JP2018030401A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

ハイブリッド自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP2018030401A
JP2018030401A JP2016162383A JP2016162383A JP2018030401A JP 2018030401 A JP2018030401 A JP 2018030401A JP 2016162383 A JP2016162383 A JP 2016162383A JP 2016162383 A JP2016162383 A JP 2016162383A JP 2018030401 A JP2018030401 A JP 2018030401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hybrid vehicle
heating
started
electric motor
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016162383A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6825264B2 (ja
Inventor
規芳 相羽
Noriyoshi Aiba
規芳 相羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2016162383A priority Critical patent/JP6825264B2/ja
Publication of JP2018030401A publication Critical patent/JP2018030401A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6825264B2 publication Critical patent/JP6825264B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】システム起動時にできる限り電動機のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができるハイブリッド自動車を提供する。
【解決手段】ハイブリッド自動車は、ハイブリッド自動車の状態量に基づいてエンジン22及び電動機21の始動を制御するための車両制御装置3と、ハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみの始動を車両制御装置に要求するためのEV起動モードスイッチ42とを備え、車両制御装置は、ハイブリッド自動車のシステム起動時おける暖房の設定量を記憶するための起動時設定量記憶部と、EV起動モードスイッチからハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみの始動が要求され、かつ、暖房の設定量によってハイブリッド自動車のシステム起動時にエンジンの運転による暖房が要求される場合に、起動時設定量記憶部に記憶された暖房の設定量が所定値以下であることを条件に暖房装置の運転を停止する始動制御部とを含む。
【選択図】図1

Description

本開示は、ハイブリッド自動車に関する。
エンジン及び電動機を車両走行時の動力源として備えるハイブリッド自動車が実用化されている。ハイブリッド自動車は、運転状態に応じてエンジンと電動機を使い分けて走行することにより、所望の走行性能を維持しつつ燃料消費量や排気ガス発生量の抑制が可能である。
さらに、ハイブリッド自動車では、電動機のみによる発進が可能であるため、出庫時の騒音の低減や屋内駐車場や車庫内での排気ガスの発生量の低減が可能である。
特許文献1には、ハイブリッド自動車のシステムの起動時に運転者の要求に沿ってエンジンの始動を回避するためのハイブリッド自動車が提案されている。かかるハイブリッド自動車は、システムを起動させるために運転者により操作される第1のスイッチと、エンジンを始動させないために運転者により操作される第2のスイッチ(EVスイッチ)とを備えている。そして、かかるハイブリッド自動車の制御装置は、第1のスイッチが操作されたか否かを検出するための手段と、第1のスイッチが操作されたことに応答して、ハイブリッドシステムの起動処理を実行するための制御手段と、第1のスイッチが操作されたときには、第2のスイッチの操作状態に関わらず、エンジンを始動させないで起動処理を実行したいという運転者の要求を検出するための検出手段とを含んでいる。
かかるハイブリッド自動車の制御装置によれば、第2のスイッチ(EVスイッチ)を運転者が操作することなく、第1のスイッチを操作してシステムの起動処理が実行されても、第2のスイッチの操作状態に関わらず、エンジンを始動させないで起動処理を実行したいという運転者の要求が検出される。このため、運転者がシステムの起動処理時に第2のスイッチ(EVスイッチ)の操作を失念しても、エンジンを始動させることなく、システムを起動することができる。その結果、システムの起動時に運転者がエンジンの始動を求めない場合に、確実にその運転者の要求を受け付けることができ、さらにその要求に沿ってエンジンの始動を回避することができるとされている。
また、特許文献1に開示するハイブリッド自動車の制御装置では、エンジンの触媒温度、室内温度、駆動用バッテリの温度、エンジンの冷却水の温度、暖房装置の使用状態、駆動用バッテリのSOC等の各種状態量が検出される。そして、これらの状態量に基づいて、エンジンを作動させないで起動処理を実行することができないと判断した場合には、エンジンを作動させないで起動処理を実行したいというユーザの要求を検出した場合であっても、エンジンを作動させて起動処理を実行することとしている。
特開2008−213781号公報
特許文献1が開示するハイブリッド自動車の制御装置では、走行に関与しない、室内暖房装置の使用状態によってもエンジンを始動させるので、ハイブリッド自動車のシステム起動時にできる限り電動機のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、ハイブリッド自動車のシステム起動時にできる限り電動機のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができるハイブリッド自動車を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るハイブリッド自動車は、エンジンを走行時の動力源とするエンジン走行と、電動機を走行時の動力原とするEV走行とが可能なハイブリッド自動車であって、前記ハイブリッド自動車の状態量に基づいて前記エンジン及び前記電動機の始動を制御するための車両制御装置と、前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記電動機のみの始動を前記車両制御装置に要求するためのEV起動モードスイッチとを備え、前記車両制御装置は、前記ハイブリッド自動車のシステム起動時おける暖房の設定量を記憶するための起動時設定量記憶部と、前記EV起動モードスイッチから前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記電動機のみの始動が要求され、かつ、暖房の設定量によって前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記エンジンの運転による暖房が要求される場合に、前記起動時設定量記憶部に記憶された暖房の設定量が所定値以下であることを条件に暖房装置の運転を停止する始動制御部とを含む。
上記(1)の構成によれば、EV起動モードスイッチからハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみの始動が要求され、かつ、暖房の設定量によってハイブリッド自動車のシステム起動時にエンジンの運転による暖房が要求される場合に、始動制御部は、起動時設定量記憶部に記憶された暖房の設定量が所定値以下であることを条件に暖房装置の運転を停止する。これにより、ハイブリッド自動車のシステム起動時におけるエンジンの運転による暖房要求が解消されるので、ハイブリッド自動車のシステム起動時にできるだけ電動機のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記始動制御部は、前記EV起動モードスイッチから前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記電動機のみの始動が要求され、かつ、前記ハイブリッド自動車のシステム停止時に暖房の設定量によって前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記エンジンの運転による暖房が要求される場合に、前記暖房装置の運転停止をユーザに促すための通知部をさらに含む。
上記(2)の構成によれば、EV起動モードスイッチからハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみの始動が要求され、かつ、ハイブリッド自動車のシステム停止時に暖房の設定量によってハイブリッド自動車のシステム起動時にエンジンの運転による暖房が要求される場合に、通知部によって暖房装置の運転の停止がユーザに促される。これにより、ユーザが暖房装置の運転を停止すれば、エンジンの運転による暖房要求が解消されるので、ハイブリッド自動車のシステム起動時にできるだけ電動機のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、目的地までの経路を案内するためのカーナビゲーションシステムをさらに備え、前記始動制御部は、前記ハイブリッド自動車が前記目的地まで走行すると、前記ハイブリッド自動車の駆動用バッテリの充電量が次の前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみの始動ができない旨の警告をユーザに報知するための警告部をさらに含む。
上記(3)の構成によれば、警告部は、ハイブリッド自動車が目的地まで走行すると、ハイブリッド自動車の駆動用バッテリの充電量が次のハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみの始動ができない旨の警告をユーザに報知する。これにより、ユーザがエンジンを始動し駆動用バッテリに電力を充電すれば、ハイブリッド自動車のシステム起動時にできるだけ電動機のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、前記カーナビゲーションシステムは、通常の到達地が記憶可能であって、前記警告部は、前記ハイブリッド自動車が前記通常の到達地まで走行すると、前記駆動用バッテリの充電量が次の前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみによる始動ができない旨の警告を前記ユーザに報知する。
上記(4)の構成によれば、警告部は、ハイブリッド自動車が通常の到達地まで走行すると、駆動用バッテリの充電量が次のハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみによる始動ができない旨の警告をユーザに報知する。これにより、ユーザがエンジンを始動し駆動用バッテリに電力を充電すれば、ハイブリッド自動車のシステム起動時にできるだけ電動機のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記通知部は、前記EV起動モードスイッチから前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記電動機のみの始動が要求され、かつ、前記ハイブリッド自動車のシステム停止時に前記ハイブリッド自動車の駆動用バッテリの充電量が次のハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみによる始動ができない場合に充電を促す。
上記(5)の構成によれば、通知部は、EV起動モードスイッチからハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみの始動が要求され、かつ、ハイブリッド自動車のシステム停止時にハイブリッド自動車の駆動用バッテリの充電量が次のハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみによる始動ができない場合に充電を促す。これにより、ユーザが駆動用バッテリに電力を充電すれば、ハイブリッド自動車のシステム起動時にできるだけ電動機のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)の何れか一つの構成において、前記車両制御装置は、前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記電動機のみの始動を前記始動制御部に要求するためのEV起動モードが記憶可能な初期値記憶部を含む。
上記(6)の構成によれば、初期記憶部にEV起動モードが記憶可能であり、初期記憶部にEV起動モードが記憶されると、ハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみの始動が要求される。これにより、電気温水ヒータ等の暖房装置が設置され、初期記憶部にEV起動モードが記憶されると、ハイブリッド自動車のシステム起動時にできるだけ電動機のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、ハイブリッド自動車のシステム起動時におけるエンジンの運転による暖房要求が解消されるので、ハイブリッド自動車のシステム起動時にできるだけ電動機のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の制御構成を概略的に示すシステム構成図である。 図1に示した車両制御装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の初期設定手順を概略的に示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車の制御手順を概略的に示すフローチャートである。 図4に示したシステム起動工程の処理内容を概略的に示すフローチャートである。 図4に示したシステム停止工程の処理内容を概略的に示すフローチャートである。 図4に示したEV起動準備工程の処理内容を概略的に示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
ここでは、プラグインハイブリッド自動車を例に説明するが、エンジン及び電動機を動力源とするハイブリッド自動車一般に適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車1の制御構成を概略的に示すシステム構成図である。
図1に示すように、ハイブリッド自動車1は、電動機(モータ)21及びエンジン22を含む動力源2と、エンジン22を動力源として電力を発電する発電機(ジェネレータ)29と、電動機21に電力を供給するとともに発電機29で発電された電力が供給される駆動用バッテリ(走行用電源)23と、電動機21又はエンジン22で生成された動力で駆動される走行装置24と、エンジン22で生成された動力を走行装置24に伝達するトランスアクスル25(動力伝達装置)とを備えている。
また、ハイブリッド自動車1は、電動機21及び発電機29を制御するインバータ(GCU)26と、エンジン22を制御するエンジン制御装置(ENG−ECU)27と、駆動用バッテリ23の充電率(SOC(State of Charge))等を管理するバッテリ管理装置(BMU)28と、これらを制御する車両制御装置3とを備えている。
本実施形態に係るハイブリッド自動車1は、第1走行モード、第2走行モード又は第3走行モードの何れか一つが任意に選択可能であり、第1走行モード、第2走行モード又は第3走行モードの何れか一つが選択され、何れか一つのモードで走行するように構成されている。
第1走行モードは、電動機21のみを動力源2として走行するモード(以下「EV走行モード」という)であって、エンジン22を停止した状態で駆動用バッテリ23に充電された電力を用いて電動機21を駆動するように構成される。そして、ハイブリッド自動車1の加速時に駆動用バッテリ23からインバータ26を介して電力が電動機21に供給される一方、ハイブリッド車の減速時に電動機21で発電された電力は電動機21からインバータ26を介して駆動用バッテリ23に回収される(回生)。
第2走行モードは、エンジン22を動力源2として発電機29を駆動して発電し、その発電電力で電動機21を駆動させて走行するモード(以下、「シリーズ走行モード」という)であって、エンジン22の動力で発電機29が駆動され、発電機29で発電された電力は発電機29からインバータ26を介して電動機21の駆動に使用し、余剰電力は駆動用バッテリ23に回収される(充電)。
第3走行モードは、エンジン22及び電動機21を動力源2として走行するモード(以下「パラレル走行モード」という)であって、エンジン22の動力で発電機29が駆動され、発電機29で発電された電力は発電機29からインバータ26を介して駆動用バッテリ23に回収される(充電)。
また、ハイブリッド自動車1は、イグニッションスイッチ41と、EV起動モードスイッチ42と、シフトポジションセンサ43と、車輪速センサ44と、エアコン制御装置(エアコンECU)45と、を備えている。
イグニッションスイッチ41は、ハイブリッド自動車1のシステムを起動するためのスイッチであり、例えば、「Ready ON」「OFF」「ACC」及び「ON」が選択操作可能である。例えば、「Ready ON」でシステムが起動し、「OFF」でシステムが停止する一方、「ACC」でオーディオシステムやカーナビゲーションシステム5の操作が可能となり、「ON」でオーディオシステムやカーナビゲーションシステム5の操作に加えてメータ(図示せず)の表示が可能となるように構成されている。
EV起動モードスイッチ42は、ハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動を車両制御装置3に要求するためのスイッチであり、例えば、「オン」にするとハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動を車両制御装置3に要求する一方、「オフ」にすると、ハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動を車両制御装置3に要求しないように構成されている。
シフトポジションセンサ43は、セレクタレバー(図示せず)の位置(ポジション)を検出するためのセンサであり、セレクタレバーの位置、例えば、「D」「B」「N」「R」の位置が検出可能である。
車輪速センサ44は、各車輪の回転速度を検出するためのセンサであり、車輪速センサ44から出力された信号は車両制御装置3に入力され、カーナビゲーションシステム5の作動補助やトラクションコントロールシステム(図示せず)等の各種制御に用いられる。
エアコン制御装置45は、送風装置、冷房装置及び暖房装置を含む空調装置(図示せず)を制御するためのものであり、車室内に設置されたコントローラ(図示せず)からの指示に従って暖房装置及び冷房装置を含む空調装置を制御する。コントローラは、吹き出し口スイッチ、デフロスタースイッチ、温度調整スイッチ、エアコンスイッチ、風量調整スイッチ、内外気切り換えスイッチ、AUTOスイッチ及びOFFスイッチを有し、これらを操作することによって暖房の設定量が設定され、コントローラからエアコン制御装置45に指示が与えられる。
送風装置、冷房装置及び暖房装置は一体化され、一つの空調装置を構成する。
送風装置を構成する筐体には外気導入口及び内気循環口が設けられている。外気導入口及び内気循環口は、一つのダンパ(開閉扉体)で開閉され、ダンパの位置により、外気導入口から導入される空気(車室外の空気(以下「外気」という))と内気循環口から導入される空気(車室内の空気(以下「内気」という))の導入比率が調整される。
尚、ダンパは、上述したエアコン制御装置45と連携し、車室内に設置されたコントローラを操作することにより、ダンパの位置が任意に変更され、外気と内気の導入比率が任意に調整される。
暖房装置を構成する筐体には車内吐出口(第1吐出口、第2吐出口及び第3吐出口)が設けられている。第1吐出口、第2吐出口及び第3吐出口にはそれぞれダンパ(開閉扉体)が設けられ、これらダンパが連携することにより、第1吐出口、第2吐出口及び第3吐出口から吐出される空気の比率(吐出比率)が任意に調整される。
尚、ダンパは、上述したエアコン制御装置45と連携し、車室内に設置されたコントローラを操作することにより、ダンパの位置が任意に変更され、第1吐出口、第2吐出口及び第3吐出口から吐出される空気の比率(吐出比率)が任意に調整される。
送風装置を構成する筐体、冷房装置を構成する筐体及び暖房装置を構成する筐体には、外気導入口及び内気循環口から車内吐出口に連通する通路が設けられている。
送風装置を構成する筐体の内部には、ブロワファンが配設されている。ブロワファンは、外気導入口及び内気循環口から通路に外気又は内気を導入するためのものである。これにより、外気導入口を開放した状態でブロワファンを運転すると、車室外から外気供給経路に空気(外気)が導入され、外気供給経路に導入された空気は外気導入口を通り送風装置に導入される。一方、内気循環口を開放した状態でブロワファンを運転すると、車室内を循環する空気(内気)は内気循環口を通り送風装置に導入される。
冷房装置を構成する筐体の内部には、エバポレータが配設されている。エバポレータは、通路を流れる空気を冷やすためのものであり、コンプレッサ(図示せず)、コンデンサ(図示せず)、及びエキスパンション・バルブ(図示せず)とともに冷凍サイクルを構成する。そして、コンプレッサによって圧縮された冷媒は、高温高圧の冷媒ガスとなり、コンデンサに送られる。コンデンサに送られた冷媒ガスは、走行風やファン(図示せず)により冷却(液化)され、高圧液状の冷媒はエキスパンションバルブによって急激に膨張し霧化しやすくされ、エバポレータに送られる。エバポレータに送られた冷媒液は、周囲から熱を大量に奪い気化する。これにより、通路に導入された外気又は内気は冷却される。一方、気化した冷媒(冷媒ガス)は、低圧の冷媒ガスとなり、コンプレッサに回収される。
本実施形態に係るハイブリッド自動車1では、コンプレッサに電動コンプレッサが採用され、エンジン22を運転することなくコンプレッサの運転が可能である。
暖房装置を構成する筐体の内部には、ヒータコアが配設されている。ヒータコアは、通路に流れる空気を温めるためのものであり、ヒータコアにはエンジン22内のウォータジャケット(図示せず)で温められた冷却水(温水)の一部が供給される。これにより、通路を空気が通過するとヒータコアから熱を奪い、空気が温められる。一方、ヒータコアで熱を奪われた冷却水は、ウォータポンプ(図示せず)に送られ、エンジン22内のウォータジャケットに戻される。尚、ヒータコアに冷却水を供給する冷却水供給通路(図示せず)には、ウォータバルブ(図示せず)が設けられ、暖房を行わない場合にはウォータバルブが閉じられ、冷却水(温水)がヒータコアを循環しないようにされる。また、ウォータバルブの開度によって暖房温度の調整も可能である。
本実施形態に係るハイブリッド自動車1では、電気温水ヒータ(図示せず)がオプション設定されている。そして、電気温水ヒータが装備されたハイブリッド自動車1では、冷却水供給通路を通りヒータコアに供給される冷却水を加熱することで、ヒータコアに加熱された冷却水(温水)の供給を可能にする。これにより、極寒である場合を除くと電気温水ヒータを運転することで、ヒータコアに加熱された冷却水(温水)の供給が可能となり、通常の暖房の設定量(例えば、設定温度が25℃で風量が中の場合)であればエンジン22を運転することなく車室内の暖房が可能となる。
また、ハイブリッド自動車1は、さらに、バッテリチャージスイッチ(図示せず)と、バッテリセーブスイッチ(図示せず)とを備えている。
バッテリチャージスイッチは、駆動用バッテリ23を意図的に充電するモード(以下「バッテリチャージモード」という)を選択するためのものである。バッテリチャージモードは、例えば、目的地で100VAC電源を活用するときや駆動用バッテリ23の残量(充電量)を増やす時にときに使用される。また、前もって駆動用バッテリ23の残量(充電量)を増やしておくことで長い上り坂を快適に走行することが可能である。
バッテリチャージモードでは、エンジン22が始動し、駆動用バッテリ23を満充電近くまで充電することが可能である。一方、バッテリチャージモードが解除されると、エンジン22が停止し、ハイブリッド自動車1は電気自動車として走行可能となる。
バッテリセーブスイッチは、駆動用バッテリ23の残量を温存するモード(以下「バッテリセーブモード」という)を選択するためのものである。バッテリセーブモードは、例えば、住宅街で電気自動車として走行したいときや駆動用バッテリ23の電力を目的地で使いたいときに使用される。また、高速走行時にバッテリセーブモードを選択することで、駆動用バッテリ23の電力消費を抑制することが可能である。
バッテリセーブモードでは、バッテリセーブモードに切り換わった時の駆動用バッテリ23の残量(充電量)を維持するようにエンジン22が始動し、走行モードが自動制御される。例えば、シリーズ走行又はパラレル走行に自動制御される。一方、バッテリチャージモードが解除されると、エンジン22が停止し、ハイブリッド自動車1は電気自動車として走行可能となる。
本実施形態に係るハイブリッド自動車1では、EV起動モードがバッテリチャージモード及びバッテリセーブモードに優先し、ハイブリッド自動車1のシステム起動時には電動機21の始動が要求され、例えば、所定距離走行後にバッテリチャージモード又はバッテリセーブモードに移行可能となるように構成される。
また、本実施形態に係るハイブリッド自動車1は、カーナビゲーションシステム5を備えている。
本実施形態では、例えば、AV機器が一体化されたAVN(Audio Visual Navigation)と称されるカーナビゲーションシステム5が採用される。
カーナビゲーションシステム5は、自車の現在位置が取得可能であり、自車の現在位置と進行方向を地図上に表示し、目的地に自車を道案内するように構成されている。カーナビゲーションシステム5は、GPSアンテナ51と、システム本体(コンピュータ)52と、ディスプレイ53とを備えている。
GPSアンテナ51は、GPS衛星からの信号を受信可能である。
システム本体52は、GPSアンテナ51で受信されたGPS衛星からの信号に基づいて自車の現在位置が取得可能であり、自車の現在位置、進行方向及び自車の現在位置を含む地図情報をディスプレイ53に出力可能である。
ディスプレイ53は、システム本体52から出力された自車の現在位置、進行方向及び自車の現在位置を含む地図情報に基づいて、自車の現在位置を含む地図、自車の現在位置及び進行方向を画面に表示可能である。
また、ディスプレイ53は、入力装置としても機能し、目的地の設定入力等が可能である。
車両制御装置3は、例えば、入出力装置(I/Oポート)、記憶装置(ROM、RAM及び不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)及びタイマを含んで構成され、これらは記憶部31及び制御部32を構成する。
図2は、図1に示した車両制御装置3の制御構成を示すブロック図である。
記憶部31はプログラム及び各種データが記憶可能であって、本実施形態では、例えば、制御プログラム、初期値、各種機器の状態量が記憶可能である。これにより、記憶部31は、プログラム記憶部311、初期値記憶部312及び起動時設定量記憶部313を構成する。
初期値記憶部312には、例えば、EV起動モードが記憶可能である。EV起動モードは、ハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動を制御部32に要求するためのものである。
起動時設定量記憶部313には、例えば、ハイブリッド自動車1のシステム起動時における暖房の設定量が記憶可能である。暖房の設定量は、例えば、ハイブリッド自動車1のシステム起動時にエンジン22の始動を要するか否かの指標となる設定量であり、例えば、温度や送風量等である。
制御部32は記憶部31に記憶されたプログラム及び各種データ、各種機器からの入力に基づいて各種機器を制御可能であって、本実施形態では、例えば、エンジン22及び電動機21が制御可能である。これにより、制御部32は、始動制御部321を構成する。
図3は、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車1の初期設定を概略的に示すフローチャートである。
図3に示すように、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車1では、電気温水ヒータがオプション採用された場合に初期値記憶部312にEV起動モードが設定される。初期値記憶部312へのEV起動モードの設定は、例えば、車両制御装置3にパソコンPCを接続することによって行われる。
図3に示すように、電気温水ヒータがオプション採用されたハイブリッド自動車1は、電気温水ヒータが装備されるので(ステップS01:Yes)、初期値記憶部312にEV起動モードが設定される(ステップS02)。一方、電気温水ヒータがオプション採用されなかったハイブリッド自動車1は、電気温水ヒータが装備されないので(ステップS01:No)、初期値記憶部312にEV起動モードが設定されない。
本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車1によれば、電気温水ヒータがオプション採用されたハイブリッド自動車1は、電気温水ヒータが装備され、初期値記憶部312にEV起動モードが記憶される。これにより、通常の暖房の設定量であればエンジン22を運転することなく車室内の通常の暖房の設定量での暖房が可能となる。
一方、通常の暖房の設定量よりも強の設定量(例えば、設定温度が25°C以上で風量が強の場合)であれば電気温水ヒータの熱量で賄うことができないので、エンジン22を始動する。これにより、エンジン22内のウォータジャケットで温められた冷却水(温水)の一部がヒータコアに供給され、車室内の通常の暖房の設定量よりも強の設定量での暖房が可能となる。
図4は、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車1の制御手順を概略的に示すフローチャートである。図5は、図4に示したハイブリッド自動車1の起動工程の処理内容を概略的に示すフローチャートであり、図6は、図4に示したハイブリッド自動車1の停止工程の処理内容を概略的に示すフローチャートである。また、図7は、図4に示したEV起動準備工程の処理内容を概略的に示すフローチャートである。
図4に示すように、本発明の実施形態に係るハイブリッド自動車1は、起動工程(ステップS1)、停止工程(ステップS2)及びEV起動準備工程(ステップS3)を備えている。
図5に示すように、起動工程(ステップS1)は、イグニッションスイッチ41で「Ready ON」が選択操作されることによって開始する(ステップS11)。起動工程が開始すると、制御部32は、まず、EV起動モードスイッチ42を確認する(ステップS12)。制御部32は、EV起動モードスイッチ42がオンの場合にハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動を要求する(ステップS13)。
制御部32は、電動機21のみの始動要求に基づいて、暖房スイッチを確認する(ステップS14)。制御部32は、暖房スイッチがオン(≠OFF)の場合に起動時設定量記憶部313を参照し、ハイブリッド自動車1のシステム起動時における暖房の設定量を取得する(ステップS15)。制御部32は、取得したシステム起動時における暖房の設定量が弱であるか否かを判定する(ステップS16)。ここで、暖房の設定量が弱とは、設定温度が所定値(例えば、設定温度が18°C)以下で送風量が所定値以下(例えば、送風量の設定量が弱)の場合である。
制御部32は、暖房の設定量が弱であると判定すると(ステップS17:Yes)、暖房装置の運転を一時的に停止し、その旨をディスプレイ53に表示する(ステップS17)。その後、制御部32が「Ready ON」に移行する(ステップS18)。
尚、暖房装置の運転の一時的停止は、所定距離走行した後に解除するように制御することが好ましい。
一方、EV起動モードスイッチ42がオフの場合、暖房スイッチがオフの場合、暖房の設定量が弱でないと判定した場合には、制御部32が「Ready ON」に移行する(ステップS18)。
そして、制御部32が「Ready ON」に移行すると起動工程(ステップS1)を終了する。
以後、制御部32は、エンジン22の触媒温度、室内温度、駆動用バッテリ23の温度、エンジン22の冷却水の温度、暖房装置の使用状態、駆動用バッテリ23の充電率(SOC)等の各種状態量に基づいて、エンジン22及び電動機21を制御する。
図6に示すように、停止工程(ステップS2)は、ハイブリッド自動車1が停止するとともにイグニッションスイッチ41で「OFF」が選択操作されることによって開始する(ステップS21)。停止工程が開始すると、制御部32は、まず、EV起動モードスイッチ42を確認する(ステップS22)。制御部32は、EV起動モードスイッチ42がオンの場合に暖房スイッチを確認する(ステップS23)。制御部32は、暖房スイッチがオンの場合にディスプレイ53に暖房スイッチのオフを促すコメントを表示し、制御部32が「OFF」に移行する(ステップS24)。暖房スイッチのオフを促すコメントは、例えば、「暖房スイッチをオフにすればEV始動に有効です」である。この意味において、制御部32及びディスプレイ53は、暖房装置の運転停止を促すための通知部を構成する。
図7に示すように、EV起動準備工程(ステップS3)は、ハイブリッド自動車1の走行開始によって開始する(ステップS31)。EV起動準備工程が開始すると、制御部32は、EV起動モードスイッチ42を確認する(ステップS32)。制御部32は、EV起動モードスイッチ42がオンの場合(ステップS32:Yes)にカーナビゲーションシステム5に目的地の設定があるか確認する(ステップS33)。目的地には、ディスプレイ53から設定入力された目的地だけでなく、登録済み目的地から選択入力された目的地も含まれる。
制御部32は、カーナビゲーションシステム5に目的地の設定がある場合(ステップS33:Yes)に、目的地まで走行すると充電率(SOC)が所定値以下になるか否かを判定する(ステップS34)。ここで、所定値は、例えば、目的地でハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動に要する充電率(SOC)である。
制御部32は、目的地まで走行すると充電率(SOC)が所定値以下になると判定した場合(ステップS34:Yes)に、イグニッションスイッチ41で「OFF」が選択操作された後の充電頻度が所定値以下か確認する(ステップS35)。ここで、所定値は、任意に設定可能であるが、例えば、充電率(SOC)の所定値は、60%から80%の範囲で任意に設定され、充電頻度の所定値は、0.5(回/日)から1(回/日)で任意に設定される。
制御部32は、充電頻度が所定値以下である場合(ステップS35:Yes)に、ディスプレイ53にシリーズ発電モードへの移行の可否を選択可能に表示する(ステップS36)。ここで、シリーズ発電モードは、エンジン22の運転により発電するモードであり、シリーズ走行モード又はチャージモードのいずれかであってもよいし、別途設けてもよい。この意味において、制御部32及びディスプレイ53は、次のシステム起動時に電動機21のみの始動ができない旨の警告をユーザに報知するための警告部を構成する。
つぎに、制御部32は、シリーズ発電モードへの移行の可否の選択を確認する(ステップS37)。制御部32は、シリーズ発電モードへの移行可が選択された場合(ステップS37:Yes)に、シリーズ発電モードに移行し、その旨をディスプレイ53に表示する(ステップS38)。この意味において、制御部32及びディスプレイ53は、暖房装置の運転停止をユーザに促すための通知部を構成する。
一方、制御部32は、カーナビゲーションシステム5に目的地の設定がない場合(ステップS33:NO)に、自宅、勤務先等の通常の到達地に向かっているか否かを判定する(ステップS41)。制御部32は、通常の到達地に向かっていると判定した場合(ステップS41:Yes)に、通常の到達地までの距離が所定距離以内でかつ充電率(SOC)が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS42)。通常の到達地までの距離が所定距離以内でかつ充電率(SOC)が所定値以下であるとの条件は、例えば、通常の到達地までEV走行した後、到達地でハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動を可能にする条件に設定可能である。
尚、通常の到達地とは、過去にイグニッションスイッチ41で「OFF」が選択操作された時の車両位置情報及び、イグニッションスイッチ41で「OFF」が選択操作された時からの経過時間等から判定する。
制御部32は、通常の到達地までの距離が所定距離以内でかつ充電率(SOC)が所定値以下であると判定した場合に、イグニッションスイッチ41で「OFF」が選択操作された後の充電頻度が所定値以下か確認する(ステップS43)。
制御部32は、充電頻度が所定値以下である場合(ステップS43:Yes)に、ディスプレイ53にシリーズ発電モードへの移行の可否を選択可能に表示する(ステップS44)。この意味において、制御部32及びディスプレイ53は、システム起動時に電動機21のみによる始動ができない旨の警告をユーザに報知する警告部を構成する。
つぎに、制御部32は、シリーズ発電モードへの移行の可否の選択を確認する(ステップS45)。制御部32は、シリーズ発電モードへの移行可が選択された場合(ステップS45:Yes)に、シリーズ発電モードに移行し、その旨をディスプレイ53に表示する(ステップS46)。
他方、制御部32は、通常の到達に向かっていないと判定した場合(ステップS41:No)に、イグニッションスイッチ41で「OFF」が選択操作された時の充電率(SOC)が所定値以下であるか判定する(ステップS51)。ここで、所定値は、例えば、ハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動に要する充電率(SOC)である。
制御部32は、充電率(SOC)が所定値以下であると判定した場合(ステップS51:Yes)に、イグニッションスイッチ41で「OFF」が選択操作された後の充電頻度が所定値以下か確認する(ステップS52)。
制御部32は、充電頻度が所定値以下である場合(ステップS52:Yes)に、ディスプレイ53に充電を促すコメントを表示する。充電を促すコメントは、例えば、「充電すればEV始動に有効です」である。この意味において、制御部32及びディスプレイは、充電を促す通知部を構成する。
上述した本発明の実施形態によれば、EV起動モードスイッチ42からハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動が要求され、かつ、暖房の設定量によってハイブリッド自動車1のシステム起動時にエンジン22の運転による暖房が要求される場合に、制御部32は、起動時設定量記憶部313に記憶された暖房の設定量が所定値以下であることを条件に暖房装置の運転を停止する。これにより、ハイブリッド自動車1のシステム起動時におけるエンジン22の運転による暖房要求が解消されるので、ハイブリッド自動車1のシステム起動時にできるだけ電動機21のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
また、EV起動モードスイッチ42からハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動が要求され、かつ、ハイブリッド自動車1のシステム停止時に暖房の設定量によってハイブリッド自動車1のシステム起動時にエンジン22の運転による暖房が要求される場合に、制御部32がディスプレイ53に暖房スイッチのオフを促すコメントを表示し、暖房装置の運転停止がユーザに促される。これにより、ユーザが暖房装置の運転を停止すれば、エンジン22の運転による暖房要求が解消されるので、ハイブリッド自動車1のシステム起動時にできるだけ電動機21のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
また、制御部32がディスプレイ53にハイブリッド自動車1が目的地まで走行すると、ハイブリッド自動車1の駆動用バッテリ23の充電量が次のハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動ができない旨のコメントを表示する。これにより、ユーザがエンジン22を始動し駆動用バッテリ23に電力を充電すれば、ハイブリッド自動車1のシステム起動時にできるだけ電動機21のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
また、制御部32がディスプレイ53にハイブリッド自動車1が通常の到達地まで走行すると、駆動用バッテリ23の充電量が次のハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみによる始動ができない旨のコメントを表示する。これにより、ユーザがエンジン22を始動し駆動用バッテリ23に電力を充電すれば、ハイブリッド自動車1のシステム起動時にできるだけ電動機21のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
また、制御部32がディスプレイ53にハイブリッド自動車1のシステム停止時にハイブリッド自動車1の駆動用バッテリ23の充電量が次のシステム起動時に電動機21のみによる始動ができない場合に充電を促すコメントを表示する。これにより、ユーザが駆動用バッテリ23に電力を充電すれば、ハイブリッド自動車1のシステム起動時にできるだけ電動機21のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
また、暖房装置として電気温水ヒータも装着している場合に、ハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動を車両制御装置3に要求する。これにより、ハイブリッド自動車1のシステム起動時に電動機21のみの始動が要求されるので、ハイブリッド自動車1のシステム起動時にできるだけ電動機21のみを始動させたいというユーザの要望に応えることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 ハイブリッド自動車
2 動力源
21 電動機(モータ)
22 エンジン
23 駆動用バッテリ
24 走行装置
25 トランスアクスル
26 インバータ
27 エンジン制御装置(ENG−ECU)
28 バッテリ管理装置(BMU)
29 発電機(ジェネレータ)
3 車両制御装置
31 記憶部
311 プログラム記憶部
312 初期値記憶部
313 起動時設定量記憶部
32 制御部
321 始動制御部
41 イグニッションスイッチ
42 起動モードスイッチ
43 シフトポジションセンサ
44 車輪速センサ
45 エアコン制御装置(エアコンECU)
5 カーナビゲーションシステム
51 GPSアンテナ
52 システム本体
53 ディスプレイ
PC パソコン

Claims (6)

  1. エンジンを走行時の動力源とするエンジン走行と、電動機を走行時の動力原とするEV走行とが可能なハイブリッド自動車であって、
    前記ハイブリッド自動車の状態量に基づいて前記エンジン及び前記電動機の始動を制御するための車両制御装置と、
    前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記電動機のみの始動を前記車両制御装置に要求するためのEV起動モードスイッチと
    を備え、
    前記車両制御装置は、
    前記ハイブリッド自動車のシステム起動時おける暖房の設定量を記憶するための起動時設定量記憶部と、
    前記EV起動モードスイッチから前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記電動機のみの始動が要求され、かつ、暖房の設定量によって前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記エンジンの運転による暖房が要求される場合に、前記起動時設定量記憶部に記憶された暖房の設定量が所定値以下であることを条件に暖房装置の運転を停止する始動制御部とを含む
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
  2. 前記始動制御部は、
    前記EV起動モードスイッチから前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記電動機のみの始動が要求され、かつ、前記ハイブリッド自動車のシステム停止時に暖房の設定量によって前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記エンジンの運転による暖房が要求される場合に、前記暖房装置の運転停止をユーザに促すための通知部をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド自動車。
  3. 目的地までの経路を案内するためのカーナビゲーションシステムをさらに備え、
    前記始動制御部は、
    前記ハイブリッド自動車が前記目的地まで走行すると、前記ハイブリッド自動車の駆動用バッテリの充電量が次の前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみの始動ができない旨の警告をユーザに報知するための警告部をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド自動車。
  4. 前記カーナビゲーションシステムは、通常の到達地が記憶可能であって、
    前記警告部は、前記ハイブリッド自動車が前記通常の到達地まで走行すると、前記駆動用バッテリの充電量が次の前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみによる始動ができない旨の警告を前記ユーザに報知する
    ことを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド自動車。
  5. 前記通知部は、
    前記EV起動モードスイッチから前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記電動機のみの始動が要求され、かつ、前記ハイブリッド自動車のシステム停止時に前記ハイブリッド自動車の駆動用バッテリの充電量が次のハイブリッド自動車のシステム起動時に電動機のみによる始動ができない場合に充電を促すこと
    を特徴とする請求項2に記載のハイブリッド自動車。
  6. 前記車両制御装置は、
    前記ハイブリッド自動車のシステム起動時に前記電動機のみの始動を前記始動制御部に要求するためのEV起動モードが記憶可能な初期値記憶部を含むことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のハイブリッド自動車。
JP2016162383A 2016-08-23 2016-08-23 ハイブリッド自動車 Active JP6825264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016162383A JP6825264B2 (ja) 2016-08-23 2016-08-23 ハイブリッド自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016162383A JP6825264B2 (ja) 2016-08-23 2016-08-23 ハイブリッド自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018030401A true JP2018030401A (ja) 2018-03-01
JP6825264B2 JP6825264B2 (ja) 2021-02-03

Family

ID=61304385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016162383A Active JP6825264B2 (ja) 2016-08-23 2016-08-23 ハイブリッド自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6825264B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112277732A (zh) * 2020-12-30 2021-01-29 北京理工大学 一种自加热动力电池***及行车加热方法
WO2021145408A1 (ja) * 2020-01-15 2021-07-22 三菱自動車工業株式会社 車両のバッテリ運用モード表示装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009248860A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両
JP2011207300A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Toyota Motor Corp ハイブリッド自動車およびその制御方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009248860A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両
JP2011207300A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Toyota Motor Corp ハイブリッド自動車およびその制御方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021145408A1 (ja) * 2020-01-15 2021-07-22 三菱自動車工業株式会社 車両のバッテリ運用モード表示装置
JPWO2021145408A1 (ja) * 2020-01-15 2021-07-22
JP7327520B2 (ja) 2020-01-15 2023-08-16 三菱自動車工業株式会社 車両のバッテリ運用モード表示装置
CN112277732A (zh) * 2020-12-30 2021-01-29 北京理工大学 一种自加热动力电池***及行车加热方法
CN112277732B (zh) * 2020-12-30 2021-03-12 北京理工大学 一种自加热动力电池***及行车加热方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6825264B2 (ja) 2021-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101922244B1 (ko) 차량 및 그 제어 방법
CN103717424B (zh) 用于车辆的空气调节器
CN103209846B (zh) 车辆空气调节器
JP5884807B2 (ja) ハイブリッド車両
JP5532029B2 (ja) 車両用空調装置
US7007856B2 (en) Extended engine off passenger climate control system and method
JP6172017B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP2002191104A (ja) 車両用バッテリ冷却装置
CN102084112B (zh) 带原动机的车辆的控制装置
CN104057799A (zh) 车辆用空调控制装置
JP2018189044A (ja) 車両の制御装置
JP6825264B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP2016022776A (ja) 車両の制御装置
JP5533516B2 (ja) 車両用空調装置
JP2011041357A (ja) 電動車両用バッテリ放電装置
JP2015024698A (ja) 車両用空調装置
JP2008174051A (ja) 車両用空調装置およびその制御方法
JP5472015B2 (ja) 車両の運転モード入力装置
JP6102847B2 (ja) 車両の制御装置
JP7059898B2 (ja) 車両用空調装置
KR20120062443A (ko) 자동차 예비 공조 시스템
JP2022098122A (ja) 車両制御装置
JP2012091772A (ja) 車両用空調装置
JP2003146060A (ja) 自動車用空調システム
JP2012076517A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201228

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6825264

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151