JP2017222204A - 車両用ホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用ホイールにおいて、車両の制動時にブレーキ装置の冷却を積極的に行うことを可能にする。【解決手段】車両用ホイール1は、ディスク部20に設けられた開口部30と、開口部30内に設けられ、車両2の前進制動時に、車幅方向外側から内側に向かって開口部30内を通過する風量を増加させる可動羽根40と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、車両用ホイールに関し、特に、ディスク部に開口部が設けられた車両用ホイールに関する。
一般的に、車両用ホイールにおいては、ディスク部に開口部が設けられており、この開口部を通じて、車幅方向外側から内側に向かって走行風が取り込まれるようになっている。
2004−196005号公報
一方、車両用ホイールの車幅方向内側の位置にはブレーキ装置が設けられている。ブレーキ装置は、車両の制動時に高温になるため、特に車両の制動時に、ブレーキ装置の冷却を積極的に行える車両用ホイールの構造とすることが望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、車両の制動時にブレーキ装置の冷却を積極的に行うことが可能な車両用ホイールを提供することを目的とする。
本発明に係る車両用ホイールは、ディスク部に設けられた開口部と、前記開口部内に設けられ、車両の前進制動時に、車幅方向外側から内側に向かって前記開口部内を通過する風量を増加させる可動羽根と、を備えたことを特徴とする。
また、前記ディスク部に、ホイール周方向に相対移動可能に取り付けられた質量体と、前記質量体を前記ディスク部に対し、ホイール後退回転方向に付勢する付勢部材と、前記質量体および前記可動羽根を連結する連結機構と、を更に備え、前記可動羽根は、前記開口部内にてホイール半径方向に延びる旋回軸に旋回可能に支持されると共に、ホイール前進回転方向の前方に位置する前端縁と、ホイール前進回転方向の後方に位置する後端縁とを有し、車両の前進制動時、前記質量体が、前記付勢部材の付勢力に逆らって前記ディスク部に対しホイール前進回転方向に相対移動し、これにより前記可動羽根の前端縁が後端縁より車幅方向外側に位置するよう、前記可動羽根を動作させる。
また、前記質量体は、前記ディスク部の中心部に同軸に配置された円盤状の部材からなり、前記可動羽根は、前記質量体よりもホイール半径方向外側に複数設けられ、前記連結機構は、前記可動羽根の各々に対応して複数設けられると共に、前記可動羽根からホイール半径方向内側に延びるアームと、前記質量体の外周面部に設けられ前記アームが係合される係合穴とを有する。
本発明に係る車両用ホイールによれば、車両の制動時にブレーキ装置の冷却を積極的に行うことが可能になる。
本発明に係る車両用ホイールを備えた車両の全体構成図である。 本発明に係る車両用ホイールを示す右斜視図である。 図2に示すホイールからキャップを取り外した状態を示す右斜視図である。 図3に示すホイールから可動羽根および質量体等を取り外した状態を示す右斜視図である。 本発明における連結機構を示すホイールの左斜視図である。 (a)は、非前進制動時におけるホイールの右側面図であり、(b)は、(a)のI−I断面図である。 (a)は、前進制動時におけるホイールの右側面図であり、(b)は、(a)のII−II断面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る車両用ホイールを説明する。なお、後述する実施形態における前後左右の各方向は、説明の便宜上定められたものに過ぎないが、車両の前後左右の各方向と一致するものとする。また、車両用ホイールの前後左右の各方向は、車両の前後左右の各方向と一致するものとする。
図1は、本実施形態に係る車両用ホイール1を備えた車両2の全体構成図である。
図1に示すように、車両2は、エンジンEと、前後左右のホイール1と、各ホイール1の車幅方向内側に設けられたブレーキ装置3と、を備える。各ホイール1には、それぞれタイヤTが取り付けられる。
図示例において、車両2は、エンジンEを車両前端部に設けたフロントエンジン車である。但し、エンジンEの位置は任意であり、車両2は、リアエンジン車またはミッドシップエンジン車であっても良い。
ブレーキ装置3は、ドラム式またはディスク式のブレーキ装置からなり、車幅方向内側にて図示しない車軸と連結され、車幅方向外側にて各ホイール1と連結される。より詳しくは、ブレーキ装置3は、例えば、車両走行中にブレーキペダル(不図示)が運転者により踏み込まれることにより作動し、車両2を制動させる。
本実施形態において、右前輪および右後輪のホイール1は、同じ構造を有し、左前輪および左後輪のホイール1は、同じ構造を有する。また、右前輪および右後輪のホイール1と、左前輪および左後輪のホイール1とは、互いに左右対称の構造を有する。以下の記述では、右前輪のホイール1についてのみ説明し、右後輪、左前輪、左後輪のホイール1については説明を省略するものとする。
図2は、右前輪のホイール(以下、単に「ホイール」と称する)1の右斜視図であり、図3および図4は、図2に示すホイール1の分解斜視図である。図中、符号Hは、図1に示したブレーキ装置3から車幅方向外側(右方向)に突き出して設けられた複数(本実施形態では5本)のハブボルトを示し、符号Nは、各ハブボルトHに螺合して着脱可能に取り付けられるナットを示す。また、図5は、図2に示す破線Vの位置を左側から示した左斜視図である。
図2〜図4に示すように、ホイール1は、リム部10と、ディスク部20とを備える。リム部10およびディスク部20は、アルミニウム合金や鉄等の金属材料から一体的に形成される。但し、リム部10およびディスク部20は、別体として形成されて、互いに連結された構造であっても良い。
リム部10は、円筒状に形成され、外周部にタイヤTが装着される。また、ディスク部20には、開口部30が設けられる。開口部30内には、車両2の前進制動時、すなわち前進走行中に制動した時に、車幅方向外側(右側)から内側(左側)に向かって開口部30内を通過する風量を増加させる可動羽根40が設けられる。また、ディスク部20の中心部には、質量体としてのウェイト50が設けられる。
具体的には、ディスク部20は、ホイール1の半径方向内側の中心部に設けられたハブ部21と、ハブ部21からホイール1の半径方向外側に延びてリム部10の内周面部に連結される複数(本実施形態では5本)のスポーク部22と、を備える。
ハブ部21は、右側が開口されたカップ状に形成されており、円盤状の底部21aと、底部21aの外周端から右方向に延びる円筒状の壁部21bと、を有する。また、ハブ部21内には、各ハブボルトHを挿通させる円筒状のボス部23が、底部21aから右方向に複数本(本実施形態では5本)突き出して設けられる。
また、図示しないが、底部21aの左側面の中心部には、ブレーキ装置3のハブの右側面に設けられた芯決め軸と嵌合する芯決め穴が形成される。また、底部21aには、ハブボルトHを挿通させる挿通穴が、車幅方向(左右方向)に貫通して複数形成される。この挿通穴は、芯決め穴の位置を中心に、底部21aの周方向に一定の間隔を空けて配置されており、各ボス部23の中心穴は、各挿通穴と同軸に配置される。ホイール1をブレーキ装置3に取り付ける際には、挿通穴およびボス部23の中心穴にハブボルトHを挿通させつつ、芯決め穴に芯決め軸を挿入させて嵌合させる。また、この状態において、後述するようにハブボルトHにナットNを締め込むことで、ホイール1がブレーキ装置3のハブに固定される。
壁部21bの外周面部には、ホイール1の周方向に、一定の間隔を空けてスポーク部22が連結される。本実施形態においては、隣合うスポーク部22と、隣合うスポーク部22の間に位置する壁部21bの外周面部と、リム部10の内周面部とにより、複数(本実施形態では5つ)の開口部30が画成される。
また、ハブ部21には、図2および図3に示すように、右側からキャップ26が取り付けられる。キャップ26は、円盤状の金属部材からなり、壁部21bの内周面にスライド可能な大きさの外径を有する。また、キャップ26は、周方向に沿って、各ハブボルトHを挿通させる貫通穴26aが複数(本実施形態では5つ)形成される。
キャップ26をハブ部21に取り付ける際には、各貫通穴26aにハブボルトHを挿通させながら、壁部21b内に左方向に挿入する。次に、キャップ26の左側面をボス部23の右側端面に当接させ、ハブボルトHにナットNを締め込む。これにより、キャップ26がハブ部21に固定される。
ウェイト50は、ハブ部21内にて、ディスク部20に対し、ホイール周方向に相対移動可能に設けられる。具体的には、ウェイト50は、ディスク部20の中心部に同軸に配置された円盤状の部材からなり、壁部21bの内周面に対してスライド可能な大きさの外径を有する。また、ウェイト50は、キャップ26をハブ部21に固定した状態で、ハブ部21内をホイール周方向にスライド移動できる厚みを有する。
より詳しくは、ウェイト50は、鉄合金等の金属材料からなる。ウェイト50の外周部には、周方向に沿って長円形に形成された長穴51が、左右方向に貫通して設けられる。長穴51は、ボス部23の各々に対応して複数(本実施形態では5つ)設けられ、ボス部23の外周面に対してスライド可能な幅を有する。
また、ウェイト50は、長穴51にボス部23をそれぞれ挿通させた状態で、ハブ部21内に収容される。
また、この状態において、長穴51内には、ウェイト50をディスク部20に対し、ホイール後退回転方向Rに付勢する付勢部材としてのスプリング52が取り付けられる。
スプリング52は、図3に示すように、長穴51の各々に対応して複数(本実施形態では5つ)設けられる。スプリング52は、圧縮コイルばねからなり、ボス部23の外周面からホイール後退回転方向Rに延びるように配置される。より詳しくは、ホイール後退回転方向Rにおいて、スプリング52の一端がボス部23の外周面の前端部に当接され、スプリング52の他端が長穴51の内周面の前端部に当接される。
可動羽根40は、ウェイト50よりもホイール1の半径方向外側に複数(本実施形態では5つ)設けられる。具体的には、図4および図5に示すように、可動羽根40は、各開口部30内にてホイール1の半径方向に延びる旋回軸41に旋回可能に支持される。また、可動羽根40は、ホイール前進回転方向Fの前方に位置する前端縁42と、ホイール前進回転方向Fの後方に位置する後端縁43と、を有する。
可動羽根40は、ウェイト50の長穴51の各々に対応して複数(本実施形態では5つ)設けられる。各可動羽根40は、アルミニウム合金等で平板状に形成され、前端縁42から後端縁43にかけての羽根長の中間位置に、旋回軸41と、旋回軸41を挿通させる挿通穴44と、を有する。
より詳しくは、隣合うスポーク部22間の中間位置において、リム部10の内周面部には、旋回軸41の一端部を取り付けるための旋回軸取付穴11が形成されており、また、ハブ部21の壁部21bには、旋回軸41の他端部を取り付けるための旋回軸取付穴24が、ホイール1の半径方向に貫通して形成されている。旋回軸41の一端部は、リム部10の旋回軸取付穴11に挿入され、他端部は、壁部21bの旋回軸取付穴24に挿通される。また、この状態で、旋回軸41には、可動羽根40のホイール1の半径方向の両端部に、軸方向の動きを規制するためのEリング45が取り付けられる。
可動羽根40およびウェイト50は、連結機構Cにより連結される。連結機構Cは、可動羽根40の各々に対応して複数(本実施形態では5つ)設けられる。
具体的には、各連結機構Cは、可動羽根40からホイール1の半径方向内側に延びるアームC1と、ウェイト50の外周面部に設けられアームC1が係合される係合穴C2と、を有する。
アームC1は、アルミニウム合金等の金属材料からなり、図5に示すように、L字状に形成される。具体的には、アームC1は、可動羽根40の左側面でホイール1の半径方向内側に位置する縁部から、左方向に延びると共に、ホイール1の半径方向内側に折曲され、ホイール1の半径方向内側に向かって延びる。
より詳しくは、左方向に延びるアームC1の端部Ce1は、可動羽根40の縁部であって、且つ、前端縁42から後端縁43にかけての羽根長の中間位置に接続される。本実施形態において、この端部Ce1と可動羽根40の縁部とは、例えば溶接により接続される。但し、アームC1と可動羽根40が一体形成されても良いものとする。
一方、ホイール1の半径方向内側に向かって延びるアームC1の端部Ce2は、係合穴C2に挿入されて係合される。係合穴C2は、左右方向に延びる溝穴からなり、端部Ce2が左右方向にスライド可能な幅を有する。
また、ハブ部21の壁部21bには、アームC1が挿通可能な長穴25が形成される。長穴25は、旋回軸取付穴24よりも左側の位置にて、壁部21bをホイール1の半径方向に貫通して形成される。より詳しくは、長穴25は、旋回軸取付穴24を中心とする周方向に沿って配置され、且つ、アームC1がスライド可能な幅を有する。すなわち、アームC1は、長穴25に挿入された状態で、係合穴C2に係合される。
次に、図6および図7に基づいて、ホイール1の動作を説明する。図6(a)は、車両2の非前進制動時、すなわち車両2が前進制動していない時におけるホイール1を示す右側面図であり、図6(b)は、図6(a)のI−I断面図である。また、図7(a)は、車両2の前進制動時におけるホイール1を示す右側面図であり、図7(b)は、図7(a)のII−II断面図である。
なお、これらの図では、ウェイト50の動作が理解できるように、キャップ26およびナットNを図示しないものとする。また、図6(b)および図7(b)において、矢印Aは、走行風の流れを示す。
先ず、図6(a)に示すように、車両2の非前進制動時、ウェイト50は、スプリング52により、ディスク部20に対し、ホイール後退回転方向Rに付勢されて配置されている。
この状態では、図6(b)に示すように、連結機構Cの係合穴C2は、旋回軸41に対してホイール1の周方向の同一位置に配置され、係合穴C2に係合されるアームC1は、旋回軸41の位置からホイール1の軸方向左側に延びている。また、可動羽根40の前端縁42および後端縁43は、ホイール1の軸方向の同一位置に配置される。
次に、図7(a)に示すように、車両2の前進制動時には、ウェイト50は、制動時の慣性力により、スプリング52の付勢力に逆らって、ディスク部20に対しホイール前進回転方向Fに相対移動する。そして、図7(b)に示すように、ウェイト50が移動することで、係合穴C2の位置は、旋回軸41に対してホイール1の周方向の同一位置からホイール前進回転方向Fに相対移動する。
この時、アームC1は、長穴25に沿って、可動羽根40の旋回軸41周りを旋回する。これにより、可動羽根40の前端縁42が後端縁43より車幅方向外側(右側)に位置するよう、可動羽根40が動作する。より詳しくは、前端縁42が右側に向かって動作し、後端縁43が車幅方向内側(左側)に向かって動作することで、可動羽根40は、非前進制動時における位置に対して、旋回軸41を中心に所定の角度(例えば、45°程度)まで旋回する。
そして、車両2が制動状態から再び非制動状態に戻ると、ウェイト50は、スプリング52の付勢力に押されて、ディスク部20に対しホイール後退回転方向Rに相対移動して、図6(a)に示す非前進制動時の位置に戻る。また、これに伴い、係合穴C2、アームC1、および可動羽根40の位置も、図6(b)に示す非前進制動時の位置に戻る。
上記のホイール1の動作において、前進制動時の可動羽根40の角度ないし位置は、非前進制動時の位置に比べて、開口部30内を通過する走行風Aの風量を増加させる位置となる。
具体的には、非前進制動時には、可動羽根40は、図6(b)に示すように、開口部30内において、走行風Aの通過を妨げるように配置される。これに対して、前進制動時には、可動羽根40は、図7(b)に示すように、開口部30内において、前端縁42から後端縁43に沿って走行風Aを積極的に通過させるように配置される。
また、非前進制動時には、可動羽根40は、図6(b)に示すように、走行風Aによる空気抵抗が小さくなるように配置される。これに対して、前進制動時には、可動羽根40は、図7(b)に示すように、走行風Aによる空気抵抗が大きくなるように配置される。すなわち、走行風Aの一部を曲げて車幅方向内側(左側)に向かわせる風量が多くなることで、空気抵抗も大きくなる。
なお、可動羽根40は、非前進制動時に、開口部30内を通過する走行風Aの風量が最小となり、前進制動時に、開口部30内を通過する走行風Aの風量が最大となるように設定されても良い。また、可動羽根40は、非前進制動時に、走行風Aによる空気抵抗が最小となり、前進制動時に、走行風Aによる空気抵抗が最大となるように配置されても良い。但し、このような可動羽根40の配置は任意とする。
以下、本実施形態におけるホイール1の作用効果を説明する。
ホイール1の車幅方向内側の位置に設けられたブレーキ装置3(図1を参照)は、車両2の前進制動時の摩擦により高温になるため、車両2の前進制動時には、ブレーキ装置3を積極的に冷却することが求められる。
一般的に、車両用ホイールは、ディスク部に通風口としての開口部を備えており、車両の走行時には、開口部を通じて車幅方向外側から内側に向かって走行風を取り込まれる。これにより、ブレーキ装置に走行風が当たることで、ブレーキ装置が冷却される。
しかしながら、ディスク部に開口部を設けただけでは、走行風を積極低に開口部内に通過させることができないため、ブレーキ装置に当たる風量が不足して、ブレーキ装置の冷却が不十分となる場合がある。
これに対して、本実施形態に係るホイール1では、車両2の前進制動時に開口部30内を通過する風量を増加させる可動羽根40を設けることで、前進制動時に、より多くの走行風Aをブレーキ装置3に当てることができる。その結果、車両2の制動時に、ブレーキ装置3の冷却を積極的に行うことが可能となる。
一方、開口部内を通過する風量を増加させる手法としては、例えば、スポーク部をホイール1の周方向に対して傾斜した羽根形状とするか、或いはスポーク部に傾斜した羽根部材を固定して設けるといった手法が考えられる。
しかしながら、かかる手法では、車両の前進走行中、常に、走行風の一部を羽根で曲げることになる。そのため、前進走行中、特に、高速走行時においては、羽根による空気抵抗が増大してしまい、燃費向上に不利になる。
これに対して、本実施形態の可動羽根40は、前進制動時にのみ通過風量を増加させるので、非前進制動時には可動羽根40における空気抵抗を減少させることができる。よって、本実施形態によれば、ブレーキ装置3の冷却に有利となるだけでなく、燃費の向上にも有利となる。
他方、ホイール1は、開口部30が設けられたディスク部20に対して、可動羽根40、ウェイト50、スプリング52および連結機構Cを追加しただけの簡素な構成からなる。そのため、電子制御等により可動羽根40を制御するといった複雑な構成を備える必要もない。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、本実施形態においては、長穴51およびスプリング52が5つずつ設けられているが、ハブボルトHないしボス部23の数に応じて、長穴51およびスプリングの数を変更することが可能である。また同様に、本実施形態において、可動羽根40および連結機構Cは5つずつ設けられているが、スポーク部22ないし開口部30の数に応じて、可動羽根40および連結機構Cの数を変更することができる。
また、本実施形態では、付勢部材としてスプリング52を用いているが、付勢部材としてスプリング52以外の弾性部材を用いても良い。
さらに、上記の基本実施例に対しては、以下のような変形実施例とすることも可能である。
(変形実施例1)
上記の基本実施形態では、ウェイト50は、複数の長穴51が周方向に沿って形成された円盤状の部材からなるが、この円盤の中心に穴を設けてウェイト50をリング状に形成しても良い。これにより、ホイール1の軽量化を図ることが可能になる。
さらに、この円盤状またはリング状のウェイトは、長穴51毎に分割された複数のウェイトから構成されても良いものとする。
(変形実施例2)
基本実施形態では、可動羽根40をウェイト50よりもホイール半径方向外側に配置しているが、ウェイト50を可動羽根40よりもホイール半径方向外側に配置しても良い。
図示しないが、例えば、このウェイトは、リング状に形成され、スポーク部22のホイール半径方向外側の縁部に取り付けられる。また、連結機構のアームを可動羽根からホイール半径方向外側に延びるように配置し、また、ウェイトの内周面部に係合穴を設ける。
かかる構成によれば、上記の基本実施形態に比べて、ウェイトの外径を大きくすることが可能になるため、車両2の前進制動時における慣性力が大きくなる。そのため、少ない制動力で、ウェイトをホイール周方向に相対移動させて、可動羽根を動作させることができる。
(変形実施例3)
基本実施形態では、可動羽根40における羽根長の中間位置に、旋回軸41と挿通穴44を配置しているが、可動羽根40に対する旋回軸41と挿通穴44の配置は任意であり、例えば、可動羽根の前端縁付近または後端縁付近の位置に、旋回軸と挿通穴を配置しても良い。
1 車両用ホイール
2 車両
20 ディスク部
30 開口部
40 可動羽根

Claims (3)

  1. ディスク部に設けられた開口部と、
    前記開口部内に設けられ、車両の前進制動時に、車幅方向外側から内側に向かって前記開口部内を通過する風量を増加させる可動羽根と、を備えた
    ことを特徴とする車両用ホイール。
  2. 前記ディスク部に、ホイール周方向に相対移動可能に取り付けられた質量体と、
    前記質量体を前記ディスク部に対し、ホイール後退回転方向に付勢する付勢部材と、
    前記質量体および前記可動羽根を連結する連結機構と、を更に備え、
    前記可動羽根は、前記開口部内にてホイール半径方向に延びる旋回軸に旋回可能に支持されると共に、ホイール前進回転方向の前方に位置する前端縁と、ホイール前進回転方向の後方に位置する後端縁とを有し、
    車両の前進制動時、前記質量体が、前記付勢部材の付勢力に逆らって前記ディスク部に対しホイール前進回転方向に相対移動し、これにより前記可動羽根の前端縁が後端縁より車幅方向外側に位置するよう、前記可動羽根を動作させる
    請求項1に記載の車両用ホイール。
  3. 前記質量体は、前記ディスク部の中心部に同軸に配置された円盤状の部材からなり、
    前記可動羽根は、前記質量体よりもホイール半径方向外側に複数設けられ、
    前記連結機構は、前記可動羽根の各々に対応して複数設けられると共に、前記可動羽根からホイール半径方向内側に延びるアームと、前記質量体の外周面部に設けられ前記アームが係合される係合穴とを有する
    請求項2に記載の車両用ホイール。
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