用してシンニング加工も行うことができるので、シンニング加工のためだけに追加で砥石5を設ける必要が無く部品コストを低く抑えることができる。
作業者は、ドリル10の先端面における一方側のシンニング加工が終わると、把持ピン96fを把持してコイルバネ96dの付勢力に抗して第1スライダ96を両爪ブロック部16bから離間する方向にスライドさせて、チャック2をユニット本体14から取り外す。
しかる後、作業者は、第1把持フレーム2a及び第2把持フレーム2bの位置が変わるようにチャック2をドリル10の中心軸周りに回転させた後、第1スライダ96を再び上記コイルバネ96dの付勢力に抗して両爪ブロック部16bから離間する方向にスライドさせ、且つ、チャック2を支持ブロック95に載せて当該チャック2の各傾斜面21aを各爪ブロック部16bの各位置決め面16cに接触させる。そして、第1スライダ96をコイルバネ96dの付勢力で両爪ブロック部16bに接近する方向にスライドさせ、板状部96bの各傾斜縁部96eをチャック2における各第1及び第2把持フレーム2a,2bの係止ピン21bに接触させるとともに、ユニット本体14を引張バネ17の付勢力に抗して回動させることにより、チャック2に固定されたドリル10の先端面における他方側のシンニング加工を行ってドリル10の先端面における研削作業を終了する。
尚、本発明の実施形態では、回転テーブル9に突起99が第1回転軸心C1を中心として対称に一対設けられているが、これに限らず、突起99が第1回転軸心C1周りに3つ以上設けられていてもよい。
また、本発明の実施形態では、突起摺接面80が第1回転軸心C1を中心として対称に設けられているが、これに限らず、突起摺接面80が第1回転軸心C1周りに3つ以上設けられていてもよい。
また、本発明の実施形態では、操作レバー98と回転ハンドル78とが回転テーブル9の第1回転軸心を境として両側に配置されているが、操作レバー98と回転ハンドル78とが回転テーブル9の第1回転軸心を境として両側に配置されていることが必須ではない。
また、本発明の実施形態では、ドリル研削機1にシンニング加工ユニット13が設けられているが、当該シンニング加工ユニット13をドリル研削機1に設けることは必須ではない。
本発明は、工作機械等で使用するドリルの先端面を研削するドリル研削機に適している。
1 ドリル研削機
2 チャック
5 砥石
5b 研削面
7 ベーステーブル(第2支持テーブル)
8 角度変更テーブル(第1支持テーブル)
9 回転テーブル
10 ドリル
10a 切刃
10b 逃げ面
11 傾斜手段
12 テーブル移動手段
13 シンニング加工ユニット(第2チャック固定部)
70 爪部材(回転規制手段)
71c 圧縮コイルバネ(第3付勢手段)
74 回転カム(カム手段)
78 回転ハンドル
79 捩りバネ(第2付勢手段)
80 突起摺接面
84 規制解除棒(規制解除手段)
90 第1チャック固定部
92 ボールプランジャ(第1付勢手段)
98 操作レバー
99 突起
C1 第1回転軸心
C2 第2回転軸心

Claims (8)

  1. 第1回転軸心周りに回転可能に設けられ、ドリルの先端部分が上記第1回転軸心に一致するか、或いは、接近するように上記ドリルを位置決めする回転テーブルと、
    第2回転軸心周りに回転可能に設けられ、且つ、当該第2回転軸心周りに延びる環状の研削面を外周面に有し、上記回転テーブルに位置決めされた上記ドリルの先端面に上記研削面を接触させた状態で回転することにより上記ドリルの先端面を研削して切刃及び逃げ面を再生させる砥石と、
    上記回転テーブルを正転させた際、当該回転テーブルの回転動作に連動して上記回転テーブルを上記第1回転軸心に沿って上記砥石に接近するよう移動させる一方、上記回転テーブルを逆転させた際、当該回転テーブルの回転動作に連動して上記回転テーブルを上記第1回転軸心に沿って上記砥石から離間するよう移動させるテーブル移動手段とを備えていることを特徴とするドリル研削機。
  2. 請求項1に記載のドリル研削機において、
    上記テーブル移動手段は、上記回転テーブルの上記砥石側に設けられ、上記回転テーブルを上記第1回転軸心周りに回転可能に、且つ、上記第1回転軸心に沿ってスライド可能に支持する第1支持テーブルと、上記回転テーブルに設けられ、且つ、上記第1支持テーブル側に突出する突起と、上記回転テーブルを上記砥石側に付勢する第1付勢手段とを備え、
    上記第1支持テーブルには、上記回転テーブルの正転方向に行くにつれて当該回転テーブルから離れるように傾斜して延びるとともに、上記回転テーブルを回転させる際、上記突起の先端が摺接する突起摺接面が形成されていることを特徴とするドリル研削機。
  3. 請求項2に記載のドリル研削機において、
    上記突起は、上記第1回転軸心を中心として対称に一対設けられ、
    上記突起摺接面は、上記第1回転軸心を中心として対称に、且つ、上記各突起に対応するように一対設けられていることを特徴とするドリル研削機。
  4. 請求項2又は3に記載のドリル研削機において、
    上記第1支持テーブルが上記砥石側に回動可能となるよう上記第1支持テーブルの一端側を軸支する第2支持テーブルと、
    上記第1支持テーブルを上記砥石側に回動させることにより基準位置から所定の傾斜角度にまで傾斜させる傾斜手段とを備えていることを特徴とするドリル研削機。
  5. 請求項4に記載のドリル研削機において、
    上記傾斜手段は、上記第2支持テーブルに回転操作可能に取り付けられた回転ハンドルと、該回転ハンドルの正転方向への回転操作に連動して上記第1支持テーブルを傾斜させるカム手段とを備えていることを特徴とするドリル研削機。
  6. 請求項5に記載のドリル研削機において、
    上記回転ハンドルを逆転方向に付勢する第2付勢手段と、
    上記第1支持テーブルを上記砥石の反対側に付勢する第3付勢手段と、
    上記回転ハンドルの逆転方向への回転を規制する回転規制手段と、
    当該回転規制手段の上記回転ハンドルに対する規制を解除可能な規制解除手段とを備えていることを特徴とするドリル研削機。
  7. 請求項5又は6に記載のドリル研削機において、
    上記回転テーブルの外周部分には、当該回転テーブルを回転操作可能な操作レバーが設けられ、
    当該操作レバー及び上記回転ハンドルは、上記回転テーブルの第1回転軸心を境として両側に配置されていることを特徴とするドリル研削機。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載のドリル研削機において、
    上記ドリルを把持可能なチャックを備え、
    上記回転テーブルには、上記ドリルを把持した状態の上記チャックを固定して上記ドリルの先端部分を上記第1回転軸心に一致させるか、或いは、接近させ、且つ、上記ドリルの先端面を上記研削面に接触させる第1チャック固定部と、上記ドリルを把持した状態の上記チャックを固定してシンニング加工が可能となるよう上記ドリルの先端面を上記研削面に接触させる第2チャック固定部とを備えていることを特徴とするドリル研削機。
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