JP2017503132A - 車両の変速機用摩擦型シフト要素 - Google Patents

車両の変速機用摩擦型シフト要素 Download PDF

Info

Publication number
JP2017503132A
JP2017503132A JP2016546840A JP2016546840A JP2017503132A JP 2017503132 A JP2017503132 A JP 2017503132A JP 2016546840 A JP2016546840 A JP 2016546840A JP 2016546840 A JP2016546840 A JP 2016546840A JP 2017503132 A JP2017503132 A JP 2017503132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction
shift element
type shift
elements
friction surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016546840A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6767264B2 (ja
Inventor
ライッシュ マティアス
ライッシュ マティアス
ツィーマー ピーター
ツィーマー ピーター
ベック ステファン
ベック ステファン
ジブラ クリスチャン
ジブラ クリスチャン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ZF Friedrichshafen AG
Original Assignee
ZF Friedrichshafen AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ZF Friedrichshafen AG filed Critical ZF Friedrichshafen AG
Publication of JP2017503132A publication Critical patent/JP2017503132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6767264B2 publication Critical patent/JP6767264B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/22Friction clutches with axially-movable clutching members
    • F16D13/38Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
    • F16D13/52Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/60Clutching elements
    • F16D13/64Clutch-plates; Clutch-lamellae
    • F16D13/648Clutch-plates; Clutch-lamellae for clutches with multiple lamellae
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/60Clutching elements
    • F16D13/64Clutch-plates; Clutch-lamellae
    • F16D13/68Attachments of plates or lamellae to their supports
    • F16D13/683Attachments of plates or lamellae to their supports for clutches with multiple lamellae
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/60Clutching elements
    • F16D13/64Clutch-plates; Clutch-lamellae
    • F16D13/69Arrangements for spreading lamellae in the released state

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

第1キャリア(2)に割り当てられた、少なくとも1つの第1摩擦要素(1)、および第2キャリア(4)に割り当てられた、少なくとも1つの第2摩擦要素(3)を備える、車両の変速機用の摩擦型シフト要素を提案する。第1摩擦要素(1)および前記第2摩擦要素(3)は、重なり合う摩擦面を備えた摩擦相手材として、トルクを伝達するために、互いに接触可能である。第1または第2摩擦要素(1、3)は、略環状に構成された摩擦面(7)を備え、他方の摩擦要素(1、3)は各々、対応する摩擦面として、少なくとも1つの摩擦面要素(5)を備える。摩擦面要素(5)は、略径方向で重なり領域に突出する。【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の上位概念において詳説された種類の、車両の変速機用摩擦型シフト要素に関する。
例えば、ドイツ特許出願公開第10 2009 001 101号明細書は、様々な変速比を得るための、複数の摩擦型シフト要素を備える変速機を開示する。摩擦型シフト要素は多板型シフト要素として構成され、許容面圧を高めるために、インナプレートおよびアウタプレートはライニングのない摩擦面を備える。従って、同様の伝達性能を有するシフト要素を、より小型化可能であり、および開放された作動状態において、発生するドラグトルクが低減される。
さらに、ドイツ特許出願公開第10 2009 027 017号明細書は、多板ブレーキまたは多板クラッチ用のプレートパッケージを開示する。このプレートパッケージにおいては、プレートに弾性効果が与えられているため、プレートパッケージが開放された状態でも、プレート間には所望の間隔が存在する。従って、プレートパッケージ全体に空隙が発生する。
ドイツ特許出願公開第10 2009 001 101号明細書 ドイツ特許出願公開第10 2009 027 017号明細書
本発明の課題は、可及的に優れた費用対効果で製造可能であり、かつ可及的にドラグトルクの発生を低減させた、車両の変速機用摩擦型シフト要素を提供することである。
この課題は、請求項1に記載の特徴により解決される。好適な実施形態は、従属請求項、明細書、および図面から明らかとなる。
特に車両の自動変速機である変速機用の、例えば多板型等の、摩擦型シフト要素等を提案する。摩擦型シフト要素は、例えばインナプレートキャリアまたはアウタプレートキャリアである第1キャリアに割り当てられた、少なくとも1つの第1摩擦要素、および例えばアウタプレートキャリアまたはインナプレートキャリアである第2キャリアに割り当てられた、少なくとも1つの第2摩擦要素を備える。第1摩擦要素は、例えばインナプレートまたはアウタプレートであり、および第2摩擦要素は、例えばアウタプレートまたはインナプレートであり、これらは重なり合う摩擦面を備えた摩擦相手材として、トルクを伝達するために接触可能である。複数の摩擦要素はプレートパッケージを形成する。第1摩擦要素および第2摩擦要素は、軸方向に交互に相前後して配置され、および摩擦型シフト要素が締結された状態において作動されることにより、第1摩擦要素および第2摩擦要素の各パッケージの間でトルクを伝達するために、互いに押圧し合う。
本発明に従い、第1摩擦要素または第2摩擦要素は、略環状に構成された摩擦面を備える。他方の摩擦要素は各々、対応する摩擦面として少なくとも1つの摩擦面要素等を備え、この摩擦面要素は、径方向で重なり領域に突出する。
このようにして、摩擦要素のうちの一方、つまり第1摩擦要素または第2摩擦要素のいずれかに、独立した摩擦突起または摩擦歯を設けることで、摩擦面が周方向に繰り返し中断されることになり、両摩擦要素の間にある接触面または対応する摩擦面が低減される。例えば、装備された摩擦面要素、つまり摩擦突起または摩擦歯の間にリセスを施すことによっても、周方向に中断可能である。従って、互いに摩擦結合が可能な第1および第2摩擦要素は、突出する各摩擦面要素を除いて、重なり領域を径方向に低減するか、または重なり合う摩擦面を低減するために、径方向に互いに間隔を空ける。これにより、例えば油等である冷却剤および/または潤滑剤は、ほぼ妨げられることなく径方向に流出可能である。さらに、ドラグトルクは接触面において冷却剤および潤滑剤がせん断されることで発生するが、その接触面が最小にまで低減される。
好適には、装備された各摩擦面要素は、各摩擦要素と一体的に形成可能とする。これにより、提案する摩擦型シフト要素を製造する際に、費用の点で更なる利点が生じる。
好適には、本発明の有利な発展形態において、摩擦型シフト要素は湿式摩擦型シフト要素として構成され、好適には油である流体が、潤滑および冷却のために、摩擦要素パッケージまたはプレートパッケージを通って、摩擦面の領域に導かれる。
こうしたシフト要素によっては、これらの摩擦型シフト要素に熱的負荷を与えずに、有益なパワーシフトが可能であるため、好適にも、提案する摩擦型シフト要素を、自動変速機において連結解除されるシフト要素として使用可能である。連結解除されるシフト要素は、摩擦型シフト要素が、最低ギヤで締結、最高ギヤで開放され、および全てのギヤ段の連続するスルーシフト操作において、シフト状態が一度だけ変更されることを特徴とする。
従って、提案するシフト要素においてはドラグトルクが特に僅かであるため、車両の燃料消費が著しく低減される。さらに、摩擦面が低減されているため、小型化されて必要とする構造スペースが低減され、製造費用も抑えられる。さらに質量慣性モーメントが低減され、それにより本発明による摩擦型シフト要素を変速機に装備した車両において、良好な運転動特性を実現可能である。
本発明の異なる態様に従い、少なくとも1つの摩擦要素は、隣接する第1および第2摩擦要素の各々から、互いに相対する摩擦面に対して、断面または軸方向に傾斜が付けられるか、または軸方向に先細りに構成される。これにより、例えば内側および/または外側の摩擦要素は平坦な形状等に構成され、軸方向で構造スペースが節約される。さらに、プレートまたは摩擦要素が、負荷の高い領域でより厚く、つまりより強く構成されるため、同時に強度が更に高まる。負荷の高い領域とは、摩擦要素においてスプラインが装備される領域である。さらに、摩擦面要素が、各摩擦要素の環断面に対して広い面で結合するため、良好に放熱される。従って、熱的な耐久性が高まる。平坦または円錐状としたことにより、好適にも、摩擦型シフト要素を締結するために必要な軸方向の圧接力も、更に低減される。さらには、摩擦型シフト要素の製造時の変形度を更に低減する必要がある。
本発明の次の態様に従い、提案する摩擦型シフト要素において、強制的に間隔が与えられる。これにより、隣接する摩擦要素は開放された状態でも間隔を保ち、および負荷を受ける状態、つまり締結された状態においては、摩擦要素は作用を受けない。例えば、周方向の少なくとも1つの摩擦面要素に対して、摩擦要素の軸方向に弾性を有する、少なくとも1つのばねフラップ要素等を備えることにより、強制的に間隔を与えることが可能である。プレートパッケージにおける摩擦要素に、このようにして強制的に間隔を与えることにより、冷却剤および/または潤滑剤は、流動抵抗を僅かに抑えて径方向に流出可能である。従って、間で発生するせん断力が低減され、ドラグトルクが低減する。
摩擦型シフト要素は、油圧的、空気圧的、電気機械的または機械的に作動可能である。既存の冷却剤および潤滑剤を圧媒体として使用可能であるため、湿式摩擦型シフト要素を油圧的に作動することが好適である。提案する摩擦型シフト要素の摩擦要素は、金属板、スチール等で製造可能である。スチールは、例えばC15、C60、C75等のカーボン素材を含有可能である。摩擦要素は、例えば浸炭窒化またはガス窒化等により、硬化させて構成可能である。摩擦要素のコーティングとして、例えば焼結材、モリブデン、カーボン等を同期装置と共に備えることが可能である。さらに、摩擦要素のうちの少なくとも1つの摩擦要素に、例えば平行溝、ワッフル溝、ボトルネック溝である溝等を、紙製ライニングと共に装備可能である。
提案する摩擦型シフト要素は、パワーシフトトランスミッションにおいて使用可能である。この摩擦型シフト要素を、無段マルチレンジ変速機または車両の電気駆動装置において適用することも考慮可能である。更なる可能性として、四輪駆動の連結解除、リターダの連結解除、方向転換グループとして、およびレンジグループとしても適用可能である。
本発明は、上述の摩擦型シフト要素に加えて、同様の摩擦型シフト要素を備える車両用の自動変速機を同様に請求する。
以下に、図面を参照して本発明を更に詳述する。
インナプレートとして構成された摩擦要素が、径方向外側に突出する複数の摩擦面要素を備える、本発明による摩擦型シフト要素の部分図である。 インナプレートとして構成された摩擦要素が、径方向外側に突出する複数の摩擦面要素を備える、本発明による摩擦型シフト要素の部分図である。 アウタプレートとして構成された摩擦要素が、径方向内側に突出する複数の摩擦面要素を備える、摩擦型シフト要素の部分図である。 アウタプレートとして構成された摩擦要素が、径方向内側に突出する複数の摩擦面要素を備える、摩擦型シフト要素の部分図である。 複数のアール部に亘ってインナプレートに対して形成された、摩擦面要素の部分図である。 複数のアール部に亘ってインナプレートに対して形成された、摩擦面要素の部分図である。 摩擦面要素の周方向両側にリブ状補強部を有する、摩擦型シフト要素の部分図である。 摩擦面要素の周方向両側にリブ状補強部を有する、摩擦型シフト要素の部分図である。 隣接する摩擦要素に強制的に間隔を与えるために、摩擦面要素の周方向にばねフラップ要素を形成した、摩擦型シフト要素の部分図である。 隣接する摩擦要素に強制的に間隔を与えるために、摩擦面要素の周方向にばねフラップ要素を形成した、摩擦型シフト要素の部分図である。 隣接する摩擦要素に強制的に間隔を与えるために、摩擦面要素の周方向にばねフラップ要素を形成した、摩擦型シフト要素の部分図である。 隣接する摩擦要素に強制的に間隔を与えるために、摩擦面要素の周方向にばねフラップ要素を形成した、摩擦型シフト要素の部分図である。 隣接する摩擦要素に強制的に間隔を与えるために、摩擦面要素の周方向にばねフラップ要素を形成した、摩擦型シフト要素の部分図である。 隣接する摩擦要素に強制的に間隔を与えるために、摩擦面要素の周方向にばねフラップ要素を形成した、摩擦型シフト要素の部分図である。 隣接する摩擦要素に強制的に間隔を与えるために、摩擦面要素の周方向にばねフラップ要素を形成した、摩擦型シフト要素の部分図である。 隣接する摩擦要素に強制的に間隔を与えるために、摩擦面要素の周方向にばねフラップ要素を形成した、摩擦型シフト要素の部分図である。 隣接する摩擦要素に強制的に間隔を与えるために、摩擦面要素の周方向にばねフラップ要素を形成した、摩擦型シフト要素の部分図である。 各スプラインの領域でばね要素により強制的に間隔を与えられる、摩擦要素を備えたプレートパッケージとして構成された、摩擦型シフト要素の概略図である。 対応する摩擦面に傾斜が付けられ、従って円錐状の摩擦面を備えたプレートパッケージとして構成された、摩擦型シフト要素の概略図である。 摩擦面要素の領域において、摩擦要素の厚みが軸方向で低減されたプレートパッケージとして構成された、摩擦型シフト要素の概略図である。 環状の摩擦面の領域において、摩擦要素の厚みが軸方向で低減されたプレートパッケージとして構成された、摩擦型シフト要素の概略図である。 環状の摩擦面および摩擦面要素の領域において、摩擦要素の厚みが軸方向で低減されたプレートパッケージとして構成された、摩擦型シフト要素の概略図である。 摩擦面要素の周方向の流入領域および流出領域において、面取り部またはアール部を備えた、摩擦型シフト要素の詳細図である。 摩擦面要素の周方向の流入領域および流出領域において、面取り部またはアール部を備えた、摩擦型シフト要素の詳細図である。 共通のキャリアに固定された摩擦要素が、軸方向に重なり合い、相前後して配置された摩擦面要素を備えるプレートパッケージとして構成された、摩擦型シフト要素の概略図である。 図24の内側摩擦要素を、回転不能な状態で支承するよう適合されたスプラインを備えた、インナプレートキャリアの概略図である。 支持要素が、プレートパッケージ端部に備わり、および摩擦面半径中央から外側に向かい軸方向に間隔を空けて配置された、プレートパッケージとして構成された、摩擦型シフト要素の概略的部分図である。 支持要素が、プレートパッケージ端部に備わり、および摩擦面半径中央から外側に向かい軸方向に間隔を空けて配置された、プレートパッケージとして構成された、摩擦型シフト要素の概略的部分図である。
図1乃至図27は、本発明による車両の変速機用摩擦型シフト要素の異なる実施形態を、例示的に多板型シフト要素として示す。
摩擦型シフト要素は、複数の、第1摩擦要素1および第2摩擦要素3を備える。第1摩擦要素1は回転不能な状態で第1キャリア2に固定され、第2摩擦要素3は回転不能な状態で第2キャリア4に固定される。第1および第2摩擦要素1、3は、プレートパッケージとして、交互に相前後して配置され、第1摩擦要素1と第2摩擦要素3の各々の間に、重なり合う摩擦面が生じる。トルクを伝達するために、摩擦要素1および3は、軸方向に押圧し合う。
第1または第2摩擦要素1、3は各々、略環状に構成された摩擦面を備える。他方の摩擦要素1、3は各々、対応する摩擦面として、重なり領域において径方向に突出する、複数の摩擦面要素5をそなえる。
図1および図2の実施形態では、第1摩擦要素1がアウタプレートとして、および第2摩擦要素3がインナプレートとして構成される。略環状に構成された各アウタプレートは、アウタプレートキャリア2と結合するための外側スプライン6、および略環状の摩擦面7を備える。第2摩擦要素3であるインナプレートは、インナプレートキャリア4と結合するための内側スプライン8、および円周に亘り分散されて径方向外側に突出し、アウタプレートの環状の摩擦面7と重なり合う、複数の摩擦面要素5を備える。
図3および図4の実施形態では、図1および図2の実施形態とは反対に、摩擦面要素5が、アウタプレートとして装備された第1摩擦要素1に備わり、および環状の摩擦面7が、インナプレートとして構成された第2摩擦要素3に備わる。摩擦面要素5は、円周に亘り分散されて径方向内側に突出し、環状の摩擦面7と重なり合うよう配置される。図2および図4に示す、プレートパッケージに対する矢印は、本発明による摩擦型シフト要素を締結すべく作用する軸力を示す。
図1乃至図4の両実施形態に関わらず、互いに摩擦結合が可能な第1および第2摩擦要素1、3は、突出する摩擦面要素5を除いて、径方向に互いに間隔を空けて配置される。
摩擦面要素5は、第1または第2摩擦要素1、3と一体的に形成されるため、周方向に、複数の独立した歯型形状の摩擦面または接触面が備わる。これらの摩擦面または接触面は、摩擦型シフト要素が締結された状態で、環状の摩擦面7と接触可能である。可及的に優れた費用対効果で製造可能であり、かつ可及的にドラグトルクを低減させた摩擦型シフト要素を実現するために、摩擦要素5において、長さおよび幅の関係、角度、エッジ形状および表面構造を最適化可能である。
図5および図5Aは、図1および図2の実施形態において、第2摩擦要素3の基体に形成された摩擦面要素5の詳細図である。摩擦面要素5と一体的に構成された摩擦要素3の機械的強度を高めるために、環断面が摩擦面要素5の方向に拡大される。これは、図5および図5Aの実施形態において、略環状の摩擦要素3の外周が、形成された摩擦面要素5の領域で拡大されていることを意味する。図5Aでは、歯型形状の摩擦面要素5は、相前後して位置する異なるアール部R1、R2に亘って、環状の摩擦要素3に形成される。摩擦要素3の環状の基体の外周領域における半径は、摩擦面要素5の歯型形状の摩擦面の端部より大きい。このようにして、突出する摩擦面要素5において、基体に対する移行部を、その応力図の点で最適化する。環断面が摩擦面要素5の方向に拡大するため、プレートパッケージが全体としては、径方向によりコンパクトな構成となる。従って、摩擦面要素5は動力伝達の際に、曲げモーメントを環形状へと伝達する。この結果として生じる応力図を、摩擦要素3において良好に形成するために、環形状からのカーブをまず大きなアール部R1(長い矢印)から開始し、小さなアール部R2(短い矢印)で摩擦面要素5の方向へ更に導くことが有用である。摩擦面要素5における形状またはアール部の変化は、摩擦歯または摩擦面要素5の両側で異なるよう形成可能である(好適な回転方向において)。
図6は、摩擦型シフト要素の側面部分図を示す。図7は、図6の切断線VIIに沿った断面図を示す。これらの図示の実施形態では、摩擦面要素5の周方向両側に、リブ状補強部9が形成される。従って、摩擦面要素5の摩擦面を拡大することなく強度を高めるために、外側に突出する摩擦面要素5の領域に、プレートの幅または厚みを低減した領域が隣接する。プレートの幅を低減するには、例えば機械加工により、摩擦面要素5の元来の摩擦面に隣接する傾斜を成形し、低減可能である。このようにして成形されたリブは、摩擦面要素5を機械的に支持する。こうして強度を得ることで、追加的にプレートパッケージを更にコンパクトに設計可能である。こうした設計により、更に費用対効果に優れ、材料強度が高まり、または加工硬化を得ることになる。
図8は、摩擦面要素5を備えた摩擦要素1、3の上面図である。摩擦面要素5の周方向両側に、強制的に間隔を与える、各ばねフラップ要素10および10Aが配置される。
特に図8、10、12乃至15から明確であるように、ばねフラップ要素10、10Aは、各摩擦要素1、3の軸方向に弾性を有して構成され、摩擦型シフト要素の非作動状態において、摩擦要素1または3の摩擦面の軸方向に突出する。好適には、特に図9、11、14および16から明確であるように、ばねフラップ要素10、10Aは摩擦面要素5と一体的に構成される。
好適にはばねフラップ要素10、10Aが、摩擦要素1、3の各々から軸方向で反対に突出するよう、各摩擦面装置5に配置される。特に図10および図15に示すように、複数の摩擦要素1、3から構成されるプレートパッケージにおいては、ばねフラップ要素10、10Aは摩擦要素1または3において、同一のプレートキャリア2または4で隣接する摩擦要素1または3に対して、軸方向で反対に作用する。摩擦型シフト要素は図10および図15で開放され、つまりプレートまたは摩擦要素1、3が開放状態にある。ばねフラップ要素10、10Aが、いかにして隣接する摩擦要素1の間隔を保つかは、明確に図示されている。このように間隔を確保することで、間を流れる冷却剤および潤滑剤油が受けるせん断力が低減し、それによりドラグトルクが低減する。
ばねフラップ要素10、10Aがいずれの実施形態であるかに関わらず、隣接する摩擦要素1、3に対して間隔が保たれる。摩擦型シフト要素が負荷を受ける状態、つまり締結された状態においては、ばねフラップ要素10、10Aは圧縮されるか、または押しのけられ、本来の摩擦面が接触する。特に良好な状態で、強制的に間隔を与える機能が確実に発揮されるよう、ばねフラップ要素10、10Aを、摩擦要素1、3または摩擦面要素5よりも薄く構成することが効果的である。理想的には、開放された状態の摩擦要素1、3を適切に分離するために、こうしたばねフラップ要素10、10Aを、円周に亘り分散させて、複数個配置する。ばねフラップ要素10、10Aは、必ずしも図示のように摩擦面要素5に固定する必要はない。ばねフラップ要素10、10Aを受容するための、専用のキャリア等も適用可能である。この場合、ばねフラップ要素10、10A用のキャリアも、同様に他の摩擦要素1、3より薄く構成する。
プレートパッケージ全体で構造的要因から備わる空隙を、個々の摩擦要素1、3のばねの撓みの総量よりも大きくすることが可能である。これは、摩擦型シフト要素が開放された際に、ばねフラップ要素10、10Aは完全に浮揚可能であり、つまり、ばねフラップ要素10、10Aが必ずしも擦れ合う必要がないことを意味する。これは特に、ばねフラップ要素10、10Aが異なる回転数において機能する、つまり異なるキャリア2、4上の摩擦要素1、3に対して作用するケースに関連する。
例えば図12、14、15および16では、摩擦要素3は、例えば紙製ライニング等である摩擦ライニングを備えたライニング付きプレートとして示される。それに対して、図13の摩擦要素3はライニングなしで示される。
図17は、強制的に間隔を与える他の可能性を示す。この実施形態においては、同一のプレートキャリア2、4の摩擦要素1、3は、スプライン6、8の各々の領域において、個々のばね要素11、12により強制的に間隔を与えられる。ばね要素11、12は単純に示されているが、ばねに限らず、ばね板等としても構成可能である。ばね要素11、12は、同一のプレートキャリア2、4に割り当てられたプレートまたは摩擦要素1、3に作用する。従って、摩擦要素1、3の間で、回転数に差がない。ばね要素11、12の助けにより、各キャリア2、4の摩擦要素1、3は互いに間隔を空け、および異なるキャリア2、4の摩擦要素1、3は、2つの摩擦ポイントにおいてのみ互いに間隔を空ける。このようにして、定義された通りの間隙が備わり、シフト要素が開放された状態でのドラグトルクの発生は僅かであり、無視できる程度である。従って図17の実施形態では、インナプレートおよびアウタプレートから構成されたプレートパッケージが、互いに中央に整列する。
図18乃至図21は、摩擦型シフト要素の異なる実施形態を示す。これらの実施形態により、機械的強度が高まり、および軸方向の構造スペースを節約できる。さらに、放熱が良好であると共に軸方向の圧接力が更に低減され、追加的に、摩擦要素1、3の製造時の変形度合いを更に低減可能である。
図18においては、隣接する第1および第2摩擦要素1、3の各々が、互いに相対する摩擦面において、断面に傾斜が付けられるか、または円錐状に構成される。特に円錐状とした効果により、軸方向の圧接力が低減される。この実施形態においては、摩擦面要素5および摩擦面7が軸方向で先細り、および先細りの部分は対称に構成される。非対称とするか、または片側を平坦にすることも可能である。
図19においては、摩擦面要素5の厚みが軸方向に低減し、第2摩擦要素3のスプライン8の領域における厚みよりも薄い。この実施形態においては、摩擦面要素5が軸方向で先細り、先細りの部分は対称に構成される。非対称とするか、または片側を平坦とすることも可能である。
図20の摩擦型シフト要素においては、第1摩擦要素1の厚みが、環状の摩擦面7の領域で軸方向に低減し、スプライン6の領域における厚みよりも薄い。摩擦面要素5の厚みは、不変に構成されている。この実施形態においては、環状の摩擦面7が軸方向で先細り、先細りの部分は対称に構成される。非対称とするか、または片側を平坦とすることも可能である。
図21は、図19および図20の実施形態を互いに組み合わせた実施形態を示す。
図22および図23は、摩擦面要素5の周方向の流入領域および流出領域において、面取り部またはアール部を備えた、摩擦型シフト要素の異なる詳細図である。従って摩擦面要素5または摩擦歯は、隣接する摩擦要素を保護するために、その流入領域および流出領域に面取り部またはアール部を備える。これにより、摩擦面要素5が旋盤のように切削しつつ摩擦相手材の上を摺動することが防止される。さらにこれによっては、ドラグトルクをも低減可能である。
図24は、取り付け補助機構を備えた摩擦型シフト要素を提案する。内側のプレートキャリア4の摩擦要素3における摩擦面要素5は、軸方向に重なり合い、相前後して配置される。摩擦要素1または3の取り付けの際には、摩擦面要素5または歯部が、確実に軸方向で相前後して位置することが重要である。そのために摩擦要素1、3は、個々の歯部または歯溝に対して、形状が異なるスプライン6、8を備える。取り付け機構がスプライン3に対応しているため、所望の回転位置に、確実に取り付け可能である。図24において、摩擦要素1、3は追加的に回転対称的に構成される。回転対称的とは、いずれの側が上および下を示すか重要でないことを意味する。これにより、誤った取り付けの可能性が低減する。
対応するキャリア2、4と結合し、摩擦面要素5が軸方向に重なり合い、相前後して配置される取り付けを強制するために、スプライン6、8の内側には、例えば、異なる歯幅および/または異なる歯溝幅および/または異なる歯の角度が備わる。
図25に示すように、プレートキャリア4は、そのスプライン15が摩擦要素3に適合する形状であるため、誤った回転角度での取り付けの可能性が排除される。
図26および図27は、第1摩擦要素1および第2摩擦要素3から構成された、対応するプレートパッケージを備える摩擦型シフト要素を提案する。図26のプレートパッケージは開放、または開かれており、図27では締結、またはシフトされている。摩擦型シフト要素を作動させ、必要な軸力を発生させるピストン13は、軸力がプレートパッケージに与えられるよう、対応して作動される。力はプレートパッケージを通って導かれ、最後の摩擦要素1において、プレートキャリア2に戻る。これにより、最後の摩擦要素1が波打つ。波打つ状態に左右されることなく、摩擦面において接触パターンが均一となるよう、少なくとも1つの支持要素14を、先端部および/または末端部に配置するよう提案する。支持要素14は、図26および図27の実施形態において、摩擦要素パッケージまたはプレートパッケージの末端部に配置され、摩擦要素の対応する摩擦面において、摩擦面半径中央から外側または内側に向かい、軸方向に間隔を空けて配置される。図示の実施形態では、支持要素14は外側に向かう。
1 第1摩擦要素またはプレート
2 第1キャリア
3 第2摩擦要素またはプレート
4 第2キャリア
5 摩擦面要素
6 第1摩擦要素のスプライン
7 環状の摩擦面
8 第2摩擦要素のスプライン
9 リブ状補強部
10、10A ばねフラップ要素
11 ばね要素
12 ばね要素
13 ピストン
14 支持要素
15 第2キャリアのスプライン
R1、R2 アール部

Claims (28)

  1. 車両の変速機用の摩擦型シフト要素であって、第1キャリア(2)に割り当てられた、少なくとも1つの第1摩擦要素(1)、および第2キャリア(4)に割り当てられた、少なくとも1つの第2摩擦要素(3)を備え、前記第1摩擦要素(1)および前記第2摩擦要素(3)は、重なり合う摩擦面を備えた摩擦相手材として、トルクを伝達するために互いに接触可能であり、前記第1または第2摩擦要素(1、3)は、略環状に構成された摩擦面(7)を備える摩擦型シフト要素において、他方の摩擦要素(1、3)は各々、対応する摩擦面として、少なくとも1つの摩擦面要素(5)を備え、該摩擦面要素(5)は、略径方向で重なり領域に突出することを特徴とする摩擦型シフト要素。
  2. 請求項1に記載の摩擦型シフト要素であって、互いに摩擦結合が可能な前記第1および第2摩擦要素(1、3)は、突出する少なくとも1つの前記摩擦面要素(5)を除いて、径方向に互いに間隔を空けて配置されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  3. 請求項1または2に記載の摩擦型シフト要素であって、複数の前記摩擦面要素(5)は、前記第1または第2摩擦要素(1、3)の略環状の基体の円周に亘り分散されて配置されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記摩擦面要素(5)は、前記第1または第2摩擦要素(1、3)と一体的に形成されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記第1摩擦要素(1)がアウタプレートとして、および前記第2摩擦要素(3)がインナプレートとして構成され、略環状に構成された前記アウタプレートは、アウタプレートキャリア(2)と結合するための外側スプライン(6)、および略環状の摩擦面(7)を備え、前記インナプレートは、インナプレートキャリア(4)と結合するための内側スプライン(8)、および円周に亘り分散されて径方向外側に突出し、前記アウタプレートの環状の前記摩擦面(7)と重なり合う、複数の前記摩擦面要素(5)を備えることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  6. 請求項1〜4の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記第1摩擦要素(1)がアウタプレートとして、および前記第2摩擦要素(3)がインナプレートとして構成され、略環状に構成された前記インナプレートは、インナプレートキャリア(4)と結合するための内側スプライン(8)、および略環状の摩擦面(7)を備え、前記アウタプレートは、アウタプレートキャリア(2)と結合するための外側スプライン(6)、および円周に亘り分散されて径方向内側に突出し、前記インナプレートの環状の前記摩擦面(7)と重なり合う、複数の前記摩擦面要素(5)を備えることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記摩擦面要素(5)は各々、略歯型形状で、前記摩擦要素(1、3)の環状の前記基体に形成されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  8. 請求項7に記載の摩擦型シフト要素であって、歯型形状の前記摩擦面要素(5)は、相前後して位置する、異なるアール部(R1、R2)に亘って、環状の前記摩擦要素(1、3)に形成されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  9. 請求項8に記載の摩擦型シフト要素であって、環状の前記基体において、内周または外周領域の前記アール部(R1)は、前記摩擦面要素(5)の歯型形状の摩擦面の領域の前記アール部(R2)よりも大きいことを特徴とする摩擦型シフト要素。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記摩擦面要素(5)の周方向両側に、リブ状補強部(9)が形成されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、周方向の少なくとも1つの摩擦面要素(5)に対して、前記摩擦型シフト要素の非作動状態において強制的に間隔を与えるために、前記摩擦要素(1、3)の軸方向に弾性を有する、少なくとも1つのばねフラップ要素(10、10A)を備えることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  12. 請求項11に記載の摩擦型シフト要素であって、前記ばねフラップ要素(10、10A)は、前記摩擦面要素(5)と一体的に構成されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  13. 請求項11または12に記載の摩擦型シフト要素であって、少なくとも1つの摩擦面要素(5)に対して、周方向両側に、ばねフラップ要素(10、10A)を備えることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  14. 請求項13に記載の摩擦型シフト要素であって、前記ばねフラップ要素(10、10A)が、前記摩擦要素(1、3)の各々から、軸方向で反対に突出するよう配置されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  15. 請求項14に記載の摩擦型シフト要素であって、前記ばねフラップ要素(10、10A)は摩擦要素(1、3)において、同一のキャリア(2、4)で隣接する摩擦要素(1、3)に対して、反対に作用することを特徴とする摩擦型シフト要素。
  16. 請求項1〜15の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、同一のキャリア(2,4)の前記摩擦要素(1、3)は、前記スプライン(6、8)の各々の領域において、ばね要素により強制的に間隔を与えられることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  17. 請求項1〜16の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、隣接する前記第1および第2摩擦要素(1、3)の各々が、互いに相対する摩擦面において、軸方向に傾斜が付けられるか、または円錐状に構成されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  18. 請求項1〜17の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記摩擦面要素(5)の厚みが軸方向に低減し、前記摩擦要素(1、3)の各々の、前記スプライン(6、8)の領域における厚みよりも薄いことを特徴とする摩擦型シフト要素。
  19. 請求項1〜18の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記摩擦要素(1、3)の厚みが、環状の前記摩擦面(7)の領域で軸方向に低減し、前記スプライン(6、8)の領域における厚みよりも薄いことを特徴とする摩擦型シフト要素。
  20. 請求項1〜19の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記摩擦面要素(5)の周方向の流入領域および/または流出領域において、面取り部またはアール部を備えることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  21. 請求項1〜20の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、共通のキャリア(2,4)の前記摩擦要素(1、3)の前記摩擦面要素(5)は、軸方向に重なり合い、相前後して配置されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  22. 請求項1〜21の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記摩擦面要素(5)が軸方向に重なり合い配置されるための取り付け補助機構として、スプライン(6、8、15)の内側に、異なる歯幅および/または異なる歯溝幅および/または異なる歯の角度が備わることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  23. 請求項1〜22の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記摩擦要素(1、3)は各々、回転対称的に構成されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  24. 請求項1〜23の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、少なくとも1つの支持要素(14)を、軸方向から見て、プレートパッケージの先端部および/または末端部に配置し、前記プレートパッケージの前記摩擦要素(1、3)の対応する摩擦面において、摩擦面半径中央から外側または内側に向かい、軸方向に間隔を空けて配置されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  25. 請求項1〜24の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、湿式摩擦型シフト要素を備えることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  26. 請求項1〜25の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記第1および/または第2摩擦要素(1、3)のうちの少なくとも1つが、前記摩擦面(7)の領域、および/または前記摩擦面要素(5)の領域に、少なくとも1つの溝を備えることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  27. 請求項1〜26の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、前記摩擦要素(1、3)は、硬化スチール、および/または浸炭窒化スチールから構成されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
  28. 請求項1〜27の何れか一項に記載の摩擦型シフト要素であって、該摩擦型シフト要素は、自動変速機において連結解除されるシフト要素として使用されることを特徴とする摩擦型シフト要素。
JP2016546840A 2014-01-17 2014-12-15 車両の変速機用摩擦型シフト要素 Active JP6767264B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102014200854.9 2014-01-17
DE102014200854.9A DE102014200854B4 (de) 2014-01-17 2014-01-17 Reibschaltelement für ein Getriebe eines Fahrzeuges
PCT/EP2014/077708 WO2015106900A1 (de) 2014-01-17 2014-12-15 Reibschaltelement für ein getriebe eines fahrzeuges

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017503132A true JP2017503132A (ja) 2017-01-26
JP6767264B2 JP6767264B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=52278581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016546840A Active JP6767264B2 (ja) 2014-01-17 2014-12-15 車両の変速機用摩擦型シフト要素

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9856922B2 (ja)
EP (1) EP3094880B1 (ja)
JP (1) JP6767264B2 (ja)
CN (1) CN105960541B (ja)
DE (1) DE102014200854B4 (ja)
WO (1) WO2015106900A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022000594A (ja) * 2015-07-07 2022-01-04 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフトZf Friedrichshafen Ag 車両の変速機用摩擦型シフト要素のための摩擦要素

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015204256A1 (de) 2015-03-10 2016-09-15 Zf Friedrichshafen Ag Antriebssystem und Verfahren zur Steuerung eines Schaltvorganges
CN107407347B (zh) * 2015-03-13 2020-09-01 舍弗勒技术股份两合公司 减少阻力的离合器板
DE102015212662A1 (de) 2015-07-07 2017-01-12 Zf Friedrichshafen Ag Reibschaltelement für ein Getriebe eines Fahrzeuges
DE102015223728A1 (de) * 2015-11-30 2017-06-01 Zf Friedrichshafen Ag Getriebe für ein Kraftfahrzeug
US10415653B2 (en) * 2016-03-07 2019-09-17 Rolls-Royce Corporation Lift fan clutch plate with improved axial positioning
US10563701B2 (en) * 2017-02-20 2020-02-18 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Methods and apparatus for clutch and brake drag reduction using springs
JP6808571B2 (ja) * 2017-04-14 2021-01-06 本田技研工業株式会社 摩擦係合装置の環状部材抜け止め構造
DE102017011257A1 (de) * 2017-12-06 2019-06-06 Borgwarner Inc. Lamellentraganordnung, Lamellenkupplung mit einer solchen Lamellentraganordnung und Lamelle oder Lamellenträger für eine solche Lamellentraganordnung
DE102017222944A1 (de) * 2017-12-15 2019-06-19 Zf Friedrichshafen Ag Kupplungslamelle und Lamellenkupplung oder -bremse
DE102019122482A1 (de) * 2019-08-21 2021-02-25 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Kupplungsscheibe bzw. Reibscheibe, Kupplungsglocke sowie System aus Kupplungsscheibe bzw. Reibscheibe und Kupplungsglocke zum Bewirken einer Geräuschoptimierung

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5254748U (ja) * 1975-10-18 1977-04-20
JPH039119A (ja) * 1989-06-07 1991-01-17 Jatco Corp 多板クラッチ又はブレーキのクラッチプレート
JPH0425033U (ja) * 1990-06-25 1992-02-28
JPH0610963A (ja) * 1992-06-24 1994-01-21 Nissan Motor Co Ltd 湿式クラッチ
JPH0617841A (ja) * 1992-07-06 1994-01-25 Suzuki Motor Corp 多板摩擦クラッチのプレート
JPH1061699A (ja) * 1996-08-23 1998-03-06 Aisin Chem Co Ltd 湿式摩擦相手材の仕上げ処理方法
JPH11101266A (ja) * 1997-09-30 1999-04-13 Exedy Corp 摩擦連結部材及びクラッチディスク組立体
JPH11201183A (ja) * 1998-01-14 1999-07-27 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 摩擦クラッチ及びこの摩擦クラッチにおける摩擦材ライニングの固着方法
JPH11230197A (ja) * 1998-02-20 1999-08-27 Mitsubishi Motors Corp 湿式クラッチ装置
JP2003074591A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 湿式摩擦クラッチ板
JP2004278609A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Tokai Carbon Co Ltd フリクションプレート
JP2004308894A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Zf Sachs Ag クラッチ装置
JP2010223342A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Toyota Motor Corp フリクションプレート

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US529314A (en) * 1894-11-13 Friction-clutch
GB814992A (en) * 1956-07-06 1959-06-17 Ferodo Ltd Improvements relating to clutch-driven plates
US1320246A (en) * 1919-10-28 langoon
US940679A (en) * 1907-11-01 1909-11-23 Powell Evans Friction-clutch.
US2653692A (en) * 1950-03-07 1953-09-29 Borg Warner Self-centering clutch disk
US3584719A (en) * 1969-11-24 1971-06-15 Gen Motors Corp Clutch with pressure plate having convex friction face
US4356901A (en) * 1980-09-15 1982-11-02 Rockwell International Corporation Support for a series of friction discs
JPH06185541A (ja) * 1992-12-17 1994-07-05 Nsk Warner Kk 湿式多板摩擦係合装置
FR2767166B1 (fr) * 1997-08-05 1999-10-29 Messier Bugatti Dispositif de friction dans l'huile a disques coaxiaux
JP3020054B2 (ja) * 1998-03-25 2000-03-15 新日本ホイール工業株式会社 多板式摩擦クラッチ
GB2343721A (en) 1998-09-15 2000-05-17 Lefkos Andrews Friction disc for a clutch or disc brake
US20050126878A1 (en) * 2003-12-16 2005-06-16 Farzad Samie Segmented clutch plate for automatic transmission
JP2008111546A (ja) * 2006-10-03 2008-05-15 Aisin Chem Co Ltd 湿式摩擦材及びその製造方法
DE102007055151A1 (de) * 2006-12-18 2008-06-19 Luk Lamellen Und Kupplungsbau Beteiligungs Kg Drehmomentübertragungseinrichtung
CN200999818Y (zh) * 2007-01-31 2008-01-02 周树明 摩擦离合片
DE102008002556A1 (de) * 2008-06-20 2009-12-24 Zf Friedrichshafen Ag Kupplungslamelle, insbesondere für eine nasslaufende Lamellenkupplung oder eine Überbrückungskupplung einer hydrodynamischen Kopplungseinrichtung
DE102009001101A1 (de) 2009-02-24 2010-08-26 Zf Friedrichshafen Ag Getriebe mit mehreren reibschlüssigen Schaltelementen
DE102009027017A1 (de) 2009-06-18 2010-12-23 Zf Friedrichshafen Ag Lamellenpaket für eine Lamellenbremse oder Lamellenkupplung
CN201517568U (zh) * 2009-10-21 2010-06-30 重庆市腾瀚工贸有限公司 离合器
JP5776310B2 (ja) * 2011-04-27 2015-09-09 株式会社エフ・シー・シー 湿式摩擦プレート

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5254748U (ja) * 1975-10-18 1977-04-20
JPH039119A (ja) * 1989-06-07 1991-01-17 Jatco Corp 多板クラッチ又はブレーキのクラッチプレート
JPH0425033U (ja) * 1990-06-25 1992-02-28
JPH0610963A (ja) * 1992-06-24 1994-01-21 Nissan Motor Co Ltd 湿式クラッチ
JPH0617841A (ja) * 1992-07-06 1994-01-25 Suzuki Motor Corp 多板摩擦クラッチのプレート
JPH1061699A (ja) * 1996-08-23 1998-03-06 Aisin Chem Co Ltd 湿式摩擦相手材の仕上げ処理方法
JPH11101266A (ja) * 1997-09-30 1999-04-13 Exedy Corp 摩擦連結部材及びクラッチディスク組立体
JPH11201183A (ja) * 1998-01-14 1999-07-27 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 摩擦クラッチ及びこの摩擦クラッチにおける摩擦材ライニングの固着方法
JPH11230197A (ja) * 1998-02-20 1999-08-27 Mitsubishi Motors Corp 湿式クラッチ装置
JP2003074591A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 湿式摩擦クラッチ板
JP2004278609A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Tokai Carbon Co Ltd フリクションプレート
JP2004308894A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Zf Sachs Ag クラッチ装置
JP2010223342A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Toyota Motor Corp フリクションプレート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022000594A (ja) * 2015-07-07 2022-01-04 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフトZf Friedrichshafen Ag 車両の変速機用摩擦型シフト要素のための摩擦要素
JP7346509B2 (ja) 2015-07-07 2023-09-19 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト 車両の変速機用摩擦型シフト要素のための摩擦要素

Also Published As

Publication number Publication date
EP3094880B1 (de) 2020-06-17
DE102014200854B4 (de) 2021-12-16
US9856922B2 (en) 2018-01-02
WO2015106900A1 (de) 2015-07-23
JP6767264B2 (ja) 2020-10-14
CN105960541B (zh) 2021-07-06
CN105960541A (zh) 2016-09-21
EP3094880A1 (de) 2016-11-23
DE102014200854A1 (de) 2015-07-23
US20160341258A1 (en) 2016-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017503132A (ja) 車両の変速機用摩擦型シフト要素
US7114605B2 (en) Double or multiple disk coupling device and disk arrangement therefor
US7967123B2 (en) Wet-type multi-plate friction engaging apparatus
JP6879994B2 (ja) 車両の変速機用摩擦型シフト要素
US20110147158A1 (en) Plate for a frictionally acting device and frictionally acting device having a plate of said type
JP2007132362A (ja) 摩擦板及び摩擦板を備えた湿式多板クラッチ
JP2007155096A (ja) 湿式多板クラッチ
JP2007100913A (ja) 摩擦係合装置
US7779980B2 (en) Wet multi-plate clutch
JP6085579B2 (ja) 湿式摩擦材
JP7346509B2 (ja) 車両の変速機用摩擦型シフト要素のための摩擦要素
JP4305403B2 (ja) 自動変速機用ピストン
US7455161B2 (en) Clutch of automatic transmission
JP2001032854A (ja) 多板クラッチ及び多板クラッチのコアプレートの製造方法
JP2006189144A (ja) 自動変速機用ピストン
JP4337788B2 (ja) 自動変速機の摩擦係合装置
JP4545489B2 (ja) クッションプレート
JPH11230197A (ja) 湿式クラッチ装置
US20040159519A1 (en) Clutch reaction plates with cooling flow path
JP6151420B2 (ja) 湿式摩擦材
US11841054B1 (en) Clutch device
JP2008002506A (ja) ロックアップクラッチ機構及びその製造方法
JP2007239913A (ja) クラッチ
JP2007071286A (ja) 車両用自動変速機の摩擦係合装置
JP2010025172A (ja) 摩擦係合装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181004

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190730

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20190730

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190807

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20190820

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20190906

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20190910

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20191119

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20200414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200611

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20200804

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20200901

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6767264

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250