JP2017212861A - 電力調整システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

電力調整システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】需要家において高精度な電力制御を実現する需給調整システム、情報処理装置、その情報処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力に関する計測値を取得する計測値取得部と、蓄電装置から電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得する指示値取得部と、指示値に従い蓄電装置から入出力される電力が制御されて電力ラインに入出力されたとき、計測値が、対応する指示値になるように、指示値を補正する補正係数を算出する算出部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電力調整システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関し、特に、エネルギー関連装置から入出力される電力を調整する電力調整システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
蓄電池の充放電を制御する電力制御装置の一例が特許文献1に記載されている。特許文献1の電力制御装置は、電力系統からの交流電力および蓄電池からの直流電力の一方を優先的に用いて車載電池に充電する。
また、特許文献2に記載には、電力システムの性能を監視する制御装置の較正システムが記載されている。較正システムは、制御装置の較正中に使用される高精度電力計を具現する。較正システムのプロセッサは、較正時に、試験電圧を有する電力を源から制御装置に導き、第1の試験電圧に対応する少なくとも一つの出力の値と、測定されたパラメータの値をオフセット誤差に直接関係付けるように構成されている。
特開2014−138534号公報 特開2013−533726号公報
たとえば、需要家の蓄電池を用いて、電力系統向けの短周期調整力サービス(ガバナフリーや負荷周波数制御)等を行う場合、蓄電池の充放電制御の精度が求められる。
電力系統と負荷の間の電力ラインに蓄電池から入出力される電力制御を行うPCS(Power Conditioner System)は、指示値に従い出力制御を行うが、指示値とPCSからの出力値とが異なる状況が発生し得る。これは需給調整に影響を及ぼす可能性があり、サービスの信頼度等の点で好ましくない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、需要家において高精度な電力調整を実現する需給調整システム、情報処理装置、その情報処理方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
第一の側面は、情報処理装置に関する。
第一の側面に係る情報処理装置は、
電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力に関する計測値を取得する計測値取得手段と、
蓄電装置から前記電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得する指示値取得手段と、
前記指示値に従い前記蓄電装置から入出力される電力が制御されて前記電力ラインに入出力されたとき、前記計測値が、対応する前記指示値になるように、前記指示値を補正する補正係数を算出する算出手段と、を有する。
第二の側面は、少なくとも1つのコンピュータにより実行される情報処理方法に関する。
第二の側面に係る情報処理方法は、
情報処理装置が、
電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力に関する計測値を取得し、
蓄電装置から前記電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得し、
前記指示値に従い前記蓄電装置から入出力される電力が制御されて前記電力ラインに入出力されたとき、前記計測値が、対応する前記指示値になるように、前記指示値を補正する補正係数を算出する、ことを含む。
第三の側面は、需給調整システムに関する。
第三の側面に係る需給調整システムは、
情報処理装置と、
電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力を計測する計測手段と、を有する。
第三の側面の需給調整システムにおける前記情報処理装置は、
前記計測手段から計測値を取得する計測値取得手段と、
蓄電装置から前記電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得する指示値取得手段と、
前記指示値に従い、前記電力ラインに入出力される前記電力を制御する制御手段と、
前記指示値に従い前記蓄電装置から入出力される電力が制御されて前記電力ラインに入出力されたとき、前記計測値が、対応する前記指示値になるように、前記指示値を補正する補正係数を算出する算出手段と、を有し、
前記制御手段は、算出された前記補正係数を用いて、前記電力ラインに入出力される電力を制御する。
なお、本発明の他の側面としては、上記第二の側面の方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、情報処理装置上で、その情報処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
上記各側面によれば、需要家において高精度な電力制御を実現する需給調整システム、情報処理装置、その情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る電力調整システムのシステム構成を概念的に示す図である。 本実施形態の情報処理装置を実現するコンピュータの構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の記憶装置のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の記憶装置のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の記憶装置のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の記憶装置のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の記憶装置のデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電力調整システムのシステム構成を概念的に示す図である。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の記憶装置のデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。 本実施形態の記憶装置のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電力調整システムのシステム構成を概念的に示す図である。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電力調整システムのシステム構成を概念的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。 本実施形態の温度別補正係数データベースの各テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電力調整システムのシステム構成を概念的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。 本実施形態の電力別補正係数データベースの電力別補正係数テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。 本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る電力調整システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムについて、以下説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力調整システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
以下の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
電力調整システム1は、蓄電池40と、PCS(Power Conditioner System)42と、制御装置50と、第1スマートメータM1と、を含む。
電力系統10と負荷12が、電力ライン20により電気的に接続され、電力系統10から負荷12に電力が供給される。
負荷12は、エアコン、照明機器、冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、ドライヤー、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、電話機、給湯器、電気自動車、およびプラグインハイブリッド自動車等、様々な電気機器の少なくとも一つであり、特に限定されない。
図1では、蓄電池40を含むシステムを示しているが、これに限定されず、発電装置(不図示)を含むシステム、あるいは、蓄電池40と発電装置の両方を含むシステムであってもよい。
電力系統10の周波数(以下、「系統周波数」とも呼ぶ)は、電力系統10内の発電設備(不図示)の出力や需要家負荷の電力消費に応じて変動する。また、電力系統10内には、発電設備と、電力を消費する負荷以外に、電力を充放電する蓄電設備も存在する。近年、一般家庭でも発電装置や蓄電装置が普及しつつあり、電力系統10の電力の需要と供給を一致させ、系統周波数を一定に保つために、様々な規模、様々な形態の多数のエネルギー関連装置(発電装置および蓄電装置)を統合的に制御する必要がある。
系統周波数を基準値に保持する制御を行うための需給調整のための制御信号が、中央給電指令所の管理装置3から送信される。この制御信号に従った、各需要家の蓄電池40や発電装置の統合的な入出力制御により、電力調整システム1は、電力需給調整を行うことができる。
各需要家の制御装置50は、中央給電指令所の管理装置3からの制御信号を、蓄電池中給のサーバ5を経由して受信し、蓄電池40の充放電(または発電装置の出力)を制御する。制御信号は、たとえば、LFC(Load Frequency Control)信号を含むが、これに限定されない。
PCS42は、電力ライン20を流れる電力の電流値を計測する第1センサS1(系統CTとも呼ぶ)と、PCS42から電力ライン20に入出力する電力の電流値を測定する内部センサS0と、図示されない発電装置から出力される電力の電流値を計測するPV(PhotoVoltaics)センサ(PVCTとも呼ぶ)と、から取得される計測値と、中央給電指令所の管理装置3からの制御信号等に基づいて、蓄電池40の充放電や発電装置の出力を制御する。なお、実際の電力制御は、別途系統電圧値の測定センサがあり、その電圧と上記電流(第1センサS1、内部センサS0、PVCT等)とを用いて、電力値に換算して実施する。以下で校正と説明する場合は、暗に、この電圧センサについても電流センサと、まとめて記載しているものとする。つまり電流センサの校正の話をする場合は、電流センサと関連する、たとえば、PCS42内の電圧センサを含めた電力値の校正を意味する。
ここで、PCS42による各需要家の電力制御の精度が低いと、電力系統10の需給バランスに影響を及ぼす可能性がある。上述したように、たとえば、3つのセンサの電流値に基づいて蓄電池40の充放電量がPCS42により制御される。特に、PCS42に使用される内部センサS0は、コストを抑えたものであることが多く、その測定精度が低い可能性がある。また、各センサは、周辺の温度に応じて測定値に誤差が生じることも知られている。さらに、センサの経年劣化による精度低下も考えられる。
このように、各センサについて、その校正が定期的に行われるのが望ましい。本発明の実施の形態に係る情報処理装置100は、特に、PCS42の内部センサS0を簡易に定期的に校正する手段を提供する。
図1の例では、PCS42と制御装置50を分けて記載しているが、これらは物理的または論理的に分かれて構成されてもよいし、物理的または論理的に一体となって構成されてもよい。
情報処理装置100は、制御装置50およびPCS42のいずれか一方、または、PCS42と制御装置50が一体となった装置により実現されてもよいし、PCS42と制御装置50でそれぞれ情報処理装置100の機能を分担して実現してもよい。
本実施形態では、情報処理装置100は、制御装置50により実現される。
後述するように、情報処理装置100は、内部センサS0を校正する代わりに、内部センサS0の計測値を元に制御されるべき電力ライン20に入出力される電力を示す指示値を補正する補正係数を算出する。
制御装置50により情報処理装置100が実現される構成では、電力ライン20に入出力される電力をPCS42に指示する指示値に補正係数を乗じて、制御装置50からPCS42に指示値が送信される。そして、PCS42が受信した補正後の指示値に従い電力を制御することで内部センサS0の校正が実現する。
また、PCS42により情報処理装置100が実現される構成では、PCS42が制御装置50から受信した指示値に補正係数を乗じて電力制御に用いることで内部センサS0の校正が実現する。
図2は、本実施形態の情報処理装置100(各装置:たとえば、制御装置50、PCS42、または、PCS42と制御装置50の一体型装置)を実現するコンピュータ80の構成の一例を示す図である。また、本実施形態の第1スマートメータM1、および第2スマートメータM2も、コンピュータ80により実現される。
なお、本実施形態の第1スマートメータM1は、第2の電力量計に相当し、第2スマートメータM2は、第1の電力量計に相当する。
本実施形態のコンピュータ80は、CPU(Central Processing Unit)82、メモリ84、メモリ84にロードされた図2の構成要素を実現するプログラム90、そのプログラム90を格納するストレージ85、I/O(Input/Output)86、およびネットワーク接続用インタフェース(通信I/F87)を備える。
CPU82、メモリ84、ストレージ85、I/O86、通信I/F87は、バス89を介して互いに接続され、CPU82により情報処理装置100全体が制御される。ただし、CPU82などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
メモリ84は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。ストレージ85は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、またはメモリカードなどの記憶装置である。
ストレージ85は、RAMやROMなどのメモリであってもよい。ストレージ85は、コンピュータ80の内部に設けられてもよいし、コンピュータ80がアクセス可能であれば、コンピュータ80の外部に設けられ、コンピュータ80と有線または無線で接続されてもよい。あるいは、コンピュータ80に着脱可能に設けられてもよい。
CPU82が、ストレージ85に記憶されるプログラム90をメモリ84に読み出して実行することにより、各実施形態の情報処理装置100の各ユニットの各機能を実現することができる。
I/O86は、コンピュータ80と他の装置間のデータおよび制御信号の入出力制御を行う。さらに、I/O86は、他の記録媒体の読み取りまたは書き込み装置(不図示)とのデータの入出力制御を行ってもよい。
通信I/F87は、コンピュータ80と外部の装置との通信を行うためのネットワーク接続用インタフェースである。通信I/F87は、有線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよいし、無線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよい。たとえば、情報処理装置100(たとえば、制御装置50)を実現するコンピュータ80は、通信I/F87によりネットワーク7を介して蓄電池中給のサーバ5と接続される。あるいは、情報処理装置100(たとえば、制御装置50)実現するコンピュータ80は、通信I/F87により、第1スマートメータM1および第2スマートメータM2と無線通信する。
本発明の各実施形態の情報処理装置100の各構成要素は、図2のコンピュータ80のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各実施形態の情報処理装置を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
図1に戻り、制御装置50は、たとえば、EMS(Energy Management System)であり、制御対象となる蓄電池40により、具備する機能やその性能は様々であり、限定されない。
制御装置50は、上述したように、蓄電池中給のサーバ5とネットワーク7を介して通信を行う機能を有し、サーバ5からの指示に従い、蓄電池40を制御してもよい。制御装置50とサーバ5との間の通信手段と対応プロトコルも様々であり、限定されないが、所定の認証および暗号化処理によりセキュリティが確保された上で接続される。
第1スマートメータM1は、電力会社から需要家に支給される。第1スマートメータM1は電力量計(不図示)と、通信部(不図示)とを含む。第1スマートメータM1は、送配電ネットワークを経由して需要家宅に供給される電力の消費量(または、需要家宅から逆潮流される電力量)を計測する。電力量計により計測された検針データは、通信部により、第1スマートメータM1から電力会社のサーバ(不図示)に、所謂Aルートを経由して無線通信で定期的(たとえば、30分間隔)に送信される。この検針データは、電気料金の計算等に使用される。
第1スマートメータM1の通信部は、さらに、所謂Bルートを経由して、需要家宅内の通信機器(たとえば、HEMS(Home Energy Management System)や本実施形態の制御装置50等)と通信することができる。
Bルートの通信方法は、特に限定されないが、たとえば、920MHz帯を使用する特定小電力無線方式、たとえば、Wi−SUN等の通信規格に基づく通信方式、または、Zigbee(登録商標)等のIEEE802.15.4上で動作する無線通信規格の通信方式を利用できる。Bルートは、セキュリティを確保するために、所定の認証手続きを行った上で接続が確立する。
第1スマートメータM1は、たとえば、制御装置50とBルートで無線通信し、第1スマートメータM1から電力に関する計測値を需要家宅内の通信機器に送信することができる。
第1スマートメータM1から制御装置50に送信される検針データは、限定されないが、たとえば、電力瞬時値、積算電力量の少なくともいずれか一方、ならびに、各値が測定(または算出)された時刻を示す時刻情報を含む。
本実施形態の電力調整システム1では、さらに、第2スマートメータM2が、PCS42から電力ライン20に電力が入出力される電力ライン22上に設置される。第2スマートメータM2は、電力量計(不図示)と、通信部(不図示)とを有していればよく、たとえば、スマートメータであってもよいが、これに限定されない。
図3は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
本実施形態の情報処理装置100は、計測値取得部102と、指示値取得部104と、算出部106と、を備える。
計測値取得部102は、電力系統10と負荷12の間の電力ライン20に流れる電力に関する計測値を取得する。
指示値取得部104は、蓄電池40から電力ライン20に入出力すべき電力を示す指示値を取得する。
算出部106は、指示値に従い蓄電池40から入出力される電力が制御されて電力ライン20に入出力されたとき、計測値(PCS42から出力された電力[W]、または、PCS42に入力された電力[W])が、対応する指示値になるように、指示値を補正する補正係数を算出する。
本明細書において、「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、たとえば、他の装置にリクエストまたは問い合わせして受信すること、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)、たとえば、配信(または、送信、プッシュ通知等)されるデータまたは情報を受信すること等、の少なくともいずれか一方を含む。また、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することも含む。
計測値取得部102が取得する計測値は、以下に例示される。
(1)第2スマートメータM2で計測されるPCS42から電力ライン20に入出力される電力の積算電力量(Wh)
(2)第2スマートメータM2で計測されるPCS42から電力ライン20に入出力される電力の瞬時値(W)
(3)電力ライン20の電力系統10側に流れる電力の電流値(第1センサS1の計測値)
(4)電力ライン20の負荷12側に流れる電力の電流値(図10の第2センサS2の計測値)
(5)第1スマートメータM1で計測される積算電力量(Wh)
(6)第1スマートメータM1で計測される電力瞬時値(W)
第2スマートメータM2の計測値は、Bルート経由の無線通信で第2スマートメータM2から制御装置50に送信される。したがって、情報処理装置100がPCS42によって実現される他の実施形態では、第2スマートメータM2の計測値は、制御装置50にBルート経由の無線通信で送信された後、制御装置50からPCS42に有線若しくは無線通信により送信され、計測値取得部102により取得される。
また、後述する実施形態において、第1センサS1または図11の第2センサS2の計測値は、PCS42に入力される。したがって、情報処理装置100が制御装置50によって実現される形態では、PCS42に入力された後、PCS42から制御装置50に有線若しくは無線通信により送信され、計測値取得部102により取得される。
指示値取得部104が取得する指示値は、制御装置50からPCS42に送信される値である。本実施形態では、情報処理装置100は制御装置50によって実現されるので、指示値取得部104は、制御装置50が保持している指示値を取得する。情報処理装置100がPCS42によって実現される形態では、指示値取得部104は、制御装置50から指示値を受信する。
また、上述したように、情報処理装置100が制御装置50により実現される本実施形態では、指示値に補正係数が乗算されて補正後の指示値が制御装置50からPCS42に送信される。情報処理装置100がPCS42により実現される形態では、指示値に補正係数を乗算して補正し、補正された指示値に基づいて、PCS42が蓄電池40の充放電を制御することで、電力ライン20に入出力される電力が指示値に等しくなる。
算出部106は、所定期間毎に補正係数を算出する。
なお、計測値取得部102で計測値を取得する時間間隔も所定期間としてよいが、必ずしも同じでなくてもよい。たとえば、計測値取得部102は、30分毎に計測値を取得し、算出部106は60分毎に補正係数を算出してもよい。その場合、算出部106は、計測値取得部102が30分毎に取得した2つの計測値を用いて補正係数を算出する。
本実施形態では、所定期間は30分とするが、これに限定されない。たとえば、45分、60分等でもよいが、時間経過に応じたPCS42周辺の温度差によって、各センサの計測値に、許容範囲を超える誤差が生じるタイミングで補正係数が見直されるのが望ましい。たとえば、所定期間を朝9時から12時までの3時間とした場合、この間の温度変化が大きく、計測値に許容範囲を超える誤差が生じる可能性があるので、所定期間は30分等として、比較的短いスパンで補正係数を更新した方がよい。
本実施形態において、第2スマートメータM2は、PCS42から電力ライン22に入出力される電力を計測し、Bルートを経由して制御装置50に計測値を送信する。本実施形態では、第2スマートメータM2からPCS42に計測値を送信するタイミングは、PCS42から第2スマートメータM2に対し、計測値を要求した時であるが、これに限定されない。第2スマートメータM2から制御装置50に対し、所定期間毎に計測値を送信する構成としてもよい。
計測値取得部102は、計測値として、第2スマートメータM2から所定期間毎の積算電力量を取得する。計測値取得部102が第2スマートメータM2から電力瞬時値を取得する構成については、後述する実施形態で説明する。
本実施形態では、第2スマートメータM2と制御装置50の間は、920MHz帯を使用する特定小電力無線方式(以後、920MHz通信と呼ぶ)で無線通信されている。そのため、近辺で他の装置が920MHz通信を行っている間は通信ができなかったり、通信品質は保証されていないため、時間間隔を空けて計測値を読み取り、エラー時にリトライできる余裕があるのが好ましい。
第2スマートメータM2から送信される積算電力量は、送信時点での第2スマートメータM2での検針値である。したがって、計測値取得部102は、前回(30分前)の読み込み値と今回の読み込み値の差分(W)を算出し、各値の時刻情報を用いて所定期間(30分間)の積算電力量(Wh)を算出する。
以後、本明細書では、計測値取得部102が取得した検針値から積算電力量を算出する処理については説明を省略し、「積算電力量」を計測値取得部102が取得する計測値として説明する。
本実施形態において、算出部106は、積算電力量が、所定値を超えた場合に、所定期間(たとえば、30分間)毎の積算電力量と、対応する指示値を所定期間、積算した積算指示値とが所定の関係を満たす補正係数を算出する。
ここで、所定値とは、第2スマートメータM2の計測値の有効桁数の所定倍数(たとえば、100倍)である。
言い換えると、第2スマートメータM2の計測誤差を許容できる範囲の計測値が得られた時に、補正係数の算出に計測値を使用する。たとえば、第2スマートメータM2の有効桁数が10Whの場合、計測値が100Whでは、誤差が約10%含まれる可能性がある。計測値が1000Whでは、誤差は約1%程度となる。本実施形態では、第2スマートメータM2の有効桁数の所定倍数を超える計測値を算出に用いる。
したがって、要求される精度(誤差の許容範囲等)に合わせて所定値を設定することで、要求水準を満たす電力調整システム1を提供することができる。
なお、上述した所定期間が短いと、第2スマートメータM2の計測値の積算電力量の値が第2スマートメータM2の有効桁数の所定倍数(たとえば、100倍)を超えない可能性がある。従って、所定期間は、第2スマートメータM2の計測値が第2スマートメータM2の有効桁数の所定倍数を超える長さに延長するのが好ましい。
したがって、所定期間を経過後に、積算電力量が所定値を超えていない場合は、さらに、積算を続け、積算電力量が所定値を超えた後に、補正係数を算出する。
また、少なくとも、1日の温度変化が激しい(単位時間当たりの温度変化が第1閾値以上の)時間帯に計測値の取得が行われるように、計測タイミングが設定されるのが好ましい。計測値取得のタイミングは、予めスケジューリングしてもよいし、温度変化や計測値に応じて、スケジュールを更新してもよい。
たとえば、温度変化が激しい場合は、計測タイミングの間隔を短く設定し、温度変化があまりないような場合(単位時間当たりの温度変化が第2閾値未満(第1閾値>第2閾値))には、計測タイミングの間隔を長く設定し、計測値が所定値未満の場合は、計測タイミングの間隔を長く設定し、計測値が所定値を超える場合は、計測タイミングの間隔を短く設定してもよい。
予め決められた所定期間やスケジュールで取得された計測値が、所定値を超えていない場合は、積算を継続し、所定値を超えた時点以降に補正係数を算出すればよい。
また、本実施形態では、制御装置50が一つの指示値xを用いる例について説明するが、他の例では、指示値xは、たとえば、需要家利用の電力を調整するために蓄電池40の充放電を制御する指示値x1と、需給調整用に蓄電池40の充放電を制御する指示値x2等、複数の指示値を含んでもよい。
指示値xの積算時間z分の積算指示値C(z)は以下の式(1)で示される。積算時間zは所定期間または積算電力量が積算された時間(たとえば、30分)である。積算電力量の積算時間が所定期間を超えた場合は、zは積算時間(たとえば、所定期間の30分を8分超えた場合、38分)となる。
Figure 2017212861
ここで、内部センサS0の校正前の積算電力量が誤差αを含むとすると、その誤差αを補正する補正係数をAとする。以下の式(2)に示されるように、積算指示値C(z)に算出された補正係数Aを乗じたとき、第2スマートメータM2で計測される計測値D(z)は、指示値に等しくなる。
Figure 2017212861
ここで、補正係数Aは、1/誤差αである。また、誤差αは、補正前の第2スマートメータM2で計測される計測値D(z)を積算指示値C(z)で除した値で示される。したがって、補正係数Aは、1/誤差αであるので、積算指示値C(z)を補正前の第2スマートメータM2で計測される計測値D(z)で除した値となる。
補正係数の算出方法は、これに限定されず、算出部106は、積算電力量(計測値)D(z)と、積算指示値C(z)とが所定の関係を満たす補正係数Aを求めてもよい。
所定の関係とは、上記例の他に、計測値の有効桁数未満を切り捨てた値や切り上げた値や四捨五入した値と積算指示値C(z)に補正係数Aを乗じたとき、第2スマートメータM2で計測される計測値D(z)が等しくなる例も含む。
以下、本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明する。
本実施形態のコンピュータプログラム90は、情報処理装置100を実現させるためのコンピュータ80に、電力系統10と負荷12の間の電力ライン20に流れる電力に関する計測値を取得する手順、蓄電池40から電力ライン20に入出力すべき電力を示す指示値を取得する手順、指示値に従い蓄電池40から入出力される電力が制御されて電力ライン20に入出力されたとき、計測値が、対応する指示値になるように、指示値を補正する補正係数を算出する手順、を実行させるように記述されており、計測値を取得する手順において、第2スマートメータM2から所定期間(30分間)の積算電力量(Wh)を取得し、算出する手順において、積算電力量が、所定値を超えた場合に、所定期間(たとえば、30分間)毎の積算電力量と、対応する指示値を所定期間毎に積算した積算指示値とが所定の関係を満たす補正係数を算出するように記述されている。
本実施形態のコンピュータプログラム90は、コンピュータ80で読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、プログラム90は、記録媒体からコンピュータ80のメモリ84にロードされてもよいし、ネットワークを通じてコンピュータ80にダウンロードされ、メモリ84にロードされてもよい。
コンピュータプログラム90を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ80が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ80が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム90が、コンピュータ80上で実行されたとき、コンピュータ80に、情報処理装置100を実現する以下の情報処理方法を実行させる。
このように構成された本実施形態の情報処理装置100の情報処理方法について、以下説明する。
図4は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置100の情報処理方法であり、情報処理装置100を実現するコンピュータ80により実行される情報処理方法である。
本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、電力系統10と負荷12の間の電力ライン20に流れる電力に関する計測値を取得し(ステップS101、ステップS107)、蓄電池40から電力ライン20に入出力すべき電力を示す指示値を取得し(ステップS103)、指示値に従い蓄電池40から入出力される電力が制御されて電力ライン20に入出力されたとき、計測値が、対応する指示値になるように、指示値を補正する補正係数を算出し(ステップS113)、さらに、ステップS101およびステップS107において、第2スマートメータM2から所定期間(30分間)の積算電力量(Wh)を取得し、算出する際に、積算電力量が、所定値を超えた場合に(ステップS109のYES)、所定期間(たとえば、30分間)毎の積算電力量と、対応する指示値を所定期間毎に積算した積算指示値とが所定の関係を満たす補正係数を算出する(ステップS111、ステップS113)、ことを含む。
以下、詳細に説明する。
本フローチャートは、情報処理装置100が起動した時に開始し、その後、繰り返し実行される。
まず、計測値取得部102が、第2スマートメータM2から積算電力量を所定期間毎に取得する(ステップS101)。取得した積算電力量は、時刻情報とともに図5(a)の記憶装置110の計測値記憶部112に記憶される。
次に、指示値取得部104が、指示値xを取得する(ステップS103)。この指示値xは、制御装置50の機能として、蓄電池中給のサーバ5から受信する各種の制御信号と、需要家の負荷12の消費電力量、蓄電池40の充電量、およびPV(不図示)の出力、系統CT、PVCT、内部センサS0等の計測値等に応じて決定される。
指示値xは、図6(a)の記憶装置110の指示値記憶部116に時刻情報に関連付けられて記憶される。この例では、1分毎の指示値を記憶しているが、これに限定されない。
そして、開始後、または前回の補正係数算出(ステップS115)後から、30分間経過するまで(ステップS105のNO)、指示値取得部104は、指示値xの取得を繰り返す。たとえば、指示値xは1分毎等に取得して指示値記憶部116に記憶してもよい。
あるいは、指示値xが所定値以上の変化があった時に、指示値記憶部116に記憶してもよい。積算指示値は、指示値xと時刻情報に基づいて、積算時間分の指示値に換算すればよい。たとえば、12時の指示値xaと、12時10分の指示値xbが記憶されており、12時から12時32分が積算時間であった場合、積算指示値は、(xa×10/60+xb×22/60)×60とすることができる。
そして、30分間経過後に(ステップS105のYES)、計測値取得部102は、第2スマートメータM2から積算電力量(kWh)を受信する(ステップS107)。そして、算出部106は、積算電力量(kWh)の前回と今回の計測値と、それらの時刻情報に基づいて、30分間の積算電力量(Wh)を算出し、時刻情報(今回の計測値の時刻)に関連付けて、図5(b)の記憶装置110の電力積算値記憶部114に記憶する。
具体的には、計測値取得部102が、12時30分の計測値(検針値)から12時の計測値(検針値)を減算し、時刻情報から計測時間間隔を算出し、30分間当たりの積算電力量(Wh)に換算する。
そして、算出部106が、算出された積算電力量が所定値を超えるか否かを判定する(ステップS109)。算出部106は、積算電力量が、所定値を超えた場合に(ステップS109のYES)、積算時間分の指示値を積算して積算指示値を算出し、時刻情報に関連付けて、図6(b)の記憶装置110の積算指示値記憶部118に記憶する(ステップS111)。
一方、ステップS109で、積算電力量が、所定値を超えない場合(ステップS109のNO)、ステップS103に戻り、指示値取得部104が指示値を取得する(ステップS103)。ステップS109から戻った場合には、既に成功の補正係数の算出時から30分間は経過しているので(ステップS105のYES)、算出部106が第2スマートメータM2から計測値を取得する。
ここでは、先程、所定値を超えなかった積算電力量がさらに積算されていく。ステップS109では、前回補正係数を算出した時の計測値と、今回取得した計測値から、その間の積算電力量を算出する。そして、積算電力量が所定値を超えるまで、積算を続ける。
そして、ステップS109で、積算電力量が所定値を超えた場合(ステップS109のYES)、上述したようにステップS111で積算指示値が算出される。このとき、所定期間を超えて計測値が積算された場合、時刻情報から積算時間を算出し、積算時間分の指示値を積算し、積算指示値を算出する。
このようにして算出された積算電力量と積算指示値を用いて、算出部106は、補正係数Aを用いて指示値を補正した場合に、積算電力量が、積算指示値となるように、補正係数Aを算出する(ステップS113)。具体的には、積算指示値を積算電力量で除して補正係数Aを算出する。そして、算出部106は、算出された補正係数Aを指示値xに乗算して指示値xを補正し、補正した指示値xをPCS42に送信する(ステップS115)。そして、ステップS101に戻り、本処理を繰り返す。
図示してないが、PCS42では、指示値xを制御装置50から受信し、受信した指示値xを用いて電力ライン20に入出力する電力を制御する。これにより、内部センサS0の誤差が校正され、指示値xに一致した電力が電力ライン20に入出力されることになる。
なお、本実施形態のフローチャートは一例であり、各ステップの手順の順序は上記フローに限定されない。ステップS101の計測値の取得手順と、ステップS103の指示値取得手順は、必ずしも一連の手順で行われなくてもよい。それぞれ独立して、または並列に実行されてもよい。
また、ステップS111、ステップS113、およびステップS115の手順も、必ずしも一連の手順で行われなくてもよい。それぞれ独立して実行されてもよい。
以上説明したように、電力調整システム1の情報処理装置100において、計測値取得部102により取得される計測値が、指示値取得部104により取得される対応する指示値になるように、算出部106により補正係数Aが算出される。
本実施形態では、計測値は、積算電力量であり、所定期間毎に取得された積算電力量を用いて補正係数を算出する。所定期間は、温度変化による計測値の誤差が許容範囲を超えないように定められ、かつ、積算電力量が、計測値の有効桁数を超える値となるように設定される。
この構成によれば、内部センサS0の校正を行う際、基準となる計測値の有効桁数を考慮して補正することができるので、その精度が向上する。また、要求される精度に合わせて積算電力量の所定値を設定することで、要求水準を満たす電力調整システム1を提供することができる。
このように、本実施形態の電力調整システム1および情報処理装置100によれば、需要家において高精度な電力制御を実現することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について、以下説明する。
本実施形態の電力調整システム1および情報処理装置100は、上記実施形態と同様な構成を有するので、図1および図3を用いて説明する。
本実施形態の情報処理装置100は、上記実施形態とは、第2スマートメータM2から計測値として電力瞬時値を取得し、電力瞬時値を用いて補正係数を算出する点で相違する。
上記実施形態では、少なくとも積算電力量が所定値(有効桁数の所定倍数)を超えるまで、補正係数の算出を待つ必要があった。そのため、電力消費量が少ない場合に、補正係数の算出タイミングの間隔が長くなってしまう可能性があった。補正係数の算出間隔が長いと、その間に大きな温度変化が起きる可能性が高くなり、温度変化によって内部センサS0に誤差が生じてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、瞬時値を用いることで、補正係数の算出タイミングを任意の時刻に設定することを可能にする。
本実施形態において、計測値取得部102は、第2スマートメータM2から、電力ライン22に入出力される電力の電力瞬時値を計測値として少なくとも1つ取得する。
指示値取得部104は、計測値取得部102が少なくとも1つの電力瞬時値を取得した時の少なくとも1つの指示値をそれぞれ取得する。
算出部106は、第2スマートメータM2から取得した少なくとも1つの電力瞬時値、および電力瞬時値に対応する指示値を用いて補正係数Aを算出する。
算出部106は、複数の電力瞬時値の平均値、および複数の指示値の平均値をそれぞれ算出する。そして、算出部106は、当該算出された電力瞬時値の平均値と、対応する指示値の平均値とが所定の関係を満たす補正係数を算出する。または、算出部106は、第2スマートメータM2から取得した複数の電力瞬時値の積算値を算出してもよい。そして、算出部106は、当該算出された電力瞬時値の積算値と、対応する指示値の積算値とが所定の関係を満たす補正係数を算出してもよい。
具体的には、算出部106は、指示値の平均値を電力瞬時値の平均値で除して補正係数Aを算出する。あるいは、算出部106は、指示値の積算値を電力瞬時値の積算値で除して補正係数Aを算出する。あるいは、算出部106は、少なくとも1つの指示値を少なくとも1つの電力瞬時値で除して補正係数Aを算出してもよい。
以下、より詳細に説明する。
計測値取得部102が、電力ライン20から電力瞬時値を取得するタイミングは、たとえば、所定期間の所定時間内で、連続したタイミング(たとえば、30分間の初めの1分間で数秒おきに10回等)であるのが好ましい。
指示値取得部104が、指示値を取得するタイミングは、計測値取得部102が計測値を取得したのと同じタイミングであるのが望ましい。ただし、必ずしも同時でなくてもよい。
算出される平均値は、平均値、中央値等、複数の値を統計処理した値を含む。また、計測値取得部102が取得した計測値が0の場合、その計測値は演算から除外する。また、計測値取得部102が取得した計測値と対応する指示値との差が、指示値に対して所定割合以上の場合、その計測値は演算から除外する。また、計測値が0であるときは、計測値の誤差を考慮して、計測値の有効桁数より小さい値は0であるとしてよい。
計測値が除外された場合、所定個数または所定積算出力値以上の計測値が取得されるまで、計測値取得部102は計測値を取得してもよい。このとき、たとえば、初めの有効な計測値が取得されてから所定時間(たとえば、3分以上)経過しても有効な計測値が所定個数取得できない場合、時間間隔を空けてから、再度、処理を開始してもよい。
また、平均値を算出する計測値の個数は、計測値に応じて変更できてもよい。計測値の変動が少なく、ほぼ一定で、その標準偏差が第1所定値(第1所定割合)未満の場合、個数を少なくし(たとえば、3個)、また、取得タイミングの間隔を長く(たとえば、10秒毎)してもよい。
一方、計測値の変動が大きく、その標準偏差が第2所定値(第2所定割合)以上の場合(ここで、第2所定値(第2所定割合)>第1所定値(第1所定割合))、個数を多くし(たとえば、20個)、また、取得タイミングの間隔を短く(たとえば、1秒毎)してもよい。
算出部106は、下記の各式を用いて指示値xの平均値E、第2スマートメータM2の計測値yの平均値F、および補正係数Aを算出する。
Figure 2017212861
A=E/F ・・・式(5)
ここで、上記式(5)では、指示値xの平均値Eを第2スマートメータM2の計測値yの平均値Fで除して補正係数Aを算出する。
補正係数の算出方法は、これに限定されず、算出部106は、第2スマートメータM2の計測値yの平均値Fと、指示値xの平均値Eとが所定の関係を満たす補正係数Aを求めてもよい。
所定の関係とは、上記例の他に、計測値の有効桁数未満を切り捨てた値や切り上げた値や四捨五入した値と指示値xの平均値Eに補正係数Aを乗じた値を等しくする例も含む。また、積算値を用いる場合は、式(3)と式(4)の右辺のnを除いた式を用いる。また、平均値を用いる場合、第2スマートメータM2の誤差を考慮し、平均値の値が所定の値以上となるまで、計測回数を増やしてもよい。
以下、本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明する。
本実施の形態の情報処理装置100は、コンピュータプログラムに対応する各種の処理動作をコンピュータ80のCPU82が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
本実施形態のコンピュータプログラムは、情報処理装置100を実現させるためのコンピュータに、電力系統10と負荷12の間の電力ライン20に流れる電力に関する計測値を取得する手順、蓄電池40から電力ライン20に入出力すべき電力を示す指示値を取得する手順、指示値に従い蓄電池40から入出力される電力が制御されて電力ライン20に入出力されたとき、計測値が、対応する指示値になるように、指示値を補正する補正係数を算出する手順、を実行させるように記述されており、計測値を取得する手順において、電力ライン22に入出力される電力の電力瞬時値を計測する第2スマートメータM2から計測値として少なくとも一つの電力瞬時値を取得し、指示値を取得する手順において、少なくとも一つの電力瞬時値を取得した時の少なくとも一つの指示値を取得し、算出する手順において、第2スマートメータM2から取得した少なくとも一つの電力瞬時値、当該電力瞬時値に対応する指示値を用いて補正係数を算出するように記述されている。
さらに、本実施形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、算出する手順において、第2スマートメータM2から取得した複数の電力瞬時値の平均値と、複数の指示値の平均値とが所定の関係を満たす補正係数を求める手順を実行させるように記述されている。
コンピュータプログラム90を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ80が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ80が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム90が、コンピュータ80上で実行されたとき、コンピュータ80に、情報処理装置100を実現する以下の情報処理方法を実行させる。
このように構成された本実施形態の情報処理装置100の情報処理方法について、以下説明する。
図8は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置100の情報処理方法であり、情報処理装置100を実現するコンピュータ80により実行される情報処理方法である。
本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、電力系統10と負荷12の間の電力ライン20に流れる電力に関する計測値を取得し(ステップS203)、蓄電池40から電力ライン20に入出力すべき電力を示す指示値を取得し(ステップS207)、指示値に従い蓄電池40から入出力される電力が制御されて電力ライン20に入出力されたとき、計測値が、対応する指示値になるように、指示値を補正する補正係数を算出し(ステップS217)、さらに、ステップS203において、電力ライン22に入出力される電力の電力瞬時値を計測する第2スマートメータM2から計測値として少なくとも一つの電力瞬時値を取得し、ステップS207において、少なくとも一つの電力瞬時値を取得した時の少なくとも一つの指示値をそれぞれ取得し、ステップS217において、第2スマートメータM2から取得した少なくとも一つの電力瞬時値、当該電力瞬時値に対応する指示値を用いて補正係数を算出する(ステップS217)、ことを含む。
さらに、本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、第2スマートメータM2から取得した複数の電力瞬時値の平均値と、複数の指示値の平均値とが所定の関係を満たす補正係数を求めることを含む。
以下、詳細に説明する。
本フローチャートは、情報処理装置100が起動した時に開始し、その後、たとえば、所定期間(30分間等)毎に繰り返し実行される。ここでは、複数の電力瞬時値の平均値を用いて補正係数を算出する例について説明する。
まず、計測値取得部102がカウンタiを1にセットする(ステップS201)。このカウンタiは、第2スマートメータM2から取得し、平均値を算出するデータの有効な個数を示し、平均値を算出するのに必要となる所定数n(たとえば、10)になるまでインクリメントされる。(ここで、iとnは1以上の自然数である。)
計測値取得部102が、第2スマートメータM2から電力瞬時値を受信する(ステップS203)。受信に成功した電力瞬時値は(ステップS205のYES)、時刻情報に関連付けられて図9(a)の記憶装置110の電力瞬時値記憶部122に記憶される。そして、指示値取得部104が指示値xを取得し、対応する計測値に関連付けて図9(a)の電力瞬時値記憶部122に記憶する。そして、カウンタiがインクリメントされ(ステップS209)、データ数が所定数nを超えたか否かを判定する(ステップS211)。
ステップS205で、受信に失敗した場合(ステップS205のNO)、ステップS203に戻り、計測値取得部102が再度、計測値を取得する。また、ステップS205において、有効な計測値であるか否かの判定も行うことができる。たとえば、計測値が0でないこと、さらに、計測値と指示値の差が所定割合未満であるか否かを判定し、全ての条件を満たした場合、ステップS207に進んでもよい。1つでも条件を満たさない場合は、ステップS203に戻る。また、計測値が0でないことの判定においては、計測値の誤差を考慮して、計測値の有効桁数より小さい値は0であると判定してよい。
そして、データ数(カウンタi)が所定数nを超えるまで、カウンタiがn以下の場合(ステップS211のNO)、ステップS203に戻り、計測値と指示値を収集し、電力瞬時値記憶部122に記憶する。
データ数(カウンタi)が所定数nを超えた時(ステップS211のYES)、算出部106が、式(4)を用いて複数の電力瞬時値の平均値Fを算出し、時刻情報に関連付けて図9(b)の記憶装置110の平均値記憶部124に記憶する(ステップS213)。さらに、算出部106が、式(4)を用いて電力瞬時値に対応する複数の指示値の平均値Eを算出し、時刻情報と電力瞬時値の平均値Fに関連付けて指示値の平均値Eを平均値記憶部124に記憶する(ステップS215)。
算出部106は、平均値記憶部124を参照し、電力瞬時値の平均値Fが、指示値の平均値Eとなるように、式(5)を用いて、補正係数Aを算出する(ステップS217)。算出された補正係数Aは、時刻情報に関連付けられて図10の記憶装置110の補正係数記憶部126に記憶される。
そして、算出部106は、算出された補正係数Aを指示値xに乗算して指示値xを補正し、補正した指示値xをPCS42に送信する(ステップS219)。そして、ステップS201に戻り、所定期間毎(たとえば、30分毎)に本処理を繰り返す。
図示してないが、PCS42では、指示値xを制御装置50から受信し、受信した指示値xを用いて電力ライン20に入出力する電力を制御する。これにより、内部センサS0の誤差が校正され、指示値xに一致した電力が電力ライン20に入出力されることになる。
以上説明したように、電力調整システム1の情報処理装置100において、計測値取得部102により取得される計測値が、指示値取得部104により取得される対応する指示値になるように、算出部106により補正係数Aが算出される。
本実施形態では、計測値は、電力瞬時値であり、所定期間の所定時間内で、連続したタイミングで取得された計測値の平均値として補正係数の算出処理を行う。
第2スマートメータM2からの計測値の取得は無線通信によるので、通信エラー等により計測値が取得できない可能性がある。本実施形態によれば、複数の計測値を取得し、平均値を用いる構成とすることで、通信エラーによるデータの欠落にも短期間で対応できることとなる。
また、計測値として積算電力量を用いる上記実施形態では、電力消費量が少ない場合に、補正係数の算出タイミングの間隔が長くなってしまう可能性があった。そして、補正係数の算出間隔が長いと、その間に大きな温度変化が起きる可能性が高くなり、温度変化によって内部センサS0に誤差が生じてしまう可能性がある。本実施形態によれば、補正係数の算出タイミングを任意の時刻に設定することができる。
このように、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、効率よく需要家における高精度な電力制御を実現することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について、以下説明する。
図11は、本発明の実施の形態に係る電力調整システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
本実施形態の電力調整システム1は、上記実施形態とは、計測値取得手段として、第2スマートメータM2の換わりに第1センサS1および第2センサS2を有している点で相違する。
本実施形態では、電力ライン20は、電力系統10とPCS42の間の第1電力ライン20aとPCS42と負荷12の間の第2電力ライン20bを含む。
PCS42は、電力ライン20と、蓄電池40または発電装置との間に電気的に接続される。PCS42は、指示値に従い制御した電力を電力ライン20に入出力する。
PCS42は、指示値が負の値に設定されたとき、蓄電池40を放電制御し、指示値が正の値に設定されたとき、蓄電池40を充電制御する。
第1センサS1および第2センサS2は、クランプ式電流センサ(CT:Current Transformer)である。第1センサS1は、第1電力ライン20aに流れる電力の電流値を計測する。第2センサS2は、第2電力ライン20bに流れる電力の電流値を計測する。
PCS42は、第1センサS1と、第2センサS2に電気的に接続され、各センサから電流値を取得する。
本実施形態の情報処理装置100は、上記実施形態と同様な構成を有するので、図3を用いて説明する。
本実施形態の情報処理装置100は、上記実施形態とは、計測値取得手段として計測値取得部102が第1スマートメータM1と、第1センサS1と、第2センサS2とから取得した計測値に基づいて、算出部106が補正係数を算出する構成を有する点で相違する。
本実施形態の情報処理装置100において、計測値取得部102は、第1センサS1から、第1電力ライン20aを流れる電力の電流値を計測値として少なくとも一つ取得し、さらに、図示されない電圧計により計測される電圧値を用いて第1電力ライン20aを流れる電力の電力瞬時値を算出する。
また、計測値取得部102は、第2センサS2から、第2電力ライン20bを流れる電力の電流値を計測値として少なくとも一つ取得し、さらに、図示されないPCS42内の電圧計により計測される電圧値を用いて第2電力ライン20bを流れる電力の電力瞬時値を算出する。
各電力瞬時値は、上記実施形態と同様に、所定期間の所定時間内で、連続したタイミング(たとえば、30分間の初めの1分間で数秒おきに10回等)で計測値取得部102により取得される。
このようにして、計測値取得部102は、第1センサS1、および第2センサS2から、第1センサS1と第2センサS2の各々について少なくとも1つの電力瞬時値を計測値として取得する。
以後、本明細書では、計測値取得部102が第1センサS1または第2センサS2から取得した電流値と、図示されない電圧計から取得された電圧値に基づいて、電力指示値を算出する処理については説明を省略し、「電力瞬時値」を計測値取得部102が第1センサS1または第2センサS2から取得する計測値として説明する。
さらに、指示値取得部104は、第1センサS1および第2センサS2の少なくとも1つの計測値を取得した時の少なくとも1つの指示値を取得する。指示値取得部104が、指示値を取得するタイミングは、計測値取得部102が計測値を取得したのと同じタイミングであるのが望ましい。ただし、必ずしも同時でなくてもよい。
算出部106は、第1センサS1および第2センサS2各々について少なくとも1つの電力瞬時値と、当該計測値に対応する指示値とを用いて補正係数を算出する。
本実施形態では、複数の電力瞬時値の平均値と対応する複数の指示値の平均値を用いて補正係数を算出する例について説明する。さらに、1つの電力瞬時値と対応する一つの指示値を用いて補正係数を算出してもよいと、あるいは、複数の電力瞬時値の積算値と対応する複数の指示値の積算値を用いて補正係数を算出してもよい。
算出部106は、第1センサS1および第2センサS2の複数の電力瞬時値の平均値G1、G2と、複数の計測値に対応する複数の指示値xの平均値Eをそれぞれ算出する。
たとえば、蓄電池40の充放電制御において、蓄電池40の放電制御時には、指示値xは負の値となり、蓄電池40の充電制御時には、指示値xは正の値となる。
電力調整システム1において、電力系統10への逆潮流がないとすると、蓄電池40の放電制御時には、第2センサS2の計測値(電力瞬時値)が、第1センサS1の計測値(電力瞬時値)と内部センサS0で計測される電力瞬時値(負)の合計と等しくなる。また、蓄電池40の充電制御時には、第1センサS1の計測値(電力瞬時値)が、第2センサS2の計測値(電力瞬時値)と内部センサS0で計測される電力瞬時値(正)の合計と等しくなる。
また、内部センサS0の誤差により、内部センサS0の値により電力ライン22に入出力制御される電力が指示値xと異なる場合に、指示値xに補正係数Aを乗じてPCS42に与えることで、PCS42から電力ライン22に入出力される電力を指示値xに等しくすることができる。
これらから、算出部106は、以下の式(6)に示すように、算出された第2センサS2の平均値G2から第1センサS1の平均値G1を減算した値が、指示値xの平均値Eとなるように、補正係数Aを算出する。
A=E/(G2−G1) ・・・式(6)
上記式(6)では、指示値の平均値EをG2−G1で除して補正係数Aを算出している。補正係数の算出方法は、これに限定されない。算出部106は、G2−G1と、指示値の平均値Eとが所定の関係を満たす補正係数を求めてもよい。
所定の関係とは、上記例の他に、各センサの値の有効桁数未満を切り捨てた値や切り上げた値や四捨五入した値を用いて求めた値と指示値の平均値Eに補正係数Aを乗じた値を等しくする例も含む。また、各センサの値の積算値を用いて求めた値と指示値の積算値に補正係数Aを乗じた値を等しくする例も含む。平均値を用いる場合、センサの最小誤差を考慮し、平均値の値が所定の値以上となるまで、計測回数を増やしてもよい。
以下、本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明する。
本実施の形態の情報処理装置100は、コンピュータプログラムに対応する各種の処理動作をコンピュータ80のCPU82が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
本実施形態のコンピュータプログラムは、情報処理装置100を実現させるためのコンピュータに、第1センサS1および第2センサS2から計測値を複数取得する手順、第1センサS1および第2センサS2の複数の計測値を取得した時の複数の指示値を取得する手順、第1センサS1および第2センサS2の複数の電力瞬時値の平均値G1、G2と、複数の計測値に対応する複数の指示値xの電力瞬時値、瞬時値の平均値E、または瞬時値の積算値をそれぞれ算出する手順、算出された第2センサS2の平均値G2と第1センサS1の平均値G1と、指示値xの電力瞬時値、瞬時値の平均値E、または瞬時値の積算値とが所定の関係を満たすように、補正係数Aを算出する手順、を実行させるように記述されている。
コンピュータプログラム90を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ80が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ80が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム90が、コンピュータ80上で実行されたとき、コンピュータ80に、情報処理装置100を実現する以下の情報処理方法を実行させる。
このように構成された本実施形態の情報処理装置100の情報処理方法について、以下説明する。
図12は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置100の情報処理方法であり、情報処理装置100を実現するコンピュータ80により実行される情報処理方法である。
本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、第1センサS1および第2センサS2から計測値を複数取得し(ステップS303)、第1センサS1および第2センサS2の複数の計測値を取得した時の複数の指示値を取得し(ステップS307)、第1センサS1および第2センサS2の複数の電力瞬時値の平均値G1、G2と、複数の計測値に対応する複数の指示値xの電力瞬時値、瞬時値の平均値E、または瞬時値の積算値をそれぞれ算出し(ステップS313)、算出された第2センサS2の平均値G2と第1センサS1の平均値G1と、指示値xの電力瞬時値、瞬時値の平均値E、または瞬時値の積算値とが所定の関係を満たすように、補正係数Aを算出する(ステップS317)、ことを含む。
以下、詳細に説明する。
本フローチャートは、情報処理装置100が起動した時に開始し、その後、たとえば、所定期間(30分間等)毎に繰り返し実行される。ここでは、複数の電力瞬時値の平均値を用いて補正係数を算出する例にいて説明する。
まず、計測値取得部102がカウンタiを1にセットする(ステップS301)。このカウンタiは、各センサの計測値の平均値を算出するデータの有効な個数を示し、平均値を算出するのに必要となる所定数n(たとえば、10)になるまでインクリメントされる。(ここで、iとnは1以上の自然数である。)
有効なデータ数nは、センサ毎、周辺環境(温度)、消費電力量等に応じて設定できてよい。データ数nは、プログラムにより予め設定されていてもよいし、ユーザ操作または蓄電池中給のサーバ5などからの指示に従い、設定変更またはプログラム更新できる構成としてもよい。
計測値取得部102が、第1センサS1と第2センサS2から電力瞬時値を取得する(ステップS303)。取得した電力瞬時値が有効な計測値であるか否かの判定を行う(ステップS305)。たとえば、計測値が0でないこと、さらに、計測値と指示値の差が所定割合未満であるか否かを判定し、全ての条件を満たした場合、ステップS307に進んでよい。1つでも条件を満たさない場合は、ステップS303に戻る。また、計測値が0でないことの判定においては、計測値の誤差を考慮して、計測値の有効桁数より小さい値は0であると判定してよい。
計測値が有効な場合(ステップS305のYES)、計測値は時刻情報に関連付けられて図13(a)の記憶装置110の計測値記憶部130に記憶される。そして、指示値取得部104が指示値xを取得し、対応する計測値に関連付けて図13(a)の計測値記憶部130に記憶する(ステップS307)。そして、カウンタiがインクリメントされ(ステップS309)、データ数が所定数nを超えたか否かを判定する(ステップS311)。
図13(a)に示すように、蓄電池40の充電時には、指示値xは正の値となり、蓄電池40の放電時には指示値xは負の値となる。
ステップS305で、計測値が有効でないと判定された場合(ステップS305のNO)、ステップS303に戻り、計測値取得部102が再度、計測値を取得する。
そして、データ数(カウンタi)が所定数nを超えるまで、カウンタiがn以下の場合(ステップS311のNO)、ステップS303に戻り、計測値と指示値を収集し、計測値記憶部130に記憶する。
データ数(カウンタi)が所定数nを超えた時(ステップS311のYES)、算出部106が、複数の電力瞬時値の平均値G1、G2を算出し、時刻情報に関連付けて図13(b)の記憶装置110の平均値記憶部132に記憶する(ステップS313)。さらに、算出部106が、電力瞬時値に対応する複数の指示値xの平均値Eを算出し、時刻情報と電力瞬時値の平均値G1、G2に関連付けて指示値の平均値Eを平均値記憶部132に記憶する(ステップS315)。
図13(b)に示すように、蓄電池40の充電時には、指示値xの平均値は正の値となり、蓄電池40の放電時には指示値xの平均値は負の値となる。
算出部106は、平均値記憶部132を参照し、式(6)を用いて、第2センサS2の電力瞬時値の平均値G2から第1センサS1の電力瞬時値の平均値G1を減算し、その結果が指示値xの平均値Eとなるように、補正係数Aを算出する(ステップS317)。算出された補正係数Aは、上記実施形態と同様な補正係数記憶部126に記憶される。
そして、算出部106は、算出された補正係数Aを指示値xに乗算して指示値xを補正し、補正した指示値xをPCS42に送信する(ステップS319)。そして、ステップS301に戻り、所定期間毎(たとえば、30分毎)に本処理を繰り返す。
図示してないが、PCS42では、指示値xを制御装置50から受信し、受信した指示値xを用いて電力ライン20に入出力する電力を制御する。これにより、内部センサS0の誤差が校正され、指示値xに一致した電力が電力ライン20に入出力されることになる。
さらに、本実施形態では、第1センサS1と第2センサS2の誤差についても補正を行う構成を有してもよい。
図14は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
本実施形態の情報処理装置100は、図3の情報処理装置100と同様な構成を有するとともに、さらに、制御部108を備える。
本実施形態において、電力調整システム1は、電力系統から前記電力ラインに供給される電力を計測する第1スマートメータM1をさらに備える。
そして、制御部108は、電力ライン20への電力の入出力を制御する。
計測値取得部102は、制御部108により、電力ライン22への電力の入出力が停止されたとき、第1スマートメータM1、第1センサS1および第2センサS2から計測値をそれぞれ取得する。
計測値取得部102が第1スマートメータM1から取得する計測値は、電力瞬時値または積算電力量である。
たとえば、計測値が電力瞬時値の場合、計測値取得部102が第1スマートメータM1、第1センサS1、および第1センサS1からそれぞれ取得した複数の計測値が、時刻情報に関連付けられて図15(a)の記憶装置110の電力瞬時値記憶部134にそれぞれ記憶される。
そして、算出部106が第1スマートメータM1、第1センサS1、および第2センサS2毎に複数の電力瞬時値の平均値G3、G1、およびG2を算出し、図示されない記憶部に記憶する。そして、算出部106は、以下の式(7)および式(8)に示すように、第1センサS1および第2センサS2の平均値G1、G2が、対応する第1スマートメータM1の平均値G3にそれぞれなるように、第1センサS1および第2センサS2の平均値G1、G2を補正する第1センサ用補正係数B1および第2センサ用補正係数B2をそれぞれ算出する。
G3=B1・G1 ・・・式(7)
G3=B2・G2 ・・・式(8)
算出された各センサの補正係数B1、B2は、図示されない記憶部に記憶される。
また、計測値が積算電力量の場合、計測値取得部102が第1スマートメータM1から所定期間毎に取得した計測値(積算電力量H3)が、時刻情報に関連付けられて図15の記憶装置110の積算電力量記憶部136に記憶される。
さらに、計測値取得部102が、所定期間内に第1センサS1および第2センサS2から取得した複数の計測値(電力瞬時値)が電力瞬時値記憶部134に時刻情報に関連付けられて記憶される。算出部106が電力瞬時値記憶部134を参照し、所定期間(または積算時間)分の第1センサS1と第2センサS2の計測値(電力瞬時値)を積算し、各センサの積算電力量H1、H2を算出し、対応する時刻情報と第1スマートメータM1の積算電力量H3に関連付けて積算電力量記憶部136に記憶する。
そして、算出部106が、以下の式(9)および式(10)に示すように、第1センサS1および第2センサS2の積算電力量H1、H2が、対応する第1スマートメータM1の積算電力量H3になるように、第1センサS1および第2センサS2の積算電力量H1、H2を補正する第1センサ用補正係数B1および第2センサ用補正係数B2をそれぞれ算出する。
H3=B1・H1 ・・・式(9)
H3=B2・H2 ・・・式(10)
算出された各センサの補正係数B1、B2は、図示されない記憶部に記憶される。
上記式(7)〜式(10)では、各センサの値と、第1スマートメータM1の計測値に補正係数を乗じた値との関係が、等しくなる例を示しているが、これに限定されない。算出部106は、各センサの値と、第1スマートメータM1の計測値に補正係数を乗じた値とが所定の関係を満たす補正係数を求めてもよい。
所定の関係とは、上記例の他に、各センサの値の有効桁数未満を切り捨てた値や切り上げた値や四捨五入した値と、第1スマートメータM1の計測値の有効桁数未満を切り捨てた値に各補正係数を乗じた値を等しくする例も含む。また、各センサの値の積算値を用いて求めた値と指示値の積算値に補正係数Aを乗じた値を等しくする例も含む。平均値を用いる場合、センサの最小誤差を考慮し、平均値の値が所定の値以上となるまで、計測回数を増やしてもよい。
計測値を用いて補正係数を算出するための第2スマートメータM2、第1センサS1および第2センサS2から計測値(電力瞬時値または積算電力量)を収集するタイミング、および計測値から電力瞬時値の平均値または積算値を算出するタイミングおよび算出方法などは上述した通りであるので詳細な説明は省略する。
計測値が電力瞬時値の場合、計測値取得部102が第1スマートメータM1から所定期間毎に取得した積算電力量が、時刻情報に関連付けられて図15(b)の記憶装置110の積算電力量記憶部136に記憶される。さらに、計測値取得部102が、第1センサS1および第2センサS2から取得した複数の計測値を所定期間分積算し、図15(b)の記憶装置110の積算電力量記憶部136に記憶される。
図15(a)および図15(b)では、第1スマートメータM1、第1センサS1および第2センサS2の情報を関連付けて保持しているが、これに限定されない。センサ毎に情報を保持してもよい。
そして、算出された各補正係数B1、B2を用いて、計測値取得部102は、第1センサS1および第2センサS2の計測値をそれぞれ補正する。そして、算出部106は、第1センサS1および第2センサS2の補正された計測値を用いて、上述した補正係数Aを算出する。
図16は、第1センサS1と第2センサS2の校正を実現するための、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置100の情報処理方法であり、情報処理装置100を実現するコンピュータ80により実行される情報処理方法である。
本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、電力ライン22への電力の入出力が停止されたとき(ステップS331)、第1スマートメータM1、第1センサS1および第2センサS2から計測値をそれぞれ取得し(ステップS333)、第1スマートメータM1、第1センサS1および第2センサS2の計測値を用いて、第1センサS1および第2センサS2の計測値が、対応する第1スマートメータM1の計測値にそれぞれなるように、第1センサS1および第2センサS2の計測値を補正する第1センサ用補正係数B1および第2センサ用補正係数B2をそれぞれ算出し(ステップS337)、第1センサ用補正係数B1および第2センサ用補正係数B2をそれぞれ用いて第1センサS1および第2センサS2の計測値をそれぞれ補正し(ステップS339)、第1センサS1および第2センサS2の補正された計測値を用いて、補正係数Aを算出する(図12のステップS303〜ステップS317)、ことを含む。
以下、詳細に説明する。
本フローチャートは、第1センサS1と第2センサS2の校正が必要な場合において、上述した図12の処理の前に行われる。すなわち、情報処理装置100が起動した時に開始し、その後、たとえば、所定期間(30分間等)毎に繰り返し実行される。
まず、制御部108が、電力ライン22への電力の入出力を停止する(ステップS331)。具体的には、制御部108は、0を設定した指示値xをPCS42に送信する。
そして、計測値取得部102が、第1スマートメータM1、第1センサS1、および第2センサS2から、計測値をそれぞれ取得する(ステップS333)。取得した各計測値は、時刻情報に関連付けて図15(a)の記憶装置110の電力瞬時値記憶部134または積算電力量記憶部136に記憶される。
計測値は、電力瞬時値または積算電力量である。計測値毎の処理は上述した通りであり、ここでは詳細な説明は省略する。そして、制御部108は、電力ライン22への電力の入出力の停止を解除する(ステップS335)。
そして、算出部106が、第1センサS1の値と、第2センサS2の値と、第1スマートメータM1の値が、式(7)と式(8)または式(9)と式(10)に示すような、所定の関係を満たすように第1センサS1用の第1補正係数B1と、第2センサS2用の第2補正係数B2をそれぞれ算出する(ステップS337)。
そして、算出された各補正係数B1とB2を用いて、計測値取得部102が取得する第1センサS1と第2センサS2の計測値をそれぞれ補正する(ステップS339)。
ステップS339の処理は、図12のステップS303で計測値が取得された後に、それぞれ実行されてもよい。
上記により、内部センサS0の校正を行うための補正係数Aを算出する前に、第1センサS1と第2センサS2の校正を行うことができる。
以上説明したように、電力調整システム1の情報処理装置100において、計測値取得部102により取得される計測値が、指示値取得部104により取得される対応する指示値になるように、算出部106により補正係数Aが算出される。
さらに、本実施形態では、第2スマートメータM2の代わりに、第1センサS1と第2センサS2から取得した計測値に基づいて、算出部106により補正係数が算出される。
本実施形態では、第1センサS1および第2センサS2は、PCS42に電気的に接続されるので、第2スマートメータM2の無線通信の場合と異なり、通信エラー等による計測値の欠落がない。また、本実施形態は、第2スマートメータM2よりも低コストで電力調整システム1を実現できる。
また、本実施形態では、第1センサS1および第2センサS2の校正も定期的に実行できる構成を有しているので、電力制御の精度を保つことができる。
このように、本実施形態の情報処理装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、効率よく需要家における高精度な電力制御を実現することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について、以下説明する。
図17は、本発明の実施の形態に係る電力調整システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
本実施形態の電力調整システム1は、上記実施形態とは、計測値取得手段として、第2センサS2を有し、第1センサS1は利用しない点で相違する。
第2センサS2は、第2電力ライン20bに流れる電力の電流値を計測する。
PCS42は、第2センサS2に電気的に接続され、第2センサS2から電流値を取得する。
本実施形態の情報処理装置100は、上記実施形態と同様な構成を有するので、図14を用いて説明する。
本実施形態の情報処理装置100は、上記実施形態とは、計測値取得手段として計測値取得部102が第1スマートメータM1と、第2センサS2とから取得した計測値に基づいて、算出部106が補正係数を算出する構成を有する点で相違する。
本実施形態の情報処理装置100において、計測値取得部102は、電力系統10から電力ラインに供給される電力を計測する第1スマートメータM1と、第2センサS2と、から計測値(電力瞬時値)をそれぞれ少なくとも一つ取得する。
各電力瞬時値は、上記実施形態と同様に、所定期間の所定時間内で、連続したタイミング(たとえば、30分間の初めの1分間で数秒おきに10回等)で計測値取得部102により取得される。
このようにして、計測値取得部102は、第1スマートメータM1および第2センサS2の各々から少なくとも一つの電力瞬時値を計測値として取得する。
さらに、指示値取得部104は、第1スマートメータM1および第2センサS2の少なくとも一つの計測値を取得した時の少なくとも一つの指示値を取得する。指示値取得部104が、指示値を取得するタイミングは、計測値取得部102が計測値を取得したのと同じタイミングであるのが望ましい。ただし、必ずしも同時でなくてもよい。
算出部106は、第1スマートメータM1および第2センサS2各々について少なくとも1つの電力瞬時値と、当該計測値に対応する指示値とを用いて補正係数を算出する。
本実施形態では、複数の電力瞬時値の平均値と対応する複数の指示値の平均値を用いて補正係数を算出する例について説明する。さらに、1つの電力瞬時値と対応する一つの指示値を用いて補正係数を算出してもよいと、あるいは、複数の電力瞬時値の積算値と対応する複数の指示値の積算値を用いて補正係数を算出してもよい。
算出部106は、第1スマートメータM1および第2センサS2の複数の電力瞬時値の平均値G3、G2と、複数の計測値に対応する複数の指示値xの平均値Eをそれぞれ算出する。
たとえば、蓄電池40の充放電制御において、蓄電池40の放電制御時には、指示値xは負の値となり、蓄電池40の充電制御時には、指示値xは正の値となる。
電力調整システム1において、電力系統10への逆潮流がないとすると、蓄電池40の放電制御時には、第2センサS2の計測値(電力瞬時値)が、第1スマートメータM1の順潮流側の計測値(電力瞬時値)と内部センサS0で計測される電力瞬時値(負)の絶対値の合計と等しくなる。また、蓄電池40の充電制御時には、第1スマートメータM1の順潮流側の計測値(電力瞬時値)が、第2センサS2の計測値(電力瞬時値)と内部センサS0で計測される電力瞬時値(正)の合計と等しくなる。
また、内部センサS0の誤差により、内部センサS0の計測により入出力される電力瞬時値が指示値xと異なる場合に、指示値xに補正係数Aを乗じることで、内部センサS0で計測される電力瞬時値(電力ライン20に入出力される電力)を指示値xに等しくすることができる。
これらから、算出部106は、蓄電池40の放電、充電に応じて、以下の式(11)、または、式(12)に示すように、補正係数Aを算出する。
G3+A・|E|=G2 ・・・式(11)
G3=A・E+G2 ・・・式(12)
上記式(11)および式(12)では、G2とG3の値に対して、指示値の平均値Eに補正係数Aを乗じた値との関係が等しくなる例を示しているが、これに限定されない。算出部106は、G2とG3の値と、指示値の平均値Eに補正係数Aを乗じた値と、が所定の関係を満たす補正係数を求めてもよい。
所定の関係とは、上記例の他に、各センサの値の有効桁数未満を切り捨てた値や切り上げた値や四捨五入した値を用いて求めた値と指示値の平均値Eに補正係数Aを乗じた値を等しくする例も含む。
また、補正係数Aを算出するのに使用される第2センサS2の校正を実現するための構成として、蓄電池40が充放電を行っていない状態の時に、算出部106は、第1スマートメータM1、および第2センサS2毎に複数の電力瞬時値の平均値G3およびG2(または積算電力量H3およびH2)を算出し、図示されない記憶部に記憶する。そして、算出部106は、上述した式(8)(または式(10))に示すように、第2センサS2の平均値G2(または積算電力量H2)が、対応する第1スマートメータM1の平均値G3(または積算電力量H3)にそれぞれなるように、第2センサS2の平均値G2(積算電力量H3)を補正する第2センサ用補正係数B2を算出する。
なお、補正係数の算出に用いる値は、複数の電力瞬時値の平均値以外に、1つの電力瞬時値、または複数の電力瞬時値の積算値を用いてもよい。
算出された各センサの補正係数B2は、図示されない記憶部に記憶される。
そして、算出された各補正係数B2を用いて、計測値取得部102は、第2センサS2の計測値を補正する。そして、算出部106は、第2センサS2の補正された計測値を用いて、上述した補正係数Aを算出する。
以下、本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明する。
本実施の形態の情報処理装置100は、コンピュータプログラムに対応する各種の処理動作をコンピュータ80のCPU82が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
本実施形態のコンピュータプログラムは、情報処理装置100を実現させるためのコンピュータに、第1スマートメータM1と、第2センサS2と、から計測値をそれぞれ複数取得する手順、第1スマートメータM1および第2センサS2の複数の計測値を取得した時の複数の指示値を取得する手順、第1スマートメータM1および第2センサS2の複数の電力瞬時値の平均値G3、G2と、複数の計測値に対応する複数の指示値xの平均値Eをそれぞれ算出する手順、算出された第2センサS2の平均値G2と、第1スマートメータM1の平均値G3と、指示値xの平均値Eとが、式(11)、または式(12)を満足するように、補正係数Aを算出する手順、を実行させるように記述されている。
コンピュータプログラム90を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ80が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ80が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム90が、コンピュータ80上で実行されたとき、コンピュータ80に、情報処理装置100を実現する以下の情報処理方法を実行させる。
このように構成された本実施形態の情報処理装置100の情報処理方法について、以下説明する。
図18および図19は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図18は、第1センサS1と第2センサS2の校正を実現するための情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図19は、内部センサS0の校正を実現するための情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置100の情報処理方法であり、情報処理装置100を実現するコンピュータ80により実行される情報処理方法である。
本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、第1スマートメータM1と、第2センサS2と、から計測値をそれぞれ複数取得し(ステップS413)、第1スマートメータM1および第2センサS2の複数の計測値を取得した時の複数の指示値を取得し(ステップS417)、第1スマートメータM1および第2センサS2の複数の電力瞬時値の平均値G3、G2と、複数の計測値に対応する複数の指示値xの平均値Eをそれぞれ算出し(ステップS423、ステップS425)、算出された第2センサS2の平均値G2と、第1スマートメータM1の平均値G3と、指示値xの平均値Eとが、式(11)、または式(12)を満足するように、補正係数Aを算出する(ステップS427)、ことを含む。
以下、詳細に説明する。
本フローチャートは、第1センサS1と第2センサS2の校正が必要な場合において、後述する図19の処理の前に行われる。情報処理装置100が起動した時に開始し、その後、たとえば、所定期間(30分間等)毎に繰り返し実行される。
まず、制御部108が、電力ライン20への電力の入出力を停止する(ステップS401)。具体的には、制御部108は、0を設定した指示値xをPCS42に送信する。
そして、計測値取得部102が、第1スマートメータM1、および第2センサS2から、計測値をそれぞれ取得する(ステップS403)。取得した各計測値は、時刻情報に関連付けて記憶装置110の電力瞬時値記憶部134または積算電力量記憶部136に記憶される。
計測値は、電力瞬時値または積算電力量である。計測値毎の処理は上述した通りであり、ここでは詳細な説明は省略する。そして、制御部108は、電力ライン20への電力の入出力の停止を解除する(ステップS405)。
そして、算出部106が、第2センサS2の値と、第1スマートメータM1の値が、式(8)または式(10)に示すような、所定の関係を満たすように第2センサS2用の第2補正係数B2を算出する(ステップS407)。
算出された補正係数B2は、図示されない記憶部に記憶される。
そして、図19のフローチャートに進む。
まず、計測値取得部102がカウンタiを1にセットする(ステップS411)。このカウンタiは、各センサの計測値の平均値を算出するデータの有効な個数を示し、平均値を算出するのに必要となる所定数n(たとえば、10)になるまでインクリメントされる。(ここで、iとnは1以上の自然数である。)
有効なデータ数nは、センサ毎、周辺環境(温度)、消費電力量等に応じて設定できてよい。データ数nは、プログラムにより予め設定されていてもよいし、ユーザ操作または蓄電池中給のサーバ5などからの指示に従い、設定変更またはプログラム更新できる構成としてもよい。
計測値取得部102が、第1スマートメータM1および第2センサS2から計測値(電力瞬時値)を取得する。さらに、計測値取得部102は、図18の処理手順で算出された補正係数B2を第2センサS2の計測値に乗じて補正を行う(ステップS413)。そして、補正された値または第1スマートメータM1の計測値が有効であるか否かの判定を行う(ステップS415)。たとえば、値が0でないこと、さらに、値と指示値の差が所定割合未満であるか否かを判定し、全ての条件を満たした場合、ステップS307に進んでよい。1つでも条件を満たさない場合は、ステップS413に戻る。また、計測値が0でないことの判定においては、計測値の誤差を考慮して、計測値の有効桁数より小さい値は0であると判定してよい。
値が有効な場合(ステップS415のYES)、各値は時刻情報に関連付けられて図13(a)の記憶装置110の計測値記憶部130に記憶される。そして、指示値取得部104が指示値xを取得し、対応する計測値に関連付けて図13(a)の計測値記憶部130に記憶する(ステップS417)。そして、カウンタiがインクリメントされ(ステップS419)、データ数が所定数nを超えたか否かを判定する(ステップS421)。
図13(a)に示すように、蓄電池40の充電時には、指示値xは正の値となり、蓄電池40の放電時には指示値xは負の値となる。
ステップS415で、値が有効でないと判定された場合(ステップS415のNO)、ステップS413に戻り、計測値取得部102が再度、計測値を取得する。
そして、データ数(カウンタi)が所定数nを超えるまで、カウンタiがn以下の場合(ステップS421のNO)、ステップS413に戻り、計測値と指示値を収集し、計測値記憶部130に記憶する。
データ数(カウンタi)が所定数nを超えた時(ステップS421のYES)、算出部106が、複数の電力瞬時値の平均値G2を算出し、時刻情報に関連付けて図13(b)の記憶装置110の平均値記憶部132に記憶する(ステップS423)。さらに、算出部106が、電力瞬時値に対応する複数の指示値xの平均値Eを算出し、時刻情報と電力瞬時値の平均値G2に関連付けて指示値の平均値Eを平均値記憶部132に記憶する(ステップS425)。
図13(b)に示すように、蓄電池40の充電時には、指示値xの平均値は正の値となり、蓄電池40の放電時には指示値xの平均値は負の値となる。
算出部106は、平均値記憶部132を参照し、式(11)を用いて、算出された第2センサS2の平均値G2と、第1スマートメータM1の平均値G3と、指示値xの平均値Eとが、式(11)または式(12)を満足するように、補正係数Aを算出する(ステップS427)。算出された補正係数Aは、上記実施形態と同様な補正係数記憶部126に記憶される。
そして、算出部106は、算出された補正係数Aを指示値xに乗算して指示値xを補正し、補正した指示値xをPCS42に送信する(ステップS429)。
本処理を終了後、図18のステップS401に戻り、所定期間毎(たとえば、30分毎)に一連の処理を繰り返す。
図示してないが、PCS42では、指示値xを制御装置50から受信し、受信した指示値xを用いて電力ライン20に入出力する電力を制御する。これにより、内部センサS0の誤差が校正され、指示値xに一致した電力が電力ライン20に入出力されることになる。
以上説明したように、電力調整システム1の情報処理装置100において、計測値取得部102により取得される計測値が、指示値取得部104により取得される対応する指示値になるように、算出部106により補正係数Aが算出される。
さらに、本実施形態では、第2スマートメータM2の代わりに、第1スマートメータM1と第2センサS2から取得した計測値に基づいて、算出部106により補正係数が算出される。このとき、第2センサS2の校正も、第1スマートメータM1で実施できる。
上記実施形態と比べ、電流センサが一つでよいので、PCS42の入力ポートの使用が一つ不要となる。空いたPCS42のI/Oポート(不図示)は他の機能に利用できることとなる。また、第1スマートメータM1は、もともと需要家宅に設置されている電力会社から支給されているものを利用できるので、設置費用も低減できる。
このように、本実施形態の情報処理装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、簡易な構成で需要家における高精度な電力制御を実現することができる。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について、以下説明する。
図20は、本発明の実施の形態に係る電力調整システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
本実施形態の電力調整システム1は、上記実施形態とは、センサの温度を計測し、算出された補正係数を温度別に記憶し、データベース化する構成を有する点で相違する。
本実施形態は、図11の実施形態の電力調整システム1に温度別補正係数データベース(図中、「DB」と示す)52を設けた構成としているが、図17の実施形態の電力調整システム1に組み合わせることもできる。さらに、補正係数Aの温度別補正係数テーブル156を構築する構成は、他の実施形態の電力調整システム1にも矛盾のない範囲で組み合わせてもよい。
たとえば、図1の実施形態の電力調整システム1に第2温度別補正係数テーブル156を組み合わせてもよい。この構成では、第1センサS1および第2センサS2を用いず、第2スマートメータM2を用いるので、補正係数B1およびB2の算出処理が不要となる。すなわち、第1温度別補正係数テーブル154は不要となる。
図21は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
本実施形態の情報処理装置100は、図14の情報処理装置100と同様な構成を有するとともに、さらに、温度取得部152を備える。
温度取得部152は、第1センサS1、第2センサS2、および内部センサS0の少なくともいずれか一つのセンサ毎に、センサ周辺の測定された温度を取得する。
また、情報処理装置100は、温度別補正係数データベース52にアクセス可能に接続される。温度別補正係数データベース52は、情報処理装置100の内部に含まれてもよいし、外部装置に含まれてもよい。
図22は、本実施形態の温度別補正係数データベース52の各テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
温度別補正係数データベース52は、図22(a)の第1温度別補正係数テーブル154と、図22(b)の第2温度別補正係数テーブル156とを有する。
第1温度別補正係数テーブル154には、算出部106により算出された、第1センサS1用補正係数B1または第2センサS2用補正係数B2が温度毎にそれぞれ記憶される。
計測値取得部102は、温度取得部152により取得された各センサの周辺の温度に対応する補正係数B1、B2を第1温度別補正係数テーブル154から取得し、取得した各センサ用補正係数B1、B2を用いて各センサの計測値を補正する。この時、上記実施形態で説明した図16または図18のフローチャートに示される処理手順(以後、センサ補正係数算出処理と呼ぶ)は実行されない。
算出部106は、第1温度別補正係数テーブル154に、温度に対応する各センサの補正係数B1、B2が記憶されていない場合、または、補正係数更新から所定の時間が経過し補正係数にズレが生じていると考えられる場合(たとえば、所定の時間とは1ヶ月等)、センサ補正係数算出処理を実行して、補正係数B1、B2を算出する。
そして、第1温度別補正係数テーブル154に、算出された補正係数B1、B2が温度に対応付けて記憶される。
また、温度取得部152は、内部センサS0の周辺の温度を取得してもよい。
図15(b)の第2温度別補正係数テーブル156には、算出部106により算出された補正係数Aが温度毎にそれぞれ記憶される。
制御部108は、取得した補正係数Aを用いて指示値xを補正し、PCS42に送信する(図12のステップS319または図19のステップS429)。このとき、上記実施形態で説明した図12または図19のフローチャートに示される処理手順(ステップS319とステップS429を除く)(以後、補正係数算出処理と呼ぶ)は、実行されない。
算出部106は、第2温度別補正係数テーブル156に、温度に対応する補正係数Aが記憶されていない場合、または、補正係数更新から所定の時間が経過し補正係数にズレが生じていると考えられる場合(たとえば、所定の時間とは1ヶ月等)、補正係数算出処理を実行し、補正係数Aを算出する。そして、制御部108は、算出された補正係数Aを用いて指示値xを補正し、PCS42に送信する(図12のステップS319または図19のステップS429)。
そして、第2温度別補正係数テーブル156に算出された補正係数Aが温度に対応付けて記憶される。
図22(a)の第1温度別補正係数テーブル154および図22(b)の第2温度別補正係数テーブル156において、温度(℃)は、1℃単位となっているが、これに限定されず、温度は、1℃以上の単位であってもよいし、1℃より細かい単位であってもよい。また、温度毎の補正係数の差が所定値以内となる温度範囲毎に補正係数を保持してもよく、温度によってその範囲の幅は異なってよい。なお、現在温度に該当する温度そのものが、温度別補正係数テーブルにない場合は、その前後の温度の補正係数から按分計算で算出する。
以下、本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明する。
本実施の形態の情報処理装置100は、コンピュータプログラムに対応する各種の処理動作をコンピュータ80のCPU82が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
本実施形態のコンピュータプログラムは、情報処理装置100を実現させるためのコンピュータに、第1センサS1および第2センサS2の少なくともいずれか一つのセンサ毎に、測定された周辺の温度を取得する手順、取得された各センサの周辺の温度に対応する補正係数を第1温度別補正係数テーブル154から取得する手順、取得した各センサ用補正係数を用いて各センサの計測値を補正する手順、第1温度別補正係数テーブル154に温度に対応する各センサの補正係数が記憶されていない場合、または、補正係数更新から所定の時間が経過し補正係数にズレが生じていると考えられる場合、当該補正係数を算出する手順、算出された、第1センサS1用補正係数B1または第2センサS2用補正係数B2を温度毎に第1温度別補正係数テーブル154にそれぞれ記憶する手順、を実行させるように記述されている。
コンピュータプログラム90を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ80が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ80が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム90が、コンピュータ80上で実行されたとき、コンピュータ80に、情報処理装置100を実現する以下の情報処理方法を実行させる。
このように構成された本実施形態の情報処理装置100の情報処理方法について、以下説明する。
図23は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置100の情報処理方法であり、情報処理装置100を実現するコンピュータ80により実行される情報処理方法である。
本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、第1センサS1および第2センサS2の少なくともいずれか一つのセンサ毎に、測定された周辺の温度を取得し(ステップS501)、取得された各センサの周辺の温度に対応する補正係数を第1温度別補正係数テーブル154から取得し(ステップS505のYES、ステップS507)、取得した各センサ用補正係数を用いて各センサの計測値を補正し(ステップS509)、第1温度別補正係数テーブル154に温度に対応する各センサの補正係数が記憶されていない場合、または、補正係数更新から所定の時間が経過し補正係数にズレが生じていると考えられる場合(ステップS505のNO)、当該補正係数を算出し(ステップS511)、算出された、第1センサS1用補正係数B1または第2センサS2用補正係数B2を温度毎に第1温度別補正係数テーブル154にそれぞれ記憶する(ステップS513)、ことを含む。
以下、詳細に説明する。
まず、温度取得部152が、第1センサS1および第2センサS2の少なくともいずれか一つのセンサ毎に、測定された周辺の温度を取得する(ステップS501)。
計測値取得部102は、第1温度別補正係数テーブル154を参照し(ステップS503)、温度取得部152により取得された各センサの周辺の温度に対応する補正係数が第1温度別補正係数テーブル154にあるか否かを判定する(ステップS505)。
温度に対応する補正係数があった場合、または、補正係数更新から所定の時間が経過し補正係数にズレが生じていると考えられる場合(ステップS505のYES)、計測値取得部102は、第1温度別補正係数テーブル154から温度に対応する第1センサS1用補正係数B1および第2センサS2用補正係数B2を取得し(ステップS507)、取得した第1センサS1用補正係数B1および第2センサS2用補正係数B2を用いて第1センサS1および第2センサS2の計測値をそれぞれ補正する(ステップS509)。
一方、温度に対応する補正係数がなかった場合(ステップS505のNO)、算出部106は、補正係数算出処理を実行する(ステップS511)。ここで、補正係数算出処理は、図16または図18を用いて説明した上記実施形態の処理(図16では、ステップS331〜ステップS337、図18では、ステップS401〜ステップS407)とすることができる。
そして、算出部106が、算出された第1センサS1用補正係数B1または第2センサS2用補正係数B2を温度毎に第1温度別補正係数テーブル154にそれぞれ記憶する(ステップS513)。そして、ステップS509に進み、計測値取得部102が算出された第1センサS1用補正係数B1または第2センサS2用補正係数B2を用いて第1センサS1および第2センサS2の計測値をそれぞれ補正する。
このように、本実施形態の情報処理装置100は、第1温度別補正係数テーブル154を利用することで、第1センサS1用補正係数B1または第2センサS2用補正係数B2の算出処理を、頻繁に短い所定期間毎に行う必要がなくなる。
また、補正係数の算出処理時には、図16のステップS331〜ステップS335、または図18のステップS401〜ステップS405において、電力ライン20への入出力を停止する期間が必要となる。しかし、本実施形態によれば、第1温度別補正係数テーブル154の補正係数を利用する場合には、電力ライン20への入出力を停止する期間が不要となるので、校正処理による需給調整への影響を少なくすることができる。
また、第1センサS1用補正係数B1または第2センサS2用補正係数B2を算出した時に、温度に対応付けて第1温度別補正係数テーブル154に記憶することで、温度別補正係数データベース52を構築することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置100は、第1センサS1用補正係数B1または第2センサS2用補正係数B2以外に、補正係数Aについても同様な処理手順で第2温度別補正係数テーブル156を利用することで、補正係数Aの算出処理を、頻繁に短い所定期間毎に行う必要がなくなる。また、補正係数Aを算出した時に、温度に対応付けて第2温度別補正係数テーブル156に記憶することで、温度別補正係数データベース52を構築することができる。
第2温度別補正係数テーブル156の場合、ステップS501において、温度取得部152は、内部センサS0の周辺の温度を取得する。
また、ステップS511の補正係数算出処理は、図4のステップS101〜ステップS113、図8のステップS201〜ステップS217、図12のステップS301〜ステップS317、または、図19のステップS411〜ステップS427の処理手順とすることができる。すなわち、温度に対応する補正係数Aが第2温度別補正係数テーブル156に存在していた場合は、これらの処理手順をバイパスすることができるので、効率がよい。
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置100において、温度取得部152によりセンサの温度が計測され、算出部106により算出された補正係数が温度別に第1温度別補正係数テーブル154または第2温度別補正係数テーブル156に記憶されてデータベース化される。
そして、内部センサS0の校正を行う際に、温度別補正係数データベース52に現在の温度に対応する補正係数が既に存在していれば、その値を用いることができるので、補正係数の算出処理を省略することができる。
このように、本実施形態の情報処理装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、効率よく需要家における高精度な電力制御を実現することができる。
なお、本実施形態の構成は、本発明の他の実施形態の少なくともいずれか一つの構成と矛盾のない範囲で組み合わせることができる。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について、以下説明する。
図24は、本発明の実施の形態に係る電力調整システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
本実施形態の電力調整システム1は、上記実施形態とは、補正係数を指示値が示す電力別に記憶し、データベース化する構成を有する点で相違する。
本実施形態は、図1の実施形態の電力調整システム1に電力別補正係数データベース(図中、「DB」と示す)54を設けた構成としているが、他の実施形態の電力調整システム1にも矛盾のない範囲で組み合わせてもよい。特に第5の実施形態と組み合わせることが有効である。
また、たとえば、図11または図17の電力調整システム1と組み合わせてもよい。この構成では、指示値を異なる一定値にして入出力される電力を異なる値に設定し、異なる電力毎に第1センサS1および第2センサS2の校正用の補正係数B1およびB2を算出し、電力別に各補正係数を電力別補正係数データベース54の電力別補正係数テーブル164にさらに格納してよい。
図25は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
本実施形態の情報処理装置100は、図14の情報処理装置100と同様な構成を有するとともに、さらに、データベース(図中、DBと示す)構築部162を備える。
また、情報処理装置100は、電力別補正係数データベース54にアクセス可能に接続される。電力別補正係数データベース54は、情報処理装置100の内部に含まれてもよいし、外部装置に含まれてもよい。
データベース構築部162は、電力別に補正係数を関連付けて電力別補正係数テーブル164に記憶する。データベース構築部162は、所定設定期間毎に、複数の異なる所定の一定値に指示値を設定する。設定された指示値は、情報処理装置100が制御装置50の場合は、PCS42に送信される。
PCS42では、制御装置50から受信した指示値に従い、電力ライン20に入出力される電力が制御され、所定設定期間毎に、電力ライン20に入出力される電力が複数の異なる所定の一定値となる。
そして、データベース構築部162は、電力が一定値となった時に、算出部106により算出された複数の補正係数を、その電力の値と関連付けて電力別補正係数テーブル164に記憶する。
ここで、本実施形態の計測値取得部102は、第2スマートメータM2から30分値(30分間隔で積算した積算電力量)を取得する。第2スマートメータM2が、電力量を積算する積算時間(30分)の開始時刻と終了時刻は、たとえば、30分値の時刻情報から取得してもよい。しかし、時刻情報を用いなくてもよく、たとえば、指示値を一定値に継続して設定する所定設定期間を第2スマートメータM2の積算時間(30分)の2倍の60分とすることで、60分の間には、必ず第2スマートメータM2の30分値の積算時間が含まれることになる。したがって、本実施形態では、所定設定期間を第2スマートメータM2の積算時間(30分)の2倍の60分とする。
また、上記実施形態では、計測値取得部102は、所定期間(たとえば、30分)毎に累積積算電力量を取得していた。この計測値を用いてもよく、その場合は、所定設定期間の開始時刻と終了時刻の各々で計測値を取得すればよい。この方法では、所定期間を30分よりも短くでき(たとえば、5分等)、補正係数の算出をより短い時間間隔で行うことができる。
図26は、本実施形態の電力別補正係数データベース54の電力別補正係数テーブル164のデータ構造の一例を示す図である。
データベース構築部162には、算出部106により算出された補正係数Aが温度毎にそれぞれ記憶される。
図26の電力別補正係数テーブル164において、電力(W)は、100W単位となっているが、これに限定されず、電力は、100Wより大きい単位であってもよいし、100Wより小さい単位であってもよい。また、電力毎の補正係数の差が所定値以内となる電力の範囲毎に補正係数を保持してもよく、電力の値によってその範囲の幅は異なってよい。なお、補正係数が必要な電力に該当する補正係数が、電力別補正係数テーブル164にない場合は、その上下の電力の補正係数から按分計算で算出する。
そして、本実施形態においても、上記実施形態と同様に、電力別補正係数テーブル164の補正係数を用いることができる。
すなわち、制御部108は、電力別補正係数テーブル164に、指示値が示す電力に対応する補正係数Aが記憶されている場合、電力別補正係数テーブル164から取得した補正係数Aを用いて指示値xを補正し、PCS42に送信する(図4のステップS115)。このとき、上記実施形態で説明した図4のステップS113(以後、補正係数算出処理と呼ぶ)は、実行されない。なお、電力別補正係数テーブル164をPCS42が有する場合は、指示値xの補正はPCS42にて実施される。
算出部106は、電力別補正係数テーブル164に、指示値が示す電力に対応する補正係数Aが記憶されていない場合、または、補正係数更新から所定の時間が経過し補正係数にズレが生じていると考えられる場合(たとえば、所定の時間とは1ヶ月等)、補正係数算出処理(図4のステップS113)を実行し、補正係数Aを算出する。そして、制御部108は、算出された補正係数Aを用いて指示値xを補正し、PCS42に送信する(図4のステップS115)。
以下、本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明する。
本実施の形態の情報処理装置100は、コンピュータプログラムに対応する各種の処理動作をコンピュータ80のCPU82が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
本実施形態のコンピュータプログラムは、情報処理装置100を実現させるためのコンピュータに、所定設定期間毎に、複数の異なる所定の一定値に設定された指示値に従い、電力ライン20に入出力される電力を所定設定期間毎に、複数の異なる所定の一定値とする手順、入出力される電力が複数の異なる所定の一定値となった所定設定期間毎の積算電力量を第2スマートメータM2からそれぞれ取得する手順、積算電力量が所定設定期間毎の積算電力量が対応する指示値を所定設定期間毎に積算した積算指示値となるように、補正係数を算出する手順、算出された複数の補正係数を、複数の異なる所定の一定値に設定された指示値がそれぞれ示す複数の電力に関連付けて電力別補正係数テーブル164に記憶する手順、を実行させるように記述されている。
コンピュータプログラム90を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ80が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ80が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム90が、コンピュータ80上で実行されたとき、コンピュータ80に、情報処理装置100を実現する以下の情報処理方法を実行させる。
このように構成された本実施形態の情報処理装置100の情報処理方法について、以下説明する。
図27および図28は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図27は、電力別補正係数テーブル164の構築処理の手順の一例を示すフローチャートである。図28は、電力別補正係数テーブル164を用いた補正処理の手順の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置100の情報処理方法であり、情報処理装置100を実現するコンピュータ80により実行される情報処理方法である。
図27に示すように、本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、所定設定期間毎に、複数の異なる所定の一定値に設定された指示値に従い、電力ライン20に入出力される電力を所定設定期間毎に、複数の異なる所定の一定値とし(ステップS601)、入出力される電力が複数の異なる所定の一定値となった所定設定期間毎の積算電力量を第2スマートメータM2からそれぞれ取得し(ステップS603)、積算電力量が所定設定期間毎の積算電力量が対応する指示値を所定設定期間毎に積算した積算指示値となるように、補正係数を算出し(ステップS605)、算出された複数の補正係数を、複数の異なる所定の一定値に設定された指示値がそれぞれ示す複数の電力に関連付けて電力別補正係数テーブル164に記憶する(ステップS607)、ことを含む。
本実施形態の情報処理装置100のデータベース構築部162は、上記処理を、指示値を変えて複数の異なる電力で繰り返し実行し、電力別の補正係数を算出し、保存することで、電力別補正係数データベース54を構築する。
さらに、図28に示すように、本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、指示値を取得し(ステップS611)、電力別補正係数テーブル164を参照し(ステップS613)、取得した指示値が示す電力に対応する補正係数が電力別補正係数テーブル164にある場合(ステップS613のYES)、補正係数を取得し(ステップS617)、取得した各センサ用補正係数を用いて各センサの計測値を補正し(ステップS619)、電力別補正係数テーブル164に指示値が示す電力に対応する補正係数が記憶されていない場合、または、補正係数更新から所定の時間が経過し補正係数にズレが生じていると考えられる場合(ステップS615のNO)、当該補正係数を算出し(ステップS621)、算出された、補正係数Aを電力毎に電力別補正係数テーブル164にそれぞれ記憶する(ステップS623)、ことを含む。
また、図27の処理手順により、全ての電力について補正係数が電力別補正係数テーブル164に関連付けて記憶されていた場合は、図28のステップS615、ステップS621、ステップS623は不要となる。
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置100において、異なる電力毎に、算出部106により算出された補正係数が電力別補正係数テーブル164に記憶されてデータベース化される。
そして、内部センサS0の校正を行う際に、電力別補正係数データベース54に現在の指示値が示す電力に対応する補正係数が既に存在していれば、その値を用いることができるので、補正係数の算出処理を省略することができる。
このように、本実施形態の情報処理装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、効率よく需要家における高精度な電力制御を実現することができる。
なお、本実施形態の構成は、本発明の他の実施形態の少なくともいずれか一つの構成と矛盾のない範囲で組み合わせることができる。
また、上記第5の実施形態および第6の実施の形態において、各データベースは、温度または電力に応じた補正係数だけでなく、蓄電池40の積算充放電量、または使用期間別の補正係数Aを各テーブルとして持ち、データベースに格納してもよい。すなわち、センサの利用負荷や経年による劣化により、センサの誤差が増大するので、その特性に沿った補正係数を予めデータベース化して用いてもよい。
ここで、積算充放電量が多い程、または、使用期間が長い程、センサの劣化が進む可能性が考えられる。すなわち、積算充放電量が多い程、または、使用期間が長い程、誤差が大きくなる。センサに誤差がない場合の補正係数は1であり、誤差が大きくなる程、補正係数は、1との差の絶対値が大きくなる。つまり、積算充放電量や使用期間に基づいて、補正係数が決まる。詳細に説明すると、積算充放電量が多い程、または、使用期間が長い程、補正係数は、1との差の絶対値が大きくなる。(たとえば、0.99→0.97→0.95、あるいは、1.01→1.02→1.04と誤差の増大に応じて変化する。)
この経年劣化特性による補正係数も、温度別または電力別の補正係数とさらに組み合わせて、あるいは、現在の計測値から算出される補正係数と組み合わせて、用いることができる。複数の補正係数の組み合わせ方は様々考えられ、限定されない。たとえば、各補正係数に重み付け係数をそれぞれ乗じて(重み付け係数の合計は1)加算してもよい。
(第7の実施の形態)
次に、本発明の第7の実施の形態について、以下説明する。
図29は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
本実施形態の情報処理装置100は、本発明の情報処理装置100の最小構成を有する。
すなわち、情報処理装置100は、計測値取得部102と、指示値取得部104と、算出部106と、を有する。
計測値取得部102は、電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力に関する計測値を取得する。
指示値取得部104は、蓄電池40から電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得する。
算出部106は、指示値に従い蓄電池40から入出力される電力が制御されて電力ライン20に入出力されたとき、計測値が、対応する指示値になるように、指示値を補正する補正係数を算出する。
以下、本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明する。
本実施の形態の情報処理装置100は、コンピュータプログラムに対応する各種の処理動作をコンピュータ80のCPU82が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
本実施形態のコンピュータプログラムは、情報処理装置100を実現させるためのコンピュータに、電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力に関する計測値を取得する手順、蓄電池40から電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得する手順、指示値に従い蓄電池40から入出力される電力が制御されて電力ライン20に入出力されたとき、計測値が、対応する指示値になるように、指示値を補正する補正係数を算出する手順、を実行させるように記述されている。
コンピュータプログラム90を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ80が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ80が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム90が、コンピュータ80上で実行されたとき、コンピュータ80に、情報処理装置100を実現する以下の情報処理方法を実行させる。
このように構成された本実施形態の情報処理装置100の情報処理方法について、以下説明する。
図30は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置100の情報処理方法であり、情報処理装置100を実現するコンピュータ80により実行される情報処理方法である。
本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置100が、電力系統10と負荷12の間の電力ライン20に流れる電力に関する計測値を取得し(ステップS701)、蓄電池40から電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得し(ステップS703)、指示値に従い蓄電池40から入出力される電力が制御されて電力ライン20に入出力されたとき、計測値が、対応する指示値になるように、指示値を補正する補正係数を算出する(ステップS705)、ことを含む。
以上説明したように、電力調整システム1の情報処理装置100において、計測値取得部102により取得される計測値が、指示値取得部104により取得される対応する指示値になるように、算出部106により補正係数Aが算出される。
このように、本実施形態の情報処理装置100によれば、需要家において高精度な電力制御を実現することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、情報処理装置100がPCS42により実現される構成について、以下説明する。
図31は、本実施形態の電力調整システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
本実施形態の電力調整システム1は、図1と同様な構成を有する。図1との差異は、情報処理装置100が制御装置50ではなく、PCS42により実現されることである。
図32は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
本実施形態の情報処理装置100は、図14と同様な構成を有するとともに、さらに、内部センサS0を有する。
また、PCS42は、第2スマートメータM2から計測値をBルートで無線通信により受信する通信部(図2の通信I/F87)を有するものとする。あるいは、第2スマートメータM2の計測値を制御装置50から取得する構成としてもよい。
制御部108は、指示値取得部104が取得する指示値と内部センサS0の計測値を用いて、電力ライン20に入出力される電力を制御する。
さらに、制御部108は、算出された補正係数Aを用いて、指示値を補正する。具体的には、指示値取得部104が取得した指示値を補正係数Aで補正し、電力ライン20に入出力される電力を制御する。
図33は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
図33に示される本実施形態の処理手順は、情報処理装置100が制御装置50により実現される上記実施形態の図4の処理手順と同じステップS101、ステップS105〜ステップS113を有する。
さらに、図33の処理手順は、ステップS803と、ステップS815を有する。
すなわち、ステップS803で、指示値取得部104が、制御装置50から指示値xを取得する。また、ステップS815で、制御部108が、ステップS113で算出された補正係数Aを用いて指示値xを補正し、電力ライン20に入出力される電力を制御する。
この構成によれば、情報処理装置100がPCS42により実現される場合でも、上記実施形態と同様に補正係数Aを算出することができ、上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
なお、本実施形態の構成は、上述した他の実施形態の少なくともいずれか一つの構成と矛盾のない範囲で組み合わせることができる。
また、情報処理装置100が制御装置50により実現される実施形態において、情報処理装置100は、さらに、補正部202と、送信部204と、を有することができる。
図34は、本発明の実施の形態に係る情報処理装置100の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
補正部202は、算出された補正係数Aを用いて指示値を補正する。
送信部204は、PCS42に、補正された指示値を送信する。
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 情報処理装置が、
電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力に関する計測値を取得し、
蓄電装置から前記電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得し、
前記指示値に従い前記蓄電装置から入出力される電力が制御されて前記電力ラインに入出力されたとき、前記計測値が、対応する前記指示値になるように、前記指示値を補正する補正係数を算出する情報処理装置の情報処理方法。
2. 1.に記載に情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
所定期間毎に前記補正係数を算出する情報処理方法。
3. 1.または2.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記計測値として、前記電力ラインに入出力される前記電力の積算電力量を計測する第1の電力量計から所定期間毎の前記積算電力量を取得し、
前記積算電力量が所定値を超えた場合に、前記積算電力量と、前記指示値を前記所定期間、積算した積算指示値とが所定の関係を満たす補正係数を求める情報処理方法。
4. 3.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記積算指示値を前記積算電力量で除して前記補正係数を算出する情報処理方法。
5. 3.または4.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記所定値は、前記第1の電力量計の前記計測値の有効桁数の所定倍数である情報処理方法。
6. 1.から5.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記電力ラインに入出力される前記電力の電力瞬時値を計測する第1の電力量計から前記計測値として少なくとも一つの前記電力瞬時値を取得し、
少なくとも一つの前記電力瞬時値を取得した時の少なくとも一つの前記指示値を取得し、
前記第1の電力量計から取得した少なくとも一つの前記電力瞬時値、および当該電力瞬時値に対応する前記指示値を用いて前記補正係数を算出する情報処理方法。
7. 6.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記第1の電力量計から取得した複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理方法。
8. 6.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記第1の電力量計から取得した複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理方法。
9. 6.から8.いずれか1つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記指示値、前記指示値の平均値または積算値を前記電力瞬時値、前記電力瞬時値の平均値または積算値で除して前記補正係数を算出する情報処理方法。
10. 3.から9.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記第1の電力量計から通信により前記計測値を取得する情報処理方法。
11. 3.から10.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記電力ラインに入出力される電力に対応する、算出された前記補正係数を関連付けて電力別補正係数記憶装置に記憶する情報処理方法。
12. 11.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
所定設定期間毎に、複数の異なる所定の一定値に設定された前記指示値に従い、前記電力ラインに入出力される電力を前記所定設定期間毎に、前記複数の異なる所定の一定値とした時に、
前記入出力される電力が前記複数の異なる所定の一定値となった前記所定設定期間の前記積算電力量を前記第1の電力量計からそれぞれ取得し、
前記積算電力量が前記所定設定期間毎の前記積算電力量が対応する前記指示値を所定期間毎に積算した前記積算指示値となるように、前記補正係数を算出し、
算出された複数の前記補正係数を、複数の前記異なる所定の一定値に設定された前記指示値がそれぞれ示す複数の前記電力に関連付けて前記電力別補正係数記憶装置に記憶する情報処理方法。
13. 1.から12.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置が、前記指示値に従い制御した電力を前記電力ラインに入出力し、
前記電力ラインは、前記電力系統と前記制御装置の間の第1電力ラインと前記制御装置と前記負荷の間の第2電力ラインを含み、
前記情報処理装置が、
前記第1電力ラインの電力瞬時値を計測する第1センサと、前記第2電力ラインの電力瞬時値を計測する第2センサから、前記第1センサと前記第2センサの各々について少なくとも一つの電力瞬時値を前記計測値としてそれぞれ取得し、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記計測値を取得した時の少なくとも一つの前記指示値を取得し、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記電力瞬時値と、当該計測値に対応する前記指示値とを用いて前記補正係数を算出する情報処理方法。
14. 13.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の平均値をそれぞれ算出し、
複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理方法。
15. 13.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の積算値をそれぞれ算出し、
複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理方法。
16. 13.から15.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記電力ラインへの電力の入出力を停止し、
前記電力ラインへの電力の入出力が停止されたとき、前記電力系統から前記電力ラインに供給される電力を計測する第2の電力量計、前記第1センサおよび前記第2センサから前記計測値をそれぞれ取得し、
前記第2の電力量計、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値を用いて、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値が、対応する前記第2の電力量計の前記計測値にそれぞれなるように、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値を補正する第1センサ用補正係数および第2センサ用補正係数をそれぞれ算出し、
前記第1センサ用補正係数および前記第2センサ用補正係数をそれぞれ用いて前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値をそれぞれ補正し、
前記第1センサおよび前記第2センサの補正された前記計測値を用いて、前記補正係数を算出する情報処理方法。
17. 16.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記第2の電力量計から通信により前記計測値を取得する情報処理方法。
18. 1.または2.に記載の情報処理方法において、
前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置が、前記指示値に従い制御した電力を前記電力ラインに入出力し、
前記電力ラインは、前記電力系統と前記制御装置の間の第1電力ラインと前記制御装置と前記負荷の間の第2電力ラインを含み、
前記情報処理装置が、
前記電力系統から前記電力ラインに供給される電力を計測する第2の電力量計と、前記第2電力ラインの電力瞬時値を計測する第2センサから電力瞬時値を前記計測値としてそれぞれ少なくとも一つずつ取得し、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記計測値を取得した時の前記指示値を取得し、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記電力瞬時値と、少なくとも一つの前記計測値に対応する前記指示値とを用いて前記補正係数を算出する情報処理方法。
19. 18.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の平均値をそれぞれ算出し、
複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理方法。
20. 18.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の積算値をそれぞれ算出し、
複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理方法。
21. 18.から20.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記電力ラインへの電力の入出力が停止されたとき、前記第2の電力量計および前記第2センサから前記計測値をそれぞれ取得し、
前記第2の電力量計および前記第2センサの前記計測値を用いて、前記第2センサの前記計測値が、対応する前記第2の電力量計の前記計測値にそれぞれなるように、前記第2センサの前記計測値を補正する第2センサ用補正係数を算出し、
前記第2センサ用補正係数をそれぞれ用いて前記第2センサの前記計測値をそれぞれ補正し、
前記第2センサの補正された前記計測値を用いて、前記補正係数を算出する情報処理方法。
22. 16.から21.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記第1センサおよび前記第2センサの少なくともいずれか一つのセンサ毎に、測定された周辺の温度を取得し、
算出された、前記センサ1用補正係数または前記センサ2用補正係数を温度毎にそれぞれ温度別補正係数記憶装置に記憶し、
取得された各前記センサの周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶装置から取得し、取得した各センサ用補正係数を用いて前記各センサの前記計測値を補正し、
前記温度別補正係数記憶装置に前記温度に対応する前記各センサの前記補正係数が記憶されていない場合、当該補正係数を算出し、
前記温度別補正係数記憶装置に、算出された前記補正係数を前記温度に対応付けて記憶する情報処理方法。
23. 1.から12.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記第1の電力量計の周辺の温度を測定する温度測定装置から、測定された周辺の温度を取得し、
前記補正係数を温度毎に温度別補正係数記憶をそれぞれ記憶し、
取得された前記第1の電力量計の周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶装置から取得し、取得した前記補正係数を用いて前記第1の電力量計の前記計測値を補正し、
前記温度別補正係数記憶装置に前記温度に対応する前記第1の電力量計の前記補正係数が記憶されていない場合、当該補正係数を算出し、
前記温度別補正係数記憶装置は、算出された前記補正係数を前記温度に対応付けて記憶する情報処理方法。
24. 22.または23.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記電力ラインに入出力される電力を計測する内部センサの周辺の温度を取得し、
前記温度別補正係数記憶装置に、算出された前記補正係数を温度毎に記憶し、
前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置が、取得された前記内部センサの周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶装置から取得し、取得した前記補正係数を用いて前記電力ラインに入出力される電力を補正し、
前記温度別補正係数記憶装置に前記温度に対応する前記補正係数が記憶されていない場合、当該補正係数を算出し、
前記温度別補正係数記憶装置は、算出された補正係数を前記温度に対応付けて記憶する情報処理方法。
25. 1.から24.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
単位時間当たりの周辺の温度変化が第1閾値以上の場合、前記計測値を取得、前記指示値を取得、および前記補正係数を算出する前記所定期間を短くし、
単位時間当たりの周辺の前記温度変化が前記第1閾値より小さい第2閾値未満の場合、前記計測値を取得、前記指示値を取得、および前記補正係数を算出する前記所定期間を長くする情報処理方法。
26. 1.から25.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記計測値として複数の電力瞬時値を取得する際、
取得された前記計測値の変動幅または前記計測値に対する変動割合が第1所定値未満の場合、または、周辺温度の変動幅が第3所定値未満の場合、前記所定期間内に取得する前記計測値の個数を減らす、あるいは、各前記計測値を取得する間隔を長くし、
取得された前記計測値の変動幅または前記計測値に対する変動割合が第1所定値より大きい第2所定値以上の場合、または、前記周辺温度の変動幅が第3所定値より大きい第4所定値以上の場合、前記所定期間内に取得する前記計測値の個数を増やす、あるいは、各前記計測値を取得する間隔を短くする情報処理方法。
27. 1.から26.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
算出された前記補正係数を用いて前記指示値を補正し、
前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置に、補正された前記指示値を送信する情報処理方法。
28. 1.から27.いずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記指示値と前記電力ラインに入出力される電力を計測する内部センサの計測値を用いて、前記電力ラインに入出力される電力を制御する情報処理方法。
29. 28.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
算出された前記補正係数を用いて、前記指示値を補正する情報処理方法。
30. コンピュータに、
電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力に関する計測値を取得する手順、
蓄電装置から前記電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得する手順、
前記指示値に従い前記蓄電装置から入出力される電力が制御されて前記電力ラインに入出力されたとき、前記計測値が、対応する前記指示値になるように、前記指示値を補正する補正係数を算出する手順、を実行させるためのプログラム。
31. 30.に記載に情報処理装置において、
所定期間毎に前記補正係数を算出する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
32. 30.または31.に記載のプログラムにおいて、
前記計測値として、前記電力ラインに入出力される前記電力の積算電力量を計測する第1の電力量計から所定期間毎の前記積算電力量を取得する手順、
前記積算電力量が所定値を超えた場合に、前記積算電力量と、前記指示値を前記所定期間、積算した積算指示値とが所定の関係を満たす補正係数を求める手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
33. 32.に記載のプログラムにおいて、
前記積算指示値を前記積算電力量で除して前記補正係数を算出する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
34. 32.または33.に記載のプログラムにおいて、
前記所定値は、前記第1の電力量計の前記計測値の有効桁数の所定倍数であるプログラム。
35. 30.から34.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記電力ラインに入出力される前記電力の電力瞬時値を計測する第1の電力量計から前記計測値として少なくとも一つの前記電力瞬時値を取得する手順、
少なくとも一つの前記電力瞬時値を取得した時の少なくとも一つの前記指示値を取得する手順、
前記第1の電力量計から取得した少なくとも一つの前記電力瞬時値、および当該電力瞬時値に対応する前記指示値を用いて前記補正係数を算出する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
36. 35.に記載のプログラムにおいて、
前記第1の電力量計から取得した複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
37. 35.に記載のプログラムにおいて、
前記第1の電力量計から取得した複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
38. 35.から37.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記指示値、前記指示値の平均値または積算値を前記電力瞬時値、前記電力瞬時値の平均値または積算値で除して前記補正係数を算出する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
39. 32.から38.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第1の電力量計から通信により前記計測値を取得する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
40. 32.から39.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記電力ラインに入出力される電力に対応する、算出された前記補正係数を関連付けて電力別補正係数記憶装置に記憶する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
41. 40.に記載のプログラムにおいて、
所定設定期間毎に、複数の異なる所定の一定値に設定された前記指示値に従い、前記電力ラインに入出力される電力を前記所定設定期間毎に、前記複数の異なる所定の一定値とした時に、
前記入出力される電力が前記複数の異なる所定の一定値となった前記所定設定期間の前記積算電力量を前記第1の電力量計からそれぞれ取得する手順、
前記積算電力量が前記所定設定期間毎の前記積算電力量が対応する前記指示値を所定期間毎に積算した前記積算指示値となるように、前記補正係数を算出する手順、
算出された複数の前記補正係数を、複数の前記異なる所定の一定値に設定された前記指示値がそれぞれ示す複数の前記電力に関連付けて前記電力別補正係数記憶装置に記憶する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
42. 30.から41.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置が、前記指示値に従い制御した電力を前記電力ラインに入出力し、
前記電力ラインは、前記電力系統と前記制御装置の間の第1電力ラインと前記制御装置と前記負荷の間の第2電力ラインを含み、
前記第1電力ラインの電力瞬時値を計測する第1センサと、前記第2電力ラインの電力瞬時値を計測する第2センサから、前記第1センサと前記第2センサの各々について少なくとも一つの電力瞬時値を前記計測値としてそれぞれ取得する手順、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記計測値を取得した時の少なくとも一つの前記指示値を取得する手順、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記電力瞬時値と、当該計測値に対応する前記指示値とを用いて前記補正係数を算出する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
43. 42.に記載のプログラムにおいて、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の平均値をそれぞれ算出する手順、
複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
44. 42.に記載のプログラムにおいて、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の積算値をそれぞれ算出する手順、
複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
45. 42.から44.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記電力ラインへの電力の入出力を停止する手順、
前記入出力を停止する手順において、前記電力ラインへの電力の入出力が停止されたとき、前記電力系統から前記電力ラインに供給される電力を計測する第2の電力量計、前記第1センサおよび前記第2センサから前記計測値をそれぞれ取得する手順、
前記第2の電力量計、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値を用いて、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値が、対応する前記第2の電力量計の前記計測値にそれぞれなるように、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値を補正する第1センサ用補正係数および第2センサ用補正係数をそれぞれ算出する手順、
前記第1センサ用補正係数および前記第2センサ用補正係数をそれぞれ用いて前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値をそれぞれ補正する手順、
前記第1センサおよび前記第2センサの補正された前記計測値を用いて、前記補正係数を算出する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
46. 45.に記載のプログラムにおいて、
前記第2の電力量計から通信により前記計測値を取得する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
47. 30.または31.に記載のプログラムにおいて、
前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置が、前記指示値に従い制御した電力を前記電力ラインに入出力し、
前記電力ラインは、前記電力系統と前記制御装置の間の第1電力ラインと前記制御装置と前記負荷の間の第2電力ラインを含み、
前記電力系統から前記電力ラインに供給される電力を計測する第2の電力量計と、前記第2電力ラインの電力瞬時値を計測する第2センサから電力瞬時値を前記計測値としてそれぞれ少なくとも一つずつ取得する手順、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記計測値を取得した時の前記指示値を取得する手順、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記電力瞬時値と、少なくとも一つの前記計測値に対応する前記指示値とを用いて前記補正係数を算出する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
48. 47.に記載のプログラムにおいて、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の平均値をそれぞれ算出する手順、
複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
49. 47.に記載のプログラムにおいて、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の積算値をそれぞれ算出する手順、
複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
50. 47.から49.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記電力ラインへの電力の入出力を停止する手順、
前記入出力を停止する手順において、前記電力ラインへの電力の入出力が停止されたとき、前記第2の電力量計および前記第2センサから前記計測値をそれぞれ取得する手順、
前記第2の電力量計および前記第2センサの前記計測値を用いて、前記第2センサの前記計測値が、対応する前記第2の電力量計の前記計測値にそれぞれなるように、前記第2センサの前記計測値を補正する第2センサ用補正係数を算出する手順、
前記第2センサ用補正係数をそれぞれ用いて前記第2センサの前記計測値をそれぞれ補正する手順、
前記第2センサの補正された前記計測値を用いて、前記補正係数を算出する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
51. 45.から50.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第1センサおよび前記第2センサの少なくともいずれか一つのセンサ毎に、測定された周辺の温度を取得する手順、
算出された、前記センサ1用補正係数または前記センサ2用補正係数を温度毎にそれぞれ温度別補正係数記憶装置に記憶する手順、
取得された各前記センサの周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶装置から取得する手順、
取得した各センサ用補正係数を用いて前記各センサの前記計測値を補正する手順、
前記温度別補正係数記憶装置に前記温度に対応する前記各センサの前記補正係数が記憶されていない場合、当該補正係数を算出する手順、
算出された前記補正係数を前記温度に対応付けて前記温度別補正係数記憶装置に記憶する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
52. 30.から41.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第1の電力量計の周辺の温度を測定する温度測定装置から、測定された周辺の温度を取得する手順、
前記補正係数を温度毎に温度別補正係数記憶装置にそれぞれ記憶する手順、
取得された前記第1の電力量計の周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶装置から取得する手順、
取得した前記補正係数を用いて前記第1の電力量計の前記計測値を補正する手順、
前記温度別補正係数記憶装置に前記温度に対応する前記第1の電力量計の前記補正係数が記憶されていない場合、当該補正係数を算出する手順、
算出された前記補正係数を前記温度に対応付けて前記温度別補正係数記憶装置に記憶する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
53. 51.または52.に記載のプログラムにおいて、
前記電力ラインに入出力される電力を計測する内部センサの周辺の温度を取得する手順
算出された前記補正係数を温度毎に前記温度別補正係数記憶装置に記憶する手順
取得された前記内部センサの周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶装置から取得する手順、
取得した前記補正係数を用いて前記電力ラインに入出力される電力を補正する手順、
前記温度別補正係数記憶装置に前記温度に対応する前記補正係数が記憶されていない場合、当該補正係数を算出する手順、
算出された補正係数を前記温度に対応付けて前記温度別補正係数記憶装置に記憶する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
54. 30.から53.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
単位時間当たりの周辺の温度変化が第1閾値以上の場合、前記計測値を取得、前記指示値を取得、および前記補正係数を算出する前記所定期間を短くする手順、
単位時間当たりの周辺の前記温度変化が前記第1閾値より小さい第2閾値未満の場合、前記計測値を取得、前記指示値を取得、および前記補正係数を算出する前記所定期間を長くする手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
55. 30.から54.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記計測値として複数の電力瞬時値を取得する際、
取得された前記計測値の変動幅または前記計測値に対する変動割合が第1所定値未満の場合、または、周辺温度の変動幅が第3所定値未満の場合、前記所定期間内に取得する前記計測値の個数を減らす、あるいは、各前記計測値を取得する間隔を長くする手順、
取得された前記計測値の変動幅または前記計測値に対する変動割合が第1所定値より大きい第2所定値以上の場合、または、前記周辺温度の変動幅が第3所定値より大きい第4所定値以上の場合、前記所定期間内に取得する前記計測値の個数を増やす、あるいは、各前記計測値を取得する間隔を短くする手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
56. 30.から55.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
算出された前記補正係数を用いて前記指示値を補正する手順、
前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置に、補正された前記指示値を送信する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
57. 30.から56.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記指示値と、前記電力ラインに入出力される電力を計測する内部センサの計測値を用いて、前記電力ラインに入出力される電力を制御する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
58. 57.に記載のプログラムにおいて、
算出された前記補正係数を用いて、前記指示値を補正する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
59. 情報処理装置と、
電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力を計測する計測手段と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記計測手段から計測値を取得する計測値取得手段と、
蓄電装置から前記電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得する指示値取得手段と、
前記指示値に従い、前記電力ラインに入出力される前記電力を制御する制御手段と、
前記指示値に従い前記蓄電装置から入出力される電力が制御されて前記電力ラインに入出力されたとき、前記計測値が、対応する前記指示値になるように、前記指示値を補正する補正係数を算出する算出手段と、を備え、
前記制御手段は、算出された前記補正係数を用いて、前記電力ラインに入出力される電力を制御する電力調整システム。
60. 59.に記載に電力調整システムにおいて、
前記算出手段は、所定期間毎に前記補正係数を算出する電力調整システム。
61. 59.または60.に記載の電力調整システムにおいて、
前記計測値取得手段は、前記計測値として、前記電力ラインに入出力される前記電力の積算電力量を計測する第1の電力量計から所定期間毎の前記積算電力量を取得し、
前記算出手段は、前記積算電力量が所定値を超えた場合に、前記積算電力量と、前記指示値を前記所定期間、積算した積算指示値とが所定の関係を満たす補正係数を求める電力調整システム。
62. 61.に記載の電力調整システムにおいて、
前記算出手段は、前記積算指示値を前記積算電力量で除して前記補正係数を算出する電力調整システム。
63. 61.または62.に記載の電力調整システムにおいて、
前記所定値は、前記第1の電力量計の前記計測値の有効桁数の所定倍数である電力調整システム。
64. 59.から63.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記計測手段は、前記電力ラインに入出力される前記電力の電力瞬時値を計測する第1の電力量計を有し、
前記計測値取得手段は、前記第1の電力量計から前記計測値として少なくとも一つの前記電力瞬時値を取得し、
前記指示値取得手段は、前記計測値取得手段が少なくとも一つの前記電力瞬時値を取得した時の少なくとも一つの前記指示値を取得し、
前記算出手段は、前記第1の電力量計から取得した少なくとも一つの前記電力瞬時値、および当該電力瞬時値に対応する前記指示値を用いて前記補正係数を算出する電力調整システム。
65. 64.に記載の電力調整システムにおいて、
前記算出手段は、
前記第1の電力量計から取得した複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める電力調整システム。
66. 65.に記載の電力調整システムにおいて、
前記算出手段は、
前記第1の電力量計から取得した複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める電力調整システム。
67. 64.から66.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記算出手段は、前記指示値、前記指示値の平均値または積算値を前記電力瞬時値、前記電力瞬時値の平均値または積算値で除して前記補正係数を算出する電力調整システム。
68. 61.から67.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記計測値取得手段は、前記第1の電力量計から通信により前記計測値を取得する電力調整システム。
69. 61.から68.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記電力ラインに入出力される電力に対応する、前記算出手段により算出された前記補正係数を関連付けて記憶する電力別補正係数記憶装置を備える電力調整システム。
70. 69.に記載の電力調整システムにおいて、
所定設定期間毎に、複数の異なる所定の一定値に設定された前記指示値に従い、前記電力ラインに入出力される電力を前記所定設定期間毎に、前記複数の異なる所定の一定値とした時に、
前記計測値取得手段が、前記入出力される電力が前記複数の異なる所定の一定値となった前記所定設定期間の前記積算電力量を前記第1の電力量計からそれぞれ取得し、
前記算出手段が、前記積算電力量が前記所定設定期間毎の前記積算電力量が対応する前記指示値を所定期間毎に積算した前記積算指示値となるように、前記補正係数を算出し、
前記電力別補正係数記憶装置は、算出された複数の前記補正係数を、複数の前記異なる所定の一定値に設定された前記指示値がそれぞれ示す複数の前記電力に関連付けて記憶する電力調整システム。
71. 59.から70.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置が、前記指示値に従い制御した電力を前記電力ラインに入出力し、
前記電力ラインは、前記電力系統と前記制御装置の間の第1電力ラインと前記制御装置と前記負荷の間の第2電力ラインを含み、
前記計測手段は、
前記電力系統から需要家宅に供給される電力を計測する第2の電力量計と、
前記第1電力ラインの電力瞬時値を計測する第1センサと、
前記第2電力ラインの電力瞬時値を計測する第2センサと、を有し、
前記計測値取得手段は、前記第1センサと、前記第2センサから、前記第1センサと前記第2センサの各々について少なくとも一つの電力瞬時値を前記計測値としてそれぞれ取得し、
前記指示値取得手段は、前記第1センサおよび前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記計測値を取得した時の少なくとも一つの前記指示値を取得し、
前記算出手段は、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記電力瞬時値と、当該計測値に対応する前記指示値とを用いて前記補正係数を算出する電力調整システム。
72. 71.に記載の電力調整システムにおいて、
前記算出手段は、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の平均値をそれぞれ算出し、
複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める電力調整システム。
73. 72.に記載の電力調整システムにおいて、
前記算出手段は、
前記第1センサおよび前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の積算値をそれぞれ算出し、
複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める電力調整システム。
74. 71.から73.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記電力ラインへの電力の入出力を停止する入出力停止制御手段をさらに備え、
前記計測値取得手段は、前記入出力停止制御手段により、前記電力ラインへの電力の入出力が停止されたとき、前記電力系統から前記電力ラインに供給される電力を計測する第2の電力量計、前記第1センサおよび前記第2センサから前記計測値をそれぞれ取得し、
前記算出手段は、前記第2の電力量計、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値を用いて、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値が、対応する前記第2の電力量計の前記計測値にそれぞれなるように、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値を補正する第1センサ用補正係数および第2センサ用補正係数をそれぞれ算出し、
前記計測値取得手段は、前記第1センサ用補正係数および前記第2センサ用補正係数をそれぞれ用いて前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値をそれぞれ補正し、
前記算出手段は、前記第1センサおよび前記第2センサの補正された前記計測値を用いて、前記補正係数を算出する電力調整システム。
75. 74.記載の電力調整システムにおいて、
前記計測値取得手段は、前記第2の電力量計から通信により前記計測値を取得する電力調整システム。
76. 59.または60.に記載の電力調整システムにおいて、
前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置が、前記指示値に従い制御した電力を前記電力ラインに入出力し、
前記電力ラインは、前記電力系統と前記制御装置の間の第1電力ラインと前記制御装置と前記負荷の間の第2電力ラインを含み、
前記計測手段は、前記電力系統から前記電力ラインに供給される電力を計測する第2の電力量計を有し、
前記計測値取得手段が、前記第2の電力量計と、前記第2電力ラインの電力瞬時値を計測する第2センサから電力瞬時値を前記計測値としてそれぞれ少なくとも一つずつ取得し、
前記指示値取得手段は、前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記計測値を取得した時の前記指示値を取得し、
前記算出手段は、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記電力瞬時値と、少なくとも一つの前記計測値に対応する前記指示値とを用いて前記補正係数を算出する電力調整システム。
77. 76.に記載の電力調整システムにおいて、
前記算出手段は、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の平均値をそれぞれ算出し、
複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める電力調整システム。
78. 76.に記載の電力調整システムにおいて、
前記算出手段は、
前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の積算値をそれぞれ算出し、
複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める電力調整システム。
79. 76.から78.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記電力ラインへの電力の入出力を停止する入出力停止制御手段をさらに備え、
前記計測値取得手段は、前記入出力停止制御手段により、前記電力ラインへの電力の入出力が停止されたとき、前記第2の電力量計および前記第2センサから前記計測値をそれぞれ取得し、
前記算出手段は、前記第2の電力量計および前記第2センサの前記計測値を用いて、前記第2センサの前記計測値が、対応する前記第2の電力量計の前記計測値にそれぞれなるように、前記第2センサの前記計測値を補正する第2センサ用補正係数を算出し、
前記計測値取得手段は、前記第2センサ用補正係数をそれぞれ用いて前記第2センサの前記計測値をそれぞれ補正し、
前記算出手段は、前記第2センサの補正された前記計測値を用いて、前記補正係数を算出する電力調整システム。
80. 74.から79.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記第1センサおよび前記第2センサの少なくともいずれか一つのセンサ毎に、測定された周辺の温度を取得する温度取得手段と、
前記算出手段により算出された、前記センサ1用補正係数または前記センサ2用補正係数を温度毎にそれぞれ記憶する温度別補正係数記憶装置と、をさらに備え、
前記計測値取得手段は、前記温度取得手段により取得された各前記センサの周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶装置から取得し、取得した各センサ用補正係数を用いて前記各センサの前記計測値を補正し、
前記温度別補正係数記憶装置に前記温度に対応する前記各センサの前記補正係数が記憶されていない場合、前記算出手段は、当該補正係数を算出し、
前記温度別補正係数記憶装置は、算出された前記補正係数を前記温度に対応付けて記憶する電力調整システム。
81. 59.から70.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記第1の電力量計の周辺の温度を測定する温度測定装置から、測定された周辺の温度を取得する温度取得手段と、
前記算出手段により算出された、前記補正係数を温度毎にそれぞれ記憶する温度別補正係数記憶装置と、をさらに備え、
前記計測値取得手段は、前記温度取得手段により取得された前記第1の電力量計の周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶装置から取得し、取得した前記補正係数を用いて前記第1の電力量計の前記計測値を補正し、
前記温度別補正係数記憶装置に前記温度に対応する前記第1の電力量計の前記補正係数が記憶されていない場合、前記算出手段は、当該補正係数を算出し、
前記温度別補正係数記憶装置は、算出された前記補正係数を前記温度に対応付けて記憶する電力調整システム。
82. 80.または81.に記載の電力調整システムにおいて、
前記温度取得手段は、前記電力ラインに入出力される電力を計測する内部センサの周辺の温度を取得し、
前記温度別補正係数記憶装置は、前記算出手段により算出された前記補正係数を温度毎に記憶し、
前記制御手段は、前記温度取得手段により取得された前記内部センサの周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶装置から取得し、取得した前記補正係数を用いて前記電力ラインに入出力される電力を補正し、
前記温度別補正係数記憶装置に前記温度に対応する前記補正係数が記憶されていない場合、前記算出手段は、当該補正係数を算出し、
前記温度別補正係数記憶装置は、算出された補正係数を前記温度に対応付けて記憶する電力調整システム。
83. 59.から82.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記計測値取得手段、前記指示値取得手段、および前記算出手段は、
単位時間当たりの周辺の温度変化が第1閾値以上の場合、前記計測値を取得、前記指示値を取得、および前記補正係数を算出する前記所定期間を短くし、
単位時間当たりの周辺の前記温度変化が前記第1閾値より小さい第2閾値未満の場合、前記計測値を取得、前記指示値を取得、および前記補正係数を算出する前記所定期間を長くする電力調整システム。
84. 59.から83.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記計測値取得手段が、前記計測値として複数の電力瞬時値を取得する際、
前記計測値取得手段は、
取得された前記計測値の変動幅または前記計測値に対する変動割合が第1所定値未満の場合、または、周辺温度の変動幅が第3所定値未満の場合、前記所定期間内に取得する前記計測値の個数を減らす、あるいは、各前記計測値を取得する間隔を長くし、
取得された前記計測値の変動幅または前記計測値に対する変動割合が第1所定値より大きい第2所定値以上の場合、または、前記周辺温度の変動幅が第3所定値より大きい第4所定値以上の場合、前記所定期間内に取得する前記計測値の個数を増やす、あるいは、各前記計測値を取得する間隔を短くする電力調整システム。
85. 59.から84.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
算出された前記補正係数を用いて前記指示値を補正する補正手段と、
前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置に、補正された前記指示値を送信する送信手段と、を備える電力調整システム。
86. 59.から85.いずれか一つに記載の電力調整システムにおいて、
前記電力ラインに入出力される電力を計測する内部センサと、
前記指示値と前記内部センサの計測値を用いて、前記電力ラインに入出力される電力を制御する制御手段と、を備える電力調整システム。
87. 86.に記載の電力調整システムにおいて、
前記制御手段は、算出された前記補正係数を用いて、前記指示値を補正する情報処理装置。
1 電力調整システム
3 管理装置
5 サーバ
7 ネットワーク
10 電力系統
12 負荷
20 電力ライン
20a 第1電力ライン
20b 第2電力ライン
22 電力ライン
40 蓄電池
42 PCS
50 制御装置
52 温度別補正係数データベース
54 電力別補正係数データベース
80 コンピュータ
82 CPU
84 メモリ
85 ストレージ
86 I/O
87 通信I/F
89 バス
90 コンピュータプログラム
100 情報処理装置
102 計測値取得部
104 指示値取得部
106 算出部
108 制御部
110 記憶装置
112 計測値記憶部
114 電力積算値記憶部
116 指示値記憶部
118 積算指示値記憶部
122 電力瞬時値記憶部
124 平均値記憶部
126 補正係数記憶部
130 計測値記憶部
132 平均値記憶部
134 電力瞬時値記憶部
136 積算電力量記憶部
152 温度取得部
154 第1温度別補正係数テーブル
156 温度別補正係数テーブル
156 第2温度別補正係数テーブル
162 データベース構築部
164 電力別補正係数テーブル
202 補正部
204 送信部
M1 第1スマートメータ
M2 第2スマートメータ
S0 内部センサ
S1 第1センサ
S2 第2センサ

Claims (32)

  1. 電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力に関する計測値を取得する計測値取得手段と、
    蓄電装置から前記電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得する指示値取得手段と、
    前記指示値に従い前記蓄電装置から入出力される電力が制御されて前記電力ラインに入出力されたとき、前記計測値が対応する前記指示値になるように、前記指示値を補正する補正係数を算出する算出手段と、を備える情報処理装置。
  2. 請求項1に記載に情報処理装置において、
    前記算出手段は、所定期間毎に前記補正係数を算出する情報処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の情報処理装置において、
    前記計測値取得手段は、前記計測値として、前記電力ラインに入出力される前記電力の積算電力量を計測する第1の電力量計から所定期間毎の前記積算電力量を取得し、
    前記算出手段は、前記積算電力量が所定値を超えた場合に、前記積算電力量と、前記指示値を前記所定期間、積算した積算指示値とが所定の関係を満たす補正係数を求める情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置において、
    前記算出手段は、前記積算指示値を前記積算電力量で除して前記補正係数を算出する情報処理装置。
  5. 請求項3または4に記載の情報処理装置において、
    前記所定値は、前記第1の電力量計の前記計測値の有効桁数の所定倍数である情報処理装置。
  6. 請求項1から5いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記計測値取得手段は、前記電力ラインに入出力される前記電力の電力瞬時値を計測する第1の電力量計から前記計測値として少なくとも一つの前記電力瞬時値を取得し、
    前記指示値取得手段は、前記計測値取得手段が少なくとも一つの前記電力瞬時値を取得した時の少なくとも一つの前記指示値を取得し、
    前記算出手段は、前記第1の電力量計から取得した少なくとも一つの前記電力瞬時値、および当該電力瞬時値に対応する前記指示値を用いて前記補正係数を算出する情報処理装置。
  7. 請求項6に記載の情報処理装置において、
    前記算出手段は、
    前記第1の電力量計から取得した複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理装置。
  8. 請求項6に記載の情報処理装置において、
    前記算出手段は、
    前記第1の電力量計から取得した複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理装置。
  9. 請求項6から8いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記算出手段は、前記指示値、前記指示値の平均値または積算値を前記電力瞬時値、前記電力瞬時値の平均値または積算値で除して前記補正係数を算出する情報処理装置。
  10. 請求項3から9いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記計測値取得手段は、前記第1の電力量計から通信により前記計測値を取得する情報処理装置。
  11. 請求項3から10いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記電力ラインに入出力される電力に対応する、前記算出手段により算出された前記補正係数を関連付けて記憶する電力別補正係数記憶手段を備える情報処理装置。
  12. 請求項11に記載の情報処理装置において、
    所定設定期間毎に、複数の異なる所定の一定値に設定された前記指示値に従い、前記電力ラインに入出力される電力を前記所定設定期間毎に、前記複数の異なる所定の一定値とした時に、
    前記計測値取得手段が、前記入出力される電力が前記複数の異なる所定の一定値となった前記所定設定期間の前記積算電力量を前記第1の電力量計からそれぞれ取得し、
    前記算出手段が、前記積算電力量が前記所定設定期間毎の前記積算電力量が対応する前記指示値を所定期間毎に積算した前記積算指示値となるように、前記補正係数を算出し、
    前記電力別補正係数記憶手段は、算出された複数の前記補正係数を、複数の前記異なる所定の一定値に設定された前記指示値がそれぞれ示す複数の前記電力に関連付けて記憶する情報処理装置。
  13. 請求項1から12いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置が、前記指示値に従い制御した電力を前記電力ラインに入出力し、
    前記電力ラインは、前記電力系統と前記制御装置の間の第1電力ラインと前記制御装置と前記負荷の間の第2電力ラインを含み、
    前記計測値取得手段は、前記第1電力ラインの電力瞬時値を計測する第1センサと、前記第2電力ラインの電力瞬時値を計測する第2センサから、前記第1センサと前記第2センサの各々について少なくとも一つの電力瞬時値を前記計測値としてそれぞれ取得し、
    前記指示値取得手段は、前記第1センサおよび前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記計測値を取得した時の少なくとも一つの前記指示値を取得し、
    前記算出手段は、
    前記第1センサおよび前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記電力瞬時値と、当該計測値に対応する前記指示値とを用いて前記補正係数を算出する情報処理装置。
  14. 請求項13に記載の情報処理装置において、
    前記算出手段は、
    前記第1センサおよび前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の平均値をそれぞれ算出し、
    複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理装置。
  15. 請求項13に記載の情報処理装置において、
    前記算出手段は、
    前記第1センサおよび前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の積算値をそれぞれ算出し、
    複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理装置。
  16. 請求項13から15いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記電力ラインへの電力の入出力を停止する入出力停止制御手段をさらに備え、
    前記計測値取得手段は、前記入出力停止制御手段により、前記電力ラインへの電力の入出力が停止されたとき、前記電力系統から前記電力ラインに供給される電力を計測する第2の電力量計、前記第1センサおよび前記第2センサから前記計測値をそれぞれ取得し、
    前記算出手段は、前記第2の電力量計、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値を用いて、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値が、対応する前記第2の電力量計の前記計測値にそれぞれなるように、前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値を補正する第1センサ用補正係数および第2センサ用補正係数をそれぞれ算出し、
    前記計測値取得手段は、前記第1センサ用補正係数および前記第2センサ用補正係数をそれぞれ用いて前記第1センサおよび前記第2センサの前記計測値をそれぞれ補正し、
    前記算出手段は、前記第1センサおよび前記第2センサの補正された前記計測値を用いて、前記補正係数を算出する情報処理装置。
  17. 請求項16に記載の情報処理装置において、
    前記計測値取得手段は、前記第2の電力量計から通信により前記計測値を取得する情報処理装置。
  18. 請求項1または2に記載の情報処理装置において、
    前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置が、前記指示値に従い制御した電力を前記電力ラインに入出力し、
    前記電力ラインは、前記電力系統と前記制御装置の間の第1電力ラインと前記制御装置と前記負荷の間の第2電力ラインを含み、
    前記計測値取得手段が、前記電力系統から前記電力ラインに供給される電力を計測する第2の電力量計と、前記第2電力ラインの電力瞬時値を計測する第2センサから電力瞬時値を前記計測値としてそれぞれ少なくとも一つずつ取得し、
    前記指示値取得手段は、前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記計測値を取得した時の前記指示値を取得し、
    前記算出手段は、
    前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について少なくとも一つの前記電力瞬時値と、少なくとも一つの前記計測値に対応する前記指示値とを用いて前記補正係数を算出する情報処理装置。
  19. 請求項18に記載の情報処理装置において、
    前記算出手段は、
    前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の平均値をそれぞれ算出し、
    複数の前記電力瞬時値の平均値と、複数の前記指示値の平均値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理装置。
  20. 請求項18に記載の情報処理装置において、
    前記算出手段は、
    前記第2の電力量計および前記第2センサの各々について複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記計測値に対応する前記指示値の積算値をそれぞれ算出し、
    複数の前記電力瞬時値の積算値と、複数の前記指示値の積算値とが所定の関係を満たす前記補正係数を求める情報処理装置。
  21. 請求項18から20いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記電力ラインへの電力の入出力を停止する入出力停止制御手段をさらに備え、
    前記計測値取得手段は、前記入出力停止制御手段により、前記電力ラインへの電力の入出力が停止されたとき、前記第2の電力量計および前記第2センサから前記計測値をそれぞれ取得し、
    前記算出手段は、前記第2の電力量計および前記第2センサの前記計測値を用いて、前記第2センサの前記計測値が、対応する前記第2の電力量計の前記計測値にそれぞれなるように、前記第2センサの前記計測値を補正する第2センサ用補正係数を算出し、
    前記計測値取得手段は、前記第2センサ用補正係数をそれぞれ用いて前記第2センサの前記計測値をそれぞれ補正し、
    前記算出手段は、前記第2センサの補正された前記計測値を用いて、前記補正係数を算出する情報処理装置。
  22. 請求項16から21いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記第1センサおよび前記第2センサの少なくともいずれか一つのセンサ毎に、測定された周辺の温度を取得する温度取得手段と、
    前記算出手段により算出された、前記センサ1用補正係数または前記センサ2用補正係数を温度毎にそれぞれ記憶する温度別補正係数記憶手段と、をさらに備え、
    前記計測値取得手段は、前記温度取得手段により取得された各前記センサの周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶手段から取得し、取得した各センサ用補正係数を用いて前記各センサの前記計測値を補正し、
    前記温度別補正係数記憶手段に前記温度に対応する前記各センサの前記補正係数が記憶されていない場合、前記算出手段は、当該補正係数を算出し、
    前記温度別補正係数記憶手段は、算出された前記補正係数を前記温度に対応付けて記憶する情報処理装置。
  23. 請求項3から12いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記第1の電力量計の周辺の温度を測定する温度測定装置から、測定された周辺の温度を取得する温度取得手段と、
    前記算出手段により算出された、前記補正係数を温度毎にそれぞれ記憶する温度別補正係数記憶手段と、をさらに備え、
    前記計測値取得手段は、前記温度取得手段により取得された前記第1の電力量計の周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶手段から取得し、取得した前記補正係数を用いて前記第1の電力量計の前記計測値を補正し、
    前記温度別補正係数記憶手段に前記温度に対応する前記第1の電力量計の前記補正係数が記憶されていない場合、前記算出手段は、当該補正係数を算出し、
    前記温度別補正係数記憶手段は、算出された前記補正係数を前記温度に対応付けて記憶する情報処理装置。
  24. 請求項22または23に記載の情報処理装置において、
    前記温度取得手段は、前記電力ラインに入出力される電力を計測する内部センサの周辺の温度を取得し、
    前記温度別補正係数記憶手段は、前記算出手段により算出された前記補正係数を温度毎に記憶し、
    前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置は、前記温度取得手段により取得された前記内部センサの周辺の前記温度に対応する補正係数を前記温度別補正係数記憶手段から取得し、取得した前記補正係数を用いて前記電力ラインに入出力される電力を補正し、
    前記温度別補正係数記憶手段に前記温度に対応する前記補正係数が記憶されていない場合、前記算出手段は、当該補正係数を算出し、
    前記温度別補正係数記憶手段は、算出された補正係数を前記温度に対応付けて記憶する情報処理装置。
  25. 請求項1から24いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記計測値取得手段、前記指示値取得手段、および前記算出手段は、
    単位時間当たりの周辺の温度変化が第1閾値以上の場合、前記計測値を取得、前記指示値を取得、および前記補正係数を算出する前記所定期間を短くし、
    単位時間当たりの周辺の前記温度変化が前記第1閾値より小さい第2閾値未満の場合、前記計測値を取得、前記指示値を取得、および前記補正係数を算出する前記所定期間を長くする情報処理装置。
  26. 請求項1から25いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記計測値取得手段が、前記計測値として複数の電力瞬時値を取得する際、
    前記計測値取得手段は、
    取得された前記計測値の変動幅または前記計測値に対する変動割合が第1所定値未満の場合、または、周辺温度の変動幅が第3所定値未満の場合、前記所定期間内に取得する前記計測値の個数を減らす、あるいは、各前記計測値を取得する間隔を長くし、
    取得された前記計測値の変動幅または前記計測値に対する変動割合が第1所定値より大きい第2所定値以上の場合、または、前記周辺温度の変動幅が第3所定値より大きい第4所定値以上の場合、前記所定期間内に取得する前記計測値の個数を増やす、あるいは、各前記計測値を取得する間隔を短くする情報処理装置。
  27. 請求項1から26いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    算出された前記補正係数を用いて前記指示値を補正する補正手段と、
    前記電力ラインと、前記蓄電装置との間に電気的に接続される制御装置に、補正された前記指示値を送信する送信手段と、を備える情報処理装置。
  28. 請求項1から27いずれか一項に記載の情報処理装置において、
    前記電力ラインに入出力される電力を計測する内部センサと、
    前記指示値と前記内部センサの計測値を用いて、前記電力ラインに入出力される電力を制御する制御手段と、を備える情報処理装置。
  29. 請求項28に記載の情報処理装置において、
    前記制御手段は、算出された前記補正係数を用いて、前記指示値を補正する情報処理装置。
  30. 情報処理装置と、
    電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力を計測する計測手段と、を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記計測手段から計測値を取得する計測値取得手段と、
    蓄電装置から前記電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得する指示値取得手段と、
    前記指示値に従い、前記電力ラインに入出力される前記電力を制御する制御手段と、
    前記指示値に従い前記蓄電装置から入出力される電力が制御されて前記電力ラインに入出力されたとき、前記計測値が、対応する前記指示値になるように、前記指示値を補正する補正係数を算出する算出手段と、を備え、
    前記制御手段は、算出された前記補正係数を用いて、前記電力ラインに入出力される電力を制御する電力調整システム。
  31. 情報処理装置が、
    電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力に関する計測値を取得し、
    蓄電装置から前記電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得し、
    前記指示値に従い前記蓄電装置から入出力される電力が制御されて前記電力ラインに入出力されたとき、前記計測値が、対応する前記指示値になるように、前記指示値を補正する補正係数を算出する情報処理装置の情報処理方法。
  32. コンピュータに、
    電力系統と負荷の間の電力ラインに流れる電力に関する計測値を取得する手順、
    蓄電装置から前記電力ラインに入出力すべき電力を示す指示値を取得する手順、
    前記指示値に従い前記蓄電装置から入出力される電力が制御されて前記電力ラインに入出力されたとき、前記計測値が、対応する前記指示値になるように、前記指示値を補正する補正係数を算出する手順、を実行させるためのプログラム。
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