JP2018008671A - Steering device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はステアリング装置に関する。 The present invention relates to a steering device.
特許文献1の自動車用ステアリングコラムでは、ロアー側の支持ユニットの一対の側板の間に、アッパー側の調節ユニットが配置されている。支持ユニットの前記一対の側板を締め付ける締付機構が、前記側板を挿通する締付ボルトを備える。前記締付ボルト上にロック部材が配置されている。調節ユニットに固定された破断板に、前記ロック部材と噛合する相手ロック部材が、一体に形成されている。締付機構の締付時に、ロック部材が相手ロック部材に係合され、支持ユニットに対する調節ユニットの位置がロックされる。
In the automobile steering column of
締付機構の締付状態(ロック部材と相手ロック部材との係合状態)での二次衝突時に、アッパー側の調節ユニットが支持ユニットに対して摺動することにより、相手ロック部材によって、破断板が破断されて、二次衝突時の衝撃が吸収される。 At the time of a secondary collision in the tightening state of the tightening mechanism (the engagement state between the lock member and the mating lock member), the upper adjustment unit slides with respect to the support unit, so that the mating lock member breaks. The plate is broken and the impact at the time of the secondary collision is absorbed.
ところで、二次衝突は、締付機構の締付状態だけでなく、締付機構の締付解除状態(ロック部材と相手ロック部材との係合が解除されている状態)でも起こり得るのに対して、特許文献1では、ロック解除状態では、二次衝突時の衝撃を吸収することができない。
そこで、締付解除状態での二次衝突時に、前記破断板とは別途に設けられた衝撃吸収部部材を用いて、衝撃を吸収することが考えられる。
By the way, the secondary collision can occur not only in the tightening state of the tightening mechanism but also in the tightening release state of the tightening mechanism (the state in which the engagement between the lock member and the counterpart lock member is released). In
Therefore, it is conceivable to absorb an impact by using an impact absorbing member provided separately from the fractured plate at the time of a secondary collision in a tightening release state.
しかしながら、その場合、構造が複雑になる。
本発明の目的は、簡単な構造で締付状態に拘らず締付解除状態でも二次衝突時の衝撃を吸収することができるステアリング装置を提供することである。
However, in that case, the structure becomes complicated.
An object of the present invention is to provide a steering device that has a simple structure and can absorb an impact at the time of a secondary collision even in a tightening release state regardless of the tightening state.
請求項1の発明は、コラム軸方向(X)に伸縮可能なステアリングシャフト(3)と、ロアージャケット(16)と前記ロアージャケットに嵌合されたアッパージャケット(15)とを含み、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持し、テレスコ調整時に前記コラム軸方向に伸縮可能なコラムジャケット(4)と、前記ロアージャケットによって前記アッパージャケットを締付保持させる締付機構(7)と、前記ロッアージャケットに支持され変形により衝撃を吸収する衝撃吸収部材(40)と、前記アッパージャケットと前記コラム軸方向に一体移動する第1ツース部材(60)と、前記締付機構による締付時に前記第1ツース部材に対する噛合状態になり前記締付機構による締付解除時に前記噛合を解除する噛合解除状態になる第2ツース部材(70;70Q)と、前記第2ツース部材と前記ロアージャケットとを連結し、二次衝突時に破断可能な連結部材(81;81Q)と、前記アッパージャケットと前記コラム軸方向に一体移動可能であり、前記締付機構の締付解除状態での二次衝突時に、前記噛合解除状態の前記第2ツース部材に当接して前記連結部材を破断させ且つ前記第2ツース部材を介して前記衝撃吸収部材を変形させる駆動部材(222;722)と、を備え、前記締付機構の締付状態での二次衝突時に、前記歯合状態の前記第2ツース部材が、前記連結部材を破断させ且つ前記衝撃吸収部材を変形させるように構成されている、ステアリング装置(1)を提供する。
The invention of
請求項2のように、請求項1において、前記ロアージャケットまたは前記ロアージャケットに支持された部材(180P)に設けられたストッパ部(721)を備え、前記駆動部材(722)は、前記噛合解除状態で前記ストッパ部と当接することにより、前記アッパージャケットのテレスコ調整範囲の終端位置を規制してもよい。
請求項3のように、請求項2において、前記ストッパ部(721)は、前記噛合状態で二次衝突時の前記駆動部材(722)の移動経路から退避するように構成されていてもよい。
As in
As in
請求項4のように、請求項2または3において、前記ロアージャケットまたは前記ロアージャケットに支持された前記部材(180P)は、前記噛合解除状態での二次衝突時に前記駆動部材と前記ストッパ部との当接によって破断する破断部(187)を介して、前記ストッパ部を接続しており、前記破断部の破断に伴う前記ストッパ部の脱落によって前記駆動部材の前記第2ツース部材側への移動が許容されてもよい。
As in
請求項5のように、請求項1〜4の何れか一項において、前記第2ツース部材に、挿通孔(82;82Q)が形成され、前記連結部材は、前記コラム軸方向と直交する方向に延びて前記挿通孔に挿通され、前記第2ツース部材の回転変位に伴って前記挿通孔と相対摺動する挿通軸(81;81Q)を含み、前記挿通孔のコラム軸方向上側の内面は、前記噛合状態での二次衝突時の前記挿通軸の破断荷重と前記噛合解除状態での二次衝突時の前記挿通軸の破断荷重とを異ならせるように前記挿通軸の破断荷重を変更する破断荷重変更部(301,302;400;500;800)を含んでいてもよい。
As in
請求項6のように、請求項5において、前記破断荷重変更部は、前記噛合状態での二次衝突時に前記挿通軸と接触する第1接触部(301)と、前記噛合解除状態での二次衝突時に前記挿通軸と接触する第2接触部(302)と、を含み、前記挿通軸の軸方向(K)に関して前記挿通軸に対する前記第1接触部の接触幅(W1)と、前記挿通軸の前記軸方向に関して前記挿通軸に対する前記第2接触部の接触幅(W2)とが異なっていてもよい。
As in
請求項7のように、請求項5において、前記破断荷重変更部は、二次衝突時に前記挿通軸を剪断する突起(800)であって前記噛合状態および前記噛合解除状態での剪断に共通に用いられる突起を含み、前記噛合状態での前記突起の前記挿通軸に対する剪断方向(U1)と前記コラム軸方向とのなす角度(θ1)と、前記噛合解除状態での前記突起の前記挿通軸に対する剪断方向(U2)と前記コラム軸方向とのなす角度(θ2)とが異なっていてもよい。
As in
請求項1の発明では、締付状態での二次衝突時に、歯合状態の第2ツース部材が、連結部材を破断させ、さらに衝撃吸収部材を変形させて衝撃を吸収する。また、締付解除状態での二次衝突時に、アッパージャケットと一体移動する駆動部材が、噛合解除状態の第2ツース部材に当接して連結部材を破断させ、さらに第2ツース部材を介して衝撃吸収部材を変形させて衝撃を吸収する。締付状態と締付解除状態とで同じ衝撃吸収部材を用いて衝撃が吸収される。すなわち、簡単な構造で締付状態に拘らず締付解除状態でも二次衝突時の衝撃を吸収することができる。 In the first aspect of the invention, at the time of the secondary collision in the tightened state, the second tooth member in the meshing state breaks the connecting member and further deforms the shock absorbing member to absorb the shock. In addition, at the time of the secondary collision in the tightening release state, the driving member that moves integrally with the upper jacket abuts on the second tooth member in the mesh release state to break the connecting member, and further, the impact is made via the second tooth member. The absorbing member is deformed to absorb the impact. The shock is absorbed using the same shock absorbing member in the tightened state and the tightened released state. That is, the impact at the time of the secondary collision can be absorbed even in the tightened release state with a simple structure regardless of the tightened state.
請求項2の発明では、駆動部材が、噛合解除状態でストッパ部と当接してテレスコ調整範囲の終端位置を規制する機能を果たす。このため、別途に部材を設ける場合と比較して構造を簡素化することができる。
請求項3の発明では、噛合解除状態でテレスコ調整範囲の終端位置を規制するストッパ部が、噛合状態(締付状態)では、二次衝突時における駆動部材の移動経路から退避している。このため、締付状態での二次衝突時に、駆動部材がストッパ部と当接しない。したがって、締付状態での二次衝突時に、テレスコ調整位置に関係なく、同じ衝撃吸収特性を得ることができる。
In the invention of
In the invention of
請求項4の発明では、締付解除状態での二次衝突時に、駆動部材がストッパ部に当接し、破断部が破断されて衝撃吸収荷重を発生する。このため、破断部の破断荷重の設定により、締付解除状態での二次衝突時の離脱荷重を所望に設定することができる。また、破断部の破断に伴うストッパ部の脱落によって、駆動部材の第2ツース部材側への移動が許容されるので、衝撃吸収部材を二次衝突時の衝撃吸収に寄与されることができる。
In the invention according to
請求項5の発明では、第2ツース部材の挿通孔のコラム軸方向上側の内面に設けられた破断荷重変更部の働きで、噛合状態(締付機構の締付状態に相当)と噛合解除状態(締付機構の締付解除状態に相当)とで、二次衝突時の挿通軸の破断荷重を変更することができる。
請求項6の発明では、第2ツース部材の挿通孔のコラム軸方向上側の内面において、噛合状態で挿通軸と接触する第1接触部、および噛合解除状態で挿通軸と接触する第2接触部のうち、挿通軸の軸方向に関する接触幅の小さいほうの接触部が、二次衝突時に挿通軸の曲げを促進するため、挿通軸の破断荷重が低くなる。これにより、締付状態と締付解除状態とで二次衝突時の挿通軸の破断荷重を変更することができる。
In the invention of
In the invention of
請求項7の発明では、二次衝突時に、噛合状態(締付状態)と噛合解除状態(締付解除状態)とで、挿通軸に対する突起の剪断方向が異なるので、挿通軸の破断荷重が異なる。これにより、締付状態と締付解除状態とで二次衝突時の挿通軸の破断荷重を変更することができる。
In the invention of
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置1の概略側面図である。図1において、紙面左側が、ステアリング装置1が取り付けられる車体2の前側であり、紙面右側が車体2の後側である。また、図1において、紙面上側が車体2の上側であり、紙面下側が車体2の下側である。図2は、ステアリング装置1の斜視図である。
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments of the invention will be described with reference to the drawings.
(First embodiment)
FIG. 1 is a schematic side view of a
図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングシャフト3と、コラムジャケット4と、ロアーブラケット5と、アッパーブラケット6と、締付機構7と、衝撃吸収機構8と、ツースロック機構9と、を主に備えている。
ステアリングシャフト3の延びる方向が、コラム軸方向Xである。ステアリングシャフト3の一端3a(コラム軸方向Xの上端)に、ステアリングホイール等の操舵部材10が連結されている。ステアリングシャフト3の他端3b(コラム軸方向Xの下端)は、自在継手11、インターミディエイトシャフト12および自在継手13を順次に介して、転舵機構14と連結されている。転舵機構14は、操舵部材10の操舵回転が伝達されることに応じて転舵輪(図示せず)を転舵させる例えばラックアンドピニオン機構である。
Referring to FIG. 1, the
The direction in which the
ステアリングシャフト3は、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって相対摺動可能に嵌合された筒状のアッパーシャフト3Uとロアーシャフト3Lとを有している。操舵部材10は、アッパーシャフト3Uの一端(コラム軸方向Xの上端)に連結されている。また、ロアーシャフト3Lに対するアッパーシャフト3Uのコラム軸方向Xへの移動によって、ステアリングシャフト3は、コラム軸方向Xに伸縮可能である。ここで、コラム軸方向Xの上側および下側を、それぞれ、コラム軸方向上側XUおよびコラム軸方向下側XLと言う。
The steering
コラムジャケット4は、コラム軸方向Xに延びる中空体である。コラムジャケット4は、アッパージャケット15と、ロアージャケット16とを含む。アッパージャケット15は、ロアージャケット16に対してコラム軸方向Xに摺動可能に内嵌されている。コラムジャケット4は、コラム軸方向Xに伸縮可能である。
ステアリングシャフト3は、コラムジャケット4内に挿通されており、複数の軸受17,18を介してコラムジャケット4によって回転可能に支持されている。具体的には、アッパージャケット15が、軸受17を介してアッパーシャフト3Uを回転可能に支持しており、ロアージャケット16が、軸受18を介してロアーシャフト3Lを回転可能に支持している。
The
The steering
また、アッパージャケット15が、軸受17を介してアッパーシャフト3Uに連結され、ロアージャケット16が、軸受18を介してロアーシャフト3Lに連結されている。このため、アッパージャケット15がロアージャケット16に対してコラム軸方向Xに移動することによって、コラムジャケット4は、ステアリングシャフト3とともにコラム軸方向Xに伸縮する。
Further, the
ここでのステアリングシャフト3およびコラムジャケット4の伸縮を「テレスコ」と呼び、テレスコによる操舵部材10のコラム軸方向Xの位置調整をテレスコ調整と呼ぶ。
ロアーブラケット5は、車体2に固定された固定ブラケット5Aと、ロアージャケット16のコラム軸方向Xの下部に固定された可動ブラケット5Bとを含む。可動ブラケット5Bは、コラム軸方向Xと直交する方向(車体2の左右方向。図1において紙面と直交する方向)に延びる中心軸5Cを介して、回転可能に支持されている。
The expansion and contraction of the
The
コラムジャケット4およびステアリングシャフト3は、中心軸5Cを中心に上下に回動することができる。ここでの回動を「チルト」と呼び、中心軸5Cを中心とした略上下方向である移動方向をチルト方向Yと呼ぶ。チルトによる操舵部材10の上下調整をチルト調整と呼ぶ。チルト方向Yの上側をチルト方向上側YUで表し、チルト方向Yの下側をチルト方向下側YLで表す。
The
図2に示すように、コラム軸方向Xおよびチルト方向Yの双方と直交する方向が、車体2の左右方向Zに相当する。アッパーブラケット6は、一対の側板19と、連結板20とを含む。
一対の側板19は、コラムジャケット4を挟んで左右方向Zに対向する。連結板20は、一対の側板19の上端部どうしを連結している。アッパーブラケット6全体として、コラム軸方向Xから見て下向きに開放する溝形を形成している。連結板20は、一対の側板19の両側方へ延びる部分を有しており、該部分を挿通するボルト(図示せず)を用いて、連結板20は、車体2(図1を参照)に固定される。これにより、アッパーブラケット6が車体2に固定される。
As shown in FIG. 2, the direction orthogonal to both the column axis direction X and the tilt direction Y corresponds to the left-right direction Z of the
The pair of
図2に示すように、一対の側板19には、チルトの中心軸5Cを中心とする円弧状のチルト溝21が形成されている。
ロアージャケット16は、コラム軸方向Xに延びるスリット22と、スリット22の両側に配置された一対の被締付部23とを含む。スリット22は、ロアージャケット16のコラム軸方向上側XUの部分に形成されている。一対の被締付部23は、ロアージャケット16のコラム軸方向上側XUの部分において、スリット22を挟んで左右方向Zに対向する板状の部分である。一対の被締付部23がクランプされて締め付けられることにより、弾性的に縮径されたロアージャケット16がアッパージャケット15を締め付ける。
As shown in FIG. 2, the pair of
The
図3は、図1のIII−III断面図である。図3に示すように、アッパーブラケット6の一対の側板19のそれぞれは、外側面19aと、内側面19bとを含む。
一対の被締付部23のそれぞれには、左右方向Zに被締付部23を貫通する円孔からなる軸挿通孔24が、形成されている。板状をなす一対の被締付部23のそれぞれは、外側面23aと、内側面23bとを含む。各被締付部23の外側面23aは、アッパーブラケット6の対応する側板19の内側面19bと対向する。
3 is a cross-sectional view taken along the line III-III in FIG. As shown in FIG. 3, each of the pair of
Each of the pair of tightened
アッパージャケット15の外周面15aの周方向の一部には、コラム軸方向X(図3において紙面と直交する方向)の所定範囲において互いに平行に延びる一対の平坦部15bが設けられている。一方の平坦部15bには、ツースロック機構9の板状の第1ツース部材60が固定されている。第1ツース部材60の(左右方向Zの)両側の端面60aが、一対の被締付部23の内側面23bにそれぞれ近接対向している。
A part of the outer
テレスコ調整時において、一対の被締付部23の内側面23bが、第1ツース部材60の一対の端面60aを介して、アッパージャケット15のコラム軸方向Xの移動を案内しつつ、ロアージャケット16に対するアッパージャケット15の回転を規制する。
次いで、締付機構7を説明する。締付機構7は、チルト調整およびテレスコ調整を終えた操舵部材10(図1参照)の位置をロックしたり、ロック解除したりするための機構である。
During the telescopic adjustment, the inner side surfaces 23b of the pair of tightened
Next, the
締付機構7は、締付軸25と、操作レバー26と、リング状のカム27と、リング状のカムフォロワとしての一方の締付部材28と、ナット29と、他方の締付部材30と、介在部材31とを含む。カム27、一方の締付部材28、ナット29、他方の締付部材30、および介在部材31は、締付軸25の外周によって支持されている。
締付軸25は、アッパーブラケット6の両側板19のチルト溝21およびロアージャケット16の両被締付部23の軸挿通孔24に挿通するボルトからなる。締付軸25は、両側板19によって支持されている。締付軸25の一端に設けられた大径の頭部25aは、操作レバー26と一体回転可能に固定されている。
The
The
カム27およびカムフォロワ(一方の締付部材28)は、締付軸25の頭部25aと一方の側板19との間に介在し、操作レバー26の操作トルクを締付軸25の軸力(一対の側板19を締め付けるための締付力)に変換する力変換機構を構成している。
カム27は、操作レバー26と一体回転可能に連結され、締付軸25に対して締付軸25の中心軸方向である締付軸方向Jの移動が規制されている。カムフォロワ(一方の締付部材28)は、カム27に対してカム係合し、一方の側板19を締め付ける。
The
The
一方の締付部材28(カムフォロワ)および他方の締付部材30は、それぞれ対応する側板19を締め付ける締付板部28a,30aと、それぞれ対応するチルト溝21に嵌合されたボス部28b,30bとを有している。各ボス部28b,30bと対応するチルト溝21との嵌合によって、各締付部材28,30の回転が規制されている。また、両締付部材28,30は、締付軸25によって締付軸方向Jに移動可能に支持されている。
One fastening member 28 (cam follower) and the
ナット29は、締付軸25の他端のねじ部25bに螺合されている。介在部材31は、他方の締付部材30とナット29との間に介在している。介在部材31は、ワッシャ32と針状ころ軸受33とを含む。
操作レバー26のロック側への回転に伴って、カム27が一方の締付部材28(カムフォロワ)に対して回転することにより、一方の締付部材28が締付軸方向Jに移動されて、両締付部材28,30(の締付板部28a,30a)の間で、アッパーブラケット6の一対の側板19がクランプされて締め付けられる。
The
As the operating
これにより、アッパーブラケット6の各側板19が、ロアージャケット16の対応する被締付部23を締め付ける。その結果、各側板19と対応する被締付部23との摩擦係合力により、ロアージャケット16のチルト方向Yの移動が規制されて、チルトロックが達成される。
また、両被締付部23が締め付けられることで、ロアージャケット16のコラム軸方向上側XUの部分が、アッパージャケット15を締め付ける。これにより、両ジャケット15,16間の摩擦係合力により、アッパージャケット15のコラム軸方向Xの移動が規制されて、テレスコロックが達成される。
As a result, the
Further, by tightening both the tightened
図4は、衝撃吸収機構8およびツースロック機構9の概略分解斜視図である。図4に示すように、衝撃吸収機構8は、二次衝突時に移動変形して二次衝突時の衝撃を吸収する衝撃吸収部材40と、衝撃吸収部材40の移動変形を案内規制する案内規制機構50とを備える。衝撃吸収部材40は、被固定部45および変形予定部46を有する一対の第1板部41と、一対の第2板部42と、一対の折り返し部43と、移動部44とを含む。
FIG. 4 is a schematic exploded perspective view of the
衝撃吸収部材40の一対の第1板部41は、対応する折り返し部43を介して対応する第2板部42と連結されている。移動部44は、第2板部42のコラム軸方向Xの下端どうしを連結する連結部として機能する。連結部としての移動部44は、二次衝突時に、アッパージャケット15とコラム軸方向下側XLに一体移動する。
ツースロック機構9は、アッパージャケット15に固定された第1ツース部材60と、第1ツース部材60と係合する第2ツース部材70と、第2ツース部材70を案内する案内機構80と、締付軸25の回転に第2ツース部材70の運動を連動させる連動機構90とを含む。
The pair of
The
衝撃吸収機構8の案内規制機構50は、第1ツース部材60に設けられ一対の第2板部42とチルト方向Yに近接対向する一対の案内規制面51と、案内規制部材52とを含む。
第1ツース部材60の一対の案内規制面51は、コラム軸方向Xと平行に延びている。一対の案内規制面51は、二次衝突時に、移動部44と一体移動する第2板部42を受けて、第1板部41に対する第2板部42のコラム軸方向下側XLへの平行移動を案内する。換言すると、一対の案内規制面51は、二次衝突時にコラム軸方向Xの長さが増大する第2板部42が第1板部41と平行になるように維持しつつ、移動部44のコラム軸方向下側XLへの移動を案内する。
The
The pair of
案内規制部材52は、一対の案内規制板53と、連結部54とを含む。連結部54は、上板541と一対の側板542とを含み、下向きに開放する溝形をなす。一対の案内規制板53は、溝形をなす連結部54の一対の開放端から両側方(左右方向Z)に延びている。
図5は、ステアリング装置1の要部の側面図であり、衝撃吸収機構8を支持する構造を主に示している。図4および図5に示すように、案内規制部材52の一対の案内規制板53は、それぞれ対応する案内規制面51と平行に配置される。一対の案内規制板53のそれぞれは、衝撃吸収部材40の対応する第1板部41を外側から覆うように配置される。
The
FIG. 5 is a side view of a main part of the
各案内規制板53は、コラム軸方向Xの上端53aおよび下端53bを有する。また、図5に示すように、各案内規制板53は、ロアージャケット16側(衝撃吸収部材40側)の面である内面53cと、外面53dとを有する。図4に示すように、各案内規制板53の下端53bには、外側方へ張り出す被固定部53eが形成されている。各被固定部53eに、ねじ挿通孔53fが形成されている。
Each
衝撃吸収部材40の一対の第1板部41は、対応する折り返し部43を介して対応する第2板部42と連結されている。移動部44(連結部)は、第2板部42のコラム軸方向Xの下端どうしを連結するように左右方向Zに延びている。移動部44は、二次衝突時に、アッパージャケット15とコラム軸方向下側XLに一体移動する。
一対の第1板部41は、コラム軸方向Xに平行に延びている。一対の第1板部41は、左右方向Zに離隔している。一対の第2板部42は、コラム軸方向Xに平行に延びている。一対の第2板部42は、左右方向Zに離隔している。各第1板部41と、対応する第2板部42とは、チルト方向Yに離隔している。
The pair of
The pair of
図6は、衝撃吸収部材40およびロアージャケット16の概略平面図である。図5および図6に示すように、各第1板部41は、コラム軸方向Xの上端41aおよび下端41bを有する。図5に示すように、各第1板部41は、ロアージャケット16側(衝撃吸収部材40側)の面である内面41cと、外面41dとを有する。図6に示すように、各第1板部41の下端41bには、側方へ張り出す張出部からなる被固定部45が設けられている。各被固定部45に、ねじ挿通孔45aが形成されている。
FIG. 6 is a schematic plan view of the
図4に示すように、ロアージャケット16は、一対の被締付部23よりもコラム軸方向下側XLで、スリット22の両側に、一対の壁部16cを有している。一対の壁部16cは、コラム軸方向Xに平行に延び、チルト方向上側YUに突出している。チルト方向Yに関して、一対の壁部16cの高さは、一対の被締付部23の高さよりも低くされている。 ロアージャケット16は、一対の壁部16cの上面16d(チルト方向上側YUの面)から突出するボスからなる一対の固定部16eを有している。各固定部16eにそれぞれねじ孔16fが形成されている。
As shown in FIG. 4, the
図5に示すように、一対の固定ねじからなる固定部材34のそれぞれが、案内規制部材52の対応する案内規制板53の被固定部53eのねじ挿通孔53fおよび衝撃吸収部材40の第1板部41の被固定部45のねじ挿通孔45aを挿通して、ロアージャケット16の固定部16eのねじ孔16fにねじ込まれている。
すなわち、各案内規制板53のコラム軸方向Xの下端53bの被固定部53eと、衝撃吸収部材40の対応する第1板部41のコラム軸方向Xの下端41bの被固定部45とが、ロアージャケット16に対して、共締めにより固定されている。
As shown in FIG. 5, each of the fixing
That is, the fixed
また、図6に示すように、各第1板部41は、上端41aからコラム軸方向下側XLに延びる変形予定部46を含む。変形予定部46は、左右方向Zの幅に関して、幅狭部46aと、幅広部46bと、幅変化部46cとを含む。
幅狭部46aは、上端41aに隣接し一定幅を有している。幅広部46bは、下端41bに隣接し幅狭部46aよりも広い一定幅を有している。幅変化部46cは、幅狭部46aと幅広部46bとの間に介在し、幅広部46b側に向かうにしたがって幅が漸増している。
As shown in FIG. 6, each
The
左右方向Zに関して一対の第1板部41の間に、コラム軸方向Xに延びるスリット47が形成されている。各案内規制板53が、対応する第1板部41を覆うように配置され、二次衝突時に、第1板部41がチルト方向上側YUへの移動を規制する。
本実施形態では、二次衝突時のアッパージャケット15の衝撃吸収ストロークの終端付近で、幅変化部46cが折り返し変形され、衝撃吸収荷重が増大される。本実施形態では、二次衝突時において、幅狭部46aおよび幅変化部46cが、折り返し変形されるが、幅広部46bまでもが折り返し変形されるようにしてもよい。すなわち、コラム軸方向Xに関する幅狭部46a、幅広部46b、および幅変化部46cの各長さの設定により、二次衝突時の衝撃吸収部材40の衝撃吸収特性が変更可能である。
A slit 47 extending in the column axial direction X is formed between the pair of
In the present embodiment, the
ツースロック機構9は、二次衝突時のテレスコ方向の初期拘束の安定化のために(換言すると、二次衝突の初期にアッパージャケット15のテレスコ位置を保持するために)、締付機構7による締付時にツースどうしを噛み合わせる機構である。
図7は、ツースロック機構9の周辺の構造の斜視図である。図13(a)および(b)は、ツースロック機構9の周辺の構造の一部破断側面図であり、図13(a)は、ツースロック機構9の噛合状態(ロック状態)を示し、図13(b)は噛合解除状態(ロック解除状態)を示している。
The
FIG. 7 is a perspective view of the structure around the
図4、図7および図13(a)に示すように、ツースロック機構は、第1ツース部材60と、第2ツース部材70と、案内機構80と、連動機構90とを含む。
第1ツース部材60を説明する。図4に示すように、第1ツース部材60は、アッパージャケット15の外周面15aの平坦部15bに溶接等によって固定されている。第1ツース部材60は、コラム軸方向Xに長手に延びる矩形板状の板材を用いて形成されている。
As shown in FIGS. 4, 7, and 13 (a), the tooth lock mechanism includes a
The
第1ツース部材60は、左右方向Z(締付軸方向J)の一対の端面60a(図3参照)と、コラム軸方向Xの上端60bおよび下端60c(図4参照)と、表面60dと、表面60dの反対側の面であってアッパージャケット15の平坦部15bに沿う裏面60e(図3参照)とを含む。
図13(a)に示すように、第1ツース部材60は、表面60dおよび裏面60eを貫通し、コラム軸方向Xに延びる貫通溝61と、貫通溝61内に設けられた一対の第1ツース列62Lとを含む。アッパージャケット15は、貫通溝61と連通し、コラム軸方向Xに延びるスリット15cを有している。
The
As shown in FIG. 13A, the
図4および図13(a)に示すように、貫通溝61は、コラム軸方向Xに延びて締付軸方向Jに互いに対向する一対の内壁面を有している。これら一対の内壁面には、それぞれコラム軸方向Xに並べられた複数の第1ツース62を含む一対の第1ツース列62Lが形成されている。
図4に示すように、一対の第1ツース列62Lの第1ツース62の歯先同士が、締付軸方向Jに対向している。第1ツース62の歯筋方向D(歯幅方向に相当)は、コラム軸方向Xおよび締付軸方向Jの双方と直交するように貫通溝61の深さ方向に延びている。
As shown in FIGS. 4 and 13A, the through
As shown in FIG. 4, the tooth tips of the
衝撃吸収機構8の案内規制機構50の一対の案内規制面51は、第1ツース部材60の表面60dにおいて、貫通溝61を左右方向Z(締付軸方向J)に挟んだ両側に配置されている。
第1ツース部材60は、図示しないボルト等によってアッパージャケット15の外周面に固定されていてもよい。また、第1ツース部材60は、アッパージャケット15と単一の材料で一体に形成されていてもよい。
The pair of
The
次いで、第2ツース部材70を説明する。図10は、第2ツース部材70の拡大斜視図である。図10に示すように、第2ツース部材70は、被受け部71および駆動部72を有する本体部73と、本体部73から延設され、被受け部71から離隔した位置に第2ツース74が形成されたツース形成部75とを含む。
図13(a)に示すように、本体部73は、側面視で(すなわち左右方向Zから見て)略四角形の板状をなす。本体部73は、チルト方向上側YUの面である上面73aと、チルト方向下側YLの面である下面73bと、左右方向Zに対向する一対の側面73c(図4では一方の側面73cのみを示す)とを含む。本体部73には、一対の側面73cを貫通する貫通孔からなる肉抜き孔78が形成されている。
Next, the
As shown in FIG. 13A, the
図14に示すように、本体部73の上面73aと案内規制部材52の連結部54の上板541との間には、隙間が設けられている。上板541は、二次衝突時に本体部73の上面73aと当接することで、コラム軸方向下側XLに移動する第2ツース部材70の浮き上がりを規制する。また、本体部73の各側面73cと案内規制部材52の連結部54の対応する側板542との間には、所定量の隙間が設けられている。
As shown in FIG. 14, a gap is provided between the
図13(a)に示すように、被受け部71は、本体部73の下面73bにおいてコラム軸方向Xの下端に設けられた湾曲状の凸部からなる。図13(a)および図14に示すように、被受け部71は、受け部材を構成する衝撃吸収部材40の移動部44に設けられる受け面44a(上面に相当)上に載置され、受け面44aによって受けられる。
図13(a)に示すように、第2ツース部材70は、受け面44a上において受け面44aと被受け部71との接触位置に形成される、コラム軸方向Xに移動可能な支点MSによって、回転可能に支持される。
As shown in FIG. 13A, the received
As shown in FIG. 13A, the
駆動部72は、本体部73の下面73bに設けられた段部であり、コラム軸方向下側XLに向く。駆動部72は、被受け部71からコラム軸方向上側XUに離隔している。段部からなる駆動部72は、移動部44のコラム軸方向上側XUの端面に対して、コラム軸方向Xに対向している。駆動部72は、二次衝突時において、移動部44と当接し、移動部44をコラム軸方向下側XLに押圧移動させる。
The
ツース形成部75は、本体部73の下面73bから突出するように延設された板部材である。ツース形成部75は、駆動部72よりもコラム軸方向上側XUに配置されている。ツース形成部75の一対の側面75aは、第2ツース74が複数並べて形成された一対の第2ツース列74Lをそれぞれ有している。図4並びに図13(a)および(b)では、一方の側面75aの第2ツース列74Lのみが図示されている。
The
一対の第2ツース列74Lは、互いの第2ツース74の歯先を互いに逆向きの外側方に向けている。各第2ツース列74Lの第2ツース74は、対応する第1ツース列62Lの第1ツース62に対して歯筋方向Dから噛み合い可能である。
図13(a)に示すように、第2ツース部材70は、ツース形成部75からアッパージャケット15のスリット15c内に挿入されるように延設された板状の延設部76を含む。テレスコ調整時に、延設部76とスリット15cの内面との当接により、第1ツース部材60と第2ツース部材70とが左右方向Zに位置合わせされる。これにより、第1ツース62が第2ツース74に対して噛合するときに、第1ツース62および第2ツース74が整合し易くなる。
The pair of
As shown in FIG. 13A, the
次いで、案内機構80を説明する。図4および図13(a)に示すように、案内機構80は、左右方向Zに伸びる挿通軸としての案内軸81と、第2ツース部材70の本体部73に形成され、案内軸81が挿通された挿通孔としての長孔82とを含む。案内機構80は、第2ツース部材70を噛合および噛合解除する方向に案内する。案内軸81は、第2ツース部材70とロアージャケット16とを連結する連結部材として機能する。連結部材としての案内軸81は、二次衝突時に破断可能である。案内軸81は、二次衝突時に破断することにより、第2ツース部材70とロアージャケット16との連結を解除する。
Next, the
側面視で(左右方向Zから見て)長孔82が延びる方向は、ツースロック状態(噛合状態)で第1ツース62の歯筋方向Dに沿う方向であってもよいし、第1ツース62の歯筋方向Dに対してコラム軸方向上側XUまたはコラム軸方向下側XLに傾斜する方向であってもよい。
図10に示すように、第2ツース部材70の本体部73の一対の側面73cのそれぞれには、コラム軸方向上側XUで且つチルト方向上側YUの部分に、凹部73dが形成されている。長孔82のコラム軸方向上側XUの縁部においてチルト方向上側YUの略半部は、凹部73dに配置されている。
The direction in which the
As shown in FIG. 10, in each of the pair of side surfaces 73c of the
本体部73において、凹部73dが形成された部分では、左右方向Zの幅が、本体部73の残りの部分の幅よりも狭くなっている。これにより、長孔82の内面の一部の左右方向Z(長孔82の貫通方向)の幅が狭められている。
図9は図7のIX−IX断面図であり、図9(a)はツースロック機構9の噛合状態を示し、図9(b)はツースロック機構9の噛合解除状態を示している。図11(a)は、図9(a)のXIa−XIa断面図であり、図11(b)は、図9(b)のXIb−XIb断面図である。
In the
9 is a cross-sectional view taken along the line IX-IX in FIG. 7. FIG. 9A shows a meshing state of the
図10に示すように、長孔82の内面は、コラム軸方向上側XUの内面82aと、コラム軸方向下側XLの内面82bとを含む。長孔82のコラム軸方向上側XUの内面82aは、破断荷重変更部としての第1接触部301と、第2接触部302とを含む。
図13(a)に示すツースロック機構9の噛合状態で、図9(a)および図11(a)に示すように、第1接触部301が、案内軸81と接触する。図13(a)に示すツースロック機構9の噛合解除状態で、図9(b)および図11(b)に示すように、第2接触部302が、案内軸81と接触する。
As shown in FIG. 10, the inner surface of the
In the meshed state of the
図11(a)および(b)に示すように、案内軸81の軸方向Kに関して、案内軸81に対する第1接触部301の接触幅W1が、案内軸81に対する第2接触部302の接触幅W2よりも小さくされている(W1<W2)。これにより、噛合状態での二次衝突時の案内軸81(挿通軸)の破断荷重が、噛合解除状態での二次衝突時の案内軸81の破断荷重よりも小さくされている。
As shown in FIGS. 11A and 11B, with respect to the axial direction K of the
すなわち、案内軸81の軸方向Kに関して、一対の破断予定部H間の幅と略等しい接触幅W2で案内軸81と接触する第2接触部302は、二次衝突時に破断予定部Hに対して主に剪断力を及ぼすように機能する。これに対して、小さい接触幅W1を有する第1接触部301は、二次衝突時に破断予定部Hに対して、剪断力に付加して曲げ力を及ぼすことで、案内軸81の破断を促進する破断促進部として機能する。
That is, with respect to the axial direction K of the
換言すると、第1接触部301および第2接触部302が、噛合状態での二次衝突時の案内軸81の破断荷重と、噛合解除状態での二次衝突時の案内軸81の破断荷重とを異ならせるように、案内軸81の破断荷重を変更する破断荷重変更部として機能する。
図8は、図7のVIII−VIII断面図である。図4および図7に示すように、案内軸81は、ロアージャケット16に支持された支持部材100によって支持されている。支持部材100は、衝撃吸収機構8の案内規制部材52により構成される第1支持部材110と、第1支持部材110(案内規制部材52に相当)に支持された第2支持部材120とを含む。図7および図8に示すように、第2支持部材120は、一対の被締付部23間に配置される。
In other words, the
8 is a sectional view taken along line VIII-VIII in FIG. As shown in FIGS. 4 and 7, the
図5に示すように、第1支持部材110としての案内規制部材52は、一対の被締付部23よりもコラム軸方向下側XLの位置でロアージャケット16に固定された被固定部53eと、被固定部53eから一対の被締付部23間に配置される位置まで(すなわち案内規制部材52の上端52aまで)延在する延在部EZ(図7参照)とを含む。
図12(a),(b),(c)に示すように、第2支持部材120は、本体部130と、一対の挿入凸部140と、第1係合部151と、一対の第2係合部152と、一対の支持部160とを含み、単一の材料(例えば合成樹脂)により一体に形成されている。
As shown in FIG. 5, the
As shown in FIGS. 12A, 12 </ b> B, and 12 </ b> C, the
図5に示すように、第1係合部151および第2係合部152は、第1支持部材110である案内規制部材52のコラム軸方向Xの上端52aに係合される。
図12(a)〜(c)に示すように、本体部130は、左右方向Zに伸びる上枠131と、上枠131の両端からチルト方向下側YLに延びる一対の側枠132とを含み、全体が逆U字状をなしている。一対の挿入凸部140のそれぞれは、対応する側枠132の外側面132aから突出するように延設されている。
As shown in FIG. 5, the first engaging
As shown in FIGS. 12A to 12C, the
第1係合部151は、上枠131からコラム軸方向下側XLに向けて突出するように延設されている。一対の第2係合部152のそれぞれは、対応する挿入凸部140の下部(チルト方向下側YLの部分)からコラム軸方向下側XLに向けて突出するように延設されている。
図5および図12(c)に示すように、本体部130のコラム軸方向下側XLの端面130aおよび一対の挿入凸部140のコラム軸方向下側XLの端面140aが、案内規制部材52のコラム軸方向上側XUの端面52bに当接する。これにより、第2支持部材120のコラム軸方向Xの移動が規制される。
The first
As shown in FIG. 5 and FIG. 12C, the
図5に示すように、第1係合部151は、案内規制部材52のコラム軸方向Xの上端52aにおいて、連結部54のチルト方向Yの上面54a(上板541の上面)に係合されている。また、一対の第2係合部152は、案内規制部材52の一対の案内規制板53のコラム軸方向Xの上端53aのチルト方向Yの下面である内面53cに係合している。第1係合部151と第2係合部152とで、案内規制部材52がチルト方向Yに挟持される。これにより、第2支持部材120のチルト方向Yの移動が規制される。
As shown in FIG. 5, the first engaging
第2支持部材120の第1係合部151および第2係合部152は、案内規制部材52に対して摩擦係合されている。第2支持部材120は、案内規制部材52に対して摩擦係合力により左右方向Zに位置決めされている。
図4に示すように、ロアージャケット16の一対の被締付部23のコラム軸方向Xの下端には、コラム軸方向下側XLに開放する支持溝23cが形成されている。支持溝23cは、被締付部23の外側面23aおよび内側面23bに開放している。また、支持溝23cは、壁部16cの上面16dよりもチルト方向Yの高位に配置されている。
The
As shown in FIG. 4, a
図5に示すように、一対の挿入凸部140のそれぞれは、対応する被締付部23の支持溝23cに、挿入され支持されている。各挿入凸部140は対応する第2係合部152および対応する案内規制板53の上端53aと共に支持溝23cに収容されている。
各支持溝23cの内面23dは、対応する挿入凸部140を一対の被締付部23の締付方向およびその反対方向(図5において紙面と直交する方向。左右方向Z)に摺動可能に支持している。
As shown in FIG. 5, each of the pair of insertion
The
図12(a),(b)に示すように、一対の支持部160のそれぞれは、本体部130の対応する側枠132のコラム軸方向上側XUの端面132bから突出するように延設されている。一対の支持部160は、左右方向Zに離隔対向する板状のアームからなる。
図8に示すように、第2ツース部材70の本体部73は、第2支持部材120の一対の支持部160間および一対の側枠132間に配置される。
As shown in FIGS. 12A and 12B, each of the pair of
As shown in FIG. 8, the
図12(a)に示すように、一対の支持部160には、案内軸81が圧入嵌合される支持孔163が形成されている。図8に示すように、案内軸81の軸方向の一対の端部81aのそれぞれは、対応する被締付部23に設けられた遊嵌孔23eに遊嵌されている。すなわち、案内軸81は、案内規制部材52(第1支持部材110。図7参照)に支持された第2支持部材120によって位置決めされている。図8に示される遊嵌孔23eは、テレスコ調整時において、万一、案内軸81が変位した場合に、案内軸81の移動量を規制する。
As shown in FIG. 12A, the pair of
一対の支持部160は、互いに対向する内側面からなる一対の摺動案内面161と、対応する被締付部23の内側面23bに対して隙間S1を介して対向する外側面162とを含む。
隙間S1の隙間量は、ロック時に締付られた一対の被締付部23どうしの距離が縮小されても、各被締付部23の内側面23bが、それぞれ対向する第2支持部材120の対向面(側枠132の外側面132aおよび支持部160の外側面162)と干渉しない量に設定されている。したがって、第2支持部材120やこれに支持された案内軸81が、締付機構7のロック時に被締付部23から負荷を受けることがない。
The pair of
Even if the distance between the pair of tightening
一対の摺動案内面161のそれぞれは、第2ツース部材70の本体部73の対応する側面73cと対向する。一対の摺動案内面161は、案内軸81の軸方向(左右方向Z)への第2ツース部材70の移動を規制しつつ、第2ツース部材70の本体部73の対向する側面73cを噛合および噛合解除する方向に摺動案内する。
案内軸81は、樹脂製であり、二次衝突時に、例えば第1ツース62と第2ツース74との噛合状態で第2ツース部材70から受ける衝撃荷重により破断される。具体的には、案内軸81は、一対の摺動案内面161のそれぞれと第2ツース部材70の本体部73の対応する側面73cとの間の位置に配置された2つの破断予定部Hで破断される。
Each of the pair of sliding
The
次いで、連動機構90を説明する。図4に示すように、連動機構90は、付勢部材170と、駆動部材180とを含む。付勢部材170は、図13(a)に示すように、支点MSにより支持され且つ案内機構80により案内される第2ツース部材70を第1ツース部材60に対する噛合側へ回転付勢するばね部材である。付勢部材170は、第2ツース部材70の被受け部71を衝撃吸収部材40の移動部44の受け面44aに押圧付勢している。駆動部材180は、付勢部材170に抗して第2ツース部材70を噛合解除側へ駆動する。
Next, the interlocking
図4に示すように、駆動部材180は、締付軸25が一体回転可能に挿入嵌合された嵌合孔181を有する筒状の本体部182と、本体部182の外周183から突出する解除突起184とを含む。
図13(a)に示すように、締付軸25の外周に、締付軸25の外周において互いの間に二面幅を形成する一対の平坦部25cが形成されている。嵌合孔181の内周面は、一対の平坦部25cに係合する一対の平坦部を有している。なお、締付軸25と嵌合孔181とは、スプライン嵌合されていてもよい。
As shown in FIG. 4, the
As shown in FIG. 13A, a pair of
図4および図7に示すように、付勢部材170は、ロアージャケット16に係合する一対の第1係合部171と、第2ツース部材70に係合する第2係合部172と、一対のコイル部173とを含む。
一対のコイル部173は、駆動部材180の本体部182の軸方向の一対の端部で本体部182の外周183を包囲している。一対のコイル部173のそれぞれは、コラム軸方向上側XUの一端173aと、コラム軸方向下側XLの他端173bとを含む。
As shown in FIGS. 4 and 7, the biasing
The pair of
各第1係合部171は、対応するコイル部173の一端173aから直交状(左右方向Zである外側方)に延び、対応する被締付部23の係合部としての係合凹部23fに係合されている。
図7に示すように、第2係合部172は、一対のコイル部173の他端173bどうしを連結するように各他端173bから直交状に延びている。図13(a)に示すように、第2係合部172は、第2ツース部材70の本体部73の上面73aに係合している。
Each
As shown in FIG. 7, the
解除突起184は、締付軸25のロック解除方向への回転に伴って、第2ツース部材70の本体部73に設けられた係合部としての係合突起77と係合することにより、付勢部材170に抗して、第2ツース部材70を噛合解除側へ回転変位させる。
操作レバー26をロック方向[図13(b)において反時計回り]に回転操作すると、締付軸25とともに駆動部材180が、図13(b)に示す状態から図13(a)に示す状態へと、反時計回りに回転される。
The
When the operating
これにより、駆動部材180の解除突起184が、第2ツース部材70の係合突起77との係合を解除するため、付勢部材170が、第2ツース部材70を、支点MSの回りに時計回りに回転駆動し、第2ツース74は、第1ツース62に対して歯筋方向Dから噛み合う[図13(a)参照]。これにより、ツースロックによるテレスコロックが達成される。
As a result, the
逆に、操作レバー26をロック解除方向[図13(a)において時計回り]に回転操作すると、締付軸25とともに駆動部材180が、図13(a)に示す状態から図13(b)に示す状態へと、時計回りに回転される。
これにより、駆動部材180の解除突起184が、第2ツース部材70の係合突起77を押し上げるため、第2ツース部材70は、支点MSを中心として反時計回りに回転駆動され、第2ツース74が、第1ツース62から歯筋方向Dに沿って離間し、噛合が解除される[図13(b)参照]。これにより、ツースロックによるテレスコロックが解除される。
Conversely, when the
As a result, the
図4に示すように、ステアリング装置1は、テレスコ調整時のアッパージャケット15の移動範囲の一対の終端位置をそれぞれ規制する第1規制機構210および第2規制機構220を備える。
第1規制機構210は、アッパージャケット15がロアージャケット16から最も伸びた最伸長位置にあるときに、アッパージャケット15のコラム軸方向Xの位置を規制する。第2規制機構220は、アッパージャケット15がロアージャケット16に対して最も縮んだ最短縮位置にあるときに、アッパージャケット15のコラム軸方向Xの位置を規制する。
As shown in FIG. 4, the
The first restricting
第1規制機構210は、ロアージャケット16の他方の被締付部23に保持された第1ストッパ部211と、第1ツース部材60に一体に設けられ、アッパージャケット15が前記最伸長位置にある状態で第1ストッパ部211と係合する第1係合部212とを含む。
第1係合部212は、第1ツース部材60の表面60dに一体に突出形成された直方体形状のブロックである。
The first restricting
The first engaging portion 212 is a rectangular parallelepiped block that is integrally formed on the
第1ストッパ部211は、他方の被締付部23を左右方向Zに貫通する保持孔23gに挿通保持されている。第1ストッパ部211の一部が、他方の被締付部23の内側面23bから突出しており、テレスコ調整時に、第1ツース部材60の表面60dに摺接する。 図示していないが、第1ストッパ部211は、少なくとも一部に通電部材を含み、側板19の内側面19bに対して通電可能に接触している。また、第1ストッパ部211は、第1ツース部材60を介してアッパージャケット15と通電可能に接触している。これにより、アッパージャケット15およびロアージャケット16が、第1ストッパ部211および第1ツース部材60を介して通電可能に接続される。
The
ステアリング装置1では、操舵部材10に設置されたホーン(図示せず)を車体2に導通させるために、導電経路を確保する必要がある。しかしながら、アッパージャケット15とロアージャケット16との間、並びに、ロアージャケット16と側板19との間には、これらの部材間でチルト調整時やテレスコ調整時の摺動を滑らかにするためのグリース(絶縁性)が塗布されている場合が多く、その場合、これらの部材間に導電経路を設定することは困難である。
In the
そこで、本実施形態では、アッパージャケット15上の導電部位(第1ツース部材60)と側板19とに接触する導電部材(第1ストッパ部211)を備えることにより、操舵部材10から、ステアリングシャフト3、アッパージャケット15、導電部材(第1ストッパ部211)およびアッパーブラケット6を順次に介して車体2に至る導電経路を、優れた組立性を有しつつ確保することができる。また、第1ストッパ部211は、保持孔23g内に保持されるので、大型化することなく省スペース化を実現することができる。
Therefore, in the present embodiment, by providing a conductive member (first stopper portion 211) that contacts the conductive portion (first tooth member 60) and the
第2規制機構220は、第2ツース部材70のツース形成部75のコラム軸方向上側XUの端面に設けられた第2ストッパ部221と、第1ツース部材60に固定されアッパージャケット15が前記短縮長位置にある状態で第2ストッパ部221と係合する第2係合部222とを含む。
ツースロック機構9の噛合状態での二次衝突時に、アッパージャケット15が、ロアージャケット16に対してコラム軸方向下側XLへ移動しようとするとき、アッパージャケット15に固定された第1ツース部材60に対して噛合状態にある第2ツース部材70が、第2支持部材120により支持されている案内軸81に対して衝撃力を与える。
The second restricting
When the
このため、案内軸81が、図9(a)および図11(a)に示される2箇所の破断予定部Hで破断される。案内軸81の破断に伴って、第2ツース部材70は、第2支持部材120による支持から離脱し、図15に示すように、第1ツース部材60に対する噛合を維持した状態で、アッパージャケット15と共にコラム軸方向下側XLへ移動する。これにより、衝撃吸収部材40の移動部44が、第2ツース部材70の駆動部72によってコラム軸方向下側XLへ押圧移動される。
For this reason, the
移動部44の移動に伴って、衝撃吸収部材40は、コラム軸方向Xに関して、第1板部41の長さが減少し、第2板部42の長さが増大するように、折り返し部43の位置をコラム軸方向下側XLへ移動させながら変形する。この変形によって二次衝突に伴うエネルギが吸収される。
二次衝突時に、案内規制部材52の案内規制板53が、第1板部41の浮き上がりを規制しつつ第1板部41から折り返し部43への折り返し変形を案内する。また、二次衝突時に、第1ツース部材60の表面60dの案内規制面51が、折り返し部43と移動部44との間での第2板部42の膨出を規制しつつ第2板部42が第1板部41に対して略平行になるように折り返し部43から第2板部42への変形を案内する。換言すると、案内規制部材52の案内規制板53と第1ツース部材60の案内規制面51との間で、衝撃吸収部材40の変形移動が案内される。
As the moving
At the time of the secondary collision, the
また、案内規制部材52の連結部54の上板541が、第2ツース部材70の本体部73の上面73aをコラム軸方向下側XLへ案内し、第1ツース部材60の案内規制面51が、第2ツース部材70の被受け部71を受けた移動部44をコラム軸方向下側XLへ案内する。これにより、第2ツース部材70のコラム軸方向下側XLへの移動が案内される。
Further, the
一方、ツースロック機構9の噛合解除状態での二次衝突時には、アッパージャケット15が、ロアージャケット16に対してコラム軸方向下側XLへ移動する。アッパージャケット15が最短縮位置まで移動すると、アッパージャケット15と一体移動する第1ツース部材60に設けられた第2係合部222が、噛合解除状態にある第2ツース部材70の第2ストッパ部221に衝突し、第2支持部材120により支持されている案内軸81に対して衝撃力を与える。
On the other hand, at the time of the secondary collision when the
このため、案内軸81が、図9(b)および図11(b)に示される2箇所の破断予定部Hで破断される。案内軸81の破断に伴って、第2ツース部材70は、第2支持部材120による支持から離脱し、図16に示すように、アッパージャケット15と共にコラム軸方向下側XLへ移動する。これにより、衝撃吸収部材40の移動部44が、第2ツース部材70の駆動部72によってコラム軸方向下側XLへ押圧移動される。その結果、衝撃吸収部材40が変形されて、変形によって二次衝突に伴うエネルギが吸収される。
For this reason, the
本実施形態では、締付状態での二次衝突時に、歯合状態の第2ツース部材70が、連結部材(挿通軸である案内軸81)を破断させ、さらに図15に示すように、衝撃吸収部材40を変形させて衝撃を吸収する。また、締付解除状態での二次衝突時に、アッパージャケット15と一体移動する駆動部材(第2規制機構220の第2係合部222)が、噛合解除状態の第2ツース部材70に当接して連結部材(案内軸81)を破断させ、さらに図16に示すように、第2ツース部材70を介して衝撃吸収部材40を変形させて衝撃を吸収する。締付状態と締付解除状態とで同じ衝撃吸収部材40を用いて衝撃が吸収される。すなわち、簡単な構造で締付状態に拘らず締付解除状態でも二次衝突時の衝撃を吸収することができる。
In this embodiment, at the time of the secondary collision in the tightened state, the
また、駆動部材(第2係合部222)が、締付解除状態で第2ストッパ部221と当接してテレスコ調整範囲の終端位置を規制する機能を果たす。このため、駆動部材とは別に、第2ストッパ部221と当接する部材を設ける場合と比較して構造を簡素化することができる。換言すると、前記駆動部材が、アッパージャケット15がロアージャケット16に対して最も縮んだ最短縮位置にあるときにアッパージャケット15のコラム軸方向Xの位置を規制する第2規制機構220における第2係合部222で兼用される。このため、構造を簡素化することができる。
In addition, the drive member (second engagement portion 222) functions to regulate the end position of the telescopic adjustment range by contacting the
また、第2ツース部材70の挿通孔(長孔82)のコラム軸方向上側XUの内面に設けられた破断荷重変更部(第1接触部301、第2接触部302)の働きで、噛合状態(締付機構の締付状態に相当)と噛合解除状態(締付機構の締付解除状態に相当)とで、二次衝突時の案内軸81(挿通軸。連結部材)の破断荷重を変更することができる。
また、前記破断荷重変更部として第1接触部301および第2接触部302を含む。すなわち、噛合状態で案内軸81と接触する第1接触部301および噛合解除状態で案内軸81と接触する第2接触部302のうち、案内軸81の軸方向Kに関する接触幅の小さいほうの接触部が、二次衝突時に案内軸81の曲げを促進するため、案内軸81の破断荷重が低くなる。これにより、締付状態と締付解除状態とで二次衝突時の案内軸81の破断荷重を変更することができる。
Further, the engagement state is achieved by the action of the breaking load changing portions (the
In addition, a
具体的には、第2ツース部材70の長孔82のコラム軸方向上側XUの内面82aに設けられた破断促進部(第1接触部301)の働きで、噛合状態(締付機構7の締付状態に相当)での二次衝突時における案内軸81(挿通軸)の破断荷重が、噛合解除状態(締付機構7の非締付状態に相当)での二次衝突における案内軸81の破断荷重よりも小さくされる。一方、噛合状態での二次衝突においては、案内軸81の破断荷重に、ロアージャケット16に対するアッパージャケット15の摺動摩擦力が付加された荷重が離脱荷重となる。このため、噛合状態(締付状態)での離脱荷重と噛合解除状態(非締付状態)での離脱荷重との差分を抑制することができる。
Specifically, the engagement state (tightening of the tightening mechanism 7) is caused by the action of the breakage promoting portion (first contact portion 301) provided on the
また、第2ツース部材70の長孔82のコラム軸方向上側XUの内面82aにおいて、噛合状態で案内軸81と接触する第1接触部301(破断促進部)の接触幅W1が、噛合解除状態で案内軸81と接触する第2接触部302の接触幅W2よりも小さくされる(W1<W2)。これにより、噛合状態での二次衝突時に案内軸81の曲げが促進され、噛合状態での二次衝突時の案内軸81の破断荷重が、噛合解除状態での二次衝突時の案内軸81の破断荷重よりも小さくなる。
Further, on the
なお、本実施形態の変更例として、図示していないが、第2接触部302の接触幅W2が、第1接触部301の接触幅W1よりも小さくされて、噛合解除状態(締付機構7の非締付状態に相当)での二次衝突における案内軸81の破断荷重が、噛合状態(締付機構7の締付状態に相当)での二次衝突時における案内軸81(挿通軸)の破断荷重よりも小さくされる例を挙げることができる。また、接触幅の狭い側の接触部(第1接触部301または第2接触部の何れか一方)が、長孔82(挿通孔)内面に設けられた突起の頂部で形成されていてもよい。
As a modification of the present embodiment, although not shown, the contact width W2 of the
また、図13(a)に示すように、第2ツース部材70が、受け部材(衝撃吸収部材40)の受け面44aと当該第2ツース部材70の被受け部71との接触位置に形成される、コラム軸方向Xに移動可能な支点MSによって回転可能に支持される構成である。このため、組立時において、第2ツース部材70の被受け部71を受け部材(衝撃吸収部材40)の受け面44aに載置する作業で移動可能な支点MSを形成することができる。したがって、従来のようなツース部材の回転中心となる支軸を支持孔に挿通するような面倒な作業が不要であり、組立性が向上する。
Further, as shown in FIG. 13A, the
また、受け部材が、衝撃吸収部材40で兼用されるので、構造を簡素化することができる。
また、図8に示すように、二次衝突時に破断する案内軸81が、締付機構7により締め付けられて左右方向Zに変位する一対の被締付部23から離隔した状態で、第2支持部材120の一対の支持部160によって支持される。また、一対の支持部160は、図5に示すように一対の被締付部23よりもコラム軸方向下側XLの位置でロアージャケット16に固定された被固定部53eから、図7に示すように一対の被締付部23間まで延在された延在部EZに支持される第2支持部材120に設けられる。
Further, since the receiving member is also used as the
Further, as shown in FIG. 8, the
したがって、二次衝突時に、案内軸81が、一対の被締付部23の変位のばらつきの影響を受けない一対の支持部160からの荷重負荷によって、安定した破断荷重で破断される。このため、二次衝突時に、安定した衝撃吸収特性を得ることができる。
また、一対の支持部160が、第2ツース部材70の本体部73の一対の側面73cを摺動案内する一対の摺動案内面161を含む。二次衝突時に、一対の支持部160の摺動案内面161によって、案内軸81の軸方向への、第2ツース部材70の移動が規制されるので、二次衝突時に、案内軸81が、より安定した破断荷重で破断される。これにより、二次衝突時に、安定した衝撃吸収特性を得ることができる。
(第2実施形態)
図17(a)および(b)は、本発明の第2実施形態のステアリング装置におけるツーロック機構周辺の構造の断面図であり、図17(a)はロック状態(噛合状態)を示し、図17(b)はロック解除状態(噛合解除状態)を示している。
Therefore, at the time of the secondary collision, the
Further, the pair of
(Second Embodiment)
FIGS. 17A and 17B are cross-sectional views of the structure around the two-lock mechanism in the steering apparatus according to the second embodiment of the present invention. FIG. 17A shows a locked state (engaged state), and FIG. (B) has shown the lock release state (mesh release state).
図17(a)および(b)に示すように、第2実施形態が第1実施形態と主に異なるのは、下記である。すなわち、アッパージャケット15のテレスコ調整範囲の終端位置(最短縮位置)を規制するための第2規制機構720が、連動機構90Pの噛合解除用の駆動部材180Pに設けられた第2ストッパ部721と、二次衝突時の衝撃吸収部材40を駆動させる駆動部材としての第2係合部722とで構成されている。
As shown in FIGS. 17A and 17B, the second embodiment is mainly different from the first embodiment in the following. That is, the second restricting
第2ストッパ部721は、ストッパ面723を有している。第2係合部722は、第1ツース部材60に一体に固定されている。第2係合部722は、コラム軸方向下側XLの端部に、第2ストッパ部721のストッパ面723と係合する係合面724を有している。第2係合部722の係合面724は、コラム軸方向Xに対して傾斜する傾斜面に形成されている。図17(b)に示すように、第2ストッパ部721のストッパ面723は、噛合解除状態で、コラム軸方向Xに対して係合面724とは逆向きに係合面724と同じ傾斜角度で傾斜する。
The
図17(b)に示すように、駆動部材としての第2係合部722は、噛合解除状態で第2ストッパ部721と当接することにより、アッパージャケット15のテレスコ調整範囲の終端位置(最短縮位置)を規制する。このとき、ストッパ面723および係合面724の法線の方向は、締付軸25の中心(すなわち、駆動部材180Pの回転中心)に向いている。
As shown in FIG. 17 (b), the
このため、テレスコ調整範囲の終端位置(最短縮位置)を規制するときに、第2係合部722(駆動部材)から、噛合解除用の駆動部材180Pに回転力が及ぼされて駆動部材180Pが姿勢変化してしまうようなことがない。終端位置(最短縮位置)を規制時に、駆動部材180Pが姿勢変化しないため、第2ツース部材70が姿勢変化せず、したがって、規制時の衝撃によって案内軸81に負荷が及ぼされることがない。また、規制時の衝撃によって操作レバー26が姿勢変化されることがない。
For this reason, when restricting the terminal position (shortest position) of the telescopic adjustment range, the rotational force is exerted from the second engagement portion 722 (drive member) to the
駆動部材180Pは、締付軸25に一体回転可能に嵌合されている。第2ストッパ部721は、駆動部材180Pにおいて、締付軸25に対して、解除突起184の反対側に配置された突起185の一部により構成されている。具体的には、突起185は、基部186と、破断部187と、前述の第2ストッパ部721とを含む。基部186は、本体部182の外周183に一体に連結されている。破断部187は、基部186と第2ストッパ部721との間に配置されている。すなわち、第2ストッパ部721は、破断部187を介して基部186と連結されている。
The
破断部187は、締付解除状態(噛合解除状態)での二次衝突時に、駆動部材としての第2係合部722と第2ストッパ部721との当接によって破断する。破断部187は、例えば、突起185周辺の概略断面図である図18に示すように、駆動部材180Pが第2ツース部材70の噛合を解除させた状態でコラム軸方向Xに延びる溝188の底部により形成されている。溝188の底部(破断部187)によって、駆動部材180Pにおいて、第2ストッパ部721と基部186とが接続されている。
The
図17(a)に示すように、第2ストッパ部721は、噛合状態で二次衝突時の駆動部材としての第2係合部722の移動経路から退避している。
本実施形態では、図17(a)に示すように、噛合解除状態でテレスコ調整範囲の終端位置を規制する第2ストッパ部721が、噛合状態(締付状態)では、二次衝突時における第2係合部722(駆動部材)の移動経路から退避している。このため、締付状態での二次衝突時に、第2係合部222(駆動部材)が第2ストッパ部721と当接しない。したがって、締付状態での二次衝突時に、テレスコ調整位置に関係なく、同じ衝撃吸収特性を得ることができる。
As shown in FIG. 17A, the
In the present embodiment, as shown in FIG. 17A, the
また、図17(b)に示すように、締付解除状態での二次衝突時に、第2係合部722が第2ストッパ部721に当接し、破断部187が破断されて衝撃吸収荷重を発生する。このため、破断部187の破断荷重の設定により、締付解除状態での二次衝突時の離脱荷重を所望に設定することができる。また、破断部187の破断に伴う第2ストッパ部721の脱落によって、第2係合部722(駆動部材)の第2ツース部材70側への移動が許容されるので、衝撃吸収部材40を二次衝突時の衝撃吸収に寄与させることができる。
Further, as shown in FIG. 17B, at the time of the secondary collision in the tightening release state, the second
なお、破断部187としては、隣接する部分よりも薄肉となる脆弱部が設けられればよい。また、図示していないが、第2係合部722は、第1ツース部材60またはアッパージャケット15に、例えば切り起こし等で一体に形成されていてもよい。
(第3〜第5実施形態)
図19(a),(b)および(c)は、それぞれ、本発明の第3、第4および第5実施形態において、二次衝突時に破断される案内軸81の周辺の構造の断面図である。
In addition, as the fracture | rupture
(Third to fifth embodiments)
FIGS. 19A, 19B, and 19C are cross-sectional views of the structure around the
図19(a)に示す第3実施形態では、長孔82(挿通孔)のコラム軸方向上側XUの内面82aに、案内軸81に当接する頂部401を有する破断促進部(破断荷重変更部)としての突起400が設けられている。突起400の頂部401は、案内軸81の軸方向Kに関して、内面82aの中央部に配置されている。突起400の頂部401は、第1実施形態ないし第2実施形態において、第1接触部301および第2接触部302のうち接触幅の狭い側の接触部として機能させればよい。第3実施形態では、噛合状態での二次衝突時に、破断促進部としての突起400の頂部401が、案内軸81に当接して応力集中を促進し、剪断による切断(破断)を促進する。
In the third embodiment shown in FIG. 19A, a breakage promoting portion (breaking load changing portion) having a
図19(b)に示す第4実施形態では、長孔82(挿通孔)のコラム軸方向上側XUの内面82aに、案内軸81の軸方向Kに離隔する破断促進部(破断荷重変更部)としての一対の突起500が設けられている。一対の突起500の頂部501は、第1実施形態ないし第2実施形態において、第1接触部301および第2接触部302のうち接触幅の狭い側の接触部として機能させればよい。第4実施形態では、噛合状態での二次衝突時に、破断促進部としての一対の突起500の頂部501が、案内軸81に当接して応力集中を促進し、剪断による切断(破断)を促進する。
In the fourth embodiment shown in FIG. 19B, a breakage promoting portion (breaking load changing portion) that is spaced apart in the axial direction K of the
図19(c)に示す第5実施形態では、案内軸81に破断促進部(破断荷重変更部)としてのノッチ600が形成されている。ノッチ600は、例えば断面V字形をなし、案内軸81の外周の周方向の一部または全部に形成されている。ノッチ600は、案内軸81の軸方向Kに関して、一対の支持部160間の中央位置に配置されている。ノッチ600は、第1実施形態ないし第2実施形態の案内軸81の外周において、第1接触部301および第2接触部302のうち接触幅の狭い側の接触部(図示の例では、第1接触部301)に対向する位置の反対側に配置すればよい。第5実施形態では、噛合状態での二次衝突時に、破断促進部としてのノッチ600によって、案内軸81の応力集中が促進され、剪断による切断(破断)が促進される。
In the fifth embodiment shown in FIG. 19C, a
なお、図19(a)および(b)の構造において、図19(c)のノッチを設けてもよい。
(第6実施形態)
図20(a)および(b)は、本発明の第6実施形態のステアリング装置におけるツースロック構造の模式的側面図であり、(a)は噛合状態(ロック状態)を示し、(b)は噛合解除状態(ロック解除状態)を示している。
In addition, in the structure of FIG. 19 (a) and (b), you may provide the notch of FIG.19 (c).
(Sixth embodiment)
FIGS. 20A and 20B are schematic side views of the tooth lock structure in the steering apparatus according to the sixth embodiment of the present invention. FIG. 20A shows a meshed state (locked state), and FIG. Indicates the release state (lock release state).
図20(a)および(b)に示すように、第2ツース部材70Qは、唯一の第2ツース74と、係合突起77と、例えば丸孔からなる挿通孔82Qとを有している。挿通孔82Qには、ロアージャケットに支持機構を介して支持された挿通軸81Qが挿通されている。第2ツース部材70Qは、挿通軸81Qの回りに回転可能に支持されている。第2ツース部材70Qは、挿通軸81Q回りの回転に伴って、噛合状態と噛合解除状態とに変位する。挿通軸81Qは樹脂により形成されており、二次衝突時に破断する。
As shown in FIGS. 20A and 20B, the
挿通孔82Qの内面82Qaには、二次衝突時に挿通軸81Qを剪断により切断(破断)する破断荷重変更部としての突起800が突出形成されている。二次衝突時に突起800の頂部801が挿通軸81Qに当接して、剪断により挿通軸81Qを切断(破断)させる。
突起800は、図20(a)に示される噛合状態および図20(b)に示される噛合解除状態での剪断に共通に用いられる。例えば、突起800は、噛合状態および噛合解除状態の何れか一方[本実施形態では図20(a)の噛合状態]では、挿通軸81Qの中心C1に対して概ねコラム軸方向Xに対向する位置に配置される。また、突起800は、噛合状態および噛合解除状態の何れか他方[本実施形態では、図20(b)の噛合解除状態]では、挿通軸81Qの中心C1に対して、コラム軸方向Xに対して傾斜する方向に対向する位置に配置される。
On the inner surface 82Qa of the
The
したがって、二次衝突時において、図20(c)に示される噛合状態での突起800の挿通軸81Qに対する剪断方向U1とコラム軸方向Xとのなす角度θ1と、図20(d)に示される噛合解除状態での突起800の挿通軸81Qに対する剪断方向U2とコラム軸方向Xとのなす角度θ2とが異なっている。角度θ1および角度θ2の何れか一方はゼロであってもよい。
Therefore, at the time of the secondary collision, the angle θ1 formed by the shear direction U1 and the column axis direction X with respect to the insertion shaft 81Q of the
本実施形態では、二次衝突時に、噛合状態(締付状態)と噛合解除状態(締付解除状態)とで、挿通軸81Qに対する突起800の剪断方向U1,U2が異なるので、挿通軸81Qの破断荷重が異なる。これにより、締付状態と締付解除状態とで二次衝突時の挿通軸81Qの破断荷重を変更することができる。
本発明は、各前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、第2ツース部材70の第2ツース74は単一で設けられてもよい。
In the present embodiment, at the time of the secondary collision, the shearing directions U1 and U2 of the
The present invention is not limited to the above-described embodiments. For example, the
また、本発明の破断荷重変更部における破断促進部は、噛合状態および噛合解除状態の何れか一方の状態で機能すればよい。つまり、設計に応じて噛合状態および噛合解除状態の破断荷重が設定されるように、破断促進部を設ければよい。
また、図9における一対の被締付部23の遊嵌孔23eが廃止されてもよい。その場合、図示していないが、案内軸81の各端部81aが、一対の被締付部23の対応する内側面23bと、案内軸81の軸方向Kに所定の間隔を隔てて対向する。
Moreover, the breakage promotion part in the breakage load change part of this invention should just function in any one state of a meshing state and a meshing release state. That is, the breakage accelerating portion may be provided so that the breaking load in the meshing state and the meshing release state is set according to the design.
Further, the loose
また、本発明は、操舵部材10の操舵が補助されないマニュアルタイプのステアリング装置に限らず、電動モータの動力をステアリングシャフト3に与えて操舵部材10の操舵を補助する電動パワーステアリング装置に適用することができる。その他、本発明は特許請求の範囲記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
The present invention is not limited to a manual type steering device in which steering of the steering
1…ステアリング装置、3…ステアリングシャフト、4…コラムジャケット、7…締付機構、8…衝撃吸収機構、9…ツースロック機構、10…操舵部材、15…アッパージャケット、16…ロアージャケット、40…衝撃吸収部材、60…第1ツース部材、62…第1ツース、70;70Q…第2ツース部材、74…第2ツース、80…案内機構、81;81Q…案内軸(挿通軸)、82…長孔(挿通孔)、82Q…挿通孔、82a;82Qa…(コラム軸方向上側の)内面、180;180P…駆動部材(ロアージャケットに支持された部材)、187…破断部、220…第2規制機構、221…第2ストッパ部、222…第2係合部(駆動部材)、301…第1接触部(破断荷重変更部)、302…第2接触部(破断荷重変更部)、400…突起(破断荷重変更部)、401…頂部、500…突起(破断荷重変更部)、501…頂部、720…第2規制機構、721…第2ストッパ部、722…第2係合部、800…突起(破断荷重変更部)、801…頂部、K…(案内軸の)軸方向、U1,U2…剪断方向、W1…(第1接触部の)接触幅、W2…(第2接触部の)接触幅、X…コラム軸方向、XU…コラム軸方向上側、XL…コラム軸方向下側、Y…チルト方向、Z…左右方向、θ1,θ2…角度
DESCRIPTION OF
Claims (7)
ロアージャケットと前記ロアージャケットに嵌合されたアッパージャケットとを含み、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持し、テレスコ調整時に前記コラム軸方向に伸縮可能なコラムジャケットと、
前記ロアージャケットによって前記アッパージャケットを締付保持させる締付機構と、 前記ロッアージャケットに支持され変形により衝撃を吸収する衝撃吸収部材と、
前記アッパージャケットと前記コラム軸方向に一体移動する第1ツース部材と、
前記締付機構による締付時に前記第1ツース部材に対する噛合状態になり前記締付機構による締付解除時に前記噛合を解除する噛合解除状態になる第2ツース部材と、
前記第2ツース部材と前記ロアージャケットとを連結し、二次衝突時に破断可能な連結部材と、
前記アッパージャケットと前記コラム軸方向に一体移動可能であり、前記締付機構の締付解除状態での二次衝突時に、前記噛合解除状態の前記第2ツース部材に当接して前記連結部材を破断させ且つ前記第2ツース部材を介して前記衝撃吸収部材を変形させる駆動部材と、を備え、
前記締付機構の締付状態での二次衝突時に、前記歯合状態の前記第2ツース部材が、前記連結部材を破断させ且つ前記衝撃吸収部材を変形させるように構成されている、ステアリング装置。 A steering shaft that can extend and contract in the column axis direction;
A column jacket that includes a lower jacket and an upper jacket fitted to the lower jacket, rotatably supports the steering shaft, and is telescopically adjustable in the column axis direction during telescopic adjustment;
A tightening mechanism for tightening and holding the upper jacket by the lower jacket, an impact absorbing member that is supported by the lower jacket and absorbs an impact by deformation,
A first tooth member that moves integrally in the column axial direction with the upper jacket;
A second tooth member that is in meshing state with the first tooth member when tightened by the tightening mechanism and is in meshing release state that releases the meshing when tightening is released by the tightening mechanism;
A connecting member that connects the second tooth member and the lower jacket, and that can be broken at the time of a secondary collision;
The upper jacket and the column shaft can move integrally, and at the time of a secondary collision in the tightening release state of the tightening mechanism, the connection member is broken by contacting the second tooth member in the mesh release state. And a drive member that deforms the shock absorbing member via the second tooth member,
A steering device, wherein the second tooth member in the meshing state is configured to break the connecting member and deform the shock absorbing member during a secondary collision in the tightening state of the tightening mechanism. .
前記駆動部材は、前記噛合解除状態で前記ストッパ部と当接することにより、前記アッパージャケットのテレスコ調整範囲の終端位置を規制する、ステアリング装置。 A stopper provided on the lower jacket or a member supported by the lower jacket;
The steering device is configured to regulate a terminal position of a telescopic adjustment range of the upper jacket by contacting the stopper portion in the mesh release state.
前記破断部の破断に伴う前記ストッパ部の脱落によって前記駆動部材の前記第2ツース部材側への移動が許容される、請求項2または3に記載のステアリング装置。 The lower jacket or the member supported by the lower jacket connects the stopper portion via a fracture portion that is broken by contact between the driving member and the stopper portion in a secondary collision in the mesh release state. And
4. The steering device according to claim 2, wherein the driving member is allowed to move toward the second tooth member due to the stopper portion being dropped due to the breaking of the breaking portion. 5.
前記連結部材は、前記コラム軸方向と直交する方向に延びて前記挿通孔に挿通され、前記第2ツース部材の回転変位に伴って前記挿通孔と相対摺動する挿通軸を含み、
前記挿通孔のコラム軸方向上側の内面は、前記噛合状態での二次衝突時の前記挿通軸の破断荷重と前記噛合解除状態での二次衝突時の前記挿通軸の破断荷重とを異ならせるように前記挿通軸の破断荷重を変更する破断荷重変更部を含む、請求項1〜4の何れか一項に記載のステアリング装置。 An insertion hole is formed in the second tooth member,
The connecting member includes an insertion shaft that extends in a direction orthogonal to the column axis direction and is inserted into the insertion hole, and that slides relative to the insertion hole in accordance with the rotational displacement of the second tooth member,
The inner surface of the insertion hole on the column axis direction upper side makes the breaking load of the insertion shaft at the time of the secondary collision in the meshing state different from the breaking load of the insertion shaft at the time of the secondary collision in the meshing release state. The steering device according to any one of claims 1 to 4, further comprising a breaking load changing unit that changes a breaking load of the insertion shaft.
前記噛合状態での前記突起の前記挿通軸に対する剪断方向と前記コラム軸方向とのなす角度と、前記噛合解除状態での前記突起の前記挿通軸に対する剪断方向と前記コラム軸方向とのなす角度とが異なっている、請求項5に記載のステアリング装置。 The breaking load changing portion includes a protrusion that shears the insertion shaft at the time of a secondary collision, and is commonly used for shearing in the meshing state and the meshing release state,
An angle formed between a shear direction of the protrusion with respect to the insertion shaft in the meshing state and the column axis direction, and an angle formed between a shear direction of the protrusion with respect to the insertion shaft and the column axis direction in the meshed release state. The steering device according to claim 5, which are different from each other.
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