JP2017228103A - 制御装置、プログラム配信方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

制御装置、プログラム配信方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】配信期間中の通信状態を考慮して、更新プログラムをより確実に配信することができるプログラム更新システムを提供する。【解決手段】車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置であるECUの更新プログラムの配信する際に、当該配信を制御する制御装置として機能するゲートウェイ10においては、更新プログラムを無線通信により受信する車両の無線通信部に関する、ダウンロード開始前の判定基準時点における通信状態と(S105)、ダウンロード開始前の判定基準時後の所定時点からダウンロード完了までのダウンロード期間中における通信状態と(S107)、が判定され、双方が良好である場合に更新プログラムのダウンロードが開始される(S109)。【選択図】図6

Description

この発明は制御装置、プログラム配信方法、およびコンピュータプログラムに関し、特に、車載制御装置の更新プログラムの配信を制御する制御装置、プログラム配信方法、およびコンピュータプログラムに関する。
近年、自動車の技術分野においては、車両の高機能化が進行しており、多種多様な車載機器が車両に搭載されている。従って、車両には、各車載機器を制御するための制御装置である、所謂ECU(Electronic Control Unit)が多数搭載されている。
ECUの種類には、例えば、アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作に対してエンジンやブレーキ、EPS(Electric Power Steering)等の制御を行う走行系に関わるもの、乗員によるスイッチ操作に応じて車内照明やヘッドライトの点灯/消灯と警報器の吹鳴等の制御を行うボディ系ECU、運転席近傍に配設されるメータ類の動作を制御するメータ系ECUなどがある。
一般的にECUは、マイクロコンピュータ等の演算処理装置によって構成されており、ROM(Read Only Memory)に記憶した制御プログラムを読み出して実行することにより、車載機器の制御が実現される。
ECUの制御プログラムは、車両の仕向け地やグレードなど応じて異なることがあり、制御プログラムのバージョンアップに対応して、旧バージョンの制御プログラムを新バージョンの制御プログラムに書き換える必要がある。
たとえば、特許文献1には、車載通信機などのゲートウェイが管理サーバから更新プログラムを受信し、受信した更新プログラム用いてECUが制御プログラムを旧バージョンから新バージョンに書き換えることにより、車両の各ECUに対するプログラム更新を無線通信によって遠隔で実行する技術が開示されている。
特開2007−65856号公報
特許文献1の開示によれば、制御プログラムを更新するための更新プログラムは、車両側からの要求に応じてサーバから該当する車両に搭載されたゲートウェイに向けて配信される。そのため、通信回線における通信状態が良好ではないタイミング、たとえば電波が遮断されていたり不安定であったりする状態において更新プログラムの配信要求に応じて更新プログラムが送信されると、該プログラムがうまく受信されない場合がある。
さらに、車両が移動体であることを考慮すると、更新プログラムの配信中に車両が移動することで、通信状態が悪くなる場合もある。その場合、たとえ送信開始時に通信状態が良好であっても、更新プログラムの配信が中断するなどして、該プログラムがうまく受信されない場合がある。
通信状態が悪化して更新プログラムの配信が中断されると、通信状態が回復してから再度配信が行われるために、結果として通信時間が長くなり、通信回線を逼迫すると共に、通信コストも増加してしまう。また、更新プログラムの伝送に要する電力も増大することになる。
本発明のある局面における目的は、配信期間中の通信状態を考慮して、更新プログラムの配信の確実性を向上させることである。
ある実施の形態に従うと、制御装置は車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置の更新プログラムのダウンロードを制御する制御装置であって、更新プログラムを無線通信により受信する車両の無線通信部に関する下記の第1および第2通信状態を判定する判定部と、第1および第2通信状態の双方が良好である場合に、更新プログラムのダウンロードを開始する処理部と、を備える。
第1通信状態:ダウンロード開始前の判定基準時点における通信状態
第2通信状態:ダウンロード開始前の判定基準時後の所定時点からダウンロード完了までのダウンロード期間中における通信状態
他の実施の形態に従うと、プログラム配信方法は車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置の更新プログラムの配信方法であって、更新プログラムを無線通信により受信する車両の無線通信部に関する上記の第1および第2通信状態を判定するステップと、第1および第2通信状態の双方が良好である場合に、更新プログラムのダウンロードを開始するステップと、を備える。
他の実施の形態に従うと、コンピュータプログラムは車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置の更新プログラムのダウンロードを制御する制御装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、更新プログラムを無線通信により受信する車両の無線通信部に関する上記の第1および第2通信状態を判定する判定部、および、第1および第2通信状態の双方が良好である場合に、更新プログラムのダウンロードを開始する処理部、として機能させる。
この発明によると、配信期間中の通信状態を考慮して、更新プログラムをより確実に配信することができる。
本発明の実施形態に係るプログラム更新システムの全体構成図である。 ゲートウェイの内部構成を示すブロック図である。 ECUの内部構成を示すブロック図である。 管理サーバの内部構成を示すブロック図である。 ECUの制御プログラムの更新の一例を示すシーケンス図である。 図5のステップS3のタイミング判定処理の流れの一例を表したフローチャートである。 ゲートウェイの機能構成の具体例を示したブロック図である。 タイミング判定処理を説明するための図である。
[実施の形態の説明]
本実施の形態には、少なくとも以下のものが含まれる。
すなわち、本実施の形態に含まれる制御装置は、車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置の更新プログラムのダウンロードを制御する制御装置であって、更新プログラムを無線通信により受信する車両の無線通信部に関する下記の第1および第2通信状態を判定する判定部と、第1および第2通信状態の双方が良好である場合に、更新プログラムのダウンロードを開始する処理部と、を備える。
第1通信状態:ダウンロード開始前の判定基準時点における通信状態
第2通信状態:ダウンロード開始前の判定基準時後の所定時点からダウンロード完了までのダウンロード期間中における通信状態
この構成によれば、処理部が上記第1および第2通信状態の双方が良好である場合に更新プログラムのダウンロードを開始するので、第1通信状態が良好なだけではダウンロードが開始されない。従って、ダウンロード期間中に通信状態が不良な地点を車両が通行することにより、更新プログラムを正常に受信できなくなるのを未然に防止できる。このため、更新プログラムの再送に伴う通信コストや消費電力の無駄を解消することができる。
好ましくは、制御装置は通信状態が不良な不感エリアを含むエリアマップを取得する取得部をさらに備え、判定部は、ダウンロード期間中に車両が通過する予定位置が、不感エリアに含まれるか否かにより、第2通信状態の良否を判定する。
この場合、判定部は、ダウンロード期間中に車両が通過する予定位置が不感エリアに含まれるか否かにより、第2通信状態の良否を判定することができる。
好ましくは、取得部は、車両に搭載または非搭載のナビゲーション装置が生成した車両の走行経路をさらに取得する。この場合、判定部は、取得された車両の走行経路に基づいて予定位置を特定することができる。
好ましくは、取得部は、車両の過去の走行履歴をさらに取得する。この場合、判定部は、取得された走行履歴から予測される予測経路に基づいて予定位置を特定することができる。
好ましくは、判定部は、判定基準時点における無線通信部の受信強度の測定値に基づいて、第1通信状態の良否を判定する。この場合、第1通信状態の良否の判定に無線通信部の受信強度の測定値が用いられるので、当該良否判定を正確に行うことができる。
好ましくは、判定部は、判定基準時点における車両位置が、不感エリアに含まれるか否かにより、第1通信状態の良否を判定する。この場合、第1通信状態の良否判定に不感エリアが用いられるので、無線通信部の受信強度を測定する必要がなく、当該良否判定を簡便に行うことができる。
本実施の形態に含まれるプログラム配信方法は車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置の更新プログラムの配信方法であって、更新プログラムを無線通信により受信する車両の無線通信部に関する上記の第1および第2通信状態を判定するステップと、第1および第2通信状態の双方が良好である場合に、更新プログラムのダウンロードを開始するステップと、を備える。
この構成によれば、上記第1および第2通信状態の双方が良好である場合に更新プログラムのダウンロードを開始するので、第1通信状態が良好なだけではダウンロードが開始されない。従って、ダウンロード期間中に通信状態が不良な地点を車両が通行することにより、更新プログラムを正常に受信できなくなるのを未然に防止できる。このため、更新プログラムの再送に伴う通信コストや消費電力の無駄を解消することができる。
本実施の形態に含まれるコンピュータプログラムは車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置の更新プログラムのダウンロードを制御する制御装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、更新プログラムを無線通信により受信する車両の無線通信部に関する上記の第1および第2通信状態を判定する判定部、および、第1および第2通信状態の双方が良好である場合に、更新プログラムのダウンロードを開始する処理部、として機能させる。
この構成によれば、処理部が上記第1および第2通信状態の双方が良好である場合に更新プログラムのダウンロードを開始するので、第1通信状態が良好なだけではダウンロードが開始されない。従って、ダウンロード期間中に通信状態が不良な地点を車両が通行することにより、更新プログラムを正常に受信できなくなるのを未然に防止できる。このため、更新プログラムの再送に伴う通信コストや消費電力の無駄を解消することができる。
[実施の形態の詳細]
以下に、図面を参照しつつ、好ましい実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
〔システムの全体構成〕
図1は、本発明の実施形態にかかるプログラム更新システムの全体構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプログラム更新システムは、広域通信網2を介して通信可能な車両1、管理サーバ5およびDL(ダウンロード)サーバ6を含む。
管理サーバ5およびDLサーバ6は、たとえば、車両1のカーメーカーにより運営されており、予め会員登録されたユーザが所有する多数の車両1と通信可能である。
車両1には、ゲートウェイ10と、無線通信部15と、複数のECU30と、各ECU30によりそれぞれ制御される各種の車載機器(図示せず)とが搭載されている。
車両1には、共通の車内通信線にバス接続された複数のECU30による通信グループが存在し、ゲートウェイ10は、通信グループ間の通信を中継している。このため、ゲートウェイ10には、複数の車内通信線が接続されている。
好ましくは、図1に示されるように、車両1には、さらに、ナビゲーション装置40が搭載されて、車内通信線によってゲートウェイ10に接続されている。または、ナビゲーション装置40は車両1に搭載されたものではなく、スマートフォンなどのユーザの携帯通信端末によって実現されて、無線通信部15と通信可能であってもよい。または、ナビゲーション装置40はナビゲート情報を提供するサーバであって、広域通信網2を介してゲートウェイ10と通信可能であってもよい。
無線通信部15は、携帯電話網などの広域通信網2に通信可能に接続され、車内通信線によりゲートウェイ10に接続されている。ゲートウェイ10は、広域通信網2を通じて管理サーバ5およびDLサーバ6などの車外装置から無線通信部15が受信した情報を、ECU30に送信する。
ゲートウェイ10は、ECU30から取得した情報を無線通信部15に送信し、無線通信部15は、その情報を管理サーバ5などの車外装置に送信する。
車両1に搭載される無線通信部15としては、たとえば、ユーザが所有する携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、ノートPC(Personal Computer)等の装置が考えられる。
図1では、ゲートウェイ10が無線通信部15を介して車外装置と通信を行う場合が例示されているが、ゲートウェイ10が無線通信の機能を有する場合には、ゲートウェイ10自身が管理サーバ5などの車外装置と無線通信を行う構成としてもよい。
また、図1のプログラム更新システムでは、管理サーバ5とDLサーバ6とが別個のサーバで構成されているが、これらのサーバ5,6を1つのサーバ装置で構成してもよい。
〔ゲートウェイの内部構成〕
図2は、ゲートウェイ10の内部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ゲートウェイ10は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、および車内通信部14などを備える。ゲートウェイ10は、無線通信部15と車内通信線とを介して接続されているが、これらは一つの装置で構成してもよい。
CPU11は、記憶部13に記憶された一または複数のプログラムをRAM12に読み出して実行することにより、ゲートウェイ10を各種情報の中継装置として機能させる。
CPU11は、たとえば時分割で複数のプログラムを切り替えて実行することにより、複数のプログラムを並列的に実行可能である。RAM12は、SRAM(Static RAM)またはDRAM(Dynamic RAM)等のメモリ素子で構成され、CPU11が実行するプログラムおよび実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。
記憶部13は、フラッシュメモリ若しくはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性のメモリ素子などにより構成されている。
記憶部13は、CPU11が実行するプログラムおよび実行に必要なデータ等を記憶する記憶領域を有する。記憶部13は、DLサーバ6から受信した各ECU30の更新プログラムなども記憶する。
車内通信部14には、車両1に配設された車内通信線を介して複数のECU30が接続されている。車内通信部14は、たとえばCAN(Controller Area Network)、CANFD(CAN with Flexible Data Rate)、LIN(Local Interconnect Network)、Ethernet(登録商標)、またはMOST(Media Oriented Systems Transport:MOSTは登録商標)等の規格に応じて、ECU30との通信を行う。車両1にナビゲーション装置40が搭載されている場合には、車内通信部14は、さらに、ナビゲーション装置40との通信も行う。
車内通信部14は、CPU11から与えられた情報を対象のECU30へ送信するとともに、ECU30から受信した情報をCPU11に与える。車内通信部14は、上記の通信規格だけでなく、車載ネットワークに用いる他の通信規格によって通信してもよい。
無線通信部15は、アンテナと、アンテナからの無線信号の送受信を実行する通信回路とを含む無線通信機よりなる。無線通信部15は、携帯電話網等の広域通信網2に接続されることにより車外装置との通信が可能である。
無線通信部15は、図示しない基地局により形成される広域通信網2を介して、CPU11から与えられた情報を管理サーバ5等の車外装置に送信するとともに、車外装置から受信した情報をCPU11に与える。
図2に示す無線通信部15に代えて、車両1内の中継装置として機能する有線通信部を採用してもよい。この有線通信部は、USB(Universal Serial Bus)またはRS232C等の規格に応じた通信ケーブルが接続されるコネクタを有し、通信ケーブルを介して接続された別の通信装置と有線通信を行う。
別の通信装置と管理サーバ5等の車外装置とが広域通信網2を通じた無線通信が可能である場合には、車外装置→別の通信装置→有線通信部→ゲートウェイ10の通信経路により、車外装置とゲートウェイ10とが通信可能になる。
〔ECUの内部構成〕
図3は、ECU30の内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ECU30は、CPU31、RAM32、記憶部33、および通信部34などを備える。ECU30は、車両1に搭載された対象機器を個別に制御する車載制御装置である。ECU30の種類には、たとえば、エンジン制御ECU、ステアリング制御ECU、およびドアロック制御ECUなどがある。
CPU31は、記憶部33に予め記憶された一または複数のプログラムをRAM32に読み出して実行することにより、自身が担当する対象機器の動作を制御する。
RAM32は、SRAMまたはDRAM等のメモリ素子で構成され、CPU31が実行するプログラムおよび実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。
記憶部33は、フラッシュメモリ若しくはEEPROM等の不揮発性のメモリ素子、或いは、ハードディスクなどの磁気記憶装置等により構成されている。
記憶部33が記憶する情報には、たとえば、車内の制御対象である対象機器を制御するための情報処理をCPU31に実行させるためのコンピュータプログラム(以下、「制御プログラム」という。)が含まれる。
通信部34には、車両1に配設された車内通信線を介してゲートウェイ10が接続されている。第1通信部34は、たとえばCAN、Ethernet、またはMOST等の規格に応じて、ゲートウェイ10との通信を行う。
通信部34は、CPU31から与えられた情報をゲートウェイ10へ送信するとともに、ゲートウェイ10から受信した情報をCPU31に与える。第1通信部34は、上記の通信規格だけなく、車載ネットワークに用いる他の通信規格によって通信してもよい。
ECU30のCPU31には、当該CPU31による制御モードを、「通常モード」または「リプログラミングモード」(以下、「リプロモード」ともいう。)のいずれかに切り替える起動部35が含まれる。
ここで、通常モードとは、ECU30のCPU31が、対象機器に対する本来的な制御(たとえば、燃料エンジンに対するエンジン制御や、ドアロックモータに対するドアロック制御など)を実行する制御モードのことである。
リプログラミングモードとは、対象機器の制御に用いる制御プログラムを更新する制御モードである。
すなわち、リプログラミングモードは、CPU31が、記憶部33のROM領域に対して、制御プログラムの消去や書き換えを行う制御モードのことである。CPU31は、この制御モードのときにのみ、記憶部33のROM領域に格納された制御プログラムを新バージョンに更新することが可能となる。
リプロモードにおいてCPU31が新バージョンの制御プログラムを記憶部33に書き込むと、起動部35は、ECU30をいったん再起動(リセット)させ、新バージョンの制御プログラムが書き込まれた記憶領域についてベリファイ処理を実行する。
起動部35は、上記のベリファイ処理の完了後に、CPU31を更新後の制御プログラムによって動作させる。
〔管理サーバの内部構成〕
図4は、管理サーバ5の内部構成を示すブロック図である。
図4に示すように、管理サーバ5は、CPU51、ROM52、RAM53、記憶部54、および通信部55などを備える。
CPU51は、ROM52に予め記憶された一または複数のプログラムをRAM53に読み出して実行することにより、各ハードウェアの動作を制御し、管理サーバ5をゲートウェイ10と通信可能な車外装置として機能させる。
RAM53は、SRAMまたはDRAM等のメモリ素子で構成され、CPU51が実行するプログラムおよび実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。
記憶部54は、フラッシュメモリ若しくはEEPROM等の不揮発性のメモリ素子、または、ハードディスクなどの磁気記憶装置等により構成されている。
通信部55は、所定の通信規格に則って通信処理を実行する通信装置よりなり、携帯電話網等の広域通信網2に接続されて当該通信処理を実行する。通信部55は、CPU51から与えられた情報を、広域通信網2を介して外部装置に送信するとともに、広域通信網2を介して受信した情報をCPU51に与える。
〔制御プログラムの更新シーケンス〕
図5は、本実施形態のプログラム更新システムにおいて実行される、ECUに対する制御プログラムの更新の一例を示すシーケンス図である。一例として、管理サーバ5が、予め会員登録されたユーザが所有する車両1について、当該車両1のECUの制御プログラムを更新するタイミングを決定する。更新のタイミングは、たとえば、車両1のカーメーカーなどによって設定されてもよい。
好ましくは、管理サーバ5は、制御プログラムを更新するタイミングより前に、更新プログラムが格納されているDLサーバ5から、更新プログラムに関する情報である更新情報を取得する(ステップS1)。更新情報は、たとえば、更新プログラムのデータサイズに関する情報などである。
管理サーバ5は、該当する車両1のゲートウェイ10にECU30の更新プログラムの存在を通知する(ステップS2)。ステップS2で管理サーバ5は、たとえば、更新プログラムの保存先URLとダウンロード要求とを該当する車両1のゲートウェイ10宛てに送信する。このとき、上記ステップS1で取得された更新情報が管理サーバ5からゲートウェイ10に渡されてもよい。
当該通知を受けたゲートウェイ10は、タイミング判定処理を実行する(ステップS3)。ステップS3でゲートウェイ10は、無線通信部15の、当該更新プログラムのダウンロード完了までにおける通信状態に基づいて、更新プログラムをDLサーバ6からダウンロードするタイミングを決定する。更新プログラムをダウンロードするタイミングと決定された場合、ゲートウェイ10は、ECU30のための更新プログラムをDLサーバ6からダウンロードする(ステップS4)。
更新プログラムがダウンロードされると、ゲートウェイ10では、ダウンロードしてメモリに保存した更新プログラムを用いて制御プログラムを更新させるべく、更新処理を実行する(ステップS5)。ステップS5の更新処理では、一例として、ゲートウェイ10は、該当するECU30に制御プログラムの更新を要求する。これにより、当該ECU30の制御モードが通常モードからリプロモードに切り替わり、当該ECUは制御プログラムの更新処理が可能な状態となる。ECU30は、ゲートウェイ10から受信した更新プログラムを展開して旧バージョンの制御プログラムに適用することにより、制御プログラムを旧バージョンから新バージョンに書き換える。
[タイミング判定処理]
図6は、図5のステップS3のタイミング判定処理の具体的な内容を表したフローチャートである。図6のフローチャートに表された処理は、ゲートウェイ10のCPU11が記憶部13に記憶されたプログラムをRAM12上に読み出して実行することによって、主にCPU11により実現される。
図6を参照して、ゲートウェイ10のCPU11は、はじめに、更新プログラムのダウンロードに要する時間であるDL時間を取得する(ステップS101)。DL時間とは、DLサーバ6からゲートウェイ10までの伝送路において更新プログラムの伝送が開始されてからゲートウェイ10での受信が完了するまでの時間を指す。
DL時間は、一例として、CPU11において、上記の更新情報と、予め記憶しているDLサーバ6との間の通信速度とを用いて計算される。または、DL時間は、管理サーバ5やDLサーバ6において計算され、ゲートウェイ10に渡されてもよい。これらいずれの場合も、CPU11におけるDL時間の取得に含まれる。
次に、CPU11は、タイミング判定に用いるための情報である判定用情報を取得する(ステップS103)。
ダウンロード完了までの無線通信部15の通信状態は、ダウンロード開始前の判定基準時点t0における通信状態である第1通信状態と、判定基準時t0からデータ受信に必要な遅延時間ΔT後のダウンロード開始時点t1からダウンロード完了時点t2までの期間中における通信状態である第2通信状態とからなる。ダウンロード開始時点t1からダウンロード完了時点t2までの期間をダウンロード(DL)期間と称する。判定用情報は、第1通信状態と第2通信状態とそれぞれの良否を判定するために用いる情報であって、第1通信状態が良好と判定するための第1の判定条件、および、第2通信状態が良好と判定するための第2の判定条件を含む。通信状態が良好とは、たとえば無線通信部15の電波強度が所定強度以上あって、DLサーバ6からのデータ受信が遮断されたり不安定であったりしない状態を指す。
CPU11は、第1通信状態が第1の判定条件を満たし、かつ、第2通信状態が第2の判定条件を満たす場合(ステップS105でYES、かつ、S107でYES)、CPU11は、図5のステップS4の転送、つまり、更新プログラムの転送をDLサーバ6へ要求する(ステップS109)。
一方、第1通信状態が上記第1の判定条件を満たさない場合(ステップS105でNO)、または、第2通信状態が上記第2の判定条件を満たさない場合(ステップS105でYES、かつ、S107でNO)、つまり、判定基準時点t0からダウンロード完了時点t2までの期間であるダウンロード完了までの期間中の少なくとも一部において無線通信部15の通信状態が良好ではないと判定される場合、CPU11は、DLサーバ6へ更新プログラムの転送を要求しない。つまり、この場合、当該プログラム更新システムでは、更新プログラムのダウンロードが開始されない。この場合、CPU11は所定時間の後、上記ステップS103からの動作を繰り返す。所定時間は、通信状態が変化する可能性のある時間程度であればよく、たとえば1分程度であってよい。
タイミング判定処理が実行されることによって、ダウンロード完了までの期間中、無線通信部15の通信状態が良好と判定されて始めて更新プログラムのダウンロードが開始される。
[ゲートウェイの機能構成]
図7は、上記のタイミング判定処理を行うための、ゲートウェイ10の機能構成の具体例を示したブロック図である。図7の各機能は、ゲートウェイ10のCPU11が記憶部13に記憶されたプログラムをRAM12上に読み出して実行することによって、主にCPU11により実現される。
詳しくは、図7を参照して、ゲートウェイ10のCPU11は、更新情報を取得するための更新情報取得部111と、無線通信部15の上記第1通信状態および第2通信状態を判定する判定部112と、更新プログラムのダウンロードを開始する処理を実行するDL制御部113とを含む。
判定部112は、第1通信状態を判定する第1判定部112Aと、第2通信状態を判定する第2判定部112Bとを含む。第1判定部112Aは、一例として、判定基準時点t0における無線通信部15の受信強度の測定値に基づいて第1通信状態の良否を判定する。この場合、第1判定部112Aは第1の判定条件として受信強度の閾値を記憶している。通信強度の閾値は、たとえば−80[dBm]である。無線通信部15の受信強度の測定値が閾値以上である場合に第1判定部112Aは第1通信状態が良好であると判定し、閾値に達しない場合に良好でないと判定する。第1通信状態の判定に無線通信部15の受信強度の測定値が用いられることによって、第1通信状態が良好であるか否かの判定精度を向上させることができる。
第2判定部112Bは、通信状態が不良な不感エリアを含むエリアマップと、DL期間中に車両が通過する予定の予定位置とに基づいて第2通信状態を判定する。そこで、CPU11は、第2判定部112Bが第2通信状態を判定するために用いる判定用情報を取得するための取得部114をさらに含む。判定用情報は、エリアマップと、上記予定位置を特定するための情報と含む。
取得部114は、エリアマップを取得する。エリアマップは、たとえば、山間部は−100[dBm]、トンネルや地下は−120[dBm]、などのように、位置または範囲ごとに、当該位置または範囲における通信強度を示す情報である。エリアマップは、たとえば、無線通信部15の行う無線通信を管理する通信会社などによって生成されて、ウェブサイトなどで提供されることが想定される。取得部114は当該ウェブサイトのURLを予め記憶しておき、当該ウェブサイトからエリアマップを取得することができる。または、エリアマップは、車両ごとのプローブカーデータなどとも呼ばれる移動軌跡情報を集約して生成された交通情報から必要な情報を取得して生成されてもよい。交通情報や交通情報から生成されるエリアマップは、カーメーカーやナビゲーションサービス業者などによってウェブサイトなどで提供されることが想定される。取得部114は当該ウェブサイトのURLを予め記憶しておき、当該ウェブサイトからエリアマップを取得することができる。または、取得部114は当該ウェブサイトから交通情報を取得して、エリアマップを生成してもよい。第2判定部112Bは、通信会社から提供されたエリアマップまたは交通情報から生成されるエリアマップ、あるいはこれらの組み合わせを用いる。
また、取得部114は、予定位置を特定するための情報を取得する。予定位置を特定するための情報は、たとえばナビゲーション装置40が生成した走行経路を含む。ナビゲーション装置40は、車両1の走行速度を取得して走行経路上の各位置を通過するまでの時間を予測する。ナビゲーション装置40が生成した走行経路は、走行経路と各位置を通過するまでの時間とを含む。走行経路は、車両1が走行する予定の走行経路であると想定される。取得部114は、車内通信部14でナビゲーション装置40と通信することによって、ナビゲーション装置40から走行経路を取得する。
予定位置を特定するための情報は、他の例として、車両1の走行履歴から予測される当該車両1の予測経路を含む。走行履歴は、たとえば、曜日、時間などの所定期間ごとの車両1の走行位置(たとえば緯度経度)を統計処理したもので、所定期間ごとの走行パターンのモデルと言える。一例として、CPU11は、車両1の走行履歴を生成する学習部115を含む。学習部115は、車内通信部14で該当するECU30やカーナビゲーション装置40などと通信することによって、車両1の走行状態を示す情報を所定期間、収集する。車両1の走行状態を示す情報は、たとえばエンジンのON/OFF状態、稼働状況や、電源のON/OFF状態などを含む。また、車両1の走行位置を取得し、蓄積する。そして、蓄積された走行位置に対して、時間帯や曜日や季節などの所定期間ごとに統計処理を施す。統計処理は、一例として、所定期間ごとに走行している可能性の最も高い位置を特定して当該期間の走行位置と決定する処理である。たとえば、月曜日から金曜日まで出勤に車両1が使用されている場合、通勤時間帯(たとえば朝8時から8時30分まで)の走行履歴は自宅から会社までの走行経路を示す。また、夜間(たとえば夜9時から翌朝8時まで)の走行履歴は自宅に駐車中(自宅から動かない)という走行経路になる。統計処理の方法は特定方法に限定されず、あらゆる方法が採用され得る。生成された走行履歴は記憶部13の走行履歴記憶部131に記憶される。なお、車両1ごとの走行履歴が管理サーバ5などの他の装置によって生成され記憶されていてもよい。取得部114は、走行履歴記憶部131または管理サーバ5などの他の装置の記憶部から走行履歴を読み出す。
第2判定部112Bは、走行履歴に基づいて車両1の走行経路を予測する。たとえば、第2判定部112Bは、現在日時に対応した期間の走行履歴(たとえば自宅から会社までの走行経路や、自宅から動かないという走行経路、など)を読み出して、予測経路とする。現在日時に対応した期間の走行履歴は、車両1が走行する経路であると予測される。
予定位置を特定するための情報は、さらに、判定基準時点t0における車両1の位置P1を含む。取得部114は、たとえば、ナビゲーション装置40と通信したりGPS(Global Positioning System)と通信したりすることで、車両1の位置P1を取得する。
第2判定部112Bは、走行経路または走行履歴から予測される予測経路に基づいて、予定位置を特定する。なお、予定位置の特定に、走行経路と予測経路との両方が用いられてもよい。たとえば、走行経路と予測経路との一致が確認されてもよいし、予測経路が得られなかった場合や位置P1が予測経路上になかった場合に走行経路が用いられてもよい。
予定位置は、走行経路または予測経路上の位置であって、位置P1からダウンロード完了時点t2までの走行経路または予測経路上の位置P2である。つまり、第2判定部112Bは、走行経路または予測経路上の位置P1から位置P2までの経路上の任意の点を予定位置とする。
第2判定部112Bは、エリアマップに示される不感エリアに予定位置が含まれるか否かにより、第2通信状態の良否を判定する。予定位置が不感エリアに含まれる場合、つまり、位置P1から位置P2までの経路が不感エリアを通過しない場合に、第2判定部112Bは第2通信状態が良好であると判定する。そうでない場合、第2判定部112Bは第2通信状態が良好であると判定しない。
予定位置を特定するための情報は、他の例として、上記位置P1、車両1の現在の走行状態、および地図を含んでもよい。走行状態は走行速度を含み、さらに走行方向(方角、垂直方向の角度)を含んでもよい。取得部114は、車両1に搭載されている各ECU30と通信したり、図示しないスマートフォンなどのユーザの携帯通信端末と通信したり、ヨーレートセンサなどの各種センサの値を参照したりすることなどによって走行状態を取得できる。地図情報は、記憶部13に予め記憶されている場合には記憶部13から読み出すことによって得られる。または、ナビゲーション装置やナビゲーション装置として機能するスマートフォンなどのユーザの携帯通信端末との通信や、地図情報を提供する図示しないサーバとの通信によって得られてもよい。
車両1が高速道路や橋などの分岐のない道路を走行中の場合、第2判定部112Bは、位置P1、車両1の現在の走行状態、および地図に基づいて車両1の走行経路を予測してもよい。つまり、この場合、第2判定部112Bは、上記道路を車両1の走行経路を予測して、位置P1から位置P2までの該道路上の任意の点を予定位置としてもよい。
なお、第1判定部112Aも第1通信状態の判定に、第2判定部112Bと同様にエリアマップを用いてもよい。すなわち、第1判定部112Aは、位置P1がエリアマップに示される不感エリアに含まれるか否かによって第1通信状態の良否を判定してもよい。
DL制御部113は、第1判定部112Aにおいて第1通信状態が良好と判定され、かつ、第2判定部112Bにおいて第2通信状態が良好であると判定された場合に、更新プログラムのダウンロードを開始する。少なくとも一方の通信状態が良好であると判定されなかった場合には、ダウンロードは開始しない。
図8は、タイミング判定を説明するための図である。図8は、判定基準時点t0において同じ位置P1にいる車両A,Bそれぞれについて、タイミング判定を行う例を示している。車両Aの走行経路または予測経路はルートAと取得され、車両Bの走行経路または予測経路はルートAと異なるルートBと取得されたものとする。車両Aは位置P1からルートAを走行し、ダウンロード完了時点t2で位置P2Aに達する。車両Bは位置P1からルートBを走行し、ダウンロード完了時点t2で位置P2Bに達する。従って、車両Aの予定位置はルートA上の位置P1から位置P2Aまでの任意の点であり、車両Bの予定位置はルートB上の位置P1から位置P2Bまでの任意の点である。
位置P1においては、車両A,Bいずれの無線通信部15の通信状態が良好であったとする。つまり、車両A,Bのいずれも、第1通信状態は良好と判定されたものとする。
ルートAは不感エリアを通過せず、ルートBが不感エリアを通過するものとする。そのため、車両Aについては、第2通信状態は良好と判定される。一方、車両Bについては、第2通信状態は良好と判定されない。
図8の例の場合、車両Aは、第1通信状態および第2通信状態の双方が良好と判定される。そのため、DL制御部113は、車両Aに対してはダウンロードを開始する。一方、車両Bは、第1通信状態は良好と判定されるものの第2通信状態は良好と判定されない。そのため、DL制御部113は、車両Bに対してはダウンロードを開始しない。
[第1の実施の形態の効果]
第1の実施の形態にかかるプログラム更新システムによれば、ECUの更新プログラムのダウンロードを、ゲートウェイ10の無線通信部15の、判定基準時点t0の通信状態とDL期間中における通信状態とに基づいたタイミングに開始することができる。すなわち、DL期間中、無線通信部15の通信状態が良好である状態が維持されない場合には更新プログラムのダウンロードが開始されず、DL期間中通信状態が良好である状態が維持される場合にダウンロードが開始される。これによって、DL期間中に通信状態が不良な地点を車両が通行することにより、更新プログラムを正常に受信できなくなるという事態を未然に防止できる。このため、更新プログラムの再送に伴う通信費や電力の無駄を解消することができる。
さらに、ナビゲーション装置で生成された走行経路または当該車両の走行履歴から予測される予測経路を取得することによって、車両が通過する予定位置を特定することができる。これにより、第2通信状態が良好であるか否かの判定精度を向上させることができる。
また、第1通信状態の判定に無線通信部15の受信強度の測定値が用いられることによって、第1通信状態が良好であるか否かの判定精度を向上させることができる。
または、第1通信状態の判定にエリアマップが用いられることによって、無線通信部15の受信強度の測定が不要になる。これにより、第1通信状態が良好であるか否かの判定を簡便に行うことができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態にかかるプログラム更新システムでは、更新プログラムのダウンロードを制御する制御装置であるゲートウェイ10においてタイミング判定処理が実行される。ここで、図5に示された例では、管理サーバ5からの更新プログラムの通知(ダウンロード要求およびダウンロード先のURLの通知)に応じてDLサーバ6から更新プログラムがダウンロードされている。そのため、管理サーバ5も上記の制御装置であると言える。そこで、タイミング判定処理は管理サーバ5において行われてもよい。
この場合、管理サーバ5のCPU51がROM52に記憶されているプログラムをRAM53上に読み出して実行することによって図7の各機能が実現される。管理サーバ5は、車両1のカーメーカーに設定されるなどによって更新プログラムのダウンロードが可能になると上記のタイミング判定処理を実行する。そして、管理サーバ5は、ダウンロード期間中の広域通信網2の通信状態に基づいて判定されたタイミングでゲートウェイ10に対してダウンロードを通知する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両
2 広域通信網
5 管理サーバ(制御装置)
6 DLサーバ
10 ゲートウェイ(制御装置)
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
14 車内通信部
15 無線通信部
30 ECU(車載制御装置)
31 CPU
32 RAM
33 記憶部
34 通信部
35 起動部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 記憶部
55 通信部
111 更新情報取得部
112 判定部
112A 第1判定部
112B 第2判定部
113 DL制御部(処理部)
114 取得部
115 学習部
131 走行履歴記憶部

Claims (8)

  1. 車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置の更新プログラムのダウンロードを制御する制御装置であって、
    前記更新プログラムを無線通信により受信する前記車両の無線通信部に関する下記の第1および第2通信状態を判定する判定部と、
    前記第1および第2通信状態の双方が良好である場合に、前記更新プログラムのダウンロードを開始する処理部と、を備える、制御装置。
    第1通信状態:ダウンロード開始前の判定基準時点における通信状態
    第2通信状態:ダウンロード開始前の判定基準時後の所定時点からダウンロード完了までのダウンロード期間中における通信状態
  2. 前記通信状態が不良な不感エリアを含むエリアマップを取得する取得部をさらに備え、
    前記判定部は、前記ダウンロード期間中に前記車両が通過する予定位置が、前記不感エリアに含まれるか否かにより、前記第2通信状態の良否を判定する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記取得部は、前記車両に搭載または非搭載のナビゲーション装置が生成した前記車両の走行経路をさらに取得し、
    前記判定部は、取得された前記車両の走行経路に基づいて、前記予定位置を特定する、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記取得部は、前記車両の過去の走行履歴をさらに取得し、
    前記判定部は、取得された前記車両の走行履歴から予測される予測経路に基づいて、前記予定位置を特定する、請求項2または3に記載の制御装置。
  5. 前記判定部は、前記判定基準時点における前記無線通信部の受信強度の測定値に基づいて、前記第1通信状態の良否を判定する、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記判定部は、前記判定基準時点における車両位置が、前記不感エリアに含まれるか否かにより、前記第1通信状態の良否を判定する、請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置の更新プログラムの配信方法であって、
    前記更新プログラムを無線通信により受信する前記車両の無線通信部に関する下記の第1および第2通信状態を判定するステップと、
    前記第1および第2通信状態の双方が良好である場合に、前記更新プログラムのダウンロードを開始するステップと、を備える、プログラム配信方法。
    第1通信状態:ダウンロード開始前の判定基準時点における通信状態
    第2通信状態:ダウンロード開始前の判定基準時後の所定時点からダウンロード完了までのダウンロード期間中における通信状態
  8. 車両に搭載された対象機器を制御する車載制御装置の更新プログラムのダウンロードを制御する制御装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、
    前記更新プログラムを無線通信により受信する前記車両の無線通信部に関する下記の第1および第2通信状態を判定する判定部、および、
    前記第1および第2通信状態の双方が良好である場合に、前記更新プログラムのダウンロードを開始する処理部、として機能させる、コンピュータプログラム。
    第1通信状態:ダウンロード開始前の判定基準時点における通信状態
    第2通信状態:ダウンロード開始前の判定基準時後の所定時点からダウンロード完了までのダウンロード期間中における通信状態
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