JP2018018806A - 車両用灯具 - Google Patents

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Naoya Sugie
直哉 杉江
晃 渡邊
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Abstract

【課題】灯具構成部品の外観不良を低減する技術を提供する。【解決手段】光源とアウターカバーとの間に配置され、光源側の第1表面32aとアウターカバー側の第2表面32bとを有し、透光性の樹脂で構成される灯具構成部品を備える。灯具構成部品は、第1表面32a及び第2表面32bの少なくとも一方に、模様が施される加飾部36と、模様が施されない非加飾部37とを有し、第1表面32aに金型跡44を有する。金型跡44は、灯具外部から観察したときに加飾部36と非加飾部37との境界、又は加飾部36と重なるように配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用灯具に関し、特に自動車などの車両に用いられる車両用灯具に関する。
一般に車両用灯具は、エクステンション部材等の灯具構成部品を備える。エクステンション部材は、車両用灯具の正面からの見栄えを向上させるために用いられる部品であり、灯具ユニットとランプボディとの隙間を覆い隠すように配置される。エクステンション部材の製造方法としては、射出成形が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2015−89637号公報
樹脂成形装置には通常、ウエルドラインの原因となるガスを排出するためのガス抜き入子や、成形品を金型から取り外すための突き出し機構(エジェクタピンやエジェクタブロック等)が設けられている。このため、エクステンション部材等の灯具構成部品を射出成形で作製する場合、ガス抜き入子の排気通路の跡や突き出し機構が当接した跡といった金型跡が、灯具構成部品の表面に残ることがあった。
上述した金型跡は、灯具構成部品の外観不良の原因となり得る。このため、灯具構成部品を射出成形により作製する場合、灯具構成部品の外観不良への対策が望まれる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、灯具構成部品の外観不良を低減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は車両用灯具である。当該車両用灯具は、光源とアウターカバーとの間に配置され、光源側の第1表面とアウターカバー側の第2表面とを有し、透光性の樹脂で構成される灯具構成部品を備える。灯具構成部品は、第1表面及び第2表面の少なくとも一方に、模様が施される加飾部と、模様が施されない非加飾部とを有し、第1表面に金型跡を有する。金型跡は、灯具外部から観察したときに加飾部と非加飾部との境界、又は加飾部と重なるように配置される。この態様によれば、灯具構成部品の外観不良を低減することができる。
上記態様において、灯具構成部品は、第1表面に設けられて灯具構成部品を介した光源の光の漏れを抑制するための遮光膜を有してもよい。また、加飾部は、少なくとも第1表面に設けられてもよい。また、加飾部は、第1表面及び第2表面に設けられてもよい。また、第1表面の加飾部と、第2表面の加飾部とは、灯具外部から観察したときに両者が連続するように配置されてもよい。また、金型跡は、灯具外部から観察したときに加飾部と重なるように配置され、加飾部は、所定形状の構成単位が複数配列された模様を有し、金型跡は、構成単位の輪郭と同一の形状、又は複数の構成単位からなる形状の輪郭と同一の形状を有してもよい。
本発明によれば、灯具構成部品の外観不良を低減することができる。
実施の形態1に係る車両用灯具の概略構造を示す鉛直断面図である。 エクステンション部材の一部を拡大して示す断面図である。 エクステンション部材の本体部が金型内に存在する様子を示す断面図である。 図4(A)及び図4(B)は、実施の形態1に係るエクステンション部材の本体部の製造方法を示す工程図である。 図5(A)及び図5(B)は、実施の形態1に係るエクステンション部材の本体部の製造方法を示す工程図である。 図6(A)は、実施の形態2に係るエクステンション部材の本体部が金型内に存在する様子を示す断面図である。図6(B)は、本体部の成形の様子を示す断面図である。 図7(A)は、実施の形態2に係るエクステンション部材の本体部の成形に用いられるコア側金型の一部を拡大して示す斜視図である。図7(B)は、コア側金型の第1の変形例を示す平面図である。図7(C)は、コア側金型の第2の変形例を示す平面図である。図7(D)は、コア側金型の第3の変形例を示す平面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図に示す各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。また、本明細書または請求項中に「第1」、「第2」等の用語が用いられる場合には、この用語はいかなる順序や重要度を表すものでもなく、ある構成と他の構成とを区別するためのものである。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る車両用灯具の概略構造を示す鉛直断面図である。本実施の形態に係る車両用灯具1は、例えば車両用前照灯装置である。車両用前照灯装置は、車両前方の左右に配置される一対の前照灯ユニットを有する。一対の前照灯ユニットは左右対称の構造を有する点以外は実質的に同一の構成であるため、図1には車両用灯具1として一方の前照灯ユニットの構造を示す。
車両用灯具1は、前面開口部を有するランプボディ2と、ランプボディ2の前面開口部を覆うアウターカバー4とを備える。アウターカバー4は、例えば透光性の樹脂材料で形成される。ランプボディ2とアウターカバー4は、灯室6を形成している。灯室6内には、灯具ユニット10と、灯具構成部品としてのエクステンション部材30とが収容される。
灯具ユニット10は、いわゆる反射型の灯具ユニットであり、ブラケット12と、光源搭載部14と、光源16と、リフレクタ18と、シェード部20と、投影レンズ22とを備える。
ブラケット12は、例えばアルミニウム等の金属材料で形成された略板状の部材であり、主表面が灯具前後方向を向くように配置される。ブラケット12の灯具前方側の主表面には、光源搭載部14が固定される。ブラケット12の灯具後方側の主表面には、放熱フィン26が固定される。ブラケット12は、エイミングスクリュー24を介してランプボディ2に支持される。なお、ブラケット12の形状は特にこれに限定されない。
光源搭載部14は、例えばアルミニウム等の金属材料で形成され、ブラケット12の主表面から灯具前方側に突出する。光源搭載部14は、鉛直方向上方を向く光源搭載面14aを有する。光源搭載面14aには光源16が搭載される。光源16は、例えばLEDで構成され、発光面が鉛直方向上方を向くように配置される。なお、光源16は、レーザダイオード、有機又は無機EL、白熱球、ハロゲンランプ、放電球等であってもよい。光源16で発生する熱は主に、光源搭載部14及びブラケット12を介して放熱フィン26に伝達され、外部に放熱される。
リフレクタ18は、光源16の上方に配置されて光源搭載部14に固定される。リフレクタ18は、回転楕円面の一部で構成される反射面18aを有する。反射面18aは、第1焦点と、第1焦点よりも灯具前方側に位置する第2焦点とを有する。リフレクタ18は、光源16の発光部が反射面18aの第1焦点と略一致するように、光源16との位置関係が定められる。
シェード部20は、光源搭載部14の灯具前方側に配置されて光源搭載部14に固定される。シェード部20は、略水平に配置された平面部20aと、平面部20aよりも灯具前方側で下方に湾曲した湾曲部20bとを有する。リフレクタ18は、平面部20aと湾曲部20bとが為す稜線20cが反射面18aの第2焦点の近傍に位置するように、シェード部20との位置関係が定められる。
投影レンズ22は、シェード部20の先端に固定される。投影レンズ22は、平凸非球面レンズからなり、後方焦点面上に形成される光源像を反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。投影レンズ22は、灯具ユニット10の光軸O上に、且つ後方焦点が反射面18aの第2焦点と略一致する位置に配置される。光源16から出射した光は、反射面18aで反射され、稜線20cの近傍を通って投影レンズ22に入射する。投影レンズ22に入射した光は、アウターカバー4を通過して灯具前方に照射される。また、光源光の一部は、稜線20cを境界線として選択的にカットされる。これにより、稜線20cの形状に対応するカットオフラインを有する配光パターンが車両前方に投影される。
本実施の形態の灯具ユニット10は、回転楕円面を基調とした形状の反射面を有するプロジェクタ型の反射型灯具である。しかしながら、灯具ユニット10の構造は特に限定されず、回転放物面を基調とした形状の反射面を有するパラボラ型の反射型灯具であってもよい。また、灯具ユニット10は、直射型の灯具等であってもよい。また、灯具ユニット10の取り付け姿勢も適宜設定することができる。
エクステンション部材30は、光源16とアウターカバー4との間に配置される中間部材である。エクステンション部材30は開口部30aを有し、光軸Oの延在方向において開口部30aと投影レンズ22とが重なるように配置される。エクステンション部材30は、ランプボディ2の開口部と灯具ユニット10の外周との間の領域を覆う。これにより、車両用灯具1の内部構造を隠すことができる。したがって、エクステンション部材30は目隠し部材として機能する。エクステンション部材30は、ねじ等の締結部材(図示せず)によってアウターカバー4に固定される。
続いて、エクステンション部材30の構造について詳細に説明する。図2は、エクステンション部材の一部を拡大して示す断面図である。図3は、エクステンション部材の本体部が金型内に存在する様子を示す断面図である。
灯具構成部品としてのエクステンション部材30は、本体部32と、遮光膜34とを有する。本体部32は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアリレート樹脂等の透光性の樹脂で構成される部材である。本体部32は、上述した樹脂材料を射出成形することで形成される。本体部32は、光源16側あるいは灯具内側を向く第1表面32aと、アウターカバー4側あるいは灯具外側を向く第2表面32bとを有する。
エクステンション部材30は、本体部32の第1表面32a及び第2表面32bの少なくとも一方に、模様が施される加飾部36と、模様が施されない非加飾部37とを有する。本実施の形態では、第1加飾部36a、第2加飾部36b及び第1非加飾部37aが第1表面32aに設けられ、第3加飾部36c及び第2非加飾部37bが第2表面32bに設けられている。以下では、第1加飾部36a〜第3加飾部36cを区別する必要がない場合、これらをまとめて加飾部36と称する。同様に、第1非加飾部37a及び第2非加飾部37bを区別する必要がない場合、これらをまとめて非加飾部37と称する。加飾部36は、例えばシボ面である。非加飾部37は、例えば鏡面である。したがって、加飾部36は、非加飾部37よりも表面粗さの大きい面と言い換えることができる。反対に非加飾部37は、加飾部36よりも表面粗さの小さい面と言い換えることができる。
透明な本体部32の第1表面32aに第1加飾部36a及び第2加飾部36bを設けると、本体部32越しに第1加飾部36a及び第2加飾部36bを観察することになる。このため、車両用灯具1に新規な意匠を施すことができ、車両用灯具1の意匠性を高めることができる。また、第2表面32bのうち、第1加飾部36a及び第2加飾部36bに背向する領域に遮光膜34を設けることで、灯具外部に対して第1加飾部36a及び第2加飾部36bを簡単に隠すことができる。これにより、車両用灯具1の意匠を簡単に変化させることができる。
また、第2表面32bには第3加飾部36cが設けられる。金型は、加飾部36用の表面処理が施された部分では、表面処理が施されていない部分に比べて成形品との密着力が低下する傾向にある。このため、第1表面32a側のみに加飾部36を設けると、コア側金型と成形品との密着力に比べてキャビティ側金型と成形品との密着力が高くなる。この結果、型開きしたときに成形品がキャビティ側金型に張り付く事象、いわゆるキャビ取られが発生し得る。
キャビ取られが発生した場合、作業者が第2表面32bに傷がつかないよう留意しながら成形品をキャビティ側金型から取り外すこととなり、エクステンション部材30の生産性が低下する。これに対し、第1表面32a及び第2表面32bの両方に加飾部36を設けることで、コア側金型と成形品との密着力と、キャビティ側金型と成形品との密着力とを調整することができる。これにより、キャビ取られの発生を抑制することができる。好ましくは、コア側金型と成形品との密着力と、キャビティ側金型と成形品との密着力とが等しくなるように、第1表面32a及び第2表面32bにおける加飾部36の面積が調整される。
第1表面32aに設けられる第1加飾部36aと、第2表面32bに設けられる第3加飾部36cとは、灯具外部から観察したときに両者が連続するように配置される。これにより、エクステンション部材30が有する一続きの加飾部36は、一部が本体部32越しに観察され、他の一部が本体部32を介さずに直に観察される。よって、車両用灯具1に新規な意匠を施すことができ、意匠性を高めることができる。
また、エクステンション部材30は、本体部32の第1表面32aに金型跡44を有する。図3に示すように、本体部32は金型50を用いて成形される。金型50は、コア側金型52と、キャビティ側金型54とを有する。コア側金型52は、キャビティ側金型54に対して当接離間する方向、すなわち型締め、型開き方向に移動する。コア側金型52をキャビティ側金型54に当接させることによって、これらの間には、成形品である本体部32に対応した成形空間が形成される。
成形空間を形成するコア側金型52の面のうち、本体部32の第1加飾部36a及び第2加飾部36bに対応する部分は、第1加飾部36a及び第2加飾部36bの模様に対応する模様が施される。例えば、当該部分は、粗面化処理が施されてシボ面となっている。また、成形空間を形成するコア側金型52の面のうち、本体部32の第1非加飾部37aに対応する部分は、第1加飾部36a及び第2加飾部36bに対応する部分よりも表面粗さが小さくなるように表面仕上げされている。本体部32の第1表面32aには、成形空間を形成するコア側金型52の面の形状が転写されることで、第1加飾部36a、第2加飾部36b及び第1非加飾部37aが形成される。
同様に、成形空間を形成するキャビティ側金型54の面のうち、本体部32の第3加飾部36cに対応する部分は、第3加飾部36cの模様に対応する模様が施される。例えば、当該部分は、粗面化処理が施されてシボ面となっている。また、成形空間を形成するキャビティ側金型54の面のうち、本体部32の第2非加飾部37bに対応する部分は、第3加飾部36cに対応する部分よりも表面粗さが小さくなるように表面仕上げされている。本体部32の第2表面32bには、成形空間を形成するキャビティ側金型54の面の形状が転写されることで、第3加飾部36c及び第2非加飾部37bが形成される。
また、コア側金型52には、突き出し機構56が設けられる。突き出し機構56は、成形品である本体部32をコア側金型52から取り外すための機構である。突き出し機構56は、例えばエジェクタブロックで構成される。突き出し機構56で本体部32を突き出すと、第1表面32aには突き出し機構56が押し付けられた跡、すなわちエジェクタブロックラインが形成される。この跡が金型跡44aとなる。本体部32は透光性の部材であるため、灯具内側の第1表面32aに形成される金型跡44aであっても、灯具外部から観察され得る。このため、エクステンション部材30の外観不良の原因となり得る。
これに対し、本実施の形態では、灯具外部から観察したときに金型跡44aが加飾部36と非加飾部37との境界と重なるように、コア側金型52における突き出し機構56の位置が定められている。より具体的には、突き出し機構56の先端に、第1加飾部36aの模様に対応する模様が施される。したがって、突き出し機構56は、コア側金型52の面における第1加飾部36aに対応する部分を構成する。そして、突き出し機構56は、コア側金型52の第1加飾部36aに対応する部分と第1非加飾部37aに対応する部分との境界に、突き出し機構56の端部が位置するように設けられる。これにより、突き出し機構56によって形成される金型跡44aは、第1加飾部36aと第1非加飾部37aとの境界と重なる。
金型跡44aを加飾部36と非加飾部37との境界に配置することで、金型跡44aとシボの見切り線とを同化させることができる。その結果、金型跡44aを目立たなくすることができる。
また、コア側金型52には、排気通路58が設けられる。排気通路58は、成形空間内のガスを排出するための通路である。射出成形の際、本体部32を構成する樹脂の一部が排気通路58に進入することがある。排気通路58に進入した部分は、金型跡44bとなる。金型跡44bは線状であり、ガス抜き入子の割り線とも呼ばれる。本体部32は透光性の部材であるため、金型跡44bは灯具外部から観察され得る。このため、エクステンション部材30の外観不良の原因となり得る。
これに対し、本実施の形態では、灯具外部から観察したときに金型跡44bが加飾部36と重なるように、コア側金型52における排気通路58の位置が定められている。より具体的には、排気通路58は、コア側金型52の第2加飾部36bに対応する部分の延在範囲内に配置される。また、第2加飾部36bは、排気通路58の形状に合わせて線状のシボ面となっている。線状のシボ面と線状の金型跡44bとは互いに平行に延在する。このように、金型跡44bを第2加飾部36bと重なるように配置することで、金型跡44bと第2加飾部36bとを同化させることができる。その結果、金型跡44bを目立たなくすることができる。排気通路58の位置は、金型50のゲート位置を調整することで調整可能である。
図2に示すように、遮光膜34は、本体部32の表面に設けられて、エクステンション部材30を介した光源16の光の漏れを抑制するための膜である。本実施の形態では、遮光膜34の一部は、本体部32の第1表面32aに設けられている。遮光膜34は、例えば本体部32にアルミニウム等の金属を蒸着することで形成される。したがって、遮光膜34は、本体部32の表面に金属が堆積してできる膜(金属の堆積膜)である。なお、遮光膜34は、遮光性の塗料を本体部32に吹き付ける等の他の方法によって形成されてもよい。
エクステンション部材30の少なくとも一部の領域では、本体部32の第1表面32aのみに遮光膜34が設けられる。これにより、灯具外部から観察したときに、透光性を有する本体部32を視認させることができる。よって、車両用灯具1に新規な意匠を施すことができ、意匠性を高めることができる。
続いて、本体部32の製造方法について詳細に説明する。図4(A)、図4(B)、図5(A)及び図5(B)は、実施の形態1に係るエクステンション部材の本体部の製造方法を示す工程図である。
まず、図4(A)に示すように、金型50を用意する。コア側金型52はキャビティ側金型54に当接させる。これにより、コア側金型52とキャビティ側金型54との間に本体部32の形状に対応する成形空間60が形成される。次に、コア側金型52及びキャビティ側金型54を加熱して所定の温度に保つ。
続いて、図4(B)に示すように、成形機内部(図示せず)で所定の樹脂を所定の温度に加熱して溶融させる。次に、成形機のノズル(図示せず)を金型50に当接し、金型50内部に溶融樹脂31を射出する。溶融樹脂31は、金型50内部のランナー及びゲート(ともに図示せず)を経て成形空間60に射出される。溶融樹脂31は、成形空間60の全体に行き渡る。溶融樹脂31が成形空間60に拡がる過程で、成形空間60内のガスは排気通路58から排出される。
続いて、図5(A)に示すように、成形空間60に射出された溶融樹脂31が冷却されて本体部32が得られる。溶融樹脂31の冷却後、コア側金型52をキャビティ側金型54から離間させる。本体部32は、コア側金型52に張り付いてコア側金型52とともに移動する。
続いて、図5(B)に示すように、コア側金型52から突き出し機構56を突出させる。これにより、本体部32がコア側金型52から取り外される。以上の工程により、本体部32が得られる。また、得られた本体部32の所定領域に遮光膜34を設けることで、エクステンション部材30が得られる。
以上説明したように、本実施の形態に係る車両用灯具1は、光源16側の第1表面32aとアウターカバー4側の第2表面32bとを有し、透光性の樹脂で構成されるエクステンション部材30を備える。エクステンション部材30は、第1表面32aに第1加飾部36a、第2加飾部36b、第1非加飾部37a及び金型跡44a,44bを有する。金型跡44aは、灯具外部から観察したときに第1加飾部36aと第1非加飾部37aとの境界と重なるように配置される。金型跡44bは、灯具外部から観察したときに第2加飾部36bと重なるように配置される。これにより、金型跡44a,44bを目立たなくすることができるため、エクステンション部材30の外観不良を低減することができる。また、エクステンション部材30を搭載する車両用灯具1の見栄えを向上させることができる。
また、エクステンション部材30は、第1表面32aに遮光膜34を有する。これにより、光源16の光が灯具外部に漏れることを防ぎながら、透光性を有する本体部32を灯具外部から視認させることができる。よって、車両用灯具1に新規な意匠を施すことができ、意匠性を高めることができる。
また、エクステンション部材30は、第1表面32aだけでなく第2表面32bにも加飾部36(第3加飾部36c)を有する。これにより、本体部32の製造時にキャビ取られが生じることを抑止することができる。また、第1表面32aの第1加飾部36aと第2表面32bの第3加飾部36cとは、灯具外部から観察したときに連続するように配置される。これにより、車両用灯具1に新規な意匠を施すことができ、意匠性を高めることができる。
上述した実施の形態1では、第1表面32aに設けられる加飾部36及び非加飾部37を用いて、金型跡44をカモフラージュしているが、第2表面32bに設けられる加飾部36及び非加飾部37を用いて、金型跡44をカモフラージュしてもよい。すなわち、灯具外部から観察したときに第2表面32bに設けられる第3加飾部36cと第2非加飾部37bとの境界、又は第3加飾部36cと重なるように金型跡44を配置することによっても、エクステンション部材30の外観不良を低減することができる。
ただし、金型跡44は第1表面32aに形成されるため、第1表面32aの加飾部36及び非加飾部37を用いて金型跡44をカモフラージュする方が、より確実にエクステンション部材30の外観不良を低減することができる。したがって、加飾部36は、少なくとも第1表面32aに設けられることが好ましい。
また、突き出し機構56を加飾部36の延在範囲に包含されるように配置してもよいし、排気通路58を加飾部36と非加飾部37との境界に配置してもよい。また、本体部32の表面のうち模様あるいは表面粗さが異なる2つの領域の境界に金型跡44を重ねる構成は、金型跡44を加飾部と非加飾部との境界と重ねる構成、又は金型跡44を加飾部36と重ねる構成に含まれる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る車両用灯具は、金型跡と加飾部とが対応する幾何学形状を有する点を除いて、実施の形態1に係る車両用灯具の構成と共通する。以下、実施の形態2に係る車両用灯具について、実施の形態1と異なる構成を中心に説明し、共通する構成については簡単に説明するか、あるいは説明を省略する。
図6(A)は、実施の形態2に係るエクステンション部材の本体部が金型内に存在する様子を示す断面図である。図6(B)は、本体部の成形の様子を示す断面図である。図7(A)は、実施の形態2に係るエクステンション部材の本体部の成形に用いられるコア側金型の一部を拡大して示す斜視図である。図7(B)は、コア側金型の第1の変形例を示す平面図である。図7(C)は、コア側金型の第2の変形例を示す平面図である。図7(D)は、コア側金型の第3の変形例を示す平面図である。図7(A)〜図7(D)では、コア側金型の一部を図示している。
本実施の形態では図6(A)に示すように、灯具外部から観察したときに加飾部36と重なるように金型跡44が配置される。金型跡44は、コア側金型52に設けられる排気通路58に樹脂の一部が進入することで形成される跡である。図6(B)に示すように、本体部32を射出成形する際、金型内部に射出された溶融樹脂31は、成形空間60内の多方向から排気通路58に向かって進行する(矢印Aで示す流れ)。溶融樹脂31が成形空間60内を進行する過程で、成形空間60内のガスは排気通路58から排出される(矢印Bで示す流れ)。溶融樹脂31は、排気通路58の近傍において合流し、一部が排気通路58に進入する。その結果、金型跡44が形成される。
加飾部36は、所定形状の構成単位36dが所定の間隔をあけて複数配列された模様(幾何学パターン)を有する。したがって、コア側金型52は、本体部32の加飾部36に対応する部分に、加飾部36の構成単位36dに応じた構成単位52bが所定の間隔をあけて複数配列された模様を有する。図7(A)には一例として、六角形状の構成単位52bで構成される模様が施されたコア側金型52が示されている。
また、コア側金型52は、構成単位36d(言い換えれば構成単位52b)と同一形状の輪郭を有するガス抜き入子52aを備える。図7(A)には、3つのガス抜き入子52aが所定の間隔をあけて互いに隣接するように配置されたコア側金型52が示されている。各ガス抜き入子52aは、加飾部36の模様の一部、すなわち加飾部36の構成単位36dの1つを形成するように、コア側金型52に施された構成単位52bと共に規則的に配置される。言い換えれば、ガス抜き入子52aは、構成単位36dと同一の形状を有する矢型で構成され、加飾部36の幾何学パターンと一致するように配置される。
また、コア側金型52は、排気通路58を有する。排気通路58は、ガス抜き入子52aの輪郭に沿って延在する。すなわち、排気通路58は、隣り合うガス抜き入子52a同士の隙間、あるいは隣り合うガス抜き入子52aと構成単位52bとの隙間である。したがって、排気通路58に起因して生じる金型跡44は、ガス抜き入子52aの輪郭と同一の形状、すなわち、構成単位36dの輪郭と同一の形状を有する。そして、金型跡44は、加飾部36の模様の一部と重なり、模様の一部を構成する。図7(A)に示す例では、3つのガス抜き入子52aそれぞれの輪郭に沿って、排気通路58が延在する。このため、各排気通路58の一部は、隣り合う排気通路58と重なり合っている。
このように、金型跡44を加飾部36と重なるように配置し、且つ、加飾部36の模様の一部と金型跡44bの模様とを一致させることで、金型跡44と加飾部36とをより高い精度で同化させることができる。その結果、金型跡44をより目立たなくすることができる。
金型跡44は、複数の構成単位52bからなる形状の輪郭と同一の形状を有してもよい。例えば、コア側金型52は、3つの構成単位52bが合わさった形状(図7(A)に示す3つのガス抜き入子52aが互いに連結した形状に相当)のガス抜き入子52aを1つ備える。そして、このガス抜き入子52aの輪郭に沿って、排気通路58が形成される。この場合、3つの構成単位36dからなる形状と同一形状の輪郭を有する金型跡44が形成される。
コア側金型52のガス抜き入子52a及び構成単位52b形状(言い換えれば、加飾部36の構成単位36dの形状)は、図7(A)に示す六角形状に限定されない。例えば、図7(B)に示すように四角形状であってもよく、図7(C)に示すように三角形状であってもよい。また、三、四、六角形以外の多角形状であってもよい。また、ガス抜き入子52a及び構成単位52bは、真円や楕円を含む円状であってもよい。さらに、ガス抜き入子52a及び構成単位52bは、多角形状や円状等の閉形状に限定されず、図7(D)に示すように直線状であってもよい。また、直線以外の線状、例えば曲線状であってもよい。さらに、線状以外の開形状であってもよい。なお、実施の形態1における第2加飾部36bと金型跡44bとは、ガス抜き入子52a及び構成単位52bが直線状の場合に相当する。
また、ガス抜き入子52aは、図7(A)、図7(B)及び図7(D)に示すように所定の位置に局在してもよいし、図7(C)に示すように所定の範囲に均等に配置されてもよい。ガス抜き入子52aの数や配置は、溶融樹脂31の流動経路や、成形空間60から排出するガスの流速等に基づいて適宜設定することができる。
金型跡44は、突き出し機構56に起因して形成される跡であってもよい。この場合、突き出し機構56は、構成単位36dの輪郭と同一の形状、又は複数の構成単位36dからなる形状の輪郭と同一の形状を有するように設計される。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態を組み合わせたり、当業者の知識に基づいて各種の設計変更などの変形を加えることも可能であり、そのような組み合わせられ、もしくは変形が加えられて得られる新たな実施の形態も本発明の範囲に含まれる。このような新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態及び変形それぞれの効果をあわせもつ。
上述した各実施の形態では、灯具構成部品としてエクステンション部材30を例に挙げて説明した。しかしながら、灯具構成部品はエクステンション部材30に限定されず、例えばインナーレンズやリフレクタ等の他の部品であってもよい。また、上述した各実施の形態では車両用前照灯装置を例に挙げて説明したが、車両用灯具1は車両の後方に配置される灯具等であってもよい。
コア側金型52における加飾部36に対応する部分と非加飾部37に対応する部分との境界と重なるように、又は加飾部36に対応する部分と重なるように、突き出し機構56あるいは排気通路58を配置する金型50の設計方法、及びそのように設計された金型50も、本発明の態様に含まれる。
1 車両用灯具、 4 アウターカバー、 16 光源、 30 エクステンション部材、 32a 第1表面、 32b 第2表面、 34 遮光膜、 36 加飾部、 37 非加飾部、 44,44a,44b 金型跡。

Claims (6)

  1. 光源とアウターカバーとの間に配置され、光源側の第1表面とアウターカバー側の第2表面とを有し、透光性の樹脂で構成される灯具構成部品を備え、
    前記灯具構成部品は、前記第1表面及び前記第2表面の少なくとも一方に、模様が施される加飾部と、模様が施されない非加飾部とを有し、前記第1表面に金型跡を有し、
    前記金型跡は、灯具外部から観察したときに前記加飾部と前記非加飾部との境界、又は前記加飾部と重なるように配置されることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記灯具構成部品は、前記第1表面に設けられて前記灯具構成部品を介した前記光源の光の漏れを抑制するための遮光膜を有する請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記加飾部は、少なくとも前記第1表面に設けられる請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記加飾部は、前記第1表面及び前記第2表面に設けられる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 前記第1表面の前記加飾部と、前記第2表面の前記加飾部とは、灯具外部から観察したときに両者が連続するように配置される請求項4に記載の車両用灯具。
  6. 前記金型跡は、灯具外部から観察したときに前記加飾部と重なるように配置され、
    前記加飾部は、所定形状の構成単位が複数配列された模様を有し、
    前記金型跡は、前記構成単位の輪郭と同一の形状、又は複数の前記構成単位からなる形状の輪郭と同一の形状を有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111795360A (zh) * 2019-04-08 2020-10-20 株式会社小糸制作所 反射性树脂部件及车辆用灯具

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