JP2017526910A - 撮像分光法用のコンパクトな多機能システム - Google Patents

撮像分光法用のコンパクトな多機能システム Download PDF

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Abstract

スペクトル撮像データを得るための方法が、空間ベースで物体の画像のスペクトル特性をサンプリングすることによって生成されるサンプルデータセットを受信する工程を少なくとも含み、物体の画像のスペクトル特性をサンプリングすることは、表面を形成するために複数のスペクトルフィルタアレイ(SFA)素子をまとめて配置し;複数のSFA素子の各SFA素子を、該SFA素子に対応する特定波長にそれぞれ中心を合わされた1つまたはそれ以上のスペクトルバンド幅をフィルタするように構成し、それにより、まとめられた複数のSFA素子すべてが所定のスペクトル範囲をカバーし;表面にわたる複数のSFA素子すべての均一であり非周期的な空間分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定することによって、SFAを提供することを含む。物体の画像のスペクトル特性をサンプリングすることは、複数のSFA素子の1つ、または複数のSFA素子の部分集合によってフィルタされる光を各画素で記録するように構成された画像センサを提供し、それにより、複数の素子の1つ、または複数のSFA素子の部分集合によってフィルタされる光の1つの強度値を画素毎に生成すること;レンズまたはレンズのグループを通してSFA上に物体の画像を生成すること;および画像センサのすべての画素に関して、スペクトル面でフィルタされた強度値を記録し、それにより、物体の画像に対応する強度値の2次元アレイを得ることをさらに含む。スペクトル撮像データを得るための方法は、サンプリングされた2次元アレイから、撮像された物体のフル3次元スペクトルデータキューブを再構成する工程をさらに含む。

Description

本発明は、撮像分光法の分野に関し、より正確には、ハイパースペクトル撮像に関する。より具体的には、本発明は、圧縮スペクトル画像獲得および再構成システムを含む。
撮像分光法撮像分光法は、シーンが2つの空間次元および1つのスペクトル次元で光学的にサンプリングされて3次元データキューブを生成する、デジタル検知プロセスである。スペクトル画像は、カラー写真よりもはるかに大量のスペクトル情報を含み、典型的には、画像の個々の画素それぞれに関して、数十または数百の良く定義された狭いスペクトルチャネルを含む。すなわち、スペクトル画像の各空間画素は、撮像された表面のそれぞれの点のスペクトル応答を含む。対照的に、カラー画像は、3つの大まかに定義された赤−緑−青チャネルによって構成される。スペクトル画像は、厳密に測定された放射計測出力によってカラー写真とは区別される:色は知覚に基づき、絶対単位を有さないが、スペクトル放射は物理的尺度であり、その単位は、[Wm−2μm−1sr−1]である。その結果、スペクトル撮像は、物理的接触の必要性をなくしつつ、物体の化学的および生物学的組成を決定するためにしばしば使用される[1、2]。撮像センサの2次元性質により、3Dハイパースペクトル撮像データの獲得は難しい。
2次元センサを用いてスペクトルデータキューブを得るために、ほとんどのスペクトル撮像カメラは、以下の3つの素子を使用する:
1.レンズなどの光学素子:光学シーンを撮像平面上に合焦するため。
2.プリズムまたは回折格子などの分散素子:撮像平面からスペクトル情報を空間的に分散させるため。
3.CCDまたはCMOSなどの撮像センサ:分散された光を空間的にサンプリングするため。
スペクトル分散により、空間解像度は損なわれざるを得ない。解像度の損失を克服するために、多くのスペクトル撮像カメラは、以下のようないくつかの走査形式を採用する:
・プッシュブルームまたはラインスキャンカメラは、データキューブの空間スペクトルスライスを捕捉し、撮像センサの2次元を1Dスペクトルおよび1D空間サンプリングとして使用する。プッシュブルームセンサは、ハイパースペクトル画像全体を再構成するための動きを必要とし、それらは空間的な走査を必要とする。
・バンドシーケンシャルカメラは、回転型または同調可能なスペクトルフィルタを使用して、スペクトルデータキューブのスペクトルスライスを捕捉する。それらは、撮像センサの2次元を2D空間サンプリングとして使用し、様々なスペクトルフィルタを撮像センサの前で順次に適用することによってスペクトル的に走査し、したがってスペクトル走査を必要とする。
・干渉計ベースのスペクトルカメラは、データキューブのインターフェログラムを画像センサ上に順次に捕捉する。インターフェログラムは、干渉計を同調することによって生成され、これは、スペクトル走査と同様のプロセスである。
フレームまたはスナップショットスペクトルカメラは、走査なしでデータキューブ全体を獲得し、解像度をかなり損なう。現況技術のスナップショットカメラは、2D回折格子または小さなフィルタバンクに基づき、高解像度センサを必要とし、走査型のスペクトルカメラに比べて非常に低い解像度のスペクトルデータキューブを生成する[2]。
圧縮センシング
従来の信号処理は、情報損失なく信号をサンプリングし、次いで再構成するために、信号が、それが含む最高周波数の少なくとも2倍でサンプリングされなければならないことを要求している。この最小のサンプリング周波数は、ナイキスト周波数とも呼ばれる。サンプリングがナイキスト周波数未満で行われる場合、再構成される信号は、情報損失およびアーチファクト、例えばエイリアスを示す。ナイキスト制約の下でフルハイパースペクトルデータキューブを再構成するのに多数の測定値が必要であることが、非圧縮スナップショットスペクトルカメラが低い解像度を有する主な理由の1つである。
信号処理の近年の研究、および計算能力の向上が、圧縮センシングによる信号獲得帯域幅を低減するうえで多くの改善をもたらしている。圧縮センシングの核心には、以下の仮説がある。すなわち、獲得する必要がある信号が、何らかの数学的ベースでスパースである場合、信号を再構成するのに必要とされる測定値の数は、そのスパース性(sparsity)によって与えられ、したがって、ナイキスト周波数によって決定される測定の数よりもかなり小さいことがある。
圧縮センシング数学モデルを使用した元の信号の効果的な再構成は、根底の信号サンプリング法に対して特定の要件、特に均一性および非周期性(aperiodicity)を課す。
磁気共鳴撮像(MRI)などの用途の分野では、必要とされる測定値の量を10〜20分の1に低減する、またはそれに対応する1/10〜1/20の圧縮比で低減するように、圧縮センシングが良好に実施される[4]。カラー画像に関しては、この方法が[5]で示唆されているが、実用的な実装は、従来のデモザイクに対する低い情報利得および高い計算コストによって制限されている。カラー写真では、画像が少量のスペクトル情報を有するので、必要な圧縮比は1/3である。
また、複数の科学的実験で、圧縮センシングはスペクトル撮像にも適用されており、1/4〜1/16の圧縮比を示す[6][7]。しかし、これらの実験は、約1/50以上の圧縮比を必要とする実用的なスナップショットスペクトルカメラに必要とされる結果を生み出せなかった。[5]で述べられているカラー撮像法は、以下のような複数の理由から、2Dスペクトルサンプリングベースの撮像に直接適用することができない:
・正しい画素毎のスペクトル再構成は、フィルタの最適なスペクトル分布または高次フィルタ応答相殺(higher order filter response cancellation)など、一連の新たな問題を提示する。
・カラーフィルタアレイは、十分なスペクトル分離を提供しない。
・ハイパースペクトル画像再構成に関して、アルゴリズムは、かなり大きいデータセットを、そのサイズの5%未満から再構成する必要があり、カラー撮像での33%のサブサンプリングレートとは対照的である。
干渉スペクトルフィルタアレイ
スペクトル撮像の非常に厳しい要件により、スペクトルフィルタアレイは、商用のカラーカメラで使用されるカラーアレイよりもはるかに製造が難しい。カラーカメラは通常、色素ベースのフィルタを採用し、そのようなフィルタのスペクトル透過帯域幅は、スペクトル撮像の放射計測による測定のためには広すぎ一定でなさすぎる。また、色素ベースのカラーフィルタアレイで製造することができる異なるフィルタの数は、使用される色素の数によっても制限される。したがって、カラーフィルタのコストは、異なるフィルタの数の増加と共に大幅に増加する。
ファブリペローフィルタなどの干渉フィルタは、色素フィルタとは異なる原理に基づき、撮像分光法に有用な以下のようないくつかの特性を有する:
・精密に同調可能な中心波長:中心波長は、光をそれ自体と干渉させるために使用される反射面間の距離によって与えられる。この距離の変化は、そのスペクトル透過曲線の形状を大幅に変えることなく、フィルタの中心波長を変える;
・中心波長の周りでの対称性:フィルタ透過は、自然な干渉プロセスにより、中心波長に関して局所的に対称である;
・精密に同調可能な帯域幅:フィルタ帯域幅は、光を反射する表面の反射率によって与えられる;
・多数の異なる波長の干渉フィルタの製造コストは、色素ベースのフィルタに関するコストよりもはるかに低い。
それらの特性は、干渉フィルタを撮像分光法のための明白な選択肢にするが、最近まで、干渉フィルタを単一画素のサイズで作成することは実現可能でなかった。したがって、センサ表面全体をカバーする大きな全域フィルタとして、バンドシーケンシャル走査によってスペクトル画像を製造するためにファブリペローフィルタが使用されていた[8]。しかし、小型化およびナノテクノロジーの近年の発達により、個々のフィルタが画素以下の大きさである干渉スペクトルフィルタアレイが開発されている[4]。
干渉フィルタの主な欠点の1つは、それらの2次および高次透過である。フィルタのこれらの高次透過は、光を所望の中心波長で通すだけでなく、その波長の2倍、その波長の3倍などでも通す。また、干渉フィルタは、それらが光を透過する複数の特定波長を含む高次透過により、マルチバンドフィルタとして構成することもできる。ほとんどの場合、高次透過は、望ましくない効果であり、無効化する必要がある。
第1の態様では、本発明は、スペクトル撮像データを得るための方法を提供する。この方法は、空間ベースで物体の画像のスペクトル特性をサンプリングすることによって生成されるサンプルデータセットを受信する工程を少なくとも含み、物体の画像のスペクトル特性をサンプリングすることは、表面を形成するために複数のスペクトルフィルタアレイ(SFA)素子をまとめて配置し;複数のSFA素子の各SFA素子を、該SFA素子に対応する特定波長にそれぞれ中心を合わされた1つまたはそれ以上のスペクトルバンド幅をフィルタするように構成し、それにより、まとめられた複数のSFA素子すべてが所定のスペクトル範囲をカバーし;表面にわたる複数のSFA素子すべての均一であり非周期的な空間分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定することによって、SFAを提供することを含む。物体の画像のスペクトル特性をサンプリングすることは、複数のSFA素子の1つ、または複数のSFA素子の部分集合によってフィルタされる光を各画素で記録するように構成された画像センサを提供し、それにより、複数の素子の1つ、または複数のSFA素子の部分集合によってフィルタされる光の1つの強度値を画素毎に生成すること;レンズまたはレンズのグループを通してSFA上に物体の画像を生成すること;および画像センサのすべての画素に関して、スペクトル面でフィルタされた強度値を記録し、それにより、物体の画像に対応する強度値の2次元アレイを得ることをさらに含む。スペクトル撮像データを得るための方法は、サンプリングされた2次元アレイから、撮像された物体のフル3次元スペクトルデータキューブを再構成する工程をさらに含む。
好ましい実施形態では、再構成する工程は、数学的モデリングおよび計算数値最適化を含む。
さらなる好ましい実施形態では、数学的モデリングおよび計算数値最適化は、SFAによる透過率測定をなくすことを可能にする機械学習法を含む。
さらなる好ましい実施形態では、数学的モデリングおよび計算数値最適化は、少なくとも、SFAの透過率測定に基づく凸最適化法を含む。
さらなる好ましい実施形態では、再構成する工程は、SFAの個々のSFA素子の測定された透過率を提供すること;個々のSFA素子の測定された透過率と、画像センサ放射計測較正とから、システム設計行列を作成すること;およびシステム設計行列に基づいて、デコンボリューションまたは非線形スパース再構成法を使用して、サンプリングされていないスペクトル情報を推量することを含む。
さらなる好ましい実施形態では、SFAの特定波長の均一であり非周期的な空間分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定する工程は決定論的であり、それにより、ワンまたはペンローズなどの非周期タイリングを含む。
さらなる好ましい実施形態では、SFAの特定波長の均一であり非周期的な空間分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定する工程は、SFA表面を反復パターンで埋め、次いで、SFA中心波長の測定されるエントロピーが十分に高くなるまで、連続的に、およびランダムにSFA素子を相互変化させることをさらに含む。
さらなる好ましい実施形態では、SFAの特定波長の均一であり非周期的な空間分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定する工程は、均一な分布からSFA素子をランダムサンプリングすることをさらに含む。
さらなる好ましい実施形態では、SFAの特定波長のマルチバンド分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定する工程は、隣接するSFA素子がスペクトル的に直交するように、マルチバンドSFA素子をサンプリングすることをさらに含む。
第2の態様では、本発明は、SFA設計および後続の応答減算によるスペクトルフィルタアレイ(SFA)素子の2次透過相殺のための方法を提供する。この方法は、表面を形成するために複数のSFA素子をまとめて配置し;複数のSFA素子の各SFA素子を、該SFA素子に対応する中心波長に中心を合わされたスペクトルバンド幅をフィルタするように構成し、それにより、まとめられた複数のSFA素子すべてが所定のスペクトル範囲をカバーし;表面にわたって均一であり非周期的であるようにすべての中心波長の分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定することによって、均一におよび非周期的に分布されたスペクトルフィルタアレイ(SFA)を設計する工程を少なくとも含む。この方法は、さらに、画像センサの感度範囲内で2次透過を有するSFA素子を識別する工程と;2次透過を有するSFA素子に隣接するSFA素子の中心波長を変えて、2次透過の中心波長に一致させる工程と;変更されなかった、または2次透過を有していないSFA素子の中心波長を構成し直して、SFA中心波長分布の均一性を保つ工程と;画素強度値の2次元アレイで、2次透過を有するSFA素子に対応する応答から、変更された隣接する素子に対応する応答を減算する工程とをさらに含む。
第3の態様では、本発明は、撮像された物体のリアルタイム単色プレビューを得るための方法であって、該撮像された物体は、本明細書で上述したスペクトル撮像データを得る方法を使用して得られており、リアルタイム単色プレビューを得るための方法は、表面を形成するために複数のSFA素子をまとめて配置し、複数のSFA素子の各SFA素子を、該SFA素子に対応する中心波長に中心を合わされたスペクトルバンド幅をフィルタするように構成し、それにより、まとめられた複数のSFA素子すべてが所定のスペクトル範囲をカバーし、表面にわたって均一であり非周期的であるようにすべての中心波長の分布を得るように、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の中心波長を設定することによって、均一であり非周期的なスペクトルフィルタアレイ(SFA)を設計する工程と;2次元周期選択によって、SFA素子の部分集合を生成する工程と;上記の部分集合に属するSFA素子を、同一の透過率のSFA素子で置き換える工程と;画素強度値の2次元アレイから、同一の透過率を有する周期的なSFA素子の部分集合に対応する値の部分集合を使用して、より低い解像度の単色画像を作成する工程とを含む方法を提供する。
第4の態様では、本発明は、撮像された物体のリアルタイム単色プレビューを得るための方法であって、該撮像された物体は、本明細書で上述したスペクトル撮像データを得る方法を使用して得られており、リアルタイム単色プレビューを得るための方法は、表面を形成するために複数のSFA素子をまとめて配置し、複数のSFA素子の各SFA素子を、該SFA素子に対応する特定波長に中心を合わされた複数のスペクトルバンドをフィルタするように構成し、それにより、まとめられた複数のSFA素子すべてが所定のスペクトル範囲をカバーし、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の中心波長を、隣接するSFA素子がスペクトル的に直交するように設定することによって、均一であり非周期的なスペクトルフィルタアレイ(SFA)を設計する工程と;画素強度値の2次元アレイから、SFA素子構成に対応する各チャネルを、他のSFA素子構成が存在する画素位置で、独立して空間的に補間する工程と;高解像度単色画像を作成するために、独立して補間されたチャネルを平均化する工程とを含む方法を提供する。
第5の態様では、本発明は、撮像された物体のスペクトル3Dモデルを生成し、撮像されたシーンのスペクトル再構成品質を高めるための方法であって、シーンの複数の画像を撮影する工程であって、各画像は、少なくとも画素強度のアレイを含む工程と;単色プレビューを使用して、画像レジストレーションによって画像を光学的に位置合わせし、それによりシーンの3Dモデルを生成する工程と;撮像されたシーン内の同じ点に複数の画素が位置合わせされた場合に、複数の画像のうちの異なる画像に対応する異なる画素強度アレイからの値をグループ化する工程と;グループ化された値に基づいて、異なる位置から取られた、画素強度の複数のアレイに対応するシステム設計行列をモデル化し直す工程と;クロス画像システム設計行列に基づいて、3Dモデルのスペクトルテクスチャを再構成する工程とを含む方法を提供する。
第6の態様では、本発明は、メモリデバイスに記憶されたコンピュータプログラムであって、コンピューティングデバイスによって実行されるときに、本明細書で上述したスペクトル撮像データを得るための方法の工程を実施することによって、メモリデバイスから読み出し、2D空間スペクトルデータセットから3Dハイパースペクトル画像を再構成することを可能にするコンピュータプログラムを提供する。
対応するハイパースペクトル画像再構成モジュールは、2Dデータセットから3Dハイパースペクトル画像を再構成するようにプログラムされたシングルもしくはマルチプロセッサコンピューティングデバイスまたはコンピュータネットワークを含む。ハイパースペクトル画像再構成の根底にあるアルゴリズムフレームワークは、デコンボリューション、非線形スパース再構成、回帰的機械学習法、1組のアプリオリに知られているスペクトルシグネチャへの獲得されたスペクトルサンプルの投影、およびここでの3つの方法の任意の組合せを含むことがある。固定の構成イメージャに基づく、撮像されたシーンの可変空間スペクトル解像度再構成のためのアルゴリズムによる方法も提供される。
好ましい実施形態の説明に鑑みて、また図面を参照して、本発明がより良く理解されよう。
中核的な撮像設計およびプロセスの概略全体図である。 主撮像レンズと撮像センサとの間に取り付けられたスペクトルフィルタアレイアダプタに基づく、2Dスペクトルサンプリングイメージャの変形形態を示す図である。 再構成器がイメージャに組み込まれた2Dスペクトルサンプリングイメージャの変形形態を示す図である。 空間画像シーンのカラープレビューと、それに対応する、シミュレーションによって計算された、再構成された100個の帯域スペクトルデータキューブのセンサ読取値およびカラープレビューとを示す図である。対象の4点が、再構成された画像上にマークされる。 図2Aにマークされた4点それぞれに関して、100個の帯域でサンプリングされた元の画像シーン(「元」とマークされている)と、再構成されたスペクトルデータキューブ(「再構成」とマークされている)とのスペクトル比較を示す図である。 図2Aにマークされた4点それぞれに関して、100個の帯域でサンプリングされた元の画像シーン(「元」とマークされている)と、再構成されたスペクトルデータキューブ(「再構成」とマークされている)とのスペクトル比較を示す図である。 ナノメートル単位での中心波長によって与えられる、均一に分布された非周期的な12×12素子のスペクトルフィルタアレイパターンの一例を示す図である。61個の可能なフィルタを、10nmのステップで400〜1000nmの間の中心波長で考察した。 無視できない2次透過を有する素子が、それらの中心波長の2倍でフィルタする素子のすぐ近くに常に配置される、図3Aの変形形態を示す図である。これらのフィルタ対は、灰色で強調されている; 非周期的パターンが、非フィルタリング素子または共通のスペクトル透過率を有する素子の周期的パターンと交互配置される、図3Aの変形形態を示す図である。周期的パターンの素子が、灰色で強調されている; 撮像センサへの光の光路に沿って、スペクトルフィルタアレイの前にはアンチエイリアシングフィルタがあり、後にはカラーフィルタアレイがある、画像フィルタリング構成を示す図である。 700nmの中心波長と100nmの半値全幅とを有するファブリペロースペクトルアレイ素子の連続的なスペクトル透過率および離散されたスペクトル透過率の例示的なプロットを含む図である。 700nmの中心波長と100nmの半値全幅とを有するファブリペロースペクトルアレイ素子の連続的なスペクトル透過率および離散されたスペクトル透過率の例示的なプロットを含む図である。 マルチバンドフィルタリングのために設計された2つのファブリペロースペクトルアレイ素子の透過率の例示的なプロットを示す図である。マルチバンド波長の数と帯域幅の両方の変化が示されている。6つの特定波長で設計された広帯域フィルタ(上)と、5つのマルチバンド波長で設計された狭帯域フィルタ(下)とがプロットされている。
この節では、先行技術に対する提示された解決策の利点を概説し、その後、本発明の以下の3つの主要な側面に関する技術的な詳細に焦点を当てる:
1.カメラ設計および機能;
2.スペクトルフィルタアレイ設計;および
3.再構成器の実施形態および好ましい実装形態
本発明は、多くの点で、先行技術を改善する。空間またはスペクトル走査スペクトル撮像システムに関して、本発明は走査の必要性を克服し、同様の解像度を提供しながら、撮像されたシーンを同時にサンプリングする。本発明の極端に短い光路により、スペクトル分散素子(spectrally dispersive element)を必要とするものよりもはるかに小型で軽量のスペクトル画像獲得システムを作製することができる。また、光学および機械部品の複雑さがより低いことにより、分散素子を有するスペクトル撮像システムと比較したときに製造コストが大幅に削減される。現況技術のスナップショットスペクトル獲得システムに関して、本発明は、大幅に高い解像度のスペクトルデータキューブを生成する。本発明は、撮像センサの画素の数を超えない比較的小さい2D光学サンプルセットからスペクトルデータキューブが再構成されるので、スペクトルデータキューブを獲得するのに必要とされる記憶量を大幅に低減し、一方、フルデータキューブは、センサでの画素の数に、登録されたスペクトルバンドの数を掛けた値と同数の素子を含む。2Dサンプルセットと再構成されたハイパースペクトルデータキューブとのサイズ比は、構成に応じて変化することがあるが、典型的には1/10〜1/200の間になる。
カメラ
本発明の中核的な実施形態は、2Dスペクトルサンプルセット8を生成するために採用される、図1Aに示される撮像分光法カメラシステムと、前述した2D光学サンプルセットから完全な3Dスペクトルデータキューブを再構成するために利用される計算方法とを含む。より具体的には、カメラは、画像面に対象物1の画像を生成するために使用される光学レンズ5、または1群のレンズを含む。カメラは、物体の画像の様々なスペクトル成分が画像センサに送信されるスペクトルフィルタアレイ(SFA)6と、個々のSFA素子によって送信された光を検出するように構成された画像センサアレイ7とをさらに含む。また、カメラは、アナログ/デジタル信号変換器と記憶媒体9とを含み、記憶媒体9に、得られた2Dデータセットが記憶される。
対応するスペクトルデータキューブ再構成モジュール3または再構成器は、シングルもしくはマルチプロセッサコンピューティングデバイス、または2D光学サンプルセットから3Dスペクトル画像を再構成するようにプログラムされたコンピュータネットワークを含む。スペクトル画像再構成の根底にあるアルゴリズムフレームワークは、デコンボリューション、非線形スパース再構成、1組のアプリオリに知られているスペクトルシグネチャへの獲得されたスペクトルサンプルの投影、および本明細書で述べる3つの方法の任意の組合せを含むことがある。
撮像プロセスは、以下のようなものである:
・撮像されたシーンが、レンズによってSFAの平面上に合焦される。
・SFAの各素子は、その透過曲線に応じて、光の特定の周波数のみがその素子を通過するようにする。
・SFAによって透過された光が撮像センサに入り、撮像センサは、各画素について、画素によって受信された光の量に比例して電荷を生成する。
・撮像センサでの電荷は、アナログ/デジタル変換器によって離散化およびデジタル化されて、センサ読取値を生成する。
・次いで、センサ読取値が記憶媒体に記憶される。
・再構成器は、記憶媒体からセンサ読取値を受信し、フル3Dスペクトル画像を再構成する。
いくつかの実施形態では、本発明のカメラは、図1Bに示される交換可能なレンズカメラに基づく。スペクトルフィルタアレイ6および再合焦レンズ14はアダプタ13に組み込まれ、アダプタ13は、交換可能なレンズカメラのレンズ5と撮像センサ7との間に嵌まる。レンズからの画像は、スペクトルフィルタアレイに合焦され、次いで再合焦レンズによって撮像センサに再合焦される。これらの実施形態では、任意の交換可能レンズカラーカメラが、そのようなアダプタ13を使用することによって本発明の核心となる。
主撮像レンズ5の様々な実施形態は、固定焦点光学レンズまたはレンズグループを含み、他の実施形態は、可変焦点および可変合焦レンズを具備する。
いくつかの実施形態は、カメラに組み込まれた記憶媒体9を想定しており、他の実施形態は記憶媒体を有さず、画像は、獲得およびアナログ/デジタル変換後に、コンピュータまたはコンピュータネットワークに直接送信される。
スペクトルフィルタアレイ
本発明の大抵の実施形態は、均一に分布された非周期的スペクトルフィルタアレイ6(SFAと呼ぶ)を含み、このアレイ6は、個々のスペクトルフィルタ(素子と呼ぶ)から構成される。そのようなSFA実施形態の一例が図3Aに示されており、ここで、各素子は、その中心波長によって表されている。他の実装形態では、図3Cに示されるように、SFAは、その表面の大部分にわたる干渉フィルタの非周期的分布を保ちながら、非フィルタリング素子を含むこともある。好ましい実装形態では、SFAは、ファブリペローフィルタなどの干渉フィルタから構成される。
均一な非周期的の分布は、以下のようないくつかの方法で得ることができる:
・決定論的に、ワン(Wang)またはペンローズのタイリングなどの非周期タイリングによって。
・SFA表面を反復パターンで埋め、次いで、SFA中心波長分布の測定されるエントロピーが十分に高くなるまで、連続的に、およびランダムにSFA素子を相互変化させることによって。
・均一な分布からSFA素子をランダムサンプリングすることによって。
本発明のいくつかの実施形態は、干渉スペクトルフィルタの2次および高次透過がいくつかの方法によって無効化されるSFA設計を含む。
・2次透過相殺のための方法は、図4に示されるように、SFA6を既存のカラーフィルタアレイ11(ベイヤーパターンフィルタアレイなど)の上方に配置し、1次応答のみがカラーフィルタアレイによって透過されるように個々のSFA素子の透過率を適合させることからなる。
・2次透過相殺のための別の方法は、それらのフィルタがセンサの感度範囲内で2次透過を有する場合、SFA素子を、その隣接する素子の1つの2次透過に等しい透過を有するように常に配置することである。図3Bに示される設計は、再構成前に、隣接するフィルタに基づいて2次透過を減算することを可能にする。
本発明のいくつかの実施形態は、SFAの素子として、中心波長ではなくマルチバンド波長透過を用いる干渉フィルタを使用する。これらのマルチバンドフィルタ透過の例が、図6に示されている。これらの実施形態では、素子の空間的であり均一であり非周期的な分布が、マルチバンドフィルタのスペクトル直交性を最大にするように選択される。「フィルタ間のスペクトル直交性」とは、それらのフィルタが同じ波長に異なる応答を示すことを意味する。スペクトル直交性の最大化は、スペクトル的に相関しないフィルタの選択と言い換えられる。
様々な実施形態において、SFAでの周期的な位置にある素子は、図4および1Aに示されるのと同じ、スペクトルフィルタアレイ全体にわたる透過率を有する。この周期的素子は、干渉スペクトルフィルタ、色素ベースのカラーフィルタ、または光のすべての波長を透過する非フィルタリング素子でよい。これらの周期的素子の下の画素は、撮像されたシーンのプレビュー画像15を作成するために使用される。これらの画像は、撮像されたシーンのリアルタイムプレビューとして、または直接、画像レジストレーションおよび画像ベースの3D再構成において使用することができる。
本発明のいくつかの実施形態はカメラを含み、ここで、異なるフィルタに達する光を均質化するために、図4に示されるように、スペクトルフィルタアレイの前にアンチエイリアシングフィルタ12が配置される。アンチエイリアシングフィルタは、2×2よりも大きいセンサ素子にわたって延びる複屈折フィルタ、適合された開口絞りを有する合焦ずれ対物レンズ、および/または低彩度(degraded)撮像レンズによって構成される。
スペクトルキューブ再構成
本発明の様々な実施形態では、再構成器3は、単一のコンピュータ、プログラマブルシングルもしくはマルチプロセッサ10デバイス、または、非線形スパース再構成によって、獲得された2次元データセット8からハイパースペクトル画像を再構成するようにプログラムされたコンピュータネットワークである。再構成器は、インターネットを介してアクセス可能であり、クラウドベースの計算サーバ上で実行される仮想機械でもよい。
様々な実施形態は、再構成器を特徴とし、再構成器は、カメラに組み込まれ、2次元の光学サンプルセットを獲得した直後にハイパースペクトル画像を生成する。図1Cは、撮像センサ7の上に配置されたSFA6の上に光を合焦する撮像光学系5から構成されたそのような内蔵カメラを示す。次いで、撮像センサ7からのデータは、記憶媒体9に保存され、複数の処理ユニット10から構成される再構成器3によってスペクトルデータに変換される。
本発明のハイパースペクトルイメージャ(hyperspectral imager)による、撮像されたシーンのサンプリングおよび離散化を表す数学的モデルは、以下の一次方程式によって表される。
Ax=y (1)
ここで、Aは、SFAの個々の素子のスペクトル透過を含むシステム設計行列であり、yは、センサ読取値であり、xは、撮像されたシーンの空間スペクトル特性に対応するハイパースペクトルデータキューブである。したがって、ベクトルxおよびyは、3Dハイパースペクトルおよび2Dセンサデータセットのシリアル化バージョンである。
SFA素子は、連続的な入射光スペクトルをサンプリングするが、設計行列Aは、SFA透過の離散バージョンを含み、そのスペクトル解像度は、再構成されたデータキューブのスペクトルバンドの数に等しい。この特性は、いくつかの様々なスペクトルバンドの再構成を可能にし、この数は、SFA素子の透過曲線を適切に表すために必要とされる帯域の最小数によって規定される下限のみを有する。図5Aおよび5Bに、上述した離散化および下限の効果が示されている:30個および10個の帯域が、SFA素子透過の適切な表現を生成し、3個の帯域では不十分である。
撮像されたシーンの局所スペクトル均質性の仮説の下で、yでのスペクトルサンプルの数は、画素グループ化によって人工的に増加させることができ、非対角システム設計行列Aを生み出す。この仮説は、SFAの前に配置されたアンチエイリアシングフィルタの使用によってさらに強化することができる。画像センサ読取値の各空間画素は、撮像されたシーン内の対応する点の全スペクトル応答の単一のスペクトルサンプルを構成する。再構成プロセスは、画素当たり複数のスペクトルサンプルのグループ化を含むことがあり、これらのスペクトルサンプルは、処理される画素のごく近くにある空間画素から導出される。
画素グループ化のための1つの方法は、スライディング2D窓(sliding 2D window)でよく、これは、その領域内に入る画素からのすべてのスペクトルサンプルを中心画素にグループ化する。SFAが周期的な交互配置パターンを含む場合、画素グループ化のための別の方法は、周期的素子の後方の画素から直接得られる高密度画像内でコントラスト勾配が観察されることによって行われることがある。この高密度画像の使用は、縁部または高コントラスト領域に及ばない画素をグループ化することを可能にし、それにより、画素グループ化によって生成される生じ得るアーチファクトを低減する。
上述した可変解像度離散フィルタ表現法と画素グループ化法とが同時に働いて、再構成されたハイパースペクトルデータキューブの空間およびスペクトル解像度の調節を可能にする。望まれる目標ハイパースペクトルデータキューブ解像度に応じて、それに従ってAおよびyのみを再計算すればよく、ハイパースペクトルイメージャ構成はそのままである。
ハイパースペクトルキューブの再構成は、センサ読取値または画素グループ化されたセンサ読取値に、ニューラルネットワークまたはランダムフォレストなどの回帰的機械学習法[12]を適用することによって実現することができる。これらの方法は、入力信号またはフィーチャ(y)を取り込み、元の信号(x)の推定を出力する。多数の例による訓練を通して、ニューラルネットワークなどのモデルは学習し、センサ読取値からのスペクトルデータを抜き出し(un−mix)て訂正することができる。
測定値yからハイパースペクトルデータキューブxを再構成するための別の方法は、凸最適化問題としてモデル化することができる:
argmin(||Ax−y||+c(x)) (2)
ここで、関数c(x)は、常に正のペナルティ項であり、xの特性のアプリオリな知識に基づいて、最適なxに関する探索空間を制約する。関数c(x)は、アプリオリな知識に対応するxのインスタンス(instance)に関して低い値を有し、||Ax−y||は、測定されたデータyに適合するxのインスタンスに関して低い値を有する。したがって、凸最適化(2)は、測定されたデータyと、スペクトルデータキューブxの構造c(x)に関するアプリオリな知識とに同時に最良適合するスペクトルデータキューブxを見付けることと解釈することができる。
上述した再構成モデルの変形は、xの表現を、xがスパースになる数学的ベースに変えることを含む。例えば、フーリエ、ダイレクトコサイン変換、ウェーブレット、または勾配などのベースが、自然な画像のためにスパースであることが知られている[9]。これらの場合、式(2)は、以下のようになることがある:
argmin(||ASx−y||+λ||Sx||) (3)
ここで、Sは、選択されるスパース数学ベースからの変換の行列表現であり、c(x)は、Lノルムで置き換えられ、これは、xの表現に対するスパース性を強化し、λは、ペナルティ強度を制御する。ハイパースペクトルデータキューブに関して、主成分分析によって得られる既知のスペクトルベクトルセットへの測定データの投影など、他の変換を想定することもできる。
再構成アルゴリズムの好ましい実装形態は、[10]で紹介されている、ペナルティ項として全変動(TV)ノルムを使用する高速反復収縮閾値アルゴリズム(FISTA:fast iterative shrinkage−thresholding algorithm)の1つのバージョンに基づく。したがって、再構成されるデータキューブは、以下のものを最小化することによって見られる:
argmin(||Ax−y||+λ||x||TV) (4)
ここで、||x||TVは、再構成されたハイパースペクトルデータキューブ全体の3D
TVノルムでよく、または再構成されたハイパースペクトルデータキューブの個々のスペクトルバンドの2D TVノルムの和でよい。3D TVノルムではなく2D TVノルムの和を使用することは、スペクトルバンドを独立して処理し、FISTAの最も計算量の多い工程の並列化を可能にする。
光路内にアンチエイリアシングフィルタを有するシステム構成によって測定値yが生成された場合、FISTAによって生成される再構成の品質および速度は、アンチエイリアシングフィルタによって誘発されるブラーリング(blurring)に比例する量で、アルゴリズムの各反復で推定される再構成のスペクトルバンドを独立してブラーリングすることによって改善することができる。このプロセスは並列化することができる。
本発明の原理を確認するために、本発明の撮像および再構成プロセスのシミュレーションを使用した。その結果を図2Aおよび2Bに示す。ターゲット圧縮比は1/100とした。これは、ハイパースペクトルデータキューブが、その素子の総数の100分の1の測定値から再構成されることを意味する。400〜1000nmの間の中心波長および100nmの半値全幅(FWHM)の100個のフィルタを含む、ワンタイリングおよびファブリペローフィルタ透過に基づくSFAモデルを採用した。SFA素子の透過を100個のスペクトルバンドに離散化した。また、図3Cおよび5に示されるように、SFAは、700nmの中心波長を有する素子の周期的パターンも含んでいた。勾配ベースの画素グループ化を適用し、5×5画素の近傍からの4つの画素をグループにまとめた。FISTAは、並列な独立した帯域の2D TVノルムの和を最小化するように構成され、各反復でブラーリング工程を含んでいた。
得られるシミュレートされたセンサ読取値、およびハイパースペクトルデータキューブのカラープレビューが図2Aに示される。対象の4点は、再構成された画像にマークされており、様々なスペクトル特性を表し、また、撮像されたシーンにわたる様々な空間的詳細の領域内に位置されている。元の空間スペクトル画像シーンおよび再構成されたハイパースペクトルデータキューブのスペクトル特性を、これら4点で比較した。結果が、図2Bおよび2Cに示されている。スペクトル解像度は注目に値し、ここで、再構成されたスペクトルは、スペクトルをサンプリングするために使用されるSFA素子のFWHMよりもはるかに細かい解像度で詳細を示す。半値幅で100nm幅のフィルタを有するスペクトルカメラがそのようなスペクトルを直接サンプリングしている場合、ピークなどの鋭いスペクトルフィーチャは、サンプリングプロセスにより、これらのフィルタによって平滑化されことになる。しかし、本発明者らによる再構成では、スペクトルサンプリングのために使用されるSFA素子のFWHMの十分に下で、10個未満の帯域(または60nm)に及ぶ鋭いピークおよび谷が明瞭に観察される。
商業上の用途
撮像分光法技術は、とりわけ農業、天然資源管理、鉱物学、医学、および製造を含めた研究および商業的分野において多くの実証済みの用途を有する。具体的には、開示する発明は、新種のコンパクトで、軽量で、安価なスペクトル撮像センサの開発を容易にする。新規のセンサは、小さな無人航空機システムを使用する配備に適しており、多くの既存の用途の要求に応え、全く新しい範囲の使用シナリオを容易に実現する。
特に、[11]に、農業および関連産業の文脈で、提供されるマーケット規模の推定が詳細に論じられている。
空中スペクトル撮像は、以下のような実証済みの機能を有する、植物の大規模な監視および分析の唯一の最も効果的な方法を成す:
・植物の病気の早期検出、診断、および制御;
・ストレス検出および成長監視;
・侵入種の検出および制御
多くの実証済みの利益に関わらず、今日の空中スペクトル撮像技術は、農業および関連産業での有効な利用のためには費用が高すぎ、複雑すぎる。特に、これまで、商業的農業の用途で普及している既存の解決策はない。
提案される発明は、データ獲得および処理のコストを10分の1以下に減らすことによって、植物の系統的なスペクトル監視を利用可能にして利益性を上げることができる可能性を有し、顧客のための歩留まりおよび関連の収益を最大10%増加させる。
入手可能な米国での統計によれば、1年に5回以上の割合で系統的な監視を必要とすることがある1億ヘクタールの主要耕作地が示唆されている。必要な監視を行うために、約10000個のスペクトル撮像システムが必要とされる。データ処理サービスのハードウェアの最終的な合計値は、米国市場に関して5億4千万USドルと推定される。世界市場の規模を米国市場の規模の5倍と仮定し、環境監視、林業、侵入種の制御などを含めた他の適用分野を考慮すると、空中スペクトル植物監視に関する全世界市場の推定規模は、少なくとも20億ドルとなる。
要約すると、本発明は、撮像分光法に関し、これは、空間画像特性とスペクトル画像特性との両方の光学的検知のための方法である。具体的には、本発明は、2つの空間次元と1つのスペクトル次元とによって構成される3次元性質によりスペクトルデータキューブとしても知られているスペクトル画像を得るためのシステムおよび方法を述べる。
上記のシステムは、構造的に単純であり、コンパクトで軽量なスペクトル撮像カメラの製造を容易にするように設計される。システム実施形態は、レンズと、2Dスペクトルフィルタアレイと、2D撮像センサとを含み、さらに、記憶装置と、スペクトル画像を得るために必要とされるデータ処理メカニズムとを含む。好ましくは、本発明は、画像センサの個々の感光素子の前に位置決めされたスペクトルフィルタによって構成されるスペクトルフィルタアレイの特定の構成を含む。本発明は、撮像センサによって提供される2Dデータセットからの3Dスペクトルデータキューブの再構成、およびプレビュー画像のリアルタイムでの生成に利用される計算フレームワークをさらに述べる。固定の構成イメージャに基づく、撮像されたシーンの可変空間スペクトル解像度再構成に関するアルゴリズム的方法も提供される。
参考文献
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[3] Tack, K., Lambrechts, A., Haspeslagh, L. (2011) Integrated circuit for spectral imaging system, Patent No. WO/2011/064403
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[9] Subhasis, S., (2000) Image compression-from DCT to wavelets: a review. Crossroads 6, doi:10.1145/331624.331630
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[12] T. M. Mitchell, “Machine Learning”, 1997, ISBN: 0070428077 9780070428072

Claims (14)

  1. スペクトル撮像データを得るための方法であって、
    空間ベースで物体の画像のスペクトル特性をサンプリングすることによって生成されるサンプルデータセットを受信する工程であって、物体の画像のスペクトル特性をサンプリングすることは、
    表面を形成するために複数のスペクトルフィルタアレイ(SFA)素子をまとめて配置し、
    複数のSFA素子の各SFA素子を、該SFA素子に対応する特定波長にそれぞれ中心を合わされた1つまたはそれ以上のスペクトルバンド幅をフィルタするように構成し、それにより、まとめられた複数のSFA素子すべてが所定のスペクトル範囲をカバーし、
    表面にわたる複数のSFA素子すべての均一であり非周期的な空間分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定することによって、
    SFAを提供すること、
    複数のSFA素子の1つ、または複数のSFA素子の部分集合によってフィルタされる光を各画素で記録するように構成された画像センサを提供し、それにより、複数の素子の1つ、または複数のSFA素子の部分集合によってフィルタされる光の1つの強度値を画素毎に生成すること、
    レンズまたはレンズのグループを通してSFA上に物体の画像を生成すること、
    画像センサのすべての画素に関して、スペクトル面でフィルタされた強度値を記録し、それにより、物体の画像に対応する強度値の2次元アレイを得ること
    を含む、工程と、
    サンプリングされた2次元アレイから、撮像された物体のフル3次元スペクトルデータキューブを再構成する工程と
    を少なくとも含む前記方法。
  2. 再構成する工程は、数学的モデリングおよび計算数値最適化を含む請求項1に記載の方法。
  3. 数学的モデリングおよび計算数値最適化は、SFAによる透過率測定をなくすことを可能にする機械学習法を含む請求項2に記載の方法。
  4. 数学的モデリングおよび計算数値最適化は、少なくとも、SFAの透過率測定に基づく凸最適化法を含む請求項2に記載の方法。
  5. 再構成する工程は、
    SFAの個々のSFA素子の測定された透過率を提供すること、
    個々のSFA素子の測定された透過率と、画像センサ放射計測較正とから、システム設計行列を作成すること、および
    システム設計行列に基づいて、デコンボリューションまたは非線形スパース再構成法を使用して、サンプリングされていないスペクトル情報を推量すること
    を含む請求項1に記載の方法。
  6. SFAの特定波長の均一であり非周期的な空間分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定する工程は決定論的であり、それにより、ワンまたはペンローズなどの非周期タイリングを含む請求項1に記載の方法。
  7. SFAの特定波長の均一であり非周期的な空間分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定する工程は、
    SFA表面を反復パターンで埋め、次いで、
    SFA中心波長の測定されるエントロピーが十分に高くなるまで、連続的に、およびランダムにSFA素子を相互変化させること
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  8. SFAの特定波長の均一であり非周期的な空間分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定する工程は、
    均一な分布からSFA素子をランダムサンプリングすること
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  9. SFAの特定波長のマルチバンド分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定する工程は、
    隣接するSFA素子がスペクトル的に直交するように、マルチバンドSFA素子をサンプリングすること
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  10. スペクトルフィルタアレイ(SFA)設計および後続の応答減算によるSFA素子の2次透過相殺のための方法であって、
    表面を形成するために複数のSFA素子をまとめて配置し、
    複数のSFA素子の各SFA素子を、該SFA素子に対応する中心波長に中心を合わされたスペクトルバンド幅をフィルタするように構成し、それにより、まとめられた複数のSFA素子すべてが所定のスペクトル範囲をカバーし、
    表面にわたって均一であり非周期的であるようにすべての中心波長の分布を得るために、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の特定波長を設定することによって、
    均一におよび非周期的に分布されたスペクトルフィルタアレイ(SFA)を設計する工程と、
    画像センサの感度範囲内で2次透過を有するSFA素子を識別する工程と、
    2次透過を有するSFA素子に隣接するSFA素子の中心波長を変えて、2次透過の中心波長に一致させる工程と、
    変更されなかった、または2次透過を有していないSFA素子の中心波長を構成し直して、SFA中心波長分布の均一性を保つ工程と、
    画素強度値の2次元アレイで、2次透過を有するSFA素子に対応する応答から、変更された隣接する素子に対応する応答を減算する工程と
    を少なくとも含む前記方法。
  11. 撮像された物体のリアルタイム単色プレビューを得るための方法であって、撮像された物体は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のスペクトル撮像データを得る方法を使用して得られており、リアルタイム単色プレビューを得るための方法は、
    表面を形成するために複数のスペクトルフィルタアレイ(SFA)素子をまとめて配置し、複数のSFA素子の各SFA素子を、該SFA素子に対応する中心波長に中心を合わされたスペクトルバンド幅をフィルタするように構成し、それにより、まとめられた複数のSFA素子すべてが所定のスペクトル範囲をカバーし、表面にわたって均一であり非周期的であるようにすべての中心波長の分布を得るように、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の中心波長を設定することによって、均一であり非周期的なSFAを設計する工程と、
    2次元周期選択によって、SFA素子の部分集合を生成する工程と、
    該部分集合に属するSFA素子を、同一の透過率のSFA素子で置き換える工程と、
    画素強度値の2次元アレイから、同一の透過率を有する周期的なSFA素子の部分集合に対応する値の部分集合を使用して、より低い解像度の単色画像を作成する工程と
    を含む前記方法。
  12. 撮像された物体のリアルタイム単色プレビューを得るための方法であって、該撮像された物体は、請求項1〜9のいずれか1項に記載のスペクトル撮像データを得る方法を使用して得られており、リアルタイム単色プレビューを得るための方法は、
    表面を形成するために複数のスペクトルフィルタアレイ(SFA)素子をまとめて配置し、複数のSFA素子の各SFA素子を、該SFA素子に対応する特定波長に中心を合わされた複数のスペクトルバンドをフィルタするように構成し、それにより、まとめられた複数のSFA素子すべてが所定のスペクトル範囲をカバーし、表面での複数のSFA素子の各SFA素子の中心波長を、隣接するSFA素子がスペクトル的に直交するように設定することによって、均一であり非周期的なSFAを設計する工程と、
    画素強度値の2次元アレイから、SFA素子構成に対応する各チャネルを、他のSFA素子構成が存在する画素位置で、独立して空間的に補間する工程と、
    高解像度単色画像を作成するために、独立して補間されたチャネルを平均化する工程とを含む前記方法。
  13. 撮像された物体のスペクトル3Dモデルを生成し、撮像されたシーンのスペクトル再構成品質を高めるための方法であって、
    シーンの複数の画像を撮影する工程であって、各画像は、少なくとも画素強度のアレイを含む工程と、
    単色プレビューを使用して、画像レジストレーションによって画像を光学的に位置合わせし、それによりシーンの3Dモデルを生成する工程と、
    撮像されたシーン内の同じ点に複数の画素が位置合わせされた場合に、複数の画像のうちの異なる画像に対応する異なる画素強度アレイからの値をグループ化する工程と、
    グループ化された値に基づいて、異なる位置から取られた、画素強度の複数のアレイに対応するシステム設計行列をモデル化し直す工程と、
    クロス画像システム設計行列に基づいて、3Dモデルのスペクトルテクスチャを再構成する工程と
    を含む前記方法。
  14. メモリデバイスに記憶されたコンピュータプログラムであって、コンピューティングデバイスによって実行されるときに、請求項1に記載の方法の工程を実施することによって、メモリデバイスから読み出し、2D空間スペクトルデータセットから3Dハイパースペクトル画像を再構成することを可能にする前記コンピュータプログラム。
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