JP2018038309A - 培養設備及び培養方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】培養物の生産効率が高い培養設備及び培養方法を提供する。【解決手段】培養操作器として、培養物x1〜x3に対して施す培養操作が互いに異なる複数種の培養操作器を含む複数の培養操作器3a〜3eを設け、複数の培養操作器3a〜3eの夫々、及び、複数の培養器2a,2bの夫々は、内部の除染が個別に可能な構成にし、培養物x1〜x3を内部に収容する移動自在な配送容器6a〜6cを設け、配送容器6a〜6cは、複数の培養操作器3a〜3eの夫々、及び、複数の培養器2a,2bの夫々に対して接続及び接続解除が可能で、かつ、接続した培養操作器3a〜3eとの間での培養物x1〜x3の受け渡し、及び、接続した培養器2a,2bとの間での培養物x1〜x3の受け渡しが可能な構成にする培養設備。【選択図】図1

Description

本発明は、再生医療などを目的として生体由来(例えば、人由来)の細胞や組織を培養する培養設備、及び、その培養設備を用いて実施する培養方法に関する。
さらに詳しくは、培養物を培養する内部空間を所定の培養環境に保つ培養器を複数設けるとともに、内部で前記培養物に対して培養操作を施す培養操作器を設け、複数の前記培養器の夫々と前記培養操作器との間において前記培養物の受け渡しを行う培養設備、及び、その培養設備を用いて実施する培養方法に関する。
従来、この種の培養設備として、下記の特許文献1により提案された培養設備がある。
この特許文献1の提案設備では(図4参照)、培養器としての複数のインキュベート部32a〜32cと、操作部33と、保管部37と、入出庫部35とを備えている。
各インキュベート部32a〜32cでは、その内部において培養物(細胞)を培養する。操作部33では、その内部に配置した操作ロボット36や培養操作機器38を用いて培養物を培養操作する。
また、操作部33は、操作ロボット36を配置した機器設置部31と、培養操作機器38を配置した培養操作部33aとに区分されている。
保管部37では、培養に必要な試薬類や培養機器を保管し、入出庫部35では、新たに培養する培養物の搬入及び処理が完了した培養物の搬出を行う。
複数のインキュベート部32a〜32cの夫々は、保管部37や入出庫部35とともに、操作部33における機器設置部31に対し隣接させて配置し、各インキュベート部32a〜32cと操作部33との間、保管部37と操作部33との間、入出庫部35と操作部33との間には、夫々、密閉扉Dを設けてある。
1つのインキュベート部32a〜32cにおいて培養する培養物(細胞)は同一人物に由来するものに限定し、インキュベート部32a〜32cごとに異なる人物に由来する培養物を培養する。
培養物の培養操作を行う場合は、操作部33の機器設置部31に配置した操作ロボット36により、いずれか1つのインキュベート部32a〜32cから培養物を取り出し、取り出した培養物に対し操作部33(特に培養操作部33a)において所定の培養操作を施す。
そして、培養操作を施した培養物は、再び操作ロボット36により機器設置部31を通じて元のインキュベート部32a〜32cに戻し、その後(即ち、一人物に由来する培養物の培養操作を行った後)は、全ての密閉扉Dを閉じた状態で、操作部33に対してのみオートクレーブ滅菌を施す。
また、1つのインキュベート部32a〜32cにおける培養物の培養(即ち、一人物に由来する培養物の培養)が完了した場合は、培養が完了した培養物を取り出した後、培養物を取り出したインキュベート部32a〜32cと操作部33との間の密閉扉Dだけを開いた状態で、培養物を取り出した1つのインキュベート部32a〜32cと操作部33とに対してのみオートクレーブ滅菌を施す。
一方、保管部37の滅菌が必要なときには、保管部37と操作部33との間の密閉扉Dを開いた状態で、保管部37と操作部33とに対してオートクレーブ滅菌を施し、同様に、入出庫部35の滅菌が必要なときには、入出庫部35と操作部33との間の密閉扉Dを開いた状態で、入出庫部35と操作部33とに対してオートクレーブ滅菌を施す。
つまり、この特許文献1の提案設備では、複数の密閉扉Dを選択的に開閉して、操作部33を含む必要部をオートクレーブ滅菌することで、いわゆる交差汚染(即ち、異なる人物に由来する培養物どうしの間で細菌やウイルスなどの感染が生じたり、特定人物に由来する培養物に他人由来の培養物が混入したりするなどの汚染)を防止し、これにより、異なる人物に由来する培養物(細胞)を同時に培養することを可能にして、培養物の生産効率の向上を図っている。
なお、特許文献1の提案設備では、操作部33における機器設置部31と培養操作部33aとの間にも密閉シャッタSを配置し、この密閉シャッタSを閉じることで、操作ロボット36を配置した機器設置部31のみをオートクレーブ滅菌したり、培養操作機器38を配置した培養操作部33aのみをオートクレーブ滅菌したりすることもできるようにしている。
特開2008−54690号公報
しかし、上記した特許文献1の提案設備(図4)では、異なる人物に由来する培養物を各別のインキュベート部32a〜32cに収容して培養する点では、異なる人物に由来する培養物の同時培養が可能であるものの、交差汚染を防止する上で、異なる人物に由来する培養物(即ち、各別のインキュベート部32a〜32cで培養される培養物)を操作部33における培養操作部33aにおいて同時に培養操作することはできず、この点において培養物の生産効率がやはり低く制限されてしまう問題がある。
また、操作部33において操作ロボット36が配置される機器設置部31は、各インキュベート部32a〜32cと操作部33における培養操作部33aとを結ぶ共通路域に相当するが、特許文献1の提案設備では、一人物に由来する培養物を操作部33における培養操作部33aにおいて培養操作する度に、培養操作部33aとともに、共通路域に相当する機器設置部31も含む広い範囲を滅菌処理しなければならず、この点からも培養物の生産効率が低く制限される。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な設備形態を採ることで、上記問題を解消して、培養物の生産効率を効果的に向上させる点にある。
本発明の第1特徴構成は培養設備に係り、その特徴は、
培養物を培養する内部空間を所定の培養環境に保つ培養器を複数設けるとともに、内部で前記培養物に対して培養操作を施す培養操作器を設け、
複数の前記培養器の夫々と前記培養操作器との間において前記培養物の受け渡しを行う培養設備であって、
前記培養操作器として、前記培養物に対して施す培養操作が互いに異なる複数種の培養操作器を含む複数の培養操作器を設け、
複数の前記培養操作器の夫々、及び、複数の前記培養器の夫々は、内部の除染が個別に可能な構成にし、
前記培養物を内部に収容する移動自在な配送容器を設け、
前記配送容器は、複数の前記培養操作器の夫々、及び、複数の前記培養器の夫々に対して接続及び接続解除が可能で、かつ、接続した前記培養操作器との間での前記培養物の受け渡し、及び、接続した前記培養器との間での前記培養物の受け渡しが可能な構成にしてある点にある。
この構成の培養設備では、例えば、図3に示すように2つの培養器2a,2bと、3つの培養操作器3a〜3cとを設ける場合、次のような運転形態を採ることができる。
つまり、培養器2aで培養している培養物x1を、培養器2aに接続した配送容器6に受け渡す。培養物x1を収容した配送容器6は、移動の上、培養操作器3aに接続し、配送容器6に収容していた培養物x1を培養操作器3aに受け渡す。これにより、培養操作器3aでは、受け取った培養物x1に対して所定の培養操作を施す。
続いて、培養操作器3aでの培養操作が終了した培養物x1を、培養操作器3aに接続した配送容器6に受け渡す。培養物x1を収容した配送容器6は、移動の上、培養操作器3cに接続し、配送容器6に収容していた培養物x1を培養操作器3cに受け渡す。これにより、培養操作器3cでは、受け取った培養物x1に対して、培養操作器3aでの培養操作に続き、所定の培養操作を施す。
また、培養操作した培養物x1を配送容器6に受け渡した後の培養操作器3aでは、次の培養物の培養操作に備えて内部を除染する。
一方、この培養物x1の一連の配送及び培養操作に併行する形態で、培養器2bで培養している培養物x2を、培養器2bに接続した配送容器6に受け渡す。培養物x2を収容した配送容器6は、移動の上、培養操作器3bに接続し、配送容器6に収容していた培養物x2を培養操作器3bに受け渡す。これにより、培養操作器3aでの培養物x1の培養操作に併行する形態で、培養操作器3bでは、受け取った培養物x2に対して所定の培養操作を施す。
続いて、培養操作器3bでの培養操作が終了した培養物x2を、培養操作器3bに接続した配送容器6に受け渡す。培養物x2を収容した配送容器6は、移動の上、培養物x1を培養操作した後の除染済の培養操作器3aに接続し、配送容器6に収容していた培養物x2を培養操作器3aに受け渡す。これにより、培養操作器3cでの培養物x1の培養操作に併行する形態で、培養操作器3aでは、受け取った培養物x2に対して所定の培養操作を施す。
また、培養操作した培養物x2を配送容器6に受け渡した後の培養操作器3bでは、次の培養物の培養操作に備えて内部を除染する。
その後、培養操作器3cでの培養操作が終了した培養物x1は、培養操作部3cに接続した配送容器6に受け渡して元の培養器2aに戻し、また、培養操作した培養物x1を配送容器6に受け渡した後の培養操作部3cでは、次の培養物の培養操作に備えて内部を除染する。
同様に、培養操作器3aでの培養操作が終了した培養物x2も、培養操作部3aに接続した配送容器6に受け渡して元の培養器2bに戻し、また、培養操作した培養物x2を配送容器に受け渡した後の培養操作部3aでは、次の培養物の培養操作に備えて内部を除染する。
即ち、この構成の培養設備であれば、異なる生体(特に異なる人物)に由来する細胞や組織の培養物x1,x2を、各別の培養器2a,2bで同時に併行して培養するのに加えて、それら異なる生体に由来する培養物x1,x2を、夫々、いずれかの培養操作器3a〜3cを用いて同時に併行して培養操作することができ、これにより、先述した特許文献1の提案設備(図4)などに比べ、培養物の生産効率を効果的に高めることができる。
また、この構成の培養設備であれば、複数の培養操作器3a〜3cの夫々、及び、複数の培養器2a,2bの夫々を、扱う培養物ごとに個別に除染するから、また、配送容器6も、扱う培養物ごとに除染することで、交差汚染も確実に防止することができる。
そして、培養操作の度に、使用した培養操作器3a〜3c及び配送容器6を除染するにしても、それら培養操作器3a〜3cや配送容器6の個々を除染するだけで済むから、特許文献1の提案設備(図4)のように、各インキュベート部32a〜32c(各培養器に相当)と操作部33の培養操作部33a(培養操作器に相当)とを結ぶ共通路域としての機器設置部31の全体を、培養操作部33aとともに、培養操作の度に滅菌(除染)するのに比べて、各回の除染を軽微なもので済ませることができ、この点からも、培養物の生産効率を一層効果的に高めることができる。
さらに、この構成の培養設備であれば、複数の培養操作器3a〜3bのうちに、培養物x1,x2に対して施す培養操作が互いに異なる複数種の培養操作器(言わば、操作内容が互いに異なる専用の培養操作器)を含めるから、使用する培養操作器3a〜3cの組み合わせにより多様な培養操作を各培養物x1,x2に対して施すようにしながらも、種々の培養操作が可能な高機能の同種の培養操作器を単に複数配備するなどに比べて、設備費も効果的に低減することができる。
なお、本書において言う「同時に併行して」とは、一方の開始時点及び終了時点が他方の開始時点及び終了時点と一致する場合に限らず、一方の実施期間と他方の実施期間とに重複部分があることを意味するものであり、その重複部分は一方の実施期間中における一部期間であってもよく、また、他方の実施期間中における一部期間であってもよい。
第1特徴構成の実施にあたり、複数の培養操作器3a〜3cの夫々は、培養物x1,x2に対する培養操作を担当者が手作業により行うもの、あるいは、培養物x1,x2に対する培養操作をコンピュータ制御などにより自動化ないし半自動化したもののいずれであってもよい。
また、配送容器6は、人力により移動させるもの、あるいは、動力装置により移動させるもののいずれであってもよく、さらに、配送容器6の移動操作や、培養操作器3a〜3cないし培養器2a,2bに対する配送容器6の接続・接続解除操作を、コンピュータ制御などにより自動化ないし半自動化したものであってもよい。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記配送容器を複数設けてある点にある。
この構成によれば、2つの培養器2a,2bと、3つの培養操作器3a〜3cとを設ける前掲の例(図3)の場合、培養器2a−培養操作器3a−培養操作器3c−培養器2aの順に移動させる培養物x1の配送と、培養器2b−培養操作器3b−培養操作器3a−培養器2bの順に移動させる培養物x2の配送とを、各別の配送容器6を用いて同時に併行して行うことができ、これにより、培養物x1,x2の同時培養及び同時培養操作に対する設備の機能性を効果的に高めることができ、この点からも培養物の生産効率を一層効果的に高めることができる。
本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記配送容器の接続及び接続解除が可能で、かつ、接続した前記配送容器の内部を除染する容器用除染器を設けてある点にある。
この構成によれば(図3参照)、扱う培養物x1,x2ごとに配送容器6を除染するのに、収容した培養物x1,x2を取り出して空になった配送容器6を、移動の上、容器用除染器4に接続するだけで、その配送容器6を次の使用に備えて除染することができる。
因みに、配送容器6を除染するには、使用後の空になった配送容器6を、複数の培養操作器3a〜3cのうちの空いた培養操作器や、複数の培養器2a,2bのうちの空いた培養器に接続して、それら空いた培養操作器や空いた培養器の除染機能により配送容器6を除染することも考えられる。
しかし、この場合、配送容器6を除染している間、配送容器6の除染に使用している培養操作器3a〜3cないし培養器2a,2bが、本来の培養操作や培養に使用できない状態になることで、培養物x1,x2の同時培養や同時培養操作に制限が生じる可能性がある。
これに対し、容器用除染器4を設ける上記構成であれば、そのような制限が生じることを回避することができ、この点からも培養物x1,x2の生産効率を効果的に高めることができる。
本発明の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
1つの前記配送容器に収容する1ロットの前記培養物ごとに設定されている処理手順に従って、前記配送容器の移動を制御することで、各ロットの前記培養物を前記処理手順の実行に必要な前記培養操作器又は前記培養器に対して自動配送する運転制御器を設けてある点にある。
この構成では(図3参照)、各ロットの培養物x1,x2を、それら各ロットの培養物x1,x2ごとに設定されている処理手順r1,r2の実行に必要な培養操作器3a〜3c又は培養器2a,2bに配送して、それら配送先の培養操作器3a〜3cで培養操作する又は配送先の培養器2a,2bで培養することで、各ロットの培養物x1,x2に対して、それら各ロットの培養物x1,x2ごとに設定されている処理手順r1,r2の夫々を実行する。
そして、この処理手順r1,r2の実行において、設定された処理手順r1,r2に従って配送容器6の移動を運転制御器により制御することで、各ロットの培養物x1,x2を必要な培養操作器3a〜3c又は必要な培養器2a,2bに対して自動配送するから、配送容器6を手作業により移動させて各ロットの培養物x1,x2を必要な培養操作器3a〜3cや培養器2a,2bに配送するのに比べ、各ロットの培養物x1,x2ごとに設定されている処理手順r1,r2の夫々を一層容易に、また、誤配送を防止して一層確実に実行することができる。
本発明の第5特徴構成は、第4特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記配送容器を複数設け、
前記運転制御器は、前記配送容器から前記培養操作器又は前記培養器に受け渡した前記培養物が、その培養操作器又は培養器から再び前記配送容器に受け渡されるまで、前記培養操作器又は前記培養器と前記配送容器との接続を保持する構成にしてある点にある。
この構成によれば(図3参照)、例えば、配送容器6から培養操作器3a〜3c又は培養器2a,2bに培養物x1,x2を受け渡すと、その度に、培養操作器3a〜3c又は培養器2a,2bと配送容器6との接続を解除して、その配送容器6を除染の上で別の培養物の配送に使用するのに比べ、配送容器6に対する除染の必要頻度を効果的に低減することができ、また、配送容器6での交差汚染の発生も一層確実に防止することができる。
本発明の第6特徴構成は、第4又は第5特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記運転制御器は、実行が要求された複数の前記処理手順夫々の実行開始タイミングの相互関係を設備の運転効率が最大化される関係に自動調整した状態で、それら複数の前記処理手順に従って前記配送容器の移動を制御する構成にしてある点にある。
つまり(図3参照)、2つの処理手順r1,r2を実行するのに、それら2つの処理手順r1,r2を同時に開始して実行するのでは、1つの培養操作器3a〜3c又は1つの培養器2a,2bを2つのロットの培養物x1,x2の培養操作や培養に同時に重複して使用することが必要になるような場合でも、それら2つの処理手順r1,r2の実行開始タイミングに適当な時間差を与えるだけで、1つの培養操作器3a〜3c又は1つの培養器2a,2bの同時の重複使用を回避した状態で、それら2つの処理手順r1,r2を併行して実行することが可能になり、そのことで、設備の運転効率を高めることが可能になることがある。
即ち、上記構成では、このような場合に、1つの培養操作器3a〜3c又は1つの培養器2a,2bの同時の重複使用を回避して複数の処理手順r1、r2を極力併行して実行できる状態に、実行が要求された複数の処理手順r1,r2夫々の実行開始タイミングの相互関係を予め自動調整し、これにより、設備の運転効率を最大化する。
したがって、この構成によれば、設備の運転効率(換言すれば、培養物x1,x2の生産効率)を一層確実かつ効果的に高めることができる。
本発明の第7特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかによる培養設備を用いて実施する培養方法に係り、その特徴は、
1つの前記配送容器に収容する1ロットの前記培養物ごとに設定されている処理手順に従って、手動により前記配送容器を移動させることで、各ロットの前記培養物を前記処理手順の実行に必要な前記培養操作器又は前記培養器に対して配送する点にある。
この構成では(図3参照)、先と同様、各ロットの培養物x1,x2を、それら各ロットの培養物x1,x2ごとに設定されている処理手順r1,r2の実行に必要な培養操作器3a〜3c又は培養器2a,2bに配送して、それら配送先の培養操作器3a〜3cで培養操作する又は配送先の培養器2a,2bで培養することで、各ロットの培養物x1,x2に対して、それら各ロットの培養物x1、x2ごとに設定されている処理手順r1,r2の夫々を実行する。
そして、この構成では、処理手順r1,r2を実行するのに、設定された処理手順r1,r2に従って配送容器6を手動により移動させるから、配送容器6の移動を自動化する場合に比べ、設備構成を簡略にして設備コストを低減することができる。
本発明の第8特徴構成は、第7特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記培養物を収容した前記配送容器において、収容した前記培養物に対して設定されている前記処理手順を表示する点にある。
この構成によれば(図3参照)、培養物x1,x2を収容した配送容器6を作業者が手動により移動させて、配送容器6に収容された培養物x1,x2を必要な培養操作器3a〜3c又は培養器2a,2bに配送するのに、作業者は、配送容器6において表示された収容培養物x1,x2に対する処理手順r1,r2を確認して配送容器6を移動させることができ、これにより、配送容器6を手動により移動させる方式を採りながらも、培養物x1,x2を必要な培養操作器3a〜3c又は培養器2a,2bに対し、誤配送を防止した状態で確実に配送することができる。
本発明の第9特徴構成は、第7又は第8特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
実行が要求された複数の前記処理手順夫々の実行開始タイミングの相互関係を設備の運転効率が最大化される関係に調整した状態で、それら複数の前記処理手順に従って前記配送容器を移動させる点にある。
つまり、前述したように(図3参照)、2つの処理手順r1,r2を実行するのに、それら2つの処理手順r1,r2を同時に開始して実行するのでは、1つの培養操作器3a〜3c又は1つの培養器2a,2bを2つのロットの培養物x1,x2の培養操作や培養に同時に重複して使用することが必要になるような場合でも、それら2つの処理手順r1,r2の実行開始タイミングに適当な時間差を与えるだけで、1つの培養操作器3a〜3c又は1つの培養器2a,2bの同時の重複使用を回避した状態で、それら2つの処理手順r1,r2を併行して実行することが可能になり、そのことで、設備の運転効率を高めることが可能になることがある。
即ち、上記構成では、このような場合に、1つの培養操作器3a〜3c又は1つの培養器2a,2bの同時の重複使用を回避して複数の処理手順r1,r2を極力併行して実行できる状態に、実行が要求された複数の処理手順r1,r2夫々の実行開始タイミングの相互関係を予め調整し、これにより、設備の運転効率を最大化する。
したがって、この構成によれば、配送容器6を手動により移動させる方式を採りながらも、設備の運転効率(換言すれば、培養物x1、x2の生産効率)を一層確実かつ効果的に高めることができる。
培養設備の全体構成を示す平面図 別実施形態を示す培養設備の平面図 本発明の作用効果を説明する概略説明図 培養設備の従来例を示す概略平面図
図1は、再生医療などを目的として生体由来の細胞や組織を培養する培養設備を示し、1は培養生産室であり、この培養生産室1は、天井部に配置した高性能フィルタを通じて室内に清浄空気を供給するクリーンルームにしてある。
培養生産室1の室内には、2基の培養器2a,2bと、5基の培養操作器3a〜3eと、1基の容器用除染器4とを設置してある。
培養器2a,2bは、生体由来の細胞や組織である培養物x1〜x3を1ロットずつ内部に収容して培養する装置(いわゆるインキュベート)であり、各培養器2a,2bは、培養物x1〜x3を培養する内部空間を所定の培養環境に保つ機能を個別に有する。
即ち、別ロットとなる異種の培養物x1〜x3(例えば、異なる人物に由来する細胞や組織)を同時に併行して培養する場合、それら異種の培養物x1〜x3は2基の培養器2a,2bで各別に培養する。
これら培養器2a,2bは、過酸化水素ガスなどの除染ガスにより内部を除染する機能を個別に有し、各培養器2a,2bは、1ロットの培養物x1〜x3に対する培養に使用した後は、その都度、次ロットの培養物に対する培養に備えて内部を除染する。
5基の培養操作器3a〜3eは、夫々、内部で各ロットの培養物x1〜x3に所定の培養操作を施す装置であり、第1の培養操作器3aでは、培養生産室1に持ち込んだ全てのロットの培養物x1〜x3に対して施す前処理操作を行う。
また、第5の培養操作器3eでは、一連の処理が終了した全てのロットの培養物x1〜x3に対して施す後処理操作を行う。
第2〜第4の培養操作器3b〜3dも、夫々、各ロットの培養物x1〜x3に対して互いに異なる培養操作を施すものであるが、これら第2〜第4の培養操作器3b〜3dで施す培養操作は、いずれも、各ロットの培養物x1〜x3の種別に応じて(換言すれば、培養物x1〜x3の各ロット毎に)実施の要否が選択される操作である。
5基の培養操作器3a〜3eは、各培養器2a,2bと同じく、過酸化水素ガスなどの除染ガスにより内部を除染する機能を個別に有し、各培養操作器3a〜3eは、1ロットの培養物x1〜x3に対する培養操作に使用した後は、その都度、次ロットの培養物に対する培養操作に備えて内部を除染する。
培養生産室1の室壁には、各ロットの培養物x1〜x3の出入口として、複数基(図1に示す例では3基)のパスボックス5a〜5cを装備してあり、新たに培養処理する各ロットの培養物x1〜x3は、いずれかのパスボックス5a〜5cを通じて培養生産室1に搬入し、また、一連の処理を終了した各ロットの培養物x1〜x3は、いずれかのパスボックス5a〜5cを通じて培養生産室1から搬出する。
また、培養生産室1の室内には、自走式の複数基(図1に示す例では3基)の配送容器6a〜6cを配備してあり、各ロットの培養物x1〜x3は、いずれかの配送容器6a〜6cの内部に収容した状態で、それら配送容器6a〜6cの自走により、いずれかの培養器2a,2b、いずれかの培養操作器3a〜3e、並びに、いずれかのパスボックス5a〜5cに対して配送する。
なお、培養生産室1の床には案内線7を施設してあり、各配送容器6a〜6cは、案内線7による案内下において培養生産室1の室内を個別に自走移動する。
各配送容器6a〜6cは、各パスボックス5a〜5c、各培養器2a,2b、並びに、各培養操作器3a〜3eに対して個別に接続及び接続解除が可能であり、1つの配送容器6a〜6cを、1つのパスボックス5a〜5c又は1つの培養器2a,2b又は1つの培養操作器3a〜3eに対して接続すると、接続した配送容器6a〜6cの内部が、周囲空間に対する気密性を保った状態で、接続相手の内部空間に連通し、この連通状態において、接続した配送容器6a〜6cと接続相手との間で培養物x1〜x3の受け渡しが行われる。
また、1つの配送容器6a〜6cと接続相手(1つのパスボックス5a〜5c又は1つの培養器2a,2b又は1つの培養操作器3a〜3e)との接続が解除されると、上記連通が遮断されて、接続解除された配送容器6a〜6cの内部、及び、配送容器6a〜6cとの接続が解除された接続相手の内部がいずれも独立した状態の空間に戻る。
各配送容器6a〜6cは、容器用除染器4に対しても同様に接続及び接続解除が可能であり、1つの配送容器6a〜6cを容器用除染器4に接続すると、接続した配送容器6a〜6cの内部に対し容器用除染器4から過酸化水素ガスなどの除染ガスが供給され、これにより、接続した配送容器6a〜6cの内部が除染される。
即ち、一連の処理が終了した培養物x1〜x3をいずれかのパスボックス5a〜5cに受け渡して空になった使用済の配送容器6a〜6cは、その都度、容器用除染器4に接続することで内部を除染する。
つまり、この培養設備では、別ロットとなる異種の培養物x1〜x3を複数の培養器2a,2bで各別に培養して、それら培養器2a,2bの夫々は1ロットの培養物x1〜x3の培養毎に個別に除染するのに加え、複数の培養操作器3a〜3eを設けて、これら培養操作器3a〜3eの夫々も1ロットの培養物x1〜x3の培養操作毎に個別に除染し、更に、各ロットの培養物x1〜x3は各別の配送容器6a〜6cに収容した状態で配送して、それら配送容器6a〜6cの夫々も1ロットの培養物x1〜x3の配送毎に個別に除染する。
このことから、この培養設備では、別ロットとなる異種の培養物x1〜x3どうしの間での交差汚染を確実に防止しながら、それら異種の培養物x1〜x3を同時に併行して培養するとともに、同時に併行して培養操作することができ、これにより、培養物x1〜x3の生産効率を効果的に高めることができる。
なお、図1は、第1ロットの培養物x1を収容した配送容器6aを第1の培養操作器3aに接続して、第1ロットの培養物x1を第1の培養操作器3aで培養操作(前処理操作)し、それに続いて、第1ロットの培養物x1を、再び配送容器6aに収容した上で、配送容器6aの自走により第2の培養操作部3bに配送しようとする状態、
及び、これに並行して、第2ロットの培養物x2を収容した配送容器6bを培養器2aに接続して、第2ロットの培養物x2を培養器2aで培養し、それに続いて、第2ロットの培養物x2を、再び配送容器6bに収容した上で、配送容器6bの自走により第5の培養操作器3eに配送しようとする状態、
並びに、これに併行して、第3ロットの培養物x3を収容した配送容器6cを第4の培養操作器3dに接続して、第3ロットの培養物x3を第4の培養操作器3dで培養操作し、それに続いて、第3ロットの培養物x3を、再び配送容器6cに収容した上で、配送容器6cの自走により培養器2bに配送しようとする状態を示している。
8は設備の運転制御を司る運転制御器であり、各配送容器6a〜6cの移動操作は運転制御器8により自動的に行われる。
また、各配送容器6a〜6cの移動操作と連係して、各培養器2a,2bでは、接続された配送容器6a〜6cとの間での培養物x1〜x3の受け渡し、収容した培養物x1〜x3の培養、培養環境の調整、培養後の除染などが、運転制御器8により自動的に実施される。
同様に、各培養操作器3a〜3eでは、各配送容器6a〜6cの移動操作と連係して、接続された配送容器6a〜6cとの間での培養物x1〜x3の受け渡し、収容した培養物x1〜x3に対する培養操作、培養操作環境の調整、培養操作後の除染などが、運転制御器8により自動的に実施される。
パスボックス5a〜5cを通じて培養生産室1に搬入する各ロットの培養物x1〜x3には、各ロットの培養物x1〜x3毎に、処理手順である処理レシピr1〜r3を予め設定してあり、これら処理レシピr1〜r3には、各培養器2a,2b及び各培養操作器3a〜3eのうちの使用器、使用器の使用順序、各使用器での滞在時間、各使用器での具体的な処理形態などに関する情報を纏めてある。
これに対し、運転制御器8は、パスボックス5a〜5cを通じて各ロットの培養物x1〜x3を搬入する際に、それら各ロットの培養物x1〜x3に設定されている処理レシピr1〜r3を読み取る。
そして、読み取った処理レシピr1〜r3に従って、各ロットの培養物x1〜x3を収容した搬送容器6a〜6cの自走移動を制御することで、それら配送容器6a〜6cに収容した各ロットの培養物x1〜x3を、それら各ロットの培養物x1〜x3に設定されている処理レシピr1〜r3の実行に必要な培養器2a,2b又は必要な培養操作3a〜3eに対して、それら処理レシピr1〜r3の実行に必要な順序及びタイミングで配送する。
また、これに連係して、各培養器2a,2bでは、配送容器6a〜6cから受け渡された各ロットの培養物x1〜x3を、それら各ロットの培養物x1〜x3に設定されている処理レシピr1〜r3に従って培養し、同様に、各培養操作器3a〜3cでは、配送容器6a〜6cから受け渡された各ロットの培養物x1〜x3を、それら各ロットの培養物x1〜x3に設定されている処理レシピr1〜r3に従って培養操作する。
これにより、この培養設備では、各ロットの培養物x1〜x3を、それら各ロットの培養物x1〜x3に設定されている処理レシピr1〜r3の通りに培養及び培養操作して、それら各ロットの培養物x1〜x3から、それぞれ所要の種類の生産培養物を得ることができる。
また、運転制御器8は、所定期間において生産するべき生産培養物の種類別生産量が指定されるなどして、生産するべき生産培養物の種類別生産量の比が指定されると、その比で各種類の生産培養物を生産するのに必要な複数の処理レシピr1〜r3に関し、それら複数の処理レシピr1〜r3夫々の実行開始タイミングの相互関係として、設備の運転効率を最大化することができる最適な相互関係Ktを演算する機能を有する。
そしてまた、運転制御器8は、それら実行が要求される複数の処理レシピr1〜r3夫々の実行開始タイミングの相互関係を、演算した最適な相互関係Ktに自動調整した状態で、それら複数の処理レシピr1〜r3に従って配送容器6a〜6cの自走移動を制御する機能も有する。
したがって、この培養設備では、運転制御器8により演算された最適な相互関係Ktを実現できる範囲内の順序及び時間間隔をもって、所要の処理レシピr1〜r3が設定された培養物x1〜x3をパスボックス5a〜5cに供給するだけで、設備の運転効率(換言すれば、培養物x1〜x3の生産効率)を自動的に最大化することができる。
図2は、本発明による培養設備の別実施形態を示し、図2に示す培養設備では、各配送容器6a〜6cを作業者が手作業により移動させるようにしている。
各配送容器6a〜6cには、それら配送容器6a〜6cに収容した各ロットの培養物x1〜x3に設定された処理レシピr1〜r3を表示する表示器9を設けてあり、作業者は、この表示器9に表示された処理レシピr1〜r3を確認しながら、その表示処理レシピr1〜r3の実行に必要な培養操作器3a〜3c又は必要な培養器2a,2bへ各配送容器6a〜6cを手作業により順次に移動させる。
また、この表示器9には、表示した処理レシピr1〜r3の最適な実行開始タイミング(即ち、前述した最適相互関係Ktを満足する各処理レシピr1〜r3の実行開始タイミング)も表示するようにしてあり、これにより、作業者は、表示器9に表示された処理レシピr1〜r3を、同じく表示器9に表示された最適な実行開始タイミングで開始させるように、各配送容器6a〜6cを移動させることができる。
〔別実施形態〕
次に本発明の別実施形態を列記する。
配送容器6a〜6cは、自走移動に代えて、コンベア装置やロボットなどにより移動させるようにしてもよい。
また、配送容器6a〜6cは、人力による移動に代えて、作業者による遠隔操作で移動させるようにしてもよく、その場合、作業者が、配送容器6a〜6cに収容された培養物x1〜x3の設定処理レシピr1〜r3を確認しながら、配送容器6a〜6cの移動を遠隔操作できるようにしてもよい。
前述の実施形態では、配送容器6a〜6cから培養操作器3a〜3e又は培養器2a,2bに受け渡した培養物x1〜x3が、その培養操作器3a〜3e又は培養器2a,2bから再び配送容器6a〜6cに受け渡されるまで、培養操作器3a〜3e又は培養器2a,2bと配送容器6a〜6cとの接続を保持する例を示したが、これに代えて、配送容器6a〜6cから培養操作器3a〜3e又は培養器2a,2bに培養物x1〜x3を受け渡す度に、それら培養操作器3a〜3e又は培養器2a,2bと配送容器6a〜6cとの接続を解除して、接続解除した配送容器6a〜6cを他の培養物の配送に使用するようにしてもよい。
複数の培養操作器3a〜3eは夫々、培養物x1〜x3を手作業により培養操作するものであってもよく、また、作業者による遠隔操作により培養物x1〜x3に培養操作を施すものであってもよい。
また、その場合、培養物x1〜x3を手作業により培養操作する作業者や、遠隔操作により培養物x1〜x3に培養操作を施す作業者が、各培養物x1〜x3に設定されている処理レシピr1〜r3を確認できるようにしてもよい。
配送容器6a〜6cや培養操作器3a〜3e又は培養器2a,2b、あるいは、遠隔操作位置において、作業者が培養物x1〜x3に設定されている処理レシピr1〜r3を確認できるようにする場合、表示器による処理レシピr1〜r3の表示、処理レシピを記載した紙片やカードの掲示による処理レシピr1〜r3の表示、あるいは、音声や信号機による処理レシピr1〜r3の表示など、どのような表示形態を採用してもよい。
本発明は、再生医療を目的として生体由来の細胞や組織を培養する培養設備に限らず、薬品や食品の製造を目的として生体由来の細胞や組織を培養する培養設備など、どのような目的で生体由来の細胞や組織を培養する培養設備にも利用することができる。
x1,x2,x3 培養物
2a,2b 培養器
3a〜3e 培養操作器
6a〜6c 配送容器
4 容器用除染器
r1〜r3 処理レシピ(処理手順)
8 運転制御器
Kt 処理手順夫々の実行開始タイミングの最適な相互関係

Claims (9)

  1. 培養物を培養する内部空間を所定の培養環境に保つ培養器を複数設けるとともに、内部で前記培養物に対して培養操作を施す培養操作器を設け、
    複数の前記培養器の夫々と前記培養操作器との間において前記培養物の受け渡しを行う培養設備であって、
    前記培養操作器として、前記培養物に対して施す培養操作が互いに異なる複数種の培養操作器を含む複数の培養操作器を設け、
    複数の前記培養操作器の夫々、及び、複数の前記培養器の夫々は、内部の除染が個別に可能な構成にし、
    前記培養物を内部に収容する移動自在な配送容器を設け、
    前記配送容器は、複数の前記培養操作器の夫々、及び、複数の前記培養器の夫々に対して接続及び接続解除が可能で、かつ、接続した前記培養操作器との間での前記培養物の受け渡し、及び、接続した前記培養器との間での前記培養物の受け渡しが可能な構成にしてある培養設備。
  2. 前記配送容器を複数設けてある請求項1記載の培養設備。
  3. 前記配送容器の接続及び接続解除が可能で、かつ、接続した前記配送容器の内部を除染する容器用除染器を設けてある請求項1又は2記載の培養設備。
  4. 1つの前記配送容器に収容する1ロットの前記培養物ごとに設定されている処理手順に従って、前記配送容器の移動を制御することで、各ロットの前記培養物を前記処理手順の実行に必要な前記培養操作器又は前記培養器に対して自動配送する運転制御器を設けてある請求項1〜3のいずれの1項に記載の培養設備。
  5. 前記配送容器を複数設け、
    前記運転制御器は、前記配送容器から前記培養操作器又は前記培養器に受け渡した前記培養物が、その培養操作器又は培養器から再び前記配送容器に受け渡されるまで、前記培養操作器又は前記培養器と前記配送容器との接続を保持する構成にしてある請求項4記載の培養設備。
  6. 前記運転制御器は、実行が要求された複数の前記処理手順夫々の実行開始タイミングの相互関係を設備の運転効率が最大化される関係に自動調整した状態で、それら複数の前記処理手順に従って前記配送容器の移動を制御する構成にしてある請求項4又は5記載の培養設備。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の培養設備を用いて実施する培養方法であって、
    1つの前記配送容器に収容する1ロットの前記培養物ごとに設定されている処理手順に従って、手動により前記配送容器を移動させることで、各ロットの前記培養物を前記処理手順の実行に必要な前記培養操作器又は前記培養器に対して配送する培養方法。
  8. 前記培養物を収容した前記配送容器において、収容した前記培養物に対して設定されている前記処理手順を表示する請求項7記載の培養方法。
  9. 実行が要求された複数の前記処理手順夫々の実行開始タイミングの相互関係を設備の運転効率が最大化される関係に調整した状態で、それら複数の前記処理手順に従って前記配送容器を移動させる請求項7又は8記載の培養方法。
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