JP2017510413A - 組織アイソレータ - Google Patents
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Abstract
生体適合性を有する組織アイソレータは、外科手術中に組織を分離し且つ抽出するために用いられる。手術中に細切除去された組織を分離し且つ抽出するための前記組織アイソレータの使用方法。
Description
本発明は、一般的には外科手術で用いられる生体医療デバイスの分野に関し、特に、細切除去のために組織を分離すると共に、細切除去術中に良性または潜在的癌細胞の播種を予防するように設計された組織アイソレータに関する。
先行技術では、腹腔鏡下手術といった外科手術において、小さな開口部、穴、又はポートを介しての組織の除去を可能にするための種々のポーチ又はバッグが開発されている。また、バッグ内の組織を安全に除去するための細切除去に関して、組織用バッグが検討されている。残念ながら、細切除去用バッグを用いた多くの外科技術は、形状、材料、及びバッグを腹部内に配置させる難しさといった種々の制約がバッグに存在するので、達成するのが困難である。腹部内へのバッグの挿入及び除去には、ユーザがバッグを使用することに関して特別な技術が必要となるので、バッグの形状に応じてユーザが特別な技術を用いることが必要となる。細切除去術中に血液及び組織の流出が起こっているということが分かっている。独立した複数の開口部を有するバッグが、米国特許公開公報第2004/0097960号明細書などの先行技術で用いられている。前記明細書には、抽出された臓器を中に入れ且つ取り出す開口部を一方の端部に有し、且つ、孔径が前記開口部の孔径よりも小さい柱状の有底臓器保管部を他方の端部に有する、腹腔鏡下手術用バッグが提供されている。当該発明は、電動式モルセレータと共に用いることはできない。
シブレイ(Shibley)らによる米国特許公開公報第2014/0236167号明細書において、キャップは、単一のポートバッグの縁部が切開によって除去された後に、開創器に実装されたバッグに設けられる。当該キャップは、細切除去用器具又は外科医の手/腕のためのアクセスデバイスとして用いられる。図24によると、バッグが腹部内に挿入された後に、トロカールによってバッグが穿刺され、バッグにポートが形成されているが、バッグを腹部から除去している間に血液及び組織が漏出する可能性が高い。図94によると、バッグは、バルブを備える小さなポートを有する。そのようなバッグには、ポートの配置が難しくなるという欠点がある。小さなポートを有するこれらのバッグは、バッグ内に挿入する組織の大きさを制限してしまうことがある。
シブレイ(Shibley)らによる米国特許公開公報第2014/0236168号明細書において、バッグの本体部は、細切除去に用いられるネック部よりも大きい長さ及び幅を有する。図160及び図161には、外科手術中のポートの形成が示されているが、当該形成によって、そのようなバッグにおける漏出の可能性が高くなる。
シブレイ(Shibley)らによる米国特許公開公報第2014/0236167号明細書において、バッグは、出口ポートと、入口ポートと、を有する。
米国特許公報第6,752,822号明細書において、バッグは、受け先端部が切断された組織を掴持した後に、切断された組織の上で裏返しにされ、包まれた組織及びバッグは患者から安全に取り除くことができる。
しかしながら、これらの先行技術は、腹部内での組織の細切除去及び挿入、並びに、腹部からのバッグの除去に関する種々の問題に対処することは不可能であった。
本発明は、一般的には外科手術で用いられる生体医療デバイスの分野に関し、特に、細切除去術中に良性または潜在的癌細胞の播種を予防する一方で、細切除去された組織を分離し且つ抽出するように設計された組織アイソレータに関する。
本発明は、腹腔鏡下細切除去術中に細切除去された組織を分離し且つ抽出するように設計された複数の開口部を有する組織アイソレータを提供する。本発明は、細切除去された組織を分離及び抽出するための組織アイソレータを用いた腹腔鏡下手術中のいかなる数の腹腔ポートの準備/使用に適合するように設計されている。したがって、ユーザは、手術中に開口部を形成する必要がない。これによって、漏出がさらに限定され、また、開口部は、必要に応じてユーザによって閉じられてもよい。本発明のアイソレータによって、大きな組織を開口部に挿入することが可能となる。また、本発明のアイソレータは、細切除去術中の漏出を予防すると共に、当該アイソレータの腹部内への挿入及び腹部からの除去を容易にする。
一実施形態において、組織アイソレータは、外科手術中における組織アイソレータの実用性及び有用性を向上させるために、特定の形状で作製される。また、アイソレータの実用性を更に高めるために、腹膜内のアイソレータの特定及び位置決めのための種々のマーキングが開示されている。
一実施形態において、組織アイソレータは、使用中に当該組織アイソレータを封止するための少なくとも1つの封止要素を備えていてもよい。
一実施形態において、組織アイソレータは、使用後及び患者の体から取り除く前に、当該組織アイソレータを閉じるための少なくとも1つの閉鎖要素を備えていてもよい。
組織アイソレータは、組織を体から分離し且つ抽出する方法を提供する。
一実施形態において、組織アイソレータを使用する際にユーザを補助するために用いることができる挿入具が開示されている。
一実施形態において、組織アイソレータを使用する際にユーザを補助するための拡張器が設けられる。
本発明の前述した目的、その他の利点、及び特徴は、添付した図面を用いた、以下の好ましい実施形態の詳細な説明から容易に確認することができる。
以下、本発明の組織アイソレータの種々の実施形態及び使用について説明する。
本発明は、腹腔鏡下手術といった外科的手術中に細切除去された組織の分離及び抽出のために設計された組織アイソレータを提供する。図1、図2、及び図3を参照すると、生体適合性を有し、且つ、細切除去又は手術中の潜在的な癌組織の播種を予防するように設計された複数の開口部2,3を有する本発明の組織アイソレータ1が設けられている。図1は、開口部2,3を有する、腹部内のアイソレータ1を示しており、当該アイソレータ1内には組織4が配置されている。アイソレータ1は、手術中に安全に使用するために、生体適合性を有する。アイソレータ1は、複数の開口部2,3を有し、且つ、腹腔鏡下手術中にいかなる数の腹腔ポートの準備/使用をするのに適していてもよい。
開口部は、外側に伸張すると共に、アイソレータ内部の空間へのアクセスを可能にする管腔ないしルーメンである。ポートは、圧力が加えられた体からの体液喪失を予防するための自己封止構造である。図2には、少なくとも2つの開口部を有するアイソレータが示されている。当該アイソレータにおいて、内部空間を形成する中央本体部10は、組織を受けるように構成されている。中央本体部10は、上部11を有する。また、ネック部12は、中央本体部10と一体になって形成されている。ネック部12は、中央本体部10の上部から外側に伸張する近位端を有すると共に、遠位端13を有する。開口部2は、ネック部12の遠位端に形成されている。開口部2及びネック部12は、第1の手術用器具又は組織を受け入れるように構成されている。また、アイソレータは、中央本体部10と一体になって形成されるネック部14を有する。ネック部14は、中央本体部10の上部から外側に伸張する近位端を有すると共に、遠位端15を有する。開口部3は、ネック部14の遠位端に形成されている。開口部3及びネック部14は、組織又は器具を受け入れるように構成されている。
図3に示されている一実施形態において、開口部3及びネック部14は、開口部2及びネック部12よりも実質的に大きい。また、開口部3及び開口部2は、中央本体部10より高い位置に設けて、漏出を予防するために上部11に向かって配置するか、又は上側に配置してもよい。また、開口部2は十分に小さいので、器具が通過するとすぐに、気体漏出を回避するために器具上で自己を封止することができる。
図3に示されている別の実施形態において、開口部3の直径は、組織を容易に挿入できるように、アイソレータ1のネック部14よりも大きくてもよい。組織を挿入して、ユーザが開口部を腹腔ポートから引っ張ると、構造材料の柔軟性によって、当該組織はネック部14を滑って中央本体部10内に容易に入ることができる。
先行技術において開示されている組織回収バッグが、追加のポートを提供するために孔が開けられた場合、組織漏出のリスクが生じる。従って、本発明のアイソレータ1では、第2の開口部が、本体部への挿入より先に設けられ、体から完全に取り出すことができる。これによって、組織は完全に分離される。
一実施形態において、開口部2は、種々のサイズの器具を収容するために、直径1〜50mmの範囲内であってもよい。開口部3は、直径20〜300mmの組織を収容するために、直径30〜300mmの範囲内であってもよい。接続ネック部は、開口部に近似する大きさでもよいし、又は開口部よりも小さくてもよく、例えば、ネック部の大きさが開口部よりも2%〜50%小さくてもよい。開口部とネック部との大きさの割合が大きいほど、開口部を腹部から取り出すときにアイソレータが腹部側に滑って戻ってしまうのを予防することができる。ネック部12又は14は、アイソレータが膨らむと、ネック部分のしわを回避するために当該部分において突然膨らみを有する場合がある。開口部のいずれか一方は、トロカールが通過するために用いられるので、腹腔鏡7(図1)は、トロカールを通過し、開口部を封止することができる。他方の開口部は、電動式モルセレータ5を受け入れるために用いられてもよい。アイソレータの中央本体部は、体積が300〜8000mlの範囲内であってもよい。開口部2は、弾性を有するので、トロカールが通過すると拡がり、当該トロカールの周りを封止することによってトロカールが通過することを可能にする。このことによって、トロカールの周りを自然に封止して、当該トロカールの周りからガスが漏れるのを防ぐことができる。また、これによって、ポート周辺の材料がつぶれるのが最小限に抑えられると共に、視認性がよくなる。また、図3に示されるように、アイソレータ1の尻尾部20は、ユーザがアイソレータ1にトロカールを挿入している間に当該尻尾部20を把持できるように作製されてもよい。
先行技術に記載されているバッグは、開口部を1つのみ有し、且つ、矩形又は円錐形状を呈する。手術中、矩形のバッグは、腹部内に挿入されるべき、より多くの材料を有する。従って、そのようなバッグは、腹部内に挿入した後で膨らむと、通常の矩形状に戻ろうとするが、バッグの端部は、腹部の形状のような自然な球形であるため、その角部においてバッグの材料を蓄積しようとする。蓄積されたバッグの材料は、視界不良、ねじれ等で細切除去を困難にする場合がある。
従って、これらの課題を克服するために、アイソレータは、図3に示されている略曲線状、図4に示されているU字状、図5に示されているL字状、又は図6に示されているJ字状のようなユニークで且つ斬新な形状で作製されている。U字状は、細切除去に適合させるために臍部ポート及び恥骨部ポートを介して設けられる。一方の開口部は、恥骨部ポートから現れ、また、他方の開口部は、臍部のポートを通過する。図5に示されているL字状、及び図6に示されているJ字状は、腹部の側部におけるポート位置のために構成されており、一方の開口部は、臍部ポートから現れ、また、他方の開口部は、左側又は右側のポートから現れる。
中央本体部は、膨らまされた場合に細切除去に関する組織を含むよう構成されている。中央本体部は、膨らまされた腹部の形状に適合するように設計されている。また、中央本体部は、異なるサイズの組織を容易に収容するために、開示しているユニークな形状で作製される。組織は、アイソレータが真っ直ぐな管形状に作製される場合、一方の開口部が引っ張られると他方の開口部から滑り出てしまう場合がある。提供している当該ユニークな形状は、組織が開口部から滑り出るのを防ぐ。
図7は、腹部内の膨まされたアイソレータを示す。電動式モルセレータ5は、一方の開口部、好ましくは開口部3を介して挿入される。トロカール22は、他方の開口部、好ましくは開口部2を介して挿入される。
先行技術における別の欠点は、手術中に外科医が開口部の2つの面を容易に分離し、開口部を介して組織を挿入することができない場合があることである。前記2つの面は、組織に固着し、アイソレータへの組織の挿入を難しくしてしまう場合がある。当該課題を克服することを目的として、本発明のより好適な一実施形態によれば、アイソレータ内に組織を容易に挿入するために、アイソレータの開口部2,3のいずれか又は全ては、腹部にアイソレータが入った後に、自動的に開くことができる。図8に示されているように、開口部2,3は、柔軟要素を備えていてもよい。柔軟要素は、開口部の一部であってもよいし、当該開口部に取り付けられた弾性リング25であってもよい。好適な実施形態において、図9に示されているように、柔軟要素は、材料の量を減らすために、ニチロールといった超弾性材料で作製されたワイヤー又はループ27であってもよく、開口部3に取り付けられてもよい。ワイヤーは、アイソレータの開口部に形成された管状ポケット26を通過することによって取り付けられてもよい。柔軟要素は、いかなる形状にも変形し得るが、一旦緩めると自然な形状になる。図8及び図9に示されているように、柔軟要素25及び27は、直径約0.1mmから10mmの範囲にある断面を有するのが好ましい。図9に示されるように、柔軟要素27は、露出しないように開口部に設けられた管状ポケット26内に入れてもよい。管状ポケット26は、開口部の遠位端を下方向に折ると共に、縫合、ヒートシール等でアイソレータ1に固定することによって形成することができる。図10に示されている本発明の実施形態によれば、開口部は、ジグザグ形状28に形成されたニチロール又はバネ鋼のワイヤーを有する。開口部は、リラックスした状態になると、記憶形状又は柔軟特性によって開き、且つ、圧縮させることができる。
図11に示されているその他の実施形態において、柔軟要素は、膨張式リング29の形態であってもよい。アイソレータの開口部の動作は、アイソレータの開口部の周りに膨張式リング29を設けることによって容易となる。当該膨張式リングは、空気又は液体を注入することによって外側から膨らませることができる。リングを膨らませることによって、アイソレータの開口部が開いて、外科医による組織の挿入が容易となる。
本発明の一実施形態によれば、磁気ストリップが、アイソレータの開口部内に埋め込まれてもよい。磁気ストリップは、同じ極性を有し且つ互いに向き合って埋め込まれた複数のストリップであってもよい。開口部の両端部が互いに近づこうとしても、開口部の端部は、反発力によって互いに反発し、開いたままである。従って、アイソレータの開口部は、膨らませた腹部内にアイソレータを挿入した後に自動的に開く。
先行技術において提供されている発明は、異なる細切除去術中にユーザをガイドするための適切なマーキングを有していない。アイソレータは、透明、半透明、又は不透明なので、ユーザが、アイソレータと、組織又はアイソレータの異なる側部若しくはアイソレータの端部とを区別することが難しく感じる場合がある。また、アイソレータの開口部を見つけるのにより時間がかかってしまう場合がある。組織をアイソレータ内に挿入している間、ユーザは、アイソレータの内側と外側とを混同してしまうかもしれない。トロカールを一方の開口部に挿入している間でさえも、開口部を見つけるのが難しくなるかもしれないので、ユーザは、開口部において望ましくない位置に孔を開けてしまう恐れがある。アイソレータを使用し易くし、且つ、手術時間を短縮するために、アイソレータは、種々の色又はマーキングで作製されてもよい。また、ユーザのミスの可能性を減らすために、マーキングは、アイソレータ上に設けられてもよい。
代表的なマーキングの幾つかが、本明細書に開示されている。図12に示されている実施形態において、矢印マーキング30は、開口部3の端部の上側に設けられてもよい。当該矢印のマークは、アイソレータの外側からだけでなく内側からも見えることができる。このマーキングは、腹腔ポートを介して開口部3を引っ張っている間の把持位置を示す。矢印マーキング31は、開口部2に関する指標である。開口部における線32は、太いのが好ましく、以下に開示しているノット形成のための位置又は閉鎖要素の配置を示す。開口部のネック部上には、開口部におけるアイソレータのねじれを示す垂直線33が設けられてもよい。即ち、外科医は、各腹腔ポートを介してアイソレータの両端部を引っ張っている間のねじれを認識する。バンド38上には、印字34が設けられてもよい。当該バンド38は、青色等の色付けがされていてもよい。これらの印字は、開口部におけるアイソレータの内側を示すとともに、アイソレータの内側と外側とを区別させるためのものである。一実施形態では、印字はアイソレータの内側からだけ視認可能であり、外側からは視認することができない。これによって、ユーザは、アイソレータの内側に組織を挿入している間、アイソレータの内側を容易に特定し易くなる。ライニング35は、アイソレータのより短い端部39と、より長い端部40とを区別させるために、より短い端部39上に設けられるのが好ましい。開口部の方向を示すための方向マーキング36が設けられてもよい。当該方向マーキング36は、矢印の形状、又は、アイソレータ自体を表す形状であってもよい。これは、外科医が、腹部内にアイソレータを挿入した後、及び、腹腔鏡を用いて見ている間に、アイソレータの開口部を見つけるのに役立つ。色で中が塗りつぶされた又塗りつぶされていない円41は、開口部2の周りに設けられてもよい。当該マーキングは、アイソレータにトロカールを挿入している間、アイソレータの開口部を容易に特定するのに役立つ。マーキング37は、アイソレータ本体部の全長を通っていてもよい。そのようなマーキングは、ユーザが、腹部内のアイソレータ本体部と、周囲の組織6(図1)と、を区別するのに役立つ場合がある。
本発明の他の実施形態によれば、アイソレータは、色付けされてもよく、不透明又は透明であってもよく、マーキング/指標が設けられてもよい。当該色の指標/マーキングは、ユーザが腹部内の開口部を容易に特定するのに役立つ。位置の特定及びねじれの予防のための色付けされた矢印又はマーキングが設けられてもよい。色付けされた線は、アイソレータの開口部上に設けられてもよい。当該色付けされた線は、青、緑等の任意の色であってもよい。係る器具は、外側面と、内側面と、を有してもよく、当該外側面及び内側面は、外側面は明るい青色、内側面は明るい緑色といったように、2つの異なる色であってもよい。図13に示されているように、アイソレータの外側面は、互いに平行なシマウマに似た線45又はその他の模様でアイソレータ全体の周りを円周方向に伸張する色付けされた複数の線を有してもよい。
好適な実施形態において、アイソレータは、厚さが10〜500マイクロメートルという好適な範囲の熱可塑性ポリウレタンなどの弾性フィルムから作製されてもよい。この材料は、挿入具内に容易に配置し、且つ、10〜30mmの腹腔ポートを通過することができるように、薄い方がよい。当該材料は、高強度を有し且つ伸縮自在であってもよい。したがって、鋭利な器具がフィルムを押し付けたとしても、かなりの程度で亀裂に耐えることができる。当該強度及び弾性によって、アイソレータが破損するという可能性が最小限に抑えられる。
さらに他の実施形態において、アイソレータは、当該アイソレータに強度を与えて傷に対する耐性をもたらすことができるナイロン製の薄い膜などの材料で作製されてもよい。また、アイソレータは、手術で用いている間に器具の破断を予防すると共に、性能を高めるために、類似又は非類似の材料若しくは複合材料から作られた1つ又は複数の層から作製されてもよい。
アイソレータの表面仕上げは、光の反射を回避するために、マット加工であってもよい。一実施形態において、アイソレータの表面は、抗菌コーティング又はナノシルバーコーティングで被膜されてもよい。
本発明の他の実施形態によれば、アイソレータは、炭素繊維、ガラス繊維、ケブラー(KEVLAR(登録商標))、スペクトラ(SPECTRA(登録商標))カット−テックスプロ(Cut−Tex(登録商標)PRO)、アタ(ATA)、ダイニーマ(Dyneema)、トワロン(TWARON(登録商標))、ヘックスアーマー(HexArmor(登録商標))等の、切傷耐性を有する織布又は不織布材料から作製されてもよく、また、アイソレータから流体が外に出ないようにするために、エラストマーコーティング又はプラスティックコーティングを一方の側面又は両側面に施し、視認できない孔を塞いでもよい。アイソレータは、腹部又腹膜の面積に対応するために、柔軟性を実現し且つ伸張することが可能である。また、モルセレータ又は任意の器具は、当該モルセレータ又は器具を挿入している間、及び、組織を細切除去又は切断している間に膨らませたアイソレータを傷つける恐れがない。したがって、アイソレータは、柔軟性と共に切傷耐性を実現することができる。
本発明の他の実施形態において、アイソレータは、少なくとも2つの層で作製されてもよい。当該2つの層において、内側層は、切傷耐性を有する織布材料から作製されており、また、外側層は、薄いプラスチック材料、又はポリウレタン、シリコーン、ニトリルのようなエラストマーといった材料の内の任意の材料から作製された漏出防止層である。当該2つの層は、互いに結合されてもよい。
本発明の他の実施形態において、アイソレータは、複合材料から作製されてもよい。内側層は、鋭利な物又は器具による切傷に対して耐性を有するメッシュ(例えば、ニチノール、銅、又はその他強度のある材料等)から作製されている。当該メッシュの気孔径は、カッター先端部における最も小さい円弧部が当該メッシュを貫通することができないように、注意深く選択することができる。当該メッシュは、組織又は血液の漏出を回避するために、薄くて弾性を有する膜で覆うことができる。また、メッシュは、アイソレータの導入及び腹部の孔からの除去の間、当該アイソレータをしなやか且つ柔軟な状態に維持する。
本発明の他の実施形態において、図14に示されているように、アイソレータは、アイソレータのネック部にまで至る開口部の一方又は双方において破断防止ライニング46を設けることによって作製されてもよい。内側部における当該破断防止ライニング46は、アイソレータを介して鋭利な器具(例えば、トロカール)を使用している間、アイソレータの切断又は破断を回避するのに役立つ。破断防止ライニング46は、ナイロン、又は、破断耐性を有するその他の適した材料から作製されてもよい。
他の実施形態において、アイソレータの内側層は、易滑性材料から作製されてもよく、易滑性材料のコーティング膜を有してもよい。当該易滑性材料は、潤滑材料、親水性材料、疎水性材料、又はゲルであってもよい。親水性コーティングの摩擦係数(μ)は、0.01から0.3であってもよい。また、内側層は、鋭利な器具がアイソレータを傷つけるのを予防することができるように、非常に滑りやすくてもよい。また、当該易滑性材料は、組織をアイソレータ内に容易に配置させるのに役立つ。さらに、当該易滑性材料は、細切除去術中又はアイソレータ内での切断の間、組織を自由に回転させるのに役立つ。
本発明のさらに他の実施形態によれば、アイソレータは、複数層の膜から作製されもよい。液体又はゲル材料は、少なくとも2つの層の間に充填されてもよい。層が切断されると、当該液体が流れ出るが、このことは手術のプランを中止又は変更する必要性をユーザに示す。一変形例において、内側層は、不透明な白色であってもよく、また、前記液体又はゲル材料は、層が切断されるとすぐに、切断したという視覚的指標を与えることができるように、青色又はその他の色であってもよい。本発明の他の実施形態によれば、アイソレータは、代替的な厚さ変更可能な材料から作製されてもよい。当該材料は、第1の厚さ領域と、第2の厚さ領域と、を有する。厚さのある部分は、アイソレータに強度を与えると共に、形状をもたらすことができる。
本発明の他の実施形態によれば、図15、図16、及び図17に示されているように、アイソレータは、複数の開口部を有してもよい。一実施形態において、開口部50の内の1つの開口部は、上部に沿って設けられ、また、開口部50の内の残りの開口部は、上部又はアイソレータの上側に設けられる。組織4をアイソレータ内に配置した後に、前記開口部の幾つか又は全ては、腹部上で切開部分から露出されてもよい。当該開口部の全て又はいずれか1つは、トロカールによって封止され、把持具又は腹腔鏡が通過することができる。トロカールは、アイソレータ内にガスを通し、当該アイソレータを膨らませるために用いられてもよい。
本発明の一実施形態において、図16に示されているように、複数の開口部を有するアイソレータが用いられてもよい。開口部の全て又は幾つか(使用中の開口部は除く)は、巾着縫合糸51、図35に示されているような封止要素、又はその他の種々の方法によって封止されてもよく、必要に応じてユーザが開くことができる。腹腔ポートから現われる全ての開口部は、アイソレータのネック部と、腹壁との間の摩擦によって配置されてもよい。代替的には、図28に示されているように、開口部は、構造77を用いて、外側の腹壁への縫合によって結合することができる。
本発明の一実施形態において、図17に示されているように、閉鎖状態52の開口部もあれば、開口状態53の開口部があってもよいし、又は、全ての開口部が閉鎖状態52であってもよい。開口状態の開口部は、組織をアイソレータ内に配置させるために用いることができる。閉鎖状態の開口部は、腹腔鏡用把持具又はモルセレータといった器具を細切除去術で用いるのに通過させることが必要な場合に、用いられてもよい。図18、図19、及び図20に示されているように、穿刺器具などの器具は、閉鎖された開口部において切開部分を形成することができるので、必要な器具が当該切開部分を通過することができる。器具が通過すると、切開部分は、アイソレータの材質によって、当該器具の周りに漏れ防止密閉部分を形成する。組織の細切除去が完了した後に、当該開口部は、当該組織を固定するために、巾着縫合糸又は閉鎖要素によって閉鎖される。その結果、アイソレータを除去している間、組織、血液、又は液体が漏出しなくなる。本発明の他の実施形態において、用いられていない閉鎖された開口部は、手術中、腹部内に残していてもよい。
本発明の他の実施形態において、複数の開口部は、規則的に又は無作為に設けられてもよい。上記開口部の幾つかは、封止要素を有してもよい。
本発明の他の実施形態において、図21に示されているように、アイソレータは、複数の開口部を有する。前記開口部の少なくとも1つは、腹腔鏡用器具が通過するための複数のチャネル55を有してもよい。前記チャネル55の全て又は幾つかは、封止用バルブ及びガス導入用バルブを備えてもよい。代替的には、チャネルの全て又は幾つかは、閉鎖されてもよく、また、ユーザは、閉鎖端部に孔を開け、アイソレータの中央本体部にアクセスすることができる。
本発明の他に実施形態において、図22に示されているように、アイソレータの少なくとも1つの開口部は、複数の突出チャネル56を有してもよい。突出チャネル56は、複数の作業チャネルと共に、単独の開口部の腹腔鏡手術でアイソレータを用いる際に役立つ。同様に、腹腔内へのアイソレータの通過又は除去の間、突出チャネルが互いに絡まってしまうのを予防するために、開口部の端部47に結合された複数の突出チャネル57が設けられてもよい。
アイソレータは、腹部内に挿入してから膨らませてもよい。一実施形態において、図23に示されているように、二酸化炭素又はガスを通過させるための分離された管状構造57が、アイソレータの壁に取り付けられてもよい。管状構造57は、接着剤又は加熱封止といった方法によって、アイソレータの内壁に取り付けられてもよい。管状構造57は、アイソレータの内側又は外側に設けられてもよい。一実施形態において、管状構造57は、アイソレータから取り外しが可能である。他の実施形態において、管状構造57は、アイソレータと一体となって構成されてもよい。
本発明の他の実施形態によれば、図24に示されているように、アイソレータは、本体部上に管状チャネル60のネットワークを有する。当該管状チャネル60の全ては、アイソレータの開口部において環状チャンバ62に結合されている。環状チャンバ62は、二酸化炭素、ガス、液体を管状チャネル内に保持させるための一方向弁を備える。アイソレータは、当該アイソレータからの液体の漏出を予防するために、管状チャネルのネットワークの間に弾性又は非弾性の防水シース61を備える。組織は、開口部の1つを介してアイソレータ内に配置されてもよい。任意には、組織は、バルブを有する又は有しないフラップ63を介してアイソレータ内に配置されてもよい。本実施形態では、管状チャネルのネットワークが、必要な補強をもたらすと共に、アイソレータ内での作業領域を明確にすることができるので、腹腔内への送気を必要としない。
以下に記載の実施形態において、組織アイソレータは、体内で膨らませることができるように、アイソレータの開口部を封止するための少なくとも1つの封止要素を備えてもよい。当該封止要素は、取り付け可能であってもよく、又は脱着可能であってもよい。開口部自体が、モルセレータ又は器具が通過する場合、若しくは開口部が用いられていない場合に、封止部として機能してもよい。以下に記載している種々の封止要素は、手術中、一緒に又は別々に用いられてもよい。
本発明の他の種々の実施形態によれば、図25に示されているように、アイソレータの開口部は、注入ポート70を有する封止バルブなどの、事前に取り付けられる封止要素71を有してもよい。当該封止装置の封止バルブは、注入ポートを有するトロカールの封止バルブに類似したものでもよい。本実施形態は、アイソレータ及びトロカール両方の目的にかなうので、別個のトロカールが、アイソレータの開口部を通過する必要はない。
他の実施形態において、図26に示されているように、封止要素71(図25)に類似する注入ポート70を有する封止要素全体は、再利用可能及び脱着可能な部品69として作製されてもよい。当該部品69は、スナップロック、ツイストロック、スレッドロックといった異なるロック機構を用いて、封止コネクタ72に取り付けることができる。
本発明の他の実施形態において、図27に示されているように、ロックリム74は、腹部上で開口部を固定及び封止するための封止要素として用いられてもよい。ロックリム74は、端部において曲線状の特徴を有してもよい。当該端部において、アイソレータの開口部の柔軟要素25(図8)などの柔軟要素を回転させ、又は巻きつけることができる。したがって、柔軟要素は、ロックリム74の周辺部で環状フック73に保持することができる。ロックリム74は、弾性を有するので、柔軟要素を当該ロックリムに保持することができる。ロックリムの内側領域は、バルブのような特徴75を有してもよい。ロックリム74は、アイソレータが滑って体内に入ってしまうのを防ぐために、腹腔ポートよりも大きいのが好ましい。一実施形態において、図28に示されているように、ロックリム74は、少なくとも1つのタブ77を備えてもよい。当該タブ77は、ロックリムを腹部に固定するために、縫合糸76が通過することができる孔を有する。
本発明の他の実施形態において、図29に示されているように、ロックリムは、バルブ75を有する上側リム78と、下側リム70との2つの部分に分離されてもよい。上側リム78及び下側リム79は、上側リム78を下側リム79に脱着可能に取り付けるために、ねじ固定又はスナップ嵌合といった嵌合固定特徴部を有してもよい。図30に示されているように、下側リムは、アイソレータの柔軟要素を適切な位置に把持させるための把持特徴部80を有してもよい。図28に示されているように、下側リムの円周は、孔を有するタブ77といった特徴部を有してもよい。当該タブ77は、腹部上でリムを固定するのに用いることができる。上側リム78は、腹腔ポートにアクセスするために取り外すことができ、また、腹腔ポートが用いられていない場合に、当該腹腔ポートを封止するために下側リム79に取り付けられてもよい。
本発明の他の実施形態において、図31に示されているように、アイソレータ開口部2といったアイソレータの開口部は、腹腔ポートから取り出すことができ、また、柔軟要素としての万能シールを有する器具又はキャップのような小トロカール81は、アイソレータの開口部に脱着可能に取り付けられてもよい。このことによって、漏出が予防され、アクセスポートとして機能することができる。当該小トロカールは、モルセレータ又は腹腔鏡器具の先端部がアイソレータと接触しないように、当該モルセレータ又は腹腔鏡器具がアイソレータを通過する通路を提供する。このことによって、アイソレータの損傷が予防される。
本発明の他の実施形態において、図32に示されているように、アイソレータの開口部に取り付けられた構造体82は、当該構造体82の側面において、封止要素としての金属球83と、弾性パッド84と、を有してもよい。金属球83は、器具が開口部を通らない場合には、開口部を封止することができる。器具を開口部に挿入している間、当該器具は、金属球83を弾性パッド84に押し付けることによって、当該金属球83を一方の側面に移動させることができる。
本発明の他の実施形態において、図33に示されているように、アイソレータの開口部は、モルセレータ5上にある嵌合固定特徴部85に脱着可能に固定することができる、ねじ固定、スナップ嵌合といった固定特徴部86を有してもよい。このことは、漏出を回避するのに役立ち、アイソレータを体の外側に設ける必要がなくなる。
以下に記載した本発明の実施形態において、組織アイソレータは、細切除去が完了した後に当該組織アイソレータを体から安全に取り外しできるように、アイソレータの開口部を閉鎖して漏出を防ぐための、少なくとも1つの閉鎖要素を備えてもよい。当該閉鎖要素は、取り付け可能、脱着可能であってもよく、又は、使用中、アイソレータに沿って上方及び/又は下方に移動可能であってもよい。当該閉鎖要素は、アイソレータ自体と一体となった部品であってもよいし、又は、手術時に形成されてもよい。以下の実施形態では、細切除去の後に血液及び組織を漏出させることなく体から取り除くための閉鎖要素を用いたアイソレータの閉鎖を説明する。記載した種々の閉鎖要素は、手術中に一緒に又は別々に用いてもよい。
本発明の他の実施形態において、図34に示されているように、アイソレータの開口部の1つをむすんで閉鎖要素として機能するノット90としてもよく、その結果、引っ張ることによってノット90を体の外側に取り外すことができる。ノット90は、特定の点、特定の識別マーク又は識別マークの上方若しくは下方においてむすぶことができるので、取り外しのための適切な閉鎖をもたらす。図12に示されているように、ノットは、アイソレータの除去のために、ライン32の下方でむすばれてもよい。
好適な実施形態において、図35及び図36に示されているように、閉鎖要素91又96は、別々の部品として設けられてもよい。細切除去術が完了した後に、閉鎖要素を開くことができ、当該閉鎖要素をアイソレータの開口部のほぼ周りに配置し且つ固定することができる。これによって、いかなる種類の液体の漏出を回避するために、開口部を封止することができる。
図35及び図36に示されている閉鎖要素は、少なくとも1つのリブ92を有してもよい。当該リブ92は、アイソレータに押し付けて、且つ、開口部の上下にある領域を完全に封止するための任意の突出特徴部95を有し、これによって、開口部から液体が流出するのが予防される。封止要素は、当該封止要素を固定位置において把持するための固定スナップ94を更に有してもよい。封止要素の2つの部分は、リビングヒンジ93によって結合されてもよい。封止要素は、アイソレータの開口部が当該封止要素を通過することができるように、両端部から開くことができる。
本発明の他の実施形態において、図37に示されているように、封止要素107は、少なくとも2つの部分、即ち、本体部97及びラッチ部99を有してもよい。封止要素の本体部は、固定スナップ98と、ヒンジピン100と、を備えてもよい。前記ラッチ部は、固定/封止歯103と、本体部に組み付けるためのヒンジピン100と、本体部97においてスナップ98に固定するための固定くぼみ特徴部102と、を備えてもよい。アイソレータの開口部は、ラッチ歯103と、フード特徴部101と、当該開口部を封止するための本体部の表面との間で圧縮することができる。固定スナップ98は、閉鎖処理を完了するために、ラッチ部99を堅固に把持することができる。
本発明の他の実施形態において、図38に示されているように、アイソレータは、少なくとも1つの閉鎖要素の周りでねじれていてもよい。当該閉鎖要素は、クランプ104である。当該クランプは、2つの側面によって形成されるフレームと、2つの開口部105を形成するために横に伸張している上側支持部材、中間部材、及び下側部材と共に伸張することができる。アイソレータは開口部を通リ抜け、上側および下側部材の廻りを進む。アイソレータをクランプ内に配置する際に、当該アイソレータをロック106内に押し込むことができ、これによって、アイソレータの開口部が封止される。
本発明の他の実施形態において、少なくとも1つの粘着テープ/ステッカーは、封止要素として、アイソレータに設けられてもよい。ユーザは、開口部を永久的に封止するために、粘着テープから剥離紙を剥がして当該開口部に貼りつけることができる。また、このことによって、アイソレータの再利用が回避される。
アイソレータを用いた組織の挿入、細切除去、及び抽出のための他の種々の実施形態を記載する。
本発明の一実施形態において、図39に示されているように、アイソレータは、アイソレータの中央部又は中央部からずれた部分に取り付けられたロッド110を備えてもよい。当該ロッド110は、組織を穿刺するための鋭利な先端部111を有する。当該中央ロッドは、組織が当該ロッド上に配置された後に、当該組織がアイソレータに向かって滑って落ちていくのを防ぐために、ストッパー112を有してもよい。当該ストッパーは、組織と、アイソレータ本体部との間の安全な距離を保ち、且つ、モルセレータの刃をアイソレータに近づかせないようにすることができる。これによって、アイソレータの損傷を予防することができる。モルセレータは、外側ガイドチューブを有してもよい。当該外側ガイドチューブは、アイソレータを傷つけずに組織4を切り取るために、前記ロッド上でガイドされてもよい。
本発明の他の実施形態において、図40に示されているように、アイソレータは、2つの非接合層から構成されてもよい。外側層は、弾性材料から作製され、内側層は、ワイヤーメッシュ113から作製されてもよい。組織4は、内側ワイヤーメッシュ113内に置くことができる。その後、アイソレータの開口部は、腹腔ポートを介して取り出すことができる。細切除去の前に、ガスを当該外側層内に入れ、アイソレータを膨らませることができる。モルセレータ5は、組織4を細切除去するために、内側ワイヤーメッシュ113内を通すことができる。当該内側ワイヤーメッシュ内での組織の細切除去は、モルセレータ又は器具によってもたさられる、アイソレータの予期せぬ亀裂又は損傷を回避することができる。ワイヤーメッシュは、組織の細切除去に役立つ押し付け/引っ張り要素として機能する。したがって、細切された組織がアイソレータから漏出するのを回避することができる。
図41に示されているように、アイソレータを体の中に容易に導入するために、任意の挿入具が、アイソレータに設けられてもよい。挿入具120は、細長い部材であってもよい。挿入具120は、アイソレータ1を折った状態で配置するためのスリット121を当該挿入具120の本体部上に有してもよい。
挿入具120の遠位端122は、挿入に際し必要な力を最小限に抑えるように、面取り加工又はテーパ加工が施されていてもよい。近位端124は、把持特徴部を有していてもよい。当該把持特徴部は、単一の尻尾部123であってもよい。又は、近位端124は、アイソレータ1を体腔内に移動させた後に、当該近位端124を容易に保持し且つ引っ張るための複数の尻尾部を有してもよい。任意には、挿入具は、使用時の識別を容易に特定するためのマーキングを有してもよい。
以下、アイソレーションの方法に関して記載する。図42は、開口部を有するアイソレータ、及び挿入具120を示す。図42に示されているように、折った状態又は回転させた状態のアイソレータ1は、アイソレータの開口部の一部分が挿入具の遠位端を越えて露出するように、挿入具内に配置することができる。その後、図43に示されているように、折ったアイソレータを有する挿入具120は、腹部内に挿入されてもよく、また、当該腹部をガスで充填することができる。その後、図43に示されているように、アイソレータは、当該アイソレータを完全に体内に残したまま、他方のポート125から体内に挿入される把持具126で引っ張ることによって、挿入具120から引っ張り出すことができる。その後、挿入具は、体から取り除くことができる。アイソレータの開口部は、柔軟要素27(図9)といった柔軟要素によって、自ら開口することができる。その後、図44に示されているように、組織4は、把持具126を用いてアイソレータの開口部内に配置することができる。図45に示されているように、開口部は、組織4がアイソレータ内で包含されるように、把持具127を用いて把持すると共に、体の外に引っ張り出すことができる。
ここで、図46に示されているように、開口部は、体の外側にある。アイソレータにより多くの開口部が設けられる場合、当該開口部の幾つか又は全ては、体から外側に取り出されてもよいし、又は、体の中に残したままでもよい。又は、当該開口部は、必要に応じて後に形成される閉鎖状態52(図17)であってもよい。体の外側にある、アイソレータの開口部の配向を確認することができ、仮にねじれが見つかった場合には、図12に示されているように、識別マーク33に従って開口部の配向を適切に調整することによって、当該ねじれを取り除くことができる。図47に示されているように、トロカール125は、開口部を通過することができる。当該トロカール125は、アイソレータの開口部2を封止して、アイソレータに送気することができる。腹腔鏡7は、視認のためにトロカール125を通過することができる。組織モルセレータは、アイソレータの開口部3を通過することができる。材料の弾性又は任意のトロカールによって、アイソレータからのガスの漏出を防ぐことができるので、細胞の細切除去、切断、又は細断を行うためのクリアな作業領域が提供される。組織4は、アイソレータ内で細切除去することができ、また、細切除去された破片は、モルセレータを通過した把持具を用いて体の外側に取り出すことができる。細切除去が完了した後に、モルセレータは、開口部から取り出すことができ、また、トロカール及び腹腔鏡は、他の開口部から取り出すことができる。その後、アイソレータをしぼませることができ、また、開口部は、前述した閉鎖要素又は他の種々の実施形態によって閉鎖することができる。開口部の閉鎖によって、細切除去の完了の後に、アイソレータ内に残った組織の破片、組織の液体、及び/又は血液が漏出して体内に入らないことが確実となる。その後、アイソレータは、他方の開口部を把持することによって、体から手で引っ張り出すことができる。
本実施形態におけるアイソレータは、予め包まれた状態で挿入具内に設けられてもよいし、又は、手術時に折り曲げて挿入具内に配置させてもよい。
挿入具の他の実施形態において、図48に示されているように、アイソレータ1は、挿入具120内に設けられてもよい。プッシャー128は、挿入具内に配置されてもよい。プッシャー128は、アイソレータを体腔に押し入れることができる。プッシャー128は、アイソレータの開口部に脱着可能に取り付けられてもよい。
挿入具の他の実施形態において、当該挿入具は、容易に開口及び閉鎖するためのリビングヒンジであって、素早く真っ直ぐに取り外しができるリビングヒンジを有してもよい。このことによって、アイソレータを挿入具内に容易に挿入することが可能になる。
以下の種々の実施形態において、アイソレータを引っ張るための方法及び器具の構造を説明する。
本発明の一実施形態によれば、アイソレータの開口部の種々の引っ張り要素が記載されている。当該引っ張り要素は、把持リング、フック、又はタブといった、少なくとも1つの把持特徴部を有してもよく、アイソレータを操作するために用いられてもよい。図49に示されているように、開口部は、当該開口部の上端部から外側に伸張する、1つ又は複数の互い違いのリップを有してもよい。このことは、ユーザが把持具を用いているときに、一方の側部のみを掴むのに役立つ。端部上のマーキングは、上端部と下端部とを区別するのに役立つことができる。
本発明の他の実施形態において、アイソレータは、少なくとも1つの突出構造131を有してもよい。当該突出構造131は、当該アイソレータの本体部全体に亘って又は当該アイソレータの幾つかの部分において臨界点で接着されており、アイソレータと同じ材料から作製されている。これによって、腹膜内でのアイソレータの容易な把持及び操作が可能となる。図50に示されているように、アイソレータは、1つ又は複数の突出構造131を有してもよい。このことは、把持具127によってアイソレータを容易に把持し、且つ、腹腔ポートから引っ張り出すことに役立つ。
本発明の他の実施形態は、図51に示されているように、アイソレータは、開口部を特定し且つ引っ張り出すための糸132を有してもよい。当該糸132は、当該アイソレータの開口部に取り付けられている。開口部は必要に応じて任意の腹孔を用いることができ、任意の孔からアイソレータの開口部を引き出すことができる。
本発明の他の実施形態は、図52に示されているように、アイソレータの形状は、組織がモルセレータ5に接した状態を維持することができる形状であってもよい。アイソレータの自由端は、細切除去の間にモルセレータ5の軸に沿って引っ張られる、少なくとも1つの取付け部133を有してもよい。このことにより、アイソレータによって、組織が常に前記モルセレータと接するようなる。アイソレータのサイズは、組織のサイズが小さくなるにつれて、小さくなる。組織を操作するためにアイソレータ自体を用いることができるので、組織を操作するために別の器具を必要としない、という利点がある。
以下、アイソレータ内の組織の配置及び腹部内へのアイソレータの挿入に関する種々の実施形態を記載する。
本発明の他の実施形態において、図53及び図55に示されているように、引っ張り糸135は、アイソレータに取り付けられた支持片134に通してもよい。支持片は、糸を受け入れるためのループのような構成である。支持片は、アイソレータの一部分であってもよいし、又は、アイソレータに取り付けられてもよい。当該支持片は、連続的又は断続的であってもよい。任意には、ループ136を形成する引っ張り糸135は、アイソレータの開口部に取り付けられてもよい。図54に示されているように、把持具126は、アイソレータを介して導入されてもよく、また、引っ張り糸135は、アイソレータに皺137をなすように引っ張られてもよい。このことは、把持具の先端部を開口部から外側に容易に出すのに役立つ。1つ又は複数のループが、開口部に設けられてもよい。ユーザは、把持具を用いて当該ループを把持し、組織4をアイソレータの内側に引っ張っている間に、開口部を安定させることができる。支持片は、ガスがアイソレータに入っても又は入らなくても、アイソレータが元の形状に戻るのに役立つ。支持片は、アイソレータの端部に沿って配置されてもよい。
本発明の他の実施形態によれば、図56に示されているように、アイソレータの開口部は、巾着縫合糸のための分割通路139を有してもよい。当該限定された分割通路139は、折ったアイソレータの全体積を低減させることができ、これによって、アイソレータが腹腔ポートを通り易くなる。
本発明の実施形態において、図57に示されているように、腹部内の作業領域のための、より多くの空間を作り出すために、アイソレータの中央本体部は、蛇腹部138の形状であってもよい。当該蛇腹部は、アイソレータの軸に沿っていてもよいし、垂直であってもよいし、アイソレータのいずれか一方の壁部で環状であってもよい。アイソレータを膨らせると、中央部の両側の蛇腹状の表面は、より多くの空間を作り出すために、膨らませることができる。
アイソレータの挿入、細切除去、及び取り外しの手順を実行するための代替的な方法を以下に記載する。
開口部を有するアイソレータは、ガスで充填された腹部の中を通すことができる。把持具又は同様の器具は、開口部を把持し、且つ、当該開口部を腹腔ポートに通過させるために用いられてもよい。他の把持具は、他の腹腔ポートに通され、アイソレータを腹部の内側に引っ張るのに用いられてもよい。他の開口部は、腹部の内側に引っ張られてもよいし、引っ張られなくてもよい。その後、把持具126(図58)の一方は、アイソレータの開口部を把持し、分離された組織のためのクリアな通路を作りだすことができる。把持具127又は同様の器具は、アイソレータの他の開口部を通過し、組織を把持することができる。図58に示されているように、その後、組織4は、開口部を介してアイソレータの内側に引っ張ることができる。図59に示されているように、その後、他方の側面上にある把持具は、腹腔ポートを介して当該開口部を引っ張って外に出すことができる。支持把持具127は、アイソレータの開口部を通ってもよい。腹腔鏡7は、腹部の他のポートを通過してもよい。他の腹腔ポートを介してアイソレータの開口部を取り出した後に、モルセレータは、当該開口部を通過することができる。細切除去、及びアイソレータを閉鎖する次の工程は、本開示の他の箇所で記載しているものと類似してもよい。
本発明の他の実施形態において、図60に示されているように、拡張器145は、アイソレータの開口部147の端部に保持させることが可能な把持具状先端部146を有してもよい。当該先端部は、開口部の端部に取り外し可能に係止することができる。当該先端部は、拡張器145がアイソレータを体腔の中に押し入れるまで、係止し続けることができる。アイソレータが体腔の中に一旦入ると、拡張器145は、アイソレータの開口部を放すことができる。
本発明の他の実施形態において、図61に示されているように、拡張器145は、平らな形状であってもよく、金属又はプラスチックで作製されてもよい。拡張器145の遠位端は、湾曲フォーク部148であってもよく、また、近位端は、把持用ハンドルを有してもよい。
拡張器の他の実施形態において、図62に示されているように、拡張器145は、フォーク状端部150を有してもよい。当該フォーク状端部150は、拡張器145の近位端においてアクチュエータ又はノブによって制御される連結部151を有する。当該実施形態は、組織をアイソレータ内に容易に配置するのに役立つ。図62に示されているように、拡張器145を備えたアイソレータは、チューブ149に挿入され、その後、押し出されてもよい
本発明の他の実施形態において、図63に示されているように、アイソレータは、少なくとも2つの区分を有するカプセル155内に詰め込まれて、トロカールポートを通過して腹腔に入ってもよい。図63に示されていように、アイソレータが一旦腹腔に入ると、2つの把持具を用いてカプセルの2つの区分156、157を分離させ、アイソレータを露出させることができる。図64に示されていように、カプセル155の2つの区分は、腹腔の外に取り出すことができる。
本発明の他の実施形態において、図65に示されているように、アイソレータ1は、モルセレータ5内で確実に包むことができる。このことによって、アイソレータとモルセレータとを一緒に設けるのに役立つと共に、使用し易くなる。組織を分離した後に、モルセレータは、好ましくは10〜18mmのポートを通過することができる。閉塞子158は、その後の使用のために、アイソレータを腹部内に押し込むことができる。
本発明は、種々の実施形態によって説明されており、また、当該実施形態は、極めて詳細に記載しているが、特許請求の範囲を制限するものでは一切ない。
当業者は、更なる利点及び改良を容易に見出すであろう。したがって、本発明は、より広範囲な面において、記載した詳細な説明、代表的な器具及び方法、並びに例示的な実施例に限定しない。したがって、本出願人の一般的な発明の概念の範囲及び精神に逸脱することなく、上記詳細な説明から逸脱してもよい。
Claims (14)
- 複数の開口部を有する、組織を受け入れるための組織アイソレータ。
- 前記組織アイソレータは、体の腹部に適合するように略湾曲形状である、請求項1に記載の組織アイソレータ。
- 少なくとも1つの開口部が柔軟要素を有する、請求項1に記載の組織アイソレータ。
- 前記組織アイソレータは、当該組織アイソレータの位置及び配向を特定するためのマーキングを有する、請求項1に記載の組織アイソレータ。
- 前記組織アイソレータは、少なくとも1つの封止要素を備える、請求項1に記載の組織アイソレータ。
- 前記組織アイソレータは、少なくとも1つの閉鎖要素を備える、請求項1に記載の組織アイソレータ。
- 少なくとも1つの開口部が複数のチャネルを有する、請求項1に記載の組織アイソレータ。
- 前記組織アイソレータの内壁部は、易滑性コーティングを有する、請求項1に記載の組織アイソレータ。
- 請求項1に記載の組織アイソレータと共に用いる挿入具。
- 請求項1に記載の組織アイソレータと共に用いる拡張器。
- 手術中、組織を分離し且つ抽出するための方法であって、
(a)組織アイソレータを腹腔内に導入するステップと、
(b)前記開口部を介して前記組織を前記組織アイソレータ内に挿入するステップと、
(c)前記組織アイソレータを前記腹腔から取り除くステップと、
を含む方法。 - (d)ステップ(b)の後に、前記組織アイソレータを膨らませ、且つ、当該組織アイソレータ内で前記組織を細切除去するステップと、
(e)ステップ(c)の前に、少なくとも1つの前記閉鎖要素を有する前記組織アイソレータを任意に閉鎖するステップと、
、を更に含む、請求項11に記載の方法。 - 挿入具又は拡張器は、前記腹腔内への前記アイソレータの挿入を容易にするために用いられる、請求項11に記載の方法。
- 前記組織アイソレータは、請求項1に記載の組織アイソレータである、請求項11に記載の方法。
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