JP2018003946A - 留め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】留め具の取付孔への挿入性を向上する留め具を提供する。【解決手段】第1取付部材の第1取付孔に挿入され、第2取付部材を支持するネジ部材により第2取付部材を第1取付部材に取り付けるための留め具10において、筒部20は、ネジ部材が挿通される開口部28と、ネジ部材を収容して係止する内周面とを有する。フランジ部25は、開口部28を外径側から囲むように形成され、第1取付孔を閉塞するためのものである。筒部20は、対向する一対の第1側壁部38と、一対の第1側壁部38の外面にそれぞれ形成され、第1取付孔の縁に係止する一対の係止部26と、一対の第1側壁部38の外面で係止部26の両側に係止部26より凹んでそれぞれ形成される複数の溝部とを有する。対角線上に位置する一対の第2溝部27bは、係止部26が第1取付孔の縁に係止する位置で埋められている。【選択図】図1

Description

本発明は、シール機能を有する留め具に関する。
車両の車体パネルに形成された取付孔に留め具が挿入され、ネジ部材により内装パネルが留め具に取り付けられる。このような留め具には、車体パネルの取付孔を塞いで、取付孔からの液体の流入を抑えるシール機能を有するものがある。
特許文献1には、スクリューグロメットとスクリューにより装飾用モールディングを車体パネルに取り付け、スクリューグロメットが挿入される車体パネルの取付孔をシールする技術が開示される。このスクリューグロメットは、装飾用モールディングと車体パネルに挟持されるフランジ状の頭部と、頭部の裏面に配設され、車体パネルの取付孔に挿着される支持溝を有する筒状の脚部と、頭部の周縁部の上下面に突設されたリング状の上下シール片とから構成される。装飾用モールディングの取り付けは、スクリューグロメットの脚部を車体パネルの取付孔に挿入して支持溝を取付孔の縁に挿着し、スクリューグロメットの頭部に載置された装飾用モールディングをスクリューにより締め付けて行う。
特開昭58−61315号公報
スクリューグロメットを取付孔に取り付ける際に、スクリューグロメットの筒状の脚部を取付孔より部分的に大きくすれば取付孔から抜けづらくできるが、挿入力が高くなる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、留め具の取付孔への挿入性を向上する留め具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の留め具は、第1取付部材の第1取付孔に挿入され、第2取付部材を支持するネジ部材により第2取付部材を第1取付部材に取り付けるための留め具であって、ネジ部材が挿通される開口部と、ネジ部材を収容して係止する内周面とを有する筒部と、開口部を外径側から囲むように形成され、第1取付孔を閉塞するためのフランジ部と、を備える。筒部は、対向する一対の壁部と、一対の壁部の外面にそれぞれ形成され、第1取付孔の縁に係止する一対の係止部と、一対の壁部の外面で係止部の両側に係止部より凹んでそれぞれ形成される複数の溝部と、を有する。複数の溝部は、筒部を軸方向に見て対角線上の位置する一対の第1溝部および一対の第2溝部を有する。係止部が第1取付孔の縁に係止する位置において、第2溝部よりフランジ部側の壁部の板厚が、第1溝部より厚くなるように形成されている。
本発明の別の態様は、留め具である。この留め具は、第1取付部材の第1取付孔に挿入され、第2取付部材を支持するネジ部材により第2取付部材を第1取付部材に取り付けるための留め具であって、ネジ部材が挿通される開口部と、ネジ部材を収容して係止する内周面とを有する筒部と、開口部を外径側から囲むように形成され、第1取付孔を閉塞するためのフランジ部と、を備える。筒部は、対向する一対の壁部と、一対の壁部の外面にそれぞれ形成され、第1取付孔の縁に係止する一対の係止部と、一対の壁部の外面で係止部より凹んで形成され、筒部の先端側からフランジ部側に向かって延設される溝部と、開口部から奥側に向かって形成された内周面であってネジ部材の軸部の外径より大きな内径の大径部と、を有する。溝部は、取付状態で第1取付孔の内周面と径方向に重なる位置での深さが筒部の先端側と比べて浅くなるように、または、取付状態で第1取付孔の内周面と径方向に重なる位置に形成されないように設けられ、大径部は、取付状態で第1取付孔の内周面と径方向に重なる位置に形成される。
本発明によれば、留め具の取付孔への挿入性を向上する留め具を提供することにある。
第1実施例の留め具の斜視図である。 図2(a)は、図3(b)に示す留め具の線分A−Aの断面図であり、図2(b)は、図3(b)に示す留め具の線分B−Bの断面図である。 図3(a)は、図2(a)に示す留め具の線分C−Cの断面図であり、図3(b)は、図2(a)に示す留め具の線分D−Dの断面図である。 取付状態の留め具10について説明するための図である。 第2実施例の留め具について説明するための図である。 図6(a)は、図5(b)に示す留め具の線分E−Eの断面図であり、図6(b)は、図5(b)に示す留め具の線分F−Fの断面図である。 変形例の留め具について説明するための図である。
図1は、第1実施例の留め具10の斜視図である。図1(a)は上方から見た留め具10の斜視図であり、図1(b)下方から見た留め具10の斜視図である。
留め具10は、ダッシュボードやトリムパネルなどの内装パネルを、車体パネルに取り付けるために用いられる。留め具10は、内装パネルと留めるためのネジ部材を挿入可能に形成される。車体パネルおよび内装パネルにはそれぞれ取付孔が形成され、車体パネルの取付孔には留め具10が挿入され、内装パネルの取付孔にはネジ部材が挿入される。
車体パネルは第1取付孔を有する第1取付部材として、内装パネルは第2取付孔を有する第2取付部材として機能する。第1取付部材は車体パネルに限られず、カウルやバンパーなどの部品であってよく、第2取付部材は内装パネルに限られず、装飾部品であってよい。
留め具10は、車体パネルの取付孔から車両内部に雨水や泥水などの液体が流入することを抑えるため、取付孔を閉塞するシール機能を有する。なお、留め具10は、密閉した液体が外部に漏れないように取付孔を閉塞してもよい。
留め具10は、筒部20と、筒部20の径方向外側に形成された環状部22と、筒部20および環状部22を連結する連結部24と、を有する。筒部20は、一端にネジ部材の挿入口となる開口部28が形成され、他端に底部30が形成される。環状部22および連結部24を含めてフランジ部25という。
筒部20の側壁は、対向する一対の第1側壁部38と、対向する一対の第2側壁部40とを有する。筒部20は、第1側壁部38および第2側壁部40により角筒状をなし、断面の外形が矩形状に形成される。筒部20の第1側壁部38、第2側壁部40および底部30は、ネジ部材の軸部を収容する収容部を構成する。
図1(b)に示すように、一対の第1側壁部38には突出する係止部26がそれぞれ形成され、留め具10を車体パネルの取付孔に挿入した際に取付孔の縁に主に仮止めとして係止する。係止部26は、頂部26aにて最も突出し、頂部26aから軸方向に沿って上下に傾斜する傾斜面を有する。
係止部26の両側には、第1溝部27aおよび第2溝部27bが軸方向に沿って凹んで形成される。第1溝部27aおよび第2溝部27bにより、第1側壁部38が撓みやすくなり、留め具10の取付孔への挿入を容易にできる。
第1溝部27aは、第1側壁部38の上端、すなわちフランジ部25から軸方向に沿って延在する。第2溝部27bは、第1側壁部38の中途から軸方向に沿って延在する。また、第1溝部27aおよび第2溝部27bは、筒部20の先端側(下端側)からフランジ部25側に向かって延設される。第1溝部27aおよび第2溝部27bは係止部26を挟んで平行に形成される。第2溝部27bは、フランジ部25の裏面から離れて位置し、第1溝部27aと比べてフランジ部25側の上部は埋められている。第2溝部27bの上端は、第1溝部27aより下方に位置する。これにより、第1側壁部38の剛性を確保できる。
第2溝部27bのフランジ部25側の上端は、係止部26の頂部26aよりフランジ部25側に位置する。これにより、留め具10を取付孔に挿入する際に頂部26aが取付孔を通過するとき、両側に第1溝部27aおよび第2溝部27bが形成されているため、挿入性を向上できる。
連結部24は、筒部20の開口部28側の端部から径方向外向きに延在して環状部22に連結する。連結部24は、環状部22より薄肉に形成され、撓み可能であり、筒部20と環状部22の軸方向の相対的な位置ずれを可能にする。連結部24は、筒部20および環状部22より軸方向に撓みやすい。
環状部22は、連結部24より厚肉に形成され、開口部28より径方向外側で開口部28を囲むように設けられる。環状部22は、ネジ締めにより第1取付部材および第2取付部材に挟まれて、第1取付部材および第2取付部材の隙間を閉塞する。ここで新たな図面を参照する。
図2(a)は、図3(b)に示す留め具10の線分A−Aの断面図であり、図2(b)は、図3(b)に示す留め具10の線分B−Bの断面図である。また、図3(a)は、図2(a)に示す留め具10の線分C−Cの断面図であり、図3(b)は、図2(a)に示す留め具10の線分D−Dの断面図である。
図2(a)に示すように、円形の開口部28は一対のスリット34により、一対の凹部32に連通する。一対の凹部32は、開口部28の径方向外側で対向するように形成され、第2側壁部40の内面に沿って延びる。スリット34および凹部32により、開口部28にネジ部材を挿入した際に開口部28がスリット幅を広げるように変形し、一対の第1側壁部38が拡開する。
一対の第1側壁部38がネジ部材の挿入により拡開した際、一対の第2側壁部40は、凹部32によりネジ部材との隙間を有しているため、互いに接近するように撓む。このとき第1側壁部38は、取付孔の縁に当接しなくてよい。車体パネルの取付孔への挿入時には、一対の第2側壁部40が接近するように撓んで係止部26が通過する。
第1溝部27aおよび第2溝部27bは、一対の第1側壁部38の対向方向において、凹部32と重なる位置まで凹んでいる。これにより、図2(a)に示すように、第1溝部27aおよび第2溝部27bと、凹部32により、筒部20に薄肉部分33を形成することができ、薄肉部分33を撓みやすくできる。取付孔への挿入時に、薄肉部分33が撓んで、第1側壁部38の両側が中央の係止部26に向かって撓み、係止部26が中心軸に向かって引っ込むように撓むことで、挿入力を低減できる。
図2(b)に示すように、凹部32の中央には中心軸に向かって突出する凸部36が形成されており、挿入されたネジ部材の過剰な傾きを抑える。凸部36は、第2側壁部40の内面に形成され、図3(b)に示すように軸方向に沿って延びる。
図3(b)に示す第1側壁部38は、図3(a)に示す第2側壁部40より対向間隔が小さくなるように形成される。一対の第1側壁部38の外面は、互いに平行または緩やかに傾斜し、取付孔の内寸と同程度の寸法に形成される。一対の第1側壁部38の対向間隔は、ネジ部材の直径より小さく形成されており、一対の第1側壁部38はネジ部材の挿入によって拡開して外面が取付孔の縁に係止する。この一対の第1側壁部38の拡開により取付孔からの抜け止めがなされる。第1側壁部38の内面はネジ切りされていない円筒形状であって、ネジ部材の締め付け時にはネジ部材のネジ溝がめり込む。
環状部22は、図3(a)に示すように、取付完了状態において内装パネルに非接触となるように形成されてよい。これにより、連結部24の撓みが制限されることを抑えられる。
連結部24は、軸方向において環状部22の板厚の4分の1(1/4)から2分の1(1/2)の範囲の板厚に形成されてよく、これにより適度な剛性と可撓性とを持たすことができる。連結部24の平均板厚は、環状部22の最大板厚より薄く、第1側壁部38および第2側壁部40の板厚の平均値である、取付孔内の筒部20の平均板厚より薄い。なお、連結部24の平均板厚は、連結部24が凹凸や異なる板厚の部分を含む場合、それらを平均した厚さをいい、平らな場合はそのままの板厚をいう。
図2(b)および図3(b)に示すように、第2溝部27bは、頂部26aよりフランジ部25側において埋められており、図1(b)に示すように、フランジ部25の裏面から離れている。第2溝部27bとフランジ部25の間には、第1側壁部38の外面と一様な埋め立て部29が形成される。埋め立て部29は、軸方向の高さにおいて、係止部26が第1取付孔の縁に係止する位置、すなわち取付状態で第1取付孔の内周面と径方向に重なる位置に形成される。一対の第1側壁部38の対向方向(図2(b)の上下方向)における埋め立て部29での第1側壁部38の板厚L2は、埋め立て部29の下方の位置する第2溝部27bでの第1側壁部38の板厚L1より厚い。一対の第1側壁部38の対向方向における埋め立て部29での第1側壁部38の板厚L2は、同じ軸方向位置での第1溝部27aでの板厚L3より厚い。これにより、筒部20の剛性の低下を抑え、ネジ部材を締め付ける際に、筒部20が変形しづらくできる。
図2(b)に示すように、それぞれの第1側壁部38に形成される第2溝部27bは、略対角線上に配置され、中心軸に対して対称的に配置される。第2溝部27bは、軸方向において係止部26が取付孔の縁に係止する位置の部分が埋められている。ネジ部材を締め付ける際に、取付孔の縁に第2側壁部40の当接部41が当接して反力を受ける。このときに、反力を受ける当接部41から第1溝部27aより近い位置にある第2溝部27bが埋められているため、筒部20の過剰な変形を抑えることができる。
第2溝部27bの上端、すなわち第2溝部27bのフランジ部25側の端部は、留め具10の取付状態において、取付孔の表縁より下方に位置する。より好ましくは、第2溝部27bの上端は、留め具10の取付状態において、取付孔の表縁より下方に位置する。これにより、ネジ部材の締め付けの際に取付孔の縁から受ける反力に対して筒部20を変形しづらくできる。
図1(b)および図2(b)に示すように、当接部41は、第2側壁部40のフランジ部25側で、側縁側に突出して形成される。それぞれの第2側壁部40に形成される当接部41は、略対角線上に配置され、中心軸に対して対称的に配置される。これにより、ネジ部材を締め付ける際に、当接部41は突出しているため矩形状の取付孔の縁に当接する。当接部41への入力は当接部41に近いほど大きな荷重となって伝達されるが、当接部41に近い位置の第2溝部27bの上方部分を埋めることで、埋め立て部29が溝部である場合と比べて、筒部20の変形を抑え、シール性の低下を抑えることができる。
図4は、取付状態の留め具10について説明するための図である。取付状態は、留め具10およびネジ部材12によって内装パネル16を車体パネル14に取り付けた状態である。留め具10とネジ部材12により、第1取付部材(車体パネル14)に第2取付部材(内装パネル16)を取り付けるための取付機構が構成される。
取付状態において環状部22は、車体パネル14および内装パネル16に挟まれた状態にある。環状部22の第1環状突部42が第1取付孔14aの周囲において車体パネル14上面に密着することで、車体パネル14の第1取付孔14aが閉塞され、第1取付孔14aからの液体の流入が抑えられている。なお、環状部22が第1取付孔14aの周りの車体パネル14上面に密着して留め具10により第1取付孔14aの液体の流入が抑えられた状態を、第1取付孔14aを閉塞した状態という。
車体パネル14の第1取付孔14aは、筒部20と同じように矩形状に形成される。これにより、ネジ部材12をドライバにより締め付ける際、筒部20が共回りすることを防止している。内装パネル16の第2取付孔16aは、ネジ部材12の軸部12bが挿入可能に円形に形成される。ネジ部材12は、頭部12aと、外周面がネジ切りされた軸部12bと、頭部12aの裏側の頭部座面12cとを有する。
取付方法について説明する。留め具10は車体パネル14の第1取付孔14aに挿入され、一対の係止部26が第1取付孔14aの縁に係止されて抜け止めがなされる。係止部26により留め具10をネジ部材12による取付完了まで仮止めでき、側面や天井などに位置する車体パネル14の第1取付孔14aへの取付作業を容易にできる。
次に、内装パネル16の第2取付孔16aを開口部28に位置合わせして、内装パネル16を留め具10の環状部22に載置し、ネジ部材12を第2取付孔16aから開口部28に挿入してドライバで回して締め込む。ネジ部材12の締め込みにより一対の第1側壁部38が膨らむように拡開され、第1取付孔14aの縁に係止する。図4には、締め付け前の第1側壁部38の内面を一点鎖線で示す。一対の第1側壁部38の拡開によって第1取付孔14aの縁に抜け止めする構成により車体パネル14の板厚変化に対応できる。
ネジ部材12の頭部座面12cは、荷重F1で第2取付孔16aの縁を押しつける。一対の第1側壁部38はより拡開して第1取付孔14aからの抜け止めがなされて、取付完了状態となる。ネジ部材12の締め付けにより、筒部20の開口部28側の端部は頭部座面12cに接近するように移動する。ここで、ネジ部材12の軸部12bのネジ溝は、第1側壁部38に係止して筒部20を持ち上げる方向の荷重F2を付与する。取付完了状態では、荷重F1=荷重F2と釣り合う。筒部20を持ち上げる方向は、筒部20がネジ部材12の頭部12aに接近する方向である。
荷重F1と荷重F2が釣り合うための荷重伝達経路は、連結部24が撓みやすいため連結部24をほぼ介さず、荷重F2が付与された筒部20から順に車体パネル14、環状部22、内装パネル16を介して頭部座面12cに伝達される。このように、連結部24を薄肉に形成して可撓性を持たせることで、釣り合い荷重が連結部24をほぼ経由せず、環状部22の第1環状突部42に荷重F2が伝達される。荷重F1は、内装パネル16から環状部22の第2環状突部44に伝達される。
これにより、環状部22は、ネジ部材12の締め付けによる荷重がそのままの大きさで上からだけでなく下からも付与され、内装パネル16からの荷重F1と車体パネル14からの荷重F2により挟まれて押しつぶされ、第1環状突部42が車体パネル14に密着して、高いシール性を発揮することができる。第1実施例の留め具10では、別体のシールリングを用いずとも十分なシール性を確保でき、製造コストを抑えることができる。
ここで、連結部24が可撓性を有しない剛体である場合を仮定して留め具10の作用を説明する。筒部20がネジ部材12の締め付けにより持ち上げられて筒部20に荷重F2が付与されると、連結部24および環状部22も筒部20とともに持ち上げられ、第2環状突部44が内装パネル16に荷重F2で押しつけられる。このように、連結部24が剛体である場合には、筒部20からの荷重F2は連結部24を介して環状部22に伝達されるため、環状部22の第1環状突部42が車体パネル14としっかり密着せず、第1取付孔14aのシール性が低くなる。
ネジ部材12を締め付けると一対の第2側壁部40を介して筒部20が軸方向上方に引き上げられるように作用するが、筒部20の開口側端面28aは、第2環状突部44よりも軸方向に凹んでいるため、内装パネル16への接触が抑えられている。
ネジ部材12の締め付けによって一対の第1側壁部38が膨らむように拡開し、第1取付孔14aの縁に食い込み、車体パネル14を裏側から押し上げる荷重を車体パネル14に付与するため、第1環状突部42には車体パネル14から荷重F3が伝達される。この結果、第1環状突部42に付与される荷重F3も荷重F2と同等の荷重が付与される。
連結部24の板厚は、第1取付孔14aに囲まれた部分の筒部20の平均板厚より薄く、筒部20の剛性と、連結部24の撓みやすさが確保される。連結部24は、開口部28側の筒部20の端部より薄くて撓みやすくなるように形成される。これにより、ネジ部材12から付与される荷重F2を筒部20が受けて、連結部24を介さずに荷重F2を車体パネル14から環状部22に伝達することができる。第1取付孔14aに囲まれた部分の筒部20の平均板厚は、連結部24近傍の第1側壁部38および第2側壁部40の板厚の平均値である。
連結部24の板厚は、環状部22の最大板厚の2分の1(1/2)以下に設定され、連結部24が環状部22より撓みやすく形成される。連結部24をより撓みやすくするため、連結部24の板厚を環状部22の最大板厚の40%以下にしてもよい。連結部24の板厚を、第1取付孔14aに囲まれた部分の筒部20の平均板厚および環状部22の最大板厚に対して、薄くなるように形成することで、筒部20および環状部22より撓みやすい連結部24を形成することができる。
連結部24は、環状部22の軸方向中央の位置に連結される。筒部20の開口側端面28aおよび連結部24は、取付状態において内装パネル16に非接触であることが好ましい。連結部24の板厚は第2環状突部44の軸方向の突出長さより小さくなるように形成される。ネジ部材12の締め付けにより筒部20が持ち上げられて連結部24が撓んだ場合においても、筒部20の開口側端面28aおよび連結部24が、内装パネル16に非接触となるように形成される。
第1環状突部42の径方向幅は、第2環状突部44の径方向幅より小さくなるように設定される。これにより、第1環状突部42の車体パネル14に対する接触面積を小さくできる。これにより、第1環状突部42の車体パネル14への面圧を高めて、第1取付孔14aのシール性を向上できる。
大径部31は、筒部20の開口部28側に形成され、ネジ部材12の軸部の外径より大きな内径を有する。大径部31は、筒部20の開口側端面28aから奥側に向かって、筒部20の根元側の内周面を大径に形成する。これにより、筒部20の根元側でネジ部材12に螺合しなくなり、ネジ締めによる筒部20の浮き上がりを抑え、環状部22のシール性を向上できる。
大径部31は、開口部28の開口側端面28aから軸方向に第1取付孔14aの表縁の位置まで延在する。より好ましくは、大径部31は、開口部28の開口側端面28aから軸方向に第1取付孔14aの裏縁の位置まで延在する。大径部31は、取付状態で第1取付孔14aの内周面と径方向に重なる位置、すなわち、取付状態で第1取付孔14aと同じ軸方向高さに配置されるよう形成される。大径部31により、車体パネル14の位置での筒部20の内周面とネジ部材12とを螺合させず、筒部20の開口側の変形や浮き上がりを抑えて筒部20が内装パネル16に当接することを抑え、連結部24を撓みやすくして環状部22のシール性を向上できる。
以上のように、第1実施例の留め具10では、第1溝部27aおよび第2溝部27bにより取付孔への挿入力を低減できる。また、埋め立て部29により第2溝部27bの上端をフランジ部25から離れさせることで、ネジ締めの際の筒部20の過剰な変形を抑えることができる。
図5は、第2実施例の留め具100について説明するための図である。図5(a)は上方から見た留め具100の斜視図であり、図5(b)下方から見た留め具100の斜視図である。また、図6(a)は、図5(b)に示す留め具100の線分E−Eの断面図であり、図6(b)は、図5(b)に示す留め具100の線分F−Fの断面図である。
第2実施例の留め具100は、図1に示す第1実施例の留め具10と比べて、取付孔の形状が矩形状ではなく、長孔形状または長円形状である点で異なる。取付孔の形状に応じて、留め具100の筒部120およびフランジ部125も軸方向に見て長孔形状に形成される。フランジ部125は、長孔形状であるため直線部分と円弧部分を有する。
フランジ部125は、環状部122および連結部124を有する。環状部122は、連結部124より厚肉に形成され、開口部28より径方向外側で開口部28を囲むように設けられる。環状部122は、連結部124より軸方向下方に突出する第1環状突部42と、連結部124より軸方向上方に突出する第2環状突部44とを有する。筒部120の開口側端面28aは、環状部122より軸方向に張り出さないように凹んで形成される。
連結部124は、筒部120の開口部28側の端部から径方向外向きに延在して環状部122に連結する。連結部124は、環状部122より薄肉に形成され、撓み可能であり、筒部120と環状部122の軸方向の相対的な位置ずれを可能にする。連結部124は、筒部120および環状部122より軸方向に撓みやすい。連結部124を撓みやすく薄肉にして環状部122を軸方向の上下に突出するように構成することで、留め具100では、別体のシールリングを用いずとも十分なシール性を確保でき、製造コストを抑えることができる。
筒部120は、対向する一対の壁部138と、対向する一対の湾曲部139とを有し、断面が長孔形状に形成される。湾曲部139は、取付孔への仮止めに用いる突出した仮止め部143を有する。
壁部138は、突出する係止部26と、係止部26の両側に形成される第1溝部27aおよび第2溝部27bとを有する。第1溝部27aおよび第2溝部27bが軸方向に沿って係止部26より凹んで形成される。第2溝部27bは、壁部138の中途から軸方向に沿って延在する。第1溝部27aおよび第2溝部27bは係止部26を挟んで平行に形成される。
図5(b)に示すように、第2溝部27bは、フランジ部125の裏面から離れて位置し、第1溝部27aと比べてフランジ部125側の上部は埋められている。これにより、壁部138の剛性を確保できる。
図5(b)に示すように、第2溝部27bのフランジ部125側の上端は、係止部26の頂部26aよりフランジ部125側に位置する。これにより、留め具100を取付孔に挿入する際に頂部26aが取付孔を通過するとき、両側に第1溝部27aおよび第2溝部27bが形成されているため、挿入性を向上できる。
第2溝部27bとフランジ部125の間には、壁部138の外面と一様な埋め立て部29が形成される。図6(b)に示すように、それぞれの壁部138に形成される埋め立て部29は、略対角線上に配置され、中心軸に対して対称的に配置される。これにより、埋め立て部29が溝部である場合と比べて、ネジ締めの際に筒部20の変形を抑えることができる。
図7は、変形例の留め具200について説明するための図である。変形例の留め具200は、第1実施例の図1(b)に示す留め具10と比べて、埋め立て部229の形状が異なる。変形例の留め具200では、埋め立て部229が、第1側壁部38の表面と一様でなく、第1側壁部38の表面より凹んでいる。
変形例の留め具200においても、第2溝部27bの連結部24側は、埋め立て部229により埋め立てられている。第2溝部27bは、埋め立て部229によりフランジ部25から軸方向に離れている。埋め立て部229は、係止部26が第1取付孔の縁に係止する位置に形成され、第2溝部27bの上方、すなわち第2溝部27bよりフランジ部25側に位置する。埋め立て部229は。取付状態で第1取付孔14aの内周面と径方向に重なる位置に形成される。埋め立て部229の第1側壁部38の板厚は、同じ軸方向位置での第1溝部27aの板厚より厚くなるように形成されている。埋め立て部229での第2溝部27bの深さは、埋め立て部229より下方の第2溝部27bの深さより浅くなるように形成される。第2溝部27bの深さは、一対の第1側壁部38の対向方向における第1側壁部38の表面から第2溝部27bの底までの長さをいう。埋め立て部229により、筒部20の剛性の低下を抑え、ネジ部材を締め付ける際に、筒部20が変形しづらくできる。
本発明は上述の各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。
第1実施例では、ネジ部材12の頭部座面12cが径方向において環状部22の内周面の外側に位置する態様を示したが、この態様に限られない。例えば、頭部座面12cは径方向において環状部22の内周面より内側に位置するように設けられてよい。
第1実施例では、環状部22が軸方向の下方に突出する第1環状突部42を有し、一重の第1環状突部42でシールする態様を示したが、この態様に限られない。たとえば、環状部22は、第1環状突部42に加えて、軸方向下方に突出する環状のシール弁を有してよい。
第1実施例では、筒部20を角筒状に形成する態様を示したが、この態様に限られず、円筒形状であってよい。円筒形状の筒部20は、内周面に縮径させるテーパ面が形成され、ネジ部材12の挿入によって外周面が拡径して、車体パネル14の第1取付孔14aに係止するように構成される。また、筒部20の外周面は円筒形状であるものの、内周面は図4(a)および(b)に示す第1側壁部38および第2側壁部40のように、対向間隔の異なるように形成され、ネジ部材12の挿入によって外周面が拡径するように構成されてよい。
第1実施例では環状部22の外周を円形に形成する態様を示したが、この態様に限られず、角筒状の筒部20に応じて多角形状に形成されてよく、四角筒状の環状部22に応じて矩形状に形成されてよい。
10 留め具、 12 ネジ部材、 12a 頭部、 12b 軸部、 12c 頭部座面、 14 車体パネル、 14a 第1取付孔、 16 内装パネル、 16a 第2取付孔、 20 筒部、 22 環状部、 24 連結部、 25 フランジ部、 26 係止部、 26a 頂部、 27a 第1溝部、 27b 第2溝部、 28 開口部、 28a 開口側端面、 30 底部、 31 大径部、 32 凹部、 33 薄肉部分、 34 スリット、 36 凸部、 38 第1側壁部、 40 第2側壁部、 41 当接部、 42 第1環状突部、 44 第2環状突部。

Claims (5)

  1. 第1取付部材の第1取付孔に挿入され、第2取付部材を支持するネジ部材により第2取付部材を第1取付部材に取り付けるための留め具であって、
    ネジ部材が挿通される開口部と、ネジ部材を収容して係止する内周面とを有する筒部と、
    前記開口部を外径側から囲むように形成され、第1取付孔を閉塞するためのフランジ部と、を備え、
    前記筒部は、
    対向する一対の壁部と、
    一対の前記壁部の外面にそれぞれ形成され、第1取付孔の縁に係止する一対の係止部と、
    一対の前記壁部の外面で前記係止部の両側に前記係止部より凹んでそれぞれ形成される複数の溝部と、を有し、
    複数の前記溝部は、前記筒部を軸方向に見て対角線上の位置する一対の第1溝部および一対の第2溝部を有し、
    前記係止部が第1取付孔の縁に係止する位置において、前記第2溝部より前記フランジ部側の前記壁部の板厚が、前記第1溝部より厚くなるように形成されていることを特徴とする留め具。
  2. 前記筒部は、前記開口部から奥側に向かって形成された内周面であってネジ部材の軸部の外径より大きな内径の大径部を有し、
    前記大径部は、第1取付孔への取付状態において前記開口部から軸方向に第1取付孔の表縁の位置まで延在することを特徴とする請求項1に記載の留め具。
  3. 前記大径部は、第1取付孔への取付状態において前記開口部から軸方向に第1取付孔の裏縁の位置まで延在することを特徴とする請求項2に記載の留め具。
  4. 前記筒部は、前記開口部の径方向外側で前記開口部を挟んで対向し、前記開口部に連通する一対の凹部を有し、
    前記溝部は、一対の前記壁部の対向方向において、前記凹部と重なる位置まで凹んでいることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の留め具。
  5. 第1取付部材の第1取付孔に挿入され、第2取付部材を支持するネジ部材により第2取付部材を第1取付部材に取り付けるための留め具であって、
    ネジ部材が挿通される開口部と、ネジ部材を収容して係止する内周面とを有する筒部と、
    前記開口部を外径側から囲むように形成され、第1取付孔を閉塞するためのフランジ部と、を備え、
    前記筒部は、
    対向する一対の壁部と、
    一対の前記壁部の外面にそれぞれ形成され、第1取付孔の縁に係止する一対の係止部と、
    一対の前記壁部の外面で前記係止部より凹んで形成され、前記筒部の先端側から前記フランジ部側に向かって延設される溝部と、
    前記開口部から奥側に向かって形成された内周面であってネジ部材の軸部の外径より大きな内径の大径部と、を有し、
    前記溝部は、取付状態で第1取付孔の内周面と径方向に重なる位置での深さが前記筒部の先端側と比べて浅くなるように、または、取付状態で第1取付孔の内周面と径方向に重なる位置に形成されないように設けられ、
    前記大径部は、取付状態で第1取付孔の内周面と径方向に重なる位置に形成されることを特徴とする留め具。
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