JP2018020798A - 締結機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体部を本体部に緩く締め付ける。【解決手段】容器本体部10の口部外周面および蓋体部21の内周面のそれぞれにねじ山13,24が形成されている。容器本体部のねじ山13の末端部付近に突起部17が形成されており,他方,蓋体部のねじ山24の先端部24a付近には,蓋体部が容器本体部に固く締め付けられているときに突起部17が嵌合される凹部28が形成されている。蓋体部21のねじ山24の先端部24aに,突起部17に当接する先端頭部29が形成されている。蓋体部21,蓋体部21のねじ山24および先端頭部29は,蓋体部21を開栓するときに先端頭部29による容器側突起部17の乗越えを許容する変形を生じさせる軟質のポリプロピレン樹脂によって一体に形成されている。【選択図】図5

Description

この発明は,ねじ結合される本体部および蓋体部の締結機構に関する。
特許文献1は,ボトルの円形顎部の上面に雄ネジの開始部を示す目印を設け,かつキャップの周壁の外周面の下端部に雌ネジの開始部を示す目印を設けたペットボトルを開示する。両目印の成す角度を計測することにより,開栓することなくボトルに対するキャップの巻き締めが適正な範囲にあるか否かが判定される。
特開2002−104476号公報
ボトルに対してキャップがきつく締め付けられていると,握力の弱い高齢者にとってはキャップを開栓しがたい。高齢者が自分で容易にキャップを開栓できるようにするためには,キャップを一旦開栓した後,きつく固定されるまでキャップを締め付けるのではなく,少し手前で締め付けをやめればよい。特許文献1の目印は,ボトルにキャップが緩く締め付けられている状態を視覚的に確認するために用いることができると考えられる。しかしながら,ボトル自体およびキャップ自体が小さいので,ボトルおよびキャップに設けられる目印はさらに小さいものとせざるを得ない。
この発明は,本体部に対して蓋体部が緩く締め付けられた状態に至ったことを,手(指)に伝わる感覚(感触)で把握できるようにすることを目的とする。
第1の発明による締結機構は,外周面にねじ山が形成された本体部と,内周面にねじ山が形成された蓋体部とがねじ結合されるものである。上記本体部のねじ山の末端部(蓋体部とねじ結合されるときに,最後に結合されることになるねじ山の端部)付近に突起部が形成されている。また,上記蓋体部のねじ山の先端部(本体部とねじ結合されるときに,最初に結合されることになるねじ山の端部)には,上記蓋体部を開栓するときに上記突起部の乗越えを許容し,上記蓋体部を再閉栓するときに上記突起部に当接する先端頭部が形成されている。上記蓋体部,蓋体部のねじ山およびそのねじ山の先端頭部は,上記蓋体部を開栓するときに先端頭部による上記突起部の乗越えを許容する変形を生じさせる軟質の合成樹脂によって一体に形成されている。
蓋体部を開栓する場合,蓋体部は左回転され,これによって本体部と蓋体部のねじ結合が外れ,蓋体部が開栓される。
蓋体部,蓋体部のねじ山および蓋体部のねじ山の先端頭部は,上記蓋体部を開栓するときに上記先端頭部による上記突起部の乗越えを許容する変形を生じさせる軟質の合成樹脂によって一体に形成されている。このため,蓋体部を最初に開栓するとき(上記先端頭部によって上記突起部を乗越えさせるとき)にはいくらかの握力が必要とされるものの,無理なく上記先端頭部は突起部を乗り越える。上記蓋体部を最初に開栓する作業はたとえば介護者等によって行われる。
一旦開栓された蓋体部を再閉栓する場合,蓋体部は右回転されて,これによって蓋体部は本体部に再びねじ結合される。
第1の発明によると,蓋体部を再閉栓するときに,蓋体部のねじ山の先端頭部が本体部の突起部に係合(当接)するので,その感触が手に伝わる。先端頭部が突起部に係合(当接)するのは蓋体部が本体部に固く締め付けられる手前であるので,感触が伝わったときに蓋体部の右回転をやめれば,蓋体部をわずかに緩んだ状態(蓋体部がわずかに緩く締め付けられている状態)とすることができる。本体部に対して蓋体部が緩く締め付けられている状態に至ったことを,手(指)に伝わる感覚(感触)で把握することができる。
本体部に対して蓋体部が緩く締め付けられているので,蓋体部を再度開栓するときにはさほどの力は必要とされない。握力のない高齢者であっても蓋体部を容易に再開栓することができる。
好ましくは,上記蓋体部のねじ山の先端部付近に,上記蓋体部が上記本体部に固く締め付けられたときに上記突起部が嵌合される凹部が形成されている。蓋体部が本体部に固く締め付けられているときに,蓋体部のねじ山に力が加わり続けないようにすることができる。
一実施態様では,上記本体部の突起部が,上記本体部のねじ山と一体に,上向きまたは下向きに突出するように形成されている。他の実施態様では,上記本体部の突起部が,上記本体部のねじ山とねじ山の間の溝部に,径方向外向きに突出するように形成されている。突起部が嵌合される蓋体部の凹部は,突起部が突出する向きを臨む向き(対向する向き)に形成されるのは言うまでない。
好ましくは,上記蓋体部の凹部が,上記蓋体部のねじ山が伸びる向きに所定長さにわたって形成されている。蓋体部を最初に開栓するときに,勢いをつけて蓋体部を回転させることができるので,先端頭部による突起部の乗り越えが楽になる。
第2の発明による締結機構は,外周面にねじ山が形成された本体部と,内周面にねじ山が形成された蓋体部とがねじ結合されるもので,上記本体部のねじ山の末端部付近に突起部が形成されており,上記蓋体部のねじ山の先端部付近に上記蓋体部が上記本体部に固く締め付けられたときに上記突起部が嵌合される第1凹部が形成されており,上記蓋体部のねじ山の先端部と上記第1凹部との間に,上記蓋体部が再閉栓されるときに上記突起部が嵌合される第2凹部が形成されており,上記蓋体部および蓋体部のねじ山が撓みを生じる軟質の合成樹脂によって一体に形成されているものである。
蓋体部が本体部に固く締め付けられているとき,本体部の外周面に形成されたねじ山の末端部付近に形成された突起部は,蓋体部の内周面のねじ山の先端部付近に形成された第1凹部に嵌合されている。一旦開栓させた蓋体部を再閉栓するとき,本体部の突起部は,第1凹部よりも先端側に形成された第2凹部に嵌合し,そこで嵌合の感触が手に伝わる。感触が伝わったときに蓋体部の右回転をやめれば,蓋体部をわずかに緩んだ状態とすることができる。第2の発明による締結機構においても,本体部に対して蓋体部が緩く締め付けられている状態に至ったことを,手(指)に伝わる感覚(感触)で把握することができる。
上記蓋体部を最初に開栓するとき,本体部の突起部は,第1凹部と第2凹部の間において蓋体部のねじ山に接触する。この範囲においていくらかの握力が必要とされるものの,蓋体部および蓋体部のねじ山が撓みを生じる軟質の合成樹脂によって一体に形成されているので,無理なく蓋体部を開栓することができる。上記蓋体部を最初に開栓する作業は,たとえば介護者等によって行われる。
蓋体部の第2凹部は,蓋体部のねじ山の先端部にまたは先端部のできるだけ近くに形成するのが好ましい。蓋体部を再開栓するときに,本体部の突起部が蓋体部のねじ山の先端部に接触しないようにする,または接触してもわずかな距離にとどめることができる。さらに,蓋体部のねじ山の先端部を先細に形成しておいてもよい。
第3の発明による締結機構は,外周面にねじ山が形成された本体部と,内周面にねじ山が形成された蓋体部とがねじ結合されるものであり,上記本体部のねじ山の末端部付近のリード角度が,末端部付近を除く部分のリード角度よりも大きくなっていることを特徴とする。
蓋体部を右回転させて再閉栓するときに,リード角が急変する本体部外周面のねじ山の末端部分に蓋側のねじ山が当接し,そこでキャップ部材の右回転に引っかかりが生じる。蓋体部を本体部に固く締め付けすぎない状態にとどめることができる。
第4の発明による締結機構は,内周面にねじ山が形成された本体部と,外周面にねじ山が形成された内栓部とがねじ結合される締結機構であって,上記本体部のねじ山の末端部付近に突起部が形成されており,上記内栓部のねじ山の先端部に,上記内栓部を開栓するときに上記突起部の乗越えを許容し,上記内栓部を再閉栓するときに上記突起部に当接する先端頭部が形成されており,上記内栓部,内栓部のねじ山およびその先端頭部が,上記内栓部を開栓するときに先端頭部による上記突起部の乗越えを許容する変形を生じさせる軟質の合成樹脂によって一体に形成されているものである。第4の発明においても,蓋体部を再閉栓するときに,蓋体部のねじ山の先端頭部が本体部の突起部に係合(当接)するので,その感触が手に伝わる。先端頭部が突起部に係合(当接)するのは蓋体部が本体部に固く締め付けられる手前であるので,感触が伝わったときに蓋体部の右回転をやめれば,蓋体部をわずかに緩んだ状態(蓋体部がわずかに緩く締め付けられている状態)とすることができる。本体部に対して蓋体部が緩く締め付けられている状態に至ったことを,手(指)に伝わる感覚(感触)で把握することができる。
容器本体部の上端部の拡大正面図である。 スクリューキャップの拡大正面図であり,右半分を縦断面によって示す。 ペットボトル容器の上端部の一部切欠き拡大正面図である。 図3の切欠き部分の拡大図である。 再閉栓時の切欠き部分の拡大図である。 変形例の容器本体部の上端部の拡大正面図である。 変形例のスクリューキャップの拡大正面図であり,右半分を縦断面によって示す。 他の実施例における,図3に相当する切り欠き部分の拡大図である。 他の実施例における,再閉栓時の切り欠き部分の拡大図である。 さらに他の実施例のスクリューキャップの拡大正面図であり,右半分を縦断面によって示す。 さらに他の実施例の容器本体部の上端部の拡大正面図である。 さらに他の実施例の蓋体の正面図である。 さらに他の実施例の容器本体の上端部の縦断面図である。
図1はペットボトル容器を構成する容器本体部の上端部の拡大正面図である。図2は容器本体部に取り付けられるスクリューキャップの拡大正面図であり,右半分を縦断面によって示すものである。図3は初期状態(未開封時)におけるペットボトル容器の上端部の拡大正面図であり,スクリューキャップの壁面部の一部を切り欠いて示すものである。図4は図3の切欠き部分の拡大図である。
ペットボトル容器は,図1に示す容器本体部10と図2に示すスクリューキャップ20とから構成される。図1を参照して,容器本体部10は,比較的固いポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂製のもので,外周面にらせん状のねじ山13が形成された円筒状の口部(首部)11と,口部11の下端に連続する収容部12とを備えている。口部11の内部空間と収容部12の内部空間とはつながっており,収容部12内の内容物は口部11の上端開口から外に取り出される(コップ等に注がれる)。口部11と収容部12は同じ素材(PET)によって一体に形成してもよいし,別素材で別体としてもよい。口部11と収容部12を別体とする場合には,口部11と収容部12とは固く結合される。
口部11の外周面のねじ山13は,口部11の上端開口から収容部12に向けてらせん状に形成され,外周面を二周以上する長さを持つ。以下の説明において,らせん状のねじ山13の両端のうち,口部11の上端開口に近い端部(後述するスクリューキャップの蓋体部とねじ結合されるときに,最初に結合されることになるねじ山13の端部)を「先端部」と呼び(符号13aで示す),収容部12に近い端部(後述する蓋体部とねじ結合されるときに,最後に結合されることになるねじ山13の端部)を「末端部」と呼ぶ(符号13bで示す)。口部11の外周面には,ねじ山13の下側に,ねじ山13と間隔をあけて環状のネックリング15が口部11と一体形成されている。環状のネックリング15は口部11の上端(開口)とほぼ平行に形成されている。ネックリング15の下側にはさらに,ネックリング15と間隔をあけて環状のフランジ部16が口部11と一体に形成されている。環状のフランジ部16も口部11の上端(開口)とほぼ平行である。
ねじ山13は二周以上の長さを持って口部11の外周面に形成されているので,上下方向に隣り合うねじ山13同士の間には溝部(谷部)14が形成される。最も下側に位置するねじ山13とネックリング15の間にも溝部(谷部)14が形成される。
ねじ山13の末端部13b付近に,下向きにわずか突出する突起部17がねじ山13と一体に形成されている。下向きに突出する突起部17によって溝部14の一部が狭められている。突起部17の詳細は後述する。
図2を参照して,スクリューキャップ20は比較的軟らかいポリプロピレン(PP)樹脂製のもので,蓋体部21と,蓋体部21の下端(下面)に連続するリング部材26とを備えている。
蓋体部21は,円形の天面部22と,天面部22の外周縁に連続し,下向きに伸びる円筒形の壁面部23とを備えている。壁面部23の環状の下端(下面)とリング部材26の環状の上端(上面)とは,これらの間に間欠的に形成されたブリッジ27によって簡易につながっている。
蓋体部21の内周面にもねじ山24が形成されている。内周面のねじ山24は,蓋体部21の下端開口から天面部22に向けてらせん状に形成され,内周面を二周しない程度の長さを持つ。以下の説明において,らせん状のねじ山24の蓋体部21の下端開口に近い端部(容器本体部10(その口部11)とねじ結合されるときに,最初に結合されることになるねじ山24の端部)を「先端部」と呼び(符号24aで示す),天面部22に近い端部(容器本体部10とねじ結合されるときに,最後に結合されることになるねじ山24の端部)を「末端部」と呼ぶ(符号24bで示す)。隣り合うねじ山24同士の間には溝部(谷部)25が形成される。
容器本体部10の口部11の外周面に形成されたねじ山(以下,容器側ねじ山という)13が,スクリューキャップ20の蓋体部21の内周面の溝部(以下,蓋側ねじ溝という)25に係合し,逆に蓋体部21の内周面に形成されたねじ山(以下,蓋側ねじ山という)24が容器本体部10の口部11の溝部(以下容器側ねじ溝という)14に係合することで,容器本体部10(口部11)とスクリューキャップ20(蓋体部21)とは着脱自在にねじ結合される。すなわち,容器側ねじ山13の外径と蓋側ねじ溝25の内径はほぼ等しく,蓋側ねじ山24の内径と容器側ねじ溝14の外径はほぼ等しい。
蓋側ねじ山24の先端部24a付近の上面に,蓋側ねじ山24に沿って伸びる所定長さの凹部28が形成されている。また,蓋側ねじ山24の先端部24aには,先端部24a付近の上面に形成された上記凹部28の存在によって上向きにわずかに突出しているように見える先端頭部29がある。先端頭部29は極低い凸部としてもよい。凹部28および先端頭部29の詳細は後述する。
図3を参照して,初期状態(未開封時)において,スクリューキャップ20は容器本体部10の口部11に固定されている。すなわち,初期状態において,スクリューキャップ20の蓋体部21が容器本体部10の口部11にねじ結合され,スクリューキャップ20のリング部材26が口部11の外周面に形成されたネックリング15とフランジ部16の間に嵌め込まれている。
図4の切欠き部分Kの拡大図を参照して,初期状態,すなわち蓋体部21が容器本体部10の口部11にねじ結合されて固く締め付けられた状態では,容器側ねじ山13が蓋側ねじ溝25に係合し,蓋側ねじ山24が容器側ねじ溝14に係合しており,蓋体部21の内側において,容器側ねじ山13と蓋側ねじ山24とが上下方向に交互に並ぶ状態となっている。
上述したように,容器側ねじ山13の末端部13b付近には下向きにわずかに突出する突起部17が形成されている。また,蓋側ねじ山24の先端部24a付近の上面(突起部17に対向する面,突起部17を臨む面)には所定長さの凹部28が形成されている。図4を参照して,初期状態では,容器本体部10の突起部17は,蓋側ねじ山24の先端部24a付近に形成された凹部28内に嵌合している。
ペットボトル容器を開封する,すなわちスクリューキャップ20を開栓するときには,蓋体部21が左回転させられる。蓋体部21を回す途中,蓋側ねじ山24の先端頭部29が容器側ねじ山13と一体に形成された突起部17にぶつかるが,スクリューキャップ20が比較的柔らかい樹脂によってつくられているので,わずかな力で蓋体部21の先端頭部29は,容器本体部10の突起部17を乗り越える。また,蓋側ねじ山24に形成されている凹部28が蓋側ねじ山24の伸びる向きに所定長さにわたって形成されているので,はじめて開封するときに勢いをつけて蓋体部21を回すことができ,蓋体部21の先端頭部29による容器本体部10の突起部17の乗り越えを楽にすることができる。
また,蓋体部21を左回転させると,蓋体部21とリング部材26とを間欠的につなぐブリッジ27がちぎれる。蓋体部21のみが容器本体部10の口部11から取り外され,リング部材26は,容器本体部10の口部11に巻き付いた状態のまま残される。
取外された蓋体部21を再び容器本体部10の口部11に取り付けることで,口部11の上端開口を蓋体部21で再閉栓(リクローズ)することができる。再閉栓する場合には,容器本体部10の口部11に蓋体部21が被せられ,その後に蓋体部21が右回転される。蓋体部21と口部11とが再びねじ結合される。
図5を参照して,図5は蓋体部21を容器本体部10の口部11から一旦取外した(開栓した)後に,再び容器本体部10の口部11に取り付けて再閉栓したときの図4に相当する切欠き部分Kを示している。
蓋体部21を右回転させて口部11に取り付ける途中,蓋側ねじ山24の先端頭部29が,容器本体部10の突起部17に当接し,その感触が手に伝わる。蓋側ねじ山24の先端頭部29が容器本体部10の突起部17に当接するのは,蓋体部21が容器本体部10の口部11に固く締め付けられる(完全に締結される)少し手前である。すなわち,蓋側ねじ山24の先端頭部29が容器本体部10の突起部17に当接したとき,蓋体部21はわずかに緩みを持って口部11にねじ結合された状態にあり,ここで蓋体部21の回転をやめることで,蓋体部21を容器本体部10の口部11に固く固定しすぎない(締め付けすぎない)状態にとどめることができる。蓋体部21を再び取り外す(再開栓する)ときに,初期状態から蓋体部21を取り外すときに比べて軽い力で蓋体部21を取り外す(回転させる)ことができる。
たとえば介護職員が,初期状態の蓋体部21を開栓し(完全に開栓しなくてもよい),すぐに蓋体部21を再閉栓して,このときに図5の状態で蓋体部21の締付けをとどめておく。握力の弱い高齢者であっても,その後に自分で蓋体部21を再開栓することができる。
上述した実施例では,蓋体部21を口部11に締め付けたときに,蓋体部21の蓋側ねじ山24の先端部24aが容器側ねじ山13よりも下側に位置しているので,容器側ねじ山13の末端部13b付近に下向きの突起部17が形成され,これに応じて上記突起部17が嵌合される凹部28は蓋側ねじ山24の上面に形成されている。蓋体部21を口部11に締め付けたときに,口部11の容器側ねじ山13の方が下側に位置する場合には,容器側ねじ山13の末端部13b付近に上向きの突起部17を形成し,突起部17が嵌合する凹部28は蓋側ねじ山24の下面に形成してもよいのは言うまでもない。
また,図6に示すように,突起部17Aを,容器側ねじ山13の末端部13b付近の容器側ねじ溝14内に,容器側ねじ溝14から外方に(口部11の径方向外向きに)突出するように形成してもよい。この場合,図7に示すように,上記容器本体部10Aとともに用いられるスクリューキャップ20Aにおいて,突起部17Aが嵌合することになる蓋体部21の内周面に形成される凹部28Aは,口部11の外周面から外向きに突出する突起部17Aを臨む箇所(面),すなわち蓋側ねじ山24の頂部に,蓋体部21の径方向に形成される。
図8および図9は他の実施例を示すもので,それぞれ図4,図5に相当する,初期状態(未開封時)および再閉栓時における,スクリューキャップの切欠き部分K(蓋体部21の内側)の拡大図を示している。
蓋側ねじ山24の先端部24a付近の上面に2つの凹部31,32が間隔をあけて形成されている。2つの凹部31,32のうち,凹部32の方が蓋側ねじ山24の先端部24aの近くに形成されており,先端部24a,凹部32,凹部31がこの順番に並んでいる。
図8を参照して,初期状態(未開封時)においては,容器本体部10の突起部17は,先端部24aから離れた箇所に形成された凹部31に嵌合している。スクリューキャップ20を開栓するために蓋体部21を左回転させると,容器本体部10の突起部17は,凹部31から抜け出て,凹部31と凹部32の間の蓋側ねじ山24の上面に接触しつつ摺動し,凹部32に嵌合する。さらに左回転させると,容器本体部10の突起部17は凹部32からも抜け出て,蓋側ねじ山24の先端部24aに接触しつつ摺動することになる。スクリューキャップ20が比較的柔らかい樹脂によってつくられているので,摺動のときにさほど力は必要とされない。
図9を参照して,再閉栓時において,突起部17は先端部24aに近い箇所に形成された凹部32に嵌合する。先端部24aに近い凹部32に突起部17が嵌合するときにわずかに引っかかりが生じ,ここで蓋体部21を回転させる(締め付ける)のをやめることで,蓋体部21を,容器本体部10の口部11に固く締め付けすぎない状態にとどめることができる。蓋体部21を再開栓するときに軽い力で蓋体部21を回すことができる。
なお,蓋体部21を再閉栓したときに突起部17が嵌合する凹部32は,蓋側ねじ山24の先端部24aにさらに近づけて形成してもよい。蓋体部21を再開栓するときに,容器本体部10の突起部17が蓋側ねじ山24の先端部24aの上面に接触しないようにする,または接触してもわずかな距離にとどめることができる。さらに,蓋体部21のねじ山24の先端部24aを先細に形成しておいてもよい。
図8および図9に示す他の実施例についても,突起部を,容器側ねじ溝14内に径方向外向きに突出するように形成してもよい(図6の容器本体部10A参照)。この場合,図10に示すように,容器本体部10Aとともに用いられるスクリューキャップ20Bにおいて,上記突起部17Aが嵌合することになる蓋体部21の2つの凹部31A,32Bは,蓋側ねじ山24の頂部において蓋体部21の径方向に形成される。
蓋体部21の凹部31,32,31A,32Bは,蓋体部21の内周面の蓋側ねじ山24を部分的に設けないこと(蓋側ねじ山24に途切れないし切欠き部分を設けること)で形成してもよい。凹部31,32,31A,32Bは,このような蓋側ねじ山24の途切れ部分(切欠き部分)を含む概念として理解されたい。
図11はさらに他の実施例を示すもので,ペットボトル容器を構成する容器本体部10Bの上端部の拡大正面図である。図1に示す容器本体部10とは,容器側ねじ山13の末端部13bの角度が下向きに急に変化しており,容器側ねじ山13の末端部付近のリード角度が大きくされている点が異なる。また,容器本体部10Bは,突起部17を持たない点も,図1に示す容器本体部10と異なる。容器本体部10Bとともに用いられるスクリューキャップは,一般的なもの(たとえば,図2に示す形態を備え,かつ凹部28が形成されていないもの)が用いられる。
蓋体部21を再閉栓するときに,リード角度が急変する容器側ねじ山13の末端部13bに蓋側ねじ山24が接触するので,そこで蓋体部21を回転させるときに引っかかりが生じる。蓋体部21を再閉栓するときに,容器本体部10の口部11に蓋体部21を固く締め付けすぎない状態にとどめることができ,蓋体部21を再開栓するときに軽い力で蓋体部21を回すことができる。
上述した実施例では,蓋体部21の内周面と容器本体部10(口部11)の外周面とにねじ山が形成されている。もちろん,蓋体部の外周面と容器本体部の内周面とにねじ山を形成してもよい。
図12および図13はさらに他の実施例を示すもので,図12は水筒の蓋体の正面図を,図13は水筒の容器本体の上端部の縦断面図を,それぞれ示している。
水筒は,図12に示す蓋体40と図13に示す容器本体50とから構成される。
図12を参照して,蓋体40は円筒または円柱状の把持部41と,把持部41の下端から突出する,把持部41よりも小径の円筒または円柱状の内栓部42を備えている。内栓部42の外周面に,先端部43aから末端部43bにかけてらせん状のねじ山43が形成されている。隣り合うねじ山43同士の間に溝部(谷部)44が形成される。また,ねじ山43の先端部43a付近の上面に凹部48が形成されており,凹部48によってねじ山43の先端部43aに先端頭部49が形付けられている。内栓部42,ねじ山43および先頭頭部49は比較的柔らかい樹脂(たとえばポリプロピレン樹脂)によって形成される。
図13を参照して,容器本体50は首部51の上端が開口した筒状のもので,首部51の内面に先端部52aから末端部52bにかけてらせん状のねじ山52が形成されている。隣り合うねじ山52同士の間には溝部(谷部)53が形成される。また,ねじ山52の末端部52b付近に下向きにわずかに突出する突起部57がねじ山52と一体に形成されている。首部51,ねじ山52,突起部57を含む容器本体50はたとえばステンレス製である。
蓋体40の内栓部42が容器本体50の首部51内に収められる。蓋体40の内栓部42のねじ山43が容器本体50の首部51のねじ溝53に係合し,逆に容器本体50の首部51内のねじ山52が蓋体40の内栓部42のねじ溝44に係合する。容器本体50の首部51に固く締め付けられた状態では,容器本体50の突起部57が,蓋体40のねじ山43の先端部43a付近の凹部48内に嵌合する(図4と同様の状態)。蓋体40のねじ山43が比較的柔らかい樹脂によって形成されているので,蓋体40をあけるときに蓋体40の先端頭部49は容器本体50の突起部57を乗り越えることができる。蓋体40を容器本体50の首部51に締め付けるとき,蓋体40のねじ山43の先端頭部49が容器本体50の突起部57に当接し,その感触が手に伝わる。蓋体40を容器本体50の首部51に締め付けすぎない状態にとどめることができる。
10,10A,10B 容器本体部(本体部)
11 口部
12 収容部
13 ねじ山(容器側ねじ山)
14 ねじ溝(容器側ねじ溝)
17,17A,57 突起部
20,20A,20B スクリューキャップ
21 蓋体部
24 ねじ山(蓋側ねじ山)
25 ねじ溝(蓋側ねじ溝)
28,31,32,31A,32A,48 凹部
29 先端頭部
40 蓋体
42 内栓部
50 容器本体
51 首部

Claims (8)

  1. 外周面にねじ山が形成された本体部と,内周面にねじ山が形成された蓋体部とがねじ結合される締結機構であって,
    上記本体部のねじ山の末端部付近に突起部が形成されており,
    上記蓋体部のねじ山の先端部に,上記蓋体部を開栓するときに上記突起部の乗越えを許容し,上記蓋体部を再閉栓するときに上記突起部に当接する先端頭部が形成されており,
    上記蓋体部,蓋体部のねじ山およびその先端頭部が,上記蓋体部を開栓するときに先端頭部による上記突起部の乗越えを許容する変形を生じさせる軟質の合成樹脂によって一体に形成されている,
    締結機構。
  2. 上記蓋体部のねじ山の先端部付近に上記蓋体部が上記本体部に固く締め付けられたときに上記突起部が嵌合される凹部が形成されている,
    請求項1に記載の締結機構。
  3. 上記蓋体部の凹部が,上記蓋体部のねじ山が伸びる向きに所定長さにわたって形成されている,
    請求項2に記載の締結機構。
  4. 外周面にねじ山が形成された本体部と,内周面にねじ山が形成された蓋体部とがねじ結合される締結機構であって,
    上記本体部のねじ山の末端部付近に突起部が形成されており,
    上記蓋体部のねじ山の先端部付近に上記蓋体部が上記本体部に固く締め付けられたときに上記突起部が嵌合される第1凹部が形成されており,
    上記蓋体部のねじ山の先端部と上記第1凹部との間に,上記蓋体部が再閉栓されるときに上記突起部が嵌合される第2凹部が形成されており,
    上記蓋体部および蓋体部のねじ山が撓みを生じる軟質の合成樹脂によって一体に形成されている,
    締結機構。
  5. 上記本体部の突起部が,上記本体部のねじ山と一体に,上向きまたは下向きに突出するように形成されている,
    請求項1または4に記載の締結機構。
  6. 上記本体部の突起部が,上記本体部のねじ山とねじ山の間の溝部に,径方向外向きに突出するように形成されている,
    請求項1または4に記載の締結機構。
  7. 外周面にねじ山が形成された本体部と,内周面にねじ山が形成された蓋体部とがねじ結合される締結機構であって,
    上記本体部のねじ山の末端部付近のリード角度が,末端部付近を除く部分のリード角度よりも大きくなっている,
    締結機構。
  8. 内周面にねじ山が形成された本体部と,外周面にねじ山が形成された内栓部とがねじ結合される締結機構であって,
    上記本体部のねじ山の末端部付近に突起部が形成されており,
    上記内栓部のねじ山の先端部に,上記内栓部を開栓するときに上記突起部の乗越えを許容し,上記内栓部を再閉栓するときに上記突起部に当接する先端頭部が形成されており,
    上記内栓部,内栓部のねじ山およびその先端頭部が,上記内栓部を開栓するときに先端頭部による上記突起部の乗越えを許容する変形を生じさせる軟質の合成樹脂によって一体に形成されている,
    締結機構。
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