JP2018006500A - 搬送対象物を搬送する搬送方法 - Google Patents

搬送対象物を搬送する搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018006500A
JP2018006500A JP2016129674A JP2016129674A JP2018006500A JP 2018006500 A JP2018006500 A JP 2018006500A JP 2016129674 A JP2016129674 A JP 2016129674A JP 2016129674 A JP2016129674 A JP 2016129674A JP 2018006500 A JP2018006500 A JP 2018006500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
pick
transport
conveyance
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016129674A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6700124B2 (ja
Inventor
真也 岡野
Shinya Okano
真也 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2016129674A priority Critical patent/JP6700124B2/ja
Publication of JP2018006500A publication Critical patent/JP2018006500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6700124B2 publication Critical patent/JP6700124B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】煩雑な演算等を行うことなく、搬送対象物が規定位置に配置されているか否かを判断し、搬送装置の所望の位置に搬送対象物を効率的に載置させる。
【解決手段】搬送ピックを搬送対象物下方の所定位置に挿入する工程と、当該所定位置において搬送ピックが搬送対象物を保持可能であるような規定位置に搬送対象物が位置しているか否かを判断する工程と、を有し、搬送ピックには3箇所以上に搬送対象物有無検知センサが設けられ、搬送対象物有無検知センサの検知により規定位置に搬送対象物が位置していると判断された場合には、搬送ピックを上昇させて当該搬送ピックにより搬送対象物を保持させ、搬送対象物有無検知センサの検知により規定位置に搬送対象物が位置していないと判断された場合には、搬送ピックの探り動作により規定位置内に搬送対象物を位置させた後、搬送ピックを上昇させて当該搬送ピックにより搬送対象物を保持させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、搬送対象物を搬送する搬送方法、特に、半導体ウェハ、液晶用基板、有機EL素子等の被処理体を処理チャンバに搬送する搬送方法に関する。
例えば半導体デバイスや液晶パネルなどの製造プロセスにおいては、半導体基板や液晶用基板(以下、半導体基板や液晶用基板を単に「ウェハ」という)といった被処理体に対する成膜処理、エッチング処理、酸化処理などの各種処理が、個別の処理装置内で行われる。ウェハを処理装置との間で搬入出させる際には、通常、ウェハを保持する保持部としての搬送アームを備えた搬送装置が用いられる。搬送装置には様々のタイプが存在するが、例えば単一関節のアームや、多関節のアームを伸張動作、後退動作させることにより保持部を往復移動させるものが用いられることが多い。
このような搬送装置では、例えばウェハを処理装置との間で搬入出させる際にウェハを保持する搬送アームがウェハの受け渡しを行うが、その際にウェハを搬送アーム上の所望の位置に正確に位置合わせして受け渡しを行うことが求められる。このような基板処理システム内の各箇所で実施されるウェハの位置合わせ技術としては、種々の方法が提案されている。
例えば特許文献1には、ウェハのエッジを3箇所のエッジセンサによって検出し、検出位置情報からウェハの中心位置を算出し、算出された中心位置に基づき位置合わせを行う技術が開示されている。本技術では、センサとしては投光部と受光部を有する透過型センサが用いられ、センサへの信号伝達には光ファイバが用いられている。
また、例えば特許文献2には、搬送装置のハンド部(アーム先端部)にウェハの周縁を検出する透過型センサを設け、このセンサ情報からウェハの中心位置を求め、ウェハを載置するための所定位置の中心と、ウェハの中心位置とを合わせるように位置合わせしてウェハの載置を行う技術が開示されている。
また、例えば特許文献3には、搬送装置の支持部材の先端にウェハを検知するためのセンサを取り付け、検知されたウェハの中心位置と基準位置とのずれ量を求め、当該ずれ量を加味した位置に支持部材を移動させてウェハを支持し、カセットからウェハを取り出す技術が開示されている。
特開平8−64654号公報 特開平11−195686号公報 特開平9−134944号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、位置合わせの際に用いるエッジセンサをロッドに伴って設ける必要があるため、設備構成が煩雑となってしまう。また、位置合わせに際し、中心位置の算出を計算によって行っており、更には、エッジセンサによって求めた3点が一致しない場合には、再度計算を行うといった工程を行っているため、計算を行うCPU等の負荷が大きくなる恐れがある。
また、上記特許文献2に記載の技術は、ウェハを所定の載置位置に載置する場合の技術であり、ウェハをハンド部に保持する際の位置合わせに関しては何ら言及していない。また、上記特許文献3に記載の技術では、ハンド部材に取り付けられたセンサを用いてカセット内での基板の位置ずれ量を求め、当該ずれ量を加味した位置で基板を支持して取り出しているが、位置ずれ量の算出等に演算手段を用いており、上記特許文献1と同様、演算手段としてのCPU等の負荷が大きくなる恐れがある。
例えば半導体基板や液晶用基板といった被処理体(ウェハ)に対する成膜処理、エッチング処理、酸化処理などの各種処理を行うシステムでは、ロードロック室などのウェハを待機させておく場所が複数設けられていることが一般的である。このような待機所には、ウェハを待機させておくための所定の位置が定められており、ウェハを搬送するための搬送装置は、その所定の位置にウェハが待機しているものとしてウェハの受け渡し等を含む搬送を行う。
しかしながら、この待機所には、加温された状態のウェハが搬入される場合があり、その際には、待機所において待機している間に例えば室温条件下で冷却される。そのような場合にはウェハに微小の反りなどが生じ、ウェハが待機中に所定の待機位置からずれてしまう場合がある。
そのような場合に、煩雑な計算工程等を必要とせず、簡易な手段でもって搬送装置の所定の位置にウェハを保持することが可能となるような技術が求められている。
このような事情に鑑み、本発明の目的は、搬送対象物を搬送する搬送装置において、煩雑な演算等を行うことなく、搬送対象物が規定位置に配置されているか否かを判断し、搬送装置の所望の位置に搬送対象物を効率的に載置させることが可能な搬送方法を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明によれば、搬送ピックを備えた搬送装置において搬送対象物を搬送する搬送方法であって、前記搬送ピックを搬送対象物下方の所定位置に挿入する工程と、当該所定位置において前記搬送ピックが搬送対象物を保持可能であるような規定位置に搬送対象物が位置しているか否かを判断する工程と、を有し、前記搬送ピックには3箇所以上に搬送対象物有無検知センサが設けられ、前記搬送対象物有無検知センサの検知により前記規定位置に搬送対象物が位置していると判断された場合には、前記搬送ピックを上昇させて当該搬送ピックにより搬送対象物を保持させ、前記搬送対象物有無検知センサの検知により前記規定位置に搬送対象物が位置していないと判断された場合には、前記搬送ピックの探り動作により前記規定位置内に搬送対象物を位置させた後、前記搬送ピックを上昇させて当該搬送ピックにより搬送対象物を保持させることを特徴とする、搬送方法が提供される。
前記搬送ピックの探り動作は、前記3箇所以上に設けられた搬送対象物有無検知センサのうち、搬送対象物を検知しなかった搬送対象物有無検知センサが搬送対象物を検知するような方向へ当該搬送ピックを移動させて行われても良い。
前記搬送対象物有無検知センサは、前記搬送ピック上において所定の径を有する同心円の円周上の3箇所以上に配置され、当該搬送対象物有無検知センサは、前記同心円の円周方向において等間隔に配置されても良い。
前記搬送対象物有無検知センサは、反射式のファイバーセンサであっても良い。
本発明によれば、搬送対象物を搬送する搬送装置において、煩雑な演算等を行うことなく、搬送対象物が規定位置に配置されているか否かを判断し、搬送装置の所望の位置に搬送対象物を効率的に載置させることが可能となる。
本実施の形態に係る搬送装置が適用される基板処理システムの構成を示す概略平面図である。 ウェハ搬送装置の概略斜視図である。 搬送ピックの概略説明図である。 搬送ピックによるウェハの保持に関する概略説明図である。 ウェハ探り動作の他の一例を示す概略図である。 参考例1に係る搬送ピックの概略平面図である。 参考例1に係る搬送ピックの動作に関する概略説明図である。 参考例1におけるウェハの位置補正に関する概略説明図である。 参考例2に係る搬送ピックの概略側面図である。 参考例3に係る搬送ピックとウェハとの位置合わせ技術に関する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本実施の形態に係る搬送装置が適用される基板処理システム1の構成を示す概略平面図である。本実施形態の基板処理システム1では、基板としてのウェハWに所定の処理を行う。
基板処理システム1は、基板処理システム1に対するウェハWの搬入出をカセットC単位で行うカセットステーション2と、例えば被処理体としてのウェハWを処理する処理ステーション3を有している。カセットステーション2と処理ステーション3とは、ロードロック室4を介して一体に接続された構成となっている。
カセットステーション2は、カセット載置部10と、カセット載置部10に隣接して設けられた搬送室11を備えている。カセット載置部10には、複数のウェハWを収容可能なカセットCをX方向(図1中の左右方向)に複数、例えば3つ並べて載置できる。搬送室11には、ウェハ搬送アーム12が設けられている。ウェハ搬送アーム12は、上下方向、左右方向及び鉛直軸周り(図中θ方向)に移動自在であり、カセット載置部10のカセットCと、ロードロック室4との間でウェハWを搬送できる。搬送室11のX方向負方向側の端部には、ウェハWのノッチ等を認識してウェハの位置決めを行うアライメント装置13が設けられている。
処理ステーション3は、ウェハWに所定の処理を行う複数の処理チャンバ20と、多角形状(図示の例では八角形状)の真空搬送室21を備えている。各処理チャンバ20は、この真空搬送室21の周囲を囲むように配置されている。また、ロードロック室4は、真空搬送室21と接続されている。
真空搬送室21内には、被処理体ならびに搬送対象物としてのウェハWを搬送するウェハ搬送装置31が設けられている。ウェハ搬送装置31は、ウェハWを保持する保持部としての搬送ピック40と、旋回及び伸縮自在なアーム機構32を備え、ウェハWをロードロック室4、真空搬送室21及び処理チャンバ20との間で搬送することができる。なお、図1にはアーム機構32が真空搬送室21の中央に1つのみ設けられる場合を図示したが、複数のアーム機構32が設けられても良い。
ここで、図2を参照してアーム機構32を含むウェハ搬送装置31の詳細な構成について説明する。図2はウェハ搬送装置31の概略斜視図である。
アーム機構32は、直線形状の第1のアーム34と、当該第1のアーム34と接続される直線形状の第2のアーム35とを有している。第1のアーム34の基端部は中央ハブ36に接続され、第1のアーム34は中央ハブ36の中心を中心軸として回転可能に構成されている。第1のアーム34の先端部と第2のアーム35の基端部との間には関節部37が設けられ、第2のアーム35は、関節部37を中心軸として回転可能に構成されている。
そして、第2のアーム35の先端部には、ウェハWを保持する保持部としての搬送ピック40が設けられている。中央ハブ36にはモータ38が接続され、このモータ38によってアーム機構32は水平方向に伸縮し、搬送ピック40は水平方向に移動自在に構成されている。また、このモータ38によってアーム機構32は鉛直方向に移動し、搬送ピック40は鉛直方向に移動自在に構成されている。なお、モータ38にはエンコーダ(図示せず)が設けられ、当該エンコーダによって搬送ピック40の水平方向の移動量、すなわち搬送ピック40の水平方向の位置および鉛直方向の位置を把握することができる。
また、図1に示すように、処理装置20と真空搬送室21の境界であり、ウェハWを処理装置20へ搬送(搬入出)させる際の搬入出口25には、それぞれの処理装置20ごとに当該搬入出口25の両側にウェハWの通過を感知するセンサ26、26が設けられている。センサ26は発光部と受光部を備え、これら発光部と受光部は搬送ピック40(ウェハW)を挟んで、鉛直方向に対向して配置されている。そして、センサ26では、搬送ピック40に保持されたウェハWを検知する。なお、センサ26の構成は本実施形態に限定されず、任意の構成を取り得る。例えばセンサ26は発光部と受光部が一体に構成されたセンサであって、搬入出口25の上部に配置されていてもよい。
以上図1を参照して説明した本実施の形態に係る基板処理システム1においては、種々の場所において基板の搬送や受け渡しが行われる。例えば、カセットステーション2内のカセット載置部10とカセットCとの間ではウェハ搬送アーム12を用いてウェハWの搬送が行われる。また、その際にはウェハ搬送アーム12とアライメント装置13との間でもウェハWのやり取りが行われる場合もある。また、ウェハ搬送装置31を用いてロードロック室4、真空搬送室21及び処理チャンバ20との間でウェハWの搬送が行われる。
このようなウェハWの搬送系の中で、カセットC、アライメント装置13、ロードロック室4内、処理チャンバ20内などの種々の場所において、載置されたウェハWをウェハ搬送アーム12あるいはアーム機構32によって保持する作業が行われるが、その際にウェハWが常に所定の位置に載置されているとは限らない。例えばカセットCやロードロック室4内では、加温されたウェハWの冷却(クーリング)が行われることが有り、冷却によってウェハWに反りや歪みが生じることもあり、所定の位置から外れてしまう場合もある。
ウェハWが所定の位置から外れた場合に、確実にウェハWを各アーム(搬送用ピック)に保持するためにはウェハWと各アーム(搬送用ピック)との間において位置合わせを行う必要がある。そこで以下では、確実にウェハWを保持するためのアームの構成について説明する。なお、以下ではウェハ搬送装置31の搬送ピック40を例示して説明するが、本実施の形態に係る構成は、基板処理システム内のあらゆる搬送用ピック(例えばウェハ搬送アーム12のピック)に適用可能である。
次に、図3を参照してウェハWの保持部としての搬送ピック40の詳細な構成について説明する。図3は、搬送ピック40の概略説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は概略側面図である。なお、図3(a)にはウェハWを保持した様子を実線にて図示している。
図3に示すように、保持部としての搬送ピック40は、略U字形状の本体部41と、本体部41を支持する支持プレート42を有している。本体部41は、例えば図示しないボルト等の締結部材によって支持プレート42に接続されている。また支持プレート42には、図示しないエアシリンダーを有するパッド駆動部45(図中一点鎖線参照)が設けられており、このパッド駆動部45の駆動により後述するパッド部材50によるウェハWの外縁部の固定および固定解除が行われる。
また、本体部41の2箇所の先端部と、根元部の2箇所には、ウェハWが本体部41の上面に載置され、保持する際に、搬送ピック40の所定位置にウェハWを固定させて保持するための可動式のパッド部材50が、例えば図示の4箇所に取り付けられている。即ち、搬送ピック40上の所定位置にウェハWが載置された際には、図3(b)に示すように、これらのパット部材50によりウェハWの外縁部が固定され、位置ずれや落下等が防止される構成となっている。
また、本体部41の2箇所の先端部近傍と、根元部の1箇所の計3箇所には、搬送対象物としてのウェハWの有無を検知する搬送対象物有無検知センサ60(以下、ウェハ有無検知センサ60とも記載)がそれぞれ取り付けられている。このウェハ有無検知センサ60は、例えば本体部41に埋め込み式で設けられる反射式のファイバーセンサである。
これらウェハ有無検知センサ60の取り付け箇所は、同心円Sの円周上であることが好ましく、更には、当該円周上において等間隔(即ち、周方向120°間隔)となるような配置構成であることが好ましい。また、これらウェハ有無検知センサ60の配置構成に関しては、同心円SはウェハWの外周円に比べてわずかに小径であるような位置関係が好ましい。例えばウェハWの直径が300mmである場合には、上記同心円Sの直径は297mmとされる。
なお、ここで説明したウェハ有無検知センサ60の数や配置構成は一例であり、これに限られるものではない。例えば、ウェハ有無検知センサ60は3箇所以上の任意の複数箇所に取り付けられても良く、その配置は搬送ピック40の本体部41上であればどのような位置でも良い。
次に、図4を参照して、以上説明したように構成される搬送ピック40の動作及びウェハWを保持する際の位置合わせについて説明する。図4は、搬送ピック40によるウェハWの保持に関する概略説明図であり、(a)〜(d)の順に時系列での搬送ピック40の動きを図示している。なお、図4に示す説明は、搬送のために搬送ピック40によってウェハWを保持する際に、ウェハWの位置が所定の位置からずれていた場合に実施される工程であり、ウェハWが当初より所定の位置にある場合などには位置合わせを行う必要はない。
先ず、図4(a)に示すように、搬送ピック40が搬送対象物であるウェハWの方向に向かって動作し(図中矢印方向)、ウェハWの下部空間に搬送ピック40が挿入される。この時、ウェハWの下面と搬送ピック40とは、搬送ピック40に設けられたパッド部材50がウェハWに接触しない程度に離間された状態にされる。
例えばウェハWが所定の位置(規定位置)からずれていた場合、図4(b)に示すように、3箇所のウェハ有無検知センサ60のうち少なくとも1つのセンサがウェハWを検知しないことになる。このような場合には、ウェハWを保持するに際し、規定位置にウェハWが載置されていないとみなされ、ウェハ有無検知センサ60を用いて更なる検知が実施されることになる。
なお、この時点で全てのウェハ有無検知センサ60にウェハWが検知された場合には、ウェハWが規定位置に存在すると判断され、搬送ピック40が上昇し、パッド部材50により当該搬送ピック40上にウェハWが保持されることになる。
次いで、ウェハ有無検知センサ60のうち少なくとも1つのセンサにウェハWが検知されない場合には、種々のウェハ探り動作が行われる。本実施の形態では、ウェハ探り動作の一例として、3箇所に設けられたウェハ有無検知センサ60のうち、ウェハWの検出が行われなかったセンサがウェハWを検知するような方向(ここでは図中矢印で示す右方向)に搬送ピック40が移動させられ、全てのウェハ有無検知センサ60がウェハWを検知するような位置まで搬送ピック40の移動が行われる。即ち、搬送ピック40とウェハWとの相対位置が一致するまでウェハ探り動作が行われる。
そして、図4(d)に示すように、全てのウェハ有無検知センサ60がウェハWを検知するような位置まで搬送ピック40が移動された後、搬送ピック40が上方に移動し、パッド部材50によりウェハWが保持される。このような状態となった段階でウェハ搬送装置31の稼働により、搬送ピック40に保持された状態でウェハWは所望の位置まで搬送されることになる。
以上図4を参照して説明したような工程でもって搬送ピック40によるウェハWの保持及び搬送が実施される。
このようなウェハWの搬送方法によれば、3箇所に取り付けられたウェハ有無検知センサ60による検知のみにより、煩雑な位置情報の計算・算出(例えばウェハ中心位置計算)を行うことなく、ウェハWが規定位置に存在しているか否かを判断することができる。加えて、ウェハWの検出が行われなかったセンサがウェハWを検知するような方向に搬送ピック40を移動させるといった簡易なウェハ探り動作を行うだけで、搬送ピック40とウェハWとの相対位置を容易に一致させることができ、搬送ピック40上の所望の位置にウェハWを効率的に載置させて搬送を行うことが可能となる。従って、ウェハWの搬送時にウェハWが正確に保持されず、破損・落下するといった事が抑制され、操業効率や生産性の向上が図られる。
以上、本発明の実施の形態の一例を説明したが、本発明は図示の形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施の形態では、搬送ピック40において同心円Sの円周上において等間隔(周方向120°間隔)の3箇所にウェハ有無検知センサ60が取り付けられる場合を図示し説明したが、本発明はこのような構成に限られるものではない。
即ち、ウェハ有無検知センサ60の数は3以上の複数個であれば良い。これは、センサが2箇所のみに設けられていると、位置合わせ時にウェハWの中心位置を計算するといった煩雑な工程が必要となる恐れがあるからである。
また、簡易なウェハ探り動作を実施するといった観点からは、複数のウェハ有無検知センサ60は同心円の円周上に等間隔に取り付けられることが望ましいが、多少の配置変更等は可能である。例えば、上記実施の形態ではウェハWの直径が300mmである場合に、直径297mmの同心円Sの円周上にセンサが設けられるとしたが、直径303mmの同心円の円周上としても良く、更には、直径297mmの同心円と直径303mmの同心円の両方の円周上に設けても良い。このようなウェハ有無検知センサ60の配置は、パッド部材50の可動領域等の要因により好適に定めれば良い。但し、複数のウェハ有無検知センサ60が互いに近接して設置されてしまうと、センサが2箇所のみの場合と同様に、位置合わせ時に種々の計算工程が必要となってしまうため、ある程度離間して設置される必要がある。
また、ウェハ探り動作の一例として、3箇所に設けられたウェハ有無検知センサ60のうち、ウェハWの検出が行われなかったセンサがウェハWを検知するような方向に搬送ピック40を移動させる場合を挙げて説明したが、ウェハ探り動作はこのような方法に限定されるものではない。
図5はウェハ探り動作の他の一例を示す概略図である。複数のウェハ有無検知センサ60においてウェハWが検出されない場合には、搬送ピック40を任意に動かすことで全てのウェハ有無検知センサ60がウェハWを検出するような位置を探る動作が行われ、例えば図5に示すようないわゆる渦巻き動作と呼ばれるような動作を行っても良い。
(参考例)
また、上記実施の形態では、搬送ピック40において同心円Sの円周上において等間隔(周方向120°間隔)の3箇所にウェハ有無検知センサ60が取り付けられる場合を図示し説明したが、位置合わせを行うためのセンサの構成については更なる検討の余地がある。そこで、以下では参考例として搬送ピック40に設けるセンサの他の構成について説明する。
(参考例1)
図6は参考例1に係る搬送ピック40aの概略平面図である。なお、搬送ピック40aにおいて、センサの構成を除く各構成要素については上記実施の形態で説明した搬送ピック40と同一の機能構成を有するため、同一の符号を付してその説明は省略する。
参考例1に係る搬送ピック40aには、略U字型のピック先端部2箇所においてウェハ有無検知センサ70が取り付けられている。このウェハ有無検知センサ70は、例えば本体部41に埋め込み式で設けられる反射式のファイバーセンサである。図6に示すように構成される搬送ピック40aにより、当該搬送ピック40aを保持対象としてのウェハWの下方に挿入する際には、2箇所のウェハ有無検知センサ70によりウェハW外縁の4箇所の計測が行われる。
図7は搬送ピック40aの動作に関する概略説明図であり、(a)〜(c)の順に時系列での搬送ピック40aの動きを図示している。先ず、図7(a)に示すように、搬送ピック40aをウェハWの下方に挿入する。そして、図7(b)に示すように、2箇所のウェハ有無検知センサ70がウェハWの外縁部を最初に計測した点(2箇所の点)が記録される。そして、図7(c)に示すように、2箇所のウェハ有無検知センサ70がウェハWの外縁部においてウェハWを検知しなくなる点(2箇所の点)まで搬送ピック40aの挿入が続行され、ウェハ有無検知センサ70による計測が終了する。
本参考例1では、予めウェハWが規定位置(所望の理想位置)に配置されている場合に関する同様の計測を行っておき、図7で示した方法によって計測された結果との比較を行う。そして、その差分と、ウェハWが配置されるべき規定位置との比較から、実際のウェハWの位置を算出し、補正を行うことでウェハWを正確に保持することができるような搬送ピック40aの動作が実現される。
図8は、本参考例1におけるウェハWの位置補正に関する概略説明図であり、2箇所のウェハ有無検知センサ70によるウェハ検出信号のONとOFFのタイミングを示したグラフである。なお、図8のグラフには、ウェハWが規定位置にある場合(理想Wafer)のデータと、ウェハWがずれた位置にある場合(ずれたWafer)のデータを示している。図8に示すように、ウェハWがずれた位置にある場合には、ウェハ有無検知センサ70による4箇所のウェハ外縁部の計測データが、理想位置のデータと比べてずれたものとなる。その差分を補正するような位置に搬送ピック40aを移動させることで、搬送ピック40aの上方の規定位置にウェハWが位置するような状態とすることができ、好適にウェハWの保持を行うことが可能となる。
(参考例2)
図9は参考例2に係る搬送ピック40bの概略側面図である。なお、搬送ピック40bにおいて、センサの構成を除く各構成要素については上記実施の形態で説明した搬送ピック40と同一の機能構成を有するため、同一の符号を付してその説明は省略する。
参考例2に係る搬送ピック40bには、図9に示すように、当該ピックの根元部にあたる支持プレート42の上部と、略U字型のピック先端部に位置するパッド部材50の上部に透過型センサ80が取り付けられている。搬送ピック40bの根元部に位置する透過型センサ80が投光部80a、先端部に位置する透過型センサ80が受光部80bとなっており、投光部80aの方が受光部80bに比べ鉛直方向高さ位置が高く位置するように配置されている。搬送ピック40bを保持対象としてのウェハWの下方に挿入する際に、この透過型センサ80の照射による照射線上をウェハWが横切ることになる。これにより、ウェハ外縁部の位置データが計測される。
そして、上記参考例1と同様に、ウェハWが規定位置にある場合の計測データを予め得ておき、ウェハWがずれた位置にある場合の計測データとの比較を行い、その差分と、ウェハWが配置されるべき規定位置との比較から、実際のウェハW位置を算出し、補正を行うことでウェハWを正確に保持することができるような搬送ピック40bの動作が実現される。なお、補正の方法は上記参考例1と同様の方法で行えば良い。
(参考例3)
図10は、参考例3に係る搬送ピック40とウェハWとの位置合わせ技術に関する説明図であり、(a)〜(c)の順に時系列での搬送ピック40の動きを図示している。
本参考例3に係る技術では、上記実施の形態で説明した、搬送ピック40において同心円Sの円周上において等間隔(周方向120°間隔)の3箇所にウェハ有無検知センサ60が取り付けられる場合において、当該3箇所のウェハ有無検知センサ60の設置位置に対応する位置(即ち、同心円S上の位置)に所定幅の穴部90を設けた被搬送体治具(即ち、疑似ウェハ)W1を用いる。
先ず、図10(a)に示すように、被搬送体治具W1を所定位置(例えば規定のウェハ受け渡し位置等)に配置しておく。そして当該被搬送体治具W1の下方に搬送ピック40を挿入し、図9(b)に示すように全ての穴部90にウェハ有無検知センサ60が対応するような位置関係となるような位置まで探り動作を行う。ウェハ有無検知センサ60が例えば反射式センサである場合には、全ての穴部90について投光が確認されるような位置となるまで探り動作が行われる。これにより、ウェハWが規定位置に配置されているか否かを判断するために挿入すべき搬送ピック40の規定位置が決定される。即ち、ウェハ搬送装置31のティーチングが行われる。
そして、図10(c)に示すように、上記定められた搬送ピック40の規定位置に当該搬送ピック40を挿入し、その際に3箇所のウェハ有無検知センサ60の全てがウェハWを検知した場合に、上記実施の形態で説明したような方法でウェハWの保持が実施される。
以上のような位置合わせ技術によれば、穴部90を設けた被搬送体治具W1を用いることで、簡単に搬送ピック40の規定位置を決めること(ティーチング)が可能となる。
本発明は、搬送対象物を搬送する搬送方法、特に、半導体ウェハ、液晶用基板、有機EL素子等の被処理体を処理チャンバに搬送する搬送方法に適用できる。
1…基板処理システム
10…カセット載置部
20…処理チャンバ
21…真空搬送室
31…ウェハ搬送装置
32…アーム機構
37…関節部
40…搬送ピック
42…支持プレート
41…本体部
45…パッド駆動部
50…パッド部材
60、70…ウェハ有無検知センサ
80…透過型センサ
90…穴部
W…ウェハ(被処理体)

Claims (4)

  1. 搬送ピックを備えた搬送装置において搬送対象物を搬送する搬送方法であって、
    前記搬送ピックを搬送対象物下方の所定位置に挿入する工程と、
    当該所定位置において前記搬送ピックが搬送対象物を保持可能であるような規定位置に搬送対象物が位置しているか否かを判断する工程と、を有し、
    前記搬送ピックには3箇所以上に搬送対象物有無検知センサが設けられ、
    前記搬送対象物有無検知センサの検知により前記規定位置に搬送対象物が位置していると判断された場合には、前記搬送ピックを上昇させて当該搬送ピックにより搬送対象物を保持させ、
    前記搬送対象物有無検知センサの検知により前記規定位置に搬送対象物が位置していないと判断された場合には、前記搬送ピックの探り動作により前記規定位置内に搬送対象物を位置させた後、前記搬送ピックを上昇させて当該搬送ピックにより搬送対象物を保持させることを特徴とする、搬送方法。
  2. 前記搬送ピックの探り動作は、前記3箇所以上に設けられた搬送対象物有無検知センサのうち、搬送対象物を検知しなかった搬送対象物有無検知センサが搬送対象物を検知するような方向へ当該搬送ピックを移動させて行われることを特徴とする、請求項1に記載の搬送方法。
  3. 前記搬送対象物有無検知センサは、前記搬送ピック上において所定の径を有する同心円の円周上の3箇所以上に配置され、
    当該搬送対象物有無検知センサは、前記同心円の円周方向において等間隔に配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の搬送方法。
  4. 前記搬送対象物有無検知センサは、反射式のファイバーセンサであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送方法。
JP2016129674A 2016-06-30 2016-06-30 搬送対象物を搬送する搬送方法 Active JP6700124B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016129674A JP6700124B2 (ja) 2016-06-30 2016-06-30 搬送対象物を搬送する搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016129674A JP6700124B2 (ja) 2016-06-30 2016-06-30 搬送対象物を搬送する搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018006500A true JP2018006500A (ja) 2018-01-11
JP6700124B2 JP6700124B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=60946461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016129674A Active JP6700124B2 (ja) 2016-06-30 2016-06-30 搬送対象物を搬送する搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6700124B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020021774A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 日本電産サンキョー株式会社 産業用ロボット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020021774A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 日本電産サンキョー株式会社 産業用ロボット
JP7191575B2 (ja) 2018-07-30 2022-12-19 日本電産サンキョー株式会社 産業用ロボット

Also Published As

Publication number Publication date
JP6700124B2 (ja) 2020-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107845588B (zh) 基板处理装置和基板搬送方法
KR101485297B1 (ko) 열처리 장치 및 기판 반송 위치 조정 방법
KR101462717B1 (ko) 기판 반송 방법, 기판 반송 장치, 및 도포 현상 장치
KR102157427B1 (ko) 기판 반송 로봇 및 기판 처리 시스템
KR102291970B1 (ko) 기판 처리 장치, 위치 편차 보정 방법 및 기억 매체
KR101850214B1 (ko) 반송 시스템 및 반송 방법
KR100802526B1 (ko) 진공처리방법 또는 진공처리장치
US10340175B2 (en) Substrate transfer teaching method and substrate processing system
JP6559976B2 (ja) 基板搬送ロボットおよび基板処理システム
JP6723131B2 (ja) 基板搬送装置および基板搬送方法
KR100659412B1 (ko) 웨이퍼이송시스템, 웨이퍼이송방법 및 무인운반차시스템
JP6478878B2 (ja) 基板処理装置及び基板搬送方法並びに基板搬送プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2002043394A (ja) 位置ずれ検出装置及び処理システム
JP2012038922A (ja) 基板搬送装置、基板搬送方法及びその基板搬送方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体
CN110034044B (zh) 基片处理装置和基片处理装置的运转方法
JP2013235870A (ja) 基板処理装置、調整方法及び記憶媒体
JP4468159B2 (ja) 基板処理装置及びその搬送位置合わせ方法
JP6700124B2 (ja) 搬送対象物を搬送する搬送方法
JP4047182B2 (ja) 基板の搬送装置
JPH09213770A (ja) 半導体ウエハ処理装置および半導体ウエハ処理装置におけるアライメント方法
JP2011138844A (ja) 真空処理装置および半導体デバイスの製造方法
JP3205980U (ja) フォーク用位置決め治具および基板を支持するフォーク並びに複数のフォークを備えた基板を搬送する基板搬送装置
JP2008112853A (ja) 基板処理システム、基板搬送装置、基板搬送方法、および記録媒体
JP6311639B2 (ja) 基板処理装置、基板処理装置の運転方法及び記憶媒体
KR20050073943A (ko) 반도체 기판 이송 장치 및 이를 구비하는 반도체 기판가공 설비

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6700124

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250