JP2017219649A - 撮像光学系およびそれを有する光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】無限遠合焦時、至近合焦時ともに画質が良好で、かつ、コンパクト化が容易な撮像光学系を提供すること。【解決手段】物体側から順に、正の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を有する第2群から成る、撮像光学系であって、前記第1群は、1枚の単レンズG1より構成され、第2群は、開口絞りを含み、開口絞りの物体側および像側に、それぞれ少なくとも1枚以上のレンズを有し、物体距離無限から物体距離至近への合焦動作の際に、前記第2群は、前記第1群と前記第2群の空気間隔が小さくなるように、物体側に移動することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像光学系およびそれを有する光学機器に関し、たとえば、写真用カメラ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等に好適なものである。
近年、写真用カメラ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像光学系において、無限遠合焦時だけでなく、至近合焦時でも優れた光学性能を有することが重要視されている。その一方で、光学系のコンパクト化も同時に要求されている。たとえば、光学系自体が巨大であると、光学系内の最も物体側のレンズの物体側の面の位置と被写体までの距離が小さくなることで、被写体が光学系(カメラを含む)もしくは撮影者の影になってしまうことがあり、好ましくない。
従って、これらの2つの点を両立すること、即ち、コンパクトでありながらも、至近合焦時も優れた光学性能を有する撮像光学系が求められている。
一般的なフォーカシングの方式として、撮像光学系内の全てのレンズを同一の移動量で物体側に繰り出す、いわゆる全体繰り出し方式が挙げられる。しかし、全体繰り出し方式のフォーカシングにおいては、至近距離の物体へのフォーカシングの際に像面が急激にオーバー側に変動し、光学性能が劣化してしまう。
そこで、撮像光学系内の一部のレンズ群のみをフォーカシングの際に移動する方式(特許文献1)や、撮像光学系内の複数のレンズ群が異なる移動量で移動する、いわゆるフローティング・フォーカシング方式(特許文献2)がある。
特開2011−107450号公報 特許第4824981号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2の方式においては、偏芯時の光学性能の劣化が大きく、実際の製造時や使用時に光学性能が低下してしまうという課題や、撮像光学系が大型になってしまうという課題があった。
そこで、本発明は、無限遠合焦時、至近合焦時ともに画質が良好で、かつ、コンパクト化が容易な撮像光学系を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像光学系は、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を有する第2群から成る、撮像光学系であって、
前記第1群は、1枚の単レンズG1より構成され、
第2群は、開口絞りを含み、開口絞りの物体側および像側に、それぞれ少なくとも1枚以上のレンズを有し、
物体距離無限から物体距離至近への合焦動作の際に、前記第2群は、前記第1群と前記第2群の空気間隔が小さくなるように、物体側に移動することを特徴とする。
本発明によれば、無限遠合焦時、至近合焦時ともに画質が良好で、かつ、コンパクト化が容易な撮像光学系を提供することができる。
実施例1の光学系の断面図である。 実施例1の光学系の縦収差図である。 実施例1の光学系の横収差図である。 実施例2の光学系の断面図である。 実施例2の光学系の縦収差図である。 実施例2の光学系の横収差図である。 本発明の光学機器(撮像装置)の要部概略図である。
以下、本発明の撮像光学系及びそれを有する光学機器における、最良の形態を述べる。
本発明の撮像光学系は、バックフォーカス(最終レンズ面の像側の面と、像面との空気間隔)が焦点距離より長く、開口絞りより物体側に負の屈折力、像側に正の屈折力を有するレンズを配置した、いわゆるレトロフォーカスタイプの光学系である。
本発明の撮像光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1群、正の屈折力を有する第2群で構成されている。まず、第1群が正の屈折力を有することが好ましい理由を述べる。レトロフォーカス型のレンズにおいては、負の歪曲(いわゆる、樽型の歪曲)が発生しやすい。これを補正するためには、開口絞りより物体側で、かつ、軸外光線の光線高が高い位置において正の屈折力を与えることが好ましくい。従って、第1群が正の屈折力を有することで負の歪曲を補正することができ、撮像光学系は良好な光学性能を備えることができる。
次に、第1群は単レンズ1枚で構成することが好ましい理由を述べる。
本発明の撮影光学系においては、第1群を単レンズ1枚とすることで、コンパクト化が容易となっている。第1群に2枚以上のレンズを含んでしまうと、リア・フォーカシングもしくはフローティング・フォーカシングによって至近性能の維持は可能ではあるが、コンパクト化が困難になる。
特に、仮に第1群を2枚のレンズで構成しようとすると、至近性能確保のためには、第1群通過後の光線を略アフォーカルにすると好ましいので、特許文献1のように、物体側から負レンズ、正レンズの順に配置することになる。
しかしながら、この構成では、第1レンズである負レンズにて光線が跳ね上げられるため、正レンズである第2レンズの径を大きくせざるを得ない。したがって、撮像光学系が、光軸方向にも径方向にも大型化してしまい、コンパクト化が困難となる。従って、第1群を単レンズ1枚で構成することで、撮像光学系のコンパクト化が容易となる。
本発明の撮像光学系においては、無限遠合焦時から至近合焦時へのフォーカシングの際には、正の第1群と、正の第2群の空気間隔が小さくなるように、第2群は物体側に繰り出す。無限遠から至近へのフォーカシングの際に第1群と第2群の空気間隔を小さくすることで、至近合焦時で軸外光線がG1を通過する際の光線の高さを、無限遠合焦時よりも小さくすることができる。その結果、至近合焦時に、像面をアンダー側へ戻す作用が発生するため、オーバー側への像面湾曲を抑制することができる。
従って、無限遠合焦時から至近合焦時へのフォーカシングの際に、正の第1群と、正の第2群の空気間隔が小さくなるように、第2群を物体側に繰り出すことで、無限遠合焦時だけでなく、至近合焦時にも良好な光学性能を備えることができる。
本発明の撮影光学系においては、1枚の正レンズのみである第1群と、第1群より像側にある全てのレンズを含む、第2群とで構成される。第2群は開口絞りを含んでおり、開口絞りの物体側および像側に、それぞれ1枚以上のレンズを有している。このような群構成とすることで、撮像光学系内の一部のレンズもしくはレンズ群が、光軸と略垂直の方向に微小移動(偏芯)した際の光学性能の劣化を低減することができる。
例えば、仮に特許文献2のように、開口絞りより物体側を前群、像側を後群とし、その前群と後群とをフォーカシング時に別体移動させることは、偏芯時の性能劣化敏感度上好ましくない。具体的に説明すれば、前群もしくは後群が偏芯した際に、大きくコマ収差(偏芯コマ収差)が発生してしまう。特にレトロフォーカス型のレンズにおいては、開口絞りより物体側が負の屈折力、像側が正の屈折力を有することが多く、屈折力が非対称であるがゆえにこの傾向は顕著となり、偏芯によって前群と後群の相対位置関係が崩れると性能低下につながりやすい。
別体移動するレンズ群は、レンズ構造上、一体にすることができないため、製造時およびレンズ使用時(撮影時)に、ガタ等による偏芯が生じる。偏芯時の偏芯コマ収差敏感度が大きいことは、製造時および使用時に偏芯コマ収差が大きく発生し、光学性能の劣化が激しいことを意味している。仮に、こうしたガタ等による偏芯の量を小さくするためには、レンズを保持する機構もしくは制御する機構の大型化が必要となり、結果としてコンパクト化が困難になる。
本発明の撮影光学系のように、第1群を単レンズ1枚とし、それ以降のレンズ全体を開口絞りを含む形で第2群とすると、偏芯コマ収差敏感度を小さくすることができる。これは即ち、レンズの製造時および使用時に第1群と第2群の間に偏芯が発生しても、偏芯コマ収差による光学性能の劣化を低減できることを意味している。従って、本発明の撮影光学系は、無限合焦時、至近合焦時ともに画質を向上させることができる。以上のように、本発明によれば、無限合焦時、至近合焦時ともに画質が良好で、かつ、コンパクト化が容易な撮像光学系を得ることができる。
次に、本発明を実施するにあたり、より好ましい条件について説明する。
本発明の撮像光学系において、撮影光学系の焦点距離fと、バックフォーカスBFとは、以下の条件式(1)を満たすことが好ましい。
1.0<BF/f_total<2.5 ・・・(1)
条件式(1)は撮像光学系のバックフォーカスに関する。条件式(1)の上限を超えると、撮像光学系は非常に強いレトロフォーカス型のパワー配置にする必要があり、開口絞りより物体側の負の屈折力を更に強くするか、もしくは、開口絞りより像側の正の屈折力を更に強くする必要がある。
こうしたパワー配置を実現するためには、各レンズの屈折力の絶対値を大きくする必要があり、撮像光学系のレンズ総厚(最も物体側のレンズの物体側の面から、最も像側の面の像側の面までの距離)を維持したままでは、球面収差や像面湾曲をはじめとする諸収差を補正することが困難となる。諸収差を補正して高い光学性能を得るためには、レンズ総厚を大きくする必要があり、撮像光学系のコンパクト化が困難になる。また、条件式(1)の下限は、本発明における、十分なバックフォーカスを確保した撮像光学系を得るために必要な条件である。
従って、条件式(1)を満たすことで、無限遠合焦時、至近合焦時にも良好な光学性能を備え、かつ、コンパクト化が容易な撮像光学系を得ることができる。
本発明の撮像光学系において、第1レンズG1の焦点距離f_G1と、光学系全体での焦点距離f_totalとは、以下の条件式(2)を満たすことが好ましい。
0.8<f_G1/f_total<6.0 ・・・(2)
条件式(2)は第1レンズG1の屈折力に関する。条件式(2)の上限を超えると、G1の屈折力が弱くなりすぎ、フォーカシング時に第1群と第2群の空気間隔を変動させることによる像面補正の作用が小さくなり、至近合焦時の光学性能の維持が困難になる。
一方で条件式(2)の下限を超えると、G1の正の屈折力が強くなりすぎ、第2群内の開口絞りより物体側において、非常に強い負の屈折力が必要になる。結果として、球面収差やコマ収差をはじめとする諸収差を補正することが困難となる。諸収差を補正して高い光学性能を得るためには、レンズ総厚を大きくする必要があり、撮像光学系のコンパクト化が困難になる。従って、条件式(2)を満たすことで、無限遠合焦時、至近合焦時にも良好な光学性能を備え、かつ、コンパクト化が容易な撮像光学系を得ることができる。
本発明の撮像光学系においては、第2群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第2a群、開口絞り、正の屈折力を有する第2b群から成る。第2a群および第2b群は、少なくとも1枚以上のレンズを有する。
本発明の撮像光学系は、焦点距離がレンズ全長よりも短い光学系であり、開口絞りより物体側に負の屈折力を有するレンズ群、像側に正の屈折力を有するレンズ群を配置することで、広画角でありながらも十分なバックフォーカスを確保することができる。なお、本明細書における開口絞りとは、撮像光学系内を通過する光の量を調整するために撮像光学系内に配置された機構である。本実施例に記載の開口絞りは、開口径(光束が通過できる箇所の径)が可変であり、開口径を最小(最小絞り)にした状態でも全像高の光束が像面に届くよう、全像高の光束が開口絞りの中心を通過していることを特徴とする。
本発明の撮像光学系においては、第1群の第1レンズG1は、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズである。仮に、G1が物体側に凹面を向けたメニスカス形状もしくは両凸形状であると、歪曲を補正することが困難になり、加えて、G1の径が大きくなるために光学系のコンパクト化も困難になる。従って、G1が物体側に凸面を向けたメニスカスレンズにすることで、無限遠合焦時、至近合焦時にも良好な光学性能を備え、かつ、コンパクト化が容易な撮像光学系を得ることができる。
本発明の撮像光学系においては、G1の材料の分散をνd_G31としたとき、以下の条件式(3)を満たすことが好ましい。
νd_G1>35 ・・・(3)
なお、アッベ数νdFは、それぞれ以下の式で定義される。
νd=(Nd−1)/(NF−NC)
Nd:d線(波長587.6nm)に対する屈折率
NF:F線(波長486.1nm)に対する屈折率
NC:C線(波長656.3nm)に対する屈折率
条件式(3)は、G1の材料について規定する式である。条件式(3)の下限を超えると、無限遠から至近への合焦時の倍率色収差の変動が大きくなり、結果として、無限合焦時もしくは至近合焦時において倍率色収差を良好に補正することが困難になる。従って、条件式(3)を満たすことで、無限遠合焦時、至近合焦時にも良好な光学性能を備えた撮像光学系を得ることができる。
本発明の撮像光学系においては、第2群だけでなく、第1群もフォーカシング時に移動しても良い。
無限遠から至近へのフォーカシングに際し、第1群と第2群とが異なる移動量で、第1群と第2群との空気間隔が小さくなるように共に物体側に移動することで、フォーカシング時の像面湾曲変動を更に低減することができる。結果として、無限遠合焦時、至近合焦時にも良好な光学性能を備えた撮像光学系を得ることができる。更に好ましくは、条件式(1)〜(3)は、以下の範囲とするのが良い。
1.2<BF/f_total<2.0 ・・・(1a)
1.5<f_G1/f_total<5.0 ・・・(2a)
νd_G1>40 ・・・(3a)
次に、各実施例の光学系の特徴について説明する。
[実施例1]
図1の実施例1の光学系について説明する。
実施例1の光学系は、正の屈折力を有する第1群B1と、正の屈折力を有する第2群B2とで構成されている。図1のIPは像面を示す。
第1群B1は、正の屈折力を有するG1のみで構成されている。第2群B2は、物体側から順に、負の屈折力を有する第2a群、光線カットP、開口絞りSP、正の屈折力を有する第2b群で構成されている。第2a群は物体側から順に、正の屈折力を有するG21、負の屈折力を有するG22で構成されており、第2b群は物体側から順に、正の屈折力を有するG23、負の屈折力を有するG24、正の屈折力を有するG25、正の屈折力を有するG26で構成されている。
実施例1の光学系は、レトロフォーカス型の屈折力配置であり、広画角でありながら、バックフォーカスを確保している。第1群を、正の屈折力を有する単レンズG1のみで構成することで、コンパクトな撮像光学系を実現しつつ、かつ、歪曲収差を良好に補正している。
物体距離が無限遠から至近へのフォーカシングは、第1群と第2群が異なる移動量をもって、共に物体側に移動する。無限遠合焦時から至近合焦時にかけて、第1群と第2群との空気間隔を小さくすることで、フォーカシング時の像面湾曲変動を低減している。加えて、第1群を単レンズとし、第1群より像側のレンズ全てを第2群とする群構成をとることによって、偏芯時に生じる偏芯コマ収差を大幅に低減し、光学性能の劣化を抑えている。
本実施例における撮像光学系の無限遠合焦状態および至近合焦状態における、縦収差図および横収差図を、それぞれ図2、図3に示す。縦収差図中の球面収差、非点収差、色収差図、および、横収差図の単位はミリメートルである。なお、本実施例における、至近合焦時の横倍率は−0.26である。このように、本実施例における光学系は、コンパクトでありながら、無限合焦時、至近合焦時ともに諸収差が良好に補正されており、優れた光学性能を有している。
[実施例2]
図4の実施例2の光学系について説明する。
実施例2の光学系は、正の屈折力を有する第1群B1と、正の屈折力を有する第2群B2とで構成されている。図4のIPは像面を示す。第1群B1は、正の屈折力を有するG1のみで構成されている。第2群B2は、物体側から順に、負の屈折力を有する第2a群、開口絞りSP、正の屈折力を有する第2b群で構成されている。第2a群は物体側から順に、負の屈折力を有するG21、正の屈折力を有するG22、負の屈折力を有するG23で構成されており、第2b群は物体側から順に、負の屈折力を有するG24、正の屈折力を有するG25、正の屈折力を有するG26で構成されている。
実施例2の光学系は、レトロフォーカス型の屈折力配置であり、広画角でありながら、バックフォーカスを確保している。第1群を、正の屈折力を有する単レンズG1のみで構成することで、コンパクトな撮像光学系を実現しつつ、かつ、歪曲収差を良好に補正している。物体距離が無限遠から至近へのフォーカシングの際は、第1群は固定され、第2群が物体側に移動する。無限遠合焦時から至近合焦時にかけて、第1群と第2群との空気間隔を小さくすることで、フォーカシング時の像面湾曲変動を低減している。
加えて、第1群を単レンズとし、第1群より像側のレンズ全てを第2群とする群構成をとることによって、偏芯時に生じる偏芯コマ収差を大幅に低減し、光学性能の劣化を抑えている。
本実施例における撮像光学系の無限遠合焦状態および至近合焦状態における、縦収差図および横収差図を、それぞれ図5、図6に示す。縦収差図中の球面収差、非点収差、色収差図、および、横収差図の単位はミリメートルである。なお、本実施例における、至近合焦時の横倍率は−0.17である。このように、本実施例における光学系は、コンパクトでありながら、無限合焦時、至近合焦時ともに諸収差が良好に補正されており、優れた光学性能を有している。
図7は一眼レフカメラの要部概略図である。
図7において、10は実施例1から2までの撮像光学系1を有する光学系である。撮像光学系1は保持部材である鏡筒2に保持されている。20はカメラ本体である。カメラ本体20はクイックリターンミラー3、焦点板4、ペンタダハプリズム5、接眼レンズ6等によって構成されている。クイックリターンミラー3は、光学系10からの光束を上方に反射する。焦点板4は光学系10の像形成位置に配置されている。ペンタダハプリズム5は焦点板4に形成された逆像を正立像に変換する。観察者は、その正立像を、接眼レンズ6を介して観察する。
7は感光面であり、像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)や銀塩フィルムが配置される。撮影時にはクイックリターンミラー3が光路から退避して、感光面7上に光学系10によって像側形成される。
このように本発明の撮像光学系を一眼レフカメラ交換レンズ等の撮像装置に適用することにより、高い光学性能を有する光学機器を実現している。尚、本発明の撮像光学系は、デジタルカメラ・ビデオカメラ・銀塩フィルム用カメラ等の他に望遠鏡、双眼鏡、複写機、プロジェクター等の光学機器にも適用できる。また、クイックリターンミラーのないミラーレスの一眼レフカメラ(ミラーレスカメラ)にも適用することができる。従って以上のように各実施例によれば、至近合焦時の画質が良好で、かつ、コンパクト化が容易な撮像光学系およびそれを有する光学機器を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以下に、実施例1〜2に各々対応する数値実施例1〜2に示す。
各数値実施例において、iは物体側からの面の順番を示し、riは第i番目(第i面)の曲率半径、diは第i面と第i+1面との間の間隔、ndi、νdiはそれぞれd線を基準とした屈折率、アッベ数を示す。riおよびdiの単位はいずれもミリである。BFはバックフォーカスである。また、非球面は面番号の後に、*の符号を付加して表している。非球面形状は、Xを光軸方向の面頂点からの変位量、hを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、rを近軸曲率半径、Kを円錐定数、B、C、D、E、Fを各次数の非球面係数とするとき、
で表す。なお、各非球面係数における「E±XX」は「×10±XX」を意味している。また、前述の各条件式に関係した数値を表1に示す。更に、表2に前述の各条件式に相当する数値を示す。

[数値実施例1]
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1 32.619 2.72 1.77250 49.6 22.29
2 89.073 (可変) 20.98
3 22.642 1.83 1.90366 31.3 15.34
4 31.152 1.00 1.48749 70.2 13.82
5 6.672 4.10 10.11
6 ∞ 3.10 8.08
7(絞り) ∞ 1.73 8.78
8 -19.803 4.56 1.51633 64.1 9.10
9 -8.500 0.80 1.80610 33.3 10.23
10 -39.452 0.15 11.33
11 99.055 5.19 1.59522 67.7 12.71
12 -12.551 0.15 14.87
13* -37.403 3.10 1.58313 59.4 15.66
14 -16.193 (可変) 16.77
像面 ∞

非球面データ
第13面
K = 0.00000e+000, A4=-5.80338e-005, A6=-1.68288e-008, A8=-5.51921e-009,
A10= 6.95267e-011, A12=-4.32616e-013

焦点距離 24.72
Fナンバー 2.86
画角 28.93
像高 13.66
レンズ全長 66.45
BF 35.52

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 65.25 2.72 -0.87 -2.37
2 3 22.62 25.71 23.28 21.47

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 65.25
2 3 83.21
3 4 -17.65
4 8 25.36
5 9 -13.60
6 11 19.05
7 13 46.47

フォーカシングによる可変部の空気間隔に関するデータ
横倍率 d2 d13
0.00 2.50 35.52
-0.26 0.20 42.00

[数値実施例2]
面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1 63.463 1.90 1.80400 46.6 21.21
2 296.862 (可変) 20.36
3 63.267 1.00 1.48749 70.2 13.49
4 9.161 3.50 11.12
5 40.566 2.07 1.91082 35.3 9.79
6 -21.127 0.80 1.72047 34.7 9.55
7 72.930 3.56 9.60
8(絞り) ∞ 5.98 10.12
9 -16.555 1.20 1.69895 30.1 10.89
10 74.544 3.63 1.59522 67.7 12.73
11 -15.079 0.15 14.25
12* -259.052 3.92 1.58313 59.4 15.81
13 -16.187 (可変) 16.87
像面 ∞

非球面データ
第12面
K = 0.00000e+000, A4=-2.63551e-005, A6= 7.06312e-008, A8= 8.25929e-010,
A10=-3.29072e-011, A12= 2.45758e-013

焦点距離 26.31
Fナンバー 2.86
画角 27.44
像高 13.66
レンズ全長 67.80
BF 35.42

レンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 100.03 1.90 -0.29 -1.34
2 3 25.28 25.81 23.18 16.79

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 100.03
2 3 -22.11
3 5 15.50
4 6 -22.66
5 9 -19.28
6 10 21.39
7 12 29.43

フォーカシングによる可変部の空気間隔に関するデータ
横倍率 d2 d13
0.00 4.67 35.42
-0.17 0.20 39.89
B1 第1レンズ群、B2 第2レンズ群、SP 開口絞り、P 光線カット、
IP 像面、d d線、g g線、ΔS サジタル像面、ΔM メリディオナル像面

Claims (8)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を有する第2群から成る、撮像光学系であって、
    前記第1群は、1枚の単レンズG1より構成され、
    第2群は、開口絞りを含み、開口絞りの物体側および像側に、それぞれ少なくとも1枚以上のレンズを有し、
    物体距離無限から物体距離至近への合焦動作の際に、前記第2群は、前記第1群と前記第2群の空気間隔が小さくなるように物体側に移動することを特徴とする撮像光学系。
  2. 前記撮像光学系の焦点距離fと、前記撮像光学系のバックフォーカスBFとは、
    1.0<BF/f_total<2.5
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学系。
  3. 前記撮像光学系の焦点距離fと、前記G1の焦点距離f1とは、
    0.8<f_G1/f_total<6.0
    を満たすことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像光学系。
  4. 前記第2群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第2a群、開口絞り、正の屈折力を有する第2b群から成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の撮像光学系。
  5. 前記G1は、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の撮像光学系。
  6. 前記G1の分散νd_G1は、
    νd_G1>35
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の撮像光学系。
  7. 物体距離無限から物体距離至近への合焦動作の際に、前記第1群は、前記第2群とは異なる移動量で、物体側に移動することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の撮像光学系。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の撮像光学系と、前記撮像光学系によって形成される像を受光する光電変換素子と、を備えることを特徴とする光学機器。
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