以下に記載する実施態様は、呼をルーティングするためにセルラネットワークを共有する本開示の方法及びシステムにおいて見出すことができる。本開示の例示的な態様は、第1通信デバイスを備えることができるシステムを含むことができる。第1通信デバイスは、該第1通信デバイスを第2通信デバイスに接続することができる第1通信ネットワークを介して呼確立要求を受信することができる。呼確立要求は、第3通信デバイスと関連付けられた加入者識別番号を含むことができる。その後、第2通信デバイスと第3通信デバイスとの間での呼のルーティングは、第1通信ネットワークを介して受信した加入者識別番号の使用により可能することができる。呼は、受信した呼確立要求に応答して、第1通信デバイスの第1加入者モジュールと関連付けられた第2通信ネットワークを介してルーティングすることができる。
一実施形態によれば、第1通信ネットワークは、Bluetoothベースのネットワーク、Wi−Fiベースのネットワーク、Light−Fidelityベースのネットワーク、近距離無線通信ネットワーク、Wi−Maxベースのネットワーク、モノのインターネット(Iot)ネットワーク、及び/又はマシン型通信(MTC)ネットワークのうちの1つに対応することができる。第2の通信ネットワークは、セルラ通信ネットワークに対応することができる。更に、呼は、単信音声(simplex−voice)の呼、半複信(half-duplex)音声の呼、複信(duplex)音声の呼、ビデオ呼、及び/又はデータ転送の呼のうちの1つに対応することができる。
一実施形態によれば、ネットワーク共有要求は、第1通信デバイスの少なくとも1つの加入者モジュールを使用する許可の転送のために、第1通信ネットワークを介して第2通信デバイスから受信することができる。第1通信デバイスは、該第1通信デバイスに設けられた1又は2以上の加入者モジュールから第1加入者モジュールを使用するための許可を第2通信デバイスに送信することができる。この許可は、第1通信ネットワークを介して送信することができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイスは、第2通信ネットワークを介して第2通信デバイスと第3通信デバイスとの間に呼を確立するように構成することができる。これは第1加入者モジュールを用いて達成可能であり、受信した呼確立要求に基づくことができる。
一実施形態によれば、第1加入者モジュールと関連付けられた第1音声入力デバイス及び/又は第1音声出力デバイスは、第2通信デバイスと第3通信デバイスの間の呼の確立に基づいて、無効化することができる。この呼の間、第1通信デバイスは、第1通信ネットワークを介して第2通信デバイスから呼の発信データストリームを受信することができる。第1通信デバイスは、受信した発信データストリームを、第1通信デバイスの第1トランシーバに対応することができる送信バッファに保存することができる。一実施形態によれば、第1トランシーバは、第1通信デバイスの第1加入者モジュールに対応することができる。呼をルーティングするために、第1通信デバイスは、送信バッファに保存された発信データストリームを第2通信ネットワークを介して第3通信デバイスに送信することができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイスは、第2通信ネットワークを介して第3通信デバイスから呼の着信データストリームを受信することができる。第1通信デバイスは、第1通信デバイスの第1トランシーバに対応することができる受信バッファ内に受信した着信データストリームを保存することができる。記載されるように、第1トランシーバは、第1通信デバイスの第1加入者モジュールに対応することができる。更に、第1通信デバイスは、呼のルーティングのために受信バッファ内に保存された着信データストリームを第1通信ネットワークを介して第2通信デバイスに送信することができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイスは更に、第2加入者モジュールを使用するための別の許可を別の通信デバイス(第4通信デバイスなど)に送信するように構成することができる。第2加入者モジュールは、第1通信デバイスに設けられた複数の加入者モジュールの中から提供することができる。一実施形態によれば、第4通信デバイスは、第1通信ネットワークに接続され、第2通信ネットワークから切り離すことができる。別の許可は、呼全体に亘って第1通信デバイスを第4通信デバイスに接続する通信チャネルを介して送信することができる。この呼の間に使用される通信チャネルは、第1通信ネットワーク上に確立された別個の通信リンク(すなわち、進行中の呼のルーティングと関連付けられたものを除く、第1通信ネットワークを介した通信リンク)に対応することができる。第1通信デバイスは、進行中のルーティングされた呼と並行して、別の呼をルーティングすることができる。第2の呼は、第1通信デバイスの第2加入者モジュールを用いて確立することができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイスは、第2加入者モジュールと関連付けられたセルラ通信ネットワークを介して別の通信デバイス(第5通信デバイスなど)との呼を確立するように構成することができる。第2加入者モジュールは、第1通信デバイスの複数の加入者モジュールのうちの1つとすることができる。新たな呼は、第2通信デバイスと第3通信デバイスとの間で進行中の呼と並行して確立することができる。
一実施形態によれば、ルーティングされた呼は、第2通信デバイスと第3通信デバイスとの間での双方向の呼に対応することができる。第1通信デバイス内にプリインストールアプリケーションは全て、第2通信デバイスと第3通信デバイスとの間の呼全体に亘って動作可能とすることができる。
本開示の例示的な態様によれば、第1通信ネットワークを介して第2通信デバイスとの無線接続を確立するように構成可能な1又は2以上の回路を含むことができる第1通信デバイスを提供することができる。その後、第1通信デバイスを第2通信デバイスに接続することができる第1通信ネットワークを介して呼確立要求を送信することができる。呼確立要求は、第3通信デバイスと関連付けられた加入者識別番号を含むことができる。更に、第2通信デバイスを介して第1通信デバイスと第3通信デバイスとの間で呼の確立を有効にすることができる。呼は、受信した加入者識別番号を用いて第2通信デバイスにより第3通信デバイスにルーティングすることができる。呼は、第2通信デバイスの加入者モジュールと関連付けられた第2通信ネットワークを介してルーティングすることができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイスは、加入者残高不足に起因して第2通信ネットワークから切断される場合がある。更に、第1通信デバイスは、第1通信デバイスの現在位置で第2通信ネットワークのネットワーク信号を利用できないことになるネットワークカバレージの欠如に起因して切断される場合がある。切断の他の理由には、第1通信デバイス内の加入者モジュールの不在、及び/又は第1通信デバイスに対するネットワークのオペレータベースの通話制限を含むことができる。
一実施形態によれば、第2通信デバイスの加入者モジュールと関連付けられた電話アプリケーションの制御を受けることができる。第1通信デバイスにて受け取った電話アプリケーションの制御により、第2通信デバイスへの加入者識別番号の送信のために、第1通信デバイスでの加入者識別番号のダイヤリングを有効にすることができる。或いは、第1通信デバイスにおいてプリインストールアプリケーションを介して入力を受け取り、第2通信デバイスへの加入者識別番号の送信のために、第1通信デバイスでの加入者識別番号のダイヤリングを有効にすることができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイスは、第1通信ネットワークを介して第2通信デバイスに呼の発信データストリームを送信するように構成することができる。発信データストリームは、第2通信デバイスにて利用可能な第2通信ネットワークを介して第2通信デバイスから第3通信デバイスにルーティングすることができる。一実施形態によれば、第2通信デバイスは更に、第2通信ネットワークを介して第3通信デバイスから呼の着信データストリームを受信するように構成することができる。第1通信デバイスに呼をルーティングするために、第2通信デバイスは、第2通信ネットワークを介して第3通信デバイスから受信した呼の着信データストリームを記録するように構成することができる。その後、第2通信デバイスは、記録された着信データストリームを第1通信ネットワークを介して第1通信デバイスに送信することができる。
図1は、本開示の一実施形態による、呼をルーティングする例示的な環境を示す。図1を参照すると、例示的な環境100が示される。例示的な環境100は、第1通信デバイス102、第2通信デバイス104a、第3通信デバイス104b、第4通信デバイス104c、及び第5通信デバイス104dを含むことができる。更に、第1通信ネットワーク106、第2通信ネットワーク108、並びに、第1ユーザ110、第2ユーザ112a、第3ユーザ112b、及び第4ユーザ112c、及び第5ユーザ112dなどの1又は2以上のユーザが示されている。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、1又は2以上の通信ネットワークを介して他の通信デバイスと通信するための好適なロジック、回路、及び/又はコードを含むことができる電子デバイスに対応することができる。更に、第1ユーザ110は、第1通信デバイス102のユーザに対応することができる。一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、第1通信ネットワーク106と第2通信ネットワーク108の両方に同時に接続することができる。第1通信デバイス102は、通信デバイス間の通信を容易にするために1又は2以上の加入者モジュールを含むことができる。一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、2つの加入者モジュールを同時に用いて、並行して2つの呼のルーティングを容易にするように構成することができる。一実施形態によれば、呼は、単信音声の呼、半複信音声の呼、複信音声の呼、ビデオの呼、及び/又はデータ転送の呼に対応することができる。第1通信デバイス102の実施例には、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップ、パーソナルコンピュータなどを含むことができるが、これらに限定されない。
一実施形態によれば、第2通信デバイス104aは、第1通信ネットワーク106を介して1又は2以上の他の通信デバイスと通信するための好適なロジック、回路、及び/又はコードを含むことができる。第2ユーザ112aは、第2通信デバイス104aのユーザに対応することができる。第2通信デバイス104aの実施例には、スマートフォン、モバイルデバイス、ウェアラブルデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップ、パーソナルコンピュータなどを含むことができるが、これらに限定されない。一実施形態によれば、第2通信デバイス104aは、第1通信デバイス102と同様とすることができる。
一実施形態によれば、第3通信デバイス104bは、第2通信ネットワーク108を介して1又は2以上の他の通信デバイスと通信するための好適なロジック、回路、及び/又はコードを含むことができる。第3ユーザ112bは、第3通信デバイス104bのユーザに対応することができる。一実施形態によれば、第3通信デバイス104bは、第2通信ネットワーク108に接続され、第1通信ネットワーク106からは切り離すことができる。
第3通信デバイス104bは、第2通信デバイス104aから発して第1通信デバイス102によりルーティングされた呼を第2通信ネットワーク108を介して受信することができる。或いは、第3通信デバイス104bはまた、第1通信デバイス102から発した呼を受信することもできる。第3通信デバイス104bの実施例には、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップ、パーソナルコンピュータなどを含むことができるが、これらに限定されない。一実施形態によれば、第3通信デバイス104bは、第1通信デバイス102と同様とすることができる。
図1に示すように、第2通信デバイス104aと同様に、第4通信デバイス104cは第1通信ネットワーク106に接続され、第2通信ネットワーク108からは切り離すことができる。更に、第3通信デバイス104bと同様に、第5通信デバイス104dもまた、第2通信ネットワーク108に接続され、第1通信ネットワーク106からは切り離すことができる。更に、第4ユーザ112cは、第4通信デバイス104cのユーザに対応するとすることができ、第5ユーザ112dは、第5通信デバイス104dのユーザに対応することができる。第4通信デバイス104c及び第5通信デバイス104dの実施例には、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップ、パーソナルコンピュータなどを含むことができるが、これらに限定されない。一実施形態によれば、第4通信デバイス104cは、第1通信デバイス102と同様とすることができる。
第1通信ネットワーク106は、第1通信デバイス102と第2通信デバイス104aとの間の通信を可能にする媒体とすることができる。第1通信ネットワーク106はまた、第4通信デバイスを第1通信デバイス102に接続することができる。第1通信ネットワーク106は、当該技術分野で公知の1又は2以上の無線通信技術によって実施することができる。無線通信ネットワークの実施例には、Bluetoothベースのネットワーク、Wireless−Fidelity(Wi−Fi)ベースのネットワーク、Light−Fidelity(Li−Fi)ベースのネットワーク、近距離又は中距離無線通信ネットワーク、モノのインターネット(Iot)ネットワーク、マシン型通信(MTC)ネットワーク、及び/又はWi−Maxベースのネットワークを含むことができるが、これらに限定されない。
第2通信ネットワーク108は、第1通信デバイス102と第3通信デバイス104bとの間の通信を可能にする媒体とすることができる。第2通信ネットワーク108はまた、図示のように、第5通信デバイスを第1通信デバイス102に接続することができる。第2通信ネットワーク108は、当該技術分野で公知の1又は2以上の無線通信技術によって実施することができる。無線通信ネットワークの実施例には、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、GSM進化型高速データレート(EDGE)、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)、Digital Enhanced Cordless Telecomunication(DECT)、Digital AMPS(IS−136/TDMA)、Integrated Digital Enhanced Network(iDEN)、符号分割多元接続(CDMA)、1G、2G,3G,4GのLong Term Evolution(LTE)、5G、及び/又はインターネットなどの、セルラ又はモバイルネットワークを含むことができるが、これらに限定されない。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、セルラネットワークなどの第2通信ネットワーク108に接続することができ、他方、第2通信デバイス104aは、第2通信ネットワーク108からは切り離すことができる。例えば、図1に示すように、第2通信デバイス104aは、第1通信ネットワーク106に接続され、第2通信ネットワーク108からは切り離すことができる。第2通信デバイス104aの切断は、加入者残高不足、及び/又は第2通信デバイス104aの現在の位置でのセルラネットワークなどの第2通信ネットワーク108のネットワーク信号を利用できないことに起因することができる。ネットワーク信号が利用できないこと、ネットワークカバレージの欠如に起因することができる。第2通信ネットワーク108から切り離される他の理由には、第2通信デバイス104a内に電話アプリケーションと関連付けられた加入者モジュールの不在、及び/又は第2通信デバイス104aに対するネットワークのオペレータベースの通話制限を含むことができる。第2通信デバイス104aの第2ユーザ112aは、第3通信デバイス104bと関連付けられた第3ユーザ112bなどの別のユーザへの通話をしようとする場合がある。
作動時には、第2通信デバイス104aは、Wi−Fiネットワークなどの第1通信ネットワーク106を介して第1通信デバイス102との無線接続を確立するように構成することができる。第1通信デバイス102は、第1通信デバイス102の少なくとも1つの加入者モジュールを使用する許可を転送するために、第2の通信デバイス104aからネットワーク共有要求を受信するように構成することができる。ネットワーク共有要求は、第1通信ネットワーク106を介して受信することができる。第1通信デバイス102は、第2通信デバイス104aに許可を送信して、第1通信デバイス102に設けられた1又は2以上の加入者モジュールから第1加入者モジュールを使用するように構成することができる。許可は、第1通信ネットワーク106を介して送信することができる。
一実施形態によれば、第2通信デバイス104aは、第1通信デバイス102を第2通信デバイス104aに接続する第1通信ネットワーク106を介して、第1通信デバイス102に呼確立要求を送信するように構成することができる。呼確立要求は、第3通信デバイス104bと関連付けられた加入者識別番号を含むことができる。第1通信デバイス102は、第2通信デバイス104aから呼確立要求を受信することができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、第2通信デバイス104aによる、第1通信デバイス102の第1加入者モジュール(第1のSIMなど)と関連付けられた電話アプリケーションの制御を有効にするように構成することができる。第2通信デバイス104aでの電話アプリケーションの制御により、第1通信デバイス102への加入者識別番号の送信のために第2通信デバイス104aでの加入者識別番号のダイヤリングを有効にすることができる。或いは、第2通信デバイス104aにプリインストールアプリケーションを介して入力を受け取り、第1通信デバイス102への加入者識別番号の送信のために、第2通信デバイス104aでの加入者識別番号のダイヤリングを有効にすることができる。このような実施形態では、この入力は、第1通信デバイス102の第1加入者モジュールを使用する許可が与えられた後で受け取ることができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、受信した加入者識別番号(携帯電話番号など)を用いて、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間で呼の確立及びルーティングを可能にするように構成することができる。呼は、受信した呼確立要求に基づいて、第1通信デバイス102の第1加入者モジュールと関連付けられた第2通信ネットワーク108を介してルーティングすることができる。第1加入者モジュール(第1のSIMなど)は、第1通信デバイス102により、第2通信デバイス104aに対して事前に使用許可を与えることができる第1通信デバイス102の加入者モジュールとすることができる。
第1通信デバイス102は、呼が確立されたときには、第1加入者モジュールと関連付けられた内蔵マイクロフォンなどの第1音声入力デバイス、及び/又は内蔵スピーカなどの第1音声出力デバイスを無効にすることができる。無効にされた第1音声入力デバイス及び/又は第1音声出力デバイスに基づいて、第1通信デバイス102の第1ユーザ110は、進行中の呼と関連付けられた音声から隔離することができる。更に、第1通信デバイス102と関連付けられたノイズ又は周囲音声入力は、第1音声入力デバイスの無効化に基づいて、進行中の呼の音声ストリームとミックスしないようにすることができる。
一実施形態によれば、第2通信デバイス104aは、第2ユーザ112aから音声入力を受け取ることができる。音声入力は、第2通信デバイス104aの第2ユーザ112aが第3通信デバイス104bの第3ユーザ112bなどの所望の遠隔ユーザに伝達しようとする呼データとすることができる。第2通信デバイス104aは、第2ユーザ112aからの音声入力を記録することができ、第1通信ネットワーク106で第1通信デバイス102に送信される記録音声データをパケット化することができる。
この呼の間、第1通信デバイス102は、確立されたWi−Fi接続によるなど、第1通信ネットワーク106を介して第2通信デバイス104aから呼の発信データストリームを受信することができる。第1通信デバイス102は、受信した発信データストリームを第1通信デバイス102の第1トランシーバに対応する送信バッファに保存することができる。一実施形態によれば、第1トランシーバは、第1通信デバイス102の第1加入者モジュールと関連付けることができる。この呼をルーティングするために、第1通信デバイス102は、送信バッファ内に保存された発信データストリームを第2通信ネットワーク108(セルラネットワーク)を介して第3通信デバイス104bに送信することができる。
この呼の間、第3通信デバイス104bは、第3ユーザ112bから音声入力を受け取ることができ、この入力を第2通信ネットワーク108によって第1通信デバイス102に送信することができる。一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、セルラネットワークなどの第2通信ネットワーク108を介して第3通信デバイス104bから呼の着信データストリームを受信することができる。第1通信デバイス102は、受信した着信データストリームを、第1通信デバイス102の第1トランシーバに対応する受信バッファ内に保存することができる。記載されるように、第1トランシーバは、第1通信デバイス102の第1加入者モジュールに対応することができる。更に、第1通信デバイス102は、呼のルーティングのために受信バッファ内に保存された着信データストリームを第1通信ネットワーク106を介して第2通信デバイス104aに送信することができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102は更に、第1通信デバイスに設けられた複数の加入者モジュール(デュアルSIMなど)から第2加入者モジュールを使用するために別の許可を別の通信デバイスに送信するように構成することができる。このような別の通信デバイスの実施例には、第4通信デバイス104cを含むことができる。別の許可は、第1通信デバイス102を第4通信デバイス104cに接続することができる第1通信ネットワーク106の通信チャネル(Wi−Fiチャネル)を介して送信することができる。例えば、別の許可は、Wi−Fiネットワークなどの第1通信ネットワーク106上の通信チャネル(第1通信デバイス102と第2通信デバイス104aとの間の通信チャネルとは別の)を介して送信することができる。第1通信デバイス102は、第2加入者モジュールを用いて進行中の呼と並行して送信された別の許可と関連付けられた別の呼を第2通信ネットワーク108を介してルーティングするように構成することができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102によりルーティングすることができる第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間の呼は、双方向の呼に対応することができる。第1通信デバイス102の全てのプリインストールアプリケーションは、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間の呼全体に亘って動作可能とすることができる。第1通信デバイス102の全てのプリインストールアプリケーションは呼全体に亘って動作可能とすることができるので、第1通信デバイス102は、第2通信ネットワーク108を介して第2加入者モジュール(第2のSIMなど)を用いて、別の通信デバイス(第5通信デバイス104dなど)との並行した呼を確立するように構成することができる。この呼は、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間で進行中の呼と並行して確立することができる。
例えば、第1通信デバイス102の第1ユーザ110は、第5通信デバイス104dの第5ユーザ112dなどの別のユーザの加入者識別番号(携帯電話番号など)をダイヤルすることができる。第1通信デバイス102によるこの呼は、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間で進行中の呼と並行した呼とすることができる。この呼は、第2加入者モジュールを用いて第2通信ネットワーク108を介して第1通信デバイス102と第5通信デバイス104dの間で確立することができる。このような実施例では、第1通信デバイス102は、「マルチSIMマルチコール」モバイルフォン又はスマートコールルータデバイスと呼ぶことができる。更に、呼と同時に複数の加入者モジュール(複数SIM)をアクティブにすることができるような通信を可能にする呼確立プロセスは、「マルチアクティブコール」を可能にする技術と呼ぶことができる。「マルチアクティブコール」を可能にする技術では、複数のトランシーバと関連付けられた送信及び受信バッファは、複数の呼を処理するために同時にアクティブにすることができる。
図2は、本開示の一実施形態による、呼をルーティングするための例示的な通信デバイスを示すブロック図である。図2は、図1の要素と併せて説明される。図2を参照すると、第1通信デバイス102が示されている。第1通信デバイス102は、プロセッサ202とメモリ204とを含むことができる。メモリ204は、送信バッファ206と受信バッファ208とを含むことができる。第1通信デバイス102は、入力/出力(I/O)デバイス210を更に含むことができ、該I/Oデバイス210は、表示画面212、マイクロフォン214、及びスピーカ216を含むことができる。第1通信デバイス102は、電話ユニット218と呼ルーティングアプリケーション220とを更に含むことができる。電話ユニット218は、第1加入者モジュール218aと第2加入者モジュール218bとを含むことができる。呼ルーティングアプリケーション220は、コア電話モジュール222と呼ルーティングモジュール224とを含むことができる。更に、第1通信デバイス102に設けられた1又は2以上のトランシーバ226が示されている。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、1又は2以上のトランシーバ226を介して第1通信ネットワーク106及び/又は第2通信ネットワーク108を通して1又は2以上の通信デバイスと通信可能に結合することができる。プロセッサ202は、システムバスを介して、メモリ204、I/Oデバイス210、電話ユニット218、及び/又は1又は2以上のトランシーバ226と通信可能に結合することができる。第2通信デバイス104a、第3通信デバイス104b、第4通信デバイス104c、及び/又は第5通信デバイス104dが第1通信デバイス102と同様とすることができることは、当業者であれば理解できる。従って、前述の通信デバイスは、図2の第1通信デバイス102に関して記載されたものと同様の構成要素及び機能を有することができる。
プロセッサ202は、メモリ204内に保存された1組の命令を実行するように構成可能な好適なロジック、回路、インタフェース、及び/又はコ―ドを含むことができる。プロセッサ202は、当該技術分野で公知の複数のプロセッサ技術に基づいて実装することができる。プロセッサ202の実施例は、X86ベースのプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、及び/又は他のプロセッサとすることができる。
メモリ204は、プロセッサ202によって実行可能な1組の命令を保存するように構成することができる好適なロジック、回路、インタフェースを備えることができる。メモリ204は更に、第1通信デバイス102によって処理可能な進行中の呼と関連付けられた1又は2以上のデータストリームを保存するように構成することができる。メモリ204は更に、呼ルーティングアプリケーション220及び/又は電話ユニット218に関連するデータを保存することができる。例えば、メモリ204は、第1ユーザ110の詳細な連絡先、発信履歴、及び/又は呼優先度を保存することができる。メモリ204の実装例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、及び/又はセキュアデジタル(SD)カードを含むことができるが、これらに限定されない。
一実施形態によれば、送信バッファ206及び受信バッファ208は、呼関連データを保存するために確保可能なメモリ204の専用部分に対応することができる。一実施形態によれば、送信バッファ206及び受信バッファ208の両方が、第1加入者モジュール218a及び第2加入者モジュール218bの各々に専用の別個のメモリ領域を含むことができる。例えば、送信バッファ206及び受信バッファ208の両方におけるこれらのメモリ領域の第1の部分は、着信データストリーム及び発信データストリームをそれぞれに保存するのに使用することができる。着信及び発信データストリームは、第1加入者モジュール218aを用いてルーティングされた呼から提供することができる。一実施形態によれば、送信バッファ206及び受信バッファ208は、メモリ204の一部分に属することができるメモリレジスタとして実装することができる。
I/Oデバイス210は、プロセッサ202と通信するように構成することができる様々な入出力デバイスに関する好適なロジック、回路、インタフェース、及び/又はコ―ドを含むことができる。I/Oデバイス210は、第1ユーザ110から入力を受け取るように構成することができる。第1ユーザ110からの入力は、第1加入者モジュール218a又は第2加入者モジュール218bのうちの1つを用いて、別のユーザの通信デバイスと音声、ビデオ、又はデータの呼を行うためのコマンドに対応することができる。入力はまた、第1加入者モジュール218a又は第2加入者モジュール218bのうちの1つを共有して別の通信デバイスのための呼をルーティングするための第1ユーザ110からの確認を含むことができる。更に、第1ユーザ110は、第1通信デバイス102の1又は2以上のアプリケーションを操作する入力を提供することができる。入力デバイスの実施例には、画像処理ユニット、カムコーダ、タッチスクリーン、キーボード、マウス、ジョイスティック、マイクロフォン214、モーションセンサ、光センサ、及び/又はドッキングステーションを含むことができるが、これらに限定されない。一実施形態によれば、I/Oデバイス210はまた、ユーザ又はユーザの周囲の他の対象物のビデオフィードを記録するのに用いることができる1又は2以上の前面又は後面カメラを含むことができる。1又は2以上の前面又は後面カメラはまた、ビデオの呼の間使用することができる。
I/Oデバイス210はまた、第1ユーザ110に出力を与えるように構成することができる。出力は、第1ユーザ110と別のユーザの通信デバイスとの間の進行中の呼に対応することができる音声及び/又はビデオ出力に対応することができる。出力はまた、第1通信デバイス102上で作動するアプリケーションと関連付けることができる。出力デバイスの実施例には、表示画面212、プロジェクタスクリーン、及び/又はスピーカ216を含むことができるが、これらに限定されない。
表示画面212は、第1ユーザ110に画像及び/又はビデオ出力を表示するように構成することができる好適な回路及び/又はインタフェースを備えることができる。表示画面212は、タッチ感応画面を介して第1ユーザ110から1又は2以上の入力動作を同時に受け取るように構成することができる。このような1又は2以上の入力動作は、仮想キーパッド、スタイラス、タッチ式入力動作、及び/又はジェスチャによって第1ユーザから受け取ることができる。表示画面212は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LCD)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、及び/又は有機LED(OLED)ディスプレイ技術、及び/又は他のディスプレイなど、複数の公知技術によって実現可能であるが、これらに限定されない。
マイクロフォン214は、音声入力を受け取るための好適な回路及び/又はインタフェースを備えることができる。一実施形態によれば、音声入力は、第1ユーザ110により提供することができる。音声入力は、第1ユーザ110により行われた音声呼に対応することができる。第1ユーザ110は、別のユーザの通信デバイスと音声呼を行うことができる。一実施形態によれば、マイクロフォン214は、第1通信デバイス102を介して別の通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)の呼のルーティング中にミュート又は無効にすることができる。図2は単一のマイクロフォン214を含むように示されているが、第1通信デバイス102が複数のマイクロフォンを含むことができることは、当業者であれば理解することができる。他のマイクロフォンは、第1通信デバイス102の他の加入者モジュールと関連付け、及び/又は他のアプリケーションと共に用いるために有効にすることができる。
スピーカ216は、第1ユーザ110のために音声出力を生成する好適な回路及び/又はインタフェースを備えることができる。一実施形態によれば、音声出力は、第1ユーザ110により行われた音声呼に対応することができる。第1ユーザ110は、別のユーザの通信デバイスと音声呼を行うことができる。一実施形態によれば、スピーカ216は、第1通信デバイス102を介して別の通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)の呼のルーティング中にミュート又は無効にすることができる。図2は単一のスピーカ216を含むように示されているが、第1通信デバイス102が複数のスピーカを含むことができることは、当業者であれば理解することができる。他のスピーカは、第1通信デバイス102の他の加入者モジュールと関連付け、及び/又は他のアプリケーションと共に用いるために有効にすることができる。
電話ユニット218は、第1通信デバイス102による通信のためにユーザ加入及びアカウントクレデンシャルを管理するように構成できる好適なロジック、回路、インタフェース、及び/又はコードを含むことができる。一実施形態によれば、電話ユニット218は、第1加入者モジュール218aを備えることができ、これにより、第1通信デバイスの第2通信ネットワーク108への接続を有効にすることができる。電話ユニット218はまた、第2加入者モジュール218bを備えることができる(デュアルSIMの場合)。電話ユニット218は、第2通信ネットワーク108への接続及び/又は呼の確立のために、第1加入者モジュール218a及び/又は第2加入者モジュール218bの妥当性確認及び認証を管理するように構成することができる。電話ユニット218はまた、第1加入者モジュール218a及び/又は第2加入者モジュール218bを用いて、第1通信デバイス102にて発信又は着信する呼の処理を管理するように構成することができる。図1には2つだけの加入者モジュールが示されているが、本開示の範囲は、この実施例に限定されなくてもよいことは、当業者であれば理解することができる。一実施形態では、電話ユニット218は、1つだけの加入者モジュールを含むことができる。或いは、電話ユニット218は、3つ以上の加入者モジュールを含んでもよい。
第1加入者モジュール218aは、加入者識別モジュール(SIM)カード、Unique Integrated Circuit Card(UICC)ベースのスマートカード、又はソフトウェアSIMとして実装されたSIMに対応することができる。第1加入者モジュール218aは、第1ユーザ110のモバイル加入者識別に関する情報を含むことができる。第1通信デバイス102の妥当性を確認し認証して、第1加入者モジュール218aを使用するために、セキュアなキーが必要とされる場合がある。第1加入者モジュール218aが第1通信デバイス102に設けられたスロットに挿入可能であり、また、そこから取り外し可能であることは、当業者であれば理解することができる。更に、第2加入者モジュール218bは、第1加入者モジュール218aと同様とすることができる。しかしながら、第2加入者モジュール218bは、第1ユーザ110の異なるモバイル加入者識別と関連付けることもできる。或いは、第2加入者モジュール218bは、第1通信デバイス102の異なるユーザと関連付けることもできる。これは、第1通信デバイス102が、各ユーザが異なるプロファイル(モバイル加入者識別番号を含めて)を有するようなマルチユーザデバイスに対応する事例とすることができる。また、第1加入者モジュール218a及び第2加入者モジュール218bが、本開示の範囲から逸脱することなく同じネットワークサービスプロバイダと関連付けることができることは、当業者であれば理解することができる。或いは、第1加入者モジュール218aは、第1のネットワークサービスプロバイダと関連付けることができ、他方、第2加入者モジュール218bは、第1のネットワークサービスプロバイダとは異なる第2のネットワークサービスプロバイダと関連付けることができる。異なるサービスプロバイダの場合、第1通信デバイス102は、異なるサービスプロバイダの2つの異なるセルラネットワークに接続することができる。第1加入者モジュール218aと第2加入者モジュール218bの両方の使用に基づいて、第2通信ネットワーク108(セルラネットワークなど)を介して2つの同時呼を確立及び/又はルーティングすることができる。
呼ルーティングアプリケーション220は、プロセッサ202の制御下で、2つの通信デバイス間の呼をルーティングするように構成することができる好適なロジック、回路、インタフェース、及び/又はコードを含むことができる。呼ルーティングアプリケーション220は、第1加入者モジュール218a及び第2加入者モジュール218bを用いて、並行して呼を確立し処理するように構成することができる。一実施形態によれば、呼ルーティングアプリケーション220は、プロセッサ202の一部とすることができる。或いは、呼ルーティングアプリケーション220は、第1通信デバイス102内の別個のプロセッサ又は回路として実装することができる。一実施形態によれば、呼ルーティングアプリケーション220及びプロセッサ202は、呼ルーティングアプリケーション220及びプロセッサ202の機能を実行する統合プロセッサ又はプロセッサ群として実装することができる。一実施形態によれば、呼ルーティングアプリケーション220は、メモリ204内に保存された1組の命令として実装することができ、これによって、プロセッサ202によって実行されると、呼ルーティングアプリケーション220の機能を実行することが可能となる。
コア電話モジュール222は、呼の確立及び/又は呼の終了を含むことができる呼管理動作を実行するように構成可能な好適なロジック、回路、インタフェース、及び/又はコ―ドを含むことができる。一実施形態によれば、電話ユニット218と関連付けられた各加入者モジュールに対して、コア電話モジュール222の別個のインスタンスを使用することができる。コア電話モジュール222の各インスタンスは、別個のアプリケーション及び/又はプロセスとしてプロセッサ202によって実行することができる。一実施形態によれば、コア電話モジュール222は、加入者識別番号を入力する及び/又はメモリ204内に保存された連絡先データベースから連絡先を選択するためのダイヤリングインタフェースをユーザ(第1ユーザ110又は第2ユーザ112aなど)に提供することができる。一実施形態によれば、提供されるダイヤリングインタフェースは、電話ユニット218の加入者モジュールの中から特定の加入者モジュールに対応することができる。ダイヤリングインタフェースを介して提供される入力に基づいて、コア電話モジュール222は、第2通信ネットワーク108を介して第1加入者モジュール218a又は第2加入者モジュール218bのうちの1つを用いて呼を確立することができる。
呼ルーティングモジュール224は、2つの通信デバイス間で呼をルーティングするように構成することができる好適なロジック、回路、インタフェース、及び/又はコードを含むことができる。通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)から受信した呼確立要求に基づいて、呼ルーティングモジュール224は、現在利用可能な加入者モジュールを選択することができる。呼確立要求は、呼出先通信デバイス(第3通信デバイス104bなど)の加入者識別番号を含むことができる。呼ルーティングモジュール224は、現在利用可能な加入者モジュール(第1加入者モジュール218aなど)を使用して、第2通信ネットワーク108を介して第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間で呼を確立及び/又はルーティングすることができる。本開示の範囲から逸脱することなく、コア電話モジュール222及び呼ルーティングモジュール224が呼ルーティングアプリケーション220内で単一モジュールとして実装できることは、当業者であれば理解することができる。
1又は2以上のトランシーバ226は、第1通信ネットワーク106及び/又は第2通信ネットワーク108を介して他の通信デバイスと通信するように構成することができる好適なロジック、回路、インタフェース、及び/又はコードを含むことができる。1又は2以上のトランシーバ226は、無線通信をサポートするために公知の技術を実装することができる。1又は2以上のトランシーバ226は、アンテナ、無線周波数(RF)トランシーバ、1又は2以上の増幅器、チューナ、1又は2以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、コーダ−デコーダ(CODEC)チップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、及び/又はローカルバッファを含むことができるが、これらに限定されない。
1又は2以上のトランシーバ226は、無線通信を介してインターネット、イントラネットなどのネットワーク、及び/又はセルラ電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)及び/又はメトロポリタンエリアネットワークネットワーク(MAN)などの無線ネットワークと通信することができる。無線通信は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、GSM進化型高速データレート(EDGE)、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、LTE、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth、Wireless Fidelity(Wi−Fi)(IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n、及び/又は何れか他のIEEE 802.11プロトコルなど)、ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)、Wi−MAX,モノのインターネット(Iot)技術、マシン型通信(MTC)技術、電子メール用プロトコル、インスタントメッセージング、及び/又はショートメッセージサービス(SMS)などの複数の通信規格、プロトコル及び技術の何れかを用いることができる。
作動時には、プロセッサ202は、第1通信ネットワーク106を介して第2通信デバイス104aからネットワーク共有要求を受信することができる。ネットワーク共有要求は、呼ルーティングアプリケーション220を用いて、1又は2以上のトランシーバ226のうちの第1トランシーバを介して受信することができる。プロセッサ202は、呼ルーティングアプリケーション220を用いて第1通信ネットワーク106を介して第1加入者モジュール218aを使用する許可を第2通信デバイス104aに送信することができる。この許可は、ネットワーク共有要求に応答して送信することができる。
一実施形態によれば、プロセッサ202は、第1通信デバイス102の呼ルーティングモジュール224を用いて、第2通信デバイス104aから呼確立要求を受信することができる。呼確立要求は、1又は2以上のトランシーバ226のうちの第1トランシーバを用いて、第1通信ネットワーク106を介して受信することができる。呼確立要求は、第3通信デバイス104bの加入者識別番号(携帯電話番号など)を含むことができる。第1通信デバイス102は、第2通信デバイス104aから呼確立要求を受信することができる。
一実施形態によれば、第2通信デバイス104aもまた、呼ルーティングアプリケーション(呼ルーティングアプリケーション220と同様の)をインストールすることができる。第2通信デバイス104aのユーザ(第2ユーザ112aなど)は、呼び出されることになるユーザ(第3ユーザ112bなどの呼出先)の加入者識別番号を提供することができる。加入者識別番号は、第2ユーザ112aにダイヤリングインタフェース及び/又は連絡先レジスタを提示することができる、第2通信デバイス104aの相補的呼ルーティングアプリケーションを用いて与えることができる。第2通信デバイス104aでダイヤルされた加入者識別番号は、第1通信ネットワーク106によって第1通信デバイス102に送信することができる。
一実施形態によれば、或いはプロセッサ202は、第1通信ネットワーク106を介して第2通信デバイス104aに対して、コア電話モジュール222などの加入者モジュールと関連付けられた電話アプリケーションの制御を送信することができる。例えば、プロセッサ202は、第2通信デバイス104aに対して、加入者モジュール(第1加入者モジュール218a)と関連付けられたコア電話モジュール222(及び/又は呼ルーティングアプリケーション220)のインスタンスの遠隔又は端末アクセスを可能にすることができる。遠隔アクセスは、電話アプリケーションの提供されたインスタンスを介して加入者識別番号のダイヤリングを有効にすることができる。遠隔又は端末アクセスによってダイヤルされた加入者識別番号は、呼確立要求として第1通信デバイス102に送信することができる。
一実施形態によれば、プロセッサ202は、電話ユニット218に設けられた複数の加入者モジュール(第1加入者モジュール218a及び第2加入者モジュール218bなど)から利用可能な加入者モジュールを選択することができる。選択は、呼ルーティングアプリケーション220のコア電話モジュール222を用いて行うことができる。例えば、両方の加入者モジュール(SIM)が第1通信デバイス102にて利用可能な場合には、第1加入者モジュール218aを選択することができる。その後、第1加入者モジュール218aと第1通信ネットワーク106及び第2通信ネットワーク108などの2つの通信ネットワークとを用いて、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間に呼を確立することができる。
一実施形態によれば、プロセッサ202は、呼の確立に基づいて、呼ルーティングモジュール224を用いてマイクロフォン214及び/又はスピーカ216を無効又はミュートするように構成することができる。マイクロフォン214及びスピーカ216の無効化に基づいて、呼の発信データストリーム及び着信データストリームは、第1ユーザ110によって実行され及び/又は第1ユーザに対して再生されることはない。一実施形態によれば、第1通信デバイス102の第1加入者モジュール(現在使用中の加入者モジュール)と関連付けられたマイクロフォン及びスピーカのみを無効にすることができる。第1通信デバイス102は、第1通信デバイス102の別のアプリケーションによる同時使用のために有効のままにすることができる他のマイクロフォン及びスピーカを含むことができる。或いは、一実施形態によれば、第1通信デバイス102の第1加入者モジュール(現在使用中の加入者モジュール)と関連付けが解除されたマイクロフォン及びスピーカは、一方で、第2加入者モジュールと関連付けることができる。
一実施形態によれば、呼ルーティングモジュール224は、第2通信デバイスと第3通信デバイスとの間でルーティングされた呼の発信データストリームを送信バッファ206内に保存するように構成することができる。発信データストリームは、第1通信ネットワーク106を介して1又は2以上のトランシーバ226によって第2通信デバイス104aから受信することができる。
呼ルーティングモジュール224は、プロセッサ202の制御下で、第2通信ネットワーク108を介して1又は2以上のトランシーバ226を用いて発信データストリームを第3通信デバイス104bに送信することができる。一実施形態によれば、呼ルーティングモジュール224は、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間の呼の受信データストリームを受信バッファ208内に保存するように構成することができる。受信データストリームは、第2通信ネットワーク108を介して1又は2以上のトランシーバ226によって第3通信デバイス104bから受信することができる。呼ルーティングモジュール224は、第1通信ネットワーク106を介して1又は2以上のトランシーバ226を用いて受信データストリームを第2通信デバイス104aに送信することができる。
一実施形態によれば、その呼は、単信音声の呼、半複信音声の呼、複信音声の呼、ビデオの呼、及び/又はデータ転送の呼のうちの1つに対応することができる。図3で、第1通信デバイス102による呼ルーティングの例示的なシーケンス図が説明される。一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、2つの加入者モジュールの同時使用に基づいて、2つの呼を並行してルーティング及び/又は処理するように構成することができる。第1のシナリオでは、第2の呼などの別の呼は、第1通信ネットワーク106に接続されて第2通信ネットワーク108からは切り離されている通信デバイスに関与するルーティングされた呼とすることができる。第4通信デバイス104cは、このような通信デバイスの一例である。第1のシナリオは、第2の呼のルーティングにおいて、第2通信デバイス104aによって既に使用状態とすることができる第1加入者モジュール218aではなく、第2加入者モジュール218bを用いることを除けば、上述のものと同様とすることができる。
第2のシナリオでは、第2の呼は、進行中のルーティングされた呼と並行して第1通信デバイス102のユーザ(第1ユーザ110など)により開始することができる呼に対応することができる。このシナリオでは、第2の呼は、第1通信デバイスから発して、第2通信ネットワーク108に接続されているが第1通信ネットワーク106には接続されていない別の通信デバイスに向けることができる。第5通信デバイス104dは、このような通信デバイスの実施例であり、このような第2の呼の宛先とすることができる。従って、第2のシナリオは、第2加入者モジュール218bを用いて、第1通信デバイス102による直接呼の確立に対応することができる。呼ルーティングに関する第1通信デバイス102の例示的なシナリオは、図4A、4B及び4Cにおいて説明される。
一実施形態によれば、送信バッファ206及び受信バッファ208は、少なくとも2つの進行中の呼の呼関連データのバッファリングを同時にサポートすることができる。第1の呼を第1加入者モジュール218aを用いて確立及び/又はルーティングすることができと共に、第2の呼を第1加入者モジュール218bを用いて確立及び/又はルーティングすることができる。従って、第1通信デバイス102は、「マルチアクティブコール」機能を使用することができ、この場合、並行して継続することができる2又は3以上の呼に対して2又は3以上の加入者モジュール(又はSIM)が同時にアクティブになることができる。更に、複数の送信バッファ206及び受信バッファ208は、2又は3以上の呼に対して同時にアクティブになることができる。例えば、送信バッファ206からの第1送信バッファ(例えば、TxB1)は、第1の呼に対する発信データストリームをバッファすることができると共に、受信バッファ208からの第1受信バッファ(例えば、RxB1)は、第1の呼に対する着信データストリームをバッファすることがでる。送信バッファ206からの第2送信バッファ(例えば、TxB2)及び受信バッファ208からの第2受信バッファ(例えば、RxB2)は、並行してアクティブになり、第1の呼に並行して確立することができる第2の呼の発信及び着信データストリームをバッファすることができる。このように、複数の送信及び受信バッファがアクティブになって、複数の呼の呼関連データを同時にバッファすることができる。
本開示の様々な実施形態で提供される呼ルーティングが種々のシナリオで有用であることは、当業者であれば理解することができる。例えば、セルラネットワークカバレージが、他のユーザの通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)に利用できない場合には、第1ユーザ110などのユーザは、第1通信デバイス102が利用可能なセルラネットワークを別の近隣の通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)と共有することを有効にすることができる。しかしながら、通信デバイス(第1通信デバイス102など)によりローカル短距離通信ネットワークが確立されて、セルラネットワークを他の近隣の通信デバイス(第2通信デバイス104a又は第4通信デバイス104cなど)と共有することができる。このようなシナリオの実施例には、加入者残高がゼロである、ユーザの現在位置にてセルラサービスプロバイダのネットワーク信号がない、及び/又はユーザのセルラサービスプロバイダにより通話制限が有効にされたことが挙げられる。ユーザは、他のユーザとのアソシエーションに基づいて、セルラネットワークの共有の代金を払う場合があり、又は支払いがない場合もある。
一実施形態によれば、第3通信デバイス104bは、第3通信デバイス104bにルーティングされた呼と関連付けられた発信者の識別番号(発信者ID)を受け取ることができる。第3通信デバイス104bは、それを介して呼をルーティングすることができる第1加入者モジュール218aと関連付けられた携帯電話番号など、第1通信デバイス102の第1加入者モジュール218aと関連付けられた加入者識別番号を受け取ることができる。このようなシナリオでは、第3通信デバイス104bにとっては、呼は、第1加入者モジュール218aを用いて第1通信デバイス102から発せられるように見える可能性がある(しかしながら、実際には、呼は、第2通信デバイス104aによって発信又は開始することができる)。第2通信デバイス104aと関連付けられた加入者識別番号は、第3通信デバイス104bには不明にすることができる。このような実施形態では、第1通信デバイス102は、発信者通知を第3通信デバイス104bに伝達して、呼の実際の発信者(第2ユーザ112aなど)を通知することができる。例えば、第2通信デバイス104aから受信した時又は第1通信デバイスの連絡先リストに保存されたときには、「これはスマートルーティングコールです;(この呼の)実際の発信者は、(第2通信デバイス104aと関連付けられた第2ユーザ112の)<名前>又は<加入者識別番号>です。」と通知することができる。発信者通知は、第1通信デバイス102によって第3通信デバイス104bに伝達することができる、SMS、フラッシュメッセージ、又は呼ルーティングアプリケーション220が生成する通知とすることができる。一実施形態によれば、発信者通知は、呼の確立に先立って又は呼と同時に伝達することができ、その結果、実際の発信者、すなわち、第2ユーザ112aに関して第3通信デバイス104bと関連付けられた第3ユーザ112bに通知することができる。
或いは、第3通信デバイス104bはまた、内部にインストールされた相補的な呼ルーティングアプリケーション(第1通信デバイス102の呼ルーティングアプリケーション220と同様の)を含むことができる。このようなシナリオでは、第1通信デバイス102を介した呼のルーティングは、第3通信デバイス104bにとって透過とすることができる。すなわち、第3通信デバイス104bは、それを介して呼をルーティングすることができる第1加入者モジュール218aと関連付けられた加入者識別番号を認識しないようにすることができる。第3通信デバイス104bに対して、呼は、第2通信デバイス104aから直接発信するように見えることができる。更に、一実施形態によれば、第1通信デバイス102と第2通信デバイス104aの両方の発信者IDは、第3通信デバイス104bにて表示することができる。例えば、「実際の発信者は<第2通信デバイス104a>であり、呼は<第1通信デバイス102>によりルーティングされている」と表示することができる。このことは、第1通信デバイス102の第1ユーザ110などのユーザを知らない又は面識がない可能性がある第3通信デバイス104bの第3ユーザ112bにとっては、有用とすることができる。従って、不明な番号からの呼を拒絶することができる。このように、第2通信デバイス104aの発信者通知又は表示された発信者IDは、第3ユーザ112bに実際の発信者について知らせることができる。また、実際の発信者の発信者IDを表示することは、電気通信規則遵守の観点からも有用とすることができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、事務所構内又は観光地など、既定の区域の居住者、現住者、又は訪問者による使用のためにホームスペース又は既定区域にインストールされたスマートデバイスに対応することができる。スマートデバイスは、セルラネットワーク(第2通信ネットワーク108など)との通信のために組み込み加入者モジュールを有することができる。更に、スマートデバイスはまた、既定の区域と関連付けられたWi−Fiネットワーク(第1通信ネットワーク106など)に接続することができる。一実施形態によれば、スマートデバイスは、通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)から発する呼をルーティングするのに使用されるスマートコールルータとして機能することができる。このことは、他の場合には加入済みのセルラネットワーク(第2通信ネットワーク108など)を用いて遠隔の通信デバイス(第3通信デバイス104bなど)にコールすることのできない可能性がある通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)にとって、有用とすることができる。
例えば、スマートデバイスは、セルラネットワークのネットワークカバレージを有する近隣の通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)と遠隔の通信デバイス(第3通信デバイス104bなど)との間の呼を支援するのに用いることができる専用デバイスに対応することができる。近隣の通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)は、ホームスペース内のWi−Fiネットワーク或いは他の短距離又は中距離通信ネットワークを介してスマートデバイスに接続することができる。近隣の通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)は、図1で検討したように、近隣の通信デバイス(第2通信デバイス104aなど)の現在位置でのネットワークカバレージ問題などの様々な要因に起因して、遠隔の通信デバイス(第3通信デバイス104bなど)を直接コールすることができない場合がある。このような専用デバイスの実施例には、ネットワークコールルータ、ネットワークブリッジ、コールホットスポットデバイス、及び/又はWi−Fiからセルラネットワークへのゲートウェイを含むことができるが、これらに限定されない。スマートデバイスはまた、内部にインストールされた呼ルーティングアプリケーション220を含むことが可能なモバイルデバイスに対応することができる。従って、スマートデバイスを用いて、世帯の複数の家族構成員は、スマートデバイスの加入者モジュールと関連付けられたセルラネットワークを共有することができる。例えば、或る家族構成員が、家族構成員のセルラサービス事業者と関連付けられた加入者残高を使い果たした場合には、スマートデバイスを用いて、所望の通信デバイスに呼をルーティングすることができる。通話用のセルラネットワークの使用を含めて、呼をルーティングするためのスマートデバイスの利用は、スマートデバイスの所有者(世帯主など)に請求することができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102を介して第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間に呼が確立されたときには、第1加入者モジュール218aと関連付けられた第1通信デバイス102のマイクロフォン214及びスピーカ216は、呼のルーティングの際には無効にすることができる。このような実施形態では、第1ユーザ110は、進行中の通話を聴くことはできず、又は送信バッファ206及び受信バッファ208に一時的にバッファされた呼データへのアクセスは、第1通信デバイス102にて提供されることはない。送信バッファ206及び受信バッファ208に一時的にバッファされたこのような呼データは、呼が終了した場合など、ルーティングされた各呼の終了時に削除することができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102を介して第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間に呼が確立されたときには、第1通信デバイス102はまた、ユーザ制御の会議通話として(セルラネットワークサービスプロバイダベースの会議通話機能ではなく)その呼に加わることができる。このような実施形態では、第1通信デバイス102は、呼ルーティングアプリケーション220を用いて、第2通信デバイス104a及び第3通信デバイス104bのうちの一方又は両方に対して「通話参加」要求を伝達することができる。「通話参加」要求の受付又は拒絶に基づいて、第1通信デバイス102もユーザ制御の会議通話としてその通話に加わることができ、又は加わることが許可されない。
別の実施形態によれば、第1通信デバイス102は、第2通信ネットワーク108を介して接続された第3通信デバイス104bとの呼を確立することによって会議通話を開始することができる。その後、第1通信デバイス102は、第1通信ネットワーク106を介して第2通信デバイス104aに接続することができる。第1通信ネットワーク106はセルラネットワークではない場合があるので、第1通信デバイス102は、第2通信デバイス104aとの接続確立のためにSIMモジュールの使用を必要としない場合がある。第1通信ネットワーク106を用いた第2通信デバイス104aとの接続に際し、第2通信デバイス104aを第1通信デバイス102と第3通信デバイス102bとの間で進行中の呼にパッチインさせることができる。この段階で、第1通信デバイス102と第3通信デバイス102bの間の呼は、第2通信デバイス102aをその呼に追加した会議通話に転換させることができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、複数の通信デバイスへの接続を提供することができる無線ホットスポットをホストすることができる。このような場合には、第1通信ネットワーク106は、複数の通信デバイスへのWi−Fi接続を同時に提供可能な無線ホットスポット・アクセスポイントとして機能を果たすことができる。このようなシナリオでは、第1通信デバイス102は、複数の接続された通信デバイスに会議通話機能を提供することができ、これらは会議通話の参加者として振舞うことができる。会議通話はまた、参加者として少なくとも1つの他の通信デバイスを含むことができ、少なくとも1つの他の通信デバイスは、第2通信ネットワーク108を介して第1通信デバイスに接続することができる。
第1通信デバイスにより実行される操作は、第1通信ネットワーク106及び第2通信ネットワーク108の両方との同時接続を可能にする無線トランシーバ及び1又は2以上の加入者識別モジュールを含むことができる改良された固定電話(別のスマートデバイス)にて実施することができることを理解されたい。このような場合、改良された固定電話は、図1及び2に記載された操作を実行するように構成することができる。
図3は、本開示の一実施形態による、通信デバイスによる呼ルーティングを描いた例示的なシーケンス図である。図3を参照すると、図1及び2からの要素と併せて説明されるシーケンス図300が示されている。シーケンス図300は、第1通信デバイス102、第2通信デバイス104a、及び第3通信デバイス104bを含む。更に、第1タイムライン302a、第2タイムライン302b、第3タイムライン302cが示されている。また、第1の接続ステップ304、要求ステップ306、並びに、呼開始ステップ308、第1の呼中ステップ310a、第2の呼中ステップ310b、及び呼終了ステップ318を含む主要な呼関連ステップも示されている。また、第1通信チャネル312、第2通信チャネル314、アプリケーション操作ステップ316a、及び2次呼関連ステップ316bもシーケンス図300に示されている。
シーケンス図300に従って、第1タイムライン302aは、第2通信デバイス104aと関連付けられたステップを示すタイムラインに対応することができる。第2タイムライン302bは、第1通信デバイス102と関連付けられたステップを示すタイムラインに対応することができる。第3タイムライン302cは、第3通信デバイス104bと関連付けられたステップを示すタイムラインに対応することができる。
第1の接続ステップ304で、第2通信デバイス104aは、第1通信ネットワーク106を介して第1通信デバイス102と通信セッションを確立することができる。一実施形態によれば、通信セッションは、ペアリング又はピアツーピア(P2P)通信プロトコルに基づいて確立することができる。例えば、Bluetooth又はWi−Fi P2P通信セッションは、P2P通信プロトコルに従って通信デバイスの一方又は両方に入力されたペアリングキー又はネットワークキーに基づいて、第1通信デバイス102と第2通信デバイス104aとの間に確立することができる。
要求ステップ306で、第2通信デバイス104aは、第1通信ネットワーク106との通信セッションを介して第1通信デバイス102に呼確立要求を送信することができる。呼確立要求は、ダイヤリングインタフェースを介して、第2ユーザ112aにより提供された第3ユーザ112bの加入者識別番号を含むことができる。ダイヤリングインタフェースは、第2通信デバイス104aにインストールされた相補的な呼ルーティングアプリケーションを介して第2通信デバイス104a上に提供することができる。
或いは、第1通信ネットワーク106を介した通信セッションの確立後、第2通信デバイス104aは、その通信セッションを介して第1通信デバイス102にネットワーク共有要求を送信することができる。第1通信デバイス102は、ネットワーク共有要求に応答して、第1通信デバイス102に設けられた複数の加入者モジュールから1つの加入者モジュールに対する許可を第2通信デバイス104aに与えることができる。加入者モジュールのうちの1つに関連する与えられた許可を示すメッセージは、通信セッションを介して第2通信デバイス104aに送信することができる。その後、第2通信デバイス104aは、第1通信デバイス102の第1加入者モジュール218aと関連付けることができるコア電話モジュール222のインスタンスの制御を第1通信デバイス102から受け取ることができる。ダイヤラーインタフェースは、コア電話モジュール222のインスタンスによって第2通信デバイス上に提供することができる。第2ユーザ112aは、そのように提供されたダイヤラーインタフェースを介して第3ユーザ112bの加入者識別番号を入力することができる。その後、加入者識別番号を含む呼確立要求は、要求ステップ306にて説明したように、第1通信チャネルを介して第2通信デバイス104aによって第1通信デバイス102に送信することができる。
呼開始ステップ308で、第1通信デバイス102は、第2通信ネットワーク108(セルラネットワーク)を介して第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間に呼を確立することができる。一実施形態によれば、プロセッサ202は、呼確立要求に基づいて、第1加入者モジュール218aを用いて第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間に呼を確立することができる。この呼は、第1加入者モジュール218aと関連付けることができるコア電話モジュール222のインスタンスを用いて確立することができる。呼は、2つの異なる通信チャネルを含むことができる。第1通信チャネル312は、第1通信ネットワーク106を介して第1通信デバイス102を第2通信デバイス104aに接続することができる。更に、第2通信チャネル314は、第2通信ネットワーク108を介して第1通信デバイス102を第3通信デバイス104bに接続することができる。言い換えれば、第1通信デバイス102は、2つの通信デバイス(第2通信デバイス104a及び第3通信デバイス104b)間のブリッジとして動作して、これらの通信デバイス間で呼をルーティングするように構成することができる。
第1の呼中ステップ310a及び第2の呼中ステップ310bは、第2通信デバイス104a及び第3通信デバイス104bによって同時に実行される、呼の間の相補的な呼処理ステップに対応することができる。第1の呼中ステップ310aの間、第2通信デバイス104aは、第2通信デバイス104aのマイクロフォンを介して第2ユーザ112aから受信した呼の音声入力を記録することができる。その後、第2通信デバイス104aは、第1通信チャネル312(Wi−Fiチャネル又は他のP2P通信チャネルなど)を介して記録された音声入力をデータ発信データストリームとして第1通信デバイス102に送信することができる。第1通信デバイス102は、第1通信チャネル312を介して第2通信デバイス104aからの発信データストリームを受信して、第1通信チャネル314(セルラネットワーク)を介して発信データストリームを第3通信デバイス104bにルーティングすることができる。
第1の呼中ステップ310a及び第2の呼中ステップ310bは、第3ユーザ112bと関連付けられた第3通信デバイス104bから受信した呼の音声出力と関連付けられた着信データストリームの同時受信を更に含むことができる。着信データストリームは、第2通信チャネル314を介して第1通信デバイス102で受信して、第1通信デバイス102で記録することができる。次に、第1通信デバイス102は、記録した着信データストリームを第2通信デバイス104aに送信することができる。その後、第2通信デバイス104aは、第1通信チャネル312を介して第1通信デバイス102から記録された着信データストリーム受信することができる。着信データストリームはその後、第2通信デバイス104aのスピーカを通して第2ユーザ112aに対して再生することができる。
第1加入者モジュール218aと関連付けることができる第1通信デバイス102のマイクロフォン214及びスピーカ216は、呼のルーティングの際には無効にすることができる。しかしながら、第1通信デバイス102は、他の場合には第1ユーザ110に対して機能することができる。第1通信デバイス102内に存在する何れかの他のマイクロフォン及びスピーカは、他の目的で使用することができる。一実施形態によれば、第1通信デバイス102のマイクロフォン214及びスピーカ216は、進行中の呼においてアクティブな第1加入者モジュール218aの使用を無効にされるが、第2加入者モジュール218bに対しては有効にすることができる。
アプリケーション操作ステップ316aでは、第1ユーザ110は、第1通信デバイス102にインストールされた1又は2以上のアプリケーションの操作に基づいて、第1通信デバイス102の1又は2以上の機能を使用することができる。例えば、第1ユーザ110は、第1通信デバイス102の計算アプリケーションを用いて計算操作を実行することができる。更に、第1ユーザ110は、第1通信デバイス102にインストールされた1又は2以上のゲームアプリケーションをプレイすることができる。
2次呼関連ステップ316bでは、第1通信デバイス102は、第2加入者モジュール218bを用いて別の通信デバイスと関連付けられた別の呼を確立及び/又はルーティングすることができる。第1のシナリオでは、第2加入者モジュール218bと関連付けられたコア電話モジュール222のインスタンスの制御は、第1通信ネットワーク106を介して他の通信デバイス(第4通信デバイスなど)に許可することができる。第1のシナリオは、本明細書で記載されたように、第1加入者モジュール218aではなく第2加入者モジュール218bを用いることを除けば、第2通信デバイス104aと関連付けられた呼ルーティングと同様とすることができる。第2のシナリオでは、第1ユーザ110は、第2加入者モジュール218bを用いて別の通信デバイス(第5通信デバイス104dなど)との呼を開始することができる。従って、この呼は、第2通信ネットワーク108を介した、第5通信デバイス104dに対して第1通信デバイス102によってなされる直接呼に対応することができる。
第1及び第2のシナリオは、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間でルーティングされた進行中の呼と並行して実行することができる。このように、第2加入者モジュール218bを用いて、第1加入者モジュール218aと関連付けられた呼と並行して呼を確立及び/又はルーティングすることができる。更に、アプリケーション操作ステップ316a及び2次呼関連ステップ316bは、本開示の範囲から逸脱することなく、主要な呼関連ステップ308、310a、310b、及び318の間で何れかの順番で及び/又はこれらのステップの後で実行することができる。
呼終了ステップ318で、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間の呼を終了させることができる。一実施形態によれば、呼ルーティングモジュール224及び/又は第1加入者モジュール218aと関連付けられたコア電話モジュール222のインスタンスは、プロセッサ202の制御下で呼を終了させるように構成することができる。呼は、2つの通信デバイスの何れかから受信した呼終了要求に基づいて終了することができる。すなわち、第2通信デバイス104a及び第3通信デバイス104bのユーザの何れか又は両方が、自分のデバイスの接続を解除することにより会話を終えた場合である。この時点で、呼終了ステップ318を開始することができる。呼終了ステップ318は、第1通信デバイス102と第2通信デバイス104a間の第1通信チャネル312の切断を含むことができる。呼終了ステップ318は、第1通信デバイス102と第3通信デバイス104bと間での第2通信チャネル314の切断を更に含むことができる。
図4A、4B、4C、及び4Dは、本開示の一実施形態による、呼ルーティングのための通信デバイスの例示的なシナリオ図を示す。図4A、4B、4C、及び4Dは、図1、2、及び3からの要素と併せて説明される。図4Aを参照すると、呼をルーティングするための第1通信デバイス102の第1の例示的なシナリオ400Aが示されている。図4Aにおいて、第1通信デバイス102は、呼ルーティングアプリケーション220、第1加入者モジュール218a(SIM−1と表される)を備えた電話ユニット218、マイクロフォン214、及びスピーカ216を含むように示されている。更に、送信バッファ(TxB1)206a、受信バッファ(RxB1)208a、第1トランシーバ226a、並びに第1トランシーバ226aに接続された第2通信ネットワーク108が示されている。
TxB1 206aは、送信バッファ206からの第1バッファに対応することができる。RxB1 208aは、受信バッファ208からの第1バッファに対応することができる。更に、TxB1 206a及びRxB1 208aは、1又は2以上のトランシーバ226からの第1トランシーバ226aと関連付けることができる。また、バッファのTxB1 206a及びRxB1 208aは、図4に示すように、SIM−1などの第1加入者モジュール218aと関連付けられて、SIM−1などの第1加入者モジュール218aを介してなされた呼に関するデータをバッファすることができる。
更に、図4Aは、第1通信デバイス102の異なる構成要素間の様々なデータフローステップを示している。データフローステップは、ダイヤラー入力402、マイクロフォン−無効コマンド404a、マイクロフォン−バッファ無効コマンド404b、スピーカ−無効コマンド406a、及びスピーカ−バッファ無効コマンド406bの受信を含むことができる。更に、マイクロフォンとTxB1 206aの間に第1システムバス408aなどの通信経路、並びにスピーカ216とRxB1 208aの間に第2システムバス408bなどの通信経路(システムバスを含むことができる)が示されている。第1通信デバイス102は、図2に示すように様々な他の構成要素を含むことができるが、簡潔にするために、図4Aからは除外されている。
第1の例示的なシナリオ400aは、呼確立要求が第1通信ネットワーク106を介して第2通信デバイス104aから第1通信デバイス102によって受信される場合に対応することができる。第2ユーザ112aにダイヤラーインタフェース及び/又は連絡先レジスタを提供することができる相補的な呼ルーティングアプリケーション(呼ルーティングアプリケーション220と同様)は、第2通信デバイス104aにインストールすることができる。第2ユーザ112aは、コールする予定のユーザ(第3のユーザ112bなど)の加入者識別番号をダイヤルすることができる。呼確立要求は、第2ユーザ112aから受け取った入力に応答して、第2通信デバイス104aによって生成することができる。呼確立要求は、第3ユーザ112bの加入者識別番号を含むことができる。図4Aのダイヤラー入力402は、呼ルーティングアプリケーション220を用いた、第1通信デバイス102による呼確立要求の受信を描いている。
或いは、第2通信デバイス104aは、第1通信ネットワーク106を介して第1通信デバイス102にネットワーク共有要求を送信することができる。第1通信デバイス102は、そのネットワーク共有要求に応答して、加入者モジュール(第1加入者モジュール218aなど)と関連付けられた許可を第1通信ネットワーク106を介して第2通信デバイス104aに送信することができる。その後、第2通信デバイス104aは、第1通信デバイス102からの第1加入者モジュール218aと関連付けることができるコア電話モジュール222のインスタンスの制御を受け取ることができる。ダイヤラーインタフェースは、コア電話モジュール222の当該インスタンスによって第2通信デバイス104a上に提供することができる。第2ユーザ112aは、そのように提供されたダイヤラーインタフェースを介して第3ユーザ112bの加入者識別番号を提供することができる。その後、加入者識別番号を含む呼確立要求は、第1通信ネットワーク106を介して(ダイヤラー入力402で示すように)、第2通信デバイス104aによって第1通信デバイス102に送信することができる。
一実施形態によれば、プロセッサ202は、呼ルーティングアプリケーション220を用いて、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間に呼を確立するために、マイクロフォン214及び/又はスピーカ216を無効にするように構成することができる。ダイヤラー入力402を受け取ると、プロセッサ202は、呼ルーティングアプリケーション220を用いてマイクロフォン−無効コマンド404aをマイクロフォン214に送信することによりマイクロフォン214を無効にすることができる。更に、プロセッサ202は、呼ルーティングアプリケーション220を用いて、マイクロフォン−バッファ無効コマンド404bをマイクロフォン214、第1システムバス408a、及び/又は送信バッファTxB1 206aのうちの1又は2以上に送信することができる。マイクロフォン−無効コマンド404aの受信に基づいて、マイクロフォン214をミュートすることができる。更に、第1システムバス408aは、マイクロフォン−バッファ無効コマンド404bに基づいて、非アクティブにすることができる。その後、送信バッファTxR1 206aは、呼の発信データストリーム(すなわち、第2通信デバイス104aから受信した呼データ)をルーティングするのに利用可能にすることができる。
一実施形態によれば、プロセッサ202は、呼ルーティングアプリケーション220を用いて、スピーカ−無効コマンド406aをスピーカ216に送信することにより、スピーカ216を無効又はミュートするように構成することができる。更に、プロセッサ202は、呼ルーティングアプリケーション220を用いて、スピーカ−バッファ無効コマンド406bをスピーカ216、第2システムバス408b、及び/又は受信バッファRxB1 208aのうちの1又は2以上に送信することができる。スピーカ−無効コマンド406aの受信に基づいて、スピーカ216をオフにすることができる。更に、第2システムバス408bは、スピーカ−バッファ無効コマンド406bに基づいて、非アクティブにすることができる。その後、受信バッファRxB1 208aは、呼の着信データストリーム(すなわち、第3通信デバイス104bから受信した呼データ)をルーティングするのに利用可能にすることができる。
マイクロフォン214及びスピーカ216が無効にされると、第1ユーザ110は、進行中のルーティングされた呼と関連付けられた着信データストリームから隔離することができる。更に、第1ユーザ110の環境内の周囲騒音は、進行中のルーティングされた呼と関連付けられた発信データストリーム内に含まれないようにすることができる。更に、第1通信デバイス102が、1又は2以上の他のマイクロフォン及び/又はスピーカを含む場合には、これらは、進行中の呼と並行して他の目的で(別の呼又はアプリケーションの操作など)第1通信デバイス102上で動作することができる。
図4Bを参照すると、第1通信デバイス102による呼ルーティングについての第2の例示的なシナリオ400Bが示されている。図4Bは、図1、2、3、及び4Aの要素と併せて説明される。第2の例示的なシナリオ400Bは、第1通信デバイス102、第2通信デバイス104a、及び第2通信ネットワーク108を含む。第1通信デバイス102は、呼ルーティングアプリケーション220、第1加入者モジュール218a(SIM−1と表される)を有する電話ユニット218、マイクロフォン214、及びスピーカ216を含むように示されている。第1通信デバイス102は更に、送信バッファ(TxB1)206a、受信バッファ(RxB1)208a、並びに第2通信ネットワーク108に接続可能な第1トランシーバ226を含むように示されている。更に、バッファTxB1 206a及びRxB1 208aは、SIM−1などの第1加入者モジュール218aと関連付けられて、SIM−1を通じてなされた呼に関するデータをバッファすることができる(図4Bに示すように)。
図4Bでは、第2通信デバイス104aは、相補的な呼ルーティングアプリケーション220’、マイクロフォン214’、及びスピーカ216’など、第1通信デバイスに存在するものと同様の様々な構成要素を含むように示されている。第1通信デバイス102及び/又は第2通信デバイス104aは、図2に示すものなど、様々な他の構成要素を含むことができるが、簡潔にするために図4Bからは除外されている。
更に、図4Bは、第1通信デバイス102及び/又は第2通信デバイス104aの構成要素間の様々なデータフローステップを示している。データフローステップは、発信データ送信ステップ410a、発信データ受信ステップ410b、及び発信データ保存ステップ412aを含むことができる。図4Bに示すデータフローステップは、着信データ取り出しステップ412b、着信データ送信ステップ414a、及び着信データ受信ステップ414bを更に含むことができる。1又は2以上の中間的データフローステップは、簡潔にするために図4Bからは除外されている。更に、SIM−1などの第1加入者モジュール218aと関連付けることができるマイクロフォン214及びスピーカ216は、図4Bでは無効にされて示されている。マイクロフォン214及びスピーカ216の無効化に関わるステップは、図4Aで既に説明している。
一実施形態によれば、第2の例示的なシナリオ400B(図4Bに示す)は、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間の呼が第1加入者モジュール218a(SIM−1など)を用いて確立された場合に対応することができる。第1通信デバイス102は、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間で呼をルーティングするためのネットワークブリッジとして機能することができる。第1通信チャネル(図4Bには示されない)は、図3で説明したように、呼の間に第1通信ネットワーク106を介して第2通信デバイス104aを第1通信デバイス102に接続することができる。更に、第2通信チャネル(図4Bには示されない)は、呼の間に第2通信ネットワーク108を介して第3通信デバイス104bを第1通信デバイス102に接続することができる。
作動時には、呼の間、第2ユーザ112aは、第2通信デバイス104aのマイクロフォン214’を介して呼に関連する音声入力を提供することができる。マイクロフォン214’は、第2ユーザ112aの音声入力を発信データストリームに変換することができる。一実施形態によれば、発信データストリームは、データパケット(TCP/IPパケットなど)の形態でパケット化された音声入力を含むことができる。或いは、発信データストリームは、音響信号(録音ファイルとして保存された)のストリームとして音声入力の音声信号に対応することができる。発信データストリームは、第2通信デバイス104aのメモリに保存する、及び/又は第2通信デバイス104aの呼ルーティングアプリケーション220’に送信する(発信データ送信ステップ410aに示すように)ことができる。
第2通信デバイス104aは、呼ルーティングアプリケーション220’を用いて、第1通信チャネル(Wi−Fi又はBluetothチャネルなど)を介して発信データストリームを第1通信デバイス102に送信することができる。プロセッサ202は、呼ルーティングアプリケーション220’を用いて、発信データストリームを受信し(発信データ受信ステップ410bに示すように)、受信した発信データストリームをTxB1バッファ206aに保存する(発信データ保存ステップ412aに示すように)ことができる。第1トランシーバ226aは、第2通信チャネル(セルラネットワーク)を介してTxB1バッファ206a内に保存された発信データストリームを第3通信デバイス104bに順次送信することができる。
一実施形態によれば、第1トランシーバ226aは、第2通信ネットワーク108の第2通信チャネルを介して第3通信デバイス104bから呼の着信データストリームを受信することができる。着信データストリームは、第3ユーザ112bにより提供された呼と関連付けられた音声入力を含むことができる。着信データストリームはまた、発信データストリームと同様に、呼と関連付けられた音声入力の表現を含むことができるデータパケットを含むことができる。或いは、着信データストリームは、音響信号(録音ファイルとして保存された)のストリームなど、第3ユーザ112bの音声入力の音声信号に対応することができる。一実施形態によれば、第1トランシーバ226aは、受信した着信データストリームをRxB1バッファ208a内に順次保存することができる。
第1通信デバイス102は、該第1通信デバイス102の呼ルーティングアプリケーション220を用いて、RxB1バッファ208aから着信データストリームを順次取り出すことができる(着信データ取り出しステップ412bに示すように)。第1通信デバイス102は次に、呼ルーティングアプリケーション220を用いて、第1通信チャネルを介して取り出された着信データストリームを第2通信デバイス104aに送信することができる(着信データ送信ステップ414aに示すように)。第2通信デバイス104aは、呼ルーティングアプリケーション220’を用いて、着信データストリームを受信し(着信データ受信ステップ414bに示すように)、第2通信デバイス104aのメモリの一部分(再生バッファなど)に受信したデータを保存することができる。その後、第2通信デバイス104aは、該第2通信デバイス104aのスピーカ216’を用いて、着信データストリーム内の音声入力を第2ユーザ112aに対して再生することができる。
第2の例示的なシナリオ400Bにて説明された例示的なデータフローステップが呼の持続時間全体に亘って反復することができることは、当業者であれば理解することができる。更に、第3通信デバイス104bと関連付けられた相補的なデータフローステップはまた、ここで説明されるデータフローステップから明らかにすることができる。更に、呼の終了が第1ユーザ110、第2ユーザ112a、及び/又は第3ユーザ112bの何れかによって開始することができることは、当業者であれば理解することができる。呼の終了により、SIM−1(すなわち、第1加入者モジュール218a)と共に使用するためにマイクロフォン214及びスピーカ216をオンにすることができる。
図4Cを参照すると、第1通信デバイス102の呼をルーティングするための第3の例示的なシナリオ400Cが示されている。図4Cは、図1、2、3、4A及び4Bの要素と併せて説明される。第3の例示的なシナリオ400Cは、第1通信デバイス102、第2通信デバイス104a、第3通信デバイス104b、第5通信デバイス104d、及び第2通信ネットワーク108を含むことができる。第1通信デバイス102は、呼ルーティングアプリケーション220、加入者モジュール218a及び218b(SIM−1及びSIM−2と表される)と関連付けられた電話ユニット218、マイクロフォン214、及びスピーカ216を含むように示されている。第1通信デバイス102は、1又は2以上のトランシーバ226から第1トランシーバ226a及び第2トランシーバ226bを更に含むように示されている。
更に、ここでは、第1トランシーバ226a及び第1トランシーバ226aと関連付けられた送信及び受信バッファ(TxB1 206a及びRxB1 208aなど)が示されている。また、バッファTxB1 206a及びRxB1 208aは、SIM−1などの第1加入者モジュール218aと関連付けることができる。更に、バッファTxB2 206b及びRxB2 208bは、SIM−2などの第2加入者モジュール218bと関連付けることができる。バッファは、特定のバッファと関連付けられるそれぞれの加入者モジュールと関連付けることができる呼関連データを処理することができる。第1トランシーバ226a及び第2トランシーバ226bは、第2通信ネットワーク108に接続されるように示されている。マイクロフォン214及びスピーカ216は、SIM−2などの第2加入者モジュール218bに対応することができる。従って、図4Aの第1の例示的なシナリオ400Aとは違って、マイクロフォン214及びスピーカ216は、SIM−2などの第2加入者モジュールとインタフェースで接続することができるように有効にされて示されている。
図4Cにおいて、第2通信デバイス104aの構成要素は、呼ルーティングアプリケーション220’、マイクロフォン214’、及びスピーカ216’など、図4Bに記載したものと同様とすることができる。更に、第3通信デバイス104bは、トランシーバ(TRU−1)418、送信バッファ(T−B1)420a、及び受信バッファ(R−B1)422aを含むように示されている。同様に、第4通信デバイス104dは、トランシーバ(TRU−1)418’、送信バッファ(T−B1)420a’、及び受信バッファ(R−B1)422a’を含むことができる。
更に、第1通信デバイス102、第2通信デバイス104a、第3通信デバイス104b、及び/又は第5通信デバイス104dの間の様々なデータフローステップが示されている。データフローステップ(ステップ410a、410b、412a、412b、414a、及び414bなど)は、図4Bにて説明した。1又は2以上の中間データフローステップは、簡潔にするために図4Cからは除外されている。データフローステップ410a、410b、412a、412b、414a、及び414b(及びそれらの1又は2以上の中間ステップ)は、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間の呼ルーティングと関連付けられている。
作動時には、第1通信デバイス102は、第2通信ネットワーク108を介して第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間で呼のルーティングを有効にするように構成することができる(ステップ410aから414bにて説明される)。第1通信デバイス102は、SIM−1及び第1トランシーバ226aを使用して、この呼をルーティングすることができる。第3通信デバイス104bのTRU−1 418は、第2通信ネットワーク108を介して第1通信デバイス102への呼/第1通信デバイス102からの呼に関連付けられたデータストリームを送受信することができる。TRU−1 418は、送信バッファT−B1 420a及び受信バッファR−B1 420bを使用して、呼に関するデ―タストリームをバッファすることができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間で進行中の呼と並行して別の呼を開始するように構成することができる。例えば、第1ユーザ110は、コア電話モジュール222の別のインスタンスと関連付けられたインタフェースを介して入力を提供することができる。コア電話モジュール222のこの別インスタンスは、SIM−2と関連付けることができる。インタフェースは、SIM−2及び/又は第1通信デバイスに予め保存された連絡先と関連付けられたダイヤラーパッド及び/又は連絡先レジスタを第1ユーザ110に提示することができる。入力は、第1ユーザ110が話したいユーザ(例えば、第5通信デバイス104dの第5ユーザ112dなど)の加入者識別番号(携帯電話番号など)を含むことができる。受け取った入力に基づいて、第1通信デバイス102は、SIM−2(第2加入者モジュール218bなど)を使用して、第2通信ネットワーク108を介して第1通信デバイス102と第5通信デバイス104dの間に第2の呼を確立することができる。コア電話モジュール222は、第2加入者モジュール218bの割当て及び使用を管理することができる。
一実施形態によれば、第2の呼の間又はその前に、第1通信デバイス102のマイクロフォン214が有効にされて、第1ユーザ110から第2の呼に関する音声入力を受信することができる。更に、第1通信デバイス102のスピーカ216が有効にされて、第1ユーザ110のために第2の呼の音声出力を再生することができる。第2の呼に関する発信及び着信データストリームをバッファするために、第1通信デバイス102は、第1の呼で使用されているものとは異なることができるアクティブな送信及び受信バッファを利用することができる。すなわち、送信バッファTxB2 206b及び受信バッファRxB2 280bを使用して、呼に関する発信及び受信デ―タストリームをバッファすることができる。更に、第1通信デバイス102は、第2トランシーバ226bを利用して、送信バッファTxB2 206bにてバッファされた第2の呼の発信データストリームを、第2通信ネットワーク108を介して第5通信デバイス104に送信することができる。発信データストリームは、第1ユーザ110から受信した音声又はビデオの呼データを含むことができる。第1通信デバイス102の第2トランシーバ226bは、第2通信ネットワーク108を介して第5通信デバイス104から第2の呼の着信データストリームを受信することができる。次いで、着信データストリームを受信バッファRxB2 206b内に保存する又はバッファすることができる。バッファされた着信データストリームは、スピーカ216を用いて第1ユーザ110に対して再生することができる。着信データストリームは、第5ユーザ112dから受信した音声又はビデオの呼データを含むことができる。呼の間、相補的なステップが第5通信デバイス104dの様々な構成要素(トランシーバTRU−1 418’、送信バッファ420a’、及び受信バッファ420b’)によって並行して実施することができることは、理解することができる。
一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、SIM−2とコア電話モジュール222の関連インスタンス(第1通信デバイス102の電話アプリケーションなど)との同時使用を可能にするように構成することができる。これは、進行中の呼と並行して呼をルーティングするために実行することができる。このような並行した呼の確立及びルーティングは、進行中のルーティングされた呼と同様の方法で、SIM−2とコア電話モジュール222の関連付けられたインスタンスとを用いて実行することができる。
例えば、第4通信デバイス104c(図4Cには示さず、図1に示す)は、第5通信デバイス104dとの呼を確立してルーティングするために、第1通信デバイス102に要求を送信することができる。これは、第1通信デバイス102によってルーティングされる進行中の呼の間に行うことができる。図に示すように、第2通信デバイス104aと同様に、第4通信デバイス104cは、第1通信ネットワーク106に接続され、第2通信ネットワーク108からは切り離すことができる。第1通信デバイス102は、SIM−2を用いて、第2通信ネットワーク108を介して第4通信デバイス104cと第5通信デバイス104dの間でこの呼を同時に確立してルーティングすることができる。
図4Dを参照すると、第1通信デバイス102による呼ルーティングについての第4の例示的なシナリオ400Dが示されている。図4Dは、図1、2、3、4A、4B及び4Cの要素と併せて説明される。第4の例示的なシナリオ400Dは、第1通信デバイス102、第2通信デバイス104a、第3通信デバイス104b、及び第2通信ネットワーク108を含む。第1通信デバイス102は、呼ルーティングアプリケーション220、第1加入者モジュール218a(SIM−1と表される)を備えた電話ユニット218を含むように示されている。第1通信デバイス102は、送信バッファ(TxB1)206a、受信バッファ(RxB1)208a、並びに、第2通信ネットワーク108に接続可能な第1トランシーバ226aを更に含むように示されている。更に、バッファのTxB1 206a及びRxB1 208aは、電話ユニット218の第1加入者モジュール218a(SIM−1など)と関連付けられて、SIM−1を介してなされた呼に関するデータをバッファすることができる(図4Dに示すように)。
図4Dにおいて、第2通信デバイス104aは、相補的な呼ルーティングアプリケーション220’、マイクロフォン214’、及びスピーカ216’など、第1通信デバイス102に存在するものと同様の様々な構成要素を含むように示されている。更に、第3通信デバイス104bもまた、相補的な呼ルーティングアプリケーション438、マイクロフォン432、及びスピーカ434を含むように示されている。第3通信デバイス104bは更に、該第3通信デバイス104bの電話ユニット(図4Dには示さず)と関連付けられたSIM−1 436などのセルラネットワーク用SIMを含むように示されている。更に、第3通信デバイス104bはまた、トランシーバTRU−1 418と、SIM−1 436を介してなされる呼と関連付けられたデータをバッファするための送信バッファT−B1 420a及び受信バッファ422aなどの関連バッファとを含むことができる。トランシーバTRU−1 418は、第3通信デバイス104bを第2通信ネットワーク108(セルラネットワークなど)に接続することができる。第3通信デバイス104bは相補的な呼ルーティングアプリケーション438を含むとは限らないので、第4の例示的なシナリオは第3通信デバイス104b内に相補的な呼ルーティングアプリケーションが無くても実施することができることは、当業者であれば理解することができる。従って、第3通信デバイス104bは、呼ルーティングサポートの無い基本的なセルラ通信デバイスとして実装することができる。更に、第1通信デバイス102、第2通信デバイス104a、及び/又は第3通信デバイス104bは、図2に示すもののような様々な他の構成要素を含むことができるが、簡潔にするために、図4Dからは除外されている。
更に、図4Dは、第1通信デバイス102、第2通信デバイス104a、及び/又は第3通信デバイス104bの構成要素間の様々なデータフローステップを示している。データフローステップは、着呼受信ステップ424a、着呼ページングステップ424b、呼受付ステップ426a、及び呼確立ステップ426bを含むことができる。図4Dに示すデータフローステップは更に、第1音声入力ステップ428a、第1音声出力ステップ428b、第2音声入力ステップ430a、及び第2音声出力ステップ430bを含むことができる。1又は2以上の中間的データフローステップは、簡潔にするために、図4Dから除外されている。更に、SIM−1などの第1加入者モジュール218aと関連付けることができるマイクロフォン214及びスピーカ216(共に図4Dには示されない)は、第3通信デバイス104bと第2通信デバイス104aとの間の呼の間は無効にすることができる。マイクロフォン214及びスピーカ216の無効化に関わるステップは、図4Aで既に説明している。
一実施形態によれば、第4の例示的なシナリオ400D(図4Dに示す)は、第1通信デバイス102が第2通信ネットワーク108(セルラネットワークなど)を介して第3通信デバイス104bから着呼を受信する場合に対応することができる。第3通信デバイス104bは、SIM−1 436を使用して呼を開始することができ、トランシーバTRU−1 418を介して呼要求を送信することができる。第3通信デバイスからの着呼は、着呼受信ステップ424aで示されるように、第1通信デバイス102の第1トランシーバ226aによって受信することができる。一実施形態によれば、着呼は、様々な理由によりセルラネットワークを介して到達できない可能性がある第2通信デバイス104aに呼をルーティングする要求を含むことができる。例えば、加入者残高不足、通話制限、信号強度不足、ネットワークカバレージ範囲外など理由である。受信した呼ルーティング要求に基づいて、呼ルーティングアプリケーション220は、着呼ページングステップ424bに示すように、第2通信デバイス104aへの呼ルーティング要求を含む受信した着呼のインジケーションを送信することができる。このインジケーションは、第1通信デバイス102と第2通信デバイス104aを接続することができる第1通信ネットワーク106(Wi−Fiネットワークなど)上で送信することができる。第2通信デバイスの相補的な呼ルーティングアプリケーション220’は、呼ルーティング要求を含む着呼のインジケーションを受信することができる。一実施形態によれば、このインジケーションはまた、第3ユーザ112bの加入者識別番号又は電話/携帯電話番号など、第3通信デバイス104bの識別情報を含むことができる。第2ユーザ112aは、第2通信デバイス104aにより促されて、着呼を受付又は拒絶する入力を提供することができる。
第2ユーザ112aから受け取った入力に基づいて、第2通信デバイス104aは、呼受付ステップ426aに示すように、呼受付(又は呼拒絶)メッセージを第1通信デバイス102に伝達することができる。第2ユーザ112aが着呼を受け付けた場合には(すなわち、呼受付メッセージの受信時)、第1通信デバイス102は、第3通信デバイス104bと第2通信デバイス104aの間に呼を確立することができ、これにより着呼をルーティングする。呼の確立の前に、第2通信デバイス104aは、第1通信ネットワーク106を介して第1通信デバイス102に接続することができる。呼の確立中及び確立後、第1通信デバイス102は、第1通信ネットワーク106及び第2通信ネットワーク108それぞれを介して第2通信デバイス104a及び第3通信デバイス104bと通信することができる。呼の確立は、第2ユーザ112aによる呼の受付を表すことができる第3通信デバイス104bへのインジケーションの送信を含むことができる。呼の確立は更に、第3通信デバイス104bと第1通信デバイス102の間、また第1通信デバイス102と第2通信デバイス104aとの間の通信チャネルの確立を含むことができる。呼の確立は、呼確立ステップ426bにより図4Dに例示されている。この段階で、第2ユーザ112aと第3ユーザ112bは、会話を始めることができる。
作動時には、呼の間、マイクロフォン432は、第1音声入力ステップ428aで示されるように、確立された呼に関する音声入力を第3ユーザ112bから受け取ることができる。第3ユーザ112bから受け取った音声入力は、送信バッファT−B1 420aに発信データストリームとして保存3することができ、次いで、トランシーバTRU−1 418により第2通信ネットワーク108を介して第1通信デバイス102に送信することができる。一実施形態によれば、第3通信デバイス104bのSIM−1 436は、第3通信デバイス104bに対する呼の呼処理関連態様を実行することができる。第3ユーザ112bの音声入力は、第1通信デバイス102のトランシーバ226aにより受信され、着信データストリームとして受信バッファRxB1 208a内に保存することができる。第3ユーザ112bの音声入力は、呼ルーティングアプリケーション220によって第2通信デバイス104aに転送することができる。第2通信デバイス104aの呼ルーティングアプリケーション220’は、第1音声出力ステップ428bに示されるように、受信した音声入力の再生のために、受信した音声入力をスピーカ216’に提供することができる。
一実施形態によれば、マイクロフォン214’は、第2ユーザ112aから呼関連音声入力を同様に受け取ることができ、これは、第2音声入力ステップ430aに示されるように、更なる転送のために呼ルーティングアプリケーション220’に送信することができる。呼関連音声入力は、第1通信デバイス102の呼ルーティングアプリケーション220に送信することができ、呼ルーティングアプリケーション220は、第2ユーザ112aの音声入力を発信データストリームとして送信バッファTxB1 206aに保存することができる。その後、第1通信デバイス102は、トランシーバ226aにより第2通信ネットワーク108を介して第2ユーザ112aの音声入力を含む発信データストリームを第3通信デバイス104bに転送することができる。第3通信デバイス104bは、該第3通信デバイス104bのトランシーバTRU−1 418を介して第2ユーザ112aの音声入力を受信し、自身の受信バッファR−B1 422aに受信した音声入力を保存することができる。その後、第2ユーザ112aの音声入力は、第2音声入力ステップ430bに示されるように、スピーカ434を介して第3ユーザ112bに対して再生することができる。
第4の例示的なシナリオ400Dにて説明された例示的なデータフローステップ428a、428b、430a、及び430bは、呼の持続時間全体に亘って反復することができることは、当業者であれば理解することができる。更に、第3通信デバイス104bと関連付けられた相補的なデータフローステップもまた、本明細書で記載されるデータフローステップから明らかにすることができる。更に、呼の終了が第1ユーザ110、第2ユーザ112a、及び/又は第3ユーザ112bの何れかによって開始できることは、当業者でれば理解することができる。呼の終了により、SIM−1(すなわち、第1加入者モジュール218a)と共に使用するためにマイクロフォン214及びスピーカ216をオンにすることができる。4つの例示的なシナリオ400A、400B、400C、及び400Dは、例証の目的で提供され、本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではないことは、当業者であれば理解されるであろう。本開示は、その範囲から逸脱することなく、1又は2以上の変形形態を有する様々な他のシナリオで実施することができる。更に、本開示の範囲は、音声呼に限定すべきではない。本開示はまた、データ転送呼及び/又はビデオ呼に対して同様に実施することができる。ビデオ呼の場合、各通信デバイスは、カメラ(前向きカメラなど)及び表示画面を備えることができる。カメラは、ユーザ(第2ユーザ112a)の発信ビデオフィードを受け取ることができ、表示スクリーンは、ビデオ呼と関連付けられた別のユーザ(例えば、第3ユーザ112b)の着信ビデオフィードを表示することができる。
図5A及び5Bは、全体として、本開示の実施形態による、通信デバイス間の呼をルーティングする方法を例示するフローチャート500Aを示している。図5C及び5Dは、図5Bのフローチャート500Aによって示された進行中の呼ルーティングと並行して実行することができる方法のステップを例示したフローチャート500C及び500Dを示す。図5A、5B、5C、及び5Dは、図1,2,3、及び4Aから4Dと併せて説明される。図5に示すように、フローチャート500Aはステップ502から始まり、ステップ504に進む。
ステップ504で、第1通信チャネルは、第1通信ネットワーク106を介して第1通信デバイス102と第2通信デバイス104aとの間に確立することができる。一実施形態によれば、第1通信デバイス102及び第2通信デバイス104aの各々の1又は2以上のトランシーバ(1又は2以上のトランシーバ226など)は、第1通信ネットワーク106に接続して第1通信チャネルを確立することができる。第1通信デバイス102及び第2通信デバイス104aは、ペアリングキーの交換に基づいて、ペアリング手続きを実行して第1通信チャネルを確立することができる。例えば、P2P Bluetoothベースの通信又はWi−Fi通信は、ペアリングキー、ネットワークキー、又はサービスセット識別子(SSID)の交換に基づいて、2つの通信デバイス間に確立することができる。
ステップ504に先立って、第2通信デバイス104aは、1又は2以上のトランシーバ226によって受信することができる第2通信ネットワーク108と関連付けられた信号強度を測定するためのチェックを実施できることは、当業者であれば理解することができる。信号強度が第2通信ネットワーク108のタイプと関連付けられた予め設定された閾値未満である場合(第3世代セルラネットワーク又は呼が制限されているなど)、第2通信デバイス104aは、ステップ504に記載されるように、第1通信チャネルの確立を開始することができる。
ステップ506で、第1通信デバイス102の加入者モジュールを使用する許可の転送のために、第2の通信デバイス104aからネットワーク共有要求を受信することができる。一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、第1呼ルーティングモジュール224を用いて、第1通信チャネルを介して(第1通信ネットワーク106を介して)1又は2以上のトランシーバ226によってネットワーク共有要求を受信することができる。要求に応答して、呼ルーティングモジュール224は、プロセッサの制御下で、呼を制御するために第1ユーザ110に2つの加入者モジュール(SIM−1及びSIM−2など)のうちの1つの使用許可を与えるように促すことができるインタフェースを第1ユーザ110に提供することができる。インタフェースはまた、第1ユーザ110に対して、最大持続時間に関する制限又は第1加入者モジュール218aなどの選択された加入者モジュールを介してルーティングされる予定の呼に関する使用料金を規定するように促すことができる。更に、第1ユーザ110はまた、第1ユーザ110のアカウントに計上するように要求することができる料金又は使用料を指定することができる。
ステップ508で、第1通信デバイス102の第1加入者モジュール218aを使用する許可は、第1通信チャネルを介して第2通信デバイス104aに送信することができる。この許可は、1又は2以上のトランシーバ226で第1通信ネットワーク106を介して送信することができる。送信された許可に基づいて、第1加入者モジュール218aと関連付けられた電話アプリケーションの制御は、第1通信チャネルを介して第2通信デバイス104aにより有効にすることができる。例えば、第1加入者モジュール218aと関連付けることができるコア電話モジュール222のインスタンスは、第2通信デバイス104aに転送することができる。一実施形態によれば、制御の転送は、第2通信デバイス104aによるコア電話モジュール222の所定のインスタンスと関連付けられたインタフェースの遠隔制御又は端末アクセスに対応することができる。従って、第2ユーザ112aには、第2通信デバイス104a上に、第1加入者モジュール218aと関連付けられたコア電話モジュール222のインスタンスと関連付けられたダイヤラーインタフェースを提示することができる。遠隔制御されたコア電話モジュール222を介して提示されたダイヤラーインタフェースに基づいて、第2ユーザ112aは、別のユーザ(第3ユーザ112bなど)の加入者識別番号を与えて呼をルーティングすることができる。
一実施形態によれば、第2通信デバイス104aは、第1通信デバイス102にインストールされた呼ルーティングアプリケーション220と同様の呼ルーティングアプリケーションを含むことができる。更に、呼ルーティングアプリケーションは、第1通信デバイス102から受信した許可に基づいて、第2通信デバイス104aにダイヤラーインタフェースを提供するように構成することができる。従って、第2通信デバイスにおけるコア電話モジュール222のインスタンスの遠隔アクセスは、必要でない場合がある。
ステップ510で、呼確立要求は、第1通信チャネルを介して第2通信デバイスから受信することができる。呼確立要求は、第3通信デバイス104bの加入者識別番号(携帯電話番号など)を含むことができる。一実施形態によれば、第2ユーザ112aは、ダイヤラーインタフェースを介して、第2ユーザが話したいユーザ(第3ユーザなど)の加入者識別番号の入力を提供することができる。第2通信デバイス104aは、ダイヤルされた番号を含む呼確立要求を第1通信デバイス102に送信することができる。第1通信デバイス102は、第1加入者モジュール218aと関連付けられたコア電話モジュール222を用いて、ダイヤルされた番号を受信し、更にその呼を処理することができる。
ステップ512で、呼は、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間に確立することができる。呼は、第1加入者モジュール218aを用いて、第2通信ネットワーク108内の第2通信チャネルを介して確立することができる。一実施形態によれば、第2通信ネットワーク108は、セルラネットワークに対応することができる。一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、第1加入者モジュール218aと関連付けられたコア電話モジュール222を用いて、受信した加入者識別番号に基づいて呼を確立することができる。更に、第1通信デバイス102は、第1及び第2通信チャネル間でブリッジ又はインタフェースとして機能を果たすことができる。これは、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間で呼をルーティングするために行うことができる。
ステップ514で、第1加入者モジュールと関連付けられた音声入力デバイス及び/又は音声出力デバイスは、呼の確立に基づいて無効にすることができる。一実施形態によれば、呼ルーティングモジュール224は、図4Aの第1の例示的なシナリオで説明したように、音声入力デバイス(マイクロフォン214など)及び/又は音声出力デバイス(スピーカ216など)を無効にするように構成することができる。第1通信デバイス102に設けられた他の音声入力デバイス及び/又は音声出力デバイスは、他の通話及び/又は他のアプリケーションプログラムの利用を含む、他の目的でも動作可能とすることができる。
図5Bを参照すると、フローチャート500Aは、ステップ516又はステップ522に並行して進むことができる。ステップ516で、呼の発信データストリームは、第1通信チャネルを介して第2通信デバイスから受信することができる。一実施形態によれば、第1通信デバイス102の1又は2以上のトランシーバ226は、発信データストリームを受信するように構成することができる。発信データストリームは、呼と関連付けることができる第2ユーザ112aの音声入力を含むことができる。ステップ518で、受信した発信データストリームは、送信バッファ206内に保存することができる。1又は2以上のトランシーバ226及び/又は呼ルーティングモジュール224は、送信バッファ206内の受信した発信データストリームを保存して、このデータストリームを第3通信デバイス104bにルーティングするように構成することができる。
ステップ520で、保存された発信データストリームは、呼をルーティングするために、第2通信チャネルを介して第3通信デバイスに送信することができる。一実施形態によれば、1又は2以上のトランシーバ226は、送信バッファ206から保存された発信データストリームを抽出し、第2通信ネットワーク108の第2通信チャネルを介して第3通信デバイス104bに発信データストリームを送信することができる。
ステップ522で、呼の着信データストリームは、第2通信チャネル(セルラネットワークの)を介して第3通信デバイス104bから受信することができる。一実施形態によれば、1又は2以上のトランシーバ226は、着信データストリームを受信するように構成することができる。着信データストリームは、呼と関連付けることができる第3ユーザ112bの音声入力を含むことができる。ステップ524で、受信した着信データストリームは、受信バッファ208内に保存することができる。1又は2以上のトランシーバ226及び/又は呼ルーティングモジュール224は、受信バッファ208内の受信した着信データストリームを保存して、このデータストリームを第2通信デバイス104aにルーティングするように構成することができる。
ステップ526で、保存された着信データストリームは、第1通信チャネルを介して第2通信デバイス104aに送信することができる。一実施形態によれば、1又は2以上のトランシーバ226は、受信バッファ208から保存された発信データストリームを抽出し、第1通信チャネル(第1通信ネットワーク106など)を介して第2通信デバイス104aに着信データストリームを送信することができる。フローチャート500Aから明らかにすることができるように、ステップ516から520までのシーケンスは、ステップ522から526までのシーケンスと並行して実行することができる。更に、ステップ516から520までのシーケンスは、ステップ522から526までのステップに対して相補的で循環することができ、逆もまた同様である。
ステップ528で、呼が依然として進行中であるかどうかを判定するチェックが実行される。一実施形態によれば、1又は2以上のトランシーバ226は、プロセッサ202の制御下でチェックを行うように構成することができる。チェックを行うために、1又は2以上のトランシーバ226及び/又はプロセッサ202は、1又は2以上のパラメータを評価することができる。これらの1又は2以上のパラメータの実施例には、第1及び第2通信チャネルの信号強度、バッファの記憶容量に対する保存されたデータの割合、及び/又は呼のデータストリームと関連付けられたビットレートを含むことができるが、これらに限定されない。呼が依然として進行中であると判定されると、フローチャート500Aの方法は、ステップ516から528までを繰り返すことができる。そうでない場合、ステップ530を実行することができる。
ステップ530で、呼に関係する通信チャネルを終了することができる。一実施形態によれば、ステップ528で実行されたチェックに基づいて、進行中の呼の状態を判定することができ、呼が依然として進行中かどうかに関して確認することができる。呼が進行中ではない場合、1又は2以上のトランシーバ226は、呼と関連付けることができる第1通信チャネル及び第2通信チャネルを終了させることができる。この段階で、第1及び第2通信チャネルはアイドル状態になることができ、このようなチャネルの継続がネットワークリソースの浪費に繋がる可能性があるので、開放が要求となる場合がある。
ステップ532で、呼の終了に基づいて、第1ユーザ110による利用のために、第1加入者モジュール218aと関連付けられた第1音声入力デバイス及び/又は第2音声入力デバイスを有効にすることができる。一実施形態によれば、呼ルーティングモジュール224は、プロセッサ202の制御下で、第1音声入力デバイス(マイクロフォン214など)及び/又は第1音声出力デバイス(スピーカ216など)を有効にするように構成することができる。この段階で、第1ユーザ110は、第1加入者モジュール218a及びコア電話モジュール222の関係するインスタンスを使用することができる。ここで、第1加入者モジュール218aを用いて、新たな呼が直接行われるか、又は第1通信デバイス102を介してルーティングすることができる。制御は、終了ステップに進む。
第1通信デバイス102の1又は2以上のアプリケーションは、ルーティングされた呼が進行中であっても、第1ユーザ110により操作することができる。一実施形態によれば、1又は2以上のアプリケーションを用いて、第1加入者モジュール218aとコア電話モジュール222の関係するインスタンスとの使用を伴わなくてもよい第1通信デバイス102の機能を実行することができる。しかしながら、1又は2以上のアプリケーションは、進行中の呼の間に無効にされない場合がある第1通信デバイス102の別のマイクロフォン及び/又はスピーカを使用することができる。
図5Cを参照すると、フローチャート500Bの方法は、図5A及び図5Bのフローチャート500Aの方法と並行して実行することができる。フローチャート500Cは、図5Aのステップ514からステップ534に進むことができる。ステップ534で、第1通信デバイス102の別の加入者モジュールを使用する許可の転送のためのネットワーク共有要求を別の通信デバイスから受信することができる。第4通信デバイス104cは、ネットワーク共有要求を受信することができるこのような通信デバイスの一例とすることができる。ネットワーク共有要求は、第1通信ネットワーク108を介して別個の通信リンク(進行中の呼のために使用されるものとは異なる)上で受信することができる。更に、ネットワーク共有要求は、第1通信デバイス102の第2加入者モジュール218bを使用する許可を求める要求と関連付けることができる。第1通信デバイス102は、呼ルーティングモジュール224を用いて、ステップ506に関して説明したものと同様の方法でネットワーク共有要求を受信して処理することができる。
ステップ536で、第1通信デバイス102の第2加入者モジュール218bを使用する許可は、第1通信チャネル106を介して第4通信デバイス104cに送信することができる。ステップ538で、呼確立要求は、与えられた許可に基づいて、通信リンクを介して別の通信デバイス(第4通信デバイス104cなど)から受信することができる。一実施形態によれば、第4ユーザ112cは、第4通信デバイス104c上に、第4ユーザ112cが話したいユーザ(第5ユーザ112dなど)の加入者識別番号の入力を提供することができる。第4通信デバイス104cは、ダイヤルされた番号を含む呼確立要求を第1通信デバイス102に送信することができる。第1通信デバイス102は、第2加入者モジュール218bと関連付けられたコア電話モジュール222を用いて、ダイヤルされた番号を受信し、更にその呼を処理することができる。
ステップ540で、別の通信デバイス(第5通信デバイス104cなど)と関連付けられた呼のルーティングは、第2通信ネットワーク108を介して第1通信デバイス102により有効にすることができる。第1通信デバイス102は、受信した呼確立要求に基づいて、第4通信デバイスと第5通信デバイス104dの間の呼を確立してルーティングすることができる。一実施形態によれば、この呼は、第1加入者モジュール218aを用いてルーティングされている進行中の呼と並行して、第2通信ネットワーク108を介して第2加入者モジュール218bを用いて確立させてルーティングすることができる。制御は、図示のように終了ステップに移行する。
図5Dを参照すると、フローチャート500Cの方法は、図5A及び図5Bのフローチャート500Aの方法と並行して実行することができる。フローチャート500Cは、図5Aのステップ514からステップ542に進むことができる。ステップ542で、ユーザ入力は第1通信デバイス102で受信され、第1通信デバイス102の第2加入者モジュール218bと関連付けられた電話アプリケーションを用いて、別の通信デバイスとの呼を確立することができる。一実施形態によれば、第1ユーザ110は、コア電話モジュール222の別のインスタンスなどの電話アプリケーションを用いて、別のユーザ(第5ユーザ112dなど)の加入者識別番号を含む入力を提供することができる。コア電話モジュール222の別のインスタンス(すなわち、電話アプリケーション)は、第2加入者モジュール218bと関連付けることができる。
ステップ544で、第1通信デバイス102の音声入力デバイス及び/又は音声出力デバイスは、第2の呼での第1ユーザ110による使用のために有効にされる。すなわち、第2の呼の確立中又は確立の前に、第1通信デバイス102のマイクロフォン214及びスピーカ216は、第2の呼に対して有効にすることができる。従って、マイクロフォン214を有効にして第2の呼に関連する音声入力を第1ユーザ110から受け取ることができ、同時にスピーカ216を有効にして第2の呼に関連する音声出力を第1ユーザ110のために再生することができる。第2の呼に関連する発信及び着信データストリームは、バッファの第2の組(第1の呼で使用されるバッファとは異なることができ、このため、第2の呼で使用するために作動することができる)を用いてバッファすることができる。更に、第1通信デバイス102の第2トランシーバは、第2の呼の発信及び着信データストリームの送受信のために使用することができる。
ステップ546で、第2通信ネットワークを介して受信したユーザ入力に基づいて、第2加入者モジュール218bを用いて別の呼を確立することができる。一実施形態によれば、第1通信デバイス102は、進行中の呼と並行して、第2通信ネットワーク108を介して別の呼を確立するように構成することができる。その呼は、第5ユーザ112dの加入者識別番号に基づいて、第2加入者モジュール218bを用いて、第1通信デバイス102と第5通信デバイス104dの間に確立することができる。制御は終了ステップに進む。
本開示の例示的な態様によれば、セルラ通信ネットワークを共有して呼をルーティングするシステムが開示される。本システムは、第1通信デバイス102(図1)を含むことができ、該第1通信デバイス102は、1又は2以上の回路(以降、プロセッサ202(図2)と呼ぶ)を備えることができる。プロセッサ202は、第1通信ネットワーク106(図1)を介して第3通信デバイス104b(図1)と関連付けられた加入者識別番号を含む呼確立要求を受信するように構成することができる。第1通信ネットワーク106は、第1通信デバイス102を第2通信デバイス104a(図1)に接続することができる。プロセッサ202は更に、受信した呼確立要求に基づいて、受信した加入者識別番号を用いて第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間で呼のルーティングを有効にするように構成することができる。呼は、第1通信デバイス102の第1加入者モジュール218a(図2)と関連付けられた第2通信ネットワーク108(図1)を介してルーティングすることができる。
本開示の別の例示的な態様によれば、セルラ通信ネットワークを共有して呼をルーティングする別のシステムが開示される。システムは第1通信デバイス102を含むことができ、第1通信デバイス102は1又は2以上の回路(プロセッサ202(図2)など)を備えることができる。プロセッサ202は、第1通信ネットワーク106(図1)を介して第2通信デバイス104a(図1)との無線接続を確立するように構成することができる。プロセッサ202は更に、第1通信ネットワーク106(図1)を介して第3通信デバイス104b(図1)と関連付けられた加入者識別番号を含む呼確立要求を第2通信デバイスに送信するように構成することができる。第1通信ネットワーク106は、第1通信デバイス102を第2通信デバイス104aに接続することができる。プロセッサ202は更に、第2通信デバイス104aを介して第1通信デバイス102と第3通信デバイス104bの間で呼の確立を可能にするように構成することができる。呼のルーティングは、第2通信デバイス104aの加入者モジュールと関連付け可能な第2通信ネットワーク108(図1)を介して加入者識別番号を用いて第2通信デバイス104aにより可能にすることができる。
本開示の様々な実施形態は、セルラ通信ネットワークを共有して呼をルーティングするために、マシン及び/又はコンピュータにより実行可能な少なくとも1つのコードセクションを有するマシンコード及び/又はコンピュータプログラムが格納された非一時的コンピュータ可読媒体及び/又は記憶媒体を提供することができる。少なくとも1つのコードセクションは、マシン及び/又はコンピュータ(第1通信デバイス102(図1))に、第1通信ネットワーク106(図1)を介した呼確立要求の受信を含むステップを実行させることができる。呼確立要求は、第3通信デバイス104b(図1)と関連付けられた加入者識別番号を含むことができる。第1通信ネットワーク106は、第1通信デバイス102を第2通信デバイス104a(図1)に接続することができる。更に、第2通信デバイス104aと第3通信デバイス104bとの間での呼のルーティングは、受信した呼確立要求に基づいて、第2通信ネットワーク108(図1)を介して受信した加入者識別番号を用いて可能にすることができる。第2通信ネットワーク108は、第1通信デバイス102の第1加入者モジュール218a(図2)と関連付けることができる。
例示的な態様によれば、本開示の様々な実施形態は、セルラ通信ネットワークを共有して呼をルーティングするために、マシン及び/又はコンピュータにより実行可能な命令セットが格納された非一時的コンピュータ可読媒体及び/又は記憶媒体を提供することができる。命令セットは、マシン及び/又はコンピュータ(第1通信デバイス102(図1)など)に、第2通信デバイス104a(図1)との無線接続の確立を含むステップを実行させることができる。無線接続は、第1通信ネットワーク106を介して確立することができる。その後、第3通信デバイス104b(図1)と関連付けられた加入者識別番号を含む呼確立要求を第2通信デビアス104aに送信することができる。呼の確立の前に、第2通信デバイス104aは、第1通信ネットワーク106を介して第1通信デバイス102を第2通信デバイス104aに接続することができる第1通信ネットワーク106を介して呼確立要求を送信することができる。更に、第2通信デバイス104aを介して第1通信デバイス102と第3通信デバイス104bの間での呼の確立を可能にすることができる。呼のルーティングは、受信した加入者識別番号を用い、第2通信ネットワーク108を介して第2通信デバイス104aによって第3通信デバイス104bに対して可能にすることができる。第2通信ネットワーク108は、第2通信デバイス104aの第1加入者モジュール218aと関連付けることができる。
本発明の開示は、ハードウエア、又はハードウエアとソフトウェアの組合せに実現することができる。本発明の開示は、少なくとも1つのコンピュータシステムにおいて中央集中様式に実現するか、又は相互接続したいくつかのコンピュータシステムに亘って様々な要素を分散させることができる分散様式に実現することができる。本明細書で説明する方法を実施するように適応化されたコンピュータシステム又は他の装置が適切である場合がある。ハードウエアとソフトウエアの組合せは、ロードされて実行された時に、本明細書で説明する方法を実施するようにコンピュータシステムを制御することができるコンピュータプログラムを有する汎用コンピュータシステムとすることができる。本発明の開示は、他の機能も実行する集積回路の一部分を含むハードウエアに実現することができる。
本開示は、本明細書で説明した方法の実装を可能にする全ての特徴を含み、コンピュータシステムにロードされた時にこれらの方法を実行できるコンピュータプログラム製品に組み込むこともできる。本文脈におけるコンピュータプログラムとは、情報処理能力を有するシステムに、特定の機能を直接的に、或いはa)別の言語、コード又は表記法への変換、b)異なる内容形態での複製、の何れか又は両方を行った後に実行させるように意図された命令セットの、あらゆる言語、コード又は表記法におけるあらゆる表現を意味する。
本発明の開示を特定の実施形態を参照して説明してきたが、当業者であれば、本発明の開示の範囲から逸脱することなく様々な変更を加えることができ、均等物で代用することができることは理解されるであろう。加えて、本発明の開示の教示に対してその範囲から逸脱することなく特定の状況又は材料を適応させるために多くの修正を加えることができる。従って、本発明の開示は、開示した特定の実施形態に限定されず、むしろ添付の特許請求の範囲にある全ての実施形態を含むことになるように意図している。