JP2018011218A - 伝送品質推定方法および伝送品質推定装置 - Google Patents

伝送品質推定方法および伝送品質推定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】波長分割多重光伝送システムにおいて、新たに設定される波長パスの伝送品質の推定精度を向上させる【解決手段】目的パスの伝送品質を推定する伝送品質推定方法は、隣接ノード間に設定される各パスの伝送品質を表すパス伝送品質値を第1の記憶部に格納し、ノード装置の伝送品質を表すノード伝送品質値を第2の記憶部に格納し、第1の記憶部に格納されているパス伝送品質値と第2の記憶部に格納されているノード伝送品質値に基づいて目的パスの伝送品質を推定し、推定した目的パスの伝送品質に基づいてノード伝送品質値を計算し、計算したノード伝送品質値を用いて第2の記憶部に格納されているノード伝送品質値を更新する。【選択図】図12

Description

本発明は、波長分割多重光伝送システムにおいて伝送品質を推定する方法および装置に係わる。
波長分割多重光伝送システムにおいて新たな波長パスの設定が要求されたときは、ネットワーク管理システムは、要求された波長パスの伝送品質を推定する。そして、要求された波長パスの推定伝送品質が所定の閾値よりも良好であれば、ネットワーク管理システムは、要求された波長パスの設定を実行する。
例えば、ネットワーク管理システムは、ノード装置および伝送路の伝送品質を表す伝送品質情報を格納するデータベースを有する。この場合、ネットワーク管理システムは、要求された波長パスの経路に対応する伝送品質情報をデータベースから読み出し、その波長パスの伝送品質を計算する。ここで、ノード装置および伝送路の伝送品質は、例えば、ノード装置および光ファイバのベンダから提供される仕様情報に基づいて決定される。ただし、実際のノード装置および光ファイバの伝送品質は、ばらつきを有する。このため、波長パスの伝送品質の推定および伝送可否の判定の際にはマージンを設ける必要がある。
なお、関連技術として、エンドエンドで選択可能な全てのルートに対して伝送路の品質を反映したOSNR指標値を計算し、最適な伝送品質のルートに波長パスを設定する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−82086号公報
しかし、波長パスの伝送品質の推定および伝送可否の判定のためのマージンを適切に見積もることは容易ではない。そして、マージンが小さすぎると、伝送可能と判定された波長パスにおいて、所望の伝送品質が得られないことがある。反対に、マージンが大きすぎると、過剰な設備(例えば、光伝送路上に設置される再生中継器など)を設けることとなり、余分なコストがかかってしまう。
本発明の1つの側面に係わる目的は、波長分割多重光伝送システムにおいて、新たに設定される波長パスの伝送品質の推定精度を向上させることである。
本発明の1つの態様の伝送品質推定方法は、目的パスの伝送品質を推定する処理において、隣接ノード間に設定される各パスの伝送品質を表すパス伝送品質値を第1の記憶部に格納し、ノード装置の伝送品質を表すノード伝送品質値を第2の記憶部に格納し、前記第1の記憶部に格納されているパス伝送品質値と前記第2の記憶部に格納されているノード伝送品質値に基づいて前記目的パスの伝送品質を推定し、前記推定した目的パスの伝送品質に基づいて前記ノード伝送品質値を計算し、前記計算したノード伝送品質値を用いて、前記第2の記憶部に格納されているノード伝送品質値を更新する。
上述の態様によれば、波長分割多重光伝送システムにおいて、新たに設定される波長パスの伝送品質の推定精度が向上する。
光伝送システムの一例を示す図である。 ノード装置の一例を示す図である。 波長パスの構成の一例を示す図である。 波長パスの伝送品質を推定する方法の一例を示すフローチャートである。 ノード装置内の伝送品質を測定する測定系の一例を示す図である。 隣接ノード間の伝送品質の測定の一例を示す図である。 伝送品質データベースの一例を示す図である。 伝送品質データベースに新たな波長パスに対応するデータが追加された状態を示す図である。 伝送品質推定装置の一例を示す図である。 伝送品質データベースの一例を示す図である。 ノード内OSNRを計算する方法の一例を示す図である。 伝送品質推定方法の一例を示すフローチャートである。 伝送品質データベースに新たな波長パスに対応するデータが追加された状態を示す図である。 伝送品質推定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
本発明の実施形態に係わる伝送品質推定方法では、先に設定されている波長パスの伝送品質が予め測定される。そして、その測定値を利用して新たな波長パスの伝送品質が推定される。例えば、ノードA、B間に波長パス#1が設定されており、ノードB、C間に波長パス#2が設定されているものとする。ここで、各波長パス#1、#2の伝送品質が測定されている。そして、ノードAからノードBを経由してノードCへ至る新たな波長パス#3が要求されたときは、伝送品質推定装置は、波長パス#1の伝送品質および波長パス#2の伝送品質に基づいて、波長パス#3の伝送品質を推定する。この結果、推定した伝送品質が所定の閾値よりも良好であれば、ネットワーク制御装置は、波長パス#3を設定する。
図1は、本発明の実施形態に係わる光伝送システムの一例を示す。図1に示す例では、ノードAとノードBとの間、ノードBとノードCとの間、ノードCとノードDとの間は、それぞれ光ファイバリンクで接続されている。
光伝送システムは、ノード間で波長分割多重光信号(以下、WDM信号)を伝送する。よって、各ノードには、WDM伝送装置が設けられる。WDM伝送装置は、例えば、光分岐挿入装置(ROADM:Reconfigurable Optical Add-Drop Multiplexer)により実現される。
図2は、ノード装置の一例を示す。ノード装置(この例では、ROADM)10は、光分岐器11W、11E、波長選択スイッチ12W、12E、波長選択スイッチ13、光アンプ14、マルチキャストスイッチ15、受信器16、送信器17、マルチキャストスイッチ18、光アンプ19、光カプラ20、ノード制御部21を備える。
光分岐器11Wは、WEST方路回線を介して受信するWDM信号を波長選択スイッチ12E、波長選択スイッチ13、波長選択スイッチ12Wへ導く。光分岐器11Eは、EAST方路回線を介して受信するWDM信号を波長選択スイッチ12W、波長選択スイッチ13、波長選択スイッチ12Eへ導く。波長選択スイッチ12Wは、光分岐器11E、光カプラ20、光分岐器11Wから導かれてくる光信号から指定された波長の光信号を選択する。波長選択スイッチ12Eは、光分岐器11W、光カプラ20、光分岐器11Eから導かれてくる光信号から指定された波長の光信号を選択する。
各波長選択スイッチ13は、光分岐器11W、11Eから導かれてくるWDM信号から指定された波長の光信号を選択する。光アンプ14は、波長選択スイッチ13により選択された光信号を増幅する。マルチキャストスイッチ15は、光アンプ14により増幅された光信号を指定されたクライアントに対応する受信器16へ導く。各受信器16は、受信した光信号を復調してデータを再生する。
各送信器17は、クライアントデータを伝送する光信号を生成する。マルチキャストスイッチ18は、送信器17から出力される光信号を宛先に対応する方路へ導く。光アンプ19は、マルチキャストスイッチ18から出力される光信号を増幅する。光カプラ20は、光アンプ19により増幅された光信号を波長選択スイッチ12E、12Wへ導く。
ノード制御部21は、ネットワーク制御装置1から与えられる指示に応じて、ノード装置10の動作を制御する。例えば、ネットワーク制御装置1から受信する指示に応じて、ノード装置10は、受信WDM信号から所望の波長の光信号を分岐してクライアントへ導くことができる。また、ノード装置10は、クライアントデータをWDM信号に挿入することもできる。さらに、ノード装置10は、ある方路回線を介して受信するWDM信号中の所望の波長の光信号を、分岐することなく他の方路回線へ導くこともできる。即ち、ノード装置10は、波長毎に「ドロップ」「アド」「スルー」を行うことができる。
ネットワーク制御装置1は、各ノードに接続されている。そして、ネットワーク制御装置1は、各ノード装置10に対して、波長パスの設定、削除、変更を指示する。伝送品質推定装置2は、ネットワーク制御装置1が新たな波長パスを設定するときに、その新たな波長パスの伝送品質を推定する。そして、その波長パスの伝送品質の推定値が所定の閾値よりも良好であれば、ネットワーク制御装置1は、その波長パスを設定する。一方、伝送品質の推定値が所定の閾値よりも悪いときは、ネットワーク制御装置1は、他の経路をサーチする。
伝送品質推定装置2は、波長パスの伝送品質を推定する際に、その波長パスが設定される経路上の各スパンの伝送品質およびノード装置の伝送品質を使用する。よって、伝送品質推定装置2の動作を記載する前に、波長パスを構成するスパンおよびノード装置について説明する。
図3は、波長パスの構成の一例を示す。ここでは、ノードBに収容される送信器17からノードCに収容される受信器16へ光信号を伝送する波長パスが設定されている。この場合、この波長パスは、以下の3つのセクションに分割することができる。
(1)Tx/Addセクション
(2)スパンセクション
(3)Drop/Rxセクション
Tx/Addセクションは、ノードBにおいてWDM信号に挿入される光信号が通過する経路に相当する。すなわち、Tx/Addセクションは、送信器17、マルチキャストスイッチ18、光アンプ19、光カプラ20を含む。スパンセクションは、ノードBにおいて挿入される光信号がWDM信号中に多重化されてノードCまで伝送される経路に相当する。すなわち、波長選択スイッチ12、ノードB、C間の光ファイバリンク、光分岐器11を含む。Drop/Rxセクションは、ノードCにおいてWDM信号から分岐される光信号が通過する経路に相当する。すなわち、波長選択スイッチ13、光アンプ14、マルチキャストスイッチ15、受信器16を含む。
よって、図3に示す実施例では、波長パスのOSNRを表すPOSNRB-Cは、(1)式で表される。
Figure 2018011218
SOSNRB-Cは、ノードB、C間のスパンのOSNRを表す。OSNRTAは、ノードB内のTx/AddセクションのOSNRを表す。OSNRRDは、ノードC内のRx/DropセクションのOSNRを表す。
Tx/AddセクションおよびRx/DropセクションのOSNRを(2)式で表すものとする。
Figure 2018011218
そうすると、ノードB、C間のスパンOSNR(即ち、SOSNRB-C)は、(3)式で表される。
Figure 2018011218
OSNRadtrは、ノード装置内のOSNRに相当する。なお、以下の記載において、ノード装置内のOSNRを「ノード内OSNR」または「ノード伝送品質値」と呼ぶことがある。また、隣接ノード間のスパン(即ち、1つのスパンセクション)のOSNRを「スパンOSNR」と呼ぶことがある。さらに、波長パス(即ち、送信器から受信器まで)のOSNRを「パスOSNR」と呼ぶことがある。
図4は、波長パスの伝送品質を推定する方法の一例を示すフローチャートである。このフローチャートの処理は、たとえば、新たな波長パスの設定が要求されたときに実行される。
S1において、伝送品質推定装置2は、ノード内OSNR(即ち、OSNRadtr)を計算する。ここで、OSNRは、ビット誤り率に基づいて、(4)式で計算することができる。BERは、ビット誤り率を表す。Rsは、信号のボーレートを表す。Bnは、雑音帯域幅を表す。なお、ビットレートは100Gbpsであり、偏波多重QPSK変調光信号が伝送されるものとする。
Figure 2018011218
したがって、伝送品質推定装置2は、ノード装置内での誤り率の測定値を取得する。ノード装置内での誤り率は、例えば、1つのノード装置内で図5に示す測定系を使用して測定される。この場合、送信器17から出力される光信号は、光カプラ20および波長選択スイッチ13を経由して受信器16に導かれる。そして、受信器16においてビット誤り率が測定される。伝送品質推定装置2は、ビット誤り率の測定値を(4)式に与えることにより、ノード内OSNRを表すOSNRadtrを計算する。
S2において、ネットワーク制御装置1は、各隣接ノード間に設定される波長パスのビット誤り率を測定する。図6に示す例では、ノードA、B間に波長パス1および波長パス2が設定され、ノードB、C間に波長パス3および波長パス4が設定され、ノードC、D間に波長パス5および波長パス6が設定されている。そして、各波長パスを介して光信号を伝送し、受信側ノードにおいてそれぞれビット誤り率が測定される。測定結果は、ネットワーク制御装置1により収集され、伝送品質推定装置2に与えられる。
S3において、伝送品質推定装置2は、各波長パスにおいて測定されたビット誤り率に基づいて、対応する波長パスのOSNRをそれぞれ計算する。このとき、(4)式を利用して、ビット誤り率がOSNRに変換される。更に、伝送品質推定装置2は、(3)式を利用して、各スパンのOSNR(即ち、SOSNR)を計算する。OSNRadtrは、S1で計算されている。そして、このようにして計算される各スパンのOSNR値は、伝送品質推定装置2の伝送品質データベースに記録される。
図7は、伝送品質データベースの一例を示す。この例では、図6に示すように、ノードA、B間に波長パス1および波長パス2が設定され、ノードB、C間に波長パス3および波長パス4が設定され、ノードC、D間に波長パス5および波長パス6が設定されたものとする。各波長パス1〜6の波長は、それぞれλ1、λ5、λ2、λ6、λ3、λ7である。
「パスのビット誤り率」は、各波長パスについて測定されたビット誤り率を表す。「パスのOSNR」は、(4)式を利用してビット誤り率から計算される。「スパンのOSNR」は、(3)式を利用して、S1で計算されるノード内OSNRadtrおよび「パスのOSNR」から計算される。
なお、波長パスの伝送品質(または、スパンの伝送品質)は、伝送される光信号の波長に依存する。図7に示す例では、ノードA、B間において、波長λ1と比較して波長λ5のOSNRの方が少しだけ良好である。これに対して、ノード内の伝送品質は、実質的に光信号の波長に依存しないものとする。
S4において、伝送品質推定装置2は、新たな波長パスについての品質推定リクエストを待ち受ける。なお、新たな波長パスを設定するデマンドは、ネットワーク制御装置1に与えられる。この場合、ネットワーク制御装置1は、そのデマンドに応じて品質推定リクエストを生成して伝送品質推定装置2に送る。品質推定リクエストは、波長パスの始点ノード、終点ノード、経路、波長などを指定する。
この実施例では、伝送品質推定装置2は、以下の品質推定リクエストを受信するものとする。
始点:ノードA
終点:ノードD
経路:A−B−C−D
波長:λ4
なお、以下の記載では、品質推定リクエストに応じて伝送品質を推定する波長パスを「目的パス」と呼ぶことがある。
S5において、伝送品質推定装置2は、目的パスが設定される経路上の各スパンについて、目的パスの波長におけるOSNRを計算する。すなわち、図7に示す伝送品質データベースに記録されているOSNRに基づいて、波長λ4におけるスパンOSNRを計算する。たとえば、ノードA、B間での波長λ4におけるスパンOSNRは、線形補間を用いて(5)式で推定される。
Figure 2018011218
ESOSNRA-B(λ4)は、ノードA、B間での波長λ4におけるスパンOSNRの推定値を表す。SOSNRA-B(λ1)は、ノードA、B間での波長λ1におけるスパンOSNRの計算値を表す。SOSNRA-B(λ5)は、ノードA、B間での波長λ5におけるスパンOSNRの計算値を表す。なお、SOSNRA-B(λ1)およびSOSNRA-B(λ5)は、伝送品質データベースに記録されている。
同様の方法で、伝送品質推定装置2は、ノードB、C間での波長λ4におけるスパンOSNR(ESOSNRB-C(λ4))、及びノードC、D間での波長λ4におけるスパンOSNR(ESOSNRC-D(λ4))を推定する。
S6において、伝送品質推定装置2は、(6)式を用いて、目的パスのOSNRを推定する。この実施例では、ノードAの送信器17からノードDの受信器16へ光信号を伝送する波長パス7のパスOSNRが推定される。
Figure 2018011218
EPOSNRA-D(λ4)は、ノードAの送信器17からノードDの受信器16へ光信号を伝送する波長パスのOSNRを表す。
さらに、伝送品質推定装置2は、(7)式を用いて、目的パスのOSNRからビット誤り率を計算する。この例では、ビットレートは100Gbpsであり、偏波多重QPSK変調光信号が伝送されるものとする。
Figure 2018011218
EPBERA-D(λ4)は、ノードAの送信器17からノードDの受信器16へ光信号を伝送する波長パスの推定ビット誤り率を表す。Rsは、信号のボーレートを表す。Bnは、雑音帯域幅を表す。
S7において、伝送品質推定装置2は、S6で推定した伝送品質と所定の閾値とを比較する。この実施例では、(7)式で計算された推定ビット誤り率と要求ビット誤り率とが比較される。そして、推定ビット誤り率が要求ビット誤り率よりも低ければ、伝送品質推定装置2は、目的パスを設定可能と判定する。一方、推定ビット誤り率が要求ビット誤り率よりも高ければ、伝送品質推定装置2は、目的パスを設定できないと判定する。この判定結果は、伝送品質推定装置2からネットワーク制御装置1へ通知される。
ネットワーク制御装置1は、「設定可能」を表す判定結果を伝送品質推定装置2から受け取ると、光ネットワーク上に目的パスを設定する。このとき、ネットワーク制御装置1から各ノードに必要な指示が与えられる。さらに、ネットワーク制御装置1は、設定した目的パスのビット誤り率を測定して伝送品質推定装置2に通知する。
S8において、伝送品質推定装置2は、図8に示すように、目的パスのビット誤り率の測定値を伝送品質データベースに記録する。図8では、目的パスは「パス7」で表記されている。また、伝送品質推定装置2は、(8)式を用いて、目的パスのビット誤り率の測定値から目的パスのOSNRを計算する。
Figure 2018011218
EPBERA-D(λ4)は、ノードA、D間に設定された目的パスのビット誤り率の測定値を表す。POSNRA-D(λ4)は、目的パスのビット誤り率の測定値から計算される、目的パスのOSNRを表す。そして、伝送品質推定装置2は、目的パスのOSNR(すなわち、POSNRA-D(λ4))を伝送品質データベースに記録する。
さらに、伝送品質推定装置2は、目的パスが設定される経路上の各スパンについて、目的パスの波長におけるスパンOSNRを計算する。ここで、各スパンのOSNRは、S5において計算されている。ただし、S5においては、他の波長パスにおいて得られているOSNRから目的パスの各スパンのOSNRが推定される。すなわち、S5で計算されるOSNRは誤差を含んでいる。よって、伝送品質推定装置2は、目的パスのビット誤り率の測定値に基づいて、目的パスの波長における各スパンのOSNRを計算する。
一例としては、まず、他の波長パスから推定される目的パスのOSNRと目的パスのビット誤り率の測定値に基づいて計算される目的パスのOSNRとの誤差が計算される。そして、各スパンについて、S5で得られたスパンOSNRの推定値がその誤差で補正される。例えば、ノードA、B間での目的パスの波長におけるスパンOSNRは、(9)式を用いて計算される。
Figure 2018011218
SOSNRA-B(λ4)は、ノードA、B間での波長λ4におけるスパンOSNRを表す。係数αは、目的パス全体のOSNR値に対してノードA、B間のOSNR値が占める割合を表す。
同様の方法で、ノードB、C間のスパンおよびノードC、D間のスパンについてもそれぞれOSNRが計算される。ただし、係数αは、光ファイバリンクの特性および長さ等に基づいて、スパン毎にシミュレーション等により決定される。各スパンのOSNRは、それぞれ図8に示すように伝送品質データベースに記録される。
このように、先に設定されている波長パスの伝送品質に基づいて新たな波長パスの伝送品質を推定する方法においては、ノード内OSNRおよび各スパンのOSNRが使用される。ここで、この実施例では、OSNRは、ビット誤り率の測定値から計算される。すなわち、各隣接ノード間の波長パスのビット誤り率およびノード装置内のビット誤り率を測定することにより、所望の経路上に設定される波長パスの伝送品質を推定することができる。
ところが、多くのケースにおいて、ノード装置内のビット誤り率は非常に小さく、このビット誤り率の測定結果のばらつきは大きい。そして、ばらつきの大きいビット誤り率の測定結果に基づいて目的パスの伝送品質(ここでは、OSNR)を推定すると、その推定誤差が大きくなってしまう。この結果、波長パスの伝送品質の推定精度が低下することがある。なお、ビット誤り率の測定時間を長くすれば、ビット誤り率のばらつきは小さくなる。しかし、運用中のネットワークにおいて長い時間に渡ってビット誤り率を測定することは現実的ではない。
そこで、本発明の実施形態に係わる伝送品質推定装置は、先に設定されている波長パスの伝送品質に基づいて新たな波長パスの伝送品質を推定する手順において、推定精度を向上させる機能を備える。
<推定精度の改善>
図9は、本発明の実施形態に係わる伝送品質推定装置の一例を示す。伝送品質推定装置2は、図9に示すように、推定計算部11、判定部12、更新部13、伝送品質データベース14、ノード内OSNR値記憶部15を備える。なお、伝送品質推定装置2は、図9に示していない他の機能を備えていてもよい。例えば、伝送品質推定装置2は、ネットワーク制御装置1との間でデータを送信および受信する通信インタフェースを備える。
推定計算部11は、ネットワーク制御装置1から品質推定リクエストを受信すると、そのリクエストにおいて指定される目的パスの伝送品質を推定する。このとき、推定計算部11は、伝送品質データベース14およびノード内OSNR値記憶部15を参照して目的パスの伝送品質を推定する。
判定部12は、推定計算部11により推定される目的パスの伝送品質に基づいて、その目的パスを設定できるか否かを判定する。すなわち、目的パスの伝送品質の推定値が要求品質よりも良好であれば、判定部12は、目的パスを設定できると判定する。一方、目的パスの伝送品質の推定値が要求品質よりも悪ければ、判定部12は、目的パスを設定できないと判定する。そして、この判定結果は、ネットワーク制御装置1に通知される。更新部13は、推定計算部11による計算結果に基づいて、ノード内OSNR値記憶部15に格納されているノード内OSNR値を更新する。
伝送品質データベース14は、図10に示すように、各波長パスについて品質情報を格納する。「パスID」は、各波長パスを識別する。「波長」は、波長パスのキャリア波長を表す。「パスのビット誤り率」は、波長パスのビット誤り率の測定値を表す。なお、波長パスのビット誤り率は、エンド−エンドで測定される。すなわち、波長パスのビット誤り率は、あるノードに収容される送信器と他のノードに収容される受信器との間で測定される。「パスのOSNR」は、「パスのビット誤り率」に基づいて計算されるOSNR値を表す。「1スパン−パスOSNR」は、1スパン分の波長パスのOSNRを表す。すなわち、1スパン−パスOSNRは、1つのTx/Addセクション、1つのスパンセクション、1つのRx/Dropセクションから構成される波長パスのOSNR値を表す。したがって、隣接ノード間に設定される波長パスにおいては、図10に示すように、「1スパン−パスOSNR」は「パスOSNR」と同じである。
ノード内OSNR値記憶部15は、ノード内OSNRの推定値(OSNRadtr)を格納する。ノード内OSNRは、図3に示すTx/AddセクションおよびRx/Dropセクションの伝送品質を表す。なお、図4に示す実施例では、ノード内OSNRは、図5に示す測定系で測定されたビット誤り率から計算される。これに対して、図9に示す伝送品質推定装置は、新たな波長パスが設定される毎に、ノード内OSNRを計算および更新する。
図11は、ノード内OSNRを計算する方法の一例を示す。この例では、ノードA、B間に波長パス#1が設定され、ノードB、C間に波長パス#2が設定され、ノードC、D間に波長パス#3が設定されている。すなわち、各パス#1〜#3は、隣接ノード間に設定されている。この場合、各パス#1〜#3のOSNRは、(10)式で表される。例えば、パス#1のOSNRは、スパン#1のOSNRおよびノード内OSNRにより表される。
Figure 2018011218
波長パス#4は、ノードA、C間に設定される。ここで、パス#4は、スパン#1およびスパン#2を含む。よって、パス#4のOSNRは、(11)式で表される。即ち、パス#4のOSNRは、スパン#1のOSNR、スパン#2のOSNR、およびノード内OSNRにより表される。
Figure 2018011218
従って、ノード内OSNRの推定値(OSNRadtr)は、(12)式で計算される。
Figure 2018011218
パス#1およびパス#2は、それぞれ隣接ノード間に設定されているので、パス#1のOSNRおよびパス#2のOSNRは、それぞれ(4)式を利用して、ビット誤り率の測定値から計算される。よって、パス#4のビット誤り率の測定値からパス#4のOSNRを計算すれば、パス#4に対応するノード内OSNRの推定値を得ることができる。
波長パス#5は、ノードA、D間に設定される。ここで、パス#5は、スパン#1、スパン#2、スパン#3を含む。よって、パス#5のOSNRは、(13)式で表される。すなわち、パス#5のOSNRは、スパン#1のOSNR、スパン#2のOSNR、スパン#3のOSNR、およびノード内OSNRにより表される。
Figure 2018011218
従って、ノード内OSNRの推定値(OSNRadtr)は、(14)式で計算される。
Figure 2018011218
パス#1〜#3は、それぞれ隣接ノード間に設定されるので、パス#1〜#3のOSNRは、それぞれ(4)式を利用して、ビット誤り率の測定値から計算される。よって、パス#5のビット誤り率の測定値からパス#5のOSNRを計算すれば、パス#5に対応するノード内OSNRの推定値を得ることができる。
ただし、パス#5は3個のスパンを含むので、(14)式において、パス#1〜#3のOSNR-1の総和は、3セット分のノード内OSNR-1を含む。すなわち、パス#1〜#3のOSNR-1からパス#5のOSNR-1を引き算すると、2セット分のノード内OSNR-1が残ることになる。よって、(14)式の右辺の分子は「2」である。
このように、図9に示す伝送品質推定装置2においては、波長パスのビット誤り率に基づいてノード内OSNRが計算される。ここで、図5に示す測定系で測定されるノード装置内のビット誤り率と同様に、波長パスのビット誤り率の測定値もばらつきを有する。ただし、ノード装置内のビット誤り率と比較して、波長パスのビット誤り率は大きい。このため、同じ測定時間で測定した場合、ノード装置内のビット誤り率と比較して、波長パスのビット誤り率の精度は高いと考えられる。加えて、後で詳しく説明するが、図9に示す伝送品質推定装置2においては、新たな波長パスの伝送品質を推定する毎に、過去に計算したノード内OSNRおよび新たな波長パスに対して計算されるノード内OSNRが平均化される。このため、ビット誤り率のばらつきの影響はさらに抑制される。この結果、更新されたノード内OSNRを利用して波長パスの伝送品質を推定すれば、推定精度が改善する。
図12は、本発明の実施形態の伝送品質推定方法の一例を示すフローチャートである。この実施例では、図1に示すノードA〜Dを含む光伝送システムが構築されているものとする。また、この光伝送システムは、ノード間でWDM信号を伝送することができる。すなわち、各ノードには、ROADM等のWDM伝送装置が設けられている。
S11〜S13は、伝送品質推定装置2が品質推定リクエストを受け付ける前に実行される。なお、S11〜S12は、図4に示すS1〜S2と実質的に同じである。
S11において、推定計算部11は、ノード内OSNR(即ち、OSNRadtr)を計算する。すなわち、任意のノード装置において、図5に示す測定系を利用して、ビット誤り率が測定される。この測定結果は、伝送品質推定装置2に与えられる。そうすると、推定計算部11は、(4)式を利用して、ノード装置内のビット誤り率の測定値からノード内OSNRを計算する。そして、この計算結果は、ノード内OSNRの初期値としてノード内OSNR値記憶部15に記録される。
S12において、ネットワーク制御装置1は、各隣接ノード間に設定される波長パスのビット誤り率を測定する。例えば、図6に示すように、ノードA、B間に波長パス1および波長パス2が設定され、ノードB、C間に波長パス3および波長パス4が設定され、ノードC、D間に波長パス5および波長パス6が設定されている。そして、各波長パスを介して光信号を伝送し、受信側ノードにおいてそれぞれビット誤り率が測定される。測定結果は、ネットワーク制御装置1により収集され、伝送品質推定装置2に与えられる。伝送品質推定装置2において、各波長パスのビット過り率の測定値は、図10に示す伝送品質データベース14に記録される。
S13において、推定計算部11は、(4)式を利用して、各波長パスのビット誤り率からそれぞれOSNRを計算する。このOSNRは、波長パスのOSNR(以下、「パスOSNR」と呼ぶことがある)に相当する。また、推定計算部11は、各スパンの1スパン−パスOSNRを計算する。ここで、「1スパン−パスOSNR」は、波長パスを構成する1つのスパンに対応するパスOSNRを表す。よって、波長パスが隣接ノード間に設定されるときは、「1スパン−パスOSNR」はパスOSNRと同じである。すなわち、この実施例では、(4)式を利用して各波長パスのビット誤り率をOSNRに変換することにより、各スパンの1スパン−パスOSNRが得られる。そして、各波長パスのOSNRおよび各スパンの1スパン−パスOSNRは、図10に示す伝送品質データベース14に記録される。
図10に示す例では、波長パス1〜6について品質情報が記録されている。例えば、波長パス1は、ノードA、B間に設定され、その波長はλ1である。波長パス1について測定されたビット誤り率は、7.21E-10である。パスOSNRおよび1スパン−パスOSNRは、ビット誤り率の測定値から計算される。ただし、波長パス1は、隣接ノード間に設定されるので、パスOSNRおよび1スパン−パスOSNRは互いに同じである。
S14において、伝送品質推定装置2は、新たな波長パスについての品質推定リクエストを待ち受ける。なお、新たな波長パスを設定するデマンドは、ネットワーク制御装置1に与えられる。この場合、ネットワーク制御装置1は、そのデマンドに応じて品質推定リクエストを生成して伝送品質推定装置2に送る。品質推定リクエストは、波長パスの始点ノード、終点ノード、経路、波長を指定する。
この実施例では、伝送品質推定装置2は以下の品質推定リクエストを受信するものとする。
始点:ノードA
終点:ノードD
経路:A−B−C−D
波長:λ4
なお、以下の記載では、品質推定リクエストに応じて伝送品質を推定する波長パスを「目的パス」と呼ぶことがある。また、伝送品質を推定する波長パスの波長を「目的波長」と呼ぶことがある。
S15において、推定計算部11は、目的パスが設定される経路上の各スパンについて目的波長における1スパン−パスOSNRを計算する。すなわち、図10に示す伝送品質データベース14に記録されている1スパン−パスOSNRに基づいて、波長λ4における1スパン−パスOSNRを計算する。例えば、ノードA、B間での波長λ4における1スパン−パスOSNRは、線形補間を用いて(15)式で推定される。なお、目的パスが設定される経路上の各スパンを「目的スパン」と呼ぶことがある。
Figure 2018011218
EPOSNRA-B(λ4)は、ノードA、B間での波長λ4における1スパン−パスOSNRの推定値を表す。POSNRA-B(λ1)は、ノードA、B間での波長λ1における1スパン−パスOSNRを表す。POSNRA-B(λ5)は、ノードA、B間での波長λ5における1スパン−パスOSNRを表す。POSNRA-B(λ1)およびPOSNRA-B(λ5)は、伝送品質データベース14に記録されている。
同様の方法で、品質計算部11は、ノードB、C間での波長λ4における1スパン−パスOSNR(EPOSNRB-C(λ4))、及びノードC、D間での波長λ4における1スパン−パスOSNR(EPOSNRC-D(λ4))を推定する。
S16において、推定計算部11は、目的パスが設定される経路上の各スパンについて目的波長におけるスパンOSNRを計算する。スパンOSNRは、1スパン−パスOSNRおよびノード内OSNRに基づいて計算される。具体的には、スパンOSNRは、1スパン−パスOSNRからノード内OSNRの影響を除去することにより得られる。たとえば、ノードA、B間での波長λ4におけるスパンOSNRは(16)式で計算される。
Figure 2018011218
SOSNRA-B(λ4)は、ノードA、B間での波長λ4におけるスパンOSNRの推定値を表す。また、OSNRadtrは、ノード内OSNR値記憶部15に格納されているノード内OSNR値を表す。ここで、最初の波長パスの品質推定においては、ノード内OSNR値として、S11で計算されるノード内OSNR初期値が使用される。ところが、ノード内OSNR値は、新たな波長パスが設定される毎に、S21において更新される。したがって、2番目以降の波長パスの品質推定においては、ノード内OSNR値として、直前に設定された波長パスのビット誤り率に基づいて更新されたノード内OSNR値が使用される。
同様の方法で、品質計算部11は、ノードB、C間での波長λ4におけるスパンOSNR(SOSNRB-C(λ4))、およびノードC、D間での波長λ4におけるスパンOSNR(SOSNRC-D(λ4))を推定する。
S17において、推定計算部11は、(17)式を用いて、目的パスのOSNRを推定する。この実施例では、ノードAの送信器17からノードDの受信器16へ光信号を伝送する波長パス7のパスOSNRが推定される。
Figure 2018011218
EPOSNRA-D(λ4)は、ノードAの送信器17からノードDの受信器16へ光信号を伝送する波長パスのOSNRの推定値を表す。なお、最初の波長パスの品質推定においては、ノード内OSNR値として、S11で計算されるノード内OSNR初期値が使用される。一方、2番目以降の波長パスの品質推定においては、ノード内OSNR値として、直前に設定された波長パスのビット誤り率に基づいて更新されたノード内OSNR値が使用される。
さらに、推定計算部11は、(18)式を用いて、目的パスのOSNRからビット誤り率を計算する。この例では、ビットレートは100Gbpsであり、偏波多重QPSK変調光信号が伝送されるものとする。
Figure 2018011218
EPBERA-D(λ4)は、ノードAの送信器17からノードDの受信器16へ光信号を伝送する波長パスの推定ビット誤り率を表す。Rsは、信号のボーレートを表す。Bnは、雑音帯域幅を表す。
S18において、判定部12は、S17で推定された伝送品質と所定の閾値とを比較する。この実施例では、(18)式で計算された推定ビット誤り率と要求ビット誤り率とが比較される。要求ビット誤り率は、例えば、ユーザまたはネットワーク管理者により指定される。そして、推定ビット誤り率が要求ビット誤り率よりも低ければ、判定部12は、目的パスを設定可能と判定する。一方、推定ビット誤り率が要求ビット誤り率よりも高ければ、判定部12は、目的パスを設定できないと判定する。この判定結果は、伝送品質推定装置2からネットワーク制御装置1へ通知される。
ネットワーク制御装置1は、「設定可能」を表す判定結果を伝送品質推定装置2から受け取ると、光ネットワーク上に目的パスを設定する。また、ネットワーク制御装置1は、設定した目的パスのビット誤り率を測定して伝送品質推定装置2に通知する。
S19において、推定計算部11は、目的パスのビット誤り率の測定値を伝送品質データベース14に記録する。図13に示す例では、目的パスのビット誤り率は1.78E-08である。なお、図13では、目的パスは「パス7」で表記されている。
また、推定計算部11は、(19)式を用いて、目的パスのビット誤り率の測定値から目的パスのOSNRを計算する。
Figure 2018011218
MPBERA-D(λ4)は、ノードA、D間に設定された目的パスのビット誤り率の測定値を表す。MPOSNRA-D(λ4)は、目的パスのビット誤り率の測定値から計算される、目的パスのOSNRを表す。そして、推定計算部11は、目的パスのOSNR(すなわち、MPOSNRA-D(λ4))を伝送品質データベース14に記録する。
S20において、推定計算部11は、S15で得られる目的波長における各スパンの1スパン−パスOSNR、およびS19で得られる目的パスのOSNRに基づいて、目的パスに対応するノード内OSNRを計算する。具体的には、(20)式により新たなノード内OSNRが計算される。
Figure 2018011218
EOSNRadtrは、新たに設定された波長パスのOSNRを用いて推定されるノード内OSNRを表す。
S21において、更新部13は、ノード内OSNR値記憶部15に格納されているノード内OSNR値を、S20で得られた新たなノード内OSNR値を用いて更新する。一例としては、更新部13は、(21)式でノード内OSNR値を更新する。
Figure 2018011218
OSNRadtr_oldは、ノード内OSNR値記憶部15に格納されているノード内OSNR値を表す。OSNRadtr_newは、更新部13により更新された後のノード内OSNR値を表す。γは、平均化係数を表す。係数γは、ゼロよりも大きく、1よりも小さい実数である。なお、係数γが大きすぎると、最も新しく設定された波長パスにおけるビット誤り率の測定値の影響が強くなってしまう。したがって、係数γは、ゼロに近い値であることが好ましい。
S22において、推定計算部11は、目的パスの経路上の各スパンについて1スパン−パスOSNRを計算する。具体的には、推定計算部11は、新たに設定した波長パスの伝送品質の測定値と、この波長パスの伝送品質の推定値との差分を計算する。目的パスの伝送品質の測定値は、S19において(19)式で計算されている。目的パスの伝送品質の推定値は、S17において(17)式で計算されている。そして、推定計算部11は、S16において(16)式で計算されている目的スパンのスパンOSNR値と、S21において(21)式で計算される新たなノード内OSNR値との和を、上記差分で補正することにより、1スパン−パスOSNRを計算する。例えば、ノードA、B間の1スパン−パスOSNRは、(22)式で計算される。
Figure 2018011218
POSNRA-B(λ4)は、ノードA、B間での波長λ4における1スパン−パスOSNRを表す。係数αは、目的パス全体のOSNR値に対してノードA、B間のOSNR値が占める割合を表す。xは、目的パスの中のスパンセクション部分の伝送品質の測定値に相当する。yは、目的パスの中のスパンセクション部分の伝送品質の推定値に相当する。したがって、x−yは、測定値と推定値に差分を表す。
ノードB、C間のスパンおよびノードC、D間のスパンについてもそれぞれ1スパン−パスOSNRが計算される。ただし、係数αは、光ファイバリンクの特性および長さ等に基づいて、スパン毎にシミュレーション等により決定される。そして、各スパンの1スパン−パスOSNR値は、図13に示すように、それぞれ伝送品質データベース14に追加される。
この後、伝送品質推定装置2のプロセスはS14に戻る。すなわち、伝送品質推定装置2は、次の品質推定リクエストを待ち受ける。そして、次の品質推定リクエストが与えられると、伝送品質推定装置2は、最新の伝送品質データベース14および更新されたノード内OSNR値を用いて、新たな波長パスの伝送品質を推定する。
このように、本発明の実施形態の伝送品質推定方法においては、ノード装置内の伝送品質を表すノード内OSNRは、新たな波長パスが設定される毎に更新される。このとき、過去に設定された波長パスを利用して計算されたノード内OSNR値および新たに設定された波長パスを利用して計算されるノード内OSNRを平均化することで、最新のノード内OSNR値が得られる。したがって、設定される波長パスの数が増えるにつれて、ノード内OSNR値の精度が向上してゆき、波長パスの伝送品質の推定精度も向上してゆく。
<ハードウェア構成>
図14は、伝送品質推定装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。伝送品質推定装置2は、例えば、図14に示すコンピュータシステム100により実現される。コンピュータシステム100は、CPU101、メモリ102、記憶装置103、入出力装置104、通信インタフェース105、読み取り装置106を備える。CPU101、メモリ102、記憶装置103、入出力装置104、通信インタフェース105、読み取り装置106は、例えば、バス107に接続される。
CPU101は、メモリ102を利用して、図12に示すフローチャートの処理を記述したプログラムを実行する。これにより、上述した伝送品質推定方法が実現される。すなわち、CPU101は、図9に示す推定計算部11、判定部12、更新部13の機能を提供することができる。メモリ102は、例えば半導体メモリであり、RAM領域およびROM領域を含んで構成される。記憶装置103は、例えばハードディスク装置であり、上述のプログラムを格納する。なお、記憶装置103は、フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよい。また、記憶装置103は、外部記憶装置であってもよい。図9に示す伝送品質データベース14およびノード内OSNR値記憶部15は、メモリ102または記憶装置103を利用して構成される。
入出力装置104は、ユーザにより操作されるキーボード、マウス、タッチパネル等に相当する。伝送品質の測定結果は、ユーザにより、入出力装置104を介してCPU101に与えられるようにしてもよい。また、入出力装置104は、CPU101による処理結果を出力する。
通信インタフェース105は、CPU101の指示に従ってネットワークを介してデータを送信および受信することができる。すなわち、通信インタフェース105は、ネットワーク制御装置1との間でデータを送信および受信することができる。また、通信インタフェース105は、ネットワーク上に存在するサーバ111にアクセスできる。読み取り装置106は、CPU101の指示に従って着脱可能記録媒体112にアクセスする。着脱可能記録媒体112は、例えば、半導体デバイス(USBメモリなど)、磁気的作用により情報が入出力される媒体(磁気ディスク等)、光学的作用により情報が入出力される媒体(CD−ROM、DVD等)などにより実現される。
実施形態のプログラムは、例えば、下記の形態でコンピュータシステム100に与えられる。
(1)記憶装置103に予めインストールされている。
(2)着脱可能記録媒体112により提供される。
(3)サーバ111から提供される。
1 ネットワーク制御装置
2 伝送品質推定装置
11 推定計算部
12 判定部
13 更新部
14 伝送品質データベース
15 ノード内OSNR値記憶部

Claims (4)

  1. 目的パスの伝送品質を推定する伝送品質推定方法であって、
    隣接ノード間に設定される各パスの伝送品質を表すパス伝送品質値を第1の記憶部に格納し、
    ノード装置の伝送品質を表すノード伝送品質値を第2の記憶部に格納し、
    前記第1の記憶部に格納されているパス伝送品質値と前記第2の記憶部に格納されているノード伝送品質値に基づいて前記目的パスの伝送品質を推定し、
    前記推定した目的パスの伝送品質に基づいて前記ノード伝送品質値を計算し、
    前記計算したノード伝送品質値を用いて、前記第2の記憶部に格納されているノード伝送品質値を更新する、
    ことを特徴とする伝送品質推定方法。
  2. 前記目的パスに対応するノード伝送品質値にγ(γは、ゼロよりも大きく1よりも小さい実数)を乗算した結果を、前記第2の記憶部に格納されているノード伝送品質値に1−γを乗算した結果に加算することにより、前記第2の記憶部に格納されているノード伝送品質値を更新する
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送品質推定方法。
  3. 前記目的パスの伝送品質の推定値と前記目的パスの伝送品質の測定値との差分に基づいて、各目的スパンについて計算される目的波長パス伝送品質値を補正し、
    補正された各目的波長パス伝送品質値を前記第1の記憶部に格納する
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送品質推定方法。
  4. 目的パスの伝送品質を推定する伝送品質推定装置であって、
    隣接ノード間に設定される各パスの伝送品質を表すパス伝送品質値を格納する第1の記憶部と、
    ノード装置の伝送品質を表すノード伝送品質値を格納する第2の記憶部と、
    前記第1の記憶部に格納されているパス伝送品質値と前記第2の記憶部に格納されているノード伝送品質値に基づいて前記目的パスの伝送品質を推定し、推定した目的パスの伝送品質に基づいて前記ノード伝送品質値を計算する推定計算部と、
    前記推定計算部により計算されたノード伝送品質値を用いて、前記第2の記憶部に格納されているノード伝送品質値を更新する更新部と、
    を備える伝送品質推定装置。
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