JP2018025219A - 密封装置 - Google Patents

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昌幸 谷田
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Abstract

【課題】機械内部空間と機外を適切に遮断するととともに、回転軸に与えるトルクの上昇を抑制することができる密封装置を提供する。【解決手段】ハウジングに形成された軸孔16と回転軸14との間を密封する密封装置10が、回転軸に固定されて回転軸と一体的に回転する回転シール部材18と、軸孔の内面に固定される固定シール部材20とを備える。固定シール部材は、回転軸に接触するリップ32、34、36と、回転シール部材に接触するアキシャルダストリップ40とを有する。回転シール部材は剛体から形成されているとともに、回転シール部材には、回転軸、固定シール部材のリップおよびアキシャルダストリップならびに回転シール部材で画定される空間52に通ずる開口54が形成されている。回転シール部材の開口には、回転シール部材よりも伸縮性が高く、開口を閉塞するとともに、空間内の圧力に応じて変形する変形部材56が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸を有する機器に用いられる密封装置に関する。
従来、この種の密封装置として、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載された密封装置は、図12に示すように、回転軸1に固定されるデフレクタと呼ばれる回転シール部材2と、回転軸1が配置される軸孔3内面に固定される固定シール部材4とを有する密封構造が知られている。回転シール部材2は剛体から形成され、固定シール部材4は剛体と弾性体の複合構造を有する。
このような密封装置は、例えば自動車等の車両の駆動系ユニットまたは他の機器に使用される。固定シール部材4が主に機械内部空間S内の潤滑剤を密封するのに対して、回転シール部材2は主に機外Aから機械内部空間Sへの泥水やダストなどの異物の侵入を防止する。
固定シール部材4は、回転軸に接触するシールリップ4Aおよびサイドダストリップ4B、ならびに回転シール部材2に接触するアキシャルダストリップ4Cを有する。シールリップ4Aは、主に機械内部空間S内の潤滑剤を密封する役割を有し、ダストリップ4B,4Cは主に機外Aから機械内部空間Sへの異物の侵入を防止する役割を有する。
特開2006−57825号公報
図12に示す従来の密封装置においては、回転軸1、固定シール部材4のダストリップ4B,4Cならびに回転シール部材2で画定される空間Oの内部の圧力が大きく変動することがある。圧力変動の原因としては、例えば、回転軸1のスラスト方向の移動に伴い、軸孔3に固定された固定シール部材4と、回転軸1に固定された回転シール部材2の相対的位置関係が変化することが挙げられる。また、空間Oの内部の温度変化に伴う、空気の膨張および収縮、および回転シール部材2に対する固定シール部材4の偏心による予期しない回転シール部材2と固定シール部材4の相対的位置関係の変化も圧力変動の原因として考えられる。特に、回転軸のスラスト方向の移動量が大きいディファレンシャル装置においては、固定シール部材4と回転シール部材2の相対的位置関係がかなり変化し、空間Oの内部の圧力が著しく変動することがある。
空間Oの内部の圧力が上昇すると、サイドダストリップ4Bが回転軸1に与える接触圧が上昇し、アキシャルダストリップ4Cが回転シール部材2に与える接触圧も上昇する。このため、密封装置全体が回転軸1に与えるトルクが上昇することが懸念される。
そこで、本発明は、機械内部空間Sと機外Aを適切に遮断するととともに、回転軸に与えるトルクの上昇を抑制することができる密封装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る密封装置は、ハウジングに形成された軸孔と回転軸との間を密封する密封装置であって、前記回転軸に固定されて前記回転軸と一体的に回転する回転シール部材と、前記軸孔の内面に固定される固定シール部材とを備え、前記固定シール部材は、前記回転軸に接触するリップと、前記回転シール部材に接触するアキシャルダストリップとを有しており、前記回転シール部材は剛体から形成されているとともに、前記回転シール部材には、前記回転軸、前記固定シール部材の前記リップおよび前記アキシャルダストリップならびに前記回転シール部材で画定される空間に通ずる開口が形成されており、前記回転シール部材の前記開口には、前記回転シール部材よりも伸縮性が高く、前記開口を閉塞するとともに、前記空間内の圧力に応じて変形する変形部材が配置されていることを特徴とする。
この密封装置においては、回転シール部材に形成された開口に変形部材が配置されており、回転軸、固定シール部材のリップおよびアキシャルダストリップならびに回転シール部材で画定される空間内の圧力に応じて、変形部材が変形する。したがって、その空間内の圧力の上昇が緩和され、その圧力の上昇に起因して回転軸に与えられるトルクの上昇が緩和される。
前記開口は、前記回転軸により閉塞されない位置に形成されていると好ましい。この構成においては、開口に配置された変形部材が回転軸により阻害されることなく変形する。
前記回転シール部材は、前記回転軸に固定される内側円筒部と、前記内側円筒部の外側に配置された外側円筒部と、前記内側円筒部と前記外側円筒部とを連結する側壁部とを有しており、前記開口は、前記側壁部に形成されており、前記変形部材は、前記内側円筒部の内周面から前記外側円筒部の外周面にかけて張り渡されていると好ましい。この構成においては、変形部材と回転シール部材の接触面積が大きく確保され、両者の密着力を高く確保することができる。換言すれば、変形部材が回転シール部材から剥離、特に疲労剥離しにくく、密封装置の寿命を長くすることができる。また、内側円筒部の内周面に変形部材が配置されることによって、内側円筒部と回転軸の密着性が向上し、封止性能を高めることができる。
前記変形部材のうち少なくとも前記開口を覆う部分が、蛇腹状であると好ましい。この場合には、前記空間内の圧力上昇に応じて変形部材が膨らみやすく、その空間内の圧力の上昇が効果的に抑制される。
本発明においては、回転シール部材に形成された開口に変形部材が配置されており、回転軸、固定シール部材のリップおよびアキシャルダストリップならびに回転シール部材で画定される空間内の圧力に応じて、変形部材が変形する。したがって、その空間内の圧力の上昇が抑制され、その圧力の上昇に起因して回転軸に与えられるトルクの上昇が抑制される。特に、回転軸のスラスト方向の移動量が大きいディファレンシャル装置に本発明に係る密封装置を使用する場合には、固定シール部材と回転シール部材の相対的位置関係がかなり変化するため、この効果は有益である。
本発明の第1実施形態に係る密封装置の断面図である。 図1の矢印IIに沿って視た密封装置の回転シール部材の正面図である。 変形例に係る回転シール部材の正面図である。 本発明の第2実施形態に係る密封装置の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る密封装置の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る密封装置の断面図である。 本発明の第5実施形態に係る密封装置の断面図である。 本発明の第6実施形態に係る密封装置の断面図である。 本発明の第7実施形態に係る密封装置の断面図である。 本発明の第8実施形態に係る密封装置の断面図である。 本発明の第8実施形態の変形例に係る密封装置の断面図である。 従来の密封装置の一例の断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る様々な実施の形態を説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る図であり、回転軸を有する機器、例えば自動車等の車両の駆動系ユニット(例えば、トランスミッション、トランスファ装置、ディファレンシャル装置)に用いられる密封装置を示す。
この密封装置10は、回転軸14と、この回転軸14が挿入配置されるハウジングに形成された軸孔16の内面との間を封止して、機器内部空間Sから機外Aへ流体が漏出するのを防止または低減させるものである。回転軸14はほぼ円柱状であり、軸孔16は断面円形であり、密封装置10はほぼ環状であるが、図1においては、それらの上側部分のみが示されている。
密封装置10は、回転軸14に固定されて回転軸14と一体的に回転するデフレクタと呼ばれる回転シール部材18と、軸孔16の内面に固定される固定シール部材20との組み合わせであるアセンブリである。回転シール部材18と固定シール部材20は協働して潤滑剤を機械内部空間Sに密封する。但し、固定シール部材20が主に機械内部空間S内の潤滑剤を密封するのに対して、回転シール部材18は主に機外Aから機械内部空間Sへの泥水やダストなどの異物の侵入を防止する。
固定シール部材20は、弾性体、例えばエラストマーで形成された弾性環22と、弾性環22を補強する剛体、例えば金属製の断面がほぼL字形の補強環24とを有する。補強環24は、その一部が弾性環22に埋設されており、弾性環22に密着している。すなわち、固定シール部材20は、弾性環22と補強環24からなる複合構造を有する。
図において、固定シール部材20は、機器に設置されておらず外力を受けていない状態で示されている。しかし、実際には、固定シール部材20を機器に設置すると、弾性環22の部分(例えば、後述するシールリップ32、サイドダストリップ34,36およびアキシャルダストリップ40)は、接触する部材から反力を受けて変形する。
固定シール部材20は、軸孔16に固定される外側環状体26と、外側環状体26の半径方向内側にある内側環状体28と、外側環状体26および内側環状体28を連結する側壁30とを有する。外側環状体26は弾性環22と補強環24から構成される部分であり、側壁30も弾性環22と補強環24から構成される部分であり、内側環状体28は弾性環22のみから構成される部分である。
外側環状体26は、軸孔16の内周面に固定される外側シール部である。固定の方式は、限定されないが、例えば締まり嵌めであってよい。補強環24の図2中の左右に延びる部分、すなわち円筒状の部分は、軸孔16に挿入される。補強環24のその円筒状の部分の外側には、弾性環22の一部分が配置されており、補強環24は弾性環22のその部分を軸孔16の内周面に強固に押圧する。
固定シール部材20は、内側環状体28の半径方向内側に向けて突出するシールリップ32およびサイドダストリップ34,36を有する。シールリップ32およびサイドダストリップ34,36は、いずれも弾性体のみから形成されている。シールリップ32は周方向に連続している突起であり、二つの傾斜面を有するのに対して、サイドダストリップ34,36は、互いに並んで機外A側に斜めに延びる薄板状の円環である。
シールリップ32およびサイドダストリップ34,36は、いずれも回転軸14の外周面に接触する。回転軸14が回転する時、シールリップ32およびサイドダストリップ34,36は、いずれも回転軸14に対して相対的に摺動する。但し、シールリップ32は、主に機械内部空間S内の潤滑剤を密封する役割を有し、サイドダストリップ34,36は主に機外Aから機械内部空間Sへの異物の侵入を防止する役割を有する。
内側環状体28の周囲には、内側環状体28を半径方向内側に圧縮するためのガータースプリング38が巻かれている。内側環状体28にはガータースプリング38を受け入れる受け溝が形成されている。ガータースプリング38は、シールリップ32を回転軸14に押し付ける力をシールリップ32に与える。
また、固定シール部材20は、側壁30から機外A側かつ半径方向の外側に向けて延びるアキシャルダストリップ40を有する。アキシャルダストリップ40は、回転シール部材18の外側円筒部50の内周面に接触する。
回転シール部材18は、剛体、例えば金属から形成されている。回転シール部材18は、回転軸14に固定される内側円筒部46と、内側円筒部46の外側に配置された外側円筒部50と、内側円筒部46と外側円筒部50とを連結する側壁部48とを有する。上述した通り、回転シール部材18は主に機外Aから機械内部空間Sへの泥水やダストなどの異物の侵入を防止する。具体的には、回転シール部材18は回転軸14と一体的に回転し、異物を跳ね飛ばす。固定シール部材20のアキシャルダストリップ40は、回転シール部材18の外側円筒部50の内周面に接触し、主に機外Aから機械内部空間Sへの異物の侵入を防止する役割を有する。
回転軸14、固定シール部材20のサイドダストリップ36およびアキシャルダストリップ40ならびに回転シール部材18は、空間52を画定する。回転シール部材18の側壁部48には、この空間52に通ずる開口54が形成されている。回転シール部材18の開口54には、回転シール部材18よりも伸縮性が高く、開口54を閉塞するとともに、空間52内の圧力に応じて変形する変形部材56が配置されている。
開口54が存在しない場合には、空間52の内部の圧力が大きく変動することがある。空間52の内部の圧力が上昇すると、サイドダストリップ36が回転軸14に与える接触圧が上昇し、アキシャルダストリップ40が回転シール部材18に与える接触圧も上昇する。このため、密封装置全体が回転軸14に与えるトルクが上昇することが懸念される。
しかしながら、この実施形態によれば、空間52の内部の圧力に応じて、開口54に設けられた変形部材56が変形する。したがって、空間52内の圧力の上昇が抑制され、その圧力の上昇に起因して回転軸14に与えられるトルクの上昇が抑制される。特に、回転軸14のスラスト方向の移動量が大きいディファレンシャル装置にこの密封装置10を使用する場合には、固定シール部材20と回転シール部材18の相対的位置関係がかなり変化するため、この効果は有益である。
以上の観点から、変形部材56は、空間52内の圧力が上昇した場合に、サイドダストリップ36およびアキシャルダストリップ40よりも変形しやすいことが好ましい。また、泥水やダストなどの異物によってなるべく損傷しない強度および耐水性を変形部材56が有することが好ましい。これらの特性は、後述する他の実施形態の変形部材についてもいえることである。
変形部材56の材料としては、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、フッ素ゴム(FKM)等のようなエラストマー、ならびにポリエチレン、ポリ塩化ビニル等のような樹脂が考えられる。変形部材56は、好ましくはフィルム状であり、その厚さは、材料の弾性率、強度等を考慮して設計される。これらの特性も、後述する他の実施形態の変形部材についていえることである。
変形部材56を開口54に設ける手法としては、例えば、変形部材56を開口54の周縁に接着剤で接着してもよい。あるいは、変形部材56を開口54の周縁に変形部材56の材料の架橋を利用して接合してもよい。あるいは、回転シール部材18を型内に配置し、その型に変形部材56の材料を充填してもよく、さらに必要に応じて変形部材56の材料を架橋させてもよい。これらの手法は、適切である限り、後述する他の実施形態の変形部材について、いえることである。
開口54に配置された変形部材56が回転軸14により阻害されることなく変形することができるように、開口54は、回転軸14により閉塞されない位置に形成されていると好ましい。図1に示すこの実施形態においては、回転軸14は、段部58およびフランジ60を有する。回転シール部材18の側壁部48は、回転軸14の軸線方向において、フランジ60から離間しており、回転軸14の半径方向において、段部58の外周面から離間している。このため、開口54に配置された変形部材56は、空間52内の圧力上昇に伴って、回転軸14の段部58またはフランジ60により阻害されることなく変形することができる。
図2は、図1の矢印IIに沿って視た回転シール部材18の正面図である。図2において、符号50Aは、回転シール部材18の外側円筒部50の外周面を示し、符号46Aは、内側円筒部46の内周面を示す。図2に示すように、4つの開口54および4つの変形部材56が設けられており、開口54および変形部材56は扇形である。
図3は変形例に係る回転シール部材18の正面図である。この変形例では、4つの開口54および4つの変形部材56が設けられており、開口54および変形部材56は円形である。
但し、開口54の数および変形部材56の数は限定されず、例えば1でもよい。また、開口54および変形部材56の形状、サイズおよび間隔も限定されない。
後述する他の実施形態(図8に示す第6実施形態を除く)においても、図2および図3に示した開口54を使用してもよい。また、開口54の数、形状、サイズおよび間隔は、それらの実施形態においても、限定されない。
第2実施形態
図4は、本発明の第2実施形態に係る密封装置70を示す。図4以降の図面において、第1実施形態と共通する構成要素を示すため、同一の符号が使用され、それらの構成要素については詳細には説明しない。
この密封装置70においては、変形部材56の代わりに変形部材76が開口54に設けられている。第1実施形態と同様に、空間52の内部の圧力に応じて、開口54に設けられた変形部材76が変形する。したがって、空間52内の圧力の上昇が抑制され、その圧力の上昇に起因して回転軸14に与えられるトルクの上昇が抑制される。
変形部材76は、回転シール部材18の内側円筒部46の内周面から外側円筒部50の外周面にかけて張り渡されて、開口54を覆っている。この構成においては、変形部材76と回転シール部材18の接触面積が大きく確保され、両者の密着力を高く確保することができる。換言すれば、変形部材76が回転シール部材18から剥離、特に疲労剥離しにくく、密封装置76の寿命を長くすることができる。また、内側円筒部46の内周面に変形部材76が配置されることによって、内側円筒部46と回転軸14の密着性が向上し、封止性能を高めることができる。
第3実施形態
図5は、本発明の第3実施形態に係る密封装置80を示す。この密封装置80においては、変形部材56の代わりに変形部材86が開口54に設けられている。第1実施形態と同様に、空間52の内部の圧力に応じて、開口54に設けられた変形部材86が変形する。したがって、空間52内の圧力の上昇が抑制され、その圧力の上昇に起因して回転軸14に与えられるトルクの上昇が抑制される。
変形部材86は、回転シール部材18の内側円筒部46の外周面から外側円筒部50の内周面にかけて張り渡されて、開口54を覆っている。この構成においては、変形部材86と回転シール部材18の接触面積が大きく確保され、両者の密着力を高く確保することができる。換言すれば、変形部材86が回転シール部材18から剥離、特に疲労剥離しにくく、密封装置86の寿命を長くすることができる。
但し、回転軸1のスラスト方向の移動に伴い、固定シール部材20のアキシャルダストリップ40の先端が接触しない位置に、変形部材86を配置することが好ましい。したがって、変形部材86が外側円筒部50の内周面にまで延びている必要性は必ずしもなく、変形部材86は少なくとも開口54を覆えばその機能を達成することができる。
第4実施形態
図6は、本発明の第4実施形態に係る密封装置90を示す。この密封装置90においては、変形部材56の代わりに変形部材96が開口54に設けられている。第1実施形態と同様に、空間52の内部の圧力に応じて、開口54に設けられた変形部材96が変形する。したがって、空間52内の圧力の上昇が抑制され、その圧力の上昇に起因して回転軸14に与えられるトルクの上昇が抑制される。
変形部材96は、フィルムから形成されており、蛇腹状である。したがって、空間52内の圧力上昇に応じて変形部材が膨らみやすく、空間52内の圧力の上昇が効果的に抑制される。
変形部材96の材料としては、第1実施形態の変形部材56と同様の材料から選定されうる。変形部材96の厚さは、材料の弾性率、強度等を考慮して設計される。変形部材96を開口54に設ける手法としては、例えば、変形部材96を開口54の周縁に接着剤で接着してもよい。あるいは、変形部材96を開口54の周縁に変形部材96の材料の架橋を利用して接合してもよい。
第5実施形態
図7は、本発明の第5実施形態に係る密封装置100を示す。この密封装置100においては、変形部材56の代わりに変形部材106が開口54に設けられている。第1実施形態と同様に、空間52の内部の圧力に応じて、開口54に設けられた変形部材106が変形する。したがって、空間52内の圧力の上昇が抑制され、その圧力の上昇に起因して回転軸14に与えられるトルクの上昇が抑制される。
変形部材106は、回転シール部材18の内側円筒部46の内周面から外側円筒部50の外周面にかけて張り渡されている。また、変形部材106は、フィルムから形成されており、その開口54に対応する部分が蛇腹状である。すなわち、変形部材106は、第2実施形態(図4)の変形部材76と第4実施形態(図6)の変形部材96の組合せである。したがって、この実施形態は、第2実施形態と第4実施形態の効果を有する。
第6実施形態
図8は、本発明の第6実施形態に係る密封装置110を示す。この密封装置110においては、回転シール部材18の側壁部48には開口が設けられず、その代わりに、外側円筒部50に開口114が形成されている。開口114は空間52に通じている。開口114には、回転シール部材18よりも伸縮性が高く、開口114を閉塞するとともに、空間52内の圧力に応じて変形する変形部材116が配置されている。
第1実施形態と同様に、空間52の内部の圧力に応じて、開口114に設けられた変形部材116が変形する。したがって、空間52内の圧力の上昇が抑制され、その圧力の上昇に起因して回転軸14に与えられるトルクの上昇が抑制される。この実施形態では、回転軸14の形状にほとんど影響されずに、回転軸14により閉塞されない位置に開口114を配置することが可能であり、開口114に配置された変形部材116が回転軸14(例えばそのフランジ60)により阻害されることなく変形する。
第7実施形態
図9は、本発明の第7実施形態に係る密封装置120を示す。この密封装置120においては、側壁部48に設けられた開口124にフィルムから形成された蛇腹状の変形部材126が配置されている。開口124の周囲には、変形部材126と開口124の接触面積を広げるために、突壁128が形成されている。変形部材126と開口124の接触面積が広がることによって、両者の密着力を高く確保することができる。換言すれば、変形部材126が回転シール部材18の開口124から剥離、特に疲労剥離しにくく、密封装置120の寿命を長くすることができる。
変形部材126の材料としては、第1実施形態の変形部材56と同様の材料から選定されうる。変形部材126の厚さは、材料の弾性率、強度等を考慮して設計される。変形部材126を開口124に設ける手法としては、例えば、変形部材126を開口124の周縁に接着剤で接着してもよい。あるいは、変形部材126を開口124の周縁に変形部材126の材料の架橋を利用して接合してもよい。
第8実施形態
図10は、本発明の第8実施形態に係る密封装置130を示す。この密封装置130においては、回転シール部材18の側壁部48の開口54に、変形部材136が配置されている。変形部材136の周縁部は、変形部材136の他の部分より大きな厚さを有しており、周縁部には、開口54の周縁部が嵌め込まれる溝138が形成されている。変形部材136の周縁部の溝138に開口54の周縁部が嵌め込まれることによって、変形部材136が回転シール部材18から離れがたく、密封装置130の寿命を長くすることができる。
図11は、本発明の第8実施形態の変形例に係る密封装置140を示す。この密封装置140においては、変形部材136の中央部分の厚さが図10に示す変形部材136の中央部分の厚さよりも小さい。また、変形部材136の中央部分の厚さは、回転シール部材18の肉厚より小さい。このため、変形部材136の中央部分の伸縮性が高い。
以上、本発明の様々な実施形態を説明したが、上記の説明は本発明を限定するものではなく、本発明の技術的範囲において、構成要素の削除、追加、置換を含む様々な変形例が考えられる。
例えば、固定シール部材20の形状は、図示のものに限られない。回転軸14に接触するリップと回転シール部材18に接触するアキシャルダストリップを有しており、空間52に類似する空間を設ける固定シール部材に対して、本発明は適用することができる。例えば、サイドダストリップ34,36の少なくとも一つを省略してもよいし、他のリップを追加してもよい。リップの形状も図示のものに限られない。
上記のいくつかの実施形態および変形は、矛盾しない限り、組み合わせてもよい。
第5実施形態(図7)の変形部材の開口54に対応する部分が蛇腹状という特徴は、第3実施形態(図5)の変形部材86、第6実施形態(図8)の変形部材116、および図11の変形部材136に適用してもよい。
第7実施形態(図9)の突壁128と同様の突壁を、第6実施形態(図8)の開口114の周囲に設けてもよい。
第8実施形態(図10、図11)の変形部材136の形状を、第6実施形態(図8)の変形部材116に適用してもよい。
10,70,80,90,100,110,120,130 密封装置
14 回転軸
16 軸孔
18 回転シール部材(デフレクタ)
20 固定シール部材
22 弾性環
24 補強環
26 外側環状体
28 内側環状体
30 側壁
32 シールリップ
34,36 サイドダストリップ
38 ガータースプリング
40 アキシャルダストリップ
46 内側円筒部
48 側壁部
50 外側円筒部
52 空間
54,114,124 開口
56,76,86,96、106,116,126,136 変形部材
58 段部
60 フランジ
128 突壁
138 溝

Claims (4)

  1. ハウジングに形成された軸孔と回転軸との間を密封する密封装置であって、
    前記回転軸に固定されて前記回転軸と一体的に回転する回転シール部材と、
    前記軸孔の内面に固定される固定シール部材とを備え、
    前記固定シール部材は、前記回転軸に接触するリップと、前記回転シール部材に接触するアキシャルダストリップとを有しており、
    前記回転シール部材は剛体から形成されているとともに、前記回転シール部材には、前記回転軸、前記固定シール部材の前記リップおよび前記アキシャルダストリップならびに前記回転シール部材で画定される空間に通ずる開口が形成されており、
    前記回転シール部材の前記開口には、前記回転シール部材よりも伸縮性が高く、前記開口を閉塞するとともに、前記空間内の圧力に応じて変形する変形部材が配置されていることを特徴とする密封装置。
  2. 前記開口は、前記回転軸により閉塞されない位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記回転シール部材は、前記回転軸に固定される内側円筒部と、前記内側円筒部の外側に配置された外側円筒部と、前記内側円筒部と前記外側円筒部とを連結する側壁部とを有しており、
    前記開口は、前記側壁部に形成されており、
    前記変形部材は、前記内側円筒部の内周面から前記外側円筒部の外周面にかけて張り渡されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の密封装置。
  4. 前記変形部材のうち少なくとも前記開口を覆う部分が、蛇腹状であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の密封装置。
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