JP2018002554A - ガラス製造装置及びガラスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶融ガラスの温度調整を好適に行うことを可能にしたガラス製造装置及びガラスの製造方法を提供する。【解決手段】ガラス製造装置11は、容器又は配管から構成され、内部を溶融ガラスが流動する流動部12と、複数の耐火部材21により構成され、流動部12を囲む耐火壁13とを備える。ガラス製造装置11の耐火壁13の外面13aを構成する複数の耐火部材21は、第1耐火部材22と、第1耐火部材22よりも小さい外形を有する第2耐火部材23を含む。第2耐火部材23は、耐火壁13の外方に引き抜くことで耐火壁13の外面13aに放熱用の凹部24を形成可能にする耐火部材である。【選択図】図2

Description

本発明は、ガラス製造装置及びガラスの製造方法に関する。
例えば、ガラス板等のガラス物品を製造する装置は、ガラス原料を溶融する溶融窯と、溶融ガラスを成長する清澄室と、清澄された溶融ガラスを撹拌する撹拌槽とを備えている。ガラス製造装置では、溶融窯で調製された溶融ガラスが配管を通じて撹拌槽まで移送される(特許文献1参照)。
特開2014−047084号公報
上述したガラス製造装置では、配管内を流動する溶融ガラスの温度分布が変化する場合がある。このような温度変化が生ずると、後工程で得られるガラス物品の品質が低下するおそれがある。しかしながら、上記従来のガラス製造装置では、予め配管周囲の耐火物等の材質や構造が固定されているため、ガラスの製造中に配管内の溶融ガラスの温度分布を調整することは困難であった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、溶融ガラスの温度調整を好適に行うことを可能にしたガラス製造装置及びガラスの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するガラス製造装置は、容器又は配管から構成され、内部を溶融ガラスが流動する流動部と、複数の耐火部材により構成され、前記流動部を囲む耐火壁と、を備えるガラス製造装置であって、前記耐火壁の外面を構成する複数の耐火部材は、第1耐火部材と、前記第1耐火部材よりも小さい外形を有するとともに前記耐火壁の外方に引き抜くことで前記耐火壁の外面に放熱用の凹部を形成可能にする第2耐火部材と、を含む。
この構成によれば、ガラス製造装置における第2耐火部材を耐火壁の外方に引き抜くことで耐火壁の外面に放熱用の凹部を形成することができる。すなわち、ガラス製造装置における流動部の熱を放熱用の凹部から放熱させることができる。このように第2耐火物を引き抜くといった簡易な方法で溶融ガラスの過剰な温度上昇を抑えることができる。また、第2耐火部材は、第1耐火部材よりも小さい外形を有するため、第1耐火部材を取り除く場合よりも放熱用の凹部からの放熱が緩和され易い。これにより、流動部を流動する溶融ガラスの過剰な温度低下を抑えることが容易となる。
上記ガラス製造装置において、前記第2耐火部材は、前記耐火壁の上面を構成することが好ましい。
ガラス製造装置の流動部の上部を流動する溶融ガラスは、流動部の下部を流動する溶融ガラスよりも過剰な温度上昇が生じ易い。上記構成によれば、ガラス製造装置における耐火壁の上面に放熱用の凹部を形成することができるため、流動部の上部を流動する溶融ガラスの温度上昇を好適に抑えることができ、容器又は配管内の溶融ガラスの温度分布を好適に調整できる。これにより、流動部を流動する溶融ガラスの温度の均一性を高めることが可能となる。
上記ガラス製造装置において、前記第2耐火部材は、平面視で前記流動部と重なる位置に配置されていることが好ましい。
例えば、上記のように配置した第2耐火部材により、平面視で流動部と重なる位置となる耐火壁の外面に放熱用の凹部を形成することができる。
上記ガラス製造装置において、前記流動部は、前記配管を含み、前記配管の径方向に沿った前記第2耐火部材の幅寸法は、前記配管の外径寸法よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、配管内を流動する溶融ガラスの温度を微調整することが容易となる。
上記ガラス製造装置において、前記第2耐火部材の一部は、前記第1耐火部材よりも外方に突出して配置されていることが好ましい。
この構成によれば、第1耐火部材よりも外方に突出した第2耐火部材の一部を利用して第2耐火部材を円滑に引き抜くことが可能となる。
上記ガラス製造装置において、前記第1耐火部材と前記第1耐火部材との間で挟まれる位置に複数の前記第2耐火部材が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、第2耐火部材の数を選択して引き抜くことで、寸法の異なる放熱用の凹部を形成することができる。
上記課題を解決するガラスの製造方法は、容器又は配管から構成され、内部を溶融ガラスが流動する流動部と、複数の耐火部材により構成され、前記流動部を囲む耐火壁と、を用いてガラスを製造するガラスの製造方法であって、前記耐火壁の外面を構成する複数の耐火部材は、第1耐火部材と、前記第1耐火部材よりも小さい外形を有するとともに前記耐火壁の外方に引き抜くことで前記耐火壁の外面に放熱用の凹部を形成可能にする第2耐火部材と、を含み、前記耐火壁の外方に前記第2耐火部材を引き抜く工程を備える。
この方法によれば、流動部を流動する溶融ガラスの温度を好適に調整しながら、ガラスを製造することができる。
上記ガラスの製造方法は、前記第2耐火部材を引く抜く工程の後に、引き抜いた前記第2耐火部材を前記放熱用の凹部に挿入する工程をさらに備えることが好ましい。
この方法によれば、放熱用の凹部からの放熱が不要となった際に、耐火壁の保温性能を高めることができる。
本発明によれば、溶融ガラスの温度調整を好適に行うことが可能となる。
実施形態におけるガラス製造装置を示す概略断面図である。 (a)は、図1の2a−2a線に沿った模式端面図であり、(b)は、ガラス製造装置の一部を示す模式平面図であり、(c)は、ガラス製造装置の作用図である。 (a)は、ガラス製造装置の変更例を示す模式端面図であり、(b)は、ガラス製造装置の一部を示す模式平面図であり、(c)は、ガラス製造装置の作用図である。
以下、ガラス製造装置及びガラスの製造方法の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に一例として示すように、ガラス製造装置11は、内部を溶融ガラスMGが流動する流動部12と、複数の耐火部材により構成され、流動部12を囲む耐火壁13とを備えている。
ガラス製造装置11の流動部12は、容器又は配管から構成される。ガラス製造装置11の流動部12を構成する容器としては、例えば、溶融窯14、清澄室15、及び撹拌槽16が挙げられる。ガラス製造装置11の流動部12を構成する配管としては、例えば、溶融窯14から清澄室15に溶融ガラスMGを移送する第1配管17、清澄室15から撹拌槽16に溶融ガラスMGを移送する第2配管18、及び撹拌槽16から溶融ガラスMGを排出する第3配管19が挙げられる。
ガラス製造装置11の溶融窯14では、ガラス原料を溶融する工程が行われる。溶融窯14で得られた溶融ガラスMGは、第1配管17を通じて清澄室15に移送される。清澄室15では、溶融ガラスMGを清澄する工程が行われる。清澄室15で清澄された溶融ガラスMGは、第2配管18を通じて撹拌槽16に移送される。撹拌槽16では、溶融ガラスMGを均質化するために溶融ガラスMGを撹拌する工程が行われる。撹拌槽16で撹拌された溶融ガラスMGは、第3配管19を通じて成形装置20に移送される。このようにガラス製造装置11は、ガラス(溶融ガラスMG)を成形装置20に連続的に供給する。
ガラス製造装置11の流動部12の複数箇所には、図示を省略した温度センサが装備され、ガラス製造装置11の流動部12を流通する溶融ガラスMGの温度の監視が行われる。
ガラス製造装置11の耐火壁13は、例えば、溶融窯14、清澄室15、撹拌槽16、第1配管17、第2配管18、及び第3配管19を囲むように配置されている。耐火壁13は、複数の耐火部材を積み上げて形成された積層構造を有している。以下では、ガラス製造装置11の耐火壁13のうち、清澄室15と撹拌槽16とを接続する第2配管18を囲む耐火壁13を一例として説明する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、ガラス製造装置11の耐火壁13の外面13a(上面)を構成する耐火部材21は、第1耐火部材22と、この第1耐火部材22よりも小さい外形を有する第2耐火部材23とを含む。図2(b)に示すように、本実施形態の第2耐火部材23では、第2配管18の径方向に沿った第2耐火部材23の幅寸法D1が、第1耐火部材22の幅寸法D2よりも小さい。
図2(c)に示すように、第2耐火部材23は、耐火壁13の外方(上方)に引き抜くことで耐火壁13に放熱用の凹部24を形成可能とする耐火部材である。耐火壁13に放熱用の凹部24が形成されることで、ガラス製造装置11の耐火壁13の厚さは部分的に薄くなる。
詳述すると、ガラス製造装置11の第2耐火部材23は、耐火壁13において第2耐火部材23よりも内側(下側)に位置する耐火部材に固定(連結)されていない。また、第2耐火部材23は、隣り合う耐火部材に対しても固定(連結)されていない。なお、耐火壁13において、第2耐火部材23以外の耐火部材は、必要に応じて周知の結合剤(目地剤)で連結されている。結合剤としては、例えば、耐火モルタルやキャスタブル耐火物等の周知の硬化性耐火物が挙げられる。
図2(a)及び(b)に示すように、本実施形態のガラス製造装置11では、複数の第2耐火部材23が第2配管18の径方向に沿って配列されるとともに、複数の第2耐火部材23が第2配管18の管軸方向に沿って配列されている。第2配管18の径方向において隣り合う複数の第2耐火部材23は、第1耐火部材22と第1耐火部材22との間で挟まれるように配置されている。
図2(b)に示すように、ガラス製造装置11の第2耐火部材23は、平面視で第2配管18と重なる位置に配置されている。第2配管18の径方向に沿った第2耐火部材23の幅寸法D1は、第2配管18の外径寸法D3よりも小さい。第2耐火部材23の幅寸法D1は、第2配管18の外径寸法D3の3/4以下であることが好ましく、より好ましくは1/2以下である。第2耐火部材23の幅寸法D1は、例えば、第2配管18の外径寸法D3の1/10以上である。
図2(a)及び図2(c)に示すように、ガラス製造装置11の耐火壁13を構成する第2耐火部材23の一部は、第1耐火部材22よりも外方に突出して配置されている。第2耐火部材23の突出長さは、例えば、10mm以上、100mm以下の範囲である。
ガラス製造装置11の耐火壁13を構成する各耐火部材21の形状は、例えば、中実のブロック状であり、より具体的には、直方体状、立方体状、又は、これらの形状の一部を切り欠いた形状である。各耐火部材21としては、例えば、アルミナ系耐火部材、ジルコニア系耐火部材、及びムライト系耐火部材が挙げられる。
なお、ガラス製造装置11の第2配管18は、例えば、白金又は白金合金から構成される。第2配管18は、通電加熱するように構成することもできる。第1配管17、第3配管19、清澄室15、及び撹拌槽16についても、例えば、白金又は白金合金から構成される。
ガラス製造装置11で製造されたガラス(溶融ガラスMG)を用いてガラス物品を成形する成形装置20は、ガラス成形法(ガラス物品の形状)に応じた周知の構成を採用することができる。ガラス成形法としては、例えば、ダウンドロー法、ロールアウト法、フロート法、及びダンナー法が挙げられる。ダウンドロー法としては、オーバーフローダウンドロー法、及びスロットダウンドロー法が挙げられる。
次に、ガラス製造装置11の主な作用をガラスの製造方法とともに説明する。
ガラスの製造方法は、ガラス製造装置11の流動部12で溶融ガラスMGを流動させながら、ガラスを製造する。ガラスの製造中には、ガラス製造装置11の流動部12を流通する溶融ガラスMGの温度の監視が行われる。
こうしたガラスの製造中において、ガラス製造装置11の第2配管18を流動する溶融ガラスMGの過剰な温度上昇を抑えることが必要となる場合がある。この場合、図2(c)に示すように、ガラス製造装置11における第2耐火部材23を耐火壁13の外方(上方)に引き抜くことで耐火壁13の外面13aに放熱用の凹部24を形成することができる。すなわち、ガラス製造装置11における第2配管18の熱を放熱用の凹部24から放熱させることができる。このように第2耐火物を引き抜くといった簡易な方法で溶融ガラスMGの過剰な温度上昇を抑えることができ、容器又は配管内の溶融ガラスMGの温度分布を好適に調整できる。また、第2耐火部材23は、第1耐火部材22よりも小さい外形を有するため、第1耐火部材22を取り除く場合よりも放熱用の凹部24からの放熱が緩和され易い。これにより、第2配管18を流動する溶融ガラスMGの過剰な温度低下を抑えることが容易となる。
なお、放熱用の凹部24からの放熱が不要となり、耐火壁13の保温性能を高めたい場合には、第2耐火部材23を放熱用の凹部24に挿入する。
以上詳述した実施形態によれば、次のような作用効果が発揮される。
(1)ガラス製造装置11は、容器又は配管から構成され、内部を溶融ガラスMGが流動する流動部12(第2配管18)と、複数の耐火部材21により構成され、流動部12(第2配管18)を囲む耐火壁13とを備えている。ガラス製造装置11において、耐火壁13の外面13aを構成する複数の耐火部材21は、第1耐火部材22と、第1耐火部材22よりも小さい外形を有する第2耐火部材23とを含む。第2耐火部材23は、耐火壁13の外方に引き抜くことで耐火壁13の外面13aに放熱用の凹部24を形成可能とする。
この構成によれば、上述した作用が得られるため、溶融ガラスMGの温度調整を好適に行うことが可能となる。
(2)ガラス製造装置11の流動部12(第2配管18)の上部を流動する溶融ガラスMGは、流動部12(第2配管18)の下部を流動する溶融ガラスMGよりも過剰な温度上昇が生じ易い。本実施形態のガラス製造装置11の第2耐火部材23は、耐火壁13の上面を構成している。この場合、ガラス製造装置11における耐火壁13の上面に放熱用の凹部24を形成することができるため、流動部12(第2配管18)の上部を流動する溶融ガラスMGの温度上昇を好適に抑えることができる。これにより、流動部12(第2配管18)を流動する溶融ガラスMGの温度の均一性を高めることが可能となる。従って、溶融ガラスMGの温度調整をより好適に行うことが可能となる。
(3)ガラス製造装置11の第2耐火部材23は、平面視で流動部12(第2配管18)と重なる位置に配置されている。
この場合、例えば、流動部12の上部を流動する溶融ガラスMGの温度上昇を好適に抑えることが可能となる。このとき、第2耐火部材23は、第1耐火部材22よりも小さい外形を有するため、流動部12の上部を流動する溶融ガラスMGの温度上昇を緩やかに抑えたり、溶融ガラスMGの温度を緩やかに低下させたりすることが可能となる。これにより、流動部12の上部を流動する溶融ガラスMGの温度を微調整することが容易となる。
(4)ガラス製造装置11において、第2耐火部材23における第2配管18の径方向に沿った幅寸法D1は、第2配管18の外径寸法D3よりも小さい。この場合、第2配管18内を流動する溶融ガラスMGの温度を微調整することが容易となる。従って、溶融ガラスMGの温度調整をより好適に行うことが可能となる。
(5)ガラス製造装置11において、第2耐火部材23の一部は、第1耐火部材22よりも外方に突出して配置されている。この場合、第1耐火部材22よりも外方に突出した第2耐火部材23の一部を利用して第2耐火部材23を円滑に引き抜くことが可能となる。また、第2耐火部材23の一部が上記のように突出していることから、例えば、作業者が第1耐火部材22と第2耐火部材23とを識別することが容易となる。従って、溶融ガラスMGの温度を調整する作業を円滑に行うことが可能となる。
(6)ガラス製造装置11において、第1耐火部材22と第1耐火部材22との間で挟まれる位置に複数の第2耐火部材23が配置されている。この場合、第2耐火部材23の数を選択して引き抜くことで、寸法の異なる放熱用の凹部24を形成することができる。すなわち、放熱用の凹部24の寸法を利用して溶融ガラスMGの温度を微調整することが容易となる。従って、溶融ガラスMGの温度調整をより好適に行うことが可能となる。
(7)ガラスの製造方法は、容器又は配管から構成され、内部を溶融ガラスMGが流動する流動部12と、複数の耐火部材21により構成され、流動部12を囲む耐火壁13とを用いる。耐火壁13の外面13aを構成する複数の耐火部材21は、上記(1)欄で述べた構成を有する。ガラスの製造方法は、耐火壁13の外方に第2耐火部材23を引き抜く工程を備えている。この方法によれば、流動部12を流動する溶融ガラスMGの温度を好適に調整しながら、ガラスを製造することができる。
(8)ガラスの製造方法は、第2耐火部材23を引く抜く工程の後に、引き抜いた第2耐火部材23を放熱用の凹部24に挿入する工程をさらに備えることが好ましい。この場合、放熱用の凹部24からの放熱が不要となった際に、耐火壁13の保温性能を高めることができる。
(変更例)
上記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・図3(a)〜(c)に示すように、ガラス製造装置11において、第1耐火部材22と第2耐火部材23との配置を変更してもよい。この変更例のガラス製造装置11では、図3(b)に示すように、第2配管18の管軸方向に沿った第2耐火部材23の長さ寸法D4が第1耐火部材22の長さ寸法D5よりも小さい。この変更例のガラス製造装置11についても、上記(1)〜(6)欄で述べた作用効果が得られる。
・図2及び図3に示すガラス製造装置11では、第1耐火部材22と第1耐火部材22との間で挟まれる位置に複数の第2耐火部材23が配置されているが、第1耐火部材22と第1耐火部材22との間で挟まれる位置に一つの第2耐火部材23が配置される構成に変更することもできる。すなわち、ガラス製造装置11において、第1耐火部材22及び第2耐火部材23の配置態様については、例えば、第2耐火部材23を千鳥状に配置する等、適宜変更することができる。
・ガラス製造装置11の第1耐火部材22についても、耐火壁13の外方に引き抜くことで放熱用の凹部が形成されるように構成してもよい。例えば、ガラス製造装置11の第2配管18内を流動する溶融ガラスMGの温度を急激に低下させる必要がある場合には、第1耐火部材22と第2耐火部材23とのいずれも引き抜くことで放熱用の凹部を形成してもよい。
・ガラス製造装置11の耐火壁13の外面13aを構成する複数の耐火部材21は、第1耐火部材22よりも外形が小さく、引き抜きを不能とする耐火部材を含んでいてもよい。なお、ガラス製造装置11において、耐火壁13の外面を構成する耐火部材21以外の耐火部材の寸法や配置態様は任意である。
・ガラス製造装置11では、第2耐火部材23の一部は、第1耐火部材22よりも外方に突出して配置されているが、第2耐火部材23は、第1耐火部材22とともに平坦な耐火壁13の外面13aを形成するように配置されていてもよい。また、第1耐火部材22の一部が第2耐火部材23よりも外方に突出して配置されていてもよい。この場合、例えば、第2耐火部材23と隣り合う耐火部材との間に隙間が形成されるように第2耐火部材23の寸法等を設定し、その隙間に治具等を挿入し、第2耐火部材23を引っ掛けて引き抜けばよい。
・ガラス製造装置11において、第2配管18の径方向に沿った第2耐火部材23の幅寸法D1は、第2配管18の外径寸法D3よりも大きく設定されてもよい。この場合、例えば、第2配管18の管軸方向に沿った第2耐火部材23の長さ寸法D4を第1耐火部材22の長さ寸法D5よりも小さくすることで、放熱用の凹部24からの放熱が緩和され易くなる。
・ガラス製造装置11において、第2耐火部材23は、平面視で流動部12(第2配管18)と重なる位置に配置されているが、流動部12(第2配管18)と重ならない位置に配置されてもよい。
・ガラス製造装置11において、第2耐火部材23は、耐火壁13の上面を構成しているが、第2耐火部材23は、例えば、耐火壁13の側面を構成することもできる。
・ガラス製造装置11において、第2耐火物は、第2配管18を囲む耐火壁13の外面13aを構成しているが、第2配管18以外の配管、清澄室15等の容器といった流動部12を囲む耐火壁13に適用することもできる。
11…ガラス製造装置、12…流動部、13…耐火壁、13a…外面、21…耐火部材、22…第1耐火部材、23…第2耐火部材、24…凹部、D1…幅寸法、D3…外径寸法、MG…溶融ガラス。

Claims (8)

  1. 容器又は配管から構成され、内部を溶融ガラスが流動する流動部と、
    複数の耐火部材により構成され、前記流動部を囲む耐火壁と、を備えるガラス製造装置であって、
    前記耐火壁の外面を構成する複数の耐火部材は、第1耐火部材と、前記第1耐火部材よりも小さい外形を有するとともに前記耐火壁の外方に引き抜くことで前記耐火壁の外面に放熱用の凹部を形成可能にする第2耐火部材と、を含むことを特徴とするガラス製造装置。
  2. 前記第2耐火部材は、前記耐火壁の上面を構成することを特徴とする請求項1に記載のガラス製造装置。
  3. 前記第2耐火部材は、平面視で前記流動部と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のガラス製造装置。
  4. 前記流動部は、前記配管を含み、
    前記配管の径方向に沿った前記第2耐火部材の幅寸法は、前記配管の外径寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラス製造装置。
  5. 前記第2耐火部材の一部は、前記第1耐火部材よりも外方に突出して配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガラス製造装置。
  6. 前記第1耐火部材と前記第1耐火部材との間で挟まれる位置に複数の前記第2耐火部材が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のガラス製造装置。
  7. 容器又は配管から構成され、内部を溶融ガラスが流動する流動部と、複数の耐火部材により構成され、前記流動部を囲む耐火壁と、を用いてガラスを製造するガラスの製造方法であって、
    前記耐火壁の外面を構成する複数の耐火部材は、第1耐火部材と、前記第1耐火部材よりも小さい外形を有するとともに前記耐火壁の外方に引き抜くことで前記耐火壁の外面に放熱用の凹部を形成可能にする第2耐火部材と、を含み、
    前記耐火壁の外方に前記第2耐火部材を引き抜く工程を備えることを特徴とするガラスの製造方法。
  8. 前記第2耐火部材を引く抜く工程の後に、引き抜いた前記第2耐火部材を前記放熱用の凹部に挿入する工程をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のガラスの製造方法。
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