JP2017219335A - ストローク検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スケールに対して2つの磁気検出器を精度よく容易に配置させる。
【解決手段】ストローク検出装置100は、シリンダチューブ20に対して進退自在に設けられるピストンロッド30に形成されるスケール60と、スケール60に対向して設けられる磁気検出ユニット50と、を備える。磁気検出ユニット50は、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58と、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58を保持する保持ブロック51と、を有し、第1磁気検出器57が保持される第1保持面51aと第2磁気検出器58が保持される第2保持面51bとがなす保持角θは、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとがそれぞれスケール60に対して垂直となるように設定される。
【選択図】図2
【解決手段】ストローク検出装置100は、シリンダチューブ20に対して進退自在に設けられるピストンロッド30に形成されるスケール60と、スケール60に対向して設けられる磁気検出ユニット50と、を備える。磁気検出ユニット50は、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58と、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58を保持する保持ブロック51と、を有し、第1磁気検出器57が保持される第1保持面51aと第2磁気検出器58が保持される第2保持面51bとがなす保持角θは、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとがそれぞれスケール60に対して垂直となるように設定される。
【選択図】図2
Description
本発明は、ストローク検出装置に関するものである。
従来、シリンダなどの直動部品のストロークを検出するためにストローク検出装置が用いられている。
特許文献1には、ピストンロッドの外周面に設けられたスケールと、スケールに対して検出方向が垂直となるように配置される2つの磁気検出器と、を備えたストローク検出装置が開示されている。このストローク検出装置では、スケールによって変化する磁気を2つの磁気検出器により検出することでピストンロッドのストローク量を検出している。
特許文献1に記載されたストローク検出装置では、磁気検出器が取り付けられる取付孔は、周方向に離間して別々に形成されている。そして、各磁気検出器は、その検出方向が円弧状のピストンロッドの表面に対して垂直となるように、これらの取付孔に対してそれぞれ取り付けられる。したがって、このストローク検出装置では、取付孔の加工誤差や磁気検出器の取付誤差が大きいと、磁気検出器の検出方向がスケールに対してずれ、ストロークの検出精度が低下するおそれがある。
取付孔の加工誤差を小さくするためには、周方向に離間して設けられる2つの取付孔を高い精度で加工する必要がある。しかし、加工精度を上げると取付孔の加工に時間がかかり、装置の製造コストが上昇するおそれがある。また、磁気検出器の取付誤差を小さくするためには、例えば、磁気検出器の取付位置を適正な位置に修正する治具等を用いて磁気検出器を取付孔に注意深く取り付ける必要がある。この場合も取付作業に時間がかかり、装置の製造コストが上昇するおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであり、スケールに対して2つの磁気検出器を精度よく容易に配置させることを目的とする。
第1の発明は、第1部材に固定され、第1磁気検出器と第2磁気検出器とを保持する保持体を備え、第1磁気検出器が保持される保持体の第1保持面と、第2磁気検出器が保持される保持体の第2保持面と、がなす角度は、第1磁気検出器の検出方向と第2磁気検出器の検出方向とがそれぞれスケールに対して垂直となる大きさに設定されることを特徴とする。
第1の発明では、第1磁気検出器と第2磁気検出器とは、保持体の第1保持面及び第2保持面によってそれぞれ保持されており、第1保持面と第2保持面とがなす角度は、第1磁気検出器の検出方向と第2磁気検出器の検出方向とがそれぞれスケールに対して垂直となる大きさに設定されている。このため、磁気検出ユニットを第1部材に組み付けることで、第1磁気検出器の検出方向と第2磁気検出器の検出方向とはスケールに対して共に垂直な状態となる。
第2の発明は、第1保持面には、第1磁気検出器の外形形状に沿った第1凹部が形成され、第2保持面には、第2磁気検出器の外形形状に沿った第2凹部が形成され、第1磁気検出器は、第1凹部に収装されることで保持体に保持され、第2磁気検出器は、第2凹部に収装されることで保持体に保持されることを特徴とする。
第2の発明では、第1磁気検出器は、第1保持面に形成された第1凹部に収装され、第2磁気検出器は、第2保持面に形成された第2凹部に収装される。また、各凹部は、第1磁気検出器及び第2磁気検出器の外形形状に沿った形状に形成される。このため、第1磁気検出器及び第2磁気検出器は、保持体に対して変位することが規制される。この結果、第1磁気検出器の検出方向と第2磁気検出器の検出方向とは、スケールに対して精度よく垂直な状態になるとともに、垂直な状態に維持される。
第3の発明は、第1保持面が、保持体に対する第1磁気検出器の位置を決定する第1位置決め部を有し、第2保持面が、保持体に対する第2磁気検出器の位置を決定する第2位置決め部を有することを特徴とする。
第3の発明では、保持体に対する第1磁気検出器の位置が第1位置決め部により決定され、保持体に対する第2磁気検出器の位置が第2位置決め部により決定される。このため、第1磁気検出器及び第2磁気検出器は、保持体に対して変位することが抑制される。この結果、第1磁気検出器の検出方向と第2磁気検出器の検出方向とは、スケールに対して精度よく垂直な状態になるとともに、垂直な状態に維持される。
第4の発明は、第1磁気検出器から出力される信号と第2磁気検出器から出力される信号とが所定の位相差を有するように、第1位置決め部と第2位置決め部とが第2部材の進退方向に沿って互いにずらして配置されることを特徴とする。
第4の発明では、第1磁気検出器と第2磁気検出器とは、第1磁気検出器から出力される信号と第2磁気検出器から出力される信号とが所定の位相差を有するように、第2部材の進退方向に沿って互いにずらして保持体に保持される。このため、第1磁気検出器の出力波形と第2磁気検出器の出力波形とに基づき第1部材に対する第2部材の絶対的なストローク量を演算することができる。
本発明によれば、スケールに対して2つの磁気検出器を精度よく容易に配置させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るストローク検出装置100について説明する。図1に示されるシリンダ10は、図示しない油圧ポンプから吐出される作動油によって動作する油圧シリンダである。ストローク検出装置100は、このシリンダ10に設けられる。
シリンダ10は、シリンダ10の本体である第1部材としてのシリンダチューブ20と、シリンダチューブ20に対して進退自在に設けられる第2部材としてのピストンロッド30と、を備える。つまり、シリンダ10は、シリンダチューブ20に対してピストンロッド30が進退運動する直動部品である。
シリンダチューブ20は円筒形であり、シリンダチューブ20の内部には軸方向に摺動自在であるピストン31が設けられる。また、シリンダチューブ20の端部には、ピストンロッド30が摺動自在に挿通するシリンダヘッド20aが設けられる。シリンダチューブ20の内部は、ピストン31によって二つの油室11,12に区画される。
二つの油室11,12は、図示しない切換弁を通じて図示しない油圧ポンプ又はタンクに接続される。二つの油室11,12の一方が油圧ポンプに接続された場合には、他方がタンクに接続される。シリンダ10は、油圧ポンプから二つの油室11,12の何れかに作動油が導かれてピストンロッド30が軸方向に移動することによって伸縮作動する。シリンダ10は複動式のシリンダであるが、単動式であってもよい。また、シリンダ10は、油圧式に限定されず、空気式,水圧式または電動機械式等であってもよい。また、シリンダ10は、アクチュエータとして作動するものに限定されず、緩衝器等として作動するものであってもよい。
ピストンロッド30は、基端部30aがピストン31に固定され、先端部30bがシリンダチューブ20から露出する円柱状の磁性部材である。ピストンロッド30は、ピストン31に作用する油圧の力によって動作する。
次に、図1から図4を参照し、シリンダ10に設けられるストローク検出装置100について説明する。図2は、後述の磁気検出ユニット50の中心を通る図1のII−II線に沿う断面図であり、主に磁気検出ユニット50の構成が示されている。図3は、図2の矢印III方向から見た磁気検出ユニット50を示すものである。なお、矢印IIIは、後述の第1保持面51aに対して垂直な方向を示すものである。また、図4は、図3の磁気検出ユニット50の後述の保持ブロック51のみを示したものである。
ストローク検出装置100は、ピストンロッド30の側面30cにピストンロッド30の進退方向に沿って形成されるスケール60と、スケール60に対向するようにシリンダチューブ20のシリンダヘッド20aに固定される磁気検出ユニット50と、を備える。
スケール60は、磁性体であるピストンロッド30の側面30cに形成される複数の非磁性部61から構成される。非磁性部61は、ピストンロッド30の周方向に沿って帯状に形成されており、ピストンロッド30の進退方向に沿って所定のピッチPで等間隔に設けられる。非磁性部61は、ピストンロッド30の側面30cをレーザー装置によって照射されるレーザーにより溶融するとともにNiやMnを添加してオーステナイト化することによって形成される。
なお、ピストンロッド30は、非磁性体からなるものであってもよく、この場合、スケール60は、ピストンロッド30をレーザー装置によって溶融するとともにSn等を添加することにより磁性体として形成される。局所的に加熱する手段は、レーザーに限定されず、電子ビームや高周波誘導加熱,アーク放電など、ピストンロッド30を局所的に加熱可能な手段であればどのような手段であってもよい。
磁気検出ユニット50は、図2に示されるように、スケール60によって変化する磁界に応じた信号を出力する第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58と、シリンダヘッド20aに固定されるとともに第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58を保持する保持体としての保持ブロック51と、を有する。第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58から出力された信号は図示しない演算装置に入力され、ピストンロッド30のストローク量を演算するために使用される。
第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58は、外形が略直方体状に形成され、その内部に、図示しない磁気センサと、磁気センサに対してピストンロッド30とは反対側に設けられる図示しない永久磁石と、が設けられる。磁気センサは、永久磁石から発せられる磁気を検出し、検出された磁気に応じた信号を演算装置へと出力する。永久磁石から発せられる磁気は、磁性体には作用するが、非磁性体には作用しない。つまり、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58の出力は、永久磁石から発せられる磁気を変化させる非磁性体であるスケール60の形状等に応じた値となる。
ここで、磁気センサが検出する磁気の方向、すなわち、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58が検出する磁気の方向は、図2において一点鎖線で示されるように第1検出方向57L及び第2検出方向58Lである。つまり、第1検出方向57L及び第2検出方向58Lは、磁気センサの感度が最もよい方向を意味する。このため、第1検出方向57L及び第2検出方向58Lが円弧状に形成されるスケール60に対して垂直となるように、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58は、それぞれ保持ブロック51により保持される。
磁気センサとしては、ホール効果を利用したホール素子や磁気の強弱によって電気抵抗が変化するMR(Magneto−Resistive:磁気抵抗)素子、GMR(Giant Magneto−Resistive:巨大磁気抵抗)センサ、MI(Magneto−Impedance:磁気インピーダンス)効果を利用したMIセンサなどが採用される。なお、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58は、スケール60に対向して配置されるコイルを備えたものであってもよい。この場合、励磁されたコイルのインピーダンスは、対向するスケール60の面積に応じて変化する。
保持ブロック51は、アルミや真鍮、樹脂等の非磁性材によって形成されるブロック体である。保持ブロック51は、図2に示されるように、第1磁気検出器57が保持される第1保持面51aと、第2磁気検出器58が保持される第2保持面51bと、ピストンロッド30側において第1保持面51aと第2保持面51bとを接続する短辺面51dと、ピストンロッド30側とは反対側において第1保持面51aと第2保持面51bとを接続する長辺面51cと、を有し、断面形状が略台形状に形成される。
第1保持面51aと第2保持面51bとは、第1保持面51aと第2保持面51bとがなす角度が予め設定された所定の第1保持角θ1となるように形成される。第1保持角θ1の大きさは、保持ブロック51がシリンダヘッド20aに固定された状態において、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとがそれぞれスケール60に対して垂直となるように、すなわち、第1検出方向57Lと第2検出方向58Lとがそれぞれスケール60の法線方向となるように設定される。
また、第1保持面51aには、第1磁気検出器57が嵌め込まれる第1凹部52が形成される。第1凹部52は、第1磁気検出器57の外形形状に沿って形成された陥没部であり、図3及び図4に示されるように、短辺面51dから長辺面51cに向かってピストンロッド30の径方向に沿って延びる二つの第1段部52aと、二つの第1段部52aの端部を接続する第2段部52bと、を有する。これらの段部52a,52bは、第1凹部52に嵌め込まれた第1磁気検出器57がピストンロッド30から離れる方向やピストンロッド30の進退方向にずれることを規制する規制部として機能する。
さらに、第1保持面51aには、第1凹部52内の略中央の底面から突出して形成された断面矩形状の第1突部51eが設けられる。第1突部51eは、第1磁気検出器57が第1凹部52に嵌め込まれる際に、第1磁気検出器57に設けられた断面矩形状の第1穴部57aに挿入される。第1突部51eは、第1穴部57aよりもわずかに小さく形成されており、第1突部51eと第1穴部57aとは、隙間嵌めの関係にある。このため、第1磁気検出器57は、保持ブロック51に対して変位することが抑制される。つまり、第1突部51eは、保持ブロック51に対する第1磁気検出器57の位置を決定する第1位置決め部として機能する。なお、第1凹部52には、第1磁気検出器57がピストンロッド30に近づく方向にずれることを規制する部分が設けられていない。このため、第1突部51eは、第1磁気検出器57がピストンロッド30に近づく方向にずれることを規制する規制部としても機能する。
第1保持面51aと同様に、第2保持面51bには、第2磁気検出器58が嵌め込まれる第2凹部53が形成される。詳細な形状は図示されていないが第2凹部53は、第1凹部52と同様に、第2磁気検出器58の外形形状に沿って形成され、第2凹部53に嵌め込まれた第2磁気検出器58は、第2凹部53の段部によってピストンロッド30から離れる方向やピストンロッド30の進退方向にずれることが規制される。
さらに、第2保持面51bには、第1保持面51aと同様に、第2凹部53内の略中央の底面から突出して形成された矩形状の第2突部51fが設けられる。第2突部51fは、第2磁気検出器58が第2凹部53に嵌め込まれる際に、第2磁気検出器58に設けられた矩形状の第2穴部58aに挿入される。第2突部51fは、第2穴部58aよりもわずかに小さく形成されており、第2突部51fと第2穴部58aとは、隙間嵌めの関係にある。このため、第2磁気検出器58は、保持ブロック51に対して変位することが抑制される。つまり、第2突部51fは、保持ブロック51に対する第2磁気検出器58の位置を決定する第2位置決め部として機能する。なお、第2凹部53には、第2磁気検出器58がピストンロッド30に近づく方向にずれることを規制する部分が設けられていない。このため、第2突部51fは、第2磁気検出器58がピストンロッド30に近づく方向にずれることを規制する規制部としても機能する。
また、図3に示されるように、第1凹部52と第2凹部53とは、ピストンロッド30の進退方向に互いにずらして設けられている。これは、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとをピストンロッド30の進退方向に所定の間隔L1だけずらして配置させるためである。
間隔L1は、第1磁気検出器57から出力される信号(出力波形)に対して第2磁気検出器58から出力される信号(出力波形)が4分の1周期だけずれるように、1ピッチPの4分の1の長さに設定される。このように間隔L1が設定されることにより、第1磁気検出器57の出力値と第2磁気検出器58の出力値とに基づき、アークタンジェント関数を用いて、ピストンロッド30の絶対的なストローク量を演算することが可能となる。なお、間隔L1は、1ピッチPの4分の1の長さに限定されず、第1磁気検出器57の出力波形と第2磁気検出器58の出力波形との位相差が、アークタンジェント関数を用いて、ストローク量を演算可能な位相差となる長さ、例えば、1ピッチPの4分の3の長さ等であってもよい。ただし、間隔L1が大きいと保持ブロック51が大きくなり、磁気検出ユニット50が大型化してしまう。従って、磁気検出ユニット50をコンパクト化するためには、間隔L1を1ピッチPの4分の1の長さとすることが好ましい。
上記構成の磁気検出ユニット50は、第1磁気検出器57が保持ブロック51の第1凹部52に収装され、第2磁気検出器58が保持ブロック51の第2凹部53に収装されることで組み立てられる。具体的には、第1磁気検出器57の第1穴部57aに保持ブロック51の第1突部51eが差し込まれ、この状態で第1磁気検出器57が保持ブロック51の第1凹部52に嵌め込まれる。第1凹部52に嵌め込まれた第1磁気検出器57は、図示しないボルトによって、保持ブロック51に対して固定される。第2磁気検出器58も同様にして、図示しないボルトによって、保持ブロック51に対して固定される。
組み立てられた磁気検出ユニット50は、シリンダヘッド20aに固定される。具体的には、シリンダヘッド20aに設けられた図示しないブラケットに保持ブロック51が図示しないボルトによって締結されることで磁気検出ユニット50はシリンダヘッド20aに固定される。なお、シリンダヘッド20aと磁気検出ユニット50との位置関係を精度良く保つために、シリンダヘッド20aと保持ブロック51との間に位置決め用のノックピン等を設けることが好ましい。
このように磁気検出ユニット50をシリンダヘッド20aに固定するだけで、第1磁気検出器57の第1検出方向57L及び第2磁気検出器58の第2検出方向58Lを同時にスケール60に対してそれぞれ垂直な状態とすることができる。
次に、ピストンロッド30の半径が異なる場合について、図2及び図5を参照して説明する。図5には、ピストンロッド30の半径R2が図2に示されるピストンロッド30の半径R1よりも小さい場合の磁気検出ユニット50の形状が示されている。
図5に示される磁気検出ユニット50の保持ブロック51の第2保持角θ2は、図2に示される磁気検出ユニット50の保持ブロック51の第1保持角θ1よりも大きい。このように、保持角θは、ピストンロッド30の半径が大きいほど小さくなり、ピストンロッド30の半径が小さいほど大きくなる。一方で、ピストンロッド30の半径の大きさが変わっても、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58の形状等を変更する必要性はない。このため、ピストンロッド30の半径に応じた保持角θを有する保持ブロック51を用意しておくことで、半径が異なるピストンロッド30を有するシリンダ10に対しても、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58をスケール60に対して精度よく容易に配置させることが可能となる。
以上の実施形態によれば、以下に示すような効果を奏する。
ストローク検出装置100では、第1磁気検出器57と第2磁気検出器58とは、保持ブロック51の第1保持面51a及び第2保持面51bによってそれぞれ保持されており、第1保持面51aと第2保持面51bとがなす保持角θは、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとがそれぞれスケール60に対して垂直となる大きさに設定されている。また、第1磁気検出器57と第2磁気検出器58とは、保持ブロック51を介して同時にシリンダヘッド20aに固定される。
このため、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとは、磁気検出ユニット50がシリンダヘッド20aに組み付けられるだけで、円弧状に形成されたスケール60に対して同時に垂直な状態となる。このように、ストローク検出装置100では、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58をスケール60に対して精度よく容易に配置させることができる。
次に、本発明の実施形態に係るストローク検出装置100の変形例について説明する。
上記実施形態では、位置決め部としての突部51e,51fは、保持ブロック51側に設けられている。これに代えて、位置決め部としての突部を、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58側に設けてもよい。この場合、保持ブロック51側に突部が挿入される穴部が設けられる。また、位置決め部は、保持ブロック51に対する第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58の位置を決定することができればどのような構造であってもよく、例えば、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58と保持ブロック51との間に設けられる位置決め用のノックピンであってもよい。
また、上記実施形態では、保持ブロック51に凹部52,53と突部51e,51fとが共に設けられている。これに代えて、保持ブロック51に対して第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58を精度よく固定することができれば、凹部52,53と突部51e,51fとの何れかのみを設けた構成としてもよい。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
ストローク検出装置100は、シリンダチューブ20と、シリンダチューブ20に対して進退自在に設けられる円柱状のピストンロッド30と、ピストンロッド30の進退方向に沿ってピストンロッド30の側面30cに形成されるスケール60と、スケール60に対向するようにシリンダチューブ20に設けられる磁気検出ユニット50と、を備え、磁気検出ユニット50は、スケール60によって変化する磁界に応じた信号を出力する第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58と、シリンダチューブ20に固定され、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58を保持する保持ブロック51と、を有し、保持ブロック51は、第1磁気検出器57が保持される第1保持面51aと、第2磁気検出器58が保持される第2保持面51bと、を有し、第1保持面51aと第2保持面51bとがなす保持角θは、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとがそれぞれスケール60に対して垂直となる大きさに設定される。
この構成では、第1磁気検出器57と第2磁気検出器58とは、保持ブロック51の第1保持面51a及び第2保持面51bによってそれぞれ保持されており、第1保持面51aと第2保持面51bとがなす保持角θは、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとがそれぞれスケール60に対して垂直となる大きさに設定されている。また、第1磁気検出器57と第2磁気検出器58とは、保持ブロック51を介して同時にシリンダチューブ20に固定される。
このため、磁気検出ユニット50をシリンダチューブ20に組み付けるだけで、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとは、円弧状に形成されたスケール60に対して共に垂直な状態となる。このように、この構成では、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58をスケール60に対して精度よく容易に配置させることができる。
加えて、第1保持面51aと第2保持面51bとがなす保持角θは、ピストンロッド30の半径が大きいほど小さくなり、ピストンロッド30の半径が小さいほど大きくなる。このため、ピストンロッド30の半径に応じた保持角θを有する保持ブロック51を用意しておくことで、半径が異なるピストンロッド30を有するシリンダ10に対しても、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58をスケール60に対して精度よく容易に配置させることができる。
また、第1保持面51aには、第1磁気検出器57の外形形状に沿った第1凹部52が形成され、第2保持面51bには、第2磁気検出器58の外形形状に沿った第2凹部53が形成され、第1磁気検出器57は、第1凹部52に収装されることで保持ブロック51に保持され、第2磁気検出器58は、第2凹部53に収装されることで保持ブロック51に保持される。
この構成では、第1磁気検出器57は、第1保持面51aに形成された第1凹部52に収装され、第2磁気検出器58は、第2保持面51bに形成された第2凹部53に収装される。また、各凹部52,53は、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58の外形形状に沿った形状に形成される。このため、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58は、保持ブロック51に対してピストンロッド30の径方向や進退方向にずれることが規制される。この結果、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとは、スケール60に対して精度よく垂直な状態になるとともに、垂直な状態に維持される。
また、第1保持面51aは、保持ブロック51に対する第1磁気検出器57の位置を決定する第1突部51eを有し、第2保持面51bは、保持ブロック51に対する第2磁気検出器58の位置を決定する第2突部51fを有する。
この構成では、保持ブロック51に対する第1磁気検出器57の位置が第1突部51eにより決定され、保持ブロック51に対する第2磁気検出器58の位置が第2突部51fにより決定される。このため、第1磁気検出器57及び第2磁気検出器58は、保持ブロック51に対して変位することが抑制される。この結果、第1磁気検出器57の第1検出方向57Lと第2磁気検出器58の第2検出方向58Lとは、スケール60に対して精度よく垂直な状態になるとともに、垂直な状態に維持される。
また、第1突部51eと第2突部51fとは、第1磁気検出器57から出力される信号(出力波形)と第2磁気検出器58から出力される信号(出力波形)とが所定の位相差を有するように、ピストンロッド30の進退方向に沿って互いにずらして配置される。
この構成では、ピストンロッド30の進退方向に沿って互いにずらして配置される第1突部51eと第2突部51fとを介して、第1磁気検出器57と第2磁気検出器58とが保持ブロック51に保持される。そして、第1突部51eと第2突部51fとは、第1磁気検出器57の出力波形と第2磁気検出器58の出力波形とが所定の位相差を有するように保持ブロック51に配置されている。このため、第1磁気検出器57の出力波形と第2磁気検出器58の出力波形とに基づきアークタンジェント関数を用いてシリンダチューブ20に対するピストンロッド30の絶対的なストローク量を演算することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本実施形態では、スケールは、非磁性体または磁性体からなるスケール60であるが、スケールは、ピストンロッド30と誘電率が異なるものであってもよい。この場合、スケールに対向して設けられる検出器としてはコイルが用いられ、励磁されたコイルのインピーダンスが対向するスケールの面積に応じて変化する。
100・・・ストローク検出装置、10・・・シリンダ、20・・・シリンダチューブ(第1部材)、20a・・・シリンダヘッド、30・・・ピストンロッド(第2部材)、50・・・磁気検出ユニット、51・・・保持ブロック(保持体)、51a・・・第1保持面、51b・・・第2保持面、51e・・・第1突部(第1位置決め部)、51f・・・第2突部(第2位置決め部)、52・・・第1凹部、53・・・第2凹部、57・・・第1磁気検出器、57L・・・第1検出方向、58・・・第2磁気検出器、58L・・・第2検出方向、60・・・スケール、61・・・非磁性部、L1・・・第1検出方向と第2検出方向との間隔、R1,R2・・・ピストンロッドの半径、θ1・・・第1保持角、θ2・・・第2保持角
Claims (4)
- 第1部材と、
前記第1部材に対して進退自在に設けられる円柱状の第2部材と、
前記第2部材の進退方向に沿って前記第2部材の表面に形成されるスケールと、
前記スケールに対向するように前記第1部材に設けられる磁気検出ユニットと、を備え、
前記磁気検出ユニットは、
前記スケールによって変化する磁界に応じた信号を出力する第1磁気検出器及び第2磁気検出器と、
前記第1部材に固定され、前記第1磁気検出器及び前記第2磁気検出器を保持する保持体と、を有し、
前記保持体は、前記第1磁気検出器が保持される第1保持面と、前記第2磁気検出器が保持される第2保持面と、を有し、
前記第1保持面と前記第2保持面とがなす角度は、前記第1磁気検出器の検出方向と前記第2磁気検出器の検出方向とがそれぞれ前記スケールに対して垂直となる大きさに設定されることを特徴とするストローク検出装置。 - 前記第1保持面には、前記第1磁気検出器の外形形状に沿った第1凹部が形成され、
前記第2保持面には、前記第2磁気検出器の外形形状に沿った第2凹部が形成され、
前記第1磁気検出器は、前記第1凹部に収装されることで前記保持体に保持され、
前記第2磁気検出器は、前記第2凹部に収装されることで前記保持体に保持されることを特徴とする請求項1に記載のストローク検出装置。 - 前記第1保持面は、前記保持体に対する前記第1磁気検出器の位置を決定する第1位置決め部を有し、
前記第2保持面は、前記保持体に対する前記第2磁気検出器の位置を決定する第2位置決め部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のストローク検出装置。 - 前記第1位置決め部と前記第2位置決め部とは、前記第1磁気検出器から出力される信号と前記第2磁気検出器から出力される信号とが所定の位相差を有するように、前記第2部材の進退方向に沿って互いにずらして配置されることを特徴とする請求項3に記載のストローク検出装置。
Priority Applications (1)
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JP2016111838A JP2017219335A (ja) | 2016-06-03 | 2016-06-03 | ストローク検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016111838A JP2017219335A (ja) | 2016-06-03 | 2016-06-03 | ストローク検出装置 |
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JP2017219335A true JP2017219335A (ja) | 2017-12-14 |
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ID=60657451
Family Applications (1)
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JP2016111838A Pending JP2017219335A (ja) | 2016-06-03 | 2016-06-03 | ストローク検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017219335A (ja) |
-
2016
- 2016-06-03 JP JP2016111838A patent/JP2017219335A/ja active Pending
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