JP2017209405A - 医用画像表示装置及び医用画像表示方法 - Google Patents

医用画像表示装置及び医用画像表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 被検体内に挿入された回転式探触子の回転角を認識し、超音波画像に描画された方向がどの方向を向いているか明確となるように超音波画像を表示することが可能な医用画像表示装置及び医用画像表示方法を提供する。【解決手段】 医用画像表示装置30は回転式探触子201を用いて得られた超音波画像50及び超音波画像50の撮像中に得られたX線透視像60を取得する。医用画像表示装置30はX線透視像60に現れる回転式探触子201の回転角毎の特徴部画像をデータベース302に保持している。超音波画像50の更新タイミングにおいて取得したX線透視像60に現れる特徴部の形状とデータベース302に記憶された特徴部画像とを照合することにより回転式探触子201の回転角を検出し、超音波画像の描画方向を推定し、推定した方向に基づき表示方向を補正した状態で超音波画像50を表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、医用画像表示装置及び医用画像表示方法に係り、詳細には、体内に挿入された回転式探触子の向きを求め、超音波画像の方向が明確となるように表示する技術に関する。
断層画像において、すりガラス状陰影(Ground Glass Opacity)を呈すような内部の細胞密度が小さい腫瘍は、透視画像上で視認することができないことがある。そのため、例えば肺の末梢腫瘍の細胞を採取する気管支内視鏡を用いた生体検査等においては、先端径が2mm程度の細い回転式探触子を気管支内に挿入し、360度方向の超音波画像を取得する。このようにして、内視鏡が入り込めないような細部の病変をモニタリングしながら患部の組織を採取するといった手法がとられている。
上述の回転式探触子は、先端部に設けられた振動子を一定周期で回転させることにより放射状に超音波を送受信し、被検体内の画像を描出するものである。また、描出される超音波画像は素子(振動子)の回転の基準位置(基準回転角)を上にして表示されることが一般的である。
しかし、回転式探触子の先端部は超音波診断装置本体とケーブルを介して接続されており、ケーブルの回転やねじれ等により先端部の方向が不明となることがある。そして超音波画像の描出範囲は狭く臓器の位置関係を描出できないため、被検体内で回転式探触子がどの方向に向いているかを操作者が把握することは困難であった。これに対し、例えば特許文献1には、複数の透視画像の特徴からカテーテルの回転角度を検出する技術が開示されている。具体的には、鉤型に湾曲した先端のカテーテルを対象とし、カテーテルを回転させる動作時に撮影したX線透視像や手元の回転操作量等に基づいて画像処理によりカテーテルの先端の回転角度を検出する。
国際公開2014/024422号公報
しかしながら、特許文献1の方法は鉤型のカテーテルを対象とするものであり、回転式探触子の回転角や超音波画像の方向の認識には適用できないものであった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、被検体内に挿入された回転式探触子の回転角を認識し、超音波画像に描画された方向がどの方向を向いているか明確となるように超音波画像を表示することが可能な医用画像表示装置及び医用画像表示方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するための第1の発明は、スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得する画像取得部と、前記X線透視像に現れる前記回転式探触子の回転角毎の特徴部画像を記憶するデータベースと、前記超音波画像の更新タイミングにおいて取得したX線透視像に現れる前記回転式探触子の特徴部の形状と前記データベースに記憶された特徴部画像とを照合することにより前記超音波画像に描画された方向を推定する推定部と、前記推定部により推定された方向に基づき表示方向を補正した状態で前記超音波画像を表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする医用画像表示装置である。
第2の発明は、スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得する画像取得部と、前記X線透視像に前記回転式探触子の回転角が既知である特定の特徴が現れるタイミングを記録するタイミング記録部と、記録したタイミングの周期と、前記既知の回転角の大きさとに基づいて前記回転式探触子が基準回転角にあるときのX線透視像を特定し、特定したX線透視像と同じタイミングで取得した超音波画像を基準超音波画像として特定する基準超音波画像特定部と、特定した基準超音波画像を前記既知の回転角に基づき表示方向を補正した状態で表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする医用画像表示装置である。
第3の発明は、スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得する画像取得部と、前記X線透視像に前記回転式探触子の特定の特徴が現れるタイミングを検出し時系列に記録するタイミング記録部と、超音波画像の更新タイミングを取得する更新タイミング取得部と、前記タイミング記録部により記録したタイミングと前記超音波画像の更新タイミングとの差及び周期に基づいて前記超音波画像に描画された方向を推定する推定部と、前記更新タイミングで取得した超音波画像を前記推定部により推定された方向に基づき表示方向を補正した状態で表示する表示制御部と、を備えることを特徴とする医用画像表示装置である。
第4の発明は、コンピュータが、スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得するステップと、前記X線透視像に現れる前記回転式探触子の回転角毎の特徴部画像をデータベースに記憶するステップと、前記超音波画像の更新タイミングにおいて取得したX線透視像に現れる前記回転式探触子の特徴部の形状と前記データベースに記憶された特徴部画像とを照合することにより前記超音波画像に描画された方向を推定するステップと、推定された方向に基づき表示方向を補正した状態で前記超音波画像を表示するステップと、を含むことを特徴とする医用画像表示方法である。
第5の発明は、コンピュータが、スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得するステップと、前記X線透視像に前記回転式探触子の回転角が既知である特定の特徴が現れるタイミングを記録するステップと、記録したタイミングの周期と、前記既知の回転角の大きさとに基づいて前記回転式探触子が基準回転角にあるときのX線透視像を特定し、特定したX線透視像と同じタイミングで取得した超音波画像を基準超音波画像として特定するステップと、特定した基準超音波画像を前記既知の回転角に基づき表示方向を補正した状態で表示するステップと、を含むことを特徴とする医用画像表示方法である。
第6の発明は、コンピュータが、スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得するステップと、前記X線透視像に前記回転式探触子の特定の特徴が現れるタイミングを検出し時系列に記録するステップと、超音波画像の更新タイミングの情報を取得するステップと、前記回転式探触子の特定の特徴が現れるタイミングと前記超音波画像の更新タイミングとの差及び周期に基づいて前記超音波画像に描画された方向を推定するステップと、前記更新タイミングで取得した超音波画像を推定された方向に基づき表示方向を補正した状態で表示するステップと、を含むことを特徴とする医用画像表示方法である。
本発明により、被検体内に挿入された回転式探触子の回転角を認識し、超音波画像に描画された方向がどの方向を向いているか明確となるように超音波画像を表示することが可能な医用画像表示装置及び医用画像表示方法を提供できる。
本発明に係る医用画像表示装置30、及び医用画像表示装置30を利用した検査システム1の全体構成図 回転式探触子201の主要な構成を示す図 特徴画像データベース302に記憶される回転角毎の特徴部画像の例を示す図 第1の実施の形態の画像表示処理の流れを説明するフローチャート 超音波画像50及びX線透視像60の表示状態を示す図 第2の実施の形態の医用画像表示装置30B、及び医用画像表示装置30Bを利用した検査システム1Bの全体構成図 第2の実施の形態の画像表示処理の流れを説明するフローチャート 超音波画像50及びX線透視像60の表示状態、特徴検出タイミンググラフ81を示す図 第3の実施の形態の医用画像表示装置30C、及び医用画像表示装置30Cを利用した検査システム1Cの全体構成図 第3の実施の形態の画像表示処理の流れを説明するフローチャート 超音波画像50及びX線透視像60の表示状態、特徴検出タイミンググラフ85、85Aを示す図
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して本発明の全体構成について説明する。
図1に示す検査システム1は、本発明に係る医用画像表示装置30と超音波診断装置20とX線画像診断装置10とを備えて構成される。
超音波診断装置20は、被検体100の体内に挿入して用いられる回転式探触子201、送信部202、受信部204、超音波送受信制御部203、整相加算部205、断層画像構成部206、白黒スキャンコンバータ207、及び画像記憶部208等を有する。
回転式探触子201は、先端部に設けられた素子(振動子)201a(図2参照)を一定の周期で回転させることでスキャンラインを360°方向に回転させながら被検体100との間で超音波を送受信する超音波探触子である。回転式探触子201の内部の主要な構成を図2に示す。
図2に示すように、回転式探触子201は内部に超音波信号を送受信する素子201a、素子201aを支持する支持部201bを有する。支持部201bは超音波診断装置10の本体とケーブル201cを介して回転可能に接続される。素子201aは支持部201bに対して回転軸201dを中心に回転する。回転式探触子201は図示しないモータにより素子201aを回転させながら360°方向に放射状に超音波の送受信を行う。回転式探触子201には回転の基準位置(基準回転角)が予め設定されている。なお、図2は回転式探触子201の内部構造を模式的に示した図であり、実際は素子201aの形状は円柱対称ではない。また支持部202bの形状も、例えば平板で素子201aを貼りつけて支持している構成となっている。
送信部202は、回転式探触子201を介して被検体100に所定の時間間隔で超音波を繰り返し送信する。受信部204は、被検体100から発生する反射超音波信号を時系列に受信する。受信部204は、後述する医用画像表示装置30のタイムスタンプ生成部310において生成されたタイムスタンプを受信している。超音波送受信制御部203は送信部202及び受信部204の動作を制御する。
整相加算部205は、受信部204で受信した反射超音波信号を整相加算し、断層画像構成部(超音波画像構成部)206に出力する。断層画像構成部206は、整相加算部205から入力されたRF信号フレームデータに基づいて、被検体100の体内の断層画像(超音波画像)を構築する。構築された超音波画像には、反射超音波信号受信時に受信部204で受信したタイムスタンプが付加される。白黒スキャンコンバータ207は、断層画像構成部206により構築された白黒(濃淡)の断層画像(超音波画像)を表示装置311の表示に合うように変換する。
画像記憶部208は断層画像構成部206により生成され、白黒スキャンコンバータ207により表示用に変換された複数フレームの超音波画像をタイムスタンプ(時間情報)とともに記憶する。
医用画像表示装置30は、超音波診断装置20により構成された超音波画像の表示制御を行うコンピュータである。医用画像表示装置30は、超音波診断装置20に組み込まれて一体的に構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。医用画像表示装置30は、図1に示すように、画像取得部301、特徴画像データベース302、特徴検出部303、推定部304、表示制御部305、マーク付与部306、断層画像データ記憶部307、断層画像表示制御部309、及び表示装置311を備えて構成される。
画像取得部301は、超音波診断装置20にて生成された超音波画像を順次取得する。超音波画像は回転式探触子201により受信した被検体100からの反射超音波信号に基づいて構成される。また、画像取得部301は超音波画像の撮像中に得られ回転式探触子201の少なくとも一部が被検体100とともに描出されたX線透視像をX線画像診断装置10から取得する。
特徴画像データベース302は、X線透視像に現れる回転式探触子201の回転角毎の特徴部画像を記憶する。図3は、特徴画像データベース302に記憶される回転角毎の特徴部画像の例を示している。特徴部画像とは、回転式探触子201の先端部の素子201aの形状等を表す画像である。
上述したように、回転式探触子201は内部に非対称な形状の素子201aを有する。回転式探触子201をX線透視すると、そのX線透視像には回転式探触子201の内部の素子201a等が描出されるが、描出された素子201aの形状は透視の方向(すなわち回転式探触子201の回転角)によって異なる特徴を呈するものとなる。そこで本実施の形態では、回転式探触子201の回転角毎のX線透視像が異なる形状的特徴を示すことを利用して回転式探触子201の回転角を検出する。
特徴検出部303は、超音波画像の更新タイミングにおいて取得したX線透視像に現れる特徴部を検出する。回転式探触子201を用いたスキャンにより生成された超音波画像は、所定の更新タイミング毎に更新される。この更新タイミングは、回転式探触子201の回転する先端部(素子201a)が基準回転角を通過した時とする。
推定部304は、超音波画像の更新タイミング(素子201aが基準回転角を通過したタイミング)において特徴検出部303により検出した回転式探触子201の特徴部の形状と特徴画像データベース302に記憶された各回転角の特徴部画像とを照合することにより、超音波画像に描画された方向(どの方向が描画されているか)を推定する。ここで推定する方向は、回転式探触子201の回転軸201d回りの回転角θに相当する。推定した方向(回転角θ)は表示制御部305に通知される。
表示制御部305は、推定部304により推定した方向に基づき画像更新タイミングで取得した超音波画像(基準超音波画像)の表示方向を補正した状態で表示する。例えば表示制御部305は、被検体100の上方向(鉛直真上の方向:直上)を基準方向として超音波画像の基準位置(基準回転角=0°)が基準方向(直上)を向くように表示方向を補正して表示装置311に表示する。
表示装置311は、液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置である。表示装置311は表示制御部305または断層画像表示制御部309による制御に基づき、超音波画像、X線透視像、断層画像等の各種の画像を所定の表示形式で表示する。また検査情報、スキャン条件、設定情報等を含む各種情報を表示する。本発明において、表示装置311は、複数の表示画面を有するか、或いは1つの表示画面内に複数の表示領域を有することが望ましい。この場合、一方の表示画面(表示領域)に超音波画像を表示し、他方の表示画面(表示領域)にX線透視像または断層画像等を表示することが望ましい。
例えば、表示装置311は、表示制御部305から出力される指示に従い、画像取得部301により得られた超音波画像とX線透視像とを並べてリアルタイムに表示する。また表示装置311は、断層画像表示制御部309から出力される指示に従い、超音波画像を表示するとともに、超音波探触子位置に該当する断層画像を並べて表示する。
撮像中の超音波画像は医用画像表示装置30の画像取得部301に取得されてリアルタイムに表示装置311に表示される。通常、超音波画像は回転式探触子201の基準回転角が画面の上方向となるように表示されるが、本発明では、表示制御部305は、推定部304により推定された方向(回転角θ)に基づいて被検体100の上方向(直上)が画面の上方向となるように、表示方向を回転させて表示することが望ましい。被検体100の上方向が超音波画像のどの方向にあるかは、超音波画像と同じタイミングで得られたX線透視像に描出された回転式探触子201の特徴部(素子等)の位置及び角度(X線透視像上の基準方向に対する回転式探触子201の特徴部(素子等)の角度)等から求めることが可能である。
また、表示装置311に他のモダリティで得られた断層画像(CT画像、MRI画像等)が表示されている場合は、表示制御部305は断層画像と超音波画像とで被検体100内の目的部位の位置関係が整合するように超音波画像を回転させた状態に補正して表示することが望ましい。
マーク付与部306は、超音波画像が更新されるタイミングで取得された超音波画像に画像更新マークを付与し、表示する。なお、前提として超音波診断装置20は回転式探触子201の素子201aが基準回転角を通過したタイミングで超音波画像を更新するものとする。画像更新マークの表示は表示装置311において次のフレームの画像が表示されるタイミングで消される。これにより、超音波画像の更新タイミングが可視化されることとなる。ユーザは一定の周期で画像更新マークが付与された超音波画像を観察できる。なお、画像更新マークは、画像の付加情報として超音波画像とともに記録してもよい。
断層画像データ記憶部307は、X線CT装置等、本発明の検査システム1とは別のモダリティにより予め撮影され被検体100内が描出された断層画像データを取得し記憶する。断層画像データとは、被検体100の周囲の各方向から得られた投影データをコンピュータ等により再構成することで被検体100内を描出した断層像群のデータである。
断層画像表示制御部309は、例えば磁気センサ等の探触子位置検出器308により検出された回転式探触子201の位置及び推定部304により推定された方向(回転角θ)に基づき、断層画像データ記憶部307に記憶された断層画像データから回転式探触子201の位置に該当する断面の断層画像を読み出すか或いは生成して、表示装置311に表示する。断層画像は、被検体100の体軸に垂直な断面の断層画像に限定されず、例えば所望の断面で切断した画像であるMPR(multi planar reconstruction)画像等としてもよい。
医用画像表示装置30はインターフェース(不図示)を介して超音波診断装置20及びX線画像診断装置10との間でデータを送受信する。
超音波診断装置20及び医用画像表示装置30は、通信ケーブル等のインターフェースを介してX線画像診断装置10と接続される。X線画像診断装置10は、被検体100のX線透視像を撮影する装置である。X線透視像は、回転式探触子201の位置及び回転角を照合するための照合用画像として利用される。
X線画像診断装置10は、X線源102、X線絞り104、X線検出器110、画像処理部112、画像記憶部114、表示部116、制御部118、操作部120、高電圧発生部108等を有する。被検体100は寝台106に寝載される。
X線源102は、高電圧発生部108から電力供給を受けて所定の線量のX線を発生させるX線管球を有する。高電圧発生部108は、制御部118からの制御信号に基づきX線源102に対して電力を供給する。
X線絞り104は複数のX線遮蔽板を有し、制御部118から通知される開度情報に従って、X線遮蔽板を所定の位置まで開閉させて所望の形状のX線照射領域を形成する。
X線検出器110は、例えばシンチレータとフォトダイオードの組み合わせによって構成されるX線検出素子を2次元配列したフラットパネルディテクタ(FPD)やI.I.(image intensifier)等であり、被検体100を介してX線源102に対向する位置に設けられる。例えば、寝台106の天板の下面にX線検出器110が設置される。
X線検出器110の各検出素子は、X線源102から照射され被検体100を透過したX線である透過X線を検出し、そのX線強度に応じた電気信号に変換する。画像処理部112は、X線検出器110から出力された電気信号を処理し、X線透視像を生成する。生成されたX線透視像には、タイムスタンプ生成部310で生成したタイムスタンプが付加される。画像処理部112における処理は、ガンマ変換、階調変換、画像の拡大、縮小等の処理を含む。画像処理部112は画像処理されたX線透視像を画像記憶部114に出力する。画像記憶部114は、画像処理部112から出力されたX線透視像を記憶する。
表示部116は、画像処理部112から出力されたX線透視像、または画像記憶部114に記憶されたX線透視像や制御部118から入力された表示データ等を表示する。
制御部118は、操作部120から入力された指令に基づきX線源102におけるX線照射、画像処理部112における画像処理、画像記憶部114における画像の記憶、表示部116における表示、X線絞り104等の動作を制御する。なお、被検体100に対しX線源102が直上(鉛直真上)にある位置をX線透視の撮像姿勢の基準方向(0°)とするが、回転式探触子201の挿入角度によってはX線源102を被検体100に対し傾けて撮像してもよい。この場合、制御部118は、X線画像診断装置10の撮像姿勢に関する情報を医用画像表示装置30の推定部304に送出する。撮像姿勢に関する情報とは、基準方向(直上)からのX線源102の傾き角度の情報である。
次に、図4のフローチャートを参照して、画像表示処理の流れについて説明する。以下の説明では、回転式探触子201を先端部に設けた内視鏡を用いて気管支等の生体検査を行う場合を例として説明する。
操作者は、回転式探触子201を被検体100内(例えば、気管支等)に挿入する。超音波診断装置20は、回転式探触子201の先端の素子(振動子)201aを所定の周期で回転させることにより、スキャンラインを回転させながら被検体100に対して超音波信号を送信する。回転式探触子201は被検体100からの反射超音波信号を受信する(ステップS101)。
一方、X線画像診断装置10は、超音波診断装置20における超音波画像50の撮像開始とともに被検体100の回転式探触子201の少なくとも一部を含む領域の撮像を開始する(ステップS102)。以下の説明では、X線源102の位置は被検者の直上としてX線透視像を撮像する例を示すが、回転式探触子201の挿入方向(傾き)によってはX線源102を被検体100に対して傾け、撮像姿勢を変更してもよい。
医用画像表示装置30のタイムスタンプ生成部310は、X線画像診断装置10と超音波診断装置20とで共通のタイムスタンプを生成し、X線画像診断装置10、超音波診断装置20の画像化の素信号を受信する各部(画像処理部112、受信部204)にそれぞれ送信する(ステップS103)。素信号を受信するタイミングでタイムスタンプを付与することにより、画像処理による時遅れの影響を受けないタイミング管理が可能となる。
超音波診断装置20の受信部204は、被検体100から反射超音波信号を受信するとともに医用画像表示装置30から送信されたタイムスタンプを受信する。受信した反射超音波信号及びタイムスタンプは整相加算部205に入力される。断層画像構成部206は、受信部204により受信し、整相加算された被検体100の時系列の反射超音波信号に基づき回転式探触子201の周辺の360°の超音波画像50を構成する。超音波画像50にはタイムスタンプが付加情報として付加される。超音波診断装置20は、構成した360°の超音波画像50を医用画像表示装置30に送信する(ステップS104)。
X線画像診断装置10は、タイムスタンプが付加情報として付与されたX線透視像60を順次生成し、医用画像表示装置30に送信する(ステップS105)。
医用画像表示装置30の画像取得部301では、超音波診断装置20から超音波画像50を受信するとともに、X線画像診断装置10からX線透視像60を取得している(ステップS106)。医用画像表示装置30は、超音波診断装置20から超音波画像50の更新タイミングの情報も取得する(ステップS107)。医用画像表示装置30は、ステップS106で取得したX線透視像及び超音波画像のタイムスタンプを参照し、同一または近隣のタイムスタンプを有するX線透視像60及び超音波画像50を表示装置311に並べて表示する(ステップS108;図5(a)参照)。
超音波診断装置20では回転式探触子201の素子201aが基準回転角を通過したタイミングで超音波画像50を更新している。医用画像表示装置30のマーク付与部306はステップS107で取得した画像更新タイミングで超音波画像50上に画像更新マーク55を付与し、超音波画像上に表示する(ステップS109;図5(b)参照)。なお、表示装置311側のフレームレート(超音波画像とは別の画像更新タイミング)で順次、画像が更新表示されている。表示装置311の次の画像更新タイミング(次フレーム)になると、超音波画像50上の画像更新マーク55の表示は消去される。
医用画像表示装置30の表示制御部305は、一定周期で画像更新マーク55が付与された超音波画像50を表示メモリ(不図示)に保持する。また画像更新マーク55が付与された超音波画像50と同じタイムスタンプを有するX線透視像60を表示メモリに保持する。
図5は、表示装置311に並列表示される超音波画像50とX線透視像60とを示す図である。図5(a)はステップS108における表示状態の例を示している。図5(a)においてX線透視像60は表示装置311の表示レート(フレームレート)に従って表示が更新されている。一方、超音波画像50は、回転式探触子201の素子201aが1回転(360°)する都度更新される。超音波画像50が更新されるタイミング(画像更新タイミング)には、図5(b)に示すように画像更新マーク55が超音波画像50上に表示される。なお、図5(b)のX線透視像60における特徴部61a(回転式探触子201の素子201a)の形状は、図5(b)のX線透視像60における特徴部61b(回転式探触子201の素子201a)と異なる形状として観察される。これは図5(a)のタイミングと図5(b)のタイミングとで回転式探触子201の回転角θが変わったことを意味している。被検体100内における回転式探触子201の向きはケーブルの回転等によって変化するため、表示されている超音波画像がどの方向を描画しているかが不明となる。
図4の説明に戻る。医用画像表示装置30の特徴検出部303は、ステップS106で順次取得しているX線透視像60のうち、超音波画像50の更新タイミングにおいて取得したX線透視像60から回転式探触子201の特徴部を検出する処理を行う。そして推定部304は、特徴検出部303で検出した特徴部61bの形状と特徴画像データベース302に記憶された特徴部画像とを照合(マッチング処理)する(ステップS110)。これにより医用画像表示装置30は、超音波画像50の更新タイミングにおける回転式探触子201のX線透視像60上での回転角θを特定し、特定した回転角θを超音波画像50に描画された方向と推定する(ステップS111)。
医用画像表示装置30の表示制御部305は、超音波画像50の表示方向をステップS111で推定した描画方向(回転角θ)に基づいて補正した状態で表示装置311に表示する(ステップS112)。
例えば、図5(c)に示すように、表示装置311の一方の画面(一方の表示領域)に超音波画像50を表示する。表示制御部305は、超音波画像50をステップS111で推定した方向(回転角θ)に基づいて回転角θだけ回転させて表示する。これにより回転式探触子201の基準回転角の方向が明確となる。また体内における回転式探触子201の回転角と同じ表示方向で超音波画像50を観察できる。更に、基準回転角の位置を示す基準位置マーク57も超音波画像50の回転とともに回転させて表示すれば、超音波画像50の基準回転角がどの方向にあるのかが明確となるため好ましい。
また、表示制御部305は、被検体100の上方向(直上)が画面の上方向となるように超音波画像50を回転させて表示してもよい。この場合、表示制御部305は超音波画像50上の目的部位53と回転式探触子201との位置関係から被検体100の上方向(直上)を推定する。更に、基準位置マーク57の方向が回転式探触子201の回転角θに基づいて変更される。超音波画像50がユーザの視点と一致するため患部(目的部位53)の位置等が把握しやすくなる。
また、表示装置311の他の画面(右側表示領域)に他のモダリティで撮影した断層画像70等を超音波画像50と並べて表示することが望ましい。この場合、断層画像表示制御部309は、断層画像データ記憶部307から予め撮影された断層画像データを読み込む。断層画像表示制御部309は探触子位置検出器308から入力される回転式探触子201の3次元位置情報を取得し、読み込んだ断層画像データのうち回転式探触子201の位置と同一の位置または最も近い位置を含む断面の断層画像データを取得し、表示装置311に表示する。
図5(c)の例では、右画面に被検体100のアキシャル断面(体軸に直交する断面)の断層画像70が表示されている。断層画像70には超音波画像50で描出された目的部位53に対応する目的部位73が描出される。超音波画像50と断層画像70とで同じ基準方向(例えば、直上;被検体の上方向)が上となるように画像を表示すれば、超音波画像50における目的部位53の方向と、断層画像70に描出された目的部位73とが一致する。なお、他の画面に表示する断層画像は、アキシャル断面の断層画像に限定されず、任意の断面としてよい。
検査中は回転式探触子201の位置は移動されるため、図4のステップS101〜ステップS112の処理を繰り返し行う。医用画像表示装置30は、超音波画像50の各更新タイミングで回転式探触子201の回転角θを求め、超音波画像50の表示方向を補正した状態で表示する。表示制御部305は、生成された超音波画像データをリアルタイムに順次取得するとともに、回転式探触子201の位置情報や回転角θもリアルタイムに取得する。断層画像表示制御部309は、回転式探触子201の位置に連動して表示する断面をリアルタイムに更新するとともに、回転式探触子201の回転角θに基づいて超音波画像50を回転させ、表示をリアルタイムに更新する。これにより、例えば断層画像70上で予め計画した位置から細胞を採取する手技等において、目的部位73(53)の方向が超音波画像50上でも確認しやすく有効である。また上述の処理に加え、細胞を採取した位置を断層画像に記憶(マーク)するといった処理を加えれば、予め計画された細胞の採取漏れを防止できる。
以上説明したように、超音波画像50を更新するタイミングにおけるX線透視像60に現れる特徴から、被検体100内に存在する回転式探触子201の回転角θが認識され、これにより超音波画像50に描画されている方向を推定できる。回転式探触子201自身が角度をもって気管支内を進むときに表示角度を補正しながら超音波画像50を表示できる。また、予めX線CT装置等の他のモダリティにより撮影した断層画像70と超音波画像50とを、位置だけではなく回転角を合わせて表示することが可能となる。そのため、内視鏡を用いた細胞採取等の手技において、超音波画像50における患部の位置が把握しやすく、生体内を観察しやすいものとなる。また、画像更新のタイミングで画像更新マーク55を付与して表示メモリに記憶するため、検査の後、記録した超音波画像50を断続的に表示するシネ表示等を行う際に、回転角(描画方向)の推定に用いる超音波画像50を検索しやすくなる。画像更新マーク55が付与された超音波画像50とそのタイミングで得たX線透視像60の特定が容易となる。
なお、X線画像診断装置10においてX線源102が被検体100に対して傾いた位置からX線を照射している場合は、推定部304はこのX線透視像の撮像姿勢(傾き角度)を更に考慮して回転式探触子201の回転角を求める。これにより様々な撮像姿勢で得られたX線透視像を回転式探触子201の回転角を求めるための照合用画像として用いることができる。
[第2の実施の形態]
次に、図6〜図8を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態では、X線透視像60に現れる特定の特徴が既知の回転角である場合の超音波画像50の表示方法について説明する。
図6に示すように、第2の実施の形態の検査システム1Bにおいて、医用画像表示装置30Bは、画像取得部301、特徴画像データベース302、特徴検出タイミング記録部321、グラフ描画部322、基準超音波画像特定部323、表示制御部305、断層画像データ記憶部307、断層画像表示制御部309、タイムスタンプ生成部310、及び表示装置311を有する。なお、超音波診断装置20、X線画像診断装置10の構成については第1の実施の形態と同様であるため重複する説明を省略し、以下の説明では同一の各部には同一の符号を付して説明する。
画像取得部301は、第1の実施の形態の医用画像表示装置30の画像取得部301と同様に、回転式探触子201により受信した被検体100からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像50及び超音波画像50の撮像中に得られ回転式探触子201の少なくとも一部が被検体100とともに描出されたX線透視像60を取得する。
特徴画像データベース302は、X線透視像60に現れる回転式探触子201の所定の回転角の特徴部画像を記憶する。第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態の特徴画像データベース302は、X線透視像60に現れる回転式探触子201の各回転角の特徴部画像を全て記憶するものであったが、第2の実施の形態の特徴画像データベース302は、少なくとも一つの既知の回転角θの特徴部画像を保持すればよい。
特徴検出タイミング記録部321は、X線透視像60に回転式探触子201の回転角が既知である特定の特徴(特徴部61c)が現れるタイミング82を記録する。タイミングの記録は、例えばグラフ描画部322によるグラフ化等である。グラフ描画部322は、特徴検出タイミング記録部321により記録される回転式探触子201の特定の回転角の特徴(特徴部61c)が現れるタイミング82を示すグラフ81を描画する。このグラフ81は表示装置311に表示されることが望ましいが、必ずしも表示されなくてもよい。
基準超音波画像特定部323は、記録した特徴検出タイミング82の周期Tと、既知の回転角θの大きさとに基づいて回転式探触子201が基準回転角にあるときのX線透視像60を特定し、特定したX線透視像60と同じタイミングで取得した超音波画像を基準超音波画像50として特定する。
表示制御部305は、特定した基準超音波画像50を既知の回転角θに基づき表示方向を補正した状態で表示する。
タイムスタンプ生成部310、断層画像データ記憶部307、断層画像表示制御部309、及び表示装置311は、第1の実施の形態と同様である。
第2の実施の形態の医用画像表示装置30Bを用いた画像表示処理について、図7を参照して説明する。
図7に示す画像表示処理のステップS201〜ステップS206は、第1の実施の形態の処理のステップS101〜ステップS106と同様である。すなわち操作者が回転式探触子201を被検体100内(例えば、気管支等)に挿入すると、超音波診断装置20は、回転式探触子201の先端の素子(振動子)201aを所定の周期で回転させることにより、スキャンラインを回転させながら被検体100に対して超音波信号を送信する。回転式探触子201は被検体100からの反射超音波信号を受信する(ステップS201)。
一方、X線画像診断装置10は、超音波画像の撮像開始とともに被検体100の回転式探触子201の少なくとも一部を含む領域の撮像を開始する(ステップS202)。
医用画像表示装置30Bは、X線画像診断装置10と超音波診断装置20とで共通のタイムスタンプを生成し、X線画像診断装置10、超音波診断装置20の画像化の素信号を受信する各部(画像処理部112、受信部204)に送信する(ステップS203)。
超音波診断装置20の受信部204は、被検体100から反射超音波信号を受信するとともに医用画像表示装置30Bから送信されたタイムスタンプを受信する。受信した反射超音波信号及びタイムスタンプは整相加算部205に入力される。断層画像構成部206は、受信部204により受信し、整相加算された被検体100の時系列の反射超音波信号に基づき回転式探触子201の周辺の360°の超音波画像を構成する。超音波画像にはタイムスタンプが付加情報として付与される。超音波診断装置20は、構成した360°の超音波画像を医用画像表示装置30Bに送信する(ステップS204)。
X線画像診断装置10は、タイムスタンプが付加情報として付加された時系列のX線透視像を生成し、医用画像表示装置30Bに送信する(ステップS205)。
医用画像表示装置30Bでは、超音波診断装置20から超音波画像50を受信するとともに、X線画像診断装置10からX線透視像60を取得する(ステップS206)。医用画像表示装置30Bは、取得した各フレームのX線透視像60について既知の回転角θの特徴(特徴部61c)の有無を検出する(ステップS207)。特徴(特徴部61c)の検出は、例えば特徴画像データベース302に記憶された特徴部画像との照合(パターンマッチング処理)等で行うことができる。
例えば、図8(a)に示すような形状の特徴部61cが、X線透視像60に周期的に現れることが検出される。なお、この特徴部61cは、回転式探触子201の素子201aが所定の回転角θ(例えば、60°)のときに現れることが既知である。
医用画像表示装置30Bの特徴検出タイミング記録部321は、ステップS207で図8(a)と同じ形状の特徴部61cを検出したタイミングを記録する。例えば図8(b)に示すように、グラフ描画部322によりX線透視像60上に既知回転角θである特徴部61cを検出したタイミング82を時間軸tのグラフ81に記録する(ステップS208)。特徴検出タイミングを記録したグラフを特徴検出タイミンググラフ81と呼ぶ。特徴検出タイミンググラフ81に基づき特徴検出タイミング82の周期Tが求められる。
医用画像表示装置30Bの基準超音波画像特定部323は、特徴検出タイミング82の出現周期Tと、既知の回転角の大きさθとに基づいて、回転式探触子201が基準回転角にあるときのX線透視像60を特定し、特定したX線透視像60と同じタイミングで取得した超音波画像を基準超音波画像50として特定する(ステップS210)。
図8(c)に示すように、回転角θの特徴部検出タイミング82がt=tθとすると、1周期(360°)の時間の長さから既知の回転角θから基準回転角の回転に要する時間は、「T×θ/360」として求められる。そこで、超音波画像の更新タイミングtをグラフ81から求めることが可能となる。グラフ81に示すように、「T×θ/360」の時間だけtθからtにずらしたタイミング83が、回転式探触子201の素子201aが基準回転角を通過するタイミング、すなわち画像更新タイミングである。
表示制御部305は、ステップS210で特定した基準超音波画像50を表示装置311に表示する。このとき、既知の回転角θに基づいて表示方向を補正した状態で基準超音波画像50を表示する(ステップS211)。
ステップS206で取得したX線透視像60と超音波画像50は、例えば図8(d)に示すように表示装置311に並べて表示される。画像の表示はX線透視像60及び超音波画像50の取得とともにリアルタイムに更新される。図8(d)では、表示装置311の左画面(左側表示領域)に超音波画像50が表示され、右画面(右側表示領域)に既知の回転角θの特徴部61cが現れたX線透視像60が表示されている。特徴検出タイミング82の周期Tから回転角θ分だけ回転するのに要する時間が求められる(1周期の時間長T×θ/360)。回転角θの特徴部61cが現れたX線透視像60の取得タイミングから(1周期の時間長T×θ/360)だけ時間的に移動させた時刻tを超音波画像の更新タイミング83と推定する。表示制御部305は、時刻tで取得した基準超音波画像50を既知の回転角θに基づいて補正した状態で表示する。例えば、基準位置マーク57を回転角θだけ回転させる。
また、例えば図8(e)に示すように、表示装置311の左画面(左側表示領域)に超音波画像50を表示し、右画面(右側表示領域)に被検体100の断層画像70等、他のモダリティで予め撮影された断層画像70を表示してもよい。断層画像70は被検体100の上方向を上に表示されるものとする。この場合、第1の実施の形態と同様に表示制御部305は、ステップS210で特定した基準超音波画像50についても被検体100の上方向を上に表示する。これにより、超音波画像50の目的部位53は、並列表示されている断層画像70において描出されている目的部位73と同じ位置関係で観察可能となる。
検査中、図7のステップS201〜ステップS211の処理を繰り返し行うことで、医用画像表示装置30Bは、X線透視像60に現れる既知の回転角の特徴部61cが現れるタイミング82の周期Tとその既知の回転角θの大きさとから基準超音波画像(画像更新タイミング83の超音波画像)50を求め、求めた基準超音波画像50の表示方向を既知の回転角θに基づいて補正した状態で表示する。特徴部61cを検出するタイミング82はグラフ化されるため操作者により視認可能となり、基準方向の認識に役立てることができる。
以上説明したように、第2の実施の形態では、回転角が既知である特定の特徴(特徴部61c)がX線透視像60上で観察可能な場合に、その特徴部61cを検出するタイミングを記録し、タイミングの周期Tと既知の回転角θの大きさとに基づいて超音波画像50の更新タイミングを取得する。これにより、超音波画像50に描画される方向が明確に表示可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、図9〜図11を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態では、X線透視像60に周期的に特定の特徴61dが現れるが、その特徴61dと回転式探触子201の回転角θとの関係は未知である場合について説明する。
第3の実施の形態の医用画像表示装置30Cは、画像取得部301、特徴検出タイミング記録部331、更新タイミング取得部332、グラフ描画部333、推定部334、表示制御部305、断層画像データ記憶部307、断層画像表示制御部309、タイムスタンプ生成部310、及び表示装置311を有する。なお、超音波診断装置20、X線画像診断装置10の構成については第1の実施の形態と同様であるため、重複する説明を省略し、以下の説明では同一の各部には同一の符号を付して説明する。
画像取得部301は、第1の実施の形態の医用画像表示装置30と同様に、回転式探触子201により受信した被検体100からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像50、及び超音波画像50の撮像中に得られ回転式探触子201の少なくとも一部が被検体100とともに描出されたX線透視像60を取得する。
特徴検出タイミング記録部331は、X線透視像60に回転式探触子201の回転角θが未知の特定の特徴61dが現れるタイミング82を記録する。タイミング82の記録は、例えばグラフ描画部333によるグラフ化等である。グラフ描画部333は、特徴検出タイミング記録部331により記録される回転式探触子201の特定の回転角θ(角度の大きさは未知)の特徴61dが現れるタイミングをグラフ化して表示する。
更新タイミング取得部332は、画像取得部301で取得した超音波画像50の更新タイミングを取得する。グラフ描画部333は、更新タイミング取得部332により取得した超音波画像50の更新タイミングを、特徴検出タイミング記録部331により記録されたタイミンググラフ85Aと同じ時間軸上に記録する。
推定部334は、特徴検出タイミング82と超音波画像の更新タイミング86との差Δt、及び超音波画像の更新タイミング86の周期Tに基づいて回転式探触子201の回転軸201d回りの回転角(特定の特徴が現れる回転角θ;未知)を推定し、これにより超音波画像の描画方向(どの方向を描画しているか)を推定する。回転角θの大きさが超音波画像の描画方向に相当する。回転角θは以下の式(1)から求められる。
θ=360[deg]/T×Δt ・・・(1)
式(1)において、Tは超音波画像更新のタイミング86の周期であり、ΔtはX線透視像に特定の特徴61dが現れるタイミングと超音波画像の更新タイミングとの時間差である。
表示制御部305は、更新タイミングで取得した超音波画像(基準超音波画像)を推定部334により推定された回転角θに基づき表示方向を補正した状態で表示する。
タイムスタンプ生成部310、断層画像データ記憶部307、断層画像表示制御部309、及び表示装置311は、第1の実施の形態と同様である。
第3の実施の形態の医用画像表示装置30Cを用いた画像表示処理について、図10を参照して説明する。以下の説明では、第1、第2の実施の形態と同様に回転式探触子201を先端部に設けた内視鏡を用いて気管支等の生体検査を行う場合を例として説明する。
図10に示す画像表示処理のステップS301〜ステップS306は、第1の実施の形態の処理のステップS101〜ステップS106と同様である。すなわち操作者が回転式探触子201を被検体100内(例えば、気管支等)に挿入すると、超音波診断装置20は、回転式探触子201の先端の素子(振動子)201aを所定の周期で回転させることにより、スキャンラインを回転させながら被検体100に対して超音波信号を送信する。回転式探触子201は被検体100からの反射超音波信号を受信する(ステップS301)。
一方、X線画像診断装置10は、超音波診断装置20における超音波画像50の撮像開始とともに被検体100の回転式探触子201の少なくとも一部を含む領域の撮像を開始する(ステップS302)。
医用画像表示装置30Cのタイムスタンプ生成部310は、X線画像診断装置10と超音波診断装置20とで共通のタイムスタンプを生成し、各装置10、20の画像化の素信号を受信する各部(画像処理部112、受信部204)に送信する(ステップS303)。
超音波診断装置20の受信部204は、被検体100から反射超音波信号を受信するとともに医用画像表示装置30Cから送信されたタイムスタンプを受信する。受信した反射超音波信号及びタイムスタンプは整相加算部205に入力される。断層画像構成部206は、受信部204により受信し、整相加算された被検体100の時系列の反射超音波信号に基づき回転式探触子201の周辺の360°の超音波画像50を構成する。超音波画像50にはタイムスタンプが付加情報として付加される。超音波診断装置20は、構成した360°の超音波画像50を医用画像表示装置30Cに送信する(ステップS304)。
X線画像診断装置10は、タイムスタンプが付加情報として付加されたX線透視像を順次生成し、医用画像表示装置30Cに送信する(ステップS305)。
医用画像表示装置30Cの画像取得部301では、超音波診断装置20から超音波画像50を受信するとともに、X線画像診断装置10からX線透視像60を取得している(ステップS306)。また医用画像表示装置30Cは超音波画像50の更新タイミングを取得する(ステップS307)。
医用画像表示装置30Cは、ステップS306で取得したX線透視像60に周期的に現れる特定の特徴61dを検出する(ステップS308)。この特定の特徴61dは、回転式探触子201の素子201aがどの回転角にあるときに得られるものであるかが未知である。
医用画像表示装置30Cの特徴検出タイミング記録部331はステップS306で特定の特徴61dを検出したタイミング82を記録する。例えば図11(a)に示すように、グラフ描画部333によりX線透視像上に特定の特徴61dを検出したタイミング82を時間軸tのグラフに記録する(ステップS309)。特徴検出タイミングを記録したグラフをタイミンググラフ85と呼ぶ。
医用画像表示装置30Cのグラフ描画部333は更にステップS307で取得した超音波画像の更新タイミングをタイミンググラフ85に記録する。例えば図11(b)に示すように、グラフ描画部333は画像更新タイミング86をタイミンググラフ85(85A)に追加記録する(ステップS310)。
推定部334は、X線透視像に特定の特徴61dが現れるタイミングtθと超音波画像の更新タイミングtとの差Δtと、超音波画像更新タイミング86の周期TからX線透視像60に特定の特徴61dが現れる回転式探触子201の回転角θの大きさを推定する(ステップS311)。図11(c)に示すように、周期Tの時間長に対する更新タイミングの周期との差Δtの割合を1回転(360°)に対する回転角θに換算すると回転式探触子201の回転角θの大きさが求められる。
表示制御部305は、基準超音波画像50を表示装置311に表示する。このとき、ステップS311で推定した回転角θに基づいて表示方向を補正した状態で基準超音波画像50を表示する(ステップS312)。
ステップS306で取得したX線透視像60と超音波画像50は、例えば図11(d)に示すように表示装置311に並べて表示される。画像の表示はX線透視像60及び超音波画像50の取得とともにリアルタイムに更新される。図11(d)では、表示装置311の左画面(左側表示領域)に超音波画像50が表示され、右画面(右側表示領域)に未知の回転角θの特徴61dが現れたX線透視像60が表示されている。表示制御部305は、推定部334で未知の回転角θを推定すると、時刻t(超音波画像50の更新タイミング)で取得した基準超音波画像50を衰退した回転角θに基づいて補正した状態で表示する。例えば、基準位置マーク57を回転角θだけ回転させる。
また、例えば図11(e)に示すように、表示装置311の左画面(左側表示領域)に超音波画像50を表示し、右画面(右側表示領域)に被検体100の断層画像70等、他のモダリティで予め撮影された断層画像70を表示してもよい。断層画像70は被検体100の上方向を上に表示されるものとする。この場合、第1の実施の形態と同様に表示制御部305は、ステップS210で特定した基準超音波画像50についても被検体100の上方向を上に表示する。これにより、超音波画像50の目的部位53は、並列表示されている断層画像70において描出されている目的部位73と同じ位置関係で観察可能となる。
検査中、図10のステップS301〜ステップS312の処理を繰り返し行うことで、医用画像表示装置30Cは、回転式探触子201の位置情報や回転角θもリアルタイムに反映して基準超音波画像50の表示方向を推定した回転角θに基づいて補正した状態で表示可能となる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る医用画像表示装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1B、1C・・・・・・・・・検査システム
10・・・・・・・・X線画像診断装置
102・・・・・・・X線源
104・・・・・・・X線絞り
106・・・・・・・寝台
108・・・・・・・高電圧発生部
110・・・・・・・X線検出器
112・・・・・・・画像処理部
114・・・・・・・画像記憶部
116・・・・・・・表示部
118・・・・・・・制御部
120・・・・・・・操作部
20・・・・・・・・超音波診断装置
201・・・・・・・回転式探触子
201a・・・・・・素子(振動子)
201b・・・・・・支持部
201c・・・・・・ケーブル
201d・・・・・・回転軸
202・・・・・・・送信部
203・・・・・・・超音波送受信制御部
204・・・・・・・受信部
205・・・・・・・整相加算部
206・・・・・・・断層画像構成部
207・・・・・・・白黒スキャンコンバータ
30、30B,30C・・・・医用画像表示装置
301・・・・・・・画像取得部
302・・・・・・・特徴画像データベース
303・・・・・・・特徴検出部
304、334・・・推定部
305・・・・・・・表示制御部
306・・・・・・・マーク付与部
307・・・・・・・断層画像データ記憶部
308・・・・・・・探触子位置検出部
309・・・・・・・断層画像表示制御部
311・・・・・・・表示装置
321、331・・・特徴検出タイミング記録部
322、333・・・グラフ描画部
323・・・・・・・基準超音波画像特定部
332・・・・・・・更新タイミング取得部
50・・・・・・・・超音波画像
51・・・・・・・・超音波画像の中心
53・・・・・・・・目的部位
55・・・・・・・・画像更新マーク
57・・・・・・・・基準位置マーク
60・・・・・・・・X線透視像
61a、61b・・・特徴部
61c・・・・・・・既知回転角θの特徴(特徴部)
61d・・・・・・・特定の特徴(回転角θは未知)
70・・・・・・・・断層画像
71・・・・・・・・腫瘍
73・・・・・・・・目的部位
81・・・・・・・・特徴検出タイミンググラフ
82・・・・・・・・特徴検出タイミング
85、85A・・・・タイミンググラフ
86・・・・・・・・超音波画像更新タイミング
T・・・・・・・・・周期

Claims (12)

  1. スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得する画像取得部と、
    前記X線透視像に現れる前記回転式探触子の回転角毎の特徴部画像を記憶するデータベースと、
    前記超音波画像の更新タイミングにおいて取得したX線透視像に現れる前記回転式探触子の特徴部の形状と前記データベースに記憶された特徴部画像とを照合することにより前記超音波画像に描画された方向を推定する推定部と、
    前記推定部により推定された方向に基づき表示方向を補正した状態で前記超音波画像を表示する表示制御部と、
    を備えることを特徴とする医用画像表示装置。
  2. 前記超音波画像の更新タイミングで取得された前記超音波画像にマークを付与するマーク付与部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の医用画像表示装置。
  3. スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得する画像取得部と、
    前記X線透視像に前記回転式探触子の回転角が既知である特定の特徴が現れるタイミングを記録するタイミング記録部と、
    記録したタイミングの周期と、前記既知の回転角の大きさとに基づいて前記回転式探触子が基準回転角にあるときのX線透視像を特定し、特定したX線透視像と同じタイミングで取得した超音波画像を基準超音波画像として特定する基準超音波画像特定部と、
    特定した基準超音波画像を前記既知の回転角に基づき表示方向を補正した状態で表示する表示制御部と、
    を備えることを特徴とする医用画像表示装置。
  4. 前記タイミング記録部により記録される前記回転式探触子の特定の回転角の特徴が現れるタイミングをグラフ化して表示するグラフ描画部を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の医用画像表示装置。
  5. スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得する画像取得部と、
    前記X線透視像に前記回転式探触子の特定の特徴が現れるタイミングを検出し時系列に記録するタイミング記録部と、
    超音波画像の更新タイミングを取得する更新タイミング取得部と、
    前記タイミング記録部により記録したタイミングと前記超音波画像の更新タイミングとの差及び周期に基づいて前記超音波画像に描画された方向を推定する推定部と、
    前記更新タイミングで取得した超音波画像を前記推定部により推定された方向に基づき表示方向を補正した状態で表示する表示制御部と、
    を備えることを特徴とする医用画像表示装置。
  6. 前記タイミング記録部により記録される前記回転式探触子の特定の回転角の特徴が現れるタイミングと、前記更新タイミング取得部により取得された超音波画像の更新タイミングとをグラフ化して表示するグラフ描画部を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の医用画像表示装置。
  7. 前記表示制御部は、被検体の上方向を基準方向として前記超音波画像の表示方向を補正して表示することを特徴とする請求項1、請求項3、及び請求項5のいずれかに記載の医用画像表示装置。
  8. 予め撮影され被検体内が描出された断層画像データを取得し記憶する断層画像データ記憶部と、
    前記回転式探触子の位置を検出する探触子位置検出器と、
    前記回転式探触子の位置及び前記推定部により推定された方向に基づき、前記断層画像データから前記回転式探触子の位置に該当する断層画像を生成し表示する断層画像データ表示制御部と、を更に備え、
    前記表示制御部は、前記超音波画像と前記断層画像とで被検体内の観察対象部位の位置関係が整合するように前記超音波画像を回転させて表示することを特徴とする請求項1または請求項5のいずれかに記載の医用画像表示装置。
  9. 予め撮影され被検体内が描出された断層画像データを取得し記憶する断層画像データ記憶部と、
    前記回転式探触子の位置を検出する探触子位置検出器と、
    前記回転式探触子の位置に基づき、前記断層画像データから前記回転式探触子の位置に該当する断層画像を生成し表示する断層画像データ表示制御部と、を更に備え、
    前記表示制御部は、前記超音波画像と前記断層画像とで被検体内の観察対象部位の位置関係が整合するように前記超音波画像を回転させて表示することを特徴とする請求項3に記載の医用画像表示装置。
  10. コンピュータが、
    スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得するステップと、
    前記X線透視像に現れる前記回転式探触子の回転角毎の特徴部画像をデータベースに記憶するステップと、
    前記超音波画像の更新タイミングにおいて取得したX線透視像に現れる前記回転式探触子の特徴部の形状と前記データベースに記憶された特徴部画像とを照合することにより前記超音波画像に描画された方向を推定するステップと、
    推定された方向に基づき表示方向を補正した状態で前記超音波画像を表示するステップと、
    を含むことを特徴とする医用画像表示方法。
  11. コンピュータが、
    スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得するステップと、
    前記X線透視像に前記回転式探触子の回転角が既知である特定の特徴が現れるタイミングを記録するステップと、
    記録したタイミングの周期と、前記既知の回転角の大きさとに基づいて前記回転式探触子が基準回転角にあるときのX線透視像を特定し、特定したX線透視像と同じタイミングで取得した超音波画像を基準超音波画像として特定するステップと、
    特定した基準超音波画像を前記既知の回転角に基づき表示方向を補正した状態で表示するステップと、
    を含むことを特徴とする医用画像表示方法。
  12. コンピュータが、
    スキャン方向を回転させながら被検体に超音波を送受信する回転式探触子により受信した被検体からの反射超音波信号に基づいて構成された超音波画像、及び前記超音波画像の撮像中に得られ前記回転式探触子の少なくとも一部が前記被検体とともに描出されたX線透視像を取得するステップと、
    前記X線透視像に前記回転式探触子の特定の特徴が現れるタイミングを検出し時系列に記録するステップと、
    超音波画像の更新タイミングの情報を取得するステップと、
    前記回転式探触子の特定の特徴が現れるタイミングと前記超音波画像の更新タイミングとの差及び周期に基づいて前記超音波画像に描画された方向を推定するステップと、
    前記更新タイミングで取得した超音波画像を推定された方向に基づき表示方向を補正した状態で表示するステップと、
    を含むことを特徴とする医用画像表示方法。
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