JP2018018678A - 蓄電装置の製造方法、及び、蓄電装置 - Google Patents

蓄電装置の製造方法、及び、蓄電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】活物質層の欠損を抑制すること。【解決手段】塗工装置60は、ダイヘッド62を備える。ダイヘッド62の吐出口64から吐出された第1活物質合剤43及び第2活物質合剤44は、帯状金属箔42に塗布される。帯状金属箔42には、第1活物質合剤43が塗布された第1塗工部45と、第2活物質合剤44が塗布された第2塗工部46とが帯状金属箔42の短手方向に並んだ状態で長手方向に形成される。第2塗工部46は、第1塗工部45に比べてバインダの比率が高い。第2塗工部46は、ケースの底壁に対向する電極の辺に沿うように形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電装置の製造方法、及び、蓄電装置に関する。
二次電池や、キャパシタなどの蓄電装置は、ケースと、ケースに収容された電極組立体とを備える。電極組立体は、互いに絶縁された状態で層状に重ねられた複数の電極を備える(例えば、特許文献1参照)。電極は、金属箔と、金属箔の少なくとも片面に設けられた活物質層とを備える。
特開2010−50111号公報
ところで、例えば、蓄電装置に強い振動が作用すると、蓄電装置内で電極組立体が移動し、電極組立体とケースの底壁とが衝突することがある。活物質層のうちケースの底壁と対向する部分がケースに衝突すると、活物質層の一部が脱落するといった欠損が生じる。
本発明の目的は、活物質層の欠損を抑制できる蓄電装置の製造方法、及び、蓄電装置を提供することにある。
上記課題を解決する蓄電装置の製造方法は、金属箔の少なくとも片面に活物質及びバインダを含む活物質層を備えた正極又は負極である電極と、電極が絶縁材料を介して層状に重なった電極組立体と、電極組立体が収容されたケースと、を備える蓄電装置の製造方法であって、帯状金属箔の表面の少なくとも一部に、活物質及びバインダを含む活物質合剤を塗布し、電極材料を形成する塗工工程と、電極材料を切断することで電極を得る切断工程と、電極を重ねて電極組立体を製造する組立工程と、電極組立体を前記ケースに収容する収容工程と、を備え、塗工工程では、正極及び負極の少なくとも一方の電極となる前記電極材料について、活物質及びバインダを含む第1塗工部と、活物質及び前記バインダを含むとともに、ケースの底壁に対向する辺となる部分に沿い、前記第1塗工部よりも前記バインダの比率が高い第2塗工部と、を形成する。
これによれば、第2塗工部が形成された辺に沿う活物質層の部分は、他の部分に比べてバインダの比率が高くなる。前述の辺の活物質層の部分は、バインダの比率を高くすることで強度が向上している。このため、活物質層の欠損を抑制することができる。
上記蓄電装置の製造方法について、前記電極組立体は、複数の電極と前記絶縁材料とを交互に積層した積層型であり、前記組立工程では、落下させた前記電極の前記辺を当接面に当接させて前記電極を積層させてもよい。
電極を落下させて電極の積層を行う場合、落下させた電極の第2塗工部が形成された辺に沿う活物質層の部分を当接面に当てることで電極を停止させる。この際、電極の第2塗工部が形成された辺に沿う活物質層の部分には衝撃が加わるが、第2塗工部が形成された辺に沿う活物質層の部分はバインダの比率が高いため、活物質層が欠損しにくい。したがって、電極を落下させて積層を行う場合であっても活物質層の欠損を抑制することができる。
上記蓄電装置の製造方法について、前記塗工工程は、バインダを含む第1活物質合剤が貯留される第1貯留部、及び、前記第1活物質合剤よりもバインダの比率が高い第2活物質合剤が貯留される第2貯留部が区画されたマニホールドと、各活物質合剤を吐出口から吐出させるためのスロットと、を備えたダイヘッドから各活物質合剤を前記帯状金属箔に吐出することで行われてもよい。
これによれば、マニホールドにバインダの比率が異なる活物質合剤を貯留できる。吐出口からバインダの比率が異なる活物質合剤を吐出できるため、第1塗工部と第2塗工部とを形成しやすい。
上記課題を解決する蓄電装置は、金属箔の少なくとも片面に活物質及びバインダを含む活物質層を備えた正極又は負極である電極と、前記電極が絶縁材料を介して層状に重なった電極組立体と、前記電極組立体が収容されたケースと、を備え、前記電極の少なくとも一方は、前記ケースの底壁に対向する辺を備え、前記辺に沿い、他の部位に比べてバインダの比率の高い領域を有する。
これによれば、ケースの底壁に対向する辺に沿う活物質層の領域は、他の部位に比べてバインダの比率を高くすることで強度が向上している。このため、活物質層の欠損を抑制できる。
本発明によれば、活物質層の欠損を抑制できる。
実施形態における二次電池の斜視図。 実施形態における電極の斜視図。 実施形態における二次電池の製造装置を示す概略図。 実施形態における塗工装置の斜視図。 実施形態における塗工装置を示す図4の5−5線断面図。 実施形態における切断装置を示す斜視図。 実施形態における積層装置の一部を破断して示す斜視図。 塗工装置の変形例を示す斜視図。 電極組立体の変形例を示す斜視図。 電極組立体の変形例を示す斜視図。
以下、蓄電装置の製造方法、及び、蓄電装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11を備える。ケース11は、一方に開口した有底四角箱状のケース本体12と、そのケース本体12の開口部分を塞ぐ板状の蓋13とを備える。ケース本体12は、矩形平板状の底壁14と、底壁14の周縁から立設した四つの側壁15とを備える。ケース本体12と蓋13とは、溶接により接合されている。本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン二次電池であるが、ニッケル水素二次電池など、どのような二次電池であってもよい。また、蓄電装置は活物質層を備えたキャパシタであってもよい。
二次電池10は、ケース11に収容された電極組立体20と、電極組立体20と電力の授受を行う正極端子22及び負極端子23とを備える。正極端子22及び負極端子23は蓋13に固定されている。
図2に示すように、電極組立体20は、正極又は負極である電極24と、正極の電極24と負極の電極24との間に位置する絶遠材料としてのセパレータ26とを備える。正極及び負極の電極24は、セパレータ26によって相互に絶縁された状態で層状に重なっている。本実施形態の電極組立体20は、個片の電極24を複数積層した積層型である。
電極24は、シート状の金属箔27を備える。正極の電極24の金属箔27は、例えばアルミニウム箔である。負極の電極24の金属箔27は、例えば銅箔である。
金属箔27は、四角形の本体部28と、本体部28の1つの辺である第1辺28aから突出した形状のタブ29と、を備える。金属箔27は、本体部28の第1辺28aの対辺に第2辺28bを有する。本実施形態において、第1辺28a及び第2辺28bは互いに対向する一対の長辺である。本体部28の第1辺28aは、電極24の第1辺28aでもあり、本体部28の第2辺28bは、電極24の第2辺28bでもある。なお、本体部28は、第1辺と第1辺の対辺となる第2辺とを備える形状であれば、四角形以外の多角形状であってもよい。
電極組立体20がケース11に収容された状態で、各電極24の第2辺28bは、ケース11の底壁14と対向している。
電極24は、本体部28の両面に、活物質層30を備える。活物質層30は、それぞれの極性用の活物質、バインダ、及び必要に応じ導電助剤などを含有している。なお、正極又は負極である電極24は、本体部28の片面にのみ活物質層30を備えていてもよい。
活物質層30は、第1活物質層31と第2活物質層32とを含む。第2活物質層32は、第1活物質層31よりもバインダの比率が高い。なお、バインダの比率とは、各活物質層31,32におけるバインダの割合である。例えば、第2活物質層32のバインダの比率は、第1活物質層31のバインダの比率に比べて1.3倍以上である。第2活物質層32のバインダの比率は、シミュレーションや、実験などに基づき、二次電池10の性能(出力)に与える影響が許容できる範囲内で定められる。
第1活物質層31と第2活物質層32との境界線Bは、第2辺28b寄りにあり、第2辺28bに平行である。第1活物質層31は、第1辺28aと境界線Bとの間にある。第2活物質層32は、境界線Bと第2辺28bとの間にある。よって、第1活物質層31の面積は、第2活物質層32の面積よりも大きい。第2活物質層32は、第2辺28bに沿い、他の部位である第1活物質層31に比べてバインダの比率の高い領域となる。
本体部28の短辺に沿う第2活物質層32の寸法は、実験やシミュレーションなどに基づき、二次電池10の性能(出力)に与える影響が許容できる範囲内で設けられる。例えば、第2活物質層32は、第2辺28bから第1辺28aに向けて1mmの範囲内で設けられる。
次に、二次電池10の製造装置(蓄電装置の製造装置)、及び、二次電池10の製造方法について説明する。
図3に示すように、二次電池10の製造装置40は、電極材料製造装置41と、電極製造装置90と、積層装置100と、収容装置110とを備える。まず、電極材料製造装置41について説明する。
図3及び図4に示すように、電極材料製造装置41は、帯状金属箔42に第1活物質合剤43及び第2活物質合剤44を塗布することで第1塗工部45及び第2塗工部46を形成する塗工工程を行い、長尺状の電極材料47を製造する装置である。なお、帯状金属箔42の面に沿う方向のうち、長辺E1,E2に沿う方向が長手方向であり、帯状金属箔42の面に沿う方向の長手方向に直交する方向が短手方向である。
第1活物質合剤43、及び、第2活物質合剤44は、それぞれの極性用の活物質、導電助剤、バインダ、及び溶媒を混練したものである。第2活物質合剤44は、第1活物質合剤43に比べてバインダの比率が高い。例えば、第2活物質合剤44のバインダの比率は、第1活物質合剤43のバインダの比率に比べて1.3倍以上である。第1活物質合剤43は、第1活物質層31を形成する。第2活物質合剤44は、第2活物質層32を形成する。
第1塗工部45は、第1活物質合剤43が塗布されて形成される。第2塗工部46は、第2活物質合剤44が塗布されて形成される。第1塗工部45と第2塗工部46とは、帯状金属箔42の短手方向に並んだ状態で帯状金属箔42の長手方向に形成される。第2塗工部46は、第1塗工部45に比べてバインダの比率が高い。第2塗工部46は、帯状金属箔42の短手方向から第1塗工部45に挟まれる。第2塗工部46は、例えば、帯状金属箔42の短手方向の中心から短手方向の両側に向けて1mmの範囲内で設けられる。なお、本実施形態では、帯状金属箔42の両面に塗工部45,46が形成されるが、帯状金属箔42の片面のみに塗工部45,46が形成されてもよい。
帯状金属箔42は、長辺E1,E2に沿って露出部48を備える。各露出部48は、帯状金属箔42の長手方向に一定幅で露出している。露出部48は、塗工部45,46が存在しない部位であり、帯状金属箔42が露出した部分である。すなわち、塗工工程では、帯状金属箔42の表面の一部に活物質合剤43,44が塗布される。
電極材料製造装置41は、帯状金属箔42を供給する供給装置51と、帯状金属箔42に活物質合剤43,44を塗布して塗工部45,46を形成する塗工装置60と、を備える。電極材料製造装置41は、塗工部45,46を加圧する加圧装置81と、塗工部45,46が形成された帯状金属箔42を巻き取る巻取装置55とを備える。
供給装置51は、帯状金属箔42が巻装された供給リール52と、供給リール52が設置される第1シャフト53とを備える。供給リール52は、第1シャフト53によって回転可能に支持されている。供給リール52より引き出された帯状金属箔42は、長手方向が供給リール52の周方向に延びる状態とされている。図示は省略するが、本実施形態では、両面のうちの一方の面に塗工及び乾燥の完了した塗工部45,46が既に形成された帯状金属箔42が供給リール52に巻装されているとする。なお、正極の電極24を製造する場合、帯状金属箔42としてアルミニウム箔が用いられ、負極の電極24を製造する場合、帯状金属箔42として銅箔が用いられる。
巻取装置55は、帯状金属箔42を巻き取る巻取リール56と、第2シャフト57とを備える。巻取リール56は、第2シャフト57によって回転可能に支持されている。帯状金属箔42は長手方向が巻取リール56の周方向に延びる状態で巻取リール56に巻き取られる。第1シャフト53及び第2シャフト57の両方、あるいは、第2シャフト57が図示しないモータなどの駆動源によって回転することで、供給リール52及び巻取リール56は回転する。これにより、帯状金属箔42は搬送経路に沿って搬送される。
塗工装置60は、帯状金属箔42の搬送方向における供給装置51の下流に位置している。塗工装置60は、ダイヘッド62と、ダイヘッド62から離間して配置されたバックアップロール61とを備える。ダイヘッド62は、活物質合剤が貯留されるマニホールド63と、活物質合剤43,44の吐出口64と、吐出口64から活物質合剤43,44を吐出させるためのスロット79とを備える。ダイヘッド62は、吐出口64が帯状金属箔42を向くように配置されている。スロット79は、マニホールド63と吐出口64とを繋いでいる。
図4及び図5に示すように、ダイヘッド62において、帯状金属箔42の短手方向に平行な方向を幅方向とする。マニホールド63は、仕切壁76によって幅方向に3つの貯留部77,78に区切られている。3つの貯留部77,78は、2つの第1貯留部77と1つの第2貯留部78である。第2貯留部78は、2つの仕切壁76で挟まれている。第1貯留部77は、第2貯留部78よりも幅方向の外側にある。第1貯留部77には、ポンプPを介して第1タンクT1が接続されている。第2貯留部78にはポンプPを介して第2タンクT2が接続されている。第1タンクT1には、第1活物質合剤43が貯留されている。第2タンクT2には、第2活物質合剤44が貯留されている。
ポンプPの駆動により、第1貯留部77には、第1活物質合剤43が貯留される。更に、第1貯留部77からスロット79に送られた第1活物質合剤43は、吐出口64から吐出される。同様に、第2貯留部78には第2活物質合剤44が貯留される。第2貯留部78からスロット79に送られた第2活物質合剤44は、吐出口64から吐出される。吐出口64から吐出された第1活物質合剤43及び第2活物質合剤44は、帯状金属箔42に塗布される。
図3に示すように、帯状金属箔42の搬送方向における塗工装置60の下流には乾燥装置80が配置されている。乾燥装置80は、例えば、塗工部45,46に熱風を供給する装置である。
加圧装置81は、帯状金属箔42の搬送方向における乾燥装置80の下流に位置している。加圧装置81は、塗工部45,46を挟む一対のプレスロール82を備える。塗工部45,46は、プレスロール82の間を通ることで加圧され、密度が向上する。これにより、電極材料47が製造される。
次に、電極製造装置90について説明する。
電極製造装置90は、長尺状の電極材料47を切断することで予め定めた形状の電極24を切り出す切断工程を行う装置である。
図3に示すように、電極製造装置90は、電極材料47を供給する電極材料供給装置91を備える。電極材料供給装置91は、電極材料製造装置41にて製造された電極材料47が巻装された電極材料供給リール92と、電極材料供給リール92が設置される第3シャフト93とを備える。なお、電極材料供給リール92は、電極材料製造装置41にて製造された電極材料47を巻き取った巻取リール56である。すなわち、電極材料47を巻き取った巻取リール56は、第3シャフト93に設置される。電極材料供給リール92は、第3シャフト93によって回転可能に支持されている。電極材料供給リール92より引き出された電極材料47は、長手方向が電極材料供給リール92の周方向に延びる状態とされている。
電極製造装置90は、電極材料47を搬送する円柱状の搬送ロール94を、電極材料47を挟んで一対備える。電極材料供給リール92と、搬送ロール94の回転によって電極材料47は搬送経路に沿って搬送される。
図3及び図6に示すように、電極製造装置90は、電極材料47を切断する切断装置95を備える。切断装置95は、電極材料47を、電極24の外形に沿って予め定められた切断予定線Lで切断することにより、予め定めた形状の電極24を電極材料47から切り出す。切断予定線Lは、電極材料47において、切断が予定されている部位である。本実施形態において、切断予定線Lは、予め定めた形状である電極24の輪郭と同一の形状であり、閉環状である。
本実施形態の切断予定線Lは、電極材料47の短手方向に並んで二つの電極24が切り出されるように定められている。切断予定線Lは、電極材料47の長手方向に延びる線L1を短手方向の中心に備える。線L1で電極材料47が切断されることで、二つの電極24の第2辺28bが形成される。線L1は、第2塗工部46に位置している。すなわち、第2塗工部46を切断することで、電極24の第2辺28bが形成される。電極24の第2辺28bは、ケース11の底壁14に対向する辺なので、塗工工程では、ケース11の底壁14に対向する辺となる部分に沿うように第2塗工部46が形成されているといえる。
切断予定線Lは、露出部48において、第1塗工部45の縁に沿って長手方向に延びる線L2と、線L2の途中位置から長辺E1,E2に向けて突出する線L3とを備える。これらの線L2,L3で電極材料47が切断されることで第1辺28a及びタブ29が形成される。切断予定線Lは、線L1と線L2とを繋ぐ線L4を備える。線L4で電極材料47が切断されることで、本体部28の短辺が形成される。第1塗工部45は、切断されることで第1活物質層31を構成し、第2塗工部46は、切断されることで第2活物質層32を構成する。帯状金属箔42は、切断されることで金属箔27を構成する。
図6に示すように、本実施形態の切断装置95は、レーザを照射することで電極材料47を切断するレーザ装置である。切断装置95は、切断予定線Lに合わせて電極材料47にレーザを照射することで電極材料47を切断する。なお、切断装置95としては、ロータリーダイとアンビルロールとで電極材料47を挟み込むことで電極材料47を切断するダイカット装置や、電極材料47を打ち抜くことで電極材料47を打ち抜く打ち抜き装置などを用いてもよい。電極製造装置90は、切断装置95によって切断された電極24を搬送する搬送装置96を備える。搬送装置96は、電極24を所定の位置に搬送する。
次に、積層装置100について説明する。積層装置100は、電極製造装置90にて製造された正負の電極24と、セパレータ26とを積層する組立工程としての積層工程を行う装置である。
図7に示すように、積層装置100は、電極24の自重による落下を利用して電極24を積層する装置である。積層装置100は、正負の電極24、及び、セパレータ26を搬送する電極搬送装置101を備える。正負の電極24及びセパレータ26は、例えば、吸引によって電極24及びセパレータ26を保持する装置によって電極搬送装置101まで搬送される。電極搬送装置101は、電極24の第2辺28bが搬送方向の下流に位置するように電極24を搬送する。
積層装置100は、電極搬送装置101における電極24の搬送先に収納部102を備える。収納部102は、底部103と、底部103から立設した一対のガイド壁部104と、一対のガイド壁部104間に設けられた当接壁部105とを備える。収納部102は、当接壁部105に向けて底部103が下り傾斜するように配置されている。
電極搬送装置101によって搬送された電極24、及び、セパレータ26は電極搬送装置101から収納部102に落下する。収納部102に落下した電極24、及び、セパレータ26は、底部103又は先に落下した電極24等の上を滑走する。電極24は、第2辺28b及び第2活物質層32が当接面105aに当接することで停止する。電極搬送装置101によって搬送された電極24及びセパレータ26は積層されていく。正負の電極24、及び、セパレータ26が予め定められた枚数積層されて積層工程の全てが完了した後、テープ等で相互に固定すると、電極組立体20が製造される。そして、電極組立体20のタブ29は、正極端子22及び負極端子23に電気的に接続される。
収容装置110は、電極組立体20をケース11に収容する収容工程を行う装置である。収容装置110は、電極組立体20のうち、各電極24の第2辺が底部103と対向するように電極組立体20を収容する。
電極組立体20がケース11に収容された後、ケース本体12と蓋13との溶接などが行われることで二次電池10が製造される。
次に、二次電池10の製造方法の作用、及び、二次電池10の作用について説明する。
積層工程では、電極24の第2辺28b及び第2辺28bに沿う第2活物質層32を当接面105aに当てることで滑落する電極24を停止させている。第2辺28bに沿う第2活物質層32は、第1活物質層31に比べてバインダの比率が高い。このため、電極24の第2辺28bに沿う第2活物質層32が当接面105aに当たり、第2活物質層32に衝撃が加わっても、第2活物質層32は欠損しにくい。
電極組立体20は、各電極24の第2辺28bが底壁14に対向するようにケース11に収容されている。例えば、二次電池10に衝撃が加わると、電極24の第2辺28b及び第2活物質層32に衝撃が加わる。この場合であっても、第2活物質層32は欠損しにくい。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電極24は、第1活物質層31よりもバインダの比率が高い第2活物質層32を金属箔27の第2辺28bに沿って備え、活物質層30において、第2辺28bに沿う縁の強度が高められている。第2辺28bが底壁14と対向するようにケース11に電極組立体20が収容されているため、例えば、底壁14から第2辺28bに衝撃が加わった場合であっても、第2活物質層32は欠損しにくい。したがって、活物質層30の欠損を抑制することができる。
(2)積層工程では、電極24の自重によって電極24を落下させている。そして、落下する電極24を停止させるために、電極24の第2辺28b及び第2活物質層32を当接面105aに当てている。第2活物質層32は、第1活物質層31に比べて強度が高い。このため、当接面105aと電極24との接触によって第2活物質層32が欠損することが抑制される。
(3)ダイヘッド62のマニホールド63を複数の貯留部77,78に区画することで、バインダの比率が異なる活物質合剤43,44を貯留できるようにしている。バインダの比率が異なる活物質合剤43,44を吐出口64から吐出できるため、第1塗工部45と第2塗工部46を形成しやすい。
(4)ダイヘッド62のマニホールド63を複数の貯留部77,78に区画することで、一度の塗布で、バインダの比率が異なる活物質合剤43,44を塗布できる。この為、例えば、製造工程において、工程数を増やすことなく、実施が可能である。
なお、実施形態は以下のように変更してもよい。
○図8に示すように、塗工装置120は、コンマコーターであってもよい。塗工装置120は、活物質合剤43,44を蓄える貯留タンク121と、円柱状のコーティングロール122と、貯留タンク121から供給される活物質合剤43,44をコーティングロール122の表面に付着させるとともに活物質合剤43,44の供給量を調節する略円柱状のコンマロール123とを備える。塗工装置120は、帯状金属箔42を案内する円柱状のバッキングロール124を備える。各ロール122,123,124は平行に配置されている。
貯留タンク121は、貯留タンク121内を二つの第1貯留部131と一つの第2貯留部132に仕切る仕切壁133を備える。第1活物質合剤43が貯留される第1貯留部131は、第2活物質合剤44が貯留される第2貯留部132を挟んで二つ設けられる。各ロール122,123,124が回転することで、コーティングロール122の表面に付着した活物質合剤43,44が帯状金属箔42に塗布される。
○図9に示すように、電極組立体140は、長尺状の電極141を巻回した巻回型であってもよい。前述の実施形態では、製造工程中の組立工程として、正負の電極24とセパレータ26とを積層する積層工程を備えたが、巻回型の場合は、これに代わって巻回工程を備える。正負の電極141は、長尺状の金属箔142を備える。金属箔142は、一方の長辺である第1辺142aに、複数のタブ143を備える。電極141は、少なくとも片面に活物質層144を備える。活物質層144は、第1活物質層145と第2活物質層146とを備える。第2活物質層146は、第1辺142aの対辺となる第2辺142bに沿う。
○第2活物質層32は、少なくとも、電極組立体の外周縁に活物質層が露出した電極に設けられていればよく、片側の電極、例えば、負極の電極のみに形成されていてもよい。一例としては、図10に示すように、リチウムイオン二次電池にて、袋状のセパレータ200内に正極の電極201が収容されたセパレータ収納正極202と、負極の電極203とを積層することで電極組立体204が形成されている構造であり、電極組立体204の外周縁に負極の電極203の活物質層30のみが露出している。このような構造においては、少なくとも負極の電極203のみに第2活物質層32が形成されていればよい。
○正極及び負極の電極24のうち、少なくとも一方の電極24となる電極材料47について塗工工程で第1塗工部45と第2塗工部46とが形成されるようにし、他方の電極24となる電極材料47については1つの塗工部のみが形成されるようにしてもよい。
○塗工工程において、帯状金属箔42の表面の全体に活物質合剤43,44が塗布されてもよい。
○積層装置100は、電極24及びセパレータ26を持ち上げて搬送する搬送装置96によって、電極24とセパレータ26とが交互に搬送される装置であってもよい。すなわち、積層工程は、自重を利用した滑落以外の方法で行われてもよい。
○電極材料47の短手方向に並んで二つの電極24を切り出さない場合、電極材料47は、帯状金属箔42に一つの第1塗工部45と一つの第2塗工部46とを備える構造であってもよい。また、電極材料47の短手方向に並んで複数の電極24を切り出す場合、その数に合わせて第1塗工部45及び第2塗工部46の数を変更してもよい。
○実施形態では、帯状金属箔42にバインダの比率が異なる活物質合剤43,44を塗布することで第1塗工部45と第2塗工部46とを形成したが、帯状金属箔42に塗布される活物質合剤は一種類であってもよい。この場合、活物質合剤を帯状金属箔42に塗布する前に、帯状金属箔42の長手方向にバインダを塗布する。そして、塗工装置60によってバインダが塗布された部分と、バインダが塗布されていない部分に活物質合剤を塗布する。活物質合剤が塗布された部分のうち、バインダが塗布されていない箇所は第1塗工部45となる。活物質合剤が塗布された部分のうち、バインダが塗布された箇所は第1塗工部45よりもバインダの比率が高い第2塗工部46となる。この場合、複数種類の活物質合剤を用いる必要がなく、塗工装置60に複数の貯留部を設けなくてもよい。
なお、帯状金属箔42の全面に亘ってバインダを塗布する場合、活物質合剤に含まれるバインダの量を減少させる必要がある。すると、活物質合剤のバインダが少なく、活物質合剤の安定性が低下する。電極24を製造したときに、活物質層30が欠損しやすい部分にのみバインダを塗布することで、活物質合剤の安定性を確保しつつ、活物質層30の欠損も抑制することができる。
○また、金属箔の少なくとも片面に、活物質及びバインダを含む活物質層を備え、外周に活物質層の端面が露出する辺が形成された電極であり、前記活物質層は、前記活物質層の端面が露出する少なくとも一辺に沿い、バインダの比率が高い領域を有する電極、であれば、ケースを備えない例えばラミネートタイプの二次電池に活用することも出来る。このような電極は、バインダの比率が高い領域の一辺を、搬送時の案内(ガイド)や積層時の位置決めの為の衝突に用いることができる。生産効率向上の為に、製造ラインの搬送速度を上げると、前述の搬送時の案内や積層時の位置決めの為の接触で、活部質層の欠損、活物質粒子の剥離が生じやすくなる。前述の電極を用いると、活部質層の欠損などを抑えながら、生産効率の良い電極組立体の製造を行うことができる。故に、この場合には、積層型の電極組立体をなす個片の電極の一辺であれば、必ずしもケースの底壁に対向する一辺でなくてもよい。
10…二次電池(蓄電装置)、11…ケース、14…底壁、20…電極組立体、24…電極、26…セパレータ(絶縁材料)、27…金属箔、28a…第1辺、28b…第2辺、29…タブ、30…活物質層、40…二次電池の製造装置(蓄電装置の製造装置)、43…第1活物質合剤、44…第2活物質合剤、45…第1塗工部、46…第2塗工部、47…電極材料、62…ダイヘッド、63…マニホールド、64…吐出口、77…第1貯留部、78…第2貯留部、79…スロット、105a…当接面。

Claims (4)

  1. 金属箔の少なくとも片面に活物質及びバインダを含む活物質層を備えた正極又は負極である電極と、
    前記電極が絶縁材料を介して層状に重なった電極組立体と、
    前記電極組立体が収容されたケースと、を備える蓄電装置の製造方法であって、
    帯状金属箔の表面の少なくとも一部に、活物質及びバインダを含む活物質合剤を塗布し、電極材料を形成する塗工工程と、
    前記電極材料を切断することで前記電極を得る切断工程と、
    前記電極を重ねて前記電極組立体を製造する組立工程と、
    前記電極組立体を前記ケースに収容する収容工程と、を備え、
    前記塗工工程では、前記正極及び前記負極の少なくとも一方の電極となる前記電極材料について、活物質及びバインダを含む第1塗工部と、前記活物質及び前記バインダを含むとともに、前記ケースの底壁に対向する辺となる部分に沿い、前記第1塗工部よりも前記バインダの比率が高い第2塗工部と、を形成する蓄電装置の製造方法。
  2. 前記電極組立体は、複数の電極と前記絶縁材料とを交互に積層した積層型であり、
    前記組立工程では、落下させた前記電極の前記辺を当接面に当接させて前記電極を積層させる請求項1に記載の蓄電装置の製造方法。
  3. 前記塗工工程は、
    バインダを含む第1活物質合剤が貯留される第1貯留部、及び、前記第1活物質合剤よりもバインダの比率が高い第2活物質合剤が貯留される第2貯留部が区画されたマニホールドと、
    各活物質合剤を吐出口から吐出させるためのスロットと、を備えたダイヘッドから各活物質合剤を前記帯状金属箔に吐出することで行われる請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置の製造方法。
  4. 金属箔の少なくとも片面に活物質及びバインダを含む活物質層を備えた正極又は負極である電極と、
    前記電極が絶縁材料を介して層状に重なった電極組立体と、
    前記電極組立体が収容されたケースと、を備え、
    前記電極の少なくとも一方は、前記ケースの底壁に対向する辺を備え、前記辺に沿い、他の部位に比べてバインダの比率の高い領域を有する蓄電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019169415A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 Fdk株式会社 ラミネート型蓄電素子、及びラミネート型蓄電素子の製造方法
CN115332542A (zh) * 2022-10-12 2022-11-11 楚能新能源股份有限公司 一种电芯极片基材及极片生产设备

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