JP2017525630A - プラスチックから形成される計量装置 - Google Patents

Abstract

本発明に係る計量装置（１）は、標準的なボトルネックに螺合作用によって取り付けられ得る計量容器（２）から成る。前記計量容器（２）は漏斗形状のベース（２０）を有し、該ベースには円筒状の側壁（２２）が隣接し、この側壁は断面がＵ形状カラー（２５）を上端に有し、カラー（２５）にはカバー面（５）が形状嵌合態様で適用され得る。計量装置（１）の上端には、着脱自在な囲繞外周部（４２）を有する圧力作用ヘッド（４）がある。２部品圧力作用ピン（３１，３５）を有する穿刺機構（３）が圧力作用ヘッド（４）によって作動され得る。穿刺機構は、初期使用前にカバー面（５）に固定されるとともに、圧力作用ヘッド（４）の筒状ケーシング壁（３３）を介してカバー面（５）から分離される。穿刺機構（３）の第２の部品（３５）はパンチングスリーブ（３９）を有し該パンチングスリーブは計量容器（２）を閉じる膜（７）を切断し、切断時に計量容器（２）の内容物をボトル内に供給することができる。

Description

本発明は、緊密なシールを形成するためにボトルネック上に配置され得るプラスチックから形成される計量装置に関し、この計量装置は計量容器を有し、計量容器は、その出口側端部が初期開放前に反対側の作動側端部に緊密に配置される飲用スパウトを有するカバー面によってシールされ、飲用スパウトには、穿孔機構と作用可能に接続される加圧ピンが貫通され、２つの同心的な環状壁が計量容器に成形され、外側環状壁には雌ネジが設けられ、加圧ピンが加圧ヘッドと更に結合される。

約２０年間にわたって、ボトル又はプラスチック容器のためのシールと組み合わされる計量装置であって、これらの計量装置が適用されるボトル内又は容器内に液体又は流動物質を分配するための計量装置が開発され続けてきた。既に前述したようにそのような計量装置が既に約２０年前に開発されたにもかかわらず、計量装置は僅かな間しか売りに出されなかった。最初の着想は、比較的小さいボトルと共に薬を提供して、旅行者が自分の薬を対応する飲料について特別に何ら検討する必要なく又は最初にレストランに入って対応する適した飲料を得る必要なく飲料と一緒に服用できるようにすることであった。この最初の着想は、今日、大部分が見捨てられてきた。プラスチックから形成されるそのような計量装置は、今日、錠剤形態で存在する非常に多くの多様な液体物質、流動物質、又は更には、固体活性物質のために提供されている。計量装置は、ボトル内容物に対する活性物質の具体的な混合比を正確に維持できるようにする。例えば、植物肥料は、比較的大きなボトル又は容器で提供され続け、その後、これらのボトルには液体が少ない用量で加えられるようになっている。例えば、たった１０ミリリットルの量の植物保護製品又は殺虫剤、農薬、又は、防かび剤を５リットルの水を伴う散水缶に加えなければならない。殆どの場合、そのような量が２リットルプラスチックボトルから分配されるようになっている場合には、計量カップとしてネジ蓋が使用される。経験によれば、これらの計量カップは殆ど使用されず、ユーザは、目分量で測定し、そのため、実際には多すぎる計量を常に行なう。これは生態学的に且つ経済的に不利である。

固体状の活性物質を分配するのに適した計量閉鎖体は、殆どの場合、やや複雑な構造形態を有する。これは、これらの活性物質が殆どの場合にブリスタパック内に存在し、そのため、活性物質が液体中へ分配されるようになるまで活性物質が光及び水分に対して保護されるからである。特に、飲料の場合、これらの活性物質は、液相中で安定しないとともに光に晒されたときに分解するビタミンである。国際公開第２００８／００２１６０号パンフレットは、そのような計量閉鎖体の典型的な例を示す。そのような計量閉鎖体において、ブリスタパックは、殆どの場合、その溶着縁部が閉鎖部の側壁とボトルネックとの間のシールのネジ部により非積極的に且つ積極的に保持されるように構成されて寸法付けられる。ブリスタパック内の錠剤は、ブリスタパックよりも上側で保持されてガイド加圧ヘッドによって作動され得る穿孔機構によって排出可能である。殆どの場合、保護キャップが、穿孔機構上及び加圧ヘッド上にわたって保持されるとともに、初期作動前に取り外されなければならない。

そのような計量装置内に分配されるべき内容物が液体又は流動物であれば、通常、シールされたチャンバを組み込むキャップを有する装置が使用され、また、このチャンバは、このチャンバと穿孔機構との間の相対的な動きによって開放され、それにより、チャンバの内容物が容器に入り込む。例えば、中国実用新案第２０１２３５９９１号明細書から知られる解決策において、穿孔機構は、この計量閉鎖体の下部に固定して取り付けられ、また、シールされたチャンバが固定されるシールキャップの仮説的動きが与えられると、チャンバをシールする膜が切り開かれる。受け入れチャンバが閉鎖体のキャップ内にある非常に類似した計量閉鎖体が特開２００６−１７６１９３号明細書から知られている。

英国特許出願公開第２４７１９９４号明細書は、下側閉鎖部と適用キャップとから構成される計量装置を示し、ここでは、チャンバが、計量閉鎖体の下部に成形されるとともに、穿孔機構を組み込み、穿孔機構は、キャップ除去後に下側位置へと移動可能であり、それにより、その下端が膜によって閉じられる計量チャンバを打ち抜いて開ける。

計量容器が組み込まれた全ての既知の計量装置は、計量容器が最大限でボトルネックの内径を成す直径を有するように想起される。計量容器が計量装置の上部に固定される場合、この直径は、計量容器の壁厚によって再び減少される。

例えば、内径が２２ミリメートルのボトルネックを有するボトル内に５０ミリリットルの量が分配されるようになっている場合には、計量チャンバ又は計量容器が１３センチメートルの高さを有さなければならない。特定の行程を行なうようになっているととともに加圧ヘッドを有する穿孔機構も存在しなければならないことを念頭に置くと、そのような計量装置の高さが実際には１５センチメートルでなければならないことが想定され得る。しかしながら、これは、あらゆる態様において非実用的であって使用できない。リットルボトルが例えば３５センチメートルを超える高さを有するとともに、約１５センチメートルの高さを有する計量装置がボトルに適用されるようになっていることを念頭に置くと、販売ラックにおける２つの棚間に１メートルの半分を超える距離が存在しなければならない。これは完全に不経済であり、また、そのようなボトルは、輸送するのに実用的でないとともに、家庭で保管するのにも実用的でない。

国際公開第２００８／００２１６０号パンフレット 中国実用新案第２０１２３５９９１号明細書 特開２００６−１７６１９３号明細書 英国特許出願公開第２４７１９９４号明細書

したがって、本発明の１つの目的は、全体の高さを大幅に増大させることなくより多くの量をボトル内へ分配するのに適した計量装置を提供することである。

より多くの量がいつでも計量分配できる状態にあれば、不安定な又は感光性の内容物を計量容器内又は計量チャンバ内に保管できるだけでなく、果実濃縮物、コーヒー濃縮物、砂糖、又は、甘味料などの濃縮液を付加的に分配するために空間を利用することもできる。

これらの目的は、冒頭で述べたような類のプラスチックから形成される計量装置であって、計量容器が漏斗のように形成される床を有し、漏斗の出口スリーブが前述の内側環状壁から構成されるとともに、漏斗の円錐領域が外側環状壁を径方向及び軸方向で越えて延び、内側環状壁が円錐領域の下側に成形され、漏斗の上縁が円筒壁に隣接し、円筒壁が、外周スカートとして下方へ連続するとともに、２つの環状壁のレベルの下側まで延出し、円筒壁の下縁が起立面を形成し、計量容器が注出スパウトを備えるカバー面によって更にシールされ、注出スパウトに穿孔機構が挿通されることを特徴とする計量装置によって達成される。

穿孔機構の上端に押しボタンが形成されることが最も好ましい。

この押しボタンがドーム状に形成されるとともに下側外周縁領域が分離可能にされれば、この下縁部は、初期使用前に、漏斗として形成される計量チャンバの円筒壁上の外周カラーと当接し、それにより、閉じられた強固な構造を成すことができ、このとき、下側外周縁領域は保証ストリップとしての機能を果たすことができる。計量装置をプラスチックから製造するための射出成形金型に最も簡単な想定し得る形態を与えるためには、請求項４に開示されるように穿孔機構が２つの部品から成ることが都合良く有益である。更なる有利な実施形態が従属請求項から集められてもよい。図面は、本発明に係る主題の好ましい実施形態を示すとともに、以下の明細書に基づいて実施形態を説明する。

初期作動前のプラスチックから形成される計量装置の側面図である。 Ｃ−Ｃ線に沿って切断された図１に係る計量装置の直径方向断面である。 図２の円で囲まれた拡大されたスケールの細部である。 同様に図１に係る計量装置の側面図であるが、初期作動後のそれに対応した側面図である。 同様にＤ−Ｄ線に沿う図３に係る計量装置の直径方向断面である。 同様に図４の円で囲まれた拡大されたスケールの細部である。 初期作動前の計量装置の分解図である。 同様に図３及び図４に描かれる初期使用後の計量装置の分解図である。 初期開放前の位置における、シールされたボトルネック上に配置され得る、計量装置の別の実施形態を示す。 初期開放後の同じ図における同じ実施形態である。 同様に直径方向断面における単独を成す計量装置である。

計量装置には全体的に１の符号が付される。計量装置という用語は、ここでは、計量閉鎖装置という用語の代わりに選択された。計量閉鎖装置では、該装置が常に対応するボトルに装着されて市場に出される。これは、手元のケースでは当てはまらない。計量装置は、ここではそれ自体が売り出されており、その後、標準化されたボトルネックを有するボトルに適用され得る。そのため、発明に係る計量装置には、ボトルネックに合わせて調整される手段が設けられるが、これについては以下で更に触れることにする。

本発明に係る計量装置は、図５及び図６から分かるように、３つ又は４つの部品から本質的に成る。これらの部品は、計量容器２、穿孔機構３、加圧ヘッド４、及び、計量容器２のカバー面５である。図５から明らかなように、穿孔機構３及びカバー面５を単一品として形成することができ、また、これらは、計量装置の初期使用中にのみ分離されるにすぎない。ここで、以下、これらの個々の部品について詳しく説明する。

計量容器２は漏斗形状の床２０を有する。この漏斗形状の床２０は上縁２１を有する。以下、上側及び下側という用語は、常に、上側が加圧ヘッド４へ向かう方向を常に示し且つ下側がボトルネックに取り付くようになっている接続手段へ向かう方向を示すことを意味するように理解される。連続する側壁２２が漏斗形状の床２０のこの言及された上縁２１に一体品として隣接する。この側壁２２は、漏斗形状の床の上縁２１を越えてエプロン２３のように下方に延出される。このエプロン２３は、計量装置の起立面２４を形成する平坦面を画定する。冒頭で既に述べたように、これらの計量装置は、好ましくは、それらが適切に取り付けられるボトルとは別個に販売される。しかしながら、原理的には、これらの計量装置がボトルに既に装着されて売り出されることも実際には想定し得る。

Ｕ形状断面を有するカラー２５が側壁２２の上端に成形される。このＵ形状カラー２５は、カバー面５を計量容器２と緊密且つ確実に結合するのに役立つ連続チャネル２６を形成する。

２つの同心的な環状壁が漏斗形状の床２０の下側に成形される。内側環状壁２７が計量容器２の注出スパウト２７を形成する。内側環状壁２７と同心的に延びる外側環状壁２８が漏斗形状の床２０の下側に成形される。両方の環状壁２７，２８は、同じ高さで終端するが、起立面２４よりも上側で終端する。外側環状壁２８は雌ネジ２９を有する。勿論、この雌ネジ部は、計量装置１が螺合されるようになっているボトルネックの雄ネジに合わされる。これに関連して、多くの１Ｌボトル及び１．５Ｌボトルが標準化されたネジを有することを簡単に触れておく。このことは、ＰＥＴボトル及びガラスボトルの両方に当てはまる。

計量容器２上には加圧ヘッド４が配置される。加圧ヘッド４は、略カップ形状又は略ドーム形状の加圧面４０を有する。この加圧面４０は最上端に平坦部４１を有する。球状に湾曲される加圧面４０には、連続する円筒状の縁部４２が下方から隣接され、該縁部４２は実際の加圧面４０から分離され得る。このため、分離継ぎ目４３が、加圧面４０と連続する縁部４２との間で延びるとともに、連続する薄いポイント又は複数の所定の破壊ポイントリッジのいずれかによって形成される。連続する縁部４２が切断され、また、図１とは反対の側にプルタブが成形される。したがって、連続する分離可能な縁部４２は、初期使用前には、計量装置が使用されないようにするとともにそのことを識別できるようにする保証ストリップとしての機能を果たす。初期作動は、連続する縁部４２が切断されてしまった後においてのみ行なうことができる。初期作動という用語は、ここではやや紛らわしいが、初期作動が行なわれるだけで決して繰り返し使用しないように計量装置が１回きりしか使用しないようになっている場合であっても用いられる。

最初の使用前に、分離可能な連続する縁部４２の下縁は、Ｕ形状カラー２５と最外側で当接する。連続する縁部４２が切断されてしまった後、ドーム形状の加圧面４０の下縁もその後にＵ形状カラー２５と最外側で当接する。

穿孔機構３の第１の部品３０が、加圧面４０の真下に、ここに示される例では加圧ヘッド４の平坦部４１の真下に成形される。穿孔機構３のこの第１の部品３０は、全部で２つの部品から成る加圧ピンの第１の部品３１によって形成される。加圧ピンのこの第１の部品３１のみが加圧ヘッドに一体成形される。加圧ピンは、ここでは、３つの星形の径方向外側に向けられるガイド壁３２から成り、これらのガイド壁は外周が筒状包囲壁３３に一体成形される。この筒状包囲壁３３は最下端が斜めにカットされ、また、筒状包囲壁の下縁が分離ブレード３４を成す。以下、この分離ブレード３４の重要性について説明する。ガイド壁３２は、下端が径方向で短くされ、そこで穿孔機構３の第２の部品３５内に係合する。穿孔機構３のこの第２の部品３５は管状部分３６を成す。この管状部分３６は下側閉鎖端３７を有する。連続カラー３８が管状部分３６の上端に成形される。パンチングスリーブ３９が管状部分３６の下側閉鎖端３７に成形される。このパンチングスリーブは、円筒状であるとともに、それが注出スパウト２７^Ｉを備える環状内壁２７内でスライドできるように成形される。パンチングスリーブ３９は、更には、その中心軸に対して斜めにカットされて、下縁部がブレード３９^Ｉを成す。パンチングスリーブ３９は、パンチングスリーブ３９を伴う少なくとも１つの径方向外側に向けられる接続壁３９^ＩＩによって、管状スリーブ３６と結合され、又は、管状スリーブの下側閉鎖端３７と結合される。

計量容器２はその上端がカバー面５によってシールされる。このカバー面５はポット形状の形態を有する。ここに例示されて最も好ましく実現されるように、このポット形状のカバー面５の床５０は、連続カラー３８及び管状部分３６と一体に結合され得る。管状部分３６も下端がシールされるため、床５０は、連続カラー３８及び管状部分３６と共に、計量容器２の閉塞終端部を成す。連続カラー３８は、穿孔スキン５１により、ポット形状のカバー面５の床５０と緊密に結合される。上方に向けられる環状壁が、穿孔スキン５１の最外縁に密着して隣接する飲用スパウト６を形成する。この飲用スパウト６は、ガイド壁３２と共に加圧ピンの第１の部品３１を形成する筒状包囲壁３３を組み込む。

ポット形状の形態を有する外側の連続するポット壁５２がカバー面５の床５０を縁取っている。ポット壁の上側断面はヘアピンのように曲げられる。この屈曲部５３は、Ｕ形状断面のカラー２５の連続チャネル２６内に係合する。チャネル２６の外壁又は内壁が積極的ロック手段を有し、また、ポット壁の屈曲部５３が直径方向で対向する積極的ロック手段を有し、それにより、カバー面５が計量容器２と不可逆的に結合固定される。加圧ヘッド４も、連続する分離可能な縁部４２上及び加圧面４０の湾曲領域内の分離継ぎ目４３よりも上側の両方に対応する積極的ロック手段を有し、これらの積極的ロック手段は、直径方向で対向する積極的ロック手段を伴う屈曲部４３の上側外縁部の直径方向で対向するロック手段と着脱自在に接続される。

最後に、計量容器２は、初期開放前に膜７によってシールされる。この膜は、内側環状壁２７に対して溶着され又は接着結合される。

ここに記載される好ましい実施形態において、穿孔機構３の第２の部品３５は、先に詳しく説明されたように、カバー面５と一体に結合されるように形成される。しかしながら、勿論、穿孔機構３の第２の部品３５をカバー面５とは別個に形成することができる。この場合には、環状膜がカバー面の下側に接着結合され又は溶着され、カバー面５も同様に連続カラー３８と溶着され又は接着結合され、それによっても、これらの２つの部品間にシール及び保持接続がもたらされる。そのような解決策が与えられると、このとき、管状部分３６及びパンチングスリーブ３９は、好適には、このようにして環状膜を貼り付けることができるように互いにスナップ留めされ得る別個の部品として形成される。

最後に、飲用スパウト６と結合される補強リブ５４がカバー面５の床５０に成形され得る。

パンチングスリーブ３９の外壁は例えば連続保持ビードも有することができ、また、内側環状壁２７の内面は直径方向で対向する保持溝を有することができ、これらの保持ビード及び保持溝は、パンチングスリーブの最下位置に達した時点で互いに係合し、それにより、パンチングスリーブをこの位置で固定して、穿孔機構３の第２の部品３５がボトル内へ落ち込むことを防止する。しかしながら、加圧ピンの第１の部品３１が管状部分３６に積極的に保持されるため、これは恐らく殆どの場合に必要ないはずである。

図７〜図９は、本発明に係る計量装置１の別の実施形態を示す。加圧ヘッド４、カバー面５、及び、飲用スパウト６は、ここでは変らないままである。それに対し、計量チャンバ２及び穿孔機構３は膜７と共に僅かに変更されてしまっている。以下、これについて詳しく取り上げる。

ここで変わらないままなのは、側壁２２、及び、該側壁に隣接して側壁２２の下側延出部として構成されるエプロン２３である。ここでの僅かな変化は、ここでは約５〜１０°の引き締め角度で形態が僅かにだけ傾けられる漏斗形状の床２０の傾きのみを伴う。しかしながら、特に顕著なものとして、ここでは２７０の符号が付される内側環状壁２７は、もはや床２０の出口の縁部から起立面２４へ向けて下方に方向付けられず、むしろ計量容器２の内部へ向けて上方へ向けられる。この内側環状壁２７０は、内容物を依然として計量容器２から何らかの方法で流出させることができるようにセグメント化される。これに対応して、内側環状壁２７０が摩擦リング壁要素２７１から構成され、該摩擦リング壁要素２７１間で凹部２７２が床２０の出口の縁部に至るまで引き下げられる。それに対応して、この解決策は、特に液体活性物質の作業に良く適している。この解決策により、このとき、ここでは７０の符号が付される膜を床２０と一体となるように噴射できる。この膜７０は薄壁形態であるため、穿孔機構３の作動時に、穿孔機構３をここでは３９０の符号が付される穿孔機構のパンチングスリーブ３９を用いて打ち出すことができる。この解決策はボトルネック上への適用に関して想起され、ボトルネックは、それ自体、ボトルネックに貼り付けられる膜によって密閉シールされる。

計量装置は、このとき、シールされたボトルネック上に螺着される。螺着プロセスにおいて内側環状壁２７がボトルネック上の膜を既に破壊するのを防止するために、ここでは２７０の符号が付される内側環状壁が前述したように上方へ向けられる。このとき下方に向けられる環状壁はもはや必要とされない。これは、前述したようにボトルが既に密閉シールされて該シールを保っていることから、輸送中及び保管中のボトルネックのためのシールがもはや必要とされないかである。

この解決策は、このとき、パンチングスリーブ３０をその軸方向の配列において短くしなければならないことを要する。したがって、この短くされたパンチングスリーブ３９には３９０の符号が付される。図７に描かれるような初期作動前に、短くされたパンチングスリーブ３９０は、このとき、上方に移された内側環状壁２７０の完全に内側に位置する。したがって、既に述べたように、床２０と一体に形成される膜７０は、膜７０が分離して外された後に計量容器２の出口を拘束する平面上へ移動させることができる。既に述べたように内側環状壁２７０は床２０に至るまで下方に延びる凹部２７２によって部分環状壁要素２７１へと分けられるため、内容物を計量容器２から完全に排出することができる。

短くされたパンチングスリーブ３９０の下縁の膜７０ブレード３９２が膜７０を突き抜けた後、このブレードは、その後、計量装置１が螺着されるボトルネック上の（図面に示されない）膜を突き抜ける。このとき、外側環状壁２８上の雌ネジ２９は、傾斜して延びる床２０と共に、付加的なシールが必要とされないように十分緊密にボトルネックに当接する。

パンチングスリーブ３９０は前述した解決策と比べて短くされるため、接続壁３９１が、パンチングスリーブ３９０の外側に大きく延びるとともに、パンチングスリーブから管状部分３６の閉鎖端３７へ向けて及びこの管状部分３６の壁へ向けて上方に延びる。

また、ここでは、単なる１つの他の選択肢として、雌ネジ２９０を伴ってエプロン２３を構成できることも示される。これにより、本発明に係る計量装置１を特に幅広いボトルネックを有するボトルに固定することもできる。結果として、計量装置を様々なボトルネック直径を有するボトルに接続することができる。

ここで、以下、本発明に係る計量装置の使用について簡単に説明する。本発明に係る計量装置１の内容物を標準化されたリットルボトル内に適用することが目的である場合には、ボトルネック上に位置される螺着閉鎖体が最初に回して外される。ここで、計量装置がボトルに螺着される。ボトルネックは、プロセスにおいて内側環状壁２７と外側環状壁２８との間に位置することになる。ネジ２９が標準化されたリットルボトルのネジに螺合する。計量装置１が螺着された時点で、加圧ヘッド４の着脱可能な連続する縁部４２が除去される。縁部４２が取り外された状態のこの加圧ヘッドが図６に明確に見える。ここで加圧ヘッド４を押圧することにより、図２ａにおいて明らかなように、筒状包囲壁３３が穿孔スキン５１に衝突させられる。結果として、連続カラー３８及び管状部分３６の一部がカバー面５の床５０から押し出され、それにより、穿孔スキン５１が切断される。前述の穿孔スキンを押圧する筒状包囲壁３３は、この目的のためにブレードを必ずしも必要としない。しかしながら、接着結合される又は溶接される膜を用いた接続を伴う場合には、筒状包囲壁を下縁に分離ブレード３４として構成することに意味がある。分離ブレードは、ここでは、穿孔歯（ここでは図示せず）を備えることもできる。加圧ヘッド４を押し下げると、当然のことながら、筒状包囲壁３３の内側に位置される加圧ピンの第１の部品３１も、下方に移動し始め、したがって、管状部分３６として形成される加圧ピンの第２の部品３５をパンチングスリーブ３９と共に下方へ押し下げる。このパンチングスリーブは、ここで、接着結合される又は溶着される膜７を切断して通り抜ける。パンチングスリーブ３９は両側が開放しているため、計量容器２とボトルの内部との間で連通接続が達成される。それにより、計量容器２の内容物がボトルに入り込む。

冒頭で既に述べたように、計量容器２の内径は、決してボトルネックと一致する必要はなく、計量容器２の漏斗形状の床２０のおかげにより、ボトルネックの内径よりも直径がかなり大きい。このことは、全体の高さが低いにもかかわらず、かなり多くの量を支障なく分配できることを意味する。計量容器の内部も初期開放後にボトルと連通接続しているため、この容積は、ボトルがその当初の充填状態にあるときにボトル内の更に満たされるべき中空空間よりも大きくなり得る。このとき、計量チャンバ２及びボトルの２つの連通空間はいずれも、カバー面５と加圧ヘッド４４に密閉成形される筒状包囲壁３３とによって依然として緊密にシールされたままである。加圧ヘッド４のカバー面４４が開放された時点でのみ、ユーザは、飲用スパウト６を通じて直接に内容物を飲むことができ又は飲用スパウトを通じて内容物を注出できる。最大で約１０ミルリットルの内容物しか分配できない公知の計量装置とは対照的に、５０から更には１００ミリリットルまでの内容物をボトル内容物に加えることもできる。これは、全く新しい可能な用途をもたらす。このようにして、果実濃縮物をミネラルウォーターやアイソトニック飲料に高用量で添加することができ、その場合、光から保護される計量容器２の割合が添加までそのように保たれる一方で、ボトル内の非感光性飲料を供給できる。

１ 計量装置
２ 計量容器
３ 穿孔機構
４ 加圧ヘッド
５ 計量容器のカバー面
６ 飲用スパウト
７ 膜
２０ 漏斗形状の床
２１ 漏斗形状の床の上縁
２２ 側壁
２３ 側壁の下側延出部としてのエプロン
２４ 起立面
２５ Ｕ形状カラー
２６ 連続チャネル
２７ 内側環状壁
２７^Ｉ 注出スパウト
２８ 外側環状壁
２９ 雌ネジ
３０ 穿孔機構３の第１の部品
３１ 加圧ピンの第１の部品
３２ ガイド壁
３３ 筒状包囲壁
３４ 分離ブレード
３５ 穿孔機構３の第２の部品
３６ 加圧ピンの第２の部品の管状部分
３７ 管状部分３６の下側閉鎖端
３８ 管状部分３６の上端の連続カラー
３９ パンチングスリーブ
３９^Ｉ パンチングスリーブのブレード
３９^ＩＩ 接続壁
４０ 加圧面
４１ 平坦部
４２ 分離可能な連続する縁部
４３ 分離継ぎ目
５０ カバー面の床
５１ 穿孔スキン
５２ カバー面５のポット壁
５３ ポット壁の屈曲部
５４ 補強リブ
７０ 膜
２７０ 上方に移された内側環状壁
２７１ 部分リング壁要素
２７２ 凹部
２９１ ２３と２８との間のシール要素
３９０ 短くされたパンチングスリーブ
３９１ 接続壁
３９２ パンチングスリーブ３９０のブレード

Claims (16)

1. 緊密なシールを形成するためにボトルネック上に配置するように構成されるプラスチックから形成される計量装置（１）であって、緊密なシールを形成するようにボトルネック上に配置され得る計量容器（２）を備え、前記計量容器（２）は、その出口側端部が初期開放前に反対側の作動側端部に緊密に配置される飲用スパウト（６）を有するカバー面（５）によってシールされ、前記飲用スパウト（６）には、穿孔機構（３）と作用可能に接続される加圧ピン（３１，３５）が貫通され、２つの同心的な環状壁（２７，２８）が前記計量容器（２）に成形され、外側環状壁（２８）には雌ネジ（２９）が設けられ、前記加圧ピン（３１，３５）が加圧ヘッド（４）と更に結合される、計量装置（１）において、前記計量容器（２）が円筒状の側壁（２２）から構成され、前記側壁の内面は、前記外側環状壁（２８）の外面よりも直径が大きく、更に、前記計量容器（２）の床（２０）が漏斗状に形成され、前記側壁（２２）が漏斗状に形成される床（２０）と上縁（２１）で隣接し、前記側壁（２２）は、前記縁の下方で連続エプロン（２３）として連続するとともに、２つの前記環状壁（２７，２８）のレベルよりも下側まで延在し、前記エプロン（２３）の下縁は、ボトルネック上への適用前に前記計量装置（１）の起立面（２４）を形成することを特徴とする計量装置（１）。
2. 前記加圧ヘッド（４）は形態がドーム形状であり、前記加圧ヘッドの下側の連続する縁部（４２）は、初期使用前に、前記計量容器（２）の前記側壁（２２）上の連続するＵ形状カラー（２５）に当接し、前記加圧ヘッド（４）のこの下側の連続する縁部（４２）が分離可能であることを特徴とする請求項１に記載の計量装置。
3. 前記穿孔機構（３）が２つの部品から成り、前記穿孔機構（３）の第１の部品は、前記計量容器の方へ向けられる前記加圧ヘッド（４）の表面上に成形されるとともに、前記加圧ピンの第１の部品（３１）を備え、前記穿孔機構（３）の第２の部品（３５）は、管状部分（３６）として形成される前記加圧ピン（３）の第２の部品（３５）であり、前記管状部分（３６）内に前記加圧ピンの前記第１の部品（３１）が積極的に及び／又は非積極的に係合し、両側が開放するパンチングスリーブ（３９）が前記管状部分（３６）の下端に係合することを特徴とする請求項１に記載の計量装置。
4. 前記管状部分（３６）は、初期使用前に前記カバー面（５）と分離可能に結合される連続カラー（３８）を上端に有することを特徴とする請求項３に記載の計量装置。
5. 前記管状部分（３６）の前記連続カラー（３８）は、破壊可能な穿孔スキン（５１）によって前記カバー面（５）と一体的に結合されることを特徴とする請求項４に記載の計量装置。
6. 前記管状部分（３６）の前記連続カラー（３８）は、接着結合される又は溶着される膜によって前記カバー面（５）と結合されることを特徴とする請求項４に記載の計量装置。
7. 前記飲用スパウト（６）内でスライドする筒状包囲壁（３３）には分離ブレード（３４）が設けられることを特徴とする請求項３又は請求項４に記載の計量装置。
8. 前記分離ブレード（３４）は、前記包囲壁（３３）の中心軸へ向けて延びる傾斜断面から構成されることを特徴とする請求項７に記載の計量装置。
9. 前記分離ブレードは、前記包囲壁（３３）の中心軸に対して垂直に延びる断面内で延在し、このようにして形成される切断縁に少なくとも１つの穿孔歯が成形されることを特徴とする請求項７に記載の計量装置。
10. 前記飲用スパウト（６）の内面に積極的ロック手段が形成され、直径方向で対向する積極的ロック手段が前記包囲壁（３３）の外面に形成され、これらの積極的ロック手段を用いて前記包囲壁（３３）が上側位置及び／又は下側位置に保持され得ることを特徴とする請求項３に記載の計量装置。
11. 前記加圧ピンの前記第１の部品（３１）が外側に膨出するストッパを有し、前記ストッパは、前記加圧ピンの前記第２の部品（３５）の前記管状部分（３６）内への前記加圧ピンの前記第１の部品の最大侵入深さを規定することを特徴とする請求項３に記載の計量装置。
12. 前記管状部分（３６）は下端が閉じられることを特徴とする請求項３に記載の計量閉鎖体。
13. 両側が開放する前記円筒状のパンチングスリーブ（３９）は、少なくとも１つの径方向外側に向けられる接続壁（３９^ＩＩ）によって前記管状部分（３６）の下端領域に成形されるとともに、前記計量容器をシールする膜（７）を突き抜けるように使用され得ることを特徴とする請求項３に記載の計量閉鎖体。
14. 前記計量容器（２）をシールする膜（７）が前記内側環状壁（２７）の下縁に固定されることを特徴とする請求項１に記載の計量装置。
15. 膜（７）が前記内側環状壁（２７）の下端に一体に成形されることを特徴とする請求項４に記載の計量装置。
16. 前記内側環状壁（２７０）が前記計量容器（２）の床（２０）から前記計量容器内へと上方に延びるとともに、凹部（２７２）によって部分環状壁要素（７２１）へと分けられ、前記パンチングスリーブ（３９０）が初期使用前に前記環状壁（２７０）の完全に内側に位置され、初期使用中に環状壁（２７０）内へ前記パンチングスリーブが案内されることを特徴とする請求項１に記載の計量装置。

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