JP2017226134A - 画像転写方法及び画像転写シート - Google Patents

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智子 森井
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Abstract

【課題】
基材シートにトナープリンタにより鏡像で印刷して形成した画像層を転写対象物に正像で転写するための画像転写方法において、転写後の「糊残り」や「糊層の厚みのばらつき」の問題を解決し、転写作業の簡略化とコストの削減、仕上がりの均質化を図る。
【解決手段】
セパレータの表面に糊層を形成して成る糊付シートの糊層に基材シートの画像層側を圧着して画像層を転写した後に基材シートを剥離する第1転写工程と、画像層に対して離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有する糊除去フィルムを、画像層を含む糊層に圧着して貼付するフィルム貼付工程と、セパレータを剥離した後に糊層裏面を転写対象物に圧着して画像層を転写する第2転写工程と、糊除去フィルムを剥離して画像層以外の転写対象物表面に付着した糊層を除去する糊除去工程とから成ることを特徴とする、画像転写方法。
【選択図】 図4

Description

本発明は、転写対象物に任意の画像を転写するための画像転写方法と画像転写シートに関し、より詳しくは、基材シートにトナープリンタで印刷して形成した画像層を転写対象物に転写するための画像転写方法と画像転写シートに関する。
画像を転写対象物に転写する転写印刷としては、水転写、熱転写、昇華転写、乾式転写等の技術が知られている。中でも、基材シート上に仮着した画像層の裏面に接着剤を塗布した上で、押圧によって画像層を転写対象物の表面に移行させて接着する乾式転写は、転写時に画像に縁が残らないため、転写対象物に直接印刷したように見え、カッティングプロッター等による後処理も不要といった特徴を有する。
かかる乾式転写のための転写シートおよびその製造方法として、たとえば特許文献1に記載の乾式転写紙およびその製造法のような先行技術(以下「先行技術」という。)が提案されている。かかる先行技術によれば、画像層以外の領域に接着剤を塗布しないので、転写対象物が汚染されないという利点を有する。しかし、先行技術では、画像層を光遮蔽像とした上で露光処理により感光性材料を変性させて硬化させる工程を含むため、画像層は当然に光を遮蔽しなければならず、画像の色彩や色調は制約を受けざるを得ない。また、感光性材料への光照射の工程、光照射後に未硬化の感光性材料を溶媒によって除去する工程等が必要とされ、製造工程が複雑かつ高コストとなるだけでなく、溶媒等を使用することによる環境負荷の問題を有するものであった。
特開平6−210963号公開公報
本願発明者は、従前よりかかる乾式転写技術の簡便化に取り組み、非特許文献1に記載の製品「スマートペーパー(商品名:以下「従来技術」という。)」を開発して製造販売してきたところである(出願人ウェブサイト:URL:http://ing-global.net/)。従来技術は、表面に離型可能処理を施したPET(ポリエチレンテレフタラート)製の基材シート上にレーザープリンター等のトナー印刷によって画像を印刷して画像層を形成し、該画像層上にアクリル系の水溶性糊料を塗布し乾燥させて糊層を形成した後、基材シートを転写対象物に密着させて押圧を加え、基材シートを剥離すると画像層のみが転写対象物に接着され転写が完了するものである。該従来技術は、工程が極めて簡易であるだけでなく、溶剤等を使用しないため環境負荷の問題も生じない。また、転写に際して水を使用せず熱も加えないため、金属、ガラス、合成樹脂はもとより紙、木、皮革、繊維(布)、陶器まで適用可能な転写対象物の素材が幅広い。さらに、画像層を柔軟な基材シート上に仮着させた上で転写するため、直接プリンターを通せない立体物や曲面にも転写可能である。以上により、従来技術は乾式転写のコスト低減、適用範囲の拡大、作業の簡易化・効率化の効果を奏するものである。
「スマートペーパー」の説明(出願人ウェブサイトのページ)URL:http://ing-global.net/smartpaper/index.html?id=movie
従来技術では画像層への糊層の形成のために糊料をスポンジ等により手作業で塗布していたが、画像層以外の部分に糊料を付着させないように塗布するには作業の難度が高く、画像層の外側に糊料がはみ出ることは避けられなかった。発明者の調製した水溶性糊料を用いれば表面張力によってはみ出した糊料の相当部分は画像層に吸引されるものの、一部の糊料は画像層外に残存して「糊残り」が生じていた。そのため、画像の転写後に転写対象物の表面に付着した糊層の除去が必要となり、画像転写の手間とコストを増加させていた。また、糊料の塗布は手作業故に糊層の厚みにばらつきが発生するため、転写画像の仕上がりにも作業者の個人差が生じるという問題もあった。
一方、転写対象物の色が画像の色と同一あるいは近似しているために転写画像が視認しにくくなる場合や、素材が透明や半透明の転写対象物において転写面の反対側から画像の裏面を視認させないようにしたい場合には、画像層の背後に白色の被覆画像層を形成するいわゆる「裏打ち」が必要となる。従来技術では、基材シート上に画像層を印刷した後、白色の被覆画像層を重ねて印刷するという二重印刷を行うか、別途白色の顔料箔を作成して印刷した画像層に重ねて貼り付けることによりかかる「裏打ち」を行っていた。しかし、二重印刷による「裏打ち」には白色の塗料が適用可能な高価なプリンターが必要であり、被覆画像層の原稿の作成や顔料箔の作成・貼付の作業も、転写作業全体の手間とコストを増大させるという問題があった。
本願発明は、かかる「糊残り」や「糊層の厚みのばらつき」の問題、及び「裏打ち」に関する問題を解決し、転写作業の簡略化とコストの削減、仕上がりの均質化を図ることを課題とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載した画像転写方法は、画像層に糊料を塗布して乾燥させることで糊層を形成する糊層形成工程と、転写対象物に基材シートの画像層側を圧着して画像層を転写した後に基材シートを剥離する転写工程と、画像層に対して離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有する糊除去フィルムを画像層を含む転写対象物の表面に圧着してから剥離して画像層以外の転写対象物表面に付着した糊層を除去する糊除去工程とから成ることを特徴とする。
まず、糊層形成工程と転写工程は従来技術と同様である。次に、糊除去工程は、従来は画像層外にはみ出した糊層をアルコール等の溶剤を含ませたスポンジ等を用いて手作業で除去していたが、画像層を傷めないように糊層を除去する作業には手間が掛かり、また、アルコールは塩化ビニル等の転写対象物の表面を傷める場合があった。そこで、本発明では、はみ出した糊層を含む転写対象物の表面全体に糊除去フィルムを圧着してその後剥離する方法に代えている。糊除去フィルムは、画像層に対しては離型性を有するとともに、糊層に対しては易接着性を有する極薄の透明又は半透明のフィルムである。具体的には、糊料がアクリル系エマルジョンタイプの場合は、表面が同じアクリル系あるいはポリウレタン系の素材から成る易接着フィルムが適用可能である。易接着フィルムの厚さは6〜50μmが適当であるが、この範囲で耐裂性を保持できる範囲で可能な限り薄いものが好適である。また、PET(ポリエチレンテレフタラート)の基材上にアクリル樹脂による吸着層を設け、粘着剤を用いることなく吸着力を発揮する自己吸着フィルムも適用可能である。
転写対象物に画像を転写後にかかる糊除去フィルムを圧着すると、画像層の部分では糊層が糊除去フィルムに接触しないが、画像層からはみ出た糊層は易接着性を有する糊除去フィルムに吸着し、糊除去フィルムを剥離する際に転写対象物表面からまとめて除去される。かかる方法により「糊残り」の処理は大幅に簡略化される。
次に、請求項2に記載した画像転写方法は、セパレータの表面に糊層を形成して成る糊付シートを転写対象物に貼付した後に、セパレータを剥離して糊層のみを転写対象物に付着させる糊層形成工程と、糊層に基材シートの画像層側を圧着して画像層を転写した後に基材シートを剥離する転写工程と、画像層に対して離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有する糊除去フィルムを画像層を含む糊層に圧着した後に剥離して画像層以外の転写対象物表面に付着した糊層を除去する糊除去工程とから成ることを特徴とする。
本願発明者は、前記糊除去フィルムにより転写対象物表面の画像層以外の部分に存在する糊層をまとめて除去可能である点に着目し、糊層を基材シート側に設けるのではなく、あらかじめ転写対象物側の広範囲に糊層を設けておき、基材シートの画像層側を圧着して糊層に画像層を転写した後、糊除去フィルムで画像層以外の部分の糊層全体を除去するという逆転の発想に至ったものである。
あらかじめ糊層を設けるために、糊料を手作業で転写対象物の表面に塗布しても良いが、
セパレータ上に糊層を形成した基材レスの糊付シートを用いれば、均一な厚みの糊層を一回の工程で転写対象物の表面に付着させることが可能となり、糊付け工程が大幅に簡略化できる。なお、セパレータは糊層に対して離型性を有するものとし、たとえば、糊料がアクリル系エマルジョンタイプの場合は、紙の表面にシリコン皮膜を形成したシリコン処理紙が好適である。なお、糊除去フィルムとして前記易接着フィルムあるいは前記自己吸着フィルムが適用可能な点は請求項1に記載の発明と同様である。
次に、請求項3に記載した画像転写方法は、セパレータの表面に糊層を形成して成る糊付シートの糊層に基材シートの画像層側を圧着して画像層を転写した後に基材シートを剥離する第1転写工程と、画像層に対して離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有する糊除去フィルムを、画像層を含む糊層に圧着して貼付するフィルム貼付工程と、セパレータを剥離した後に糊層裏面を転写対象物に圧着して画像層を転写する第2転写工程と、糊除去フィルムを剥離して画像層以外の転写対象物表面に付着した糊層を除去する糊除去工程とから成ることを特徴とする。
本願発明に係る画像転写方法はいずれも、糊層を介して画像層を転写対象物に接着するものであり、糊除去フィルムの画像層への貼付のタイミングは、画像層の転写対象物への転写完了の前後を問わない。であるならば、糊付シートの糊層に画像層を接着した上で先に基材シートを剥離し(第1転写工程)、あらかじめ糊除去フィルムを画像層上に貼り付けておき(フィルム貼付工程)、転写対象物への転写の直前にセパレータを剥離して、露出した糊層で画像層を転写対象物の表面に接着すること(第2転写工程)が可能である。なお、糊除去工程は請求項1又は2に記載の転写方法と共通である。
かかる構成によれば、フィルム貼付工程の完了時点で、糊層とその上面に転写された画像層は、上面を糊除去フィルム、下面をセパレータにより被覆された状態となり、いずれも外部に露出しない。そのため、転写対象物への転写を待つ間に、糊層が不用意に他の物品に付着したり画像層が傷ついたりするおそれがなくなり、従来のシールやステッカーと同様の製品として保管し流通させることが可能となる。そして、転写対象物の準備ができた時点でセパレータを剥離して糊層の下面を露出させ、転写対象物の所望の表面に圧着し(第2転写工程)、糊除去フィルムを剥離することにより画像層以外の部分の糊層が除去され(糊除去工程)、画像転写が完了する。さらに、第1転写工程において不透明の基材シートが剥離され、画像層が透明又は半透明の糊除去フィルムで被覆されているため、セパレータを剥離した時点では上方から画像層が視認できる状態となる。このため、糊層が透明であれば、第2転写工程において画像及び糊層越しに転写対象物が透視できるので、画像の転写位置の位置決めが容易になるという効果も奏する。なお、請求項5に記載した発明は、請求項3に記載の画像転写方法のフィルム貼付工程が完了した時点で得られる画像転写シートである。
なお、請求項3に記載した画像転写方法では、第2転写工程の前に糊付シートのセパレータを剥離するが、画像が相当に大きなものである場合には、セパレータの剥離の際に糊層とともに画像層が引っ張られて糊除去フィルムとの間に隙間が生じ、画像層の損傷等の悪影響を与えるおそれがある。この問題を回避するためには、画像層に対し離型性を有する糊除去フィルムにも適度の粘着力を与えておくことが望ましい。具体的には、糊除去フィルムとして表面にアクリル系微粘着剤層を備える微粘着フィルムを適用することが好適である。発明者による検証試験では、微粘着剤層の粘着力が0.3〜3N/25mmの範囲であれば、糊除去フィルムが画像層に対して離型性を有するとともに、セパレータの剥離の際に画像層と糊除去フィルムとの間に隙間が生じないことが確認されている。
次に、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像転写方法であって、糊層を白色又は任意の色の色素により着色した有色の糊料によって構成したことを特徴とする。
たとえば、アクリル系エマルジョンタイプの糊料の色は透明又は乳白色の半透明であるが、あらかじめ白色の顔料を添加することで糊層の色を白色の不透明とすることができる。かかる白色の糊層を有する糊付シートを使用すれば、画像層に対し糊層自体が白色の「裏打ち」となるので、白色の塗料が適用できるプリンターで二重印刷する必要がなくなり、「裏打ち」の工程そのものが不要となる。また、糊料に添加する色素を黒色とすれば、画像の色が白っぽい場合にコントラストを明瞭化でき、銀色にすれば画像を金属調に見せるといった効果も期待できる。なお、請求項6に記載した発明は、請求項3に記載の画像転写方法において、糊層を白色又は任意の色の色素により着色した有色の糊料によって構成した場合において、フィルム貼付工程が完了した時点で得られる画像転写シートである。
ところで、請求項1乃至3に係るいずれの画像転写方法によっても、最終的に画像層の部分以外の糊層はすべて除去されてしまうため、白色の糊層を画像を縁取る形で残すことはできない。
そこで、発明者はこの問題を請求項5に記載の発明により解決した。具体的には、画像を縁取るやや大きなベタ塗りの被覆画像の原稿を作成し、これを用いてあらかじめ基材シートに被覆画像層をクリア(透明)トナーで印刷しておき、その上に重ねて画像層を印刷した上で請求項2又は3の画像転写方法を適用する。この際、糊層には白色の顔料を添加したものを用いる。かかる構成によれば、転写対象物上に白色の糊層により転写された画像層は、その上面を縁取る形でやや大きな透明の被覆画像層により被覆された状態となる。そして、糊除去工程では、透明の被覆画像層の上から貼付された糊除去フィルムが被覆画像層の外側の糊層のみを除去するため、結果的に画像層を縁取る形で白色の糊層が残存し、「裏打ち」が完了するのである。
本発明は、以下のような効果を奏する。
(1)請求項1に係る画像転写方法によれば、転写された画像からはみ出した糊層を糊除去フィルムを圧着して剥がすだけで簡単に除去でき「糊残り」の問題を防げるため、糊除去工程が大幅に簡略化でき、転写作業のコストや作業負担を低減できる。
(2)請求項2に係る画像転写方法によれば、(1)に加えて、転写対象物に糊付シートを貼り付けてセパレータを剥がすだけで均一の厚さの糊層を形成できるため、手作業による糊料の塗布に比べて糊層形成工程が大幅に簡略化でき、また、「糊層の厚みのばらつき」も防げる。これにより、転写作業のコストをさらに低減できるだけでなく、画像転写の仕上がりも均質化できる。
(3)請求項3に係る画像転写方法によれば、(1)に加えて、基材シートの画像層側に糊付シートを貼り付けるだけで均一の厚さの糊層を形成できるため、(2)と同様の効果を奏するだけでなく、フィルム貼付工程が完了した時点で、取り扱いや保管が容易な請求項6に記載の画像転写シートが得られる。
(4)請求項4に係る画像転写方法あるいは請求項7に係る画像転写シートによれば、白色の塗料を適用可能なプリンターを用いることなく画像の「裏打ち」が可能となり、転写対象物の色に影響されない画像の転写が可能となるので、転写画像や転写対象物の選択の自由度が向上する。
(第一実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、請求項1に記載した発明に対応する本願発明の第一実施形態に係る画像転写方法の工程を示す連続図である。該第一実施形態は、従来技術により転写対象物に画像層を転写した後、画像層からはみ出た糊層を糊除去フィルムの貼付・剥離により除去する方法である。より具体的には、以下の工程から成る。
<糊層形成工程>
(イ)基材シートSの表面にトナープリンターにより画像層Gを印刷した後、(ロ)画像層Gに糊料を塗布してドライヤー等を用い乾燥させて糊層Pを形成する。この際、糊層Pが画像層Gからはみ出し、はみ出し部分Prが生じる。
<転写工程>
(ハ)基材シートSを反転させて転写対象物O上に位置決めして設置し、(ニ)基材シートS上から押圧を加えて画像層Gを接着した後、(ホ)基材シートSを剥離する。これにより画像層Gが転写対象物Oに転写され、その周囲にはみ出し部分Prの糊層Pが露出した状態となる。
<糊除去工程>
(ヘ)画像層Gの上から糊層Pのはみ出し部分Prを含む範囲を覆う形で糊除去フィルムFを設置し、(ト)その上から押圧を加える。この際、画像層Gにはできるだけ押圧を加えず、はみ出し部分Prの部分にのみ押圧を加える。(チ)その後、糊除去フィルムFを剥離すると、画像層Gは転写対象物O上に残るが、糊層Pのはみ出し部分Prのみが糊除去フィルムFに吸着したまま転写対象物Oの表面から除去され、画像層Gの転写が完了する。
(第二実施形態)
図2は、請求項2に記載した発明に対応する本願発明の第二実施形態に係る画像転写方法の工程を示す連続図である。該第二実施形態は、基材シートに糊を塗布して画像層に糊層を設ける代わりに、転写対象物側に糊付シートを貼り付けて糊層を設け、画像層の転写後、第一実施形態と同様に、画像層からはみ出た糊層を糊除去フィルムの貼付・剥離により除去する方法である。より具体的には、以下の工程から成る。
<糊層形成工程>
(イ)セパレータBの表面に糊層Pを形成してなる糊付シートPSを転写対象物Oに貼付した後に、(ロ)セパレータBを剥離して糊層Pのみを転写対象物Oに付着させる。
<転写工程>
(ハ)基材シートSの上の画像層Gを糊層Pに当接させ、(ニ)基材シートS上から押圧を加えて画像層Gを接着した後、基材シートSを剥離する。これにより画像層Gが転写対象物Oに転写され、画像層G以外の部分では糊層Pが露出した状態となる。
<糊除去工程>
(ホ)画像層Gを含む糊層Pの全範囲を覆う形で糊除去フィルムFを設置し、(ヘ)その上から押圧を加える。この際、画像層Gにはできるだけ押圧を加えず、糊層Pが露出した部分にのみ押圧を加える。(ト)その後、糊除去フィルムFを剥離すると、画像層Gは転写対象物O上に残るが、画像層G以外の部分の糊層Pは糊除去フィルムFに吸着したまま転写対象物Oの表面から除去され、画像層Gの転写が完了する。
(第三実施形態)
図3は、請求項3に記載した発明に対応する本願発明の第三実施形態に係る画像転写方法の工程を示す連続図である。該第三実施形態は、基材シートの画像層側に糊付シートを貼り付け、一旦、糊層とそれに接着された画像層をセパレータと糊除去フィルムとで挟んだ状態とする。その後、転写対象物に画像層を転写し、糊除去フィルムを剥離して画像層以外の糊層を除去する方法である。より具体的には、以下の工程から成る。
<第一転写工程>
(イ)作業台上に糊層Pを上面にして設置した糊付シートPSに基材シートSの画像層G側を当接させ、(ロ)基材シートS上から押圧を加えて画像層Gを糊層Pに接着した後、基材シートSを剥離する。
<フィルム貼付工程>
(ハ)引き続き作業台上で、画像層Gを含む糊層Pの全範囲を覆う形で糊除去フィルムFを設置し、(ニ)その上から押圧を加える。この際、画像層Gにはできるだけ押圧を加えず、糊層Pが露出した部分にのみ押圧を加える。この時点で、図4に示す如く、上から糊除去フィルムF、画像層G、糊層P、セパレータBが順に積層された4層構造の画像転写シートX1が得られる。
<第二転写工程>
(ホ)画像転写シートX1からセパレータBを剥離して糊層Pの裏面を露出させた後、(へ)これを転写対象物O上に位置決めして設置し、(ト)糊除去フィルムF上から押圧を加えて画像層Gを転写対象物Oに転写する。
<糊除去工程>
(チ)糊除去フィルムFを剥離する。その結果、画像層Gは転写対象物O上に残るが、画像層G以外の部分の糊層Pは糊除去フィルムFに吸着したまま転写対象物Oの表面から除去され、画像層Gの転写が完了する。
(第四実施形態)
図5は、請求項5に記載した画像転写シートを製造するための本願発明の第四実施形態に係る画像転写方法の工程を示す連続図である。該第四実施形態は、第三実施形態の転写方法において、さらに「裏打ち」を施して白色の縁取りを有する画像を転写対象物に転写するものである。より具体的には、以下の工程から成る。
<第一転写工程>
(イ)本第四実施形態では、あらかじめ基材シートSに画像層Gの画像を縁取る形の被覆画像層gをクリア(透明)トナーで印刷し、その上に重ねて画像層Gを印刷する。すなわち、本実施形態における画像層は、被覆画像層gと画像層Gの二層構造を成し、画像層Gの外側を被覆画像層gが縁取る形となる。一方、本実施形態では、糊層Pは白色の顔料を添加した糊料を使用するものとする。そして、第三実施形態と同様に、作業台上に糊層Pを上面にして設置した糊付シートPSに基材シートSの画像層G側を当接させ、(ロ)基材シートS上から押圧を加えて画像層Gを糊層Pに接着した後、基材シートSを剥離する。
<フィルム貼付工程>
第三実施形態と同じく(ハ)糊除去フィルムFを設置し、(ニ)その上から押圧を加える。この時点で、上から糊除去フィルムF、被覆画像層g、画像層G、糊層P、セパレータBが順に積層された5層構造の画像転写シートX2が完成する。
<第二転写工程>
第三実施形態と同じく(ホ)画像転写シートX2からセパレータBを剥離して糊層Pの裏面を露出させた後、(へ)これを転写対象物O上に位置決めして設置し、(ト)糊除去フィルムF上から押圧を加えて画像層Gを転写対象物Oに転写する。
<糊除去工程>
(チ)糊除去フィルムFを剥離する。その結果、被覆画像層gと画像層Gは転写対象物O上に残るが、被覆画像層gの外側の部分の糊層Pは糊除去フィルムFに吸着したまま転写対象物Oの表面から除去される。前述のとおり、被覆画像層gはクリア(透明)トナーで印刷されており、また、糊層Pは白色であるため、画像層Gの外側の被覆画像層Bgにおいては下の糊層Pの白色が透過して表れる。その結果、画像層Gが白色で縁取られた形となり、「裏打ち」された転写が完了する。
以上、本発明に係る画像転写方法及び画像転写シートの具体的な構成について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において改良または改変が可能であり、それらは本発明の技術的範囲に属するものである。
本発明によれば、普及型のトナープリンターで印刷した任意の画像を所望の転写対象物に極めて簡易に転写できるため、従来技術の「スマートペーパー(商標)」による画像転写の適用範囲を大幅に拡大できる。たとえば、一般消費者でも既成の各種製品に自作の画像を転写することで「一点もの」の製品を製作でき、幅広い製造業・流通業において、事業者がオリジナルの商品や販促品を少量から低コストで製造可能となる。また、試作品やデザインカンプの製作においてはリードタイムの短縮やコスト低減において特に有効である。さらに、画像のみを転写可能な画像転写シートを、既存のシールやステッカーと同様に取扱い可能な製品として流通させ、普及させることが可能となる。
第一実施形態に係る画像転写方法の工程図 第二実施形態に係る画像転写方法の工程図 第三実施形態に係る画像転写方法の工程図 第三実施形態に係る画像転写方法で得られる画像転写シートの断面図 第四実施形態に係る画像転写方法の工程図
O 転写対象物
S 基材シート
PS 糊付シート(第二、三、四実施形態)
B セパレータ(第二、三、四実施形態)
P 糊層
F 糊除去フィルム
G 画像層
g 被覆画像層(第四実施形態)
X1 画像転写シート(第三実施形態)
X2 画像転写シート(第四実施形態)

Claims (8)

  1. 基材シートにトナープリンタで印刷して形成した画像層を転写対象物に転写するための画像転写方法であって、画像層に糊料を塗布して乾燥させることで糊層を形成する糊層形成工程と、転写対象物に基材シートの画像層側を圧着して画像層を転写した後に基材シートを剥離する転写工程と、画像層に対して離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有する糊除去フィルムを画像層を含む転写対象物の表面に圧着してから剥離して画像層以外の転写対象物表面に付着した糊層を除去する糊除去工程とから成ることを特徴とする、画像転写方法。
  2. 基材シートにトナープリンタで印刷して形成した画像層を転写対象物に転写するための画像転写方法であって、セパレータの表面に糊層を形成して成る糊付シートを転写対象物に貼付した後に、セパレータを剥離して糊層のみを転写対象物に付着させる糊層形成工程と、糊層に基材シートの画像層側を圧着して画像層を転写した後に基材シートを剥離する転写工程と、画像層に対して離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有する糊除去フィルムを画像層を含む糊層に圧着した後に剥離して画像層以外の転写対象物表面に付着した糊層を除去する糊除去工程とから成ることを特徴とする、画像転写方法。
  3. 基材シートにトナープリンタで印刷して形成した画像層を転写対象物に転写するための画像転写方法であって、セパレータの表面に糊層を形成して成る糊付シートの糊層に基材シートの画像層側を圧着して画像層を転写した後に基材シートを剥離する第1転写工程と、画像層に対して離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有する糊除去フィルムを、画像層を含む糊層に圧着して貼付するフィルム貼付工程と、セパレータを剥離した後に糊層裏面を転写対象物に圧着して画像層を転写する第2転写工程と、糊除去フィルムを剥離して画像層以外の転写対象物表面に付着した糊層を除去する糊除去工程とから成ることを特徴とする、画像転写方法。
  4. 前記糊層は、白色又は任意の色の色素により着色した有色の糊料から成ることを特徴とする、請求項2又は3のいずれかに記載の画像転写方法。
  5. 前記画像層は、あらかじめ基材シートに画像層の画像を縁取る形の被覆画像層をクリア(透明)トナーで印刷した上に重ねて印刷してなることを特徴とする、請求項4に記載の画像転写方法。
  6. トナープリンタで印刷して形成した画像層を転写対象物に転写するための画像転写シートであって、セパレータの片面に、セパレータに対して剥離可能な糊層、画像層、及び画像層に対して離型性を有するとともに糊層に対しては易接着性を有する糊除去フィルムをこの順に設けて成ることを特徴とする、画像転写シート。
  7. 前記糊層は、白色又は任意の色の色素により着色した有色の糊料から成ることを特徴とする、請求項6に記載の画像転写シート。
  8. 前記画像層は、あらかじめ基材シートに画像層の画像を縁取る形の被覆画像層をクリア(透明)トナーで印刷した上に重ねて印刷されたものであることを特徴とする、請求項7に記載の画像転写シート。
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