JP2017215472A - 降雨体験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的にさらに多数の人たちに降雨を体験してもらうことができる降雨体験装置を提供する【解決手段】降雨体験装置11は、個々に体験室22a、22b、22c、22dを区画するハウジングユニット21a、21b、21c、21dを相互に分離可能に結合し、動線15に沿って直列に体験室22a、22b、22c、22dを配置するハウジング12と、体験室22a、22b、22c、22dごとに設定される降雨量に従って雨滴を生成する雨滴生成装置53とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、降雨量の程度に応じた様々な降雨状況や降雨強さを未経験者に模擬体験させる降雨体験装置に関する。
特許文献1は降雨体験装置を開示する。ハウジング内に単一の体験室が区画される。体験室の天井部には複数の雨滴生成装置が設置される。雨滴生成装置ごとに相違する降雨量が設定される。規定の時間間隔で降雨量は切り替えられる。こうして利用者は複数の降雨量を体験することができる。
特許第2884510号公報
特許文献1に記載の降雨体験装置ではハウジングの大きさは固定される。小さな設置スペースに合わせてハウジングの大きさが選択されると、体験者の人数が限られてしまう。その一方で、大きな設置スペースに合わせてハウジングの大きさが選択されると、設置場所が限られてしまい、体験者の対象範囲が狭められる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、効率的にさらに多数の人たちに降雨を体験してもらうことができる降雨体験装置を提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、個々に体験室を区画するハウジングユニットを相互に分離可能に結合し、動線に沿って直列に前記体験室を配置するハウジングと、体験室ごとに設定される降雨量に従って雨滴を生成する雨滴生成装置とを備える降雨体験装置が提供される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記ハウジングユニットは、前記室内空間を区画する室構成体と、前記室構成体の天井端に連結されて、天井裏の空間を区画する屋根構成体と、前記室構成体の床面端に連結されて、床下空間を区画する床下構成体とを備える。
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記ハウジングユニットは、前記体験室の側面に配置されて、前記体験室の側面を塞ぐ透明部材を備える。
第4側面によれば、第1〜第3側面のいずれかの構成に加えて、前記雨滴生成装置は、前記体験室ごとに天井面に設置され天井裏の空間および室内空間を相互に接続するルーバーと、前記体験室ごとに天井裏から前記ルーバーに向かって噴霧ノズルから水を噴霧する噴霧装置と、前記体験室ごとに天井裏から前記ルーバーを通過して前記室内空間に向かって送風する送風機とを備える。
第5側面によれば、第4側面の構成に加えて、前記送風機は、下向きに開放される閉塞空間内に配置されて、鉛直軸回りに回転して下向きに気流を送り出す軸流れ式の送風ブレードを備える。
第6側面によれば、第4または第5側面の構成に加えて、降雨体験装置は、前記噴霧ノズルに接続される減圧バルブと、前記減圧バルブに接続されて、個々の前記減圧バルブに水を供給する1台のポンプとを備える。
第7側面によれば、第6側面の構成に加えて、降雨体験装置は、前記ポンプに接続されて、前記ポンプで吸い上げられる水を貯留する貯水タンクと、前記体験室の床面に降った水を回収して前記貯水タンクに導く排水回収路とを備える。
第1側面によれば、雨滴生成装置は体験室ごとに特定の降雨量の降雨を再現することができる。利用者は、動線に沿って順番に体験室を通過することで降雨を体験することができる。こうした体験の提供にあたって、結合されるユニット数に応じてハウジングの大きさは決定される。設置スペースに合わせてハウジングの大きさは選択されることができる。小さな設置スペースであっても降雨体験装置を設置できるだけでなく、大きな設置スペースが確保されれば、体験室を増加させてさらに効率的に降雨を体験してもらうことができる。
第2側面によれば、ハウジングは体験室ごとにハウジングユニットに分解される上に、個々のハウジングユニットは屋根構成体、室構成体および床下構成体に分解されるので、個々の構成要素ごとに良好な可搬性が確保される。降雨体験装置は様々な場所で組み立てられることができる。体験者の対象範囲は広がる。
第3側面によれば、周囲の環境光は透明部材を透過して体験室に進入する。体験室内は周囲の環境と同等な明るさに維持される。こうして現実の降雨時よりも明るい環境で降雨が再現されることで、降雨以外の恐怖心を取り除いた降雨そのものの危険性が体験されることができる。その結果、大雨の際に避難にあたって的確な判断の実現に貢献することができる。
第4側面によれば、噴霧ノズルから噴霧された微細な水滴はルーバーに当たって雨滴として集積しルーバーから体験室に落下する。送風機の送風は雨滴の落下を促進する。こうして自然な降り方の降雨が再現される。体験室ごとにルーバー、噴霧装置および送風機は設置されるので、利用者は体験室ごとに明確に降雨量を意識することができる。
第5側面によれば、送風ブレードが鉛直軸回りで回転すると、鉛直軸に沿って下方に向かう気流が生成される。気流の生成にあたって閉塞空間には送風ブレードの周囲で下方から空気が流れ込む。空気中の物体は重力の作用で落下することから、送風ブレードに対して空気以外に物体の吸い込みは極力抑制されることができる。
第6側面によれば、噴霧ノズルおよび減圧バルブの調整に応じて1台のポンプで複数種類の降雨量は実現されることができる。
第7側面によれば、噴霧装置から体験室の床面に雨滴は降り落ちる。雨滴は床面を伝って排水回収路から貯水タンクに導かれる。ポンプは貯水タンクから水を吸い上げる。水は再び貯水タンクから噴霧装置に供給される。水の循環に従って水は繰り返し使用される。水の使用量は節減される。
本発明の第1実施形態に係る降雨体験装置の構成を概略的に示す側面図である。 図1の2−2線に沿った垂直断面図である。 ルーバーの拡大平面図である。 図3の4−4線に沿った断面図である。 図3の5−5線に沿った断面図である。 給水装置および制御系の構成を概略的に示す模式図である。 図2に対応し、1ハウジングユニットの分解図である。 第2実施形態に係る降雨体験装置の構成を概略的に示す側面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る降雨体験装置11の構成を概略的に示す。降雨体験装置11はハウジング12を備える。ハウジング12は水平な地面Gといった基準面上に設置される。ハウジング12には入口13および出口14が設定される。ハウジング12内の空間には入口13から出口14に向かって1本の動線15が形成される。利用者は入口13から出口14に向かって動線15に沿ってハウジング12内の空間を通過することができる。
ハウジング12には、地面Gから所定の高さで水平面に沿って広がる床面16が規定される。床面16上にハウジング12の室内空間は区画される。利用者は入口13から出口14に向かって床面16を歩行する。ハウジング12の入口端には踏み段18が結合される。踏み段18は地面Gから床面16まで一定の高さ間隔で段差面を形成する。同様に、ハウジング12の出口端には踏み段19が結合される。踏み段19は床面16から地面Gまで一定の高さ間隔で段差面を形成する。
ハウジング12は、個々に室内空間を区画する複数のハウジングユニット21a、21b、21c、21dを有する。個々の室内空間は後述されるように体験室22a、22b、22c、22dを構成する。ハウジングユニット21a〜21dは地面Gに垂直な平面(分割面)23a、23b、23cで相互に分離可能に結合される。ここでは、ハウジングユニット21a〜21dは直列に一列に連結される。ハウジング12内には動線15に沿って直列に複数の体験室22a〜22dが配置される。
個々のハウジングユニット21a〜21dは、室内空間の骨格を構成するフレーム24を備える。フレーム24はステンレス鋼やアルミニウムといった構造材で構成される。フレーム24は、地面Gから直立する4本の支柱25を含む。室内空間は、支柱25で規定される4つの稜線を有する直方体で形成される。支柱25の上端は四角い枠体26の4角にそれぞれ結合される。支柱24の下端は同様に四角い枠体27の4角にそれぞれ結合される。こうして直方体の稜線ごとに構造材が配置されることでフレーム24の剛性は十分に確保される。
ここでは、ハウジングユニット21a〜21dの側面でフレーム24には横桟28が結合される。横桟28は地面Gに平行に水平方向に延びて支柱25同士を接続する。ハウジングユニット21a〜21dの側面には透明のビニールカーテン(透明部材)29が配置される。こうして体験室22a〜22dの側面はビニールカーテン29で塞がれる。その他、体験室22a〜22dの側面には、ビニールカーテン29に代えて透明なアクリル板といった板材が嵌め込まれてもよい。
図2に示されるように、個々のハウジングユニット21a〜21dは、体験室22a〜22dとなる室内空間を区画する室構成体32と、室構成体32の天井端に連結される屋根構成体33と、室構成体32の床面端に連結される床下構成体34とを備える。室構成体32は前述のフレーム24に加えて床構造体35を有する。床構造体35は、室内空間の輪郭に沿って支柱25に連結される床枠体36を備える。床枠体36はフレーム24と同様に構造材で形成されればよい。床板37は動線15の方向に沿って前後の枠部材36aに渡される。床板37は例えばステンレス鋼のパンチングメタルで形成される。パンチングメタルは水の透過(流通)を許容する。床板37の表面にはノンスリップマット38が敷き詰められる。ノンスリップマット38は例えばゴム材から成形されればよい。ノンスリップマット38はパンチングメタルと同様に水の透過を許容する。床枠体36は、動線15の方向に沿って前後に延びて前後の枠部材36a同士を連結し、下方から床板37を支持する補強部材39を有してもよい。補強部材39は、床板37の剛性を補強し、利用者の歩行時に床面の揺れ(撓り)を抑制する。
床枠体36には、動線15に沿って床板37の左右両側にサイド板41が固定される。サイド板41は連続板で形成される。この連続板は水の透過を阻止する。サイド板41には室内空間の輪郭から内側に向かうにつれて下る勾配が設定される。こうした勾配の働きで、サイド板41の表面に降り落ちた水は床板37に向かって流れる。
屋根構成体33はハウジングユニット21a〜21dごとにハウジング12の屋根を形成する。屋根構成体33は天井裏の空間42を区画する。屋根構成体33は、屋根の形状を規定する骨格材43と、規定の水平面44よりも上方で骨格材43に結合される外板45と、規定の水平面44から下方で骨格材43に結合される通風板46とを備える。外板45は例えば樹脂製の連続板から形成される。連続板は空気の透過を阻止する。外板45は水平面44よりも上方で上側空間47aを囲む。上側空間47aは、下向きに開放される閉塞空間を形成する。通風板46は例えばステンレス鋼板のパンチングメタルで形成される。通風板46は空気の流通を許容する。通風板46は水平面44よりも下方で下側空間47bを囲む。上側空間47aには下側空間47bから空気が流れ込む。下側空間47bには外側から空気が流れ込むことができる。したがって、空気に混入する物体は重力の作用に応じて下側空間47bから下方に落下し、上側空間47aに流れ込む空気から物体は除去されることができる。
床下構成体34は床下空間を区画する。床下空間には回収パン51が配置される。回収パン51は、水平面に沿って広がる底板52aと、底板52aの輪郭から上方に立ち上がって底板52a上に水を湛える囲繞壁52bと、囲繞壁52bの上端から水平面に沿って外側に広がって床下構成体34に重ねられる取り付け片52cとを備える。取り付け片52cは例えばビスで床下構成体34に結合される。床下構成体52cがフレーム24に組み込まれると、回収パン51の底板52aは床板37の裏側に向き合わせられる。室内空間から床板37を通過する水は回収パン51で回収される。
降雨体験装置11は、体験室22a〜22dごとに設定される降雨量に従って雨滴を生成する雨滴生成装置53を備える。雨滴構成装置53は、ハウジングユニット21a〜21dごとに体験室22a〜22dの天井面に設置されるルーバー54と、ハウジングユニット21a〜21dごとに屋根構成体33に組み入れられる噴霧装置55と、ハウジングユニット21a〜21dごとに屋根構成体33に組み入れられる送風機56とを備える。ルーバー54は天井裏の空間および室内空間を相互に接続する。ルーバー54の詳細は後述される。ルーバー54は、例えばビスなどでフレーム24の上端に固定されて室構成体32に支持されてもよく、屋根構成体33の下端に結合されて屋根構成体33に組み込まれてもよい。
噴霧装置55は噴霧ノズル57を備える。噴霧ノズル57は、天井裏からルーバー54に向かって水を噴霧する。ここでは、四角いルーバー54の全面にわたって噴霧が行き渡ることが望まれる。したがって、噴霧の形状や流量などに応じて噴霧ノズル57は1つであっても複数であってもよい。ハウジングユニット21a〜21dごとにノズル口径は設定される。ノズル口径に応じて降雨量[mm/時間]は設定されることができる。個々の噴霧ノズル57には給水装置から水が供給される。給水装置の詳細は後述される。
送風機56は軸流れ式の送風ブレード58を備える。送風ブレード58の回転軸線58aは重力方向すなわち鉛直方向に配置される。送風ブレード58の回転動作に応じて重力方向に下方に向かって気流は生成される。送風機56は体験室22a〜22dごとに天井裏から室内空間に向かって気流を生成する。送風機56は屋根構成体33の上側空間47a内に配置されることから、送風ブレード58に対して空気以外に物体の吸い込みは極力抑制されることができる。
図3に示されるように、ルーバー54は、四角い枠体61を有し、四角の一辺に平行に縦方向に延びる複数の第1帯板62aと、当該一辺に直交する一辺に平行に横方向に延びる複数の第2帯板62bとを備える。第1帯板62a群と第2帯板62b群とは相互に交差して結合される。図4に示されるように、個々の第1帯板62aは、長手方向の中心線回りで回転して重力方向に対して規定の傾斜角αで傾斜する板面63aを有する。第1帯板62aは相互に平行に延びて規定の間隔で横方向に並べられる。図5に示されるように、個々の第2帯板62bは、長手方向の中心線回りで回転して重力方向に対して規定の傾斜角βで傾斜する板面63bを有する。第2帯板62bは相互に平行に延びて規定の間隔で縦方向に並べられる。
図6に示されるように、給水装置65は、ハウジングユニット21a〜21dごとに噴霧ノズル57に接続される減圧バルブ65a、65b、65c、65dと、減圧バルブ65a〜65dに接続されて、個々の減圧バルブ65a〜65dに水を供給する1台のポンプ67とを備える。ポンプ67の吐出口67aは配管68で個々の噴霧ノズル57に接続される。配管68は、ポンプ67の吐出口67aに結合される共通管69と、共通管69から分岐して個々のハウジングユニット21a〜21dに接続される分岐管71a、71b、71c、71dとを有する。個々の分岐管71a〜71dに減圧バルブ65a〜65dは挿入される。個々の減圧バルブ66a〜66dはノズル口径に応じて分岐管71a〜71dの絞り度を設定する。ノズル口径に拘わらず減圧バルブ66a〜66dよりも下流で圧力は一定に維持される。
ポンプ67および共通管69は例えば1ハウジングユニット21aの床下構成体34に組み込まれる。分岐管71a〜71dは、床下構成体34に組み込まれて、個々に給水口72を区画する上流管と、給水口72に分離可能に結合されて、対応のハウジングユニット21b、21c、21dまで延びる下流管73とを有する。下流管73は、目的のハウジングユニット21b、21c、21dまで連続する管材で形成されてもよく、ハウジングユニット21b、21c、21dごとに分割されてハウジングユニット21a〜21dの結合時に相互に連結される複数の管材で形成されてもよい。管材同士は分割面23a、23b、23dで相互に接続されればよい。
給水装置65は、ポンプ67の吸込口67bに接続されて、ポンプ67で吸い上げられる水を貯留する貯水タンク75を備える。貯水タンク75は例えば1ハウジングユニット21aの床下構成体34に組み込まれる。貯水タンク75には排水回収路76が接続される。排水回収路76は個々の回収パン51に接続される。体験室22a〜22dの床面に降った水は回収パン51で回収されて排水回収路76から貯水タンク75に導かれる。排水回収路76は、例えばハウジングユニット21a〜21dごとに分割されてハウジングユニット21a〜21dの結合時に相互に連結される複数の管材で形成されればよい。
降雨体験装置11は制御盤77を備える。制御盤77は例えば電子制御ユニット(ECU)で形成されればよい。制御盤77には、ポンプ67のモーター、噴霧ノズル57の開閉弁および送風機56のモーターが信号線78で接続される。制御盤77は、「スタート」「ストップ」スイッチ79の動作に応じてポンプ67、噴霧ノズル57および送風機56の動作を制御する。これら制御にあたって、ポンプ67のモーター、噴霧ノズル57の開閉弁および送風機56のモーターには制御盤77から駆動信号が供給される。
次に降雨体験装置11の動作を説明する。図7に示されるように、使用にあたって個々のハウジングユニット21a〜21dで床下構成体34、室構成体32および屋根構成体33は組み立てられる。組み立てに先立ってハウジングユニット21a〜21dの構成は決定される。決定された構成に応じてハウジングユニット21a〜21dの数や配置は特定される。ここでは、4つのハウジングユニット21a〜21dが動線15に沿って直列に結合される。ハウジングユニット21a〜21dごとに床下構成体34、室構成体32および屋根構成体33が順番に組み立てられていってもよく、全ての床下構成体34が結合された後に室構成体32および屋根構成体33が順番に積み上げられていってもよい。
ハウジングユニット21a〜21dごとに降雨量が設定される。降雨量は噴霧ノズル57の口径で特定される。ここでは、入口13から順番に1時間当たり30mm、1時間当たり50mm、1時間当たり100mmおよび1時間当たり150mmの降雨量に相当する口径が設定される。分岐管71a〜71dの管材が順番に連結されると、ポンプ67から噴霧ノズル57に向かって給水路は確立される。床下構成体34の管材が順番に連結されると、回収パン51から貯水タンク75に向かって排水回収路76は確立される。こうして給水装置65は構築される。貯水タンク75は水で満たされる。
「スタート」スイッチ79が操作されると、制御盤77から駆動信号が出力され、ポンプ67、噴霧ノズル57および送風機56は動作を開始する。ポンプ67から減圧バルブ66a〜66dを経て噴霧ノズル57に水は供給される。噴霧ノズル57から水は下向きにルーバー54に向かって噴霧される。噴霧された微細な水滴はルーバー54に当たって雨滴として集積しルーバー54から体験室22a〜22dに落下する。送風機56の送風は雨滴の落下を促進する。こうして自然な降り方の降雨が再現される。体験室22a〜22dごとにルーバー54、噴霧装置55および送風機56は設置されるので、利用者は体験室22a〜22dごとに明確に降雨量を意識することができる。体験室22a〜22dごとに室内空間の壁面には降雨量を示す表示が提示されてもよい。
噴霧装置55から体験室22a〜22dの床面に雨滴は降り落ちる。雨滴はノンスリップマット38および床板37を通過して回収パン51に流れ込む。回収パン51の水は排水回収路76から貯水タンク75に導かれる。ポンプ67は貯水タンク75から水を吸い上げる。水は再び貯水タンク75から噴霧装置55に供給される。水の循環に従って水は繰り返し使用される。水の使用量は節減される。
利用者はハウジング12の入口13から歩きながら順番に体験室21a〜21dを通過する。利用者は傘を差してもよく雨合羽を羽織ってもよい。利用者は、歩くことでリアルに降雨を体感することができ、足元の具合を観察することができる。体験室22a〜22dごとに特定の降雨量の降雨は再現されることから、利用者は降雨量に応じて降雨の様子を比較することができる。「ストップ」スイッチ79が操作されると、ポンプ67、噴霧ノズル57および送風機56の動作は停止する。
以上のような降雨体験装置11では、ハウジング12の形成にあたって、個々に体験室22a〜22dを区画するハウジングユニット21a〜21dが相互に分離可能に結合される。結合されるユニット数に応じてハウジング12の大きさは決定される。設置スペースに合わせてハウジング12の大きさは選択されることができる。したがって、ユニット数が減少すれば、小さな設置スペースであっても降雨体験装置11を設置できるだけでなく、大きな設置スペースが確保されれば、体験室を増加させてさらに効率的に降雨を体験してもらうことができる。
ハウジング12は体験室22a〜22dごとにハウジングユニット21a〜21dに分解される上に、個々のハウジングユニット21a〜21dは屋根構成体33、室構成体32および床下構成体34に分解されるので、個々の構成要素ごとに良好な可搬性が確保される。降雨体験装置11は様々な場所で組み立てられることができる。体験者の対象範囲は広がる。
ハウジングユニット21a〜21dの側面は透明なビニールカーテン29で塞がれる。ハウジングユニット21a〜21dの側面から雨滴の放出は阻止される。雨滴は確実に回収パン51で回収される。しかも、周囲の環境光はビニールカーテン29を透過して体験室22a〜22dに進入する。体験室22a〜22d内は周囲の環境と同等な明るさに維持される。こうして現実の降雨時よりも明るい環境で降雨が再現されることで、降雨以外の恐怖心を取り除いた降雨そのものの危険性が体験されることができる。その結果、大雨の際に避難にあたって的確な判断の実現に貢献することができる。
降雨の再現にあたって、送風ブレード58が回転軸線58a回りで回転すると、回転軸線58aに沿って下方に向かう気流が生成される。気流の生成にあたって閉塞空間たる上側空間47aには送風ブレード58の周囲で下方から空気が流れ込む。空気中の物体は重力の作用で落下することから、送風ブレード58に対して空気以外に物体の吸い込みは極力抑制されることができる。
ハウジングユニット21a〜21dごとに噴霧ノズル57には減圧バルブが接続される。全ての噴霧ノズル57に共通に1台のポンプ67は接続される。噴霧ノズル57および減圧バルブ66a〜66dの調整に応じて1台のポンプ67で複数種類の降雨量は実現されることができる。
図7は本発明の第2実施形態に係る降雨体験装置81を概略的に示す。この降雨体験装置81ではハウジング12は2つのハウジングユニット82a、82bで構成される。ハウジングユニット82aは第1実施形態のハウジングユニット21aに相当し、ハウジングユニット82bは第1実施形態のハウジングユニット21dに相当すればよい。ただし、個々のハウジングユニット82a、82bでは、噴霧ノズル57の口径は変更されることができ、口径に応じて減圧バルブ66a、66dの絞り度は変更されることができる。同様に、噴霧ノズル57の口径に応じて送風機56の送風量は設定されることができる。
ここでは、ハウジングユニット82a、82bごとに複数種類の降雨量が設定される。例えば最初の体験ルーチンでは入口13から順番に1時間当たり30mmおよび1時間当たり50mmの降雨量が設定される。一通り利用者の体験が終了すると、2回目の体験ルーチンが設定され、入口13から順番に1時間当たり100mmおよび1時間当たり150mmの降雨量が設定される。こうしてユニット数が少なくとも、入口13から出口14まで複数回にわたって歩行が繰り返されることで、利用者はより多くの降雨量を体験することができる。
11…降雨体験装置、12…ハウジング、15…動線、21a…ハウジングユニット、21b…ハウジングユニット、21c…ハウジングユニット、21d…ハウジングユニット、22a…体験室、22b…体験室、22c…体験室、22d…体験室、29…透明部材(ビニールカーテン)、32…室構成体、33…屋根構成体、34…床下構成体、47a…閉塞空間(上側空間)、53…雨滴生成装置、54…ルーバー、55…噴霧装置、56…送風機、57…噴霧ノズル、58…送風ブレード、58a…鉛直軸(回転軸線)、66a…減圧バルブ、66b…減圧バルブ、66c…減圧バルブ、66d…減圧バルブ、67…ポンプ、75…貯水タンク、76…排水回収路、82a…ハウジングユニット、82b…ハウジングユニット。

Claims (7)

  1. 個々に体験室(22a、22b、22c、22d)を区画するハウジングユニット(21a、21b、21c、21d、82a、82b)を相互に分離可能に結合し、動線(15)に沿って直列に前記体験室(22a〜22d)を配置するハウジング(12)と、
    体験室(22a〜22d)ごとに設定される降雨量に従って雨滴を生成する雨滴生成装置(53)と
    を備えることを特徴とする降雨体験装置。
  2. 請求項1に記載の降雨体験装置において、前記ハウジングユニット(21a〜21d、82a、82b)は、
    前記室内空間を区画する室構成体(32)と、
    前記室構成体(32)の天井端に連結されて、天井裏の空間を区画する屋根構成体(33)と、
    前記室構成体(32)の床面端に連結されて、床下空間を区画する床下構成体(34)と
    を備えることを特徴とする降雨体験装置。
  3. 請求項1または2に記載の降雨体験装置において、前記ハウジングユニット(21a〜21d、82a、82b)は、前記体験室(22a〜22d)の側面に配置されて、前記体験室(22a〜22d)の側面を塞ぐ透明部材(29)を備えることを特徴とする降雨体験装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の降雨体験装置において、前記雨滴生成装置(53)は、
    前記体験室(22a〜22d)ごとに天井面に設置され天井裏の空間および室内空間を相互に接続するルーバー(54)と、
    前記体験室(22a〜22d)ごとに天井裏から前記ルーバー(54)に向かって噴霧ノズル(57)から水を噴霧する噴霧装置(55)と、
    前記体験室(22a〜22d)ごとに天井裏から前記ルーバー(54)を通過して前記室内空間に向かって送風する送風機(56)と
    を備えることを特徴とする降雨体験装置。
  5. 請求項4に記載の降雨体験装置において、前記送風機(56)は、下向きに開放される閉塞空間(47a)内に配置されて、鉛直軸(58a)回りに回転して下向きに気流を送り出す軸流れ式の送風ブレード(58)を備えることを特徴とする降雨体験装置。
  6. 請求項4または5に記載の降雨体験装置において、
    前記噴霧ノズルに接続される減圧バルブ(66a、66b、66c、66d)と、
    前記減圧バルブ(66a〜66d)に接続されて、個々の前記減圧バルブ(66a〜66d)に水を供給する1台のポンプ(67)と
    を備えることを特徴とする降雨体験装置。
  7. 請求項6に記載の降雨体験装置において、
    前記ポンプ(67)に接続されて、前記ポンプ(67)で吸い上げられる水を貯留する貯水タンク(75)と、
    前記体験室(22a〜22d)の床面に降った水を回収して前記貯水タンク(75)に導く排水回収路(76)と
    を備えることを特徴とする降雨体験装置。
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