JP2018002229A - 閉塞部材付き筒状ラベル - Google Patents

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【課題】 遮光性に優れ、スタッキングして集合体の状態で保管しても、その集合体から容易に取り外すことができる閉塞部材付き筒状ラベルを提供する。【解決手段】 本発明の閉塞部材付き筒状ラベル1は、軸方向両縁に開口部21,22がそれぞれ形成されている熱収縮性筒状ラベル2と、軸方向第1縁21aに形成された開口部21を塞ぎ、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1端部23に重ねられた閉塞部材3と、を有し、熱収縮性筒状ラベル2及び閉塞部材3が、遮光性を有し、熱収縮性筒状ラベル2との重なり部311を除いた閉塞部材3、閉塞部材3との重なり部23を除いた熱収縮性筒状ラベル2、及び、熱収縮性筒状ラベル2の重なり部23と閉塞部材3の重なり部311からなる二重部位Wが、それぞれ、厚み方向に貫通する貫通部を有さず、二重部位Wの一部分において、内外に通気可能な通気路5が形成されている。【選択図】 図4

Description

本発明は、閉塞部材と熱収縮性筒状ラベルが連結された、遮光性に優れた閉塞部材付き筒状ラベルに関する。
光によって変色などの変質が生じ易い内容物を収容する容器として、遮光性を付与するために着色された容器(例えば、着色プラスチックボトル、着色ガラス瓶など)が広く用いられている。このような着色容器は、着色剤を含んでいるため、リサイクル品の用途が制限されるという問題がある。この点、無色透明な容器は、着色容器のリサイクル品のような制限が小さいが、光によって変質し易い内容物を収容することには適さない。
このような点に鑑みて、特許文献1には、透明な容器本体と、容器本体の胴部外面に熱収縮装着された遮光性の熱収縮性筒状ラベル(シュリンクラベル)と、容器本体の底部外面を覆う遮光性の閉塞部材(底部材)と、を有する遮光性容器が開示されている。かかる遮光性容器は、容器本体から遮光性熱収縮性筒状ラベル及び閉塞部材を容易に分離でき、容器本体の回収、リサイクルを円滑に行うことができる。特に、前記熱収縮性筒状ラベルに、ミシン目線を予め形成しておくことにより、容器本体から遮光性熱収縮性筒状ラベル及び閉塞部材をより容易に分離できる。
このような遮光性容器の製造方法として、特許文献1には、(1)閉塞部材を、容器本体の底部の外面に固定し、容器本体の底部にまで至る熱収縮性筒状ラベルを被せて熱収縮装着させる方法、(2)閉塞部材を、熱収縮性筒状ラベルの外側の面に接着剤や粘着剤、ヒートシール等により固着した閉塞部材付き筒状ラベルを形成した後、その閉塞部材付き筒状ラベルを容器本体に被せて熱収縮装着させる方法が開示されている。前記(1)の方法は、閉塞部材と熱収縮性筒状ラベルが分離されているので、閉塞部材を容器本体の底部に固定した後、熱収縮性筒状ラベルを被せて熱収縮させなければならず、製造工程が煩雑となる。この点、(2)の方法は、容器本体に装着する前に、閉塞部材が熱収縮性筒状ラベルに固着された閉塞部材付き筒状ラベルを予め作製しておくものであり、それを容器本体に被せて熱収縮させるので、前記(1)の方法に比して、製造工程が簡素化される。それ故、閉塞部材付き筒状ラベルを用いることが好ましい。
このような閉塞部材付き筒状ラベルは、容器に装着前には、通常、その複数を嵌め入れて積み重ねた重合体の状態(例えば、紙コップを嵌め入れて積み重ねた状態と同様)で保管・運搬される。前記積み重ねることは、スタッキングとも呼ばれる。
複数の閉塞部材付き筒状ラベルがスタッキングされている集合体から1つの閉塞部材付き筒状ラベルを取り外し、それを前記容器本体に装着する。
特開2005−1729号公報
特許文献1に開示のように、熱収縮性筒状ラベルにミシン目線を形成しておくことにより、容器本体から熱収縮性筒状ラベルを容易に分離できるようになる一方で、その熱収縮性筒状ラベルは、ミシン目線の孔部において厚み方向に貫通した貫通部を有し、その貫通部では光を遮ることができず、熱収縮性筒状ラベルの遮光性が不十分となる。
この点、本発明者らは、厚み方向に貫通する貫通部となるミシン目線が形成されていない閉塞部材付き筒状ラベルを用いることを検討した。
しかしながら、前記のようなミシン目線が形成されていない閉塞部材付き筒状ラベルは、それをスタッキングした集合体から容易に取り外すことができないという問題点が生じることが判ってきた。
本発明の目的は、遮光性に優れ、スタッキングして集合体の状態で保管しても、その集合体から容易に取り外すことができる閉塞部材付き筒状ラベルを提供することである。
本発明者らは、厚み方向に貫通する貫通部であるミシン目線が形成されていない閉塞部材付き筒状ラベルの複数をスタッキングした集合体から、1つの閉塞部材付き筒状ラベルを容易に取り外すことができない原因について鋭意研究した。
ミシン目線が形成された閉塞部材付き筒状ラベルの複数をスタッキングした集合体については、その集合体から1つの閉塞部材付き筒状ラベルを取り外すべく、最も上側(又は下側)に位置する閉塞部材付き筒状ラベルを引き抜くと、積み重ねられて隣接した閉塞部材付き筒状ラベルの間の隙間に、ミシン目線から空気が入り込み、閉塞部材付き筒状ラベルを容易に取り外すことができる。
一方、このようなミシン目線が形成されていない閉塞部材付き筒状ラベルは、集合体において隣接する閉塞部材付き筒状ラベルの隙間に空気が入り込み難いため、閉塞部材付き筒状ラベルを取り外すことが困難となる。
かかる原因の解明により、本発明を完成した。
本発明の閉塞部材付き筒状ラベルは、筒状に形成された熱収縮性筒状ラベルであって、軸方向両縁に開口部がそれぞれ形成されている熱収縮性筒状ラベルと、前記軸方向第1縁に形成された開口部を塞ぐ閉塞部材であって、前記熱収縮性筒状ラベルの軸方向第1端部に重ねられ且つ接着されている閉塞部材と、を有し、前記熱収縮性筒状ラベル及び閉塞部材が、遮光性を有し、前記熱収縮性筒状ラベルとの重なり部を除いた閉塞部材、前記閉塞部材との重なり部を除いた熱収縮性筒状ラベル、及び、前記熱収縮性筒状ラベルの重なり部と閉塞部材の重なり部からなる二重部位が、それぞれ、厚み方向に貫通する貫通部を有さず、前記二重部位の一部分において、内外に通気可能な通気路が形成されている。
本発明の好ましい閉塞部材付き筒状ラベルは、前記閉塞部材の重なり部の一部分に、又は、前記熱収縮性筒状ラベルの重なり部の一部分に、その厚み方向に貫通する欠損部が形成され、その欠損部に、欠損部を有さない前記熱収縮性筒状ラベルの重なり部、又は、欠損部を有さない閉塞部材の重なり部が重ねられることによって、前記二重部位が、厚み方向に貫通する貫通部を有さず、前記欠損部を有さない前記熱収縮性筒状ラベルの重なり部、又は、閉塞部材の重なり部が遮光性を有する。
本発明の好ましい閉塞部材付き筒状ラベルは、前記閉塞部材の重なり部の一部分に、その厚み方向に貫通する欠損部が形成され、その欠損部に前記熱収縮性筒状ラベルの重なり部が重ねられていることによって、前記二重部位が、厚み方向に貫通する貫通部を有さず、前記通気路が、前記欠損部から、前記二重部位を構成する2つの重なり部の間を通り、前記熱収縮性筒状ラベルの軸方向第1縁に至って形成されており、前記2つの重なり部の間が、前記通気路を除いて、接着部にて接着されている。
本発明の好ましい閉塞部材付き筒状ラベルは、前記閉塞部材の重なり部のうち前記欠損部の周囲の一部又は全周が、熱収縮性筒状ラベルの重なり部側へ突出されている。
本発明の閉塞部材付き筒状ラベルは、スタッキングして集合体の状態で保管しても、その集合体から容易に取り外すことができる。
また、本発明の閉塞部材付き筒状ラベルは、遮光性に優れているので、特に、劣化し易い内容物に対する包装用ラベルとして好適に利用できる。
本発明の第1実施形態の閉塞部材付き筒状ラベルの正面図。 同閉塞部材付き筒状ラベルの平面図。 図2のIII−III線で切断した縦断面図。 図3の一部分を拡大した拡大縦断面図。 第1実施形態の熱収縮性筒状ラベルの右半分を縦断面で表した正面図。 同熱収縮性筒状ラベルの底面図。 同熱収縮性筒状ラベルを構成するラベル基材を裏面側から見た斜視図。 第1実施形態の閉塞部材の斜視図。 (a)は、複数(2つ)の閉塞部材付き筒状ラベルをスタッキングした集合体の斜視図、(b)は、集合体から1つの閉塞部材付き筒状ラベルを取り外した斜視図。 集合体から1つの閉塞部材付き筒状ラベルを取り外す際の拡大縦断面図。 閉塞部材付き筒状ラベルを装着した第1例のラベル付き容器の右半分を縦断面で表した正面図。 同第2例のラベル付き容器の右半分を縦断面で表した正面図。 同第3例のラベル付き容器の右半分を縦断面で表した正面図。 第2実施形態の第1例の閉塞部材の斜視図。 第2実施形態の第1例の閉塞部材付き筒状ラベルの縦断面図。 同第2例の閉塞部材の斜視図。 同第2例の閉塞部材付き筒状ラベルの縦断面図。 第3実施形態の閉塞部材付き筒状ラベルの一部分を拡大した拡大縦断面図。 第4実施形態の第1例の閉塞部材付き筒状ラベルの一部分を拡大した拡大縦断面図。 同第2例の閉塞部材付き筒状ラベルの一部分を拡大した拡大縦断面図。 同第3例の閉塞部材付き筒状ラベルの一部分を拡大した拡大縦断面図。 第5実施形態の閉塞部材付き筒状ラベルの一部分を拡大した拡大縦断面図。 第6実施形態の閉塞部材の斜視図。 第6実施形態の閉塞部材付き筒状ラベルの一部分を拡大した拡大縦断面図。 第7実施形態の閉塞部材の斜視図。 第7実施形態の閉塞部材付き筒状ラベルの一部分を拡大した拡大縦断面図。 第8実施形態の閉塞部材の斜視図。 第8実施形態の閉塞部材付き筒状ラベルの一部分を拡大した拡大縦断面図。 第9実施形態の閉塞部材付き筒状ラベルの平面図。 図29のXXX−XXX線で切断した一部拡大縦断面図。 その他の実施形態の閉塞部材付き筒状ラベルの斜視図。 その他の実施形態の熱収縮性筒状ラベルの右半分を縦断面で表した正面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ説明する。
本明細書において、「表面」は、筒状に形成した際に外側となる面をいい、「裏面」は、その反対側の面(筒状に形成した際に内側となる面)をいう。平面視は、熱収縮性筒状ラベルを軸方向第1側又は第2側から見た形状をいう。用語の頭に、「第1」、「第2」を付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その優劣などの特別な意味を持たない。「PPP〜QQQ]という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
各図における構成要素の厚みなどの寸法及び要素間の比率などは、実際のものと異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
図1乃至図4において、閉塞部材付き筒状ラベル1は、筒状に形成され且つ遮光性を有する熱収縮性筒状ラベル2と、前記熱収縮性筒状ラベル2に連結され且つ遮光性を有する閉塞部材3と、を有する。
熱収縮性筒状ラベル2は、筒状の軸方向両縁21a,22aに開口部21,22がそれぞれ形成されている。以下、軸方向第1縁21aに形成された開口部21を第1開口部といい、軸方向第2縁22a(第1縁21aとは反対側の縁)に形成された開口部22を第2開口部という。本明細書において、軸方向第1と軸方向第2は、軸方向において対向する側である。
前記第1開口部21は、閉塞部材3の一部分によって閉塞されている。閉塞部材3は、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1端部に重ねられ、その重なり部において接着されている。つまり、熱収縮性筒状ラベル2と閉塞部材3は、互いに一部分で重ねられ、互いの重なり部において接着されている。以下、熱収縮性筒状ラベル2のうち閉塞部材3に対する重なり部(つまり、熱収縮性筒状ラベル2のうち閉塞部材3との重なり部であり、熱収縮性筒状ラベル2の重なり部である)を、ラベル重なり部といい、閉塞部材3のうち熱収縮性筒状ラベル2に対する重なり部(つまり、閉塞部材3のうち熱収縮性筒状ラベル2との重なり部であり、閉塞部材3の重なり部である)を、閉塞重なり部という場合がある。また、前記ラベル重なり部と閉塞重なり部は、両者が重なって二重になっており、この重なった両部からなる部分Wを二重部位という。
閉塞部材付き筒状ラベル1は、(1)閉塞重なり部(熱収縮性筒状ラベル2との重なり部=閉塞部材3の重なり部)を除いた閉塞部材3、(2)ラベル重なり部(閉塞部材3との重なり部=熱収縮性筒状ラベル2の重なり部)を除いた熱収縮性筒状ラベル2、及び、(3)二重部位Wが、それぞれ、厚み方向に貫通する貫通部を有さない。一方で、前記二重部位Wの一部分において、その内外に通気可能な通気路5が形成されている。
ここで、本明細書において、「厚み方向」は、閉塞部材3又は熱収縮性筒状ラベル2の表面に対して垂直な方向をいう。
以下、熱収縮性筒状ラベル2及び閉塞部材3を先に説明した後、閉塞部材付き筒状ラベル1について具体的に説明する。
<熱収縮性筒状ラベル>
図1乃至図4に加えて、図5及び図6も参照して、熱収縮性筒状ラベル2は、熱収縮性フィルム251を含み且つ遮光性を有するラベル基材25を筒状に形成した筒状体からなる。
熱収縮性筒状ラベル2は、全体として筒状であるが、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1端部は、内側に折り曲げられている(この折り曲げられた部分を折り曲げ部23という)。
従って、熱収縮性筒状ラベル2の形状をさらに詳細に区分けすると、熱収縮性筒状ラベル2は、筒状の筒本体部24と、筒本体部24の軸方向第1端において内側に折り曲げられた折り曲げ部23と、を有する。
前記折り曲げ部23は、図2及び図6に示すように、所望幅の平面視環状を成している。折り曲げ部23の先端縁は、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aであり、折り曲げ部23の先端縁で囲われた範囲が第1開口部21である。
ここで、本明細書において、形状を示す用語としての「環状」は、内側に閉鎖空間を生じるように、空間を囲繞した形状をいい、略円環状、略楕円環状、略四角環状、略三角環状や略六角環状などの略多角環状などが含まれる。
さらに、本明細書において、形状の「略」は、本発明の属する技術分野において許容される形状を意味する。略四角の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。また、略円及び略楕円の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
折り曲げ部23の幅23Wは、特に限定されないが、余りに小さいと、閉塞部材3との接着スペースを十分に確保できない。かかる観点から、折り曲げ部23の幅23Wは、例えば、1mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましい。なお、折り曲げ部23の幅が大きくても支障はないが、その幅に応じて軸方向に長い熱収縮性筒状ラベルを用いなければならず、材料費を抑える観点から、折り曲げ部23の幅23Wは、15mm以下が好ましく、さらに、10mm以下がより好ましい。
本実施形態では、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1端部である折り曲げ部23は、後述する閉塞部材3の一部分と重ねられ且つ接着される。折り曲げ部23は、熱収縮性筒状ラベル2と閉塞部材3を組み合わせた閉塞部材付き筒状ラベル1となった際には、ラベル重なり部となる。
前記筒本体部24の軸方向第2縁は、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第2縁22aであり、筒本体部24の第2縁で囲われた範囲が第2開口部22である。第2開口部22は、第1開口部21よりも大きい。
筒本体部24は、軸方向第1側から第2側に向かって、その内径が次第に大きくなっている。具体的には、筒本体部24の外形は、図1に示すように、正面視で、軸方向に延びる直線状であって第2側に向かって外側に徐々にずれる直線状とされている。かかる筒本体部24は、軸方向において段差を有さない。
もっとも、必要に応じて、筒本体部24は、軸方向第1側から第2側の間において、部分的に内径が変わらない直胴状の部分を有していてもよく、或いは、部分的に内径が僅かに小さくなっている部分を有していてもよい。
本実施形態では、筒本体部24は、図5及び図6にも示すように、軸方向第1側から第2側に向かって全体的に内径が次第に大きくなる、裾拡がり状に形成されている。
また、折り曲げ部23は、図2に示すように、所望幅の平面視略円環状に形成され、筒本体部24の外形並びに第1開口部21及び第2開口部22は、平面視略円環状に形成されている。
前記折り曲げ部23を有し且つ裾拡がり状の筒本体部24を有する熱収縮性筒状ラベル2は、従来公知の方法で形成でき、例えば、後述するラベル基材25を筒状に形成して直胴状の熱収縮性筒状ラベル(直胴状の熱収縮性筒状ラベルは不図示)を得た後、それを金型に嵌めて予備成形(予備加熱)することによって得ることができる。なお、本明細書において、「直胴状」は、軸方向において周長が変わらない形状をいう。
熱収縮性筒状ラベル2を構成するラベル基材25は、通常、図7に示すように、略長方形状(又は略正方形状)のシート体である。このラベル基材25の横方向を周方向にし且つラベル基材25の表面を外側にして、ラベル基材25を筒状にし、横方向第1側の側端部257(以下、第1側端部という)の裏面を第2側の側端部258(第1側とは反対側の側端部。以下、第2側端部という)の表面に重ね合わせて接着することにより、直胴状の熱収縮性筒状ラベル2が得られる。ラベル基材25の第1側端部257及び第2側端部258は、それぞれラベル基材25の縦方向に延在する端部である。前記第1側端部257と第2側端部258を接着した部分259は、シール部と呼ばれる。シール部259は、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向に延在されている。
前記ラベル基材25の第1側端部257と第2側端部258との接着方法は、例えば、溶剤を用いた溶着、接着剤を用いた接着などが挙げられる。
ラベル基材25は、図5乃至図7に示すように、通常、熱収縮性フィルム251と、熱収縮性フィルム251に設けられた各種の印刷層252と、から構成される。ただし、図5乃至図7以外の図面においては、ラベル基材25を1層で表している。
熱収縮性フィルム251及び印刷層252のうち少なくとも何れか一方は遮光性を有する。
熱収縮性フィルム251が遮光性を有さない場合には、遮光性を有する印刷層を熱収縮性フィルム251に設けることにより、遮光性を有する熱収縮性筒状ラベル2が構成される。
熱収縮性フィルム251が遮光性を有する場合には、遮光性を有さない印刷層を熱収縮性フィルム251に設けてもよく、或いは、遮光性を有する印刷層を熱収縮性フィルム251に設けてもよい。
熱収縮性フィルム251は、熱的性質の観点では、少なくとも横方向に主として熱収縮するフィルムが用いられ、縦方向に若干熱収縮又は熱伸長するフィルムを用いてもよい。なお、横方向に主として熱収縮するフィルムは、主延伸方向を横方向としたフィルムが挙げられる。ラベル基材25を筒状にした際(つまり、ラベル基材25を用いて熱収縮性筒状ラベル2を形成した際)、前記熱収縮性フィルム251の横方向は、熱収縮性筒状ラベル2の周方向となる。かかる熱収縮性フィルム251としては、横方向に主として延伸された1軸延伸又は2軸延伸フィルムを用いることができる。ここで、本明細書において、「熱収縮性」は、熱収縮温度(例えば、60℃〜120℃)に加熱されると、少なくとも主延伸方向に収縮する性質をいう。
前記熱収縮性フィルム251の横方向における熱収縮率は、特に限定されないが、好ましくは40%以上であり、より好ましくは50%以上であり、さらに好ましくは60%以上である。なお、前記横方向における熱収縮率は、大きいほど好ましいが、それにも自ずと限界があるため、前記横方向における熱収縮率は、理論上、100%未満であるが、通常、90%以下である。前記熱収縮性フィルム251が縦方向に熱変化するフィルムである場合、その縦方向における熱収縮率は、例えば、−3〜15%であり、好ましくは1〜10%である。前記熱収縮率のマイナスは、熱伸長を意味する。
ただし、本明細書において、熱収縮率は、加熱前のフィルムの長さ(元の長さ)と、90℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合であり、下記式に代入して求められる。
前記熱収縮率(%)=[{(横方向又は縦方向の元の長さ)−(横方向又は縦方向の浸漬後の長さ)}/(横方向又は縦方向の元の長さ)]×100。
前記熱収縮性フィルム251は、材質の観点では、特に限定されず、その材質としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などが挙げられる。熱収縮性フィルム251は、厚み方向における構造の観点では、単層フィルムでもよく、2層以上の樹脂層が積層接着された積層フィルムでもよい。
前記熱収縮性フィルム251の厚みは、特に限定されないが、例えば20μm〜100μm、更に、20μm〜80μm程度のものを用いることができる。
前記熱収縮性フィルム251は、透明(無色透明又は有色透明)でもよく、不透明でもよい。
本明細書において、「透明」は、フィルム又は印刷層の裏面側に、その裏面から1cm離れた箇所に、白地の紙に黒色インキで任意の数字(大きさ12ポイント)を印刷したものを配置し、前記フィルム又は印刷層を透かしてその数字を表面側から視認できる状態をいう。
透明(無色透明又は有色透明)の指標は、例えば、全光線透過率などを用いて表すことができる。透明(無色透明又は有色透明)の指標としては、例えば、全光線透過率が70%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上である。ただし、全光線透過率は、透明である測定対象(フィルムである場合にはそのフィルム自体が測定対象、印刷層である場合には、前記透明なフィルムに印刷層を設けたものが測定対象)を、JIS K 7361(プラスチック−透明材料の全光線透過率の試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
上述のように、熱収縮性フィルム251は、遮光性を有していてもよく、或いは、遮光性を有していなくてもよい。
ここで、本明細書において、「遮光性」は、容器に充填された内容物の劣化を抑制するため、特定の波長の光(以下、特定光という)が侵入することを有意に防止できる性質をいう。前記有意に防止するとは、特定光を完全に遮断する場合、及び、特定光を完全に遮断しないが、内容物の劣化を十分に抑制できる程度に特定光を遮断する場合を含む意味である。
前記遮光性の指標を、例えば、光線透過率で表すと、遮光性の特定光における光線透過率は、例えば、10%以下であり、好ましくは5%以下であり、より好ましくは3%以下であり、さらに好ましくは1%以下である。ただし、遮光性の光線透過率は、特定光の光線透過率であり、分光光度計で測定される特定光の透過率をいう。分光光度計としては、例えば、株式会社島津製作所製の紫外可視分光光度計「UV−2450」を使用できる。
特定光は、好ましくは紫外線及び可視光線から少なくとも選ばれる少なくとも1つの波長範囲であり、より好ましくは、紫外線から選ばれる波長範囲及び可視光線から選ばれる波長範囲である。
紫外線及び可視光線の区分けは、明確ではないが、本明細書では、波長400nm〜750nmを可視光線、波長200nm以上400nm未満を紫外線とする。
特定光は、容器に充填された内容物に応じて適宜設定できる。
一般に、紫外線は、電磁波エネルギーが大きく、様々な化合物の分解を促進し易い。例えば、食品、飲料、化粧品などの内容物に含まれるビタミン類の多くは、一般に、波長500nm以下の光(紫外線及び可視光線の一部)によって劣化する。それ故、このような内容物の劣化を防止する観点における、遮光の特定光としては、波長550nm以下、好ましくは200nm〜550nm、より好ましくは200nm〜500nmである。かかる波長550nm以下の特定光は、紫外線と、紫、青及び緑の可視光線(可視光線の一部)と、からなる。
遮光性を有する熱収縮性フィルム251は、特に限定されず、適宜適切なものを用いることができる。
例えば、波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する透明な熱収縮性フィルム251としては、茶色顔料、赤色顔料、黄色顔料及び橙色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料を含む透明フィルムなどが挙げられる。なお、前記茶色は赤茶色を含む(以下同じ)。
波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する不透明な熱収縮性フィルム251としては、銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方を含む不透明フィルム;銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方と白色顔料とを含む不透明フィルム;銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方を含み且つボイドなどの気泡を有する不透明フィルム;表裏面層の間に中間層を有する少なくとも3層構造の積層フィルムであって、表面層が白色顔料を含み且つ中間層が黒色顔料、赤色顔料、黄色顔料、橙色顔料、銀色顔料及び茶色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料を含む不透明フィルム;などが挙げられる。
また、熱収縮性フィルム251に紫外線吸収剤を含有させてもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、サリシレート系化合物などの有機系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどの無機系紫外線遮光剤などが挙げられる。
熱収縮性フィルム251には、1つ又は2つ以上の印刷層252が設けられている。
1つ又は2つ以上の印刷層252は、熱収縮性フィルム251の表面側に設けられていてもよく、或いは、裏面側に設けられていてもよい。また、印刷層が2つ以上の場合には、それらの印刷層が熱収縮性フィルム251の表面側及び裏面側にそれぞれ分離して設けられていてもよい。
また、印刷層が2つ以上の場合、それらの印刷層は、それらの全体又は一部が熱収縮性フィルム251の厚み方向に重なって設けられていてもよく、或いは、熱収縮性フィルム251の面方向に並んで設けられていてもよく、或いは、それらの一部が熱収縮性フィルム251の厚み方向に重なり且つ残部が面方向に並んで設けられていてもよい。
熱収縮性フィルム251が遮光性を有さない場合には、前記印刷層のうち、少なくとも1つの印刷層252は遮光性を有する。以下、遮光性(上述のように、容器に充填された内容物の劣化を抑制するため、特定光が侵入することを有意に防止できる性質)を有する印刷層を、概念上、遮光印刷層という。なお、上述のように、熱収縮性フィルム251が遮光性を有する場合でも、その熱収縮性フィルム251に設けられる印刷層が遮光印刷層を含んでいてもよい。
遮光印刷層252は、ラベル基材25を筒状にして熱収縮性筒状ラベル2を構成した際に、ラベル重なり部を除く周囲全体に存在するように、熱収縮性フィルム251に設けられていればよい。
例えば、遮光印刷層252は、(1)熱収縮性フィルム251の表面側又は/及び裏面側の全体に亘ってベタ状に設けられていてもよく、或いは、(2)シール部259となる第1側端部257の裏面又は第2側端部258の表面を除いて、熱収縮性フィルム251の裏面側又は/及び表面側の全体に亘ってベタ状に設けられていてもよく、或いは、(3)シール部259となる第1側端部257の裏面又は第2側端部258の表面及びラベル重なり部となる縦方向端部の一部又は全部を除いて、熱収縮性フィルム251の裏面側又は/及び表面側の全体に亘ってベタ状に設けられていてもよい。なお、ある層がベタ状であるとは、その層を構成する材料が面方向に延在して1つの連続した層を成していることをいう。
図7は、シール部259となる第1側端部257の裏面全体及び縦方向端部256の裏面の一部を除いて、遮光性を有さない熱収縮性フィルム251の裏面側に遮光印刷層がベタ状に設けられたラベル基材25を示している。前記熱収縮性フィルム251の縦方向端部256は、熱収縮性筒状ラベル2を構成した際に、ラベル重なり部(折り曲げ部23)の先端部となる。このラベル重なり部の先端部(縦方向端部256)の幅は、例えば、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向長さの1/10以下であり、好ましくは1/15以下である。具体的な数値では、前記先端部の幅は、例えば、3mm以下である。また、前記先端部の幅は、零を超え、好ましくは1mm以上である。折り曲げ部23の先端部の裏面に印刷層が設けられていないので、折り曲げ部23と閉塞部材3が良好に接着し得る。
かかるラベル基材25を、その裏面を内側にして筒状にし、第1側端部257の裏面に第2側端部258の表面を接着することによって、直胴状の熱収縮性筒状ラベルが得られる。この熱収縮性筒状ラベルを予備成形することにより、図示のような折り曲げ部23及び筒本体部24を有する熱収縮性筒状ラベル2が得られる。熱収縮性筒状ラベル2においては、シール部259において、遮光印刷層を有さない第1側端部257に遮光印刷層252を有する第2側端部258が重なるようになるから、前記遮光印刷層252は、少なくとも熱収縮性筒状ラベル2の筒本体部24の周囲全体に存在する。
かかる遮光印刷層252は、ラベル重なり部(折り曲げ部23)の先端部を除いて全体的に存在するので、少なくともラベル重なり部の先端部を除いた熱収縮性筒状ラベル2は、遮光性を有する。つまり、筒本体部24と、先端部を除くラベル重なり部23とは、いずれも遮光性を有する(図5参照)。
なお、このようにラベル重なり部の先端部が遮光性を有さない場合でも、その非遮光部分に遮光性を有する閉塞重なり部が重ねられることによって、全体的に遮光性を有する二重部位Wを構成できる。
遮光印刷層252は、特に限定されず、適宜適切なものを用いることができる。
例えば、波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する透明な印刷層としては、茶色顔料、赤色顔料、黄色顔料及び橙色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料を含む透明な印刷層などが挙げられる。
波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する不透明な印刷層としては、銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方を含む不透明な印刷層;黒色顔料、赤色顔料、黄色顔料、橙色顔料、銀色顔料及び茶色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料と白色顔料とを含む不透明な印刷層;などが挙げられる。
なお、最近ではコンビニエンスストアなどの販売形態の変化により24時間蛍光灯に晒される商品や、機能の細分化により紫外線領域及び可視光領域(200nm〜750nm)の光を遮光することが求められる商品もある。このような紫外線領域及び可視光領域(200nm〜750nm)の光を遮光するために好適な遮光印刷層252としては、黒色印刷層が挙げられる。
なお、遮光印刷層252などの各種印刷層に紫外線吸収剤を含有させてもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、サリシレート系化合物などの有機系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどの無機系紫外線遮光剤などが挙げられる。
また、必要に応じて、熱収縮性フィルム251には、デザインを表示するデザイン印刷層、主としてデザインを際立たせるためにデザイン印刷層の裏面側に設けられる背景印刷層、熱収縮性筒状ラベル2の滑り性を向上させるために、熱収縮性フィルム251の裏面側に設けられる滑り印刷層、熱収縮性フィルム251の表面を保護するための保護印刷層などが設けられていてもよい。また、例えば、デザイン印刷層、背景印刷層、滑り印刷層、保護印刷層などの印刷層に、遮光性を付与できる顔料を混合することにより、これらの印刷層を遮光印刷層として用いることもできる。
図7の例では、遮光印刷層252の裏面側に滑り印刷層253が設けられている。
遮光印刷層252を含む各種の印刷層の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm〜5μmである。
<閉塞部材>
図1乃至図4に加えて、図8も参照して、閉塞部材3は、閉塞板部31を有する。
本実施形態では、閉塞部材3は閉塞板部31のみからなる。閉塞板部31は、遮光性を有する。
閉塞板部31の厚みは、特に限定されないが、ラベル基材25の厚みよりも大きいことが好ましく、例えば、50μm〜500μmであり、好ましくは100μm〜300μmである。
閉塞板部31は、例えば、表裏面が平坦状の平板から構成され、その外形は、平面視環状を成している。なお、閉塞板部31の外形よりも内側は、中実である。閉塞板部31の外形の平面視形状は、第1開口部21の平面視形状と同様な形状(相似形)でもよく、或いは、異なっていてもよい。好ましくは、閉塞板部31の閉塞板部31の外形の平面視形状は、第1開口部21の平面視形状と同様な形状であり、図示例では、平面視略円環状である。
また、本実施形態では、閉塞部材3を熱収縮性筒状ラベル2の内側(裏面側)に連結するため、閉塞板部31の外形の大きさは、筒本体部24の軸方向第1端の内径と同じ又はそれよりも少し小さい。さらに、閉塞板部31の大きさ及び平面視形状は、容器の胴部の底面又は蓋部の天面に適合するように形成されていることが好ましい。
閉塞部材3(閉塞板部31)は、熱的性質の観点では、実質的に熱収縮性を有さない。実質的に熱収縮性を有さない場合としては、例えば、閉塞部材3の横方向及び縦方向の熱収縮率が、0〜5%、好ましくは0〜3%である。閉塞部材3の熱収縮率は、上記熱収縮性フィルム251の熱収縮率と同様にして測定できる。
閉塞部材3(閉塞板部31)は、材質の観点では、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などの合成樹脂シート、ガラス板、金属板などで形成される。好ましくは、閉塞部材3(閉塞板部31)は、熱可塑性樹脂の合成樹脂シートから形成される。
また、遮光性を有する閉塞部材3は、特に限定されず、適宜適切なものを用いることができる。
例えば、波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する閉塞部材3(閉塞板部31)としては、茶色顔料、赤色顔料、黄色顔料及び橙色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料を含む透明な合成樹脂シートなどが挙げられる。
波長550nm以下の特定光に対する遮光性を有する不透明な閉塞部材3(閉塞板部31)としては、銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方を含む不透明な合成樹脂シート;銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方と白色顔料とを含む不透明な合成樹脂シート;銀色顔料及び黒色顔料の何れか一方を含み且つボイドなどの気泡を有する不透明な合成樹脂シート;表裏面層の間に中間層を有する少なくとも3層構造の積層フィルムであって、表面層が白色顔料を含み且つ中間層が黒色顔料、赤色顔料、黄色顔料、橙色顔料、銀色顔料及び茶色顔料から選ばれる少なくとも1つの顔料を含む不透明な合成樹脂シート;などが挙げられる。
また、前記合成樹脂シートに紫外線吸収剤を含有させてもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、サリシレート系化合物などの有機系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウムなどの無機系紫外線遮光剤などが挙げられる。
なお、遮光性を有さない合成樹脂シートを用いる場合には、その合成樹脂シートに上記熱収縮性筒状ラベルで説明したような遮光印刷層をベタ状に設けることにより、遮光性を有する閉塞部材3(閉塞板部31)を構成できる。
閉塞部材3は、全体的に遮光性を有していてもよく、或いは、閉塞重なり部の一部又は全部が遮光性を有さず且つ閉塞重なり部を除いた部分の全体が遮光性を有するものでもよい。閉塞重なり部の全部又は一部に非遮光部分を有する閉塞部材3を用いる場合には、その非遮光部分に遮光性を有するラベル重なり部が重ねられることによって、全体的に遮光性を有する二重部位Wを構成できる。
図示例の閉塞部材3は、全体的に遮光性を有するものである。このような閉塞部材3としては、遮光性を有する材料から閉塞部材3が形成されている場合、遮光性を有さない閉塞部材3の表面又は/及び裏面の全体に遮光印刷層が設けられている場合などが挙げられる。図示例では、閉塞部材3は、遮光性を有さない合成樹脂シート38と、合成樹脂シート38の表面に設けられた遮光印刷層39と、からなり、全体的に遮光性を有するものを示している。ただし、図8以外の図面においては、閉塞部材3を1層で表している。
なお、遮光性を有するシートから形成されている場合であっても、必要に応じて遮光印刷層を設けてもよい。
また、ラベル重なり部と閉塞重なり部をヒートシールで接着する場合(接着部6をヒートシールで構成する場合)には、閉塞部材3の表面の全体又は周縁部311に、感熱接着剤層を設けておくことが好ましい。
閉塞板部31の周縁部311は、熱収縮性筒状ラベル2の折り曲げ部23と重ねられ且つ接着される。閉塞板部31の周縁部311は、閉塞重なり部に相当する。
この閉塞板部31の周縁部311の一部には、閉塞部材3の厚み方向に貫通する欠損部43が形成されている。例えば、前記欠損部43は、閉塞部材3の表面に対して直交する方向に穿設された孔431からなる。もっとも、前記孔431は、厚み方向に貫通していることを条件として、閉塞部材3の表面に対して鋭角な方向に穿設された孔431であってもよい。
欠損部43は、1つ又は独立して2つ以上形成され、好ましくは1つ以上3つ以下である。独立した2つ以上の欠損部43を形成する場合には、それらの欠損部43は、一所に集めて形成されていてもよく、或いは、閉塞板部31の周縁部311の周方向に分散して形成されていてもよい。
図示例では、閉塞板部31の周縁部311に1つの欠損部43(孔431)が形成されている。
<閉塞部材付き筒状ラベル>
図1乃至図4に示すように、前記熱収縮性筒状ラベル2の折り曲げ部23(軸方向第1端部)に閉塞板部31の周縁部311(閉塞部材3の一部分)を重ね合わせる。図示例では、熱収縮性筒状ラベル2の内側に閉塞部材3が配置され、閉塞板部31の周縁部311の表面を、折り曲げ部23の裏面に重ね合わせている。重ねられた状態において、折り曲げ部23がラベル重なり部を構成し、閉塞板部31の周縁部311が閉塞重なり部を構成し、両部が二重部位Wを構成している。
閉塞部材3の欠損部43は、ラベル重なり部である折り曲げ部23によって覆われている。ラベル重なり部のうち前記閉塞部材3の欠損部43を覆う領域は、欠損部を有さず、従って、折り曲げ部23(ラベル重なり部)と閉塞板部31の周縁部311(閉塞重なり部)とからなる二重部位Wは、全体として、その部位の厚み方向に貫通する貫通部を有さない。また、ラベル重なり部のうち前記閉塞部材3の欠損部43を覆う領域は、遮光性を有する。つまり、閉塞部材3の欠損部43は、遮光性を有さない部分である先端部以外のラベル重なり部(ラベル重なり部の遮光性を有する部分)が重ねられている。
なお、ラベル重なり部を除いた熱収縮性筒状ラベル2(主として筒本体部24)は、その厚み方向に貫通する貫通部を有さず、同様に、閉塞重なり部を除いた閉塞部材3(周縁部311を除く閉塞板部31の中央部)は、その厚み方向に貫通する貫通部を有さない。
また、厚み方向に貫通部を有さない、ラベル重なり部の先端部を除いた熱収縮性筒状ラベル2及び閉塞重なり部を除いた閉塞部材3は、いずれも、全体的に遮光性を有する。さらに、厚み方向に貫通部を有さない二重部位Wは、全体的に遮光性を有する。
なお、本実施形態の熱収縮性筒状ラベル2は、折り曲げ部23(ラベル重なり部)の先端部が遮光性を有さないが、図4にも示すように、このラベル重なり部の非遮光部分には遮光性を有する閉塞部材3が重ねられているので、二重部位Wは全体的に遮光性を有する。また、この遮光性を有さない折り曲げ部23(ラベル重なり部)の先端部は、閉塞重なり部の欠損部43に重なっておらず、前記欠損部43は、遮光性を有する折り曲げ部23にて覆われている。このように二重部位Wは、全体的に遮光性を有していればよく、図示のように、ラベル重なり部と閉塞重なり部が協働して相互に補完し合って遮光性を有していてもよい。
なお、図示例では、前記欠損部43は、前記折り曲げ部23であって熱収縮性筒状ラベル2のシール部259にて覆われている。もっとも、欠損部43が、シール部259以外で覆われていてもよい。例えば、シール部259の周方向両側近傍部のうち何れか一方の近傍部にて欠損部43が覆われるように配置されていてもよく、特に、第2側端部258の側縁に又はその側縁の近傍部にて欠損部43が覆われるように配置されていてもよい。
さらに、ラベル重なり部と閉塞重なり部の間に、閉塞部材付き筒状ラベル1の内外に通じる通気路5を確保しつつ、ラベル重なり部と閉塞重なり部の間は、平面視環状の接着部6にて接着されている。
具体的には、二重部位Wには、平面視環状の接着部6が設けられている。接着部6は、ラベル重なり部と閉塞重なり部の間に設けられている。接着部6は、平面透視において、閉塞板部31の周縁と欠損部43の間に介在し、閉塞板部31の周縁部311に沿って平面視環状に設けられている。なお、平面透視とは、概念上、二重部位Wの表面に対して視線を垂直にして、その視線の方向にある対象を透視することをいう。
前記接着部6は、ラベル重なり部と閉塞重なり部が接着された部分を意味する。ラベル重なり部と閉塞重なり部の接着方法は、特に限定されず、接着剤や粘着剤を用いた接着、溶剤を用いた溶着、ヒートシールなどの熱溶着などが挙げられる。特に、上述のように、閉塞部材3の全体又は少なくとも周縁部311に感熱接着剤層を設けておき、感熱接着剤層と折り曲げ部23の裏面をヒートシールすることが好ましい。図2に、接着部6が設けられた範囲を判り易く表すため、その範囲に無数のドットを付加している。なお、各断面図においては、接着部6の肉厚を表している。ラベル重なり部と閉塞重なり部を、接着剤や粘着剤などの接着用の層を介して接着した場合には、図示のように、接着部6においてその層の肉厚が表れるが、前記溶剤による溶着やヒートシールなどの熱溶着などの接着方法の場合には、ラベル重なり部と閉塞重なり部とが直接的に接着するので、両部の間に層が生じない。この点、各断面図において、接着部6を判りやすく示すために、接着部6の肉厚を表しているが、各断面図から、ラベル重なり部と閉塞重なり部の接着方法が、接着用の層を介して接着するものに限定解釈されるわけではない。
接着部6の幅は、特に限定されず、適宜設定できる。
また、接着部6の幅は、閉塞部材3の周方向に亘って略均等であってもよく、或いは、不均等であってもよい。
図示例では、接着部6は、その幅6Xが閉塞板部31の周縁と欠損部43の間において小さく、これ以外の範囲においてその幅6Yが大きく形成されているが、閉塞板部31の周縁部311に沿って全体的に略均等とされていてもよい。
平面透視において、欠損部43と熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21a(折り曲げ部23の先端縁)の間には、接着部6を有さない。つまり、平面透視において、欠損部43と熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21a(折り曲げ部23の先端縁)の間は、非接着とされ、その間に隙間が存在する。なお、図示例では、欠損部43及び欠損部43の周方向近傍領域と熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aとの間が、非接着とされている(二重部位Wの接着部6に無数のドットを付加している図2においては、二重部位Wの非接着な部分は、白地である)。非接着とは、接着されていないことを意味し、非接着な部分は、僅かな隙間を有して接している。
かかる二重部位Wの非接着な部分が、通気路5であり、かかる通気路5は、欠損部43から、二重部位Wを構成するラベル重なり部と閉塞重なり部の非接着な部分を通り、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aに至って形成されている。
なお、上述の平面視環状の接着部6が、ラベル重なり部と閉塞重なり部の層間に介在することにより、前記通気路5を除いて、熱収縮性筒状ラベル2の内外(閉塞部材3の裏面側と表面側)は通気不能である。
<閉塞部材付き筒状ラベルの使用>
本発明の閉塞部材付き筒状ラベル1は、図9(a)に示すように、その複数個をスタッキングすることによって保管・運搬される。なお、同図では、便宜上、2つの閉塞部材付き筒状ラベル1をスタッキングした集合体10を表しているが、通常は、3つ以上の閉塞部材付き筒状ラベル1がスタッキングされる。
同図(b)に示すように、前記集合体10から閉塞部材付き筒状ラベル1を引き抜くことにより、1つの閉塞部材付き筒状ラベル1が集合体10から取り外される。取り外された閉塞部材付き筒状ラベル1は、後述するように被着体に装着される。
前記集合体10においては、図10に示すように、積み重ねられて隣接した閉塞部材付き筒状ラベル1の間のスペースSに、通気路5を介して空気が入り込む。このため、閉塞部材付き筒状ラベル1を引き抜く際に、隣接した閉塞部材付き筒状ラベル1の間のスペースSが大きな負圧にならず、集合体10から閉塞部材付き筒状ラベル1を円滑に取り外すことができる。
なお、集合体10から機械的に閉塞部材付き筒状ラベル1を取り外す場合、閉塞部材付き筒状ラベル1の閉塞部材3の中央部を、バキュームなどで吸引して取り外す。上記のように、(通気路5は閉塞部材3の周縁部311に形成され)閉塞部材3の中央部に通気路5を形成していないので、機械的に取り外す際に、通気を阻害することなく、集合体10から閉塞部材付き筒状ラベル1を円滑に取り外すことができる。
また、集合体10から人為的に閉塞部材付き筒状ラベル1を取り外す場合、閉塞部材付き筒状ラベル1の端部(軸方向第2縁側の端部)を指先で摘んで取り外す。スタッキング状態にもよるが、閉塞部材付き筒状ラベル1が隣接する閉塞部材付き筒状ラベル1に対して軸方向に強く押し込まれている集合体10にあっては、指先で閉塞部材付き筒状ラベル1の端部(軸方向第2縁側の端部)を摘み難くなる。この点、軸方向第1側近傍において縮径の程度が他の部分よりも大きい筒本体部24を有する閉塞部材付き筒状ラベル1であれば、隣接する閉塞部材付き筒状ラベル1に強く押し込まれることを抑制できるため好ましい。
本発明の閉塞部材付き筒状ラベル1は、被着体に装着して使用される。
閉塞部材付き筒状ラベル1を被着体に被せ、熱収縮温度に加熱することにより、熱収縮性筒状ラベル2(主として筒本体部24)が周方向に収縮して被着体に密着し、閉塞部材付き筒状ラベル1が被着体に装着される。
被着体としては、特に限定されないが、代表的には、内容物が充填された容器などが挙げられる。容器に閉塞部材付き筒状ラベル1を外装し且つ加熱することによって、熱収縮性筒状ラベル2が熱収縮して容器に密着し、閉塞部材付き筒状ラベル1が容器に装着されたラベル付き容器が得られる。
本発明の閉塞部材付き筒状ラベル1は、上述のように、ラベル重なり部を除いた熱収縮性筒状ラベル2、閉塞重なり部を除いた閉塞部材3及び二重部位Wが、いずれも遮光性を有するので、全体的に遮光性を有する。
かかる遮光性に優れた閉塞部材付き筒状ラベル1は、透明な部分を有する容器に装着することが好適である。閉塞部材付き筒状ラベル1が透明な部分を含んで容器に装着されることにより、全体的に遮光されたラベル付き容器が得られる。
前記容器は、その略全体が透明であってもよく、一部分が透明で且つ一部分が不透明であってもよい。
容器は、従来公知のものを採用でき、例えば、容器は、底面を有する胴部と、胴部の上方に形成された注出口と、注出口を開閉する蓋部と、を有する。
前記容器の胴部は、ガラスなどの透明な材料で形成され、前記蓋部は、着色合成樹脂や金属などの遮光性を有する不透明な材料で形成されている。
容器に充填される内容物は、特に限定されず、化粧品、医薬品、ジュースなどの飲料、食用油や醤油などの調味料、食品などが挙げられる。
図11に示すラベル付き容器9は、容器8の底面81aを含む胴部81の下方部に閉塞部材付き筒状ラベル1が装着されている。かかるラベル付き容器9は、閉塞板部31(閉塞部材3)が底面81aに接すると共に、熱収縮性筒状ラベル2の筒本体部24が、熱収縮により胴部81の下方部外面に密着されており、さらに、筒本体部24(熱収縮性筒状ラベル2)の軸方向第2端部が容器8の蓋部82の側面に重なって密着されている。このラベル付き容器9は、遮光性を有する蓋部82に熱収縮性筒状ラベル2の一部が重なって閉塞部材付き筒状ラベル1が装着されているので、内容物の劣化を効果的に防止できる。
図12に示すラベル付き容器9は、蓋部82を含む胴部81の上方部に閉塞部材付き筒状ラベル1が装着されている。かかるラベル付き容器9は、閉塞部材3が蓋部82の天面82aに接すると共に、熱収縮性筒状ラベル2の筒本体部24が、熱収縮により胴部81の上方部に密着されている。また、図示のように、容器の底面81aの周縁部を含む胴部81の下方部に、別途の遮光性を有する熱収縮性筒状ラベル20が装着され、この熱収縮性筒状ラベル20に、閉塞部材付き筒状ラベル1の筒本体部24の軸方向第2端部が重なって密着されている。胴部81の底面81aはほとんど特定光に晒されないところ、このラベル付き容器9は、胴部81の底面81aを除いて遮光性を有する閉塞部材付き筒状ラベル1及び別途の熱収縮性筒状ラベル20が装着されているので、内容物の劣化を効果的に防止できる。
図13に示すラベル付き容器9は、蓋部82を含む胴部81の上方部に第1の閉塞部材付き筒状ラベル1が装着され、且つ、底面81aを含む胴部81の下方部に第2の閉塞部材付き筒状ラベル1が装着されていると共に、2つの閉塞部材付き筒状ラベル1の軸方向第2端部が重なって密着されている。第1の閉塞部材付き筒状ラベル1の閉塞部材3は蓋部82の天面82aに接し、且つ、第2の閉塞部材付き筒状ラベル1の閉塞部材3は胴部81の底面81aに接している。このラベル付き容器9は、本発明の閉塞部材付き筒状ラベル1の2つを部分的に重ねて装着されているので、内容物の劣化を効果的に防止できる。
本発明は、上記第1実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。以下、他の実施形態を説明するが、その説明に於いては、主として第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
[第2実施形態]
第2実施形態は、図14に示すように、閉塞部材3が、閉塞板部31と、閉塞板部31の周縁から延設された側壁部32と、から構成されている。側壁部32は、短い筒状であり、その平面視環状の端縁が閉塞板部31の周縁全体に連結され、閉塞板部31の裏面側に突出されている。もっとも、側壁部32は、筒状に限られず、閉塞板部31の周縁の一部において側壁部を有さない部分があってもよい。閉塞板部31の周縁部311の一部には、上記第1実施形態と同様に、閉塞部材3の厚み方向に貫通する欠損部43が形成されている。
前記閉塞板部31及び側壁部32を有する閉塞部材3は、例えば、合成樹脂のシート成形などによって得ることができる。また、前記閉塞部材3は、インジェクション成形などで形成することもできる。インジェクション成形で形成される閉塞部材は、緩衝材として利用でき、例えば、図11や図13に示すような容器の底面を含む胴部に装着される閉塞部材として好適である。
図15は、側壁部32を有する閉塞部材3が、折り曲げ部23を有する熱収縮性筒状ラベル2に連結された第2実施形態の第1例の閉塞部材付き筒状ラベル1を示す縦断面図である。この縦断面図は、前記第1例の閉塞部材付き筒状ラベル1(平面図は不図示)を図2のIII−III線と同様に箇所で切断したものである(以下、図17においても同様である)。
この第1例の閉塞部材付き筒状ラベル1においては、閉塞部材3が側壁部32を有する点、閉塞重なり部が閉塞部材3の側壁部32及び閉塞板部31の周縁部311から構成される点、並びに、ラベル重なり部が筒本体部24の軸方向第1端部及び折り曲げ部23から構成される点が上記第1実施形態と異なっている。
集合体10から人為的又は機械的に閉塞部材付き筒状ラベル1を取り外す際、隣接する閉塞部材付き筒状ラベル1は強く密着していないことが好ましい。本実施形態のように、閉塞部材3が側壁部32を有することにより、スタッキングした際に、隣接する閉塞部材付き筒状ラベル1同士が強く密着し難く、集合体10から閉塞部材付き筒状ラベル1を取り外し易くなるので好ましい。
図16は、第2実施形態の第2例の閉塞部材3を示し、図17は、それが熱収縮性筒状ラベル2に連結された第2例の閉塞部材付き筒状ラベル1の縦断面図である。
第2例の閉塞部材3は、側壁部32の一部に、その厚み方向に貫通する欠損部43が形成されている。
図17に示すように、熱収縮性筒状ラベル2は、折り曲げ部23を有さず、筒本体部24のみからなる。閉塞部材3の側壁部32が前記熱収縮性筒状ラベル2(筒本体部24)の軸方向第1端部に重ねられ且つ接着部6にて接着されることによって第2例の閉塞部材付き筒状ラベル1が構成されている。
この第1例の閉塞部材付き筒状ラベル1においては、閉塞部材3が欠損部43の形成された側壁部32を有する点、閉塞重なり部が閉塞部材3の側壁部32のみから構成される点、ラベル重なり部が筒本体部24の軸方向第1端部のみから構成される点、並びに、閉塞部材3の側壁部32と筒本体部24の軸方向第1端部が接着部6にて接着されている点が上記第1実施形態と異なっている(ただし、概念上、ラベル重なり部と閉塞重なり部が平面視環状の接着部6にて接着されている点では同じである)。
なお、第2例において、閉塞部材3が、閉塞板部31と欠損部43を有する側壁部32とから構成されていてもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態は、閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2の表面側に連結されている。
図18は、第3実施形態の閉塞部材付き筒状ラベル1を示す拡大縦断面図である。この拡大縦断面図は、第3実施形態の閉塞部材付き筒状ラベル1(平面図は不図示)を図2のIII−III線と同様に箇所で切断し且つその一部分を拡大したものである(以下、図19乃至図22、図24、図26においても同様である)。
上記第1実施形態では、閉塞部材3を熱収縮性筒状ラベル2の内側(裏面側)に配置しているが、図18に示すように、閉塞部材3を熱収縮性筒状ラベル2の外側(表面側)に載せ、閉塞板部31の周縁部311の裏面を折り曲げ部23の表面に重ね合わせ、両者(閉塞重なり部とラベル重なり部)の間を接着部6にて接着してもよい。
このような第3実施形態の閉塞部材付き筒状ラベル1は、閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2の表面側に連結されている点が第1実施形態と異なっている。
具体的には、熱収縮性筒状ラベル2の折り曲げ部23(ラベル重なり部)の外側(表面側)に、閉塞板部31の周縁部311(閉塞重なり部)が重ねられ、二重部位Wが構成されている。さらに、ラベル重なり部と閉塞重なり部の間に、閉塞部材付き筒状ラベル1の内外に通じる通気路5を確保しつつ、ラベル重なり部と閉塞重なり部の間は、平面視環状の接着部6にて接着されている。
閉塞部材3には、欠損部43が形成されている。閉塞部材3の欠損部43には、その内側に配置された折り曲げ部23が重なっている。折り曲げ部23のうち前記閉塞部材3の欠損部43に重なった領域は、欠損部を有さず、従って、折り曲げ部23と閉塞板部31の周縁部311とからなる二重部位Wは、全体として、その部位の厚み方向に貫通する貫通部を有さない。また、折り曲げ部23のうち前記閉塞部材3の欠損部43に重なる領域は、遮光性を有する。従って、二重部位Wは、全体的に遮光性を有する
通気路5は、接着部6で囲われた範囲のうち二重部位Wの非接着な部分から構成される。かかる通気路5は、欠損部43から、二重部位Wを構成するラベル重なり部と閉塞重なり部の非接着な部分を通り、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aに至って形成されている。
なお、第2実施形態に示すような側壁部32を有する閉塞部材3を熱収縮性筒状ラベル2の表面側に連結してもよく(図示せず)、その際、第2実施形態で示した折り曲げ部23を有さない熱収縮性筒状ラベル2を用いてもよい。
[第4実施形態]
第4実施形態は、熱収縮性筒状ラベル2に欠損部42が設けられている。
図19乃至図21は、第4実施形態の各例の閉塞部材付き筒状ラベル1を示す拡大縦断面図である。
図19の閉塞部材付き筒状ラベル1は、閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2の内側に配置され、閉塞板部31の周縁部311(閉塞重なり部)が、平面視環状の接着部6にて、折り曲げ部23(ラベル重なり部)に接着されている。
折り曲げ部23(ラベル重なり部)には、厚み方向に貫通する欠損部42(例えば、厚み方向に貫通する孔421)が1つ又は2つ以上形成されている。折り曲げ部23の欠損部42には、その内側に配置された閉塞板部31の周縁部311が重なっている。閉塞板部31の周縁部311のうち前記欠損部42に重なった領域は、欠損部を有さず、従って、折り曲げ部23と閉塞板部31の周縁部311とからなる二重部位Wは、全体として、その部位の厚み方向に貫通する貫通部を有さない。閉塞板部31の周縁部311のうち前記欠損部42に重なった領域は、遮光性を有する。従って、二重部位Wは、全体的に遮光性を有する。
前記接着部6は、平面透視において、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21a(折り曲げ部23の先端縁)と欠損部42の間に介在し、閉塞板部31の周縁部311に沿って平面視環状に設けられている。通気路5は、熱収縮性筒状ラベル2の欠損部42から、二重部位Wを構成するラベル重なり部と閉塞重なり部の非接着な部分を通り、閉塞部材3の周縁に至って形成されている。
また、第1実施形態と同様に、ラベル重なり部の一部分又は/及び閉塞重なり部の一部分が非遮光部分であってもよいが、その非遮光部分に遮光性を有する部分が重ねられることにより、二重部位Wは、全体的に遮光性を有する。
なお、図示例では、欠損部42は、熱収縮性筒状ラベル2のシール部259以外に形成されているが、シール部259を貫通するように形成されていてもよい。
図20の閉塞部材付き筒状ラベル1は、欠損部42が形成された熱収縮性筒状ラベル2の外側(表面側)に閉塞部材3が連結され、それ以外は、図19の構成と同様である。
図21の閉塞部材付き筒状ラベル1は、熱収縮性筒状ラベル2に欠損部42が形成され且つ閉塞部材3に欠損部43が形成され、2つの欠損部42,43が厚み方向において重ならないように配置されている。従って、二重部位Wは、全体として、その部位の厚み方向に貫通する貫通部を有さない。折り曲げ部23のうち前記欠損部43に重なった領域は、遮光性を有し、閉塞板部31の周縁部311のうち前記欠損部42に重なった領域は、遮光性を有する。従って、二重部位Wは、全体的に遮光性を有する。
前記接着部6は、平面透視において、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21a(折り曲げ部23の先端縁)と欠損部42の間、及び/又は、閉塞部材3の周縁と欠損部42の間に介在し、閉塞板部31の周縁部311に沿って平面視環状に設けられている。2つの欠損部42,43の間であって二重部位Wを構成するラベル重なり部と閉塞重なり部の間は、非接着とされている。通気路5は、熱収縮性筒状ラベル2の欠損部42から、ラベル重なり部と閉塞重なり部の非接着な部分を通り、閉塞部材3の欠損部43に至って形成されている。
[第5実施形態]
第5実施形態は、欠損部43の周囲の一部又は全周が突出されているものである。
図22に示すように、閉塞部材3(閉塞板部31)には、貫通した孔431などの欠損部43が形成されている。閉塞板部31の表面のうち欠損部43の全周には、表面側へ盛り上がった突出部44が形成されている。この突出部44は、熱収縮性筒状ラベル2の折り曲げ部23(重なり部)の側へ突出されている。なお、突出部44は欠損部43の全周に亘って形成されている場合に限られず、欠損部43の周囲の一部が盛り上がっていてもよい。欠損部43の周囲を表面側に盛り上げる方法としては、例えば、閉塞部材3の裏面側から表面側に向かって穿孔431針を突き刺して欠損部43を形成する、レーザー光などを用いて閉塞部材3の一部分を溶融させて欠損部43を形成する、などの方法が挙げられる。
このように閉塞重なり部のうち欠損部43の周囲の一部又は全周が、ラベル重なり部側へ突出されていることにより、ラベル重なり部が閉塞重なり部から離反するように押し出され、二重部位Wの間の隙間(通気路5)が比較的大きくなり、空気が入り込み易くなる。特に、図示のように、突出部44がシール部259以外の部分に対応して形成されていることにより、ラベル重なり部が比較的大きく離反するようになる。
なお、図22では、閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2の内側に配置された閉塞部材付き筒状ラベル1を例示しているが、閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2の外側に配置された閉塞部材付き筒状ラベル1についても、欠損部43の周囲の一部又は全周がラベル重なり部側へ突出されていてもよい(図示せず)。
また、欠損部43が熱収縮性筒状ラベル2に形成されている閉塞部材付き筒状ラベル1について、その熱収縮性筒状ラベル2の欠損部43の周囲の一部又は全周を閉塞重なり部側へ突出させてもよい(図示せず)。
[第6実施形態]
上記各実施形態では、欠損部として孔を例示しているが、図23に示すように、欠損部43が閉塞板部31の周縁から切り込まれた切り欠き432であってもよい。かかる切り欠き432は、概念的には、厚み方向に貫通する孔が閉塞板部31(閉塞部材3)の周縁の一部分を含んで形成されているものとも言える。
図24は、かかる切り欠き432が形成された閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2に連結されている閉塞部材付き筒状ラベル1を示す。この閉塞部材付き筒状ラベル1の通気路5は、第1実施形態と同様に、欠損部43(切り欠き432)から、前記二重部位Wを構成する2つの重なり部の間を通り、前記熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aに至って形成されている。
閉塞部材3の欠損部43には、その外側に配置された折り曲げ部23が重なっている。折り曲げ部23のうち前記閉塞部材3の欠損部43に重なった領域は、欠損部を有さず、従って、折り曲げ部23と閉塞板部31の周縁部311とからなる二重部位Wは、全体として、その部位の厚み方向に貫通する貫通部を有さない。また、折り曲げ部23のうち前記閉塞部材3の欠損部43に重なる領域は、遮光性を有する。従って、二重部位Wは、全体的に遮光性を有する
通気路5は、接着部6で囲われた範囲のうち二重部位Wの非接着な部分から構成される。かかる通気路5は、欠損部43から、二重部位Wを構成するラベル重なり部と閉塞重なり部の非接着な部分を通り、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aに至って形成されている。
なお、本実施形態のように欠損部43が切り欠き432である場合、その切り欠かれた部分において閉塞部材3と熱収縮性筒状ラベル2は接着しないので、接着部6は、厳密には、平面視略C字状となる。ここで、本明細書において、「略C字状」は、一部が切り欠かれた環状をいう。つまり、上述のように、「環状」は、内側に閉鎖空間を生じるように、空間を囲繞した形状をいうが、「略C字状」は、囲繞した空間に一部分だけ通じる開放部を有する環状である。なお、この略C字状である一部が切り欠かれた環状も、上述のように、略円環状、略楕円環状、略四角環状、略三角環状や略六角環状などの略多角環状などが含まれる。
なお、図24では、閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2の内側に配置された閉塞部材付き筒状ラベル1を例示しているが、閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2の外側に配置された閉塞部材付き筒状ラベル1についても、欠損部が切り欠きであってもよい(図示せず)。
また、欠損部42が熱収縮性筒状ラベル2に形成されている閉塞部材付き筒状ラベル1についても、その欠損部が切り欠きであってもよい(図示せず)。
[第7実施形態]
第7実施形態は、閉塞部材3に凹みが設けられ、凹みによって通気路5が形成されている。
図25に示すように、閉塞板部31(閉塞部材3)の表面には、裏面側に凹んだ凹み部73が形成されている。凹み部73は、閉塞板部31の周縁から閉塞板部31の中心方向に延び、凹み部73の底面73aは、閉塞板部31の表面よりも裏面側へ下がっている。凹み部の幅73は、特に限定されないが、図示例では、熱収縮性筒状ラベル2の折り曲げ部23(ラベル重なり部)の幅と同等又はそれよりも少し大きい。
図26は、かかる凹み部73が形成された閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2に連結されている閉塞部材付き筒状ラベル1を示す。閉塞重なり部に凹み部73が設けられている閉塞部材3とラベル重なり部の間には、隙間が生じ、この隙間が通気路5となる。この閉塞部材付き筒状ラベル1の通気路5は、閉塞部材3の周縁から、凹み部73とラベル重なり部の間(二重部位Wを構成する2つの重なり部の間の非接着な部分)を通り、前記熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aに至って形成されている。
なお、本実施形態のように閉塞部材3に凹み部73が形成されている場合、その凹み部73において閉塞部材3と熱収縮性筒状ラベル2は接着しないので、接着部6は、厳密には、平面視略C字状となる。
また、図26では、凹み部73の幅が二重部位Wの幅よりも大きくなるように凹み部73が形成されているが、凹み部73の幅が二重部位Wの幅よりも小さくてもよい。この場合、凹み部73から熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aに至る部分が非接着となり、通気路5が形成される。
さらに、凹み73は、ハーフカット線のような、閉塞部材3の厚み方向に半分程度を刻んだ刻み線であってもよい。
[第8実施形態]
第8実施形態は、閉塞部材3に凸部が設けられ、凸部によって通気路5が形成されている。
図27に示すように、閉塞板部31(閉塞部材3)の表面には、表面側に突出した凸部74が形成されている。
図28は、かかる凸部74が形成された閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2に連結されている閉塞部材付き筒状ラベル1を示す。
閉塞部材3が熱収縮性筒状ラベル2の内側に配置され、閉塞板部31の周縁部311(閉塞重なり部)が、折り曲げ部23(ラベル重なり部)に重ねられている。閉塞重なり部とラベル重なり部の間のうち、凸部74の周囲から熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aまで、及び、凸部74の周囲から閉塞部材3の周縁までは非接着とされ、その箇所以外は、平面視略C字状の接着部6にて接着されている。
閉塞重なり部とラベル重なり部の間には、凸部74の周囲において隙間が生じ、この隙間が通気路5となる。つまり、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aから、凸部74の周囲を通じて、閉塞部材3の周縁までが非接着な部分となり、この部分が通路5を構成する。
なお、ラベル重なり部に凸部を形成してもよい。
凸部の形成方法としては、閉塞部材3などを変形させる、閉塞部材3などに樹脂などを付着させる、閉塞部材3などにテープなどを貼り付けることなどが挙げられる。閉塞部材3にテープを貼り付けて凸部74を形成し、その凸部74を熱収縮性筒状ラベル2のシール部259と当接させることにより、より隙間の大きい通気路5を形成できる。
[第9実施形態]
上記第1乃至第5実施形態では、接着部6は平面視環状とされているが、これに限定されず、これらの実施形態でも接着部6が平面視略C字状とされていてもよい。
第9実施形態では、例えば、上記第1実施形態のように、閉塞重なり部に欠損部43(孔431)が形成されているものを例に採って説明する。
図29及び図30は、本実施形態の閉塞部材付き筒状ラベル1を示す。
図29に示すように、二重領域Wの間を接着する接着部6は、平面視略C字状に形成されている。図29に、接着部6が設けられた範囲を判り易く表すため、その範囲に無数のドットを付加している。
平面視略C字状の接着部6により、図30に示すように、二重領域Wは、接着部を有さない箇所において、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向軸方向第1縁21aから閉塞部材3の周縁までが非接着となる。この接着部を有さない非接着な部分は、閉塞部材3の周囲の何れの箇所でもよいが、好ましくは熱収縮性筒状ラベル2のシール部259において二重領域Wは非接着とされ、より好ましくは前記シール部259及びシール部の両側近傍部において二重領域Wは非接着とされている。つまり、シール部259(又はシール部及びその両側近傍部)を除いて、二重領域Wは、接着部6にて接着されている。シール部259は熱収縮性筒状フィルムが二重になった厚肉部分であるところ、これを除くことにより、接着部6にてラベル重なり部及び閉塞重なり部を良好に接着できる。
閉塞部材3の欠損部43は、前記折り曲げ部23であって熱収縮性筒状ラベル2のシール部259にて覆われている。なお、図示しないが、シール部259の周方向両側近傍部のうち何れか一方の近傍部にて欠損部43が覆われるように、折り曲げ部23と閉塞部材3が配置されていてもよい。
本実施形態では、通気路は、2つのルートからなる。図30に示すように、(1)1つの通気路5は、上記第1実施形態と同様に、欠損部43から、二重部位Wを構成するラベル重なり部と閉塞重なり部の非接着な部分を通り、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向第1縁21aまでであり、(2)もう1つの通気路5’は、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向軸方向第1縁21aから、ラベル重なり部と閉塞重なり部の非接着な部分を通り、閉塞部材3の周縁31aまでである。
何れの通気路5,5’も、シール部259(又はシール部及びその両側近傍部)が非接着な部分とされ、その非接着な部分を含んでいる。シール部259は熱収縮性筒状フィルムが二重になった厚肉部分であるので、シール部259及びその両側近傍部において、折り曲げ部23と閉塞部材3の間に比較的大きな隙間が生じる。シール部259(又はシール部及びその両側近傍部)を含んだ通気路5,5’は通気性に優れる。
特に、シール部の両側近傍部のうち、第2側端部258の側縁の近傍部には、前記第2側端部の略厚み分に相当する、比較的大きな隙間が生じるため、この第2側端部258の側縁に又はその側縁の近傍部に重なるように、閉塞部材3の欠損部43が配置されていることが好ましい。なお、第2側端部258の側縁に又はその側縁の近傍部に重なるように、閉塞部材3の欠損部43が配置されていることが好ましい。
通気性に優れた通気路5,5’を有する閉塞部材付き筒状ラベル1は、集合体10からより取り外し易くなる。
なお、上記第2実施形態乃至第9実施形態のいずれも、第1実施形態と同様の効果(スタッキングした集合体10から取り外し易いこと、遮光性にすぐれていること)を奏する。
[その他の実施形態]
また、上記第1乃至第9実施形態において、筒本体部24は、平面視略円形状に形成されているが、例えば、図31に示すように、平面視略四角形状に形成されていてもよい。なお、この場合、折り曲げ部23の外形及び閉塞部材3の外形も、それに合わせて平面視略四角形状に形成される。その他、図示しないが、熱収縮性筒状ラベル2及び閉塞部材3は、平面視略三角形状、平面視略六角形状などの略多角形状、平面視略楕円形状などに形成されていてもよい。
さらに、上記第1乃至第9実施形態において、熱収縮性筒状ラベル2は、ラベル重なり部(折り曲げ部23)の先端部が、その周方向に亘って遮光性を有さないが、この先端部においても遮光性を有するように構成してもよい。
また、図32に示すように、筒本体部24の下端部24bにおいて遮光性を有さない熱収縮性筒状ラベル2を使用してもよい。図示例では、熱収縮性フィルム251に遮光印刷層252が設けられものを使用し、遮光印刷層252は、ラベル重なり部(折り曲げ部23)の先端部及び筒本体部24の下端部24bを除いて全体的に設けられている。なお、この下端部24bの幅は、例えば、熱収縮性筒状ラベル2の軸方向長さの1/10以下であり、好ましくは1/15以下である。具体的な数値では、前記下端部24bの幅は、例えば、3mm以下である。
筒本体部24の下端部24bに遮光性を有さない部分を有していても、熱収縮性筒状ラベル2の容器に対する遮光機能は実質的に変わらない。つまり、前記遮光性を有さない下端部24bは、概念的には、全体的に遮光性を有する筒本体部24の下端に、遮光性を有さないフィルムを連結(又は延出)したものと同視できるので、熱収縮性筒状ラベル2の遮光性が低下するわけではない。
なお、このように筒本体部24の下端部24bは実質的に容器の遮光に影響しないので、この下端部24bに切込みやミシン目線などを適宜形成してもよい。
上記様々な実施形態から選ばれる2以上の実施形態を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記様々な実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換してもよい。例えば、第2実施形態で示した一部の構成を、第3実施形態の一部の構成に置換などしてもよい。
1 閉塞部材付き筒状ラベル
2 熱収縮性筒状ラベル
21a 熱収縮性筒状ラベルの軸方向第1縁
21 軸方向第1縁側の開口部
23 折り曲げ部(熱収縮性筒状ラベルの重なり部)
3 閉塞部材
31 閉塞板部
311 閉塞板部の周縁部(閉塞部材の重なり部)
5 通気路
6 接着部
W 二重部位

Claims (4)

  1. 筒状に形成された熱収縮性筒状ラベルであって、軸方向両縁に開口部がそれぞれ形成されている熱収縮性筒状ラベルと、
    前記軸方向第1縁に形成された開口部を塞ぐ閉塞部材であって、前記熱収縮性筒状ラベルの軸方向第1端部に重ねられ且つ接着されている閉塞部材と、を有し、
    前記熱収縮性筒状ラベル及び閉塞部材が、遮光性を有し、
    前記熱収縮性筒状ラベルとの重なり部を除いた閉塞部材、前記閉塞部材との重なり部を除いた熱収縮性筒状ラベル、及び、前記熱収縮性筒状ラベルの重なり部と閉塞部材の重なり部からなる二重部位が、それぞれ、厚み方向に貫通する貫通部を有さず、
    前記二重部位の一部分において、内外に通気可能な通気路が形成されている、閉塞部材付き筒状ラベル。
  2. 前記閉塞部材の重なり部の一部分に、又は、前記熱収縮性筒状ラベルの重なり部の一部分に、その厚み方向に貫通する欠損部が形成され、その欠損部に、欠損部を有さない前記熱収縮性筒状ラベルの重なり部、又は、欠損部を有さない閉塞部材の重なり部が重ねられることによって、前記二重部位が、厚み方向に貫通する貫通部を有さず、
    前記欠損部を有さない前記熱収縮性筒状ラベルの重なり部、又は、閉塞部材の重なり部が遮光性を有する、請求項1に記載の閉塞部材突き筒状ラベル。
  3. 前記閉塞部材の重なり部の一部分に、その厚み方向に貫通する欠損部が形成され、その欠損部に前記熱収縮性筒状ラベルの重なり部が重ねられていることによって、前記二重部位が、厚み方向に貫通する貫通部を有さず、
    前記通気路が、前記欠損部から、前記二重部位を構成する2つの重なり部の間を通り、前記熱収縮性筒状ラベルの軸方向第1縁に至って形成されており、
    前記2つの重なり部の間が、前記通気路を除いて、接着部にて接着されている、請求項1に記載の閉塞部材付き筒状ラベル。
  4. 前記閉塞部材の重なり部のうち前記欠損部の周囲の一部又は全周が、熱収縮性筒状ラベルの重なり部側へ突出されている、請求項3に記載の閉塞部材付き筒状ラベル。
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