JP2017223932A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】青色光の色度の改善が図れる投写型映像表示装置を提供する。【解決手段】投写型映像表示装置100は、青色光を出射するレーザダイオードからなる光源ユニット10と、ダイクロイックミラー20と、蛍光体ホイール30と、蛍光板40と、カラーホイール50と、ロッドインテグレータ60と、DMD70と、投写ユニット80とを備える。光源ユニット10から出射された青色光は、蛍光体ホイール30の開口31Bを透過し、蛍光板40に設けられた蛍光体膜33に入射する。蛍光体膜に入射された青色光は、その一部が吸収され、471〜680nmの波長帯の光を発光し、残りは蛍光板を透過する。蛍光板を透過した青色光と、471〜680nmの波長帯の光を含む発光光とは、ダイクロイックミラー20で合成される。【選択図】図1

Description

本開示は、青色の励起光を出射する光源と、励起光に応じて発光する発光体とを備える光源装置を使用した投写型映像表示装置に関する。
特許文献1には、励起光源として青色レーザー発光器を備え、この励起光源からの射出光を拡散板によって拡散させ、拡散光を青色波長帯域の光源光として使用する光源装置において、青色波長帯域の光源光における波長分布を広くした光源装置を備えることにより、高品質なカラー画像を投影可能なプロジェクタが開示されている。
特開2011−128521号公報
本開示は、青色光の色度を適正化することが可能な投写型映像表示装置を提供する。
本開示の投写型映像表示装置は、第1の波長帯を有する青色光を出射する固体光源と、青色光を透過する透過部及び青色光の照射により発光光を発光する第1の発光体を有するホイールと、透過部を透過した青色光の照射により、第1の波長帯よりも長波長側にあり、第1の波長帯に隣接する第2の波長帯の発光光を発光する第2の発光体と、青色光と、第1の発光体及び第2の発光体からの発光光を均一化する光均一化素子と、光均一化素子によって均一化された光を変調する光変調素子と、光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットと、を備える。
本開示によれば、投写型映像表示装置で表示される青色光の色度の改善ができる。
実施の形態1における投写型映像表示装置を示す図 実施の形態1における蛍光体ホイールを示す図 実施の形態1における蛍光板を示す図 実施の形態1におけるカラーホイールを示す図 実施の形態1の投写型映像表示装置における黄成分光のスペクトル図 実施の形態1の投写型映像表示装置における緑成分光のスペクトル図 実施の形態1の投写型映像表示装置における青成分光のスペクトル図 実施の形態1の効果を説明するための色度図を示す図 実施の形態2における投写型映像表示装置を示す図 実施の形態2におけるカラーホイールを示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
[実施の形態1]
(投写型映像表示装置)
以下において、実施の形態1に係る投写型映像表示装置の構成について、図1〜図6を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る投写型映像表示装置100の光学構成を示す図である。実施の形態1では、映像光として、赤成分光R、緑成分光G、青成分光B(第1青成分光B+第2青成分光B)、黄成分光Yを用いる場合について例示する。
図1に示すように、第1に、投写型映像表示装置100は、光源ユニット10と、ダイクロイックミラー20と、蛍光体ホイール30と、蛍光板40と、カラーホイール50と、ロッドインテグレータ60と、DMD(Digital Mirror Device)70と、投写ユニット80とを有する。
光源ユニット10は、例えば、レーザダイオード(LD:Laser Diode)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの複数の固体光源によって構成される。本実施の形態では固体光源としてレーザダイオード、特に青色光を出射するレーザダイオード11を使用している。
光源ユニット10からの出射光は、波長455nmの青色光であり、映像光(第1青成分光B)として用いられるとともに、蛍光体を励起するための励起光としても用いられる。ただし、光源ユニット10からの出射光の波長は455nmに限定されるものではなく、例えば、波長440〜460nmであっても良い。この青色光の波長は、第1の波長帯の一例である。
光源ユニット10から出射される青色光は、レンズ111、レンズ112、拡散板141を透過しダイクロイックミラー20に入射する。ダイクロイックミラー20は、第1青成分光B(励起光)を反射する。ダイクロイックミラー20で反射した第1青成分光Bは、レンズ113、114で集光されて、蛍光体ホイール30の蛍光体を励起し発光させる。
また、ダイクロイックミラー20は、蛍光体ホイール30で発光した黄色の発光光Y及び緑色の発光光Gを透過する。
蛍光体ホイール30は、図2に示すように、基板31と、基板31上に形成された反射膜32と、反射膜32上に円環状に塗布形成された蛍光体膜33と、基板31を回転させるためのモーター35とにより構成されている。図2の(a)は蛍光体ホイールを図1の−x方向に向かって見た図、図2の(b)は図1のz方向に向かって見た図である。
基板31は、開口31Bを有しており、励起光を透過する。蛍光体膜33は、黄色蛍光体膜33Yと、緑色蛍光体膜33Gから構成されている。図2の(a)、図3の(a)において、括弧付きの符号は、その上層側に括弧が付されていない符号の構成要素が位置することを意味する。すなわち、図2の(a)では基板31の上に反射膜32が配置され、反射膜32の上に黄色蛍光体膜33Yと緑色蛍光体膜33Gが位置することを示している。蛍光体膜33は、第1の発光体の一例であり、蛍光体ホイール30は、ホイールの一例である。
蛍光体膜33は、例えば、セラミック蛍光体の粉末を接着剤(シリコーン樹脂)に混ぜ込んで基板に塗布し、高温で硬化させることで作製することが可能である。蛍光体膜33に使用されるセラミック蛍光体としては、例えば、セリウム付活ガーネット構造蛍光体であるYAG蛍光体やLAG蛍光体である。
蛍光体ホイール30は、図2の(a)に示すように、円周方向において4つのセグメントから構成される。第1のセグメント(角度領域θ)は、赤成分光Rを生成するための領域である。第2のセグメント(角度領域θ)は、緑成分光Gを生成するための領域である。第3のセグメント(角度領域θ)は、青成分光Bを生成するための領域である。第4のセグメント(角度領域θ)は、黄成分光Yを生成するための領域である。
黄色蛍光体膜33Yは、光源ユニット10から出射される第1青成分光B(励起光)に応じて黄色の発光光Yを発光する蛍光体Yを有する。黄色蛍光体膜33Yは、蛍光体膜33が形成される円環領域のうち、第4のセグメントと第1のセグメント(所定の角度領域θ+θR)において形成されている。なお、黄色蛍光体膜33Yは、蛍光体ホイール30の回転中において、第1青成分光B(励起光)が照射される領域である。言い換えると、黄色蛍光体膜33Y上には、レンズ114によって第1青成分光Bが集光される。
緑色蛍光体膜33Gは、光源ユニット10から出射される第1青成分光B(励起光)に応じて緑色の発光光Gを発光する蛍光体Gを有する。緑色蛍光体膜33Gは、蛍光体膜33が形成される円環領域のうち、第2のセグメント(所定の角度領域θ)において形成されている。なお、緑色蛍光体膜33Gは、蛍光体ホイール30の回転中において、第1青成分光B(励起光)が照射される領域である。言い換えると、緑色蛍光体膜33G上には、レンズ114によって第1青成分光Bが集光される。
開口31Bは、第1青成分光Bを透過する基板開口領域である。また、開口31Bは、所定の角度領域θにおいて形成されている。開口31Bは、透過部の一例である。
このように、蛍光体ホイール30の回転に伴って、黄色の発光光Y、緑色の発光光G及び第1青成分光Bが時分割で出射される。但し、黄色の発光光Y及び緑色の発光光Gは反射され、第1青成分光Bは透過されることに留意すべきである。
図1に戻り、蛍光体ホイール30の開口31Bを透過した第1青成分光Bは、レンズ115、レンズ116で平行化され、ミラー121とミラー122で反射され、レンズ117、レンズ118で集光されて蛍光板40に入射する。ここで、ミラー122は、第1青成分光Bと、後述する第2青成分光Bのみを反射するダイクロイックミラーである。
蛍光板40は、図3の(a)の平面図、図3の(b)の側面図に示すように、光透過性基板41と、ダイクロイック膜42と、蛍光体膜43で構成される。光透過性基板41は、例えば、ガラスやサファイアで構成することができる。ダイクロイック膜42は、青色光(430〜470nm)を透過し、471〜680nmの波長帯の光を反射する分光特性を有している。
蛍光体膜43は、波長帯域(460nm〜750nm)の緑色の発光光Gを発光する蛍光体Gで構成される。ここでは、蛍光体膜43に使用される蛍光体Gは、蛍光体ホイール30の緑色蛍光体膜33Gに使用される蛍光体Gと同一である。ただし、471〜680nmの波長帯の光を効率的に取り出すために、異なる蛍光体を用いることもできる。また、蛍光体膜43は、入射する青色光の一部のみ吸収して発光光を発し、残りを透過するように、膜厚及び蛍光体濃度が調整されている。より具体的には、蛍光体膜43は、入射する青色光のうち10〜60%を吸収し、残りの青色光を透過するように調整されている。蛍光体膜43は、第2の発光体の一例であり、蛍光体膜43の発光光の波長帯460nm〜750nmは第2の波長帯の一例である。
蛍光体膜43から発する発光光は、ダイクロイック膜42により、第1青成分光Bの入射方向とは反対方向に出射される。また、蛍光体膜43で吸収されなかった第1青成分光Bはダイクロイック膜42を透過する。
図1に戻って、蛍光体ホイール30からの発光光(図1中点線で示す)である黄色の発光光Y及び緑色の発光光Gは、ダイクロイックミラー20を透過し、レンズ131を透過してミラー124で反射され90°光路が変更され、レンズ132を透過してカラーホイール50に入射する。
一方、蛍光体ホイール30を透過した第1青成分光B(図1中実線で示す)は蛍光板40に入射する。上述したように、第1青成分光Bは、蛍光板40で吸収されるか、または透過するので、蛍光板40から出射した緑色の発光光Gは、ミラー122(ダイクロイックミラー)によって、第2青成分光Bのみが反射される。ここで、主波長が515nmの第2青成分光Bの波長帯460nm〜560nmは、第3の波長帯の一例である。第2青成分光Bは蛍光体ホイール30の開口31Bを透過し、ダイクロイックミラー20を透過する。第2青成分光Bは図1中一点鎖線で示す光路で進行する。
一方、蛍光板40を透過した第1青成分光B(図中実線で示す)は、レンズ119を透過し、ミラー123及びダイクロイックミラー20で反射される。このとき、蛍光板40を透過した第1青成分光Bと蛍光板40の発光光Gから抽出された第2青成分光Bが、ダイクロイックミラー20によって合成されて、レンズ131を透過し、ミラー124で反射され、レンズ132を透過してカラーホイール50に入射する。すなわち、蛍光体ホイール30の回転に伴って、赤成分光Rと黄成分光Yを含む黄色の発光光Y、緑成分光Gを含む緑色の発光光G、及び青成分光Bを構成する第1青成分光Bと第2青成分光Bが時分割で出射される。
このようにして、映像光としての青成分光Bの色度は、第1青成分光Bと第2青成分光Bが合成された色度となり、第2青成分光Bを、主波長455nmの第1青成分光Bに混色することで、最適な青色色度に調整される。
本実施の形態では、第2青成分光Bの主波長は515nmであるが、これに限定されるものではない。第2青成分光Bの主波長が470〜530nmの範囲内になるよう、蛍光体Gの選定及びミラー122(ダイクロイックミラー)の分光特性を設計することが望ましい。
ここで、蛍光体ホイール30と蛍光板40の位置関係は略共役となっている。したがって、蛍光体ホイール30から出射される第1青成分光Bの、蛍光体ホイール30の位置における光源像は、蛍光板40上に転写される。また、蛍光板40からの緑色の発光光Gの、蛍光板40の位置における光源像は、蛍光体ホイール30上に転写される。
カラーホイール50は、図4に示すように、透明な基板51と、基板51上に形成された誘電体多層膜52と、基板51を回転させるためのモーター53とにより構成されている。図4の(a)はカラーホイールを図1のz方向に向かって見た図、図4の(b)は図1の−y方向に向かって見た図である。
誘電体多層膜52は、所定の角度領域θ(第1のセグメント)において形成された赤透過ダイクロイック膜52Rと、所定の角度領域θ(第2のセグメント)において形成された緑透過ダイクロイック膜52Gと、所定の角度領域θ(第3のセグメント)及び所定の角度領域θ(第4のセグメント)において形成された反射防止(Anti Reflection)膜52Cで構成される。
カラーホイール50は、蛍光体ホイール30と回転が同期するよう制御されている。すなわち、蛍光体ホイール30の角度領域θに光が入射しているタイミングでは、カラーホイール50の角度領域θに光が入射している。蛍光体ホイール30の角度領域θに光が入射しているタイミングでは、カラーホイール50の角度領域θに光が入射している。蛍光体ホイール30の角度領域θに光が入射しているタイミングでは、カラーホイール50の角度領域θに光が入射している。蛍光体ホイール30の角度領域θに光が入射しているタイミングでは、カラーホイール50の角度領域θに光が入射している。
このように、蛍光体ホイール30とカラーホイール50によって角度領域θ、θ、θ、θで生成される光は、時分割で出射する。すなわち、蛍光体ホイール30とカラーホイール50によって、赤成分光R、緑成分光G、青成分光B、黄成分光Yを含む各色成分光が生成されて時分割で出射されることになる。
以下に、各々の角度領域(セグメント)における色生成について、図5A〜図5Cに示すスペクトルを参照しながら説明する。
角度領域θにおいては、蛍光体ホイール30の黄色蛍光体膜33Yから黄色の発光光Y(図5Aの実線)が出射され、カラーホイール50の赤透過ダイクロイック膜52Rを透過することで、赤成分光R(図5Aの破線)となる。カラーホイール50の赤透過ダイクロイック膜52Rの分光特性を調整することにより、赤成分光Rの色純度を調整することができる。
角度領域θにおいては、蛍光体ホイール30の緑色蛍光体膜33Gから緑色の発光光G(図5Bの実線)が出射され、カラーホイール50の緑透過ダイクロイック膜52Gを透過することで、緑成分光G(図5Bの破線)となる。カラーホイール50の緑透過ダイクロイック膜52Gの分光特性を調整することにより、緑成分光Gの色純度を調整することができる。
角度領域θにおいては、蛍光体ホイール30の開口31Bを透過した第1青成分光Bが蛍光板40に入射する。蛍光板40を透過した第1青成分光B(図5Cの一点鎖線)は、カラーホイール50の反射防止膜52Cを透過する。一方、蛍光板40から出射される発光光G(図5Cの実線)は、ミラー122を介して第2青成分光B(図5Cの破線)となり、開口31Bを再び透過し、カラーホイール50の反射防止膜52Cを透過する。第1青成分光B及び第2青成分光Bがカラーホイール50の反射防止膜52Cを透過することによる色の変化は無視できるレベルである。なお、図5Cにおいて、第1青成分光Bはスケールを1/100としている。
角度領域θにおいては、蛍光体ホイール30の黄色蛍光体膜33Yから黄色の発光光Yが出射され、カラーホイール50の反射防止膜52Cを透過することで黄成分光Yとなる。黄色の発光光Yがカラーホイール50の反射防止膜52Cを透過することによる色の変化は無視できるレベルである。
図1に戻り、カラーホイール50を出射した光は、ロッドインテグレータ60に入射する。ロッドインテグレータ60は、ガラスなどの透明部材によって構成される中実のロッドである。ロッドインテグレータ60は、光源ユニット10から出射される光及び蛍光体ホイール30から出射される光を均一化する。なお、ロッドインテグレータ60は、内壁がミラー面によって構成される中空のロッドであってもよい。ロッドインテグレータ60は、光均一化素子の一例である。
ロッドインテグレータ60から出射した光は、レンズ151、レンズ152、レンズ153を透過して、三角プリズム161と三角プリズム162からなる全反射プリズムに入射後、DMD70に入射する。
DMD70は、光源ユニット10、蛍光体ホイール30、カラーホイール50によって生成される各色成分光を、時分割で変調する。詳細には、DMD70は、複数の微小ミラーによって構成されており、複数の微小ミラーは可動式である。各微小ミラーは、基本的に1画素に相当する。DMD70は、各微小ミラーの角度を映像信号に応じて変更する変調動作によって、投写ユニット80側に光を反射するか否かを切り替える。
DMD70は、図2および図4で説明した角度領域θ、θ、θ、θに対応して、各色の階調表現を行う。すなわち、角度領域θに光が照射されている時間においては、赤成分光R(映像光)を変調する。角度領域θに光が照射されている時間においては、緑成分光G(映像光)を変調する。角度領域θに光が照射されている時間においては、青成分光B(映像光)を変調する。角度領域θに光が照射されている時間においては、黄成分光Y(映像光)を変調する。DMD70は、光変調素子の一例である。
DMD70で変調されて生成された映像光は、三角プリズム161、162を透過し、投写ユニット80に入射する。投写ユニット80に入射された映像光は図示しないスクリーンに拡大投写する。
図6は色度図を示しており、この色度図に示すように、本実施の形態の投写型映像表示装置100の色域Aは、sRGB(各色点のみ図6中に示す)を包含していることがわかる。第2青成分光Bの色度は図6中三角で示すポイントであり、第1青成分光Bに混色されることにより、青色色度が適正化される。
一方、蛍光板40を用いず、第1青成分光Bのみを映像光として用いる場合の色域Bは、sRGBを包含しない領域があることがわかる。
(作用および効果)
実施の形態1では、蛍光板40を用いることで、第1青成分光Bに第2青成分光Bを混色することができ、第1青成分光Bでは包含できなかったsRGBを包含する色域が実現可能となる。
[実施の形態2]
以下において、実施の形態2について図7、図8を用いて説明する。以下においては、実施の形態1に対する相違点について主として説明する。
図7は、実施の形態2における投写型映像表示装置101を示す図である。図8は、実施の形態2で使用されるカラーホイール57であって、実施の形態1で説明した投写型映像表示装置100(図1)のカラーホイール50(図4)に代わって使用されるものである。カラーホイール57は、誘電体多層膜52は、所定の角度領域θにおいて形成された赤透過ダイクロイック膜52Rと、所定の角度領域θにおいて形成された緑透過ダイクロイック膜52Gと、所定の角度領域θにおいて形成されたシアン透過ダイクロイック膜52Cyと所定の角度領域θにおいて形成された反射防止膜52Cで構成される。即ち、角度領域θにシアン透過ダイクロイック膜52Cyが形成されている点で、実施の形態1と相違する。
また、実施の形態1では、図1に示すミラー122をダイクロイックミラーとして説明したが、実施の形態2では、図1に示すミラー122として全反射ミラーを使用する。この場合、ミラー122(全反射ミラー)の反射によるスペクトル変化(色度変化)は無視できるレベルである。
実施の形態1では、蛍光板40から出射する緑色の発光光Gからミラー122(ダイクロイックミラー)によって第2青成分光Bを抽出していたが、実施の形態2では、カラーホイール50における第3のセグメントに設けられたシアン透過ダイクロイック膜52Cyによって第2青成分光Bを抽出する。即ち、図7に示すように、蛍光板40から出射した緑色の発光光Gは、ミラー122(全反射ミラー)、ミラー121で反射し、蛍光体ホイール30の開口31B及びダイクロイックミラー20を透過し、ミラー124で反射して、カラーホイール57の角度領域θに入射する。カラーホイール57に入射した緑色の発光光Gは、シアン透過ダイクロイック膜52Cyによって第2青成分光Bが抽出され、緑色の発光光Gのうち第2青成分光Bのみがカラーホイール57を透過する。なお、このシアン透過ダイクロイック膜52Cyは、第2青成分光Bを抽出するとともに、第1青成分光Bを透過する。
カラーホイール57を出射した第2青成分光Bは、第1青成分光Bとともに青成分光Bを構成し、ロッドインテグレータ60に入射して均一化される。
[他の実施の形態]
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1及び2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1及び2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1、2では、光変調素子として、DMD70が例示されているが、実施の形態は、これに限定されるものではない。光変調素子は、1つの液晶パネル或いは3つの液晶パネル(赤液晶パネル、緑液晶パネル及び青液晶パネル)であってもよい。液晶パネルは、透過型であってもよく、反射型であってもよい。
実施の形態1、2では、発光光を発生させる蛍光体として、蛍光体ホイールが例示されているが、実施の形態は、これに限定されるものではない。蛍光体は、静的な無機蛍光体セラミックでも良い。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、プロジェクタ等の投写型映像表示装置に適用できる。
10 光源ユニット
20 ダイクロイックミラー
30 蛍光体ホイール
31 基板
31B 開口
32 反射膜
33 蛍光体膜
33Y 黄色蛍光体膜
33G 緑色蛍光体膜
35,53 モーター
40 蛍光板
41 光透過性基板
42 ダイクロイック膜
43 蛍光体膜
50,57 カラーホイール
51 基板
52 誘電体多層膜
52R 赤透過ダイクロイック膜
52G 緑透過ダイクロイック膜
52C 反射防止膜
52Cy シアン透過ダイクロイック膜
60 ロッドインテグレータ
70 DMD
80 投写ユニット
100,101 投写型映像表示装置
111,112,113,114,115,116,117,118,119 レンズ
121,122,123,124 ミラー
131,132 レンズ
141 拡散板
151,152,153 レンズ
161,162 三角プリズム
第1青成分光
第2青成分光

Claims (7)

  1. 第1の波長帯を有する青色光を出射する固体光源と、
    前記青色光を透過する透過部及び前記青色光の照射により発光光を発光する第1の発光体を有するホイールと、
    前記透過部を透過した青色光の照射により、前記第1の波長帯よりも長波長側にあり、前記第1の波長帯に隣接する第2の波長帯の発光光を発光する第2の発光体と、
    前記青色光と、前記第1の発光体及び前記第2の発光体からの発光光を均一化する光均一化素子と、
    前記光均一化素子によって均一化された光を変調する光変調素子と、
    前記光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットと、を備える、投写型映像表示装置。
  2. 前記第2の発光体は、前記青色光を10〜60%吸収する、請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記第2の波長帯の発光光は前記第1の波長帯に隣接する第3の波長帯の光を含み、
    前記第1の発光体と前記第2の発光体の間の光路において、前記第2の発光体からの発光光に含まれる前記第3の波長帯の光を取り出すダイクロイックミラーを備える、請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記青色光と、前記第1の発光体及び前記第2の発光体からの発光光が入射されるカラーホイールをさらに備え、
    前記第2の波長帯の発光光は前記第1の波長帯に隣接する第3の波長帯の光を含み、
    前記青色光と前記第2の発光体からの発光光が入射される前記カラーホイールの所定のセグメントは前記青色光と前記第3の波長帯の光を透過する、請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  5. 前記青色光と、前記第1の発光体及び前記第2の発光体からの発光光が入射されるカラーホイールをさらに備え、
    前記第2の波長帯の発光光は前記第1の波長帯に隣接する第3の波長帯の光を含み、
    前記カラーホイールは、前記第2の発光体からの発光光に含まれる前記第3の波長帯の光を取り出すダイクロイック膜を備える、請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  6. 前記第3の波長帯の光は主波長が470nm〜530nmの範囲内にある、請求項3から5のいずれかに記載の投写型映像表示装置。
  7. 前記ホイールは、少なくとも赤成分光、緑成分光、青成分光を含む各色成分光を時分割で出射し、前記青成分光は、前記第1の波長帯の光と、前記第3の波長帯の光とからなる、請求項3〜5のいずれかに記載の投写型映像表示装置。
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