JP2018037074A - 表示装置、入力検出装置および電子装置 - Google Patents

表示装置、入力検出装置および電子装置 Download PDF

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忠義 勝田
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Abstract

【課題】例えば表示装置内でタッチ検出用の磁界を発生させるような電磁誘導方式のインセルタッチパネルにおいて、表示領域の端部においても表示領域の中央と同様の磁界を発生させることができる入力検出装置を提供する。
【解決手段】入力検出装置は、検出領域に配置された複数の第1駆動電極TL(0)〜TL(p)と、額縁領域に配置された第2駆動電極TL(dU)と、第2駆動電極TL(dU)を駆動する第2駆動回路と、を備える。そして、複数の第1駆動電極TL(0)〜TL(p)と第2駆動電極TL(dU)とは第1方向に延在し第1方向と交差する第2方向に配列され、額縁領域において第2駆動電極TL(dU)と第2駆動回路とは第1方向に配列される。
【選択図】図12

Description

本発明は、表示装置、入力検出装置および電子装置に関し、特に外部物体の近接を検出可能なタッチ検出機能を有する表示装置、入力検出装置および電子装置に関する。
近年、入力検出装置として、いわゆるタッチパネルと呼ばれる、外部物体の近接(以下、接触も含む)を検出可能なタッチ検出機能を有する入力検出装置が注目されている。タッチパネルは、表示装置、例えば液晶表示装置上に装着または液晶表示装置と一体化され、タッチ検出機能付き表示装置として提供される。
外部物体として、例えばペンを用いることを可能にしたタッチパネルがある。ペンを用いることにより、例えば小さな領域を指定したり、手書き文字の入力が可能となる。ペンによるタッチを検出する技術は、種々ある。種々ある技術の一つとして、電磁誘導方式がある。電磁誘導方式は、高精度、高い筆圧検出精度を実現することが可能であり、外部物体がタッチパネル表面から離間したホバリング検出機能も実現可能であるため、ペンによるタッチを検出する技術としては有力な技術である。
また、外部物体として、指等の検出が可能なタッチ検出装置がある。この場合、検出対象が、ペンと異なるため、タッチを検出する技術としては、電磁誘導方式とは異なる方式が採用される。例えば、指等のタッチにより生じる光学的な変化、抵抗値の変化、あるいは電界の変化を検出する方式が存在する。これらの方式のなかで、電界の変化を検出する方式は、例えば静電容量を用いる静電容量方式がある。静電容量方式は、比較的単純な構造を有し、低消費電力であるため、携帯情報端末などに用いられている。
電磁誘導方式のタッチパネルに関する技術は、例えば特許文献1に記載されている。
特開平10−49301号公報
タッチ検出機能付き表示装置には、タッチパネルを表示装置と一体化した、いわゆるインセルタイプの表示装置と、タッチパネルを表示装置上に装着した、いわゆるオンセルタイプの表示装置とがある。
インセルタイプの表示装置で電磁誘導方式のタッチ検出を行う場合、表示領域の共通電極を磁界発生用の駆動電極とすることが考えられる。しかし、この場合、表示領域の最も端、もしくはその付近にある共通電極の領域では表示領域の中心よりも磁界を発生させにくいという問題があった。
特許文献1には、液晶パネルのセグメント電極とコモン電極を磁界タッチ検出の検出電極とするインセルタイプのタッチパネルについて記載されているが、液晶パネル内の電極を用いて磁界を発生させること、また、その場合の課題については記載も示唆もない。
本発明の目的は、例えば表示装置内でタッチ検出用の磁界を発生させるような電磁誘導方式のインセルタッチパネルにおいて、表示領域の端部においても表示領域の中央と同様の磁界を発生させることができる入力検出装置を提供することにある。
本発明の一態様に係わる入力検出装置は、検出領域に配置された複数の第1駆動電極と、額縁領域に配置された第2駆動電極と、第2駆動電極を駆動する第2駆動回路と、を備える。そして、複数の第1駆動電極と第2駆動電極とは第1方向に延在し第1方向と交差する第2方向に配列され、額縁領域において第2駆動電極と第2駆動回路とは第1方向に配列される。
(A)および(B)は、表示装置の構成を示す平面図および断面図である。 (A)〜(C)は、磁界検出の原理を示す説明図である。 (A)〜(C)は、電界検出の原理を示す説明図である。 実施の形態1に係わる表示装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係わるモジュールの構成を示す平面図である。 実施の形態1に係わる表示装置の構成を示す平面図である。 実施の形態1に係わる表示装置の動作を示す平面図である。 実施の形態1に係わる表示装置の動作を示す平面図である。 実施の形態1に係わる駆動回路と駆動電極の構成を示す平面図である。 実施の形態1に係わる駆動回路と駆動電極の構成を示す平面図である。 実施の形態1に係わる表示装置の回路配置を示す平面図である。 実施の形態1の変形例に係わる表示装置の回路配置を示す平面図である。 実施の形態2に係わる表示装置の構成および動作を示す平面図である。 実施の形態2に係わる表示装置の構成および動作を示す平面図である。 実施の形態2に係わる表示装置の構成および動作を示す平面図である。 実施の形態1および2に係わる電子装置を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまでも一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。以下の説明は、入力検出装置として、タッチ検出機能付き液晶表示装置を例として述べるが、これに限定されるものではない。例えば、入力検出装置は、タッチ検出機能付きOLED表示装置でもよいし、表示機能を有していないタッチパネル等であってもよい。
(実施の形態1)
実施の形態1では、ペンと指との両方の接触または近接を検出することができる表示装置、すなわち電磁誘導方式と静電容量方式の入力装置を内蔵した表示装置について説明する。本実施の形態1の表示装置は、同一の装置構成で、表示動作と、電磁誘導方式の入力検出動作と、静電容量方式の入力検出動作とを時分割で行うことができる。本実施の形態1の表示装置は、液晶により画像表示を行う表示装置であるが、液晶に限定されず、OLEDなどにより画像表示を行ってもよい。
<表示装置の基本的な構成>
図1は、表示装置の構成を模式的に示す図である。図1において、1は、表示装置を示しており、図1(A)は、表示装置1の平面を示す平面図であり、図1(B)は、表示装置1の断面を示す断面図である。表示装置1は、第1基板TGBと、第1基板TGBに積層されたレイヤ(層)、カラーフィルタCFT、第2基板CGBおよび第2基板CGBに積層されたレイヤ(層)を備えている。第1基板TGBおよび第2基板CGBは、絶縁基板である。例えば、第1基板TGBおよび第2基板CGBは、ガラス基板またはフィルム基板である。
図1(A)において、TL(0)〜TL(p)は、第1基板TGBの第1主面TSF1に形成されたレイヤによって構成された駆動電極を示している。駆動電極TL(0)〜TL(p)は、表示動作の共通電極と、磁界発生の駆動電極と、電界発生の駆動電極として機能する。また、RL(0)〜RL(p)は、第2基板CGBの第1主面CSF1に形成されたレイヤによって構成された検出電極を示している。検出電極RL(0)〜RL(p)は、磁界検出の検出電極と、電界検出の検出電極として機能する。図1(A)の第1基板TGBと第2基板CGBとは、図1(B)に示すように、液晶層を挟んで、第1基板TGBの第1主面TSF1と第2基板CGBの第2主面CSF2とが対向するように配置される。
図1(B)に示すように第1基板TGBの第1主面TSF1と、第2基板CGBの第2主面CSF2との間に駆動電極TL(0)〜TL(n+2)、液晶層およびカラーフィルタCFTが配置されている。また、第2基板CGBの第1主面CSF1には、図1(A)に示した複数の検出電極RL(0)〜RL(p)と、偏光板とが配置されている。また、図1(B)において、13は検出電極RL(n)に接続された単位検出回路を示している。
本明細書では、表示装置1を図1(B)の第1主面CSF1、TSF1に垂直な方向から見たときの状態を、平面視として説明する。平面視で見たとき、駆動電極TL(0)〜TL(p)は、第1基板TGBの第1主面TSF1において、図1(A)に示すように、行方向(横方向)に延在し、列方向(縦方向)に平行に配置されている。また、検出電極RL(0)〜RL(p)は、第2基板CGBの第1主面CSF1において、図1(A)に示すように、列方向(縦方向)に延在し、行方向(横方向)に平行に配置されている。
駆動電極TL(0)〜TL(p)と検出電極RL(0)〜RL(p)の間は、第2基板CGB、液晶層等を介して互いに電気的に分離されている。この時、駆動電極と検出電極との間に形成される容量が図1(B)の破線で示される。
この実施の形態においては、駆動電極TL(0)〜TL(p)と検出電極RL(0)〜RL(p)とが互いに直交して配置されているが、これに限らず傾きを持って交差して配置されていてもよい。
<磁界検出の原理>
図2は、磁界検出の原理を示す説明図である。磁界検出の期間は、磁界を発生する磁界発生期間と磁界を検出する磁界検出期間とによって構成される。図2(A)および(C)は、磁界発生期間の動作を示し、図2(B)は、磁界検出期間の動作を示す。
本実施の形態では、図1に示す駆動電極TL(0)〜TL(p)を磁界発生の駆動電極として用いる。磁界発生期間においては、それぞれ平行に配置されている駆動電極TL(0)〜TL(p)のうち、離間して配置される所定の駆動電極同士を直列に接続し、それぞれの端部に異なる駆動電圧を供給することによって駆動電極に電流を流し磁界を発生させる。例えば、図1に示した駆動電極TL(0)およびTL(2)の右側の端部同士を電気的に接続する。次いで、駆動電極TL(0)の左側の端部から第1電圧Vsを供給し、駆動電極TL(2)の左側の端部から第1電圧Vsと異なる電圧値を有する磁界駆動信号を供給することにより駆動電極TL(0)とTL(2)とに電流が流れ、間に挟まれた駆動電極TL(1)の領域を中心として磁界を発生する。ここで、磁界駆動信号は、その電圧が周期的に変化する信号である。この時、駆動電極TL(0)およびTL(2)を磁界発生コイルとみなすことができる。第1電圧Vsは、例えば、接地電圧または基準電圧である。
図2(A)において、GX(n−1)は、駆動電極TL(0)、TL(2)によって構成された磁界発生コイルを示し、GX(n)〜GX(n+4)のそれぞれは、磁界発生コイルGX(n−1)と同様に、駆動電極TL(1)、TL(3)〜TL(p)によって構成された磁界発生コイルを示している。
図2(A)において、容量素子CとコイルL1は、共振回路を構成するように並列接続され、ペンPenに内蔵されている。磁界発生期間において、磁界発生コイルGX(n−1)〜GX(n+3)のそれぞれの一方の端部には、第1電圧Vsが供給されている。この時、磁界駆動信号CLKが、磁界発生コイルGX(n)の他方の端部に供給されると磁界発生コイルGX(n)が、磁界駆動信号CLKの電圧変化に応じた磁界φ1を発生する。ペンPenが、磁界発生コイルGX(n)に近接していれば、磁界発生コイルGX(n)とコイルL1との間は電磁結合され、磁界φ1によってコイルL1に相互誘導による誘起電圧が発生し、容量素子Cが充電される。
磁界検出期間では、図1に示した検出電極RL(0)〜RL(p)を用いて磁界の検出が行われる。互いに平行に配置された検出電極RL(0)〜RL(p)のうち、互いに離間する所定の検出電極同士を選択して直列に接続し、磁界検出コイルを構成する。例えば、検出電極RL(0)とRL(3)とを図1の上側の端部同士で電気的に接続して構成した磁界検出コイルは検出電極RL(1)、RL(2)の領域を中心に磁界を検出する。
図2(B)において、DY(n−2)は、検出電極RL(0)、RL(3)によって構成された磁界検出コイルを示しており、DY(n−1)〜DY(n+1)は、同様に検出電極RL(2)〜RL(p)によって構成された磁界検出コイルを示している。磁界検出期間のとき、磁界検出コイルDY(n−1)〜DY(n+1)のそれぞれの一方の端部に、第1電圧Vsが供給され、それぞれの他方の端部における信号Rx(n−2)〜Rx(n+1)が、単位検出回路に供給される。
磁界発生期間において、容量素子Cに充電が行われていれば、磁界検出期間のとき、ペンに内蔵されたコイルL1は、容量素子Cに充電されている電荷に従って、共振回路の共振周波数に応じて変化する磁界φ2を発生する。図2(B)では、磁界検出コイルDY(n)の内側にペンがある、すなわち、コイルL1の中心(一点鎖線)が存在している。そのため、磁界検出コイルDY(n)とコイルL1との間で電磁結合が発生し、相互誘導によって、磁界検出コイルDY(n)に誘起電圧が発生する。その結果、磁界検出コイルDY(n)の他方の端部における信号Rx(n)は、容量素子Cに充電されている電荷量に応じて変化することになる。磁界検出コイルDY(n)に接続された単位検出回路は、この信号Rx(n)の変化を検出信号として出力する。これにより、ペンPenが近接(タッチ)しているか否か、および座標を抽出することが可能となる。また、電荷量に応じて検出信号が変化するため、ペンPenとの距離を求めることが可能となる。
図2(C)は、図2(B)に続いて移行した磁界発生期間を示している。図2(A)と異なるのは、磁界発生コイルGX(n+1)に磁界駆動信号CLKが供給されていることである。ペンPenの位置は変化していないため、図2(C)に示した磁界発生期間においては、コイルL1に誘起電圧が発生せず、容量素子Cは充電されない。これにより、図2(C)に続いて移行する磁界検出期間においては、ペンPenが近接していないと検出される。以降、同様にして、ペンPenの検出が行われる。
<電界検出の原理>
図3は、電界検出の原理を示す説明図である。図3(A)において、12−0〜12−pのそれぞれは、電界駆動信号を出力する単位駆動回路を示し、13−0〜13−pのそれぞれは、単位検出回路を示している。また、図3(A)において、実線の○で囲んだパルス信号は、駆動電極TL(2)へ供給される電界駆動信号Tx(2)の波形を示している。外部物体として、指がFGとして示されている。
駆動電極TL(2)に、電界駆動信号Tx(2)が供給されると、図3(B)に示すように、駆動電極TL(2)と、この駆動電極TL(2)と直交する検出電極RL(n)との間で電界が発生する。このとき、指FGが、駆動電極TL(2)の近傍をタッチしていると、指FGと駆動電極TL(2)との間でも電界が発生し、駆動電極TL(2)と検出電極RL(n)との間で発生している電界が減少する。これにより、駆動電極TL(2)と検出電極RL(n)との間の電荷量が減少する。その結果、図3(C)に示すように、駆動信号Tx(2)の供給に応答して生じる電荷量は、指FGがタッチしているときは、タッチしていないときに比べてΔQだけ減少する。電荷量の差は、電圧の差として表れ、単位検出回路13−nに供給され、検出信号として出力される。
他の駆動電極についても、同様にして、電界駆動信号を供給することにより、指FGがタッチしているか否かに応じた信号の電圧変化が、検出電極RL(0)〜RL(p)に生じ、検出信号として出力されることになる。これにより、指FGがタッチしているか否か、および座標を抽出することが可能となる。
なお、表示動作中においては、図1に示した駆動電極TL(0)〜TL(p)が例えば共通電極として機能し、全ての駆動電極に同一の表示駆動信号が供給される。
<表示装置の全体構成>
図4は、実施の形態1に係わる表示装置1の構成を示すブロック図である。図4において、表示装置1は、表示パネル(液晶パネル)、制御装置3、ゲートドライバ4(ゲートドライバ4L、4R)およびタッチ制御装置5を備えている。また、表示装置1は、第1駆動回路DRVL、DRVR、第2駆動回路DRVU、DRVDおよび検出回路DETを備えている。表示パネルは、表示を行う表示領域とその周辺の額縁領域とを備えている。表示と言う観点で見た場合、表示領域はアクティブ領域であり、表示領域を包囲する額縁領域は非アクティブ領域である。図4では、2が、表示領域である。また、この表示領域2は、電磁誘導方式による磁界タッチ検出および静電容量方式による電界タッチ検出の検出領域である。
表示領域2は、複数の画素が行列状に配置された画素配列を有している。画素配列には、複数の信号線、複数の画素電極、複数の第1駆動電極、複数の走査線および複数の検出電極が配置されている。図4を参照して述べると、画素配列において、信号線SL(0)〜SL(p)は、縦方向(列方向)に延在し、横方向(行方向)に平行に配置されている。また、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)は、横方向に延在し、縦方向に平行に配置されている。画素電極はマトリクス状に配置されている。さらに、走査線は、横方向に延在し、縦方向に平行に配置され、検出電極RL(0)〜RL(p)は、縦方向に延在し、横方向に平行に配置されている。この場合、画素は、かかる複数の信号線と複数の走査線とが交差することにより形成される空間に配置されている。表示の期間(表示期間)においては、信号線と走査線により、画素が選択され、選択された画素には、そのときの信号線を介して供給される画素電極の電圧と、第1駆動電極の電圧が印加され、画素電極と第1駆動電極との間の電圧差に従った表示が行われる。
制御装置3は、外部端子Ttに供給されるタイミング信号と入力端子Tiに供給される画像情報とを受け、表示期間のとき、画像情報に従った画像信号を形成し、複数の信号線SL(0)〜SL(p)に供給する。また、制御装置3は、外部端子Ttに供給されるタイミング信号とタッチ制御装置5からの制御信号SWとを受け、種々の信号を形成する。図4には、制御装置3により形成される信号のうち、説明に必要な信号のみが、代表として描かれている。すなわち、制御装置3は、同期信号TSHDおよび制御信号CNTL、CNTRを形成する。また、特に制限されないが、制御装置3は、駆動信号TPL、TSVを形成する。
同期信号TSHDは、表示領域2において表示を行う表示期間とタッチ検出を行うタッチ検出期間とを識別する同期信号である。制御装置3は、この同期信号TSHDによって、タッチ制御装置5が、タッチ検出期間の際に動作するように制御する。
ゲートドライバ4は、表示のとき、制御装置3からのタイミング信号に従って走査線信号Vss0〜Vsspを形成し、表示領域2内の走査線に供給する。表示期間においては、ハイレベルの走査線信号が供給されている走査線に接続されている画素が選択され、選択された画素は、そのとき信号線SL(0)〜SL(p)に供給されている画像信号に従った表示を行う。
検出回路DETは、電磁誘導方式による磁界タッチ検出および静電容量方式による電界タッチ検出の際に、検出電極RL(0)〜RL(p)における信号の変化を検出し、検出信号Rx(0)〜Rx(p)として出力する。
タッチ制御装置5は、検出信号Rx(0)〜Rx(p)を受け、タッチされた位置の座標を抽出し、外部端子Toから出力する。また、タッチ制御装置5は、制御信号SWを出力するとともに、同期信号TSHDを受け、制御装置3に同期して動作する。
表示領域2は、画素配列の行に平行した辺2−U、2−Dと、画素配列の列に平行した辺2−R、2−Lを有している。ここで、辺2−Uと辺2−Dは、互いに対向した辺であり、この2辺の間に、画素配列における複数の第1駆動電極TL(0)〜TL(p)と複数の走査線が配置されている。また、辺2−Rと辺2−Lも、互いに対向した辺であり、この2辺の間に、画素配列における複数の信号線SL(0)〜SL(p)と複数の検出電極RL(0)〜RL(p)が配置されている。
第1駆動回路DRVLは、表示領域2の辺2−Lに沿って配置され、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)のそれぞれの一方の端部に接続されている。同様に、第1駆動回路DRVRは、表示領域2の辺2−Rに沿って配置され、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)のそれぞれの他方の端部に接続されている。
第1駆動回路DRVL、DRVRは、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)に駆動電圧を供給する信号配線TPLL、TSVL、TPLR、TSVRと第1駆動電極とを接続する第1スイッチ(図9および図10に図示するS1L、S2L、S1R、S2R)と、第1スイッチを切り替えて第1駆動電極を選択する第1選択回路(図9および図10に図示するSEL(0)〜SEL(p)、SER(0)〜SER(p))とを備えている。第1選択回路は、制御信号CNTL、CNTRに基づいて、磁界タッチ検出および電界タッチ検出のとき、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)から、所望の第1駆動電極を選択する選択信号を形成する。この選択信号により第1スイッチを切り替えて第1駆動電極を選択する。
第1駆動回路DRVL、DRVRは、磁界タッチ検出のとき、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)から、所望の第1駆動電極を選択し、選択した第1駆動電極に磁界駆動信号を供給し、電界タッチ検出のときにも、所望の第1駆動電極を選択し、選択した第1駆動電極に電界駆動信号を供給する。
表示領域2の外部の額縁領域(上辺額縁領域)には、磁界発生用ダミー駆動電極である第2駆動電極TL(dU)が配置されている。同様に、表示領域2の外部の額縁領域(下辺額縁領域)には、磁界発生用ダミー駆動電極である第2駆動電極TL(dD)が配置されている。
ここで、磁界発生用ダミー駆動電極とは、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)と異なり、表示領域2の外側に配置され、磁界発生動作のみを行って表示動作を行わない駆動電極であることを意味する。また、必ずしも限定されるものではないが、電界発生動作も行わない。
第2駆動回路DRVUは、表示領域2の辺2−Uに沿って配置され、第2駆動電極TL(dU)の一方の端部および他方の端部に接続されている。同様に、第2駆動回路DRVDは、表示領域2の辺2−Dに沿って配置され、第2駆動電極TL(dD)の一方の端部および他方の端部に接続されている。
第2駆動回路DRVU、DRVDも、第1駆動回路DRVL、DRVRと同様に、第2駆動電極TL(dU)、TL(dD)に駆動電圧を供給する信号配線TPLL、TSVL、TPLR、TSVRと第2駆動電極とを接続する第2スイッチ(図9および図10に図示するS1L、S2L、S1R、S2R)と、第2スイッチを切り替えて第2駆動電極を選択する第2選択回路(図9および図10に図示するSEL(dU)、SER(dU)、SEL(dD)、SER(dD))とを備えている。第2選択回路は、制御信号CNTL、CNTRに基づいて、磁界タッチ検出および電界タッチ検出のとき、第2駆動電極TL(dU)、TL(dD)から、所望の第2駆動電極を選択する選択信号を形成する。この選択信号により第2スイッチを切り替えて第2駆動電極を選択する。
第2駆動回路DRVUは、磁界タッチ検出期間において第2駆動電極TL(dU)を選択し、磁界駆動信号を供給する。第2駆動回路DRVDは、第2駆動電極TL(dD)を選択し、磁界駆動信号を供給する。
図4において、TPLL、TPLRおよびTSVL、TSVRのそれぞれは、信号配線を示している。信号配線TPLLおよびTSVLは、表示領域2の辺2−Lに沿って延在している。この信号配線TPLLおよびTSVLは、表示領域2の辺2−U、2−Dに沿って延在している端部を含む。同様に、信号配線TPLRおよびTSVRは、表示領域2の辺2−Rに沿って延在している。この信号配線TPLRおよびTSVRは、表示領域2の辺2−U、2−Dに沿って延在している端部を含む。
第1駆動回路DRVLは、磁界タッチ検出および電界タッチ検出のとき、選択した第1駆動電極を、信号配線TPLLまたはTSVLに接続する。同様に、第1駆動回路DRVRは、磁界タッチ検出および電界タッチ検出のとき、選択した第1駆動電極を、信号配線TPLRまたはTSVRに接続する。第2駆動回路DRVU、DRVDも、磁界タッチ検出のとき、選択した第2駆動電極を、信号配線TPLLまたはTSVL、信号配線TPLRまたはTSVRに接続する。
制御装置3によって形成された駆動信号TPLおよびTSVが、信号配線TPLL、TPLRおよびTSVL、TSVRのそれぞれの端部に供給される。磁界タッチ検出のときには、信号配線TPLL、TPLRおよびTSVL、TSVRを伝搬している駆動信号TPLおよびTSVが、選択した第1駆動電極および第2駆動電極に供給され、磁界が発生する。また、電界タッチ検出の際には、信号配線TPLL、TPLRおよびTSVL、TSVRを伝搬している駆動信号TPLおよびTSVが、選択した第1駆動電極および第2駆動電極に供給され、電界が発生する。
<表示装置のモジュール構成>
図5は、実施の形態1に係わる表示装置1を実装したモジュール500の全体構成を示す模式的な平面図である。模式的ではあるが、図5は、実際の配置に合わせて描かれている。同図において、501は、図1で示した第1基板TGBの領域を示し、502は、第1基板TGBと第2基板CGBとが積層された領域を示している。モジュール500において、第1基板TGBは、領域501と502において一体となっている。また、領域502では、第1基板TGBの第1主面TSF1と第2基板CGBの第2主面CSF2とが対向するように、第1基板TGBに第2基板CGBが搭載されている。また、図5において、500−U、500−Dは、モジュール500の短辺を示しており、500−L、500−Rは、モジュール500の長辺を示している。例えば、制御装置3は、ドライバICであって、検出回路DETは、ドライバICに内蔵されてもよい。
領域502であって、表示領域2の辺2−Lとモジュール500の辺500−Lとの間の左辺額縁領域には、図4で示したゲートドライバ4L、第1駆動回路DRVLが配置されている。表示領域2の辺2−Rとモジュール500の辺500−Rとの間の右辺額縁領域には、図4で示したゲートドライバ4R、第1駆動回路DRVRが配置されている。表示領域2の辺2−Uとモジュール500の辺500−Uとの間の上辺額縁領域には、図4で示した第2駆動回路DRVUが配置されている。表示領域2の辺2−Dとモジュール500の辺500−Dとの間の下辺額縁領域には、図4で示した第2駆動回路DRVD、検出回路DETおよび制御装置3が配置されている。検出回路DETは、領域501の第1基板TGBの第1主面TSF1に形成された配線および部品により構成されている。平面視で見たとき、検出回路DETを覆うように、制御装置3が、第1基板TGBに実装されている。また、第1駆動回路DRVL、DRVRおよび第2駆動回路DRVU、DRVDを構成する配線および部品も、領域502における第1基板TGBの第1主面TSF1に形成されている。
図4において説明した検出信号Rx(0)〜Rx(p)は、フレキシブルケーブルFB1内の配線を介して、タッチ制御装置5に供給される。領域501には、フレキシブルケーブルFB2が接続されており、このフレキシブルケーブルFB2に設けられたコネクタCNを介して、タッチ制御装置5と制御装置3との間で信号の送受信が行われる。
表示領域2には、既に述べたように、複数の画素が行列状に配列された画素配列を有しており、画素配列の行に沿って配置された複数の第1駆動電極TL(0)〜TL(p)および走査線と、画素配列の列に沿って配置された複数の信号線SL(0)〜SL(p)と複数の検出電極RL(0)〜RL(p)とを備えている。図5には、例として、2個の第1駆動電極TL(n)、TL(m)と2個の信号線SL(k)、SL(n)と3個の検出電極RL(n−2)〜RL(n)が示されている。なお、図5では、走査線は、省略されているが、走査線は、例示した第1駆動電極TL(n)、TL(m)と平行して、延在している。
また、図5には、画素配列が、破線PDMとして示されており、画素配列PDMに配置されている複数の画素のうち、表示領域2の4個の角に配置されている画素と、例示した第1駆動電極および信号線との交差部に配置された画素が、Pixとして示されている。
表示領域2の外部の上辺額縁領域および下辺額縁領域には、既に述べたように、磁界発生用ダミー駆動電極である第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)が表示領域2の第1駆動電極TL(0)〜TL(p)と平行して、延在している。第1駆動電極TL(0)〜TL(p)と第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)の延在方向、すなわち、横方向を第1方向として見た場合、この第1方向と直交(交差を含む)する縦方向である第2方向に、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)と第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)が配列されている。
図4に示した信号配線TPLLおよびTSVLのそれぞれは、左辺額縁領域において、第2方向に延在している。この信号配線TPLLおよびTSVLは、上辺額縁領域および下辺額縁領域において、第1方向に延在している端部を含む。同様に、信号配線TPLRおよびTSVRのそれぞれは、右辺額縁領域において、第2方向に延在している。この信号配線TPLRおよびTSVRは、上辺額縁領域および下辺額縁領域において、第1方向に延在している端部を含む。
<表示装置の動作>
図6〜図10により、実施の形態1に係わる表示装置1の動作について説明する。図6は、実施の形態1に係わる表示装置1の構成を示す平面図である。
図6において、TL(0)〜TL(p)は、表示領域2の辺2−Uと辺2−Dとの間に、互いに平行に配置された第1駆動電極を示している。また、TL(dU)は、表示領域2の外部の領域(上辺額縁領域)であって、辺2−Uに沿って配置された第2駆動電極(磁界発生用ダミー駆動電極)を示しており、TL(dD)は、表示領域2の外部の領域(下辺額縁領域)であって、辺2−Dに沿って配置された第2駆動電極(磁界発生用ダミー駆動電極)を示している。
また、図6において、UDL(0)〜UDL(p)およびUDR(0)〜UDR(p)のそれぞれは、単位駆動回路を示している。単位駆動回路UDL(0)〜UDL(p)のそれぞれは、表示領域2の辺2−Lに沿って配置されており、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)に対応している。単位駆動回路UDL(0)〜UDL(p)は、第1駆動回路DRVLを構成する回路である。また、単位駆動回路UDR(0)〜UDR(p)のそれぞれは、表示領域2の辺2−Rに沿って配置されており、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)に対応している。単位駆動回路UDR(0)〜UDR(p)は、第1駆動回路DRVRを構成する回路である。
また、UDL(dU)、UDR(dU)、UDL(dD)およびUDR(dD)のそれぞれは、単位駆動回路を示している。単位駆動回路UDL(dU)およびUDR(dU)のそれぞれは、表示領域2の辺2−Uに沿って配置されており、第2駆動電極TL(dU)に対応している。単位駆動回路UDL(dU)およびUDR(dU)は、第2駆動回路DRVUを構成する回路である。単位駆動回路UDL(dD)およびUDR(dD)のそれぞれは、表示領域2の辺2−Dに沿って配置されており、第2駆動電極TL(dD)に対応している。単位駆動回路UDL(dD)およびUDR(dD)は、第2駆動回路DRVDを構成する回路である。
図7および図8は、実施の形態1に係わる表示装置1の動作を示す平面図である。また、図9および図10は、実施の形態1に係わる駆動回路と駆動電極の構成を示す平面図である。図7および図9は、表示領域2の辺2−Uに最も近接して配置された第1駆動電極TL(0)において磁界を発生する場合を示す。図8および図10は、表示領域2の辺2−Dに最も近接して配置された第1駆動電極TL(p)において磁界を発生する場合を示す。
図9および図10において、単位駆動回路UDL(0)〜UDL(p)、UDR(0)〜UDR(p)、UDL(dU)、UDR(dU)、UDL(dD)およびUDR(dD)のそれぞれは、選択回路SEL(0)〜SEL(p)、SER(0)〜SER(p)、SEL(dU)、SER(dU)、SEL(dD)およびSER(dD)と、これらの選択回路のそれぞれに対応する一対のスイッチS1L、S2L、S1RおよびS2Rを備えている。選択回路SEL(0)〜SEL(p)およびSER(0)〜SER(p)と、これらの選択回路のそれぞれに対応する一対のスイッチS1L、S2L、S1RおよびS2Rは、第1駆動回路DRVL、DRVRを構成する第1選択回路と第1スイッチである。選択回路SEL(dU)、SER(dU)、SEL(dD)およびSER(dD)と、これらの選択回路のそれぞれに対応する一対のスイッチS1L、S2L、S1RおよびS2Rは、第2駆動回路DRVU、DRVDを構成する第2選択回路と第2スイッチである。
選択回路SEL(0)〜SEL(p)、SER(0)〜SER(p)、SEL(dU)、SER(dU)、SEL(dD)およびSER(dD)のそれぞれは、選択信号により、各選択回路に対応するスイッチS1L、S2L、S1RおよびS2Rを切り替えて、対応する第1駆動電極TL(0)〜TL(p)、第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)を選択する。各選択回路に対応するスイッチS1L、S2L、S1RおよびS2Rのそれぞれは、対応する選択回路からの選択信号によりオン状態となる。
選択回路SEL(0)〜SEL(p)、SEL(dU)およびSEL(dD)に対応するスイッチS1Lは、選択信号によりオン状態となることで、信号配線TPLLと、対応する第1駆動電極TL(0)〜TL(p)、第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)の一方の端部n1とを接続する。選択回路SEL(0)〜SEL(p)、SEL(dU)およびSEL(dD)に対応するスイッチS2Lは、選択信号によりオン状態となることで、信号配線TSVLと、対応する第1駆動電極TL(0)〜TL(p)、第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)の一方の端部n1とを接続する。
選択回路SER(0)〜SER(p)、SER(dU)およびSER(dD)に対応するスイッチS1Rは、選択信号によりオン状態となることで、信号配線TPLRと、対応する第1駆動電極TL(0)〜TL(p)、第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)の他方の端部n2とを接続する。選択回路SER(0)〜SER(p)、SER(dU)およびSER(dD)に対応するスイッチS2Rは、選択信号によりオン状態となることで、信号配線TSVRと、対応する第1駆動電極TL(0)〜TL(p)、第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)の他方の端部n2とを接続する。
この実施の形態1において、信号配線TPLLおよびTPLRに供給する駆動信号TPLは、直流電圧である。この直流電圧の駆動信号TPLは、例えば接地電圧のような第1電圧Vsの信号である。また、信号配線TSVLおよびTSVRに供給する駆動信号TSVは、交流電圧である。この交流電圧の駆動信号TSVは、例えば接地電圧のような第1
電圧Vsと、この第1電圧Vsより高い第2電圧Vdとの間で交互に振幅する信号である。
図7および図9は、表示領域2の辺2−Uに最も近接して配置された第1駆動電極TL(0)において磁界を発生する場合を示す平面図である。磁界発生期間において、磁界を発生する領域に対応する第1駆動電極TL(0)を挟むように離間して配置された2個の第2駆動電極TL(dU)および第1駆動電極TL(1)が、対応する単位駆動回路UDL(dU)、UDR(dU)、UDL(1)およびUDR(1)によって選択される。
この時、第2駆動電極TL(dU)と、第1駆動電極TL(1)とに互いに逆向きの電流が流れるように、各単位駆動回路を制御することで、第2駆動電極TL(dU)と、第1駆動電極TL(1)に挟まれた領域を中心として磁界を発生することができる。
すなわち、この時、第2駆動電極TL(dU)と、第1駆動電極TL(1)とにより、図2で説明した磁界発生コイルが構成しているとみなすことができる。図2では、互いに離間して配置された駆動電極をどちらかの端部で直列に接続してループ状のコイルを形成したが、図7のように、互いに平行に配置された第2駆動電極TL(dU)と、第1駆動電極TL(1)とが、直接電気的に接続されていなくても、互いに逆向きの電流が流れることにより強い磁界を形成することができる。このような表示装置は、ペンに電池が不要であるとともに、表示領域面内での検出感度が均一である。
単位駆動回路UDL(dU)は、選択回路SEL(dU)の選択信号によりスイッチS2Lをオンにして、選択した第2駆動電極TL(dU)を、信号配線TSVLに接続する。同様に、単位駆動回路UDR(dU)は、選択回路SER(dU)の選択信号によりスイッチS1Rをオンにして、選択した第2駆動電極TL(dU)を、信号配線TPLRに接続する。選択した第2駆動電極TL(dU)は、一方の端部n1に、信号配線TSVLから第2電圧Vdが供給され、他方の端部n2に、信号配線TPLRから第1電圧Vsが供給される。図9では、第2電圧Vdが+で示されており、第1電圧Vsが0で示されている。
同時に、単位駆動回路UDR(1)は、選択回路SER(1)の選択信号によりスイッチS2Rをオンにして、選択した第1駆動電極TL(1)を、信号配線TSVRに接続する。同様に、単位駆動回路UDL(1)は、選択回路SEL(1)の選択信号によりスイッチS1Lをオンにして、選択した第1駆動電極TL(1)を、信号配線TPLLに接続する。選択した第1駆動電極TL(1)は、他方の端部n2に、信号配線TSVRから第2電圧Vdが供給され、一方の端部n1に、信号配線TPLLから第1電圧Vsが供給される。
これにより、第2駆動電極TL(dU)に、その一方の端部n1から他方の端部n2に向けて電圧差によって矢印の電流I1が流れ、磁界φ1が発生する。同時に、第1駆動電極TL(1)に、その他方の端部n2から一方の端部n1に向けて電圧差によって矢印の電流I2が流れ、磁界φ2が発生する。第2駆動電極TL(dU)によって発生した磁界φ1と、第1駆動電極TL(1)によって発生した磁界φ2が、第1駆動電極TL(0)の領域において、重畳されることになり、強い磁界を第1駆動電極TL(0)の領域で発生させることが可能となる。この結果、表示領域2の辺2−Uに最も近接して配置された第1駆動電極TL(0)を中心として磁界を発生させるときに、表示領域2の中央付近、例えば第1駆動電極TL(4)等と同程度の強度の磁界を発生させることが可能となる。
このようにして表示装置内で磁界を発生し、コイルと容量素子とを内蔵したペンをこの表示装置の表示領域に近接した時に、コイルの容量素子が充電されて磁界を発生し、この磁界を例えば表示装置に配置された検出電極RLで検出することにより、ペンの有無及び座標を算出する。
図8および図10は、表示領域2の辺2−Dに最も近接して配置された第1駆動電極TL(p)において磁界を発生する場合を示す平面図である。磁界発生期間において、磁界を発生する領域に対応する第1駆動電極TL(p)を挟むように配置された2個の第1駆動電極TL(p−1)および第2駆動電極TL(dD)が、対応する単位駆動回路UDL(p−1)、UDR(p−1)、UDL(dD)およびUDR(dD)によって選択される。
単位駆動回路UDL(p−1)は、選択回路SEL(p−1)の選択信号によりスイッチS2Lをオンにして、選択した第1駆動電極TL(p−1)を、信号配線TSVLに接続する。同様に、単位駆動回路UDR(p−1)は、選択回路SER(p−1)の選択信号によりスイッチS1Rをオンにして、選択した第1駆動電極TL(p−1)を、信号配線TPLRに接続する。選択した第1駆動電極TL(p−1)は、一方の端部n1に、信号配線TSVLから第2電圧Vdが供給され、他方の端部n2に、信号配線TPLRから第1電圧Vsが供給される。図10では、第2電圧Vdが+で示されており、第1電圧Vsが0で示されている。
同時に、単位駆動回路UDR(dD)は、選択回路SER(dD)の選択信号によりスイッチS2Rをオンにして、選択した第2駆動電極TL(dD)を、信号配線TSVRに接続する。同様に、単位駆動回路UDL(dD)は、選択回路SEL(dD)の選択信号によりスイッチS1Lをオンにして、選択した第2駆動電極TL(dD)を、信号配線TPLLに接続する。選択した第2駆動電極TL(dD)は、他方の端部n2に、信号配線TSVRから第2電圧Vdが供給され、一方の端部n1に、信号配線TPLLから第1電圧Vsが供給される。
これにより、第1駆動電極TL(p−1)に、その一方の端部n1から他方の端部n2に向けて電圧差によって矢印の電流I1が流れ、磁界φ1が発生する。同時に、第2駆動電極TL(dD)に、その他方の端部n2から一方の端部n1に向けて電圧差によって矢印の電流I2が流れ、磁界φ2が発生する。第1駆動電極TL(p−1)によって発生した磁界φ1と、第2駆動電極TL(dD)によって発生した磁界φ2が、第1駆動電極TL(p)の領域において、重畳されることになり、強い磁界を第1駆動電極TL(p)の領域で発生させることが可能となる。この結果、表示領域2の辺2−Dに最も近接して配置された第1駆動電極TL(p)を中心として磁界を発生させるとき、表示領域2の中央付近にある駆動電極を中心に磁界を発生させるときと同程度の強度の磁界を発生することができる。
この実施の形態1においては、額縁領域に第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)を配置することで、表示領域2(検出領域)において、検出精度が低下する領域を減らし、表示領域2の端部と中央との検出感度を均一にすることが可能となる。例えば、額縁領域の第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)が配置されていない場合には、表示領域2の辺2−Uに近接して配置された第1駆動電極TL(0)を中心に磁界を発生させるとき、この第1駆動電極TL(0)に近接した駆動電極は、第1駆動電極TL(1)のみであるため、第1駆動電極TL(1)だけを選択することとなる。しかし、上述したように、強い磁界を発生させるためには離間して配置される一対の駆動電極を同時に選択し、互いに逆向きに電流を流す必要があり、一本の駆動電極のみでは発生する磁界が弱くなる。同様に、表示領域2の辺2−Dに近接して配置された第1駆動電極TL(p)を中心とした磁界を発生させるとき、この第1駆動電極TL(p)に近接した駆動電極は、第1駆動電極TL(p−1)のみとなるため、第1駆動電極TL(p)を中心として発生する磁界が弱くなる。
一方、表示領域2の中央付近、例えば第1駆動電極TL(4)などを中心として磁界を発生させるときには第1駆動電極TL(4)を挟んで一対となる駆動電極TL(3)、TL(5)を同時に選択するため、表示領域2の端部と中央とで発生する磁界強度の差が大きくタッチ検出感度が不均一となる。
<表示装置の回路配置>
図11および図12は、表示装置1の回路配置を説明するための図であり、このうち、図11は、実施の形態1に係わる表示装置1の回路配置を示す平面図であり、図12は、変形例に係わる表示装置1の回路配置を示す平面図である。
まず、実施の形態1に係わる表示装置1の回路配置について説明する。図11は、実施の形態1に係わる表示装置の回路配置を示す平面図である。
図11において、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)は、表示領域2において、横方向(第1方向)に延在し縦方向(第2方向)に平行して配置されている。また、第2駆動電極TL(dU)は、表示領域2の外部の上辺額縁領域に、横方向に延在して配置され、第2駆動電極TL(dD)は、表示領域2の外部の下辺額縁領域に、横方向に延在して配置されている。
また、図11において、単位駆動回路UDL(0)〜UDL(p)を構成する選択回路SEL(0)〜SEL(p)と、これらの選択回路のそれぞれに対応する一対のスイッチS1LおよびS2Lは、表示領域2の外部の左辺額縁領域に、縦方向に沿って第1駆動電極TL(0)〜TL(p)に対応する位置にそれぞれ配置されている。単位駆動回路UDR(0)〜UDR(p)を構成する選択回路SER(0)〜SER(p)と、これらの選択回路のそれぞれに対応する一対のスイッチS1RおよびS2Rは、表示領域2の外部の右辺額縁領域に、縦方向に沿って第1駆動電極TL(0)〜TL(p)に対応する位置にそれぞれ配置されている。なお、表示領域2の外部の左辺額縁領域および右辺額縁領域には、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)にそれぞれ対応する単位ゲートドライバUGL(0)〜UGL(p)およびUGR(0)〜UGR(p)も配置されている。
また、図11において、単位駆動回路UDL(dU)およびUDR(dU)を構成する選択回路SEL(dU)およびSER(dU)と、これらの選択回路のそれぞれに対応する一対のスイッチS1L、S2L、S1RおよびS2Rは、表示領域2の外部の上辺額縁領域に、横方向に沿ってそれぞれ配置されている。単位駆動回路UDL(dD)およびUDR(dD)を構成する選択回路SEL(dD)およびSER(dD)と、これらの選択回路のそれぞれに対応する一対のスイッチS1L、S2L、S1RおよびS2Rは、表示領域2の外部の下辺額縁領域に、横方向に沿ってそれぞれ配置されている。
図11に示す実施の形態1に係わる表示装置では、表示領域2の外部の上辺額縁領域において、表示領域2の辺2−Uに最も近接して第2駆動電極TL(dU)を配置し、その上側(モジュール500の辺500−Uの方向)にスイッチS1LおよびS2L、スイッチS1RおよびS2Rをそれぞれ配置し、さらにその上側に選択回路SEL(dU)、選択回路SER(dU)をそれぞれ配置している。このような配置によれば、表示領域2の辺2−Uとモジュール500の辺500−Uとの間の長さL11が長くなり、上辺額縁領域の増加の要因となっている。
つまり、実施の形態1に係わる表示装置1では、インセルタイプの表示装置で電磁誘導方式のタッチ検出を行う場合、表示領域2の端部における磁界発生の補助電極として、表示領域2の周辺の上辺額縁領域と下辺額縁領域とに第2駆動電極(磁界発生用ダミー駆動電極)TL(dU)およびTL(dD)を配置している。この場合に、上辺額縁領域に配置された第2駆動電極TL(dU)を駆動するための駆動回路を上辺額縁領域に配置しなければならず、上辺額縁領域の増加の要因となる。
そこで、変形例では、インセルタイプの表示装置の場合において、上辺額縁領域の増加を抑制する入力検出装置を有する表示装置を提供するために、図12に示すような工夫を施している。図12は、実施の形態1に係わる表示装置1の回路配置を示す平面図である。図12を用いた説明では、図11に示した実施の形態1に係わる表示装置と異なる点を主に説明する。
実施の形態1においては、図12に示すように、上辺額縁領域の第2駆動電極TL(dU)の形状およびサイズを工夫して、第2駆動電極TL(dU)を駆動する選択回路SEL(dU)およびSER(dU)とスイッチS1L、S2L、S1RおよびS2Rの配置を工夫している。第2駆動電極TL(dU)は、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)と比較した場合に、平面視で見たときに、横方向の長さを短くし、かつ縦方向の長さも短くしている。図12では、第2駆動電極TL(dU)は、横方向の長さL2で縦方向の長さL3で示しており、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)は、横方向の長さL4で縦方向の長さL5で示しており、長さL2は長さL4より短く、かつ長さL3は長さL5より短い。さらに、第2駆動電極TL(dU)は、平面視で見たときに、長方形の左下角と右下角を切り欠いた、下側に凸となる凸型形状にしている。この第2駆動電極TL(dU)の凸型形状の左下角と右下角の切り欠いた部分にスイッチS1LおよびS2L、スイッチS1RおよびS2Rをそれぞれ配置している。また、第2駆動電極TL(dU)の横方向の長さを短くして空いた左側と右側の部分に、選択回路SEL(dU)、選択回路SER(dU)をそれぞれ配置している。
すなわち、第2駆動電極TL(dU)の一部の幅を狭めるように切り欠くなどして形成したスペースに選択回路SEL(dU)とスイッチS1LおよびS2Lを配置することで、表示領域2の外部の上辺額縁領域において、第2駆動電極TL(dU)を挟んで、横方向に配列するように配置する(図示A部)。また、第2駆動電極TL(dU)において、選択回路SEL(dU)とスイッチS1LおよびS2L、選択回路SER(dU)とスイッチS1RおよびS2Rがない部分は、縦方向の長さを長くする(凸型形状の凸部分の長さ、図示B部)。また、第2駆動電極TL(dU)において、スイッチS1LおよびS2L、スイッチS1RおよびS2Rの上側の部分は縦方向の長さを短くする(凸型形状の台部分の長さ、図示C部)。この部分は、スイッチS1LおよびS2L、スイッチS1RおよびS2Rから第2駆動電極TL(dU)まで配線を引き出す役割が果たせればよいので、短い長さでも構わない。なお、平面視において長いまたは短いと言うことは、平面視および断面視の観点では太いまたは細いと言い換えることもできる。
第2駆動電極TL(dU)は額縁領域に配置され、表示動作や電界発生動作は行わないため、第1駆動電極と同じパターンや配線幅とする必要がなく、第1駆動電極よりも配線幅を細くしたり、切り欠き部などを含むパターン形状とすることができる。
また、第2駆動電極TL(dU)は額縁領域に配置され、視認されることがないので、遮光性の金属材料などにより形成してもよい。上辺額縁領域の第2駆動電極TL(dU)は、表示領域2の第1駆動電極TL(0)〜TL(p)よりも電極の幅や長さ、面積が小さくなってしまうが、第1駆動電極をITOなどの透明電極で形成し、第2駆動電極をITOよりも抵抗の低い金属材料で形成することで、表示領域2の第1駆動電極TL(0)〜TL(p)に流れる電流と同じ量の電流を第2駆動電極に流すように設定できる。例えば、第2駆動電極TL(dU)はTi(チタン)やAL(アルミニウム)などで形成することができる。
また、信号配線TPLLおよびTSVL、信号配線TPLRおよびTSVRの配線自体にも電流が流れて磁界を発生することを計算に入れ、第2駆動電極TL(dU)と信号配線TPLLおよびTSVL、信号配線TPLRおよびTSVRとの合計で必要な電流値が流せるように設計している。すなわち、信号配線TPLLおよびTSVL、信号配線TPLRおよびTSVRは、上辺額縁領域において第1駆動電極の延在方向すなわち辺2−Uに沿った方向に延在する部分(図示A部)を含み、この信号配線も磁界発生の補助配線として利用できる。これにより、信号配線TPLLおよびTSVL、信号配線TPLRおよびTSVRと第2駆動電極TL(dU)とに流れる電流量の合計と、表示領域2の第1駆動電極TL(0)〜TL(p)の一本当たりに流れる電流量とを等しくすることができる。等しくするとは、例えば、第1駆動電極の一本当たりに流れる電流量の、0.8倍〜1.2倍の間などの所定の範囲内であることも含むものとする。このようにすることで、第1駆動電極よりも面積が小さく電極幅が一定でない第2電極を用いて第1駆動電極と同等の強度の磁界を発生することができる。
このように、図12に示す変形例に係わる表示装置1では、表示領域2の外部の上辺額縁領域において、表示領域2の辺2−Uに沿って配列するように、第2駆動電極TL(dU)と共に、選択回路SEL(dU)とスイッチS1LおよびS2L、選択回路SER(dU)とスイッチS1RおよびS2Rをそれぞれ配置することができる。このような配置によれば、表示領域2の辺2−Uとモジュール500の辺500−Uとの間の長さL1が、図11に示す実施の形態1の長さL11に比べて短くなり、上辺額縁領域の増加を抑制できるようになる。この結果、上辺額縁領域の狭額縁化が可能となる。
なお、表示領域2の外部の下辺額縁領域は、比較的に広い場合を想定し、選択回路SEL(dU)とスイッチS1LおよびS2L、選択回路SER(dU)とスイッチS1RおよびS2Rを配置するスペースがあるので、図11に示す実施の形態1と同様の配置としている。これに限らず、下辺も変形例の上辺と同様の配置としてもよい。また、下辺のみを変形例の上辺と同様の配置として、上辺は実施の形態1の下辺と同様の配置のままとしてもよい。
<効果>
実施の形態1に係わる表示装置1によれば、インセルタイプの表示装置の場合において、表示領域内の検出感度が均一な電磁誘導方式の入力検出装置を有する表示装置を提供することが出来る。また、変形例に係わる表示装置1によれば、表示領域2の外部の上辺額縁領域の増加を抑制する電磁誘導方式の入力検出装置を有する表示装置を提供することができる。特に、表示領域2の外部の上辺額縁領域における第2駆動電極TL(dU)、選択回路SEL(dU)、SER(dU)、スイッチS1L、S2L、S1R、S2Rおよび信号配線TPLL、TSVL、TPLR、TSVRの配置を工夫することで、表示領域の第1駆動電極より狭い面積の第2駆動電極を用いても所望量の磁界を額縁領域で発生することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係わる表示装置1について、図13〜図15を用いて説明する。図13〜図15は、実施の形態2に係わる表示装置1の構成および動作を示す平面図である。この実施の形態2では、先に説明した実施の形態1との相違点を主に説明する。
実施の形態1においては、表示領域2の周辺の上辺額縁領域に1個の第2駆動電極TL(dU)を配置し、下辺額縁領域に1個の第2駆動電極TL(dD)を配置している。これに対して、実施の形態2においては、複数個の駆動電極を束として駆動する概念を適用するために、図13〜図15に示すように、表示領域2の周辺の上辺額縁領域に3個の第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)を配置し、下辺額縁領域に3個の第2駆動電極TL(dD1)〜TL(dD3)を配置するものである。
磁界発生期間のとき、発生する磁界の強度を高めるために、複数個の駆動電極を束として駆動する場合には、発生する磁界の中心となる非選択の駆動電極の領域を挟むように配置された一方の複数個の駆動電極と他方の複数個の駆動電極とが同時に選択され、選択された一方の複数個の駆動電極と他方の複数個の駆動電極とにおいて流れる電流の方向が反対になるように駆動される。
この場合、表示領域2の第1駆動電極TLが束ねられる個数と同じ個数の第2駆動電極を額縁領域に配置することが好ましい。これは、一対となる駆動電極が例えばそれぞれn個の束であるとき、表示領域内で発生する磁界を均一にするためには、表示領域2の一番端の駆動電極を中心として磁界を発生させることを考えると、額縁領域にn個の補助電極が必要であり、端から二番目の駆動電極を中心とする場合は額縁領域にn−1個の補助電極が必要であり、端から三番目の駆動電極を中心とする場合は額縁領域にn−2個の補助電極が必要となるためである。
図13においては、隣接する3個の駆動電極の束(以下、束駆動電極とも称する)が非選択の第1駆動電極TL(0)を挟んで対となり、第1駆動電極TL(0)の領域を中心として磁界を発生する場合について示している。このとき、上辺額縁領域に配置された第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)から構成される束駆動電極と、表示領域に配置された第1駆動電極TL(1)〜TL(3)から構成される束駆動電極が第1駆動電極TL(0)を挟んで同時に選択される。
磁界発生期間では、第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)に、その一方の端部から他方の端部に向けて電圧差によって矢印の電流I11が流れ、磁界が発生する。同時に、第1駆動電極TL(1)〜TL(3)に、その他方の端部から一方の端部に向けて電圧差によって矢印の電流I12が流れ、磁界が発生する。第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)によって発生した磁界と、第1駆動電極TL(1)〜TL(3)によって発生した磁界が、第1駆動電極TL(0)の領域において、重畳されることになり、強い磁界を第1駆動電極TL(0)の領域で発生させることが可能となる。この結果、表示領域2の辺2−Uに最も近接して配置された第1駆動電極TL(0)を中心として、表示領域2の中央付近の第1駆動電極を中心として発生する磁界と同程度の強度の磁界を発生することができる。
図13に続く次の磁界発生期間のときは、磁界発生の中心となる駆動電極が一個隣にシフトし、図14に示すように、上辺額縁領域に配置された第2駆動電極TL(dU2)〜TL(dU3)と表示領域に配置された第1駆動電極TL(0)とが束とされ、束駆動電極が構成され、表示領域に配置された第1駆動電極TL(2)〜TL(4)が束とされ、束駆動電極が構成されている。この磁界発生期間では、第2駆動電極TL(dU2)〜TL(dU3)と第1駆動電極TL(0)とに矢印の電流I11が流れて磁界が発生し、同時に、第1駆動電極TL(2)〜TL(4)に矢印の電流I12が流れて磁界が発生し、これらの磁界が第1駆動電極TL(1)の領域において重畳されることになり、強い磁界を第1駆動電極TL(1)の領域で発生させることが可能となる。
以降、順次、磁界発生の中心となる駆動電極をシフトし、表示領域2の最も下端部の駆動電極を中心とする磁界発生期間のときは、図15に示すように、表示領域に配置された第1駆動電極TL(p−3)〜TL(p−1)が束とされ、束駆動電極が構成され、下辺額縁領域に配置された第2駆動電極TL(dD1)〜TL(dD3)が束とされ、束駆動電極が構成されている。この磁界発生期間では、第1駆動電極TL(p−3)〜TL(p−1)に矢印の電流I11が流れて磁界が発生し、同時に、第2駆動電極TL(dD1)〜TL(dD3)に矢印の電流I12が流れて磁界が発生し、これらの磁界が第1駆動電極TL(p)の領域において重畳されることになり、強い磁界を第1駆動電極TL(p)の領域で発生させることが可能となる。この結果、表示領域2の辺2−Dに最も近接して配置された第1駆動電極TL(p)を中心として、表示領域2の中央付近に配置される第1駆動電極を中心に発生するのと同程度の強度の磁界を発生することができる。
この実施の形態2においては、額縁領域に第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)および(dD1)〜TL(dD3)を配置することで、表示領域2(検出領域)において、検出精度が低下する領域を減らすことが可能となる。また、この実施の形態1においては、3個の駆動電極を束として駆動することで、実施の形態1に比べて、さらに強い磁界を発生させることが可能となる。
この実施の形態2における表示装置1の回路配置においても、変形例と同様に、図13に示すように、上辺額縁領域の第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)の形状およびサイズを工夫して、第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)を駆動する選択回路SEL(dU1)〜SEL(dU3)およびSER(dU1)〜SER(dU3)とスイッチS1L、S2L、S1RおよびS2Rの配置を工夫している。第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)は、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)と比較した場合に、平面視で見たときに、横方向の長さ(電極の長さ)を短くし、かつ縦方向の長さ(電極の幅)も短くしている。さらに、第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)は、平面視で見たときに、長方形の所定の部分を切り欠くなどして所定の形状にしている。この第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)の形状の切り欠くなどした部分にスイッチS1LおよびS2L、スイッチS1RおよびS2Rをそれぞれ配置している。また、第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)の横方向の長さを短くして空いた左側と右側の部分に、選択回路SEL(dU1)〜SEL(dU3)、選択回路SER(dU1)〜SER(dU3)をそれぞれ配置している。
すなわち、第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)を駆動する選択回路SEL(dU1)〜SEL(dU3)とスイッチS1LおよびS2L、選択回路SER(dU1)〜SER(dU3)とスイッチS1RおよびS2Rを、表示領域2の外部の上辺額縁領域において、第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)を挟んで、横方向に配列させて配置する。これにより、上辺額縁領域の縦方向において第1駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)の電極幅を超えて選択回路SELやスイッチが配置されることがなく上辺額縁領域の増大を抑制する。また、第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)は、例えば低抵抗金属材料のTi(チタン)やAL(アルミニウム)などで形成することで、表示領域2の第1駆動電極TL(0)〜TL(p)よりも配線幅が狭くても強い磁界が発生できる。また、信号配線TPLLおよびTSVL、信号配線TPLRおよびTSVRの配線自体にも電流が流れて磁界を発生することを計算に入れ、第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)と信号配線TPLLおよびTSVL、信号配線TPLRおよびTSVRとの合計で必要な電流値が流せるように設計している。
すなわち、上辺額縁領域において第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)と信号配線TPLRおよびTSVRとを、横方向に配列して配置するため信号配線TPLRとTSVRについても磁界発生の補助電極として機能させることができる。駆動電極を束ねて磁界発生を行う際に、上辺額縁に束ね個数分(この実施の形態では3個分)第2駆動電極がない場合、表示領域2の上辺2−Uから一〜三番目の第1駆動電極TL(0)〜TL(2)を中心として磁界を発生させたい時に、表示領域2の中央付近と比べて磁界発生量が減少し、表示領域面内での検出感度が不均一となる。
<電子装置>
図16は、実施の形態1および2において説明した表示装置1を備えた電子装置100の構成を示す斜視図である。電子装置100は、表示装置1を備えたタブレット型のコンピュータ101とペンPenとを備えている。ペンPenは、図2に示したように、コイルおよび容量素子を含む指示器である。図16において、2は、上記した表示領域を示し、102は、表示領域2を囲むように配置された額縁領域を示している。また、103は、コンピュータ101のボタンを示している。
上記した表示期間において、表示領域2に画像の表示が行われ、磁界タッチ検出期間等において、ペンPenが、表示領域2に近接しているか否か、および座標の検出が行われ、この検出の結果に応じて、コンピュータ101が処理を行う。
<効果>
実施の形態2に係わる表示装置1においても、実施の形態1と同様に、インセルタイプの表示装置の場合において、表示領域2の外部の上辺額縁領域の増加を抑制する入力検出装置を有する表示装置を提供することができる。特に、表示領域2の外部の上辺額縁領域における第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)、選択回路SEL(dU1)〜SEL(dU3)、SER(dU1)〜SER(dU3)、スイッチS1L、S2L、S1R、S2Rおよび信号配線TPLL、TSVL、TPLR、TSVRの配置を工夫することで、狭額縁のまま、第2駆動電極TL(dU1)〜TL(dU3)にも必要な電流を流すことができる。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形例及び修正例に想到し得るものであり、それら変形例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
例えば、前述の各実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
例えば、前述の実施の形態においては、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)、第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)は、行方向(横方向)に延在し、列方向(縦方向)に平行に配置されている場合を説明したが、行方向および列方向は、見る視点により変化する。見る視点を変えて、第1駆動電極TL(0)〜TL(p)、第2駆動電極TL(dU)およびTL(dD)が、列方向に延在し、行方向に平行に配置されている場合も本発明の範囲に含まれるものである。また、本明細書で用いている「平行」とは、互いに一端から他端に亘るまで交わることなく延在することを意味する。そのため、一方の線(あるいは電極)の一部又は全部が他方の線(あるいは電極)に対して傾いた状態で設けられていたとしても、これらの線が一端から他端まで交わるものでなければ、本明細書においては、この状態も「平行」であるとする。
1 表示装置
3 制御装置
5 タッチ制御装置
100 電子装置
DRVL、DRVR 第1駆動回路
DRVU、DRVD 第2駆動回路
S1L、S2L、S1R、S2R スイッチ
SEL(0)〜SEL(p)、SER(0)〜SER(p) 選択回路
SEL(dU)、SER(dU)、SEL(dD)、SER(dD) 選択回路
TL(0)〜TL(p) 第1駆動電極
TL(dU)、TL(dD) 第2駆動電極
TPLL、TSVL、TPLR、TSVR 信号配線
UDL(0)〜UDL(p)、UDR(0)〜UDR(p) 単位駆動回路
UDL(dU)、UDR(dU)、UDL(dD)、UDR(dD) 単位駆動回路

Claims (19)

  1. 表示領域に配置された複数の画素電極と、
    表示領域に配置された複数の第1駆動電極と、
    額縁領域に配置された第2駆動電極と、
    額縁領域に配置され、第2駆動電極と接続された第2駆動回路と、
    を備え、
    前記複数の第1駆動電極と前記第2駆動電極とは第1方向に延在し前記第1方向と交差する第2方向に配列され、
    前記第2駆動回路は、磁界駆動信号を第2駆動電極に供給する、
    表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記第2駆動電極と少なくとも一つの前記第1駆動電極とを同時に駆動して磁界を発生させる、
    表示装置。
  3. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記第1駆動電極とそれぞれ電気的に接続された複数の第1駆動回路をさらに有し、
    前記第2駆動回路と少なくとも一つの前記第1駆動回路は、同時に、第2駆動電極と少なくとも一つの前記第1駆動電極とに同時に磁界駆動信号を供給する、
    表示装置。
  4. 請求項1に記載の表示装置において、
    第1配線と第2配線をさらに有し、
    第2駆動回路は、第1期間において、第1電圧を第2駆動電極の一方端に第1配線を介して供給し、第2電圧を第2駆動電極の他方端に第2配線を介して供給する、
    第2電圧は第1電圧より高い、
    表示装置。
  5. 請求項4に記載の表示装置において、
    前記第1駆動電極とそれぞれ電気的に接続された複数の第1駆動回路をさらに有し、
    少なくとも一つの前記第1駆動回路は、第1期間において、第1電圧を少なくとも一つの第1駆動電極の他方端に第1配線を介して供給し、第2電圧を少なくとも一つの第1駆動電極の一方端に第2配線を介して供給する、
    表示装置。
  6. 請求項4に記載の表示装置において、
    前記第1駆動電極とそれぞれ電気的に接続された複数の第1駆動回路をさらに有し、
    少なくとも一つの前記第1駆動回路は、第1期間において、第1電圧を少なくとも一つの第1駆動電極の一方端に第1配線を介して供給し、第2電圧を少なくとも一つの第1駆動電極の他方端に第2配線を介して供給する、
    表示装置。
  7. 請求項4に記載の表示装置において、
    前記第1駆動電極とそれぞれ電気的に接続された複数の第1駆動回路をさらに有し、
    少なくとも一つの前記第1駆動回路は、少なくとも一つの前記第1駆動電極に表示駆動信号を供給する、
    表示装置。
  8. 請求項4に記載の表示装置において、
    前記第1駆動電極とそれぞれ電気的に接続された複数の第1駆動回路をさらに有し、
    少なくとも一つの前記第1駆動回路は、少なくとも一つの前記第1駆動電極に電界駆動信号を供給する、
    表示装置。
  9. 検出領域に配置された複数の第1駆動電極と、
    額縁領域に配置された第2駆動電極と、
    前記第2駆動電極を駆動する第2駆動回路と、
    を備え、
    前記複数の第1駆動電極と前記第2駆動電極とは第1方向に延在し前記第1方向と交差する第2方向に配列され、
    前記額縁領域において前記第2駆動電極と前記第2駆動回路とは前記第1方向に配列される、入力検出装置。
  10. 請求項9に記載の入力検出装置において、
    前記第2駆動電極と前記複数の第1駆動電極とを同時に駆動して磁界を発生させる、入力検出装置。
  11. 請求項9に記載の入力検出装置において、
    前記第2駆動回路は、
    前記第2駆動電極に駆動電圧を供給する信号配線と前記第2駆動電極とを接続する第2スイッチと、
    前記第2スイッチを切り替えて前記第2駆動電極を選択する第2選択回路と、
    を含む、入力検出装置。
  12. 請求項9に記載の入力検出装置において、
    前記第1方向において前記第2駆動電極は前記第1駆動電極より短い、入力検出装置。
  13. 請求項9に記載の入力検出装置において、
    前記第2方向において前記第2駆動電極は前記第1駆動電極より短い、入力検出装置。
  14. 請求項9に記載の入力検出装置において、
    前記第1駆動電極を駆動する第1駆動回路をさらに備え、
    前記第1駆動回路は、
    前記第1駆動電極に駆動電圧を供給する信号配線と前記第1駆動電極とを接続する第1スイッチと、
    前記第1スイッチを切り替えて前記第1駆動電極を選択する第1選択回路と、
    を含み、
    前記第1駆動回路および前記第2駆動回路は前記第1駆動電極と前記第2駆動電極とを同時に駆動して磁界を発生させる、入力検出装置。
  15. 請求項9に記載の入力検出装置において、
    前記額縁領域において、前記第1方向に延在する信号配線を更に有し、
    磁界を発生させる時に前記信号配線と前記第2駆動電極とに流れる電流量の合計と前記第1駆動電極に流れる電流量とが等しい、入力検出装置。
  16. 請求項9に記載の入力検出装置において、
    前記第2駆動電極は前記額縁領域の一つの辺に複数配置される、入力検出装置。
  17. 請求項9に記載の入力検出装置において、
    前記複数の第1駆動電極は検出電極としても機能する、入力検出装置。
  18. 請求項9に記載の入力検出装置において、
    前記第2駆動電極は金属材料で形成される、入力検出装置。
  19. 請求項9に記載の入力検出装置を備える、電子装置。
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