JP2017536527A - 経路崩壊を低減するイン−ナビゲーション探索結果の提供 - Google Patents

Abstract

本明細書において開示されるシステムおよび方法は、探索結果を提供することを含むことができる。経路オフセットが決定されることが可能であり、経路オフセットは、経路に対する探索領域を少なくとも部分的に定める。探索領域内の注目ポイント（ＰＯＩ）探索の探索結果が受け取られ得る。探索結果は、ＰＯＩカテゴリーと関連付けられた一組のＰＯＩを含むことができる。探索結果内の一組のＰＯＩには、経路崩壊基準に少なくとも部分的に基づいて順位が付けられ得る。ＰＯＩのうちの所与の１つに対する経路崩壊基準は、その所与のＰＯＩを含むために経路が変更されると追加移動を測定することができる。順位が付けられた一組のＰＯＩのうちの１つまたは複数が提示され得る。ＰＯＩカテゴリーおよび経路に対する輸送モードの選択が受け取られ得る。輸送モードは、自動車、自転車、公共交通機関による移動または歩行のうちの１つを含むことができる。

Description

[0001]コンピューティング技術の発展により、ますます強力なモバイルデバイスが利用可能になっている。

例えば、スマートフォンおよびその他のコンピューティングデバイスが当たり前になっている。そのようなデバイスの移動性は、例えばナビゲーションに関連した機能性など、開発されつつある種々の型の機能性をもたらしている。

[0002]コンピューター支援マップナビゲーションツールは広く普及している。ユーザーは、ウェブブラウザーを使用して、様々なウェブサイトにおいて利用可能なマップナビゲーションツールを使用してアドレスおよび方向を見つけることができる。いくつかのソフトウェアプログラムは、ユーザーによる地図上でのナビゲーション、地上に向かう方向のズームイン、地上から離れる方向のズームアウト、または異なる地理上の位置間の移動を可能にしている。自動車の場合、ＧＰＳデバイスは、何年にもわたって初歩の道路ナビゲーションを提供している。ごく最近では、セルラー電話および他のモバイルコンピューティングデバイスのためのマップナビゲーションソフトウェアは、ユーザーによるズームイン、ズームアウト、および地理上の特徴、町、都市、国および州の場所、道路および建物に関する詳細を示す地図上の移動を可能にしている。

[0003]ユーザーが長い自動車旅行途上などにおける２つの場所間をナビゲートする実例では、ユーザーがモバイルコンピューティングデバイスを使用してガソリンスタンドまたはレストランなどのサービスを探索することは珍しいことではない。通常、探索手段を実施する場合、ユーザーは、その探索を実施するためにコンピューター支援マップナビゲーションを中断し、モバイルコンピューティングデバイスを使用しなければならない。しかしながらこのような探索によって得られる結果の多くは適切ではないようである。レストラン、店またはガソリンスタンドなどの注目ポイント（ＰＯＩ）に対する探索は、通常、ユーザー（より詳細にはユーザーのモバイルコンピューティングデバイス）の近傍に存在している結果を返す。この点に関して、典型的な結果セットに対して、そのうちの半分はユーザーがナビゲーション経路に沿って既に通過した場所であり、また、残りの結果のうちのいくつかは、そこに決めるためにはユーザーが現在の経路からはるかに外れなければならないような場所である。このような従来の手法は、ユーザーによる、より複雑な問合せの系統立った明確な記述、結果の比較、または経路の前方に存在する結果のみの参照を許容しないため、限られている。

[0004]この概要は、発明の詳細な説明の下にさらに説明される簡略化された形式での概念の選択を導入するために提供される。この概要は、特許請求された主題の肝要な特徴または本質的な特徴を識別することを意図したものではなく、特許請求された主題の範囲を限定するように用いられることを意図したものでもない。

[0005]１つまたは複数の態様によれば、探索結果を提供するための方法は、経路オフセットを決定するステップを含むことができ、経路オフセットは、経路に対する探索領域を少なくとも部分的に定める（例えば経路に沿った、経路上の一点の周囲）。探索領域内の注目ポイント（ＰＯＩ）探索の探索結果が受け取られ得る。探索結果は一組のＰＯＩを含むことができる。一組のＰＯＩは、単一のＰＯＩまたは複数のＰＯＩを含むことができる。探索結果内の一組のＰＯＩには、経路崩壊基準に少なくとも部分的に基づいて順位が付けられ得る。ＰＯＩのうちの所与の１つに対する経路崩壊基準は、その所与のＰＯＩを含むために経路が変更されると追加移動を測定することができる（例えば追加移動時間）。ＰＯＩの順位付けは、さらに、探索結果を備えた探索順位、および／または、コンピューティングデバイスの現在の場所、またはＰＯＩに最も近い経路上のアクセスポイントへのＰＯＩの近接に少なくとも部分的に依存し得る。順位が付けられた一組のＰＯＩのうちの１つまたは複数が提示され得る（例えば表示され、音声アナウンスされる）。ＰＯＩ探索に対するＰＯＩカテゴリーおよび経路に対する輸送モードの選択が受け取られ得る。輸送モードは、自動車（例えば車または自動二輪車を使用した）、公共交通機関による移動、自転車または歩行のうちの１つを含むことができる。

[0006]１つまたは複数の態様によれば、探索結果を提供するための方法は、注目ポイント（ＰＯＩ）カテゴリーを指定する入力を受け取るステップを含むことができる。確立された経路に沿って探索領域が決定され得る。探索領域は、コンピューティングデバイスの現在の位置と、確立された経路と関連付けられた目的地との間に位置している、確立された経路の一部の周囲の領域を含むことができる。探索領域内に位置している、ＰＯＩカテゴリーと関連付けられた一組のＰＯＩを含む探索結果を受け取ると、それに応答して、一組のＰＯＩ内のＰＯＩ毎に、追加移動時間と関連付けられた経路崩壊メトリックが決定され得る。ＰＯＩを含むために確立された経路が変更されると追加移動時間が決定され得る。順位が付けられたＰＯＩリストを作成するために、経路崩壊基準に少なくとも部分的に基づいて一組のＰＯＩに順位が付けられ得る。順位が付けられたＰＯＩリストの一番高い順位が付けられたＰＯＩが提示され得る。

[0007]１つまたは複数の態様によれば、探索結果を提供する方法は、目的地を指定する入力を受け取るステップを含むことができる。コンピューティングデバイスの現在の位置から目的地までの移動経路が選択されることが可能であり、その選択は輸送モードに基づき得る（例えばユーザー設定において）。経路オフセットが決定されることが可能であり、経路オフセットは、探索領域を少なくとも部分的に定める。探索領域は、輸送モードが自動車、自転車または歩行である場合、経路の一部に沿って配置され得る。また、探索領域は、輸送モードが公共交通機関である場合、経路上の公共交通機関の停止位置の周囲にも配置され得る（例えば目的地、中間停止地点）。探索領域内におけるＰＯＩ探索による探索結果が受け取られ得る。探索結果は、ＰＯＩカテゴリーと関連付けられた一組のＰＯＩを含むことができる。探索結果内の一組のＰＯＩには、経路崩壊基準に少なくとも部分的に基づいて順位が付けられ得る。ＰＯＩのうちの所与の１つに対する経路崩壊基準は、その所与のＰＯＩを含むために経路が変更されると追加移動を測定することができる。順位が付けられた一組のＰＯＩのうちの１つまたは複数が提示され得る。

[0008]本明細書において説明される様々な革新は、方法の部分として、方法を実施するように適合されたコンピューティングシステムの部分として、またはコンピューティングシステムに方法を実施させるためのコンピューター実行可能命令を有する有形コンピューター可読媒体の部分として実現され得る。様々な革新は、組み合わせて、または単独で使用され得る。本明細書において説明されるように、様々な他の特徴および利点は、所望の技術に組み込まれ得る。

[0009]一例示的モバイルコンピューティングデバイスであって、このデバイスと共に、本明細書において説明される革新が実現され得る、一例示的モバイルコンピューティングデバイスを示すブロック図である。 [0010]本開示の１つまたは複数の例示的実施形態による、経路崩壊を低減するイン−ナビゲーション探索結果を提供するために使用され得るマップナビゲーションツールのための一例示的ソフトウェアアーキテクチャーを示すブロック図である。 [0011]本開示の１つまたは複数の例示的実施形態による、経路崩壊を低減するイン−ナビゲーション探索結果の提供と関連して使用され得る探索領域の線図である。 [0012]本開示の１つまたは複数の例示的実施形態による、経路崩壊を低減するＰＯＩ探索結果を有する移動経路および例示的探索領域の線図である。 本開示の１つまたは複数の例示的実施形態による、経路崩壊を低減するＰＯＩ探索結果を有する移動経路および例示的探索領域の線図である。 [0013]本開示の１つまたは複数の例示的実施形態による、イン−ナビゲーション探索結果の提供を示す流れ図である。 本開示の１つまたは複数の例示的実施形態による、イン−ナビゲーション探索結果の提供を示す流れ図である。 本開示の１つまたは複数の例示的実施形態による、イン−ナビゲーション探索結果の提供を示す流れ図である。 [0014]本開示の１つまたは複数の例示的実施形態が実現され得る一例示的コンピューティングシステムの線図である。

[0015]本明細書において説明されるように、経路崩壊を低減するイン−ナビゲーション探索結果が提供され得るよう、様々な技法および解決法が適用され得る。オフセット値に基づいて、移動経路に沿った探索領域が構築され得る。例えばオフセットは、探索領域を得るために経路の一部（例えば経路の残りの部分、経路の次のｘ×１．６キロメートル（ｘマイル））の両側に適用され得る固定距離（例えば２２８．５メートル（２５０ヤード））であってもよい（すなわち探索領域は経路の一部に沿って走ることができ、幅は４５７メートル（５００ヤード）であってもよい）。本明細書において説明されるように他の探索領域構成も使用され得る。

[0016]ユーザーは、最初に、コンピューティングデバイスを使用して、目的地、輸送モードおよび注目ポイント（ＰＯＩ）カテゴリーを入力することができる。これらの入力は異なる時間に入力され得る（例えば輸送モードを入力する場合はユーザー設定の際に、目的地を入力する場合は方向を要求する際に、また、ＰＯＩカテゴリーを入力する場合は、ナビゲーション中に探索を要求する際に）。あるいは任意選択で、輸送モード（例えば歩行、自動車、自転車または公共交通機関）は、ユーザーおよびコンピューティングデバイスが移動する速度によって検出され得る。ＰＯＩカテゴリーは、別法として、個人プロファイルから獲得され得る（例えばその前の移動と関連付けられた１つまたは複数の好み、あるいは電子メールの内容、カレンダー予約、ノート、等々から）。ＰＯＩ探索は、ＰＯＩカテゴリーと関連付けられるＰＯＩに対する探索領域内で実施され得る。結果セットの要素（ＰＯＩ）は、各々を走行中の経路に追加する効果を決定するために個々に試験される。ＰＯＩが追加された場合の経路予測と、ＰＯＩが追加されない場合の経路予測との間の相違が、そのＰＯＩと関連付けられた崩壊メトリックである。次に、崩壊メトリックに基づいて（また、潜在的に探索順位および／または近接などの他の要因に基づいて）ＰＯＩに順位が付けられ、また、完全なリスト（または一番高い順位が付けられたＰＯＩまたは部分リスト）がコンピューティングデバイスに提示され得る（例えば表示または音声アナウンスされる）。選択されたＰＯＩが経路に追加され、また、それに従って経路が調整され得る。

[0017]図１は、一例示的モバイルコンピューティングデバイス（１００）であって、このデバイス（１００）と共に、本明細書において説明される革新が実現され得る、一例示的モバイルコンピューティングデバイスを示すブロック図である。モバイルデバイス（１００）は、一括して（１０２）で示されている様々な任意選択のハードウェア構成要素およびソフトウェア構成要素を含む。通常、モバイルデバイス内の構成要素（１０２）は、図解を分かり易くするためにすべての接続は示されていないが、デバイスの任意の他の構成要素と通信することができる。モバイルデバイス１００は、様々なコンピューティングデバイス（例えばセル電話、スマートフォン、ハンドヘルドコンピューター、ラップトップコンピューター、ノートブックコンピューター、タブレットデバイス、ネットブック、メディアプレーヤー、パーソナルデジタルアシスタント（ＰＤＡ）、カメラ、ビデオカメラ、等々）のうちの任意のデバイスであってもよく、また、Ｗｉ−Ｆｉ、セルラーまたは衛星ネットワークなどの１つまたは複数のモバイル通信ネットワーク（１０４）とのワイヤレス二方向通信を可能にすることができる。

[0018]図解されているモバイルデバイス（１００）は、信号符号化、データ処理（重みの割当て、および探索結果などのデータの順位付けを含む）、入力／出力処理、電力制御および／または他の機能などのタスクを実施するためのコントローラーまたはプロセッサー（１１０）（例えば信号プロセッサー、マイクロプロセッサー、ＡＳＩＣまたは他の制御および処理ロジック回路機構）を含む。オペレーティングシステム（１１２）は、構成要素（１０２）の割振りおよび使用を制御し、かつ、本明細書において説明される革新的特徴のうちの１つまたは複数を実現するマップナビゲーションツール（２１０）などの１つまたは複数のアプリケーションプログラム（１１４）をサポートする。マップナビゲーションツール（２１０）は、マッピングアプリケーションであっても、あるいはソフトウェアに基づくパーソナルアシスタントまたは何らかの他のソフトウェアツールの一部であってもよい。マップナビゲーションソフトウェアに加えて、アプリケーションプログラム１１４は、共通モバイルコンピューティングアプリケーション（例えば電話技術アプリケーション、電子メールアプリケーション、カレンダー、コンタクトマネージャー、ウェブブラウザー、メッセージアプリケーション）、または任意の他のコンピューティングアプリケーションを含むことができる。

[0019]示されたモバイルデバイス（１００）はメモリー（１２０）を含んでもよい。メモリー（１２０）は取外し不可能なメモリー（１２２）および／または取外し可能なメモリー（１２４）を含んでもよい。取外し不可能なメモリー（１２２）はＲＡＭ、ＲＯＭ，フラッシュメモリー、ハードディスク、または他のよく知られたメモリー記憶技術を含んでもよい。取外し可能メモリー（１２４）は、フラッシュメモリー、またはモバイル通信のための広域システム（ＧＳＭ（登録商標））通信システムでよく知られている加入者識別モジュール（ＳＩＭ）カード、あるいは「スマートカード」などの他のよく知られているメモリー記憶技術を含むことができる。メモリー（１２０）はオペレーティングシステム（１１２）およびアプリケーション（１１４）を動作させるためのデータおよび／またはコードを記憶するように用いられてもよい。例示的データはウェブページ、テキスト、画像、音声ファイル、映像データ、または、１つまたは複数の有線またはワイヤレスネットワークを介して１つまたは複数のネットワークサーバーまたは他のデバイスに送信される、および／または受信される他のデータの組を含んでもよい。メモリー（１２０）は、国際移動電話加入者識別番号（ＩＭＳＩ）などの登録者識別子および、国際移動電話機体識別番号（ＩＭＥＩ）などの機器識別子を記憶するように用いられてもよい。そのような識別子はユーザーおよび機器を識別するようにネットワークサーバーに送信されてもよい。

[0020]モバイルデバイス（１００）は、タッチスクリーン（１３２）（例えば仮想キーボードまたはキーパッドに対する指タップ入力、指ジェスチャー入力またはキーストローク入力を捕獲することができる）、マイクロホン（１３４）（例えば音声入力を捕獲することができる）、カメラ（１３６）（例えばスチール写真および／またはビデオ画像を捕獲することができる）、物理キーボード（１３８）、ボタンおよび／またはトラックボール（１４０）などの１つまたは複数の入力デバイス（１３０）、およびスピーカー（１５２）およびディスプレイ（１５４）などの１つまたは複数の出力デバイス（１５０）をサポートすることができる。他の可能な出力デバイス（図示せず）は、圧電または他の触覚出力デバイスを含んでもよい。いくつかのデバイスは１つより多い入力／出力機能をサービスしてもよい。例えば、タッチスクリーン（１３２）および表示部（１５４）は単独の入力／出力デバイスにおいて組み合わせられてもよい。

[0021]モバイルデバイス（１００）は、１つまたは複数のナチュラル・ユーザー・インターフェース（ＮＵＩ）を提供することができる。例えば、オペレーティングシステム（１１２）またはアプリケーション（１１４）は、音声コマンドを介してユーザーにデバイス（１００）を動作可能にする、ボイス・ユーザー・インターフェースの一部として音声認識ソフトウェアを含んでもよい。例えばユーザーの音声コマンドを使用してマップナビゲーションツールに入力が提供され得る。

[0022]ワイヤレスモデム（１６０）は、１つまたは複数のアンテナ（図示せず）に結合されることが可能であり、また、当分野でよく理解されているようにプロセッサー（１１０）と外部デバイスの間の二方向通信をサポートすることができる。モデム（１６０）は総称的に示されており、例えばモバイル通信ネットワーク（１０４）との長距離通信のためのセルラーモデム、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）コンパチブルモデム（１６４）、または外部Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ装着デバイスまたは局所ワイヤレスデータネットワークあるいはルーターとの短距離通信のためのＷｉ−Ｆｉコンパチブルモデム（１６２）を含むことができる。ワイヤレスモデム（１６０）は一般に、単独のセルラーネットワーク内の、セルラーネットワーク間の、またはモバイルデバイスと公衆交換電話網（ＰＳＴＮ）の間などの、データおよび音声通信のためのＧＳＭネットワークといった、１つまたは複数のセルラーネットワークと通信するように構成される。

[0023]モバイルデバイスは、少なくとも１つの入力／出力ポート（１８０）、電源（１８２）、グローバル・ポジショニング・システム（ＧＰＳ）受信機などの衛星ナビゲーションシステム受信機（１８４）、加速度計、ジャイロスコープ、またはデバイス（１００）の配向および運動を検出し、また、入力としてジェスチャーコマンドを受け取るための赤外線近接センサーなどのセンサー（１８６）、送受信機（１８８）（アナログ信号またはデジタル信号をワイヤレス送信するための）、および／またはＵＳＢポート、ＩＥＥＥ１３９４（ＦｉｒｅＷｉｒｅ）ポートおよび／またはＲＳ−２３２ポートであってもよい物理コネクター（１９０）をさらに含むことができる。示されているすべての構成要素は削除されることが可能であり、また、他の構成要素が追加され得るため、図解されている構成要素（１０２）は、必要なものでも、あるいはすべてを包含するものでもない。

[0024]モバイルデバイスは、衛星ナビゲーションシステム受信機（１８４）（例えばＧＰＳ受信機）を介して受け取った情報に基づいて、モバイルデバイスの位置を示す位置データを決定することができる。別法としては、モバイルデバイスは、モバイルデバイスの位置を示す位置データを別の方法で決定することも可能である。例えばモバイルデバイスの位置は、セルラーネットワークのセルタワー間の三角測量によって決定され得る。あるいはモバイルデバイスの位置は、モバイルデバイスの近傍におけるＷｉ−Ｆｉルーターの既知の位置に基づいて決定され得る。位置データは、実施態様および／またはユーザー設定に応じて、１秒毎に、または何らかの他の規準に基づいて更新され得る。モバイルデバイスは、位置データのソースに無関係に、マップナビゲーションに使用するために位置データをマップナビゲーションツールに提供することができる。例えばマップナビゲーションツール（２１０）は、オペレーティングシステム（１１２）によって露出されたインターフェースを介して現在の位置データを周期的に要求する、すなわちポールし（これにより延いては、更新された位置データをモバイルデバイスの別の構成要素から得ることができる）、またはオペレーティングシステム（１１２）が更新された位置データをコールバック機構を介して、このような更新のために登録された任意のアプリケーション（マップナビゲーションツール２１０など）にプッシュする。

[0025]モバイルデバイス（１００）は、マップナビゲーションツール（２１０）および／または他のソフトウェア構成要素またはハードウェア構成要素を使用して、本明細書において説明されている技術を実現する。例えばプロセッサー（１１０）は、ナビゲーション経路（例えば出発地または検出された現在の位置と目的地との間）に関する入力を処理し、輸送モードを検出し（例えば検出された速度／加速度に基づいて、またはユーザー設定に基づいて）、探索領域を決定するためにオフセットを確立し（例えば輸送モードおよび／またはユーザー設定に基づいて）、ＰＯＩカテゴリー情報を処理し（例えばユーザープロファイルに基づくＰＯＩカテゴリー好み、ユーザー電子メールメッセージ、カレンダースケジュール、ノート、等々を獲得する）、１つまたは複数のＰＯＩに対する崩壊基準を適用することによって崩壊測度を決定し（例えばＰＯＩが現在の移動経路に含まれている場合、ＰＯＩまで移動し、かつ、ＰＯＩから戻るのに要する余分の時間）、探索結果内の個々のＰＯＩに重みを割り当てる（例えば崩壊測度、探索順位および／または経路近接に基づいて）ことによってＰＯＩ探索結果を処理し、コンピューティングデバイスに存在している、選択されたＰＯＩを含む順位が付けられたＰＯＩリストを現在の経路に提示し、かつ、それに応じて経路方向を修正し、等々を実施することができる。

[0026]クライアントコンピューティングデバイスとしてモバイルデバイス（１００）は、サーバーコンピューティングデバイス（例えば探索サーバー、経路指定サーバー、等々）に要求を送り、また、マップ画像、距離、方向、他のマップデータ、探索結果（例えば指定された探索領域内のＰＯＩ探索に基づくＰＯＩ）、またはサーバーコンピューティングデバイスから返された他のデータを受け取ることができる。

[0027]モバイルデバイス（１００）は、コンピューティング「クラウド」によって様々なタイプのサービス（例えばコンピューティングサービス）が提供される実施態様環境の一部であってもよい。例えばクラウドは、インターネットなどのネットワークを介して接続された様々なタイプのユーザーおよびデバイスにクラウドに基づくサービスを提供する、集中して配置することも、あるいは分散させることもできるコンピューティングデバイスの集合を備えることができる。いくつかのタスク（例えばユーザー入力の処理およびユーザーインターフェースの提示）は、局所コンピューティングデバイス（例えば接続されたデバイス）上で実施されることが可能であり、一方、他のタスク（例えば後続する処理で使用されるデータの記憶、経路の決定、探索の実施、探索結果の重み付け、一般探索基準またはユーザー好みに従った探索結果の順位付け）は、クラウド内で実施され得る。

[0028]図１は、モバイルデバイス（１００）をより総括的に示したものであるが、本明細書において説明されている革新は、他のスクリーン機能およびデバイスフォームファクターを有する、デスクトップコンピューター、テレビジョンスクリーンまたはテレビジョンに接続されたデバイス（例えばセットトップボックスまたはゲームコンソール）などのデバイスを使用して実現され得る。サービスは、クラウドによって、サービスプロバイダーを介して、またはオンラインサービスの他のプロバイダーを介して提供され得る。したがって本明細書において説明されているマップナビゲーション革新は、接続されているデバイスのうちの任意のデバイスをクライアントコンピューティングデバイスとして使用して実現され得る。同様に、クラウドまたはサービスプロバイダー内の様々なコンピューティングデバイスは、すべて、サーバーコンピューティングデバイスの役割を果たすことができ、また、接続されているデバイスにマップデータまたは他のデータを引き渡す。

[0029]図２は、本開示の１つまたは複数の例示的実施形態による、経路崩壊を低減するイン−ナビゲーション探索結果を提供するために使用され得るマップナビゲーションツール（２１０）のための一例示的ソフトウェアアーキテクチャー（２００）を示すブロック図である。クライアントコンピューティングデバイス（例えばスマートフォンまたはデバイス（１００）などの他のモバイルコンピューティングデバイス）は、マップナビゲーションツール（２１０）のためのソフトウェア、および経路崩壊を低減するイン−ナビゲーション探索結果を提供するためにアーキテクチャー（２００）に従って編成されたＯＳ（２５０）を実行することができる。

[0030]アーキテクチャー（２００）は、デバイスオペレーティングシステム（ＯＳ）（２５０）およびマップナビゲーションツール（２１０）を含む。図２では、デバイスＯＳ（２５０）は、レンダリングのための構成要素（例えばディスプレイへのレンダリング視覚出力、スピーカーのための音声出力の生成）、ネットワーク化のための構成要素、位置追跡のための構成要素、および音声認識および他の入力処理のための構成要素を含む。デバイスＯＳ（２５０）は、ユーザー入力機能、出力機能、記憶装置アクセス機能、ネットワーク通信機能およびデバイス（１００）のための他の機能を管理する。デバイスＯＳ（２５０）は、このような機能へのアクセスをマップナビゲーションツール（２１０）に提供する。

[0031]ユーザーは、マップナビゲーションに影響を及ぼすユーザー入力を生成することができる。ユーザー入力は、タッチスクリーン入力、ボタン押下またはキー押下などの触覚入力であっても、あるいは音声入力であってもよい。デバイスＯＳ（２５０）は、触覚入力からタッチスクリーンへのタップ、指ジェスチャー、等々を認識し、音声入力、ボタン入力またはキー押下入力からのコマンドを認識し、かつ、マップナビゲーションツール（２１０）または他のソフトウェアによって使用され得るメッセージを作成するための機能を含む。マップナビゲーションツール（２１０）の解釈エンジン（２１４）は、デバイスＯＳ（２５０）からのユーザー入力イベントメッセージを聴く。ＵＩイベントメッセージは、デバイスのタッチスクリーン上のパンジェスチャー、フリックジェスチャー、ドラッグジェスチャーまたは他のジェスチャー、タッチスクリーン上のタップ、キーストローク入力または他のＵＩイベント（例えば音声入力、指向性ボタン、トラックボール入力からのイベント）を示すことができる。適切である場合、解釈エンジン（２１４）は、ＯＳ（２５０）からのＵＩイベントメッセージをマップナビゲーションツール（２１０）のナビゲーションエンジン（２１６）へ送られるマップナビゲーションメッセージに翻訳することができる。

[0032]ナビゲーションエンジン（２１６）は、現在のビュー位置（恐らくは保存された、すなわち最後のビュー位置としてマップ設定ストアー（２１１）から提供される）、ビュー位置、マップデータおよび位置データの所望の変化を示す解釈エンジン（２１４）からのあらゆるメッセージを考慮する。ナビゲーションエンジン（２１６）は、この情報からビュー位置を決定し、かつ、そのビュー位置ならびにそのビュー位置の近傍の位置データおよびマップデータをレンダリングエンジン（２１８）に提供する。位置データは、ビュー位置と整列する現在の位置（マップナビゲーションツール（２１０）を有するコンピューティングデバイスの）を示すことができ、あるいはビュー位置は、現在の位置からオフセットされ得る。

[0033]ナビゲーションエンジン（２１６）は、コンピューティングデバイスの局所構成要素から現在の位置データを獲得するオペレーティングシステム（２５０）からコンピューティングデバイスの現在の位置データを獲得する。例えば位置データは、グローバル・ポジショニング・システム（ＧＰＳ）からのデータに基づいて、セルラーネットワークのタワー間の三角測量によって、近傍のＷｉ−Ｆｉルーターの物理位置に対する参照によって、または別の機構によって決定され得る。

[0034]ナビゲーションエンジン（２１６）は、マップデータストアー（２１２）からマップのためのマップデータ（２２１）を獲得する。通常、マップデータは、州および都市の高高度の描写から、近隣および高速道路の中間高度の描写、および街路および建物の低高度の描写に及ぶ様々な詳細高度における写真画像データまたは図形データ（境界、道路、等々のための）であってもよい。写真データおよび図形データとは別に、マップデータ（２２１）は、州、都市、近隣、街路、建物、ランドマークまたはマップ中の他の特徴の場所名称のためのアイコンまたはテキストラベルなどの図形インジケーターを含むことができる。名称とは別に、マップデータは、特徴間の距離、出発地と目的地の間の経路を定める経路点（緯度および経度に換算した）、経路に沿った中間地点における決定のためのテキスト方向（例えばＮＥ １４８ｔｈで曲がる）、および経路に沿った中間地点間の距離を含むことができる。マップデータは、コンタクト情報（例えば電話番号、ウェブページ、アドレス）、レビュー、評価、他の注解、メニュー、写真、宣伝広告またはゲームのための情報（例えばジオキャッシング、ジオタギング）などの所与の特徴のための追加詳細を提供することができる。ウェブブラウザーを起動し、その特徴に関する情報にナビゲートするためのウェブページへのリンクが提供され得る。

[0035]マップデータ（２２１）の編成は実施態様によって決まる。例えばいくつかの実施態様では、異なるタイプのマップデータ（写真画像データまたは図形表面層データ、テキストラベル、アイコン、等々）が所与の詳細高度におけるマップデータの単一の層に合成される。ユーザーがズームイン（またはズームアウト）すると、ある特定の点まで、その所与の詳細高度におけるマップデータのタイルが単純に引き伸ばされる（または縮小される）。ユーザーがさらにズームイン（またはズームアウト）すると、その所与の詳細高度におけるマップデータのタイルがより高い（またはより低い）詳細高度における１つまたは複数の他のタイルに置き換えられる。他の実施態様では、異なるタイプのマップデータは、レンダリング中に合成される異なるオーバレイで編成されるが、ズームインおよびズームアウトは、通常、同じ方法で取り扱われ、オーバラップ層がある程度まで引き伸ばされ（または縮小され）、次に他の層のタイルに置き換えられる。

[0036]マップデータストアー（２１２）は、最近使用されたマップデータをキャッシュする。必要に応じてマップデータストアー（２１２）は、局所ファイル記憶装置から、またはネットワーク資源から追加マップデータまたは更新されたマップデータを獲得する。デバイスＯＳ（２５０）は、記憶装置およびネットワーク資源へのアクセスを仲介する。マップデータストアー（２１２）は、デバイスＯＳ（２５０）を介して記憶装置またはネットワーク資源にマップデータを要求し、デバイスＯＳ（２５０）は、要求を処理して必要に応じてサーバーにマップデータを要求し、かつ、リプライを受け取って要求されたマップデータをマップデータストアー（２１２）に提供する。

[0037]例えば経路の方向を決定するために、マップナビゲーションツール（２１０）は、マップデータの要求の一部として出発地（通常はマップナビゲーションツール（２１０）を有するコンピューティングデバイスの現在の位置）および行先の目的地（例えば住所または他の特定の場所）をＯＳ（２５０）に提供する。デバイスＯＳ（２５０）は、その要求をネットワーク（２６０）を介して１つまたは複数のサーバー（例えば経路指定サーバー２６４）に伝え、１つまたは複数のサーバーは、リプライとして表面層データ、経路を定める経路点、経路に沿った中間地点における決定のためのテキスト方向、経路に沿った中間地点間の距離および／または他のマップデータを提供する。デバイスＯＳ（２５０）は、次に、マップデータ（２２１）を含むそのリプライ（２２０）をマップナビゲーションツール（２１０）に伝える。マップデータ（２２１）は、任意選択でマップデータストアー（２１２）内に記憶され、および／またはナビゲーションエンジン（２１６）に直接通信され得る。

[0038]別の例として、ユーザーが経路に沿って移動すると、マップナビゲーションツール（２１０）は、マップデータストアー（２１２）からレンダリングのための追加マップデータを獲得する。マップデータストアー（２１２）は、現在の位置の近傍の詳細なマップデータをキャッシュすることができ、このようなキャッシュされたデータを使用してレンダービューが増分変化する。マップナビゲーションツール（２１０）は、経路に沿った、または経路の一部に沿ったマップデータを先取りすることができる。したがって現在の位置への変化を考慮するためにレンダーマップビューが更新されると、マップナビゲーションツール（２１０）は、サーバーへの新しいマップデータの要求／受取りの遅延を伴うことなく、頻繁に表示を更新する。必要に応じてマップデータストアー（２１２）は、ビューをレンダリングするための追加マップデータを要求する。

[0039]レンダリングエンジン（２１８）は、ビュー位置、位置データおよびマップデータを処理し、かつ、マップのビューをレンダリングする。使用シナリオに応じて、レンダリングエンジン（２１８）は、局所記憶装置からのマップデータ、ネットワークサーバーからのマップデータ、または局所記憶装置からのマップデータおよびネットワークサーバーからのマップデータの組合せをレンダリングすることができる。通常、レンダリングエンジン（２１８）は、ディスプレイ上に出力するために、レンダービューに対する出力コマンドをデバイスＯＳ（２５０）に提供する。また、レンダリングエンジン（２１８）は、スピーカーまたはヘッドホンを介した音声出力のための出力コマンドをデバイスＯＳ（２５０）に提供することも可能である。

[0040]レンダリングの一部として実施される厳密な動作は、実施態様によって決まる。マップレンダリングのためのいくつかの実施態様では、ツールは、視野を決定し、かつ、視野の中に存在しているマップの特徴を識別する。次にツールは、これらの特徴のためのマップデータ要素を選択する。これには、視野の中で潜在的に見ることができる識別された特徴に対する任意のおよびすべてのマップデータ要素を含むことができる。あるいはそれには、ナビゲーションシナリオに関連するこれらの潜在的に見ることができるマップデータ要素のサブセット（例えば方向、交通）を含むことも可能である。所与の経路に対して、レンダリングエンジン（２１８）は、経路を示すために経路点を経路に沿って図形的に接続し（例えば強調色を使用して）、また、経路に沿った中間地点を図形的に指示する。ツールは、ビュー位置から見ることができる（例えば別の特徴またはラベルによって隠されない）選択されたマップデータ要素を合成する。別法としては、ツールは、順序が異なる行為を使用して、追加行為を使用して、または異なる行為を使用してレンダリングを実現する。

[0041]総合的な挙動に関して、マップナビゲーションツールは、コンピューティングデバイスの位置の変化に反応することができ、また、ビュー位置の変化、経路に対する方向のリストの一番上の項目の変化、または他の変化を示すユーザー入力にも反応することができる。例えばマップ上のパン命令を示す指ジェスチャーまたはボタン入力に応答して、あるいは経路に対する方向のリスト中のその前の項目または次の項目へ変化すると、マップナビゲーションツールは、マップを移行させる（垂直方向および／または水平方向にシフトさせる）単純で円滑なアニメーションを使用してマップを更新することができる。同様に、コンピューティングデバイスの位置が変化すると、マップナビゲーションツールは、単純な移行アニメーションを使用してマップを自動的に更新することができる。（あるいはマップナビゲーションツールは、位置が更新される際のコンピューティングデバイスの位置を示すアイコンの位置を自動的に変更し、かつ、レンダリングし直すことができる。）位置またはビュー位置の変化が大きすぎて、単純で円滑な移行アニメーションを使用して有効にレンダリングされ得ない場合、マップナビゲーションツールは、第１の地理上の位置から動的にズームアウトし、第２の地理上の位置へ垂直方向および／または水平方向にシフトし、次にこの第２の地理上の位置でズームインすることができる。このような動的ズーム動作は、例えば電話がパワーオフされ、次に新しい位置でパワーオンされる場合、ビュー位置が遠く離れた場所からデバイスの現在の位置に中心転換される場合、ユーザーが経路に対する方向のリスト中の項目をすばやくスクロールする場合、またはユーザーが、方向のリスト中の、現在のビュー位置から遠く離れた中間地点と関連付けられるその前の項目または次の項目へスクロールする場合に起こり得る。また、マップナビゲーションツールは、ビューのタイプの変化（例えばマップビューからリストビューへの切換え、またはその逆のリストビューからマップビューへの切換え）、またはレンダリングされる詳細の変化（例えば交通詳細を示すまたは隠す）に反応することも可能である。

[0042]本開示の一例示的実施形態によれば、マップナビゲーションツール（２１０）を使用して、経路崩壊を低減するイン−ナビゲーション探索結果が提供され得る。例えば上で説明したように、マップナビゲーションツール（２１０）を使用して、出発地（例えばデバイス（１００）の現在の位置）と目的地との間の移動経路が確立され得る。要求（２１９）は、出発地および目的地に関する情報を含むことができ、また、ネットワーク（２６０）を介して経路指定サーバー（２６４）に通信され得る。経路指定サーバー（２６４）からのリプライ（２２０）は、移動経路データ（例えばマップデータ（２２１）の一部として）を含むことができ、この移動経路データは、ＯＳ（２５０）によってレンダリングされ得る（例えばデバイス（１００）のユーザーが確立された経路に沿って移動すると、連続的にレンダリングされる）。

[0043]いくつかの実例では、本明細書において説明されているように、輸送モード（２２４）（例えば歩行、自転車、自動車、公共交通機関）が入力され（例えばユーザーによって、またはユーザー設定あるいはアプリケーション設定から決定される）、また、イン−ナビゲーション探索結果を提供するためにナビゲーションエンジン（２１６）によって使用され得る。また、輸送モード（２２４）は、例えば移動しているデバイス（１００）の速度または加速度に基づいて自動的に検出され得る。

[0044]一例示的実施形態では、マップナビゲーションツール（２１０）は、例えば輸送モード（２２４）および／またはアプリケーション設定に基づいてオフセット値（２２５）を自動的に決定することができる。オフセット（２２５）および移動経路情報（例えば経路指定サーバー（２６４）から受け取られる）は、探索領域を決定し、かつ、探索領域内のＰＯＩ探索を指定するためにマップナビゲーションツール（２１０）によって使用され得る。この点に関して、マップナビゲーションツール（２１０）はＰＯＩカテゴリー（２２６）を獲得することができる（例えばデバイス（１００）を使用してユーザー入力から、またはユーザープロファイルデータ（２６６）にアクセスし、かつ、電子メールデータ、カレンダーデータ、ノート、等々のうちの１つまたは複数からＰＯＩカテゴリー情報を抽出することによって）。ＰＯＩカテゴリー（２２６）は、特定のビジネス（例えばレストラン、ガソリンスタンド）、ビジネスのカテゴリー、特定のランドマーク（例えば公園）、ランドマークのカテゴリーおよび／または任意の他のタイプのＰＯＩを含むことができる。

[0045]探索領域が決定されると（例えばオフセット（２２５）および確立された移動経路に基づいて）、探索領域およびＰＯＩカテゴリー（２２６）が、順位付けエンジン（２１３）または別の構成要素を介して通信された要求（２１９）を介して探索サーバー（２６２）に通信され得る。リプライ（２２０）は、ＰＯＩカテゴリー（２２６）に属する探索領域内の１つまたは複数のＰＯＩを含むことができる。ＰＯＩ探索結果を有するリプライ（２２０）は、順位付けエンジン（２１３）に通信され得る。順位付けエンジン（２１３）は、適切なロジック、回路機構、インターフェースおよび／またはコードを備えることができ、また、例えば経路崩壊基準（「ＲＤＣ」）（例えば経路崩壊時間）、探索順位情報（例えば探索結果を備えた、またはソフトウェアに基づくデジタルアシスタントに記されたユーザープロファイルあるいは好みに基づく）、主移動経路（例えば経路上の現在の位置、またはＰＯＩに最も近い経路上のアクセスポイント）への近接、等々のうちの任意の１つまたは複数に基づいてＰＯＩ探索結果に順位を付けるように動作することができる。順位付けエンジン（２１３）は、例えば現在の移動経路が特定のＰＯＩを含んでいる場合に使用される余分の時間（例えばそのＰＯＩまで移動し、かつ、現在の移動経路に戻るために必要な余分の時間、またはそのＰＯＩを含まない現在の経路と比較した、そのＰＯＩおよび目的地を含む新しい経路と関連付けられた余分の時間）を決定することによってＰＯＩに対する経路崩壊メトリックを決定することができる。いくつかの実例では、順位付けエンジン（２１３）は、探索結果（探索サーバー（２６２）から受け取られる）内のＰＯＩ毎の位置情報を経路指定サーバー（２６４）に通信し、かつ、ＰＯＩを含む新しい経路、または余分の時間および／または現在の経路が使用される場合に、そのＰＯＩまで移動し、かつ、そのＰＯＩから移動しなければならない距離の決定を受け取ることができる。順位付けエンジン（２１３）は、ＲＤＣを適用してＰＯＩ毎に崩壊メトリックを計算し、次に崩壊基準に基づいてＰＯＩに順位を付けることができる。探索順位（ＰＯＩ探索結果と共に探索サーバー（２６２）から受け取られる）、個々のＰＯＩから現在の経路までの距離（経路指定サーバー（２６４）によって提供され、または順位付けエンジン（２１３）によって計算され得る）、または他の基準などの追加順位付け基準。移動時間の差を考慮することにより（距離のみではなく）、ＰＯＩの順位付けは、交通の方向（例えば一方通行道路）、アクセスオプション（例えばオフ−ランプ、オン−ランプ）、交通状況、工事遅延、および必ずしも距離に依存しない他の要因を考慮することができる。

[0046]順位が付けられたＰＯＩ探索結果（２２３）（例えば順位が付けられたＰＯＩリスト全体、部分リスト、または一番高い順位が付けられたＰＯＩ）がナビゲーションエンジン（２１６）に通信され、また、デバイス（１００）におけるレンダリングのためにレンダリングエンジン（２１８）に通信され得る（例えばディスプレイ上でレンダリングされ、あるいは音声プロンプトを介してレンダリングされる）。提示される、順位が付けられたＰＯＩ探索結果（２２３）の数は、デバイスのフォームファクター（例えばスクリーンサイズ）に依存し得る。

[0047]別法としては、ＰＯＩ探索結果（２２０）は、デバイス（１００）の順位付けエンジン（２１３）が介在物として作用することなく、ネットワーク（２６０）を介して探索サーバー（２６２）から経路指定サーバー（２６４）へ直接通信され得る。この場合、経路指定サーバー（２６４）は、探索結果内のＰＯＩ毎に、ＰＯＩを含む新しい経路、または余分の時間および／または現在の経路が使用される場合に、そのＰＯＩまで移動し、かつ、そのＰＯＩから移動しなければならない距離の決定を示す情報を順位付けエンジン（２１３）に返すことができ、順位付けエンジン（２１３）は、この情報を使用してＰＯＩに順位を付ける。

[0048]また、図２に示されているようにデバイス（１００）に配置される代わりに、順位付けエンジン（２１３）は、経路指定サーバー（２６４）またはネットワーク（２６０）上の別のサーバーの一部であってもよい。この場合、順位付けエンジン（２１３）は、一組のＰＯＩ（探索サーバー（２６２）またはマップナビゲーションツール（２１３）によって提供される）に順位付け基準（ＲＤＣ、探索順位および／または近接など）を適用し、ＰＯＩに順位を付け、また、順位が付けられたＰＯＩ探索結果（２２３）をマップナビゲーションツール（２１０）に返すことができる。

[0049]別法としては、マップナビゲーションツール（２１０）は、もっと多くのモジュールまたはもっと少ないモジュールを含む。所与のモジュールは、複数のモジュールに分割されることが可能であり、また、異なるモジュールが単一のモジュールに合成され得る。例えばナビゲーションエンジンは、ナビゲーションの異なる態様を制御する複数のモジュールに分割されることが可能であり、あるいはナビゲーションエンジンは、解釈エンジンおよび／またはレンダリングエンジンと合成され得る。１つのモジュールを参照して説明されている機能（例えばレンダリング機能）は、いくつかの事例では、別のモジュールの一部として実現され得る。

[0050]図３は、本開示の１つまたは複数の例示的実施形態による、経路崩壊を低減するイン−ナビゲーション探索結果の提供と関連して使用され得る例示的探索領域の線図である。通常、ＰＯＩに対する探索領域は、コンピューティングデバイスの現在の位置と経路の目的地との間に位置している経路のいくつかの部分の周囲の領域を含む。図３を参照すると、移動経路およびオフセットに基づいて決定された様々なタイプの探索領域が示されている。移動経路（３０６）は、出発地（Ａ）（３０２）と目的地（Ｂ）（３０４）の間で決定され得る。第１の例示的実施形態では、オフセットＸ１が選択され（例えばマップナビゲーションツール（２１０）によって）、また、経路（３０６）の両側に適用され得る。より詳細には、境界Ｌ１およびＬ２は、経路（３０６）の両側に決定されることが可能であり、したがってＬ１およびＬ２は、それぞれ経路（３０６）から距離Ｘ１の位置に存在している。結果として得られる探索領域（３０８）（出発地（３０２）、目的地（３０４）および境界Ｌ１−Ｌ２の間に配置されている）がＰＯＩ探索のために決定され、かつ、使用され得る。探索領域（３０８）は、出発位置（３０２）で始まるように反映されているが、本開示は、この点に関して限定しない。多くの実例では（例えば現在の位置（３０５）が出発地（３０２）に近くない場合）、探索領域の一方の境界は、デバイス（１００）の現在の位置（３０５）を通過するか、またはデバイス（１００）の現在の位置（３０５）に近づく（例えば９１．４メートル（１００ヤード）、１８２．８メートル（２００ヤード）などの閾値距離内に）ことができる（出発地（３０２）を通過する代わりに）。この場合、追加探索のために、探索領域（３０８）は、デバイス（１００）の現在の位置（３０５）の変化に応じて絶えず変化する。また、探索領域（３０８）は目的地（３０４）に達することが可能であり、あるいは探索領域（３０８）は、現在の位置（３０５）から１．６キロメートル（１マイル）、３．２キロメートル（２マイル）または１６キロメートル（１０マイル）などの閾値距離を通過すると終了し得る。閾値距離は、アプリケーション設定、別の設定、輸送モード、移動速度および／またはユーザーによる探索領域の範囲選択に依存し得る。したがって探索領域（３０８）は、目的地（３０４）まで展開するのではなく、現在の位置（３０５）から前方の経路（３０６）に沿った範囲限定領域であってもよい。

[0051]他の実施形態では、オフセット（２２５）は角度（例えばＸ２）を含むことができ、また、探索領域（３１０）は、現在の位置（３０５）で始まる境界Ｌ３−Ｌ４の間のパイ形領域であってもよい。これらの実施形態では、探索領域（３１０）は、目的地（３０４）まで展開するのではなく、現在の位置（３０５）から前方の経路（３０６）に沿った範囲限定領域であってもよい。さらに他の実施形態では、オフセット（２２５）は、探索領域（３１２）として円を定める半径Ｘ３（例えば図３に示されているように目的地（３０４）の周囲に配置された、または経路（３０６）上の中間地点の周囲に配置された）であってもよい。この実施態様は、輸送モード（２２４）が公共交通機関であり、また、目的地（３０４）が公共交通機関の経路に沿った終点であるか、または中間地点が、経路に沿った、ユーザーが公共交通機関から降りて、次にその経路（３０６）に再び乗り込むことができる中間停止地点である場合に適し得る。

[0052]図４〜５は、本開示の１つまたは複数の例示的実施形態による、経路崩壊を低減する注目ポイント（ＰＯＩ）探索結果を有する例示的移動経路および例示的探索領域の線図である。図４を参照すると、線図（４００）は、出発地Ａと目的地Ｂの間の計画された移動経路（４０４）を示している。動的調整探索領域（４０６）も示されており、そのうちの一方の側は、デバイス（１００）の現在の位置（４０２）を通過するか、またはデバイス（１００）の現在の位置（４０２）に近づいている。探索領域（４０６）は、経路（４０４）の何らかの部分およびオフセットＸ１によって定まる。探索領域（４０６）（例えば移動経路およびオフセット情報）およびＰＯＩカテゴリー（２２６）が探索サーバー（２６２）に通信されると、ＰＯＩ探索結果（２２０）（図４の例ではＰＯＩ ＰＯＩ１〜ＰＯＩ３を含む）がマップナビゲーションツール（２１０）に通信され得る。順位付けエンジン（２１３）は、ＰＯＩ１〜ＰＯＩ３位置情報を経路指定サーバー（２６４）に通信し、個々のＰＯＩへの移動および個々のＰＯＩからの戻りと関連付けられた距離（および／または追加移動時間ｔ１〜ｔ６）を獲得することができる。順位付けエンジン（２１３）は、ＰＯＩへの移動時間（例えば時間ｔ１、ｔ３およびｔ５）およびＰＯＩから経路（４０４）へ戻る移動時間（例えば時間ｔ２、ｔ４およびｔ６）の各々に基づいて経路崩壊測度を計算することができる。ＰＯＩ ＰＯＩ１〜ＰＯＩ３の順位が付けられたリストがナビゲーションエンジン（２１６）に通信され、また、デバイス（１００）におけるレンダリングのためにレンダリングエンジン（２１８）に通信され、それにより経路崩壊を低減するイン−ナビゲーション探索結果が提供され得る。

[0053]図５を参照すると、輸送モード（２２４）が公共交通機関（例えばバス）である場合の、出発地Ａと目的地Ｂの間の計画された移動経路（５０２）の線図（５００）が示されている。線図（５００）では、経路（５０２）は、出発地Ａと目的地Ｂの間にバス停留所（停止位置）１、２および３を含む。この実例では、探索領域は、目的地Ｂの周囲の円によって表されている。ＰＯＩ探索は、ＰＯＩ ＰＯＩ１〜ＰＯＩ２を返すことができ、ＰＯＩには、ＰＯＩ１およびＰＯＩ２までの移動時間（例えば平均歩行時間ｔ１、ｔ２）に従って順位が付けられ得る。地点Ｂは目的地であるため、歩行時間は、ＰＯＩまでの歩行時間を含むことができる（ＰＯＩからＢにおけるバス停留所までの戻りは含まれない）。

[0054]ＰＯＩ探索がＰＯＩカテゴリー（２２６）と関連付けられるＰＯＩを何も返さない場合、残りのバス停留所のうちの１つまたは複数の周囲の新しい探索領域（例えば円）が決定され得る（例えば停留所２の周囲の探索領域）。同様に、この領域内のＰＯＩ探索は、平均歩行時間がｔ３およびｔ４であるＰＯＩ ＰＯＩ３〜ＰＯＩ４を返すことができる。停留所２は中間の停留所であるため、歩行時間は、ＰＯＩまでの歩行時間、およびＰＯＩからバス停留所２までの戻りの歩行時間を含むことができる。この実例では、ＰＯＩ３およびＰＯＩ４の順位付けには、一番高い順位が付けられたＰＯＩがデバイス（１００）のユーザーによるそのＰＯＩへの訪問を可能にし、かつ、次のバスに乗ることができるよう、それぞれ時間ｔ３およびｔ４、ならびに停留所２で次のバスを利用することができる予定時間を考慮することができる。別法としては、複数の停留所の周囲のＰＯＩが提示され得る。

[0055]図６〜８は、本開示の１つまたは複数の実施形態による、イン−ナビゲーション探索結果の提供を示す流れ図である。図１〜６を参照すると、例示的方法（６００）は、図１のデバイス（１００）などのモバイルコンピューティングデバイスにおけるマップナビゲーションツール（２１０）によって実施されることが可能であり、または例示的方法（６００）は、図２の経路指定サーバー（２６４）などのネットワークサーバーで実施され得る。

[0056]最初に（図６には示されていない）経路オフセットが決定され、経路オフセットは、経路に対する探索領域を少なくとも部分的に定まり得る。例えばマップナビゲーションツール（２１０）は、探索領域を少なくとも部分的に定めることができるＸ１などのオフセット（２２５）を決定することができる。オフセット（２２５）は、ユーザーによって指定され得る輸送モードに依存し得る。また、探索領域は、図３を参照して説明したように、デバイス（１００）の現在の位置から経路の目的地までの経路の一部にも依存し得る。

[0057]（６０４）で、探索サーバー（２６２）から受け取られる探索結果（例えば（２２０）が、探索領域内のＰＯＩ探索から受け取られ得る。探索結果は、一組のＰＯＩ（例えば単一のＰＯＩまたは複数のＰＯＩ）を含むことができる。例えばＰＯＩは、ユーザー入力を介して提供され得る、またはユーザープロファイルデータ２６６に基づいて獲得され得る、探索のためにユーザーによって選択されるＰＯＩカテゴリー（２２６）と適合する。

[0058]（６０６）で、経路崩壊基準に少なくとも部分的に基づいて、探索結果内の一組のＰＯＩに順位が付けられ得る（例えばマップナビゲーションツール（２１０）の順位付けエンジン（２１３）によって、または経路指定サーバー（２６４）における順位付けエンジンによって）。ＰＯＩのうちの所与の１つに対する経路崩壊基準は、その所与のＰＯＩを含むために経路が変更されると（例えば新しい経路として、または現在の経路上のアクセスポイントからその所与のＰＯＩへの寄り道、および次に現在の経路上のアクセスポイントへの戻りとして）、追加移動を測定することができる（例えば余分の移動時間に基づいて）。また、順位付けには、探索順位（例えばユーザー設定に従って、またはユーザーのために記録された好みに従って探索結果の一部として提供される）、および／または現在の経路へのそれぞれのＰＯＩの近接も考慮することができる。ＰＯＩの近接は、デバイス（１００）の現在の位置へのそのＰＯＩの近接、またはそのＰＯＩに最も近い経路上のアクセスポイントへのＰＯＩの近接であってもよい。

[0059]（６０８）で、順位が付けられた一組のＰＯＩのうちの１つまたは複数が提示され得る。例えばマップナビゲーションツール（２１０）を有するデバイス（１００）で、順位が付けられた１つまたは複数のＰＯＩが表示され（例えばディスプレイ（１５４）に）、または音声出力としてレンダリングされる。あるいは経路指定サーバー（２６４）が順位付け（６０６）を実施すると、順位が付けられた１つまたは複数のＰＯＩが経路指定サーバー（２６４）によってマップナビゲーションツール（２１０）に提供される。

[0060]ユーザーは、次に、順位が付けられた一組のＰＯＩのうちの１つを選択することができる。例えば順位が付けられた一組のＰＯＩからのＰＯＩの選択が受け取られ得る。この場合、選択されたＰＯＩを含むために経路が調整され得る。別法としては、ＰＯＩは、例えばユーザー挙動のパターンまたはカレンダー上のイベントに基づいて自動的に選択され、かつ、経路に加えられ得る。

[0061]図１〜５および７を参照すると、例示的方法（７００）は、図１のデバイス（１００）などのモバイルコンピューティングデバイスにおけるマップナビゲーションツール（２１０）によって実施され得る。

[0062]例示的方法（７００）は、ＰＯＩカテゴリー（２２６）を指定する入力が受け取られ得る（７０２）で開始することができる。例えばＰＯＩカテゴリー（２２６）を指定する入力は、ユーザー入力として受け取られ得る。あるいはＰＯＩカテゴリー（２２６）を指定する入力は、ユーザープロファイル（２６６）にアクセスし、かつ、電子メールアーカイブ、オンラインカレンダー、またはユーザープロファイルと関連付けられた他のファイルあるいは文書からＰＯＩカテゴリーを指定する入力を獲得することによって決定され得る。

[0063]（７０４）で、確立された経路に沿って探索領域が決定され得る。探索領域は、コンピューティングデバイスの現在の位置と、経路と関連付けられた目的地（Ｂ）との間に位置している確立された経路の一部の周囲の領域を含むことができる。例えば経路の一部は、図３を参照して説明したように、現在の位置（または現在の位置の近く）で始まり、かつ、確立された経路に沿って閾値距離（例えば１．６キロメートル（１マイル）、３．２キロメートル（２マイル）、８キロメートル（５マイル）、１６キロメートル（１０マイル））まで展開する。ユーザーは、探索領域（例えば現在の位置の前方の範囲）を指定する入力を提供することができる。また、探索領域は、さらに、上で説明したように経路オフセットに少なくとも部分的に基づき得る。

[0064]（７０６）で、探索領域内に位置している、ＰＯＩカテゴリー（２２６）と関連付けられた一組のＰＯＩを含む探索結果（例えばＰＯＩ探索結果（２２０））を受け取ると、それに応答して、一組のＰＯＩ内のＰＯＩ毎に、追加移動時間と関連付けられた経路崩壊メトリックが決定され得る。追加移動時間は、そのＰＯＩを含むために、確立された経路を変更する（例えば新しい経路として、または現在の経路上のアクセスポイントからその所与のＰＯＩへの寄り道、および次に現在の経路上のアクセスポイントへの戻りとして）ことによって決定され得る。

[0065]（７０８）で、順位が付けられたＰＯＩリスト（例えば順位が付けられたＰＯＩ探索結果（２２３））を作成するために、経路崩壊メトリックに少なくとも部分的に基づいて一組のＰＯＩに順位が付けられ得る（例えば順位付けエンジン（２１３）によって）。また、順位付けは、図６を参照して説明したように、探索順位および／または確立された経路へのそれぞれのＰＯＩの近接も考慮することができる。

[0066]（７１０）で、ＰＯＩリストのうちの一番高い順位が付けられたＰＯＩが提示され得る（例えばディスプレイ１５４に）。引き続いて、一番高い順位が付けられたＰＯＩの選択を受け取ると、その一番高い順位が付けられたＰＯＩを含むために、確立された経路が更新され得る。

[0067]図１〜５および８を参照すると、例示的方法（８００）は、図１のデバイス（１００）などのモバイルコンピューティングデバイスにおけるマップナビゲーションツール（２１０）によって実施され得る。

[0068]例示的方法（８００）は、目的地を指定する入力が受け取られ得ると、（８０２）で開始することができる。また、この時点で、輸送モードを指定する入力も受け取られ得る。

[0069]（８０４）で、コンピューティングデバイスの現在の位置から目的地までの移動経路が選択されることが可能であり、この選択は、輸送モードに少なくとも部分的に基づくことができる。

[0070]（８０６）で、探索領域を少なくとも部分的に定める経路オフセット（例えば（２２５））が決定され得る。探索領域は、輸送モードが自動車、自転車または歩行である場合、経路の一部に沿って配置され得る。あるいは探索領域は、輸送モードが公共交通機関である場合、経路上の公共交通機関の停止位置（例えば目的地、中間地点）の周囲に配置され得る。

[0071]（８０８）で、探索領域内のＰＯＩ探索の探索結果（例えば（２２０））が受け取られ得る。探索結果は、ＰＯＩカテゴリー（２２６）と関連付けられた一組のＰＯＩを含むことができる。

[0072]（８１０）で、ＰＯＩの各々に対して計算／決定された経路崩壊基準に基づいて、探索結果内の一組のＰＯＩに順位が付けられ得る（例えば順位付けエンジン（２１３）によって）。ＰＯＩのうちの所与の１つに対する経路崩壊基準は、その所与のＰＯＩを含むために経路が変更されると追加移動を測定することができる。順位が付けられた一組のＰＯＩのうちの１つまたは複数が表示され得る（例えばディスプレイ（１５４）によって）。いくつかの実例では、順位付けは、探索順位情報（例えば探索サーバー（２６２）から、探索結果（２２０）と共にＰＯＩ毎に受け取られる）、現在の経路への近接情報、等々も考慮することができる。

[0073]図９は例示的コンピューティングシステムの図であり、本開示の１つまたは複数の例示的実施形態が実装され得る。多様な汎用の、または専用のコンピューティングシステムにおいて、変更が実装されてもよいため、コンピューティングシステム（９００）は、利用または機能の範囲に関するいかなる限定も示唆することを意図したものではない。

[0074]図９を参照すると、コンピューティングシステム（９００）は１つまたは複数の処理ユニット（９１０）、（９１５）およびメモリー（９２０）、（９２５）を含む。図９において、この基礎的構造（９３０）は破線の中に含まれる。処理ユニット（９１０）、（９１５）はコンピューター実行可能な命令を実行する。処理ユニットは汎用の中央演算装置（ＣＰＵ）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）内のプロセッサー、または任意の他の型のプロセッサーであってもよい。多数処理システムにおいて、複数の処理ユニットが、処理能力を増加するようにコンピューター実行可能な命令を実行する。例えば、図９は画像処理ユニットまたは共処理ユニット（９１５）、ならびに中央演算装置（９１０）を示す。具体的なメモリー（９２０）、（９２５）は揮発性メモリー（例えば、レジスター、キャッシュ、ＲＡＭ）、不揮発性メモリー（例えば、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、フラッシュメモリーなど）、または、処理装置によってアクセス可能な、この２つの何らかの組合せであってもよい。メモリー（９２０）、（９２５）は、本明細書で説明される１つまたは複数の変更を実装するソフトウェア（９８０）を、処理ユニットによる実行に適切なコンピューター実行可能な命令の形式で記憶する。

[0075]コンピューティングシステムは追加の特徴を有してもよい。例えば、コンピューティングシステム（９００）は記憶装置（９４０）、１つまたは複数の入力デバイス（９５０）、１つまたは複数の出力デバイス（９６０）、および１つまたは複数の通信接続部（９７０）を含む。バス、制御部、またはネットワークなどの相互接続機構（図示せず）が、コンピューティングシステム（９００）の構成要素を相互接続する。典型的には、オペレーティングシステムソフトウェア（図示せず）が、コンピューティングシステム（９００）内で動作する他のソフトウェアに動作環境を提供し、コンピューティングシステム（９００）の構成要素の活動を調整する。

[0076]具体的な記憶装置（９４０）は取外し可能であっても取外し不可能であってもよく、磁気ディスク、磁気テープもしくはカセット、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ、または情報を記憶するように用いられてコンピューティングシステム（９００）内でアクセスされることが可能な任意の他の媒体を含む。記憶装置（９４０）は、本明細書で説明される１つまたは複数の変化を実装するソフトウェア（９８０）に関する命令を記憶する。

[0077]入力デバイス（９５０）は、キーボード、マウス、ペン、もしくはトラックボールなどの接触入力デバイス、音声入力デバイス、スキャンデバイス、またはコンピューティングシステム（９００）に入力を提供する別のデバイスであってもよい。出力デバイス（９６０）は、表示部、プリンター、スピーカー、ＣＤライター、またはコンピューティングシステム（９００）からの出力を提供する別のデバイスであってもよい。

[0078]通信接続部（９７０）は、通信媒体を介して別のコンピューティングエンティティとの通信を可能にする。通信媒体は、コンピューター実行可能な命令、音声もしくは映像の入力もしくは出力、または、変調されたデータ信号内のその他のデータなどの情報を運搬する。変調されたデータ信号は、信号の１つまたは複数の特性が、信号内の情報を符号化するような方法で設定または変更されている信号である。例として、限定ではなく、通信媒体は電子的、光学的、ＲＦ、またはその他のキャリアを用いることができる。

[0079]変化は、プログラムモジュール内に含まれるもの、ターゲットのリアルまたはバーチャルなプロセッサー上のコンピューティングシステム内で実行可能なものなど、コンピューター実行可能な命令の一般的なコンテクストにおいて説明されることができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか特定の抽象的なデータ型を実装する、ルーティン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造体などを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において所望のプログラムモジュールの間で組み合わせられるか分割されてもよい。プログラムモジュールに関するコンピューター実施可能な命令は、ローカルな、または分散されたコンピューティングシステム内で実行可能であってもよい。

[0080]用語「システム」および「デバイス」は本明細書で交換可能に用いられる。文脈が明らかに他のものを示さない場合、いずれの用語も、コンピューティングシステムまたはコンピューティングデバイスの型にいかなる限定を述べるものではない。一般に、コンピューティングシステムまたはコンピューティングデバイスはローカルでも分散されてもよく、本明細書で説明された機能を実装するソフトウェアと、専用ハードウェアおよび／または汎用ハードウェアの任意の組合せを含むことができる。

[0081]提示のために、発明の詳細な説明は、コンピューティングシステム内のコンピューター動作を説明するように「決定する」および「用いる」のような用語を用いる。これらの用語はコンピューターによって実行される動作の高度な抽象化であり、人間によって行われる動作と混同されるべきではない。これらの用語に対応する現実のコンピューター動作は実装によって変化する。

[0082]提示の利便のために、開示された方法のいくつかの動作が特別に、順次的に説明されるにもかかわらず、以下に述べられる具体的言語によって特定の順序が要求される場合でなければ、説明された方法は再配列を網羅することを理解すべきである。例えば、順次的に述べられた動作はある場合には再配列されるか、同時に行われる。さらに、簡略化のために、添付の図面は、開示された方法が他の方法と連動して用いられる様々な方法を示してはいないことがある。

[0083]開示された方法のいずれも、コンピューター実行可能な命令、または、コンピューター読み取り可能な１つまたは複数の記憶媒体に記憶され、コンピューティングデバイス（例えば、スマートフォンまたはコンピューティングハードウェアを含む他のモバイルデバイスを含む、任意の利用可能なコンピューティングデバイス）で実施されるコンピュータープログラム製品として実装されてもよい。コンピューター読み取り可能な記憶媒体は、コンピューティング環境内でアクセスされることが可能な、任意の利用可能な具体的な媒体である（例えば、ＤＶＤまたはＣＤなどの１つまたは複数の光学媒体ディスク、揮発性メモリー構成要素（ＤＲＡＭまたはＳＲＡＭなど）、または不揮発性メモリー構成要素（フラッシュメモリーまたはハードドライブなど））。例として図９を参照すると、コンピューター読み取り可能な記憶媒体はメモリー（９２０）および（９２５）、ならびに記憶装置（９４０）が挙げられる。用語「コンピューター読み取り可能な記憶媒体」は信号および搬送波を含まない。加えて、用語「コンピューター読み取り可能な記憶媒体」は通信接続（例えば、（９７０））を含まない。

[0084]開示された技法を実装するためのコンピューター実行可能な任意の命令、ならびに開示された実施形態の実装の最中に作成および用いられた任意のデータは、１つまたは複数のコンピューター読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。コンピューター実行可能な命令は、例えば、専用ソフトウェアアプリケーション、または、ウェブブラウザーまたは他のソフトウェアアプリケーション（リモートなコンピューティングアプリケーションなど）を介してアクセスまたはダウンロードされるソフトウェアアプリケーションの一部であってもよい。そのようなソフトウェアは、例えば、単独のローカルなコンピューター（例えば、任意の適切な商業的に利用可能なコンピューター）で、または１つまたは複数のネットワークコンピューターを用いるネットワーク環境（例えば、インターネット、ワイドエリアネットワーク、ローカルネットワーク、クライアント−サーバーネットワーク（クラウドコンピューティングネットワーク）、または他のそのようなネットワークを介して）内で実行されてもよい。

[0085]明確のため、ソフトウェアに基づく実装のうちある選択された態様のみが説明される。当該技術分野でよく知られている他の詳細は省略される。例えば、開示された技術はいかなる特定のコンピューター言語またはプログラムにも限定されないことに留意すべきである。例えば、開示された技術はＣ＋＋、Ｊａｖａ（登録商標）、Ｐｅｒｌ、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ（登録商標）、Ａｄｏｂｅ Ｆｌａｓｈ、または任意の他の適切なプログラミング言語で書かれたソフトウェアによって実装されてもよい。同様に、開示された技術は、いかなる特定のコンピューターおよびハードウェアの型にも限定されない。適切なコンピューターおよびハードウェアのある詳細はよく知られており、この開示において詳細に述べられる必要がない。

[0086]さらに、ソフトウェアに基づく任意の実施形態（例えば、任意の開示された方法をコンピューターに実施させるコンピューター実行可能な命令を含む）が、アップロードされ、ダウンロードされ、または、適切な通信手段を介してリモートにアクセスされてもよい。そのような適切な通信手段は、例えば、インターネット、ワールドワイドウェブ、イントラネット、ソフトウェアアプリケーション、ケーブル（光ファイバーケーブルを含む）、磁気通信、電磁気通信（ＲＦ、マイクロ波、および赤外線通信）、電子通信、または他のそのような通信手段が挙げられる。

[0087]開示された方法、装置、およびシステムは、いかなる形においても限定されるものと解釈されるべきではない。それどころか、現在の開示は、様々な開示された実施形態の、単独および様々な組合せおよびサブコンビネーションの、すべての新規で非自明な特徴および態様に向けられている。開示された方法、装置、およびシステムは、いかなる特定の態様または特徴またはそれらの組合せに限定されるものではなく、開示された実施形態は、いかなる１つまたは複数の特定の利点が存在すべきことも課題が解決されるべきことも要求するものでもない。

[0088]任意の例からの技術は、他の１つまたは複数の任意の例において説明された技術と組み合わせられてもよい。開示された技術の原則が適用される多くの可能な実施形態を考慮して、示された実施形態は開示された技術の例であると認識すべきであり、開示された技術の範囲を決定するものととらえられるべきではない。それどころか、開示された技術の範囲は、以下の特許請求の範囲の領域および精神によって及ぶものを含む。

Claims (15)

1. コンピューティングデバイスにおける、探索結果を提供するための方法であって、
   経路に対する探索領域内の注目ポイント（ＰＯＩ）の探索の探索結果を受け取るステップであって、前記探索結果が一組のＰＯＩを含む、ステップと、
   前記ＰＯＩのうちの１つまたは複数に対する経路崩壊基準を決定するステップと、
   前記経路崩壊基準に少なくとも部分的に基づいて、前記探索結果内の前記一組のＰＯＩに順位を付けるステップであって、前記ＰＯＩのうちの所与の１つに対する前記経路崩壊基準は、前記所与のＰＯＩを含むように前記経路が変更された場合の追加移動を測定する、ステップと、
   順位が付けられた前記一組のＰＯＩのうちの１つまたは複数を提示するステップと
   を含む方法。
2. 請求項１に記載の方法であって、前記経路は出発地と目的地の間に存在し、前記方法は、
   経路オフセットを決定するステップであって、前記経路オフセットは前記経路に対する前記探索領域を少なくとも部分的に定める、ステップと、
   前記経路オフセット、および、前記コンピューティングデバイスの現在の位置から前記目的地までの前記経路の一部に少なくとも部分的に基づいて前記探索領域を決定するステップと
   をさらに含む方法。
3. 請求項１に記載の方法であって、
   順位が付けられた前記一組のＰＯＩからのＰＯＩの選択を受け取るステップと、
   選択された前記ＰＯＩを含むように前記経路を調整するステップと
   をさらに含む方法。
4. 請求項１に記載の方法であって、前記経路崩壊基準が経路崩壊時間であり、前記ＰＯＩのうちの所与の１つに対する前記経路崩壊時間は、前記所与のＰＯＩを含むように前記経路が変更された場合の追加移動時間を測定する、方法。
5. 請求項１に記載の方法であって、
   前記探索結果内の前記一組のＰＯＩの各々に対する探索順位を受け取るステップ
   をさらに含み、前記探索結果内の前記一組のＰＯＩの各々に順位を付ける前記ステップは、さらに、前記探索順位と、前記コンピューティングデバイスの現在の位置への前記ＰＯＩの近接または前記ＰＯＩに最も近い前記経路上のアクセスポイントへの前記ＰＯＩの近接とのうちの少なくとも１つに少なくとも部分的に基づく、方法。
6. プロセッサーおよびメモリーを含むコンピューティングデバイスであって、探索結果を提供するための方法を実施するように構成され、前記方法は、
   注目ポイント（ＰＯＩ）のカテゴリーを指定する入力を受け取るステップと、
   確立された経路に沿って探索領域を決定するステップであって、前記探索領域は、前記コンピューティングデバイスの現在の位置と、前記確立された経路と関連した目的地との間に位置する前記確立された経路の一部の周囲の領域を含む、ステップと、
   前記探索領域内に配置され、前記ＰＯＩのカテゴリーと関連した一組のＰＯＩを含む探索結果を受け取ることに応答して、
   前記一組のＰＯＩ内のＰＯＩ毎に、当該ＰＯＩを含むように前記確立された経路が変更された場合の追加移動時間と関連した経路崩壊メトリックを決定し、
   順位が付けられたＰＯＩのリストを作成するために、前記経路崩壊メトリックに少なくとも部分的に基づいて前記一組のＰＯＩに順位を付ける
   ステップと、
   前記順位が付けられたＰＯＩのリストの一番高い順位が付けられたＰＯＩを提示するステップと
   を含む、コンピューティングデバイス。
7. 請求項６に記載のコンピューティングデバイスであって、前記探索領域を決定する前記ステップは、さらに経路オフセットに少なくとも部分的に基づき、前記経路オフセットは、前記確立された経路に沿って移動するために使用される輸送モードに少なくとも部分的に基づいて選択された、コンピューティングデバイス。
8. 請求項６に記載のコンピューティングデバイスであって、前記方法は、
   前記探索領域を指定する入力を受け取るステップであって、前記探索領域は、前記コンピューティングデバイスの前記現在の位置と前記目的地の間に位置する前記確立された経路の前記部分の周囲の前記領域を含む、ステップ
   をさらに含み、前記探索領域を指定する前記入力は、前記確立された経路の出発地と前記目的地の間を運転するためのナビゲーション方向を提供している間に受け取られた、コンピューティングデバイス。
9. 請求項６に記載のコンピューティングデバイスであって、前記方法は、
   前記コンピューティングデバイスと関連したユーザープロファイルにアクセスするステップと、
   前記ＰＯＩカテゴリーを指定する前記入力を前記ユーザープロファイルと関連した電子メールアーカイブまたはオンラインカレンダーから獲得するステップと
   をさらに含む、コンピューティングデバイス。
10. 探索結果を提供するための方法をコンピューティングデバイスに実施させるためのコンピューター実行可能命令を記憶した１つまたは複数のコンピューター可読記憶媒体であって、前記方法は、
    目的地を指定する入力を受け取るステップと、
    前記コンピューティングデバイスの現在の位置から前記目的地までの移動経路を選択するステップであって、輸送モードに少なくとも部分的に基づく、ステップと、
    経路オフセットを決定するステップであって、前記経路オフセットが探索領域を少なくとも部分的に定め、前記探索領域は、
    前記輸送モードが自動車、自転車または歩行の場合は、前記経路の一部に沿って、
    前記輸送モードが公共交通機関の場合は、前記経路上の公共交通機関の停止位置の周囲に
    配置される、ステップと、
    前記探索領域内の注目ポイント（ＰＯＩ）の探索の探索結果を受け取るステップであって、前記探索結果は、ＰＯＩのカテゴリーと関連した一組のＰＯＩを含む、ステップと、
    経路崩壊基準に少なくとも部分的に基づいて、前記探索結果内の前記一組のＰＯＩに順位を付けるステップであって、前記ＰＯＩのうちの所与の１つに対する前記経路崩壊基準は、前記所与のＰＯＩを含むように前記経路が変更された場合の追加移動を測定する、ステップと、
    順位が付けられた前記一組のＰＯＩのうちの１つまたは複数を提示するステップと
    を含む、１つまたは複数のコンピューター可読記憶媒体。
11. 請求項１に記載の方法であって、
    前記ＰＯＩの探索のためのＰＯＩのカテゴリーの選択を受け取るステップ
    をさらに含み、前記一組のＰＯＩは、前記ＰＯＩのカテゴリーと適合する１つまたは複数のＰＯＩを含む、方法。
12. 請求項１に記載の方法であって、
    前記経路に対する輸送モードの選択を受け取るステップ
    をさらに含む方法。
13. 請求項１２に記載の方法であって、
    前記探索領域を少なくとも部分的に定める経路オフセットを決定するステップであって、前記輸送モードに少なくとも部分的に基づく、ステップ
    をさらに含む方法。
14. 請求項１２に記載の方法であって、前記経路は、前記輸送モードに少なくとも部分的に基づく経路移動時間と関連した、方法。
15. 請求項６に記載のコンピューティングデバイスであって、前記一組のＰＯＩに順位を付けるステップは、さらに、それぞれの前記ＰＯＩから前記コンピューティングデバイスの前記現在の位置までの距離、または、それぞれの前記ＰＯＩから、当該ＰＯＩに最も近い前記経路上のアクセスポイントまでの距離に少なくとも部分的に基づく、コンピューティングデバイス。

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