JP2018007317A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部充電中にもバッテリ冷却を行う電動車両において、走行中にのみバッテリを冷却する電動車両と比較し、バッテリ冷却装置の作動時間が長くバッテリの電力消費が大きくなり、航続距離が低下することを抑制する電動車両を提供する。
【解決手段】制御手段は、走行中冷却開始温度Tds>走行中冷却停止温度Tdt>充電中冷却開始温度Tcs>充電中冷却停止温度Tctの順に温度が小さくなるよう、予め所定温度を設定する。外部充電中の冷却停止温度Tctは、走行中の冷却停止温度Tdtより低く設定されており、走行後の外部充電中にも、バッテリユニットは充電中冷却停止温度Tctになるまで冷却される。また、走行中にバッテリ冷却が開始された場合は、充電中冷却停止温度Tctより高い、走行中バッテリ冷却停止温度Tdt未満になった時点で冷却が停止されるため、走行用バッテリの電力消費が抑えられ、航続距離の低下が抑制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動車両に関する。
電動車両が走行する際にバッテリは充放電され発熱する。バッテリの発熱によりバッテリ温度が適正温度より高くなるとバッテリの劣化が進む。そこで、従来よりバッテリの劣化を抑制するために電動車両の走行中にバッテリを冷却している。
電動車両の走行中、バッテリ冷却装置は走行用バッテリの電力を消費してバッテリを冷却する。このため、電動車両の走行中にバッテリ冷却装置を作動させてバッテリを冷却すると、走行用バッテリの電力が車両走行以外でも消費されることになり、電動車両の航続距離が低下してしまう。
特許文献1では車両の走行中だけでなく、車両外部から供給される電力により充電を行っている間(以下、外部充電中と表記)にもバッテリを冷却している。その際、外部充電中のバッテリ冷却開始温度を車両走行中のバッテリ冷却開始温度より低い温度に設定することで、外部充電中にバッテリ温度を車両走行中のバッテリ冷却開始温度より低くなるまで十分に冷却しておき、走行中のバッテリ冷却頻度を減らすことで、航続距離の低下を抑制している。
国際公開第2013-141090号
特許文献1に記載される、走行中だけでなく外部充電中にもバッテリ冷却を行う電動車両は、外部充電中にバッテリ温度を車両走行中のバッテリ冷却開始温度より十分に低くなるまで冷却し、走行中のバッテリ冷却頻度を減らすよう構成されている。そして、外部充電中にバッテリ温度が車両走行中のバッテリ冷却開始温度より十分に低くなるよう、バッテリの冷却を停止するバッテリ冷却停止温度は、走行中にのみバッテリを冷却する電動車両と比較して、低く設定されることがある。
ゆえに、走行中だけでなく外部充電中にもバッテリ冷却を行う電動車両の走行中にバッテリ冷却が開始された場合には、走行中にのみバッテリを冷却する電動車両と比較して、バッテリ冷却装置の作動時間が長くなる。その結果、車両走行以外で消費されるバッテリの電力消費が大きくなり航続距離が低下するおそれがある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、走行中だけでなく外部充電中にバッテリを冷却する電動車両において、走行中にバッテリ冷却が開始された場合の航続距離低下を抑制することにある。
車両外部から供給される電力により充電可能なバッテリと、
走行時に、前記バッテリに蓄えられた電力を用いて前記バッテリを冷却するバッテリ冷却装置と、
前記バッテリの温度を取得するバッテリ温度取得手段と、
前記バッテリ温度所得手段によって取得される前記バッテリの温度に基づいて前記バッテリ冷却装置の作動を制御する制御手段と、
を備えた、前記バッテリに蓄えられた電力を用いて走行可能な電動車両において、
前記制御手段は、
車両走行中に、
前記バッテリの温度が第1所定温度以上のときには前記バッテリ冷却装置の作動を開始させ、前記第1所定温度より低い第2所定温度以下のときには前記バッテリ冷却装置の作動を停止させ、
前記バッテリが前記車両外部から供給される電力により充電されている場合に、
前記バッテリの温度が第3所定温度以上のときに前記バッテリ冷却装置の作動を開始させ、前記バッテリの温度が前記第3所定温度より低い第4所定温度以下のときに前記バッテリ冷却装置の作動を停止させ、
前記第1所定温度は前記第3所定温度より高く、
前記第2所定温度は前記第4所定温度より高いことを特徴とする電動車両。
本発明の電動車両は、車両外部から供給される電力により充電可能なバッテリと、走行時に、バッテリに蓄えられた電力を用いてバッテリを冷却するバッテリ冷却装置を備える。そして、バッテリが外部充電中であると判断され、且つ、バッテリの温度が第1所定温度以上であるとき、バッテリを冷却するバッテリ冷却装置を作動させ、バッテリの温度が第1所定温度よりも低い第2所定温度以下であるときは冷却装置を停止するよう冷却装置を制御する冷却制御手段も備える。また冷却制御手段は、車両が充電中であると判断され、且つ、バッテリの温度が第3所定温度以上であるとき、バッテリを冷却する冷却装置を作動させ、バッテリの温度が第3の所定温度よりも低い第4所定温度以下であるときは冷却装置を停止するよう冷却装置を制御する冷却制御手段も備える。さらに、前記第1所定温度は前記第3所定温度より高く、第2所定温度は前記第4所定温度より高くなっている。すなわち、バッテリが外部充電されているときのバッテリ冷却開始温度より、車両が走行しているときのバッテリ冷却停止温度は高く設定されている。また、バッテリが外部充電されているときのバッテリ冷却停止温度より、車両が走行しているときのバッテリ冷却停止温度が高く設定されている。
これにより、走行中にバッテリ冷却が開始されたとしても、バッテリ温度が外部充電中のバッテリ冷却停止温度よりも高く設定される走行中のバッテリ冷却停止温度未満になる場合にバッテリの冷却が停止される。すなわち、バッテリ温度が外部充電中のバッテリ冷却停止温度よりも高く設定されない場合に比して、バッテリ冷却時間を短くすることができる。さらに、走行中のバッテリ冷却開始温度は、充電中のバッテリ冷却開始温度より高く設定されているため、走行中のバッテリ冷却装置の作動は、バッテリを外部充電しているときに比して、開始されづらくなる。
以上より、外部充電中にバッテリ温度を車両走行中のバッテリ冷却開始温度より低くなるまで冷却する電動車両において、走行中にバッテリ冷却が開始された場合でも、バッテリの電力消費を抑制することができ航続距離が低下することを抑制できる。
第1実施形態としてバッテリの冷却装置を備えた電動車両を示す図である。 第1実施形態としてバッテリ冷却装置を備えた電動車両の主要構成部品を示す模式図である。 第1実施形態としての電動車両の状態とバッテリ温度を示す図である。 第1実施形態として車両走行中のバッテリ冷却ルーチンを示すフローチャートである。 第1実施形態として外部充電中のバッテリ冷却ルーチンを示すフローチャートである。 第2実施形態として外部充電中のバッテリ冷却ルーチンを示すフローチャートである。 第3実施形態として外部充電中のバッテリ冷却ルーチンを示すフローチャートである。 第4実施形態としてバッテリ冷却開始及び停止温度の閾値変更ルーチンを示すフローチャートである。 バッテリからの出力電流平均値と充電中冷却開始温度あるいは停止温度を示す図である。
以下、図1から図5を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。
図1において、符号1で示す電動車両は、モータ2の駆動で車輪3を回転させて走行するものである。電動車両1の車室内20に設けられた座席4の下部には、モータ2の電源部となるバッテリユニット5が配設されている。バッテリユニット5は、複数のセルを1つのモジュールとし、これらモジュールを複数備えた電池パックとして構成されている。バッテリユニット5は、車体を構成するフロアパネル6とフロアパネル6の下方に設けられた遮蔽板7とで構成されたユニット収納部8内に収納されている。
電動車両1は、バッテリ制御部9と、バッテリユニット5を冷却する冷却装置15と、バッテリユニット5の温度状態を取得する温度取得手段となる温度センサ21と、車両のシステムをオン・オフさせる図示されないキースイッチとを備える。さらに図2に示すよう、バッテリユニット5が外部充電器121による充電中か否かを検出する充電状況検出手段101と、冷却装置15を制御する冷却制御部10と、バッテリ制御部9と冷却制御部10を制御する制御手段100とを備えている。
キースイッチがオンならばシステムがオンとなり車両が走行モードにあり、キースイッチ25がオフならばシステムがオフになり車両が停止モードにあると検知できる。したがって、この車両の走行モードとは、実際に走行している場合だけでなく、走行中での停止状態も含まれ、停止モードにはこの走行中での停止状態は含まれない。
冷却装置15は、外気導入路13に配置された送風ファン14とそれを駆動する送風駆動モータ141とコンプレッサ18を備え、符号Sで示す冷却気流となる送風気流とコンプレッサ18の駆動により外気導入路13に配置された熱交換器17との間で冷媒を冷凍サイクル循環させることで外気を冷却し冷却風を発生させるエアコンユニット150と、エアコンユニット150からダクト16を介してユニット収納部8内に供給された冷却気流全般を車外に排出する排出ファン11と、排出ファン11を駆動する排出駆動モータ111を備えている。
エアコンユニット150は、車室内20に冷却気流Sを導入する室内冷却噴出口15aと、冷却気流をユニット収納部8へ案内するバッテリ冷却吹出口15bを備え、両者はダンパ19によって切り替えられるように構成されている。
ユニット収納部8の前側には導入口8aが形成され、後側8bに形成された排出口には排出ファン11が装着されている。排出ファン11は、ユニット収納部8内に空気を吸引するためのもので、このファンが回転することで、ユニット収納部8内の空気が排出されるように構成されている。
導入口8aには、ダクト16の一端16aがバッテリ冷却吹出口15bに連結されてエアコンユニット150からの冷却気流Sをユニット収納部8に案内する流路を内部に形成されたダクト16の他端16bが連結されている。ユニット収納部8内のバッテリユニット5は、このダクト16を介して案内されて導入される冷却気流Sによって冷却されるように構成されている。本形態において、ダクト16は、助手席4A側のフロア6に配設されている。
図2に示すとおり、車外に設置されている充電器121は、例えば三相電圧200ボルト/50KWで充電するもので、ケーブルを介してソケット12が延びている。電動車両1には、このソケット12が装着されるコネクタ124が設置さている。充電状況検出手段101は、コネクタ124に外部充電器121(ソケット12)が接続されていることを検出するものであり、例えば電圧計であっても良いし、コネクタ124の近傍に設けたメカニカルなスイッチであってもよい。充電状況検出手段101は制御手段100に信号線を介して接続されていて、充電状況の検出情報を出力している。
バッテリ制御部9は、バッテリユニット5への充電や温度を制御するもので、バッテリユニット5と温度検出センサ21、排出ファン11を作動する排出駆動モータ111、残存容量計29が接続されており、排出駆動モータ111に作動指令を送信して排出駆動モータ111の作動を制御するように構成されている。
冷却制御部10には、コンプレッサ18、送風駆動モータ141、ダンパ19を駆動して冷却気流の吹出口を切り替えるダンパ駆動部191が接続されていて、各駆動部に作動指令を送信することで各駆動部の作動を制御するように構成されている。
バッテリ制御部9、冷却制御部10及び制御手段100は、周知のコンピュータで構成されている。制御手段100は、バッテリ制御部9、冷却制御部10、キースイッチ(図示せず)、充電状況検出手段101が信号線で接続されている。そして、バッテリ制御部9から送信される温度センサ21からの温度情報と充電状況検出手段101からの検出情報とキースイッチからのシステムオン情報から、バッテリユニット5の温度Tと外部充電状態であるか否かと、システムがオンであるか否かを判定する。
冷却制御部10はバッテリユニット5の温度Tが所定温度よりも高い場合には、冷却装置15を作動させるように制御し、所定温度よりも低い場合には、冷却装置15の作動を停止させるよう制御する機能を備えている。具体的には、バッテリユニット5の温度Tが、予め制御手段100に設定されている所定温度T1より高い場合には、排気ファン11と送風ファン14を駆動すべく排出駆動モータ111と送風駆動モータ141とを作動させる。さらに、第1実施形態においては、コンプレッサ18を追加作動することで、冷却装置15の冷却能力を向上させることができる。但し、冷却能力の向上方法としては、排出駆動モータ111と送風駆動モータ141とが消費する電力を大きくする事等も考えられる。尚、第1実施形態において、外部充電されている車両のバッテリユニット5は車載されている冷却装置15によって冷却されるが、外部充電されている車両のバッテリユニット5は、車外に設置される外部充電時専用のバッテリ冷却装置によって冷却されてもよい。
車両状態とバッテリユニット5の温度Tbを示す図3を用いて冷却制御手段について説明する。
図3の横軸にはバッテリ制御部9から送信される充電状況検出手段101からの検出情報とキースイッチからのシステムオン情報から判断される車両状態、すなわち、車両が外部充電中であるのか、あるいは走行中であるのかが示されている。また、図3の縦軸には、バッテリユニット5の温度Tbが示されている。さらに、図3の縦軸には予め制御手段100に設定されている所定温度として、走行中冷却開始温度Tdsと走行中冷却停止温度Tdtと充電中冷却開始温度Tcsと充電中冷却停止温度Tctが示されている。
バッテリ制御部9から送信される充電状況検出手段101により、コネクタ124に外部充電器121が接続されていると検出される、かつキースイッチからのシステムオン情報から、システムがオフになっていると検出される場合には、制御手段100により車両状態は外部充電中と判断される。そして、車両状態が外部充電中である場合でバッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs以上であるときに、冷却制御部10は冷却装置15を作動させて、バッテリユニット5の冷却を開始する。また、車両状態が外部充電中である場合でバッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tct以下であるときに、冷却制御部10は冷却装置15の作動を停止させる。
バッテリ制御部9から送信される充電状況検出手段101により、コネクタ124に外部充電器121が接続されていないと検出される、かつキースイッチからのシステムオン情報から、システムがオンになっていると検出される場合には、制御手段100により車両状態は走行中と判断される。そして、車両状態が走行中である場合でバッテリユニット5の温度Tbが走行中冷却開始温度Tds以上であるときに、冷却制御部10は冷却装置15を作動させて、バッテリユニット5の冷却を開始する。また、車両状態が走行中である場合でバッテリユニット5の温度Tbが走行中冷却停止温度Tdt以下であるときに、冷却制御部10は冷却装置15の作動を停止させる。
図3に示すように、走行中冷却開始温度Tds>走行中冷却停止温度Tdt>充電中冷却開始温度Tcs>充電中冷却停止温度Tctの順に温度は低くなっている。
走行中だけでなく、外部充電中にもバッテリユニット5の冷却を行う電動車両においては、車両走行中のバッテリ冷却開始温度Tdsより十分にバッテリ温度Tbが低くなるよう、バッテリの冷却を停止するバッテリ冷却停止温度が、走行中にのみバッテリを冷却する電動車両と比較して、低く設定される。
ゆえに、走行中だけでなく外部充電中にもバッテリユニット5の冷却を行う電動車両の走行中にバッテリの冷却が開始された場合には、走行中にのみバッテリを冷却する電動車両に対して、バッテリ冷却装置の作動時間が長くなる。その結果車両走行以外で消費される走行用バッテリの電力消費が大きくなり航続距離が低下するおそれがある。
第1実施形態においては、走行中冷却開始温度Tds>走行中冷却停止温度Tdt>充電中冷却開始温度Tcs>充電中冷却停止温度Tctの順に温度が小さくなるよう予め制御部100に所定温度を設け、車両走行中の冷却停止温度Tdtを、外部充電中の冷却停止温度Tctより高くしている。そのため、走行中だけでなく外部充電中にもバッテリユニット5を冷却し、外部充電中にバッテリユニット5の温度Tbを車両走行中のバッテリ冷却開始温度Tdsより低くなるまで冷却する電動車両において、走行中にバッテリ冷却が開始された場合でも、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tctより高いバッテリ冷却停止温度Tdt以下になれば冷却が停止される。したがって、電動車両の走行中にバッテリ冷却が開始された場合でも、バッテリ冷却装置の作動時間は車両走行中の冷却停止温度Tdtを、外部充電中の冷却停止温度Tctより高くしていない場合に比して、冷却時間を短くなる。その結果、走行用バッテリの電力消費を抑制し、航続距離が低下することを抑制できる。さらに、走行中冷却開始温度Tdsを電中冷却開始温度Tcsより高くしている。そのため、走行中のバッテリ冷却装置の作動は、バッテリを外部充電しているときに比して、開始されづらくし、走行用バッテリの電力消費を抑制できる。
図4と図5に記載されるフローチャートを用いて本実施形態における制御手段100によるバッテリ冷却についてより詳細に説明する。
バッテリ制御部9から送信されるキースイッチからのシステムオン情報から、システムがオンになっていると検出される場合(図4参照)には、制御手段100により車両状態は走行中と判断され、図4に記載されるフローチャートに沿ってバッテリ冷却装置15は制御される。尚、本冷却ルーチンは所定時間内に繰り返し行われる。例えば本冷却ルーチンは10秒に1回行われる。
ステップ10(S10)において、制御手段100は温度センサ21によって取得されるバッテリユニット5の温度Tbが走行中冷却開始温度Tds以上であるか否かを判断する。このステップ10において肯定判定された場合、すなわち、バッテリユニットの温度Tbが走行中冷却開始温度Tds以上の場合には、ステップ11(S11)に進む。一方、このステップ11において否定判定された場合、すなわち、バッテリ温度Tbが走行中冷却開始温度Tdsより低い場合、本冷却ルーチンを終了する。
ステップ11(S11)において制御手段100は、バッテリ冷却装置15の作動を開始してバッテリユニット5の冷却(通常冷却)を開始する。このとき、バッテリ冷却装置15はバッテリユニット5に蓄えられている電力を消費して作動する。そして、通常冷却が開始されると送風駆動モータ141とダンパ駆動部191と排出駆動モータ111が作動する。これらが作動すると、ダンパ19がバッテリ冷却吹出口15bへ切り替えられ、送風ファン14と排気ファン11が回転するので、外気導入路13から外気が送風気流としてバッテリ冷却吹出口15b、ダクト16を介してバッテリ収納部8へ供給される。供給された送風気流はバッテリ収納部8でバッテリユニット5の熱を奪い、排気ファン11によって車外へ排出される。このような送風気流がバッテリ収納部8内を流通することで、バッテリユニット5が冷却されることになる。
ステップ12(S12)において、制御手段100は温度センサ21によって取得されるバッテリユニット5の温度Tbが走行中冷却停止温度Tdt以下であるか否かを判断する。このステップ12において肯定判定された場合、すなわち、バッテリユニットの温度Tbが走行中冷却停止温度Tdt未満の場合には、ステップ13(S13)に進む。一方、このステップ12において否定判定された場合、すなわち、バッテリユニットの温度Tbが走行中冷却停止温度Tdtより高い場合、再度ステップ11の処理へと戻る。
ステップ13において制御手段100は、バッテリ冷却装置15の作動を停止してバッテリユニット5の冷却(通常冷却)を停止する。そして本冷却ルーチンは終了する。
バッテリ制御部9から送信されるキースイッチからのシステムオン情報から、システムがオフになっていると検出される場合には、制御手段100により図5に記載されるフローチャートに沿ってバッテリ冷却装置15は制御される。尚、本冷却ルーチンは所定時間内に繰り返し行われる。例えば本冷却ルーチンは10秒に1回行われる。
ステップ21(S21)において、制御手段100はバッテリ制御部9から送信される充電状況検出手段101により、コネクタ124に外部充電器121が接続されていると検出されるか否かを判断する。このステップ21で肯定判定された場合、すなわちコネクタ124に外部充電器121が接続されていると検出される場合にはステップ22(S22)に進む。このステップ21で否定判定された場合、すなわちコネクタ124に外部充電器121が接続されていると検出されない場合には、本冷却ルーチンを終了する。
ステップ22において、制御手段100はバッテリ温度取得手段によって取得されるバッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs以上であるか否かを判断する。このステップ22において肯定判定された場合、すなわち、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs以上の場合には、ステップ23(S23)に進む。このステップ22において否定判定された場合、すなわち、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs未満であると判定された場合にはステップ(24)に進む。
ステップ23において、制御手段100はバッテリ冷却装置15の作動を開始してバッテリユニット5の急速冷却を開始する。このとき、バッテリ冷却装置15は外部充電器121より供給される電力を消費して作動する。そして、急速冷却が開始されると通常冷却のときと同様に送風駆動モータ141とダンパ駆動部191と排出駆動モータ111が作動するのに加えて、コンプレッサ18が作動する。コンプレッサ18が作動すると、熱交換器17とコンプレッサ18の間で冷媒が循環し、周知の冷凍サイクルの作用により、外気導入路13からの外気が熱交換器17によって冷却される。このため、バッテリ冷却吹出口15b、ダクト16を介してバッテリ収納部8へ供給される気流は、送風気流よりも温度の低い冷却気流となり、バッテリ収納部8でバッテリユニット5の熱を奪い、排気ファン11によって車外へ排出される。このような冷却気流がバッテリ収納部8内を流通することで、送風気流が流通する通常冷却の場合よりもバッテリユニット5が冷却されることになる。その後、本冷却ルーチンは終了する。
本実施例においては、冷却能力を向上させる手段として、通常冷却のときと比較してコンプレッサ18を追加で作動させる方法とした。但し、例えば急速冷却のときには、通常冷却のときに比して、冷却装置15で消費する電力を大きくし、送風駆動モータ141とダンパ駆動部191と排出駆動モータ111をより高出力で作動させることで冷却能力を向上させる等しても良い。
ステップ24において、制御手段100は温度センサによって取得されるバッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tct未満であるか否かを判断する。このステップ24において肯定判定された場合、すなわち、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tct未満の場合には、ステップ25(S25)に進む。このステップ24において否定判定された場合、すなわち、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tct以上の場合にはステップ26(S26)に進む。
ステップ25において、制御手段100はバッテリ冷却手段15の作動を停止してバッテリユニット5の冷却を停止する。そして本冷却ルーチンは終了する。
ステップ26において、制御手段100はバッテリ冷却装置15の作動を開始してバッテリユニット5の通常冷却をステップ11と同様に開始する。その後、本冷却ルーチンを終了する。
図3には車両状態が外部充電中でバッテリユニットの温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs以上のときは急速冷却を行い、バッテリユニットの温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs未満のときは通常冷却を行うようすが示されている。
以上より、本発明の第1実施形態における電動車両は、走行中冷却開始温度Tds>走行中冷却停止温度Tdt>充電中冷却開始温度Tcs>充電中冷却停止温度Tctの順に温度が小さくなるよう予め制御部100に所定温度を設け、車両走行中の冷却停止温度Tdtを、外部充電中の冷却停止温度Tctより高くしている。そのため、走行中だけでなく外部充電中にもバッテリユニット5を冷却し、外部充電中にバッテリユニット5の温度Tbを車両走行中のバッテリ冷却開始温度Tdsより低くなるまで冷却する電動車両において、走行中にバッテリ冷却が開始された場合でも、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tctより高いバッテリ冷却停止温度Tdt未満になれば冷却が停止される。したがって、電動車両の走行中にバッテリ冷却が開始された場合でも、バッテリ冷却装置の作動時間は車両走行中の冷却停止温度Tdtを、外部充電中の冷却停止温度Tctより高くしていない場合に比して、冷却時間を短くなる。その結果、走行用バッテリの電力消費を抑制し、航続距離が低下することを抑制できる。さらに、走行中冷却開始温度Tdsを電中冷却開始温度Tcsより高くしている。そのため、走行中のバッテリ冷却装置の作動は、バッテリを外部充電しているときに比して、開始されずらくし、走行用バッテリの電力消費を抑制できる。
さらに、本発明の第1実施形態における電動車両は、バッテリが充電中であると判断され、且つ、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tct以上であるとき、バッテリを冷却する冷却装置を制御する冷却制御手段も備える。さらに、冷却制御手段は、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs以上のときには、バッテリユニットの温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs未満に相当する状態よりも、冷却能力を大きくするよう、すなわち送風駆動モータ141とダンパ駆動部191と排出駆動モータ111が作動するのに加えて、コンプレッサ18が作動するよう制御する。
その結果、バッテリの温度が充電中冷却開始温度Tcs以上に相当する状態のときには、バッテリユニット5が充電中冷却開始温度Tcsに向けて急速冷却される。
これにより、バッテリ残容量がユーザ期待値に到達し、ユーザが外部充電を終了するまでの間に、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcsまで十分に冷却される可能性が高くなる。したがって、ユーザが外部充電を終了するまでの間にバッテリを十分に冷却することができずに電動車両の航続距離が低下することを抑制することも抑制できる。
図6を用いて本発明の第2実施形態の冷却ルーチンについて説明する。第2実施形態の冷却ルーチンにおいて、バッテリ制御部9から送信される充電状況検出手段101により、コネクタ124に外部充電器121が接続されていないと検出される、かつキースイッチからのシステムオン情報から、システムがオンになっていると検出される場合には、すなわち制御手段100により車両状態が走行中と判断される場合の冷却ルーチンは第1の実施形態と同様なので説明を省略する。尚、第2実施形態において、本ルーチンは所定時間内に所定回数行われるが、適宜このタイミングは変更して良い。第2実施形態においては30秒に1回行われるものとする。
ステップ31(S31)において、制御手段100はバッテリ制御部9から送信される充電状況検出手段101により、コネクタ124に外部充電器121が接続されていると検出されるか否かを判断する。このステップ31で肯定判定された場合、すなわちコネクタ124に外部充電器121が接続されていると検出される場合にはステップ32(S32)に進む。このステップ31で否定判定された場合、すなわちコネクタ124に外部充電器121が接続されていると検出されない場合には、ステップ33に進む。
ステップ32において、制御手段100はバッテリ温度取得手段21によって取得されるバッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tct未満であるか否かを判断する。このステップ32において肯定判定された場合、すなわち、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tct未満の場合には、ステップ33に進む。このステップ32において否定判定された場合、すなわち、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tctより高い場合にはステップ34(S34)に進む。
ステップ33において、第2実施形態における冷却ルーチンにおいて、ステップ33の処理が実行されるまでの間にどれだけの時間、バッテリが急速冷却されたかを示すバッテリ急速冷却時間累計値t秒をリセットして0秒とする。尚、バッテリ急速冷却時間累計値は例えばバッテリ制御部9でリセットされてもよいし、別途リセット部を設けられても良く、公知の方法を用いてリセットされれば良い。その後、本冷却ルーチンを終了する。
ステップ34において、バッテリ制御部9はバッテリ急速冷却時間累計値を算出する。算出方法としては、例えば、後述するステップ37が何回実行されたかを記憶しておき、その回数に本ルーチンが何秒に1回行われるかを乗算することで算出される。例えば、本実施形態において、ステップ37が5回実行され、本ルーチンが30秒に1回行われることを考慮すると、バッテリ急速冷却時間は150秒となる(5回×30秒/1回=150秒)。或いは、S31で肯定判定される、つまり外部電源が接続された時点からの経過時間をバッテリ急速冷却時間累計値としても良い。尚、バッテリ急速冷却時間累計値の算出は別途算出部を設けても良く、公知の方法を第2実施形態に適用して行えばよい。その後、ステップ35(S35)へと進む。
ステップ35において、制御手段100はステップ34で算出したバッテリ急速冷却時間累計値が予め定められる所定値以上であるか否かを判定する。本実施例においては、所定値としてバッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs未満になる可能性が高い値として900秒を設定した。尚、設定の際には所定値の間バッテリユニット5を急速冷却することで、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs未満になるように設定できれば、所定値はバッテリユニットの温度Tbと所定値からなるマップを用いて設定したり、或いは実験値としてその他の固有値を用いて良い。ステップ35において肯定判定された場合、すなわちバッテリ急速冷却時間累計値が所定値以上であると判定された場合には、ステップ36へと進む。ステップ35において否定判定された場合、すなわちバッテリ急速冷却時間累計値が所定値未満であると判定された場合には、ステップ37へ進む。
ステップ36において、制御手段100は、ステップ11と同様にバッテリ冷却装置15の作動を開始してバッテリユニット5の冷却(通常冷却)を開始する。その後、本冷却ルーチンを終了する。
ステップ37において、制御手段100は、ステップ23と同様に、バッテリ冷却装置15の作動を開始してバッテリユニット5の急速冷却を開始する。その後、本冷却ルーチンを終了する。
以上より、第2実施形態における電動車両は、第1実施形態と同様に、走行中冷却停止温度Tdt>充電中冷却停止温度Tctの順に温度が低くなるよう予め制御部100に所定温度を設けているため、車両走行中だけでなく外部充電中にもバッテリユニット5の冷却を行う電動車両において、車両走行中にバッテリ冷却が開始された場合のバッテリ冷却時間を短くすることができる。
したがって、電動車両の走行中にバッテリ冷却が開始された場合でも、走行用バッテリの電力消費を抑制することができ航続距離が低下することを抑制できる。さらに、走行中冷却開始温度Tdsを電中冷却開始温度Tcsより高くしている。そのため、走行中のバッテリ冷却装置の作動は、バッテリを外部充電しているときに比して、開始されずらくし、走行用バッテリの電力消費を抑制できる。
また第1実施形態とは異なり、バッテリユニット5の急速冷却時間累計値が所定値未満の場合には、バッテリを冷却する冷却装置を通常冷却するよう制御する冷却制御手段を備える。さらに、冷却制御手段は、急速冷却時間累計値が所定値未満の場合には、急速冷却時間累計値が所定値以上の場合よりも、冷却能力を大きくし、バッテリユニット5を急速冷却するよう冷却装置を制御する冷却制御手段を備える。 すなわち、バッテリユニット5の急速冷却時間が所定値未満のときには、バッテリユニット5の急速冷却時間が所定値を超えるまで急速冷却される。
これにより、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、バッテリ残容量がユーザ期待値に到達し、ユーザが外部充電を終了するまでの間に、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcsまで十分に冷却される可能性が高くなる。したがって、ユーザが外部充電を終了するまでの間にバッテリを十分に冷却することができずに電動車両の航続距離が低下することを抑制できる。
本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の冷却ルーチンにおいて、バッテリ制御部9から送信される充電状況検出手段101により、コネクタ124に外部充電器121が接続されていないと検出される、かつキースイッチからのシステムオン情報から、システムがオンになっていると検出される場合には、すなわち制御手段100により車両状態が走行中と判断される場合の冷却ルーチンは第1実施形態と同様なので説明を省略する。尚、第3の実施形態において、本ルーチンは30秒に1回行われるものとするが、適宜このタイミングは変更して良い。
ステップ41(S41)において、制御手段100はバッテリ制御部9から送信される充電状況検出手段101により、コネクタ124に外部充電器121が接続されていると検出されるか否かを判断する。このステップ41で肯定判定された場合、すなわちコネクタ124に外部充電器121が接続されていると検出される場合にはステップ42(S42)に進む。このステップ41で否定判定された場合、すなわちコネクタ124に外部充電器121が接続されていると検出されない場合には、ステップ42に進む。
ステップ42において、制御手段100は温度センサ21によって取得されるバッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tct未満であるか否かを判断する。このステップ42において肯定判定された場合、すなわち、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tct未満の場合には、ステップ43に進む。このステップ42において否定判定された場合、すなわち、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tctより高い場合にはステップ44(S44)に進む。
ステップ43において、ステップ41で肯定判定された時点、つまり外部電源接続時からのバッテリ容量がどれだけ増加したかを示すバッテリ容量増加値をリセットし、0にする。尚、バッテリ容量増加値は例えばバッテリ制御部9でリセットされてもよいし、別途リセット部を設けられても良く、公知の方法を用いてリセットされれば良い。その後、本冷却ルーチンを終了する。
ステップ44において、バッテリ制御部9はバッテリ容量増加値を決定する。決定方法としては、ステップ41の肯定判定時、つまり外部電源接続時からの経過時間とバッテリ容量増加値とのマップから決定する。尚、バッテリ容量増加値の決定は別途決定部を設けても良く、公知の方法を第3実施形態に適用して行えばよい。その後、ステップ45(S35)へと進む。
ステップ45において、制御手段100はステップ44で算出したバッテリ容量増加値が予め定められる所定値以上であるか否かを判定する。本実施例においては、所定値とし外部充電中のバッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs以下になる可能性が高い値として15%を設定した。尚、設定の際には所定値の間バッテリユニット5を急速冷却することで、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcs以下になるように設定できれば、所定値はバッテリユニットの温度Tbと所定値からなるマップを用いて設定したり、或いは実験値としてその他の固有値を用いて良い。ステップ45において肯定判定された場合、すなわちバッテリ容量増加値が所定値以上であると判定された場合には、ステップ46へと進む。ステップ45において否定判定された場合、すなわちバッテリバッテリ容量増加値が所定値未満であると判定された場合には、ステップ47へ進む。
ステップ46において、制御手段100は、ステップ11と同様にバッテリ冷却装置15の作動を開始してバッテリユニット5の冷却(通常冷却)を開始する。その後、本冷却ルーチンを終了する。
ステップ47において、制御手段100は、ステップ23と同様に、バッテリ冷却装置15の作動を開始してバッテリユニット5の急速冷却を開始する。その後、本冷却ルーチンを終了する。
第3実施形態における電動車両は、第1及び第2実施形態と同様に、走行中冷却開始温度Tds>走行中冷却停止温度Tdt>充電中冷却開始温度Tcs>充電中冷却停止温度Tctの順に温度が小さくなるよう予め制御部100に所定温度を設け、車両走行中の冷却停止温度Tdtを、外部充電中の冷却停止温度Tctより高くしている。そのため、走行中だけでなく外部充電中にもバッテリユニット5を冷却し、外部充電中にバッテリユニット5の温度Tbを車両走行中のバッテリ冷却開始温度Tdsより低くなるまで冷却する電動車両において、走行中にバッテリ冷却が開始された場合でも、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却停止温度Tctより高いバッテリ冷却停止温度Tdt未満になれば冷却が停止される。したがって、電動車両の走行中にバッテリ冷却が開始された場合でも、バッテリ冷却装置の作動時間は車両走行中の冷却停止温度Tdtを、外部充電中の冷却停止温度Tctより高くしていない場合に比して、冷却時間を短くなる。その結果、走行用バッテリの電力消費を抑制し、航続距離が低下することを抑制できる。さらに、走行中冷却開始温度Tdsを電中冷却開始温度Tcsより高くしている。そのため、走行中のバッテリ冷却装置の作動は、バッテリを外部充電しているときに比して、開始されずらくし、走行用バッテリの電力消費を抑制できる。
さらに、第1及び第2実施形態とは異なり、バッテリユニット5の容量増加値が所定値以上の場合には、バッテリを冷却する冷却装置を通常冷却するよう制御する冷却制御手段を備える。さらに、冷却制御手段は、バッテリ容量増加値が所定値未満の場合には、バッテリ容量増加値が所定値以上の場合よりも、冷却能力を大きくし、バッテリユニット5を急速冷却するよう冷却装置を制御する冷却制御手段を備える。すなわち、バッテリユニット5の容量増加値が所定値未満のときには、バッテリユニット5の急速冷却時間が所定値を超えるまで急速冷却される。
これにより、第3実施形態においても第1及び第2実施形態と同様に、バッテリ残容量がユーザ期待値に到達し、ユーザが外部充電を終了するまでの間に、バッテリユニット5の温度Tbが充電中冷却開始温度Tcsまで十分に冷却される可能性が高くなる。したがって、ユーザが外部充電を終了するまでの間にバッテリを十分に冷却することができずに電動車両の航続距離が低下することを抑制できる。
第4実施形態について説明する。第1〜第3実施形態における電動車両では、予め制御部100に設けられた充電中冷却開始温度Tcsと充電中冷却停止温度Tctを用いて、冷却装置を制御している。一方で、第4実施形態においては充電中冷却開始温度Tcsと充電中冷却停止温度Tctは車両走行中のユーザのバッテリの使い方で変化する。すなわち、バッテリ消費量が多い走行、つまりバッテリユニット5の温度Tbが上昇しやすい走行を頻繁にするユーザ対しては、充電中冷却開始温度Tcsと充電中冷却停止温度Tctをより低く設定することで、車両走行中のバッテリユニット5の冷却頻度を減らす。
図8を用いて、充電中冷却開始温度Tcsと充電中冷却停止温度Tctの変更方法を説明する。充電中冷却開始温度Tcsと充電中冷却停止温度Tctが変更される点以外は第1〜第3実施形態と同様なため説明を省略する。
ステップ51(S51)において、バッテリ制御部9はバッテリユニット5の過去1週間の入入出力電流の平均値I2[A2]を日にち別に算出する。その後、ステップ52へ進む。尚、バッテリユニット5の入出力電流の平均値の算出は、公知の技術を用いれば良い。
ステップ52(S52)において、制御手段100は図9に示すようにバッテリユニット5の入出力電流の平均値I2[A2]と、充電中冷却開始温度Tcs及び充電中冷却停止温度Tctとを記憶したマップを参照する。その後ステップ53に進む。
ステップ53(S53)において、制御手段100はステップ51で算出された平均値Iとステップ52で参照するマップから充電中冷却開始温度Tcs及び充電中冷却停止温度Tctを決定する。
ステップ54(S54)において、制御手段100は現在の充電中冷却開始温度Tcs及び充電中冷却停止温度Tctを、ステップ53で決定された充電中冷却開始温度Tcs及び充電中冷却停止温度Tctへと変更する。
第4実施形態における電動車両は、バッテリユニット5の過去1週間の入出力電流の平均値I2[A2]を日にち別に算出するバッテリ制御部9と、入出力電流の平均値I2[A2]と、充電中冷却開始温度Tcs及び充電中冷却停止温度Tctとを記憶したマップを備える。さらに、平均値I2[A2]とステップ52で参照するマップから充電中冷却開始温度Tcs及び充電中冷却停止温度Tctを決定したのち、現在の充電中冷却開始温度Tcs及び充電中冷却停止温度Tctを、ステップ53で決定された充電中冷却開始温度Tcs及び充電中冷却停止温度Tctへと変更する制御手段100を備える。従って、バッテリユニット5の出力電流Iの平均値に応じて、充電中冷却開始温度Tcs及び充電中冷却停止温度Tctを変更することができる。
ゆえに、バッテリ5の出力電流Iの平均値が大きくなるユーザ、つまり、バッテリ消費量が多く、バッテリユニット5の温度Tbが上昇しやすい走行を頻繁にするユーザ対しては、充電中冷却開始温度Tcsと充電中冷却停止温度Tctをより低く設定することできる。そして、車両走行中にバッテリユニット5の温度Tbが走行中冷却開始温度Tdsより高くなり、車両走行中にバッテリユニット5を冷却する頻度を減らすことができる。
以上第1〜第4実施形態を用いて、本発明に係わる電動車両について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の技術的範囲内において様々な変形が可能であることはいうまでもない。また上述した実施形態では電動車両として内燃機関を備えない電動車両を例示して説明を行ったが、シリーズ式及びパラレル式ハイブリット車両、あるいは燃料電池を発電手段としてなる燃料電池車や他の車両形態を含み、バッテリを搭載する様々な車両に対して適用可能である。さらに、外部電源の接続形態として非接触給電によるものであっても良い。また、上述した実施形態においては、システムオフ時にのみ外部充電が行われるものとしたが、例えばシステムオン時に外部充電が行われるよう構成しても良い。
1 電動車両
2 モータ
3 車輪
5 バッテリユニット
11 排出ファン
14 送風ファン
15 エアコンユニット
16 ダクト
15 冷却装置
18 コンプレッサ
21 温度センサ
101 充電状況検出手段
100 制御手段
111 排出駆動モータ
121A 外部充電器
141 送風駆動モータ
S 冷却気流
Tb バッテリユニットの温度
Tcs 充電中冷却開始温度
Tct 充電中冷却停止温度
Tds 走行中冷却開始温度
Tdt 走行中冷却停止温度

Claims (1)

  1. 車両外部から供給される電力により充電可能なバッテリと、
    走行時に、前記バッテリに蓄えられた電力を用いて前記バッテリを冷却するバッテリ冷却装置と、
    前記バッテリの温度を取得するバッテリ温度取得手段と、
    前記バッテリ温度所得手段によって取得される前記バッテリの温度に基づいて前記バッテリ冷却装置の作動を制御する制御手段と、
    を備えた、前記バッテリに蓄えられた電力を用いて走行可能な電動車両において、
    前記制御手段は、
    車両走行中に、
    前記バッテリの温度が第1所定温度以上のときには前記バッテリ冷却装置の作動を開始させ、前記第1所定温度より低い第2所定温度以下のときには前記バッテリ冷却装置の作動を停止させ、
    前記バッテリが前記車両外部から供給される電力により充電されている場合に、
    前記バッテリの温度が第3所定温度以上のときに前記バッテリ冷却装置の作動を開始させ、前記バッテリの温度が前記第3所定温度より低い第4所定温度以下のときに前記バッテリ冷却装置の作動を停止させ、
    前記第1所定温度は前記第3所定温度より高く、
    前記第2所定温度は前記第4所定温度より高いことを特徴とする電動車両。
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