JP2017227554A - 構造物検査システム - Google Patents

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賢治郎 橋爪
Kenjiro Hashizume
賢治郎 橋爪
拓也 三村
Takuya Mimura
拓也 三村
茂 赤松
Shigeru Akamatsu
茂 赤松
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Abstract

【課題】 従来のビルディングの外壁面の検査は、作業用足場を利用してビルディングの外壁面を昇降する作業員がテストハンマーによる擦過音を聴覚で診断し外壁面タイルの剥離の危険性などを検査する人手作業により行われる。しかしながら、作業員がビルディングの外壁面を昇降しなければならないので、このような人手作業は必ずしも安全ではない。
【解決手段】 ビルディングBの外壁面Fを擦過する擦過部400と、擦過部400が外壁面Fから離れないように擦過部400を移動させるマルチローターヘリコプター10と、擦過部400が外壁面Fを擦過するときに生じる擦過音を収集する擦過音収集部500と、擦過音収集部500が収集した擦過音を分析することにより、所定の基準に基づき、外壁面Fにおける異常エリアを決定するスーパーコンピューター50と、を備えるビルディング検査システムである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ビルディング検査システムなどの構造物検査システムに関する。
良品の無駄な排斥および不良品の見落としがなく、正確に缶内圧を検査することができる自動化された非破壊検査が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−242029号公報
ところで、本発明者は、自動化された非破壊検査がさらに多様な利用を目的としてより広く応用されることが望ましいと考えている。
たとえば、従来のビルディングの外壁面の検査は、作業用足場を利用してビルディングの外壁面を昇降する作業員がテストハンマーによる擦過音を聴覚で診断し外壁面タイルの剥離の危険性などを検査する人手作業により行われる。
しかしながら、作業員がビルディングの外壁面を昇降しなければならないので、このような人手作業は必ずしも安全ではない。
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、安全性を向上することが可能な構造物検査システムを提供することを目的とする。
第1の本発明は、構造物の壁面を擦過する擦過部と、
前記擦過部が前記壁面から離れないように前記擦過部を移動させる擦過部移動装置と、
前記擦過部が前記壁面を擦過するときに生じる擦過音を収集する擦過音収集部と、
前記擦過音収集部が収集した前記擦過音を分析することにより、所定の基準に基づき、前記壁面における異常エリアを決定する異常エリア決定部と、
を備えることを特徴とする構造物検査システムである。
第2の本発明は、前記擦過部移動装置は、機体と、プロペラを回転させる飛行用モーターを有する、前記機体に取付けられた飛行用モーターユニットと、前記飛行用モーターユニットを駆動する電池と、前記壁面への前記機体の衝突を防止する衝突防止ガード部材と、を有する飛行体であることを特徴とする第1の本発明の構造物検査システムである。
第3の本発明は、前記擦過部移動装置は、壁面走行体と、前記壁面に沿って前記壁面走行体を昇降させるワイヤと、を有するウインチ機構であることを特徴とする第1の本発明の構造物検査システムである。
第4の本発明は、前記擦過部は、前記壁面を擦過するローラーが取付けられたスティック部材を有し、
前記擦過音収集部は、前記擦過音を収集するマイクを有することを特徴とする第1の本発明の構造物検査システムである。
第5の本発明は、前記異常エリア決定部は、ディープラーニングを利用して前記異常エリアを決定することを特徴とする第1の本発明の構造物検査システムである。
本発明により、安全性を向上することが可能な構造物検査システムを提供することができる。
本発明における実施の形態のビルディング検査システムのブロック図 本発明における実施の形態のビルディング検査システムの模式的な部分正面図 本発明における実施の形態のビルディング検査システムの模式的な部分左側面図 本発明における実施の形態のビルディング検査システムの模式的な部分上面図 本発明における別の実施の形態(その一)のビルディング検査システムの模式的な部分左側面図 (a)本発明における別の実施の形態(その二)のビルディング検査システムの模式的な部分左側面図、(b)本発明における別の実施の形態(その三)のビルディング検査システムの模式的な部分左側面図 本発明における実施の形態のビルディング検査システムの壁面計測ルートの模式的な正面図 本発明における実施の形態のビルディング検査システムの一つの矩形エリアの擦過音データの説明図 本発明における実施の形態のビルディング検査システムの動作を説明する流れ図 本発明における実施の形態のビルディング検査システムの九つの隣接する矩形エリアの擦過音データの説明図
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
(A)はじめに、図1〜4を主として参照しながら、本発明における構造物検査システムの一例である本実施の形態のビルディング検査システムの構成について具体的に説明する。
ここに、図1は本発明における実施の形態のビルディング検査システムのブロック図であり、図2は本発明における実施の形態のビルディング検査システムの模式的な部分正面図であり、図3は本発明における実施の形態のビルディング検査システムの模式的な部分左側面図であり、図4は本発明における実施の形態のビルディング検査システムの模式的な部分上面図である。
左側面図および上面図においては、理解を容易にするために、ビルディングB、外壁面F、および外壁面タイルTについては断面が示されている(以下同様である)。
本実施の形態のビルディング検査システムにより、作業用足場を利用してビルディングBの外壁面Fを昇降する作業員がテストハンマーによる擦過音を聴覚で診断し外壁面タイルTの剥離の危険性などを検査する人手作業は不要になり、安全な自動化された非破壊検査が廉価に実現される。もちろん、このような人手作業が、本実施の形態のビルディング検査システムによる検査の結果を考慮して、外壁面Fの所定の箇所において必要に応じ追加的に行われてもよい。
ビルディングBの外壁面Fは、本発明における構造物の壁面の一例である。
なお、本発明における構造物の壁面が、ビルディングBの内壁面、橋梁の外壁面、またはガス貯蔵鋼材タンクの外壁面である変形例の実施の形態も、考えられる。このような変形例の実施の形態により、ビルディングBの内装壁紙の損傷、橋梁のボルトの緩み、またはガス貯蔵鋼材タンクの溶接の劣化などを検査する安全な自動化された非破壊検査が廉価に実現される。
本実施の形態のビルディング検査システムは、たとえば、マルチローターヘリコプター10と、マルチローターヘリコプター無線操縦装置20と、壁面計測装置30と、測位ステーション40と、スーパーコンピューター50と、を備える。
マルチローターヘリコプター10は、GPS(Global Positioning System)アンテナなどのGPS関連機器、ならびにジャイロセンサー、気圧センサー、加速度センサー、重力センサー、および地磁気センサーなどを有するシステムが搭載された、センサー搭載型ヘリコプターである。GPS疑似信号としての測位電波がマルチローターヘリコプター10から発信され、マルチローターヘリコプター10のGPS位置データが測位ステーション40などによる三角測量位置データを利用して補足される高精度な飛行制御機能が、実現される。
壁面計測装置30は、22メガヘルツ程度の広音域のA/D(Analog/Digital)変換フルパワー信号帯域幅に対応しており、マルチローターヘリコプター10に吊下げられる5ボルト2アンペア型計測装置である。
測位ステーション40は、たとえば、壁面計測装置30からの測位電波を二つの基準点にそれぞれ対応する二つの受信アンテナで無線受信することにより壁面計測装置30の三角測量位置データを生成するステーションである。壁面計測装置30の三角測量位置データは、壁面計測装置30へ無線送信される。もちろん、測位ステーション40のグローバルな座標データが、本実施の形態のビルディング検査システムによる検査に先立ってGPS位置データとして取得されてもよい。
スーパーコンピューター50は、ビルディングBの外壁面Fが擦過されるときに生じる擦過音のデジタル波形信号音声データを、ディープラーニングを利用して正常または異常の二種類のインデックスで分類する、FPGA(Field Programmable Gate Array)に構築されたコンピューターである。ボードのクラスター化による複数対象のリアルタイム並列処理が実現され、CAD(Computer−Aided Design)データとの連携などの、SoC(System−on−a−Chip)によるソフトウェアのオープン化が促進される。
(A1)マルチローターヘリコプター10についてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
マルチローターヘリコプター10は、たとえば、機体11と、衝突防止ガード部材13Lおよび13Rと、飛行用モーターユニット100と、LiPo(Lithium Polymer)電池200と、コントロールユニット300と、無線送受信部310と、を有する飛行体である。
機体11は、屋外での風の影響が少ないスケルトン形状を有し、2キログラム以上のペイロードに対応している。
飛行用モーターユニット100は、プロペラ121、122、123および124を回転させる飛行用モーター111、112、113および114を有する、機体11に取付けられたユニットである。
LiPo電池200は、飛行用モーターユニット100を駆動する電池である。LiPo電池200がマルチ電池ユニット構成を有し、使用済み電池ユニットが軽量化のために機体11から安全に落下される飛行時間延長機能が、実装されていてもよい。
LiPo電池200は、本発明における電池の一例である。
なお、本発明における電池が、電解質が液体であるリチウムイオン電池、一次電池であるリチウム電池、または燃料電池である変形例の実施の形態も、考えられる。
衝突防止ガード部材13Lおよび13Rは、外壁面Fへの機体11の衝突を防止する部材である。
マルチローターヘリコプター10は、擦過部400が外壁面Fから離れないように擦過部400を移動させる手段である。本実施の形態においては、擦過部400を有する壁面計測装置30が壁面計測装置吊下げ部材12を利用してマルチローターヘリコプター10の機体11に吊下げられ、壁面計測装置30が移動させられる。
マルチローターヘリコプター10は、本発明における擦過部移動装置の一例である。
なお、本発明における擦過部移動装置が、本発明における別の実施の形態(その一)のビルディング検査システムの模式的な部分左側面図である図5に示されているように、壁面走行体1011と、外壁面Fに沿って壁面走行体1011を昇降させるワイヤ1012と、ウインチ用モーターユニット1100と、を有するウインチ機構1010である変形例の実施の形態も、考えられる。このような変形例の実施の形態においては、ワイヤ1012の上端部がビルディングBの屋上に取付けられたウインチ用モーターユニット1100に連結され、ワイヤ1012の下端部が壁面走行体1011に連結され、壁面計測装置30が壁面計測装置吊下げ部材12を利用して壁面走行体1011に吊下げられ、壁面計測装置30が移動させられる。もちろん、壁面走行体1011は自走式走行体であってもよく、このような場合にはワイヤ1012がビルディングBの屋上に向かって渦巻ばねリールなどにより弛まないように牽引されていれば十分である。
(A2)壁面計測装置30についてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
壁面計測装置30は、たとえば、擦過部400と、擦過音収集部500と、測位電波発信器600と、電源ユニット700と、バックアップメモリ800と、コントロールユニット900と、無線送受信部910と、を有する。
擦過部400は、ビルディングBの外壁面Fを擦過する手段であり、外壁面Fを擦過するローラー421、422および423が取付けられたスティック部材411、412および413を有する。ローラー421、422および423は、5ミリメートル程度の厚み、および20〜30ミリメートル程度の直径を有するスチールタイヤである。スティック部材411、412および413は、100〜400ミリメートル程度の長さを有するスチール柱材である。もちろん、スティック部材411、412および413の長さは、調節可能であってもよい。
なお、擦過部400が、(a)本発明における別の実施の形態(その二)のビルディング検査システムの模式的な部分左側面図である図6(a)に示されているように、二つのローラー421aおよび421bが取付けられている、基端部411aが矢印の方向に回動可能なスティック部材411を有する、または(b)本発明における別の実施の形態(その三)のビルディング検査システムの模式的な部分左側面図である図6(b)に示されているように、ローラー421が取付けられている先端部411bが矢印の方向に回動可能なスティック部材411を有する変形例の実施の形態も、考えられる。このような変形例の実施の形態においては、スティック部材411、412および413を、壁面計測装置30が上昇しているか下降しているかに応じて、壁面計測装置30の下側において鉛直面内で壁面計測装置30の移動向きと反対の向きに突出させることにより、擦過部400が外壁面Fの凹凸などに起因する衝撃抵抗で破損してしまう恐れはほぼなくなる。
また、スティック部材411、412および413が、(1)壁面計測装置30の上側において鉛直面内で壁面計測装置30の移動向きと反対の向きに突出させられる、または(2)水平面内で左向きまたは右向きに突出させられる変形例の実施の形態も、考えられる。
また、(α)擦過部400を外壁面Fに吸着させる手段、(β)距離センサーによる測定を利用して、壁面計測装置30と外壁面Fとの間の距離を一定に保持する手段、または(γ)外壁面Fを被覆するネット、または外壁面Fに敷設されたレールまたはケーブルによる束縛を利用して、壁面計測装置30の移動を外壁面Fに制限する手段などによる、外壁面Fからの擦過部400の浮上りを防止する機構が設けられている変形例の実施の形態も、考えられる。たとえば、本発明における構造物の壁面がガス貯蔵鋼材タンクの外壁面である変形例の実施の形態においては、マグネットタイヤであるローラー421、422および423を利用することにより、擦過部400を外壁面Fに吸着させる手段が実現される。
擦過音収集部500は、擦過部400が外壁面Fを擦過するときに生じる擦過音を収集する手段であり、擦過音を収集するマイク511、512および513を有する。マイク511、512および513は、スティック部材411、412および413の外壁面Fと反対の面に取付けられた高感度マイクである。
測位電波発信器600は、測位ステーション40が壁面計測装置30の三角測量を行うことができるように測位電波を発信する発信器である。
無線送受信部910は、空間データリアルタイム伝送リンクシステムに対応しており、測位ステーション40による壁面計測装置30の三角測量位置データを測位ステーション40から無線受信し、壁面計測装置30の三角測量位置データ、および擦過音収集部500による擦過音データをスーパーコンピューター50へ無線送信する手段である。
バックアップメモリ800は、無線送受信障害の発生などを考慮して、壁面計測装置30の三角測量位置データ、および擦過音収集部500による擦過音データなどをバックアップデータとして記録するメモリである。
なお、バックアップメモリ800が、機体11に内蔵された、または機体11に外付けされたメモリである変形例の実施の形態も、考えられる。
(A3)スーパーコンピューター50についてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
スーパーコンピューター50は、擦過音収集部500が収集した擦過音を分析することにより、所定の基準に基づき、ディープラーニングを利用して外壁面Fにおける異常エリアを決定する手段である。
スーパーコンピューター50は、本発明における異常エリア決定部の一例である。
なお、本発明における異常エリア決定部が、FFT(Fast Fourier Transform)解析による周波数パターンマッチングを利用して外壁面Fにおける異常エリアを決定するPC(Personal Computer)である変形例の実施の形態も、考えられる。
(B)つぎに、図7および8を主として参照しながら、本実施の形態のビルディング検査システムの動作について具体的に説明する。
ここに、図7は本発明における実施の形態のビルディング検査システムの壁面計測ルートRの模式的な正面図であり、図8は本発明における実施の形態のビルディング検査システムの一つの矩形エリアAの擦過音データの説明図である。
ビルディングBの外壁面Fは上下方向の行数I(=7)および左右方向の列数J(=9)でI×J(=63)個の矩形エリアAに分割されており、壁面計測装置30は壁面計測ルートRに沿って昇降させられ、第1行第1列の矩形エリアA、第2行第1列の矩形エリアA、第3行第1列の矩形エリアA、…がこの順番に検査される。後により具体的に説明されるように、第i行第j列(1≦i≦I、1≦j≦J)の各々の矩形エリアAが正常エリアであるか異常エリアであるかが、各々の矩形エリアAの擦過音データが他の矩形エリアAの擦過音データとの比較において異常であるか否かに応じて決定される。本実施の形態においては、矩形エリアAは100〜150センチメートル程度の高さhおよび幅wを有し、壁面計測装置30が矩形エリアAの中心Oを通過する時刻t=0を基準とした0.04〜0.06秒程度の微小期間における擦過音データとして収集された矩形エリアAの擦過音データが無線送受信を利用してスーパーコンピューター50に入力される。
矩形エリアAの中心Oと、外壁面タイルTの剥離の危険性などがある隙間が存在する異常個所と、の間の距離が経験的に取得された値δ以内であれば、異常個所の影響が矩形エリアAの擦過音データにおいて発現することが知られている場合には、矩形エリアAの対角線の長さの半分がδ以下であるとき、すなわち、
(数1)
(h2+w21/2/2≦δ
が満足されるとき、異常個所が見落とされてしまう恐れはほぼなくなる。
言うまでもなく、矩形エリアAの高さhおよび幅wが小さいほど、検査精度は高くなる。しかしながら、矩形エリアAの高さhおよび幅wが小さいほど、矩形エリアAの個数I×Jは大きくなるので、扱うべき擦過音データのデータ量は多くなる。
本発明における実施の形態のビルディング検査システムの動作を説明する流れ図である図9を主として参照しながら、本実施の形態のビルディング検査システムの動作、および本発明に関連する発明における構造物検査方法の一例である本実施の形態のビルディング検査方法についてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
壁面計測装置吊下げ部材12を利用してマルチローターヘリコプター10の機体11に吊下げられた壁面計測装置30が、移動させられる(ステップS101)。本実施の形態においては、マルチローターヘリコプター無線操縦装置20による手動飛行制御が行われる。もちろん、GPS位置データおよび三角測量位置データを利用する自動飛行制御または半自動飛行制御が、行われてもよい。
擦過音収集部500は、擦過部400が外壁面Fを擦過するときに生じる擦過音を収集する(ステップS102)。本実施の形態においては、マイク511、512および513が矩形エリアAの中心O近傍で収集した擦過音が合成された音の音声データが矩形エリアAの擦過音データとして収集される。もちろん、マイク511、512および513が矩形エリアAの中心O近傍で収集した擦過音の各々の音声データが、矩形エリアAの擦過音データとして別々に収集されてもよい。
無線送受信部910は、測位ステーション40による壁面計測装置30の三角測量位置データを測位ステーション40から無線受信し、壁面計測装置30の三角測量位置データ、および擦過音収集部500による擦過音データをスーパーコンピューター50へ無線送信する(ステップS103)。
そして、各々の矩形エリアAの擦過音データが、無線送受信を利用してスーパーコンピューター50に入力される。
スーパーコンピューター50は、ディープラーニングを利用して外壁面Fにおける異常エリアを決定する(ステップS104)。たとえば、本発明における実施の形態のビルディング検査システムの九つの隣接する矩形エリアAの擦過音データの説明図である図10に示されているように、第4行第5列の矩形エリアAの擦過音データは他の隣接する矩形エリアAなどの擦過音データとの比較において異常であるので、第4行第5列の矩形エリアAは異常エリアであると決定される。本実施の形態においては、異常エリアの決定は、決定に必要な最小限度の擦過音データが取得されると、直ちに行われてつぎつぎと作業員に通知される。もちろん、異常エリアの決定は、全ての擦過音データが取得されてから、一括して行われてもよい。
なお、本発明に関連する発明におけるプログラムは、上述された本発明に関連する発明における構造物検査方法の全部または一部のステップ(または、工程、動作もしくは作用など)の動作をコンピューターに実行させるためのプログラムであり、コンピューターと協働して動作するプログラムである。
また、本発明に関連する発明における記録媒体は、上述された本発明に関連する発明における構造物検査方法の全部または一部のステップ(または、工程、動作もしくは作用など)の全部または一部の動作をコンピューターに実行させるためのプログラムを記録する記録媒体であり、コンピューターにより読取り可能であり、読取られたプログラムがコンピューターと協働して利用される記録媒体である。
なお、上述された「一部のステップ(または、工程、動作もしくは作用など)」は、それらの複数のステップの内の、一つまたは幾つかのステップを意味する。
また、上述された「ステップ(または、工程、動作もしくは作用など)の動作」は、ステップの全部または一部の動作を意味する。
また、本発明に関連する発明におけるプログラムは、インターネットなどの伝送媒体、または光、電波または音波などの伝送媒体の中を伝送し、コンピューターにより読取られ、コンピューターと協働して動作してもよい。
また、記録媒体としては、ROM(Read Only Memory)などが含まれる。
また、上述された本発明におけるコンピューターは、CPU(Central Processing Unit)などの純然たるハードウェアに限らず、ファームウェア、OS(Operating System)、そしてさらに周辺機器を含んでもよい。
なお、上述したように、本発明における構成は、ソフトウェア的に実現されてもよいし、ハードウェア的に実現されてもよい。
本発明における構造物検査システムは、安全性を向上することができ、ビルディング検査システムなどの構造物検査システムに利用する目的に有用である。
10 マルチローターヘリコプター
11 機体
12 壁面計測装置吊下げ部材
13L、13R 衝突防止ガード部材
20 マルチローターヘリコプター無線操縦装置
30 壁面計測装置
40 測位ステーション
50 スーパーコンピューター
100 飛行用モーターユニット
111、112、113、114 飛行用モーター
121、122、123、124 プロペラ
200 LiPo電池
300 コントロールユニット
310 無線送受信部
400 擦過部
411、412、413 スティック部材
411a 基端部
411b 先端部
421、421a、421b、422、423 ローラー
500 擦過音収集部
511、512、513 マイク
600 測位電波発信器
700 電源ユニット
800 バックアップメモリ
900 コントロールユニット
910 無線送受信部
1010 ウインチ機構
1011 壁面走行体
1012 ワイヤ
1100 ウインチ用モーターユニット
B ビルディング
F 外壁面
T 外壁面タイル
A 矩形エリア
R 壁面計測ルート

Claims (5)

  1. 構造物の壁面を擦過する擦過部と、
    前記擦過部が前記壁面から離れないように前記擦過部を移動させる擦過部移動装置と、
    前記擦過部が前記壁面を擦過するときに生じる擦過音を収集する擦過音収集部と、
    前記擦過音収集部が収集した前記擦過音を分析することにより、所定の基準に基づき、前記壁面における異常エリアを決定する異常エリア決定部と、
    を備えることを特徴とする構造物検査システム。
  2. 前記擦過部移動装置は、機体と、プロペラを回転させる飛行用モーターを有する、前記機体に取付けられた飛行用モーターユニットと、前記飛行用モーターユニットを駆動する電池と、前記壁面への前記機体の衝突を防止する衝突防止ガード部材と、を有する飛行体であることを特徴とする請求項1に記載の構造物検査システム。
  3. 前記擦過部移動装置は、壁面走行体と、前記壁面に沿って前記壁面走行体を昇降させるワイヤと、を有するウインチ機構であることを特徴とする請求項1に記載の構造物検査システム。
  4. 前記擦過部は、前記壁面を擦過するローラーが取付けられたスティック部材を有し、
    前記擦過音収集部は、前記擦過音を収集するマイクを有することを特徴とする請求項1に記載の構造物検査システム。
  5. 前記異常エリア決定部は、ディープラーニングを利用して前記異常エリアを決定することを特徴とする請求項1に記載の構造物検査システム。
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